VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/05/25(金) 02:12:56.71 ID:h5H/ydA2o<>注意

ひたすら胸糞の悪いSSの予定です
オチは特に考えてません
R-15、R-18な展開もあるかもしれませんが、よく描写を省きます
続くとしたら1話完結モノになると思います
とりあえず1話書き上がってしまったので投下しますが、
自分自身の想像の数倍胸糞悪くなったので続くかわかりません

要約すると、これはオナニーです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1337879576(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
<>お嬢様「人の苦しむ姿って、どうしてあんなに楽しいのかしら?」 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/05/25(金) 02:14:37.09 ID:h5H/ydA2o<> ・・・ ・・・ 密会現場 ・・・ ・・・

お嬢様「私、知性も財力も美貌もすべて満たされているのに」

お嬢様「人が苦しむ姿を見ないと心が晴れないなんて……」

お嬢様「なんて可哀相なのかしら、私」

不良「……それを俺に話して何がしたいんだよ、お前は」

お嬢様「お前? それは誰に向かって言ってるのかしら?」

不良「お前以外に誰がいる」

お嬢様「あら。4歳の時に私におちんちんを握り絞められて小水を……」

不良「あああああああああッ!!?」 グイッ

お嬢様「その汚い手を放していただけません?」

不良「テメェ、ぶっ殺して……!」

お嬢様「……ぶっ殺して?」

不良「うっ」

お嬢様「続きをお言いなさいな。ぶっ殺して?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/05/25(金) 02:15:13.03 ID:h5H/ydA2o<> 不良「なんでも……ねえ……」 スッ

お嬢様「そう。私寛大ですので、今回は許してさしあげますわ」

不良「何が寛大だ、この……」

お嬢様「『今回は』、許して、さしあげます。……次に許可なく私に触れたら……そうね、睾丸を一つ摘出するわ」

不良「な……?」

お嬢様「一つあれば子供も作れるでしょうし、大したことはないでしょう?」

不良「て、て、テメェ……この……っ」

お嬢様「そんなに玉なしにされたい?」

不良「ひ……っ」

お嬢様「ふふっ、良いわね。その顔、とっても好きよ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/05/25(金) 02:16:04.85 ID:h5H/ydA2o<> 不良「……結局、今日は俺に何の用なんだよ」

お嬢様「あら。そうでしたわ。すっかり時を忘れて話し込んでしまいましたわね」

不良「話し込む……? あれのどこが」

お嬢様「実は私の親衛隊の一人が、よろしくない働きをしているようなのです」

不良「しん、えい、たい?」

お嬢様「なんだか私の周りで騒ぐのが楽しい方達のようですわね」

不良「舎弟みたいなもんか。それなら俺にもいるぜ。ろくなもんじゃねえがな」

お嬢様「私の親衛隊もろくなものではありませんわ。彼女、私を盗撮画像を売っているようなのです」

不良「へー。そんで?」

お嬢様「既に百枚近く流出しているようですが、買った者を咎めるつもりはありませんわ。私の美貌に見惚れ、その象徴を欲するのは仕方がありませんもの」

不良「つまり?」

お嬢様「彼女が肥やした私腹と同じだけの額を、彼女自身に払っていただくよう取り計らいなさい」

不良「俺が? なんで?」

お嬢様「不服かしら? 楽しいひと時をあなたにも分け与えてあげようというのよ?」

不良「俺が頷くとでも?」

お嬢様「頷くでしょう? だって……あなたもこういうの、嫌いじゃないでしょう?」

不良「わかってんじゃねえか。俺はお前に利用されるのは大嫌いだが……お前のやることは嫌いじゃねえ」

お嬢様「では、よしなに」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/05/25(金) 02:16:33.20 ID:h5H/ydA2o<> ・・・ ・・・ 盗撮女の 家 ・・・ ・・・

盗撮女「お、また注文のメール来てんじゃん!」

盗撮女「いんや〜、ぼろ儲けだね〜!」

「姉ちゃん、何ひとりでにやにやしてんの?」

盗撮女「うっさいわね。あんたは勉強でもしてな!」

「ちぇっ」

盗撮女(やっぱ人気者に媚び売っとくと色々良いことあるな〜)

盗撮女(ノリで入った親衛隊だったけど、盗撮写真の顧客も発掘できるし、盗撮のチャンスも増えるしでこれヤッバいくらい儲かるわ!)

