◆SIJX2KryAg<>sage<>2012/05/08(火) 14:19:20.39 ID:9cLptECU0<>【諸注意】
・純戯言SSです。
・ちょっと亀更新
・戯言遣いの日常の続きです。
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1328418868/l50
・こんなのも書いてたんで、良かったら見て下さい。(宣伝)
『狐「野球の招待状さ」 いーちゃん「はい?」』
http://hookey.blog106.fc2.com/blog-entry-3656.html
『人識「夜更かしスンなよ」 伊織「分かってますよう」』
http://hookey.blog106.fc2.com/blog-entry-3898.html
・という訳で、戯言開始します!
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1336454360(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
<>戯言遣いの日常2
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/08(火) 14:28:46.01 ID:9cLptECU0<> いーちゃん事務所
いーちゃん「………」ボケ〜
玖渚「………」ボー
いーちゃん「くはぁ……」アクビ
玖渚「暇だねぇ……」
いーちゃん「そうだな」
玖渚「仕事、来ないねぇ」
いーちゃん「そうだな」
玖渚「」スクッ
いーちゃん「どうした、友?」
玖渚「お茶淹れてくる」
いーちゃん「ああ、ぼくがいれるよ」スクッ
玖渚「いいから、座ってて。私が淹れる」グイッ
いーちゃん「分かったよ」ボスッ
玖渚「何飲む?」
いーちゃん「じゃあ、紅茶貰える?」
玖渚「うん。分かった」スタスタ
いーちゃん「………」
いーちゃん(どうやって、遊園地誘おうかな……)
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/08(火) 14:59:07.08 ID:9cLptECU0<> 玖渚「♪〜」コポコポ
いーちゃん(まず、日時は今度の日曜日で問題はない)
いーちゃん(どうせ、仕事がなくて暇なんだ。時間なんていくらでもある)
いーちゃん(問題はどう切り出すか……)
いーちゃん(いきなり遊園地に行こうと言うのも唐突過ぎるよな……)
いーちゃん(かと言って、あまり遠まわしに言っても、玖渚じゃ気付かなそうだし)
いーちゃん(「友はどこか遊びに行きたいと事かある?」 いや、これじゃあ遊園地に行きたいって言われなかったら即アウトだ)
いーちゃん(「どうせ日曜日も暇だろうから、二人でどっか行くか?」 うん、いい感じな気がするけど、これを言った途端日曜日に仕事が入ってきそうな気がする)
いーちゃん(「折角の記念に、日曜日二人でどっか行こうか」 いや、何の記念だよ)
いーちゃん(う〜ん。どうしようかな?)
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/08(火) 15:06:31.10 ID:8Xf+dimDO<> 待ってました <>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/08(火) 15:13:13.83 ID:9cLptECU0<> 玖渚「いーちゃん、出来たよー」スタスタ
いーちゃん「何さり気にお菓子も持ってきてるんだよ」
玖渚「えへへ。やっぱり紅茶にはチョコパイだよね。いーちゃんも食べる?」
いーちゃん「いや、ぼくはいいよ」
玖渚「そう?」
いーちゃん「ああ。友が全部食べていいよ」
玖渚「分かった。んじゃあ、全部いっただっきまーす!」パクパクッ
いーちゃん「もうちょい落ち着いて食べろよ」
玖渚「ふふぉふふぉいひぃ」モグモグ
いーちゃん「口にあるものを飲みこんでから喋れって。何言ってるか全然分からん」
玖渚「むぐ、むぐ……ごくっ。凄く美味しい!」
いーちゃん「そっか……」
玖渚「いーちゃんは紅茶飲まないの?」
いーちゃん「いや、飲むよ。ただちょっと熱そうだから、少し冷やしてるだけさ」
玖渚「いーちゃんって猫舌だったっけ?」
いーちゃん「いや違うよ」
玖渚「それじゃあ、どうして冷やしてるの?」
いーちゃん「暑いからさ」
玖渚「確かに、今日は暑いよねー」
いーちゃん「ああ、もう7月下旬だからな」
玖渚「何でも、今年は平年よりも暑くなるそうだよ」
いーちゃん「そっか、道理で暑いわけだ」
玖渚「いーちゃん紅茶飲まないの?」
いーちゃん「もう少し冷やしてから飲むよ」
玖渚「何で?」
いーちゃん「熱いからさ」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/08(火) 15:52:17.21 ID:9cLptECU0<> 玖渚「モグモグッ……」
いーちゃん「ズズッ……」
玖渚「そういえばさ、北海道どうだった?」
いーちゃん「何だよ急に」
玖渚「この間いーちゃんが仕事と称して北海道に旅行しに行ってきてたじゃん」
いーちゃん「ああ。詳しくは前作で」
玖渚「それで、いつものごとく事件に巻き込まれてたって聞いたから、どんなことがあったのかなって思って」
いーちゃん「別に面白い事なんか一個もないよ」
玖渚「浮気とかしてない?」
いーちゃん「してないって」
玖渚「本当にぃ〜? 偶然同じ歳の女の子の裸体を見ちゃったり、朝起きたらいーちゃんに好意を寄せてる女の子が一緒の布団で寝てたとかしてない?」
いーちゃん「だからしてないって」
玖渚「そっか。いーちゃんがしてないって言うなら信じる」
いーちゃん「それで、浮気調査がしたかっただけか?」
玖渚「うん。まぁね」
いーちゃん「ったく。そんなことしなくたって、ぼくは友一筋だって」
玖渚「いーちゃん………何か気持ち悪い……」
いーちゃん「うるさい」
玖渚「でもさ。私、昔ほどの能力がないから、いーちゃんの役に全然立てないし。だから、いついーちゃんが私を見限―――」
いーちゃん「ていっ」デコピン
玖渚「あう」ペシッ
玖渚「うに〜。何すんの、いーちゃん?」
いーちゃん「能力がないとか、役に立つ立たないなんかどうだっていいんだよ」
玖渚「でも……」
いーちゃん「でもも桃もない。そんなどうでもいいことなんかを気にしなくたって、ぼくはいつだって友のそばにいるよ」
玖渚「………」
いーちゃん「それでも、どうしても気になるって言うなら、今度の日曜日、二人で遊園地に行こう。それで、いかにぼくにとって友が必要な存在かを教えてやるよ」
玖渚「いーちゃん………」
玖渚「………ごめん。今度の日曜日は予定が入ってる」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/08(火) 16:46:25.50 ID:s2elSvo40<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
中立売通り
いーちゃん「はぁ………」スタスタ
いーちゃん「………」スタスタ
いーちゃん「………はぁ」スタスタ
子荻「ため息を吐くと幸せが逃げていくそうですよ?」
いーちゃん「ん? あ、子荻ちゃん」クルッ
子荻「久しぶりですね」
いーちゃん「久しぶり。どうしたの? 子荻ちゃんが京都にくるなんて珍しいね」
子荻「仕事で近くに来たので、ついでだから寄らせてもらいました」
いーちゃん「へー。そうなんだ。仕事の方は終わったの?」
子荻「はい。割と簡単な仕事だったので、すぐに終わりました」
いーちゃん「そう」
子荻「それより、ため息なんか吐いてどうしたんですか?」
いーちゃん「うん、ちゃっとね……」
子荻「悩み事なら相談に乗りますよ? どうせ暇してますし」
いーちゃん「うーん。そうだね………それじゃあ、お願いしてもいいかな?」
子荻「ええ。構いませんよ」
いーちゃん「それじゃあ、立ち話もなんだし場所移そうか。相談に乗ってくれる代わりに奢るよ」
子荻「そうですか? それじゃあ、お言葉に甘えてご馳走になります」ペコッ
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/08(火) 17:16:24.01 ID:s2elSvo40<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
コーヒーショップ
いーちゃん「コーヒーショップで大丈夫だった?」
子荻「大丈夫ですよ。正直、外は暑かったので、涼しい場所に来れるだけで十分です」
いーちゃん「そっか。何飲む?」
子荻「そうですね。何かおススメはありますか?」
いーちゃん「うーん。やっぱり紅茶かな」
子荻「コーヒーショップなのにですか?」
いーちゃん「ここはコーヒーショップだけど、紅茶の方が美味しいんだよ」
子荻「そうなんですか。それじゃアールグレイを頂いていいですか?」
いーちゃん「分かった。すいません。アールグレイを二つ下さい」
店員「了解。少々お待ち〜」スタスタ
子荻「中々いいお店ですね」
いーちゃん「うん。こういう落ち着いた雰囲気って結構好きなんだよね」
子荻「あ、私もです。あまり騒がしい所は好きではなくて」
いーちゃん「あ、そうなんだ」
子荻「どうかしました?」
いーちゃん「いや、何でもないよ」
子荻「?」
店員「お待ち〜。アールグレイ二つになりやす」スタスタ
いーちゃん「どうも。はい、子荻ちゃん」スッ
子荻「ありがとうございます」スッ
店員「ごゆっくりどうぞぅ〜」スタスタ
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/08(火) 17:38:09.29 ID:s2elSvo40<> 子荻「」ズズッ
いーちゃん「」ズズッ
いーちゃん・子荻「ふぅ〜〜〜」
子荻「それで、一体何に悩んでたんですか?」
いーちゃん「それが、カクカクシカジカでね」
子荻「ふむ。それで、四角いムーブというわけですね」
いーちゃん「うん。そういうこと」
子荻「なるほど。全然分かりません」
いーちゃん「だよね」
子荻「何か、言いにくいことなんですか?」
いーちゃん「いや、別にそういうわけじゃないよ」
子荻「そうですか」
いーちゃん「それで、これが悩み事の種なんだけどね」スッ
子荻「映画……いえ、遊園地のチケットですか?」
いーちゃん「うん。正解」
子荻「つまり、一緒に遊園地に行く人が見つからなくて、困ってるわけですか」
いーちゃん「本当、子荻ちゃんは聡いよね。レスが省略できて助かるよ」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/08(火) 18:10:48.94 ID:s2elSvo40<> 子荻「しかし、あなたなら遊園地に誘う人に、そんな苦労しないんじゃないですか?」
いーちゃん「……それは嫌み?」
子荻「いえ、そういう訳じゃありませんけど」
いーちゃん「別に、ぼくは特別顔が広いとかそういうわけじゃないからね」
子荻「今のところ、一体どんな人を誘ったりしたんですか?」
いーちゃん「何で、そんなこと訊くの?」
子荻「ちょっとした好奇心です」
いーちゃん「ふうん……。えっと……、まずは友を最初に誘ったんだけどね」
子荻「友というと、玖渚さんのことですね」
いーちゃん「あれ? 子荻ちゃん、友と面識あったっけ?」
子荻「何を言ってるんですか? この間、仕事の一件で紹介してもらったじゃないですか」
いーちゃん「え、あれ? そうだっけ?」
子荻「そういうわけで、面識はあるってことになってますよ」
