VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 00:55:38.06 ID:HYrMueFAO<>王「魔王め、意味もなく人間界にせめてきおった、」
大臣「いかがいたします?」
王「勇者じゃ!勇者を呼べ」
大臣「しかし・・・」
王「しかしなんじゃ!こんな時の勇者じゃ、タダ飯を食わせとる訳ではなーい」
大臣「勇者はまだ14歳・・・若すぎます」
王「むう・・・ならば・・・そうじゃ!地下室のあれを呼べ!」
大臣「あれですか・・・」
女騎士「くっ・・離せ!」
兵士「こらっ暴れるな!王の御前であるぞ」
大臣「来たか・・・」
女騎士「くっ・・[ピーーー]なら殺せ!覚悟は出来ている!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1336578938(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
<>女騎士「くっ・・勇者と共に旅にだと!」
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 01:08:32.06 ID:HYrMueFAO<> 兵士「こいつ!王になんて口を!」
王「まあ落ち着け・・・女騎士よ」
女騎士「なんだ!敵国の王よ!」
王「我が国の勇者と共に魔王を倒して来てはくれぬか?」
女騎士「は?なんだと・・・」
大臣「王よ!ムチャクチャです!我が国に甚大な被害をあたえたコイツを・・」
王「仕方ないんじぁ・・・我が国は魔王軍が攻めてきた時の為に兵士一人もかく事が出来んし・・・」
女騎士「くはは、お断りだな!何故敵国の者と共に行かねばならぬ!無理だ!」
兵士「こいつッ!王に対して!」ボカッ
女騎士「クッ・・・ふんっ!さあ私を殺せばいい!」
王「兵士は下がっておれ・・・なあ女騎士よ、敵国、敵国と言うな」
女騎士「何故だ?我が祖国の敵を敵と呼んで何が悪い」
王「お前の国は滅んだぞ、魔王によってな・・・」
女騎士「へっ・・・?」
大臣「はい、あなたの国は滅びましたよ、わが国の兵士が行った時にはもう・・・
少ししか生き残ってませんでした・・」
女騎士「う・・・嘘だ!騙されんぞ!」
兵士「本当さ・・・証拠に・・・」
平民「女騎士様!!」
女騎士「お前は・・・わが国の大臣じゃないか!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 01:18:28.18 ID:HYrMueFAO<> 平民「・・でわが国は・・魔王にグスン・・・」
女騎士「そうか・・・そうだったのか・・しかしそうやすやすと敵国の・・・」
王「クックックッこれを聞いても無理かな?・・・お前は騎士ではなくなったのだ!」
女無職「そんな!!」
王「ただの女じゃ!」
女無職「ちくしょう!」
王「つまらない女じゃ!無職じゃ!」
女無職「クソッ!クソッ!」グスグス
王「ハーッハッハッハッ!」バンバン
大臣「・・・王よ・・・本題に・・・」
王「そうだった・・・しかしわしならお前をまた騎士にしてやれるぞ・・」
女無職「クッ・・・卑怯な・・・」
王「取引じゃよ取引・・・お前を騎士に戻してやろう・・・その代わり・・」
女無職「・・その勇者とやらに会わせろ・・」
大臣「受けて貰えますか・・・」
女無職「勇者とやらに会ってから決める」
王「そうか!おーい勇者!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 01:30:44.83 ID:HYrMueFAO<> 勇者「なんだぁ―!呼んだかぁ!」ドタドタ
母親「これ!王様に向かって・・・」
王「よいよい・・勇者よ、魔王がきおったぞぉ!お前の出番じゃ!」
勇者「よっしゃ!魔王なんかなあ俺がコテンコテンにしてやんよ」シュッシュッ
王「その意気じゃ!」
大臣「ははは・・・」苦笑い
女無職「ちっ・・・ガキじゃないか・・・」
勇者「カッチーン!なんだぁ?この失礼なねえちゃんは?」シュッシュッ
王「お前と旅する女騎士・・・いや・・女無職じゃ!」
兵士「プッ」クスクス
女無職「クッ・・・」ギリッ
勇者「こんなのいらねえよ!俺一人で十分さ!」
王「ダーメじゃ、連れていかんなら行かさんぞ、」
大臣「勇者殿、女騎士・・・いや女無職は騎士の頃、
敵国からここまでのあの長い距離を一人で旅した冒険のエキスパート
連れて行って損はありませんぞ・・・」
勇者「ちっ・・・しかたないなあ・・・ねえちゃん、ついてきていいよ、足ひっぱんなよ!」
母親「ほほほ・・・すみません、これっ!この子は、」
女無職「・・・私は行かんぞ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 01:45:37.48 ID:HYrMueFAO<> 王「へっ?」
女無職「こんな甘ったれたガキを連れて行くなぞ、死にに行くようなもんだからな、
一人旅より危険だ、」
大臣「・・・・」
勇者「ムカつくねぇちゃんだな!俺も嫌だよ!こんな奴!」フンッ
王「そうか・・・仕方ない・・・兵士お前が行け」
兵士「へっ私ですか・・・」
王「女無職は無理だったのじゃ・・仕方あるまい・・女無職を地下室に戻してから勇者と出発じゃ・・・」ションボリ
兵士「わっ・・分かりました・・・」(うへぇ・・ヤだよ・・)
女無職「・・・・・・」
勇者「なんだよ!みんなして!俺が弱いみたいに!変だよ!」
母親「勇者・・・」
平民「・・・我慢なりません!このヘタレ!」パシッ
女無職「!!」
平民「あなたはそれでも騎士ですか!主君の為に忠誠を誓い、
命掛けで戦ったあなたはどこへ行ったんですか?
魔王によって滅んだ我が国の為に立とうと思わないのですか?
今は敵味方言ってる場合じゃないんですよ!
そうですね!あなたには地下牢がお似合いです!王様!連れて行ってください」
女無職「・・いや今は無職だ・・・しかし」
平民「くっ・・・早く私の目の前から・・」
女無職「お前の平手打ちは効いたぞ・・・」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 02:03:41.77 ID:HYrMueFAO<> 平民「なっならば!」
女無職「王よ・・私が行こう・・いや有り難くいかせていただきます!」
王「そうか・・・わかった!大臣・・登記簿と剣を・・」
大臣「はっ!」
王「女無職よ・・・汝我が国の礎となる事を誓うか?」剣を右肩に置く
女無職「はっ!」
王「汝の我が国に忠誠を誓うか?」もう一方の肩に剣を置く
女無職「はっ!」
王「わかった!汝今より女騎士と名乗るが良い!我が国と貴公に神の祝福を!」頭に剣を置く
女騎士「有り難き幸せ!」
王「よし!儀式も終わった事だし!パレードじゃ!勇者よ!」
勇者「・・・なんだよぉ」
王「お前の凱旋じゃ!楽しんでこい!お前の元気な姿を皆に見せてこい!」
勇者「ちっ・・・わかったよ・・・」
勇者「よろしくな!女騎士!」スッと手を出す
女騎士「勘違いするなよ・・私はお前を認めた訳じゃない・・がっしかし・・」ガシッと手をつかむ
女騎士「お前はこの国の勇者だ」
勇者「よぉし!んじぁあ!行ってくるぜぇ!王さん、大臣、兵士、母ちゃん楽しみにしてな!
俺がチャチャっと世界を救ってやるよ!」
王「うむ!楽しみにしとる」
大臣「フフ、あなたには神がついておいでです」
兵士「頑張ってくれよ!」
母親「勇者、行きなさい・・・父のように猛々しく」シクシク <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 02:17:14.43 ID:HYrMueFAO<> 平1「ワーワー!勇者が行くぞ!」
農民「勇者、魔王倒してきたらお前が死ぬまで野菜沢山送ってやるよ!」
勇者「いらねえよ!」
平「勇者頑張って、悪い魔王を倒してね、」
勇者「任せとけって」
娼女「勇者ちゃん、魔王を倒して大人になったら・・お姉さんと遊びましょう・・ウフフ」
勇者「デヘへ・・」
村乙女たち「キャーキャー勇者、行け行け勇者!」
勇者「ウッヒョー!」
商人「勇者くん、これを持って行きなさい、これも、これも、これもいるよ」ポイポイ
勇者「こんなに持てねえよ!」
老人「勇者や・・・お前もそんな年なんだねぇ・・・無理だけはしないでおくれ・・」
勇者「俺に無理はなぁい!」
子供達「勇者どこいくん?僕達も連れて行ってよ!」
勇者「ダメダメ遊びに行くんじゃないんだから」
ワーワーワーワー
勇者「こらこら!俺の体は一つしか無いんだよ!」
女騎士「なんだ・・この人気は・・伊達に勇者じゃないってことか・・・」
王「ふふ・・・やっとるやっとる・・・頑張ってこいよ・・クソ坊主」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 02:24:20.24 ID:HYrMueFAO<> 女騎士「やっと、旅立ちだな、時間がかかり過ぎだ、行くぞ」
勇者「おう!」
ワーワー勇者ぁー!
勇者「・・・・」
女騎士「なんだ?もうホームシックか?家に帰ってもいいんだぞ」
勇者「冗談!」
女騎士「そうか、魔王を倒すまでこの国には来ないがいいか?」
勇者「がってんしょうちのすけ!」
女騎士「そうか」ニヤリ
女騎士「すぐ近くの一気に村まで一気に行くぞ!」
勇者「おう!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 02:33:41.61 ID:HYrMueFAO<> 〜タダノ村〜
小さい小さい村、旅人には宿以外何にもないタダの村
女騎士「なんとか夜になる前についたな、魔物にも会わなかったし」
勇者「・・・」ハアハア
女騎士「なんだ?もうバテたのか!」
勇者「そんな訳ハアハアある・・・ゲホゲホ・・か・・」ハアハア
女騎士「な・・・ちょっとこい、」
勇者「まっ・・・まてよぉ・・ハアハア」
村の外にでる
女騎士「何か手ごろな奴は・・・」キョロキョロ
スライム「プルプル」
女騎士「いたいた、あいつでいい、おーい勇者ご一行様だぞぉ!」
スライム「!!」ガーッ
スライムが襲ってきた
女騎士「お前、あいつを一人で倒してみろ・・・」
勇者「なんだ?雑魚っぽいな!楽勝よ!指一本でコテンコテンにしてやんよ!」
女騎士「黙ってやれ!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 02:40:51.20 ID:HYrMueFAO<> 勇者「はぁはぁ・・・はぁぁー!」
ミス!スライムはダメージを受けない!
スライム「ガーッ!」
勇者「ぐふぅ!」
スライムの攻撃、勇者に3ダメージ!
女騎士「な、なんて事だ・・・」
スライム「ガーッ!」
会心の一撃!勇者に6ダメージ!
勇者「もう・・・あかん・・・」ガクッ・・
スライム「♪〜ガーッ!」
女騎士「おい、調子に乗るなよ・・・」
スライム「ビクッ・・・」サーッ
スライムは立ち去って行った・・
勇者「・・・」目を回している
女騎士「お前・・・弱過ぎるだろ・・・」
女騎士は勇者を背負い村に入った <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 02:51:16.20 ID:HYrMueFAO<> 村人「うわぁ・・・この子手酷くやられてますねぇ・・・一体何と戦ったんです?」
女騎士「スライムだ・・・」
村人「・・・はは、まあ沢山いればアイツらも強敵ですから・・・」
女騎士「一匹だ」
村人「へっ?まあ!新種の?」
女騎士「普通のだったな」
村人「えっ!この子普通のスライムに負けたんですか?うちの十歳の娘でも、倒せますよ!」
女騎士「そうだが、」
村人「・・・ふふふふ、アーハッハッハ、ちょっと甘やかして育て過ぎじゃないですか?
今の時代これじゃ、不憫ですよ、」
女騎士「全くだな」
勇者「・・・」キュー
女騎士「くっ・・・全治3日ぐらいか・・・こいつが魔王を倒せるまでに何日かかるんだ?
・・・多分魔王が世界を滅ぼすほうが早いぞ
ちくしょう!嫌な役目だな!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 03:07:48.64 ID:HYrMueFAO<> 宿
宿主「すみません・・・今日は一杯で、シングルルームしか開いてないんですよ・・・」
女騎士「こいつと相部屋か・・・仕方ない・・・」
勇者「・・・」キュー
宿主「すみませーん」
〜部屋〜
女騎士「今日は1日で色んな事があったなあ・・・」
女騎士「私の祖国が・・・はぁ・・・」ガクッ
勇者「くっ・・・くくっ!」
女騎士「なんだ?・・そうか・・・包帯を変えてやるか・・・世話の焼ける奴だ」スッ
勇者「グッググッ・・・・・ハァ・・」スゥスゥ
女騎士「寝たか・・・まあ・・・こいつも大変だな・・・任務重大なんだぞわかってるのか?」
勇者は小さく若いとても14歳には見えない
まだまだ子供のようなあどけなさが残る勇者のほっぺたを触る
女騎士「・・・寝るか・・・」ソファで寝ようとベッドを離れようとする
勇者「・・・」ガシッ
女騎士「なっ・・勇者!」
勇者「・・・」スゥスゥ
女騎士「寝てるか・・・ふん・・甘ったれが・・・」
手を引き離そうとするが離れない
女騎士「ちっ・・今夜だけだぞ・・・」
女騎士が勇者の布団に入る
女騎士「あっ・・・暖かい・・」勇者はとても優しい暖かさを放っていた
女騎士は勇者の横に寝そべる
女騎士「何だろう・・・凄く心地いい・・・」
勇者「・・・」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 03:16:02.08 ID:HYrMueFAO<> 女騎士「おっ起きて無いよな・・・」
勇者「・・・」スゥスゥ
女騎士は勇者を抱き寄せた
あまりにも暖かいからだ
心まで気持ちよくなる
女騎士「・・・いい・・・」ウトウト
女騎士は勇者を抱いたまま寝てしまった <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/05/10(木) 03:27:49.48 ID:gNHLIv3to<> ワッフルワッフル <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 03:28:42.04 ID:HYrMueFAO<> ヒゲを蓄えた屈強な男が平原に立っている・・その隣には子供が一人
子供「お父さん、どこかに行くの?」
ヒゲ「お父さんは、行かなくちゃいけない」
子供「どこに?」
ヒゲ「遠く、遠くに沢山の人をいじめてる奴がいるんだ、懲らしめなくちゃ、」
子供「お父さんじゃなくちゃダメ?」
ヒゲ「お父さんは勇者だからね、」
子供「勇者?」
ヒゲ「選ばれた人さ」
子供「誰に?」
ヒゲ「神様に」
あたりがぼやけだしヒゲが闇にくるまって遠くに行く
子供「お父さん!どこへ行くの?お父さん!」
ヒゲ「お父さんは勇者だからね・・・」
子供「置いてかないで!待って!お父さん!」
ヒゲ「行かなくちゃ・・・いけない」
行かなくちゃ・・行かなくちゃ・・行かなくちゃ
エコーがかかる
子供「待って!」
追いかける子供の足下に穴があく ・・・
勇者「お父さん!」ハッ
勇者があたりを見回す
勇者「ああ、夢か、タチワリ〜、」頭をかく
隣には女騎士が寝ている
勇者「あれ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 03:38:00.55 ID:HYrMueFAO<> 女騎士があられもない姿で寝てる
しかも裸だ、手を勇者の腰にへばりつかせて寝てる
勇者「えっと・・・」
女騎士「うう〜ん、」スリスリ
勇者に体をスリ寄せる
勇者「ごっ・・・ゴクリ!」勇者は考えた、昨日の記憶が無い、何か大切な物を女騎士に捧げたのか・・・
勇者「・・・」もう一回捧げてもいいよな・・・
女騎士「うう〜ん・・・」パチパチ
勇者「ややや、やぁ、おはいよよ、よ」飛びっきりの笑顔を見せる
女騎士「いやぁぁぁぁ!」女騎士のパンチが勇者の顔面を貫いた
勇者「おは、は、」ガクッ
勇者はまた眠った
女騎士「あっ・・・そうか、昨日、なにもしてないよな・・・」自分の股を見る
良かった何もされてない
それじゃあ裸なのは、そうか自分で脱いだんだ・・・
女騎士「勇者・・・すまん」合掌する <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 03:48:38.83 ID:HYrMueFAO<> 勇者「あ〜おはよ―さん…」勇者が目を覚ました
女騎士「ゆゆ、勇者、すまんかった・・・」
勇者「何が?」
女騎士「なぶるな、お前を殴った事だ・・・」
勇者「えっ!何で?」
女騎士「何でって・・・覚えてないのか!」
勇者「何を?昨日確か・・街を出てタダノ村について・・スライムと戦って・・・あっ!」
女騎士「ギクッ!」
勇者「負けたんだった・・・」
女騎士「そうか」ホッ
そうか!覚えてない!パンチして良かった!パンチオーライだ!
勇者「あの時は・・・そう!調子が悪かったんだ!
ウンコしたくて、熱が出て、足は捻挫してて、腕は修行で疲れてたし
今日は違うぞ!今日は!」勇者が立ち上がって剣を取る
女騎士「ま、まて、お前キズは?」
勇者「治ったよ!あんなキズ一晩寝れば治るさ!」
あのキズは一晩で治るキズじゃ無い、おかしい・・・
女騎士「これが・・・勇者の血か・・・」
勇者「治りが早いんだ!よっしゃ!行くぜ!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 03:59:39.63 ID:HYrMueFAO<> 女騎士「まて!お前、なんだその剣の握りは?」
勇者「なんだって普通だよ・・・」
剣の端をを持っているこれでは力が出るわけがない
女騎士「お前・・・構えてみろ・・・」
勇者「なんだよ?惚れたか?」チャキ
女騎士「なんだ、その隙だらけの構えは、基本構えはこうだ!」チャキ
勇者「こ、こうか?」チャキ
女騎士「違う!ええい面倒くさい!お前、ついてこい!」
宿主「おはよーございますプッ」クスクス
スライムに負けた勇者の話題は村に広がっていた、
さすが小さな村だ、情報が早い
村人「アイツダヨアイツスライムに負けた奴は・・」ヒソヒソ
ガキ「僕だってスライムぐらいなら勝てるよ」クスクス
勇者「なんだなんだ?俺の噂か?流石に勇者はつらいなぁ」ペシペシ
村人\ドッ/
女騎士「だ、黙ってついてこい!」カーッ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 04:10:03.50 ID:HYrMueFAO<> おおありくいが現れてた
この辺じゃ最強のモンスターだ、農民がコイツに殺された例もある、
勇者「今日はコイツか!行くぜ!」
女騎士「お前は下がってろ!いいか、一瞬だ、しっかり見てろ!」
勇者「わっ、わかったよ・・・」
アリクイ「ギギッ!」
女騎士「どうした?こないのか?人間の肉、好きだろ?
その長いしたで私の脳みそすすりたいんだろ?」
アリクイ「ギエエイ!」
おおありくいの突進、
女騎士「バカが!挑発に乗ったな!」
女騎士は突進してくるアリクイに横一線の太刀を浴びせた
おおありくいダメージ!545ダメージ!
おおありくいは粉々に砕け散った・・・
勇者「ひぇぇ・・・」勇者はアリクイの血しぶきにたじろいだ
女騎士「これが、剣術だ!わかったか!」
勇者「ありのまま、起こった事を話すぜryチャチなものじゃねぇ!」
女騎士「はあ・・・」ガクッ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 04:15:51.08 ID:HYrMueFAO<> 女騎士「まあ・・・いい・・ほれ・あっちにスライムだ・・・戦ってこい・・・」クイクイ
勇者「わかった!昨日のリベンジだ!行くぞ!であえであえ!」
スライムが現れた
勇者「ずああ!」
スライムに1ダメージ!
スライム「ピキー!」ガーッ
勇者「なんの!」
勇者は盾で受けた!0ダメージ!
