VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/13(金) 19:31:47.43 ID:2n3gf0MDO<>マミ「そしてコレがゲーム本体」

まどか「え? 発売日はまだずっと先じゃあ……」

マミ「フライングゲットしたのよ、鹿目さん」

まどか「そんな、攻略本まで」

さやか「パネェっす! マミさん!」

杏子「んで、なんでアタシまで呼ばれてんだよ」

マミ「うふふ……ゲームは、みんなで楽しむものよ?」

ほむら「答えになってないわね」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1326450707(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
<>マミ「私たちのゲームが出るわ!」まどか「えっ?」 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/13(金) 19:39:56.27 ID:2n3gf0MDO<> マミ「あっ、そうだわ! ケーキを買って来るわね」

杏子「おい、アタシは長く居座るつもりは……」

マミ「行って来まーすッ!」

ガシャーン(ドアが閉まる音)

さやか「はやっ!?」

杏子「ったく、マミのヤローは」

ほむら「そうね、マミらしいわね」ベリベリ

さやか「ちょっと!? マミさんいないのに、勝手にゲームのパッケージを開けたらダメだろ!」

ほむら「そう……美樹さやか、貴女は気にならないの?」

さやか「え? 何がだよっ!」

ほむら「自分が、どんな扱いを受けているか、よ」

さやか「……うっ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/13(金) 19:46:48.63 ID:2n3gf0MDO<> さやか「で、でも……勝手にゲームを進めるのは」

まどか「ね、ねえ。二人とも」

ほむら「何かしら? まどか」

まどか「攻略本なら、いいんじゃないかな?」

ほむら「…………」

さやか「…………」

ほむ・さや「グッジョブ!」

まどか「じゃあ攻略本を……って、あれ?」

杏子「ふんふーん」ペラペラ

さやか「あっ! 一人で読んでやがる!」

ほむら「抜け駆けはダメよ!」

まどか「みんなで読もうよ! みんなで仲良く!」

杏子「ちっ、しゃーねーなー」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/13(金) 19:58:29.32 ID:2n3gf0MDO<> ほむら「まずはキャラ性能、美樹さやか、貴女からね」

さやか「どれどれ……」

杏子「近接攻撃型、防御力大、回復能力あり。いわゆるナイトってヤツだな」

さやか「ナイト……ナイトか、な、なんか照れくさいな」

ほむら「別名、肉壁ね」

さやか「肉壁ってなんだよッ!? 肉壁って! いきなりイメージが急転直下だよ!」

杏子「でも事実だかんなー」

さやか「う、うぐぐ……」

まどか「そ、そうだ! 杏子ちゃんはどんな性能なの?」

ほむら「ナイスフォローだわ、まどか」(原因) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/13(金) 20:04:17.59 ID:2n3gf0MDO<> 杏子「攻撃翌力大、単体特攻、そして早い……か」

ほむら「わかりやすいアタッカーだわ」

まどか「ほむらちゃんは?」

ほむら「パラメーター操作や状態異常付加……サポート役ね」

さやか「ふーん、一応個性的な性能付けがされてるんだ?」

ほむら「そうね。……あら、まどかとマミのもあるわよ」ペラペラ

まどか「私のもあるの!? 見せて見せて!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/01/13(金) 20:14:34.39 ID:2n3gf0MDO<> 〜 まどか性能 〜

ほむら「全パラメーターMAX、体力全回復+異常回復技あり、全体攻撃あり、百回連続攻撃あり」

さやか「うおぅっ!?」

杏子「絶対にイベント要員か、二週目以降の隠しだなー」

ほむら「さすがだわ、まどか!」

まどか「え、えへへ……」

杏子「ちえっ、一人だけ、特別扱いかよ」

さやか「ひがむな、ひがむな」

ほむら「ところで、後はマミだけね」

まどか「そうだ、マミさんはどうなっているんだろっ!」

さやか「あのマミさんだから、きっとスゴい事になってるはずだ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/01/13(金) 20:25:22.39 ID:2n3gf0MDO<> 〜 マミ性能 〜

杏子「攻撃力、防御力、素早さ、技術、すべての成長率が他キャラの1.5倍!?」

ほむら「マミのくせに生意気な……」

さやか「さすがマミさんだ!」

まどか「スゴいよマミさん!」

ほむら「……ふう、特にオチもつかないわね」

騒ぐさやかとまどかを横目で見て、ほむらがため息をつく。

杏子「……」

ほむら「あら? どうしたの佐倉杏子?」

杏子「これ……これっ!」

攻略本の一部を指差す杏子。

ほむら「マミの性能? ……これは精神の値?」

マミ 精神 25(固定)

ほむら「……」

杏子「……」

ほむら「最大値は?」

杏子「999」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/13(金) 20:27:42.58 ID:RW9GYQ/DO<> 豆腐メンタルwwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/01/13(金) 20:33:13.87 ID:yKgfDXz2o<> マミさんww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/01/13(金) 20:40:25.65 ID:2n3gf0MDO<> ほむら「そこはかとなく、嫌なにおいがして来たわね」

杏子「……技も見とくか?」

ほむら「一応、ね」

さやか「どうしたー?」

まどか「あれ? マミさんの技ページだ」

ほむら「っ!? 見ちゃダメよ、まどか!」

   マミ
技名    修得
ガンカタ  初期保有
一斉射撃  初期保有
二度寝   レベル15
ひとりごと レベル20
やけ酒   レベル30

ほむら「レベル=年齢!?」

杏子「そこに気付くとはさすが」

まどか「ひどいよ、こんなのって(ry」

さやか「待つんだまどか! マミさんには例の必殺技がある!」

まどか「……そうだ! マミさんには例の必殺技が!」

マミ 必殺技
  ティロフィナレー

まど・さや「表記が間違ってるうぅぅーッ!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(兵庫県)<>sage<>2012/01/13(金) 20:44:45.54 ID:q2SGPB7fo<> >>すべての成長率が他キャラの1.5倍!