いーちゃん「へぇ………ご都合主義だね」
子荻「それで、断られたんですか?」
いーちゃん「うん。何でも玖渚機関の方で用事があるらしくてね」
子荻「なるほど」
いーちゃん「他にも、零崎や出夢くんを誘ったりしたんだけど駄目だった」
子荻「その他には誘ってないんですか?」
いーちゃん「一応アパートの皆を誘いはしたんだけど、駄目だった」
子荻「駄目ですか」
いーちゃん「うん。崩子ちゃんと萌太くんはまだ実家に帰省中だし、みいこさんはバイトで忙しいらしくて無理」
子荻「バイトくらいなら休めるんじゃないですか?」
いーちゃん「どうしても欲しい掛け軸があるんだって」
子荻「掛け軸ですか……」
いーちゃん「そして七々見は締め切りが近くて無理で、荒唐丸さんは商店街のくじに当たって二泊三日の箱根旅行」
子荻「なるほど」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/08(火) 18:30:06.24 ID:s2elSvo40<> いーちゃん「というわけで、チケットが余っちゃっててね。どうしようかで悩んでるんだ」
子荻「………んんっ!」セキバライ
いーちゃん「?」
子荻「ふふ〜ん♪」スッスッ テグシ
いーちゃん「どうかしたの?」
子荻「今日はいい天気ですね」
いーちゃん「? そうだね」
子荻「この天気は日曜日まで続くそうですよ」
いーちゃん「へー。そうなんだ」
子荻「やっぱり天気がいいと、どこかに出かけたくなりますよね」
いーちゃん「そうだねー」
子荻「………」
いーちゃん「……どうしたの、子荻ちゃん?」
子荻「〜〜〜〜〜っ!」
いーちゃん「………?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/08(火) 18:33:17.61 ID:9B5DyOGZ0<> 子荻wwwwwwwwww君そんなキャラじゃなかっただろうwwwwwwwwwwww
たまにイメージ崩れる時があるから困る・・・・ <>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/08(火) 18:46:23.06 ID:s2elSvo40<> 子荻「あ、あの……っ!」
いーちゃん「何?」
子荻「その遊園地なんですが……、私がご一緒してもいいですよ」
いーちゃん「え?」
子荻「ですから、私が、その遊園地に一緒に行ってあげると言ってるんですよ」
いーちゃん「え、でも……」
子荻「そのままでは、そのチケットがまるまる無駄になってしまいますからね。それではあまりにももったいないので、私が有効活用してあげるだけです。勘違いしないで下さい」
いーちゃん「いや、でもさ。子荻ちゃん騒がしい所が嫌いなんでしょ? 遊園地みたいな人が大勢いる所は無理なんじゃないの?」
子荻「いえ、大丈夫です大丈夫です! むしろ人がたくさんいる所は大好きなくらいですよ!」
いーちゃん「さっきと言ってることが違うような……」
子荻「気のせいです!」
いーちゃん「そう?」
子荻「ええ。騒がしい所は好きではないなんて、1マイクロシーベルトも言ってません!」
いーちゃん「マイクロシーベルトって、放射能じゃないんだから……」
子荻「そういうわけですから、全く問題ありません」
いーちゃん「そっか。けど、まだ問題があるんだ」
子荻「まだあるんですか?」
いーちゃん「実は、遊園地のチケットは4枚あるんだよ」スッ
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/08(火) 19:07:22.80 ID:s2elSvo40<> 子荻「4枚、ですか?」
いーちゃん「うん。だから、ぼくと子荻ちゃんを合わせて2人。あと2枚余ってるんだよ」
子荻「そうですね。となると、あと2人確保しなければならないというわけですか」
いーちゃん「そうなるね」
子荻(2人、か……)
子荻「あの、残りの二人は私に任せてもらっていいですか?」
いーちゃん「いいけど、誰誘うの?」
子荻「一姫と玉藻の二人でも誘ってあげようかと」
いーちゃん「あー、姫ちゃん達か。そういえば誘ってなかったな」
子荻「最近、あの二人にかまってやれませんでしたからね。ちょうどいいかもしれません」
いーちゃん「なるほど」
子荻「一応二人には、私の方から連絡を入れておきます」
いーちゃん「うん。それじゃあ、お願いするよ」
子荻「ただ、あまり期待はしないどいてくださいね。一姫はともかく、玉藻はかなり忙しい身ですので」
いーちゃん「あ、玉藻ちゃんって、確か檻神財団に所属したんだっけ?」
子荻「ええ。今は私のお母さんの下で扱き使われてます」
いーちゃん「それは、玉藻ちゃんも大変だね」
子荻「本当に大変なのは、今玉藻の世話役をやってる方々なんですけどね……」
いーちゃん「ああ……確かに……」
子荻「余程忙しくない限りは、私の都合に合わせてくれると思うので大丈夫かと思いますけどね」
いーちゃん「そっか。楽しみにしてるよ」
子荻「はい。私も今から楽しみです」
≪人物紹介≫
・萩原子荻(策師)
澄百合学園を卒業後、神理楽に進学。進学後も策士として活躍し、裏の世界では一目置かれる立場にある。おっぱいマジでかい。髪は少し短くし、腰くらいの長さになってる。実はいーちゃんに告白した経歴があり、見事に玉砕してる。しかし、一人の人間としていーちゃんに好意を寄せており、たまにいーちゃんの仕事に協力したりしてる。
・紫木一姫(少女)
裏家業からは完璧に足を洗い、普通(?)の生活を取り戻してる。今は一浪しながらも鹿鳴館大学に入学し、友人鵜鷺ちゃんと共にキャンパスライフを満喫してる。身体的成長はあまり見られない。ジグザグは今も健在。
・西条玉藻(闇突)
澄百合学園卒業後は檻神財団の傘下に所属し、裏稼業で活躍してる。精神的には少し安定し、自傷行為に走ることも少なくなった。しかしマイペースな性格は相変わらずで、周りは扱いに困ってる。胸は大きくなり身長もかなり伸びたが、ズタボロの服(一種のダメージファッション)みたいな服を着ているため、少し目のやり場に困る。
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/08(火) 19:24:11.36 ID:s2elSvo40<> カランカランッ
子荻「ごちそうさまでした」
いーちゃん「お粗末さまです」
子荻「ここで、それは間違ってる気がするんですけど……」
いーちゃん「そう?」
子荻「そういえば、貴方はこれから何か用事とかあったりしますか?」
いーちゃん「ん? 今日?」
子荻「はい」
いーちゃん「いや、特に何もないかな」
子荻「そうですか。実はこれから買い物に行くのですけれど、付き合ってくれませんか?」
いーちゃん「別に構わないよ」
子荻「本当ですか!?」
いーちゃん「う、うん……」ビクッ
子荻「あとで嘘だと言っても遅いですからね」
いーちゃん「一体どこ行くの?」
子荻「それは歩きながら考えます」
いーちゃん「え?」
子荻「さぁ、行きましょう」グイッ
いーちゃん「え、ちょ……」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県)<>sage<>2012/05/08(火) 19:36:40.92 ID:5H497jrvo<> やっと立ったか <>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/08(火) 19:38:33.34 ID:s2elSvo40<> いーちゃん「子荻ちゃん、どこ行くの」スタスタ
子荻「どこ行きましょう?」スタスタ
いーちゃん「買い物に行くんじゃなかったの?」
子荻「はい。ただ買う物を決めてませんでした」
いーちゃん「何で!?」
子荻「何ででしょう?」
いーちゃん「いや、知らないよ」
子荻「まぁ、たまにはこういう風にブラブラするのもいいじゃないですか」
いーちゃん「そうかな?」
子荻「私達が合う時って、いつも仕事の時ですからね。いつもバタバタしてるじゃないですか」
いーちゃん「ああ、確かにね」
子荻「ですから、二人でこうのんびりするのも悪くありません」
いーちゃん「それもそうか」
子荻「というわけで、何所か行きたい所とかありますか?」
いーちゃん「え、ぼくが決めるの!?」
子荻「男性の方がリードするのは当たり前でしょう?」
いーちゃん「ぼくは男女平等を推進してるんだけどぁ……。何か欲しいものとかある?」
子荻「そうですね………洋服なんかが欲しいかもしれません」
いーちゃん「洋服?」
子荻「最近は仕事の方で忙しくて買ってる余裕がありませんでしたからね。そろそろ秋物の服を揃えときたいです」
いーちゃん「そっか。それじゃあ、子荻ちゃんの洋服でも買いに行こうか」
子荻「はい」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/08(火) 19:58:37.30 ID:s2elSvo40<> 京都市街地
いーちゃん「でも、子荻ちゃんも洋服とかに興味あるんだね」
子荻「失礼ですね。これでも結構私服とかにはこだわってるんですよ」
いーちゃん「へー、そうなんだ。子荻ちゃんって普段からスーツを着てるから、あまりイメージができないな」
子荻「貴方と会う時はいつも仕事関係ですからね。仕事の時はこういったスーツ姿なんですよ」
いーちゃん「そうなんだ」
子荻「折角の機会ですからね、今回は私のファッションセンスを見せて差しあげましょう」
いーちゃん「そういうなら、お手並みを拝見させてもらおうかな」
子荻「それでは、行きましょうか」
いーちゃん「え。駅に行くの?」
子荻「ええ。京都には、あまり洋服屋さんがありませんからね」
いーちゃん「そんなことないけど」
子荻「やはり洋服はお店からこだわらないといけませんから」
いーちゃん「ふぅん。それで、どこ行くの?」
子荻「とりあえず、大阪の方に行きましょう。あそこなら結構いろんなお店がありますからね」
いーちゃん「オッケイ。了解」
子荻(これで、少しでも長く一緒に入れます)ニヤリ
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/08(火) 20:11:43.19 ID:2yFPJVUm0<> 今回はここまでにしときます。
待っててくれた方はお久しぶり、初見の方は初めましてです。
引越しやら研修やらで忙しかった二ヶ月間でしたが、何だかんだでスレを立てることが出来ましたい。
昔ほどのペースで更新はできませんが、やったりとしてってください。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<>sage<>2012/05/09(水) 21:18:52.25 ID:jP/GAE7AO<> 続き来たか!
友はいの字の正妻 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県)<>sage<>2012/05/09(水) 21:28:13.16 ID:sY7e3a3Eo<> 知ってるよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2012/05/11(金) 01:41:16.04 ID:XCIV1bd80<> 子荻ちゃんは可愛いなぁもう! <>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/12(土) 20:22:34.21 ID:mIoRibmz0<> >>20
せやね。
ぜろりんの正妻は誰になるんだろう?
