◆lNBuiV7Lqw<>saga<>2012/01/07(土) 21:49:02.09 ID:irqapMXSO<>
ピカチュウ。愛くるしい外見で多くの人々から人気を集めているポケモン。
僕のパートナーは、かつて、ピカチュウだった。
今は、空の上にいる。
<>その弾丸は、どこまでも黄色く。
◆lNBuiV7Lqw<>saga<>2012/01/07(土) 21:50:26.23 ID:irqapMXSO<>
「手を上げろ! その場を動くな!」
怒声。そして、銃声。
その日、タマムシデパートはテロ組織によって制圧された。
たまたま買い物に来ていた僕とピカチュウは、運悪くその現場に鉢合わせてしまった。
――あの時、タマムシシティに出かけなければ。
――じゃれあいながら、屋上で休憩をしなければ。
――ピカチュウをモンスターボールに戻していれば。
こんな事にはならなかったのかもしれない。全てはifの世界。無駄なことだ。
<>
◆lNBuiV7Lqw<>saga<>2012/01/07(土) 21:51:23.45 ID:irqapMXSO<>
テロリストによって制圧され、3時間が経過した頃。要求が中々通らないテロリストたちが、ついに痺れを切らした。
――みせしめに、一人ずつ殺していく。
始めは彼らが何を言っているのか、全くもって理解が追い付かなかった。
数秒のラグを経て意味を理解するが、同時にまともな思考が吹っ飛んだ。言い知れない恐怖が、全身を強張らせる。
――まずは、お前からだ。
僕の隣に居た女の子が、乱暴に引きずられていく。恐怖のあまり引き攣った笑顔を浮かべる彼女と、目が合った。生きている彼女の顔を見たのは、それで最後だった。
はたしてこれは現実なのか。夢じゃないのか。彼女の表情は半信半疑で、曖昧に歪んだまま、赤い霧へと形を変えた。
窓の外では大きく、内側では押し殺した悲鳴が、対照的に上がった。
――次は、お前だ。
銃声。舞い散る赤いカーテン。
――次。
水音。崩れ落ちていく肉塊。
殺戮は続く。まるでゲームのように。躊躇いも無く、機械的に、ひたすらに。
――次は、お前。
髪を掴まれる。引きずられて、窓際に。
眼下には警察と、報道陣。目の前には赤く染まった窓硝子。
足が震える。まだ死にたくない。ごつ、と銃口が頭に突き付けられる。
誰でもいい。誰か、誰か!
助けて――
<>
◆lNBuiV7Lqw<>saga<>2012/01/07(土) 21:51:59.59 ID:irqapMXSO<>
擦れるような金属音が後ろで弾けた。振り向くと、そこには縛られたままアイアンテールを放ったピカチュウの姿。
別の銃口がこちらを向く。電光石火。銃を構えたテロリストが吹き飛んだ。
茫然と立ち呆ける僕に、微弱な電流が放たれた。でんじは。身体が麻痺して言うことを聞かなくなる。肩から床に叩き付けられた。
痛みを感じる暇も無く、腹部に衝撃が走る。ピカチュウが電光石火で僕を吹き飛ばした。床と服の相性がいいのか、滑りに滑って壁際まで押しやられた。
乾いた銃声が断続的に響く。植木鉢やカウンターなどの遮蔽物が、飛び交う銃弾から僕を守るように削られていく。
必死に身を丸め、跳弾に当たらないよう面積を小さく保つのが、僕に出来る全てだった。
<>
◆lNBuiV7Lqw<>saga<>2012/01/07(土) 21:53:52.42 ID:irqapMXSO<>
電撃と銃弾の応酬。あっという間にテロリストが制圧されていく。残すは二人。
破裂音。鉛玉が残像を撃ち抜き、射手は動揺を見せる。その隙をつくように死角からボルテッカーが炸裂し、鮮やかにテロリストを蹴散らす。あと一人。
銃口が、ピカチュウから僕へと移る。
そこからはスローモーションのように、目の前の光景がコマ送りになる。
目の前で銃口が閃光と共に跳ね上がる。放たれた銃弾は3発。恐怖に目を見開いたまま、麻痺した僕の身体は動かない。
もう駄目だ。そう諦めかけた時だった。
視界の端に、電撃を纏う新たな弾丸が映った。
その弾丸は、捨て身となって鉛の弾丸に激突する。
黄色と赤が混ざり合う、一瞬。
眼前で、血霧になりゆくパートナーは、
なぜだか、酷く優しい笑顔を浮かべて、
――弾けた。
<>
◆lNBuiV7Lqw<>saga<>2012/01/07(土) 21:55:23.00 ID:irqapMXSO<>
