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HTML化した人:lain.
さやか「残念!保健委員はさやかちゃんでした!」
1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)2012/02/10(金) 15:40:15.00 ID:fAwf/UjYo
ほむら「……」スースー

ほむら「……」マドカァ

ほむら「まどか!?」ガバァ

ほむら「……夢ね」ファサ

ほむら「……」

ほむら(また、守れなかった……)ギュッ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1328856004(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)2012/02/10(金) 15:41:58.75 ID:fAwf/UjYo
看護師「暁美さーん? どうされましたかー?」

ほむら「あ、いえ、……なんでもない、です」

看護師「そうですかー? ほかの患者さんもいるので静かにしてねー?」

ほむら「あ、はい……」

ほむら(またこの病室から始まった……)

ほむら「……」

ほむら「まどかぁ……」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)2012/02/10(金) 15:46:16.80 ID:fAwf/UjYo
ほむら「って、あれ……?」ボヤァ

ほむら「……」ゴシゴシ

ほむら「……」ボヤァ

ほむら「よく、見えない……?」

ほむら(……違うわね、そうじゃない……)

ほむら「私のソウルジェムは、どこ……?」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)2012/02/10(金) 15:56:09.14 ID:fAwf/UjYo
早乙女「あ、それじゃあ転校生を紹介します」

ほむら「暁美ほむらです。よろしくお願いします」ペコリ

ほむら(結局、ソウルジェムは見つからなかった)

ほむら(つまり今の私は魔法少女ですらない。……でも)

早乙女「あ、あの、暁美さん?」

ほむら「自己紹介は終わりました。空いてる席に座りますね?」

ほむら(まどか……)ジー

まどか(わ、わ、こっちを見てる?)

ほむら(貴女だけは、絶対に守ってみせる)

5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)2012/02/10(金) 16:06:30.12 ID:fAwf/UjYo
モブA「ねー暁美さんって前はどこにいたの?」

モブB「その眼鏡かわいいね」

モブC「趣味とかある?」

まどか(暁美さん人気者だなぁ)アハハ

ほむら(! まどかがこっちを見てるわ!)ギョロッ

まどか(!?)ビクン

モブC「どうしたの?」

ほむら「ごめんなさい、気分が優れないわ」

モブB「えー大丈夫? えっと保健室」

ほむら「その必要はないわ」ファサ

ほむら「……」スタスタ

まどか(えっ。こっち来る、えっえっ?)

ほむら「鹿目まどか」

まどか「な、なにかな!」ビクーン

ほむら「保健委員はあなたよね」

まどか「……え?」

ほむら「? だから、保健委員は」

???「あーはいはい」

ほむら「え?」

さやか「保健委員はさやかちゃんでしたーってね、さ、行こっか転校生」

ほむら「あ?」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)2012/02/10(金) 16:16:12.80 ID:fAwf/UjYo
モブA「さやかが自分から仕事するなんて珍しいよね?」

さやか「んなことはないよー。さやかちゃんってば働き者じゃないさ!」

まどか「あはは! よく言うよねぇ?」

さやか「なんだよまどかまでー」

さやか「ほら、行くよほむら」グィ

ほむら「あ、ちょ、引っ張らないで!」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)2012/02/10(金) 16:20:04.36 ID:fAwf/UjYo
ーーーー
廊下


さやか「……でさぁ……が……」

ほむら(おかしい……こんなことは一度だってなかったらのに……)

さやか「聞いてる?」

ほむら「ええ、もちろん聞いていないわ」ファサ

さやか「おーい……」

ほむら(……まぁ、仕方がないわね。先にこのスカタンに釘を差して……)

ほむら「美樹さやk」

さやか「時に転校生よ。あんた家族はいるの?」

ほむら「あん?」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)2012/02/10(金) 16:30:23.53 ID:fAwf/UjYo
ほむら「……さぁ、どうかしらね」

さやか「一人暮らしかどうか聞いたんだけど、ひょっとして地雷?」

ほむら「気にしなくていいわ」

さやか「あはっ、良かったー。さやかちゃんってば早々に転校生に嫌われるとこだったよー」

ほむら「……」イラッ

さやか「で、大切な人とかいるのかね? うりうり」

ほむら「やめなさい」

さやか「あっはっは、転校生ってば自己紹介の時まどかのことじぃっと見てたでしょ。さやかちゃんの目は誤魔化せないよぉ?」

ほむら「……ほっといてよ」

さやか「むふふ、冗談だってばー。……で? 大切な人とか、いるの?」

ほむら「……」イラッ
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)2012/02/10(金) 16:38:58.14 ID:fAwf/UjYo
ほむら「……」

さやか「……」

ほむら「……」ハァ

ほむら「……いるわ」

さやか「およ?」

ほむら「私の大切な人。その人は、すべてを投げ出して私を助けてくれた。何度も……何度も……」ジワッ

さやか「ほほう、青春ですなぁ」

ほむら「……美樹さやか、茶化すだけなら私は」

さやか「で、その人とどうなりたいのかねほむらくん」

ほむら「……」

ほむら「……別に」

さやか「ん?」

ほむら「私は、あの子とどうなりたい訳じゃないわ。ただ、あの子に幸せになってもらいたい」

さやか「ふーん」

ほむら「今度こそ、なにがあっても、守ってみせる」

さやか「お、仁美ってばあんなところで! おーい!」

ほむら「……」イライラ
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)2012/02/10(金) 16:45:44.64 ID:fAwf/UjYo
さやか「あはは、ごめんてばほむらー」

ほむら「気安く名前を呼ばないで」

さやか「だからごめんって! ほら、転校生ってばすごい勢いで片想いしてるって話でしょ!?」

ほむら「もういい」

さやか「なにがあっても守ってみせるだなんて、熱いこと言っちゃって! ひゅーひゅー!」

ほむら「……」スタスタ

さやか「それが本当なら、今と違う自分になりたいだなんて思わないことね」ボソッ
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)2012/02/10(金) 16:48:43.12 ID:fAwf/UjYo
ほむら「……」スタス

ほむら「え……?」ピタッ

さやか「……」

さやか「なんちゃって」ニヤッ

ほむら「は?」

さやか「やだなーほむらってば! 冗談に決まってるじゃーん!」

ほむら「……あ、ええ。……そうね」

ほむら「……」

さやか「そんなに具合が悪いなら担いで行くよ?」

ほむら「……その必要は、ないわ」ファサ
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)2012/02/10(金) 17:13:00.72 ID:fAwf/UjYo

ーーーー
さやか「でさー、ほむらったらやっぱり電波少女でさー」

まどか「電波少女?」

さやか「そうそう、あんたのこと守ってやるーだってさ」

まどか「え? 私? なんで?」

さやか「ん? 知らない。ま、私はまどかとかほむらに守ってもらいたいとは思わないけど」

まどか「さやかちゃん運動神経動いもんね。この前だって学生記録塗り変えたんだよね?」

さやか「あっはっは、みなまで言うな!」

まどか「ほんとすごいよ」

さやか「くるしゅうないぞー」

ーーーー
壁の向こう

ほむら「……」←盗み聞き中
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]:2012/02/10(金) 17:20:45.61 ID:mUTzZAYdo
>>12
訂正
> まどか「さやかちゃん運動神経動いもんね。

> まどか「さやかちゃん運動神経すごいもんね。

誰がいるやもわからんので一応
ごめんねぇ
14 : ◆QkRJTXcpFI[sage]:2012/02/10(金) 17:23:16.75 ID:mUTzZAYdo
てすと
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県)[sage]:2012/02/10(金) 17:27:19.58 ID:P5N519KWo
見てるよ
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/10(金) 17:34:29.71 ID:Zlj5EE9DO
要するにさやほむ?