>>21
ウチも知ってるで。
>>22
子荻ちゃん可愛いよね! 一番好きなのは春日井さんだけど。
少し間があきましたが、のほほんと戯言を開始させていただきます。
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/12(土) 20:23:14.44 ID:mIoRibmz0<> 京都駅
子荻「それじゃあ切符買ってきますね」
いーちゃん「あ、ぼくが行くよ」
子荻「いえ。買い物に付き合ってもらってるんですから、私が行きます」
いーちゃん「いや、でも……」
子荻「いいから、任せて下さい」
いーちゃん「……分かったよ。それじゃあ、お願いするね」
子荻「はい! ちょっと待ってて下さいね」タタタッ
いーちゃん「………」
いーちゃん(よく考えたら、一緒に行けば良かったじゃん。何女の子一人で切符買いに行かせてんだよ……)
いーちゃん「はぁ……。本当気が回らないな、ぼく……」ハァ
??「そんなの、今更って気がしますけどねー」
いーちゃん「?」クルッ
鵜鷺「お久しぶりです」
いーちゃん「………?」
鵜鷺「そういったリアクションもそろそろ飽きてきましたよ。頭巾ちゃんと秋春くんので十分です」
いーちゃん「何で、その人たちを知ってるの?」
鵜鷺「まぁまぁ、気にしないで下さい」
いーちゃん「それで、誰だったっけ?」
鵜鷺「そのリアクションを見る度、本当に忘れてるのかどうか気になってたんですけど、本当に忘れてるんですね……。鵜鷺ですよ。嵯峨埜鵜鷺です」
いーちゃん「ごめん。全然読めない」
鵜鷺「……さがのうさぎです」
いーちゃん「えーっと、それじゃあ鵜鷺ちゃん。でいい?」
鵜鷺「ええ。前もそう呼んでいたんで、問題ありませんよ」
いーちゃん「そっか………」
鵜鷺「……えっと、姫ちゃんの友達。で、思い出してもらえますか?」
いーちゃん「…………ああ! 思い出した!」
鵜鷺「そうですか、それはよかったです」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/12(土) 20:30:34.00 ID:mIoRibmz0<> いーちゃん「本当に久しぶりだね」
鵜鷺「ええ。野球の時以来ですかね」
いーちゃん「え?」
鵜鷺「冗談ですよ。気にしないで下さい」
いーちゃん「はぁ……」
鵜鷺「でも、実際の所そんな久しぶりと言うほどでもありませんよ」
いーちゃん「そうだっけ?」
鵜鷺「はい。最後に会ったのは姫ちゃんの大学受験の合格発表の時ですから、大体5ヶ月ぶりですね」
いーちゃん「あー、そういえば……」
鵜鷺「あの時も、今と同じようなやり取りをしましたよねー」
いーちゃん「言われてみればそんな気もするような……?」
鵜鷺「少しは覚えてといてくださいよ……」
いーちゃん「ごめんごめん。それより、姫ちゃんは大学の方では元気にやってる? 何か問題とか起こしてない?」
鵜鷺「そうですね。勉強面では相変わらず苦労してるみたいですけど、元気にやってますよ。姫ちゃんから聞いてないんですか?」
いーちゃん「最近仕事やら何やらで忙しくてね。あまり構ってやれてなかったんだ」
鵜鷺「……ああ、だから最近姫ちゃん元気なかったんだ」
いーちゃん「え?」
鵜鷺「いえ、何でもないですよ。あなたはそこで難聴スキルを発揮しててください」
いーちゃん「そこはかとなく馬鹿にされたような気がするんだけど……」
鵜鷺「気のせいですよ、気のせい」
いーちゃん「うーん?」
鵜鷺「それで、いーちゃんさんはここで何やってるんですか?」
いーちゃん「切符を買いに行った知り合いを持ってるだけだよ」
鵜鷺「知り合い? また女性の方ですか?」
いーちゃん「またって何? ていうか、何で分かったの?」
鵜鷺「いえ、本当に羨ましい限りですよ。これも主人公ならではですよねー」
いーちゃん「何の話?」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/12(土) 20:31:10.44 ID:mIoRibmz0<> 子荻「何かいるし……」
いーちゃん「あ、子荻ちゃん。お帰り」
子荻「ただいまです。それで、そちらの方は誰ですか?」
鵜鷺「私は嵯峨埜鵜鷺です。いーちゃんさんとは友達を通した知り合いです」
いーちゃん「姫ちゃんのことね」
鵜鷺「さっきバッタリ会ったので、ちょっと話してたんですよ」
子荻「ふぅん……。そうですか……」
いーちゃん「どうかしたの、子荻ちゃん?」
子荻「いえ、別に何でもないですよ?」
いーちゃん「………?」
鵜鷺「それで、お二人でどこか行くんですか?」
いーちゃん「ちょっと大阪まで行こうかと思ってるんだ」
鵜鷺「大阪ですか?」
いーちゃん「子荻ちゃんの夏服を買いにね。京都じゃ、あまりそういったお店ないし」
鵜鷺「ああ。そういうことでしたら、私も付き合いましょうか?」
いーちゃん「え?」
子荻「え!?」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/12(土) 20:39:51.94 ID:mIoRibmz0<> 鵜鷺「いえ、大阪となると二人ともそこら辺のお店のこと知らないでしょうし、よかったら私もお付き合いいたしますよ」
いーちゃん「そう? それじゃあ、お言葉に甘えちゃおうか?」
子荻「え、え?」
鵜鷺(ああ。やっぱりこの人も……)
鵜鷺「あ、すいません。やっぱり無理です」
いーちゃん「え、何で?」
鵜鷺「いえ、実はこれから姫ちゃんと一緒に夏休みの課題をする約束をしてたんですよ」
いーちゃん「へー、大学にも夏休みの宿題なんか出るんだ」
鵜鷺「正確に言いますと、姫ちゃんにだけ出てるんですけどね」
子荻「一姫にだけ?」
鵜鷺「はい。姫ちゃん、春学期の成績が本当に悪くってですね。単位を撮れるかどうかかなり微妙なところだったんですよ」
いーちゃん「姫ちゃん……」
鵜鷺「それでですね、夏休み中に出された課題をやってくるということを約束に、特別に春学期の単位を貰う事になったんですよ」
子荻「随分甘い処置ですね」
鵜鷺「本当に特別らしくってですね。一日でも提出する期限が遅れると単位は取り消しだそうです」
いーちゃん「そうなんだ」
子荻「それで鵜鷺さんは、一姫に泣き付かれて、その課題を手伝ってるというわけですか」
鵜鷺「はい。そんなところです」
いーちゃん「うーん。そっか……」
鵜鷺「どうかしたんですか?」
いーちゃん「いや、実は今度の日曜日に姫ちゃんを遊園地に誘おうかと思ってたんだけど、その様子じゃあ、ちょっと厳しいかなって……」
鵜鷺「え? 遊園地ですか?」
いーちゃん「うん。仕事の都合でランドセルランドのチケットを手に入れてね、姫ちゃんと子荻ちゃん、あともう一人の知り合いを誘って、4人で遊びに行こうかと考えてたんだ」
いーちゃん「だけど、姫ちゃんが課題で忙しいなら、誘うのもどうかなって思って」
鵜鷺(………はぁ)
鵜鷺「いえ、多分大丈夫だと思いますよ」ハァ
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/12(土) 20:45:11.18 ID:mIoRibmz0<> いーちゃん「え?」
鵜鷺「課題の方は私が何とかしときますんで、大丈夫です」
いーちゃん「いや、でも……」
鵜鷺「だから大丈夫ですって。そんな大した量の課題は出てませんし、私の方から上手く調整しときますんで。気兼ねなく姫ちゃんを遊園地に誘っちゃってください」
いーちゃん「………」
鵜鷺「それに最近姫ちゃん元気がないですし、いい気分転換になるかもしれません」
いーちゃん「元気がない?」
鵜鷺「はい。理由の方は秘密ですけど、ここ最近元気がないんです。ですから、いーちゃんさんが姫ちゃんを遊園地に連れてってもらえば元気になると思うんですよね」
いーちゃん「なるほど」
鵜鷺「それに、私としても姫ちゃんには元気になってもらいたいですからね。だから姫ちゃんを遊園地に誘っていただけるとありがたいです」
いーちゃん「そっか。分かった。じゃあ、課題の方は鵜鷺ちゃんの方にお願いするとするね」
鵜鷺「はい。こちらこそ、姫ちゃんのことよろしくお願いします」ペコッ
いーちゃん「うん。任せといて」
鵜鷺「それでは、私はこれで」
いーちゃん「うん。またね」
鵜鷺「今度会う時は忘れないで下さいよ」
いーちゃん「頑張ります」
鵜鷺「それでは失礼します」スタスタ
子荻「………」ジッ
いーちゃん「どうかしたの、子荻ちゃん?」
子荻「いえ、一姫は本当にいい友人を持ちましたね」
いーちゃん「うん。明るくて礼儀正しいいい子だよね」
子荻「そうじゃなくて………いえ、何でもありません」
いーちゃん「え、何? 気になるんだけど」
子荻「本当になんでもありませんよ。気にしないで下さい」
いーちゃん「うーん?」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/12(土) 20:48:41.09 ID:mIoRibmz0<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
大阪駅
いーちゃん「大阪に来るのは久しぶりだなぁ」
子荻「意外と大阪って近いんですね。もう少し掛かると思ったんですが」
いーちゃん「東海道本線一本だし、運よく快速に乗れたからね」
子荻「道理で、京都の修学旅行の際、京都観光でなく大阪に行こうとする人が現れるわけですね」
いーちゃん「確かにそうなんだけど、何でそういう中学生事情を知ってるの?」
子荻「この程度、よく聞く話です」
いーちゃん「そうかな?」
子荻「それで、どこ行きましょうか?」
いーちゃん「服買いに行く前に、昼ごはん食べに行かない?」
子荻「いいですね。荷物が増えてから食べるとなると、ちょっと面倒だったりしますからね」
いーちゃん「何食べる?」
子荻「そうですね。無難にファーストフードでいいんじゃないですか?」
いーちゃん「そうだね。手軽だし」
子荻「ハンバーガーショップでいいですか?」
いーちゃん「オッケイ。了解」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/12(土) 20:52:42.02 ID:mIoRibmz0<> ハンバーガーショップ
店員「いらっしゃいませー」
いーちゃん「ハンバーガーとポテトのセットで」
店員「ハンバーガーがお一つに、ポテトがお一つですね」
いーちゃん「はい」
店員「ついでにお飲み物などはいかがですか?」
いーちゃん「あ、じゃあ、コーラお一つで」
店員「え、マジですか!?」
いーちゃん「え、あ、はい」
店員「コーラお一つ! ありがとうございます!」ピッピッ
いーちゃん「子荻ちゃんは何にする?」
子荻「私も同じので」
店員「かしこまりましたー。少々お待ち下さいませ」スタスタ
いーちゃん「同じで良かったの? お昼にしては結構少なめだった気がするけど」
子荻「いえ、私少食なので、あれ位がちょうどいいです」
いーちゃん「そう? 遠慮しなくていいんだよ。ほら、このビバリーヒルズバーガーなんて美味しいそうだよ」
子荻「例え私が大食いだとしても、それはないです」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/12(土) 20:53:46.91 ID:mIoRibmz0<> 店員「お待たせいたしまた。ハンバーガー、ポテト、コーラがお二つづつになります」スッ
いーちゃん「どうも」スッ
店員「ありがとうございましたー」ニコッ
いーちゃん「上で食べようか」
子荻「そうですね。1Fは結構混んでるみたいですし」
いーちゃん「時に子荻ちゃんって、こういうものとかよく食べたりするの?」スタスタ
子荻「気が向いたときに少し食べる程度ですね」スタスタ
いーちゃん「へー、そうなんだ」
子荻「どうかしたんですか?」
いーちゃん「いや、子荻ちゃんって、こういう食べ物とかは健康に良くないから、あまり食べないイメージがあったんだけど。案外そんなことなかったんだなって」
子荻「たまには痛めつけておかないと、内臓が付け上がりますからね。甘やかすことばかりが体調管理ではないでしょう」
いーちゃん「随分スパルタだね……」
子荻「貴方はよく食べられるんですか?」
いーちゃん「そうだね。忙しい時なんかはよく食べたりするな」
子荻「そうですか」
いーちゃん「ぼくも若くないからね。そろそろ自炊とかできるようにした方がいいのかもしれないけどね」
子荻「ふむ。それでは今度、私が料理などを作って差し上げましょうか?」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/12(土) 20:56:11.55 ID:mIoRibmz0<> いーちゃん「え、子荻ちゃんって料理できるの?」
子荻「失礼ですね。こんなもの朝飯前ですよ」
いーちゃん「今は昼飯前だけどね」
子荻「貴方も全く料理ができないってわけではないんでしょ?」
いーちゃん「まぁ、簡単のなら少しは」
子荻「例えば、何が作れるんですか?」
いーちゃん「牛丼とか親子丼……あとカツ丼なんかも作れるよ」
子荻「丼ものばかりですね」
いーちゃん「手軽だからね」
子荻「おかずとなりそうなもので、何か作ったりとかしないんですか?」
いーちゃん「作れないことはないけど、やっぱり結構大雑把になっちゃうかな」
子荻「なるほど」
いーちゃん「そういう子荻ちゃんは、得意料理とかあるの?」
子荻「そうですね。基本全般的に何でも作れますが、強いて挙げるとしたら中華料理ですね」
いーちゃん「中華料理か、凄いね」
子荻「まぁ、理由としては手軽だからなんですけどね」アハッ
いーちゃん「へー、そうなんだ」
いーちゃん(そういえば、どっかの料理人の人も同じこと言ってたような……)
??「あれ、子荻ちゃんじゃないか!」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/12(土) 21:01:30.52 ID:mIoRibmz0<> いーちゃん・子荻「ん?」クルッ
双識「やぁやぁ、こんな所で奇遇だね!」ダダダダッ!