女騎士「ちょっとだが強くなってる・・・」
勇者「ぐふぅ!」
勇者に2ダメージ!
女騎士「気のせいか・・・」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 04:29:49.55 ID:HYrMueFAO<> 勇者「た、倒した・・・」
スライム「ピキー」キュー
女騎士「やっとか・・・それじゃあ、トドメを・・・」
勇者「ダメだ!」
女騎士「は?」
勇者「こいつは・・・昨日の奴さ、つまり俺のライバル!
こいつのおかげで世界の広さ思いしったよ・・・
こいつは、もうマブダチさ!」
スライム「ピキー…」
女騎士「・・・お前はアホか・・・こいつだって群れをなして人間を殺したりするんだ
立派な魔物なのさ、いちいち情を移してたら魔王も倒せないし
キリがないだろ・・・」チャキ
勇者「ダメだ!それにコイツは人間を殺してないさ・・・」
女騎士「何故わかる?」
勇者「分かるんだよ、スライム、本当は俺に会いに来たんだよなぁ?
不器用なだけだよなぁ」パアア
女騎士「な、なんだ・・・」勇者がほんのり光出した、スライムのキズが癒えていく
女騎士「ふ、ふわぁ・・・」勇者の光が女騎士から力を奪う
女騎士は勇者を抱きしめたくなった
何故だかわからないが・・・
女騎士(まて・・私・・まてまて・・・ふわぁ・・・勇者ぁ・・・)
女騎士が一歩一歩スライムを抱いた勇者に近づく
もう少しで手が勇者を包む所で勇者の輝きが消えた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 04:41:05.32 ID:HYrMueFAO<> 女騎士「ハッ」サッ
勇者から離れる
スライム「ピキー!」
スライムは元気になり勇者から離れる
勇者「あっ!」
女騎士「・・・話にならんなそんな甘ったれでは、これから持たんぞ」(危なかった・・・あの光は・・一体・・・)ドキドキ
勇者「ごめんごめん!次はちゃんとやるさ!」
女騎士「・・・ふん・・・次はあのカラスだ・・」
ガサガサッ!
スライム「・・・・」
女騎士「!!さっきのスライム、愚かな・・・救われた命を・・・」チャキ
スライム「プルプル」
勇者「ま、待てよ、女騎士!・・・」
スライム「・・・」
勇者「お前も一緒に来たいのか?」
スライム「ピキー!」
女騎士「な、何を言ってるんだ!魔物と行く勇者があるか!ダメだ!」
勇者「ツラい旅になるぜ!準備はOKかよ!」
スライム「ピキー!」
女騎士「お前、私の話を・・勇者「OK!ついてきな!マイ ライバル!」
スライム「ピキー!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2012/05/10(木) 04:45:09.47 ID:i9Yb/5R9o<> 魔物にも効くほどの強力な魅了能力か
勇者より魔物使いとかの方が向いてそうだな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 04:56:37.21 ID:HYrMueFAO<> 勇者「はあはあ・・」ヨロヨロ
女騎士「どうした?お前はその程度か?」(1日でカラスを一人で倒せるまでになるとはな・・・)
勇者「あ、あのさあ!」
女騎士「なんだ?」
勇者「勇、者!勇、者!なの俺は!『お前』って名前じゃないの!勇者って呼んでくれよ!」
女騎士「なんだそんなことか・・・それいう口はだな・・・」ダダッ
勇者「なんだってな!うっうわっ!」
女騎士を組み伏せ馬乗りになり剣を当てる
女騎士「一人前になってから言うことだな」チャキ
勇者「くっ・・・くそぉ!言わせてやる!」グッグッ
女騎士「フフ・・・口ばっかりは一人前だな・・」
女騎士は気づいた馬乗りになった勇者が暖かい事に
逃れようともがく勇者・・・
可愛らしくない事もない・・・
勇者「くっ・・・ギブギブ!負けたよ!女騎士!おい!女騎士!」
女騎士「・・・」グググッ
勇者のお腹は子供らしく柔らかい
顔は汗だくでちょっと汚れている
唇はほんのりさくらんぼ色で
女騎士「・・・唇・・・」ガシッ
勇者「・・・女騎士?怖いぞ・・・なんか・・」
スライム「ピキー!」ガーッ
スライムが女騎士に体当たりをする
女騎士「ハッ!・・まあいい!ほら次はアリクイだ!行け!」アセアセ
勇者「お、おう!行くぜ!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 05:04:31.87 ID:HYrMueFAO<> 宿
宿主「あらあら、お連れさん、また怪我してますね・・プッ」
女騎士「そうだな」
宿主「今日はツインが開いております、」
女騎士「それにしよう」
宿主「お連れさん、また・・・スライムに?」
女騎士「いや、スライムは仲間にした」
スライム「ピキー!」
宿主「うわっ!!魔物って仲間に出来るんですか?!」
女騎士「さあな、今日はおおアリクイに負けたんだ」
勇者「・・・」キュー
宿主「おおアリクイ!当たり前ですよ!
我々の態度も悪かったけどムチャさせ過ぎですよ!」
女騎士「そうかな、良い所までは行ったがな」ニヤリ
宿主「はあ・・・」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 05:17:50.78 ID:HYrMueFAO<> また勇者は寝てる
今日はツインルーム、ベッドが二つあるから一つのベッドを共有する必要はない
女騎士「よく・・・寝てるな・・・」
勇者の布団に手を突っ込んでみる、やはり暖かい
女騎士「お前は、どうして暖かい?」
手がドンドン勇者のベッドに入り込んで行く
女騎士「それが、勇者の力なのか?」
片手は完全にベッドに入り込んだ
今、肩をいれようとしてる自分を自覚している
女騎士「お前は本当に暖かい・・・心まで暖かくなる・・・」
肩がずっぽり勇者の布団に入る
プニップニッ
女騎士「プニッ?」布団の中を見るとスライムがいた
女騎士「スライム・・・ハッ!」これ以上はダメだ!と抑制がかかる
今日はなんとかごまかせたが
明日も続けば流石に無理だ・・・
女騎士「・・・くっ・・・今日は寝よう・・・」何故か口惜しい自分がいる
勇者の暖かさは祖国を失った悲しみを和らげてくれたからだが
そんな事、女騎士には分からなかった <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 05:32:48.50 ID:HYrMueFAO<> 敵王「女騎士よ・・・わが国の為に戦え!」
敵大臣「女騎士様・・・長い旅ですが、ご無理をなさりませんように・・・」
敵コック「そんな強がってもダメよ!女騎士ちゃん、
あなたが実は心の繊細な子なのはあたしちゃーんと知ってるよ
怒った?」
敵女剣士「女騎士・・・あたしね・・・戦争終わったらね・・・結婚するんだ
うん、彼と・・・ならいいかなって
もうすぐ戦争終わるよね?」
敵姫「女騎士すまぬな・・・幼き頃より友のおぬしを巻き込んでしまって・・・
父上に言ってなるべく早く終わらせるからのぉ
そうじゃ!見ろ妾の作った花冠じゃ
今日はそなたが姫君じゃ・・・」
王「おぬしの国は・・・滅んだ・・・」
滅んだ・・・滅んだ・・・
女騎士「うっうっ・・・うっ」
深夜寝ぼけた女騎士むくりと立ち上がる
顔が苦痛で歪んでいる
女騎士は眠る勇者に抱きついた
母親にすがる子供のように
女騎士「私の・・・私の大切な人たくさん死んじゃったよぉ・・・」グシッグシッ
ただ勇者の放つ温もりが女騎士の心を何故だか癒やした <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 05:46:24.58 ID:HYrMueFAO<> 勇者「んぐぐ!おはよーさん!」
勇者が目覚めると女騎士はいなかった
勇者「あれ?女騎士は?」
スライム「ピキー?」
勇者「剣もねぇじゃん・・・」出て行ったんじゃないか?と脳みそをよぎる
勇者「出て行っちまったのかよ!女騎士!」
ブオン!ブオン!
外からもの凄い音がする
勇者「なんだ!なんだ!行くぜ!」
スライム「ピキー!」
女騎士「ふん!まだだ!ふん!ふん!」ブオンブオン
女騎士が汗だくで素振りをしていた
勇者「すんげぇ・・・」
女騎士「はあ・・・はあ・・・勇者見ているな!」キッ
勇者「う、うわあっ!」ギクッ
女騎士「なぁに、早起きは良いことだ、怒らないから出ておいで」
勇者「す・・すまん!声かけるタイミングを逃しちゃってよ!」
女騎士「お前もやってみろ!気持ちいいぞ!」ニコ
勇者「!!」カーッ
女騎士「どうした?」
勇者「女騎士の笑顔初めてみたから・・・」
女騎士「!!・・・バカ・・・くだらない事言ってないで・・・練習だ!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 05:52:41.70 ID:HYrMueFAO<> 勇者「ふん!ふん!」ファンファン
女騎士「なんだ!そのへっぴり腰は!」ビシッ
勇者「アウチッ!」
スライム「ピキー!」ガルル
女騎士「なんだ!お前も鍛えてやろうか?」
スライム「ピキープルプル」
勇者「なんか女騎士、絶好調だな!」ファンファン
スライム「ピキィ…」
女騎士「勇者よ・・・」
勇者「なんだ!」
女騎士「必ず、必ず、魔王を倒そうな!」
勇者「あたぼーよ!」ファンファン <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 06:18:02.10 ID:HYrMueFAO<> 宿主「おや、女騎士さんと・・・プッ・お連れさん、朝ご飯ができてますよ」
勇者「おっ!いいねえ!ジャストタイミング!」
宿主「今夜もお泊まりになるなら先にとっておきます?」
宿主「予約すれば満杯になっても大丈夫ですし」
女騎士「いや、もう発つからいい・・・」
宿主「へっ?」
女騎士「次の街に向かう確か次は・・・カネアルド王国だな」
宿主「ば・・・ばかな」
勇者「やっほー!次の街か!楽しみだぜ!」
宿主「ちょっとあんた・・・やめときなさいよ・・お連れさんスライムも倒せないんでしょう?
死んじゃいますよ・・・あの歳で死なすのは酷ですよ」女騎士の肩に手をかけヒソヒソと話す
女騎士「心配どうも」ドンッと胸を肘でつく
宿主「こほっ・・・しりませんよ・・」
女騎士「こいつなら大丈夫さ、もうおおアリクイでも倒せるからな」
勇者「おーい!おっちゃん!早いとこ飯にしてくりー!」
宿主「はあ・・・親バカかな?・・・」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 06:32:27.40 ID:HYrMueFAO<> 村人「あのスライムに負けたガキが村を出るってよ」ヒソヒソ
村人2「えー、大丈夫かねぇ・・」ヒソヒソ
ガキ「もう・・・行くんだ・・・」ヒソヒソ
女騎士「ほら!勇者!早く行くぞ!」
勇者「まあ待てよ!女騎士!俺の噂で持ちきりの村人たちに挨拶してやらなきゃな!」
女騎士「わっ!バカ!止めろ!」
勇者「皆さーん!安心して下さい!私は勇者でーす!
今から魔王をケチョンケチョンにして来まーす!
寂しいだろうけど!まあすぐ終わるから
何もない村だけどまた来てあげまーす!」手を振る
村人達\ドッハハハハ/
女騎士「ほら!早く行くぞ!」カーッ
宿主「坊ちゃん!」
勇者「なんだ!おっちゃん!」
宿主「坊ちゃん・・危なくなったら、あのねえちゃんにちゃんと伝えてここに戻っておいで
タダで泊めてあげるからね・・無理しちゃ駄目だよ」
勇者「おっちゃんありがとう!でもな!俺に無理はなぁい!」グッ
宿主「坊ちゃん・・・行っちゃった」
平原にて
女騎士「今回は長旅になる途中洞窟も通るしな踏ん張れよ」
勇者「大丈V!」グッ
スライム「ピキー!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 06:42:30.91 ID:HYrMueFAO<> 洞窟内
女騎士「どうした・・・疲れたか?」
勇者「冗談!平気さ!」ハアハア
女騎士「ムチャするな近くに村も無いんだからな
ここは魔物の匂いがしないな・・
よし・・・ここに結界をはろう」
勇者「そんな必要はないぜ!」ハアハア
スライム「ピキーピキー!」
女騎士「お前のスライムも休めと言ってる
大体洞窟内だから分からんだろうが
もう夜だ、」
勇者「へっ?つ、つまり・・・」
女騎士「野宿だ・・・怖いか?」クスクス
勇者「へへッ!キャンプみたいだな!楽しそうだ!」
女騎士「その意気だ、テントを張ろう」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 06:56:05.16 ID:HYrMueFAO<> パチパチと火花が揺れる
勇者「へへっ本格的にキャンプだな!」
鍋からお粥を掬う
女騎士「あまり油断はするなよ、ここは結界が張ってあるが
一歩出れば魔物の巣だからな」お粥を食べながら言う
勇者「あ、あまり驚かすなよぉ・・・」キョロキョロと周りをみる
スライム「ピキー!」スライムもお粥を食べている
女騎士「ははは、お前の事はスライムが守ってくれそうだな
まあ大丈夫さ、この結界はそんなにやわじゃないからな」
勇者「へえ!すげーな!どこのヤツなの?」
女騎士「こ・・・これは・・・」
勇者「これは?」
女騎士「そうだ・・・祖国の女剣士から貰ったものだ・・・
バカだな、私、すっかり忘れてた・・・」
勇者「・・・・ごめん」
女騎士「いや、すまん、お前が気にする事じゃないんだ、
さあ、明日は早いぞ、もう寝よう」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<>sage<>2012/05/10(木) 06:59:04.54 ID:1WWsqMJAO<> sage進行で <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 07:12:30.97 ID:HYrMueFAO<> 女騎士「勇者・・・寝たか・・・」
勇者「・・・」スヤスヤ
女騎士「女剣士、お前のくれた事すっかり忘れてたんだなあ」
〜〜〜〜〜
敵女剣士「じゃーーん!」
女騎士「これは?」
敵女剣士「女騎士は寝坊助だからね、野宿で襲われて死なないように結界だよ!」
女騎士「へぇ・・・効くのか?」
敵女剣士「当たり前じゃん、魔術師の村のスッゴい魔術師が作ったものだったんだから!」
女騎士「高かったろう?」
敵女剣士「費用は、ぜーんぶ敵姫様が出してくれたよ、愛され上手だねぇ、憎いよ!コノコノ!」
女騎士「ありがとう、本当に、ありがとう」ニコ
敵女剣士「うーんその笑顔いただき!いいよ、私の分も買ったからさ!今頃、敵姫様費用を見ておったまげてるよ」
女騎士「あっこの、私をダシに!敵姫様を!」
敵女剣士「怒らなーい」キャハハ
〜〜〜〜〜〜
女騎士「・・・・」ギュウ
眠る勇者を背中から抱きしめる形になる
最近は眠る勇者を離す事ができない
壊れそうになる心を休めてくれる
精神安定剤なのだ・・・
スライム「キュー!キュー!」
女騎士「どうした?」
ドシン・・・ドシン・・・
女騎士「な、なんだ・・・!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<>sage<>2012/05/10(木) 07:23:18.60 ID:HYrMueFAO<> ドシンッ!ドシンッ!
おかしい!足音が近づいてくる!それにこの辺にはそんなにデカいヤツはいないハズだ!
周りの魔物でさえどよめきたっている
ドシーン!ドシーン!
女騎士「おい!勇者!起きろ!ヤバいぞ!おい!」
勇者が起きない!
女騎士「ちっ・・ちくしょう!」女騎士が勇者を背負う
女騎士「おい!スラ公逃げるぞ、はや・・・・」カランカランと剣を落とす
グレートドラゴンだ・・・
この辺には間違ってもいないハズの竜
なる程、結界が効かないわけだ、格が違う
女騎士「・・・」チャキ
勇者を背中から落とし剣を構える
女騎士「おい・・・スラ公、勇者を起こして逃げろ・・・」
スライム「ピキー?」
ああ、今日、私は、死ぬ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 07:35:07.94 ID:HYrMueFAO<> グレートドラゴンは剣を構えた女騎士を睨む
グレートドラゴン「グアアアアア!!」
雄叫びをあげただけで女騎士は吹っ飛ばされた
女騎士「グッ・・・ハッ・・・」壁に叩きつけられた
スライム「キューキュー!」
勇者「・・・・」
勇者はまだ起きていない!異常だ・・誰だってこの状況なら飛び起きる
スライム「キュー」スライムはグレートドラゴンを睨み
グレートドラゴンが睨み返した
二匹の睨み合いは続いた
スライム「キュー…」
女騎士「スライム!」所詮は魔物だ、強い魔物には逆らえないんだろう
むき出しのまま放り出された勇者にグレートドラゴンが近づく
女騎士「お前の相手は私だ!」女騎士は駆け出そうとしたが
グレートドラゴンに一睨みされただけで
全く動けない!
女騎士「ち・・・ちくしょう・・・」ボロボロ
自然と涙がこぼれ落ちる、勇者が女騎士の中でそこまでの存在になっていたのだ
グレートドラゴンが勇者を鼻先でつつくと・・・
勇者は光り出した・・・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/10(木) 07:47:47.90 ID:HYrMueFAO<> スライムの時とは比べ物にならない光を放ち宙に浮かび上がった
女騎士「ゆ、勇者ぁぁーー!」眩しすぎて目が開けられない
勇者「・・・」
勇者はまだ眠っている
グレートドラゴンは勇者を見つめて
歌に似た遠吠えをした
グレートドラゴン「オ〜オ〜オオ〜オ〜!!」
目が慣れてきた女騎士が見たのは
美しく青い光を放つ勇者の額に一筋の強い光が上から差しているのだ
洞窟の中には光が入りこむ隙間はないはずだ・・・
女騎士「勇者・・・お前は・・・いったい・・・何者だ・・・」
女騎士が「勇者」と呼ばれる人間を見たのはコイツが初めてでは無い
「勇者」は一人じゃない世界中にいる
しかしコイツだけは他の「勇者」とは全然違うのだ、
果たして「勇者」なのか?そんな疑問も湧く
女騎士「私は・・・お前が・・・恐ろしいよ」
さっきまで傍若無人だったグレートドラゴンをまるで犬のように跪かせる
勇者は安らかに眠っている <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<>sage<>2012/05/10(木) 07:56:54.37 ID:HYrMueFAO<> グレートドラゴンは勇者が輝きを失った時に
名残惜しそうに鼻先で勇者をつつき帰って行った
女騎士「あいつは、一体何をしに・・・勇者!」
女騎士は勇者に駆け寄って勇者を抱いた
女騎士「あっつぅ!」勇者が熱した鉄板のようにとても熱い
しかし女騎士は熱さを我慢して勇者の首に手を当て脈をみる
女騎士「くっ・・・」ジュウウ
良かった!生きてる!
女騎士「ああ!勇者!」ダキッ
女騎士「アッツ!」パッ
スライム「プルプル」
女騎士「・・・寝よう・・・とりあえず疲れた・・・」
勇者が明日もこの温度なら勇者の腹で茶を沸かす事に決めた
起きた時今まで通りの勇者ならば・・・だが <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<>sage<>2012/05/10(木) 08:05:31.67 ID:HYrMueFAO<> 勇者「おい!女騎士!起きろって!寝過ぎだよ!」ユサユサ
女騎士「う・・・ううん・・・お母さん・・」暖かい手、お母さんの手、優しい手、
女騎士は勇者の手を取り自分のほっぺたにつけ擦り付ける
勇者「おいおい!寝坊助さん!多分朝だぜ!さっさと行こうよ!」
勇者「スライムもほら!起きろって」
スライム「プルプル…」
勇者「おーい!女騎士よぉ!」
女騎士「五月蝿い!誰のせいだぁ!」シュッ
勇者「へっ?ぐぼぁ!」ボクゥ!