まあ、体重もそのくらいだからな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/01/13(金) 21:00:09.20 ID:2n3gf0MDO<> 杏子「い、嫌な汗が出てきたぜー」

ほむら「マミの攻略ページは……83ページからね」

杏子「見るのかよっ?」

ほむら「攻略チャートをざっと見るだけよ、それならダメージが少ないわ」

杏子「な、なるほど、じゃあ少しだけ……」ペラッ

83ページ
『大まかな流れ』
マミは三章で離脱します。
しかし、イベントを進め、マミ生存フラグを立てたらルート分岐が発生。
マミが生存して、以降も使用可能。

杏子「なるほどー、それでメリットとデメリットは……」ペラッ

『メリット』
・成長率が優秀なマミを継続して使用可能。
・マミ専用エンドへ行ける。

『デメリット』
・さやか、まどか、杏子、ほむらが仲間にならない。
・反則的な能力を持つ『覚醒まどか』専用戦のラスボスをマミ一人で戦わないといけない。
・常に一人なので、石化、麻痺が致命傷。
・しかも、ステータス耐性に関わる精神が成長しないので、耐性強化が出来ない。

『総評』
難易度が格段に跳ね上がるため、間違っても一週目から分岐してはいけない。
一週目はマミを見殺そう。

ほむら「もうやめてっ!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/01/13(金) 21:11:56.14 ID:2n3gf0MDO<> 杏子「お、おい……マミのエンディングタイトル『ぼっちの勇者』だぜ……」

ほむら「くっ! ジャブだと舐めてたら、ロードローラーが降ってきたレベルだわ!」

まどか「ど、どうしよう?」

杏子「決まってる、逃げんぞ!」

さやか「そ、そうだ! マミさんが帰ってくる前に!」

バターンッ!

マミ「ただいまーっ!」

さやか「帰ってきたーっ!?」

ほむら「くっ! こんなときに限って早い!」

マミ「あらあら? どうしたのみんな?」

まどか「い、いや、何でもないよ!? マミさん!」

さやか「そ、そうそう!」

マミ「あら、そう?」

マミ、靴を脱いで部屋に上がる。
そして、ゲームの前に……

杏子「ちょっ! ちょっとタンマ!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/13(金) 21:14:31.81 ID:G0h33R7To<> マミさん無理ゲー過ぎるwwwwwwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/13(金) 21:16:53.18 ID:u57fs1tDO<> 無理ゲーってレベルじゃねぇぞ!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/13(金) 21:21:27.79 ID:2n3gf0MDO<> マミ「え?」

杏子「い、いやっ、ケーキを買って来たんだからよー、まずはケーキを……なっ?」

マミ「クスッ、わかったわ。杏子って食いしん坊さんね?」

ゆっくりと、マミがゲーム機の前から立ち上がりかけ、

マミ「あっ、でもソフトと電源くらいは入れておきましょうか」

再び座り、パッケージの破れた外袋に気付くマミ。

マミ「……」

ほむら「杏子がゲームをしたい、と破いていたわ」

杏子「おまっ!?」

マミ「……まあ、いいわ」

ソフトを取り出し、マミはゲーム機にINした。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(宮城県)<>sage<>2012/01/13(金) 21:22:36.90 ID:9fKJ7l9l0<> やめてくれぇぇぇぇぇ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/13(金) 21:29:03.14 ID:2n3gf0MDO<> その瞬間。

ピカッ

マミ「きゃっ!?」

杏子「な、なんだよっ!」

マミの持つ、携帯ゲームの液晶画面が激しく発光。
そして、光の粒子が何かの像を創りだしていく。

まどか「あ、あれはっ!」

さやか「『ハコの魔女』!?」

魔女「アバババババ」

光は魔女となり、マミの体を掴んで──

マミ「きゃあっ!?」

液晶画面の中へとマミを引きずり込んでいった。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/13(金) 21:33:43.31 ID:u57fs1tDO<> ゲーム世界で大冒険ktkl <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/13(金) 21:41:08.88 ID:2n3gf0MDO<> 全員「…………」

一瞬の出来事に、みんなが口をぽかんと開いて呆然とする。
最初に気を取り直したのは、ほむら。

ほむら「……ハコの魔女?」

さやか「そ、そうだ! 魔女だ!」

まどか「魔女にマミさんが連れていかれた!!」

杏子「落ち着きな! 連れていかれたなら取り返せばいいんだよ!」

ほむら「待って、それは難しいわね」

杏子「……? なんでだよ?」

ほむら「魔女の結界が不安定すぎるわ……今、後を追ったら結界自体が崩壊、中途半端な結界の崩壊に巻き込まれたら、マミの安全は保障できない」

まどか「そんな……」

さやか「くそっ、何でまたあの魔女が!」

ほむら「あの『ハコの魔女』は一度、美樹さやかに倒されている」

さやか「そうだ! でも、それならなんで?」

ほむら「落ち着きなさい。あの魔女は、電子関係に強そうだった。おそらく、データや魔翌力を分散して……」

杏子「さっきのは、その残り香ってか? 嫌な置き土産だな!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/01/13(金) 21:53:06.76 ID:2n3gf0MDO<> まどか「で、でもっ! それならマミさんは!」

