◆U1aq6ONWJk<><>2012/02/25(土) 18:08:39.24 ID:jDSasLel0<>南の小さな町マサラタウン
そのはずれにある一軒屋に一人の少年が住んでいた
トリィ!トリィ!
部屋の中を飛び回る鳥の姿をした小型ロボット『トリィ』
少年がマサラに引っ越してくる際に友人に貰った大切なものだった
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1330160914(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
<>クルーゼ「ぴ〜か〜wwww」
◆U1aq6ONWJk<><>2012/02/25(土) 18:12:10.02 ID:jDSasLel0<> トリィ!トリィ!
トリィは毎朝こうして決まった時間に少年を起こしてくれる
しかし休日の朝
まだ寝足りない少年は、トリィを無視して布団に潜り込んでしまった
トリィ!トリィ!
「あと5分だよ…」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/02/25(土) 18:14:07.41 ID:jDSasLel0<> トリィ!トリィ!
「あと5分だって言ってるだろ!」
鳴きやまないトリィを止めようと、布団から手を出して振り回す
トリィ!トr『ドガッ!』
ガンッ!ボガァァァン!! <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/02/25(土) 18:16:29.67 ID:jDSasLel0<> 「うわぁっ!!」
大きな爆発音に目を覚ます少年
その視界に飛び込んだのは、無残にも砕け散り頭だけが残ったトリィだった
キラ「ト…トリィィィィィィィッッ!!!!!!!」
おそらくキラの振り回した手にぶつかり、そのまま床に向かって落ちたのだろう <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/02/25(土) 18:18:45.74 ID:jDSasLel0<> キラ「あぁ…トリィ!」
トリィ「ファーブルスコ…ファー」
キラ「早くなんとかしないと…!」
トリィの頭と砕けた破片をかき集め、慌てて家を飛び出した <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/02/25(土) 18:22:53.86 ID:jDSasLel0<> キラ「どこかトリィを治してくれそうなところは…」
キラ「……」
キラ「とりあえずトキワのポケモンセンターに行ってみよう!」」
トキワへ続く草むらへ足を踏み入れようとしたそのとき、キラを呼び止める声があった
???「おーい!待て!待つんだ!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/02/25(土) 18:28:32.00 ID:jDSasLel0<> その声に振り返ったキラの目の前にいたのは、ウェーブのかかった長い金髪に奇妙な仮面を被った男だった
キラ「うっ…あなたは?」
クルーゼ「ラウ・ル・クルーゼだ」
キラ「キラ・ヤマトです」
クルーゼ「ところで君は今、草むらに入ろうとしていたようだが…ポケモンは持っているのかね?」
キラ「い、いえ…」
クルーゼ「草むらでは野生のポケモンが飛び出す!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/02/25(土) 18:33:26.94 ID:jDSasLel0<> キラ「でもトキワに行かないとトリィが…」
クルーゼ「うん?トリィ…?」
ジャンクと化したトリィを見ると、クルーゼは不敵な笑みを浮かべた
クルーゼ「フフ…なるほど…では、このモビルアーマーは私が治してあげよう」
キラ「ほ、本当ですか!?」
クルーゼ「その代わり、ひとつ頼まれてくれるかね?」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/02/25(土) 18:34:59.48 ID:jDSasLel0<> キラ「僕にできることなら何でもします!だからトリィを…」
クルーゼ「クク…ならば来たまえ!」
そのままクルーゼの後についていくと、大きな建物があった
キラ「ここは…?」
クルーゼ「フフ…ここはオーキド研究所…私はここの助手なのだよ」
キラ「オーキド…もしかして、あのオーキド博士の…?」
クルーゼ「とにかく入りたまえ」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/02/25(土) 18:36:30.96 ID:jDSasLel0<> キラ「お、お邪魔します…」
オーキド「おお、クルーゼくん…おや、その子は?」
クルーゼ「そこの草むらでゲッt…スカウトしたキラ・ヤマトくんです」
キラ「は、はじめまして…キラ・ヤマトです」
クルーゼ「彼が例の件を引き受けてくれるそうですよ、博士…フフ…!」
オーキド「本当か!?いや、でかしたクルーゼくん!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/02/25(土) 18:37:06.76 ID:jDSasLel0<> オーキド「わしはオーキドというものじゃ!よろしく頼む!」
キラ「僕は何をすれば…」
オーキド「おお、そのことなんじゃが…」
そこまで言うとオーキドはじっとキラの目を見つめる
オーキド「ふーむ…」
キラ「…?」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/02/25(土) 18:38:15.17 ID:jDSasLel0<> オーキド「うむ、さすがクルーゼくんのメガネに適うだけあっていい面構えをしておる!君に頼んで間違いなさそうじゃ!」
キラ(あれはメガネなのか?)
オーキド「君にはポケモン図鑑を完成させてほしいんじゃ!」
キラ「ポケモン図鑑?」
オーキド「うむ」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/02/25(土) 18:42:45.70 ID:jDSasLel0<> オーキドは机の引き出しから小さくて赤いノート状の機械を取り出した
オーキド「これがポケモン図鑑。出会ったポケモンのデータを自動的に記録してくれる凄い装置なんじゃ」
オーキド「こいつを作ったまでは良かったんじゃがポケモンを探して旅をするにはわしもクルーゼくんも研究が忙しくてな」
オーキド「そこで若くて時間を持て余している君のような人間を探しとったわけじゃ!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/02/25(土) 18:43:44.22 ID:jDSasLel0<> キラ「でも僕、ポケモンは持っていなくて…」
オーキド「わしから一匹プレゼントじゃ!」
キラ「いいんですか?」
オーキド「うむ、君なら大事に育ててくれそうじゃからな!」
オーキド「なかなか発見されない珍しいポケモンじゃ!好きなポケモンを連れていくとよいぞ!」
キラ「じゃあ…>>15に決めた!」
1.ヒトカゲ
2.ゼニガメ
3.フシギダネ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/02/25(土) 18:44:57.00 ID:SoiwIlYKo<> 2 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/02/25(土) 18:45:05.60 ID:xegFAj4io<> 3 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/02/25(土) 18:51:28.91 ID:jDSasLel0<> 三つ並んだモンスターボールの中央のものを手に取ると、中に甲羅をもった可愛らしいポケモンが透けて見えた
キラ「このポケモンにします!」
オーキド「ふむ、ゼニガメがいいか!育てがいのあるポケモンじゃ!」
オーキド「さっそくゼニガメを呼んでみてはどうかな?」
キラ「えっと…どうすれば…」
クルーゼ「そうか、君はポケモンを持つのは初めてなんだな…」
クルーゼ「まずは真ん中のボタンを押してごらん」
モンスターボールの中央の突起を押すと、ピンポン玉ぐらいの大きさだったボールが野球ボールほど大きくなった
キラ「うわぁ…!」
オーキド「そして投げるんじゃ!」
キラ「よし…いけっ!ゼニガメ!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/02/25(土) 18:55:30.85 ID:jDSasLel0<> 空中に投げ出されたボールは地面にぶつかると同時にパカッと音を立てて開き、
眩い光とともに中からゼニガメが飛び出した
ゼニガメ「ゼニゼニー!」
キラ「これが僕のポケモン…」
キラ「よろしく、ゼニガメ」
ゼニガメ「ゼニー!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/02/25(土) 18:57:32.24 ID:jDSasLel0<> クルーゼ「では私からはタウンマップをあげよう。これがあれば旅も捗るだろうからな」
クルーゼ「トリィは直り次第こちらから連絡しよう、安心して行っておいで」
キラ「ありがとうございます!」
オーキド「ひとまず北にあるトキワの森に行ってみてはどうかの?」
オーキド「あそこには凶暴なポケモンはおらんし、初心者トレーナーがバトルをしていることもある」
オーキド「ポケモンに慣れるにはうってつけじゃろう」
キラ「わかりました、それじゃあ行って来ます」
クルーゼ「フフフ…」
こうして新たなポケモントレーナー
キラ・ヤマトの旅が始まった!
〜つづく〜 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/02/25(土) 19:26:54.95 ID:htJpKQ/xo<> スレタイに期待 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/02/25(土) 21:10:18.98 ID:gldgnYA2o<> 同じく期待 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)<>sage<>2012/02/25(土) 22:59:12.92 ID:LCcrYTqAO<> スレタイで黄色の全身タイツのクルーゼが浮かんできた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/02/26(日) 01:49:46.90 ID:MaoM/MZEo<> このスレタイは反則 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/02/26(日) 07:26:01.70 ID:pDPkP3DIO<> >>22
想像して朝っぱらから大爆笑したわ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/02/26(日) 23:59:42.10 ID:D5gXDA4Oo<> まさかそのクルーゼは無いだろと思ったらクルーゼだった <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)<>sage<>2012/02/27(月) 07:11:30.60 ID:9uN0Hh+AO<> 上に全く同じく
いやこのクルーゼ以外に思い付かないがさ… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/02/29(水) 21:38:18.57 ID:kFS+/Pg50<> 他者より長く、他者より多く、他者より早く!
君も私の為に更新したまえ!
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/03/01(木) 14:38:53.12 ID:qf0N85Om0<> とりつかいの キラが しょうぶを しかけてきた! <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/03(土) 18:03:50.56 ID:aH42htm+0<> オーキドとクルーゼに挨拶して研究所を出たキラは、
旅の私宅をするため一度自宅へと戻った
キラ「とりあえずリュックと…あった!」
押入れから引っ張り出したのはモンスターボールを携行するためのボールホルスター
トリィと一緒に友人に貰ったものだが、特にポケモンに興味の無かったキラはずっとしまったままにしていたのだ <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/03(土) 18:07:26.47 ID:aH42htm+0<> キラ「しばらくマサラに戻って来られないかもしれないし、友達に挨拶してから行こうかな」
リュックを背負い、腰にホルスターを付けて身だしなみを確認し
一番近所にあるトールの家へ向かう
キラ「トール、いるかな」
ピンポーン
インターホンを鳴らすが、反応が無い
キラ「出ない…ミリアリアの家にも行ってみよう」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/03(土) 18:09:05.75 ID:aH42htm+0<> 続いてミリアリア、カズィ、サイの家も回ったがみんな留守のようだった
キラ「みんな出かけてるのかな…」
最後にフレイの家のインターホンを押す
ピンポーン…
キラ「……」
キラ「…はっ!」
キラ「まさか…これはっ!?」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/03(土) 18:13:15.56 ID:aH42htm+0<> みんなが自分を仲間はずれにしてどこかへ遊びに行ってしまったのではないか
そんな不安がキラの頭をよぎる
キラ「やめてよね」
ピンポーン…
キラ「…………」
ピポピポピポピポピポピポピポピポ <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/03(土) 18:14:54.01 ID:aH42htm+0<> フレイ「うるさい!」ガチャ
キラ「フレイ!」
フレイ「キラ…?」
キラ「よかった…」
フレイ「?…ところで、なに?その格好」
キラ「実はカクカクシカジカ」
フレイ「ふーん…ポケモン図鑑ねぇ…」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/03(土) 18:16:38.40 ID:aH42htm+0<> フレイ「それで、すぐ出発するの?」
キラ「うん、しばらく帰って来られないかもしれないし、一度みんなに挨拶していこうと思ったんだけど…」
フレイ「みんなならトキワの森に行ったわよ」
キラ「え!?」
フレイ「私はポケモン持ってないし、つまんなそうだから断っちゃったんだけど…」
フレイ「ポケモン図鑑なんてなんだか面白そうだし、せっかくだから森まで一緒に行かない?」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/03(土) 18:18:44.34 ID:aH42htm+0<> キラ「え!?」
フレイ「なに?嫌なの?」
キラ「い、嫌じゃないけど…」
フレイ「オーキド博士の頼みで旅をするなんて聞いたら、きっと皆びっくりするわ」
フレイ「珍しいポケモンも貰ったのよね…見せてよ、いいでしょ?」
キラ「うん、ゆけっ!ゼニガメ!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/03(土) 18:20:02.76 ID:aH42htm+0<> ゼニガメー「ゼニー!」
フレイ「わぁ可愛い!私はフレイよ、よろしくね!」
ゼニガメ「ゼニー!」
キラ「……」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/03(土) 18:21:10.42 ID:aH42htm+0<> フレイは笑顔でゼニガメの頭を撫でている、ゼニガメも嬉しそうだ
キラ(ゆけっ…ゼニガメ…水鉄砲だ…!)