気が付くと、僕はベッドの上だった。
白い天井、白い部屋、白いシーツ。
夢なら、どれほど良かったか。
ベッドの脇に置かれた籠に、僕の荷物はまとめてあった。
ベルトに着けていた、たった一つのモンスターボールは、空になっていた。
目の前が、真っ暗になる。
再び、僕は意識を失った。
<>
◆lNBuiV7Lqw<>saga<>2012/01/07(土) 21:56:02.00 ID:irqapMXSO<>
扉の向こう側で話し声がする。
ぼんやりとした意識のまま、なんとなしに耳を澄ませる。
「しかし、どうすっかねぇ……」
「親族もいない、家族もタマムシで全滅……引き取り手がいないなら、処分かな」
靄がかった意識が、
「命懸けで守ったのに、この子のマスターも報われねーなぁ」
「そういえば、逆の立場もあるみたいですね」
急速に鮮明さを取り戻し、
「男の子を守ったってあれか。ピカチュウだったっけ? 主人思いだよなぁ」
「奇しくも、ここにいるのは同系統のピチュー。何か不思議な縁を感じますよね」
扉を叩き付けるようにスライドさせた。
<>
◆lNBuiV7Lqw<>saga<>2012/01/07(土) 21:56:42.90 ID:irqapMXSO<>
「……」
夜。ベッドの上。
向かい合う、僕と彼。
「……」
守られた、一人と一匹。
残された、一人と一匹。
「……」
沈黙の中、時間だけが過ぎて行く。
月明かりが、静かに横顔を照らす。
「……」
瞳には、小さく、僅かに、火が宿る。
言葉は通じなくとも。
種族が違えども。
「……」
仲良くなれることを。
大切になれることを。
知っているから。
「……おいで」
「……ぴちゅ」
腕の中に、確かな温もりを感じながら。
僕らは、新たな一日を迎えた。
<>
◆lNBuiV7Lqw<>saga<>2012/01/07(土) 21:57:35.80 ID:irqapMXSO<>
一ヶ月後。
正式な手続きを経て、ピチューが新たな僕のパートナーとなった。
まだ、傷は癒えきってないけれど。それでも一歩を踏み出せるまでには、持ち直した。自分から動けるようになりたくて。もう、守られるだけは、嫌だから。
守れるだけの力を付ける。
それが、僕らの決めた第一目標。
朝も、昼も、夜も。
僕らは片時も離れずに、特訓を繰り返した。最初こそ息が合わなかったが、段々と歯車が噛み合うようになってくると、楽しくて仕方がなかった。
でも、そんな時は決まってかつてのパートナーとピチューの姿が重なって見えて。胸が締め付けられた。
彼も、同じだろう。たまに、とても寂しそうに笑う時があるから。
消えてしまわないように。
不安になる夜は、お互いの温もりを感じながら眠りに着いた。
長い長い夜は、徐々に明けていった。
<>
◆lNBuiV7Lqw<>saga<>2012/01/07(土) 21:59:04.38 ID:irqapMXSO<> 今日はここまで。明日また投下します。
閲覧して下さる方々に最上級の感謝を。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県)<>sage<>2012/01/07(土) 22:27:31.87 ID:5YyGGFLv0<> 何かと思ったらポケモンかよ
期待 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)<>sage<>2012/01/07(土) 23:35:45.76 ID:NWXLQ05AO<> こういう世界観で書いてるのは珍しいな
乙 待ってる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)<>sage<>2012/01/07(土) 23:54:33.62 ID:fScnne7AO<> 泣いた
乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)<>sage<>2012/01/07(土) 23:59:21.33 ID:hytd4x6AO<> 期待してるよ。好きだこういうの <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/01/08(日) 00:49:18.46 ID:AYzG8pAuo<> 良スレの予感!