さやか「そうだ! マミさんを見捨てるつもりかっ!」

ほむら「いいえ、そんなつもりは無いわ」

杏子「?」

ほむら「この結界は不安定、しかも、ゲーム機に依存した結界のようね」

まどか「……?」

ほむら「おそらく、ゲームの『終わり』であるエンディングまで行けば、結界は自然に収束、マミが放り出されるわ」

さやか「なんだ! マミさん助かるじゃないか!」

杏子「……質問があんだけどさ」

ほむら「なにかしら?」

杏子「もう一つの『終わり』ゲームオーバーは?」

ほむら「ゲームに結界が依存するなら、マミの死を意味するわね」

まどか「……っ!?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/01/13(金) 22:02:49.37 ID:2n3gf0MDO<> 杏子「セーブ&ロードは?」

ほむら「魂は一つよ?」

杏子「じゃあ、最後に……」

コホン、と咳をつき、杏子は続けた。

杏子「超難易度の分岐ストーリーを、一週目から、セーブ&ロード無しで、クリアするしかないのかよ?」

ほむら「ええ」

まどか「…………」

さやか「…………」

杏子「…………」

ほむら「…………」

杏子「じゃ、帰るわー」

まどか「待って! みんなでやれば大丈夫だよ!」

さやか「マミさんを救わないと!」

杏子「ふざけんなっ! 無理ゲーにもほどがあんぞっ!!」

ほむら「でも、やるしかないわ。それに、この中でゲームが得意なのは貴女しかいない」

まどか「杏子ちゃん」

さやか「……頼むよっ!」

杏子「……ちっ、しゃーねーか」

さや・まど「やったーっ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/01/13(金) 22:19:13.39 ID:2n3gf0MDO<> 杏子「じゃっ、始めっぞー」

>  NEW GAME ピッ

マミ「…………」

まどか「いきなりマミさんだ!」

さやか「マミさーん!」

ほむら「ムダね、聞こえていないわ。今の彼女はゲーム世界の一住人よ」

杏子「それはいいとして、マミを操作出来んぞ。マミが主人公なのかよ?」

ほむら「おそらく、マミを取り込んだために、ゲームのプログラムに影響が出てるのね」

杏子「ふーん、とにかく街に出てみるか」ピッ

まどか「あっ、マミさんまだ寝間着……」

デロデロデロデローッ!

ほむら「恐ろしい勢いでヒットポイントが減っていくわッ!!」

さやか「恥ずかしいんだ! 寝間着で街に出て、死ぬほど恥ずかしいんだッ!!」

杏子「開始直後になんつートラップを仕掛けてやがんだよっ!!」

まどか「死んじゃう! マミさんが恥ずかしさで死んじゃう!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(宮城県)<>sage<>2012/01/13(金) 22:24:33.84 ID:9fKJ7l9l0<> 支援 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/01/13(金) 22:34:24.68 ID:2n3gf0MDO<> 杏子「あ、あぶなかった……」

ほむら「恥ずかしさで死んだら死因は何になるのかしら?」

さやか「縁起でも無いこと言うなよ!」

杏子「よし、そうこうしているうちに着替え完了! 荷物も忘れずに持った! 再度出発だ」ピッ

マミ『…………』

まどか「よかった、今度は大丈夫みたい」

ピコーンッ!

杏子「?」

ほむら「あら? ○ボタンのマーカーが出現してるわね」

杏子「アイテムと接触してるみたいだなー、ポチッとな」ポチッ

マミ『ムシャムシャムシャーッ』

まどか「マミさんが落ちてる肉を食べ始めたーッ!?」

デデーンッ!

マミ『うっ……』

まどか「毒になったーッ!?」

さやか「なにをマミさんに拾い食いさせてるんだよ!!」

杏子「ちっ、ちがうッ!! 勝手に! マミが勝手に!!」

ほむら「凄まじいブービートラップ、序盤から殺しに来てるわね!」

杏子「敵は誰なんだよこのゲーム!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/13(金) 22:36:16.76 ID:FDBcUfhIO<> >>11
失せろ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/01/13(金) 22:40:29.17 ID:2n3gf0MDO<> マミ『うぅ……』ビシッビシッ

杏子「ああ、毒が地味に痛い」

ほむら「……そう言えば」

杏子「なんだよ?」

ほむら「毒って体力1で残るゲームと、死ぬゲームがあるわよね?」

杏子「…………」

ほむら「…………」

さやか「まどか! 攻略本!」

まどか「えっと、『このゲームでは死にます』だって!」

杏子「やっぱりな、チクショー!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/13(金) 22:56:38.75 ID:2BUqXIKDo<> 洋ゲーも逃げ出す初見殺しゲーww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/01/13(金) 22:59:50.99 ID:2n3gf0MDO<> ほむら「回復方法は?」

まどか「えっと、こんな感じかな?」

・学校の保健室『タダ』
・病院『少し高い』
・薬局『とても高い』

さやか「病院と薬局の値段が逆じゃないかな?」

ほむら「持ち運び出来る回復アイテムの有用性ゆえね」

杏子「で、どうする?」

ほむら「ここからだと、学校は遠くて無理、病院か薬局ね」

杏子「じゃ、病院だな」ポチッ

マミ『うーあー』フラフラ

まどか「画面が揺れ始めて変な映像が!!」

さやか「走馬灯なんだ! マミさんの走馬灯なんだ!!」

ほむら「ときおり、見慣れない特殊部隊の潜入工作員がチラつくのは、スタッフの遊び心かしら?」

杏子「言ってる場合か! 早く病院にっ!」ポチポチッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/01/13(金) 23:09:46.44 ID:2n3gf0MDO<> まどか「ちょっと待って!」