子荻「うわぁ……」
いーちゃん「あれ、あなたは確か……」
双識「ん? あー、君はあの時の請負人じゃないか。これまた奇遇だね」ヤァ
いーちゃん「先日の件につきましてはありがとうございました」ペコッ
双識「いやいや、こちらこそ本当にありがとうね」
子荻「二人とも顔見知りなんですか?」
いーちゃん「うん。この間の仕事で、ちょっとね」
双識「おやおや、子荻ちゃん。もしかして嫉妬というやつかい? 大丈夫だよ。私は子荻ちゃん一筋だからね!」ウフフ
子荻「違います。ちょっと意外だっただけです」
いーちゃん「ぼくからしたら、子荻ちゃんが零崎の人と知り合いだったことが意外かな」
子荻「昔色々ありましてね……」
双識「一時期は私の妹だったこともあるんだよね」
いーちゃん「え?」
子荻「ちょっ! ち、違いますよ……! 昔ちょっとした戦争がありまして、その時に相手に接触するためであって……」オタオタ
いーちゃん「は、はぁ……」
双識「一緒に遊園地に行ったこともあるよねー」
いーちゃん「へー」
子荻「ちょっと黙っててください!」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/12(土) 21:02:48.41 ID:mIoRibmz0<> いーちゃん「ところで双識さんは、こんな所で何をしてるんですか?」
双識「ちょっと野暮用で大阪に来ててね。小腹が空いたから何か食べようかと駅前をブラブラしてたら、何たる幸運、子荻ちゃんが目の前を歩いてるじゃないか!」
子荻「何たる不運……」
双識「もう、私はいてもたってもいられなくてね。Bダッシュで店内に駆け込んだというわけさ!」
いーちゃん「そうなんですか」
子荻「と言うより、店内を走らないで下さい」
双識「というわけで、一緒に食事なんかどうだい?」
いーちゃん「ぼくは構いませんけど」
子荻「えー……」
双識「あはは。そんな嬉しそうな顔しないでよ、子荻ちゃん」
子荻「……その眼鏡、度間違ってませんか?」
双識「大丈夫だよ、この眼鏡は伊達だからね。度を間違うと眼が悪くなっちゃうからって心配してくれたんだね。うふふ。本当に子荻ちゃんは優しいなぁ〜」
子荻「………」
いーちゃん「立ち話もなんですし、とりあえず座りません?」
双識「ああ、そうだね。レディをいつまでも立たせとくなんて紳士失格だ」
いーちゃん「子荻ちゃんもいい?」
子荻「……ええ」
いーちゃん「何か、一気にテンション下がったね」
双識「おーい。こっちこっち。ここ空いてるよ!」ブンブン
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/12(土) 21:08:31.65 ID:mIoRibmz0<> 双識「それでね、人識くんが酔っ払っちゃってさ〜」
いーちゃん「へー、そうなんですか」
子荻「………」モグモグ
双識「ん? どうしたの子荻ちゃん? 何だか元気ないよ?」
子荻「いえ、気にしないで下さい」
双識「そうかい? 気分が悪かったらちゃんと言うんだよ」
いーちゃん「子荻ちゃん気分悪いの? 洋服買いに行くのやめとく?」
子荻「大丈夫です! ピンピンしてますよ!」バッ
いーちゃん「そ、そう……」
双識「そうだ。折角だし、今度は子荻ちゃんの話を聞かせてよ!」
子荻「私の話ですか?」
双識「そうそう。私からの話を一方的に聞いていたんじゃつまらないでしょ。だから、今度は子荻ちゃんの話を聞かせてよ」
子荻「結構です」
いーちゃん「ぼくも聞きたいな」
子荻「え!?」
いーちゃん「だって、子荻ちゃんって、あまり積極的に自分の話とかしないでしょ。だから、子荻ちゃんのことを知るいい機会になるんじゃないかなと思って」
子荻「私のことを……知る……」ボッ
いーちゃん「あれ、子荻ちゃん顔赤いよ? やっぱり気分が良くないんじゃ?」
子荻「いえ、本当に大丈夫です! 何でもないですから!」ブンブン
いーちゃん「そう?」
双識(これは……)フム
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/12(土) 21:11:52.31 ID:mIoRibmz0<> いーちゃん「ふー、美味しかったね」
双識「いや〜。そうだね〜」ゲプッ
子荻「随分食べましたね」
双識「ん? そうかい?」
子荻「ビッグアメリカ二つに、ダブルチーズバーガー一つ。ポテトLサイズ一つにサイドサラダ一つ。デザートにマックフルーリが一つですよ。食い過ぎです」
双識「これでも腹八分目なんだけどね」
いーちゃん「マジですか……」
双識「さて、私はこれから行くとこがあるんだけど。君たちはこれからどこかに行くのかい?」
いーちゃん「ええ、これから子荻ちゃんの秋服を買いにデパートに行くつもりです」
双識「何と! 子荻ちゃんの秋服! これは是非私もご一緒したいものだねっ!」
子荻「行くところがあるんでしょ!」
双識「うふふふ。あまり私を甘く見ないでほしいものだね。子荻ちゃんの秋服を見るためなら万事の用事は些事たるものさ!」
子荻「何か、その言い回しが凄く腹立ちます」
いーちゃん「用事の方は大丈夫なんですか?」
双識「大丈夫大丈夫。私一人程度いなくなったって大して変わらないって」
いーちゃん「はぁ、そうですか」
双識「というわけで、ご一緒してもいいかな?」
子荻「嫌です」
いーちゃん「直球で断った!?」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/12(土) 21:24:06.12 ID:mIoRibmz0<> 双識「あ、あはは。いいストレートだ。結構効いたよ」フラッ
子荻「これから行く所は女性服売り場ですからね。双識さんみたいないい大人が来るのは結構辛いと思うんですよね」
いーちゃん「え? ぼくも結構いい大人なんだけど……」
双識「私は別に大丈夫だけどね。何だったら下着売り場まで同行してあげるよ」
いーちゃん「それはそれで、どうなんですか?」
子荻「それに、あまり仕事の方をサボるのは感心しません」
子荻「確かに、双識さんなら仕事をサボってもお咎めはないかもしれませんが、その尻拭いをするのは貴方の周りに人たちなんですよ。少しはその人たちのことも考えてあげて下さい」
双識「………子荻ちゃんがそういうなら」
子荻「ちゃんと仕事をこなしてくださいね」
双識「うん、分かったよ!」
子荻「それでは、またのご機会があれば会いましょう」
子荻(まぁ、その機会はもうないでしょうがね)
双識「うん。絶対また会おうね!」ブンブン
子荻「では私たちも行きましょうか」
いーちゃん「そうだね」
双識「あ、そこの請負人くん。ちょっといいかな?」
いーちゃん「はい?」
双識「はい、これ」スッ
いーちゃん「封筒? 何ですか、これ?」スッ
双識「中見てみて」
いーちゃん「………? って、お金!? しかも結構な額!」
双識「あげるよ」
いーちゃん「いやいやいやいや。いらないですって。といいますか、何ですか、これ?」
双識「これで子荻ちゃんに服買ってあげなよ。どうせ、子荻ちゃんの洋服代は自分で出そうとか考えてるんでしょ?」
いーちゃん「いや、確かに少しくらいなら出してあげようかと思ってましたけど……。だからって、こんな大金受け取れないですって」
双識「いいからいいから、これは社会人の先輩からのささやかなプレゼントだよ」
いーちゃん「いや、でも……」
双識「それに、あまり勘違いしないでくれ。これは子荻ちゃんのために渡すんであって、君の為に渡したわけじゃないんだ」
双識「だから、君が遠慮する必要なんかないんだよ」
いーちゃん「はあ……」
双識「子荻ちゃんのこと、よろしく頼むよ」ポンッ
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/12(土) 21:25:33.44 ID:mIoRibmz0<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ファッションビル
いーちゃん「HEP FIVE……ここ?」
子荻「ええ。ここの建物の3階にあるお店です」
いーちゃん「結構駅から近いんだね」
子荻「そうですね。大体徒歩で5分くらいでしょうか?」
いーちゃん「これなら、もうちょっとどっかに寄っても良かったかもしれないね」
子荻「!? で、でしたら、今からどこかに寄りますか?」
いーちゃん「んー。いやいいよ。折角目の前まで来たんだし、さっさと服買っちゃおう」
子荻「そうですか……」
いーちゃん「えっと、エスカレーターはどこかな?」キョロキョロ
子荻「そこにフロア案内板がありますよ」スッ
いーちゃん「あ、本当だ。……ここからなら、エレベーターの方が近いね」
子荻「では、そっちにしましょうか」
いーちゃん「そうだね」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/12(土) 21:26:39.88 ID:mIoRibmz0<> 1F フロア
いーちゃん「何だか、色んな洋服屋があるね」スタスタ
子荻「ここはファッションビルですからね。ここにあるほとんどのお店がブランド店ですよ」
いーちゃん「へー。あ、あの服可愛い」ピタッ
子荻「どれですか?」
いーちゃん「ほら、あのレトロ柄のワンピース」スッ
子荻「あ、本当ですね」
いーちゃん「崩子ちゃんに似合いそう」
子荻「………」
いーちゃん「うーん。折角だし、お土産に買っていってあげようかな?」
いーちゃん「けど崩子ちゃんの趣味もあるだろうし、萌太くんも色々うるさいだろうし………どうした方がいいかな?」
子荻「さぁ。好きにすればいいじゃないんですか?」フンッ
いーちゃん「……子荻ちゃん、何か怒ってる?」
子荻「別に怒ってませんよ。何を言ってるんです?」
いーちゃん「いや、でも……」
子荻「それよりも、何も買わないなら先に行きますよ」スタスタ
いーちゃん「あ、うん……」スタスタ
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/12(土) 21:40:53.18 ID:mIoRibmz0<> 3Fフロア
子荻「これなんてどうですか?」スッ
いーちゃん「うん。似合うんじゃないかな」
子荻「本当ですか?」
いーちゃん「うん。子荻ちゃんのイメージにピッタリで、とっても似合ってるよ」
子荻「そうですか。それでは、これも買いましょう」スッ
いーちゃん「………」
いーちゃん(いつの間にか子荻ちゃんの機嫌が直ってる。一体なんだったんだろう?)