ゼニガメ「ゼニー!」プシャアアアア
キラ「!!」
フレイ「きゃあっ!ちょっと!もう、服がビショビショじゃない!」
キラ「ご、ごめん!」
ゼニガメの水鉄砲を浴びて塗れた服はフレイの肢体に張り付き、
くっきりと胸や腰のラインを浮かび上がらせた
キラは謝りつつも、その光景から決して目を逸らさなかった <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/03(土) 18:21:50.41 ID:aH42htm+0<> キラ(よくやった…戻れ…ゼニガメ…!)
フレイ「…まあ、いいわ…どうせ森へ行くのに着替えるつもりだったし」
フレイ「着替えてくるから、そこで待ってて」
キラ「あ、うん」
キラ(どうして口に出してないのにゼニガメは思った通りに動いてくれたんだろう…)
キラ(偶然かもしれないけど気になる…確かめてみよう…) <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/03(土) 18:29:22.15 ID:aH42htm+0<> フレイ「お待たせ」
キラ「あ、着替えるの速いね」
フレイ「あんまり外で待たせるのも悪いから急いだの」
キラ「そっか」
キラ(また今度でいいか…)
フレイ「それじゃ、出発!」
なぜ出会ったばかりのゼニガメ相手に長年のパートナーのような意思疎通ができたのか
そんなことよりも水に濡れたフレイの姿を脳裏に焼き付けるキラであった
〜つづく〜 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/03/03(土) 18:31:06.17 ID:Uf9paxwLo<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/03/03(土) 19:53:20.84 ID:K5kwDG3vo<> 乙
なんか予想外の方向に進んでた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/03/05(月) 10:47:17.32 ID:BgbHy58D0<> 乙
キラが今後何かしそうで怖すぎる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)<>sage<>2012/03/07(水) 05:44:58.92 ID:OZIXV4tAO<> これキラの皮被った智樹だろwwww <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/10(土) 18:00:29.13 ID:z2MfDSlE0<> キラ「キズぐすり…どくけし…モンスターボール…これだけあれば大丈夫かな」
トキワのフレンドリィショップで買ったアイテムをリュックに詰め、
腰のホルスターに新しいボールをセットし、準備を終える
キラ「おまたせ、行こうか」
フレイ「そういえば、ジムには挑戦しないの?」
キラ「ジム?」
フレイ「ポケモンジム、ジムリーダーっていう強いトレーナーに勝つとバッジが貰えるの」
フレイ「全部のジムバッジを集めるとポケモンリーグに挑戦できるんだって、サイとトールが張りきってたわよ」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/10(土) 18:02:25.19 ID:z2MfDSlE0<> キラ「うーん…チャンピオンか…」
フレイ「あんまり興味なさそうね…あっ、着いた」
キラ「…!外から見てもけっこう迫力あるなあ…」
鬱蒼と生い茂る木々の枝が幾重にも折り重なり、
森自体がまるで巨大な洞窟のようにも見えた
フレイ「ほら!早く入るわよ!」
キラ「あっ、一人じゃ危ないよ!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/10(土) 18:05:35.71 ID:z2MfDSlE0<> フレイ「私、中に入るの初めて!」
キラ「中も凄いね…葉の隙間から日の光が射し込んで綺麗だ…」
フレイ「どうでもいいから早くみんなに合流しましょう!」
キラ「あ、うん」
フレイ「……」
キラ「……」
フレイ「ポケモン全然出てこないじゃない…つまんないの」
キラ「うーん…なんでだろう」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/10(土) 18:07:19.65 ID:z2MfDSlE0<> サイ「ん…?おい、あれキラとフレイじゃないか?」
ミリアリア「えっ?だってあの二人ポケモン持ってないんじゃ…」
トール「おっ、本当だ!おーい!」
キラ「あ、トールだ」
フレイ「行くわよキラ!」
キラ「待って、危ないよ!」
フレイ「平気よ、別に…っ!?」
ブオン、という羽音とともに、大きな影がフレイの目の前を通過した
驚いたフレイは思い切り尻餅をついてしまう
フレイ「きゃあっ!」
キラ「フレイッ!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/10(土) 18:09:50.43 ID:z2MfDSlE0<> フレイ「いたた…え?」
立ち上がろうと上を向いたフレイを、
巨大な二つの針を携えた真っ赤な目の怪物が睨みつけていた
フレイ「ひっ…」
キラ「くっ、いけっ!ゼニガメ!」
ゼニガメ「ゼニー!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/10(土) 18:11:50.52 ID:z2MfDSlE0<> キラ「殻にこもる!」
咄嗟にゼニガメに指示を出し、フレイの前で防御の体制をとらせる
スピアー「グァァァッ!!」
ガキィンッ
強力な針の一撃を甲羅が弾き、スピアーに一瞬の隙が生まれる
キラ「フレイ、みんながいる方まで走って!」
フレイ「だ、駄目…足が…」
キラ「くぅっ…」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/10(土) 18:13:46.28 ID:z2MfDSlE0<> カズイ「あわわ…」
サイ「フ、フレイ!今助ける!」
サイ「いけっ、マンキー!空手チョップ!」
マンキー「プィーロリィー!」
スピアー「ギィィ!」
マンキーの鋭い一撃はスピアーの鉄のような針の腕に簡単に防がれ、
そのまま地面に叩きつけられてしまった
マンキー(ひんし)「」
サイ「マ、マンキー!くそっ、戻れ!」
トール「なんなんだこいつ…!?サイのマンキーが一撃で…!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/10(土) 18:18:20.00 ID:z2MfDSlE0<> スピアーはキラ達の方に向き直り、再び攻撃の態勢をとる
ミリアリア「キラ、フレイ、早く逃げて!」
スピアー「グァァァッ!!」
キラ(強すぎる…だけど、こんなところで…!)
ゼニガメ「ゼニ…」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/10(土) 18:20:58.05 ID:z2MfDSlE0<> ???「出ろ、カイリキー!」
カイリキー「ウホォォ!」
スピアー「ギギッ!?」
凶悪な針の連撃を、カイリキーが四本の腕でガッチリと押さえつける
クルーゼ「無事か、キラくん!」
キラ「クルーゼさん!」
クルーゼ「下がっていたまえ、これは君たちの手に負える相手ではない!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/10(土) 18:22:09.17 ID:z2MfDSlE0<> スピアー「ギィィィ!!」
カイリキー「ウホッ!?」
攻撃を防ぎ油断したカイリキーの腹に、スピアーの第三の針が突き刺ささっていた
カイリキー「ウ…ホ…」
トール「お、おい!カイリキーが辛そうだぞ!」
サイ「やばい、スピアーの尻の針には猛毒が仕込まれてるんだ…」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/10(土) 18:23:35.96 ID:z2MfDSlE0<> クルーゼ「フフフ……むしろ好都合というものだ!」
キラ「えっ!?」
クルーゼ「ポケモンにはそれぞれ特性というものがある」
クルーゼ「私のカイリキーの特性は『根性』!状態異常によって追い込まれることにより火事場の馬鹿力を発揮する!」
カイリキー「ウホーッ!」
トール「たまげたなぁ…状態異常を逆手にとるなんて」
カズイ「あのさぁ…ポケモンの特性を活かして戦うのはバトルの基本なんだぜ」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/10(土) 18:24:11.33 ID:z2MfDSlE0<> クルーゼ「攻めに転じるとしよう!カイリキー、メロメロ!」
カイリキー「ウホ><」
スピアー「!?」ゾワッ
クルーゼ「メロメロはポケモンの魅力を最大限に発揮し、相手を誘惑して動きを止める強力な技だ」
スピアー「くぁwせdrftgyふじこlp」
キラ(駄目だまだ吐くなこらえるんだ) <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/10(土) 18:25:21.95 ID:z2MfDSlE0<> クルーゼ「カイリキー、穴を掘る!」
カイリキー「ウホッ!」
カイリキーは四本の腕でスピアーを掴むと、思い切り地面に叩きつけた
スピアー「ギギッ…」
カイリキー「ウホウホウホウホウホウホウホウホウホウホウホウホッ!」
怯んだスピアーの上に四つの拳が暴雨の如く降り注ぎ、
重い一撃が振り下ろされる度にスピアーの身体が地面に深く深くめり込んでいく
拳の雨が止む頃にはスピアーの身体を中心に大穴ができていた
サイ(穴を掘るってそういう技じゃないだろ…!) <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/10(土) 18:27:00.35 ID:z2MfDSlE0<> スピアー(ひんし)「」ピクピク
クルーゼ「よくやった!戻れ、カイリキー!」
クルーゼ「いや、すまなかったね…まさかトキワの森にこんな凶暴なポケモンが生息していたとは…」
クルーゼ「まだ同じようなポケモンがいるかもしれない。君たちは家に戻った方がいい、私が森の外まで送る」
キラ「あ、あの…どうしてスピアーはこんな…」
クルーゼ「…恐らくこの近くに巣を作っていて、それを守ろうとしたとか…そんなところだろうよ」
キラ「そう…ですか…」
キラ(本当にそうなんだろうか…) <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/10(土) 18:27:50.12 ID:z2MfDSlE0<> ミリアリア「フレイ、大丈夫?」
フレイ「う、うん…」
フレイ「ごめんなさい、私が言うこと聞かなかったから…」
キラ「ううん、僕の方こそちゃんと見てなくて…」
フレイ「あの…ええと…」
クルーゼ「ポケモンだいすきクラブ会員ナンバー02、ラウ・ル・クルーゼだ。オーキド研究所で助手をしている」
フレイ「助けてくれてありがとうございます、クルーゼさん」
クルーゼ「ククク…礼には及ばんよ…」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/10(土) 18:29:11.41 ID:z2MfDSlE0<> 夜 マサラタウン キラの家
キラ「オエー!」ボチャボチャ
キラ「今日は疲れたなあ…」
キラ「フレイにもいいところを見せられなかった…それどころじゃなかったけど…」
キラ「このままじゃ駄目だ…図鑑完成のための旅だからこそ、強いポケモンと出会う機会は多くなる…」
キラ「一緒に強くなろう、ゼニガメ!」
ゼニガメ「ゼニゼニー!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/10(土) 18:33:06.68 ID:z2MfDSlE0<> 時を同じくしてトキワの森
クルーゼ「まさか、もう嗅ぎつけるとは…本当に、お前はいつでも邪魔だな…」
クルーゼ「もっとも、お前にも私が御同様かな…?ククク…ハッハッハ!」
〜つづく〜 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県)<>sage<>2012/03/10(土) 18:36:09.64 ID:ZBMw6EZzo<> 安定のカズイさんだなw
しかしこの時点で格闘ポケモンが既に2体とは、趣味か <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/03/10(土) 18:39:43.72 ID:A2vERv1L0<> 乙
クルーゼさんが胡散臭くなってきてクルーゼさんらしくなってきたぞ
ちょっと変態の方向性が違うけどww
キラはポケモン未所持だったから誘われなかっただけで、ハブられたわけではないのか…? <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/17(土) 17:31:11.06 ID:t8OLpcJI0<> 今日更新しようと思ったんだがちょっと無理そうだ…
近いうちに投下できるとは思うが
第二世代以降のポケモンは出さない方がいいとか(今のところカントーが舞台なので)
このキャラクターはこのポケモンを使いそうとか
何かアドバイスがあれば参考までに教えてくれさい <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/17(土) 17:33:28.77 ID:t8OLpcJI0<> >>63で言ったキャラクターは種のキャラのことです
種死のキャラは一人を除いて登場予定はない <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)<>sage<>2012/03/19(月) 14:42:50.13 ID:+08uM01AO<> カガリは手堅く回るよりはパワーで押そうとして今一歩なイメージがある
ちからづくマリルリとか使いこなせないけどカビゴンなんてのも面白いか <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)<>sage<>2012/03/19(月) 14:43:26.82 ID:+08uM01AO<> ちからもちだったな、済まん <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/03/21(水) 15:32:59.32 ID:agndofF6o<> カガリはそのポケモンの得意分野を捨ててカビゴンなら特殊AT型とか作ってそう <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/03/21(水) 15:37:59.32 ID:agndofF6o<> 逸れた話だった、すまん。俺は第二世代以降のポケモンは出ても出なくてもいいな
イザークはストライクやカブトプス使ってるイメージ <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 22:00:38.09 ID:dglT0hS/0<> >>65-68