杏子「んだよ? 早くしないとマミが……」

まどか「病院には『お菓子の魔女』がいるみたいだよ! 入ったら強制戦闘だって!!」

杏子「うおおっっ!?」ポチッ

病院前で、マミが華麗にUターン。

杏子「あ、あぶねえっ……」

さやか「で、でも、病院も学校もダメなら……」

マミ『あーうー』フラフラ

まどか「マミさんの顔色が青から白になった!」

杏子「マミの死因は拾い食いによる食中毒か……」

さやか「だから縁起でも無いこと言うな!」

ほむら「待って! 病院と言えば処方箋! 処方箋と言えば!」

杏子「……!? 近くに薬局がある!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/13(金) 23:17:11.29 ID:2n3gf0MDO<> 〜 薬局 〜

杏子「ま、間に合った」

ほむら「残りヒットポイントが一桁だわ」

まどか「で、でも……これで一応はマミさんが助かるんだし」

さやか「そうだ! 早くマミさんを治してあげよう!」

杏子「ああ、任せとけ」ピッ

店員『いらっしゃーいっ!』
・傷薬  一万円
・毒消し 五万円

さやか「たかっ!!」

まどか「マミさんの残金は……」

マミ 残金 1000 円

杏子「…………」

ほむら「…………」

さやか「…………」

まどか「…………」

マミ『あー』ビクビクッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/01/13(金) 23:30:22.87 ID:2n3gf0MDO<> まどか「あ、あきらめちゃダメだよみんなっ!」

杏子「でもよー、千円じゃ、買えるアイテムが……ん?」ピピッ

ほむら「どうしたの、佐倉杏子?」

杏子「こ、これ……」

ほむら「?」

・毒消し   五万円
・プラシーボ 10円

さやか「ニセグスリ!?」

ほむら「って、商品名がプラシーボじゃ効果無いわよ!」

杏子「……試しに一個買ってみるか」

ほむら「やめなさい! お金の無駄よ!」

杏子「物は試しだ」ピッ

店員『ありがとさーんっ』

>使う プラシーボ ピッ

ほむら「どうせ、効果なんて……」

ピシャーンッ

マミ『…………』(キリッ

ほむ・さや「全回復したーッ!?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/01/13(金) 23:37:45.66 ID:2n3gf0MDO<> まどか「えっと、攻略本によると『精神が低いほど回復効果がある』だって」

杏子「か、神アイテムだ!」

ほむら「……しかも、最後まで精神が成長しないから終盤まで使えるという」

さやか「さ、さすがマミさん」

杏子「よーし、有り金を全部プラシーボに変換だ!」

ほむら「妥当な判断ね」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/01/13(金) 23:43:32.85 ID:2n3gf0MDO<> プラシーボ×99

杏子「へへっ、序盤にエリクサーを大量入手した気分だぜー」

まどか「でも、回復に使ったプラシーボと合わせて、お金が一円も無くなっちゃった」

さやか「ま、何とかなるでしょっ!」

杏子「で、これからどこに行けばいいんだよ?」

まどか「攻略本によれば……学校かな?」

時刻 12:00

ほむら「大遅刻ね」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)<>sage<>2012/01/13(金) 23:53:13.77 ID:d7WOMh9Q0<> ああ、RPGでたまにあるよな特殊キャラ専用の安価な回復アイテム
調子にのって大量に買い込んで余ったり <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/14(土) 00:03:03.55 ID:h9h9uQnDO<> 〜 学校、昼休み 〜

杏子「目立たないように、と」

マミ『……』コソコソッ

そして着席。

杏子「ふう、これで午後までは大丈夫だな」

まどか「あれ? 誰か近付いてくるよ?」

さやか「友達じゃないの?」

ほむら「あり得ないわね」

ほむらが断言すると同時に、一人の女子生徒がマミの席の前に立った。

女子『よー、マミ?』

マミ『な、何かしら?』ビクッ

女子『あたしら、アンタと仲良くなりたいんだよ』

さやか「やっぱり、友達フラグじゃないか」

ほむら「あり得ないわ」

杏子「いいから見てろよー」ポチッ

女子『それでさ、アンタと仲良くなる方法をみんなで考えるから、カラオケとゲーセンに行く金をくれよ』

さやか「…………」

まどか「…………」

杏子「…………」

ほむら「当然ね」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/14(土) 00:11:36.08 ID:h9h9uQnDO<> 持ち金  0円

女子『あっ? 何で金を持って来てないの? あー、一人がいいんだー、ふーん』

マミ『……』プルプル

女子『だったら、みんなで無視しようかなー』

……………………

さやか「うざっ」

ほむら「まどか、このイベントの対処方法は?」

まどか「うん……あれ? 書いていない!?」

さやか「そんな!」

ほむら「魔女の影響ね、アドリブで進めるしかないようだわ」

杏子「どうすりゃいいんだよ?」

ほむら「……なるべく、事を荒立てない方向で」

杏子「ちっ、しゃーねー!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/14(土) 00:17:31.73 ID:h9h9uQnDO<> 女子『今から帰って金を持って来いよ、な?』

マミ『……』プルプル

女子『みんな待ってっからさ』

マミ『……』プルプル

女子『おい、早くしろよ、ぶん殴んぞ!』

 ・金を取りに戻る
 ・震えて動けない
>・こっちからぶん殴る ピッ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/14(土) 00:24:57.26 ID:h9h9uQnDO<> マミはイスから立ち上がると、腰を深く落とし、まっすぐに相手を突いた。

女子『へぶらばっ!?』

マミの正拳突きが女子の顔面にめり込み、その体を豪快に吹き飛ばした。

ドッパーンッ!

