◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 17:28:38.45 ID:YRHy1IEY0<>
キャラ崩壊が苦手な方は逃げるんだよォォ〜〜〜〜!!!




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1338539318(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
<>徐倫「あたしがプリキュアァ〜?」 キャンディ「クル!」
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 17:33:08.69 ID:YRHy1IEY0<>

徐倫「なんだぁこりゃァ〜?」

キャンディ「『スマイルパクト』クル!」

キャンディ「ちみは伝説の戦士『プリキュア』に選ばれたクル〜!」

徐倫「色々すっ飛ばしてるせーかムショーに頭にくる説明だけど、まずプリキュアって何なのよ」

キャンディ「プリキュアは世界をハッピーエンドにする伝説の戦士クル!」

キャンディ「ちみはそれに変身できる資格を持ってるクルー」

キャンディ「たくさんの女の子の中で、ちみが選ばれたんだクル!」

徐倫「……」

徐倫「つまり……お前は何だ? あたしにその……『なれ』っつーの?」

キャンディ「クル?」

徐倫「つまり……だからその……マ、マで始まる言葉で……マ……『まほ〜〜しょ〜〜じょ』……ってやつによォォ〜〜?」

キャンディ「クルー!」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 17:35:17.71 ID:YRHy1IEY0<>

徐倫(このふざけた『クルゥゥ!』は同意と取っていいのかしら)

徐倫(っつーか同意だわ。それ以外に考えられないわ)

徐倫(いやいやいやいやいや、ありえねぇー! って!)

徐倫(あたしいくつだと思ってんのよ。もう19よ? 高校生でババアって呼ばれる時代でこれはキッツイだろォ〜〜ラー・メン子もビックリだっつーの)

徐倫(いや、そーいう願望があるかないかっつったらないわけじゃないけどォ……)

徐倫(魔法少女……伝説の戦士か……)

徐倫「……」


徐倫「でも断る」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 17:39:15.00 ID:YRHy1IEY0<>

キャンディ「クルー!? なんでクルー!?」

徐倫「適齢期ってもんがあるのよ。それにこーいうのはもっと頭がなんつーか……
   ……こう、『ウルトラハッピー』な奴に譲るべきだと思うのよォ〜あたしはぁ。なんとなく」

徐倫「そーいうわけでこれは返す」

キャンディ「クル……」ショボォン

徐倫「うっ」

徐倫「そ、そんな顔してもやらねーもんはやらねーってばぁ」

徐倫「大体あたしは今それどころじゃあないんだから」

キャンディ「クル?」

キャンディ「そういえばちみのお部屋は変わってるクルー。暗いし、窓もないし、湿っぽいクル」

徐倫「部屋じゃあない、留置所だ留置所!」

キャンディ「クル?」

徐倫「だからぁ〜〜……悪いことした奴が裁判まで閉じ込められる場所よ」

キャンディ「さいばん?」

徐倫「うるせーなクソッ! 自分で勝手に想像してろよ!」

キャンディ「」ビクッ

徐倫「……クソッ」
<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 17:41:46.06 ID:YRHy1IEY0<>

キャンディ「クルゥ……」

徐倫「……」

徐倫「ねえちょっとキャンディ……キャンディちゃん……そう怯えないでよ……」

キャンディ「クルー……」

徐倫「アンタもなんだかわかるでしょ……? こーいうトコいるとさぁ、気分が『バッドエンド』って感じになんのよ」

徐倫「さっきは悪かったわ……もう怒鳴らないからさ……ほら、こっち来て?」

徐倫「プリキュアになってやれるかは分かんないけどさ……付き合ってよ、気晴らしに、話でもさ……」

キャンディ「クルぅ……」

徐倫「よちよち」
<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 17:43:33.53 ID:YRHy1IEY0<>

徐倫「それでさぁぁ〜〜、なんであんたはプリキュアを探してんの?」

キャンディ「じょーおうさまに頼まれたクル。五人のプリキュアを探してほしいって」

徐倫「五人!? へぇ〜〜結構数がいるのねぇ〜」

徐倫「で、プリキュアになったらいったいどうなるのよ。あたしになんか『とく』でもあるわけ?」

キャンディ「……クル」

キャンディ(しまったクル……キャンディよくわからないクル……で、でも、テキトーこいとけば何とかなるクル! クル<うん>!)

キャンディ「プリキュアはみんなをハッピーにする力を持ってるクル! だからプリキュアになればちみもハッピーになれるクル〜!」

徐倫「……なんだって?」
<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 17:45:19.18 ID:YRHy1IEY0<>

徐倫「あたしはハッピーになれるの? こんな薄暗い留置所からも抜け出せるってーの?」

徐倫「い、いや、それより、人をハッピーにもできるの? ママも? ママもハッピーにできる?」

キャンディ「もっちろんクル!」

徐倫「あたしプリキュアやるわ」

キャンディ「ほんとクル!?」

キャンディ(やったぁぁ〜〜〜! 言ってみるもんクル!)

徐倫「そうと決まったらとっとと変身よ! ミニスカだろーがフリルだろーがドンときやがれ!」

キャンディ「その意気クル〜!」

キャンディ「まずはスマイルパクトを持って、『プリキュア、スマイルチャージ!』って叫ぶクル〜!」

徐倫「よぉぉぉ〜〜っし!」


レディー……
ドグォォォンッッ!!!!


徐倫「!?」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 17:52:12.43 ID:YRHy1IEY0<>

キャンディ「な、何事クルー!?」

??「話は聞かせてもらったぜ……」


モクモク…



承太郎「その『プリキュア』とかいうやつ、徐倫がやるなら俺もやろう」

徐倫「ゲェッ! 親父ッッ!!」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東)<>sage<>2012/06/01(金) 18:02:58.00 ID:kT194qiAO<> 承太郎「プリキュアの種…行くぜオイっ!!!」 <> ◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 18:13:26.95 ID:YRHy1IEY0<>

徐倫「て、てんめぇぇ〜〜! 今更何しに来やがった! いや何してんだ! ろーやの壁ぶっ壊れてるじゃあねェーか!!」

承太郎「ン……まあ、面会、だな」

徐倫「面会っつーか突貫工事だろ! きちんと正規の手続きを経てやってこいよヒトの親で社会人!」


ファンファンファンファンファン
オイナンダドーシタザワザワ


徐倫「や、ヤベー、どうすれば……どうしよう!? えーっとえーっと!」

キャンディ「じょりーん、この人が二人目のプリキュアクル?」

徐倫「うんちょっと待って今それどころじゃあない」

警備A「貴様そこで何してるーー!!」

徐倫「うわあああああ!! 違うんだってば、これはなんてゆーか」

警備B「動くなァァァーーッッ!!」

キャンディ「もしかして親子でプリキュアクル?」ハッ

徐倫「いいからちょっと黙ってろ!」

承太郎「お前のことは……いつだって大切に思っていた」

徐倫「何なんだよてめーは!!!」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/01(金) 18:14:49.09 ID:2hRJ/fv4o<> プッチ「天国へ向かう清き心!キュアプッチ!」 <>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 18:15:53.60 ID:YRHy1IEY0<>


  〜〜中略〜〜


承太郎「ン……まあ、とりあえず、だ……」

徐倫「チクショウ……勢いで脱走しちまった……1、2年で済むとこだったのに……チクショウ……」

キャンディ「良いお天気クル〜」

承太郎「さて……話を戻すぜ……キャンディだかチョコレートだか知らんが……徐倫一人を妙な目に遭わせるわけにはいかん」

承太郎「俺もプリキュアになろう」

徐倫「正気か」

キャンディ「クルー♪」

徐倫「てめーも『クルー♪』じゃあねーよ! 親父がまほーしょーじょって……大前提からぶち壊されてるじゃあねーか!」

承太郎「定めなど関係ない。大切なのは『真実に向かおうとする意志』だ」

徐倫「てめーは今自分がどこへ向かおうとしてんのかわかってんのかー!」

徐倫「……くっ、何なのよこの唐突でグレートにヘビィーな展開はよォォ……」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 18:18:36.12 ID:YRHy1IEY0<>

承太郎「『グレート』……?」

承太郎「そうだな。あいつも呼んでおこう」ピポパプ

徐倫「とう……いや親父、なに? 今度は何やってんの?」

承太郎「お前の大叔父に連絡を取る。プリキュアが五人いるというなら、なるべく親族で固めた方が安心だからな」Prrrr

徐倫(どっから聞いてやがったコイツ!!)

承太郎「仗助か。今からヘリを飛ばすからそれに乗れ。理由は追って話す」

徐倫「えぇ〜……ちょ、ちょ……マジで呼ぶのォォー?」


  \キングクリムゾン!/



仗助「いやぁ〜〜イロイロあってイタリアに不時着しちまいましてぇ〜コイツが送り届けてくれたんスよ〜〜」

ジョルノ「ジョルノ・ジョバァーナです。趣味と職業はギャングスターです」ビシィッ

徐倫「……」

キャンディ「……」

承太郎「……」









承太郎「……採用ッ」

徐倫「何が!?」ガビーン
<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 18:22:47.19 ID:YRHy1IEY0<>

徐倫「いやちょ、待てよ。冷静になれよ糞親父。親族で固めるとか言ってたじゃあねーか」

承太郎「ン……ああ、紹介し忘れたな。こいつはお前のジジイのジジイの父親の義兄弟の息子だ」

徐倫「そこまで遠いともはや他人だっつーの」

仗助「えぇー? 徐倫ちゃんのジジイのジジイの親父のきょーだいの息子ってこたぁ、俺のいとこ大叔父ィ?」

徐倫「大叔父さん頭の回転良ッ! っつーかどうなってんのウチの家系図」

ジョルノ「『プリキュア』……ですか」

キャンディ「クルー」

徐倫「ああ! そうこうしてる間に話がいっちゃってる!」ガビーン

ジョルノ「えぇー……ちょっと、参ったな……僕イタリアンギャングとかやってるもんで……」

徐倫「……!」オコトワリクルー?

ジョルノ「兼任になりますけどいいですか?」

徐倫「よくねーーッ!! 主にてめーの頭が!」

仗助「誰の頭がサザエさんみてぇだとコラァ〜ッ!!」

徐倫「言ってねー!」



徐倫「もうやだこの親族」ワッ


<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 18:27:28.58 ID:YRHy1IEY0<>

徐倫「……ちょっとそこのソーセージマルメターノ」

キャンディ「キャンディクル!」プンスカ

徐倫「んなことはどうでもいいのよ……! あんたプリキュアは女の子から選ばれるとか言ってたじゃないッ」

徐倫「どおーーなってやがる! すでに五人中三人男じゃあねぇーか! しかも三十路近辺の!」

ジョルノ「失礼な。僕はまだまだピチピチの25さいですよ」

仗助「俺だってまだ働き盛りの28さいだぜぇ〜?」

承太郎「……」












承太郎「……ヒトデさん」キリッ

徐倫「てめーはもう黙ってろ!!」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)<>saga<>2012/06/01(金) 18:28:55.20 ID:T9alyfJe0<>

竜王【 約数百年も前に、このアレフガルドを救った一族だ 】

大魔導「ではまさか彼の大魔王を討ち倒したのも?」

竜王【 ロトだ 】

竜王【 奴らは守る物がある事で力を増し、神すら越える力を持つ 】

竜王【 間違いなくこの世界で最強の『化け物』だ 】


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)<>sage<>2012/06/01(金) 18:30:07.90 ID:T9alyfJe0<> また間違えた…ごめんなさい <>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 18:30:26.48 ID:YRHy1IEY0<>

??「ディァフッフッフッフッフ……」

徐倫「!?」

徐倫「何……今の無理のある感じの笑い声は……!」ゴゴゴゴゴ

キャンディ「こ、この声はぁ……!」

承太郎「知ってるのか」

キャンディ「悪い狼クルー!」

??「俺のそばに……近寄るな」ドォォーン

キャンディ「『ディアボロン』!」

ジョルノ「すごい既視感があるんですけど気のせいですかね」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 18:33:46.52 ID:YRHy1IEY0<>

ディアボロン「!?」

ディアボロン「ジョ、ジョジョジョルノ・ジョバァーナァァー!? ななにゃなぜここに……!」ズサササッ

ジョルノ「かくかく云々ってことでプリキュアです」

ディアボロン「何だとォー!? ってあ」ズルッ


――今日のボス・後退りしてたら滑って転んで死亡


徐倫「ええー!?」ガビーン

ジョルノ「まだレクイエム続いてたんですね」

ディアボロン「だが死なん!」

ジョルノ「終わりがないのが終わりですからね」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)<>sage<>2012/06/01(金) 18:34:45.37 ID:7Lcg6dXOo<> 何か知らんけどワロタ <> ◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 18:35:17.53 ID:YRHy1IEY0<>

ディアボロン「ディアッフッフッフッ……ジョルノ・ジョバァーナ……今回は貴様に用はない」

ディアボロン「女、そこの淫獣を渡してもらおうか」

徐倫「え、やだ、キモい」



――今日のボス・年頃の女の子に罵倒され悶死



徐倫「何なのよコイツわッ!」

ジョルノ「これが彼の個性なんです。受け入れてあげてください」

仗助「そーなのか?」

ディアボロン「そうでたまるか!」ガバァッ

徐仗「うおっ」

ジョルノ「おお、はやいはやい」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/01(金) 18:38:00.26 ID:O+mQ+/oj0<> ワロタ <>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 18:38:09.68 ID:YRHy1IEY0<>

ディアボロン「おのれぇ……舐め腐りやがって」

ディアボロン「だがここで会ったのが運の尽きだったな!」

ディアボロン「貴様の絶頂もここでバッドエンドだ! 始末させてもらうぞ、ジョルノ・ジョバァーナ!」

ジョルノ「やっぱり僕に用があるんじゃないですか」

ディアボロン「いや違うけど……違ったの! とにかく!」

ディアボロン「世界よ! 最悪の結末、バッドエンドに染まれ!」ブヂュウッ

ディアボロン「白紙の未来を黒く塗りつぶすのだ!」ベチコーンッ

徐倫「!」

キャンディ「ああ!」

仗助「こ、こいつはぁ……見てください承太郎さん!」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 18:43:22.09 ID:YRHy1IEY0<>

ドヨンド


ディアボロン「ディアッフフフフッ!」

ディアボロン「人間どもの発したバッドエナジーが、悪の皇帝ディオール様をよみがえらせていくのだァー!」グルグルガチャコーン

徐倫「ヘヴィメタロックシンガーが女性向けブランドみたいになっちゃった!」ガビーン

徐倫「無理して『ピエーロ』みたいに言わなくていいから! 大体みんな予想してたキャスティングだからそれ!」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 18:43:56.35 ID:YRHy1IEY0<>

キャンディ「ところでバッドエンドな気分になってる人ってどこにいるクル?」

徐倫「あれ? そう言われてみれば、エナジーだけで誰も見当たらない……」

承太郎「あれだ、徐倫」

徐倫「あ、あれ? 物陰にあんなに人が」

仗助「きっと徐倫を追ってきた警官隊だろーな」

承太郎「おそらくあと数分で突撃してくる予定だったんだろう」

徐倫「えー」

ディアボロン「な、なんだとう?」

ジョルノ「敵に塩を送るとはこのことですね」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 18:47:22.12 ID:YRHy1IEY0<>

ジョルノ「臆病さが消えたと思ったらずいぶん浅はかになったものだ……自分でそう思いません? 『元』ボス?」

ディアボロン「……!」

ディアボロン「フフフ……いいだろう、ジョルノ・ジョバァーナ」

ディアボロン「貴様があくまでこの俺に対し侮辱しか行わないと言うのなら……それ相応の報いを与えてくれるッ!」

ディアボロン「そして俺はこの終わらないレクイエムから逃れ、絶頂へと舞い戻るのだーッ!」

ディアボロン「いくぞ! キングクリム」

ジョルノ「じゃあなんでDIORとやらに仕えてるんです?」



――今日のボス・痛いところを突かれ死亡



ジョルノ「同じネタも三回続けば笑えませんよ」

ジョルノ「大体なんなんだ……『人間どもの発した』って。お前も人間でしょうよ」

ジョルノ「あとさっき『フフフ』って笑ってましたね。やっぱり『ディアッフッフッフ』ってのはわざとなんですか? ねえねえ、わざとなんですか? 何を思ってそんなキャラ付けをしたんですか? 今どんな気分ですか?」

仗助「もうやめてやれジョルノ! そいつのライフはとっくにゼロだぜー!」

承太郎「そんな中でお前の能力は世界一やさしい……」ポン

仗助「ど、どうも」
<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 18:51:11.61 ID:YRHy1IEY0<>