サンクス参考にする
予定より遅くなったけど投下 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 22:01:50.88 ID:dglT0hS/0<> 朝 キラの家
キラ「zzz…」
ピンポーン♪
キラ「ん…」
ピンポーン♪
キラ「うーん…誰か来たのかな…」
キラ「トリィの声で起きないと、なんだか変な感じだな…」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 22:03:14.42 ID:dglT0hS/0<> まだ少し眠い目を擦りながらドアホンを取り、呼び出しに返事をする
キラ「はい、どなたですか?」
トール『フレイだと思ったか!?俺だよ!開けてくれ!』
キラ「トールか…ちょっと待ってて」
軽く顔を洗い、ドアを開ける
ガチャッ
トール「おう!…なんか眠そうだな」
キラ「いや平気だよ、どうしたの?」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 22:04:29.87 ID:dglT0hS/0<> トール「暇だから遊びに来たんだよ、都合悪かったか?」
キラ「ううん、話したいこともあるから丁度いいよ」
トールを家に招き入れ、ポケモン図鑑のことや
これから旅に出ることを話した
トール「なるほどなー、おまえがポケモン始めたのはそういうワケか…」
キラ「うん…でも今のままじゃ駄目だ、もっとゼニガメと一緒に強くならないと…」
キラ「旅をしていたら、また昨日みたいなことがあるかもしれない」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 22:07:02.81 ID:dglT0hS/0<> トール「そうだな、でも昨日のスピアーの強さはちょっと異質だぜ?」
トール「大体あそこで出てくるポケモンっていったら、キャタピーとかコクーンとか未熟なポケモンばっかりなんだ」
キラ「そうなの?」
トール「ああ、後はせいぜい小鳥ポケモンのポッポとかな…」
トール「スピアーみたいな成長したポケモンは、トレーナーが使っているのを見たぐらいだな」
キラ「スピアーって、みんなあんなに強いの?」
トール「いや…前にバトルした虫とりが使ってきたけど、あそこまで強くもないし、大きくもなかった」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 22:09:12.00 ID:dglT0hS/0<> トール「まあ俺負けたけどな、そいつに」
キラ「ドンマイ」
トール「…まあそういうわけで俺も強くなりたいと思ってたんだ」
トール「そして俺たちには、強くなるための近道がある!」
キラ「強くなるための近道?」
トール「オーキド博士だよ!せっかく知り合ったんだからポケモンについて色々教えてもらおうぜ!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 22:12:34.82 ID:dglT0hS/0<> キラ「うーん…でも忙しいって言ってたし…」
トール「博士の頼みで図鑑つくるんだろ?だったら絶対協力してくれるって」
トール「博士が駄目ならあの変な仮面の人でもいいかもな」
キラ「クルーゼさんか…」
トール「あの人すっげえ強かったよぁ!ひょっとしてジムリーダーとか?でも仮面のジムリーダーなんて聞いたことないし…」
トール「…まあいいや!とにかくオーキド博士のところに行こうぜ!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 22:15:20.11 ID:dglT0hS/0<> 〜研究所前〜
キラ「博士、いるかな」
キラ「オーキド博士ー、キラ・ヤマトですが…」
扉をノックして呼んでみるが、返事がない
トール「鍵もかかってるな…留守か」
キラ「…あっちから何か聞こえない?」
トール「ん?1番道路の方か?見に行ってみるか」
キラ「うん」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 22:18:25.71 ID:dglT0hS/0<> 1番道路
トール「なぁ…あれって…」
キラ「うん…」
ミリアリア「ピジョン!風おこし!」
ピジョン「ピジョー!」
コラッタ「コラッター!」
ピジョンの風おこしに巻き込まれ、コラッタは目をまわしている
オーキド「今じゃ!ボールを投げるんじゃ!」
フレイ「えーいっ!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 22:19:29.49 ID:dglT0hS/0<> ポンッ!コロコロコロ…
ニュッ…ニュッ…ニュッ…ポコンッ!
オーキド「コラッタゲットじゃあああああ!」
フレイ「やったー!」
ミリアリア「おめでとう、フレイ!これであなたもポケモントレーナーね!」
フレイ「ありがとうミリアリア!博士も!」
オーキド「初めての捕獲を成功させるとは…フレイくんには優れた素質があるかもしれん!」
フレイ「えへへ…」
オーキド「む?あれは…」
博士はこちらに気づいたようだ <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 22:21:48.89 ID:dglT0hS/0<> キラ「こんにちは、オーキド博士」
オーキド「おお、キラくん!」
トール「トールです、初めまして!」
オーキド「初めまして、オーキドじゃ。よろしくな」
オーキド「いやぁ〜昨日は危ない目に合わせてしまってすまなかったの…」
キラ「驚きましたけど、クルーゼさんが助けに来てくれてなんとか」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 22:24:30.02 ID:dglT0hS/0<> オーキド「うむ、なんでも凶暴なポケモンが出たとか…」
キラ「僕もゼニガメも手も足も出なくて…」
キラ「それで、強くなるにはどうすればいいのか博士に教えてもらおうと思って来たんです」
オーキド「そうじゃなあ、旅の途中で手強いポケモンに出くわすこともあるじゃろうからなあ」
ミリアリア「えっ!?キラ、旅に出るの?」
キラ「うん、昨日はそれをみんなに伝えておこうと思って森に行ったんだ」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 22:26:23.24 ID:dglT0hS/0<> ミリアリア「でも、どうして急に旅なんて…昨日までポケモンだって持ってなかったのに」
キラ「かくかくしかじか」
ミリアリア「トリィがねぇ…それにしてもあのクルーゼって人、何でもできるのね」
ミリアリア(見た目はものすごく胡散臭いけど…)
オーキド「うーむ……」
オーキド「君たちは、"強さ"とはなんじゃと思う?」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 22:28:21.36 ID:dglT0hS/0<> オーキド「鍛えられたポケモンか?たくさんの技を持ったポケモンか?それとも経験豊富なトレーナーか?」
キラ「うーん…」
トール「たくさんバトルすれば強くなると思ってたけど、そう言われるとなぁ…」
オーキド「バトルは確かに強くなる一番の近道じゃ」
オーキド「しかし、ただ闇雲に戦い続けても本当の強さには辿りつけない」
オーキド「バトルのとき、ポケモンが何を考えているのかしっかり考えるんじゃ」
オーキド「戦う意志の無いポケモンを無理矢理戦わせても、きっと強くはなれないじゃろう」
オーキド「ポケモンと心を通わせること…それが強くなるために一番大事なことなんじゃ」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 22:30:04.36 ID:dglT0hS/0<> キラ「心を通わせる……」
ミリアリア「ポケモンのことは大事にしてるつもりだけど、なんだか難しいわね」
オーキド「こればっかりは、言葉で説明するのが難しいからのう…」
オーキド「バトルを重ねるうちに、次第にわかるかもしれんな!」
トール「やっぱ手っ取り早く強くなる方法なんてないよなぁ…」
オーキド「クルーゼくんもポケモンバトルの腕はかなりのものじゃが、それも日々の鍛錬の賜物じゃ」
キラ「そうなんですか?」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 22:32:03.46 ID:dglT0hS/0<> オーキド「うむ、ときどき修行の一環として町の外までバトルをしに行っているんじゃ」
オーキド「研究で忙しいというのに、彼は本当によく頑張っておるよ」
フレイ「努力家なのね…素敵!」
キラ「!?」
オーキド「たとえ勝てなくても、強いトレーナーと戦ってみると学ぶことも多いぞ」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 22:36:21.99 ID:dglT0hS/0<> オーキド「例えばジムリーダー、君らと同じぐらいの年の子も多いが彼らの実力は本物じゃ」
オーキド「ここから一番近いのはニビジムだったかのう…」
ミリアリア「ええっ!?ニビに行くならトキワの森を通り抜けなきゃいけないんじゃ…」
オーキド「クルーゼ君が昨日の夜から今朝まで森を調べてくれたんじゃが、特に問題は無かったそうじゃ」
オーキド「と言っても昨日の今日じゃ。クルーゼくんのことは信用しとるが、念のためワシも森の出口までついていこう」
キラ「お願いします」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 22:38:43.24 ID:dglT0hS/0<> 〜トキワの森〜
ミリアリア「えっ!?」
フレイ「あれって…」
キラ「サイ…?」
森に入ってすぐ目に飛び込んできたのは
膝をついてガックリとうなだれているサイと、その隣で気絶して倒れているマンキーの姿だった <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 22:42:01.23 ID:dglT0hS/0<> サイ「うぅ……」
マンキー(ひんし)「」
虫とり少年「ひょひょひょ!格闘タイプのポケモンで俺の虫ポケモンに勝とうだなんて百年早いね!」
トール「あーっ!おまえ、この前バトルした虫とりじゃねえか!」
虫とり少年「ひょひょ!誰かと思えば、この前コテンパンにしてやったザコトレーナーじゃないか!」
トール「んだとぉ!?」
虫とり少年「ひょひょひょ!懲りずにリベンジするか?」
トール「うっ…」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 22:43:57.37 ID:dglT0hS/0<> フレイ「だったら私のコラッタが相手よ!」
虫とり少年「コ、コラッタ…?……ひょ…ひょひょひょひょ!」
フレイ「何がおかしいって言うのよ!」
虫とり少年「ひょひょひょ!そんなザコポケモン、片付けても面白くねえよ〜」
フレイ「なんですって!?」
オーキド「まあまあフレイくん、君のコラッタはさっき捕まえたばかりでまだ傷も癒えていないじゃろ」
フレイ「あっ…」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 22:45:31.90 ID:dglT0hS/0<> オーキド(しかし…このまま黙っているのも、あのトレーナーのためにならんな)
オーキド「ということでキラくん、出番じゃ!」
キラ「僕が…ですか?」
オーキド「バトルをすれば経験も積める、自分のポケモンの戦い方もわかってくる」
オーキド「鍛えるにも、ポケモンと心を通わせるにも、バトルは一番の近道じゃ!」
キラ「で、でも……」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 22:46:24.48 ID:dglT0hS/0<> フレイ「キラ!あんなやつ早くやっつけちゃってよ!」
キラ「よしっ!いけっ、ゼニガメ!」
ゼニガメ「ゼニゼニー!」
オーキド「………」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 22:47:53.17 ID:dglT0hS/0<> 虫とり少年「ひょひょ!見たことのないポケモンだが、あんまり育ってないみたいだな!米つきバッタの屁のような相手だ!」
ゼニガメ「ゼニー!?」
ゼニガメは侮辱されたことが分かったのか、怒って地団太を踏んでいる
虫とり少年「ひょひょひょ…まあ、手に入れたばかりのポケモンを馴らすには調度いいや!」
虫とり少年「出でよ!女王様ぁぁぁぁぁぁ!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 22:49:15.69 ID:dglT0hS/0<> ビークイン「バンビンボンバンビン」
オーキド「む!?」
オーキド(あれはビークイン…遠くのシンオウ地方に生息するポケモンのはずじゃが…)
キラ「蜂のポケモン…?でもスピアーとは形が違う…!」
黄色と黒の縞模様、薄く伸びた羽が蜂を連想させるが
三つの巨大な針を持つ攻撃的なスピアーに対し
虫とり少年が繰り出したポケモンは丸みを帯びた鐘のような形をしている <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 22:51:25.66 ID:dglT0hS/0<> 虫とり少年「ハンデだ!先に仕掛けてきてもいいぜ〜」
キラ(……罠かもしれない、でもじっとしていても仕方がない)
キラ「ゼニガメ!水鉄砲!」
ゼニガメ「ゼニー!」プシャァァァ
虫とり少年「そんなショボい攻撃じゃ女王様には効かないよ!ビークイン、防御指令!」
ビークインの下半身から無数の小さな蜂が飛び出し、ビークインの前に壁を作り出す
ゼニガメの放った水鉄砲はビークインに届く前に蜂の壁に阻まれてしまった
キラ「あれをどうにかしないと、攻撃が通らない!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 22:52:32.19 ID:dglT0hS/0<> 虫とり少年「ひょひょ!今度はこっちの番だ!攻撃指令!」
キラ「ゼニガメ、殻にこもる!」
虫とり少年「ムダムダぁ〜!」
手足を引っ込めた甲羅の穴に蜂の大群が入り込んでいく
ゼニガメ「ゼニー!?」
キラ「ゼニガメッ!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 22:54:39.01 ID:dglT0hS/0<> 虫とり少年「甲羅の隙間をピンポイントで狙えば意味は無い!」
虫とり少年「ひょーっひょっひょ!万策尽きたな!俺の勝ちだぁ!やった〜!」
キラ「くっ…降さ――」
ゼニガメ「ゼニーッ!」
キラ「ゼニガメ…?」
キラ「諦めるなって言うのか…?」
ゼニガメ「ゼニゼニー!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 22:56:32.54 ID:dglT0hS/0<> キラ「ゼニガメ…」
キラ(何か策を…そうだ!)