子荻「これなんてどうです?」スッ
いーちゃん「え? あ、うん。似合ってるよ」
子荻「そうですか。それではこれも買いましょう」スッ
いーちゃん「随分買うね」
子荻「そうですか? 普通だと思いますけど?」
いーちゃん「うーん。そうなのかな?」
子荻「貴方はどれくらい服を買われるんですか?」
いーちゃん「ぼく? ぼくはそうだな………今着てる服が着れなくなったら、新しいものを買うって感じかな」
子荻「随分適当ですね」
いーちゃん「まぁ、服は着れればそれでいいからね」
子荻「そんなもんですか?」
いーちゃん「知り合いに、やたらファッションにこだわってる奴がいるけど、ぼくはあまり興味がないかな」
子荻「そうですか」フム
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/12(土) 21:45:46.57 ID:mIoRibmz0<> いーちゃん「それで、もう買いたいものは決まった?」
子荻「そうですね。大体決まりましたが、新しく買いたいものができました」
いーちゃん「新しく買いたいもの?」
子荻「はい。そちらの方も付き合ってもらえますか? というか、付き合ってもらいますよ」
いーちゃん「別に構わないけど」
子荻「それでは会計を済ませてきますね。すいま―――」スタスタ
いーちゃん「いいよ。ぼくが払うから」スッ
子荻「え? しかし悪いですよ。結構な金額行ってますし」
いーちゃん「いや、双識さんからお金をもらったんだよ」
子荻「双識……さんですか?」
いーちゃん「そんな露骨にいやな顔しないでも……」
子荻「それで、どうしてそんな大金を?」
いーちゃん「これで子荻ちゃんの服を買ってあげてって言ってたよ」
子荻「私に………ですか?」
いーちゃん「うん。変わった人だけど、結構いい人だよね」
子荻「殺人鬼にいい人も悪い人もないでしょう」
いーちゃん「そうだけどさ。でも子荻ちゃんのことを本気で大切に思ってると、ぼくは思うよ」
子荻「………まぁ、折角ですし受け取っとかないこともないですかね」
いーちゃん「だね」
子荻「あくまで、お金を有効活用しただけですからね」
いーちゃん「分かってるって」
子荻「それでは、今回はご厚意に甘えさせてもらいます」
いーちゃん「うん。そうしといて」
いーちゃん「すいません。これお願いします」スタスタ
店員「はーい」ピッ ピッ
いーちゃん「………ん?」チラッ
いーちゃん「………ふむ。すいません、これも下さい」スッ
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/12(土) 21:52:31.57 ID:mIoRibmz0<> 今回はここまでです。
次回は次週の金曜くらいに更新します。
ちょうどプリンセストヨトミを見てて、裏では大阪国が動いてるのかななんて妄想しながら書いてたり。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県)<>sage<>2012/05/12(土) 21:54:02.42 ID:PxshaYk1o<> 乙
>>23
赤き征裁ならぬ青き正妻やな
零崎は出夢安定 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<>sage<>2012/05/13(日) 00:43:15.55 ID:aC7k8ucAO<> 大阪民国には大阪人しか居ないのかと突っ込んだわ
双識さんは安定の変態紳士だな
ぜろりんの正妻は出夢きゅん一択
なんたって朝チュン蜜月イチャイチャから狐さんによるNTRまで書かれたからな
狐さんは[ピーーー]ばいいのに <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/13(日) 01:54:52.32 ID:B/rIr6iIO<> 小唄さんの出番はありますか? <>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/13(日) 22:25:52.95 ID:zSx/M7Pn0<> >>43
マジで上手いな……。
>>44
人識×出夢人気やな。もう決定事項なのか……?
>>45
あります。便利屋さんみたいな感じで出していこうかと。
昨日と言ってることが違いますが、フェイントで戯言開始!
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/13(日) 22:27:16.98 ID:zSx/M7Pn0<> いーちゃん「買ってきたよ」スタスタ
子荻「本当にお金を払ってもらって良かったんですか?」
いーちゃん「だから気にしないで大丈夫だって」
子荻「しかし……」
いーちゃん「そもそも、お支払いはぼくのお金じゃないし」
子荻「確かにそうなんですけど……。あ、袋持ちますよ」
いーちゃん「ああ、袋はぼくが持ってるよ」
子荻「え?」
いーちゃん「新しく買いたいものができたんでしょ?」
子荻「はい」
いーちゃん「だったら、今日一日は荷物持ちとして、お供するよ」
子荻「いえ、洋服代を支払ってもらった身なんですから、そこまでお世話になるわけにはいかないです」
いーちゃん「だから洋服代はぼくが出したわけじゃないって。それに男が尽くすって言ってんだから、女はとことん扱き使っちゃえばいいんだよ」
子荻「いや、しかし……」
いーちゃん「ほら、さっさと次のお店に行こう」グイッ
子荻「は、はい」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/13(日) 22:37:42.73 ID:zSx/M7Pn0<> いーちゃん「それで、新しく買いたいものって何?」
子荻「それはこれです」バンッ!
いーちゃん「男物の服? 子荻ちゃん、男装に興味あるの?」
子荻「ありません! 私のではなく貴方の服を選びに来たんですよ」
いーちゃん「ぼくの?」
子荻「ええ。貴方があまり服装に興味がないと言ってましたから、私が一つコーディネイトして差し上げようかと」
いーちゃん「いやいいって。洋服なんて着れればそれでいいでしょ」
子荻「そういう訳にはいきません。どうせ貴方、デカイ丸がプリントされたパーカーくらいしか持っていないのでしょ?」
いーちゃん「そんなことないけど……」
子荻「それに、一流のプレイヤーは仕事場以外での身だしなみも気をつけてるものですよ」
いーちゃん「ぼくは二流にすらなり損ねた落ちこぼれだから、気をつけなくたっていいんだよ」
子荻「そういうのはいいですから、約束通りちゃんと付き合ってもらいますよ」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/13(日) 22:48:14.10 ID:zSx/M7Pn0<> 子荻「これ、着てみて下さい」スッ
いーちゃん「何で、暑いのにスーツみたいなのを着ないといけないの?」
子荻「そういうファッションなんですよ。それに思ってるほど暑くないですよ」
いーちゃん「別にTシャツだけでいいって」
子荻「そういう訳にはいきません。今度の日曜日は私たちと一緒に遊園地に行くんですよ?」
いーちゃん「だから?」
子荻「その連れの男性がダサい服装で来てると、一緒に行動する私たちが恥ずかしいじゃないですか」
いーちゃん「何でぼくの服装がダサいって決めつけてるんだよ」
子荻「少なくとも、今貴方が着てる服装はいいとは言えせん」
いーちゃん「これでも、どこぞの人間失格よりかは服装のセンスいい方だと思ってるんだけど」
子荻「比べる対象が低すぎるでしょう。あんな年中軍服もどきの服を着てる人と比べたら、今井正太郎でも勝てますよ」
いーちゃん「随分昔の漫画を知ってるね」
子荻「そういうことですから、遊園地当日はちゃんと服を着てもらいますからね」
いーちゃん「今だってちゃんと服は着てるよ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
子荻「こんなもんですかね」
いーちゃん「うーん、似合うかな?」
店員「ええ、凄くお似合いですよ」
子荻「私がコーディネイトしたんですから当然です」
いーちゃん「ふぅん。まぁ、似合ってるならいいか。お会計いいですか?」
店員「えー、3点で3万2千6百円になります」
いーちゃん「け、結構するね……」
子荻「私が払いますよ?」
いーちゃん「いや大丈夫だよ。双識さんからもらったお金がいくらか残ってるから」
子荻「そうですか?」
いーちゃん「うん。予想以上の金額に、ちょっとビックリしただけだよ」
子荻「これでも結構抑えた方なんですけどね」
いーちゃん「これで!?」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/13(日) 22:57:11.56 ID:zSx/M7Pn0<> いーちゃん「買うものも買ったし、そろそろ帰ろうか」
子荻「そうですね」
チーンッ!
いーちゃん「お、ちょうどよくエレベーターが来た」
子荻「折角だし、乗っちゃいますか」
いーちゃん「だね」
子荻「そういえば、遊園地に行く日程や時間などを決めてませんでしたね」
いーちゃん「確かに」
子荻「貴方が予定してた日にちは今週の日曜日なんですよね?」
いーちゃん「うん。まぁそうだね」
子荻「では、日にちは今度の日曜日として……何時にどこへ集合にしますか?」
いーちゃん「そうだな、12時に現地に集合って事でいいんじゃない?」
子荻「現地集合ですか?」
いーちゃん「うん。大人数で別の場所に集まる理由も特にないしね」
子荻「分かりました。では一姫や玉藻にも現地集合という事で伝えときますね」
いーちゃん「うん。お願い」
子荻「うふふ。遊園地だなんて、子供のころ以来です」
いーちゃん「双識さんと行ったってやつ?」
子荻「それはカウントされません」キッパリ
いーちゃん「そっか……」
子荻「貴方は楽しみではないんですか?」
いーちゃん「いや、ぼくも楽しみだよ」
子荻「本当にですか?」ズイッ
いーちゃん「うん。本当だよ」
子荻「そうですか。それは良かったです」ニパァ
いーちゃん「………」
チーンッ!
おばちゃんA「あらぁ〜、お邪魔だったかしらぁ?」ズカズカ
いーちゃん・子荻「………」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/13(日) 23:08:59.15 ID:zSx/M7Pn0<> おばちゃんB「あら? あら? お盛んねぇ〜」ズカズカ
おばちゃんC「ホント羨ましいわぁ〜」ズカズカ
おばちゃんD「ねぇ〜、わたしもあと20年若かったら、ねぇ〜」
おばちゃんA「あら? それ10年ほどサバ読んでるやろ?」
おばちゃんD「ひっどいわぁ〜。あんただって、わたしと同じやん〜〜」
おばちゃんC「ちょっと、そこのお譲ちゃん。聞きたいことがあったら何でも聞き。もうあんたの3倍『女の子』をやってるんだからさ」
子荻「は、はぁ……」
おばちゃんB「そこの冴えないあんちゃんも、お譲ちゃんにばっか気使わせないで、あんたの方からも積極的に動きなさいよ!」
いーちゃん「え? ぼくですか……?」
おばちゃんB「あんた以外に誰がいるって言うのさぁ〜?」
おばちゃんC「とりあえず、ここ下りたら飛田新地に行ってみなさいよぉ〜」
おばちゃんD「あははは! それはあかんって!」
おばちゃんA「二人とも本気にしたらアカンよぉ」
おばちゃんB「そういえば、聞いたぁ? 天王寺さん家の娘さんキャバ嬢になっちゃったそうよ」
ウソヤン ホンマァ〜? ナンデヤネン! ンデンデwww
いーちゃん・子荻(う、うるさい……)
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/13(日) 23:13:45.79 ID:zSx/M7Pn0<> チーンッ!
おばちゃんA「あ、やっと着いたわぁ〜」
おばちゃんB「ん? なぁ、あれ……」
いーちゃん・子荻(?)ヒョコッ…
ひょうたん「」ドーンッ!
いーちゃん・子荻(ひょうたん?)
おばちゃんC「ひょうたんや……」ボソッ
子荻「え?」
いーちゃん「いや、見れば分かりますけど……」
おばちゃんD「ひょうたんや!」
おばちゃんA「ひょうたんが出たでぇ!」ダダダッ!
おばちゃんC「ひょうたんや、ひょうたん!」ダダダッ!