期待
17 : ◆QkRJTXcpFI2012/02/10(金) 17:44:24.44 ID:mUTzZAYdo
ほむら「もう間違いないとみて良さそうね……」

ほむら「一応、確認しておきたいのだけれど……」

ほむら「……志筑仁美に聞くべきね」ダッ


ーーーー
まどか「あれ? さやかちゃん指輪してたっけ?」

さやか「あ、これ? ちょっと曰く付きの指輪なんだよねぇ」

まどか「え、なになに? どういうことかな?」

さやか「んーとね、……なんでもこの指輪には呪いがかけてあって、持ち主を最終的に不幸にしちゃうんだって」

まどか「えっ、どうして捨てないの!?」

さやか「……外せないのよ」

まどか「えっ」ゴクリ

さやか「しかもこれ、普通の人には姿さえ見えないんだって。で、見える人には呪いが移っていくらしいよ……!」

まどか「えっ? えっ?」

さやか「……」

さやか「……」プッ

まどか「……もーさやかちゃんってばぁ」

さやか「いやぁごめんごめん。まどかにはこの指輪が行かないようにするから安心しなさい」

まどか「あははー」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]:2012/02/10(金) 17:55:40.91 ID:R0RvSBw5o
まどほむかまどさやか
まさかほむさやなんて言わないよな……?
19 : ◆QkRJTXcpFI2012/02/10(金) 18:02:42.41 ID:mUTzZAYdo
ーーーー

仁美「え? 上条君のお見舞いですか?」

ほむら「そう、そうなのよ。……実は私、上条恭介のファンで」

仁美「……そうなんですか」

ほむら「ええ、そうよ」ファサ

仁美「……ところで、上条君がどうかしましたか?」

ほむら「ああ、それは……」

ほむら「……」

仁美「? どうしました?」

ほむら「いえ、彼のコンサートが聴きたくて、……あなたならば手配してくれると聞いたものだから」

仁美「……どこのどなたがそのようなことを仰ったのか皆目検討も付きませんが」

仁美「残念ながら、上条君の腕はまだ」

ほむら(……まだリハビリは、完了してないか)

ほむら「なら、せめてお見舞いだけでも!」

仁美「ええまぁ、それくらいなら……」

ほむら「……そうだ、お見舞いの品だけど」

仁美「?」

ほむら「……CDがいいと思うのよ」

ほむら(運が良ければまどか達と会えるはずよね)

仁美「……」

仁美「……ええ、そうですわね」

仁美「その方が私は」ボソッ
20 : ◆QkRJTXcpFI2012/02/10(金) 18:19:20.70 ID:mUTzZAYdo

ーーーー
CDショップ

仁美「その演奏家の曲を、上条君はよく聴いていましたわ」

ほむら「これね、ありがとう」

ほむら(まどか達の姿がないわね。でも経験上は)チラッ

腕時計「……」カチッカチッ

ほむら(そろそろのはず)

ほむら「志筑仁美」

仁美「はい、なんでしょう?」

ほむら「少し具合が悪いから、外すわ」

仁美「付き添いはいりますか?」

ほむら「いえ、その必要はないわ」

仁美「そうですか?」

ほむら「ええ、トイレに行くだけよ」ファサ

21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[sage]:2012/02/12(日) 17:04:00.73 ID:EDPMDYU+0
支援
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/13(月) 14:02:11.62 ID:DftIHwVJ0

投下が終了したか、次回の投下予定日を最後に書いてくれたら
それはとってもうれしいなって
23 : ◆QkRJTXcpFI2012/02/13(月) 15:44:30.40 ID:srkY5LZKo

ーーーー
路地裏

ほむら「……ぐっ、げほっ……」ヒューヒュー

ほむら(なんとなしに走ったけれど、魔法少女でないのよ私は)ハァハァ

ほむら(……苦しい)ゼェゼェ

ほむら(と、とにかくQBを見つけないと……)

???「あ、あの、大丈夫? すごく辛そうだけど……」

まどか「……って、あ、あれ? ほむらちゃん?」

ほむら「まどか!? どうしてここに」

まどか「え? あ、いや、なんか助けてって声が……」

ほむら(えっ)

ほむら(ま、間に合った……のかしら?)

ほむら「……放っておきなさい」

まどか「え? で、でも……」

ほむら「いいから」ヒュー

まどか「ほ、ほむらちゃん大丈夫?」

ほむら「し、心配ないわ」ファサ
24 : ◆QkRJTXcpFI2012/02/13(月) 15:55:07.96 ID:srkY5LZKo
ほむら「さぁ、行くわよまどか。志筑仁美を待たせているから」

まどか「……」

ほむら「……まどか?」

まどか「……こっち」フラァ

まどか「私を……呼んでるの……?」フラフラ

ほむら(ま、まさか!?)

ほむら「だめ! 行ってはだめよ!」

まどか「ほむらちゃんには聴こえないの? ほら、こっちから……」

ほむら(……インキュベーターなら、あいつなら私ごと近付いてくるはず)チラッ

腕時計「」カチッコチッ

ほむら(時間的にも、……まずいわね……)
25 : ◆QkRJTXcpFI2012/02/13(月) 16:05:42.15 ID:srkY5LZKo
ほむら「早くここから離れ」

グニャァ

ほむら「!!」

ほむら(景色が歪んだ!)

まどか「え!? なに!?」

ほむら「落ち着いてまどか、出口を探しましょう」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/13(月) 16:09:56.49 ID:th/9yVv20
面白そうだから頑張って
27 : ◆QkRJTXcpFI2012/02/13(月) 16:43:36.00 ID:srkY5LZKo

グニャリと歪んだ景色がカタチを成して、進入禁止の文字が視界に飛び込んでくる。
一拍遅れて陽気な唄がこだまする。
ヒゲを生やした庭師の姿が見えた。

ーー知っている。
私はこれを知っている。

愉快な庭師が歩みを止めた。
私は駆け出した。

薔薇の園の魔女 Gertrud
28 : ◆QkRJTXcpFI2012/02/13(月) 17:05:41.70 ID:srkY5LZKo
まどか「な、なにこれ!? なに!?」

ほむら「静かにっ」

まどか「あぅぅ」

ほむら(……くっ、出口は!?)

まどか「ほむらちゃん……?」

ほむら「安心してまどか、あなたは私が守るから」
29 : ◆QkRJTXcpFI2012/02/13(月) 17:25:19.47 ID:srkY5LZKo
ほむら(大丈夫、大丈夫よ。経験上これに魔女本体はいないはず)

ほむら「とにかく、じっとしていなさい」

ほむら(そうすれば、きっと)

まどか「ね、ねぇ? あれ、なんて言ってるのかな?」

ほむら「ろくでもないことよ。……あぶない!」
30 : ◆QkRJTXcpFI2012/02/13(月) 17:46:17.59 ID:srkY5LZKo
使い魔のうち一匹がこちらに飛びかかってくる。

まどか「うぇっ!?」ババッ

まどかが倒れ込むようにして避けた。
助け起こそうとまどかに駆け寄る。

ほむら「くっ!?」

だけど使い魔が一匹、私とまどかの間に割り込んだ。

ほむら「この……!」

思いっ切り蹴飛ばしてやるつもりで足を振り上げる。

ほむら「!?」

直後、軸足に衝撃を受けた。
使い魔が私の足に飛び込んできたらしい。
凄まじい力でそのまま倒される。

まどか「ほむらちゃん!?」

まどかの悲鳴が聞こえる。
いつの間にか使い魔がハサミを握っていた。

「♪」

激しさを増していく唄に合わせて、カチンカチンとハサミが鳴った。
そしてそのまま、ハサミは私の方へ近付いてくる。

まどか「逃げて!!」

ほむら「……かはっ……!」

わかっているのに、私は倒れた衝撃で動けない。
ハサミが迫る。 
31 : ◆QkRJTXcpFI2012/02/13(月) 18:09:49.85 ID:srkY5LZKo
???「そこまでよ!」

誰かの声がしたと思ったら、次の瞬間には使い魔に剣が突き刺さっていた。

ほむら(これ、は……?)