ポケモン図鑑を取り出し、ゼニガメのページを開く
キラ(ゼニガメの技…特性は…っ!これなら…!)
虫とり少年「いや〜早い決着だったなぁ、もうトレーナー辞めたほうがいいんじゃねえの?ひょひょひょ!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 22:58:44.76 ID:dglT0hS/0<> キラ「いや…バトルはまだ終わってない!」
虫とり少年「ひょ?」
キラ「僕のゼニガメも、ピンチでこそ力を発揮できるタイプみたいだね!」
虫とり少年「なっ、何を!」
キラ「ゼニガメの特性は激流!ピンチになると水を使った技の威力が上がる!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 23:00:14.20 ID:dglT0hS/0<> キラ「ゼニガメ!水鉄砲で蜂を追い払うんだ!」
ゼニガメ「ゼニー!」ブシュゥゥウ
ゼニガメの甲羅の穴から物凄い勢いの水が飛び出し、蜂の群れが追い出されていく
キラ「水鉄砲の勢いを使って、ロケット頭突き!」
ゼニガメ「ゼニー!」
ビークイン「ボバッ!?」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 23:01:53.81 ID:dglT0hS/0<> キラ「腕に噛み付け!」
ロケット頭突きの直撃を受け怯んだビークインの腕に、ゼニガメが思い切り噛りつく
キラ「そのまま高速スピン!」
ゼニガメ「ゼニー!」
キラ「投げ飛ばせ!」
ビークイン「ビボバッ!?」
振り回されて投げ出されたビークインは木の幹に激突し、バランスを崩してしまった
キラ「今だゼニガメ!アクアテール!」
ゼニガメ「ゼニーッ!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 23:03:13.41 ID:dglT0hS/0<> ビークイン「ボッ!?」
バランスを失ったところに力強い水流を纏ったアクアテールが直撃し、ビークインは耐え切れずに気を失った
虫とり少年「お、おい…!何やってんだ!早く起きろ!」
ビークイン「……」
オーキド「ビークインはもう戦闘不能じゃ。この勝負、キラくんたちの勝ちじゃな!」
キラ「やった…勝ったよ、ゼニガメ!」
ゼニガメ「ゼニゼニーッ!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 23:04:14.28 ID:dglT0hS/0<> キラ「よく頑張ったね、すぐ傷薬を…」
虫とり少年「くっそー、後悔させてやる!俺に本気をださせたことをなぁ!」
キラ「えっ?」
虫とり少年「おら、起きろ!」
バキッ
ビークイン「ッ!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 23:05:11.31 ID:dglT0hS/0<> キラ「なっ…!?」
フレイ「ポケモンを蹴って起こすなんて…」
ミリアリア「ひどい…」
オーキド「こりゃー!なんてことするんじゃ!」
虫とり少年「うるさいクソじじい!ビークイン!回復指令!」
ビークイン「バンボンビンボンビン!」
キラ「っ!傷が回復した!?」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 23:08:12.37 ID:dglT0hS/0<> 虫とり少年「よし、あいつに攻撃指令だ!」
ビークイン「……」
虫とり少年「おい!はやく攻撃しろよ!」
ビークイン「……」
虫とり少年「言うことを聞けよ!俺はお前のトレーナーだぞ!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 23:09:25.56 ID:dglT0hS/0<> ビークイン「……」
ビークインの周囲を飛び回っていた蜂は
ゼニガメではなく少年の方に集まっていく
虫とり少年「ちょ…」
ビークイン「ビボバァーッ!」
虫とり少年「ぎょえええ〜〜〜〜〜〜!?」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 23:10:52.58 ID:dglT0hS/0<> トール「あーあ、行っちゃったぞ…どうしたんだあいつ」
オーキド「あれは、戦闘中もトレーナーの言うことを聞いていたわけではなさそうじゃなさそうじゃなあ」
ミリアリア「どういうことですか?」
オーキド「人から貰ったポケモンは、実力のあるトレーナーの言うことしか聞かんのじゃ」
オーキド「今のやり取りを見るに、ビークインはただゼニガメが仕掛けたきたから応戦しただけなんじゃろう」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 23:12:01.34 ID:dglT0hS/0<> オーキド「なにはともあれ、このバトルはキラくんの勝ちじゃ!おめでとう!」
キラ「ありがとうございます!」
オーキド「ゼニガメもともいい関係が築けているようじゃな」
オーキド「出会ったばかりだというのに、長年のパートナーのような意思疎通じゃった!」
サイ「……」
フレイ「ほらサイ、キラが仇をとってくれたわよ」
サイ「くっ…」
ミリアリア「ちょっとフレイ…」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 23:13:39.51 ID:dglT0hS/0<> オーキド「サイくんじゃったか…負けは誰にでもある、そう落ち込むことは…」
サイ(俺の方が早くポケモンを始めたのに…ジムに挑戦するために必死で鍛えてきたのに…!)
サイ(なんで俺が勝てない相手にキラが勝てるんだよ…!)
サイ「ちくしょう……ちくしょぉぉぉぉっ!!」ダッ
フレイ「ちょっと、どこ行くのよ!」
ミリアリア「追いかけないと…」
トール「まあ待てって、男には一人になりたいときがあるのさ」
ミリアリア「はぁ…?」
キラ(サイ…) <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 23:14:21.06 ID:dglT0hS/0<> オーキド「まあ、森の出口の方に走って行ったようじゃから平気じゃろう」
オーキド「君らはこれからどうするんじゃ?キラくんはジムに挑戦するとして、皆もかな?」
トール「いやぁ、俺はもうちょっとポケモン鍛えてからかな」
ミリアリア「私もまだ無理ね」
フレイ「私も、まだこの子のこと何も知らないから」
キラ「じゃあここでお別れか…寂しくなるね」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 23:15:17.46 ID:dglT0hS/0<> トール「旅っていっても、帰ってくるんだろ?」
キラ「もちろん」
キラ「ただ、遠くまで旅することになると思うから…いつになるかはわからないけど」
ミリアリア「博士に見込まれて図鑑を完成させるた旅なんて本当にすごいわ、応援してる!」
フレイ「ちゃんと待っててあげるから、早く図鑑を完成させて帰ってきなさい!」
キラ「フレイ……うん!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 23:15:47.84 ID:dglT0hS/0<> オーキド「うむ、いい友達を持ったなあキラくん!」
キラ「はい!」
トール「じゃあ俺たちは行くよ。ジム戦、頑張れよキラ!」
キラ「ありがとう!」
キラ(サイが少し心配だけど…)
オーキド「わしらも行くとするか」
キラ「はい」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 23:16:36.26 ID:dglT0hS/0<> ―――――
――――
―――
――
―
オーキド(もしあのビークインが自力で捕まえたポケモンでないとすれば…)
オーキド(うーむ…一体どこから手に入れたんじゃ…)
キラ「博士?」
オーキド「む?おお、もう出口か!」
オーキド「ではキラくん、図鑑のことをよろしくな!ジム戦も応援しとるぞ!」
キラ「はい!行って来ます!」
オーキド「世界中のポケモンたちが、キラくんを待っておるぞー!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 23:18:49.31 ID:dglT0hS/0<> 〜22番道路〜
虫とり少年「はぁ…はぁ…もう逃げられない…助けて…」
ドテッ
虫とり少年「ぎゃあっ!」
虫とり少年「いってぇ…あっ!」
立ち上がろうと上を向いたとき目に飛び込んできたのは
今まさに攻撃の体勢に入り腕を振り上げたビークインだった
ビークイン「ビボバッ!」
虫とり少年「ひぃぃ!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 23:20:09.47 ID:dglT0hS/0<> ヒュンッ
ビークイン「!」
バシュゥゥン
ビークインが腕を振り下ろす寸前、どこからか投げられたボールがビークインを閉じ込めた
虫とり少年「あ、あれ…?なんで…」
???「……」
ビークインを捕らえたボールは、そのまま持ち主の手に収まった
ボールの持ち主は黒いマントを纏い、深くフードを被っていて
男なのか女なのかすらもわからない <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 23:21:33.71 ID:dglT0hS/0<> 虫とり少年「な、なんだおまえ?」
黒マントは少年の声に背を向けて歩き始めた
虫とり少年「あ、おい待て!そのビークインは僕のだ!返せよ!」
???「…人のポケモンは、ボールで捕まえることはできません」
???「しかし今、ビークインはこのボールに収まりました」
???「それはつまり、あなたのポケモンではなかったということでは?」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 23:22:46.49 ID:dglT0hS/0<> 虫とり少年「うっ…ボールは森に落としたけど、もともとそいつは僕が――」
???「それに」
黒マントは、少年の言葉を遮るように続けた
???「ポケモンの扱い方も知らない"塵"の元にいては、ポケモンが可哀想…」
???「そうは思いませんか?」
虫とり少年「ご…ゴミ…!?それは俺のこと言ってんのか!?」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 23:23:36.89 ID:dglT0hS/0<> ???「自覚も無いのですか?本当に哀れな塵…」
虫とり少年「きぃ〜!もう許さん!行けぇスピアー!」
スピアー「ギギィィィ!」
???「……ドレディア!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 23:24:45.70 ID:dglT0hS/0<> ―――決着は一瞬だった
虫とり少年「…ひょ?」
自分はまだ攻撃の指示すらしていない
しかしスピアーは深いダメージを負い、地に伏している
今自分を睨みつけている敵は、攻撃の指示をする時間すら与えずに
一瞬でスピアーを倒せるほどの力を持ったポケモン
少年はその事実に気づいたとき、彼の瞳に怯えの色が宿った
虫とり少年「う…あ…」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/21(水) 23:29:49.43 ID:dglT0hS/0<> ???「ああ、可哀想に…このような塵の道具にされて傷つくだけの日々…」
???「その苦しみから開放してあげましょう…」
虫とり少年「く、来るな!何する気だよ!」
???「貴方に用はありません。モンスターボールを全て置いて、何処へでもお行きなさい」
虫とり少年「ふ、ふざけんなぁ!」
???「ならば…こうするしかありません」
虫とり少年「ひっ…!」
???「ドレディア!」
虫とり少年「ぎょええええええ〜!!」
???「…恐怖で失神してしまいましたか…」
少年の叫び声に気付きジュンサーが駆けつけたときには
既に黒マントが少年のモンスターボールを奪い立ち去っていた
〜つづく〜 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県)<>sage<>2012/03/22(木) 02:16:50.58 ID:RxNLNvKDo<> 乙、なんか怖いのでてきたな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/03/23(金) 15:08:47.24 ID:WOqYVTmxo<> 乙乙 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/30(金) 18:47:12.05 ID:dzvyX2Xm0<> 少しだけ更新
〜マサラタウン オーキド研究所〜
クルーゼ「ただいま戻りました」
オーキド「おおクルーゼくん、面白いトレーナーは見つかったかの?」
クルーゼ「いえ…誰も彼も、ポケモンの扱い方を知らぬ者ばかり…」
オーキド「うーむ…」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/30(金) 18:49:49.80 ID:dzvyX2Xm0<> クルーゼ「失礼、あまり良い言い方ではなかった。ところで…キラくんは、もうマサラを出たのですか?」
オーキド「うむ、ついさっきな。ニビジムに挑戦すると言っておったぞ!」
クルーゼ「ほう…まあ、彼なら問題なく突破するでしょう」
オーキド「ほっほ!ずいぶん彼を高く買っておるのう!」