いーちゃん・子荻「え? え?」
ヒョウタンヤ ヒョウタン アイズガデタデ ヒョウタンヤ ホレ、ヒョウタンガデタ ヒョウタンヒョウタン
シーーーーーーーーンッ………
いーちゃん「……え、っと。どうなってんの、これ?」
子荻「分かりません……」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/13(日) 23:17:07.20 ID:zSx/M7Pn0<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
大阪市役所
いーちゃん「人が誰もいない……」
子荻「これは一体……?」
いーちゃん「呪い名か何かの仕業かな?」
子荻「いえ。いくら呪い名の人物でも、これだけの大規模な事をやってのけるのは無理があると思います」
いーちゃん「そっか……」
子荻「かと言って、殺し名という訳ではないでしょうね。となると政治、財団側関係……?」
いーちゃん「子荻ちゃん子荻ちゃん」トントン
子荻「何ですか?」
いーちゃん「これ」ヒョイ
子荻「それは……ひょうたん?」
いーちゃん「大阪の人が消える前、エレベーターのおばちゃん達が連呼してたでしょ? 何か関係があるんじゃないかな?」
子荻「確かに。これを見てから、おばちゃん達の様子が豹変しましたからね」
いーちゃん「けど、ひょうたんと大阪の人がいなくなるのに、一体何の関係が……?」
子荻「謎は深まるばかりですか……」
いーちゃん「あ、あそこにもひょうたんが落ちてる」
子荻「その向こう側にも落ちてますよ」
いーちゃん「この落ちてるひょうたんを辿って行けば、この事件の原因が分かるかもしれないね」
子荻「確かにそうかもしれませんが、かなりリスクが高い気がしますよ?」
いーちゃん「そう?」
子荻「ええ。現に今、知らない誰かに尾行されてますからね」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/13(日) 23:23:03.71 ID:zSx/M7Pn0<> いーちゃん「……え?」
子荻「あの建物の裏。恐らく実際に尾けていたのはもっと前でしょうね。こんな状況下で、今まで気付かれないように尾けてきていたのを見ると、かなりの手練れのようですね」
いーちゃん「ん………あ、本当だ。いるね……」
子荻「出てきたらどうですか? 周りはこんな状況です。別に隠れる必要などないでしょう」
??「はぁ……。やっと気付いたのかよ。待ちくたびれすぎて、帰っちゃうとこだったぜ」スッ
子荻「あなたは?」
雑兵「俺か? 俺はクールでホットなナイスガイ。頼まれれば人殺しから犬の散歩でも何でもする雑兵だ!」
いーちゃん「君は一体誰なんだ?」
雑兵「同じ質問を繰り返してんじゃねーよ! つーか、てめぇは俺のことを知ってるだろうが!」
子荻「知り合いですか?」
いーちゃん「え、全然。どこかで会ったっけ?」
雑兵「てめぇ………上等だよ。どうしても思い出せねーってぇなら、嫌でも思い出させてやるよ、こいつでな!」ガチャッ
子荻「拳銃!?」
いーちゃん「んな物騒な」
雑兵「死ね!」
パンパンッ!
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/13(日) 23:27:26.79 ID:zSx/M7Pn0<> 今回はここまでです。
次回は今度の金曜日にでも更新します。
今日はいーちゃんと零崎が出会った、零一記念日ということで特別に更新してみましたー。(あいにく金曜日じゃないけど)
何か人識や出夢くんがいないと何かうまく書けん気がする……。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/05/14(月) 14:40:42.77 ID:LA16YI0AO<> おぉ〜来てたか!
昨日は某微笑み動画で新しい零壱記念投稿を捜しながら
今までの零壱動画をリレーかけてたから
こっちは盲点だったorz
子萩ちゃんが策師してないのは、
いーちゃんの前だと年相応の恋する女の子になっちゃってるんだって解釈してる
(クビツリでの姫ちゃんの台詞から) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>saga<>2012/05/18(金) 20:57:09.13 ID:E9l6Bi1W0<> >>56
あんさんも好きやね〜♪
ウチも某イラスト投稿サイトで記念投稿を見てた。自分絵書けないから、ああいう才能がある人がめっちゃ羨ましいわ。
おっしゃい。約束の金曜日ということで、ぼちぼちっと戯言を開始させて頂きます!
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/18(金) 20:58:32.16 ID:E9l6Bi1W0<> チュンチュンッ!
いーちゃん「危なっ! マジで撃ってきた」ダダダッ
子荻「そりゃ拳銃を構えてるんだから撃つでしょう」ダダダッ
雑兵「待て、ゴラァ!」ダダダッ
子荻「マズイですね。このままじゃ追い付かれるのも時間の問題ですよ」ダダダッ
いーちゃん「追い付かれたら、どうなると思う?」
子荻「まぁ、生きてはいられないでしょうね」
いーちゃん「そっかぁ………子荻ちゃん。何か策とかないの?」
子荻「そうですね。まずは二手に分かれるって手がありますよ」
いーちゃん「それ、明らかにぼくが囮になるってことだよね!?」
雑兵「待てや、ゴラァァァァァァアッ!」ダダダッ
子荻「しかし逃げ切るにしても、こう周りに人がいないとどうしようもありませんね」
いーちゃん「確かに……」
子荻「貴方は何か策とかないんですか?」
いーちゃん「そうだな………子荻ちゃん。ちょっとでいいから、あいつにダメージを与えることとかできないかな?」
子荻「ダメージですか?」
いーちゃん「うん。肩を少し叩く程度でも何でもいいから、攻撃を与えて欲しいんだ」
子荻「……本当に肩を叩く程度でいいんですね?」
いーちゃん「うん」
子荻「分かりました。やってみましょう」ピタッ
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/18(金) 21:24:41.98 ID:E9l6Bi1W0<> 雑兵「何だ、やっと観念したか?」
子荻「」スッ
ひょうたん「×2」ドーン
雑兵(ひょうたん?)
子荻「」ポイッ
雑兵(上に投げた?)ジーッ…
雑兵「はっ!」バッ
カコンッ!
雑兵「あっぶねぇな……」
ひょうたん2号「」コロコロ
雑兵「一個目のひょうたんを上に投げて、俺の視線が上に行ってる間にもう一個のひょうたんを俺にぶつけるつもりだったみてぇだけど、残念だったな。そんな単純な手には引っ掛からないぜ」
子荻「………」
雑兵「さぁて、あいつを殺す邪魔をした報いって奴だな」ガチャ
雑兵「まずはお前から死―――」
コンッ
雑兵「!?」
ひょうたん「」コロコロ
雑兵(な、馬鹿な……。どっから出てきた? このひょうた―――)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
子荻「」ポイッ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
雑兵(―――上に投げた、ひょうたん)
雑兵「そっちが本命だったのか……」
雑兵「けど、たかがひょうたんをぶつけただけ。俺がてめぇらをぶっ殺すことには変わりは―――」
シーーーーーーーーンッ………
雑兵「いねーーーーっ!?」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/18(金) 21:43:36.86 ID:E9l6Bi1W0<> いーちゃん「何とか撒けたね」タタタッ
子荻「貴方、いつの間に空間製作なんかを覚えたんですか?」タタタッ
いーちゃん「そんなことより、どこに逃げる? このままじゃ、また見つかっちゃうよ」
子荻「そうですね……」
ザワザワ……
いーちゃん・子荻「ん?」
オオサカコクナメンナァー! トウキョウモンガカエレー!
いーちゃん「うわっ、人がたくさんいる!」
子荻「行きましょう」
いーちゃん「え、あの人ごみの中に行くの?」
子荻「追い付いてきました」
雑兵「待てやー!」ダダダッ
いーちゃん「うわっ」
子荻「行きますよ」ダッ
雑兵「ちっ、待ちやがれ!」ダッ
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/18(金) 22:00:04.44 ID:E9l6Bi1W0<> いーちゃん「付いてきた」シツレイ
子荻「そりゃそうでしょう」ドイテクダサイ
いーちゃん「どうする?」ア、スイマセン
子荻「とりあえずは逃げましょう。この人ごみの中なら向こうも簡単には手を出してこないでしょうし」ドイテクダサイッテ
いーちゃん「そうだね。確かにこれだけ人がいたら、向こうも簡単に手を出しては来れな―――」ドンッ
いーちゃん「あ、すいません」
大阪人「………」
いーちゃん「?」
子荻「………」
雑兵「待てや、ゴラァ!」
いーちゃん「ヤバい、来た」ダッ
雑兵「オラァ! 待てやゴラァァァァァア!」ダダダッ
いーちゃん「くそ、しつこいな」ダダダッ
子荻「……変だと思いませんか?」
いーちゃん「変って、あの雑兵の髪型が?」
子荻「違います。変なのは、この周りの方々です」
いーちゃん「周りの人たちが変?」
子荻「変な髪形をした人が拳銃を持ったまま、あんな大声を出しているのに、誰もあの人のことを見たりしてないじゃないですか」
雑兵「待たんか、ワレェェェ!」
大阪人「………」
いーちゃん「確かに……」
子荻「もしかしたら、あの人に協力してる第三者がいるのかもしれません」
いーちゃん「てことは……」
子荻「撃って来ますよ、あの人」
バンバンッ!
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/18(金) 22:16:22.70 ID:E9l6Bi1W0<> いーちゃん「うわっ!」ゴロゴロ
チュンチュン!
雑兵「チェックメイトだな」ジャキッ
いーちゃん「ちょっとタイム」
雑兵「何だよ?」
いーちゃん「死ぬ前にお好み焼きを食べに行きたいんだけど」
雑兵「駄目に決まってるだろ!」
いーちゃん「ちゃうねんちゃうねん。大阪はたこ焼きよりお好み焼きの方が美味しいねん!」
雑兵「知るか! つーか、エセ関西弁マジでうざいからやめろ!」
いーちゃん「じゃあ、どうしたらお好み焼きを食べに行かせてもらえる?」
雑兵「まずお好み焼きから離れろ!」
いーちゃん「何だよ、君はお好み焼きよりもたこ焼き派なのか?」
雑兵「確かにたこ焼きは好きだが、今はそういう話をしてるんじゃねーんだよ!」
いーちゃん「そんな話とはなんだよ。大事な話だろ。大阪の名物はお好み焼きかたこ焼きか」
雑兵「知るかっつーの!」
いーちゃん「はぁ……、君とは話にならないね。ぼくはお腹がすいたらか銀だこに行ってくるよ」スタスタ
雑兵「ちょっと待てい」ガチャッ
いーちゃん「ですよねー」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/18(金) 22:36:12.56 ID:E9l6Bi1W0<> 雑兵「そもそも銀だこはたこ焼きだろうが」
いーちゃん「でも、お好み焼きを扱ってる店舗だってあるよ」
雑兵「確かにあるだろうけど、本当にお好み焼きが好きなら、その専門店に行けよ」
いーちゃん「道とん掘とか?」
雑兵「何でチェーンばっか選んでんだよ」
いーちゃん「でも美味しいよ」
雑兵「確かに美味しいけどよ」
いーちゃん「一緒に食べに行く?」
雑兵「行かねーし、お前も行けねーよ」ガチャ
いーちゃん「どうしても、お好み焼き食べに行っちゃダメ?」
雑兵「ダメだな」
いーちゃん「そっか」
雑兵「じゃあな」スッ
大阪人「帰れ―!」ポイッ
雑兵「痛っ!」カコンッ
バンッ!
