VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<><>2012/05/04(金) 12:06:20.61 ID:HDldHrVU0<>ファイアボールのオリジナル話

原作を知らない方は是非原作をご覧ください!

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<>ドロッセル「さえずるな」 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2012/05/04(金) 12:26:39.12 ID:HDldHrVU0<> 「おいタクラマカン、タクラマカンはどこ?」ギギ…

「はい、お呼びでございましょうかドロッセルお嬢様」

「あなた…錆が浮いてるわね、それも白い色の錆」

「お恥ずかしながらこれは錆ではなく、生物特有の代謝物が付着しておりまして」

「お屋敷の上部で、なにかたくさん蠢いているわ」

「蠢いて…おいでですか、お嬢様」

「ええ、あちらこちらにうようよと、一体あれはなに?」

「ただいま確認いたします、ちなみにわたくしの名前はタクラマカンではなく、ゲデヒトニスでございます」

「あなたは口を挟まないで、エルニーニョ、小さき者がバサバサと私の行く手を阻んでいるの」

「お察しいたします、さしずめ痒いところに届かない腕のない孫の手、といった所存でございましょう」

「全然違うわよ」ギギ…

「さようでございますか」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2012/05/04(金) 12:27:18.13 ID:HDldHrVU0<> 「どうも体の調子が悪いわね」

「ほほう、これは珍しい、お嬢様、彼らは遥遥海を渡りやってきた『ツバメ』でございます」

「それはなに?人類が使う偵察機と酷似しているわ」

「モデルというものがございます、人類の偵察機は彼らトリ科がモデルなのです」

「そう、どちらが真似たのか、起源ははっきりしているのね」

「おそれあそばせながら、それは限りなく真実に近い事実でございます」

「ワンと主張すれば偽造が正義と認定されるなんて怖いですもの」

「この場合、そのようなお言葉はあまり相応しくないかと思われます」

「彼らの目的はなに、これではおちおち屋上の伝書ビームも使えないわ」ギィ…

「現在テンペスト屋上に駐留している彼ら一族の兵力は約100、観測衛星のデータをご覧ください」

「ふーむ、随分長旅を強いられているようね、梁が折れそう」

「骨でございますね」

「つまり彼らは今、エネルギーの充填に入っているというわけね、そう、それはまさしく梁休め」

「羽でございますね」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2012/05/04(金) 12:27:59.48 ID:HDldHrVU0<> 「随分数が減っているようだけど、多大な犠牲を払ってまで、彼らはどこへ向かうのかしら」

「お嬢様、老婆心ながらそれ以上の詮索は無意味と推測されます」

「それはなぜ?」

「まさしく、意味などないからです」

「無意味に飛んでいるの?それは足でこぐ飛行ユニットとどちらが無意味?」

「お嬢様、彼らは彼らなりの意味を求めて空を舞っているのだと拝察いたします、混同しかねるものかと」

「ロマンチストなのね」

「ツバメは夏鳥と呼ばれる分類に属し、寒さを凌ぐ手段として長距離の移動を行うのです」

「それが防寒にどう繋がるというの?」ギギ…

「温度調節を必要としない我々と違い、彼らは時系列によって変動する所謂『暖かい場所』を求めます」

「では永久に移動し続けるということね」

「さようでございます、仮に適温で半永久的な資源を確保できる場所であれば、彼らはそこをどきません」

「面倒な構造ね、ストレスでノイローゼになりそうだわ」

「亡きお父上曰く、かつてはこの習性にちなんでお金を稼ぐ方法も存在したとかしないとか」

「エリートは歩くだけでお金が降ってくるものよ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2012/05/04(金) 12:28:57.77 ID:HDldHrVU0<> 「いかがなさいましょう、ご命令あらば、このまま彼らを迎撃、もとい招撃いたしますが」

「なぜ彼らの全防衛ライン突破を許容したの?」

「彼らに敵意はなく、我々の脅威になりえざる存在だったからです、一切の武装が確認されておりません」

「ならこのまま見逃しましょう、余計な争いは新たな不幸を生むと偉い人が言っていたような」

「さすがでございます嬢様、ではこのまま、彼らが再び旅立つのを静観いたしましょう」

「でも、めまぐるしく減少の一途を辿っているわね、いつかは滅んでしまうのかしら」ギィ…

「我々には計り知りえませんが、彼らには目的の地にて『繁殖』と呼ばれる種の再生手段がございます」

「それはどこの量産ラインから出荷されるの、発注元は?」

「信じがたいことですが、生命にとっては存在そのものが、命を連続させる工場そのものなのです」

「それは私たちより優れているのかしら、それとも不便?」

「一丸にどちらとも言い難いですが、我々と違い、雄と雌という二種の生態バランスが問われます」

「素敵なようで、きっとすごく煩わしいんじゃないかしら、それ」

「悩みどころでございますね、特に人類にはそれが原因で世界を滅ぼしかけたとの逸話さえございます」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2012/05/04(金) 12:29:15.97 ID:HDldHrVU0<> 「人類も私たちとは違った独自のアップグレードを行っているというわけね」

「我々の最適化が先か、人類の成長が先か、それがこの戦いの終止符を決めるファクターとなるでしょう」

「楽しみだわ」ギィ…

「ある意味で、わたくしも同意いたします、お嬢様」

「ところでさっきから、体の動きがなにか変だわ、ギィギィと聞きなれない音もするし」ギギ…

「わたしくもずっと気になっておりましたがお嬢様、感覚ユニットになにかが詰まっておいでですね」

「これは…梁だわ」

「羽でございますね」

END <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2012/05/04(金) 12:29:58.49 ID:HDldHrVU0<> 終わりです

原作も是非ご覧ください! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/04(金) 12:51:06.11 ID:5KBEDT7IO<> 乙
ファイアボールのSSとは珍しい
で?続きはいつでしょう? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2012/05/04(金) 13:06:39.19 ID:HJPNhDO50<> 乙
よく見ると風刺がきいてるのがそれっぽいなw <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)<>sage<>2012/05/04(金) 20:11:39.38 ID:wSX4omWYo<> 乙
ファイアボールは もっと 流行るべきだと 思うのだ

マジでKHにも出演して欲しいぜ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/05(土) 02:37:27.99 ID:mRYtsjMDO<> カポエr……もとい、空手で戦うロボットか
しかも機動ユニットや飛行ユニットに換装可能

スパロボには出れないかな? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)<>sage<>2012/05/06(日) 00:12:12.50 ID:1Ga0lo7io<> お止め下さい、お嬢様。人類の戦争に参加するなどフリューゲル家の頭首としてふさわしくありません
何より亡きお父上や、お嬢様や我々を作った大いなる存在がそれを許さないでしょう

出れたとしてもキングダムハーツまででございます <>