乙! <>
◆lNBuiV7Lqw<><>2012/01/08(日) 23:09:32.20 ID:FndG4aoSO<>
「ピチュー、アイアンテール!」
「ぴっちゅ!」
目にも留まらぬ速度でピチューが接敵する。攻撃目標は桃色のバッグを持った男性――引ったくり犯だ。
「ぴぃ……っちゅう!」
「うおッ!?」
空を裂く鋭い音が響く。間一髪のところで犯人が躱したようだ。
「でんじは!」
「ぴちゅ!」
叫ぶと同時に、ピチューがでんじはを放つ。微弱な電流が犯人の身体を絡めとり、全身の筋肉を硬直させる。
「っぐ、貴様ァ……っ」
顔から地面に叩き付けられた引ったくり犯が、恨みがましげにこちらを睨む。
「犯罪は、許したくないんだ。ごめんね。ピチュー……かみなりだ」
「ピィッチュウウゥ――――ッ!!」
夕闇の帳に、光の柱が突き立った。
<>
◆lNBuiV7Lqw<>saga<>2012/01/08(日) 23:11:17.50 ID:FndG4aoSO<>
「ご協力、ありがとうございました!」
赤い警報灯が目に痛い。気真面目そうなジュンサーさんのお礼を聞き流し、僕らはその場を後にした。
“小さき正義(ミニマム・ジャスティス)”の通り名が付いたのは、ごく最近のことだった。
曰く、それは街に蔓延る悪を裁く小さな正義のコンビであったり。
曰く、調子に乗ったガキが正義を盾に暴れているだけであったり。
あまり噂には興味が無かったので、詳しくは覚えていない。どう思われようと、僕らが知ったことではない。
悪を潰す。弱きを守る。
あの日から、ただそれだけが、目的なのだから。
<>
◆lNBuiV7Lqw<>saga<>2012/01/08(日) 23:12:01.23 ID:FndG4aoSO<>
引ったくり犯は利き腕を切り落とされ、窃盗犯は足を切断され、強盗犯は胴を切り離された。そのどれもが『不運な事故』であり、僕らの目の前で発生したものだ。
直接手を下した訳ではない。たまたま落ちていたワイヤーが、たまたまピチューの放電によって弾かれ、たまたま犯人に襲い掛かった。それだけのこと。
いつしか通り名は“断頭台(ギロチン)”になっていた。頭を切り落としたことなんて無いのに、あんまりなネーミングだ。
……まあ、切り落とさないような配慮は一切していないから、文句は言えないのだけれど。
悪に容赦はしなかった。その甲斐もあってか、この街の犯罪率は半年間連続で下がり続けているらしい。喜びは無かった。いまだ防ぎ切れない犯罪も、少なからず存在しているからだ。
まだまだ、強くならなくてはならない。死なないために。死なせないために。僕らは、守るための力を持たなければならないのだ。
<>
◆lNBuiV7Lqw<>saga<>2012/01/08(日) 23:12:48.10 ID:FndG4aoSO<>
「くさむすびだ!」
「ぴちゅう!」
草地に踏み込んだ強盗犯を即座に転倒させる。腰に吊ったスタン警棒を引き抜き、スイッチを押すと同時に叩き付けた。
「ぐぎゃああアアアっ!?」
肉を焦がす臭いと、耳をつんざく悲鳴が辺り一面を支配する。ぎりぎり死なない程度の出力なので、この先この強盗犯は何らかの後遺症――大半は神経系の損傷などである――に悩まされるだろう。
罪には罰を。
この街の犯罪率は、世界規模で見ても五指に入る程の低さになったらしい。そこに付いて回る単語は“断罪者”だとか“悪殺し”だとか。そんな類の通り名だ。
念のために言うが、僕たちが今まで関わった中に死んでしまった犯罪者はいない。
胴体が半分になろうと、電撃で炭化させて無理矢理止血。しかも病院への搬送準備を事前にした上で行うのだ。死ぬ訳がないだろう。……実際のところは、何度も危なかったりしたのだが。
殺しはしない。ただ、死よりも辛い現実を。悪いことはいけないことだと言うことを、痛みで、恐怖で、植え付けられると思っていた。
だからかもしれない。
――反旗を翻された。
<>
◆lNBuiV7Lqw<>saga<>2012/01/08(日) 23:13:47.87 ID:FndG4aoSO<>
今日はここまで。
読んで下さる方に最大級の感謝を。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/09(月) 12:07:27.17 ID:77x/Fw5xo<> 乙
これは期待 <>
◆lNBuiV7Lqw<>saga<>2012/01/09(月) 19:41:04.65 ID:+a3dINVSO<>
鉄パイプが横薙ぎに振るわれ、大鉈がコンクリートの地面を穿ち、クロスボウから放たれた矢が服を掠める。
シロガネ山の奥地。修行を終え、帰る準備を始めた頃だった。突然見知らぬ男たちに周りを囲まれた。
隻腕や隻眼の者が多く見受けられることから、今まで僕らに潰されてきた犯罪者たちが徒党を組んで逆襲に来た、といったところか。