黒板にぶち当たった女子が、ゆっくりとずり落ち、教室が静寂に包まれた。

……………………

さやか「何やってんだよ!?」

ほむら「事を荒立てない方向でって言ったじゃない!!」

杏子「気に喰わねえから殴らせた、問題ねーだろ?」

さやか「そ、そんなことで……」

まどか「あっ! クラスのみんなが動き始めたよ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/14(土) 00:27:53.10 ID:zhP8bZoFo<> 杏子ちゃんテラ脳筋ww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/14(土) 00:40:38.35 ID:h9h9uQnDO<> モヒカン『マミが逆らってやがる!』

肩パッド『返り討ちだぜい!』

火炎放射器『ヒャッハー』

……………………

さやか「こいつら中学生じゃない、こいつら中学生じゃないッ!!」

ほむら「どこの世紀末よ!」

杏子「ん? 戦闘に突入したぞ!」

チャーチャッチャー! チャーチャッチャー!

画面が切り替わる。
荒いドット絵で作られた全身像、左上に体力ゲージ、きわめつけはベルトスクロール型の面構成。

杏子・ほむ「ファイナルファ○トッ!?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2012/01/14(土) 00:52:25.39 ID:h9h9uQnDO<> 杏子「ゲームシステムが変わってんぞ! おい!」

ほむら「おそらく、魔女の影響……」

杏子「便利な逃げ口上だな、チクショー!コノヤロー!」

ドカバキゴスッ!

モヒカン『ヒャッハー!』

マミ『あう、あう』フラフラ

さやか「ああ! マミさんが!」

まどか「囲まれてタコ殴りにあってる!!」

ほむら「杏子!」

杏子「大丈夫だ、まかせな」

杏子は目を閉じ、そして開眼。

杏子「こっちだって……ダテにゲーセン浸りはしてねーんだよ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/14(土) 04:00:56.87 ID:dN7zOizIO<> なんつー学校だwwwwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/14(土) 06:13:39.34 ID:h9h9uQnDO<> 杏子「ていっ!」ポチポチポチッ

さやか「ボタン全押し?」

ほむら「まさかっ!?」

その瞬間、奇跡が起きた。

マミ『ぬうりゃあアァァーッッ!!』(重低音)

モヒカン『グエエッ!』
肩パッド『ブラビッ!』
火炎放射器『ムィキプルーン!』

まどか「マミさんがラリアットで敵を弾き飛ばしたよ!」

ほむら「関羽よ! 関羽の降臨だわっ!!」

杏子「体力消費の無敵攻撃、やっぱりあったな!」

さやか「奇跡ってあるんだね!」

杏子「よっしゃ、一度距離を取ったらこっちのもんだな!」

まどか「反撃開始だね!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2012/01/14(土) 12:54:39.36 ID:49+vdMn50<> ダブルマミアットwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/14(土) 15:51:19.73 ID:Yk5s5cEso<> 落ちてるガムで体力回復出来そうなゲームだなww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/01/14(土) 17:05:58.78 ID:kXdhzADZ0<> ハート様で世紀末覇王を目指すようなもんだな… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2012/01/14(土) 17:38:59.32 ID:h9h9uQnDO<> マミ『うおー!』

ドカバキッ、ブウンッ!
ドカバキッ、ブウンッ!

さやか「あれ? 何で三発目は後ろを殴っているんだ?」

ほむら「吹き飛ばし攻撃を空振りすることで、攻めを継続している……さすがね佐倉杏子」

まどか「あっ、BGMが変わったよ!」

チャーチャッチャー!

メカ女子『ウマレカワッタキカイノカラダ……』

さやか「最初に倒した女子がロボになって帰ってきたーっ!!」

ほむら「小憎い演出ね」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2012/01/14(土) 17:47:47.63 ID:h9h9uQnDO<> メカ女子『ビーム』

ズビー

杏子「くっ、軸を合わせたらまずい! ここは上手く一撃離脱で」

ドカバキゴスッ!

まどか「あれ!? 三発目を当てているのに吹き飛ばないよ!」

杏子「ハイパーアーマーかよ!」

メカ女子『コンドハコチラノバン……オラオラオラオラ』

ドカドカドカドカ

マミ『あう、あう』

さやか「マミさんの体力ゲージが!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/14(土) 17:57:38.29 ID:h9h9uQnDO<> 杏子「大丈夫だ! こんなときこそプラシーボで!」

ポロッ

さやか「プラシーボ落としたー!」

メカ女子『ナンダコレハ』

まどか「プラシーボ拾われちゃった!」

メカ女子『シヨウスル』

ほむら「相手に使われたわよ!」

杏子「くっ、さっき与えたダメージが!」

メカ女子 HP 80/100

ほむら「あら? 回復していないわ」

さやか「たかいんだ! 相手の方が精神ポイント高いんだッ!!」

まどか「マミさーん!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/01/14(土) 18:52:43.89 ID:zMCOykak0<> どこが魔法少女のゲームだ! とツッコンだら負けなんだろうけどツッコマざるを得ない <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/01/14(土) 20:05:38.01 ID:h9h9uQnDO<> マミ『キリッ』シャキーン