松平『がはっ……』パンッ
鳥居『松平さーん!』
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/18(金) 22:38:24.62 ID:E9l6Bi1W0<> いーちゃん・雑兵「あ……」
真田『誰か救急車を呼べー!』
鳥居『松平さん! 松平さん!』
旭『大丈夫ですか、松平さん!』
いーちゃん「うわ……やっちゃったよ……」
雑兵「誰だよ、空き缶投げた奴……」
子荻「凄い騒ぎになってますね」
大阪人「うおぁ! 急に人が現れた!」
大阪人2「何やね、お前ら!」
いーちゃん「え?」
子荻「私たちが見えてるんですか?」
雑兵「逃げやがったな、あの野郎……」
大阪人3「都会モンがこんなところで何ばしとっと!?」
大阪人4「それより、あの監査員を撃った奴は誰や!」
大阪人5「ああ……、こんなことがお国にバレたら大阪国は終わりや……」
大阪人6「一体、誰が撃ったんやーー!」
雑兵「くそ、これじゃあ、こいつを殺せねー」
いーちゃん「あそこの人を撃ったのは、そこの変な髪形をした人ですよー!」
雑兵「な!? てめぇ!」
大阪人「何やと!」
大阪人2「撃ったのはてめぇかぁ!?」
雑兵「いや……ちが……」
大阪人3「何が違うねん、お前の左手に持ってるもんはチャカと違うんか?」
大阪人4「きさんのせいで大阪国は終わりや」
大阪人「やってまえ、お前らーー!」
大阪人『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォ!』
雑兵「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
いーちゃん「凄惨な戦いだったね」フゥ
子荻「そうですか?」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/18(金) 22:41:49.69 ID:E9l6Bi1W0<> 今回はここまでです。
次回は来週の金曜日に更新しようかと思ってますので、よかったら見てって下さい。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県)<>sage<>2012/05/18(金) 22:41:58.68 ID:c9ETAKmko<> 大阪人バカにしすぎだろwwwwwwwwww別にどうでもいいけど <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/18(金) 23:15:18.47 ID:8YsM24V70<> ワロタ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<>sage<>2012/05/18(金) 23:55:41.35 ID:HkBNUaLAO<> まさかあのシーンで撃った奴がアイツだったとは <>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/25(金) 16:59:52.96 ID:3F1HjI5I0<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
大阪駅
いーちゃん「さて、もう遅いしそろそろ帰ろうか」
子荻「それより、雑兵さんはどうしたんですか?」
いーちゃん「あの後、小唄さんに預けた」
子荻「そうですか……」
いーちゃん「えっと、確か子荻ちゃんの家は神戸の方だっけ?」
子荻「ええ、そうですね」
いーちゃん「じゃあ、逆方向だね」
子荻「そうなんですが、今は京都の方に出張中ですから同じ方向ですよ」
いーちゃん「ああ、そういえばそんなこと言ってたね」
子荻「ですから、帰りも同じです」
いーちゃん「それなら、晩御飯も一緒に食べる?」
子荻「え? いいんですか?」
いーちゃん「どうせ、アパートに帰っても誰もいないからね」
子荻「はぁ……」
いーちゃん「だから、一緒に晩御飯でもどうかなって思ったんだけど………ダメだったかな?」
子荻「いえ! そんなことありません。ありませんけど……」
いーちゃん「けど?」
子荻「昼食にファーストフードを食べて、晩御飯も外食となると栄養が偏りが出ると思うんですよ」
いーちゃん「うん?」
子荻「一社会人として生きている身として、体調管理はとても大切です」
いーちゃん「そうだね」
子荻「ですから、私が晩御飯を作ってあげます」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/25(金) 17:25:48.00 ID:3F1HjI5I0<> いーちゃん「え?」
子荻「か、勘違いしないで下さいよ! 私は貴方に私の料理の腕前を見せつけるために作るのであって、別に貴方のために作るわけではないですからね!」
いーちゃん「はぁ、さいですか……」
子荻「ただ、偏った食事をするのはあまり頂けないですからね。しょうがないから、私がバランスのとれた晩御飯を作って差し上げないこともないですよ?」
いーちゃん「………」
子荻「……えっと、どうですか?」
いーちゃん「………」
子荻「………」ドキドキ
いーちゃん「別にいいよ」
子荻「本当ですか!?」
いーちゃん「うん。というより晩御飯に誘ったのはぼくだからね。子荻ちゃんがいいなら、是非お願いするよ」
子荻「分かりました。是非お任せ下さい! 私の名前は萩原子荻。私の前では悪魔だって全席指定席、正々堂々手段を選ばず真っ向から不意討っ―――」
いーちゃん「子荻ちゃん、電車来たよ」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/25(金) 17:45:17.84 ID:3F1HjI5I0<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
いーちゃん「それで、何でスーパーに行くの?」
子荻「何でって……貴方の冷蔵庫に何も入ってなかったからに決まってるじゃないですか」
いーちゃん「失敬な。ちゃんとプリンとケチャップとマヨネーズが入ってたじゃないか」
子荻「そのラインナップで一体何を作れと?」
いーちゃん「それで、晩御飯は何を作るの?」
子荻「そうですね。何か食べたいものはありますか?」
いーちゃん「ぼくは別に何でもいいよ」
子荻「何でもいいが一番困るんですよ」
いーちゃん「それじゃあ、ラーメンとか食べてみたいかな」
子荻「ラーメンですね。分かりました」
いーちゃん「できればさっぱり系がいいかな」
子荻「さっぱり系ですか。となると塩とか何かですかね」
いーちゃん「そこら辺のことは任せるよ」
子荻「ふむ。分かりました。では材料なんかは私が決めさせてもらいますね」
いーちゃん「うん、お願いするね」
子荻「ではまず、アボガドを買いに行きましょうか」
いーちゃん「ラーメン作るんだよね!?」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/25(金) 18:05:29.84 ID:3F1HjI5I0<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
子荻「この榊良さそうですね」スッ
いーちゃん「ぼくの記憶が正しければ、榊は食べ物じゃなかった気がするんだけど」
子荻「冗談ですよ、冗談」
いーちゃん「はぁ」
子荻「スープを青汁で作ったら健康に良さそうじゃありませんか?」
いーちゃん「本当に任せて大丈夫なの?」
子荻「だから、冗談ですって」ニコニコ
いーちゃん(何だか子荻ちゃん、テンション高いな)
??「あれ? 萩原先輩じゃないですか?」
子荻「はい?」
??「あーっ! 本当だぁー! 萩原先輩だぁー!」
??「ちょ、阿弥。スーパーの中で大声出さないの!」
??「これはこれは。お久しぶりですわ、萩原先輩」
子荻「あら、貴方達。本当にお久しぶりね」
いーちゃん「えーっと……、子荻ちゃんの知り合い?」
子荻「はい、澄百合学園の後輩達です」
いーちゃん「へー、そうなんだ」
??「あの、萩原先輩。そちらの冴えない顔をした方はどなたですか?」
??「あぁー、本当だ。何か冴えない顔した男の子もいる。先輩誰ですかぁー、その人?」
??「こら! 確かに冴えなくて幸薄そうな平凡顔だけど、当人を前にして言わないの! 失礼でしょ!」
??「あらあら、本当に冴えない顔立ちをした殿方ですわね。一体どこの庶民ですか、その方は?」
いーちゃん「言いたい放題だね……」
子荻「こちらは私の仕事仲間の人です」
いーちゃん「どうも」ペコッ
子荻「そして、こちらは澄百合学園時代の後輩たちです。あなた達、ちゃんと自己紹介をしなさい」
蘆花「はい。私は元澄百合学園の暗殺部に所属していた朱熹です。以後お見知りおきを」ペコッ
阿弥「あたしは元澄百合学園の奇襲部隊に所属していた阿弥って言いまぁーす。よろしくね!」ピョンピョン
慶紀「だから、お店の中で大声を出さないの。……えっと、私は元澄百合学園の特攻部隊に所属していた慶紀です」ペコッ
朱熹「元澄百合学園作戦部に所属しいた蘆花と言います。あまり気安く話しかけないで下さいね」ニコッ
いーちゃん「中々個性豊かの後輩だね」
子荻「あんな所にいれば、嫌でも個性は豊かになりますからね」
いーちゃん「はぁ……」
子荻「貴方も今から澄百合学園に入ってみますか?」
いーちゃん「遠慮しとく」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/25(金) 19:58:28.40 ID:s3hom7qf0<> 慶紀「ところで、萩原先輩はこんな所で何をなさってるんですか?」
阿弥「そぉーそぉー、萩原先輩みたいな方がこんな庶民のお店に来るなんてビックリです」
いーちゃん「庶民の店……」
子荻「私は晩御飯の材料を買いに来ただけです」
蘆花「晩御飯の材料ですか?」
阿弥「すごぉーい! 萩原先輩料理作れるんだぁ!!」
慶紀「あんたじゃないんだから当たり前でしょ」
阿弥「あたしだってゆで卵位は作れるよ!」
蘆花「威張って言うような料理じゃないわね……」
朱熹「それはいいのですが、何故そこの愚民も一緒に買い物をなさってるのですか?」
慶紀「確かに」
阿弥「明らかに余計なものが混ざってるよねぇー」
いーちゃん「本当に言いたい放題だね」
子荻「それは、私が作るのは彼の晩御飯だからですよ」
慶紀「へ?」
蘆花「え?」
阿弥「…?」
朱熹「あ?」
「「「「えええええええええええええええええええっ!!」」」」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/25(金) 20:24:32.74 ID:s3hom7qf0<> 蘆花「え? ちょ、一体どういう事ですか、萩原先輩!?」
阿弥「あたしは今日はうどんが食べたいなぁー」
慶紀「いや、あんたの食べたい物なんかどうでもいいから」
朱熹「何で萩原先輩がこんな顔もルックスもビジュアルも平均点以下みたいな男性に料理を作るんですか!?」
慶紀「そうですよ! 何で萩原先輩がこんな顔立ちも体格も成り立も平均点以下みたいな男性に料理を作って差し上げるんですか!?」
いーちゃん「言いたい放題にも程があらぁ……」
子荻「落ち着きなさい。この人は確かに見た目は平均点以下ですが、性格は割といい具合に腐ってるんですよ」
いーちゃん「フォローになってない!?」
朱熹「黙れ虫以下! 貴様程度が萩原先輩にフォローして貰おうだなんておこがましいわ!」
蘆花「その通りです! 貴様みたいなダニ以下みたいな分際は、萩原先輩と同じ空気を吸えてることに感謝すべきです!」
阿弥「ねぇねぇー、うどんには卵入れていいのかなぁー?」
慶紀「今はうどんの話はどうでもいいから! てか、そもそもうどんは作らないわよ!」
阿弥「えぇー! 何でぇ?」
子荻「だから落ち着きなさいって」
慶紀「萩原先輩、そこの微生物以下から離れて下さい!」
朱熹「そうです、今すぐ離れて下さい! 菌が繁殖します!」
いーちゃん「どんどん小さくなってる!?」
子荻「菌はいいですから、まずは話を聞きなさい」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/25(金) 21:19:58.52 ID:s3hom7qf0<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
子荻「という訳で、彼の晩御飯を私が作ることになったんです。分かった?」
慶紀「うぅ……。分かりましたけど、納得いきません」
蘆花「右に同じです」
阿弥「左に同じでーす!」
朱熹「というより、何故そのような下等生物が生きてるのかが分かりません」
いーちゃん「ぼく、君に何かしたっけ?」
子荻「ですから、あなた達は大人しく帰りなさい」
慶紀「いえ、そういう訳にはいきません!」
蘆花「このまま萩原先輩がその男性の家に行ったら、間違いなくそのゴミクズは萩原先輩を犯そうとしますよ!」
いーちゃん「もうちょっとオブラートに包もうよ……」
子荻「既成事実か……」ボソッ
いーちゃん「今何か恐ろしい事考えなかった!?」
子荻「いえいえ、それもありかななんて思ってませんよ」
いーちゃん「何がありなの!?」
朱熹「とにかく考え直してください!」
子荻「しかし、もう材料は買ってしまいましたからね」
慶紀「そんなもの、そこのブタに生で食わせればいいじゃないですか」
いーちゃん「いや無理だって! 買ったものの中には豚肉もあんだよ!?」
阿弥「共食いになっちゃうから?」
いーちゃん「そういう意味で無理なんじゃない無くて」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/25(金) 21:28:07.86 ID:s3hom7qf0<> 子荻「とにかく、私は料理を作りに行きますから、あなた達はもう帰りなさい」
慶紀「いや、しかし……」
子荻「では、行きましょう」グイッ
いーちゃん「え? ちょ、いいの?」
子荻「いいんですよ。ほら、行きましょう」スタスタ
蘆花「あ、萩原先輩!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
いーちゃん「良かったの、子荻ちゃん?」
子荻「いいんです。あの子たちは昔から私に依存してるきらいがありましたからね、彼女達はもういい大人なんですから、ここらで私離れさせておくべきでしょう」
いーちゃん「なるほど……」
子荻「それに私はもう、あの子達の先輩じゃありませんからね」
いーちゃん「あ。あの子達は神理楽に進学してないんだ」
子荻「いえ、あの子たちも神理楽に進学してますよ」
いーちゃん「え、でも先輩じゃないって」
子荻「タメなんですよ」
いーちゃん「え?」
子荻「ですから、同じ年なんですよ」
いーちゃん「……何で先輩呼ばわりされてるの?」
子荻「私に訊かないで下さい」
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/05/25(金) 21:29:27.09 ID:s3hom7qf0<> 今回はここまでです。
今回はマジで疲れた……。
次回も金曜日に更新します。良かったら見て下さい。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/25(金) 23:49:01.95 ID:3thaE5+zo<> 乙! <>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/06/01(金) 23:27:26.07 ID:QSECQKvf0<> 毎度お久しぶりです。
今回もダラっと戯言を開始します。
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/06/01(金) 23:29:07.17 ID:QSECQKvf0<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
いーちゃん事務所
いーちゃん「入っていいよ」ガチャ
子荻「お、お邪魔します……」
いーちゃん「ぼくの部屋は奥の部屋の方ね。手前の部屋は仕事で使ってる部屋だから」
子荻「分かりました……」カチコチ
いーちゃん「……どうしたの、子荻ちゃん」
子荻「いえ、別に何でもありません」
いーちゃん「何か昔のロボットみたいな動きになってるんだけど」
子荻「ロボットダンスの練習をしてるから、そう見えるだけです」
いーちゃん「ロボットダンスの練習!?」
子荻「それより、台所を借りていいですか?」カチコチ
いーちゃん「別にいいけど………大丈夫?」
子荻「ええ、大丈夫です。全く問題ありません」カチコチ
いーちゃん「全然大丈夫そうに見えないんだけど……」
子荻「大丈夫で―――」コケッ
いーちゃん「危ない!」バッ
ドサーーーーーーーーッ!