……ポケギアでやっていた集団脱獄のニュースはこれだったのか。今さらのように悔いながら、僕らは思考を切り替える。
「いくよ、ピチュー」
「ぴっぴちゅ!」
今回は、殺してしまうかもしれないな。頭の片隅でそんなことを考えながら。戦いの火蓋が切って落とされた。
<>
◆lNBuiV7Lqw<>saga<>2012/01/09(月) 19:41:58.36 ID:+a3dINVSO<>
「アイアンテール、旋回。跳躍後にでんじは。ほうでんで足止めだ」
「ピィ――ッチュゥ!」
ピチューに指示を送りながらの戦闘は困難を極めた。何しろ相手の数が多い。何人かは戦闘不能にしたが、それでもまだ二十人はいるだろう。拙い状況だ。
ナイフを振りかぶる大男目掛けて突進をかます。虚をついた行動に、相手の体は一瞬の硬直を強いられる。
一閃。スタンガンが火を噴いた。
「がぎゃあっ!?」
くずおれる大男を尻目に、次の標的へと狙いを定め――背後からクロスボウでピチューを狙う影を見つける。体が無意識の内に動いていた。
「――っぐぅ!!」
肉を貫く、嫌な感触が右肩に伝わる。
「ぴちゅっ!?」
「よそ見はいけねぇよ、おちびちゃあん」
滲む視界の端で、こちらに気を取られたピチューが、隙をつかれて地面へと叩き付けられた。
援護に向かおうとするも、四方から振るわれる鉄パイプに体を打ち据えられ、ピチューと同じように地面に叩き付けられる。
「キヒヒッ、いいざまだぜ!」
「ゆーっくりとお礼しなきゃだなあ?」
「早ク、殺ソウ」
汚い足が、僕の頭を地面に押し付ける。
抵抗しようにも、打ち所が悪かったのか体が麻痺して動かせない。
<>
◆lNBuiV7Lqw<>saga<>2012/01/09(月) 19:43:27.41 ID:+a3dINVSO<>
「ピ、ァ……っ!」
視界の端では、ピチューが踏み付けられていた。昏い感情が心を支配するが、体はピクリとも反応してくれない。
「まずは右腕からいくかァ?」
「早ク、早ク、オデ、コイツ殺シタイ」
か細い悲鳴が、骨の軋む音が、命を奪う悪が、目の前にあるのに。
「キヒッ、じゃあこっちは左足だ!」
「ちっこいのは踏み潰していいよナ?」
届かない。
「じゃあ、いっくぞー♪」
「切リ、落トスゾ……ッ!」
肉厚の大鉈が振り上げられる。
「そっちと同時に踏み潰すゼー?」
鈍色の光が、僕の瞳を射抜く。
「キィヒヒッ、あばよ糞ガキぃ!」
ああ、僕は。僕たちは。
……なんて、無力なのだろうか――。
<>
◆lNBuiV7Lqw<>saga<>2012/01/09(月) 19:44:09.77 ID:+a3dINVSO<>
「……。……リーザ、ブラストバーン」
「ぐおおおおおるるぅ!」
薄闇の中で、凜と響く不思議な声と、咆哮が響いた。
直後、闇の奥からいくつもの巨大な火柱が立ち昇った。地表を突き破り、大波のように迫るそれは、一瞬の間に犯罪者たちを飲み込んだ。
「あ、ぎ、あぁ……っ!!」
肉の焼ける臭いと断末魔が、辺り一帯を支配する。炭化した、人だったものがどさりどさりと音を立てて崩れ落ちていく。
「ひィ!? な、なんだ今のは!」
「糞ったれがァ! やんのか、あぁ!?」
難を逃れた犯罪者たちは、正体不明の襲撃者の登場に恐慌状態へと陥っていた。
しかし、襲撃者は追撃の手を緩めない。
「……カメック、ハイドロカノン」
「ガメエェッ!」
再び、声と咆哮。闇の中から飛来した何かが、血気盛んだった犯罪者の上半身を跡形も無く吹き飛ばした。
「ひいいいぃィ!?」
――そして、大虐殺が始まった。
<>
◆lNBuiV7Lqw<>saga<>2012/01/09(月) 19:44:56.66 ID:+a3dINVSO<>
「フッシー……ハードプラント」
「バナバーナアァ!」
巨大な根や蔓が、胴体を捩切る。
「……カビィ、のしかかり」
「かあ、っびいいい!」
圧倒的な質量が、面を制圧する。
「ララ、れいと……ううん、うたって」
「――〜♪」
玲瓏たる旋律が、意識を断ち切る。
「……。……ピカ、いけるかい?」
「ぴっかぁ!」
鋭いスパーク音が弾け、辺りを青白い光が照らし出す。ぼんやりとしたシルエットはその瞬間、六つの悪夢へと姿を変えた。
怒れる火龍、リザードン。
不動の砲台、カメックス。
大自然の王、フシギバナ。
眠れるデブ、カビゴン。
癒しの譜面、ラプラス。
そして、
「任せたよ、ピカ。……ボルテッカー」
「ピ――ッカアアァ!!」
――黄色い弾丸、ピカチュウ。
その弾丸は、どこまでも黄色く。
いつかの日のトラウマを、今目の前にいる悪を、全てを撃ち抜く、一条の光は。
なぜだか、彼の酷く優しい笑顔を、思い出させた。
<>
◆lNBuiV7Lqw<>saga<>2012/01/09(月) 19:46:01.39 ID:+a3dINVSO<> 今日はここまで。
……見てる人いるのかな、これ?