プラシーボ×97

まどか「回復したよ!」

杏子「大量買いしててよかったぜー」

ほむら「でも、どうやって攻撃する気なの? 相手はハイパーアーマー付きで格闘拒否、しかも飛び道具まであるのよ」

杏子「相手が飛び道具なら、こっちも飛び道具を使うまでだ」

さやか「そ、そうか! 飛び道具と言ったらマミさん! マミさんと言ったら飛び道具!」

杏子「ああっ!」ポチッ

マミが近くの机を両手で持ち上げ、ゼル伝よろしく頭の上に掲げた。

杏子「ぶん投げれるオブジェクトがこんなにあるんだからな!!」

さや・まど「銃はッ!?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/01/14(土) 20:23:31.75 ID:h9h9uQnDO<> マミ『ふんぬらばッ!』

ブオーン!

凶悪な風斬り音を発しながら、机が宙を飛ぶ。

メカ女子『グワアッ!』ガシャーン

まどか「効いてるよ!」

ほむら「この調子で投げられる物は何でも投げるのよ!」

杏子「おう!」

マミ『ハアッ!』

ほむら「イス、そして教卓が宙を舞う!」

メカ女子『ギャアッ』

まどか「続いてモヒカン、肩パッド、教師!」

メカ女子『ヌワー』

ほむら「そして黒板、離れて見ていた一般生徒の足をつかんでジャイアントスイングね!」

メカ女子『グエエッ』

……………………

さやか「あ、阿鼻叫喚の地獄絵図だ……」

ほむら「でも、おかげで敵のヒットポイントもミリたわ」

杏子「よし、トドメのパンチだ」

バシィーッ!

マミ『ティロフィナーレ!』

さやか「ああもう、取って付けたような決めゼリフが……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2012/01/14(土) 20:34:36.19 ID:h9h9uQnDO<> マミ『私の勝ちね』

メカ女子『バカナ、キカイノカラダヲエタワタシガ!』

さやか「カタカナ見づらいな……」

マミ『本当の強さは、体を機械に変えたところで得られるものではないわ』

メカ女子『ナニッ!?』

マミ『本当の強さはね、前に進もうとする心の強ひゃ』

まどか「噛んだ!?」

メカ女子『マミ……ソウダッタノカ、ワタシハオロカナコトヲ』

さやか「流した!?」

ほむら「とにかく、これでイベント戦は終了ね」

ピシャーンッ!

杏子「な、なんだっ!?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2012/01/14(土) 20:35:17.05 ID:FEA6+z6W0<> ティロ・フィナレーw <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2012/01/14(土) 20:51:04.48 ID:h9h9uQnDO<> 我は汝・・・ 汝は我・・・
汝、新たなる絆を見出だしたり・・・

絆は即ち、まことを知る一歩なり・・・

汝、“愚者”のペルソナを生み出せし時、
我ら、更なる力の祝福を与えん・・・

……………………

ほむら「コミュが生まれたわ!」

杏子「やったー、ざけんじゃねえッ!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/15(日) 08:51:41.00 ID:9j/y711DO<> まどか「あれ? ペルソナ能力なんて攻略本に書いてないよ?」

ほむら「アレでしょ? 世界樹のガンナーの帽子に、さり気なくジャックフロストがいるみたいな」

さやか「ア○ラスのおまけ要素?」

杏子「つーか、1ヶ月でコミュ消化なんて出来るか!」

ほむら「魔女の影響だからしょうがないわ」

テッテーン!

まどか「あっ! イベントが終わったよ!」

杏子「お、どれどれ……」

マミ が 退学 になりました。

杏子「…………」

さやか「…………」

ほむら「…………」

まどか「…………」

杏子「まあ、当然だわな」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/15(日) 09:05:46.67 ID:9j/y711DO<> Name Class
マミ ニート

さやか「こ、心が痛い……」

杏子「で、この後はどうすればいいんだ?」

ほむら「そうね、レベル上げか、ゲーム進行に必要なイベントを消化しておくか……まあ、レベル上げかしら」

まどか「レベルは魔女の迷宮を探査することで上げられるんだって」

ほむら「途中帰還も可能、適度に経験値を獲得できるわね」

さやか「でも、マミさん一人か……」

ほむら「やっぱり、ステータス異常が怖いわね」

杏子「仲間を増やせたらなー」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)<>sage saga<>2012/01/15(日) 18:39:33.03 ID:ijy6kHCZ0<> 支援
あと分かってるのかも知れないけど、最初からsage続けてるのはわざと? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2012/01/15(日) 22:46:56.45 ID:1JQrdwkf0<> せっかく面白いSSなんだからageればいいのにね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/15(日) 23:40:23.19 ID:9j/y711DO<> 小ヒント:進行速度
大ヒント:ネタ切れ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/01/15(日) 23:54:43.21 ID:v19lyRNL0<> スペランカーを初見プレイで全クリするよりは簡単、かな…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/01/16(月) 00:08:39.54 ID:66jkYfcDO<> キュゥべえ『やあ、マミじゃないか』CV.加藤英美里