盗撮女「えへ、えへへへ〜」

「きもっ」

盗撮女「あん? 今なんか言った?」

「べつに」

盗撮女「ふんっ。あんたにはなんも奢ってやんな〜い」

「なんも奢ってくれたことないじゃん」

盗撮女「今のあたしはリッチなんだよ〜!」

「うそつき」

盗撮女「そう思いたいなら思えば〜?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/05/25(金) 02:17:04.93 ID:h5H/ydA2o<> 盗撮女「お。またまた注文入った?」

『しんえいたいから聞きました。お嬢様の写真を売ってください。いくらでもいいです。50枚くらい欲しいです』

盗撮女「いくらでもいいとかすっげー。ストーカーじゃね? じゃ……1枚2000円! なんちゃって!」

『それでおねがいします』

盗撮女「マジでえええええええええええッ!?」

「姉ちゃん。うるさい」

盗撮女「ちょ、これ前から欲しかったコート買えちゃうじゃん! やっば、やっばっくねッ!?」

盗撮女(テンションマジあがるぅうううう〜!) ゴロゴロ

「うるさいってば!」

盗撮女「あんたがうっさいわボケ!」

盗撮女「……ん、あれ? このメール続きあるの?」

『……受け渡しは、学校では色々と困るので、できれば今から指定の場所に……』

盗撮女「……よし! あたし出かけてくる!」

「えぇ? お母さんになんて言えばいいの?」

盗撮女「姉ちゃんは一世一代の勝負に出たって言いな! じゃあね!」

「ちょ、姉ちゃんっ!?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/05/25(金) 02:18:11.39 ID:h5H/ydA2o<> ・・・ ・・・ 繁華街 ・・・ ・・・

盗撮女「ふっふっふっふふ〜ん♪」

盗撮女(しっかしお嬢様の写真のどこがそんなに良いのかね〜)

盗撮女(あの人なんか怖いんだよね〜。怖いくらい美人? 怖くて美人? みたいな?)

盗撮女(おかげで儲かってるから全然おっけーだけどね!)

盗撮女「お? あれかな」

地味女「……」

盗撮女「おーい!」

地味女「ひっ。……あ、えと……写真の、人ですか?」

盗撮女「そそっ。……あれ、あんたうちの学校じゃない人?」

地味女「えと、はい」

盗撮女「へー。あの人、学外にもファンいるんだ。さっすが〜。それで写真だけど……」

地味女「あ、あの! ……場所、変えて、いいですか?」

盗撮女「ん? 別にいいけど、どして?」

地味女「こ……こんな所で、女の人の写真、いっぱいもらうの……変、だし……」

盗撮女(いやいや、大金払って買っちゃうのがもうおかしいから。言わないけど)

盗撮女「おっけ。どこならいい?」

地味女「こ、こっちです……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/05/25(金) 02:18:56.05 ID:h5H/ydA2o<> ・・・ ・・・ カラオケボックスの 個室 ・・・ ・・・