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)<>sage<>2012/01/09(月) 19:52:00.84 ID:O7ue6xpAO<> 乙 みてるぜ
こう生々しくリアルなのは誰も書いてくれないんだよな…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/01/09(月) 20:49:38.54 ID:nDCNN5B3o<> 見てるでー
シリアスな世界観がなかなかツボでさ
乙! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2012/01/09(月) 21:11:44.32 ID:YnH9tsNUo<> こんなSS待っていた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/01/09(月) 21:19:07.88 ID:l9WgZyvY0<> 乙〜
火龍やら砲台やらと来てカビゴンは[ピザ]ですか <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県)<>sage<>2012/01/09(月) 21:30:44.86 ID:Zdm5rXno0<> 乙。>>1はカビゴンに恨みを持つ人とみた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県)<>sage<>2012/01/09(月) 23:37:53.60 ID:P5q8UC1a0<> カビゴンェ……そこは巨漢でいいじゃんwwww <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/10(火) 00:34:51.99 ID:+5M2lH1IO<> おつ
しかし、犯罪者はなぜポケモンを使わないのか <>
◆lNBuiV7Lqw<>saga<>2012/01/11(水) 19:46:59.99 ID:q7/oYseSO<> 見てる人が思ったより多くて、感謝感激だ
カビゴンは好きだよ? ただ、揺れる贅肉だとか眠れるデブだとか余分の果てだとかしか浮かばなかったんだ(´・ω・`)
さて、続き更新しまーす <>
◆lNBuiV7Lqw<>saga<>2012/01/11(水) 19:47:30.98 ID:q7/oYseSO<>
「……キミ、大丈夫?」
断末魔が止み、凜とした声が響いた。
六強を従えていた襲撃者が、姿を表す。
整った顔立ちに静かな話し口調、肩にはピカチュウを乗せている。服は黒いインナーに赤を基調とした――半袖のアウター。
シロガネヤマの伝説が、そこにいた。
<>
◆lNBuiV7Lqw<>saga<>2012/01/11(水) 19:48:02.03 ID:q7/oYseSO<>
ぱちぱち、と火が爆ぜる。
まだ体の節々に痛みが残るが、何とか動けるまでには回復した。正確には回復させてもらった。ちらりと視線を向ける。
「……ん、水? 食べ物? 痛む?」
「あ、いや、大丈夫。ありがとう」
「……そう」
こんな具合に、なぜか世話を焼いてもらっているのだ。……人肌が恋しかったのだろうか。何にせよ助かっているのには変わりない。
ピチューも手厚い介抱を受け、今は穏やかな寝息を立てている。
心地よい温もりと沈黙が、疲弊した体を眠りの淵へと誘う。少し、横になろう。
体を傾け始めた時だった。
「……。……キミは」
不意に言葉を投げ掛けられ、妙な体勢で固まってしまう。
「あぁ……寝転んでいても、大丈夫だよ」
優しく微笑みながら呟く彼の顔には、どこか懐かしむような色が混ざっていた。
厚意に甘え、素直に横になる。あっという間に力が抜けていき、再び体を起こす気には当分なれそうにない。
「……そう、キミは」
視線を真っ直ぐ、煌々と照らす火に向けたまま、彼は再び口を開いた。
照らされた瞳が一瞬、紅色に光を放った気がした。あるいは、本当に光ったのかもしれない。
「……キミは、とても――弱いんだね」
<>
◆lNBuiV7Lqw<>saga<>2012/01/11(水) 19:48:50.59 ID:q7/oYseSO<>
「弱い、だって……?」
思わず起き上がって聞き返す。それがあまりにも、予想外の言葉だったから。
「確かにさっきはいいようにやられていたけれど、僕たちは一日中ここで野性のポケモンを相手にしてたんだ。消耗していたところを不意打ちされたら、仕方ないじゃないか!」
舌がよく回る。傍から聞いていたら、言い訳以外の何でもないだろう。
「……二年だ」
ぼそっと呟くように放たれたのは、要領を得ない単語だった。
「二年? 何が二年――」
「――二年間。俺と、こいつらは、戦い続けてる。ただの一度も負けたことはない」
耳を疑うような話だった。
二年間の間に倒した野性のポケモンは万を超え、最奥に辿り着いたトレーナーをたった一匹で屠り続け、果ては逃げ込んで来たロケット団の残党を全滅させたという。
その、原点にして頂点が、僕に問う。
「……弱い君は、何を求めてここにいる」
鋭い眼光に息が詰まる。
瞳の奥で、小さく揺れる灯火。
耳鳴りを起こす程の、静寂の中
僕は、あの日の、『君』を思い出す。
<>