ディアボロン「ぐ……ぬっぅぅ……!」

ディアボロン「許さん……もう許さん……ジョルノ・ジョバァーナ……」

徐倫「てゆーかアンタの目的ってキャンディじゃあなかったの」

ディアボロン「フ……いや、ディアッフッフッフ……もちろんだ」

ディアボロン「『雪辱を果たす』『目的も達成する』……両方やりきってみせるとも」

ディアボロン「なぜならこの俺は! 世界の頂点に君臨する男だからだー!」

ディアボロン「出でよ! アカンベエ!」ビュンッ

ジョルノ「大口叩いて道具だよりですか」

ディアボロン「ゲッボオオオ!!」ビチャビチャ

ジョルノ「おや死なない」


キュィィン


アカンベエ「アカンベエ〜〜!!」

承太郎「銃火器に乗り移った……!」

仗助「しかも巨大化だとぉ〜〜!?」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 18:53:15.60 ID:YRHy1IEY0<>

ディアボロン「ディ……ディアッフッフッフ……『あさはか』なのは貴様のようだな……ジョルノ・ジョバァーナ……」

ディアボロン「疑問には思わなかったのか……? 俺が死んでも……どこへも『飛ばされない』のを」

ジョルノ「……!」

ディアボロン「そうだ、これがDIORの力なのだ……さすがにレクイエムを解除することはかなわなかったが……このディアボロ……ンにはそれで十分……!」

ジョルノ「妙なことを言うな。DIORとやらは封印されているんだろう?」

ジョルノ(よみがえるとか言ってたからな……話の流れ的にこんなところだろう)

ディアボロン「フンッ、そんなカマ掛けに引っかかるか……ペラペラと解説をしてやる気はない」

ディアボロン「だが! これだけは言っておく!」

ディアボロン「このディアボロはDIORに屈したわけでも、ましてや下についたわけでもない! ただ受けた借りは返さねばならんと言うだけだ!」

ディアボロン「奴がこの俺に協力しろと言えばしよう、妙な淫獣を捕まえてこいと言えばやってやるし、改名しろと言えばカギカッコの前に『ン』をつけることも厭わん!」

ディアボロン「なぜなら! 言葉にするのも忌々しいが……奴は、この俺が再び絶頂に返り咲く助けになったからだ! 恩人には敬意をもって応えねばならん!」

ジョルノ「とか何とか言って……どうせ僕を殺した後はそのDIORの番なんだろう」

ディアボロン「ディアッフッフッフ……さあ、それはどうだろうな」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 18:55:11.34 ID:YRHy1IEY0<>

徐倫「ど、どうすりゃいいのよォ〜〜」

キャンディ「あれを倒せるのはプリキュアだけクル!」

キャンディ「変身クル! じょりーん!」

徐倫「うう……何がナンダカだけど……しかたないわね」グッ


レディ…


徐倫「プリキュア・スマイルチャージ!」ゴー!





〜〜変身シーンはお父様の検閲により削除されました〜〜





徐倫「」チャラーン

仗助「イロイロ効果が利いてたけどよォ〜衣装は全然変わってねぇーな」

徐倫「ちょ、マジでこれで変身終わり?」

キャンディ「キャンディもよくわかんないクル」

徐倫「ふざけてんじゃあねーぞこのッ、あんな恥ずかしー掛け声まで叫んだっつーのに!」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 18:57:08.94 ID:YRHy1IEY0<>

ディアボロン「とう!」ピョンスタンッ

ジョルノ「チッ……ピエロお化けの上に……」

ディアボロン「高みから下々を眺めるのが絶頂にあっての一番の快楽だ」

ジョルノ「馬鹿と何とかは……って知ってます?」

ディアボロン「ゴヘエェッ!」ビチャビチャ

ディアボロン「グッ……精神攻撃はやめろ精神は……!」

ディアボロン「やれ! アカンベエ!」

アカンベエ「アッカンベェェ〜〜〜!!」ブンッ

徐倫「きゃっ……!」

ジョル仗「!」

承太郎「徐倫!」


ドゴォォォンッ


徐倫「……へ?」

ディアボロン「!?」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 18:59:15.99 ID:YRHy1IEY0<>

徐倫「な、何よこれ! あたしの体が糸状にほどけている!」

キャンディ「おかげでアカンベエの一撃を避けられたクルー!」

ジョルノ「……『スタンド』!」

承太郎「徐倫が『スタンド』能力に目覚めただと……いや、目覚めさせられた、のか……」

仗助「よくはわからねーが、さっすが承太郎さんの娘さん!」

ディアボロン「なっ、なんだとォ〜〜?」

徐倫「も、戻れと念じれば戻る……なんとなくわかってきたわ、これがあたしの……プリキュアの『能力』……!」

承太郎「糸のスタンドか……」

仗助「へぇ〜〜ジジイの『ハーミット』みてーなもん?」

ジョルノ「応用は無限大ですね」

徐倫「ちょ……ちょぉ、なんでみんなあたしのそばに並ぶの?」

仗助「それがよぉ〜〜体が勝手に動いちまうんだよ」

ジョルノ「徐倫を中心になにかしらの力が働いているようです」

承太郎「おそらくは……プリキュアの、な」

徐倫「えぇ〜〜?」

ディアボロン「おのれ……ジョルノ・ジョバァーナはともかく、貴様ら! なぜそうも俺の絶頂計画を阻む!」

ディアボロン「一体何者だ! 貴様らァ!」

徐倫(あ、なんかヤバい……この『フリ』は)

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 19:01:35.61 ID:YRHy1IEY0<>

ババババッ!



徐倫「キラキラ輝く石作りの海! キュアストーンフリー!」

徐倫(か、カラダが勝手にィィ!?)


仗助「ファイト満々友情パワー! キュアクレイジーダイヤモンド!」

仗助(グレート……何のゴーモンだこりゃ)


承太郎「ラッシュオラオラ速攻勝負! キュアスタープラチナ!」

承太郎(……)


ジョルノ「脈々と受け継ぐ黄金の精神……キュアゴールドエクスペリエンス!」

ジョルノ(……)ヒクヒク



徐倫「輝け!」

四人「スマイルジョジョキュア!!」キュァァィンッ

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 19:06:43.53 ID:YRHy1IEY0<>

キャンディ「わぁいクル〜〜プリキュアが一気に四人集まったクル〜!」

徐倫「……っ」カァー

承太郎「まあ、その……だな」グイッ

仗助「勘弁してくれよォ〜〜俺ァいくつだと思ってんだよ〜? いや、十年前だってごめんだぜ〜こんなこっぱずかしい思いはよぉ〜〜」ポリポリ

ジョルノ「他のみんなよりいくらかマシな名乗りなのは喜ぶべきなのか知り合いがいなかったことは幸運と言えるのかもしれないがひょっとして徐倫が変身するたびにこんなことをしなければならないのかそうなのか」ブツブツブツブツ

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 19:09:46.35 ID:YRHy1IEY0<>

ディアボロン「ジョジョ……キュアだと……?」

ディアボロン「ディアッフッフ……面白い! ジョジョキュアか!」

ディアボロン「ならば今ここで! 四人まとめて倒してくれるジョジョキュアァァーッ!」

徐倫「連呼するのやめて!」

アカンベエ「アカンベエ〜〜!」

四人「!」


ドゴォォンッ


徐倫「わっ……と、」

徐倫「みんな無事!?」

仗助「お、おーう」

ジョルノ「身体能力が格段にアップしている……これもプリキュアの力か」

承太郎「……」←まだショックから抜け切れていない
<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 19:13:31.14 ID:YRHy1IEY0<>

キャンディ「キュアストーンフリー! ハッピーシャワーで浄化するクル〜!」

徐倫「だからその名前で呼ぶのは……」

徐倫「ええい! こうなりゃヤケクソよ!」

徐倫「くらいなさい!」

ディアボロン「!」

徐倫「はっぴー、はっぴー、はっぴーしゃわ〜〜!」シャワン


シーン…


ディアボロン「……?」

徐倫「……」

徐倫「……ッ!!!」カァァ〜!

徐倫「っどっどっどおなってんだこのヤロオオォォ〜〜!!」ムギュー

キャンディ「いらいいらいクルゥ〜〜」




承太郎「……仗助」

承太郎「見たか。今のを」

仗助「は? はあ」

承太郎「かわいいだろう」ジャン

仗助「……」

仗助「……承太郎さん! アカンベエの野郎また来ますゼ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)<>sage<>2012/06/01(金) 19:14:54.51 ID:7Lcg6dXOo<> http://slpy.blog65.fc2.com/blog-entry-2754.html
http://slpy.blog65.fc2.com/blog-entry-1752.html <>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 19:17:20.66 ID:YRHy1IEY0<>

ディアボロン「(一体)何(をしようとしたの)かわからんが喰らえ!」

アカンベエ「アカンベエエエエ!!」

徐倫「ゲェェッ!」

キャンディ「ふぁ、おもいらしたクル」

徐倫「な、なに?」

キャンディ「必殺技を使う時は、スマイルパクトに『気合』を込めればいいクルー」

徐倫「スマイルパクト……ってこれ?」

徐倫「くっそおー! 今度こそ出るんだろーなぁ〜!」

徐倫「ううぅぅぅ……! 気合いだ気合いだ気合いだァァ〜〜!!!」キュィィィン

徐倫「!」

キャンディ「クル? じょりーんの体の糸が固まってきてるクル〜」

徐倫「糸……? 『糸の固まり』……」

徐倫「あたしのエネルギーの……『固まり』」

アカンベエ「アッカンベエェェ〜〜……エッ!?」ガシィッ

徐倫「『気合』を入れれば入れるほど力がこの糸に集まっていくッ!」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 19:22:17.40 ID:YRHy1IEY0<>

ジョルノ「糸が腕になった……いや更にだんだんと形を成していく……」

承太郎「……!」

徐倫「線が集まって固まれば『立体』になるッ! この概念!」

仗助「あれが! 徐倫のスタンドかぁ〜!」

ディアボロン「しっ! しまった! いったん退けアカンべ」

徐倫「オラァ!!」ドゴォッ

アカンベエ「ア、アカン……」

ディアボロン(……速いッ!)

徐倫「とりあえず……あのコッ恥ずかしい名はこいつにあげることにするわ」

徐倫「コイツの名前は……『ストーンフリー』」

アカンベエ「ア、カ……」ミシミシ

徐倫「聞こえる……? 『ストーンフリー』よ」




徐倫「オォラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
   オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァアアーーーッッ(ハッピーシャワー)!!!」ゴドバァァーッ





アカンベエ「アッカンベェェ〜〜!」グァシャーン


ポシューン


キャンディ(……なんか違う気がするクル) <>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 19:23:32.74 ID:YRHy1IEY0<>

ディアボロン「……フン。今日のところは小手調べだ。次に会う時こそ貴様らを始末してくれる、ジョジョキュア!」シュンッ

徐倫(定着しちゃったわ……あのチーム名)


キランッ
ヒューーストンッ


キャンディ「『キュアデコル』クル〜!」

徐倫「なにそれ」

キャンディ「これがあればキャンディたちの世界が……クル?」

承太郎「」ズンズンズン

徐倫「!」

徐倫「な……なんだよ」

承太郎「……怪我は?」

徐倫「……!」

徐倫「ない……けど」

承太郎「ン……そうか」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 19:36:36.42 ID:YRHy1IEY0<>

徐倫「……」

承太郎「……手を」

徐倫「え?」

承太郎「擦りむいてるな」

徐倫「あ、ああ、いつの間に……気づかなかった……」

承太郎「……」

徐倫「……ツ、ツバつけときゃ治るわよ」

承太郎「……」

徐倫「……」



ジョルノ(親子……か)

キャンディ「それでキュアデコルを集めればキャンディたちの世界を救えるクル〜」

仗助「ほぉ〜〜なんかオモチャ屋とかで売ってそうな見た目だけどよォ〜すげー代物なんだな」

キャンディ「乱暴に触らないでクル! キュアクレイジーダイヤモンド!」

仗助「え? 俺まだ変身してんの?」

承太郎「仗助。徐倫の手当てを頼む」

徐倫「だ、だから大丈夫だってばー、そんな……」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 19:37:59.24 ID:YRHy1IEY0<>

  ――どこか



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
ドォォーーンッ


??「ディアボロンがやられたようだな……」

??「ククク……奴は三幹部の中で最もヘタレ……」

??「人間ごときにやられるなど、合衆国の面汚しよ……」




??「何を一人でやっているヴァレンタイーニ」シャッ

ヴァレンタイーニ「おおっ、キラリーナ」

キラリーナ「その名前で呼ぶな」

キラリーナ「まったく……平穏を願う私がなぜこんなコトに……」
<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 19:39:38.65 ID:YRHy1IEY0<>

キラリーナ(私の名前は吉良吉影……いつ、なぜわたしが死んだのかはどうしても思い出せない……)

キラリーナ(気づけば生き返っていて、平穏とは程遠い容姿と性格と『能力』のクソカスどもと共同生活していた)

キラリーナ(それもこれもあのクソッタレ仗助と空条承太郎のせいだ……)ハフゥ

ヴァレンタイーニ「モノローグの世界に逃げ込むんじゃあない」

ヴァレンタイーニ「それに私だって、ファニーという父からもらった名があるのだ」

ヴァレンタイーニ「そうだそうだ」

キラリーナ「ええい、大勢で見つめてくるな。『基本』以外はとっととしまえ」

ヴァレンタイーニ「フン」ドジャァァーーン


――今日のボス・うっかり挟まれて死亡

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 19:41:41.33 ID:YRHy1IEY0<>

??「……我々に対抗する者が現れたようだな」

キラリーナ「!」

ヴァレンタイーニ「その声は……」

ディアボロン「……!」ムクリ


三幹部「プッ↑チ→!!」

プッチ「……無理に『ジョーカー』みたいに呼ばなくてもいい」
<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/01(金) 19:42:35.96 ID:YRHy1IEY0<>
なんだかんだここまで
>>36見てたら笑いが止まらなくなった <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(宮城県)<>sage<>2012/06/01(金) 19:51:31.68 ID:GmB4SY/No<> 乙
なんてプリティでキュアキュアな集団なんだ……ッ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/01(金) 20:07:16.54 ID:rVPAO/OSO<> なんてSSだぁ〜〜
コイツは異色ッ!異色過ぎるゥゥ〜〜
乙! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国・四国)<>sage<>2012/06/01(金) 20:42:46.52 ID:XTOcIyGAO<> う、うろたえるんじゃない!
ジョジョキュアはまだ5人揃っていない! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)<>sage<>2012/06/01(金) 23:08:21.52 ID:g8ZbcoXAO<> 乙−
スレタイ的にジョリーン
エルメェスの兄貴
FF他二名だと思ったらまさかのメンツwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/01(金) 23:15:05.38 ID:JwjWxIc+o<> 5人目は誰だ… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/06/02(土) 01:49:56.43 ID:Rnq/ZS/Wo<> 爪弾くはチーズの調べ…キュアジャイロ!
「爪弾」と書いて牙(タスク)と読む…キュアジョニィ!

