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HTML化した人:lain.
お嬢「これが・・・力・・・」
1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]:2012/06/01(金) 13:20:41.47 ID:iDP8DayAO
大聖堂

執事「お嬢様、お止めください」

お嬢「私にはこの『悪魔の剣』が必要なの
絶対に」

執事「しかしそれを一旦手にしてしまっては二度と手放せぬ文字通り悪魔の剣
危険です
その棺を開けて触ってしまったが最後、後悔してもどうにもなりません」

お嬢「分かってる
でも・・・」

執事「お嬢様の先見の明(over time)・・・ですか」

お嬢「気づいてたのね、私はこの能力で未来を見た
そして・・・世界が滅ぶ姿を」

執事「!」

お嬢「今いる兵士たちじゃどうにもならない
だから、私が戦う!」

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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]:2012/06/01(金) 13:38:25.16 ID:iDP8DayAO
執事「し、しかし・・・
確かに悪魔の剣は先見の明を持つ者にしか使えませんが・・・」

お嬢「そう
理由は分からないけど、先見の明は私の先祖の血を引くものの中の一部しか使えない
そしてその一部が私しかいない
だから私が戦うしかない!」

?「本当にそうかな?」

お嬢「あ、あなたは叔父様!」

執事「何のようだ」

叔父「怖いなあ、執事さん
ところでお嬢ちゃん、先見の明を持つのは君だけじゃない」

お嬢「私はもう子供じゃないからお嬢ちゃんというのはやめて!
それより、私だけじゃないって・・・?」

叔父「世界樹」

お嬢「!!」

執事「どういう意味だ」

叔父「それはお嬢ちゃんに聞きな
それじゃ」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]:2012/06/01(金) 14:44:22.48 ID:iDP8DayAO
執事「お嬢様、世界樹というのは・・・?」

お嬢「私が小さい頃、よく遊んでいたのは知ってるよね?」

執事「はい
しかし何処で何をしていたかは」

お嬢「それは・・・」

――――――――――――――

お嬢「お父さん、行ってきます!」

父「ああ、行ってらっしゃい」



お嬢「あ、いたいた」

男「ん?誰?」

お嬢「私のことはどうでもいいのよ
それより、毎日世界樹で一人で遊んでるけど、友達と遊ばないの?」

男「友達いないから・・・」

お嬢「ふーん、じゃあ私と遊ぼうよ
私も友達いないんだもん」

男「う、うん」

それがあの子との出会いだった
それから毎日世界樹のふもとで遊んでいた
そんなある日

男「!」

お嬢「どうしたの?」

男「僕もう帰るよ
お姉ちゃんも帰った方がいいよ」

お嬢「?」

帰ってちょっと経ったとき、町の様子がおかしいからお父さんに尋ねてみたら世界樹が燃やされたって言われたの
もしかしたら彼もまた・・・

――――――――――――――
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]:2012/06/01(金) 14:52:30.33 ID:iDP8DayAO
執事「そんな事が・・・」

お嬢「私も忘れていたわ
その日以来会わなくなったから
私は非力だから、もし本当にそうなら頼りになるかもしれない・・・
(それにしても何故叔父様がその事を・・・)」

執事「しかし一般人を巻き込むわけにもいきません・・・どうすれば」

お嬢「そうね・・・
!?」

執事「お嬢様、先見の明が発動されたのですね」

・・・

執事「大丈夫ですか?」

お嬢「ええ・・・
見えた、戦士の姿が」

執事「!」

お嬢「今すぐ○○町に行くわ」

執事「しかし一般人を」

お嬢「問題ない、彼は一般人じゃないから」

執事「?」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]:2012/06/01(金) 15:19:01.08 ID:iDP8DayAO
○○町

お嬢「あそこの噴水に立っている人よ」

執事「失礼します、あなたが男さんですか?」

男「そうですけど・・・
そちらは・・・お姉ちゃん?」

お嬢「覚えてたのね」

男「はい、久しぶりです」

お嬢「いいよ、昔のままで」

男「う、うん」

お嬢「それより、あなたに来てもらいたいの」

男「どこに?」

お嬢「大聖堂よ」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]:2012/06/01(金) 15:27:56.74 ID:iDP8DayAO
大聖堂