勇者は気絶した
女騎士は気絶した勇者を抱き枕にしてまた眠り初めた
女騎士「うう〜ん・・暖かい・・・」スリスリ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<>sage<>2012/05/10(木) 08:16:07.65 ID:HYrMueFAO<> 勇者「ふわぁ・・・おはよーさん!よっしゃ張り切って行こう!」勇者はまた忘れている
女騎士「・・・勇者・・・体に異常はないか?」
勇者「なんでよ?ピンピンしてるぜ!」
女騎士「いや、ちょっとでもいい、昨日と違う所はないか?」オドオド
勇者「う〜ん・・・あっ!」
女騎士「な、なんだ!」
勇者「腹減った!飯にしようぜ!」
女騎士「バカ!そういうのんじゃない!なんかもっと・・・なんだ・・色々だ・・」
勇者「何言ってんのかわかんねーな!俺なんか変か?」
女騎士「う〜ん、見た目は変わってないな・・・もういい飯くって行くぞ・・・」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<>sage<>2012/05/10(木) 11:40:39.33 ID:1WWsqMJAO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/10(木) 13:58:13.74 ID:NwH8LuMIO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2012/05/10(木) 20:40:36.09 ID:yT/LRAMQo<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/11(金) 01:45:01.39 ID:9D13Z8KAO<> 女騎士「もうすぐ洞窟出口だ、よし、お前一人で戦ってみろ」
女騎士は勇者一人ではちょっと無理がある魔物軍団を選んだ
勇者の変化をしりたかったのだ
勇者「よっしゃあ!コテンコテンにしてやんよ!」ドド
コウモリ「ギィ!」ガー
勇者「ぐふぅっ!」
勇者に5ダメージ!
勇者「食らえー!」
泡スライムに2ダメージ
・・・・
勇者「やるじゃねーか・・・今日の所はこれぐらいに・・しておいてやるぜ・・・」ガクッ
女騎士「ふぅ・・・変わってないじゃないか・・」ダダッ
女騎士が戦闘に加わった
泡スライムの攻撃!女騎士はヒラリとかわした
女騎士の攻撃!横一線の太刀!コウモリは245ダメージ!泡スライムは315ダメージ!
魔物軍団は消し飛んだ・・・
女騎士「おい・・・起きろ・・・」
勇者「・・・」キュー
勇者は気絶している
ちょっと無茶させすぎた
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/11(金) 01:47:25.87 ID:9D13Z8KAO<> 女騎士「仕方ない・・・」女騎士が背負おうとした時、
スライムが回復魔法を放った
スライム「ピキー!」
勇者「う・・・ううん・・・」パチパチ
女騎士「お前、魔法が使えるのか?」
スライム「ピキー?」
そうかスライムも戦闘に参加しているんだったな少しずつ強くなっている
魔法が使える魔物が仲間にいるのは便利だ・・・しかし
女騎士「スライムは強くなってもスライムだよなぁ・・・」ガクッ
どーせ仲間にするなら昨日のグレートドラゴンとかがいい
スライム「ピキー」ガルル
女騎士の思考を読んだのかスライムは怒っている
女騎士「ああ、すまんすまん」
勇者「まだまだ!ってあれ?魔物はどこだ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/11(金) 01:56:46.24 ID:9D13Z8KAO<> 洞窟を出た
勇者「ひゃー!眩しいー!久しぶりの地上だ!」
女騎士「おい、勝手に出るな、これから先、もっと長い洞窟に入る事もあるんだ
1ヶ月ぐらい洞窟にいる、なんてこともな・・・
今みたいに何も考えず出ると失明したりするんだぞ
気をつけろ」
勇者「あっと!すまねえ!」
勇者は洞窟に戻る
女騎士「今さら遅い・・・目が大切なら次からは気をつけるんだ・・・」
勇者「お、おう!ところでアレじゃねーか?カネアルド王国って!」
女騎士「そうだ、まあ金はあるが、旅には不要だ、泊まって強くなったら
すぐ次の町に行くぞ、誘惑も多いからお前は要注意だな」
勇者「やっほぅー!」ドド
勇者は走って行った
女騎士「あっ!待て!」
女騎士もつられて走りだした
カネアルド王国にたどり着いた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/11(金) 02:06:54.78 ID:9D13Z8KAO<> 〜カネアルド王国〜
勇者「ひゃー!きらびやかだな!都会って感じ!」
女騎士「ふん・・・ただの成り金さ、近くに金山があるからな
こういうチャラチャラした場所は好かんな・・・」
兵士「おい、あんたらあの洞窟から出てきた旅人だろ?」
勇者「そうだ!」
兵士「ハジメ城より勇者が旅立ったと聞くが途中会わなかったか?」
勇者「それは、俺さ!よろしくな!」
兵士「な、お前がか!?」
女騎士「いきなり失礼な奴だな、なんのようだ?私達は宿に行きたいんだが・・・」
兵士「う〜ん・・・大丈夫かな・・・まあ命令だし・・・
王様があなた様方をお待ちです
失礼な態度申し訳ございません」
女騎士「どうする?お前呼ばれてるぞ」
勇者「行く行く!王様に呼ばれるなんて!俺はやっぱり勇者なんだな!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/11(金) 02:13:51.11 ID:9D13Z8KAO<> カネアルド城
カネアルド王「おお!来たか!勇者よ!」
勇者「ああ!呼ばれたからな!」
女騎士「相手は王だ、あまり失礼な態度をするな」バシッ
カネアルド王「よいよい、ハジメ王より聞いておる、この国でゆっくりするがよい
宿もタダで提供させよう」
女騎士「はは、ありがたき幸せ、しかしすぐ発ちますゆえ、あまり気を使わないでください、」
王様「なんと!ゆっくりして行けばよいのに・・・しかしまさか勇者が女性とはのぉ・・・」
勇者「ん!?」
女騎士「プックスクス」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/11(金) 02:26:48.46 ID:9D13Z8KAO<> 勇者「勇者は俺だぜ!」
カネアルド王「なんと!こんな・・・子供が・・・予想外じゃ・・・どうしよう・・・」
勇者「どうした?!勇者が俺じゃ不満かい?」
カネアルド王「いや・・・実は、強い男を予想しておったからのぉ・・・」ションボリ
勇者「人を見た目で判断するもんじゃねえぜ!俺は強い!」
女騎士「強い・・・か・・・洞窟で負けたのは誰だろ?」プックスクス
カネアルド王「そうじゃ・・・そうじゃな!勇者・・・ワシの頼みを聞いてくれんか?」
勇者「OK!何でも勇者様に任せなさい!」
女騎士「安請け合いするな!王様、どういった用件でしょうか?我々には時間がないのですが・・・」
カネアルド王「いや・・・盗賊がでての・・・金を要求しておる、わが国には金はあるから払って解決したいのじゃが・・・」
女騎士「それはあまり賢いとは言えませんね、奴らには奴らのコミュニティーがありますから
カモにされて次の盗賊が来てまた同じ要求と
金が尽きるまで絞られるでしょうな」
カネアルド王「そうじゃろ?だから討伐をお願いしたい・・・」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/11(金) 02:40:26.03 ID:9D13Z8KAO<> 女騎士「あなたの国にも兵士はいるでしょう?」
カネアルド王「実は金儲けにばかりせいを出していて
ご覧の通り兵士は弱い・・・
この辺の魔物さえ軍団でやっとなのじゃ・・・」
女騎士「話になりませんね、自業自得じゃないですか
早く軍備を強化してご自身で解決なさるんですな」
カネアルド王「すまぬ・・・奴らの要求には金山も含まれておる
それをとられてはわが国は破滅じゃ・・・
それに待ってくれる時間もあまりない・・兵士を強化する時間さえない
八方ふさがり・・・勇者殿、この不甲斐ない王を救うと思って」
女騎士「ちっ・・・我々にも時間が・・・」
勇者「わかった!許せねえよ、なあ女騎士!やってやろうじゃん!」
女騎士「勇者・・あまり考えず行動を・・・」
勇者「OK!王様!そうと決まれば奴らはどこにいるんだ?コテンコテンにしてやんよ!」
カネアルド王「おお!勇者よ!ありがとう!奴らは北の塔を根城にしとる!
頼む・・・頼んだぞ!勇者殿!」
勇者「任せとけって!」
女騎士「ちっ・・・しょうがない・・・貴様らは自身の不甲斐なさをかみしめとけ!」
兵士「ひぃ!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/11(金) 02:48:23.57 ID:9D13Z8KAO<> 〜宿〜
宿主「おお!勇者殿!王様より聞いております!
デラックスルームにお泊まりください!
部屋は・・・分けときますか?」
女騎士「いや・・・一緒で頼む・・」
女騎士は勇者が手放せない!
勇者「そうと決まれば明日の準備だ!」ガサゴソ
コンコン
兵士「すみません女騎士殿?いらっしゃいますか?」
勇者「おーい!女騎士!客だ!客だ!」
女騎士「私にか?」
兵士「はい・・すみません・・ついて来てはいただけますか?」
勇者「よっしゃあ!行こう!」
兵士「いえ…勇者殿は・・・女騎士殿のみで・・・」
女騎士「なんだ?」
兵士「見ていただいたほうが・・・」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/11(金) 02:57:33.88 ID:9D13Z8KAO<> 女騎士「なんだ・・こんな場所まで・・・言っとくが私はお前よりは強いぞ」
兵士「すみません・・・実は子供の勇者様に見せるにはショッキングすぎるので・・・
戦場に慣れているだろう女騎士殿にきていただいたのです・・・」
女騎士「・・・・」
勇者「へへ!俺もついて来たぜ!」ガサ…
〜農家〜
兵士「ここが北の塔の管理人だった人の家です、
今日は合い鍵をとりに参りました・・・」
女騎士「・・・それだけか・・・」
兵士「なかに・・」
中に入るととてつもなく荒されていて血痕がいたる所にある
そこに・・・女の子が座っている
女の子「お兄ちゃんがね・・・動かないの・・・」ニコ
女騎士「くっ・・・」
女の子の傍らには腐敗した遺体が転がっている
女の子「なんで動かないのかな・・・」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/11(金) 03:05:37.70 ID:9D13Z8KAO<> 女騎士「この子は?」
兵士「この子は・・・この家の子です
置き時計の中に隠れてて助かりました
・・・多分家族が殺される所を見ています・・・」
女騎士「しかし・・・痩せこけているな・・」
兵士「ここから動かないのです・・・
どんなに引き剥がそうとしても・・・
我々は・・・我々を責めてください・・・」
勇者「うわああああ!!!」ダダッ
女騎士「しまった!勇者!ついて来たのか!」
兵士「ああ!すぐ王に連絡して!」
女騎士「くそ!勇者!一人でどこへ?!・・・まさか」
北の塔か?一人で行くなんて!自殺行為だ!
女騎士「私は北の塔へ行く!」
兵士「我々もすぐ兵団を組み立て向かいます!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/11(金) 03:15:02.91 ID:9D13Z8KAO<> 〜平原〜
女騎士「スライム!」ハアハア
スライム「ピキー!」
女騎士「お前!勇者について来たんだな!勇者はどこだ!」
スライム「ピキー!」
スライムは北の塔に向かった
女騎士「やっぱりか!ちくしょう!死ぬなよ勇者!」
〜〜北の塔〜
盗賊「ガハハ!ちょろいちょろい!腐るほどの金と金山が手に入る
しかも来週には!なんの努力も無しにな」
盗賊2「連中用意しますかね?」
盗賊「そん時はまた見せしめにヤってやればいい
次は2、3軒やれば連中も黙って明け渡すさ」
盗賊3「団長!なんか来ましたぜ!」
盗賊4「ガキだ!ちっちぇえガキ!」
盗賊「ちょうどいいや!そのガキを見せしめに使えや!下っ端に連絡してこい」
盗賊5「へへ、へーい」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/11(金) 03:28:06.43 ID:9D13Z8KAO<> 下っ端「わかったよ、あいつをやればいいんだな!」
下っ端2「ガキには夜遊びが危険って教えてやろうぜ!」ヒャハ
子供が歩いて塔に近づく
下っ端「お〜い待ちなよボク〜こんな夜中にどこいくの?
お兄さんがいい所に連れて行ってあげようか?」
子供「・・・・・」
下っ端2「おい!返事ぐらい・・」カシュ
下っ端「どうした?ひぃ!」
下っ端2の首が無い
下っ端「このガキ・・ゲェ・・・」胸に剣が突き刺さる
下っ端3「ひぃ親分に連絡だ・・・」扉を閉めて階段をあがる
盗賊「どうしたどうした?汗だくで、トイレか?ガキはどうした?」ガハハ
盗賊2「ガキの形ぐらいは留めておけよ、ハッスルしすぎんな!」
下っ端3「ガガガ、ガキが・・下っ端が、下っ端2が、」
盗賊「どうしたんだ!?落ちつけよ!」
爆音が塔に響き渡る、
下っ端3「ひぃぃ!」下っ端3は飛び上がって小便を漏らす
盗賊「おい!野郎共!戦闘配置だ」
野郎共「うおお!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/11(金) 03:41:43.83 ID:9D13Z8KAO<> 塔が静まり返る、みんな隠れて戦闘配置につく
正々堂々なんて無い、闇討ちと卑怯が盗賊の正攻法だ
野郎3がボウガンを構え階段を狙う
人が上がって来たらすぐ撃つ積もりだ
野郎3「・・・・ん?」
ガキだ・・・しかも一人・・・
野郎3「ゲェ・・・」ザシュ
子供が投げた斧が下っ端1の斧が脳天に突き刺さる
ボウガンの矢があさっての方に飛ぶ
野郎共「このガキがぁ!!!」
全員で一斉に飛びかかるが
子供「「・・・・」」」パアアアア
子供の放った光で全員、後片もなく消える
盗賊3「ひぃぃ!親分!」
盗賊「はあ?!なんだよ!これは!おかしいだろ!25人だぜ!
最強の盗賊団だぜ!
なんなんだよ!お前!なんだよ!なんなんだよ!」
盗賊は頭がおかしくなったのかと、自分の頭を殴る
盗賊2「助けてくれ!もう辞めるから!どうか!命だけは」
盗賊2は頭を地面に擦り付け懇願する
盗賊3「お母ちゃーん!」盗賊3は走りだした
子供「「・・・・」」パアアアア
子供はニッタリと嫌らしい顔をして輝きを放ち、空を飛ぶ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/11(金) 03:51:18.01 ID:9D13Z8KAO<> 女騎士「な、なんだあれは!」ハアハア
スライム「ピキー!」
塔に空から雷が降り注ぐ
すれ違った魔物達が塔から離れるように逃げていく
女騎士「急げ!勇者!なにをしたんだ!」
女騎士はこれの原因が勇者であると薄々わかっていた
〜北の塔〜
女騎士「こ・・・これは・・・」
無造作に転がる二体の遺体・・盗賊の一員のようだ
そして何か巨大な火球が当たったようにバラバラになり
燃えている扉
女騎士の足がゆっくりになる
怖い・・・なんだこれは・・・怖い
塔を登ると死体と瓦礫が飛散している
全部・・盗賊だ
最上階にたどり着いた
すると・・・黒こげの骸骨と光輝き宙を浮く子供がいた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<>saga<>2012/05/11(金) 04:03:23.31 ID:9D13Z8KAO<> 女騎士「ゆ・・勇者ぁー!!」
女騎士が子供に向かって叫ぶ
子供「・・・」ピクッ
子供は反応を見せる
スライム「ピキー!」
女騎士「勇者!勇者なんだな・・・私だ!女騎士だ!」
女騎士が歩を進める
子供「僕に近寄るなあぁぁ!!!」ビカビカ
激しく雷が鳴り響き、風が強くなる
女騎士「勇者?私が、わからないのか・・・スライムもいるぞ・・・」
スライム「ピキー!」
子供「人間が・・・なにしにきた・・・帰るがいい・・・」
子供の声にエコーがかかる、神々しいが恐ろしい
女騎士「・・・・」
女騎士は歩を進める
子供「近寄るなと言った筈だぁ!」
雷が女騎士をかすめる
女騎士「ダメだ!私は勇者を取り返しにきたんだ!」
子供「・・・・糞が・・・貴様ら人間にはやらん・・・近寄るな!殺す!殺すぞ」
子供が怒鳴る
女騎士「どうしたんだ?勇者?殺すなんて・・・お前はそんな言葉使わないじゃないか・・・」
女騎士が歩を進める <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/11(金) 04:16:28.54 ID:9D13Z8KAO<> 女騎士「勇者・・・戻ってこい・・スライムも怯えてるぞ?もとのお前はどこだ?」
スライム「ピキ…」
女騎士は一歩一歩近づく
子供「ち、近寄るな・・・」
子供が後ずさりをする
女騎士「さあ…戻っておいで…私の勇者…」
女騎士は手を広げる
子供「ガアア!」
雷が女騎士の目の前に落ちる
飛んだ破片が頭に当たり血が出る
子供「あっ・・・あっ・・・」子供が汗だくになる
女騎士「さあ・・・私は・・・お前が好きなんだよ・・・元に戻って・・・」
女騎士は目を開いて笑顔で近づく
子供「ダメ・・・ダメ・・・僕は・人を」
子供の顔が歪む
女騎士「いいんだ・・・ほら・・・今日は休もう・・・な?」
女騎士はもう子供の目の前にいる
子供「あ・・・」ギュウウ
女騎士は子供を抱きしめた
子供「うわああああん!」ギュウウ
女騎士「よしよーし・怖かったねぇ」ナデナデ
抱きしめながら頭を撫でる
スライム「ピキー」
スライムは泣く子供の手をなめる
子供が泣きやみ眠りだした
やはり勇者だ、勇者に戻った・・・
勇者「スゥスゥ」
女騎士「ふぅ〜」
女騎士はへたり込んだ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/11(金) 04:25:13.34 ID:9D13Z8KAO<> 〜平原〜
兵士「女騎士殿ー!すみません!遅れました!」
女騎士「シィー」人差し指を口に当て兵士を静し
抱っこした勇者の額を撫でる
兵士「はあ・・・そうだ!盗賊は!」
女騎士「多分全員死んだ・・・」
兵士「ど・・・どうして・・・」
女騎士「塔を見ればわかるさ、詳しくは明日話そう・・・今日は疲れた・・・」
兵士「はっ・・・すみません・・・お連れいたしましょう」と勇者を渡すように促す
女騎士「勇者は私が連れて行くさ・・・フフ・・見ろ・・・よく寝てる」ナデナデ
兵士「撤収だ・・・帰ろう・・・勇者殿を起こさないよう静かにな・・・」
兵団は無駄ボーンに終わった
宿に帰り、勇者の頭を撫でながら女騎士は眠りについた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/11(金) 04:36:44.64 ID:9D13Z8KAO<> 次の日の朝早く勇者は目覚めた
勇者「・・・・」スッ
勇者が布団を出ようとすると女騎士の指の力が強まる
女騎士「・・・」スヤスヤ
勇者は慎重に枕を身代わりにして女騎士の手から逃れた
隣に寝てる女騎士を起こさないように部屋を出る
目指すは農家だ
勇者「・・・・」
女の子「見て私のお兄ちゃんなの」ニコ
勇者「ごめんな・・・」
女の子「なんで動かないのかな・・・」
勇者「俺のせいなんだ・・・俺がもっと早く来てれば・・・」
女の子「お兄ちゃん起きて・・・わっ!」
勇者は女の子を抱きしめた
勇者「お兄ちゃんはもう死んだよ・・・ご飯を食べよう、な?