盗撮女「おお〜! 最新機種じゃん! 歌っていい? 歌っていいよね?」

地味女「ど……どうぞ……」

盗撮女「あんがと〜! あ、そだ、その前に写真とお金、交換ね」

地味女「……もう、いいですよね?」

盗撮女「は?」

不良「はいはいお疲れさーん」 ガチャッ

盗撮女「ちょっと、あんた誰っ!? か、勝手に入って……!?」

「おっ、結構可愛くね?」「マジでいんすか、不良さん?」「やっべ、俺もう勃ってきたわ」「早漏かよ、マジ引くわ」

盗撮女「な……ひ、人、人呼ぶわよっ!? け、警察! 呼ぶわよっ!?」

地味女「……」

盗撮女「なにボーっとしてんの、あんたも携帯……!」

不良「だー、かー、らー! お疲れっつってんだろうがよッ!」 バシンッ

地味女「い……ッ! だ、だって、帰っていいって言われてないから……!」

不良「空気読めや!」

地味女「ごめんなさい、ごめんなさい……!」 ヨロ ヨロヨロ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/05/25(金) 02:19:35.68 ID:h5H/ydA2o<> 不良「けっ。お前ら、はよ入ってドア閉めろや」

「へーい」「あーだっりぃ」「お前それでやれんのかよ」「立てなくなってもこっちは勃つっつーの」「うわさむっ」

盗撮女「な、なんなの、なんなのっ!? 警察呼ぶって言ってるじゃんッ!?」

不良「うるせえ」 ゴスッ

盗撮女「い……ッ!?」 ガクリッ

不良「俺をイライラさせるな。脱げ」

盗撮女「わ……わけ、わかんない。わけわかんないよっ!? なんなの、なんなのっ!?」

不良「あー……イライラさせんっつー意味……わかんねえか……?」

「あ」「やば」

不良「わかんねえのかって聞いてんだよぉおおおおッ!」 ギュゥゥッ

盗撮女「ぐぇ……!」

不良「おい!? 聞いてんのか!? おいっ!?」 ギュゥゥゥゥッ

盗撮女「ぅ……ぉ……ぅ……ッ」 ジタバタ

「おー」「首絞めやべー」「顔真っ赤じゃん?」「不良さん、死にますって!」「まだ大丈夫じゃね?」

不良「あ? ああ、おう」 スッ

盗撮女「ゲホッ! ゲホゲホッ! ひふっ、ふっ、ふぅっ、ふ……っ」

不良「だからイライラさせんなっつってんだろ?」

盗撮女「ど……どうじで……あだじ……あだじが……っ」

不良「おいおい、お前、理由がなきゃこんな目に遭わないなんて思ってんのか? 不幸ってのはな、勝手にやってくるもんなんだぜ?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/05/25(金) 02:22:06.64 ID:h5H/ydA2o<> ・・・ ・・・ お嬢様の 部屋 ・・・ ・・・

お嬢様「経過はどうかしらね」

『……何の用だ。こっちは取り込み中なんだがよ』

お嬢様「その取り込み中の様子が知りたいからこうして連絡したのだけど?」

『ああ……様子っつったって……』 『……も……やめ……む……むり……むりぃ……』 『……特に面白いこともねえぞ?』

お嬢様「回収の方はどうなっているの?」

『ああっと、今が……おい、いくらだ?』『あ? あー。一人三発で……六人で……一発、五百円だから……ええと……』

お嬢様「あと八十二回ね」

『……そんなに出ねえだろ』

お嬢様「余りは例の通りに。ちゃんと撮らせているのでしょう?」

『ああ。それな。いやうっかり忘れそうになったんだがよ、すぐにカメラマンが来てくれてな』

『わ、笑って、笑ってよ! あなたが笑ってくれないと私がぶたれるのよ!? 笑ってよ、笑いなさいよッ!?』 『ひっ……や……やめ……』

お嬢様「順調ならそれでいいの。健闘を祈るわ」

『おう。おま……お嬢さんにゃ、一枚でいいんだよな?』

お嬢様「充分よ。さようなら。……彼女に会うのが楽しみだわ。ああ、恋って、こんな気持ちなのかしら」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/05/25(金) 02:25:09.30 ID:h5H/ydA2o<> ・・・ ・・・ 数日後の 学校の 廊下 ・・・ ・・・