続けて幾つかの銃声が続いた。
周囲一帯の使い魔が吹き飛ぶ。

???「ふふっ、危ないところだったわね」

言いながら両手を広げたかと思うと、たくさんの銃が現れた。

さやか「っしゃあ! やっちゃえマミさん!」

マミ「はぁっ!」

おびただしい数の銃弾が雨のように降り注ぐ。
使い魔たちの断末魔がこだまする。
けたたましい奇声の後、辺りは静かになった。
32 : ◆QkRJTXcpFI[sage]:2012/02/13(月) 18:13:45.01 ID:srkY5LZKo
地の文とかくせえ。
ちょっと疲れた。
続きは待って。
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]:2012/02/13(月) 18:14:44.83 ID:UFYzud2Io
乙!
面白いから頑張ってくれ
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/13(月) 18:18:52.29 ID:+4yyksC2o
戦闘とエロは地の文がないと描写するの難しいから仕方ない
説明台詞ばかりになるのも萎えるしな
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2012/02/13(月) 18:22:59.12 ID:bGJUjXWpo
乙さやさや
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)2012/02/13(月) 18:48:30.93 ID:PSFlI46x0

面白そう
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/13(月) 19:09:12.01 ID:cseyoqpDO

38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]:2012/02/14(火) 01:12:02.22 ID:cO+WC4swo
乙 気長に待ち
39 : ◆QkRJTXcpFI2012/02/14(火) 11:49:59.34 ID:KvkivFiPo
マミ「危機一髪ってところかしら?」

まどか「あ、あの……」

マミ「大丈夫よ、私たちは通りすがりの疫病神なんだから」マミッ

さやか「あっははー、マミさんそれ意味わかんないですよー」

マミ「そうかしら?」

まどか「えっと、その、助けてくれてありがとうございました」

マミ「礼には及ばないわよ」ニコッ

まどか「でも……」

ほむら「美樹さやか」

さやか「あいな」

ほむら「……あなた、やっぱり魔法少女だったのね」

さやか「んふふ」
40 : ◆QkRJTXcpFI2012/02/14(火) 11:51:53.10 ID:KvkivFiPo
マミ「!? あなた、魔法少女のことを知ってるの?」

まどか「魔法少女って?」

マミ「ああ、それはわた」

さやか「そいつはちょっと言えないね。ヒーローは秘密が多い方がかっこいいじゃん?」

マミ「あ……」

マミ「……ま、まぁそういうことね。ところで、そこの彼女は?」

さやか「ほむらですよ。暁美ほむら」

マミ「そう、暁美さんは魔法少女のことをいったいどこで?」

ほむら「……」

ほむら「……前にも、助けてもらったことがあるのよ」
41 : ◆QkRJTXcpFI2012/02/14(火) 11:53:51.04 ID:KvkivFiPo
まどか「ああ、それでかぁ」

ほむら「? どうしたの?」

まどか「ううん、なんでもないよ」

ほむら「え?」

まどか「ただ、さっきでもほむらちゃん落ち着いてたなぁと思って。……私なんて取り乱してばっかりだったのに」

マミ「ふぅん、たいしたものね」

さやか「そうそう、さやかちゃんってば魔法少女になってすぐなんて」

マミ「おしいわね、あなたに素質があればきっとすごい魔法少女になれたわ」

ほむら「……それはどうも」

マミ「本当に残念」
42 : ◆QkRJTXcpFI2012/02/14(火) 11:55:08.69 ID:KvkivFiPo
さやか「ままま、しょうがないですよマミさん。私らは私らで正義の味方をやりましょう!」

まどか「かっこいいなぁ……」

マミ「あら、ひょっとして鹿目さんは魔法少女に興味があるのかしら?」

ほむら「! やめておきなさい、魔法少女なんてくだらないわ」

マミ「そんなことはないわよ。大切な仕事よ」

さやか「あははは、まぁほら、ほむらったらクールだし。ちょいとばかり斜に構えてるんですよ」

マミ「む、思春期って奴ね。年頃の女の子だから仕方がないわね」

ほむら(あなたに言われたくはないわ……)
43 : ◆QkRJTXcpFI2012/02/14(火) 11:56:40.98 ID:KvkivFiPo
マミ「でも今日みたいに巻き込まれることがあるかもしれないわ。……そうだ、この後私の家に来ない?」

まどか「え、でも」

さやか「……それは、いいかもね!」

まどか「あの、できたら魔法少女のこと教えてほしいなぁなんて」

ほむら「まどか……」

さやか「ちっちっち、だから魔法少女はヒミツがお」

マミ「ええ、もちろん」

さやか「ちょっとマミさーん」

マミ「うふふ、大丈夫よ! 核心には触れないわ!」

ほむら(……そういう会話はテレパシーでやりなさいよ)
44 : ◆QkRJTXcpFI2012/02/14(火) 11:57:56.30 ID:KvkivFiPo
マミ「暁美さん、あなたもどうかしら?」

ほむら(この二人に任せたら、何を吹き込まれるかわかったものじゃないわ)

ほむら「ええ、もちろん」

さやか「だめ」

ほむら「あ?」

さやか「ほむらったら仁美を待たせてるじゃん」

ほむら「……」クッ

ほむら「……わかったわ。でも、巴マミ、そして美樹さやか」

マミ「なにかしら」

さやか「……」

ほむら「まどかに変なことを吹き込んだら、私はあなた達を絶対に許さない」

マミ「肝に銘じておくわ。さ、行きましょう美樹さん、鹿目さん」

まどか「は、はい!」チラッ

ほむら「……」ジワッ
45 : ◆QkRJTXcpFI2012/02/14(火) 11:59:05.29 ID:KvkivFiPo
まどか「……」ウーン

まどか「……やっぱり今日はいいです」

ほむら「! まどか!」パァッ

さやか「あはは、しょうがないなぁほむらってば。駄々をこねるからまどかが気を使ってくれたよ?」

ほむら(……なんとでもいいなさいよ)

マミ「けど、いいの?」

まどか「ううん、気になるんだけど、ほむらちゃんも気になるし……」

ほむら「まどか……」ウルウル

まどか「ほむらちゃん、ちゃんとワケを教えてくれるとうれしいなって」

ほむら「それは……」チラッ

マミ「……」ゴゴゴ

ほむら「……言えないけど……」

ほむら「……」

ほむら「……と、とにかく、ダメったらだめ! あんな危ないことまどかは知る必要ないわ!」
46 : ◆QkRJTXcpFI2012/02/14(火) 12:00:46.10 ID:KvkivFiPo
さやか「ははは、もー、ほむらったら子供なんだからー」

さやか「ほら、ほむらは仁美を待たせてるでしょ。さっさと行ってあげな。……まどかは私たちが送るよ」

まどか「え、いいの?」

さやか「私は親友じゃん。ていうか、まどかは私の嫁だし?」

ほむら「……」イラッ

マミ「私はパトロールに行くわ。まだ近くに魔女がいるはずよ。あなた達の安全の為にも早く倒しておきたいわ」

マミ「私一人で倒すから、美樹さんは鹿目さんを送ってあげて?」ニコッ

さやか「うーん、ちょっと一人だとマミさん心配だなぁ」

マミ「あら、心配いらないわよ。……ほら、早く行きなさいみんな」

ほむら「……失礼するわ」

ほむら「……」

ほむら「……巴マミ」

マミ「なにかしら?」

ほむら「死なないで。……あなたがいなくなったら」

ほむら(まどかが悲しむわ)

マミ「……」

マミ「……」プッ
47 : ◆QkRJTXcpFI2012/02/14(火) 12:02:24.42 ID:KvkivFiPo
マミ「うふふ、本当に心配性ね暁美さんって」

ほむら「別に心配してるわけじゃ……!」

マミ「うふふふふ。わかっているわ。……まかせて頂戴。私は負けないわ! 一人でもあなた達を守ってみせるもの」

さやか「あ、私を忘れてますってマミさん!」

まどか「あはは!」

さやか「さ、行こっかまどか」

まどか「うん! 今日は助けてくれてありがとうございました」ペコリ

マミ「いいのよ。それが私たちの仕事。魔法少女の使命よ!」マミーン

さやか「じゃね、ほむら。あんたこそ気をつけなさいよ?」

ほむら「ええ、もちろん。……ありがとう」ボソッ

まどか「ばいばいほむらちゃん」

ほむら「ええ」

ほむら「……失礼するわ」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県)[sage]:2012/02/14(火) 12:05:42.64 ID:ua3bB+tbo
余計なお世話かもしれんがメ欄にsaga入れといた方がいいと思うよ
49 : ◆QkRJTXcpFI2012/02/14(火) 12:06:34.89 ID:KvkivFiPo
ーーーー