クルーゼ「ですが、そういう博士も、同じように思っているのでは?」
オーキド「そうじゃなあ、彼には光るものを感じるよ」
オーキド「もしかすると…近いうちにポケモンチャンピオンの誕生を目にすることができるかもしれん」
クルーゼ「フフ、気の早い……」
オーキド「まあ、一番の期待の星はワシの孫じゃがな!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/03/30(金) 18:52:18.63 ID:dzvyX2Xm0<> 〜ニビシティ ポケモンセンター〜
ジョーイ「はい、お預かりしたポケモンは元気になりましたよ」
キラ「ありがとうございます」
ジョーイ「ひょっとして、ジムに挑戦しにきたトレーナーさんですか?」
キラ「あ、はい」
ジョーイ「ポケモンセンターでは、旅のトレーナーさんに無料で部屋をお貸ししているの」
ジョーイ「ジム戦が終わったらそのまま休んでいく人もいるから、よかったら利用してね」
キラ「ありがとうございます」
キラ(どうしよう…>>125)
1.バトルをして疲れた、今日はもう休もう
2.このままジムに行こう
中途半端ですがここまで、安価は一応のルート分岐 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県)<>sage<>2012/03/30(金) 18:55:59.24 ID:3NwvWZ+Vo<> おおぅ、久しぶりにきてて嬉しいぜ
↓ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)<>sage<>2012/03/30(金) 19:10:00.06 ID:UxH/oXgoo<> 1 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/03/31(土) 19:46:46.36 ID:ZzYliNtt0<> 期待してるぜ
乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/03/31(土) 20:10:06.94 ID:Vphc4PBKo<> 乙 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/05(木) 18:14:22.04 ID:5tvMA36s0<> キラ(今日はもう休もう、ゼニガメにもけっこう無理させちゃったし)
キラ「じゃあ、部屋借りてもいいですか?」
ジョーイ「はい、ご案内しますね」
キラ(うーん、何か忘れてるような…)
パリーンッ
ジョーイ「なに!?」
キラ「あれは!?」
窓ガラスを突き破り、三つの影がポケモンセンターに飛び込んできた
???「「「ワーッハッハッハー!」」」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/05(木) 18:15:45.10 ID:5tvMA36s0<> 女の声「ここにいるポケモンたちは全て!」
男の声「俺たちロケット団が!」
謎の声「いただくニャー!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/05(木) 18:16:54.44 ID:5tvMA36s0<> ジョーイ「なんなんですか、アナタたち!」
女の声「なんだかんだと聞かれたら!」
男の声「答えてあげるが世の情け!」
女の声「世界の破壊を防ぐため!」
男の声「世界の平和を守るため!」
女の声「愛と真実の悪を貫く!」
男の声「ラブリーチャーミーな敵役!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/05(木) 18:17:58.31 ID:5tvMA36s0<> マリュー「マリュー!」ビシィ
ムウ「ムウ!」ビシィ
マリュー「銀河を駆けるロケット団の二人には!」
ムウ「ホワイトホール!白い明日が待ってるぜ!」
ニャース「にゃ〜んてにゃ!」
ジョーイ「……^^;」
キラ「……^^;」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/05(木) 18:19:25.12 ID:5tvMA36s0<> ムウ(…!いたな)
ムウ「おい、そこの坊主!」
キラ「…僕ですか?^^;」
ムウ「いい眼をしてるな!ロケット団に入らないか?」
ムウ「おまえなら絶対に出世できるぜ!俺が保障する!」
キラ「>>133」
1.そもそもロケット団ってなに?
2.お断りします( ゚ω゚ ) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県)<>sage<>2012/04/05(木) 19:04:39.25 ID:Vc2DO8bho<> 1 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/05(木) 19:42:04.82 ID:5tvMA36s0<> キラ(どう見ても危ない人たちだ…時間を稼ごう)
ジョーイに目で合図を送り、ロケット団の話を聞くフリをする
キラ「ロケット団ってなんですか?」
ムウ「さっき説明したばっかりじゃねーか!」
マリュー「世界の破壊を防ぐため!」
ムウ「世界の平和を守るため!」
マリュー「愛と真実の悪を貫く!」
ムウ「ラブリーチャーミーな敵役!」
ニャース「だニャ!」
キラ「え、えーと…ポケモンをいただくって言ってましたけど」
キラ「それって、ここにいるポケモンたちを誘拐するって意味ですか?」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/05(木) 19:46:30.78 ID:5tvMA36s0<> ムウ「まあ有体に言えばそうなるなぁ」
キラ「だったらお断りします。それに、ここにいるポケモンたちにも手は出させない!」
ムウ「…ま、そう言うと思ってたけどな。それじゃあ…」
ムウ「ポケモンと一緒にお前もいただくぜ!行ってこい、ドガース!」
マリュー「出なさい、アーボ!」
ドガース「ドガ〜ス」
アーボ「シャーッ!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/05(木) 19:50:20.10 ID:5tvMA36s0<> キラ「結局バトルすることに…3対1か!」
ニャース「みゃーは戦わニャいから、2対1でニャース!」
ムウ「悪いな坊主、二度も続けて失敗するわけにはいかないんでね!」
キラ「また無理をさせるけど…頑張って、ゼニガメ!」
ゼニガメ「ゼニー!」
ニャース「なかなか強そうなポケモンだニャ!ボスに献上すればきっと喜ぶニャー!」
ジョーイ(>>135に応援を呼ばないと!)
1.ニビジム
2.ポケモン大好きクラブ
3.私自ら戦うしかないようだな <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/05(木) 19:50:53.94 ID:5tvMA36s0<> すまん安価ミス>>137 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/05(木) 19:51:20.98 ID:5tvMA36s0<> あああまたミス>>139 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/04/05(木) 19:52:16.65 ID:Vbui1bgAO<> 3 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/05(木) 20:02:08.48 ID:5tvMA36s0<> 2対1という状況に、ゼニガメは徐々に追い詰められていく
ムウ「ンン〜?wwwwwwもう降参かなぁ〜?ンン〜?wwwwwwww」
マリュー「なんだかとってもイイカンジ〜!」
ニャース(ニャんだか悪い予感がしてきたでニャース…)
キラ「くっ…」
ゼニガメ「ぜ、ゼニィ…」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/05(木) 20:09:15.62 ID:5tvMA36s0<> ムウ「よっしゃートドメだ!ドガース、ヘドロばくだ――」
ジョーイ「はっ!(腹パン)」ドゴォ
ドガース「ド…ドガ〜ス…(瀕死)」
キラ「えっ」
ムウ「ド、ドガース〜!!」
マリュー「な…なに…!?」
ニャース(やっぱりニャ〜…)
ジョーイ「ポケモンを守る仕事をしている私がポケモンよりも弱いと思っていたこと…」
ジョーイ「それがアナタたちの敗因です!」ドゴォ×3
ムウ・マリュー・ニャース「やなカンジ〜!」
ロケットは遥か遠くに飛ばされていった…… <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/05(木) 20:11:36.07 ID:5tvMA36s0<> アーボ「シャ〜…」←取り残された
キラ「……」スッ
ヒュン!
アーボ「!?」
ポンッ!コロコロコロ…
ニュッ…ニュッ…ニュッ…ポコンッ!
キラ「アーボ、ゲットだぜ!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/05(木) 20:13:47.10 ID:5tvMA36s0<> 翌日
〜マサラタウン〜
トール「22番道路でトレーナー狩りが出たらしいぜ!」
カズイ「げぇっ…22番道路ってここからすぐ近くじゃんか…」
フレイ「トレーナー狩り?」
トール「黒ずくめの怪しいやつが、いきなりポケモンバトルを挑んでくるんだってよ」
トール「バトル負けたトレーナーはポケモンを奪われちまうって話だ」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/05(木) 20:15:54.83 ID:5tvMA36s0<> フレイ「なにそれ!そんなの犯罪じゃない!」
カズイ「黒ずくめの怪しいやつって、ロケット団じゃないのかなぁ…」
ミリアリア「キラ、本当に大丈夫かしら…」
フレイ「キラなら平気よ、あんなに強いんだから!昨日のバトルだって…」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/05(木) 20:16:53.31 ID:5tvMA36s0<> カズイ「えっ?キラがどうかしたの?」
トール「えっ」
フレイ「えっ」
カズイ「えっ」
ミリアリア「旅に出たわよ」
カズイ「何それ聞いてない」
ゼニガメ以外のポケモンを初めてゲットし、図鑑完成にまた一歩近づいたキラであった
つづく <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/04/05(木) 20:25:22.73 ID:SIg52Yzmo<> おつ
まさかの二人組wwww <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/04/05(木) 20:28:40.05 ID:vQbr2lM9o<> ドガースに腹パンとな……腹?
>トール「(前略)いきなりポケモンバトルを挑んでくるんだってよ」
>トール「バトル負けたトレーナーはポケモンを奪われちまうって話だ」
二人組からアーボを奪い取ったキラが正体ですね、間違いない <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/04/06(金) 00:43:44.18 ID:hwxG4Uowo<> おつ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県)<>sage<>2012/04/06(金) 01:07:00.77 ID:zwFDd5spo<> 私自らってマジで自身かよwww <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)<>sage<>2012/04/11(水) 16:55:24.27 ID:ZxC0J50AO<> ジョーイさんwwww <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/11(水) 17:39:15.78 ID:rbXgWy1u0<> ちょびっとだけ更新 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/11(水) 17:40:24.19 ID:rbXgWy1u0<> 〜マサラタウン〜
カズイ「キラが旅に出ていたなんて…」
トール「そういや見送りのとき、おまえ居なかったな」
カズイ「サイも飛び出したっきり連絡ないなあ」
トール「傷ついた心を癒す旅に出たのかもな…」
トール「二日続けて自慢のポケモンが叩きのめされたら、やっぱキツいぜ」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/11(水) 17:42:04.81 ID:rbXgWy1u0<> カズイ「昨日は嫌味な虫捕りにやられたんだって?」
トール「ああ。しかもポケモン始めたばかりのキラが、その相手をアッサリ倒しちまった」
カズイ「けっこうプライド高いからなぁ、サイのやつ。ヘコむだろうなぁ…」
トール「しかもその後フレイが『キラが仇をとってくれたわよ(裏声)』なんて言うもんだから…」
カズイ「うわぁ…僕ならその場で泣くレベルだよ…」
トール「ま、流石にそろそろ心配になってきたな…探しにいくか」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/11(水) 17:44:17.61 ID:rbXgWy1u0<> <キー!