届け、二人の回転…スティールプリキュア! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/02(土) 11:47:11.78 ID:oCbATCeIO<> 大統領がいるってことは五人目はジョニィか? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/02(土) 14:10:13.55 ID:chsaFstDO<> ハッピーシャワー(物理)
乙ゥウ〜〜ッ!! <>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 22:46:37.00 ID:QpJe3s2O0<>

??「今日はいい天気だなー」


 ニョホ ニョホ


??「こんな日は最高にハッピーなことが起きる気がするぞ。だろう?」


 ニョホ ニョホ


??「君ならそう言ってくれると思ってた。うん、じゃあそろそろ出発……」


 ニョホ


??「何だ? 何を見つけたって……?」ゴゴゴゴゴゴ

??「!」

??「こ、これは……!」


ガグンッ


??「! きゅ、急に足場が!」

??「うわああああーーーーー!!!!」


 ニョホー

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 22:48:21.35 ID:QpJe3s2O0<>

  ――どこか。



ガサゴソガチャーンッ


キラリーナ「ない! ない! いないぞ!」

ヴァレンタイーニ「なんだ。騒がしい」

ディアボロン「朝っぱらから何の騒ぎなのだ?」

キラリーナ「……! 貴様らか……! 私の『彼女』を連れ去ったのは!」

ディアボロン「はぁぁ〜〜?」

ヴァレンタイーニ「『彼女』?」

キラリーナ「とぼけるな! 貴様らのどっちかが攫ったに決まっている!」バンバンッ

ヴァレンタイーニ「まあそう熱くなるな」

ヴァレンタイーニ「順序立てて、一から説明するがいい」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 22:50:35.46 ID:QpJe3s2O0<>

キラリーナ「私の『彼女』が、いなくなってしまったんだ……!」

キラリーナ「さっきまで、ここで……『チイサクナール』が置いてあった場所で私を待っていたのに……」

ディアボロン「ちいさくなーる?」

キラリーナ「ああ。私の『キラークイーン』が小さくなる」

ヴァレンタイーニ「それで?」

キラリーナ「目の中に入ったりする」

ディアボロン「くだらん」

キラリーナ「ああ、そんな下らない発明などはどうでもいいんだ、彼女をどこにやった!!」

ディアボロン「って言われてもな。そもそもお前に女がいたこと自体初耳だし……」

ディアボロン「……ってああ。何だ、あの手首の事か」

キラリーナ「やはり貴様かァァ〜〜!! キラークイーン!」

ディアボロン「うわちょ」ボゴォォン



――今日のボス・『キラークイーン』第一の爆弾で死亡



キラリーナ「……はっ! しまった、これでは『彼女』の居場所が聞き出せないじゃあないか……」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 22:52:27.02 ID:QpJe3s2O0<>

ヴァレンタイーニ「その必要はない」

キラリーナ「む?」

ヴァレンタイーニ「お前の『彼女』を消したのは私だからだ」

キラリーナ「」ピクッ

ヴァレンタイーニ「まあ待ってくれ……待つんだキラリーナ……これは事故なんだ」

キラリーナ「……説明を」

キラリーナ「聞こうじゃあないか。納得できるかはともかくとしてね……」

ヴァレンタイーニ「ついさっきのことだ」

ヴァレンタイーニ「私は毎朝恒例の『私会議』を開いていた……」

キラリーナ「ああ。平行世界の奴らとグダグダしゃべくる、あれか。それで?」

ヴァレンタイーニ「するとそこに窓を突き破ってディアボロンが飛び込んできた」

ヴァレンタイーニ「車か飛行機にでも轢かれたのだろうが、私にとって『私会議』は一日の始まりを心地よく迎えるための神聖な儀式なのだ」

ヴァレンタイーニ「想像してみてくれ。君なら……『彼女』とデートでもおしゃべりでもしている時に奴が突然飛び込んで来たら……どうする?」

キラリーナ「爆破する」

ヴァレンタイーニ「そうだろう。私もそうした」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 22:54:03.79 ID:QpJe3s2O0<>

ヴァレンタイーニ「と言っても、私の場合は『挟んだ』のだがな」

ヴァレンタイーニ「まっ! 当然奴は抵抗する……逃げる。それを追いつつどジャァァ〜〜ンした結果……」

キラリーナ「『彼女』が……巻き込まれてしまった、というわけか」ギリッ

ヴァレンタイーニ「そう。つまり実行犯は私だが、そもそもの原因はディアボロンだ」

ヴァレンタイーニ「私に罪はない。わかってくれたかね」

キラリーナ「色々ともっと詳しく掘り下げたいところだが、今はいいだろう」

キラリーナ「『誰が何で』とかは二の次だ。『彼女』は今どこにいる?」

ヴァレンタイーニ「ディアボロンが戻ってきたということは、向こうの世界でもう一人の自分と会って死んで来たのだろう」

ヴァレンタイーニ「私もついさっき、平行世界の穴が開いたのを感じた」

ヴァレンタイーニ「君の『彼女』はその穴からここに戻ってきている」

キラリーナ「だからどこだッ、その穴が開いた場所というのは!」

ヴァレンタイーニ「う〜〜〜ンむむ……ちょっと待ってくれ」チキュウギクルクル

ヴァレンタイーニ「大体このォ……ジャパンの北あたりだと思うんだが……」

キラリーナ「曖昧すぎるぞ貴様ァ!」

ヴァレンタイーニ「一瞬のことだったからなァー……ビールでも飲んでハイになったらわかるかもしれない」

キラリーナ「……チッ! 少し待っていろ!」ズンズン

ヴァレンタイーニ「ワーイ」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 22:54:51.05 ID:QpJe3s2O0<>

ヴァレンタイーニ(しかし数日かそこらで手を切る仲だというのに、少し必死すぎやしないか)

ヴァレンタイーニ(まあそーいう執着心の深さが『スタンド力』の強さにつながってるんだろーが……)

ヴァレンタイーニ(『手を切る』……か。フフフ……)


ディアボロン「ふっ」ガバッ

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 22:57:31.83 ID:QpJe3s2O0<>



  ――人間世界。



徐倫「あれから早一週間……なんだかんだ身を隠すためにあたしはジャパンの片田舎に来ているのでした」

キャンディ「誰にゆってるクル?」


徐倫「あーあ、ダリィ〜〜〜」

徐倫「ここって本当何もねーんだもん」

キャンディ「キャンディは好きクル。自然がいーっぱいで空気もおいしいクル〜」

徐倫「あんたはいいわよねー、気楽で」

徐倫「あーあ、広い歩道を歩きてえー……部屋も狭いし、物価は高いし、空気は湿気てて肌の調子も悪いわ……」

徐倫「食事だってもっとボリューミーなのがいい……チェリージュース片手にトゥインキーが食いてぇー……」

キャンディ「クルー?」
<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 22:59:50.82 ID:QpJe3s2O0<>

チリンチリーン


仗助「おーっす、徐倫ちゃん。キャンディも一緒か」

徐倫「大叔父さん」

仗助「おじさんはやめてくれよォ〜、俺ぁまだ二十代なんだぜー?」

仗助「アリ? 承太郎さんは一緒じゃあねーの?」

徐倫「オジサンこそ、あたしが『パパ』とお手て繋いでなきゃ一人で歩くこともできないよーなガキに見える?」

徐倫「あと『ちゃん』付けはやめてよ。馬鹿にされてるみたいで気分が悪いわ」

仗助「ピリピリしてんなー。ホームシックってえやつか?」

徐倫「ちげーよバカッ!!!」

仗助「おっと……」

仗助「悪かったぜ徐倫。けどこの辺は迷い込みやすいからよー、気をつけろよなー」

徐倫(……子ども扱いしやがって)ムッ
<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 23:00:58.76 ID:QpJe3s2O0<>

キャンディ「クル? じょうすけの服、この前見たやつと違うクル」

仗助「おお。これは制服だぜ。俺のお仕事のな」

徐倫「は? 大叔父さんって警官なわけ? その髪で?」

仗助「オイオイ〜〜じゃあ俺のこの格好、なんだと思ってたんだよー?」

徐倫「コスプレとかァ。親父もいつまでも学ランみてーな格好してるし(オジサンもセーフク改造しまくってるしよーホンモノには見えねーのよ)」

仗助「キッツイぜー。こう見えても、交番任されるまでは坊主で頑張ってたんだぜー?」

キャンディ「クルー!? ヘアースタイルには怖いくらいこだわるじょうすけがクルー?」

仗助「おっと! 頼んだって写真は見せてやれねーからな。全部処分しちまった」

徐倫「ふーん(どーでもいいケド)……で、けっこー偉いはずのオジサンがこんなとこでブラブラしてていいの?」

仗助「ブラブラじゃあなくってパトロールだっつーの! 業務中なの、いちおー」

徐倫「ボロイ自転車で?」

仗助「ボロイ自転車で。交番の方は後輩が詰めてんだ」

キャンディ「クル〜(ふーん)」


ガサ…ガサガサ……ニョホ…


キャンディ「クル?」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 23:06:33.76 ID:QpJe3s2O0<>

  ――交番。


警官「はぁ……『チイサクナール』ですか?」

キラリーナ「違う違う、それは目印に『なるかもしれない』ってだけのものだ」

キラリーナ「探してるのはあくまで『彼女』なんだよ」

警官「はぁ……彼女さんのお名前は?」

キラリーナ「さあね……忘れてしまったがね……スゴくきれいな子なんだ……とても滑らかな関節と皮膚をしていて……」ギリッ

キラリーナ(クッ『彼女』を思うあまり不安になってきた……平穏な生活を求める私にこんなことあってはならない……)

キラリーナ(ついてない、なんてついてない日だ今日は。あいつらさえいなければ今頃は平穏に彼女とお茶をしてたというのに……!)イライラカミカミ

キラリーナ「とにかく、見かけたという連絡はないのか?」

警官「失礼ですけど、お仕事は?」カキカキ

キラリーナ「書類じゃなくってこっちを見てほしいな……私は『連絡は?』と聞いたんだがね……そのくらいは聞かせてくれてもいいんじゃあないか?」

警官「あのーとりあえず太枠に記入もらえます?」


 ガタァァーーンッ


キラリーナ「質問を質問で返すなぁぁぁーー!! 私が『彼女』はと聞いているんだッ!」

警官「ひィィィィィィ! こっ、ここにっ、お名前と電話番号をぉぉ〜〜〜!!」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 23:10:20.36 ID:QpJe3s2O0<>



キラリーナ「私としたことが……つい『カッ』となってしまった……これだから役所仕事は嫌いなんだ……」

キラリーナ「しかしあれほど脅しつけても何も言わなかったということは……やはりまだ見つかってないんだろうな……見つかったら絶対に交番に知らせが行くだろうし……」

キラリーナ「この辺に落ちたのは確かなんだ。面倒なことになる前に『回収』しなければ……」

キラリーナ「それに……」



ヴァレンタイーニ『「穴」からは「別のもの」も落ちてきたかもしれない』

ヴァレンタイーニ『平行世界の産物だからな……その「あり方」は「正史」のモノとは少し、場合によっては随分違っているはずだ』

ヴァレンタイーニ『ついでに、それも見つけてくれるとうれしいんだが……』



キラリーナ「……ま、気にならないと言えばうそになるしな」

キラリーナ「気が向いたら探すとしよう……」
<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 23:12:08.84 ID:QpJe3s2O0<>





徐倫「ちょっとキャンディ、どこ行くのよォ〜?」

キャンディ「声が聞こえた気がしたクル!」ガサガサ

仗助「声……? って何のだよ」

キャンディ「ぷはっ!」ガサッ

キャンディ「確かこの辺クル…………クル!?」

徐倫「どうしたのキャンディ?、ってうえぇ!?」

仗助「……!」



ドォォーーンッ



徐倫「て、手ェッ!? 人間の……手だけが落ちてる……」

仗助「触んな徐倫!!」

徐倫「」ビクッ

仗助「キャンディもだぜ……いいか……ゆっくりそこを離れろ……そいつは俺が調べる……」

キャンディ「クルぅぅ……」

徐倫「な、なによォ……何なのよ……」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 23:15:13.40 ID:QpJe3s2O0<>

 ガサガサガサッ



キャンディ「クル!? 誰かこっち来るクルー!」

仗助「『ゆっくり』って言ったけどよォ〜〜前言撤回だぜー! 走ってここを離れろ! 承太郎さんのとこ行きゃ安心だ!」

徐倫「……! 馬鹿言うんじゃあねー! あたしはガキじゃあねーぞ!」



 ガササッ



徐仗「!」

??「……ニョホ」

キャンディ「……クル?」

徐倫「な、なによあんたは」

仗助「ドラァ!」ドゴォッ

キャンディ「クル?」

徐倫(い、いきなり何もない背後を殴ったァ〜? なんなのよこの大叔父ィ!)

??「グッ!」ドシャァァ

徐倫「!」
<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 23:16:42.20 ID:QpJe3s2O0<>

仗助「ワザと前方に注意をひきつけて背後から襲う……ありがちなパターンだよなァ〜〜オイ」

仗助「ツラァ見せてみやがれ不審者が!」

??「ま、待て!」

??「不意打ちをしたのは謝る……だが僕らにもう戦意はない!」

仗助「ずいぶんチョーシのいいことじゃあねぇーか、アァ!?」ガシャーン

キャンディ「じょうすけ怖いクル……」

徐倫(あのセリフ回しと前蹴りの角度……間違いない、元ヤンだわ、オジサン)

仗助「よぉぉ〜〜っし、それじゃあ手を上げてゆっくり出てくるんだぜ」

仗助「間違っても頭の後ろで組むんじゃあねぇーぞ。コッソリ『スタンド』出される恐れがあるからなァー」

??「『スタンド』……? お前も『スタンド使い』なのか?」

仗助「質問できる立場だと思ってんのかコラァー!」

??「待て! わかった……今いくよ……クソッ」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 23:17:54.27 ID:QpJe3s2O0<>

 ガササッ



徐倫(あら、結構若ェーわ……あたしと同じくらいかな)

仗助「てめーなに座り込んでやがる? 立てよ」

??「悪いが下半身不随でね。立ちたくても……たとえ『立たないと殺すぞ』とマジで脅されたとしても、腰から下はピクリとも動かない体だ」

仗助「……」

??「話がしたい。僕の名はジョニィ・ジョースター……ホント言うと、僕も自分の状況を理解していないんだ」


<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 23:18:52.14 ID:QpJe3s2O0<>

仗助「『ジョースター』……?」

ジョニィ「? そうだ」

仗助「おめー、親族にジョセフってえ奴はいるか?」

ジョニィ「いいや……聞いたこともないけど」

仗助「そうかよ。ならいい」

仗助「……そこの『手』は何だ?」

ジョニィ「え?」

仗助「そこに転がってる女の手は何だっつってんだよー!」

ジョニィ「知らない……いや、本当に知らないんだ。説明させてくれ」

仗助「……」
<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 23:22:04.80 ID:QpJe3s2O0<>

ジョニィ「僕はさっきまでアメリカにいた……とあるレースがあって、それに参加していた」

ジョニィ「中継地点で休憩していたら妙なものを見つけた……その手だ。それが転がってたんだ」

ジョニィ「驚いて、それから恐る恐る調べてみようとしたら足場が崩れて……いや、ぽっかりと穴が開くように消えて、気が付けばここにいた」

仗助「『スタンド攻撃』を受けたっつーのか」

ジョニィ「おそらくは」

ジョニィ「君たちを襲ったのは、その『スタンド』の本体じゃあないかと疑ったからだ……すまないと思ってる」

仗助「……」

ジョニィ「……」

キャンディ「」ゴクリ


徐倫(何なのよーこの緊迫した雰囲気は……二人とも『イザっ!』となったら『やる』って目ェしてるわ……飛んでるゥ……ヤベー方向に……)

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 23:25:41.24 ID:QpJe3s2O0<>

仗助「……触ってみろ」

ジョニィ「何?」

仗助「そこの『手』に触ってみろっつってんだよ」

ジョニィ「? なんだって? なんでそんなことしなけりゃいけないんだ?」

仗助「できねぇーっつーのか?」

ジョニィ「そうじゃあない。抵抗があるんだよ……わかるだろ? 『手』の持ち主を冒涜するわけじゃあない。生理的な話だ」

仗助「だったらてめーを信用するわけにはいかねーなぁ〜」

ジョニィ「なんだっていうんだお前……イカレてるぞ」

仗助「触るのか? 触んねーのか? どっちだよ? あ?」

ジョニィ「わかったよ……触りゃいいんだろ……」スッ

仗助「! 待て」

ジョニィ「今度は何だ!?」

仗助「俺があと五……いや、三歩分までテメーに近づいたら、その時に触るんだ。いいか、きっちり三歩分の距離の時にだぜ」

ジョニィ「……」ゴゴゴゴゴゴ

仗助「……」

キャンディ「……」クルー

徐倫「……!」



 ピトォ



ジョニィ「……触ったぞ。これでいいのか?」

仗助「ああ……それでいいぜー、お前の言う事は本当だ」フゥー

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 23:27:16.88 ID:QpJe3s2O0<>

徐倫「ちょっとオジサン、何だったってのよ〜?」

仗助「いやぁ〜昔、これと似たよーなことがあってよー、ついつい疑っちまったぜー。ま、ありえねー話なんだがな」

キャンディ「それで、これからどうするクル?」

徐倫「あ、そうよ。あのへんな男、どーすんの?」

ジョニィ(それはもしかして僕の事なのか……? クソッ)

仗助「え? あ、あ〜〜……」

仗助「どうすっかなー、なんか、もぉ俺らは帰っちまってもいいよーな気がするけどよー」

ジョニィ「それは困るぞ! 僕は僕をここに連れてきた『スタンド使い』のことを調べなくちゃあいけない!」

徐倫「このままほっぽり出すのも後味悪いんじゃあない?」

キャンディ「ジョニィが可哀そうクル〜」

仗助「え〜〜?」

仗助「ちょ、俺に判断ゆだねねーでくれよォ〜〜俺どっちかっつーとサポート役なんだからよ〜」

徐倫「」ガクッ


徐倫(なんなのこいつ……一気に頼りなくなっちゃったわね。さっきまでの『スゴ味』は気のせいかァ〜? ってくらい)


仗助「そうだ! 承太郎さんに聞けばいいんじゃあねーか!」ポンッ

徐倫「なにさも名案みてーに言ってんだよ! あの男に頼るだなんて、あたしは絶対嫌だからね!」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 23:29:46.35 ID:QpJe3s2O0<>