子荻「いったぁ……」
いーちゃん「大丈夫? 子荻ちゃん」
子荻「ええ、大丈夫です。貴方は大丈夫ですか?」
いーちゃん「ぼくは―――」
玖渚「ただいまー!」ガチャ
<>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/06/02(土) 11:58:19.09 ID:xN018xCv0<> いーちゃん「………」
玖渚「………」
子荻「………」
子荻(ヤバいヤバいヤバい……)ダラダラ
玖渚「ひ―――」
子荻(『人の彼氏に何手を出してるかな? 子荻ちゃん?』『ひどいよ、子荻ちゃん! 子荻ちゃんはそんなことをする人じゃないと思ってたのに』『跪け、愚民共』?)
玖渚「久しぶりー、子荻ちゃん」
子荻「……へ?」
玖渚「多分だけど、一か月と七日六時間五十四分三十二秒一零ぶりかな?」
子荻「え、えっと……」
玖渚「どうしたの、子荻ちゃん? 久しぶりには久しぶりで返してれないと場合によっては寂しいんだよ」
子荻「あ、お久しぶりです。すいません、ちょっと考え事してまして」
玖渚「あ、そうなんだ」
いーちゃん「おかえり、友」
玖渚「ただいま、いーちゃん」
いーちゃん「どうしたんだ? 今日は玖渚機関の方に行ってるって言ってたのに」
玖渚「うにー。忘れ物。無くしたら機関が消えかねないデータを持ってくの忘れてた」
いーちゃん「そんな大切なもの忘れるなよ……」
玖渚「うにー。やっぱ全盛期のころと比べると物忘れが酷くってねー」
子荻(………あれ? この状況に対して全くリアクションなし? それはそれで……寂しいような……)
玖渚「それより、いーちゃん。いい加減そこどいてあげったら? 子荻ちゃん重そうだよ?」
いーちゃん「ああ、そうだったね。ごめん子荻ちゃん」スッ
子荻「あ、いえ。大丈夫です」
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◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/06/02(土) 12:00:14.44 ID:xN018xCv0<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
玖渚「へー、子荻ちゃんが料理作ってくれるんだー」
子荻「ええ、まあ……」
いーちゃん「友も食べてくか?」
玖渚「いいの?」
子荻「ええ、大丈夫ですよ」
玖渚「じゃあ、お言葉に甘えて頂くね」
いーちゃん「子荻ちゃんは中華料理が得意らしいよ」
玖渚「そうなんだ。最後に中華料理食べたのっていつぶりだっけ?」
いーちゃん「さぁ? 本格的なのだと、アパートの皆と一緒に神奈川に旅行した時じゃないかな?」
玖渚「ああ、奈波ちゃんがマフィアの頭になっちゃった時のだね」
いーちゃん「本当、あいつのせいで大変な目にあったよ」
子荻「相変わらず、事件に巻き込まれやすい体質は健在みたいですね」
玖渚「全くだよ。おかげでどこに出かけるにも必ず何かしらに巻き込まれるんだもん」
いーちゃん「別にぼくだって好きで事件を起こしてるわけじゃないんだけどね」
玖渚「知ってるよ。だから性質が悪いんだもん」
子荻「ですね。計画的に起こしてるなら対処しようがありますけど、そうでないなら対処のしようがありませんからね」
玖渚「リアル江戸川コナンってよんどく?」
子荻「あはは。それはコナンさんに失礼ですよ」アハハ
玖渚「それもそうだねー」アハハ
いーちゃん「……何このアウェー感?」
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◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/06/02(土) 12:01:13.93 ID:xN018xCv0<> 玖渚「それで、子荻ちゃんは何を作ってくれるの?」
子荻「今日はヘルシーさをメインとしたラーメンを作らせてもらおうかと思ってます」
玖渚「へー、そうなんだー」
子荻「その他にも、餃子やサラダなんかも一緒に用意しますから、楽しみにしててくださいね」
玖渚「うん。楽しみにしてる! うわぁー、手作りの料理を食べるなんていつぶりだろうね?」
いーちゃん「最近は外食ばっかだったからな」
子荻「本当に不健康な生活を送ってるみたいですね……」
玖渚「それでも、今日は子荻ちゃんが美味しくて健康的なものを作ってくれるんでしょ?」
子荻「お口に合うかどうかは分かりませんが、なるべく健康的なものを作る気です」
いーちゃん「子荻ちゃんが作るなら、何だって美味しいよ。な、友」
玖渚「うん。昔、いーちゃんが作ってくれた手料理と比べたら何だって美味しいよ」
いーちゃん「てめぇ、あん時、美味しいって言って食べてたじゃねーか」
玖渚「私の記憶が正しければ、美味しいとは言ってなかった気がするよ?」
いーちゃん「そうだっけ?」
玖渚「うん」
いーちゃん「じゃあ、そうだろうな」
玖渚「うに♪」
子荻「人が料理を作ってる最中にイチャイチャしないで下さい」スタスタ
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◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/06/02(土) 14:37:46.13 ID:xN018xCv0<> いーちゃん「あ、出来たの?」
子荻「いえ、まだです」
玖渚「お腹空いたー」グー
子荻「ちょっと待ってください。後はこのあんをかければ完成ですから」ジュー!
玖渚「わあー、美味しそう!」グー
いーちゃん「あんかけラーメンか」
子荻「はい、完成です」
玖渚「早く食べようよ!」
子荻「ええ、それでは頂きましょうか」
いーちゃん「それじゃあ、手を合わせて―――」
「「「いただきまーす!」」」
いーちゃん「」アーン
この時ぼくは二つのミスを犯した。
玖渚「」アーン
一つは、何故子荻ちゃんがスーパーでおかしな素材ばかりをチョイスしていたのかを考えなかったこと。
子荻「」アーン
一つは、何故台所に佐藤、塩、バルサミコ酢、醤油、味噌、豆板醤、麺つゆ、みりん、ウスターソース、ケチャップ、サルサ、タバスコ、マスタード、ハバネロ、マヨネーズ、ラー油、ハーブ、カレー粉、が置いてあることに気が付かなかったこと。
いーちゃん・玖渚・子荻「」パクッ
ぼくはこの場所で、二度目の『死』を迎える事となる。
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◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/06/02(土) 14:39:00.18 ID:xN018xCv0<> 今回はここまでです。
とりあえず、今後は安価の方の続きを書いていきたいので(未だ全く手を付けてない…)、しばらくお休みさせて頂きます。
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<>sage<>2012/06/02(土) 14:50:18.31 ID:8q0LHxzv0<> 乙
やっぱ安価のと同じ人だったか
頑張ってくれ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/02(土) 17:27:41.85 ID:OoHVi+460<> 伊織ちゃん成分がほしいな…… <>
◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/06/16(土) 17:39:28.16 ID:C+pgPq+Q0<> 堀川通り
いーちゃん「頭がクラクラする……」
子荻「大丈夫ですか?」
いーちゃん「うん。まぁ何とか」
子荻「そうですか。……玖渚さんの方は大丈夫でしょうか?」
いーちゃん「さぁ。何せ白目剥いてたからね。しばらくは起き上がることもできないんじゃないかな?」
子荻「一体何がいけなかったんでしょうかね?」
いーちゃん「とりあえず、台所にあったものを再確認しようか」
子荻「フライパンがいけなかったんでしょうか?」
いーちゃん「そこじゃない。フライパンに原因があったとしても、ホウレン草がブルーハワイの味になったりはしないよ」
子荻「それでは、床下にあったヤバそうな―――いやそんなはずないですね」
いーちゃん「一体何入れたの!?」
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◆SIJX2KryAg<>saga<>2012/06/16(土) 18:23:16.87 ID:C+pgPq+Q0<> いーちゃん「まぁ、とりあえず今日はここでお開きってことにしようか」
子荻「そうですね」
いーちゃん「それじゃあ、今度は遊園地で会おうね」
子荻「はい。一姫と玉藻にも連絡はしてあるんで、多分二人とも来ると思います」
いーちゃん「そっか、それは楽しみだね」
子荻「そうですね。それではまた日曜日に会いましょう」タッ
いーちゃん「あ、子荻ちゃん。ちょっと待って」
子荻「何ですか?」
いーちゃん「はい、これ」スッ
子荻「? 何ですか、これ?」スッ
いーちゃん「開けてみて」
子荻「……ネックレス?」
いーちゃん「あの店に売ってたんだ。子荻ちゃんに似合うかなって思ってね」
子荻「これを、私に、ですか?」
いーちゃん「今日は遊園地の相談に乗ってくれたし、結果はあれだったけど、晩御飯も作ってもらっちゃってたからね。それ以外にも、子荻ちゃんには色々とお世話になってるし、そのお礼に」
子荻「………」
いーちゃん「邪魔なようなら捨ててもらっても構わないから」
子荻「あぁ、いえ、違います違います! ちょっと意外だっただけです」
いーちゃん「そんな意外だった?」
子荻「それは、まぁ……。昔の貴方だったら、そんなこと気にもしないような感じだったですし」
いーちゃん「いや、そんなことはないと思うけど……」
子荻「ふふっ。ありがとうございます。これ、大切にさせていただきますね」スッ
いーちゃん「うん」
子荻「それでは、また。日曜日に」ニコッ
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◆SIJX2KryAg<>sage<>2012/06/16(土) 18:46:30.20 ID:C+pgPq+Q0<> ああ。ごめん。何か無理だわ。上手く書けない。
読んでくれてる方たちには、本当にすいません。
ちと、これはしばらく放置させてもらいます。何か思うような感じの話が書けない。
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<><>2012/06/16(土) 22:07:44.25 ID:5o0o6tmAO<> 待ってる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<>sage<>2012/06/16(土) 22:53:55.25 ID:PA+YKkBJ0<> いつまでも待ってるよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/16(月) 22:15:15.55 ID:fDcfzFmU0<> まだまだ待てる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/07/18(水) 21:27:48.77 ID:M+uozY+t0<> もっともっと待てる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<>sage<>2012/08/04(土) 23:30:10.76 ID:/9RYrn010<> >>1
こっちにも来るかなあ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県)<>sage<>2012/08/18(土) 16:37:17.60 ID:MKWGPAAx0<> まだまだ待ってるよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県)<>sage<>2012/09/04(火) 19:56:46.84 ID:rPmXOsPg0<> とりあえず保守 <>