お嬢様「……長く風邪を引いたようで、ずいぶん大変だったのでしょう?」

盗撮女「……あ……は……はい……えと……そう……ですね……」

お嬢様「あまりお話したことはないですけれど、あなたも私の親衛隊の方だったでしょう?」

盗撮女「……」

お嬢様「顔色、悪いわね。まだ風邪が治ってないのかしら? 保健室に付き添いましょうか?」

盗撮女「い……いえ……その……」

「……らしいよ」「ほんとに?」「マジマジ。すっごく出回ってて」「顔もモザイクなし?」「だって。私は見たことないけど」

盗撮女「……うぐっ……えっ……うっ……」

お嬢様「……」

盗撮女「わ、私……すいません……!」

お嬢様「あら。写真、落としたわよ」 スッ

盗撮女「え……?」

お嬢様「これ、あなたのじゃなくて?」 ペラッ

盗撮女「あ……あ、あっ、あぁああああっ!」 ガシッ

お嬢様「あら」

盗撮女「あああっ、あああっ、あぁああああああああっ!!?」 タッタッタッタッタッ

お嬢様「急に走り出して……ふふっ、変わった人ね。そんなに自分の写真が欲しかったのかしら?」

「今のは親衛隊の……あら、お嬢様。どうしたんですの? 何か楽しいことでも?」

お嬢様「ええ、少し。私、何か変かしら?」

「いえ。それどころか、いつもに増して……あ、い、いえ、なんでもありません! ただ、その、あまりに清々しく、お綺麗に笑っていらっしゃるから」

お嬢様「そう? ふふっ、ふふふっ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/05/25(金) 02:26:14.20 ID:h5H/ydA2o<> 以上。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/25(金) 02:32:38.11 ID:tJ2zloKDO<> もっとやれー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/05/25(金) 05:43:09.17 ID:ualxmtyto<> え?これって胸糞悪いの?
俺超楽しかったけど <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2012/05/25(金) 08:29:22.44 ID:srvDo7owo<> ダークヒーロマンセー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/25(金) 12:48:30.48 ID:9+dRNsWKo<> 面白いよー。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/05/25(金) 23:36:42.47 ID:G0UCs7LIO<> 勧善懲悪だよな
ニヤニヤが止まらない <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(茨城県)<><>2012/05/27(日) 00:53:30.72 ID:zBUWQE8+o<> 続きが読みたくてしょうがない <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<><>2012/05/27(日) 01:23:27.40 ID:eVDxfb+00<> お嬢様と不良の関係が気になるんだぜ? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/05/27(日) 09:41:14.39 ID:Pzd83urKo<> 惚れた弱味ってやつじゃね? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/05/28(月) 01:22:02.42 ID:4PLZcYsao<> 勧善懲悪なのか……?
あんまり考えずに書いてるからわからんわ
とりあえず二回目、お嬢様の休日 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/05/28(月) 01:22:28.93 ID:4PLZcYsao<> ・・・ ・・・ メイドの 部屋 ・・・ ・・・

メイド(私はあまり裕福な家の出ではない)

メイド(学もなければ、資格もない)

メイド(この立派な屋敷に勤める事ができたのも、言ってしまえば、運だ)

メイド(ここでは特別な技能は要求されない代わりに、一度教えられた事は忠実に守ることが要求される)

メイド(そう。この家にはルールが多い)

メイド(大原則は、不干渉。徹底した個人主義を旨とする屋敷の皆様に関わってはならない)

メイド(同時に、命じられたり注意されたことには絶対に従わなくてはならない)

メイド(他にも様々な細かなルールがあり、使用人全員がそれら全てを暗記していなければならない)

メイド(給料も良いし住み込みで働けるので不満はないけれど、この家は……不気味だ) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/05/28(月) 01:22:56.12 ID:4PLZcYsao<> ・・・ ・・・ お嬢様の 部屋 ・・・ ・・・