 ニョホ ニョホ



ジョニィ「あ、……うん、うん、ああ、そういえばそんなのもあったか……」

仗助「あっあー」

ジョニィ「? なんだ?」

徐倫「今更だと思うかもしれないけどさァ〜〜そいつ、なんなわけ? いなくなったと思ったらいつの間にかアンタのそばにいるそいつはさァ〜〜」

ジョニィ「ああ。気にしないでくれ、彼は僕の補助役だよ」

ジョニィ「どうしても足を使わなくちゃいけない時に僕をコッソリ助けてくれる」

ジョニィ「代々ジョースター家に仕える執事みたいなもんでね。僕の一番の友人でもあるんだ」ニョホ

徐仗「へぇ〜〜」

ジョニィ「僕からも聞きたいんだが、そのしゃべるぬいぐるみは何だ?」

キャンディ「キャンディはキャンディクル! メルヘンランドから来た妖精クル!」

ジョニィ「ふぅ〜〜〜ん、そりゃ、結構な話だね……いやホント、素晴らしくイカレてるや……」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 23:31:21.96 ID:QpJe3s2O0<>

徐倫「それで? 何の話してたわけ?」

ジョニィ「ああ、あの手のそばで、こんなものも見つけたんだ」

ジョニィ「僕を襲った『スタンド使い』と、何か関係があるかも」



 チャラーン



徐倫「なにこれ? ハンマー?」

仗助「っつーより打ち出の小づちだな」

ジョニィ「何だそれ?」

仗助「ああ、日本には『一寸法師』っつー昔話があってよ〜……」



〜〜中略〜〜



徐倫「へぇー」

ジョニィ「ご都合主義だな」

キャンディ「すごいクルー!」キラキラキラ

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 23:32:46.24 ID:QpJe3s2O0<>

キャンディ「キャンディもやってみたいクルー!」

徐倫「だーかーらぁ、おとぎ話の話だって」

キャンディ「クル!(よこせ!) クル!(よこせ!)」バタバタ

ジョニィ「はいはい、ほら」

キャンディ「クー……ルゥ!」ガインッ

徐倫「ぎゃっ!」

ジョニィ仗「あ」



 ピカーーッ



徐倫「……〜〜〜っ!!」

徐倫「あにすんだこの渦巻耳ヤロ……うっ!?」



 バァァーーンッ



徐倫「な、なにィーー!?」

ジョニィ「キャ、キャンディが……!」

仗助「マジで大きくなってやがるー!?」
<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 23:33:53.51 ID:QpJe3s2O0<>

徐倫「いっ……!」

徐倫「いや! 違うわ! 二人とも!」

徐倫「あたしたちが小さくなってんのよォ〜〜!!」

仗助「にゃんだってェ〜〜!?」

ジョニィ「どういうことだこれはキャンディ〜〜!! 童話はともかく訳を言え〜〜!!」

キャンディ「あれ、みんないなくなっちゃったクル……」キョロキョロ

徐倫「駄目だわ……あたしたちが小さすぎるんで聞こえてないみたい」

仗助「このまま踏みつぶされたんじゃあたまらねーゼ。いったん移動しようぜー」

ジョニィ「わかった」シュバッシュバッ

仗助「おおー……」

徐倫「器用な上半身してるわね」

ジョニィ「慣れてるからな。まあ、さすがに夜の方はゴブサタ……っていうか再起不能に近いけど」

徐倫「ふゥゥ〜〜〜ん」

仗助「お、おぉー」

ジョニィ「……」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 23:36:00.29 ID:QpJe3s2O0<>

 ガサガサガサ



ジョニ徐仗「!」ドドドドドド

キャンディ「クルー? だれクル?」

??「……ふむ」

キラリーナ「『チイサクナール』に似た輝きを見たと思ったら……お前だったか。確か……そう、『キャンディ』とか言ったかな……?」


仗助「あっ……あの野郎は……!」

徐倫「知り合い、オジサン?」

ジョニィ「敵か?」


キャンディ「クルぅ〜? だれクル? キャンディはちみのこと知らないクル」

キラリーナ「そうだろうな……ま、私は君の知り合いの知り合いみたいなものだよ」

キャンディ「クル! じゃあじょりーんがどこいっちゃったか知ってるクル?」

キラリーナ(ジョリーン……?)

キラリーナ「ああ、知ってるとも。おいで、連れて行ってあげよう」

キャンディ「クルゥー! ラッキークルー!」

キラリーナ(ふん、ちょろいな……ディアボロンの奴も、力尽くではなくこうやって頭を使って……いや無理か、あいつのあの外見ではな……)

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 23:37:16.89 ID:QpJe3s2O0<>

仗助「や、ヤベー!」

徐倫「キャンディが攫われちゃうわ! 何とかしてこっちに気づかせないと!」


キラリーナ「ささ、こっちにおいでー」

キャンディ「クルー♪」

キャンディ「だが断るクル」

キラリーナ「!?」

仗徐「……!」

ジョニィ「!」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 23:42:11.30 ID:QpJe3s2O0<>

キャンディ「キャンディを甘く見ないでほしークル……ちみは、さっきからその『手』のことを気にしてないクル……そう、まるで『あんなものは飽きるほど見ている』とゆー感じに……!」

キラリーナ「っ……!」ゴゴゴゴゴゴ


徐倫「ナイスキャンディ!」

ジョニィ「抜けてると思ったが、そうでもなかったのか!」


キラリーナ「……き、気づかなかったんだよ、あんなものがあったなんてな……」

キャンディ「……」

キラリーナ(……チッ、どうする? 無駄な戦いは避けたいが……ここは『キラークイーン』で気絶させて……)

キャンディ「なぁ〜〜んだ、そうだったクル〜? ビックリしたクルー」ピョン


徐倫「腕の中に飛び込んでったー!」ガビーン

仗助「所詮ケモノかチクショー!」ガビーン


キラリーナ「……」

キャンディ「もしちみが敵だったらどうしよーかと、内心あせっちゃったクルー♪」

キラリーナ「ははは……」

キラリーナ(……チッ、この吉良吉影としたことが……一瞬、ほんの一瞬だが、こんな淫獣ごときに『スゴ味』なんてものを感じてしまった……)

キラリーナ(なんなんだこの敗北感は……)

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 23:44:12.33 ID:QpJe3s2O0<>

徐倫「あークソッ! どうすりゃいいのよォ〜!」

仗助「落ち着け徐倫! 落ち着いたとこで俺にも策はねーけどよォォ〜」

徐倫「チクショウ役立たず!」

仗助「……んだとォ〜〜?」

徐倫「あんだァ!?」

ジョニィ「二人とも」

仗徐「あァ゛!?」

ジョニィ「要するにキャンディを逃がせばいいわけだな?」

徐倫「そりゃ……そうだけど。この小動物のよーな体で何ができるっつーのよ?」

ジョニィ「任せてくれ」グルグルグル

仗助「!」

徐倫「つ、爪が……回ってる、オエェーッ」


ジョニィ(いいさ……こういう反応は慣れたもんだ……)
<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 23:47:23.71 ID:QpJe3s2O0<>

ジョニィ「タスク!!」ドシュドシュドシュッ



 サクサクサクゥッ



キャンディ「いたいクルゥゥ〜〜!!!」ピョーン

キラリーナ「!?」

キャンディ「クルゥゥゥウゥウゥゥ〜〜!!」ピュー

徐倫「や、やった!」

仗助「でかしたぜジョニィ!」

ジョニィ「フッ」


キラリーナ「……」キョロ

キラリーナ「今のは……『何か』、飛んできたような気がするぞ……」

キラリーナ「まるで奴を逃がそうとするかのように……」

ジョニ仗徐「」ギクゥッ

キラリーナ「方向からいったらこの辺か……」ガサガサ

徐倫「や、やっべぇ〜〜」

仗助「早ェとこズラかるぜ、二人とも」

ジョニィ「あ、ああ」

仗助「っと……手ェ貸すぜ」

ジョニィ「構わない。先に行っててくれ」

仗助「っていってもよぉ〜〜」

徐倫「きゃあ!」ズッテェェーン

ジョニィ仗「!」
<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 23:49:10.53 ID:QpJe3s2O0<>

キラリーナ「ん? 何かこっちの方で物音が……」

ジョニィ(ま、マズイ……!)

仗助「ジョニィ! てめーは先に逃げてろ!」

ジョニィ「!」

仗助「後から行く! いいな!」ダッ

仗助「徐倫、平気か?」

徐倫「う、うぅぅ〜〜なんでこんなとこにこんなデケェ岩があるのよ〜〜!」

仗助「こりゃただの小石だぜー徐倫」

仗助「擦りむいたか? ほーれ痛くない痛くない」

徐倫「――っだからガキ扱いすんなって……!」



 ガサッ



仗徐「」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 23:51:56.38 ID:QpJe3s2O0<>

キラリーナ「ん?」

キラリーナ「……これは……」ヒョイ

キラリーナ「……」ジィィー

仗徐「」ダラダラダラ

キラリーナ「何だただの人形か」

仗徐「」ホッ

キラリーナ「だが……こっちの方の人形……似ている」

キラリーナ「あのクソッタレの仗助にそっくりだ……奴が10年くらい成長したらこんな感じになるのかな……」グイグイ

キラリーナ「ふむ……ふぅむ?」グググ

仗助(あだだだだだ!! そっちには可動しねーよボゲッ!)



 ゴギッ



仗助「……!」

キラリーナ「おや? 壊してしまったかな?」

徐倫(お、オジサンッ)

仗助(も、問題ねぇ……多分)
<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 23:54:51.12 ID:QpJe3s2O0<>

キラリーナ「それにこっちの方の人形は……とても……綺麗だ」

徐倫「」ポッ

キラリーナ「綺麗な手をしている……小さくってカワイイ手だ……」

キラリーナ「そうだな……『彼女』とはもう随分長いこと付き合ったし……次の『彼女』を君にしてもいいかもしれない……」スリッ

徐倫(……っ)ゾワワッ

キラリーナ「ふむ……今日はツいていないと思っていたが」

キラリーナ「なかなか……いいな。いい拾い物をしたぞ……」ニヤッ


徐倫(こっ……!)

仗助(こいつ……っ!)

仗徐(気づいてるーーッ!!?)

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 23:57:16.02 ID:QpJe3s2O0<>



 ザッザッザ…



ジョニィ「い、行ってしまった……」

ジョニィ「ど、どうすればいい……? あの二人の知り合いを探してる暇なんてないぞ、一刻を争う事態って奴だ、クソッ」

ジョニィ「……どうすれば……!」



 ヒョイ



ジョニィ「……!」



 ニョホ



ジョニィ「ジャイロ……! 君、あの小さくなる小槌の干渉を受けなかったのか、すんでのところで……!」



 ニョホ ニョホ



ジョニィ「……!」

ジョニィ「ありがとう、ジャイロ。君といると勇気が湧いてくる……!」
<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/03(日) 23:58:44.37 ID:QpJe3s2O0<>

ジョニィ「あの二人……ジョリーン、とジョースケって言ってたな」

ジョニィ「事情を知ってるのは僕しかいない! なにより半分は僕のせいでこうなったようなもんだ!(後の半分はキャンディ)」

ジョニィ「僕が助けなければ、あの二人を!」

ジョニィ「力を貸してくれ、ジャイロ!!」

補助の人「……ニョホ」

補助の人「いいぜぇ〜〜ジョニィ。お前のその覚悟、俺もしっかり応えてやるッ!」

ジョニィ「ジャイロ……!」


ジョニィ「君……喋れたのか……!」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/04(月) 00:00:38.63 ID:1Wo42Lx60<>

チュー言葉の天使(徐倫)をどうイジメようか考え中
ジョニィの口上も考え中
描きたい話だけ書く予定です
そういうわけでTO BE CONTINUED→ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)<>sage<>2012/06/04(月) 00:20:04.15 ID:SIO/6XMAO<> 原作だとケツ拭かせたり舐め回したりだな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/04(月) 01:24:00.51 ID:JFp1CwJLo<> 乙
このキラリーナはグェスと気が合いそうだな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/09(土) 15:27:34.72 ID:sHWxZzAIO<> キュアタスクなのか…!? <>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 12:47:13.22 ID:gUNPy9iw0<>

キラリーナ「〜〜♪〜〜♪」

徐倫「うう……こんなオッサンクサい内ポケットに鼻歌交じりに入れられるなんて……!」

仗助「地味に傷付くよーなこと言ってやるなよ……」

徐倫「ハッ! それよりオジサン、ウデ平気?」

仗助「ああ〜折れたんじゃあなくって脱臼っぽいからな……平気……のような雰囲気……な感じ……がするよーな気がするっぽい……けどよォ〜イッコだけお願い。(骨)入れてくんね?」

徐倫「えぇ〜〜!? なんであたしがそんなこと……自分でやってよォ〜」

仗助「自分じゃあ痛すぎてできねーんだよォ」
<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 12:48:39.83 ID:gUNPy9iw0<>
徐倫「第一そんなのやったことないわよあたしィ!」

仗助「俺だってねーぜ。テキトーでいいからよー」

徐倫「いいわけねーだろ! イヤ! 絶対いや!」

仗助「プラプラさせとく方が痛ェんだって! 頼むぜー徐倫ー」

徐倫「ならクレイジーダイヤモンドで治せばいいじゃない!」

仗助「できるならとっくにやってるっつーの!」

徐倫「うぅ……」

仗助「徐倫」

徐倫「し、しかたねぇーなぁ〜〜……あとで文句言わないでよ〜〜?」


ゴギンッ
\ギャア/


キラリーナ「ん?」

キラリーナ「今何か言ったかな?」チラッ

仗徐「」

キラリーナ「……気のせいか」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 12:50:55.79 ID:gUNPy9iw0<>


仗助「……いってェェ〜〜……」

徐倫「うぅぅ……なんなのよォ〜〜今日はぁぁ〜〜」ガクリッ

仗助「悪かったぜ徐倫、ホラ元気出せ」

仗助「とにかく隙を見て逃げ出すことを考えようぜ。あのヤロウ陰湿な上に注意深いからよー、このまま連れてかれたら何されるかわかったもんじゃあねーゼ」

徐倫「……いいえ。あたしはこのままじっとしておいたほうがいいと思う」

仗助「!」

徐倫「オジサンの話ではコイツは一度死んだはずの人間……ディアボロンとかいう奴と同じような境遇だわ。少し違うけど、ジョースター家に敗れた『悪』って点では一致してる」

徐倫「ならコイツもディアボロンと同じ、DIORの手下かもしれない」

徐倫「奴がこれからあたしたちに何をするにせよ、帰るのは一番落ち着ける場所……すなわち奴らのアジトよ」

徐倫「これでDIOR一味の潜伏場所がわかる!」

仗助(いきなり根性が座りやがったなぁ〜〜さすが承太郎さんの娘さんってとこか……)ホヘー

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 12:51:51.53 ID:gUNPy9iw0<>

仗助「おめーの考えは了解した。ただ、このまま向かうのはちょいと無謀ってもんだぜ」

仗助「ところで徐倫、お前ケータイ持ってるか?」

徐倫「持ってるけど……親父に連絡しようとしても無駄よ。あたしあいつの番号知らないもの」

仗助「俺だって教えてもらってねーよ」

仗助「まぁーちょっとしたバクチだけどよぉ〜〜今から言う番号にコールしてくれや」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 12:53:36.89 ID:gUNPy9iw0<>

 ――一方。




ジョニィ「よし、あの男を追うぞジャイロ!」


テレレッテッテッテー


ジョニィ「!?」

ジョニィ「何だァ今の音は!?」

ジョニィ「! 地面に何か落ちているぞ! ……これは……」


ニョホ


ジョニィ「え? なんだってジャイロ? ……ああ、確かに公衆電話の受話器に似てる気がしないでもないけど……小さすぎない?」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 12:54:06.50 ID:gUNPy9iw0<>

 テレレッテッテッテー


ジョニィ「! ま、まただ! 音が鳴って画像も切り替わったぞ!」ニョホホ

ジョニィ「え? 今度は何だいジャイロ」

ジョニィ「ぼ、ボタンを押してみろっていうのか? この受話器の形に見えなくもないボタンを? だが何かのワナという可能性も……」

ジョニィ「くっ……やるしかないか」

ジョニィ「……!」ピッ

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 12:55:15.58 ID:gUNPy9iw0<>

ジョニィ「……」

ジョニィ「……何も、起こらないぞ?」

『もしもし?』

ジョニィ「うおおおおおおおおーーーッ!!?」

『もしもぉし? ハロー?』

ジョニィ「こ、声だ……! ジョリーンの声が聞こえるぞ……ま、まさかこれはッ! 『電話』なのかッ!?」

徐倫『当たり前ェじゃない何言ってんの』

ジョニィ「いや、見たこともない形態だったものだからつい」

徐倫『? ケータイよ?』

ジョニィ「うん? うん」

徐倫『まあ、あんたが見つけてくれて助かったわ』

ジョニィ「これは君の電話か?」

徐倫『いーや、大叔父さんのよ。連れ浚われそうになった時、抜け目なく置いてきたらしいわ』

ジョニィ「そうか……それで、無事なのか?」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 12:57:46.49 ID:gUNPy9iw0<>