お兄ちゃんの分まで生きよう」
女の子「お兄ちゃんは生きてるよ・・・生きてる・・・」
勇者「ごめん、ごめん・・・」
女の子「・・・・・グスン」
勇者「行こう?」
女の子「うん・・・」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/11(金) 04:45:53.07 ID:9D13Z8KAO<> 女騎士は慌てふためいていた
女騎士「勇者ぁー!どこへ行った!」
宿主「そこら中探したんですが・・・」
女騎士「あ・・・ああ勇者!どこへ!」
勇者「おう!心配すんな!ここだよ!」ドヤァ
女騎士「・・・バカ!勝手にどこかへ行ったら!心配する・・・
いやなんだその・・・危険だからな、あのな」カーッ
女騎士は慌てふためいていた自分が恥ずかしい
勇者「ごめんな!心配させて!」
女騎士「心配なぞ・・・勘違いするな!どこへ・・・その子は・・・」
あの襲われた農家の子だ、
女の子「初めまして・・・」
女騎士「そうか・・・心が戻ったか・・・良かった・・」
勇者「これからご飯を食べるんだよな!」
女の子「うん!」
女騎士「そうか宿主、ご飯だ、ご飯にしよう!」
宿主「はい!今すぐ!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/11(金) 04:58:18.19 ID:9D13Z8KAO<> カネアルド王「おお!勇者よ!無事だったか!良かった!」
勇者「ピンピンしてるぜ!」
カネアルド王「盗賊件、農家の娘の件はすまんかった
平に頭を下げる」
勇者「別にいいって!あの子は?!」
カネアルド王「引き取り手はある、農家のいとこじゃ、
悪い奴ではない、北の塔を任せた、わしの責任でもあるから
手厚く保護させてもらう」
勇者「そうかすまねーな!」
カネアルド王「そして、今回の件の謝礼をさせていただきたい、おい!」
大臣「はっ!」
台車に乗って宝箱が持ってこられる
カネアルド王「15億6000万ゴールドじゃ!気にするな!
金なら山ほどあるからの!ガーっハッハッハッ」
勇者「おお!ありがたく頂くぜ!」
〜〜兵舎〜〜〜
女騎士「なんだ!なんだ!そのヘッピリ腰は!腕立て100回!」
兵達「ふぁい・・・」
女騎士「返事が聞こえんな!もう一回!」
兵達「はい!」
兵士「女騎士殿、有難うございます
我々にも気合いが入りました」
女騎士「次は、盗賊なんかに負けるなよ、」
兵士「はい!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/11(金) 05:04:54.87 ID:9D13Z8KAO<> 勇者「うおおお!!」グググ
勇者が重そうに台車を引いている
女騎士「なんだ・・・それは・・・」
勇者「これは!王さんからの謝礼だ!
なんたら億ゴールドさ!すんげえだろ!」
女騎士が宝箱を開けると大量のお金が入っていた
女騎士「・・・返してこい・・・」
勇者「なんで!」
女騎士「お前はその台車を引いて旅をするつもりか・・・」
勇者「あっそうか!返してくるぜ!うおおお!スライム手伝ってくれ」グググ
スライム「ピキー!」グググ
女騎士「あほか・・・」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/11(金) 05:16:41.34 ID:9D13Z8KAO<> 王座
カネアルド王「なんと!返すとな!なんと無欲な!」
勇者「ああ!重いからな!」
カネアルド王「そうじゃな!カード型の金があればよいのに!今の時代は不便じゃ!
それじゃあ、その伝説の仏像を・・・」
勇者「これは!拝むしかない!」ナムナム
女騎士「あの・・・王様、あまり旅に不要なものは・・・」
カネアルド王「そうか・・・大変な功徳があるんじゃがのう
そうじゃ!土地をやろう!」
勇者「これで土地を転がして土地成り金だ!」
女騎士「ええい!人の話を聞いとるのか!」
カネアルド王「あとは・・・通行手形ぐらいじゃ・・・これは詰まらんじゃろ?」
女騎士「いえ!それがいいです!それしかいりません!」
カネアルド王「おお!無欲な!」
勇者「ありがとな!」
カネアルド王「ついでにこのありがたいツボも持っていくか?」
勇者「おお!これはありがたいツボ!」
女騎士「いりません、もう行きます」
カネアルド王「店の買い物はフリーパスにしといたから経費でうちに回すとよい
宛名は上様でな!またこいよ!勇者!」
勇者「ああ!ありがとな!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/11(金) 05:29:57.75 ID:9D13Z8KAO<> 女騎士「よーし、アイテムも装備も整った
まああの王も悪い人間では無いな
しかしこの国には用がなくなった
おい、行くぞ」
勇者「うっしゃー!次の町が楽しみだぜ!」
女騎士「次はネムネム村だな・・・そう遠くは無い、行くぞ」
勇者「もう準備はOK?俺はできてる!」
スライム「ピキー!」
宿主「え、もう旅立たれるんで・・・」
街の人「勇者様の旅立ちだー!」
ワーワー
街の人達「またこいよー!!」
ワーワー
勇者「まっ魔王倒したら来てやるよ!おもてなしの準備しときな!」
女騎士「この人気・・・またこいつは・・・どこで作ってるんだ」
女の子「勇者くん・・・女騎士さん・・・」
勇者「おお!元気か!頑張れよ!」
女騎士「大変だろうがな・・・お前も強くなれ・・・お前なら大丈夫さ」
女の子「ありがとう・・・勇者くんこれお礼」
チュ・・・
勇者「デヘへ」カッー
女騎士「なっ!・・くっ・・・先に行く!」
勇者「待てよ!どうしたんだよ!女騎士!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/11(金) 08:25:38.83 ID:nSG231RDO<> よく考えたらただのショタコンじゃないか! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/05/11(金) 09:13:14.18 ID:GrJVt+030<> ショタ!ごちそうさまですww
女騎士は何歳設定? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/11(金) 10:24:25.06 ID:aSTQW7GIO<> 乙
女騎士は28歳 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(田舎おでん)<>sage<>2012/05/11(金) 18:51:07.74 ID:mIDCIbuqo<> 女騎士は24歳 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/12(土) 01:48:29.74 ID:H553w9lMo<> 女騎士は108歳 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/12(土) 02:36:03.61 ID:iZ1CXeLAO<> 勇者「お!・・・」ガサゴソガサゴソ
女騎士「ん・・・なにをしている?さっさといかんと夜になるぞ」
勇者「いやあ!虫かごがいっぱいになってな!どいつを置いて行くか悩んでるんだ!」
虫かごには虫がうごめいている
女騎士「キャーアアア!!!」ダダッ
女騎士は虫が苦手な訳ではない、苦手な訳ではないが、多すぎる、気持ち悪い
勇者「おい!どうした?待てよ!」ダダッ
女騎士「く、来るな!近寄るな!」ダダッ
勇者「なんで!どうしたんだよ!」ダダッ
女騎士「このっ!」バシッ
女騎士の後ろ回し蹴りが炸裂し勇者は気絶する
勇者「・・・」キュー
女騎士は虫かごを持ち気絶する勇者に近寄りたくない、
女騎士「スライム・・・頼む・・・」
スライム「ピキー!」
スライムの回復呪文で勇者は目覚めた
勇者「どうしたんだ?一体!」
女騎士「おい、お前それを捨ててこい!」
勇者「嫌だ!せっかく集めたのに!珍しい虫だっていっぱいなんだぜ!」
女騎士「私から一発くらうのとどっちがいい?」グググ
女騎士は本気だ、勇者のストマクに辛辣なボディを一発叩き込むつもりだ!
顔への攻撃は気絶できるが、ストマクへの攻撃は地獄の苦しみだ!
勇者「わ、わかったよ!でも、少しお別れの時間をくれよ!次の町までは、」
勇者が土下座をする
女騎士「ちっ・・・仕方ない、それまで私に近寄るなよ」 <>
間をとって女騎士は23歳にしますね<><>2012/05/12(土) 02:48:57.36 ID:iZ1CXeLAO<> ネムネム村
女騎士「ここは、普通の町だ、普通過ぎるほど普通さ
だがこの辺の魔物はカネアルド周辺より少し強い、お前にはいい修行になる」
勇者「へへ、腕がなるぜぇ!」
女騎士「おい、半径5mは近寄るなと言った筈だ!」
勇者「わかったよ!そんなに嫌なら逃がしてくるよ!ちょっと待っててくれよ!」
女騎士「たくっ・・・遠足じゃ無いんだぞ・・・」
〜宿〜
女騎士「おい、宿主、客だ、二名頼む」
宿主「・・・・」
女騎士「おい、どうした?客だぞ、おーい、」
女騎士が宿主の肩に触れると
ズルっと音を立てて宿主が椅子からずり落ちる
女騎士「なんだ・・・これは・・・まさか・・・」
死んでいるのか?
女騎士は慌ててカウンターを乗り越え、宿主を見る
宿主「・・・」スウスウ
女騎士「なんだ・・・寝てるのか・・・客が来たのになんて店だ!
おい!こら!起きろ!」
宿主の肩を揺するが起きる気配がない
変だ・・・勇者じゃあるまいし、
女騎士「なんだ・・・あっあそこに人が!」
物陰に人が倒れている、急いで近寄る
女騎士「こいつも寝てる・・・変だ、胸騒ぎがする・・・」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/12(土) 03:01:12.10 ID:iZ1CXeLAO<> スライム「…」スウスウ
スライムまで!
ヤバい、これは危険な香りがする、背筋がゾクゾクする
女騎士はスライムを抱えて急いで宿を飛び出した
女騎士「おい!勇者ぁー!!この町を出よう!ここはき・・け・・・ん・・・」
女騎士「・・・く・・・く・・・そ・・・」女騎士は腹ばいになって村を出ようとしたが
もう少しで眠ってしまった
??「フフフ・・・ざぁ〜ん念、もうちょっとで出れたのにねぇ」
フワフワと宙に浮く背中に虫のような羽の生えた、
愛らしい女の子が立っている
勇者「女騎士ぃー!!」
??「ヤバッ」急いで透明になる
勇者「どうした?こんな所で寝て?眠いんか!宿まで連れてってやるよ!」
??(変ねぇ・・効きが悪いのかしら?)
勇者は女騎士を背負い宿に入る
勇者「おーい!宿主さーん!・・・寝てる、この村は寝坊助ばっかりだな!部屋勝手に借りるよ!」
??(まだかしら?)ワクワク <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/12(土) 03:10:27.48 ID:iZ1CXeLAO<> 勇者「部屋、勝手に借りるよー!宿代は後で払ってやるから心配すんな!勇者だからな!」
勇者は女騎士を部屋のベッドに寝かせる
女騎士「・・・」スウスウ
勇者「疲れてたんだな!スライムも!
俺はまだ眠くねぇけどな!勇者だから!」
??「ええっ!まだ眠らないのぉー!」
勇者「ん!?」
??(あっ・・・ヤバいヤバい・・声が漏れちゃった・・・
透明になってるからわからないよね・・・)
勇者はじっと女の子の方を見る
勇者「・・・・」ジッ
??(ヤダ〜、こっち見てるぅ〜)
女の子は違う方向に動く、
その方向に勇者の目が動く
??「・・・・」フワフワ
勇者「・・・・」ジッ
??「あの〜もしかして見てます?」
勇者「・・・」コクン <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/12(土) 03:22:21.05 ID:iZ1CXeLAO<> ??「ヤダ〜、なんでぇ!私透明だよねぇ?」
勇者「なんだ?ちっちえ女の子に羽が生えてる!魔物か!」
??「カッチーン!頭来た!ちょっと!魔物じゃないわよ!」
勇者「なら・・・えっと・・・虫かな?」
??「知らないの?妖精よ!妖・精!こんなに可愛いのに魔物なんて酷ーい!」
勇者「そうか!妖精つーのか!よろしくな!」
妖精「ええ・・・あっはいこちらこそよろしく、ってちっがーう!
あんた眠くならないの?」
勇者「勇者だからな!まだまだ元気いっぱいさ!」
妖精は勇者に向かって羽を広げ鱗粉を飛ばした
勇者「ケホケホ・・なにするんだ!けむい・・・ケホケホ」
妖精「効かない!
おっかしいなぁ・・・どんな人間でもイチコロで永遠の眠りにつくのに・・・」
勇者「!!そうかわかったぞ!お前がこれをやったんだな!」
妖精「ギクッ」
勇者「村中の人も!女騎士も!お前が眠らせたんだな!
流石、勇者!今日も冴えてます」シュッシュッ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/12(土) 03:37:43.72 ID:iZ1CXeLAO<> 勇者「どうしてこんな事したんだ!」
妖精「えー、あたし知らなーいしー」フワフワ
勇者「元に戻せよ!」
妖精「なんでー?あたし知らないって言ってんじゃん」
勇者「シラを切る気だな!こっちにも考えがあるぞ!」
勇者は妖精を鷲掴みにする
妖精「キャー!なにすんのよ!
言っとくけど私に何かあったら仲間が黙ってないわよ!」
勇者「黙れー!こうだ!」
勇者は虫かごに妖精を入れた
妖精「ひっ・・・」妖精の粉で眠ってはいるが虫で溢れ返っいてる
虫かごは・・・
妖精「ひぃぃーー気持ち悪いぃ!!出して!早く出して!」
勇者「駄目だ!みんなを元に戻すまで許さないぞ!」
妖精「わかった!戻す!戻すから!!早くぅーー」妖精は涙目になっている
勇者「わかった!許そう!」パカッ
妖精「ひぃぃーー!ふうぅーーー!あー気持ち悪かったぁ・・・」ハアハア
妖精は体中、鳥肌まみれになっている
勇者「さあ、約束だ!治せよ!」
妖精「わかったわよ・・・んじゃあ立って体をピンとして・・」ニヤリ
勇者「こうか?」ピン
妖精「・・・ええい!とっておき!」
チュウウ・・・
妖精は勇者のほっぺたに熱いキスをした
勇者「な・・・な・・」カーッ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/12(土) 03:53:45.58 ID:iZ1CXeLAO<> 勇者「なんだ!いきなり!これでみんな治ったのか?」
勇者は女騎士を揺するが女騎士は一向に起きる気配がない
勇者「治ってないじゃん!」
妖精「は・・・ハハハ・・・あたしの負けよ・・・まさか妖精のキスが効かないなんて」
妖精のキスは、どんな物でも眠らせる、
生き物でなくても、と言われている、
妖精のそんな自信が崩れ落ちた
勇者「嘘ついたなぁ!俺が勇者でももう許さーん!虫かごにまた入れてやるー!」ガシッ
妖精「うわぁ!ギブギブ!もう参った!参りました!
本当に治す方法教えるわ!」
勇者「本当だな!」ググ
勇者は妖精に顔を近づける
妖精「怒っちゃやーん♪」
勇者「虫かご・・・虫かごっと・・・」ガサゴソ
妖精「ごめん!ごめん!私じゃ治せないのは本当なのよ!」
勇者「本・当だよな!」歯をギリギリ
妖精「その目はマジね、『真剣』と書いて『マジ』ね、本当よ
私の隠れ里に案内するわ
そこの私達の女王様が治し方を知ってるはずよ」
勇者「本当みたいだな!案内してくれよ!」
妖精「OK!カモーン!」フワフワ
勇者「イエア!」ダダッ
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/12(土) 04:08:47.36 ID:iZ1CXeLAO<> 〜妖精の隠れ里〜
妖精「実は・・・ここに人間を入れちゃいけない決まりなのよ
・・・だからあまり目立たないように行動してよね・・・」
勇者「お、おう」コソコソ
妖精2「もう無駄よ」
妖精「ひゃ!妖精2ちゃん!」
勇者「おお、似たような奴がもう一人・・・」コソコソ
妖精「あのね〜、妖精2ちゃん、黙っててくれないかな!
この通り!今度、オリーブの花の蜜おごるから!」パシッ
妖精は頭を下げて、両手を叩く
妖精2「だからもう無駄なんだって、み〜んな知ってるもん」
妖精「エルフ様も?」
妖精2「エルフ様も」
妖精「はああ〜」ガクッ
妖精2「今回は尻叩きじゃすまないかもね・・フフン」 妖精2はイジワルな笑いを見せる
妖精「お、脅かさないでよぉ・・・」オドオド
妖精2「それと・・・」
妖精「まだあるのぉ・・」
妖精2「今からは黙ってあげるから、オリーブの花の蜜おごりなさいよ」フフン
妖精「このっ!ほら、人間さっさと行くわよ!」プンスカ
勇者「お、おう!あいつ性格悪いな!」
妖精2「ピクピクッ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/12(土) 04:20:03.68 ID:iZ1CXeLAO<> 勇者の周りに妖精達が群がってくる
妖精3「へぇ〜本当だったんだあ!」フワフワ
妖精4「妖精ちゃん怒られるわよ〜」フワフワ
妖精5「可愛い〜男の子だ〜〜」フワフワ
勇者「あーあー!あまり周りをブンブン飛ばないでくれよ!
前が見えないぜ!勇者が珍しいのはわかるけどな!」
妖精2「みんな!いくわよ!」
妖精達「「「「せーの・・・」」」」
チュチュチュチュチュチュチュチュ!!
妖精達からのキスの嵐、
勇者「ひゃ・・・ははは、くすぐったい!」
妖精達「「「「妖精のキスが効かないの本当だったんだあ・・」」」」
??「こらこら、あなた達、あたしの客人にちょっかいかけないの、ウフフ」
妖精達は飛散する
妖精達「「「「ちぇ・・・もっと遊びたいのに・・・」」」」
??「ようこそいらっしゃいました、
あなたは・・・勇者様でしたっけ?
妖精より話は聞いております」
勇者「おう!あんたは?」
妖精「お馬鹿!この方は私達の女王エルフ様よ!」ポカリ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/12(土) 04:36:02.93 ID:iZ1CXeLAO<> エルフ「妖精ちゃん下がっててちょうだい」
妖精「はーい!」
エルフ「さあさあ勇者様、お花を煎じたお茶はいかが
お花の蜜でできたお菓子はお口にあうかしら?」
勇者「おお!うまそー!」
勇者はエルフから出された食べ物をむしゃぶりつく
勇者「うん!美味しいや!」ニマァ
勇者は花の蜜を口の周りにつけて笑う
エルフ「フフフ・・・あらあら、お口の周りが・・」ススッ
エルフは勇者の隣に座り、胸を押し付けて袖で口の周りを拭く
勇者「口ぐらい自分でふけるよ!」カーッ
エルフ「あら、申し訳ございません、ウフフ」ペロ
勇者の口を拭いた袖を舐める
エルフ「あら?勇者様、暖かい・・・」スリスリ
エルフは勇者に体をすりつける
妖精「あのバカ〜、エルフ様のペースじゃないの・・・」
妖精はこっそり覗き見していた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/12(土) 04:56:57.80 ID:iZ1CXeLAO<> 勇者はこのままではいけないと
急いで体を離す
エルフ「あら、残念、ウフフ」エルフは唇に指を置く
勇者「エルフさん!今日は、俺話しに来たんだ!
勇者だから簡単に言うよ!なんであんな事するの?みんなを元に戻してくれよ!」
エルフ「なぜか、聞いていただけます?」
勇者「うん!!聞かせてよ!」
エルフ「!!は、話させて頂きますわ」
エルフ「ある日この森にあのネムネム村の若者が倒れておりました、
瀕死の状態でした
その時は、私達は人間とは共存出来るものと信じておりましたから
介抱し村に返しました・・・それが間違いでした・・」
勇者「っと言うと?」
エルフ「村に帰った若者は徒党を組みこの国の宝を奪いに来ました・・」
勇者「!!ひっでえ・・・恩を仇で返すのかよ!」
エルフ「そうです、彼らの手によって沢山の妖精達が死にました、
彼女達はお礼に来たのだと思い油断してました・・・
彼女達の最後の顔、忘れた事もありません」
勇者「奴らは?」
エルフ「私が捕らえました、
ただ死なすだけでは許されない、
彼らは今も地獄の苦しみを味わっておいで、そしてこれからも永遠にですわ・・ウフフ・・・」
勇者「そう・・・」ポタポタ
妖精(涙?) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/12(土) 05:13:17.73 ID:iZ1CXeLAO<> エルフ「ど、どうなさいました?」
勇者「いや・・・酷い奴もいるんだなって」ポタポタ
勇者「そん時、俺に・・出来ることが・・・ウッウック・・・
あっだんじゃないがっで・・・」ポタポタ
勇者の涙が大粒になっていく
エルフ「そ、それは勇者様が気にする事じゃありませんわ!