トール「ん?なんだありゃ…オニスズメ?手紙を持ってきたのか」
カズイ「あ、サイのオニスズメじゃん」
トール「よく分かるなおまえ…えーと、なになに…」
トール「旅に出るので探さないでください サイ・アーガイル」
トール「なんだよあいつ、ジム制覇でもする気か?」
カズイ「無茶だと思うけどなあ…もうちょっと鍛えてからでも遅くないのに」
トール「だよなあ…キラに先越されて焦ってんのかな…」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/11(水) 17:47:00.68 ID:rbXgWy1u0<> 〜お月見山のふもと〜
ジョーイの怒りの鉄拳によって町の外まで飛ばされたロケット団は、
微塵も懲りることなく次の作戦を練っていた
ムウ「うごごご…腹がまだいてえ…あんなやつがいるなんて聞いてねえぞ…」
ニャース「おみゃーがポケモンセンターを狙おうにゃんて言うからだニャ…」
マリュー「次からはポケモンセンターを狙うのはやめましょう…」
ニャース「そういえば、ボスに借りたスピアーはどうしたニャ?」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/11(水) 17:49:07.08 ID:rbXgWy1u0<> マリュー「なによそれ、聞いてないわよ」
ムウ「あ…いや…それは…その…」
ニャース「?」
ムウ「…や…」
マリュー「や?」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/11(水) 17:50:19.94 ID:rbXgWy1u0<> ムウ「野生に…かえった…」
マリュー「……は?」
ニャース「……よ、よく聞こえなかったニャ〜!もう一回、大きな声で言ってほしいニャ!」
ムウ「ボスに借りたスピアーは、俺のミスで野生にかえった!以上!!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/11(水) 17:52:09.90 ID:rbXgWy1u0<> マリュー「ムウ、エイプリルフールならもうとっくに過ぎてるわよ」
ムウ「冗談でこんなこと言えるか!」
マリュー「なに開き直ってるの!どう報告するつもり!?」
ニャース「これはクビもあり得るニャ…」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/11(水) 17:54:27.57 ID:rbXgWy1u0<> ムウ「あ〜、あれだ!最近ウワサになってるトレーナー狩りのせいにすりゃいいんだ!」
ムウ「俺はそいつに負けてスピアーを奪われてしまったことにしてだな…」
マリュー「…どっちみちアナタのミスよ…」
ムウ「……」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/11(水) 17:55:46.95 ID:rbXgWy1u0<> ニャース「うにゃ〜、これでニャーたちの戦力はドガースだけになってしまったニャ…」
マリュー「ちょっと、アーボは?…って、無い!アーボのモンスターボールが無い!」
ニャース「ポケモンセンターに置いてきちゃったニャ〜」
ムウ「なんだ近いじゃねえか、迎えに行こうぜ!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/11(水) 17:57:17.11 ID:rbXgWy1u0<> ニャース「逮捕されてもいいニャらそうするといいニャ…」
ムウ「ああ…そっか…俺たち悪の組織だったっなぁ…」
マリュー「ああぁ…アーボ…」
ニャース「さらばアーボ…おみゃーの仇は、みゃーたちがきっと晴らしてみせるニャ…」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/11(水) 17:58:43.27 ID:rbXgWy1u0<> 〜ポケモンセンター〜
キラ「ああよく寝た…」
キラ「今日はジムに挑戦するんだ。僕たちのベストを尽くそう!」
ゼニガメ「ゼニー!」
アーボ「シャ〜!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/11(水) 18:01:50.30 ID:rbXgWy1u0<> ジョーイ「あら、もう出発するの?」
キラ「はい。お世話になりました、それじゃあ行ってきます」
ジョーイ「いってらっしゃい!頑張ってね!」
<>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/11(水) 18:03:09.18 ID:rbXgWy1u0<> 〜ニビジム前〜
サイ「キラ!」
キラ「サイ…どうしてここに?」
サイ「これを賭けて、俺と勝負してくれ!」
キラ「それは?」
サイ「ニビジムのバッジだ!」
キラ「!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/11(水) 18:04:40.38 ID:rbXgWy1u0<> サイ「おまえが勝ったら、これをおまえにやる!」
キラ「僕が負けたら…?」
サイ「なにもいらない、ただ俺と戦ってくれればそれでいいんだ」
キラ「うーん…でも…」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/11(水) 18:06:38.74 ID:rbXgWy1u0<> サイ「ここのジムリーダーは岩タイプの使い手だ」
サイ「おまえのゼニガメなら楽勝だけど、それじゃあ面白くないだろ?」
キラ「>>169」
1.わかった、勝負しよう
2.サイがジムリーダーより強いとは思えないよ
3.サイが相手ならもっと楽勝だよ <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/11(水) 18:07:24.40 ID:rbXgWy1u0<> 今回はここまで <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県)<>sage<>2012/04/11(水) 18:20:56.90 ID:2YMrbY+qo<> なんで2と3はそうなったwww
だが3 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/04/11(水) 18:21:35.29 ID:G923vMfwo<> 3 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)<><>2012/04/21(土) 17:15:55.69 ID:NAGbNnUAO<> この流れは名台詞来るかwwww <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/04/21(土) 17:19:45.75 ID:1RwOhrP9o<> 来たかと思ったじゃないか <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/29(日) 20:28:55.50 ID:FLbc/isB0<> かなり日が経ってしまった… <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/29(日) 20:30:12.15 ID:FLbc/isB0<> キラ「やめてよね」
サイ「え?」
キラ「僕はジムバッジが欲しくてジムに来たんじゃないんだ」
サイ「だったら何のために…バッジを集めてポケモンリーグに挑戦するんじゃないのか?」
キラ「僕はポケモン図鑑を完成させなきゃならないんだ。そのためには強さも必要になると思う」
キラ「ジムに来たのは、強いトレーナーと戦って、ポケモンバトルを学ぶためなんだ」
キラ「だから、サイと戦っても意味がないんだよ」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/29(日) 20:32:21.99 ID:FLbc/isB0<> サイ「…それ、どういう意味――」
キラ「相性のことを考慮しても…」
キラ「ジムリーダーより君相手の方が楽勝ってことだよ、サイ」
サイ「!!おまえっ…!」
キラ「だから僕はジムに…」
サイ「戦ってみないとわからないだろ!ポケモンバトルの経験は、おまえより俺の方が多いんだ!」
<>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/29(日) 20:34:26.18 ID:FLbc/isB0<> サイ「マグレで勝っていい気になってる初心者に負けるほど、ヤワな鍛え方はしてないんだよ!」
キラ「……」
キラ「1対1でいいよね?できるだけ早く終わらせたいんだ」
サイ「それでいい!負けて吠え面かくなよ、キラ!」
サイ「ゆけっ!マンキー!」
マンキー「プィー!」
キラ「ゆけっ!アーボ!」
アーボ「シャー!」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/29(日) 20:36:15.55 ID:FLbc/isB0<> サイ「ゼニガメじゃない!?」
キラ「昨日ゲットしたばかりなんだ」
サイ「ゲットしたばかりのポケモンで…!」
アーボ「シャー!」バンッ!
マンキー「ひっ…」ビクッ
サイ「マンキー!?」 <>
◆U1aq6ONWJk<><>2012/04/29(日) 20:38:24.35 ID:FLbc/isB0<> キラ「僕のアーボの特性は【威嚇】」
キラ「対峙したポケモンの攻撃翌力を下げる特性だよ」
キラ「マンキーは物理攻撃を得意とする格闘タイプのポケモン…」
キラ「攻撃翌力を下げられるのは致命的だよね。1対1では交代もできない」
サイ「くっ…マンキー!ビルドアップだ!」
マンキー「ムッキー!」ムキムキ <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/04/29(日) 20:40:50.19 ID:FLbc/isB0<> キラ「アーボ、どくどく」
アーボ「シャー!」
サイ「あっ…」
キラ「ビルドアップしている間にマンキーが力尽きるよ」
サイ「甘いなキラ!マンキー、空元気だ!」
サイ「これは状態異常時に威力が上がる技で――」
キラ「まもる」
サイ「ぐぅっ…もう一度!」
キラ「金縛り」
サイ「うぐぐ…」
キラ「もう降参しなよ」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/04/29(日) 20:42:39.77 ID:FLbc/isB0<> サイ「まだだ!まだ…」
マンキー「プィー…」
キラ「毒で苦しそうだね」
サイ「しっかりしろマンキー!…まだ…!」
キラ「もういいだろ、サイ。何か策があるならともかく、ヤケクソになってもポケモンを苦しめるだけだよ」
サイ「…ちくしょう…ちくしょう…」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/04/29(日) 20:44:07.48 ID:FLbc/isB0<> 〜マサラタウン オーキド研究所〜
クルーゼ「ククク…人口知能まで搭載しているとは…」
クルーゼは研究の合間を縫って、少しずつトリィの修理を進めていた
クルーゼ「トリィ、か…どこの誰かは知らぬが、こんなロボットを作るとは大したやつだ…」
クルーゼ「…む?外装になにか彫ってある…製作者の名前か?」
クルーゼ「アs…なん…だと…?」
クルーゼ「やはり天才か…!」
<>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/04/29(日) 20:45:46.82 ID:FLbc/isB0<> 〜お月見山入り口〜
ムウ「ああ…腹減ったなあ…」
マリュー「こんな状態でお月見山を越えてハナダになんて行けるはずないわ…」
ニャース「ニビに戻ったらきっと通報されてしまうしにゃ〜」
prrrr…
ムウ「電話…?誰だこんなときに…げぇっ!ボス!」
マリュー「!」
ニャース「あわわ…」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/04/29(日) 20:46:49.62 ID:FLbc/isB0<> ムウ「はぁ…いやぁ…失敗しまして…ええ…」
ムウ「スピアーも…その…逃げたというか…」
マリュー「ニャース、これからはコンビになりそうね」
ニャース「このトリオが解散にゃんて…寂しくなるニャ」
ムウ「解散じゃねえ!お月見山に行くぞ!」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/04/29(日) 20:47:16.93 ID:FLbc/isB0<> マリュー「お月見山?どうして急に…」
ムウ「あそこで月の石とポケモンの化石をとってくれば、失敗はチャラでいいってよ!」
ニャース「お月見山にはピッピもいるニャー」
マリュー「ピッピ?」
ニャース「なかなか見つからないレアなポケモンだニャ。お月見山にいるって聞いたことがあるニャ」
ムウ「よっしゃ!そのピッピも捕まえて給料アップだ!」
マリュー「結局食事抜きなのね…」
<>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/04/29(日) 20:48:03.74 ID:FLbc/isB0<> 〜タマムシシティ〜
ラクス「いらっしゃいませ、アスラン」
ハロ「アスラーン!ハロハロ!」
アスラン「すみません、少し遅れてしまって…」
ラクス「あら、そうですか?」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/04/29(日) 20:49:09.15 ID:FLbc/isB0<> ハロ「アスラーン!アスラーン!ハロゲンキ!」
アスラン「これは…」
ラクス「生みの親に会えて、ハロも嬉しいのでしょう…家に御出でになるのは本当に久しぶりですもの」
アスラン「すみません、大好きクラブの活動が忙しかったから…」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/04/29(日) 20:49:37.90 ID:FLbc/isB0<> ハロ「ハロハロ!ハロハロ!」
アスラン「……」
ラクス「オカピー、お茶を持っていってエリカさんに渡してね。それから、お花をお願いって」
ハロ「ハロハロ!ハロハロ!」
アスラン(オカピー(笑)コノバカヤロウッ!ハロに変なあだ名をつけるのはモウヤメルンダッ!) <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/04/29(日) 20:50:48.51 ID:FLbc/isB0<> ラクス「お戻りだと聞いて、今度はお逢いできるのかしらと楽しみにしておりましたのよ」
ラクス「今回は少し、ゆっくり御出来になれますの?」
アスラン「どうでしょう…休暇の日程は、あくまで予定ですので」
アスラン「最近はロケット団ばかりか、トレーナーからポケモンを奪う怪しいやつまで出てきていますから」
ラクス「まあ…怖いですわ」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/04/29(日) 20:51:29.61 ID:FLbc/isB0<> ラクス「そういえば、キラ様は今頃どうされてますのでしょうね。あの後、お会いになりました?」
アスラン「いえ、マサラは遠いもので…なかなか…」
Prrrrr…
ラクス「どうぞ」
アスラン「すみません、誰から…父上?」
アスラン「はい…お月見山に?すぐに向かいます」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/04/29(日) 20:52:06.63 ID:FLbc/isB0<> アスラン「…ラクス」
ラクス「お気になさらず、ハロが居ますから」
ハロ「ハロハロ!」
アスラン(……ハロ、か…)
アスラン(アイツはまだ、トリィを持ってるのかな…)
つづく <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/04/29(日) 20:56:33.84 ID:RIdnu8oeo<> おつ