徐倫『無事っつったら無事だけどォ……うおぉ!』

ジョニィ「ジョリーン!?」

徐倫『っ……平気よ。すげー揺れたから焦っただけ』

徐倫『上着を脱いで掛けたみたいね……』ガサゴソ


<おい徐倫、外に出たらあぶねぇーぜー


徐倫『だぁいジョーブよ、ちょっと覗いてみるだけ!』

ジョニィ「……どうだ? いたか、あの男は?」

徐倫『いないわ』

徐倫『あたしたちのことすっかり忘れてどっかに……ってわけじゃあないみたいだけど』

徐倫『当てが外れたわね……どうもここ、どっかのホテルみたい。アジトはあいつの落ち着くトコじゃあねェーのかしらってうおっ』

徐倫『もぉーなによオジサン。急に出てこないでよ』

仗助『この外観は……見覚えあるぜ。杜王グランドホテルだッ』

ジョニィ「モリオー?」
<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 12:59:54.82 ID:gUNPy9iw0<>

徐倫『あーとりあえずあたしたちは今から脱出するわ』

徐倫『あんたはSPW財団の番号を調べて電話してほしい。吉良吉影が出たっていえば、承太郎って人と連絡を取ってくれるはずよ』

ジョニィ「SPW……財団? 了解した」

ジョニィ「敵の弱点なんかは分かってるのか? その、キラとかいう奴の」

徐倫『えー? ちょっと待って』


徐倫「オジサン、あの男の弱点とか知ってるゥ?」

仗助「うーむ、俺の時はほとんど小細工なしの真っ向勝負だったからよー、せいぜいモナリザの手が勃起するほど好きって事くれーしか……」


徐倫『モナリザで勃起!?』

ジョニィ「何言ってんだお前!?」


 ブチッ


ジョニィ「……」ツーツー

ジョニィ「……?」

ジョニィ「何ィィーー!? 切れただとォーー!?」ジュウデンシテクダサイ

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 13:05:07.38 ID:gUNPy9iw0<>

 ニョホホ

ジョニィ「あ、ああ……大丈夫だ、僕は落ち着いてる……っていうかまた喋らなくなったなジャイロ……」

ジョニィ「モナリザ……勃起……」

ジョニィ(なぜ突然通話が切れたかは分からない……もしかして最悪の可能性もあるかも……)

ジョニィ(どちらにせよ、意味もなくこんな二単語を叫ぶはずがない! きっと何か意味があるはずなんだ! 考えろ……考えるんだジョニィ・ジョースター……)

ジョニィ(モナリザ…………勃起……勃起…………3P……『今日は両親が留守なの』……勃起……)

ジョニィ(……勃起……そういえばジョースケからは特有の『におい』がするな……そう、『未経験』っていうか、『経験済みの素人』っていうか……)

ジョニィ(ジョリーンは、オトナぶってるがありゃ生娘の雰囲気だ……徐倫……モナリザ……モナリザ……絵画……勃起……ッ!!)ハッ

ジョニィ「『モナリザ』! そして『勃起=男根』!」

ジョニィ(男根は東洋の象形文字において、主に長方形で表現される……西洋でも、たしか何とかって奴が描いたギリシャ神話の女の絵に、男根の婉曲表現として長方形が使われていたはずだッ!)

ジョニィ(つまりこの二単語に共通するのは『長方形』! 『黄金の長方形』!)

ジョニィ「そ、そうか! つまりあの男の弱点とは黄金長方形! 黄金の回転をもってすれば勝てると! そう言いたいんだな!」

ジョニィ「わかったぞジョリーン! 君の命を振り絞ったメッセージッ、確かに受け取ったぞッ!」バァァーーンッ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/10(日) 13:10:19.78 ID:UsbkUDbao<> 何という超解釈ww <>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 13:21:57.61 ID:gUNPy9iw0<>

 ツーツー


徐倫「……切れちゃったわ」

仗助「こんなことならこまめに充電しておくんだったぜ……」

徐倫(ったく、役に立つと思ったら立たねぇーんだから、この大叔父はァ〜〜)

徐倫「さ、とにかくこんなところから出ましょ」

仗助「待て徐倫」

徐倫「何よ」

仗助「まずは俺が行って安全を確かめる。おめーはここで待ってろ、いいな」

徐倫「……!」ムカァーッ

徐倫「何度言わせりゃ分かるんだ! あたしをガキ扱いするんじゃあねーッ!」

仗助「おーおー、もちろんわかってるって。ただおめーは承太郎さんの娘さんだ。もしおめーに何かあったら申し訳が立たねー」

仗助「おめーは変身しなけりゃ『ストーンフリー』も使えねー。奴がどこに隠れてるかわからねー以上、お前が行くのは危険すぎる」

徐倫「……」ムゥ

仗助「それに何よりおめーは女で俺は男だ。あぶねーとわかって突っ込んでいくのは男の役目だぜ。オーケー?」

徐倫「勝手にすれば」フン

仗助(う〜〜ん……ムズカシイ年頃だなァ……)

徐倫(マヌケだけど義理は立ててくんのよねェ〜、ま、そこは尊敬できるかもしれないけどォ)

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 13:24:53.44 ID:gUNPy9iw0<>

仗助「じゃあ行ってくる」ピョン


 スタッ


仗助「……あん?」

仗助(なんだァこりゃあ……着地地点にちょうど……見計らったかのよーに……ものすごいバランスで立ってる本が……そして俺はその上に乗っちまった……ってことは)

仗助「うおおー! 言ってるそばから倒れたー!」

徐倫「!」

仗助「でっ!」ガシャーンッ

仗助「な、なんだァ……?」

徐倫「お、オジサン!」

仗助「うおおー!?」シャーッ

徐倫(ちょうどオジサンの落ちたところにミニカーが! オジサンが乗った衝撃でレールの上を走りだしてしまったわッ)

仗助「ちょ、これ乗り心地最悪ってうおっ!?」バスッ

仗助「な、なんだ? 今何かに当たったぞ!?」

徐倫「ツッカイ棒よ! ミニカーがツッカイ棒を倒して、別のレールに乗ってるビー玉を動かしたのよ!」

徐倫「そしてビー玉が当たって、滑車に吊るされた金属板が走り出すッ!」

仗助(なんだ……こりゃ、どっかで見たことあるぞ……この仕掛け……!)

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 13:28:51.73 ID:gUNPy9iw0<>

徐倫「そしてその先には……グ、グラス!? なぜか水の入ったグラスがいくつもあるわ……!」

徐倫「そして滑車に吊るされた金属板が、それらを叩いていくッ」


 テレッレレ・テレッテン♪


仗助「ピタゴラスイッチだこれーーッ!!」ガビーン

仗助「暇なことしやがって吉良の野郎ーーッ(つーかいつの間に)」

徐倫「オジサン気を付けてッ! まだ装置は止まってない!」

仗助「!」

徐倫(さっきの金属板がぶち当たって、モーター式のプロペラが回りだした……ッ)

徐倫(風で転がった玉が一回り大きな玉に当たり、それがまた一回り大きな玉に当たる……!)

徐倫(最初は小さく軽い玉でも、こうすることで何倍もの重さの球を動かすことができる……!)


 ガーーッ


徐倫(オジサンが乗ってるミニカー……行きつく先は)ハッ

徐倫「レールの到着点は……ペーパーカッター(押切式)の下だァ!!」

徐倫(し、しかも刃を固定してるネジが緩められてる! ヤベーよ、あの鉛の玉が断裁刃の上に落ちてきたら……!)ドコン

徐倫「とか言ってる間に落ちたァーー! 刃が落ちるゥゥーー!!」

仗助「『クレイジーダイヤモンドォォ』! うおおおクレイジーダイヤモンドもちっちぇーー!!」どらー

仗助「ぬぅっ」ズシンッ

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 13:34:18.42 ID:gUNPy9iw0<>

徐倫「オジサン!」

徐倫(持ちこたえてるけどギリギリだッ、あたしが加勢してやらねーと……)ヒョイ

徐倫「えっ」

徐倫「ちょ、ちょっと(何で体が宙に……だ、誰かが服の背中を掴んでる……?)」ゴゴゴゴゴ

キラリーナ「……フゥーッ」

徐倫(げ、……げぇぇーーッ! こ、こいつ……! やっぱり潜んでやがったーッ!)

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 13:35:59.58 ID:gUNPy9iw0<>

仗助「吉良吉影……ッ!」

キラリーナ「思った通りだ……お前なら、先に様子を見に行くと思ったよ。この女を置いて……」

仗助「……ぐっ」

キラリーナ「さて、私はこれで人質を取った形になるわけだが……こいつをどうしようか?」

キラリーナ「『キラークイーン』で爆弾にしてやってもいいが、それでは新しい『彼女』がいなくなってしまうからな……」

キラリーナ「爪切りで一本ずつ足の指を切っていくってのはどうだ? それとも、ガキが人形にやるみたいに丸坊主にするってのはどうだね? ン?」

徐倫「……!」

仗助「て、てめぇ〜〜……!」ググ

キラリーナ「手の平に刃が食い込んでるな……どうやら小さくなるとクレイジーダイヤモンドのパワーにも影響が出るらしい……ということはスタープラチナもそうなのかな……」

徐倫「! てめー! 親父に何する気だッ」

仗助「バ、馬鹿ッ!」

キラリーナ「……ほお。なるほど。空条承太郎……確かに子供がいてもおかしくはない歳だ」パッ

徐倫「ぎゃっ!」ドシャ

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 13:39:18.99 ID:gUNPy9iw0<>

仗助「徐倫!」

キラリーナ「おっと、逃げるんじゃあない」

徐倫「ぐっ」ムギュウ

キラリーナ「そう……そうやってうつぶせでジッとしているんだ……あー、どこにやったかな。いつもはそれほど使わないのに、いざとなると見つからないんだよなアレは……ああ、あったあった」


 ペタッ


徐倫「うおあぁっ!? ちょ、何してんの? 何してんの?」

キラリーナ「君は随分言葉遣いが悪いな……仕草も粗暴だ。顔も何となく空条承太郎に似ていて気に入らないよ……だが、その手だけは美しい……」

徐倫(! セロテープ! ヤバい、テープで足を固定されてしまった……腰も……っていうかドコ触ってんだクソォ〜〜!)

キラリーナ「これから君たちを嬲り殺すわけだが、この手に傷でもついたらたまらないからな」

キラリーナ「念のため、切り離しておくとしよう」

徐倫(は、ハサミ……! って、おいおい……ウソでしょォォ)

徐倫(や、ヤベー! 腕も固定されちまった! う、動かせない!)

仗助「うおおおおッ!! ちょっと待ちやがれテメェェーーッ!!」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 13:42:41.40 ID:gUNPy9iw0<>

キラリーナ「うるさいな……まさかとは思うが『そいつは関係ない』なんて言い出すんじゃあないだろうな?」

キラリーナ「いいや、関係大有りだな。承太郎の娘という点を抜きにしても、私は十分彼女を手にかける理由がある……お前と一緒にいたからだ、東方仗助」

キラリーナ「本来私は復讐などという安っぽい動機で動きはしないが……お前は別だ。お前から受けた絶望の数々は今も忘れられん。私の精神安定上……きっちりお返しをしなくては気が済まない」

仗助「こっ、このヤロォーッ! 殺人が趣味の豚野郎がッ、何が精神安定だコラァ! 半分以上自業自得じゃあねぇーかッ!」グググ

キラリーナ「そろそろ体力も限界か? あまり動かないことをお勧めするぞ」

キラリーナ「さあ、えーっと、徐倫さんといったかな。徐倫さん……『右』か『左』かは後で考えるとして……私のところに、来てもらえますね?」

徐倫(く、クソー! 早めに変身しとくべきだった! これじゃあスマイルパクトに手が届かねェー!)

キラリーナ「暴れないで……苦しみが少ないよう、両手をいっぺんにやってしまうからね……君の手首の細さならすぐに済む」

徐倫「っ……!」

仗助「吉良吉影ェーー!!」


 ドゴンッ
<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 13:43:46.30 ID:gUNPy9iw0<>

仗助「……!」

徐倫「う……!」

キラリーナ「おや、途中で引っかかってしまったぞ」

徐倫「うあああああーーーーッ!!!」

キラリーナ「いや、スマナイな。裁断機なら一発だったんだろうが、あいにく仗助に使ってしまってるんでね」

キラリーナ「このままパチンといかせてもらおう」ギリギリ

徐倫「ああああぁぁぁーッ!!」

仗助「徐倫!」


 ドシュドシュドシュゥッ!


キラリーナ「ぐぅっ!?」バスバスバスッ

キラリーナ「なッ……」ヨロッ

キラリーナ「何者だ!」

仗徐「!」
<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 13:47:01.34 ID:gUNPy9iw0<>

キラリーナ「な、なんだあれは…………『腕』……?」

キラリーナ「人形ほどの小さな腕が『穴』から出ているぞ……?」ゴゴゴゴゴゴ

ジョニィ「無事か二人ともッ!」バァッ

仗徐「穴からジョニィィ〜〜!!」パアアッ

キラリーナ「なにィ〜〜!? もう一人だとッ!? 聞いてないぞッ!」

徐倫「ったりめぇだ!」

仗助「言ってねーからな!」

キラリーナ「理に適っている」ブシュー

徐倫「でもどうしてここが?」
<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 13:47:57.38 ID:gUNPy9iw0<>

ジョニィ「杜王グランドホテルってのは分かってたからね」

ジョニィ「最初はジャイロに適当言ってもらって吉良の部屋を突き止める気だったんだが……フロントが英語のわからないやつでさ、テンパってあっさり教えてくれたよ」

仗助「これほど日本人のガイジン耐性の無さに感謝した日はねぇーぜ!」

徐倫「ちょっと待って、ならあたしたち何語で喋ってんの?」

仗助「スタンドでだろ?」

徐倫「マジかよ。全然気づかなかったわ」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 13:49:53.52 ID:gUNPy9iw0<>

キラリーナ「もう一人……しかも貴様もスタンド使いか……」

キラリーナ「フン、だが依然として私の有利に変わりはない」

キラリーナ「仗助とその女はいまだ動けはしない! 更にお前も小さくなって弱体化している!」

キラリーナ「現に今のお前の攻撃、直撃したというのにナイフでちょっと肉を抉られた程度のダメージしかなかったぞ! 注意深く攻めれば倒すのは容易だッ!」

ジョニィ「くっ……!」

ジョニィ(マズイな……黄金の回転が弱点じゃあなかったのかよ。タスクACT3の攻撃を食らってもぴんぴんしてるじゃあないか。じゃあ勃起って何だったんだよ。まさか本当にただの下ネタとか言わないよな)

ジョニィ「……ん?」


 ニョホ


ジョニィ「ジャイロ!? 君までここに登って来たのか?」


 ニョホホ
<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 13:51:36.14 ID:gUNPy9iw0<>

ジョニィ「小さくなる小槌……が、どうしたんだい?」


 パコンッ


ジョニィ「あぶなッ!?」


 ピカァァーー


キラリーナ「!」

徐倫「こ、この光は……!」


 バァァーーン


ジョニィ「ハッ!?」

仗助「も、もとに……」

徐倫「戻ってるゥゥ〜〜!」
<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 13:54:23.62 ID:gUNPy9iw0<>

徐倫「う……」ブシュー

徐倫「うあーん大叔父さァァ〜〜ん!!」

仗助「おーおー、かわいそーに」

仗助「だが問題なく治す」ドラァ

ジョニィ「あの光をもう一度浴びれば戻れたのか……でも、なぜジャイロがそのことを?」


 ニョホホ つ『一回目→チイサクナル。二回目→オオキクナル』


ジョニ仗徐「あ」

キラリーナ「し、しまったッ! 忘れっぽいんでメモしていたのを忘れていたッ!」

ジョニィ「ナイスな矛盾だ」

仗助「どーやら一度死んでボケがきたみてぇーだなァ」

徐倫「手フェチの変態ヤロー! お返しはたっぷりさせてもらうわよッ」チャッ

仗助「おおっ? ちょっと待て変身すんの?」

徐倫「おうとも!」

ジョニィ「変身?」

仗助「ちょお待っ」


 レディー…


徐倫「プリキュア・スマイルチャージッ!」ゴーッ!

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 13:56:02.30 ID:gUNPy9iw0<>

  ピキィィ――z____ンッ


承太郎「むっ」

ジョルノ「シニョール空条、今のは……」

承太郎「ああ。徐倫が変身したようだ」

ジョルノ「ということは……」

承太郎「緊急事態だぜ」

承太郎「ふむ……親子の絆と星のアザの疼き具合からしてあっちだな(カシャカシャ)スタープラチナで500m先に徐倫の姿を捕捉した。スタープラチナのジャンプ力なら一瞬で行ける。行くぞジョルノ・ジョバァーナ」

ジョルノ「あなたこわい」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 14:00:37.14 ID:gUNPy9iw0<>

 ゴーゴーッ!
 レッツゴーッストーンフリー!