さあ、もう泣くのをやめて、ねっ?」
勇者「ご、ごめん・・・」グシグシ
エルフ「!!」キューーン
妖精「え・・・エルフ様?」
勇者「ご、ごめん、でも、町の人全員が悪い訳じゃないのに・・・」
エルフ「あたくしはもう、人間が信用できませんの
あの町の人達も一枚皮をめくれば
あの若者のように、なるんじゃないかって・・・」
勇者「そ、それは・・・」
エルフ「だからと言って死なすのも・・・
だから・・せめて永遠に終わらない楽しい夢の中で生かしてあげようと」
勇者「・・・どうしてもさ!」
エルフ「はい?」
勇者「どうしても!人間全部が信用できないかな?」
エルフ「無理ですね・・・」
勇者「俺の仲間にさ!女騎士っているんだけどさ!スッゴくいい奴なんだよ!
命掛けで助けてもらったんだ!そんな人間でも駄目かな?」
エルフ「!!」キューーン <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/12(土) 05:26:57.42 ID:iZ1CXeLAO<> エルフ「勇者様・・・あなたがどうしても皆さんを戻したいと
言うのならあたくしとゲームいたしませんか?」
勇者「ゲーム?」
エルフ「もしあなたが勝てば皆さんを戻してあげます、でももし私が勝ったら・・・」
勇者「勝ったら・・・」ゴクリ
エルフ「あたくしとキスしていただきます」
勇者「えっ・・・あの・・・その・・・」カーッ
妖精「王女さま!それは!」ダダッ
エルフ「妖精・・・お下がりなさい・・・」
妖精「ダメ!勇者!そのゲーム受けちゃダメだからね!」
エルフ「お下がりなさい!」
妖精「キャ!」
妖精はエルフの部屋から吹っ飛んでいった
勇者「妖精!」
エルフ「勇者様・・・あたくしのキスには妖精同様、特殊な力がありますの・・・」
エルフは勇者の横に座り髪をなでる
エルフ「歳月とは残酷だわ・・・」
勇者「へっ?」
エルフ「その美しい髪」
エルフは顔をつかむ
エルフ「そのあどけない顔・・・そして」
エルフは唇を勇者の唇に当たるギリギリの距離で話し始める
勇者の唇にエルフの吐息がかかる
エルフ「その水晶のように美しい心・・・全てを変えてしまう」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/12(土) 05:41:41.93 ID:iZ1CXeLAO<> エルフ「その時を止める事ができたら・・・そう考えてしまう・・・」
エルフは勇者を抱きしめる
勇者「や、やめてくれよ!何がいいたいのかさっぱりわかんねえ!」
エルフ「私のキスには時間を止め半覚状態を保つ力があります、」
勇者「つ、つまり一生寝ぼけてるって事か?」
エルフ「一生ではなく永遠に、私、あなたが好きになりましたの
私の愛しの奴隷にしますわ
永遠に愛しあいましょう」
勇者「もし断ったら・・・」
エルフ「もちろんあの村の人達は、永遠に・・・」
勇者「受ける以外ないって事か・・・わかった!ゲームのルールは?」
エルフ「私の質問に答えてください、あなたが嘘つかなければ、
あなたの、嘘ついたら、あたしの勝ちですわ」
勇者「なんだ!クイズか!簡単簡単!」
エルフ「それじゃあ初めましょう・・・ウフフ・・・楽しみだわ!」
勇者の運命を握るゲームが始まる!
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/12(土) 05:54:49.92 ID:iZ1CXeLAO<> エルフ「さあて、審判はこの『真実の鏡』さんよ!
この鏡があなたの嘘と真実を見極めてくれるわ」
真実の鏡「はいどーもー」
勇者「うわっ!しゃべった!」
真実の鏡「なんや!鏡がしゃべったらあかんのかい!どうやねん!こら!」
勇者「こいつ口悪いな〜!」
エルフ「ほらほら、気を取り直して初めましょう、
あなたの故郷は?」
勇者「ハジメ城下町さ!」
真実の鏡「うん本当やな」
エルフ「その、女騎士とやらとの関係は?」
勇者「パートナーさ!」
真実の鏡「まああっとるんちゃう?」
エルフ「女騎士は好き?」
勇者「大好きさ!」
真実の鏡「正解やな」
エルフ「私がききたかった『好き』とは違うんだけどまあ良いわ・・・
勝てばあたしのものだし、ウフフ」
エルフ「特別問題!あなたはだあれ?」
勇者「勿論勇者さ!」
真実の鏡「・・・ちゃうで・・・」
勇者「はっ?」
エルフ「へっ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/12(土) 06:08:54.79 ID:iZ1CXeLAO<> 勇者「おかしいぞ!これ!」
エルフ「えっと・・・もう一度聞きます」
あなたはだあれ?
勇者「勇者、だろ!」
真実の鏡「やっぱりちゃうで・・・」
エルフ「勇者は・・・嘘ついてたの?」
勇者「お前!間違ってるよ!俺は勇者だろ?」
真実の鏡「違うな・・・」
勇者「んじぁあ誰なんだよ!勇者以外有り得ないだろ!」
エルフ「・・・鏡は嘘つかないもの・・仕方ないわよ」
エルフは勇者の顔をつかんだ
勇者「い・・・いや、おかしいぞ!これは!間違えてるよ!」
エルフの顔がどんどん勇者に近づく
エルフ「鏡はね、嘘ついた事は無いのよ
神様にそう作られてるのよ」
真実の鏡「お前は・・・勇者ちゃうねん・・・」
勇者はエルフを振りほどこうともがくが
エルフの力がとても強い、顔がビクとも動かない、
エルフ「私と愛しあいましょう・・・」
勇者「なっとく・・・ふぐっ!く・・・ふ」
チュバペロペロチュバチュバ
エルフの唇が勇者の唇をまるでむさぼるように食らいつく
エルフ「んふぅ、ハアアまだ、もうちょっとンンッ」チュバ
エルフの舌が勇者の舌を絡めとり
エルフの唾液がタパタパと勇者の体内に侵入する
勇者の意識は薄れていった <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/12(土) 06:19:40.06 ID:iZ1CXeLAO<> エルフ「侵略完了かな・・・勇者立って・・・」
勇者「・・・」スクッ
勇者は言われるがままだ
エルフ「勇者、あたしを抱きしめて」ガバッ
勇者「・・んあ・」ギュウウ
エルフ「もっと強く、ンフフ、あたしの勇者、顔を見せて」
エルフはもう一度濃厚なキスをした
それもさっきより長く官能的に舌をグネグネ動かした
チュチュバペロペロ
エルフ「ふわぁっ!勇者ぁーっ!もっとぉー!ひもちいいわぁー!ンッ」
勇者とエルフは舌を絡める
エルフの方が背が高いので抑えつける形になる
エルフ「勇者・・・こっちに来て・・・」
ベッドに勇者ごと被いかぶさる
鏡「はは・・・ちょっとやりすぎじゃないかな?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/12(土) 06:40:13.80 ID:iZ1CXeLAO<> エルフ「鏡!!」ギリリ
真実の鏡「わしちゃうでって、あっあんた!誰や!何すんねん!ギャー」
鏡の映し出す映像にノイズが入る
エルフ「なによ、これは・・・」勇者を抱きしめたまま身構える
鏡「勇者を愛してくれるのはありがたいんだけどね
やりすぎだよ、もういいんじゃない?
気がすんだでしょ?エルフ」
エルフ「あんたは一体だれ?」ギリリ
エルフは魔翌力を解放して鏡に放つ
鏡の周りは粉々になったが鏡自体は傷一つない
鏡「はは・・・ものは大事にしなよ・・これ貴重なんでしょ」
鏡が浮き上がる
エルフ「私の質問に答えろ!!」
エルフは目を見開いた、髪は全て逆立ち、いつでも戦闘を開始できるように身構えた
鏡「答えろだと・・・誰に言っている・・・」ゴゴゴ
エルフ「なっ!?」
エルフは鏡から放たれた重力系魔法で地べたに這いつくばった
エルフ「グ・・・ギギギ・・・私が・・魔法で負けるだと・・!」
鏡「この鏡、ある意味正しいよ、あの質問なら、まあ勇者とは違うだろうから」
鏡「さあ僕を見てごらん・・・」
鏡からエルフへの魔法は解かれた
エルフは鏡に映った者を見る
エルフ「あ、あなたは!!!ま、まさか!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/12(土) 06:59:42.11 ID:iZ1CXeLAO<> 勇者「あれ?俺どうしたんだろ・・・」頭をかく
エルフのベッドの中だ、草の香りがする、いい匂いだ
エルフ「あ、お目覚めになりましたか・・・」
エルフが部屋に入ってくる
勇者「あっ・・・うん・・・えーと、、そうだ!ゲームは!・・・えーとたしか、」
エルフ「オホホ、あなた様が勝って疲れておねむりになったではございませんか」
あれ?どんなゲームだったっけ?なにをして俺は勝ったんだろ?
勇者「そうだったかなあ?」
エルフ「そうですよ、あなたの勝ちですわ
あなたが村に戻った時、全ての村の者が目覚めますわ」
勇者「そうか!良かった!」
エルフ「私も戯れが過ぎてしまい申し訳ございませんでした」
エルフが深々と頭を下げる
勇者「いや!楽勝さ!だって勇者だからな!」
エルフ「オホホホホ・・・」
勇者「まあ、もう行くよ!ここの事は誰にも言わない!女騎士にもな!」
勇者はベッドから出て出口に向かう
エルフ「待ってッ!!・・・・」
あれ?なんで呼び止めたんだろ?
またあのような事にする気か私は
勇者「何だ!?」
エルフ「パーイパイ」勇者の手を取って自分の胸に当てる
勇者「な・・・か・・・柔ら・・・」カーッ
勇者は茹で蛸のようにのぼせた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/12(土) 07:05:12.48 ID:iZ1CXeLAO<> エルフ「ウフフフ・・・・」エルフは意地悪に笑う
勇者「あ、あまりからかわないでくれよ!」カーッ
エルフ「私はそんな『あなた』が好きですが」
勇者「ったく!またからかって!」プイッ
勇者はそのまま歩きだした
エルフ「からかって、か・・・本気なんだけどなあ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/12(土) 09:02:41.73 ID:hrEg6DpIO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/05/12(土) 10:01:50.37 ID:YMbr5z4IO<> 面白いっす <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/12(土) 10:07:39.53 ID:+nKob7WGo<> エルフババア最高や <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(田舎おでん)<>sage<>2012/05/12(土) 10:40:42.51 ID:a7+5NQ83o<> 勇者チートだな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/05/12(土) 12:06:30.36 ID:io/Ls6oY0<> よく分からない所は追々わかると信じて
4円
てか勇者14歳だよね?
ちょっと言動が幼すぎない? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/12(土) 12:09:29.17 ID:eb48MDNDO<> なんか台詞回しが軽いな
面白くないとは言わないけど全体的に淡々としすぎてる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2012/05/12(土) 12:42:22.35 ID:YK1YUCETo<> 学齢で言えば中2だろ、先進国の都市部や動乱真っ只中な国とか極端に貧しい国じゃなきゃ、
本人がひねくれてない前提なら、こんなもんでもアリじゃないかな?
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/12(土) 13:30:48.50 ID:SquxhujIO<> おれはいいとおもうよ。
捨てられたエルフはおれがいただきますね(^^) <>
VIPにかわりまして代打.....<><>2012/05/13(日) 09:41:50.56 ID:N3RqCYkj0<> 続きはよ
女騎士たんペロペロ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/14(月) 21:08:29.45 ID:THZejhMho<> 支援 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/17(木) 01:32:52.00 ID:tKQMeYFAO<> 女騎士「う・・・ううん・・・」
眠ってしまった・・・いつの間に?・・・覚えてない
女騎士「こ・・・ここは・・・宿屋・・いつ入った?・・・くっ!」
何かを思い出そうとするたびに頭痛がする
勇者「女騎士ー!!」
勇者だ!
女騎士「あっ!勇者!ここは危ない!」
何故危ないのか分からないが・・・あやふやな記憶が導く答えがそれだった
勇者「もう大丈夫だよ!村は元に戻った!」
女騎士「何っ?」
女騎士が外に出る
宿主「ああ、あんたかい、あの子のお連れさんは、
宿代ならいただいたから大丈夫さ、
疲れてんだろゆっくり休みなよ」
客「オヤジー!飯はまだかよ!」
宿主「はいはい、」
村に活気が満ちている
女騎士「???気のせいか・・・夢か・・・」
疲れてたのか・・・
勇者「へっへー!!大丈夫だったろ?」
女騎士「ん?やっぱりお前が何かしたのか!」
勇者には前歴がある、いつも不思議な事を起こして平然としている
小憎たらしいったら・・
勇者「な、な、な何もしてないよ!」
女騎士「ふん・・まあいいさ、」
まあ元に戻ったのならそれだけの事とする
女騎士は気にしない事にした
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/17(木) 01:53:50.50 ID:tKQMeYFAO<> 隠し事の苦手な勇者は早くこの村を出たかった
勇者「よ、よっしゃあ!行こうぜ!」
勇者は旅の準備を始める
女騎士「まあそうしたい所だが、これからの道は結構長いし、魔物も強くなる、
しばらくはここに留まってお前のレベル上げだ」
妖精「やったあ!」ガサッ
隠れていた妖精が歓声を上げる
女騎士「ん?」キョロ
妖精「ヤバっ!」サッ
勇者(あいつ、ついてきたんか!)
女騎士「そうと決まれば・・・久しぶりにしごいてやる、」ニヤ
そう言い女騎士は勇者の肩を掴み不適に笑う
勇者「うひー…」
女騎士「ん?」クンクン
どうも甘い臭いがする
勇者「な、なんだよ?」
こ、これは!メスの匂いだ!
女騎士「ゆ、勇者、お前本当に私が眠ってる間に何もなかったんだよな?」
勇者「ななな、何もなかったさ!」ドキッ
女騎士「本当の事を言え!」
女騎士は勇者を羽交い締めにする
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/17(木) 02:04:16.63 ID:tKQMeYFAO<> 女騎士「やっぱり!匂うぞ!この匂いは誰だ!」クンクン
勇者「わ、やめろ!やめろって、アハハくすぐったい!」勇者が暴れれば暴れるほど
女騎士の締めは強くなり鼻息が首筋にあたりくすぐったい
女騎士「ハアハア・・・」
お互いに汗だくになる
勇者「本当に何でも無いんだよー」ジタバタ
女騎士「ハアハア・・・」
勇者の首筋が汗に光りぬらりぬらりと動く
足が絡みつく、勇者の足は力無くもがいている
女騎士「ゆ、勇者、ハアハア・・」ギュウウ
女騎士の締めが強くなる
勇者「な、なんだよ?女騎士・・・?」
女騎士の中で声がする
女騎士(・・・もういいよな・・十分我慢してきたじゃないか・・・)
勇者「お・・・おい聞こえてるのかな?おーい・・・うわっ!」
勇者が油断した瞬間をついて女騎士は馬乗りになる
女騎士「・・・勇者ぁ・・」ジュルリ
女騎士は唾を飲んだ
妖精「・・・これって、越権乱用だよね、強姦ってやつ?」
妖精はエルフに魔法で通信し、意見を求める
エルフ「早くとめなさい!どんな手を使ってもいいわ!
そのアバズレを殺してもとめなさいぃー!」
知らせた瞬間、エルフはヒステリーを起こした
こんなエルフを妖精は見た事がない
妖精「わ、分かりました、妖精一号機、突撃ー」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/17(木) 02:17:08.83 ID:tKQMeYFAO<> 妖精の突撃は女騎士の無防備な顔にクリーンヒットした
女騎士「ぐはっ!」
女騎士は不意の打撃にのけぞって勇者から離れた
勇者「な、なんか・・・助かったのか?」グシグシ
勇者は少し涙目になっていた
女騎士「・・・・・」ハアハア
女騎士は動かない
勇者「女騎士・・・?大丈夫か?」
女騎士「・・・今のは・・・」ハアハア
勇者「今のは?」
女騎士「組手の練習だ!次は、剣術の練習だ!引き締めろ!」
女騎士は性欲に負けて、勇者を襲おうとした自分を一生懸命取り繕った
妖精「って訳でエルフ様ー、勇者を救いました―?」
エルフ「良かったぁー・・・でも油断は出来ないわ!
妖精、そのアバズレを見張っておいて
私は今すぐ勇者へのプレゼントを作るから・・・」
エルフは急いで自分の部屋の道具をかき集めた
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/17(木) 02:33:54.03 ID:tKQMeYFAO<> ウシトリが現れた
ウシトリの攻撃!勇者に10のダメージ
勇者「ふぐぅ!・・・まだまだぁ!」
スライム「ピキー」
スライムの回復魔法!勇者は回復した
女騎士は遠くから勇者の戦闘を眺めている
女騎士「変だな・・・この辺の魔物でここまで強い奴いたかな?
どこかしらから視線も感じるし・・・」キョロキョロ
妖精(ドキドキ)
勇者「運が・・・良かったな・・・
今日の・・俺は・・・不調なのだ・・」ガクッ
スライム「ピキー」
スライムの回復魔法!MPが足りない!
女騎士「まあ、魔王復活の影響か・・・用心の為にもう少しここ留まるか・・・」ダダッ
女騎士が戦闘に参加した!
ウシトリの攻撃!女騎士は盾で受け流した!
女騎士の攻撃!地獄突き!
ウシトリの息の根を止めた・・・
妖精「ふぅ・・・勇者よりちょっと強くて、
女騎士より弱い魔物を呼ぶのも大変だなぁ」
魔物は妖精がエルフの力を借りて呼んでいた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/17(木) 02:51:09.47 ID:tKQMeYFAO<> エルフ「よ、ようやく完成したわ!!」
日もどっぷり落ちた時にエルフが叫んだ
妖精2「エルフ様?」
エルフ「ああ、ごめんごめん、起こしちゃったわね、ウフフ、明日、勇者にあげるのが、楽しみ♪」ギュウウ
―宿屋―
女騎士「明日、もう出よう・・・」
勇者「なんで?俺、まだこの辺の魔物さえ倒せないぞ?」
女騎士「それが変なんだ、この辺の魔物がまるでお前に合わせて強くなってるみたいでな・・・」
妖精「ドキッ!」
勇者は妖精を横目で睨む、女騎士には見えてないが勇者には見えている
女騎士「魔王の仕業かもしれない、
この辺の魔物が私の手にも負えないようになったら・・・
ここは勇気を出して先に進もう・・・」
勇者「そ、そうだな!そろそろ、この村も出ないと!」
妖精が勇者を指で呼ぶ
勇者「お、俺、トイレ」
勇者は誰もいないか確認して草むらに行く
妖精「勇者ー良かったぁー見えてたんだあ」
勇者「見えてたよ、けどエルフさんに黙っててって言われたしよ!