杏子「うおっ! 唐突に現われたな白饅頭!!」

ほむら「攻略本よ、まどか!」

まどか「えっと、キュゥべえの役割……NPC? 戦闘補助?」

ほむら「なるほど、直接の戦闘参加はしないけど、ステータス回復やら自動でしてくれるキャラね」

さやか「ん? マミさんルートは一人なんじゃ?」

ほむら「NPCをカウントしていないか、はたまた魔女の影響のバグか」

杏子「でも、こいつは色々と役に立ちそうだ」

ほむら「……そうね、しゃくにさわるけど、この際だから仲間にした方が」

キュゥべえ『ところでどうしたんだい? 何か言いたそうな顔だけどさ』CV.加藤英美里

杏子「よし、上手く仲間に誘って……」

まどか「ちょっと待って! 仲間にしたらダメって攻略本に書いてあるよ!」

杏子「なにっ!?」

さやか「えっと……仲間にした場合、中盤で手痛いトラップを仕掛けられてマミが死にます。だって!」

杏子「……」

まどか「……」

ほむら「さっさとゴミ箱にコイツを叩き込みましょうか」

さやか「生き生きしてるね」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/16(月) 07:12:09.14 ID:66jkYfcDO<> キュゥべえ『まったく、君たちはいつだってそうだ……』

ブロロローッ。

まどか「キュゥべえを乗せたゴミ収集車が遠ざかっていく……」

ほむら「悪は去ったわ」

さやか「でも、この後どうすれば……」

杏子「いーや、アタシは突破口を見つけたぜー」

まどか「え?」

杏子「NPCが他にも街にいるはずだ、そいつらを仲間にすれば」

ほむら「なるほど、ダンジョン探索でゲームオーバーになる確率がグンと減るわね」

さやか「そうと決まれば、仲間探しに出発だー! おー!」

まどか「おー!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/16(月) 07:29:39.33 ID:66jkYfcDO<> 〜 街 〜

マミ『あ、あの……』

女子『?』

マミ『ちょっとだけ、話を聞いてもらえないかしら?』

女子『いえ、急いでるんで』

ズギャーンッ!

さやか「ヒットポイントがごっそり減ったーッ!!」

まどか「恥ずかしいんだ! 街中で知らない人に話しかけた挙げ句に断られて、死ぬほど恥ずかしいんだマミさん!!」

杏子「プラシーボで回復、っと」

ほむら「プラシーボにも限りがあるわよ、もっと仲間になりそうな相手に話しかけたらどうかしら?」

杏子「仲間になりそうな相手? マミとの好感度が高いヤツとかいたか?」

ほむら「そうね、たとえば……」

ほむら「…………」

ほむら「まどか、マミと仲が良さそうな人って、誰かいたかしら?」

まどか「えっと、マミさんと仲が良さそうな人は……」

まどか「…………」

まどか「さやかちゃん、知ってる?」

さやか「…………キュゥべえ?」

杏子「…………」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(宮城県)<><>2012/01/18(水) 22:23:42.34 ID:mN8Uvt+O0<> マミさん不憫wwwwwwwwwwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県)<>sage<>2012/01/18(水) 22:24:15.88 ID:mN8Uvt+O0<> すまん、ageちまった <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/20(金) 01:10:19.31 ID:/OBqfD2DO<> すごく面白いです <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<><>2012/01/27(金) 16:19:13.12 ID:dwZTxaHs0<> マミ「今日も紅茶が美味しいわ」668からの分岐改変が起きない平行世界
もし改変が起きない平行世界のマミがシャルロッテに死ななかったら OR マミ死亡後にまどかがマミ、QBの蘇生願いを願ったら
魔法少女全員生存ワルプルギス撃破
誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/29(日) 23:44:45.46 ID:Tjo+BLMDO<> 〜 魔女の結界内 〜

杏子「仕方がないからマミ1人で侵入っと」

ほむら「正しいマミスタイルね」

使い魔『ウネウネウネウネ』

まどか「あっ! 敵がいるよ!」

杏子「よっしゃ、倒してレベルアップだな」

ほむら「……正面から行って大丈夫かしら?」

杏子「最初のダンジョンの上に、最初の階層だ。大丈夫だろ?」

まどか「そうだよね! まさか最初のダンジョンで状態異常を連発したり、一撃必殺をしてくる相手なんかいないよね!」

さやか「…………」

杏子「ん? どうした?」

さやか「風来のシ○ンでさ、催眠術を仕掛けてくる嫌な敵っていたよね?」

まどか「?」

ほむら「ゲ○ズの事ね、戦術からアイテム管理までを狂わす最悪の敵よ」

まどか「へえー、ほむらちゃんって物知りだね」

ほむら「うふふ、おだてなくてもいいわよ、まどか?」

杏子「んで、そのゲ○ズがどうしたんだよ、さやか?」

さやか「……あのさ、この敵のデザインってさ……」

一同、ゲーム画面に映る敵を見る。

杏子「目玉だな」

ほむら「青と白の外皮ね」

まどか「触手が下からウネウネしてるよ」

さやか「まんまゲ○ズだよ! 知ってるなら気付こうよ!?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/30(月) 00:05:18.66 ID:odwLoWlDO<> マミ『あう……あう……』

ほむら「バカみたいに催眠術が効いているわ!」

杏子「精神が低いからな」

さやか「このままじゃ、マミさんが!」

まどか「あっ! 敵がマミさんに噛み付こうとしてる!」

使い魔『キシャーッ!』

杏子「やべぇ! 避けられねぇ!」

さやか「マミさーん!」

使い魔がマミに噛み付く、その瞬間。
横合いから赤い光が飛び込んできた。

使い魔『ウギャー!?』

使い魔は赤い光に体を貫かれてバラバラになると、黒い霧になって消えた。

まどか「な、なにが起きたの?」

ほむら「魔女の使い魔を倒せる力を持つ者は限られている……そして攻撃色が赤とくれば」

さやか「ま、まさか!?」

一同、今度は杏子に視線を集める。

杏子「あ、あたしか!?  あたしなのか!」

まどか「あっ、使い魔の霧の後ろから誰か出てくるよ!」

?『大丈夫か、マミ』

マミ『あ、貴女は!?』

さやか「……」

まどか「……」

ほむら「……」

杏子「……ゴクリ」

ポチッ

マミ『あ、貴女は!?』

メカ女子『アブナイトコロダッタナ、マミ』

全員「「お前かよッ!!」」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/01/30(月) 00:14:34.11 ID:odwLoWlDO<> ほむら「という事で、仲間が出来たわ」