メイド「おはようございます」

お嬢様「ふぁ……あら、もうそんな時刻?」

メイド「はい。昨夜仰っていた通りに」

お嬢様「そう。さがっていいわよ」

メイド「では、失礼します」

お嬢様「ああ、そうそう。今日は街へ出るわ。あなた、ご一緒してくださる?」

メイド「はい」

お嬢様「運転は?」

メイド「運転手の方ほど手馴れてはおりませんが、一応」

お嬢様「免許があるなら充分よ。支度しておきなさい」

メイド「わかりました」

メイド(……突然の命令も拒絶はできない。屋敷の方々の言葉は、何より優先される)

メイド(今の私には、屋敷の方々の命令が法律よりも重く感じられてしまう)

メイド(あの人達が何か、私達一般人とは違う、特別な選ばれた存在に感じるから、だと思う) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/05/28(月) 01:23:34.90 ID:4PLZcYsao<> ・・・ ・・・ 高級車の 車内 ・・・ ・・・

お嬢様「あなた、勤め始めてどれくらい経つかしら?」

メイド「一年と少しになります」

お嬢様「随分になるのね」

メイド「はい」

メイド(古株の使用人さんも多いけど、新人はすぐに辞めちゃうから、一年保てばもうベテランになるのかぁ)

メイド(と、いけない。運転に集中しなくちゃ)

お嬢様「そう言えば、あまりお話したことなかったわね」

メイド「私とお嬢様では、その、何から何まで違いますから」

お嬢様「あなたにも家族がいて、私にも家族がいる。あなたにも心があって、私にも心がある。それで充分ではないかしら?」

メイド「そう、ですね。お嬢様の言う通りです」

お嬢様「無理に私の言葉に追随しなくていいのよ? 私はあなたに私の考えを知って欲しいだけなのだから。ふふっ」

メイド「はい」

メイド(私とお嬢様が同じ人間だと思うのは難しい。笑い方ひとつでも、これだけ違うのだから)

メイド(お嬢様は特別。私にない全てを持っている。それなのに……たくさんの輝く物を持っている人には、それがわからないんだろうか) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/05/28(月) 01:24:02.53 ID:4PLZcYsao<> ・・・ ・・・ デパート前 ・・・ ・・・

メイド「本当にここでいいのですか? こんな場所での買い物でしたら、私だけでも……」

お嬢様「いいのよ。部屋に閉じこもって休日を過ごすのでは、あまりに無意味でしょう?」

メイド「そう、ですね」

メイド(お嬢様の考えのすべてを理解するには、私とお嬢様は違いすぎる。私なら、休日は部屋で本を読んで過ごすと思う)

お嬢様「さあ、行きましょう」 グイッ

メイド「あ。あ、あの」

お嬢様「なにか?」

メイド(なぜお嬢様は私と腕を組んでいるのだろう……女性同士、それも使用人の私と……)

メイド(でもお嬢様が望むのなら、私が拒む理由はない。屋敷のルールはお嬢様が望むままにすべてを肯定するし、私も嫌ではない)

お嬢様「歳の近い女の子と、こうして二人で街中を歩くのは初めてだわ」

メイド「私もです」

メイド(私は今、自然に笑ってしまっている気がする)

メイド(こんなにもお嬢様を近しく感じてしまっていいのだろうか? お嬢様に仕えるのが私の仕事であるはずなのに、私は……この人と、仲良くなりたいと)

お嬢様「ふふふっ」

メイド(そう、思ってしまっている。そんなことが許されるはずないのに……) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/05/28(月) 01:24:42.60 ID:4PLZcYsao<>
・・・ ・・・ デパートの 3階 ・・・ ・・・

お嬢様「このコップはどう?」

メイド「よろしいかと」

お嬢様「こっちは?」

メイド「……私の好みではありません」

お嬢様「こちらを2つ買うわ」

メイド「2つ、ですか」

お嬢様「あなたの分と私の分。二人で一緒に買い物に来た記念よ」

メイド「記念……」

メイド(お嬢様と私の、記念。それは、今が記念するに値する時間だということ)