キラリーナ「くっ……!」


 キュァァンッ
 ポンッ
 スタッ



徐倫「キラキラ輝く石作りの海! キュアストーンフリー!」バァーンッ

仗助「ファイト満々友情パワー! キュアクレイジーダイヤモンド!」ドォーンッ

ジョニィ「グルグルぐるりん、わん・つー・すりー! キュアタスク!」チュミミーン

承太郎「ラッシュオラオラ速攻勝負! キュアスタープラチナ!」ズゥンッ

ジョルノ「脈々と受け継ぐ黄金の精神……キュアゴールドエクスペリエンス!」シャラァーンッ

JOJOS「5つの『星』が導く『未来』ッ!」


JOJOS「輝けッ!」


JOJOS「スマイルジョジョキュア!!」ドバァァーーンッ


<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 14:01:31.15 ID:gUNPy9iw0<>

仗助「……〜〜〜ッヘビーだぜ」

徐倫「こ、これがあるの、忘れてたわ……」カァァ

ジョニィ「僕は一体何を言ってるんだ」

承太郎「しかしやれやれ、間に合ったぜ」

ジョルノ「僕としては間に合わない方がよかったんですけどね」フルフル

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 14:05:07.30 ID:gUNPy9iw0<>

キラリーナ「なんていうことだ……私の平穏なる空間に異分子が5つも……」

承太郎「! 吉良吉影……」

ジョルノ「あなたもDIORの手下なんです? 話を聞かせてもらいましょうか」

徐倫「てめーをふんじばってボコボコにした後でなァ!」

ジョニィ「ねぇジョジョキュアって何?」

仗助「あーそれはまた追々……」

キラリーナ「フ、フフフ……仕方ない……」

キラリーナ「ここは一時撤退させてもらおう」スッ

徐倫「あの本は!」

ジョルノ「やはり!」

承太郎「THE BOOK!」

仗助「そーだけど違ェますッ!」

キラリーナ「世界よ! 最悪の結末そんなことよりモナリザたん萌えーーッ!!」グルグルガチャコーンッ

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 14:06:35.76 ID:gUNPy9iw0<>

ジョニィ「今モナリザ!?」

承太郎(省略してもいいのか)

ジョルノ(黒い絵の具さえあればいいんですかね)

徐倫「ホテルの人たちからバッドエナジーが!」

仗助「ヤロォォー!」

キラリーナ「そしてアカンベエ……私が避難する時間を稼ぐのだッ」ポイッ


 キュィィン


アカンベエ「アッカンベエ〜〜〜!!」

ジョニィ「うおおおお何だコイツはッ! 血まみれのハサミと合体したぞ! そのうえ巨大化して変な顔までついている! あともしかしてと思うが、この状況ついていけてないの僕だけなのか!?」

徐倫「みんな! 必殺技よ!」

ジョニィ「ひ、ひっさつわざ?」

仗助「俺もよくはわかんねーけど、頑張って力だか気合だかを込めりゃーいいらしいぜ」

ジョニィ「わ、わかったやってみる」


<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 14:07:44.41 ID:gUNPy9iw0<>

徐倫「うおりゃああ〜〜! 気合いだ気合いだ気合いだぁ〜〜!!」

仗助「ふぬォォ〜〜〜……!」

ジョニィ「んんんん……っ!」

承太郎「……」メキメキ

ジョルノ「……」ギュウ


キラリーナ「なんだこの光景は」

アカンベエ「アカンベエ……」
<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 14:09:48.25 ID:gUNPy9iw0<>

ジョニィ「」ハッ


ジョニィ(な、なんか出来そうだぞ……今の僕ならやれそうな気がする……! だ、だが『もうひとつ』足りない……大事な1ピースが……ッ)


補助の人「ジョニィ」

馬「ヒヒィン」

ジョニィ「ジャイロォォ〜〜!!」パアアアッ
<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 14:11:17.35 ID:gUNPy9iw0<>

ジョニィ「行くぞ化け物!」

承GIO仗徐「おっ」

ジョニィ「プリキュア……!」バリバリバリッ

馬「」パコーン

ジョニィ「ふわぁっ」

仗徐「蹴られたー!?」

ジョルノ「だが恍惚とした表情をしてますよ」

承太郎「やれやれ……ところであいつ誰だ」

ジョニィ(これだ……この回転だ……! 『あくとわん』でも『つー』でも『すりー』でもない、これが僕のプリキュアの力……!)

ジョニィ「タスクACT4ォォ(ピースサンダァー)ーーー!!!」ドシュドシュドシューッ

キラリーナ「容赦がないッ!」

アカンベエ「アカンベエエェェ〜〜!!」グルグルチュドーン

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 14:14:40.54 ID:gUNPy9iw0<>

キラリーナ「ぐぅっ!」ドシャッ

キラリーナ「」ハッ

仗助「さーて、駄目押しと行くか吉良吉影ッ」

承太郎「てめーは俺を怒らせた」

ジョルノ「個人的な恨みはありませんが失礼しますよ」

徐倫「手が好きだってェ? じゃあじっくりたっぷり味わってもらおうじゃあない」ボキボキ

キラリーナ「くっ……う……!」


承太郎「オララオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ(マーチシュートォ)ーーーー!!!」

ジョルノ「無ゥ駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ(ビューティブリザード)!!!」

仗助「ドララララララララララララララララララララララララドラドラララララララァ(サニーファイヤー)ーーー!!!」

徐倫「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
   オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
   オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ(ハッピーシャワァー)ーーーーー!!!!」

??「どジャアア〜〜〜〜〜〜〜ん」

ジョニィ「!?」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 14:17:32.14 ID:gUNPy9iw0<>

キラリーナ「ヤッダーーバァァァァーーー!!」グワッシャァァーーン

承太郎「……ふぅ」

仗助「いやァ一仕事した後は気分がイイっすねー」

ジョルノ「ところでどのへんがシュートでファイヤーでブリザードなんでしょう」

徐倫「キュアデコルもゲット……っと、どしたのジョニィ」

ジョニィ「違う……」

ジョニィ「今倒した奴は本物のキラではない!」

承GIO仗徐「!?」

ジョルノ「なぜそう言えるんです? っていうかあなた誰です?」

ジョニィ「ジョニィ・ジョースター、ジョッキーやってる。僕は今一瞬だが、かつての僕の敵を見た。平行世界を行き来できるスタンド使いだ」

ジョニィ「君たちが今倒したのは平行世界のキラなんだよ!」

仗助「悪ィよくわかんねー」

承太郎「俺は分かった」

ジョルノ「僕もわかりました」

徐倫「私も何となく」

仗助「マジで?」

ジョルノ「むしろ何でわからないんです?」

仗助「だって俺の周りンな複雑な能力持った奴いねぇーし」

ジョニィ「だからここにキラAとキラBがいるとするだろ!? 必殺技が決まる寸前入れ替えが起こったんだよ!」

仗助「おお……おお?」
<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 14:18:51.25 ID:gUNPy9iw0<>

??「……つまり」

JOJOS「!」

キラリーナ「私は無事というわけだ」ドジャァァーーン

ヴァレンタイーニ「私のおかげでな。キラリーナ」

キラリーナ「フン、もとはといえば貴様のせいだろう。礼は言わんぞヴァレンタイーニ」


仗助「……キラ……リーナ?」

キラリーナ「」ハッ

ジョニィ「ヴァレンタイーニ?」

ヴァレンタイーニ「」ポッ

仗助「ぶっはwwwwwwwwちょwwwキラwwwwwリーナってwwwwリーwwwwwwナwwwってwwwwwwwwwwww!!wwwwww」

キラリーナ「うわあああああ!! 忘れろ! 今すぐ忘れろ東方仗助ェェーー!」

ジョニィ「お前いつの間にイタリアのワインブランドになったんだ」

ヴァレンタイーニ「大統領にもいろいろと事情があるのだよ」ゴホン

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 14:20:40.96 ID:gUNPy9iw0<>

ジョニィ「お前……今更戻ってきて何のつもりだ」

ジョニィ「『戻る』だの『遺体のある世界』だの訳の分からないことを言って消えやがって……一体今までどこで何をしていた?」

ヴァレンタイーニ「フン……『基本世界』の住人ではないお前は与り知らんことだ」

ジョニィ「何だって?」

ヴァレンタイーニ「とにもかくにもこれでお開きにしよう。バッドエナジーは集まり、針は一つ進んだ。それで十分だ」

承太郎「待ちな」

ヴァレンタイーニ「!」

承太郎「一つだけ聞く……お前たちは一体何が目的だ? DIOの復活なんて事を願うにしては、お前たちは我が強すぎる気がするんだがな」

ヴァレンタイーニ「……借りがあるというだけだ。私も、この男も……」

ヴァレンタイーニ「さらばだ」ドジャァァーーン

キラリーナ「くッ……! この屈辱は……いつか必ず晴らしてくれるッ、ジョジョキュア!」シュンッ

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 14:21:43.26 ID:gUNPy9iw0<>

徐倫「死んだはずの人間が生き返って、DIORとかいう奴の為に暗躍している……そしてあたしたちプリキュア……」

徐倫「一体この世界で、何が起こってるっていうのかしら……」

承太郎「DIO……」

ジョニィ「大統領……」

仗助「吉良……リーナwwwwww」

ジョルノ「何ていいましたっけあの死ぬ人」


徐倫「……」

徐倫「そういえばキャンディは?」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 14:23:20.19 ID:gUNPy9iw0<>

 ――そういえばキャンディ。


キャンディ「クルゥ〜〜……」

キャンディ「おしりが爪で刺されたよーに痛いクル……もう帰りたいクル〜」

キャンディ「でも迷子になっちゃったクルー」ウルウル

キャンディ「うう……うあ〜〜んじょりーんどこクル〜〜!?」ダッシュッ


 ドシーンッ


??「きゃっ!」

キャンディ「クル!?」

??「あいたたた……って、あれ?」

キャンディ「クルゥ……」

??「……」ジー

キャンディ「クル?」

??「かっ…………かわいい〜〜〜!!」

??「んん? でもこの子、どこかで見たことあるような……」

キャンディ「じょりーん」

??「え?」

キャンディ「じょりーんのところに帰してクル〜〜!」

??「えぇ〜〜〜!?」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 14:24:41.28 ID:gUNPy9iw0<>
次回・スマイルジョジョキュア最終回!
『偽プリキュア現る!?』
見てみてみてねっ! <>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 14:25:26.57 ID:gUNPy9iw0<>
そういうわけで今日はここまでです <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/10(日) 14:31:17.78 ID:UT1spdIMo<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)<>sage<>2012/06/10(日) 14:34:23.98 ID:OuoNkJneo<> >>99
これと似たような物を感じる

ジョセフ「バカな…! 花京院はこんな時に意味のない事をする男ではない…
     何か伝えたい事があるのか?
     なぜ時計を! 時計を破壊したことにどんな意味があるのだ!?

     まさか…花京院……おまえの伝えたいことというのは…
     DIOのスタンドの謎をおまえは解いたのか?
     『時計を壊す』『時間を止める』…………『君と一緒にいると時間が止まって感じる』…………?

     まっ、まさかッ! そんなことが!
     花京院がわしにそんな感情を抱いていたとはッ!

     わ…わかったぞ花京院!
     おまえの命をふりしぼったメッセージッ!
     たしかに受け取ったぞッ!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/10(日) 21:51:20.76 ID:pMMeptAvo<> キュアアクトンベイビーに期待しつつ乙
この舞台だと何歳ぐらいだろ、小6かな? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2012/06/10(日) 22:47:00.23 ID:OC2+wNUIo<> そういやジョニィとDIOが出会ったら消えるのかな
スレチだけども <>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 23:10:34.00 ID:gUNPy9iw0<>
入れ忘れた
なんかおまけ↓

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 23:11:25.94 ID:gUNPy9iw0<>


キラリーナ「ああ! また私の『彼女』が発明品とセットで消えているぞ! クソカスどもがァー!」





ジョルノ「そういうわけで入れ替わった」

承太郎「イタリアに帰らせていただきたい」


<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 23:12:47.29 ID:gUNPy9iw0<>

徐倫「つ、つまり親父がジョルノでジョルノが親父ィ〜?」

仗助「何を思って男同士でペアリングをつけようと思ったんスかッ」

ジョルノ「いや、ジョルノの指のサイズが徐倫と同じぐらいなことに気づいてな」

ジョニィ「気づいたから何だっていうんだよ」

徐倫「やだこの親父キモい!」

ジョルノ「」ガビーン

承太郎「と、とにかく整理させてください……」

承太郎「原因はこのペアリングに間違いはない……しかし外そうとしても外れない……呪い的な何かがかかっているようです」

承太郎「このままではパッショーネの運営もままならない……早急に対処しなくては」

ジョルノ「ところでジョニィ・ジョースター、お前は異世界から来たらしいが、どこで寝泊まりしてるんだ?」

承太郎「今ッ!? それを話すんですかッ!?」ガビン

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 23:14:34.30 ID:gUNPy9iw0<>

ジョニィ「野宿だね。レース場に比べればここは随分快適だよ。ジャイロもいるし」

ジョルノ「なるほど」スパー

承太郎「僕の体でタバコ吸わないでください! 僕の肺が!」

ジョルノ「チョコレートだぜ」

承太郎「紛らわしい!」

ジョルノ「マヌケは見つかったようだな……」

承太郎「うおおおおゴールドエクスペリエンス!!」

仗助「落ち着けジョルノォ!」

承太郎「離せ! 『侮辱する』という行為には死すら許される! 今こいつは僕の精神と肉体を侮辱した!」

徐倫(普段は比較的クールなジョルノが……ずいぶん追いつめられてるようねありゃあ)

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 23:15:37.11 ID:gUNPy9iw0<>

ジョニィ「タバコ吸わないの? 何で? 似合いそーなのに」スパー

ジョルノ「子供ができてから止めていてな……」

ジョニィ「あー、さすがに妊婦の前では吸えないよねー」

ジョルノ「だからここも禁煙なんだぜ……」ピッ

ジョニィ「あ」

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 23:17:22.01 ID:gUNPy9iw0<>

承太郎「うわああああん! ミスタ! トリィィィッシュ! もうフーゴでもいいから迎えに来てください! イタリアがいい! イタリアがいいよォォォォ〜〜!!」

携帯『なんだ? え? どうしたって?』

携帯『フーゴ、そいつはジョルノ様じゃあないわ。なんか声がオッサンくさ』ブチッ


承太郎「フーッ、フーッ……!」

承太郎「……すみません。取り乱しました」

仗助「気持ちは分かるけどよ、ジョルノォ〜。こーいう時のための五人でプリキュアだろ? みんなで協力すりゃあなんとかなるって」

承太郎「仗助……!」

承太郎「僕はあなたを誤解していたようだ……てっきりただの変な頭している承太郎の下位互換かと」

仗助「クレイジーダイヤモンドォォ!!」

承太郎「何ィーーッ!?」


徐倫(いや、『何ィィ!?』じゃあねーわよ。明らかにケンカ売ってたわよ今の)

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 23:20:39.62 ID:gUNPy9iw0<>

 ドドドドドドドドド


仗助「てめーは許さねえ!」

承太郎「くっ……信じた瞬間これか……やはり僕の安息の場所は、イタリア! そこだけだ!」ゴールドエクスペリエンスッ

仗助「ドラァー!」

承太郎「無駄ァー!」

ジョルノ「オラ」パコーン

仗承「」バターンッ

ジョニィ「おおー」

承太郎「う……」

仗助「いてて……」

ジョルノ「こんな時にいがみあっていても何も生まれない。まずは落ち着いて状況を見極めることだ」キリ

徐倫(そもそもの原因がよくも……)

ジョルノ「そしてジョルノ・ジョバァーナ。俺の体でそのラッシュの入れ方はやめろ」

ジョニィ「僕もその『無駄無駄』ってやつには遺伝子的に吐き気をもよおす」

徐倫(ズイブンな言われようだなオイ)

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 23:21:43.81 ID:gUNPy9iw0<>

承太郎「くっ……申し訳ない承太郎。今度こそ頭が冷えました」

仗助「だけどよォ〜、一体どうすりゃ元に戻るんだか……」

徐倫「あのさ」

承GIO仗ジョニ「?」

徐倫「壊したら?(指輪)」


ジョルノ「オラァ」

承太郎「無駄ァ」



つつがなく元に戻りました。

<>
◆w1wmq.hsZM<>saga<>2012/06/10(日) 23:24:13.23 ID:gUNPy9iw0<>
二人が入れ替わってもクール同士だからあまり面白くない
今度こそここまで