仁美「あ、良かった! わたくし、心配しましたのよ?」

ほむら「ごめんなさい。ちょっと気分が悪くなってしまって」

仁美「それで、今は?」

ほむら「ええ、大丈夫。……むしろ少し気分がいいわ」

仁美「それは良かったですわ」ニコッ

ほむら「ありがとう、志筑仁美」

仁美「仁美でいいですわ。うふふふふ」

ほむら「ええ。……ありがとう、仁美」

仁美「どういたしまして」キマシタワー




ほむら(うまく、行ってるのかしら。初めてのことばかりでよくわからないわ)

ほむら(巴マミも美樹さやかも相変わらずだし、まどかも変わらず優しい……)

ほむら(まぁ、今回ばかりはなるようにしかならないわね。……でも、それでも)

ほむら(まどかは私が守る)グッ


ーーTo be continue……
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県)[sage]:2012/02/14(火) 12:09:41.75 ID:ua3bB+tbo
おっと、あと1レス黙ってれば一区切りついたのか
51 : ◆QkRJTXcpFI[saga]:2012/02/14(火) 12:13:44.51 ID:KvkivFiPo
これか
よくわからんから放っておいたんだが「必死ね」はほぼ確実に使うわなww
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/15(水) 16:36:00.76 ID:Q3lVEBPDO
乙ヌンティウス
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/15(水) 17:06:57.45 ID:yt/XvjaI0
乙れメロス
54 : ◆QkRJTXcpFI[saga]:2012/02/15(水) 18:58:43.25 ID:ye35DQQuo
QB「ふぅーん、にわかには信じられないな」

???「……」

QB「確かに、鹿目まどかからはとてつもない素質を感じる」

???「……」

QB「そうだね、暁美ほむらからも感じる。……だけど」

???「……」

QB「わかってるよ、僕だってそれは困る。でも、それは本当なのかい?」

???「……」

QB「……」

QB「……やれやれ、わけがわからないよ」

???「……」

???「……」シュタッ

QB「しかしそれだとキミは! ……ふむ、行ってしまったようだね」

QB「まぁ仕方がない。僕は僕でやるだけさ」

QB「まずは、ふむ……。そうだね」


ーーーー

まどか「ふぅ、また変な夢見ちゃった……」
55 : ◆QkRJTXcpFI[saga]:2012/02/15(水) 19:01:07.61 ID:ye35DQQuo

ーーーー

第二章
「それはとってもうれしいなって」

ーーーー
56 : ◆QkRJTXcpFI[saga]:2012/02/15(水) 19:20:34.31 ID:ye35DQQuo
QB「やぁ、まどか」

まどか「……」

QB「? どうしたんだい?」

まどか「に、人形が、喋った……!?」

QB「僕は人形じゃないよ」

まどか「え、でも」

QB「僕はキュウべぇ」

まどか「キュウべぇ……?」

QB「魔法少女の、相棒さ」ニコッ

まどか「!!」

まどか(魔法少女の、相棒……!)
57 : ◆QkRJTXcpFI[saga]:2012/02/15(水) 19:40:47.38 ID:ye35DQQuo

ーーーー

まどか「……つまり、マミさんとさやかちゃんはキュウべぇと契約をしたんだね? ……その、願いと引き換えに」

QB「そういうことになるね。まどかにも何か願いはないのかい? 僕なら叶えてあげられるよ?」ニコッ

まどか「え、ちょ、ちょっと待って! 急に言われても困るよ」

まどか(それに、さやかちゃんが言ってた『秘密』が気になるし、それにほむらちゃんのことも……)

まどか「……もうちょっと待って、キュウべぇ」

QB「どうしたんだい? なんでも叶えてあげられるんだよ?」ニコッ

まどか「ちょっと考えさせて」

QB「ふむ、わかった。願いが決まったら、いつでも言ってほしい」

まどか「うん」
58 : ◆QkRJTXcpFI[saga]:2012/02/15(水) 19:52:08.64 ID:ye35DQQuo

ーーーー
学校

仁美「キマシタワー!」

ほむら「そんなことはありえないわ」

さやか「それでさー」

まどか「あはは、もうさやかちゃんってば!」

まどか(さやかちゃん……昨日のことなんてなかったらみたいに振舞ってる。ほむらちゃんも)

まどか(……うう、秘密ってなんだろう……)

まどか(……)チラッ

ほむら「? なにかしら、まどか」

まどか「う、ううん! なんでもない」ビクッ

ほむら「まどか?」
59 : ◆QkRJTXcpFI[saga]:2012/02/15(水) 20:19:21.83 ID:EaMXQzR/o

ーーーー
昼休み

ほむら「どうしたの、まどか。呼び出したりなんかして」

まどか「ねえ、ほむらちゃん約束したよね? なんで魔法少女のことを嫌っているのか理由を教えてくれるって」

ほむら「……嫌いなわけじゃないわ」

まどか「そうは見えないよ」ジッ

ほむら「……!?」ビクッ

ほむら「わ、私はただ……!」

まどか「私聞いたよ? 魔法少女は、みんなを魔女から守る正義の味方なんだって」

ほむら「それは、そうだけど……」

ほむら「……あ……!?」

ほむら「ま、まどか!? どこでそれを!?」

まどか「教えてもらったの、キュウべぇに」

ほむら「!!」
60 : ◆QkRJTXcpFI[saga]:2012/02/15(水) 20:46:28.03 ID:EaMXQzR/o
ほむら「や、やっぱり……」

まどか「!! ほむらちゃん、ひょっとして……キュウべぇを知ってるの?」

ほむら「しまっ……!?」

まどか(じゃあやっぱり、ほむらちゃんもキュウべぇに会ったんだ……)

まどか(ほむらちゃん、魔法少女に詳しそうだし……)
61 : ◆QkRJTXcpFI[saga]:2012/02/15(水) 20:56:55.53 ID:EaMXQzR/o
まどか「ねぇ、教えてほむらちゃん。魔法少女の秘密ってなにかな?」

ほむら「それは……」

まどか「……」ジッ

ほむら「うっ……」タジッ



マミ「あ! やっぱり二人ともここにいたのね」

まどか「マミさん!? どうしてここに!?」

ほむら「巴マミ……?」ホッ
62 : ◆QkRJTXcpFI[sage]:2012/02/15(水) 21:05:50.88 ID:EaMXQzR/o
疲れた
定休日短すぎ
数日待てと書いてあったから余裕ぶっこいてたらこのザマ
続きはちょっと待って。
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]:2012/02/15(水) 21:12:04.91 ID:9egvH0WAO
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]:2012/02/15(水) 21:15:04.89 ID:9RlpXaKMo
乙!
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/15(水) 23:31:40.44 ID:XgTnzPbe0
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]:2012/02/15(水) 23:42:30.35 ID:ZHYH819vo
乙感
67 : ◆QkRJTXcpFI[saga]:2012/02/16(木) 05:53:44.98 ID:MJmYeKJ4o
マミ「うふふ、キュウべぇに聞いたわ! あなた、すごい素質があるそうじゃない」

ほむら「……」クッ

まどか「どうして屋上にいるってわかったんですか?」

マミ「だからキュウべぇに聞いたのよ」

ほむら「……キュウべぇは今どこに?」

マミ「? 私の……」

ほむら「わかった。あなたの教室ね?」ダッ

マミ「あ、ちょっと!?」

まどか「……」

まどか「……」

まどか「……マミさん」

マミ「なにかしら?」

まどか「……キュウべぇは」

QB「僕はここにいるよ」

マミ「私が抱いているわ」

まどか「だよ、ね」
68 : ◆QkRJTXcpFI[saga]:2012/02/16(木) 06:20:43.53 ID:MJmYeKJ4o
さやか「おーい! マミさーん! ……って、まどかもいたのか」

マミ「あら、あなたも来たのね? ……そちらは?」

さやか「ふふん、大親友の仁美ですよ」

仁美「大親友だなんて、いけませんわ! いけませんわ!」

さやか「なんでだよ! ……で、ほむらがすごい顔して走ってったけど、なにかあったの?」

マミ「ああ、それはキュウべぇが……」

QB「マミ、あの緑色の髪の少女からは素質を感じない。おそらく僕は見えないよ」

仁美「?」

マミ「そうなの?」

マミ「……ふむ」

さやか「ああ、なるほどね」

マミ「ええ」

まどか「?」

仁美「ふふっ、まるでテレパシーでも使ったかのようですわね。何も言わずに伝わる想い。同性としての友情を超えた禁断の……! ああ、いけません、いけませんわ!」キマシタワー!
69 : ◆QkRJTXcpFI[saga]:2012/02/16(木) 14:06:25.10 ID:cVrKMGbCo

まどか(テレパシー……?)