メイド「お嬢様は……」

メイド(いけない。質問してはいけない。干渉していけない。いけないのに……)

メイド「お嬢様は、私を……どう、思っているのでしょうか?」

お嬢様「あなた次第かしら」

メイド「私、次第?」

お嬢様「あなたは私をどう思っているのかしら? 何を望んでいるのかしら?」

メイド「私は……何も、望んでなど……」

お嬢様「本当に? あなたはあの屋敷で、何も望まずに一年以上も働き続けてきたの?」

メイド(何も望んでなんてない。ただ……私は、特別な人を……どうしようもなく普通な私を変えてくれるような……そんな特別な……) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/05/28(月) 01:25:08.58 ID:4PLZcYsao<> 迷子「……」 ギュッ

メイド「えっ?」

迷子「うー」

お嬢様「あら。どうしたの?」

迷子「まま。まま、いなくて、ぼく……」

メイド「迷子でしょうか?」

お嬢様「君、どこかで会おうなんて約束、パパやママとしなかった?」

迷子「うーうぅ」 ブンブンッ

お嬢様「困ったわね。それじゃ、一緒にパパとママを探そっか?」

迷子「う……」 コクリッ

メイド「いいのですか?」

お嬢様「何か問題が?」

メイド「お嬢様がいいのなら、構いませんが」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/05/28(月) 01:25:40.86 ID:4PLZcYsao<> ・・・ ・・・ デパートの 2階 ・・・ ・・・

メイド「見つかりませんね」

迷子「うーぅ」

お嬢様「飲み物でも買いましょうか。君、何が飲みたい?」

迷子「こーら」

メイド「では私が」

お嬢様「君は一緒に座って待ってよっか?」

迷子「ん」 コクリッ

メイド(お嬢様は……不思議な人だ。普段はあんなにも凛としているのに、子供相手にはあんな風にも振る舞える)

メイド(不器用な私には、とても真似ができない)

メイド(この気持ちは、憧れ、なんだろうか) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/05/28(月) 01:26:24.66 ID:4PLZcYsao<> ・・・ ・・・ 2階の 女子トイレ ・・・ ・・・

メイド(男子児童の身体は口と尿道が直結しているんだろうか?)

お嬢様「お姉ちゃん達はドアの外で待ってるから、何かあったら呼ぶんだよ?」

迷子「ん」 キィッ バタンッ

メイド「……お嬢様は、お優しいんですね」

お嬢様「そうかしら?」

メイド「ええ。私には真似できません。あんな風に子供に優しくなんて」

チョボッ チョボボッ

お嬢様「優しく? ……あなたにはあれが優しくしているように見えたの?」

メイド「違うん、ですか?」

お嬢様「まるで盲目ね。あなた、あの子供が扉を開けたら手加減抜きに叩きなさい」

チョボンッ ジャァァァ

メイド「あっ、あの、お嬢様?」

お嬢様「これは命令。わかるわね?」

メイド(命令? なぜ? なぜお嬢様が私にあの子をぶつように命令を? なぜ? なぜ?) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/05/28(月) 01:27:05.23 ID:4PLZcYsao<> ガチャッ

迷子「……?」

メイド(言葉が出ない。どうしてお嬢様はあんなにタチの悪い冗談を言ったのかも、お嬢様の瞳があんなにも冷たい理由も、私には……!)