アーボのどくどく覚えてるとかガチすぎワロタwwww <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/04/29(日) 21:43:36.15 ID:FLbc/isB0<> >>177はsaga入れてなかったからか攻撃力が攻撃翌力になってしまった <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/04/29(日) 22:01:41.28 ID:sYLCf3jko<> アーボ強すぎワロタwwwwww
また更新してくれよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/04/29(日) 22:05:34.76 ID:HOPaIHXgo<> 乙、このアーボ何者だよwwww <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)<>sage<>2012/04/30(月) 03:26:10.80 ID:0oIYLaUAO<> 乙−
このアーボはちゃんと鍛えられてたんだな <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/10(木) 22:58:07.60 ID:8T0VZPfq0<> 〜マサラタウン オーキド研究所〜
クルーゼ「これを作ったのが彼ならば、私がチマチマ直す必要もあるまい」
クルーゼ「ピッポッパッ…もしもし、アスランか?私だ」
クルーゼ「実は頼みたいことが…なに、任務?お月見山に不審人物?」
クルーゼ「そんな雑用はイザーク達にでも任せておきたまえ、こちらの方が重要だ」
クルーゼ「すぐに迎えを出す。オーキド研究所で待っているから、頼んだぞ」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/10(木) 22:59:30.74 ID:8T0VZPfq0<> 〜タマムシシティ〜
アスラン「あの人が俺に頼みごととは、珍しいな」
アスラン「しかし、オーキド研究所といえばマサラタウンか…」
アスラン「久しぶりに会えるかもしれないな、あいつに」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/10(木) 23:01:46.36 ID:8T0VZPfq0<> 〜ニビシティ〜
キラ「じゃあ、僕はもう行くよ」
サイ「…バッジ…」
キラ「いいよ、僕が集めたいのはバッジじゃなくて、ポケモンのデータだから」
キラ「フレイに聞いたよ、バッジを集めてポケモンリーグに挑戦するんだろ?」
サイ「いいから持っていけよ!」
<>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/10(木) 23:02:49.85 ID:8T0VZPfq0<> キラ「……」
サイ「おまえに手も足も出なかった俺が、ポケモンリーグに挑戦するなんて無理だよ!」
サイは吐き捨てるように叫ぶと、バッジを投げ捨てて走り去っていった
キラ「ドンマイ…」
捨てられたバッジを拾い、タウンマップを広げ次の目的地を確認する
キラ「ここから一番近い町は…ハナダシティか…」
キラ「この近くのポケモンを記録し終わったら、ハナダに向かおう」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/10(木) 23:04:15.05 ID:8T0VZPfq0<> 〜マサラタウン オーキド研究所〜
クルーゼ「よく来てくれたな、アスラン。早速だが、君にはこれを直してもらいたい」
アスラン「これは……!なぜあなたがトリィを…?」
クルーゼ「フフフ…」
<>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/10(木) 23:06:03.74 ID:8T0VZPfq0<> アスランに経緯を説明し、クルーゼは研究所の外へと出た
クルーゼ「うむ、休憩がてら出かけるか…」
サイ「あ、あの!」
クルーゼ「ん?」
サイ「ラウ・ル・クルーゼさん…ですよね?」
クルーゼ「ああ、そうだが…君は確か…」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/10(木) 23:08:25.44 ID:8T0VZPfq0<> サイ「サイ・アーガイルです!俺、あなたにお願いしたいことが…」
クルーゼ「帰りたまえ」
サイ「ま、まだ何も言ってないじゃないですか!」
クルーゼ「私はこう見えても非常に忙しいのだ。君の頼みごとを叶えてやる時間はない」
サイ「…そう、ですよね…」
サイ「いきなり変なこと言って、すいませんでした…もう行きます…」
<>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/10(木) 23:09:23.32 ID:8T0VZPfq0<> クルーゼ「…強くなりたければ、強いポケモンを育てればいいのさ」
サイ「え…?」
クルーゼ「ポケモンというのは、鍛えれば鍛えた分だけ強くなる」
クルーゼ「しかし悲しいことに、どんなポケモンにも強さの限界があるものだ」
クルーゼ「例えば、コイキングはどれだけ鍛えようがそれほど強くはならない」
クルーゼ「だが、その進化系であるギャラドスは、軽く鍛えただけでも凄まじい力を発揮する」
クルーゼ「ようするに…簡単に強くなるには、強いポケモンを使うのが一番の近道というわけだ」
クルーゼ「それで君自身が成長するかどうかは、別としてな」
クルーゼ「私が君に教えてあげられるのは、そのぐらいだな…では、さらばだ」
サイ「……俺は…」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/10(木) 23:14:44.54 ID:8T0VZPfq0<> 〜お月見山 入り口付近〜
キラ「この近くのポケモンはこれで全部かな」
キラ「ハナダに行くにはこの山を越えなきゃいけないのか…」
キラ「ここにも新しいポケモンとの出会いが…ん?」
洞窟の入口に怪しい人影が立っている…
全身黒ずくめで帽子を深く被り、そこから金の髪が覗いている
キラ「怪しい人だな…ひょっとして、またロケット団が何か…?」
キラ「よし…>>210」
1.声をかけよう
2.後をつけよう
3.水鉄砲ぶっかける <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/10(木) 23:15:38.07 ID:8T0VZPfq0<> ああ安価遠すぎた気がする…
もうちょい更新ペース上げたいがしんどい
今回はここまでです <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/05/10(木) 23:17:49.55 ID:qoAW4LMuo<> 乙ksk <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/05/10(木) 23:25:52.21 ID:HMYm5Kzvo<> おつ
今度は誰だ……? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/05/10(木) 23:57:39.04 ID:AZvL84j10<> kskst <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県)<>sage<>2012/05/11(金) 03:12:35.64 ID:RLEJURDro<> Ksk乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/05/11(金) 20:03:18.80 ID:FZ53v4hWo<> ksk
安価はまかせた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/05/11(金) 20:25:36.33 ID:h3auNsAVo<> 2 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/28(月) 19:44:36.46 ID:0+LYK/fq0<> かなり遅くなっちまった
再開 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/28(月) 19:45:25.40 ID:0+LYK/fq0<> 〜お月見山 入り口付近〜
黒服「……」ササッ
キラ(あっ…洞窟の中へ…)
キラ(怪しい…どのみちハナダに向かうためには通らなきゃいけないし、あの人の後をつけてみよう) <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/28(月) 19:48:30.52 ID:0+LYK/fq0<> 〜オーキド研究所〜
トリィ「ゥォオオウゥゥ」
アスラン「キラのやつ、まだトリィを持っていてくれたんだな」
トリィ「シュギョイオト ヌマァオ」
アスラン「トリィのためにカントーをかけまわるなんて無茶までして…」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/28(月) 19:50:40.24 ID:0+LYK/fq0<> トリィ「ウイイィィィ」
アスラン「…人工知能も壊れたのか…?いや、パーツが足りていない…」
アスラン「失くしたか、それとも抜き取られた…?いや、まさかあの人に限ってそれは…」
アスラン「そもそもトリィのパーツなんて持っていたって、使い道はないか」
トリィ「ホホフリャ」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/28(月) 19:52:59.03 ID:0+LYK/fq0<> アスラン「……俺が絶対に直してやるからな、トリィ」
トリィ「ングァーヌッス ングァーヌッス ウイイィィィ・・・ホホフリャ」
アスラン「アアアアアアアッ!!キラ!キラ!キラッ!!!!」
オーキド(帰ってきたら怪しい少年が研究所を占拠しとる…クルーゼくんはどこへ行ったんじゃ…) <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/28(月) 19:54:47.19 ID:0+LYK/fq0<> 〜お月見山内部〜
キラ(洞窟の中に入っていった不審者を追って奥まできたけど…)
キラ(なんだか似たような格好の人が多い気がする…)
キラ(ロケット団に似ているような…胸にRって書いてあるし、まさか本当にロケット団…?)
<>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/28(月) 19:59:11.25 ID:0+LYK/fq0<> 黒服「おまえたち!そこまでだ!」
キラ「!?」
ロケット団員A「なんだ貴様!怪しい奴め!」
黒服「お前たちがここで非道な実験を行って、ポケモンたちを苦しめているのはわかっているぞ!」
黒服「私がこらしめてやる!いけっ!カビゴン!」
カビゴン「ぐお〜」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/28(月) 20:03:46.65 ID:0+LYK/fq0<> ロケット団員A「まずは俺が相手だ!出ろ、コラッタ!」
ロケット団員B「次は俺だ!」
ロケット団員C「その次は俺だ!」
ロケット団員DEFGHIJKL「俺たちもいるぞ!」
黒服「面倒だ!まとめてかかってこい!」
キラ(あの人は何を考えてるんだ…あんな数を相手にたった一人で!)
キラ(こういうときは…>>220)
1.助ける
2.今のうちにロケット団をすり抜けてハナダへ向かう <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/05/28(月) 20:04:19.31 ID:Jk9I7swco<> kskst <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/28(月) 20:16:33.57 ID:AVn+y06DO<> 2 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/28(月) 20:57:55.26 ID:0+LYK/fq0<> キラ(今のうちに……)ススス
ムウ「ちょーっと待ったぁ!」
キラ「なんだ!?」
ムウ「なんだかんだと――」
ドンッ
ムウ「うおっ!?」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/28(月) 21:02:31.00 ID:0+LYK/fq0<> マリュー「そんなことより私のアーボを見なかった!?ポケモンセンターに置いてきたままなの!」
キラ「……さ、さあ……」
マリュー「えぇ!?本当に見てないの!?」
キラ「…僕は見てませんけど…ポケモンセンターに問い合わせた方が…」
マリュー「それができたら苦労しないわよ!」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/28(月) 21:09:50.12 ID:0+LYK/fq0<> キラ「八つ当たりじゃないか…やめてよね」
マリュー「そ、そうね…ごめんなさい…」
キラ「ところでそうしてこんなところにロケット団が?」
マリュー「それは…」
黒服「ここにはロケット団の欲しがるものがたくさんあるからだ!」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/28(月) 21:20:47.07 ID:0+LYK/fq0<> キラ「ロケット団の欲しがるもの…?」
ムウ「ほ、他のやつらはどうした!?」
黒服「全員片づけた(得意気)」
ムウ「うぐぐぐぐ…」
ニャース(あの黒い服の人間、どこかで見たような気がするニャー) <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/28(月) 21:43:19.01 ID:0+LYK/fq0<> 黒服「ここには珍しいポケモンや、ポケモンの化石、一部のポケモンを進化させる【月の石】がある」
黒服「そしてこいつらは月の石を利用して恐ろしい実験を行っているんだ」
キラ「恐ろしい実験…?」
オルガ「おっと、そこまでだ!しゃべり過ぎだぜテメェ」
<>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/28(月) 21:52:36.99 ID:0+LYK/fq0<> 黒服「おまえがリーダーか!」
オルガ「バトルに勝ったらなんでも答えてやるよ!と言っても…俺が闘いたいのはテメェじゃねえ」
オルガ「ベルトだらけの変な服着たテメェだ!」
キラ(僕のスーパーコーディネートが馬鹿にされた…!?)
キラ「やめてよね。少なくともこの中で一番まともな格好だよ」
黒服(変装とはいえ、私の恰好そんなにおかしいか…?) <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/28(月) 22:04:07.31 ID:0+LYK/fq0<> オルガ「それで?やるのかやらねえのか…」
キラ「いけ!ゼニガメ!」
ゼニガメ「ゼニー!」
オルガ「へへ…!いいじゃねえか!そうこなくっちゃなあ!」
<>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/28(月) 22:07:08.20 ID:0+LYK/fq0<> オルガ「おら!出てこい!」
ゼニガメ(敵)「ゼニゼニ!」
ゼニガメ「ゼニ!?」
キラ「相手もゼニガメ!?」
オルガ「バカが!同じじゃねえよ!」
<>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/28(月) 22:08:46.27 ID:0+LYK/fq0<> そう言うと、オルガはリモコンのようなものを取り出し
自分のゼニガメに向けてボタンを押した
オルガ「ポチっとな!」
ゼニガメ(敵)「ゼニ!?」ブルブル
キラ「なんだ…?」
黒服「あれは…!」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/28(月) 22:09:20.52 ID:0+LYK/fq0<> カメール「カメー!」
オルガ「アハハハハッ!最高だぜこりゃあ!」
キラ「姿が変わった…進化したのか!」
黒服「ただ進化したわけじゃない!あの装置で無理矢理…!