◆lNBuiV7Lqw<>saga<>2012/01/11(水) 19:49:14.93 ID:q7/oYseSO<>
「……力が、欲しい」
<>
◆lNBuiV7Lqw<>saga<>2012/01/11(水) 19:49:43.08 ID:q7/oYseSO<>
ぽつりと、呟くように。
「速さが、欲しい」
だけど、言葉に淀みは無く。
「勇気が欲しい!」
段々と、叫ぶように。
「『友達』を守れるだけの!」
泣き、叫んだ。
「力が、欲しいんだあああ――――ッ!!」
<>
◆lNBuiV7Lqw<>saga<>2012/01/11(水) 19:50:11.24 ID:q7/oYseSO<>
目覚めると、ラプラスが僕の顔を覗き込んでいた。どうやら僕は、叫んだ直後に倒れたらしい。……情けないな。
ぐっと身を起こそうと身体に力を入れると、なぜかラプラスに押し戻された。
『まだ、横になっていて。レッド君が帰ってくるまでは安静にしていて、ね?』
「! まさか、テレパシー……?」
ラプラスは、心を許した人間にテレパスを送ると聞いたことがある。でも、なんで僕なんかに――
『君だから、だよ。『友達』想いの君だからこそ、私たちは、信じることにしたの』
「私、たち?」
『ピカもリーザも、もちろんレッド君も。皆、君を信じるって。求めて得た力を悪用する人間じゃない、って』
優しく、僅かに喜色を帯びた声音で、そう告げられた。
「……なんで」
無意識に、呟く。
「なんで、僕を信じるんだ?」
くすくす、と彼女は笑った。
『んー、私は……そうね』
柔らかい、笑みと共に。
『君が、大好きな人に似てるから、かな』
そう、ささやいた。
<>
◆lNBuiV7Lqw<>saga<>2012/01/11(水) 19:52:10.70 ID:q7/oYseSO<> 今日はここまで。
次回の更新は、センターで忙しくなるから遅れるかもです。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/01/11(水) 20:16:05.27 ID:GMzNejww0<> 乙〜
このラプラスさんが♀であることを願う <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2012/01/11(水) 21:46:14.95 ID:HMlV2cRNo<> センターで忙しいって一瞬ポケモンセンターで働いているのかと思った <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/11(水) 21:49:36.66 ID:Xt0Ce9bAO<> >>44
me to. <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/01/13(金) 08:01:55.46 ID:2uxusy9Po<> おつー
>>44
俺がいた <>
◆lNBuiV7Lqw<><>2012/01/16(月) 19:44:18.11 ID:3HzHX/xSO<> ラプラスは♀だよ。彼女って書いてるし。
センター死んだ。ちくせう。一般入試の出願しなきゃだorz
少し投下します <>
◆lNBuiV7Lqw<><>2012/01/16(月) 19:45:29.31 ID:3HzHX/xSO<>
「……。……君を、強くすることにした」
「……はい?」
あれからしばらくして戻ってきたレッドが、開口一番に切り出した。
腕に抱えられているのは、かいふくのくすりやげんきのかたまりといった高価な道具ばかり。……何度も瀕死になるのを見越してのことだろうか。あまり考えたくはない。
「……君と、ピチューの特訓。最終的にピカを倒せるレベルまで強くなってもらう」
彼が言うには、僕も全面的に戦闘参加するらしい。
「……ポケモンバトルじゃなくて、あくまで強さを求めた『戦い』を学ぶんだ」
闇の中、たき火に照らされ紅色に光る瞳が、僅かに揺らいだ気がした。
<>
◆lNBuiV7Lqw<><>2012/01/16(月) 19:46:07.63 ID:3HzHX/xSO<>
「……まず、君たちの実力と、底力が見たい。フィー……出ておいで」
放り上げられたボール(よく見るとハイパーボールだ……!)から、エーフィが姿を現した。
「え、あれ――七匹目?」
通常、持ち歩くポケモンは最大で六匹までだ。ポケモンリーグの規定にあるのも大きいが、実際に人が扱い切れる数が六で限界なのだ。
「……変、かい?」
小首を傾げて彼が問う。
「変、というか、指示仕切れるのかなと」
「……指示する必要は、ない。あの時は例外で、いつもはもっと、自由に戦わせる」
指示をしないで戦わせる。にも関わらず常勝無敗? ……言葉も出ない。
「さあ……始めようか。フィー、頼んだ」
「……」
エーフィが、勝負を仕掛けてきた。
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◆lNBuiV7Lqw<><>2012/01/16(月) 19:46:36.70 ID:3HzHX/xSO<>
「……ポケモンは。一般人が連れ従わせるポケモンは、指示が無ければ、動けない」
視界からエーフィが消える。反射的に横へ飛び込み、後ろからの奇襲を避けた。
「……だから、純粋に力を求めるなら、指示をしなくても動けるポケモンが欲しい」