QB『それはつまりこういうことだよ』

まどか(わ、声が!?)

マミ『驚いたかしら? これが美樹さんのいってた魔法少女の秘密の一つよ』

さやか『んー』

まどか(あっ! そうだよ、さやかちゃん! 魔法少女の秘密って?)

さやか『いや、仁美もいるしさ。後にしようよ』

マミ『そうね。……二人とも、今日はやっぱり私の家に来なさい。QBに魅入られたのなら、鹿目さん。あなたにはその義務がある』

さやか『うーん』

さやか『……ま、そうだね。そうしよっか、まどか』

まどか(う、うん)

さやか「じゃあ、みんなで弁当でも食べますか!」

マミ「えっ」

仁美「いいですわね」

まどか「そうだね」

マミ「わ、私お弁当を取ってくるわ!!」ダッ

QB「おっと、僕はやるべきことがあるから、ここで退散するよ」シュタッ
70 : ◆QkRJTXcpFI[saga]:2012/02/16(木) 14:07:17.80 ID:cVrKMGbCo


――――
さやか「マミさんたち遅いなぁ……」

まどか「……」

まどか「……ねぇ、二人とも」

さやか「はぇ?」

仁美「はい?」

まどか「もし、……もしだよ? 魔法で願いが一つ叶うとしたら……、どうする?」

さやか「ふむ、私はパスね。仁美は?」

仁美「私は……、そうですわね。私も特には何もありませんわ」

まどか「え? どうして?」

仁美「私自身、悩みがないわけではありませんが。それは私自身がなんとかするべきことですわ」

さやか「ひゅー、さっすが仁美! よ! 優等生!」

仁美「ふふっ、ありがとうございます」

まどか「ふぅー、ん」

仁美「……」
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県)[sage]:2012/02/16(木) 14:07:31.83 ID:5I13tet0o
皆でお弁当、というイベントに必死なマミさん可愛い
72 : ◆QkRJTXcpFI[saga]:2012/02/16(木) 14:07:45.05 ID:cVrKMGbCo
仁美「……ですが、そうですわね。もしも、奇跡が起こるのなら、叶ってほしいことはありますわ」

まどか「あっ、ひょっとして」

まどか(上条君の……)

まどか「……」

まどか「……あ、あるよ!」

まどか「奇跡も、魔法も、あるんだよ!」
73 : ◆QkRJTXcpFI[saga]:2012/02/16(木) 14:08:58.42 ID:cVrKMGbCo
仁美「……」

仁美「……ふふっ、まどかさんは本当にお優しいですわね」ニコッ

仁美「けれど奇跡はあっても、魔法は存在しませんわ。なんでも願いを叶えてくれるなんてこと、あっていいことではありませんもの」

まどか「でも……!!」

さやか「……ま、そうかもね」

まどか「えっ、で、でも、さやかちゃんは……?」

さやか「ねぇ、まどか。よく考えてみたら、お話の中で願いを叶えてくれるのは神様か悪魔くらいなものなんだよね」

まどか「それは……」

まどか「……そう、かもしれないけど……」

さやか「まどかの願いが何かなんて知らないけどさ。……もし、願いが叶うとして」



さやか「まどかに願いを叶えさせたがってる相手は、いったいどっちなんだろうね」


74 : ◆QkRJTXcpFI[saga]:2012/02/16(木) 14:09:25.82 ID:cVrKMGbCo
まどか「……」

さやか『そして、それこそが』

まどか(テレパシー……?)

さやか『魔法少女の、『秘密』 ……だよ』
75 : ◆QkRJTXcpFI[sage]:2012/02/16(木) 14:11:03.65 ID:cVrKMGbCo
進まねえ
申し訳ないが
疲れてはないが
続きはちょっと待って
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]:2012/02/16(木) 14:32:05.52 ID:8tMCd3/co
乙!
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]:2012/02/16(木) 14:33:24.36 ID:Yar2IW780

ここのさやかちゃんは安心できる
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県)[sage]:2012/02/16(木) 17:16:44.59 ID:n5cvz4zn0
最近SS速報では頼れるさやかちゃんが続出しているな
さやかちゃん好きな俺としては嬉しいことだ
勿論ここの>>1にも期待してる! 乙だ!
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/17(金) 08:46:56.68 ID:I60dO+MDO

さやかちゃんはキャラ的に主人公に置くとすごい映えるなー

インテル復活は今でも願ってる
私待つわ
いつまでも待つわ
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)[sage]:2012/02/18(土) 07:55:33.28 ID:9zZERtHAO
乙乙
81 : ◆QkRJTXcpFI[saga]:2012/02/18(土) 19:31:15.01 ID:X9+Yx0fRo

放課後

さやか「いやー、もうしわけないんだけどさ? このあと私とまどかは野暮用があってさ。……ごめんねぃ?」

仁美「そ、そんな、お二人はもう二人きりの秘密の時間をお持ちなのですね? そ、そんなの、いやああああああああああ」ダッ

さやか「あ、あっはっは……、いや、ほんとに頭が下がるよ、うん」

まどか「あはは……」

さやか「さ、いこっか」

まどか「うん」
82 : ◆QkRJTXcpFI[saga]:2012/02/18(土) 19:32:17.77 ID:X9+Yx0fRo


ーーーー


ほむら「……おかしい」

QB「なにがだい?」

ほむら「インキュベーターが、どこにもいないなんて……」

QB「どこでそのことを知ったのかは知らないけど、僕はここにいるよ」

ほむら「はやく、……早く魔法少女にならないと、まどかが……」

QB「これだけ感情が揺れ動いているんだ、生み出される絶望も少なくはないだろう。しかも魔法少女になりたがっている。……僕が見えない道理はどこにもないんだけどなぁ」

ほむら「はやく……」

QB「キミにはまるで、見えない衝立があるみたいじゃないか。」

ほむら「……まどかぁ」

QB「まったく、わけがわからないよ」


ーーーー

83 : ◆QkRJTXcpFI[saga]:2012/02/18(土) 19:33:27.41 ID:X9+Yx0fRo

――――

これが夢だということはわかっている。
魔女が作り出す、縋り付きたくなるような夢。
わかっているんだ。
だけど、私は……。




――荒廃したビルに響く、幽かな足音を聞いた気がした。

――――

84 : ◆QkRJTXcpFI[saga]:2012/02/18(土) 19:34:59.36 ID:X9+Yx0fRo

昨日の路地裏


まどか「うわぁ、すごくきれい」

マミ「これはソウルジェム。キュウべぇに選ばれた女の子が、契約によって生み出す宝石よ」

まどか(契約……かぁ)