キラ「そんな…」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/28(月) 22:15:52.50 ID:0+LYK/fq0<> ムウ「今のうちに退散…」
オルガ「オッサン、負け犬は余りものの相手をしてな!」
ムウ「なに!?」
黒服「カビゴン!」
ムウ「ちっ…マタドガス!」
マリュー「アーボ!…は今いないんだったわね…」
ニャース「いつかきっと、また会える日が来るニャ」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/28(月) 22:38:50.52 ID:0+LYK/fq0<> オルガ「カメール!ロケット頭突きだ!」
キラ「ゼニガメ、水鉄砲で押し戻すんだ!」
カメール「カメー!」ギュオンッ
ゼニガメ「ゼニー!」プシャアアアア
ドガッ
ゼニガメ「ゼニッ…」
カメールの勢いは衰えず、ゼニガメは直撃を受けて吹き飛ばされてしまった
<>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/28(月) 22:58:08.72 ID:0+LYK/fq0<> キラ「ゼニガメ!」
オルガ「アッハッハッハ!そんなもんかよ!これじゃあすぐ終わっちまうぜ!」
キラ「パワーが違い過ぎる…!」
オルガ「トドメだ!カメール!」
キラ「くっ…」
「パルシェン、つららばり!」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/28(月) 22:59:10.45 ID:0+LYK/fq0<> パルシェン「ぱるぱるぅ!」ズガガッ
カメール「カメ!?」
オルガ「なにっ!?」
キラ「あれは…?」
黒服「…!」
イザーク「ポケモンだいすきクラブ会員ナンバー04、イザーク・ジュールだ!大人しくしてもらおうかロケット団!」
オルガ「誰が!」
イザーク「抵抗するなら、次は当てさせてもらうが?」
パルシェン「ぱるぱるぅ!」
<>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/28(月) 23:06:13.61 ID:0+LYK/fq0<> オルガ(相性だけで言えば有利も不利もないが…この状況は2対3で俺たちの方が不利…)
オルガ(何よりアイツのパルシェン、レベルが違い過ぎる…!)
オルガ「ちっ…戻れカメール!」
オルガ「退くぞオッサンたち!」
イザーク「っ!させるか!」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/28(月) 23:06:54.38 ID:0+LYK/fq0<> ムウ「マタドガス!煙幕だ!」
マタドガス「マ〜タドガ〜ス」シュゥゥゥゥゥゥ
イザーク「くっ…これでは…!」
ムウ「マリュー!ニャース!ついでにクソガキ!今のうちに逃げるぞ!」タタタッ
オルガ「てめぇ!誰がクソガキだ!」タタタッ
マリュー「アーボ…」タタタッ
ニャース「やなカンジ〜でニャース〜!」トテテッ
黒服「…」タタタッ <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/28(月) 23:08:49.56 ID:0+LYK/fq0<> イザーク「ちぃっ…見失ったか…だがあっちにはディアッカたちが…」
ディアッカ「お〜いイザーク!」
イザーク「おいディアッカ!そっちにロケット団が…」
ディアッカ「え?見てねえけど…それよりこれ!貝の化石見つけたんだ!」
ニコル「僕もです。これは甲羅の化石…カブトの化石みたいですね」
イザーク「き、貴様ら…!俺がロケット団を相手にしているときに!」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/28(月) 23:12:40.04 ID:0+LYK/fq0<> イザーク「そいつを寄こせ!」
ディアッカ「おいおい!そりゃねえぜ!どれだけ苦労したと思ってんだよ!」
ニコル「じゃあ僕の分をあげますよ。水タイプも岩タイプも専門外ですから」
イザーク「ニコルから奪うのは気が引けるな…」
ディアッカ「俺からはいいのかよ…」
ニコル「気にしないで」
イザーク「フン、そこまで言うなら貰ってやる」
キラ「あ、あの…」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/28(月) 23:21:36.39 ID:0+LYK/fq0<> イザーク「ん?」
キラ「助けてくれてありがとう、気味が来てくれなかったら危ないところだったよ」
イザーク「フン、勘違いするなよ…俺はポケモンを悪事に利用するロケット団が許せないだけだ」
キラ「……」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/28(月) 23:23:14.05 ID:0+LYK/fq0<> ディアッカ「ああ、気にすんなよ!こいつ照れてるだけだからさ」
イザーク「黙っていろ!…おまえ、ロケット団についてなにか知らないか?」
キラ「それならさっきの人がいろいろ…あれ?いない…」
イザーク「…まあいい。またこんな目に合わんように、せいぜい鍛えておくんだな」
ニコル「イザーク…」
イザーク「いくぞ!」
ディアッカ「はは…」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/05/28(月) 23:28:50.51 ID:0+LYK/fq0<> キラ(最初のバトルと同じ…僕の力不足でピンチになって、また人に助けてもらった)
キラ(サイの言うとおり、少しいい気になっていたのかも)
キラ「よし…ハナダにはジムがある。気合を入れていこう!ゼニガメ、アーボ!」
ゼニガメ「ゼニ!」
アーボ「シャー!」
つづく <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/05/28(月) 23:57:56.32 ID:IgcDbH2po<> おつ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/05/28(月) 23:59:15.49 ID:Jk9I7swco<> 乙乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/05/29(火) 01:28:58.39 ID:tQtNFNo5o<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/06/01(金) 15:00:23.02 ID:UsPr5i0Uo<> 虎さんは四足+縞模様でウィンディ辺りか
他地方で伝説アリならライコウとか <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/05(火) 02:25:47.96 ID:37X4+O5DO<> ムウはムクホークとか使いそう <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/06/21(木) 20:20:05.89 ID:GlITTuc90<> 〜ハナダシティ〜
黒服「ハァハァ…危なかった…」
黒服「ポケモン大好きクラブなんて、あんな面倒くさそうな連中に私がこんなことをしていると知られたら何を言われるか…」
そう呟くと、深く被っていたニット帽とサングラスを外し、黒いコートのポケットに閉まった
黒服「ふぅ……」
黒服「洞窟の中でサングラスなんてかけるものじゃないな…日光が目に痛い…」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/06/21(木) 20:23:47.75 ID:GlITTuc90<> キラ(あ、あれはさっきの…!)
キラ「あの…」
黒服「あっぁぁぁあああぁぁぁあぁ!!!!!!?」
キラ「!?」
黒服「い、いつから見ていた!」
キラ「え?いや、見ていたというか…」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/06/21(木) 20:28:21.55 ID:GlITTuc90<> 黒服「…バレてしまっては仕方がないな」
キラ(人の話を聞かない人だな…)
黒服「私はカガリ。カガリ・ユラ・アスハ」
カガリ「オーブカンパニー社長、ウズミ・ナラ・アスハの娘だ」
キラ「娘って……女…の子…?」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/06/21(木) 20:29:59.76 ID:GlITTuc90<> カガリ「なっ…!私が男に見えるってのか!」
キラ「そ、そんなことないよ…」
カガリ「大体、驚くところが違うだろ!」
キラ「えっと…?」
カガリ「…ひょっとして、オーブカンパニーを知らないのか?」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/06/21(木) 20:33:13.18 ID:GlITTuc90<> キラ「ごめんね。そういうの、あまり詳しくなくて」
カガリ「おまえ…それでもポケモントレーナーか?」
カガリ「おまえの使ってるモンスターボールだって、オーブが造ってるものなんだぞ」
キラ「へえ、それは凄いね」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/06/21(木) 20:34:49.42 ID:GlITTuc90<> カガリ「……はぁ…まあいい。それより何か用があるから話しかけてきたんだろ?」
キラ「うん。ロケット団について色々と知っていそうだったから、話を聞きたくて」
カガリ「なぜ、そんなことを知りたい?」
キラ「え?だってポケモンを使って悪さをするなんて、放っておくわけにはいかないよ」
カガリ「…それはそうだな。だが私もあいつらに詳しいわけじゃない」
カガリ「お月見山の近くで不審な影を見たと聞いて、少し調べてみただけだからな」
カガリ「その結果、ロケット団があそこで妙な実験をしていたことが分かった」
カガリ「そして、それを止める途中でおまえに出会った。それだけだ」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/06/21(木) 20:38:19.25 ID:GlITTuc90<> カガリ「まったく、あそこで余計な邪魔が入らなければロケット団の一人でも捕まえて情報を聞き出せたものを…」
キラ「でも、僕はあの人たちが来てくれなかったら危なかったよ」
カガリ「フン…それで、おまえはどうしてあそこにいたんだ?」
カガリ「大方、ジムに挑戦しようとハナダまで来たんだろうけど」
<>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/06/21(木) 20:40:41.73 ID:GlITTuc90<> キラ「うん、それもあるし、実はかくかくしかじか」
カガリ「なっ…オーキド博士から直々に図鑑の完成を頼まれるなんて、名誉だぞ」
キラ「そうなんだ」
カガリ「はぁ…変わってるな、おまえ」
カガリ「だけど、強くなりたいって言うなら、いい場所を知ってるぞ」
キラ「それは?」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/06/21(木) 20:42:33.99 ID:GlITTuc90<> カガリ「ゴールデンボールブリッジ。よくトレーナーたちが集まって腕を競い合っている名所だ」
カガリ「橋を渡りきった先には、変人の家と……」
カガリ「こ、恋人岬がある……まあ私には縁のない場所だが…」
キラ「ゴールデンボール…金たm――」
カガリ「和訳するなっ!!!…まったく、人がせっかくいい場所を教えてやったのに!」
キラ「ごめんごめん。でもありがとう、さっそく行ってみるよ」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/06/21(木) 20:44:05.69 ID:GlITTuc90<> キラ「君は――」
カガリ「カガリと呼べ。さっき名乗っただろう」
カガリ「そういえば、おまえの名前を聞いてなかったな」
キラ「僕はキラ、キラ・ヤマト」
カガリ「キラ、か…いい名前だな」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/06/21(木) 20:45:44.40 ID:GlITTuc90<> キラ「ありがとう、カガリ。カガリはこれからどうするの?」
カガリ「私はもう少しロケット団について探るつもりだ。私はあいつらが許せない」
キラ「そっか…あまり無茶はしないでね」
カガリ「それはお互い様だな。珍しいポケモンは強い力を持っていることが多い。私もカビゴンを捕まえるのには苦労した」 <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/06/21(木) 20:46:36.76 ID:GlITTuc90<> カガリ「それじゃあ私はもう行く。頑張れよ、キラ」
キラ「うん。またね、カガリ」
キラ(恋人岬か…いつかフレイと…)
キラ(でも今はなにより、強くならないと)
キラ(クルーゼさん、トリィのこと直してくれているかなぁ) <>
◆U1aq6ONWJk<>saga<>2012/06/21(木) 20:47:14.23 ID:GlITTuc90<> 〜オーキド研究所〜
アスラン「も、申し訳ありません…」
オーキド「いやなに、そう気にすることはない。出て行ってしまったクルーゼくんに問題があるんじゃ」
オーキド「彼は優秀なんじゃが、たま〜に抜けたところがあるからのお」
アスラン「少し外に出てくる、と言っていたのですが…帰りが遅いですね」
オーキド「ホッホ!まあ、彼は頑張っておるからな。たまには大目にみてやるとしよう」
オーキド「君も作業を続けてくれてかまわんよ」
アスラン「ありがとうございます、オーキド博士!」
アスラン(ウオオオオッ!!待ってろよ!キラっ!)
つづく <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/06/21(木) 21:00:43.16 ID:CkyUEyBNo<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<><>2012/07/18(水) 22:41:56.57 ID:Etkyehs1o<> age <>