砂を蹴り上げ、隙を作ろうと試みるも失敗。既にエーフィの姿は見当たらない。
「……でも、そんなポケモンを育てるには手間が掛かる。犯罪者がポケモンをあまり頼らないのは、そのせい。近代武器を使った方が早く、楽で、強いんだ」
背後でピチューの悲鳴。首元に足が乗せられている。咄嗟にアイアンテールの指示を出す。
「……指示をしている時間は隙だらけで、何より、対策を練る時間を、僅かに作ってしまうのだから。狙われたら、終わりだ」
鋼の尻尾は、難無く避けられた。軽やかに宙を舞うエーフィは、流れるように一回転し、尻尾でピチューを叩き付けた。
「……悪人は、待ってはくれない」
吹き飛ばされたピチューは弾丸の如く僕の元に飛来し、まとめて数メートル程地面を転がされた。
「……お互いがお互いに。身を任せて戦えなければ」
ふいにエーフィの姿が消える。後ろからの急襲に備えて反転し――背中に衝撃。裏をかかれたか……ッ!
「……待っているのは、死だけだ」
一方的な戦闘は、僕らが気を失うまで続いた。
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◆lNBuiV7Lqw<><>2012/01/16(月) 19:47:16.69 ID:3HzHX/xSO<>
「……気が付いた?」
僕を覗き込む、赤色の瞳。
記憶に残っている最後の映像は、胴体を薙ぐようにして放たれた紫色の尻尾だ。
二対一で負けた。しかも相手に傷一つ付けること出来ず。攻撃の全てが避けられたのは、これが初めてだった。
「……まだ、レギュラーメンバーには全然届かないんだけどね」
いきなり視界から姿を消しても届かないレベルって、それは化物クラスなのではないだろうか。
「……さて。もう起き上がれるなら、始めようか。……フィー、おいで」
音も無く背後に現れた気配が、二回戦目の到来を告げた。
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◆lNBuiV7Lqw<><>2012/01/16(月) 19:47:46.99 ID:3HzHX/xSO<>
「――そこ!」
遠心力を乗せた手刀が、何も無い空間を鋭く叩いた。
「キャウンッ」
命中。流れのままに体を投げ出し、後ろ回し蹴りを放つ。
命中。続いてさらに手刀を打ち込もうとしたところで、エーフィの姿が消える。
――だましうち……!
まんまと術中に嵌まってしまった。あれはわざと攻撃されに来たというわけか。
背後で、殺気が膨らんだ。
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◆lNBuiV7Lqw<><>2012/01/16(月) 19:49:20.96 ID:3HzHX/xSO<> 今日は終わり。レスは貰えれば貰えるほど嬉しいかな……(チラッチラッ
次の更新もまた遅れるかも
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県)<>sage<>2012/01/16(月) 20:00:52.90 ID:6Oelh3Ax0<> 乙乙、後書きでそういうこと書くと叩かれやすいから注意ね
内容は素晴らしいですよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/01/16(月) 20:17:56.74 ID:Re8DHRfVo<> 余計な事を言わずとも見てるから安心しちくり <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/16(月) 22:15:56.83 ID:LxhApgMAO<> あぁ……いいな……(しみじみ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/16(月) 22:26:14.71 ID:w3shQS0DO<> うむ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2012/01/16(月) 23:05:29.44 ID:N+Ra89m0o<> SS速報では一つレスを見つけたら30匹はROMがいるって言うからな
三十人分の乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/17(火) 02:20:16.56 ID:Q5+sVHhgo<> <>
◆lNBuiV7Lqw<><>2012/01/20(金) 08:05:28.37 ID:6JZBcpNSO<> 叩かれるのか、怖いな…
分かった、無駄口叩かず更新するよー
今回は3レス分投下で <>
◆lNBuiV7Lqw<><>2012/01/20(金) 08:06:00.12 ID:6JZBcpNSO<>
十戦十敗。有効打撃ニ発。ダメージを与えられたのは、だましうちを食らった時のあの攻撃が最初で最後だった。
「……。……ピチューは動体視力、君は俊敏性が、足りていない」
仰向けになった僕たちを見下ろす形で、淡々と言葉を紡ぐ。
「……フィー、カビィ。明日から一週間、お願い出来るかい?」
「……」
「かあっび!」
頷くエーフィと腹を叩くカビゴン。
「……ピチューは、フィーのかげぶんしんを見破る特訓。君は……そうだな、カビィと鬼ごっこを……五時間、かな」
カビゴンと鬼ごっこ?