マミ「魔法少女の魔力の源であり、魔法少女の証でもあるの。……あと、こうすれば」ピカッ

さやか「うぉ、まぶしっ!」

まどか「……」

さやか「あはっ」
85 : ◆QkRJTXcpFI[saga]:2012/02/18(土) 19:35:53.87 ID:X9+Yx0fRo

まどか「もー、さやかちゃんってばぁ」

さやか「いやぁ、つい……」

マミ「ふむ、まだ魔女の痕跡は残っているわね。……本当は昨日の内に退治できたんだけど、キュウべぇが暁美さんが心配だって言ってくれたから、こっそり後を……ね?」

さやか「ね? って言われてもなぁ……」

マミ「……こっちね」
86 : ◆QkRJTXcpFI[saga]:2012/02/18(土) 19:37:28.81 ID:X9+Yx0fRo

まどか「……あの、マミさん」

マミ「つまりーーと、なにかしら?」

まどか「キュウべぇって、なんですか?」

マミ「? キュウべぇはキュウべぇよ。私の大切な友達よ」

まどか「そうなんですけど……そうじゃなくてぇ……」

マミ「そうねぇ……、まぁ、天使かも」ニコッ

さやか「うげっ」

マミ「なにかしら?」

さやか「いやぁ、それは流石にないかなぁって」

マミ「む、かなり強い魔力の波動だわ」

さやか「はっはー! 飛ばしてるねマミさん! さやかちゃんの眼にキラリと光る一筋の……って、まどかー?」

まどか「……」

さやか「おーい」

マミ「近いわね。……間違いない、ここよ」

さやか「……まどか?」

まどか「ね、ねぇ……? あ、あれって……」
87 : ◆QkRJTXcpFI[saga]:2012/02/18(土) 19:38:44.77 ID:X9+Yx0fRo

ーーーー

最初はそれがなんだかわからなかった。
誰もいなさそうなビルの屋上、その端っこのあたり。
人かな? と思って見てたら、やっぱり人で。
人だと思ったら、人だとわかったら、それがなんなのか、いったい誰なのか、私にはすぐにわかった。
わかってしまってから、私は声の限りに叫んだんだ。


まどか「ほむらちゃん!?」


マミさんとさやかちゃんがびっくりしてビルの屋上を見上げている。
二人ともびっくりしてたけど、特にさやかちゃんはすごい顔をしてた。
なにが起こったのかまるでわからないって顔だった。
そのかわりって言ったら駄目だけど、マミさんはすぐに動いてた。

マミ「暁美さん!」

一瞬、マミさんの周りを金色のリボンが包んで、それからあの姿になった。最初に私たちを助けてくれたあの姿。
一瞬、私はマミさんに目を奪われて、それから、それから……。



信じられないことに、そこにほむらちゃんが――落ちてきた。

88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]:2012/02/18(土) 20:23:34.90 ID:dThysR1Io
乙!もう少し続いたら嬉しいなって
89 : ◆QkRJTXcpFI[sage]:2012/02/18(土) 20:50:41.49 ID:X9+Yx0fRo
すまない
即興で進めたいんだが

地の文入れながら書くのが想像以上に楽しいんだ

あんまりぶつ切りが続くようならsageて頃合いでageるようにするよ
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方)[sage]:2012/02/18(土) 20:59:28.34 ID:QJ/0iVh7o
とりあえず終わったらきょうはここまでっていう
終了報告があればいいのですが
91 : ◆QkRJTXcpFI[sage]:2012/02/18(土) 21:06:36.30 ID:0QLUDK5no
疲れてはないが
テレビが観たい
続きはちょっと待って
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/18(土) 22:21:08.62 ID:ZNN+GNW7o
テレビみてんじゃねーよ!!
>>1
はやめにねー期待してんだから
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県)[sage]:2012/02/18(土) 23:18:16.59 ID:EotK0wsZ0

テレビ見てんじゃねーよwwwwwwwwwwww
録画しろよwwwwせめてテレビ終わってから投下開始しろよwwwwww
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/18(土) 23:23:47.97 ID:yRtWVQMM0
待ってる。ほむほむは別に素質が無い訳じゃないのかな?
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2012/02/18(土) 23:34:12.56 ID:WtKBpjvdo
気になるところで切ってんじゃねぇよぉ!
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]:2012/02/19(日) 01:55:34.28 ID:j/OKhNZM0
親方!空から女の子が…
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]:2012/02/19(日) 04:34:39.39 ID:oC1UPHiho
書き溜めしたほうが楽じゃね?
98 : ◆QkRJTXcpFI[sage saga]:2012/02/20(月) 16:57:40.34 ID:7L0vsMzBo

マミ「美樹さん見て、魔女の口付けがあるわ」

ほむらちゃんを受け止めたマミさんがすごく冷静な声で言った。
……実はそんなマミさんが少し怖かったのだけれど、それがどうしてなのか頭が真っ白になっててうまく考えがまとまらない。なんで? どうして? そんな言葉ばっかり頭に浮かんで、消えて、さっきからずっとくるくる回ってる。

さやか「……」

さやかちゃんは黙ってる。
凍っちゃったみたいに動かない。
動けないのは、私も一緒なんだけど。

マミ「美樹さん」

マミさんがもう一回さやかちゃんを呼んだ。

さやか「ま、マミさん!」

マミ「大丈夫。気を失ってるだけよ」

さやか「あは、あーっはっは……、これは流石に想定外だわ」

力無く笑うさやかちゃんだけど、絞りだした声がちょっと震えてる。
笑ってるのに、すごく怖い顔だった。

マミ「行くわよ」
99 : ◆QkRJTXcpFI[sage saga]:2012/02/20(月) 16:58:55.01 ID:7L0vsMzBo
さやか「はいさ」

ほむらちゃんを優しく地面に置いたあと、マミさんははっきりした声で言った。
さやかちゃんも、もういつもの自信たっぷりな顔に戻ってる。二人のやり取りはとても短いものだったけど、

――かっこいい

気付けば私はそう呟いてた。
魔法少女になれば、私もこんな風に誰かを守れるようになるんだろうか。

さやか「まどか」

ふっと我に返ったら、さやかちゃんが目の前で私の名前を呼んでいる。

まどか「な、なにかな……!?」

あったかくて、頼もしいけど、だからこそ怖いと思ってしまうような視線が私に突き刺さる。
なんだろうと思っていたら、さやかちゃんはにっと強く笑って

さやか「ほむらのこと、頼むよ。私ってば、ちょっと正義の味方やってくる!」

とだけ言った。

まどか「わ、わかった!」

さやか「いくよ! マミさん!」

マミ「ええ、許すものですか……!」


ビルの中に入っていく二人の姿がぼやけて消えた。
100 : ◆QkRJTXcpFI[sage saga]:2012/02/20(月) 16:59:52.87 ID:7L0vsMzBo

――――


ねえ、ほむらちゃん。
あなたはどうして魔女に魅入られてしまったの?
自分の病気のこと?
魔法少女のこと?
それともやっぱり、私のせいなのかな。
わかんないよ、ほむらちゃん。

私は、どうすればいいの?

「魔法少女になればいいんだよ」

え?

「魔法少女になって、ほむらを守れる存在になればいい。キミの素質なら、それくらいわけないさ」

……魔法、少女
私も、あんな風に
マミさんや、さやかちゃんのように
誰かを守れる、私に
101 : ◆QkRJTXcpFI[sage saga]:2012/02/20(月) 17:00:29.54 ID:7L0vsMzBo
「そうさ、キミならやれる。……さぁ」

もし、本当にそうなれたとしたら

「僕と契約して、魔法少女になってよ!」

それはとってもうれしいなって、思う。

まどか「……」

――だけど

まどか「ねぇ、キュウべぇ」

QB「なんだい?」


――――

102 : ◆QkRJTXcpFI[sage saga]:2012/02/20(月) 17:15:56.06 ID:Zczvtzufo

ほむら(……)

ほむら(……私は)

ほむら(……あ……?)