お嬢「ところであなたに来てもらったのにはわけがあるの」

男「悪魔の剣のこと?」

お嬢「・・・何で分かったの?」

男「先刻承知(time know)
小さい頃からこの能力で1年くらい先のことがわかるんだ」

お嬢「そう、なら話は早いわ」

男「あと3ヶ月で世界が滅ぶみたいだし・・・
仕方ないよ
僕がこの剣を取る」

執事「(お嬢様はこの男が剣を扱えるところを見たということですか・・・
確かに剣を扱える一般人などいませんが・・・)」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]:2012/06/01(金) 15:41:29.03 ID:iDP8DayAO
ガタッ

執事「これが悪魔の剣・・・」

男「とりあえず手にとるよ
えい」

お嬢「やっぱり何も起きないわね」

男「うん、知らぬ間に悪魔の呪いにかかる仕組みだからね」

執事「(話についていけないです・・・)」

男「でもこれだけじゃ・・・」

お嬢「え?」

男「これだけじゃ勝てない」

お嬢「そんな・・・」

男「とりあえずは3ヶ月特訓するけど、もし無理だったら・・・」

お嬢「でも・・・今はあなただけが頼りなの
やるしかない」

男「うん・・・そうだね」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]:2012/06/01(金) 19:12:59.28 ID:iDP8DayAO
3ヶ月後

男「勝て・・・ない・・・」

お嬢「悪魔の剣でも全く適わないなんて!」

?「グオォォォォ」

男「う、うわあああああ!」

バクッぐちゃぐちゃ
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県)[sage]:2012/06/01(金) 21:36:41.45 ID:aVctGn8co
これは・・・
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]:2012/06/01(金) 22:16:51.54 ID:iDP8DayAO
お嬢「い、いや・・・来ないで」

?「グオォォォォ」

お嬢「いや・・・」

バクッ
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]:2012/06/02(土) 12:39:12.17 ID:rlIkii9AO
お嬢「・・・?

! 叔父様!?」

?「グオォォォォ」

ぐちゃぐちゃ

お嬢「わざわざ命をかけて身代わりになるなんて・・・
叔父様の命は無駄にはしない!私が悪魔の剣を取って、そして・・・世界を救う!」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]:2012/06/02(土) 15:17:06.57 ID:rlIkii9AO
お嬢「これが悪魔の剣・・・
やっぱり手に取ってもなにも起きな・・・
いやあああああああ!」

お嬢「何この感じ・・・?剣から出た何かが私の体を駆け巡った・・・」

お嬢「まさか・・・」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]:2012/06/02(土) 15:20:16.53 ID:rlIkii9AO
お嬢「!」バッ

お嬢「これは・・・布団?
ここは・・・?」キョロキョロ

お嬢「私の部屋・・・
そうだ、あの人に頼んだあと、今日はもう遅いからってみんなでお城で休んでたんだ・・・
今のは夢・・・いや、先見の明・・・
あの人の言うとおり、適わないのね・・・」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]:2012/06/03(日) 13:19:26.82 ID:AJ+LWn2AO
朝 大聖堂

お嬢「来たわね
さっそくその悪魔の剣で特訓するわ」

男「うん」

執事「特訓・・・とは?」

お嬢「この大聖堂の裏に洞窟があるから、そこにいる怪獣ヒドラを倒してもらうの」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]:2012/06/04(月) 11:48:21.44 ID:YrVgs1ZAO
執事「ヒドラとは?」

お嬢「説明するのは難しいけど・・・
いそぎんちゃくみたいなやつよ」

執事「え?」

お嬢「でもサイズはでかいし、森を壊すからいい練習に、そして自然の助けになるんじゃないかしら」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]:2012/06/04(月) 11:55:25.15 ID:YrVgs1ZAO
男「さっそくいってくるよ」

お嬢「未来が見えるとはいえ、使い方は体で覚えないとね」

男「うん」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]:2012/06/04(月) 12:02:04.96 ID:YrVgs1ZAO
洞窟

男「真っ暗だ・・・ランプを持ってきてよかった」

・・・

男「ここを右に曲がってすぐの部屋にいるんだね」

ヒドラ「・・・」ウネウネ

男「森を荒らすのは許せない!
えい!」ぶん!

ヒドラ「・・・」ヒョイ

男「かわされたか
悪魔の剣は威力があるけど当たらなきゃ意味がないからね・・・
でも、未来が見えるからどっちにかわすかも分かる!
とりゃあ!」

男「ふう、真っ二つ・・・」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]:2012/06/05(火) 12:38:43.41 ID:c61fPZ9AO
大聖堂

お嬢「お帰り、どうだった?」

男「悪魔の剣の威力を実感したよ」

お嬢「そう」



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