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/11(月) 16:31:50.36 ID:w8DU+5bPo<> 本編のスゴ味無しだなwwwwww <> jojokure<>saga<>2012/06/17(日) 12:07:33.78 ID:Ua9QDzeC0<>

 ヒュウウウ…
 ザッ


??「やはり……既にバッドエナジーの気配は消えているようですね」

??「これで二度目だよ」

??「ええ。突然現れて、私たちが駆けつけないうちに消えてしまう……」

??「はうぅ、何か悪いことが起きてるのかなぁぁ〜」

??「だよねー。最近オオカミさん来てくれないし」

??「あっ、オニさんもだよ」

??「どうしたんだろー」

??「風邪でも引いたのかなぁ」

??「敵の登場心待ちにしてどないすんねーん」

??「みゆきさん、あかねさん、やよいさん、なお」

四人「!」
<>
◆r45MtrRVggnb<>saga<>2012/06/17(日) 12:10:19.50 ID:Ua9QDzeC0<>

なお「どうしたんだい、れいか」

れいか「先ほどから気になっていたのですが……」

キャンディ「しくしくうえぇぇ〜〜〜ん、しくしくしくしく……うえぇぇ〜〜んクル〜〜」

れいか「あれは一体?」

みゆき「はいはーい! 私が説明しまーす」

みゆき「さっきぶつかったから連れて来たの!」

れいか「単純明快な説明恐れ入ります」ペコ

れいか「なぜ彼女は泣いているのですか?」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga しょおがねぇーから変えました<>2012/06/17(日) 12:13:04.88 ID:Ua9QDzeC0<>

みゆき「んん〜〜、なんか家の人とはぐれちゃったんだってー」

やよい「ふえぇ? じゃあ迷子ってこと?」

あかね「あかんやん、早ぉ家探してあげんと」

なお「でも見た感じメルヘンランドの子だよね。だったら……」

みゆき「よぉぉ〜〜っし! ねえあなた!」

キャンディ「クルッ?」

みゆき「あなた名前は?」

キャンディ「キャンディクル」

みゆき「キャンディ! 私たちがキャンディの家を探してあげる! もう安心していいよ、どーんと私たちに任せといて!」

キャンディ「クルー! わたる世界にバッドエンドはないっていうのは本当だったクル〜」

なお「それって『渡る世間に鬼はない』のこと?」

みゆき「みんなー行っくよー! おー!」

なお「あっちょっと!」

やよい「みゆきちゃんっ」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 12:14:45.12 ID:Ua9QDzeC0<>

あかね「これや」

あかね「うちらも初めて来て道も何もわからへんっちゅーのに……」

れいか「皆さんご安心を」

れいか「こんなこともあろうかと地図を持ってきましたッ」バンッ

あかやよなお「おぉ〜〜!」


あかね「ってあれ、みゆきは?」


 ピュー


なお「ああっもうあんなに遠くに!」

やよい「まっまって〜〜みゆきちゃーん! あうっ」コケッ
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 12:16:26.34 ID:Ua9QDzeC0<>


徐倫「キャンディ〜〜!」

徐倫「どこ行っちゃったのよあいつゥ……」

ジョニィ「もうほっとけば? 案外先に家に帰ってるかもよ」

仗助「いやぁ、あいつのおつむにそれだけ期待するのは酷ってェもんだぜー」

徐倫「そう思うならアンタらも手伝ってよ!」

承太郎「任せろ」ピポパプ

承太郎「ああ、SPW財団か。大至急衛星で探してほしいものがあるんだが……」

徐倫「そこまでオオゴトにしなくていいから!」

承太郎「……」プチッ

承太郎「ならジジイの『ハーミットパープル』で念写してもらうか。もう一度スタンドを使えばぽっくり逝っちまいそうな状態だが……」

徐倫「だーかーら! 何でテメーはそうなんだよォォ〜〜〜!!」

承太郎「?」

ジョルノ「承太郎さん。彼女は効率とかそういうのは関係なく、あなた自身に手伝ってもらいたいんですよ」

徐倫「なっ」ボンッ

徐倫「なんでそーなるんだよ馬鹿馬鹿ッ」

ジョルノ「フッ、父親に問題のある一人娘に会うのは初めてじゃあありませんからね」

承太郎「……ふむ」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 12:17:58.22 ID:Ua9QDzeC0<>

ジョニィ「ジョースケ、火持ってるか?」

仗助「ねえし、ここは歩きタバコ禁止地区だぜ」

ジョニィ「なんだそれ初耳だ」

ジョニィ「どこもかしこも『キンエン』とかいうやつで自由に吸えないし、ジャパンってのは世知辛い国だな」

仗助「ま、時代だよな〜」

ジョニィ「時代かァ」


承太郎「キャンディー」ウロウロ

徐倫「キャ、キャンディィー、どこ〜〜?」ウロウロ


ジョルノ「仗助、君はこの町の住人なんだろう。アレが行きそうな場所に心当たりはないんですか」

ジョニィ「でなくとも、ストレンジャーが迷い込みやすいスポットとかさ」

仗助「そうさなぁー」

仗助「まッ! 『迷い込む場所』に関しては心配ねぇ……と思いてえけどよォ〜」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 12:19:57.77 ID:Ua9QDzeC0<>


やよい「み、みゆきちゃぁ〜〜ん」フラフラ

なお「やよいファイト!」

あかね「やぁ〜〜〜〜〜っと追いついたで!」

みゆき「あ、みんなー!」

あかね「『みんなー!』やないわ! みゆきまで迷子になってどないすんねん」

れいか「まあ、見つかったので良しとしましょう」フウ

みゆき「ねえねえそんなことより、これ見てよ」

キャンディ「なんだかヘンなんだクル」

あかね「はぁ〜〜〜〜?」

なお「町内地図だね」

やよい「特に何もおかしいところはないように見えるけど……」

みゆき「ほら、ココここ」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 12:21:25.26 ID:Ua9QDzeC0<>

あかね「そば屋『有す川』……薬屋『ドラッグのキサラ』……コンビニ『オーソン』……フツーやん」

みゆき「それが実際の場所を見てみると……」

四人「?」

みゆき「そば屋『有す川』……」

やよい「薬屋『ドラッグのキサラ』……」

あかね「!」

なお「……で、隣が『オーソン』」

なお「あれえーー! 薬屋とオーソンの間の道が描いてない!」

れいか「私の持ってる国土地図書院発行『杜王町三千分の一(2011年版)』にも載ってません」

やよい「すご〜いみゆきちゃん、大発見だよぅ!」

みゆき「えへへ〜!」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 12:22:43.69 ID:Ua9QDzeC0<>

みゆき「ねえねえ! あそこ行ってみようよ! もしかしたらキャンディの家もあるかもしれないし!」

なお「みゆきィ……道の真ん中に立っとる、あれが見えへんのかァ?」

みゆき「『立……禁止』」

みゆき「『立入禁止』ぃぃ!?」

あかね「そーいうこっちゃ」

なお「きっと近いうちに潰しちゃう道なんだろうね」

れいか「それなら地図に描いてないのも納得です」

やよい「そ、そうだね」


やよい(でもこの町内地図、結構古いように見えるけどなぁ……少なくとも5〜10年前くらいのもののような……いくら公共事業の発注がいい加減だからって、そんなに長い間放置されてるものなのかなぁ)

やよい(でもこんなこと言ったらみゆきちゃん、意地でも行くって言いそうだし……あそこの道、なんだか不気味だし……黙ってようっと)

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 12:24:34.86 ID:Ua9QDzeC0<>

みゆき「はっぷっぷー。せっかく面白い発見ができたと思ったのにー」

キャンディ「でもこの辺りの光景、キャンディ見たことあるような気がするクル!」

あかね「ほんま?」

なお「しかしそれだけじゃあなぁ」

やよい「他に覚えてることはないの?」

キャンディ「んん……広くて、きれいで……海が近かった気がするクル!」

みゆあかやよなお「海ィィ〜〜〜?」

れいか「ここをまっすぐ行けば『杜王港』ですね」

あかね「よっしゃ。とりあえずそこに向かうで」

やよい「なんだか本格的に探検になってきたね」

なお「ま、ただ来て帰るってのも味気ないし。いいんじゃあない?」

れいか「それではみなさん、私について来て……」

みゆき「この道をまっすぐだね! よぉぉ〜〜〜っし!!」ピュー

れいか「くだ……さ……」

あかね「またんか〜〜〜い!!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 12:25:58.31 ID:Ua9QDzeC0<>

徐倫「はぁ……どこ探してもいない」

徐倫「あたしが目を離したせいで」ズーン

承太郎「徐倫……」オロオロ

ジョニィ(いや大体は僕のせいなんだけどな。でも言うとジョウタローに何かされそうだし、黙っておこう)

ジョルノ「ふむ……仗助、キュアデコル……持ってます?」

仗助「ああ? 持ってるけど」

ジョルノ「これは元々キャンディの世界のモノですからね。スマイルパクトに装着することで何か起きるかもしれない」

徐倫「それだッ!」バッ
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 12:27:03.90 ID:Ua9QDzeC0<>

徐倫「ええっと、とりあえずこの『イチゴデコル』から……」


 カシュァンッ
 レッツゴーッ!
 イ・チ・ゴッ

 テンテレテレテレテン


徐倫「イチゴが出てきたわ」

ジョルノ「大きなイチゴですね」

承太郎「ああ……イチゴだ……」


 ポヒンッ


徐倫「それだけかよッ!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 12:28:54.15 ID:Ua9QDzeC0<>

仗助「まー期待はしてなかったけどよォ」

ジョルノ「『あの』キャンディの世界のモノですからね」スッ

ジョニィ「あ。タバコ」

ジョルノ「よければどうぞ。チョコレートですけど」

ジョニィ「うわ詐欺だ」

承太郎「それは前に俺が……」

ジョルノ「ええ。後で思い返してみたらユニークだなと思って、買ってみたんです。僕チョコレート大好きなんですよ」

承太郎「なるほど」スッ

ジョルノ「……!」

仗助「あ、承太郎さんも持ってるんスね。俺にも一本くださいよ」

承太郎「やれやれ……ほらよ」

ジョニィ「徐倫も食べたら」←結局もらった

徐倫「いらないわよそんなもん」

承太郎「そうか……」

徐倫「……」

承太郎「……」

徐倫「あーもうしょおがねぇーなぁ! もらってやるよ!」

承太郎「そうか」パッ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 12:30:09.48 ID:Ua9QDzeC0<>


あかね「ウリィヤァッ!」

みゆき「ぐはぁっ!」

キャンディ「みゆきー!」

あかね「まったく落ち着きのないやっちゃ」

なお「だからってドロップキックで止めるのはどうなの……」

れいか「この辺りは住宅街のようですね」

なお「あっ変な岩」アギ

やよい「ひぇっ」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 12:31:16.87 ID:Ua9QDzeC0<>

キャンディ「はっ」ピキィィィーーンッ

みゆき「ひたた……どうしたのキャンディ」

キャンディ「今キュアデコルの力が動いたクル! すぐそばクルー!」

みゆき「きゅあでこる……って、もしかしてプリキュアの!?」

キャンディ「そうクル! あっちクルー!」

みゆき「は、はい!」

なお「なんでキャンディがプリキュアの事を……」

やよい「それより、キュアデコルの力が動いたって?」

れいか「とにかくキャンディの言う方に行ってみましょう」

あかね「せやな。考えるのはキャンディの保護者に会った後や!」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 12:34:05.49 ID:Ua9QDzeC0<>

キャンディ「早く早くクルー!」

みゆき「はい!」

キャンディ(そういえば何でこの子たちがプリキュアのこと知ってるクル?)

キャンディ(まあいっかクル。早くじょりーんに会いたいクル〜〜)

みゆき(な、なんだか慌ただしいけど……こんな天気のいい日に不思議との遭遇! ウルトラハッピーな予感がしてきたよォ〜〜!)

みゆき「キャンディ、こっちの道で合ってる?」

キャンディ「そうクル! そのままあっちの角を曲がったところクル!」

あかやよなおれい「!」

みゆき「曲がり角にいる謎の人物……とっても素敵な出会いの予感っ!」

みゆき「すっいませーん!」ピョコン


JOJOS「!」クルゥリィ

JOJOS「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

みゆあかなおやよ(キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー)

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 12:35:01.76 ID:Ua9QDzeC0<>

みゆき「きゃきゃきゃキャンディ!」

なお「どういうことだよこれ!」

やよい「明らかに話しかけちゃいけない部類の人たちだよぅ!」

なお「しかもフカしとう真っ最中やないかーッ!」

れいか「みなさんッ」

れいか「ヒトを見かけで判断してはいけません。ここは私が」

みゆき「さすがれいかちゃん」

れいか「生きて帰してもらえるよう交渉してみます……」

あかね「アンタが一番見かけで判断しとるわッ」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 12:37:21.93 ID:Ua9QDzeC0<>

承太郎「何か用か……? お嬢ちゃんたち……」ズンッ

やよい「ヒッ」

れいか「と、突然し、失礼します、つかぬことをおうかがっしますが、こ、このぬいぐうみをっ」

みゆき「れいかちゃんガンバレー!」

あかね「きばりいやー!」

なお「恐怖を乗り越えるんだよ!」

やよい「あわわわ……」

れいか「ををおおおおおおしりの方はいらっしゃいますでしょうかぁ!!」

JOJOS「?」

ジョニィ「『おしり』?」

れいか「そうではなく、臀部ではなく、ああ……っ」

なお「あの!」

れいか「!」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 12:39:37.06 ID:Ua9QDzeC0<>

なお「私たち、ぬいぐるみを見つけまして、もしかして皆さんのモノじゃあないかと思って話しかけたんです」

徐倫「ぬいぐるみだとォ!?」

なお「はひっ」ビクッ

キャンディ「」パアアッ

キャンディ「じょり〜〜〜ん!!」

徐倫「キャンディ!!」


 ヒシッ


キャンディ「会いたかったクルじょり〜〜ん!」

徐倫「どこ行ってたのよォ〜〜このばかー!」

なお「ど、どうやら人違いじゃあなかったみたいだね」ホッ

あかね「ひやひやしたわぁ」

みゆき「何はともあれよかったよかった」

やよい「そうだね……ん?」

JOJOS「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

やよい(ひ、ひィィィィィ〜〜〜〜!!)
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 12:40:18.50 ID:Ua9QDzeC0<>

あかね「どしたんやよい」

やよい「睨んでるっ、すっごく睨んでるよぉぉ〜〜!」

あかね「あん? んなアホな……ヒィッ」

みゆき「やだなぁ二人とも悪く取りすぎ……ひいっ」

なお「三人とも落ち着……ひぃーッ!」

れいか「逆に考えるんです……睨まれちゃってもいいさと考えるんです……」ガクガク

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 12:41:28.57 ID:Ua9QDzeC0<>


ジョニィ「おい誰か、彼女たちにお礼を言ってやれよ」

承太郎「俺はできんぜ……あの黄色い子にビビられてるんでな」

ジョルノ「こーいうのは仗助が適任でしょう。町のお巡りさんなんですし」

仗助「いやいやここは同じオンナノコの徐倫じゃあねえのォ〜」

徐倫「あたしィィ〜? 世話になったのはキャンディだからキャンディから言ったら?」

徐倫「あたしらあの子らに怖がられてる気がするしよ〜」

ジョルノ「というか今も怯えられてる気がします。僕たちを見る目がまるで誘拐犯にさらわれた人質のそれです」

ジョニィ「他はともかく僕は違うよ。僕イケメンだし」

ジョルノ「僕だって甘い顔立ちですもん」

仗助「自分で言うかそーいうの」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 12:42:41.02 ID:Ua9QDzeC0<>

やよい「な、なにか相談してるよぉ〜〜」

あかね「目ェ合わせたらあかんッ、そっから因縁つけられるでっ」

みゆき「これはもう逃げるしかないね」

れいか「あの異様にコンパスの長い方々から逃げきれるとは思えません」

みゆき「息が止まるまでとことんやるよ」

やよい「私に死ねって言うのぉ〜〜ッ」

なお「ああ、こんな時にあの子がいたら……!」


??「皆の衆〜〜!!」

五人「!」

キャンディ「こ、この声わぁ……!」

JOJOS「?」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 12:44:42.23 ID:Ua9QDzeC0<>

ジョニィ(鳥……?)