ほむら「わ、私はなにを……!?」ブルッ

さやか「お、気が付いたね」

ほむら「私……私……!」

さやか「いいからいいから、もう大丈夫」

ほむら「そうだ……! まどかは!?」

さやか「ん? まどかは、ほら」

まどか「そんなのってないよ! ひどすぎるよ!」

マミ「か、鹿目さん落ち着いて……!」
103 : ◆QkRJTXcpFI[sage saga]:2012/02/20(月) 17:40:31.06 ID:7L0vsMzBo
ほむら「ま、まどか……?」

さやか「キュウべぇの奴があんたの後をつけ回していたってことを聞いたんだってさ」

ほむら「キュウべぇが? ……でも私は」

さやか「ああ、それは別にいいのよねぇ。キュウべぇからはあんたのことが見えてるらしいから。素質が無いわけじゃないらしいし」


まどか「もうちょっとで死んじゃうところだったんだよ!?」


さやか「一人でほむらを救うなんて不可能だと思ったから何もしなかったんだってさ」

ほむら「……あいつらしいわね」
104 : ◆QkRJTXcpFI[sage saga]:2012/02/20(月) 18:05:22.64 ID:EwwiN1L3o
さやか「まぁたぶん、あんたを餌にまどかと契約するつもりだったんだろうけどさ」


マミ「とにかく落ち着いて、ね?」


さやか「まどかってば、心に何か引っかかることがあったみたいでねぇ」

ほむら「引っかかること?」

さやか「んー、誰が吹き込んだのか、キュウべぇのこと悪魔かなんかと勘違いしちゃってるってわけ」


まどか「こんなの絶対、おかしいよ!」


さやか「せっかく魔法少女の後輩ができると思ったのになー残念だなー」

ほむら「………………」

ほむら「……一応」

さやか「ん?」

ほむら「感謝するわ。……ありがとう」

さやか「いやだなぁ、さやかちゃんは関係ないよ」
105 : ◆QkRJTXcpFI[sage saga]:2012/02/20(月) 18:24:46.39 ID:EwwiN1L3o

ーーーー

上条「やぁ、仁美さん」

仁美「ふふっ、今日はリンゴを持って来ましたわ」

上条「ありがとう」

仁美「いえいえ」ニコッ

……To be continue
106 : ◆QkRJTXcpFI[sage saga]:2012/02/20(月) 18:26:23.09 ID:EwwiN1L3o
ちょっと疲れた。
相変わらず進まない。
続きは待って。
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/20(月) 18:30:23.76 ID:OgB1JMJRo
糞ワカメが不穏な動きを…
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/20(月) 19:56:38.27 ID:x+rsvDyDO
わかめ「そろそろ本気出す」
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]:2012/02/20(月) 21:24:27.89 ID:IL/A4kaSo
藻てめええー! 乙!
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県)[sage]:2012/02/20(月) 23:03:00.96 ID:2epjN1OX0

おいこら増えるワカメ、ちょっと地獄にでも行ってこいや
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2012/02/21(火) 19:09:54.65 ID:zGobZQFP0
おいおいお前らなんでそんなに仁美ちゃんを叩くんだ?
結果が裏目に出ちゃっただけで、周りを思いやれる素直な良い娘だぞ?

糞なのは偶像の理論によってハーレム化してる自己中KY野郎だろうが!!
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)2012/02/21(火) 19:51:08.36 ID:kIlZ+X4So
>>111
お前なのはちゃん叩いてんじゃねぇよ
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/21(火) 20:12:29.54 ID:of0mblASO
>>112
ワロタ
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[sage]:2012/02/21(火) 20:42:19.76 ID:N4tZjOQAO
乙〜
あぁ、ほむほむの行動にひとみんが触発されちゃったか…
さやかの身の振り方がきになるな
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/21(火) 20:42:50.04 ID:x6/VtBYco
>>112
怒ってるのはわかった
とりあえずsageろ
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)[sage]:2012/02/22(水) 11:20:06.95 ID:rQ7SAdVAO
>>112
いや、違うだろ
>>111の『なのは』は『なのはさん』でも『なのちゃん』でもなくただの接続詞だ
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]:2012/02/22(水) 11:22:17.65 ID:CBTNF6FZo
ネタにマジレスとか
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/22(水) 16:46:38.93 ID:RosST0ioo
ホムケテっていう単語が頭からはなれない 
どこかのSSで出てきてたような気がするんだけど何だったかな・・・
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/22(水) 16:47:11.61 ID:RosST0ioo
>>118
誤爆サーセン
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2012/02/23(木) 17:03:41.57 ID:BPH4qKDa0
早く続きが読みたい
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/23(木) 18:00:05.74 ID:+sNnr8vYo
あげんなって
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/25(土) 06:29:04.61 ID:6KSllfuDO
もしかしたら見当違いな疑問かもしれないが



上條の腕が治ってないような気がするんだが、それならさやかは何を願って契約したんだ…?
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県)[sage]:2012/02/25(土) 06:30:56.27 ID:XyPsAO/so
なんかやたら鋭いというか、すでにゾンビや魔女化のことも知ってそうな雰囲気出してるから2週目では…とか推測してみる
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/25(土) 11:37:35.57 ID:KT52o+gno
そこらへんはさすがに雑談の域を超えてるだろう
ネタつぶしになるから下手な予想はよそうってことで
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/02/25(土) 15:43:20.54 ID:OqRwDgQto
さやほむ期待
126 : ◆QkRJTXcpFI[sage saga]:2012/03/04(日) 00:35:59.91 ID:/f6gskBQo

マミ「ふぅん、お菓子の魔女かぁ……。案外呆気なかったわね」

さやか「いやー、さすがマミさん。死ぬかと思っちゃいましたよー」

マミ「むふ、油断は禁物よ?」ニコッ

さやか「あははー」
127 : ◆QkRJTXcpFI[sage saga]:2012/03/04(日) 00:36:42.31 ID:/f6gskBQo
マミ「……けれど、美樹さんもだいぶ戦えるようになってきたわね」

さやか「いやぁ、マミさんに比べればまだまだですって! な、キュウべぇ?」

QB「ふむ、いや、素質こそマミには劣るけど、戦闘のセンスは大したものだよ」

マミ「ほら、キュウべぇもこう言ってるわ」チラッ

さやか「なはは、ま、これも一種の才能? 生まれながらの戦乙女みたいな?」チラッ

ほむら「……」チラッ

まどか「……」ムスッ
128 : ◆QkRJTXcpFI[sage saga]:2012/03/04(日) 00:38:26.69 ID:/f6gskBQo
マミ「だから、その。鹿目さん? 無理して私たちの魔女退治についてこなくてもいいのよ……?」オドオド

さやか「そうそう、キュウべぇだって悪気は、……うん、まったくなかったろうし」

まどか「悪気があってたまるかだけど! あったらあったで許さないんだよ!」

さやか「そりゃそうだ」

QB「僕はどうしたらいいのかな?」

さやか「あんたは悪くないよ、うん。間が悪かった」

QB「そうかい?」

マミ「美樹さん……」ウルウル

まどか「さやかちゃん?」キッ

ほむら「美樹さやか」

さやか「キュウべぇが悪い! 死んでごめんなさいしろ!」

マミ「美樹さん……」ウルウル
129 : ◆QkRJTXcpFI[sage saga]:2012/03/04(日) 00:39:12.94 ID:/f6gskBQo
さやか「おおう同じ字面でここまで印象が変わるとはびっくりだぁね」

QB「詫びるのは構わないけど死ぬのはいやだね。もったいないじゃないか」

さやか「……乙女の心もわからないで魔法少女を語るのってすごいよね」

QB「僕には感情がないからね」

さやか「このひとでなし!」

QB「僕は人間じゃないよ?」

さやか「知ってるよ?」

QB「わけがわからないよ」

さやか「わけがわからないね」

ほむら(……何故か無性に腹が立つわね)イラッ

さやか「あは」
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県)[sage]:2012/03/04(日) 00:39:46.14 ID:lF7ktUKQo
お?待ってた
131 : ◆QkRJTXcpFI[sage saga]:2012/03/04(日) 00:39:56.26 ID:/f6gskBQo
マミ「え、えっと、ほら、みんなもこう言ってくれてるし……、なにも危険を冒してまで魔女退治についてくることはないのよ?」

