VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<><>2012/04/02(月) 15:05:17.33 ID:vpKVOyxe0<>以前pink板で書いていたのですがスレ落ちしていたのでこちらで書かせていただきます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1333346717(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
<>あか VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)<><>2012/04/02(月) 15:06:36.88 ID:vpKVOyxe0<> 「はぁっ・・・んん・・・」

初めて会ったオッサンの上で腰を振って、作った声で喘いで。

「んん・・・みゆちゃん、イくっ・・・イクよっ」

ゴムの中で射精したのを感じると、冷めてると思われない程度に抜く。
オッサンでも客は客、ちょっとは愛想良くしないとね。

「はぁ・・・気持ち良かったですぅ」

うわ、キモ、私。
でもこれくらいぶりっ子の方が意外と気前良く金を出してくれるものだ。
単純だねー、オトコって。

シャワーを浴びてホテルを出る前に金を渡される。
うわ、こんなにくれるんだ。

リピーターになって貰うか悩んだが、結局それは止めることにした。
一人につき一回しかしない、リピーターは作らない。
それが私が援交を始める時に決めたルール。

一回きりの方が後腐れもないし、後々やっかいになることも少ないだろうし。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)<><>2012/04/02(月) 15:11:37.55 ID:vpKVOyxe0<> 翌日、放課後に今日はウリを休もうかなー、なんて一人で考えていると唐突に話し掛けられた。

「ねぇねぇ、紅宮さんって明日・・・暇?」

この男は一体誰だっただろうか。
えーっと、見たことはあるから一緒のクラスだろうし・・・。
あぁ、思い出した。確か、楊くんか。
柳ではなくて楊ということをやたら主張してたっけ、と思い出して、ほっとした私は返事を返す。

「ん、何、楊くん?どしたの?」

ちょっと微笑んでみたり。
オヤジならこれで私を「買う」のを決める笑顔。

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(大阪府)<><>2012/04/02(月) 15:12:18.08 ID:vpKVOyxe0<> 「あの、さ。俺、サッカー部なんだ」


03-560 :あか:2011/02/18(金) 02:05:13 ID:fjk07bfz
「あー・・・そうらしいね」

噂では聞いたことがある。
一年時からレギュラーの中でも中心選手で、二年になってからはプロも注目しているとかいないとか。

「それでさ、明日、試合なんだ。その・・・よかったら、応援に来てくれないかな」

どうやら彼は私に少なからず好意を抱いていて、良いところを見せたいから試合に誘った、というところだろうか。

明日は土曜日だし、特別用事があるわけではない。
かといって、わざわざ見に行く程私はサッカーが好きなわけでもない。

「明日、かあ・・・」

どうしよっかなー・・・なんて悩んでいると、彼があまりに緊張している様子が目に入って。
それが何だか可愛らしく思えた私はついつい了解してしまった。

「良いわ、行く。どこであるの?」


03-561 :あか:2011/02/18(金) 02:11:11 ID:fjk07bfz
「本当に?! ありがとう!」

そう言って彼は嬉しそうに私に試合会場のメモを渡し、手をとってきた。

・・・手をとってきた!

日頃は援交をして色んな所を触られているのに、そういう純情な行動には弱いんだ、私は。

つい顔を真っ赤にすると、彼も自分のとった行動に気づいてか顔を赤くして「ご、ごめんっ」と手を離した。

「じゃ、じゃあ、明日、お願いねっ・・・」

そう言って彼は部活に向かい、私は手をヒラヒラ振って送り出した。
明日、か。

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(大阪府)<><>2012/04/02(月) 15:16:18.86 ID:vpKVOyxe0<> 結局オヤジに声をかけることもかけられることもなかった私は、帰宅後に明日のことについて考えてみた。

服はどんなのが良いのかな。
競技場なんて行くのは初めてだから見当もつかない。

そういえば、明日はどんな試合なんだろう?
練習試合とかじゃ、たぶん誘ったりしないよね。

色んな服を引っ張り出して見ているところで、私は思ったより明日を楽しみにしていることに気づいた。

いつも脂ぎったオヤジに抱かれているからか、楊くんのようなタイプのオトコと接したのは久しぶりで、それもまた一因なのかもしれない。

ワンピースを当てていると、携帯から着信音が鳴って。
着信したメールを確認すると友達の朱美から「楊にアドレス教えて良い?」って。
一々礼儀正しいんだから、と思いながら許可の返信をすると、すぐにまたメールが届いた。