大変だったぜ!でも勇者だから大丈夫だったがな!」勇者は頭をペシペシと叩く
妖精「それはそうと・・・勇者、明日行っちゃうんだ・・・」
勇者「おう!魔王倒さなきゃダメだからな!頑張ってくるぜ!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/17(木) 03:04:40.79 ID:tKQMeYFAO<> 妖精「それって勇者じゃなきゃいけないの?」グシグシ
勇者は妖精がちゃかした顔だったら「何言ってんだよ!」と言い返そうと思ってたが
妖精の泣きそうな顔を見て勇者は真剣に答えた
勇者「俺は、勇者だからな」
勇者はまっすぐな視線で妖精を見る
妖精「勇者って何なの?」
勇者はデジャビュを感じた
この場面・・・前に・・・
勇者「神様に選ばれた人さ・・・」勇者は立ち上がった
妖精「も、もし、勇者に何かあったらウワーン」妖精は顔を隠した
勇者「俺は必ず帰ってくる!心配すんな!」
勇者がにっこりと笑った
妖精「・・・うん!」
勇者「お見送りよろしく!」勇者が立ち去ろうとした時
妖精「勇者!」
チュ
勇者「ハハハ、効かないぜ!」
妖精「これは妖精のキスじゃなくて私のキス!エルフ様には内緒だよ!」
勇者「あ・・・ああ!ありがとな!」カーッ
女騎士「・・・・」スッ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/17(木) 03:20:02.07 ID:tKQMeYFAO<> ネムネム村
宿主「へえ、旅立たれるんで・・・」
女騎士「うむ、長い事、世話になったな」
女騎士は部屋カギを置く
勇者「おっちゃん!最後の朝飯―!」
宿主「ああ、はいはい」
勇者「へへ、ここの目玉焼きうまいよな―女騎士!」
宿主「・・・・・ありがとう」
勇者「おっちゃん?」
宿主「なんだか分からないけど、ぼっちゃんには凄く世話になった気がするんです
ハハ、変な事、言ってますね、私
今すぐご飯の準備しますね」
ネムネム村人「勇者がこの村を出るんだってー」
ネムネム村人2「えっ?誰それ?」
ネムネム村人3「ああ、あれだあれ、いつの間に来てたんだろ」
勇者「なんだ!せっかく勇者様の旅立ちなのに!人が集まらねー!
ここは一発、スピーチをするか!」
女騎士「バカ!これが普通だ!変な事したら、ぶん殴るからな!」
妖精達「勇者ぁー!!!」
勇者「あっ!お前ら来てたのか?」
女騎士「誰と話しているんだ?」キョロキョロ
妖精3「こらこら勇者、他の人には私達見えて無いんだから
勇者が変なひとに見えるよ!」
妖精2「元々変なやつだけどね」クスッ
妖精4「あー妖精2ちゃん酷いんだあ―」
ガヤガヤ
勇者「見送りありがとな!」
妖精達「あたし達だけじゃ無いんだよ―」
出口付近に一人、ローブをくるんだ女性が立っていた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/17(木) 03:38:45.50 ID:tKQMeYFAO<> 女騎士「あ、あなたは?」
エルフの不思議な雰囲気に女騎士は戸惑う
エルフ「フフ、勝った・・・」
女騎士「なっ!」
よく分からないが侮辱されたような・・・
ああ、この人が昨日妖精が話していたエルフ様とやらか・・・
エルフ「ごめんなさい、あたし、そちらのボウヤに用があるの、
ちょっとだけだから、ね、お願い」
女騎士「ちっ・・・ちょっとだけだ、ちょっとだけだぞ!」
女騎士の女のカンはエルフは危険だと告げている
エルフ「勇者ちゃん・・行っちゃうのね・・ウッウッ、あたし寂しい」大げさに泣き真似をする
勇者「ああ!止めても無駄だぜ!」
エルフ「わかってるわ、だから笑って見送るつもりよ
ただ勇者ちゃん耳よりな情報があるの
もそっと近くによって、ほ〜ら」
勇者「な、なんだ?早く教えてくれよ!」
勇者がエルフの口に耳を近づける、
ペロンッ
エルフの舌が勇者の頬を舐めた
勇者「な、なにすんだよ!」勇者が頬を手で撫でる
女騎士「!!・・・・」チャキ
女騎士の刀がエルフに向いている
エルフ「冗談!冗談よ!お詫びにほ〜ら♪」
勇者の首に草で出来た首飾りが下がっていた
エルフ「それが、危ない時にはあなたを守ってくれるわ♪
あたしだと思って大切にしてね」
勇者「おお!すげー!ありがとな!」
女騎士「ちっ・・・行くぞ!」
勇者「しゅっぱーつ!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/17(木) 09:34:15.11 ID:cj9x6oLIO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/17(木) 22:21:48.75 ID:tKQMeYFAO<> 勇者「であー!!」
凶悪ウサギは21のダメージ
凶悪ウサギは逃げ出した!
女騎士「順調に強くなってるな、あの村周辺の魔物に感謝しないとな、」
エルフの足止めは思わぬ効果を勇者に与えた
勇者「へへ、どうでーす!」
スライム「ピキー!」
女騎士「うん、良くなったが、調子には乗るなよ、そういう時期が一番危ないんだからな」
勇者「おう!」
女騎士「もう夕暮れ時だ、勇者、結界を張るぞ」
勇者「つー事は、キャンプか!」
女騎士「まあそういう事だ、」
勇者「キャンプ!キャンプ!やっほい!」
女騎士「止めろ、踊るな、お前は子供か、」
ああ子供だった・・・
勇者「子供じゃないよ!けどなんかワクワクしない?キャンプってさ」
女騎士「ワクワクしないな、周りは魔物だらけだしな、
油断してる所を襲われたら死ぬぞ」
勇者「うわ…」ゾクッ
スライム「ピキー!」
女騎士「フフ、お前にはスライムがついていたな、さあ火をおこそう、」
勇者「おお!」
勇者は火打ち石を出す
スライム「ピキー!」
スライムは火の魔法を放った!
勇者「うおっ!お前そんな事、出来るようになったの!」
スライム「ピキー!」
女騎士「案外お前より強くなってたりしてな」クスクス
勇者「俺より強くなんなよ・・・」
スライム「ピキー?」 <>
あなるユルユル右衛門 ◆jPpg5.obl6<>人工肛門リサイタル♪<>2012/05/17(木) 23:10:27.55 ID:+UvJVbquo<> 更新はよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/05/17(木) 23:20:54.75 ID:vyZSEU7zo<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/21(月) 03:59:19.58 ID:PMR3SgFAO<> 勇者「なあ、女騎士は、どうして騎士になったの?」
燃える火を見ながら勇者は聞く
女騎士「どうした?いきなり」
今日捕まえた魔物の肉の火加減を見ながら女騎士が聞き返す
勇者「いや、ちょっと気になってさ!俺生まれた時から勇者だし!」
女騎士「そうだなぁ、成り行きかな
父も騎士だったし祖父も騎士だった
母も歳だったし息子が生まれないから、仕方なしにな、」
勇者「嫌じゃなかった?戦争とか、戦わないといけないし、」
女騎士「嫌だったさ、戦場は、でもみんな嫌だった
みんなが嫌がって戦わなくなったら国を守る人がいなくなるだろ、それに・・・」
勇者「それに?」
女騎士「守りたい人が出来たんだ、沢山な
さあもう肉が焼けたぞ」
勇者「おお、ごめん、こんな話してさ、
生まれた時から勇者だったけど
色んな人にあってちょっと分かんなくなってたんだ!
俺が勇者でいいのかって、実際、、、俺・・・弱いし」
勇者が肉を頬張る
女騎士「・・・バカ、もしそうじゃなかったとしたらお前は世界を救うのを止めるのか?」
勇者「それは嫌だ!絶対止めない!」
女騎士「ならお前は勇者さ、お前が何者でもいいんだよ
ただその気持ちを持ち続けてれば勇者であり続けられる」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/21(月) 04:22:19.46 ID:PMR3SgFAO<> 燃える火を見て女騎士は呟く
女騎士「ふふ、こいつもナイーヴな所があるんだなあ」
女騎士は眠る勇者を撫でる
女騎士「お前は私が知る中では一番勇者らしい勇者さ
まあ脆い所はあるがな・・・」
女騎士「さ、さあって私も寝るかな、寝袋は一つしか無いし、仕方ないよな、」
わざとらしい説明口調で罪悪感に言い訳しながら
勇者を抱きながら布団に潜り込む
女騎士「わっ、あったか〜い、いつにも増してあったかいんじゃないか?」
勇者の髪を撫でる
女騎士「お前の足はスベスベだなあ、気持ちいいぞ」
自分の足と勇者の足をこすり合わせて呟く
女騎士(手をだすのは・・・許されないよな・・・まあちょっとだけ)
女騎士は勇者の股間に手を当てる
勇者「う、ううん」ピクッ
女騎士(さ、流石に起きてしまうか・・・もう寝よう)ドキドキ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/21(月) 04:29:07.55 ID:PMR3SgFAO<> 勇者「おっ見えてきたぞ!あ、あれは噂の、う、う、う」
勇者は感動で震えている
勇者「海だ〜〜〜!!」
勇者は走りだそうとするが女騎士に捕まえられる
女騎士「まて、油断はするな、いつ魔物がでるか分からんからな
なんだ、お前海は初めてか?」
勇者「初めてだ!本当にどこまでも続いてるんだな!あれ?街もあるぞ?」
女騎士「あれは港町ウミウミだ、あそこで船を借りて次の大陸に移動するんだ
思ったより早くついたな」
勇者「うう、船・・・新大陸・・・辛抱できーん!!スライム行くぜ!」
スライム「ピキー」
勇者は全速力で走りだした
女騎士「あっ!バカ、待て〜!」
港町ウミウミにたどり着いた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/21(月) 04:50:32.14 ID:PMR3SgFAO<> 港町ウミウミ
ひしめき合っている人々は皆、
異国情緒溢れるバラエティ豊かな服装をしていて
街の地べたにシートを張り商売する露天商の珍しい品々は
賑やかな街をより華やかに彩っていた
勇者「うっひゃーこれが港町か!空気がしょっぺえ!
しっかし人が沢山いるなぁ!カネアルド王国より人がいるんじゃねーか?」
女騎士「そうだな、ここには、交易の港だからな、色んな人が集う、
危険な奴だっているんだから気をつけろよ」
??「あれ?あんた勇者じゃねーか?」
ターバンを巻いた14歳ぐらいの子供が話しかける
勇者「おお!俺もすっかり有名人かあ!いや〜人気者はツラいね〜!
サインなら一人3枚までだよ!」
女騎士「調子に乗るな、君は?」
??「ははは、おれだよ!」
子供がターバンを取ると色黒で黒髪をポニーテールにした、可愛らしい少女だった
女騎士(・・・誰だ・・・こいつ・・・)
あまりに自信満々でもう分かって貰った気になってる少女に
誰だっけ?言えない女騎士である
勇者「誰だお前?知らねーよ!」
女の子はあからさまにショックを受けている
流石勇者!誰にも出来ない事を平然とやってのける!
そこに、痺れないし、ちょっと引く
女の子「俺は、女商人だよ!ほら、カネアルド王国にいただろ?
お前がカネアルド王国出ていく時にいたんだぜ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/21(月) 05:09:42.73 ID:PMR3SgFAO<> 勇者「えーと、えーと!」
考えこむ勇者を見て女商人が女騎士の方をみる
女商人「あ、あんたなら・・・」
女騎士「いや・・・すまんが・・・」
女騎士は目をそらせる
女商人「ま、まあいいや、それよりお前らどうして俺より早く
カネアルド王国出たのにこんなに遅いの?」
勇者「そ、それは、だな!うんとな!まあ」
勇者がはぐらかそうとする
女騎士「勇者のレベルを上げてたんだ、弱くて時間がかかったんだ」
勇者「女騎士〜」
勇者が恨めしそうな目で女騎士を睨むが
女騎士は、(あっ、ちょっと可愛いな)と思った、
女商人「へえ、盗賊団壊滅させたっつーから、
すげぇと思ってたけどたいしたことねえんだな
勇者お前、この街初めてだろ?」
勇者「だからなんだ?」
女商人「何回もこの街来てる俺が案内してやるよ、ついてきな!」
勇者「本当か?やりー!」
女騎士「お、おい!道草は・・・」
女商人「どうせ、今日1日は無理だよ、
灯台が言うには大時化で船が出せないらしいし、さっ行こうぜ!」
勇者「おう!女騎士は?」
女騎士「私はいい、宿を取っておくから夕暮れまでには帰るんだぞ!」
勇者「分かった!」
勇者は女商人といってしまった <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/21(月) 05:24:13.40 ID:PMR3SgFAO<> 女商人「へへ、おい、勇者、お前どれぐらいもってんの?」
女商人が勇者の手を引きながら聞く
勇者「えーと、・・・200ゴールドだな、」
勇者は袋の中の100と書かれた銀貨を2枚出す
女商人「か〜!しけてんな〜、そんなんで旅できんの?」
勇者「旅のお金は女騎士が管理してるからな!」
女商人「まあいいや、勇者!アイス奢れよ!おっちゃん、アイス2個ね、」
アイス屋「あいよ、」
勇者「なんで俺がお前の分まで出すんだよ!」
女商人「案内賃だ、案内賃、気にすんなって」
アイス屋「はいアイス2個、20Gだよ、」
勇者「たくっ!しょーがねーな!」
勇者はしぶしぶお金を払った
女商人「へへ、あんがと、ここのアイスうまいんだぜ、」ペロッ
女商人がアイスを舐めるのを見て
勇者も舐めてみる
勇者「あっ!あまくて冷たい!なんだ?」ペロペロ
女商人「おっ!アイス初めてか、うめーだろ」
勇者「うん!うまい!」
女商人は食べながら歩きだす
女商人「他も案内してやるよ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/21(月) 05:41:30.96 ID:PMR3SgFAO<> 勇者と女商人が街を歩いていると、いきなり色鮮やかな鳥が飛び出してきた
オウム「コンニチハ!コンニチハ!」
勇者「うおっ!鳥がしゃべってる!」
女商人「こいつは、オウムだよ、人の話す言葉を覚えて真似する珍しい鳥さ」
勇者がオウムをマジマジと見つめる
女商人「どうせコイツは金持ちの嗜好品だろうな・・・よし!勇者、こいつに言葉教えてやろうぜ!」
勇者「そうだな!どんな言葉にしよっかな?」
勇者が真剣に悩んでいると女商人がいきなり
女商人「ちんこ!ちんこ!ちんこ!」
と言い始める勇者も負けじと
勇者「うんこ!うんこ!うんこ!」
うんことちんこの合唱が始まった
商人「こらー!これはお姫様に売るんだ!変な言葉教えるなー!」
女商人「はは、逃げろー!」
勇者「うわーい!」
商人「たくっ・・・変な言葉覚えとらんだろうな・・・」
オウム「コンニチン!ウン!コンニチハ!」
商人「・・・まあギリギリ大丈夫だろう・・・」
女商人「はは、面白かったなあ勇者」ハアハア
勇者「おう!」ハアハア
女商人「ああ、勇者お前、ほっぺたにアイスついてるぞ」
勇者「えっどこどこ!」 勇者が見当違いな場所を拭く
女商人「ああじれったいなあ!」
ペロッ
女商人は勇者のほっぺたのアイスを舐めとる
女商人「へへ!いただき〜!」
勇者「バッバカ!お前」カーッ
女商人「ん??」
どうやら女商人は男だとか女だとかに疎いらしい
商人母「あらあら、スッゴい所見ちゃったわ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/21(月) 06:04:09.08 ID:PMR3SgFAO<> 女騎士「ん〜、これは凄い業物だ・・・」
女騎士は剣をマジマジと見つめる
本当はとってある宿で休むだったが
露天に出された一つの剣に目が止まったのだった
露天商「わかりますか?」
女騎士「いや、その、ただ見てるだけだ」
露天商にはあまり物欲しそうな目をしてはいけない、
高い値段をふっかけられるからだ
露天商「はは、そんな態度とらなくて大丈夫ですよ、
ほら、値札ついてるでしょう?
その値段以下で売る気は無いんですよ、それは」
女騎士が値札をみる・・・高い
露天商「ちょっと振ってみていいですよ」
女騎士「そ、そうか?」
振ってみると、風を切るいい音がなる
剣がキラリと輝いてみてる
女騎士(ああ、これは、欲しいな・・しかし値段が・・・)
女騎士は思い出す、
―――――
カネアルド王「金はいらんのは仕方がない・・・しかしこの通行手形だけじゃわしの気が収まらん!
そうじゃ!これをもっていけ!
この大陸内ならこの王国に支払いを任せる事が出来るワシのサインじゃ!」
――――
女騎士「この剣・・カネアルド王のサインで買えるか?」
露天商「!!カ、カネアルド王のサインですと!!も、もちろんですよ!」
女騎士「よし、取ってこよう」
宿に戻ろうとする途中で、盛り上がってる一角を見つける
女騎士「なんだ?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/21(月) 06:22:28.44 ID:PMR3SgFAO<> 商人母「あら、女商人似合うじゃない!」
女商人は純白のドレスを着ている
女商人「へへ、なんか、恥ずかしいな、勇者どうだ?」
勇者「おお!似合ってるぞ!」
商人母「さーて皆さん!これから私の娘とえーと君は?」
勇者「俺は勇者さ!魔王を倒しに行くんだ」
商人母「勇者さんの結婚式を始めます!」
やじうま「お〜!」
女商人「なんだ?みんな盛り上がって?」
勇者「結婚ってなんだ?」
どうやら二人は結婚を知らない
商人母「仲良くなるって事よ」
勇者「なんだそっか!」
女商人「それなら、結婚しようぜ、勇者、お前となら仲良くなれそうだ」
女騎士「な、な、な、何をしているんだ!」
女商人「何って結婚だよ」
女騎士「はあ?!アホか!お前ら出会って何分だ!
しかもしかもお前ら子供だろ!」
女騎士は頭が混乱している
勇者「子供じゃないもんだ!」
女騎士「お前は黙ってろ!」
女騎士の顔が真っ赤になる
商人母「まあまあ、あたしが結婚したのも13の時ですしスピード婚でしたわ
ちょうど跡継ぎの男性も欲しかったし結婚なんて慣れですわ
勇者くんのお母さま」
女騎士「おか、おかあ、さま、」
女騎士の頭は爆発して、逆さに倒れた
勇者「女騎士!」
女商人「大変だ!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/21(月) 06:38:29.60 ID:PMR3SgFAO<> ――――
勇者「なあなあ!女騎士!見てくれよ!」
勇者が女騎士の元に走ってくる
女騎士「なんだ?」
勇者「俺と女商人の赤ちゃん!」
赤ん坊が元気よく泣きわめく
後ろから女商人がきて
女商人「おーい勇者、メシだぞー、」
勇者「おう!いま行く!」
勇者は女商人の元に近寄って熱いキスを・・・
――――
女騎士「いやぁ――!!!」
女騎士が青ざめて飛び起きる
勇者「おっ!目覚めたか!大丈夫か、女騎士?」
女商人「熱中症だな、あんな熱い中でそんな重装備だから・・・」
女騎士「ハアハア、ゆ、夢か・・・おい、勇者!お前結婚などと!魔王はどうするんだ!ああ・・・」まためまいがする
勇者「どうどう・・・」勇者が女騎士の頭に濡らしたタオルを置く
女商人「おい、勇者、この人にとって結婚はどうもイヤみたいだな・・・」
勇者「でも、女騎士、こいついいやつなんだよ・・・そうだ女騎士も結婚しようぜ!」
女商人「そりゃあいいや!あんたとも結婚すれば問題ないよな?」
女騎士「・・・ちょっと待て、お前ら結婚をなんだと思っているんだ・・・」
勇者「どうって・・・」
女商人「友達になることだろ?」
女騎士「はあ、良かったよ、お前らがバカで」
女騎士は肩をなでおろし勇者達に結婚と言うものを教えた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/21(月) 06:51:03.09 ID:PMR3SgFAO<> 勇者「そ、それは、本当かよ」
女商人「ちょっと母親殴ってくる」
女騎士はうなずく
勇者「女商人!悪いけどよ!まだお互い知り合ったばっかりだしさ!