杏子「なんか納得いかねえー」

さやか「で、でもさ、防御力と攻撃力高いし、壁役としては最適じゃないかな?」

まどか「やった! マミさんの生存率が上がったよ!」

杏子「ちっ、まあよしとするかー」

ほむら「それで、これからどうする気なの?」

杏子「ん? 仲間も増えたしレベル上げだろ?」

ほむら「そういうことを聞いているんじゃないわ、むやみに正面から戦えば被害が増えるだけよ」

まどか「そ、そうだね……また、さっきみたいになったら」

杏子「じゃあ、どうすんだよ?」

ほむら「そこで提案なのだけれど……」

杏子「ん?」

ほむら「少しだけ、私に任せてくれないかしら?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2012/01/30(月) 02:27:25.96 ID:/tXk1tFuo<> メカ子さんええ人やね… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2012/01/30(月) 13:03:24.33 ID:4vbMMYv0o<> まさかのメカ子再来wwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/30(月) 18:09:08.51 ID:MSdJN96DO<> ふむ…続けたまえ

興味深い


嘘ですおもろいです <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/01/30(月) 18:32:49.98 ID:odwLoWlDO<> ……………………

使い魔『……』

ガサッ

使い魔『!』

物音にキョロキョロと辺りを見回し始める使い魔。

使い魔『……?』

しかし、使い魔は何も見つけられずに、元の巡回ルートへと戻っていく。

その後頭部めがけて銃声が一つ、とどろいた。

使い魔『……あっ』

使い魔は小さくうめき声をあげて、何もわからないままに、霧のように消えていった。

……………………

ほむら「ふう、これで八体目ね」

さやか「すごい! ノーダメージで経験値がたまっていく!」

まどか「物影に隠れて狙撃なんて、さすがほむらちゃん!」

ほむら「ふふ、あがめてもいいわよ?」

杏子「ゲームシステムに正面からケンカを売ってるけどな」 <>
◆a/kVfvST9o<>sage saga<>2012/01/31(火) 19:31:06.61 ID:z02fzEQZ0<> スネーーーーーーーーーーーーーーーーーーーク!!!!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/02/02(木) 02:59:21.14 ID:deJerKGDO<> ほむら「そろそろ陣地変換の頃合いかしら?」

杏子「移動か?」

ほむら「ええ、なるべく広い範囲を見渡せる高台とかがいいわね、太陽を背にしてるとなおよし」

さやか「魔女の結界内で太陽は無理じゃないかな……」

まどか「あっ! 太陽は無いけど、高台っぽいところはあそこにあるよ!」

ほむら「あら、本当。ナイスよまどか」

杏子「よし、移動だな。操作はあたしが変わろうか?」

ほむら「いいえ、アクションは苦手だけど、こういうジャンルのゲームは少しだけ得意だから大丈夫よ」

マミ『カサカサカサカサ』

さやか「なんか動きがイヤだな……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2012/02/02(木) 03:08:24.50 ID:deJerKGDO<> ?『あついよ〜あついよ〜』

杏子「誰だ!?」

まどか「高台の下! 誰かが大きな釜で茹でられてる!」

ほむら「聖剣伝説2の序盤にも、こんなイベントがあったような気がするわね……」

さやか「つまり、仲間!? 早くたすけないと!」

ほむら「それじゃ、近づくわね」

マミ『カサカサカサカサ』

杏子「ん? はっきりと見えてきたな」

さやか「どれどれ?」

ホスト『熱いよ〜熱いよ〜』

さやか「よし、見殺そう」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/02/02(木) 06:37:30.66 ID:/coJdzQwo<> ホストwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2012/02/02(木) 21:36:46.39 ID:deJerKGDO<> ほむら「ホストを見殺すかどうかはさておき、敵がこんなにいる場合は隠れていた方がいいわね」

杏子「だな、高台だと狙いやすいだろうが、相手にも見つけられやすいだろうしなー」

マミ『カサカサカサカサ』

メカ女子『ヴィーン』ブオオォォ

さやか「……あのさ、さっきからマミさんに追従しているメカ女子がホバー移動してる気がするんだけど」

ほむら「足音を殺して移動しているのね、ナイスだわ」

さやか「いや、そうじゃなくて……それに、むしろ音が」

メカ女子『ヴィーン』ブオオォォ(大音量) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/02/02(木) 23:24:27.51 ID:pCOEHHoUo<> アグロ化しちゃう! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2012/02/02(木) 23:46:01.59 ID:LU7QnZ9xo<> カサカサ…パタリロ殿下か! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/02/06(月) 01:24:35.69 ID:c/i/OIcO0<> メカ女子ジオングかよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東)<>sage<>2012/03/12(月) 16:12:18.00 ID:Pg+niuVAO<> 楽しみにしてます <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/04/05(木) 02:42:10.57 ID:0IYM9VQKo<> マダー? <>