03-564 :あか:2011/02/18(金) 21:06:01 ID:fjk07bfz
もう一度携帯を開くと未登録のアドレスからの着信だった。
ということは、楊くんからだろう。礼儀正しく「急にごめん」と題が書かれたメールを開く。

『急に誘って、・・・あとメール送ってごめんね。
試合、絶対勝つから!』

絵文字がないところにオトコノコらしさを感じなから、頑張ってね、楽しみにしてると書いて、最後に絵文字を足して送信。

そのまま明日の準備を続けていると楊くんからの返信もなかったので、きっと彼も準備をしているのだろう。

明日の服を選び、他の服を片付けていると外はもう真っ暗な時間だった。
楽しみなことの準備だから時間が早いのかな、なんて。
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(大阪府)<><>2012/04/02(月) 15:16:59.32 ID:vpKVOyxe0<> 「うわぁ・・・」

競技場だからヒールやブーツは浮くだろうと思ってスニーカーを履いて来て良かった、実際周りにそういう人は少ない。
スカートじゃなくてジーンズにして、寒さに負けないように一応コートも持ってきたが今日は温かくて、荷物になるくらいだった。

私が一人でスタンドに座っていると、綺麗な芝のグラウンド(ピッチ、っていうんだっけ?)でウォーミングアップをしてる楊くんが手を振ってきた。
私がぺこりと頭を下げると彼は嬉しそうに笑っていたが、すぐに近くにいた大人に怒られていた。

ん、あんな先生、うちにいたかな?
見たことないけど。
外部から教えに来てくれているのだろうか。

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(大阪府)<><>2012/04/02(月) 15:17:41.79 ID:vpKVOyxe0<> 試合が始まるまでは、グラウンドの綺麗な芝に目をとられたり、相手チームのあの人大きいなあ、なんて思いながら眺めたり。

試合前に改めてうちの学校(・・・のはず。見たことない人ばかりなのは私が学校で男子に基本的に無関心だったからだろう。)のチームを見ると楊くんは赤いユニホームに着替えていた。
背番号は7番。ラッキーセブンなんだ。左腕に巻いているのは何なんだろう。

整列が終わって、グラウンドに選手が広がった。
試合開始の笛が鳴る。

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(大阪府)<><>2012/04/02(月) 15:19:32.83 ID:vpKVOyxe0<> しばらくは、楊くんにボールが渡ることはなかった。
それはそうだ、グラウンドには22人も人がいて、仲間だけでも11人いるのだ。
それにしても、動きがやたらと速い。高校生って、人って、こんなに機敏に動けるものなのか。


初めての観戦でどこを見ていいのかわからずぼーっと眺めていると、後ろから気の良さそうなおばちゃんに話し掛けられた。

「ねぇねぇ、あなた、誰かの彼女?」

まさか。
私は笑顔でそれを否定すると、おばちゃんは不思議そうな顔になりながらどうして試合を見に来たか尋ねてきた。

「楊くん・・・赤い方の7番の彼に誘われたんです」

「まぁ、楊くんの彼女なの?!」

だから彼女じゃないんだって、とは思ったものの愛想笑いをしていた。

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(大阪府)<><>2012/04/02(月) 15:21:07.83 ID:vpKVOyxe0<> 「彼ねー、将来有望よ。今度はU-17にも呼ばれるかもしれない」

U-17が何なのかは分からないが、それはきっと凄いことなのだろう。
おばちゃんは若いって良いわねぇ、なんて言いながら離れて行こうとしたので、私は引き止めて尋ねた。

「あの、これ、うちの学校とどこの学校の試合なんですか?」


おばちゃんは目を丸くして、しばらくしてから笑いながら答えてくれた。

「これはね、今年の国体代表候補のチームと流甲大学のトレーニングマッチ。楊くんは早生まれだから、二年生でも国体代表にも入れるの。楊くんはキャプテンよ」

何だか良く分からないがとにかく楊くんは国体代表・・・つまりは県代表ということらしい。

私はおばちゃんにお礼を言って、再び試合を眺める。

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