まだ早いと思うんだ!」
女商人「俺だって同じ気持ちさ、でもまあ、」
女商人が手を差し出す
女商人「友達にはなれるよな!」
勇者が手を掴む
勇者「ああ、また会おうぜ!」
女商人が部屋を出る
勇者「女騎士も友達だぜ!」
女騎士は勇者の首を左脇でしめる
女騎士「私はお前の師匠だ!忘れるな!」
右手で勇者の頭をグリグリする
勇者「いってえ!ごめんごめん!」
女騎士「たくっ!お前は!もう寝よう、明日時化が止んでるといいんだが・・・」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/21(月) 07:20:30.71 ID:PMR3SgFAO<> 次の日の朝はとても澄み切った雲一つない快晴だった
勇者「おー!気持ちいいー!潮風っていいな!」
女騎士「うん、これなら今日は大丈夫だろう、さあご飯にしよう」
宿主「おはようございます」
女騎士「おはよう、どうだ?今日は、船は出るのか?」
宿主「そ、それがですねぇ・・・」
宿主が答えを渋っていると男の商人が思わず机を叩いた
商人「冗談じゃねえ!!後何日ここに足止めすりゃあ気が済むんだよ!おい!こら!」
宿主の襟を掴む、
宿主「やめて下さい・・・ふぐっ!・・・」
商人の襟を掴む力が強くなる
女騎士「止めろ、八つ当たりは見苦しいぞ」
女騎士は商人の手を捻る
商人「いてて、なんだあ!姉ちゃん黙ってろよ!」
商人の目は血走っている
女騎士「なんだ、やるか?」チャキ
ナイフを出そうとする商人に女騎士は剣を構える
宿主「お止め下さい!」
その瞬間、商人の頭に濡れた雑巾がぶつかる
投げたのは女商人だ
女商人「商人、ちょっと頭冷やそうぜ、時化はしかたねぇだろ
時化が止むのを待つしかない・・」
商人「お嬢さん!でも、このままじゃあ・・・」
女商人「わかってるよ、おまんまの食い上げだろ?
でも宿主に責任は無いだろ!あやまんな!」
女商人が凄む
商人「へ、へえ、すみません、」
宿主「いえいえ、気持ちは分かります、
何しろ今回の事は異常で我々港町の者も困ってるんです」
これ以上船が出せないと港町は継続不可能になる
それは死活問題だ
女商人「女騎士さんもすまなかったね、うちの者が」
女騎士「いや、別にいい、それより・・・」
女騎士は当たりを見回す
女騎士「勇者はどこだ?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/21(月) 07:35:16.53 ID:PMR3SgFAO<> 勇者は港町の裏のゴミだまりにいた
勇者「おお、スライム!お前いないと思ったらこんな所に!」
スライム「ピキー!」
メタルスライム「こんにちは、スライムに聞いてますよ、勇者さん」
勇者「うおっ!喋るスライム!」
メタルスライム「ははは、まあ単刀直入に話を聞いてください」
勇者「なんだ?」
メタルスライム「カモメに聞いた所、海上の大時化は帝王イカの仕業らしいです
あいつを倒さない限り時化は止まりませんよ」
勇者「そうだったのか!女騎士に伝えないとな!」
勇者は宿に戻ろうとするがピタッと止まる
勇者「・・・その事なんでみんなに教えてあげないの?」
メタルスライム「いや〜私人間に憧れてるんですが、
人間が怖いんですよね、殴られるんじゃないかって・・・」
勇者「ちょっとついてこいよ!スライム行くぜ!」
強引にメタルスライムを掴む
メタルスライム「ちょっと!勇者さん!どこへ!?」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/21(月) 07:47:32.21 ID:PMR3SgFAO<> 勇者は勢いよく宿のドアを開ける
女騎士「おい、勇者どこに行ってたんだって・・・スライムが増えてないか・・・」
勇者「今回の時化は、帝王イカつー魔物の仕業らしいぜ!」
全員が勇者の方を向く
宿主「魔物の仕業だって!」
女騎士「な、何を根拠に・・・」
勇者「こいつが教えてくれたんだ、」
メタルスライム「ど、どうも・・・」
女商人「しゃ喋るスライム、初めて見た!勇者、そいついくらだ!1000ゴールドで譲ってくれ」
商人「わしは1500出す!」
商人達は勝手に競りを始めだす
メタルスライム「ひぃぃ〜!!」
勇者「こらっ!メタルスライムは売り物じゃない!
メタルスライム、大丈夫俺が守ってやる」
女商人「ごめんごめんつい癖でさ、続けてよメタルスライムさん」
メタルスライム「はい、私がカモメに聞いた所、
帝王イカが暴れて海を荒らしてるらしいです、」
宿主「あなたカモメの言葉が分かるんですか!」
メタルスライム「はい、」
宿主「それは凄い!今すぐ、港町連合会、集めて会議します!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/21(月) 08:00:07.77 ID:PMR3SgFAO<> 船長「そら、おめえ、帝王イカなら話は簡単だ、
帝王イカをぶっ飛ばして大人しくさせりゃあいいんじゃ」
商人「それじゃあ!」
船長「船が出せるぜ、まあ帝王イカやっつけてからだけどな」
女商人「なあ、やっつけるついでに俺たち商人会を運んでくれないか?」
船長「そりゃダメだよ、危険だし、荷物の保証は出来ないしな」
女商人「こっちも、危険は承知してるさ、
それなりに皆、腕に覚えある連中だしさ、」
商人達は服を捲り筋肉を船長に見せつける
船長「荷物に保険が利かないけどのりたきゃ乗ればいいさ、
戦力が増えるに越した事は無いしな」
女騎士「我々も乗せてくれ、お金を払うから」
船長「あんたは?」
勇者「旅の騎士と勇者だ!強いぞ!」
船長「お金はいいよ、その代わり帝王イカと戦うのを手伝ってくれや、」
女騎士「もちろん、そのつもりさ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/05/21(月) 08:58:03.95 ID:KzZkJXe60<> 大量投下乙です! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/05/21(月) 09:16:56.49 ID:gYDywL07o<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/22(火) 09:23:43.88 ID:EiyUU6/DO<> 寝るシーンでの女騎士がかわいすぐるww
こんなシーンもっといっぱい盛り込んで! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/30(水) 22:09:49.81 ID:2ABBvuaAO<> 船
勇者「お、お、揺れてる!海の上なんだなあ!」
女騎士「おい、あまりはしゃぐなよ、帝王イカとの戦いが待ってるんだからな」
船員「えーと、嵐はあの辺だから・・・おーい!帝王イカとの戦いは明日になるよ!」
みんな「おう!」
女騎士「ちっ・・・明日か・・・久しぶりに全力が出せると思ったのに」
女騎士は武者震いをしていた
久しぶりの強敵、今までのぬるい戦いで鈍った腕を取り戻せるチャンスだった
船に乗る商人らは酒盛りを始めた
商人「よーし!景気づけにパーッとやろうぜ!」
髪の青い人「一曲歌いましょう、とある勇者の物語」
美しい髪の青い中性的な人が歌い始める
どうやら男らしいが女性にも見える妖艶な人だ
勇者「お、歌い出した!女騎士!あれなんだ?」
女騎士「あれは吟遊詩人さ、つまらん放浪者で、
歌って誰かに養われては、また別の場所へ、か金持ちの道楽息子か」
勇者「へえ〜綺麗な人だなあ」
女騎士「私はあの手の奴は好かんな、」
女騎士は外に出る
吟遊詩人「とある勇者は、神の為に
ドラゴン退治に行った〜
しかし彼の妻は身重の身、子は難産極め死んでしまった
哀れに思ったは、神か仏かはたまた、」
勇者「俺はああいう難しいの苦手だなあ、俺も出よっと!」
勇者も外に出た <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/30(水) 22:25:21.29 ID:2ABBvuaAO<> 女騎士「おい、船長帝王イカにぶつかるのは明日のいつぐらいか分かるか?」
船長「ああ、明日のお昼ぐらいだす、まあ無理せんでええで
こんな船でも大砲ぐれえ積んでるでよ」
女騎士「わかった、ありがとう」
女騎士はそう言うと剣の素振りを始める
女騎士「ふふ、船の上の戦いは本当に久しぶりだ、腕がなる」
勇者「おお、あれは女騎士・・・素振りしてる邪魔しちゃ悪いな・・・」
勇者はもそもそと物陰に隠れようとした途端
女商人「ばあ!」
後ろから女商人に驚かされる
勇者「ひ、ひぃ!だ、だだ、誰だ?」
勇者は剣に手をかける
女商人「ははは、俺だよ、俺!びびってる〜はははははは」
女商人は腹を抱えて笑った
勇者「お、女商人か、驚かしやがって!まあ驚いてなんて無いんだけど・・
なんだよ・・・なんか用かよぉ」
女商人「ほれ、お前の友達だろ?忘れるなよ」
女商人はスライムを投げてよこす
勇者「おお!すまねえスライム!うわっ!酒臭い!」
眠るスライムは酒の匂いがプンプンしている
女商人「こいつ、酒盛りに参加してたよ、」
勇者「スライムおまえ、大人なんだろうなあ?」
女商人「堅苦しいのは抜き抜き、なあ見ろよ勇者」
女商人が指を指した先には月がまん丸と輝いている
女商人「満月だぜ、満月、綺麗だよなぁ・・・」
勇者「ん、ああ、明るいから海って青いのが良く分かる」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/30(水) 22:44:01.36 ID:2ABBvuaAO<> 女商人「海と月か、見てるとさ、なんか思い出しそうにならねー?
俺だけの事じゃな無くて人間全部のさなにか得体の知れない物を」
勇者「なんか哲学的だなあ、分かる気がするけどさ」
女商人「生まれた時から旅商人暮らししてりゃあ哲学的にもなるさな、
勇者見た時は結構嬉しかったんだぜ?
同い年の旅人がいるって事がよ
まあ今までも会って来たけど同じ身の上みたいな奴ばっかで
魔王倒しに行くんだろ?始めてだよそんな奴」
女商人はゴロンと横になる
勇者「そうか!俺も女商人に会えて嬉しいよ!」
勇者は満面の笑顔をする
女商人「バカ、そんな面と向かって言われたら、ハズいじゃねぇかよ」
女商人は赤面を隠す為にバンダナを下げる
勇者「そ、そうか、ならどう言ったらいいんだろ?」
勇者が困った顔をしてる
女商人「・・・んん、もう!」
女商人は勇者のほっぺたにキスをする
勇者「ど、ど、どうした?」
女商人「わかんねえ、わかんねえよ!わー!わー!寝る!」
女商人はうつむいて寝るポーズをとる
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/30(水) 23:00:05.93 ID:2ABBvuaAO<> 女騎士「お、勇者どうしたんだ?その格好は?」
勇者は口でスライムをくわえて、背中には女商人を背負っている
勇者「いやあ、スライムはへべれけで、女商人は寝ちまってよ、」
女騎士「しょうがないな」
女騎士が背中の女商人に手をかけると
女商人がヤダヤダと首を振り勇者の首にかけた手の力が強くなる
女騎士「こ、こいつ」
女騎士はジェラシーの炎を燃やす
女騎士「まあ、いい、もう酒盛りも終わってるだろう、
明日はいよいよボス戦って奴だ
お前も強くなったから、戦闘に入れ、まあムチャはするな
敵はお前より格段に強いからな」(お前が覚醒すれば別だがな・・・)
勇者「おう!へへ!腕がなるぜ!」
女騎士「それと!明日は必ず調子には乗るなよ!」女騎士は勇者の頭を小突く
勇者「は〜い」
そう言うと船室に入る
酒盛りやっていた商人達は深い眠りについていた
女騎士「もう、みんな寝ているな、私達も寝よう、女商人は・・・」
女商人は勇者を話さない
女騎士「ふん・・・好きにしろ」
女商人「・・・・」ニヤッ
女騎士「こいつやっぱり・・・!!」女騎士が眉をひくつかせる
勇者「どうしたんだ?」
女騎士「お前が根っからのプレイボーイって事が分かったよ・・・寝よう・・・」
女騎士は呆れている
勇者「俺もくたくただぁ〜、始めての船はグラグラ揺れて疲れた〜寝る!」スヤスヤ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/30(水) 23:15:26.50 ID:2ABBvuaAO<> 女騎士「・・・勇者?」
勇者の顔を覗く、深い眠りについている
女騎士「ふふ、すぐ眠れるんだなあ・・・」
女騎士は周りを見回す
女騎士「・・・全員寝てるな・・まあ人の目もある、今日は少しだけ・・・」
女騎士は人に見えないように勇者の胸元に手を当てる
女騎士「はあ〜やっぱりあったかい・・どれどれ・・」
女騎士は慣れた手つきで勇者に腕を回していく
女騎士「あっ痛!」指をなにかにつねられた
布団の中を見ると満面の笑みを漏らした
女商人がグリグリと勇者に顔を当てている
女騎士「こ、こいつ、勘弁ならん・・」一発殴ろう、そう思った
女商人「へへ、勇者が起きちまうぜ、だんな、いいのかい?
うっわあ勇者ってあったか〜い、」
女商人は勇者を抱きしめる
女騎士「くっ・・・」
女商人「あれ?だんなは、いいのかい?あたしだけで独占して・・」
女騎士「・・・・みんなには黙っておいてくれるか?」
女商人「いいですとも、」
女騎士は勇者をテディベアのように羽交い締めに抱きしめる
女騎士「ふわぁ・・・」
二人の幸せな夜は始まった
吟遊詩人「・・・・・」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/30(水) 23:32:12.19 ID:2ABBvuaAO<> ??「勇者・・・・・勇者・・・・起きなさい・・・・勇者」
勇者「うっう〜ん」
勇者が目覚めると真っ白な空間だった
どこまでも白く、端の無い、いま立ってるのかさえわからない
勇者「・・・ここはどこだ?」
勇者がふらふらとさまよう
吟遊詩人「ここは、意識の空間、肉体の帳を失った空間、やあ勇者」
勇者の斜め前に吟遊詩人が立っていた
勇者「あんたは・・・たしか・・・吟遊詩人だったかな?」
吟遊詩人「そうさ、本当は違うけど、別にどうだっていい
久しぶりだね、勇者」
吟遊詩人がニコッと笑うと歩いてもいないのに
勇者の目の前に出てきて勇者の頭を撫でる
勇者「久しぶり?昨日会ったばっかだし、あんたは俺を知らない筈だよ?」
吟遊詩人「いや、会ったよ、ずうっとずうっと昔にね、
勇者が生まれたかな?いや死んだかな?
まあそんな時にね」
勇者「なんのようだ?」
勇者は身構える
吟遊詩人「身構えるなよ、敵じゃない
それにここは意識の空間さ
何にも出来やしないさ
君も僕もね、」
吟遊詩人がカラカラと手を口に当てて笑う
勇者「からかうなよ!」勇者がじだんだを踏む
吟遊詩人「ごめん、ごめん、そうだ、なんの用かだったね?
彼の息子は元気かなってそれだけさ」
勇者「彼の息子?お父さんを知ってるのか!
お父さんは?生きてるのか!」
吟遊詩人「・・・もう朝だ、目覚める時間だよ、勇者」
周りがぼやけていく
勇者「おい!まだ話しが!」
吟遊詩人「ハッピーバースデー!勇者!おはよう!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/30(水) 23:44:19.72 ID:2ABBvuaAO<> 勇者「う、うう〜ん」
勇者が目覚めると誰一人いなかった、
勇者「夢かな・・・」
そのわりには・・・
女騎士「勇者!まだ寝てるのか?朝だぞ!」
勇者「ん、ああ・・・なあ今日は・・・何日だっけ?」
女騎士「今日は7月14日だが、どうした?」
勇者「誕生日じゃねぇじゃねぇか・・・どうして吟遊詩人は・・・吟遊詩人は?!」
女騎士が顎で吟遊詩人を差す
吟遊詩人「や、やあ、おはよう・・・僕は闘えないけど・・・ここで応援させてもらうよ・・」
勇者「なあ、あんた、昨日さ、夢で話ししなかった?」
吟遊詩人は顎に手を当てる
吟遊詩人「夢で?・・・ふむ、興味深い
いい詩を思いついた、『夢で会えたら』なんてどうだろう」
勇者「いや、そんなんじゃなくてよ!」
勇者がじだんだを踏む
女騎士「勇者、まだ寝ぼけてるな!しっかりしろ帝王イカは今日だぞ!準備しろ!」
勇者「やっぱり夢かなあ」勇者は頭を掻きながら夢想に浸る吟遊詩人を見て
外に飛び出した
吟遊詩人「頑張りなさい・・・勇者」ボソッ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/30(水) 23:58:17.59 ID:2ABBvuaAO<> 船室を出ると皆が慌ただしく動いていた
船長「大砲に油は塗ったか?砲弾は?弓矢は?
いざってぇ時に使えねえなんて洒落にならんでよぉ!」
船員「砲弾よーし!大砲よーし!大丈夫です船長!」
女商人「お前ら!気合いは十分か!二日酔いの奴は前に出な!海に突き落としてやるよ!」
商人達の笑い声が聞こえる
商人「んなへま犯す奴はここにはいねぇよ!ダンナ!」
女商人「よーし!気合い入れて行くよ!」
商人達「おう!」
女騎士「どうやら我々が最後のようだぞ、勇者、もうすぐだ!準備はできてるか?」
勇者「おう!」勇者はほっぺたを叩く
スライム「ガルルッ」
勇者「おっスライム!どうした?その牙は?」
女商人「ああ、あたしがあげたのさ!どうせ売れないし、そいつにぴったりだし」
スライムは満足そうに歯を鳴らして見せる
スライム「ガルル」ガチガチ
勇者「おお!強そう!」
女騎士「そ、そうか・・・・まあ馬子にも衣装・・・無いよりマシか・・・」ボソッ
スライム「ガルルッ♪」ガチガチ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/31(木) 00:12:34.29 ID:qmXCNqaAO<> 嵐に船が近寄っていく
皆雨を顔に受けても真剣な表情で渦の中心を見定めていた
船長「もうすぐだ・・・」
皆がこわばってる時に
船の上になにかが落ちてきた
ドンッドンッドドン
船員「ドンッドンッドドン?うわあああ!モンスターだ!モンスターだぞ!」
モンスター達がドンドン船に乗り込んでくる
船長「ちくしょう!子分持ちか!総員戦闘体制!」
不意の来訪者に皆戸惑ったがすぐに戦闘に入った
船員「いよっと!」
半魚人の攻撃!船員はヒラリとかわした
商人「そらよ!」
商人の攻撃!人食いタコに50のダメージ!
女商人「ははは!この程度かい?」
女商人は敵の攻撃をヒラリヒラリとかわして回し蹴りを食らわせ
ナイフでトドメをさす
勇者「みんなすげー!俺達も行こうぜ!」
勇者が駆けだそうとすると女騎士がエリをつかむ
勇者「なにすんだよ!」
女騎士「ふん、雑魚は連中で十分さ、我々は・・・」
女騎士の目はいつになく真剣だ、勇者はこんな女騎士の目を始めてみる
帝王イカがどさくさに紛れて乗りこもうとしている
船長「しまった!!!おーい大砲の準備をっ!」
今からでは遅すぎる
女騎士「こいつと遊ぶ事にしよう!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/31(木) 00:30:52.14 ID:qmXCNqaAO<> 女騎士は剣を抜き帝王イカに突撃する
帝王イカ「バオオ!!」
帝王イカの鋭い触手が女騎士の頬をかすめて血が飛び出す
女騎士「やるじゃないか、いや私の腕が落ちたか?ふふ、借りは返すぞ!」
女騎士は目にも止まらない剛剣で乗りこもうとする触手から切り上げて行く
女騎士「一本!二本!ほら、三本目だ!どうした?足がなくなるぞ!」
帝王イカ「バオオ!!バオオ!!」
女商人「やるー!」ヒュウウ
女商人は口笛を吹く
勇者「う、うう!」
女騎士「どうした!勇者!怖いか?」
勇者「怖くなーい!」
勇者が足の一本に切りかかる
勇者「うっうわ」
スルスルと触手に巻きつかれる
スライム「ガルル」ガブッ
スライムが勇者に巻きついた触手にかぶりつくと
触手が緩んだ、
勇者「てええい!」
勇者は触手を一本切り落とした
女騎士「ふふ、馬子にも衣装って訳か・・ぐふっ!」
女騎士は帝王イカのイカ墨の塊をじかに土手っ腹にくらう
帝王イカ「バオオ!!」
勇者「女騎士!」
がれきから女騎士が這い出してくる
口から血を流してる
女騎士「ふ、ふふふ・・・」
勇者「女騎士・・・大丈夫・・・」
女騎士「ふふははは!久しぶりのこの痛み!