迷子「どうしたの?」

メイド「ごめん、なさい……!」 バシィィンッ 

迷子「ひぇ……えっ、うっ?」 ジィッ

メイド「あ……」

迷子「う……あ……うぁあ゛あ゛あ゛あ゛っ! あ゛っ、うぁっ、あ゛っ!」 ポタポタポタッ

メイド「ち、違うんです、私は!」

お嬢様「ねぇ。あれが人間の泣き顔に見える?」

メイド「何を言って!」

お嬢様「ちゃんと見なさい。あんな風に泣き喚いている姿にあなたは心を動かされる?」

迷子「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ! うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!」

メイド「されないわけがっ!」

お嬢様「動かないわ。私の心は動かないの。見なさい、あの知性の欠片もない泣き顔を。ねえ、子供というのは人間ではないのよ」

お嬢様「人は人になる生き物なのよ。理知を身に付けて人になるの。その理知を剥ぎ取られて壊れる瞬間こそが、一番面白いの」

お嬢様「ねえ。あんな風に獣のように泣き喚くだけの動物に、犬猫同然の生き物に気紛れに手を差し伸べてあげることを、優しさと言うのかしら?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/05/28(月) 01:27:54.54 ID:4PLZcYsao<> メイド(私は、今、何と対峙しているんだろう)

メイド(私がお嬢様だと思い込んでいた者は一体……?)

お嬢様「よしよし、泣かないの。ね?」 ナデナデ

迷子「うぐううう゛う゛……っ! う゛う゛ぅっ!」

お嬢様「男の子でしょう? ね、このお姉ちゃんに仕返しするくらいじゃないとダメよ?」

迷子「う゛っ、う゛っ」

お嬢様「ほら。お姉ちゃんが手伝ってあげるから……ね?」

迷子「う゛……う゛ん……」 コクリッ

メイド「お嬢様、あなたは、何を……?」

お嬢様「個室に入りなさい」

メイド「い、いやです」

お嬢様「反省もしていないのね。こんなに頬を赤くして、痛かったでしょう?」 ナデナデ

迷子「い、いた、かった。すごく、いた、かった」

メイド「それはあなたが!」

お嬢様「二度目ね。少し優しくしてあげたら勘違いしてしまったのかしら?」

メイド「何の話を」

お嬢様「対等のつもりでお話するのはそこまでにしなさいと言っているの。わからないのかしら?」

メイド「う……」

お嬢様「そこの個室に入りなさい。次はないわ」

メイド(逆らえない。この気持ちは? 憧れ、それに恐怖。こういう気持ちを“畏怖”と呼ぶのでは?)

メイド(私は今、この目の前にいる何かが、どうしようもなく恐ろしく、どうしようもなく……)

メイド「……はい」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/05/28(月) 01:28:40.21 ID:4PLZcYsao<> ・・・ ・・・ 個室 ・・・ ・・・

お嬢様「便座に手を付いて」

メイド「……」 スッ

お嬢様「ねえ、君。悪い事をした子はきちんと叱られなくちゃ良い子になれないの、わかる?」

迷子「ん」 コクリッ

お嬢様「偉いわね。君はこれからね、このお姉ちゃんに叱ってあげるの」

迷子「……?」

お嬢様「このお姉ちゃんのお尻をこうやって……」 パシッ

メイド「……!?」

お嬢様「叩いてあげるの。いい?」

迷子「い、いの?」

お嬢様「いいのよ。これはね、お姉ちゃんのために必要なことなの。わかるかな?」

迷子「……ん」 コクリッ

お嬢様「それじゃ……そのズボンを脱ぎなさい」

メイド(こんな子供の前で、それもお嬢様に見られているのに脱げるはずが……!)

お嬢様「命令よ。脱ぎなさい」

メイド「……う……ぁ……。う……っ」  スルッ スルスルッ

お嬢様「下着もよ。わざわざ言わせないでくれる?」

迷子「あ、の、ぼく」

お嬢様「目を逸らさずに、しっかり見なさい。君はこれから、あのお尻を思いっきり叩くの。お姉さんが心から反省するまで」

迷子「あ……」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/05/28(月) 01:29:13.92 ID:4PLZcYsao<> メイド(頭が、おかしくなる……)

迷子「えいっ」 ペシンッ

お嬢様「もっと強く」

迷子「えいっ!」 ペシーンッ

メイド「ん……っ」

お嬢様「もっと。休まずに。強く。強く!」

迷子「えいっ! えいっ! えいっ! えいっ!」 ベシッ ベシンッ ベシンッ ベシンッ

メイド(子供の腕力で叩かれても痛くなんかない。でも、これは……これは、何?)