思わず目を点にしてカビゴンを見上げてしまう。……これ相手で、本当にいいの?
「……カビィ、任せたよ」
「かびかぁっび!」
どぉん、と重厚な腹太鼓が響く。任せとけ、とでも言いたいのだろうか。
僕はこの時、たかをくくっていた。
<>
◆lNBuiV7Lqw<><>2012/01/20(金) 08:06:44.27 ID:6JZBcpNSO<>
駆ける、駆ける、駆け抜ける。入り組んだ通路を、荒れた砂利道を、道無き道を。
――迫り来る肉から逃れるように。
「かぁうあうぁうぶぃいういぅっ!」
ころがる。攻撃ターン毎に威力が上がっていく技である。小柄なゴマゾウ辺りが使っても、最後には岩石を粉微塵にするこの技。……カビゴンが使えば、どうなるか。
そう、生命の危機である。
「は……っ! はぁ……ッ!」
「かあびぃうびうびびいいいぃ!」
ドップラー効果のように声を高低させながら迫る巨大な肉弾は、恐怖以外の何者でもない。
残り四時間半。僕は、生きていられるのだろうか……。
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◆lNBuiV7Lqw<><>2012/01/20(金) 08:07:12.95 ID:6JZBcpNSO<>
「……おつかれ」
あれから三十分。徐々にころがるの速度が上がり、ついに逃げ切れなくなった。踏み潰される寸前でカビゴンが跳び、目の前に地盤を砕きながら降って来たおかげで死にはしなかった。しかし、弾力性豊かな肉に顔面から突っ込んだせいで弾き飛ばされ後頭部を強打気絶今に至る。……ここまで思考出来るなら、もう大丈夫そうだな。
差し出された手に掴まり起き上がる。
レッドは、こうやってさりげなく気遣ってくれることが多い。なんだかんだ、優しい性格をしているのだ。
そんな僕の思惑に気付いたのか、ふと視線が合った。目を細め、僅かに微笑みながら彼は口を開いた。
「……あと四時間、頑張れ」
前言撤回。正真正銘の鬼だった。
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<>sage<>2012/01/20(金) 11:35:27.02 ID:YX0gm0eAO<> 乙!レッドさんスパルタw
投下終了宣言+一言くらいはあってもいいのよ?ww
叩かれる原因になりがちなのはレス催促と卑屈な発言くらいだからあんまり気にしなくてもいいよ <>
◆lNBuiV7Lqw<><>2012/02/03(金) 10:33:36.70 ID:Gu1c2MCSO<>
途中からの記憶が抜け落ちている。気付いたら仰向けに寝かされていた。
『おはよう。レッド君が褒めてたよ? 以外に根性があるんだなーって。水飲む?』
ラプラスの落ち着いた優しい声音が、耳に心地よい。手をひらひらさせて申し出は断る。今は何を口にしても戻してしまうだろう。
『そうだ、まだピチューが特訓してるんだけど……見に行く?』
ピチューが? すぐに身を起こし、見に行く旨を告げる。
『はいはい、じゃあ背中乗って』
背中に……って、ラプラスは陸地じゃ動けないだろう。何を言っているんだ……?
『陸が無ければ凍らせればいいじゃない』
放たれるれいとうビーム。瞬き一つする間に、辺り一面が厚い氷に覆われていた。無茶苦茶過ぎて言葉も出ない。
……ポケモンは、トレーナーに似るのかもしれない。
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/02/10(金) 09:51:04.20 ID:161nEjQDO<> マダー? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)<>sage<>2012/03/14(水) 21:09:15.43 ID:D1Lepwao0<> 待ってるよ〜 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)<>sage<>2012/04/08(日) 18:17:25.94 ID:0eTi75fo0<> まだ〜〜? <>