すまないお前との闘いの途中なのに目を離して、
お詫びのしるしを受け取ってくれ!」
女騎士は口から出る血を拭うと帝王イカに剣を突き立て突撃する
女騎士「くたばれ!イカ野郎!」
帝王イカ「バオオ・・・」
帝王イカはもがき苦しみ完全に動きを止めた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/05/31(木) 00:51:48.98 ID:qmXCNqaAO<> 帝王イカが負けたと知ると雑魚達は海に逃げだした、
残った奴も船の上の連中らによって片付けられた
船員「マジかよ・・・」
大砲の準備をしていた船員が帝王イカを蹴り呟く
船長「いや〜!姉さん、強いねぇ!
帝王イカを一人で!こんな強いおなごは始めてみたでよ!」
女騎士「はあはあ、いや、少しでしゃばり過ぎたかな?」
帝王の青い血にまみれた女騎士が笑う
商人1「・・・バケモンだ・・・」
船員1「・・・こええ・・・」
皆が少しずつ女騎士を避ける
女騎士「・・・・ふん、」
女騎士が少し下を向くと
背中を叩かれる
女商人「いや〜女騎士さん!強いねぇ!どこでならったのさ?俺にも教えてよ!」
女騎士「・・・機会があればな・・・」女騎士は少し前を見る
勇者「・・・」
女騎士「勇者・・・」
無理もない、間近で私のアレを見ては、
しかし勇者には・・・
勇者「違うんだよ・・・」
女騎士「どうした・・・」私に幻滅したか・・・
勇者「違うんだよ女騎士!今日は、えーと始めての海だから
力が出せなかっただけさ!」
勇者が剣を振ると帝王イカの触手に足が当たって
勇者がこける
船の上に笑い声がみちる
船員「わははは、そりゃあいい!」
商人「あははは、そうだ!始めての船なら仕方ねえ!」
船長「坊ちゃんも、足一本切り落としたんだ!てぇしたもんだよ」
女騎士「そうだな!大手柄だぞ!勇者!」
勇者を脇に抱え頭をゴシゴシこする
勇者が船上の空気を変えたのを女商人は気づいていた
女商人「本物の勇者だよ!あんたは!」
勇者の首に手をまわす
勇者「ちくしょ〜!バカにしやがって!本当だからなあ!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/31(木) 06:29:54.17 ID:Olpo6qxGo<> おつ!
おれ女騎士様になら掘られてもいい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/05/31(木) 07:11:13.62 ID:/Vff3ZEP0<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/31(木) 09:32:52.31 ID:teJs7rbIO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/06/01(金) 01:13:27.32 ID:2PYaQw/AO<> 船員「しっかしこんなデッカいやつ始めてだよ!」
船員は帝王イカを足蹴にして言う
船員1「こいつどうする?」
商人「これ、焼いたら美味しそうですね」
船員「お、食べるんだ!」
商人2「酒の肴に良さそうですよね」
そんな風にワイワイ帝王イカの周りに集まっていると
歌が聞こえ始めた
吟遊詩人「〜♪〜♪〜♪♪」
吟遊詩人は気持ちよさそうに歌い始めるが、何を歌っているのか誰もわからない、どこかの言語のようだ
商人2「なんだ?今頃出てきて、調子のいい奴だなあ」
女商人「でも、何だろう・・・凄く心地良い」
スライム「ピキーピキー」
スライムが必死に勇者にまとわりつく
勇者「どうしたんだ?スライム?」
みんながうっとりしていると
吟遊詩人「さあ、もう一度♪」
帝王イカ「ギギギ・・・」
船員「ギギギ?うわ、わわわ」
船員の足元がぐらつき始める
商人「こ、こいつまだ生きてやがる」
女騎士「みんな!離れろ!」
皆が一斉に離れる
女商人「あっ、勇者!危なーい!」
勇者「へ、わわわわ!!」
帝王イカの触手の一本が勇者を捕まえる
帝王イカ「バオオ!!」
帝王イカは勇者を海に投げた
勇者「うわあああ!!」バッシャーン
勇者は海に投げ出された <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/06/01(金) 01:27:30.96 ID:2PYaQw/AO<> 女商人「勇者ぁ!」女商人は勇者が投げ出された方向へ急ぐ
女騎士「うおおぉぉ!!」
女騎士は海に飛び込んだ
荒れた波で勇者と女騎士の姿が船の上から見えなくなる
女商人も飛び込もうとする
商人「いけねぇ!」
商人が急いで女商人を抱きしめる
女商人「なにすんだ!勇者が!勇者がぁ!離せぇ!離せよ!」
女商人が暴れるが商人は離さない
商人「いくらお嬢さんの命令でも離せねぇ!
お嬢さまが海に飛び込んだなんてお母さまに言えねぇ!」
船長「皆!ふせい!!」
みんなが伏せると同時に船長は帝王イカに大砲をぶち込む
帝王イカ「バオオ・・・」
また帝王イカの動きは止まった・・・
船長「おい!皆のもん!」
船員「へい!」
船員達は急いで吟遊詩人を取り囲んだ
船長「おめえ・・・いってぇ何もんだ?
てめえが歌って帝王イカが息を吹き返し風に見えたけんどよぉ」
船長が吟遊詩人を睨みつける
吟遊詩人「ふふふ・・・」
吟遊詩人は不適に笑うとがれきを一切れつかむ
吟遊詩人「うん、これがいい」吟遊詩人が髪をかきあげる
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/06/01(金) 01:47:28.92 ID:2PYaQw/AO<> 船員「てめえ!船長の質問に答えろ!」
船員が叫ぶ
吟遊詩人「はは、今答えてる暇はないよ」
女商人「あ、あ、あんたが、勇者を・・・女騎士さんを・・・」
女商人は涙を目に溜め
気がふれたまま、吟遊詩人に詰め寄る
女商人「許せない!!」
女商人はナイフを取り出し、吟遊詩人を取り囲んむ船員を押しのけ
切りかかる
吟遊詩人「おっと、」
吟遊詩人は宙に浮かび上がってナイフをよける
商人「と、とんでる」
船員「こいつ、魔物だ!」
吟遊詩人「わからない人たちだなあ、今時間が無いんだってば、よっと」
手に持っていたがれきを海に向かって投げる
吟遊詩人「ふう、これで安心、さあ話、聞くよ、何?」
船長「おめえが、帝王イカをけしかけたんだな!」
吟遊詩人「そうだよ、君たちには迷惑をかけたね、帝王イカくんにも
ごめんね」
吟遊詩人は頭を下げる
商人「な、なめやがって!」
女商人「勇者は!女騎士さんは!」
吟遊詩人「彼らは大丈夫さ、予定通りにね、ついでにスライムも大丈夫だろうさ」
女商人「なんで!あんたにわかるんだ!!」
女商人は泣き始める
吟遊詩人「泣かないで、僕は彼らの水先案内人みたいなもんさ
クライアントは死なせないさ絶対にね」
吟遊詩人は優しく諭す <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/06/01(金) 02:04:20.26 ID:2PYaQw/AO<> 船長「みんなふせろ!」
吟遊詩人「!!」
船長は二度目の大砲をぶちかます
吟遊詩人に直撃した狙撃手「やったか!?」
??「あてて、人間は乱暴だなあ・・・」
人間の皮膚が剥がれ落ちて青白く光る肌、沢山の意味ありげな刺青、
輝きが増す青い髪
商人「美しい・・・」
船員「か・・・神様か・・・」
思わず感嘆の声を漏らす
女商人「こんな奴!神様な訳がない!」女商人はナイフを投げつける
が当たる前に溶けてしまった
??「せいか〜い!ぼくは精霊だからね、神じゃないさ、神はもっと乱暴だからね
でもちょっとカチンときちゃったよ」
青く光る精霊は、大砲に向かって手をかざす
狙撃手「大砲が!!」
大砲がみるみるうちに錆びていった
精霊「これぐらいで許してあげるよ、じゃあ、記者会見はこれぐらいで、さよーならぁ〜」
精霊は手を振りながら暗雲に隠れる
するとみるみるうちに雲が割れ快晴の空が覗く
女商人「ちくしょー!!!」
女商人は、頭のバンダナを床にたたきつけた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/06/01(金) 08:12:46.05 ID:Rn19KCT3o<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/06/17(日) 09:21:41.53 ID:BmCxNn5k0<> おーい
生存報告だけでも〜 <>
すみません、なんか辛くて<><>2012/06/18(月) 15:31:40.12 ID:SuYwdH7AO<> 女騎士「おい!勇者〜!ぐぶっ」
女騎士は波に飲まれながらも勇者にたどり着く
女騎士「お、おい!!おい!ぐぶっ!」
勇者は気絶している無防備に海に叩きつけられたからだ
女騎士「死なせない!お前は死なせないぞ!」
波に飲み込まれそうになりながらも女騎士は勇者をはなさなかった
しかしこのままだと二人とも・・・
女騎士「な、なんだ?」西の方から緑色に光る物が近づいてくる
魔物だったら一環の終わりだ
女騎士「終わりか・・・まあお前と死ぬのも悪くない」
女騎士は死を覚悟した
緑色に光る物、それは木の板だった
その木の板は波に飲まれないで
海に浮かんでいる
女騎士「これは・・・お前の力なのか?」
勇者の方を見るが気絶している
女騎士「どっちでもいい・・・」
女騎士が木の板に乗ると波が少しずつやんだ
木の板は波に逆らって進んでいく
女騎士「この板!!勝手に動く!」
敵の罠か・・・もうどっちでもいいとりあえず・・命は助かった・・・
女騎士は勇者をつかんだまま眠った <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/06/18(月) 15:38:04.36 ID:SuYwdH7AO<> 精霊「あなたの望み通り勇者は来ますよ、まあ少々手荒にやりましたがね、」
??「そうかすまないな、」
側近「あなたを知る者にあったらややこしいですので、姿を変えて会ってくださいね、」
??「そんなのはわかってるから早よう行け!」
側近「それと・・・」
??「まだ、なにかあるのか!!」
側近「そこの村にサーカスが来てるそうですよ、チケット用意しときましたから、ご自由に」
??「わかったから早よう行け勇者がくる、ありがとうな、」
側近「深夜に迎えに来ますよ・・・」
精霊と??の側近はそのまま影に隠れて消えた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/06/18(月) 15:46:28.97 ID:SuYwdH7AO<> 女騎士が目覚めるとどこかの島にたどり着いていた
勇者が手元にいない
女騎士は飛び起きる!
女騎士「勇者!勇者ぁ〜」
勇者は波打ち際に横たわっていた
女騎士「ああ、勇者!勇者!私は、私は、バカだ、」
女騎士は勇者の顔を叩くが目覚める気配がない
女騎士は急いで人工呼吸をした
やましい気持ちなどなく必死だった
女騎士(勇者!頼む!起きろ!起きてくれ!)
勇者「ぐぶっ、」勇者は息を吹き返した
女騎士「あ、あ、良かった、良かったぁ〜」女騎士は勇者を抱きしめる
おじさん「ああ!君たちどうしたんだね!」
サリーちゃんのパパみたいなおじさんが駆け寄ってくる
女騎士「あなたは?」
おじさん「私は向こうの村に住むもんだ、君たちどうしたんだね?」
女騎士「海に流されて・・・」
おじさん「それは、良くたすかったね、体を冷やすといけない、私のうちにきなさい」
女騎士はおじさんの言うがままにおじさんの家にいってしまった <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/06/18(月) 15:57:39.89 ID:SuYwdH7AO<> 勇者「う、う〜ん」
目が覚めると知らない家屋の天井だった
おじさん「起きたかい」
知らないおじさんがベッドの横に座っていた
女騎士が勇者に寄り添って眠っている
おじさん「この人はずっと君に寄り添っていたんだよ、いい人だ・・・」
おじさんはしみじみと勇者の顔をみる
勇者「そうか・・俺は海にたたきつけられて・・・助かったんだ・・・」
おじさん「そうみたいだね、君もこのスープを飲んでもう少し眠るといい」おじさんが勇者にスープをよこす
勇者「・・・おじさんはだれ?」
おじさん「この村に住むただのおじさんさ・・・」
おじさんはしげしげと勇者の顔を見つめる
勇者「・・・なんか、知ってるような・・・名前教えてもらっていいかな?」
おじさん「えっ!?名前かい?・・・そうだな・・・う〜んと、う〜ん・・・せがた三四郎・・・せがた三四郎だ!」
明らか嘘なのだが勇者は信じた
勇者「せがた三四郎か・・・変な名前だな!」勇者が笑う
せがた「こらっ!人の名前を笑ってはいけない!」せがた三四郎が怒る
勇者「ごめんなさい!お父さん!・・いや、せがたさん」勇者はとっさに謝った、そして赤面した先生をお母さんと呼んでしまった子供のように
しかしせがたは一瞬すごく嬉しそうな顔をした
せがた「今日はもう遅いゆっくり眠りなさい・・・」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 16:07:56.84 ID:BHNCDbg7o<> 最後はミサイルを止めて宇宙に(ごくり) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/06/18(月) 16:15:47.78 ID:SuYwdH7AO<> 女騎士が起きると朝ご飯の匂いがした
せがた「よーし!ご飯ができた!」
勇者「よーし腹ペコだ!食うぞ〜」
せがた「こらっ!いただきますしてからだ!」
勇者「はーい!」
せがた「ど、どうだ?」
勇者「まずーい!」
せがた「ちょっと塩かげんを間違えたかな・・・」
女騎士「こ、これは・・・」
女騎士が居間に行くと勇者と昨日のおじさんがテーブルを囲んでご飯を食べていた
勇者「女騎士!!」
勇者が立ち上がった
女騎士「勇者ぁー!」
女騎士は思わず勇者を抱きしめた
勇者「ちょっと・・女騎士大げさだって・・・」勇者が赤面する
女騎士「良かった!本当に!本当に・・」女騎士の目には涙が浮かぶ
おじさん「コホン」
女騎士はハッとおじさんの方を見る
女騎士「ああ、すみません、助けてもらった上お食事なんて・・・勇者!お前お礼は言ったのか!」
女騎士は勇者を小突く
勇者「せがたさん、ありがとう」
せがた「いやいや、寂しい家だ、人が来てくれて嬉しい、感謝したいのはこっちのほうですよ女騎士さんもお食事はどうです?」
女騎士の腹が鳴る、
女騎士「そ、それじゃあ、せっかくだから」
女騎士はテーブルに座る
女騎士「ここは・・・いったいなんて言う村ですか?」(まっず・・・)
せがた「ここは東ハシ大陸ですが?」
女騎士「東ハシ大陸!!」女騎士は思わず飛び上がる
魔王城からかなり遠い、ここからだとすごく遠回りだ、
あの木の板はなぜこんな所まで私たちを運んだんだ!
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/06/18(月) 16:26:41.55 ID:SuYwdH7AO<> 女騎士「勇者!行くぞ!!」女騎士は足早に準備を始める
勇者「えっえっ何?何?」
女騎士「すみません、こんなにお世話になって、なんのお返しもできませんで・・・」
女騎士はおじさんに謝って出ようとする
せがた「待ってください!!」
せがたさんは女騎士を止める
女騎士「すみません本当にすみませんが、我々、まだ魔王城への旅の途中でして・・・」
せがた「私、最新の高速船のチケット持ってます!これならすぐ魔王城近くまで行けますよ、だから待ってください」
女騎士「そ、それはどういった意味でしょう?」
せがた「私は寂しい独居のおっさんです、だから家族が久しぶりにできたみたいで
せめて今日1日だけ・・・このおっさんに付き合っていただけませんか?
そしたらこのチケットはあげますから」
せがたさんは土下座する
勇者「当たり前だよ!せがたさん!なあ女騎士!」勇者はせがたに寄り添って言う
女騎士「わかりました、わかりましたから、頭を上げてください、」
せがた「ありがとうございます」
女騎士「いえ、お礼をいうのはこっちです」
女騎士は息をついてまた椅子に座りご飯を食べた
女騎士(まっず・・・) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/06/18(月) 16:40:41.44 ID:SuYwdH7AO<> トイレに入るせがた
側近「せがた三四郎ですか・・・クックックッ」
せがた「うるさい笑うな!!」
せがたが怒る
勇者「おじさんどうしたんだ?」
勇者がトイレに近寄る
せがた「なんでもないよ、」せがたが慌てて言う
側近「おじさん便秘なんだ、しかもいぼ痔だし、死ぬほど痛いんだ」側近は声を変えて言う
勇者「そうか!つらそうだな!」
勇者が遠のいた
せがた「側近、貴様!」
側近「クックックッ、はいはい用は分かってますよ、高速船のチケットでしょう?大変なんですよ、アレ」
せがた「すまない、」
側近「構いません、いってきますね、あの土下座の写し絵もらっときますね・・・クックックッ」
せがた「もう勘弁ならん!」
せがたが窓を開けると側近はいなかった
せがた「後で覚えておけ・・・」
せがたがトイレからでる
勇者「おじさん大丈夫か・・・」
勇者が心配そうに聞く
女騎士「私の国にも馬乗りで痔の人はいたから・・・」と薬草を机の上においてあった
せがた「ああ、ありがとう・・・すまないね・・・」
二人の慈しみの目を受けながら薬草を、はむ
なんだか泣けてきた
せがた「側近・・覚えておけよ・・・」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸)<><>2012/06/18(月) 16:51:36.78 ID:SuYwdH7AO<> 女騎士「せがたさん・・・奥さまは・・・」女騎士が聞く
性格に難があるわけでもないし貧乏に見えないのにこの年まで独居なのは不思議だった
せがた「いない、いやいなくなったと言う方が正しいな」せがたが悲しそうな顔をする
女騎士「すまない・・・理由は・・・聞いてもよろしいか?」
せがた「戦争じゃ・・・壮絶な戦いだった・・・息子までが・・・仕方なかった、そう自分に言い聞かせても
物は殆ど復旧は終わったが、救われんのは心だけ」
せがたは遠くを見つめた
女騎士「そうですか・・・すみません・・・」女騎士が下を向く
せがた「いいんです、ただあの勇者くんがね、私の息子にそっくりなんですよ、
だから、バカ親だと笑ってください、少しだけ一緒にいたいんです」
窓の外でスライムと戯れる勇者をしみじみ見ながらせがたは語った
女騎士「・・・・」(スライムいたんだ・・・) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 18:03:17.13 ID:F1DOzyPXo<> 興味深い <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 19:05:54.08 ID:YxO80bvIO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/06/21(木) 08:31:12.72 ID:NkrtlWw60<> 何か辛かったの? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/06/27(水) 19:52:46.53 ID:kMQXnhSY0<> ふむ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)<>sage<>2012/07/15(日) 22:49:59.17 ID:bNiR4FCJo<> 頑張れ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/07/28(土) 23:26:51.82 ID:8/sKXEZ6o<> 待ってる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/07/28(土) 23:46:11.84 ID:qNAdxL94o<> ...| ̄ ̄ | < 続きはまだかね?
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