メイド(どうして私は、こんな場所で……知らない子供にお尻を叩かれてるの?)

メイド「う……う……っ」

お嬢様「顔を上げなさい」

メイド「う……っ」

お嬢様「……」 クイッ

メイド「あ……っ」

迷子「……?」

お嬢様「手を止めない」

迷子「う、うん……えいっ。えいっ!」 ベシッ ベシッ

メイド「なんで、こんな……」

お嬢様「あなたのその顔が見たかったの。ねえ、今自分がどんな顔をしているか、わかる?」

メイド「わか、らな……っ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/05/28(月) 01:29:57.17 ID:4PLZcYsao<> お嬢様「恥ずかしくて、辛くて、やり切れなくて、でも、自分ではどうにもできなくて……涙を溜めて、頬を赤らめて、我慢してる」

お嬢様「とても苦しいでしょう?」

メイド(どうして、私の気持ちをそんな風に見透かして、笑っていられるの……?)

お嬢様「私は人の苦しむ姿が大好きなの」

迷子「えいっ! えいっ! えいっ!」 ベシンッ ベシンッ

お嬢様「あなたのその惨めな顔が、理性が正気を失いかけた有り様がね、愉快で堪らないの」

メイド(ああ……そうか……この人は……)

メイド「はっ、あはっ」

メイド(狂ってるんだ)

お嬢様「もっと見せて。もっと見せて頂戴。ね?」 クイッ

メイド(なのに、どうしてこんなに……こんなに、綺麗に笑うんだろう)

メイド「あはっ、はははっ」

迷子「えいっ! えいっ!」 ベシッ ベシッ

お嬢様「ふふっ、ふふふっ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/05/28(月) 01:30:43.34 ID:4PLZcYsao<> ・・・ ・・・ 夕陽が 射し込む 高級車の 車内 ・・・ ・・・

メイド「……」

お嬢様「あの子供はこれからどんな大人になるのかしら?」

お嬢様「女性のお尻を叩くことが正しいと教えられた子供はこれからどんな人生を送るのかしら?」

お嬢様「ただの変態になるのかしら? それとも、女性を暴力で支配しようとする異常者になるのかしら? それとも……」

メイド「考えたくもありません」

お嬢様「あら」

メイド「どうして、あんな真似を……」

お嬢様「あなたが望んだのでしょう?」

メイド「私が?」

お嬢様「あなたは自分を変えてくれる、自分を従えてくれる主人が欲しかったのでしょう?」

メイド(ああ……)

お嬢様「普通から抜け出した気分はどうかしら?」

メイド(私の知っている私も、私の知らない私も、お嬢様は知っていたんだ……)

メイド(狂っていたのはお嬢様だけではなく、私も最初から……)

メイド「あはっ、はははっ。……悪くない気分です」

お嬢様「そう。ふふっ、ふふふっ」

メイド「あははっ、ははははっ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/05/28(月) 01:31:46.43 ID:4PLZcYsao<> 以上。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(茨城県)<>sage<>2012/05/28(月) 06:23:25.18 ID:6+irFgDdo<> ここにきてショタ…!歓喜…! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/02(土) 17:49:29.56 ID:vfdP8WAX0<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県)<>sage<>2012/06/03(日) 10:55:41.47 ID:EiOyuv3Uo<> おっつん <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/06/27(水) 19:43:04.65 ID:s9q6xxiAo<> まだかー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/07/19(木) 13:21:35.67 ID:gzj7w+d+o<> まだー? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/24(火) 18:53:00.48 ID:MX6UB0SIO<> 俺らが苦しむ様子を見てるんだろ <>