まどか「だめ。私が目を離した隙にほむらちゃんが契約しちゃうかもしれないじゃないですか」

QB「まどか、心配しなくてもほむらから僕は見えていないようだし、それだと僕はどうしようもない」

さやか「ほら、どうしようもないって」

まどか「でも、ほむらちゃんが魔女に襲われるかもしれない」

ほむら「まどか……そこまで私のことを……」キュン

QB「ふむ。ところで、まどかはそれで良いのかい?」

まどか「え?」
132 : ◆QkRJTXcpFI[sage saga]:2012/03/04(日) 00:40:51.09 ID:/f6gskBQo
QB「確かにさやかとマミは強い。僕が保証する。でも、まどかだって同じくらい強くなれるかもしれないんだ。いや、強い。間違いなく、僕が今までに見てきた中で一番強い魔法少女になれるんだ」

まどか「……」

QB「キミは、守ってもらってばっかりで本当にいいのかい? キミが望めば、ほむらだけでなく、ここにいるみんなを守れるのに」

まどか「……」

さやか「ありがたいけど、それには及ばないね。私たちは守ってもらう必要なんてない。ね、マミさん」

マミ「え、ええ。……キュウべぇ、私たちじゃ不安なの?」

QB「そうじゃないよ。最終的に決めるのは僕じゃない。まどか自身が選ぶことだ。僕はそれを確認したにすぎない」
133 : ◆QkRJTXcpFI[sage saga]:2012/03/04(日) 00:41:49.08 ID:/f6gskBQo

まどか「私は……」チラッ

ほむら「……」

まどか「ううん。だめ。私が魔法少女になったら、ほむらちゃんも魔法少女になっちゃうから」

マミ「……」

まどか「あ、でも魔法少女はすっごくかっこいいです! マミさんも、さやかちゃんも。とっても素敵なことだと思います! ……でも、私はキュウべぇが信じられない」

さやか「……」

まどか「ねぇキュウべぇ? あなたは……」

さやか「ま、さやかちゃんってば望んで魔法少女になったんだ。たぶんマミさんも。そのためにはキュウべぇの力が必要だった。だからあんまりキュウべぇをいじめないでほしいな」

まどか「……悪魔かもしれないって言ったのは、さやかちゃんだよ?」

さやか「そうだね」

まどか「……わかんないよ、私。わけわかんない」




ほむら「……」
134 : ◆QkRJTXcpFI[sage saga]:2012/03/04(日) 00:42:47.41 ID:/f6gskBQo


――――

第三章
『魔法も、奇跡も』

――――

135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/03/04(日) 01:09:57.55 ID:me3RhUdlo
乙乙
なぜほむらにはみえないのだろうか
136 : ◆QkRJTXcpFI[sage saga]:2012/03/04(日) 01:21:54.45 ID:9pU8x0r1o

――――

学校

ほむら(美樹さやかは何かを隠してる。……それは、間違いない)

ほむら(ひょっとしたら、私と同じ願いを願ったのかもしれない。……あり得ない話じゃないわ)

ほむら「……美樹さやか」

さやか「なんじゃらほい」キョトン

ほむら「……いえ」

ほむら(理由は知らないけど、隠しているならそれを本人に問う必要はないわね)

さやか「なんだよー」

ほむら(大丈夫。こっそりと確かめる術はある)
137 : ◆QkRJTXcpFI[sage saga]:2012/03/04(日) 01:22:46.68 ID:9pU8x0r1o

――――

病院

仁美「ここが上条くんの病室ですわ」

ほむら「ありがとう、仁美」

仁美「いえいえ、上条くんもきっと喜びますわ」ニコッ

ほむら「そうだといいわね」

仁美「ところで……、どこで上条くんのことを?」

ほむら「私が病院にいた頃、噂に聞いたの」

仁美「そう、ですの?」

ほむら「……ええ」

仁美「でも、……ううん、なんでもないですわ。……上条くんのこと、いっぱい励ましてあげてくださいね」ニコッ

ほむら(……?)

ほむら「え、ええ。まかせて」
138 : ◆QkRJTXcpFI[sage saga]:2012/03/04(日) 01:23:33.26 ID:9pU8x0r1o

コンコン

恭介「どうぞ」

ほむら「失礼します。……あなたが上条恭介、さんですか?」

恭介「そうだけど、きみは誰だい?」キョトン

ほむら「私は、暁美ほむら……です」

恭介「あぁ、きみが暁美さんかぁ。仁美さんから聞いてるよ。すごくかわいい女の子が転校してきたって」

ほむら(なぜかしら、いちいちイラッとするわ……)
139 : ◆QkRJTXcpFI[sage saga]:2012/03/04(日) 01:24:10.94 ID:9pU8x0r1o
ほむら「い、いえ……そんなことないです」

上条「それで、僕になにか用かな?」

ほむら(用なんかないわ)

ほむら「えっと……」モジモジ

上条「うん?」

ほむら「私も、その、昔病気だったから、でも、えっと……」

上条「あぁ、なるほど。僕の腕を心配しに来てくれたのかい? ありがとう」ニコッ

ほむら(やっぱり……)
140 : ◆QkRJTXcpFI[sage saga]:2012/03/04(日) 01:25:00.17 ID:9pU8x0r1o

ほむら「い、いえ。……あぁ、そうだこれ」

上条「これは?」

ほむら「CDです。クラシックの。私、あ、あなたのファンで」

ほむら(ファン……?)イラッ

ほむら「とにかく、音楽のことはあんまりわからないけど、志筑さんがこれがいいって、その……」

上条「……うん。ありがとう。これは、僕が大好きな人のCDだ。……そうなんだ、仁美さんがこれを?」

ほむら「ええ」

上条「……」

ほむら「……」

ほむら(間が持たないわ……。目的も達成したし、引き上げね)

ほむら「私は、これで失礼します」

上条「あ、うん。……本当に、ありがとう」

ほむら「いえ、あなたも頑張って」

上条「あはは」





上条「……」ギリッ

141 : ◆QkRJTXcpFI2012/03/04(日) 01:27:35.29 ID:9hbL1Skoo
疲れた
布団が気持ちいい
続きはちょっと迷ってる
142 : ◆QkRJTXcpFI[saga sage]:2012/03/04(日) 01:28:20.37 ID:9hbL1Skoo
俺のバカ
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/03/04(日) 01:32:51.29 ID:me3RhUdlo
続きあるならはよ!
むりせずな
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]:2012/03/04(日) 01:38:43.51 ID:6Xw+Lg5P0
ちょ、どうした??
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)[sage]:2012/03/04(日) 01:58:55.05 ID:kPCNmyG60
このほむらさんはカルシウムが足りない
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]:2012/03/04(日) 02:37:07.95 ID:UULz1Heq0
>>135
見えてるけど見えないフリしてるってことじゃない?

>>141

納得がいくまで存分に迷ってくれ
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/03/04(日) 02:41:09.54 ID:me3RhUdlo
>>146
自分から探してるのにそれはないんじゃないかな
さやかの願いもきになる
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[sage]:2012/03/04(日) 11:11:53.04 ID:B9PAmrDt0
>>146
>>67でもまどかとQBが接触しないように[ピーーー]気マンマンだったのに、マミに抱かれているQBが見えていなかったようだから間違いなく見えていないと思われ。
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/03/04(日) 11:17:23.84 ID:C/iOdd8IO
なんか、全体的に違和感があってこの違和感が解消される日が待ち遠しいよ

>>1
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/03/15(木) 20:34:20.12 ID:Amv13U8IO
うわあ……
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県)[sage]:2012/03/22(木) 07:10:40.96 ID:aULL/ZFmo
マダカァー
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/03/30(金) 13:43:42.57 ID:e0qhrf7X0
待ってます
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/04/15(日) 14:46:12.40 ID:25hZGn91o
私待ーつーわ
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]:2012/04/16(月) 16:04:05.85 ID:P/fTlw9qo
一ヶ月も迷ってるのか
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/05/07(月) 05:56:44.86 ID:AWmitjtB0
既に二ヶ月経過したんだが…………

流石にこれ以上は待てないんだが……
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県)[sage]:2012/05/07(月) 09:56:35.93 ID:kdON4Ngzo
ていうか、生存報告くらいないと導かれてしまうがな…
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2012/05/08(火) 03:21:50.91 ID:efcG9Rt3o
作者が2ヶ月以上こないとHTMLに導かれるんだっけ



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