??「こんなところにいたでござるか!」ポンッ

五人「ポップ!」

ジョニィ「変化したッ」

徐倫「妖精っぽいわァ」

キャンディ「おにいちゃぁーん!」

ポップ「はっ!」

キャンディ「クル?」

ポップ「きゃ……」ドゴゴゴゴ

ポップ「キャンディ……! キャンディではないかッ! 本物でござるか!」

キャンディ「? 本物クル?」

ポップ「キャンディィー! 一体どこに行ってしまったのかと兄は心配で夜も眠れなかったでござるよ! 無事でよかったでござるー!」

キャンディ「クルゥ?」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 12:45:27.50 ID:Ua9QDzeC0<>

みゆき「どーゆーことなの?」

ポップ「キャンディは我が妹。女王さまからの命を受け、人間界に降り立ってから忽然と姿を消していたのでござる。ゆえに拙者が代理でプリキュア探しに乗り出したのでござる」

あかね「ってえことは」

やよい「本当ならキャンディが私たちを集める予定だったんだ」

ポップ「さよう」 <>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 12:47:05.10 ID:Ua9QDzeC0<>

徐倫「ちょいちょい、どーなってんのよ」ヒソッ

キャンディ「あう……プリキュアを探すのに夢中で、メルヘンランドに『てーきほーこく』するの忘れてたクルゥ……」

ジョニィ「それよか、話の流れからしてあの子たちもプリキュアらしいな」

仗助「どういうこった」

ジョルノ「プリキュアは五人しかいないんじゃあなかったんです?」

キャンディ「キャ、キャンディよくわかんないクル」


ポップ「キャンディが消えてから人間界では更にさかんにバッドエナジーがあふれ出すようになったでござる」

ポップ「それゆえ、バッドエンド王国の者に囚われているに違いないと思っていたでござるが……」

ポップ「まさかそちらから堂々と出てくるとは思わなかったでござるよ!」ザッ

JOJOS「!」

徐倫「あ、そーいう方向に話進むわけね」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 12:48:18.43 ID:Ua9QDzeC0<>

なお「そうか、あなたたちがキャンディを捕まえていたんだね」

れいか「そしてバッドエナジーの出元もあなた方……!」

あかね「第一印象から怪しいと思ってたんや!」

みゆき「キャンディを離して!」


徐倫「ちょっとこれどーすんのよ。あんたからも何か言えって」

キャンディ「あうあう、お、おにいちゃ」

ジョルノ「無駄、でしょうね」

ジョニィ「ああ。あいつらは既に自分の中で結論を出してしまってる」

仗助「たとえキャンディが説得にかかっても、操られてるとか何とか言われて終了だろうぜー」

徐倫「で、でも……」

徐倫「だからって女子中学生叩きのめすわけにはいかないでしょ、大の大人が大人気ねえ」

4567「」ウーン

承太郎「……いい方法がある」

4567「!」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 12:50:02.48 ID:Ua9QDzeC0<>

承太郎「俺たちもバッドエンド王国とやらに操られてる、ってことにすればいいんだぜ……」

4567「おお」

承太郎「そして、なんというか……何か、いい感じに戦って負けて洗脳が解けたふりをすればいい」

徐倫「それしかないわよねー、やっぱ」

徐倫「キャンディ、戦いが終わったらそう説明しといてくれる?」

キャンディ「クル! 任せるクル!」

仗助「っつーことは俺たち悪役になるのかー」クハァーッ

徐倫「よしみんな、これからはヒールっぽい感じで行くわよ」

JOJOS「YES!」

<>
◆yMFjXU9zDk<><>2012/06/17(日) 12:51:40.60 ID:Ua9QDzeC0<>

ポップ「何をこそこそ話してるでござる!」

やよい「キャ、キャンディを返して!」

れいか「何をたくらんでいるかは存じ上げませんが……」

みゆき「世界をバッドエンドになんかさせないんだから!」

徐倫「うるせェェーーーんだよォドビッチどもがァ! ばれちまったんじゃあしょうがネェーぜ! とっととかかってきなァ! てめーらの[ピーーー]にもうイッコ穴ァあけて臓物引きずり出してやるわァァーーッ!」ヒャッハーッ

仗助「徐倫違うぜ! それ何か違うぜ! 何が違うかはうまく言えねーがとにかく違う気がするゼー!」

ジョルノ「深夜帯に出てくるヒワイキャラみたいになってますよ。あとその中指流せません」

五人「」ガクガクガクガク

ジョニィ「ほら見ろ必要以上にビビっちまったじゃあないか」

徐倫「えぇ〜〜そんな事言われても悪役ったらこんな感じじゃあねぇーのォ?」

ジョルノ「仕方ないですね。ここは僕がお手本を見せてあげましょう」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 12:54:11.39 ID:Ua9QDzeC0<>



ジョルノ「お前たち」

五人「!」

ジョルノ「そこから一歩でも動くんじゃあない。この淫獣の命が惜しければな」バァァーン

キャンディ「クルー」

ポップ「キャ、キャンディ!」

ジョニィ「えげつないさすが現役ギャングいともたやすくえげつない」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 12:57:19.32 ID:Ua9QDzeC0<>

みゆき「キャンディー!」

ジョルノ「動くなと言ったはずですよコロネ頭ッ」

仗助「おめーが言うなよ」

徐倫(てめーもだよ)

あかね「落ち着くんやみゆき!」

みゆき「うぅ……!」

ジョルノ「そう、それでいい。少しでも動けばこいつの額に風穴があきますよ。ねえジョニィ」

ジョニィ「え? 僕? 僕が開けるの? まあいいけど」タスクグルグル

あかね「なんで人質なんかっ」

れいか「私たちに何か難しい要求をするつもりなのでしょう」

みゆき「はっ!? ま、まさかメルヘンランドの女王さまをよみがえらせるキュアデコルが狙いなんじゃあ!?」

やよい「ふえぇ、そんなぁ〜」

なお「ポップ達のためにも、あれは絶対に渡すわけにはいかない!」

JOJOS「……」

徐倫(間違いねえわ……こいつら、キャンディ並に頭脳がマヌケだわ……)

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 13:03:24.98 ID:Ua9QDzeC0<>

ジョルノ「うん、まあ、そんなところですよ。ですよねジョニィ」

ジョニィ「あ、うん。そういう感じだね」

キャンディ「クル……」

ポップ「くっ!」

ポップ「皆の衆……」

みゆき「ポップ……」

みゆき「っ……そんな顔しちゃだめだよ! ハッピーが逃げてくよ、ほらスマイルスマイル!」

ポップ「みゆき殿……」

なお「たった一人の妹だからね。ポップがどんな選択をしても、私たちはポップを責めない」

ポップ「なお殿……」

あかね「安心しとき。すぐ取り返してみせるさかい」

やよい「わ、私もがんばるっ」

ポップ「あかね殿……やよい殿」

れいか「私たちは五人でプリキュア。けれど私たちを繋いでくれたのはポップさんです」

れいか「私たちはポップさんに恩があるんですよ」

ポップ「れいか殿……みんな……」

ポップ「くっ! すまない、でござる……!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 13:09:40.01 ID:Ua9QDzeC0<>

 ポワンッ


ポップ「さあ、これが『デコルデコール』と『キュアデコル』でござる」

ジョルノ「ふむ、いいでしょう。それをこっちに投げてください。くれぐれも近づくんじゃあないですよ」

ポップ「……っ」


 ヒュンッ
 パシッ


ジョルノ「フッ、確かに」

ポップ「さあ! 早くキャンディを離すでござる!」

ジョルノ「おや? そんな約束しましたっけ」

ジョニィ「いいやぁぁ〜? まったく覚えがないなぁ〜〜」

五人「……!」

ポップ「そ、そんな……!」

みゆき「ひどい!」

やよい「こんなのって……!」

れいか「恥を知りなさい! この卑怯者!」

ジョルノ「『卑怯』? ……違いますね」

ジョルノ「『賢い』と言っていただきたいッ」ゲスゥーーッ








ジョルノ「と、まあ一通り定石通りのことをやってみましたが」

ジョニィ「君結構『ノる』たちだね」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 13:11:51.60 ID:Ua9QDzeC0<>

徐倫「うん……すごく悪役っぽいと思う」

徐倫「でもこっからどうアイツらが勝つ展開にするのよォォ〜〜!」

ジョルノ「すみません。あまりにもチョロイのでつい」

仗助「こういう時はよォ〜大抵人質が頑張って逃げ出すんだよな〜」

キャンディ「クル」

仗助「どーでもいいけどさっきから承太郎さんが全く喋ってねーんだが」

承太郎「……」

承太郎「……ハッ」

承太郎「悪い夢を見ていた……徐倫が『放送禁止用語』とか『臓物引きずり出してやるわッ』とか叫ぶ、おぞましい夢をだな……」

徐倫「ショックで固まってたのかよッ。メンドくせぇー親父だなオイッ」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 13:15:52.02 ID:Ua9QDzeC0<>

キャンディ「クルー! 離してクルー!」

ジョルノ「ハッハッハ、無駄無駄ァ」

キャンディ「クルゥ!」カプッ

ジョルノ「いたいっ」ポイッ

キャンディ「おにいちゃぁ〜〜ん!」

ポップ「キャンディ!」

みゆき「怪我はない?」

キャンディ「だいじょぶクル」

みゆき「よかった……」ホッ

みゆき「」キッ

みゆき「キャンディを……ポップの大切な人を思う気持ちを利用してだますなんて……!」

あかね「言葉遣いは丁寧でも、吐き気のするようなゲスヤローやッ」

やよい「も、もうにらんだって怖くないんだからっ」

なお「キュアデコルは返してもらうよ」

れいか「あなたたちだけはっ」

五人「絶対に許さない!!!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 13:19:16.56 ID:Ua9QDzeC0<>

 テッテーテレーレレー
 レディー…


五人「プリキュア!」

五人「スマイルチャージ!」ゴーッ!


 ゴーゴー! レッツゴー!

 ポンポンッ

 キュァァンッ
 ボンッ
 パンッパンッパンパンパンッ
 シュィィィンッシャァン
 ポワァァァァッ
 ポンポンポンポンポンポンッ

 スタッ



ハッピー「キラキラ輝く未来の光! キュアハッピー!」

サニー「太陽サンサン熱血ぱわぁ! キュアサニー!」

ピース「ピカピカぴかりん、じゃん・けん・ポン♪ キュアピース!」

マーチ「勇気リンリン直球勝負! キュアマーチ!」

ビューティ「しんしんと降りつもる清き心……キュアビューティ!」


五人「5つの光が導く未来!」

五人「輝け!」

五人「スマイルプリキュア!」シャァァンッ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 13:20:48.13 ID:Ua9QDzeC0<>


徐倫(……かわいい)

ジョルノ(そして若い)

仗助(っつーか幼ェ)

ジョニィ(全員あざとい)フム

承太郎「徐倫」ポン

承太郎「勝ったぞ」

徐倫「何にだッ! あ、じゃんけんにか!」

仗助「しかしよォ〜〜これで疑う余地はなくなったぜ。あいつらはプリキュアだ」

ジョニィ「どうなってるんだか」

ジョルノ「ま、そのことは後でキャンディの兄にでも聞きましょう」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 13:21:44.15 ID:Ua9QDzeC0<>

ハッピー「行くよみんな!」

徐倫「ふんっ……あんたらがプリキュアで来るなら……」

ビューティ「! みなさん、気を付けて! 何かするつもりです」

徐倫「あたしたちもプリキュアで行こうじゃあねぇの!」チャッ

マーチ「あれは!」

ピース「スマイルパクト!?」


 レディー…


徐倫「プリキュア・スマイルチャージッ!」ゴーッ!


 ゴーゴーッ!
 レッツゴーッストーンフリー!

 ポポポポーーンッ
 スタンッ
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 13:23:31.19 ID:Ua9QDzeC0<>

徐倫「キラキラ輝く石作りの海! キュアストーンフリー!」

仗助「ファイト満々友情パワー! キュアクレイジーダイヤモンド!」

ジョニィ「グルグルぐるりん、わん・つー・すりー! キュアタスク!」

承太郎「ラッシュオラオラ速攻勝負! キュアスタープラチナ!」

ジョルノ「脈々と受け継ぐ黄金の精神……キュアゴールドエクスペリエンス!」

JOJOS「5つの『星』が導く『未来』ッ!」

JOJOS「輝けッ! スマイルジョジョキュア!!」ドバァァーーンッ




五人「ちょっと待ったァァ〜〜〜〜!!」ガビビーン




徐倫「ちょっと……さすがにツッコミきたじゃあない、どーすんのよ……」

ジョルノ「と言われても」

ジョニィ「徐倫は変身しなければただの一般人だからね」

承太郎「もし怪我でもしたらコトだ」

仗助「背に腹はってやつだよなぁ〜」トホホ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 13:25:07.86 ID:Ua9QDzeC0<>

ハッピー「なんていうか、なんてゆーか、それっ、もう!」

サニー「落ち着き。いっこずつ整理してこう」

サニー「まずや」

JOJOS「」ウン

サニー「なんで男所帯やねん!!!」

ビューティ「プリキュアは女の子の戦士だったような……」

ピース「パパくらいの年の人までいる……」

サニー「あと衣装! まッッッッ〜〜〜〜〜…………!!」

サニー「〜〜ったく変わってへんがなーーッ!」

マーチ「髪色もそのまんまだ」モフモフ

サニー「そもそもが変身っぽいことしとるのが中央のオネーサンだけやないか、あとポーズとっとるだけやないか!」

承太郎「やれやれ……変身バンクなんて飾りだぜ」

仗助「エラくても承太郎さんにはそれが分かってるゥ! そこに痺れる憧れるっス!」

サニー「だまらっしゃい!」

サニー「あと名前ェェ!! 長い! やけに長い! 2音節から3音節くらいに留めときぃや! 初見で誰も覚えられへんねん!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 13:27:45.75 ID:Ua9QDzeC0<>

サニー「そしてジョジョキュアって何や! プリキュアやないんかい! プリキュアスマイルチャージの掛け声はなかったことになっとんかい! 最後も決めポーズ強調しすぎやッ! 効果音も無駄に重々しくなっとるやないかーッ!」


サニー「はあ、はあ……」

サニー「まぁ、ざっとこんなもんやな」

ハッピー「さすが大阪出身のサニー!」

ピース「私たちにできないつっこみも簡単にやってのけるっ」

ビューティ「そこに驚嘆します憧憬します」

サニー「いや〜どもども」

マーチ「まとめると……君たちはプリキュアと名乗っているがプリキュアじゃあない……」

マーチ「『偽プリキュア』だっ!」ドォーンッ

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◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 13:29:41.28 ID:Ua9QDzeC0<>

徐倫「ケェーッ! 偽物はどっちよォ、あんたらにはキュアデコルもないじゃあないの」

ハッピー「今から取り戻してみせるもん!」

ハッピー「今度こそ行くよ!」

四人「うん!」

承太郎「……今の挑発はなかなかだったぞ」

徐倫「あんたに褒められたって嬉しくないわよッ」プイッ

仗助「またまたァ〜〜徐倫ちゃんったら照れちまって〜」

徐倫「あたしを『ちゃん』付けするな!」

承太郎「仗助」

仗助「はい?」

承太郎「徐倫を『ちゃん』付けするな」

仗助「スンマセンでした」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 13:31:15.57 ID:Ua9QDzeC0<>

ジョニィ「さて、五人ともこっちに突っ込んできてるけど、一番槍は僕がもらおうかな」グルグル

ジョルノ「いえ。ジョニィのタスクは殺傷力が高すぎる」

ジョルノ「ここは僕に任せてください」

ジョルノ「『ゴールドエクスペリエンス』!!」ドンッ


 パアアアアッ


マーチ「!」

ビューティ「地面がお花畑に……!?」

ハッピー「うわぁぁ〜〜キレ〜〜〜!」

ピース「かわいい〜〜」

サニー「言うてる場合かッ!」


 バギバギバギバギッ


ピース「きっ……」

五人「木ーーーッ!?」

ビューティ「なるほど、植物は成長すれば樹木になる。つまり彼の能力はッ! 生命を生み出し、成長を加速させる力ッ!」

サニー「呑気に分析しとる場合ともちゃうー!」アーレー

ピース「きゃあ〜〜!」

マーチ「しまった!」

ビューティ「異常成長した木のせいでみんながバラバラになってしまいますッ」

ハッピー「み、みんなー!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 13:33:39.62 ID:Ua9QDzeC0<>





??『――ッピー、ハッピー!』


ハッピー「う……」

マーチ「よかった……気が付いたんだね」

ハッピー「マーチ……みんなは?」

マーチ「わからない。みんなこの木の中に閉じ込められてしまったみたいだ」

マーチ「出口も見つからないし、どうすればいいのか……」

ハッピー「……大丈夫だよ」

マーチ「え?」

ハッピー「私たちは五人でプリキュアだもん。絶対また会えるよ!」

ハッピー「その時泣き顔じゃ嫌だもんね。ほら、今のうちにスマイルスマイル!」

マーチ「ハッピー……そうだね。ハッピーが言うと、そんな気がしてくるよ」

徐倫「頭ン中までハッピーねテメーらわ」

ハッピーチ「!」ドドドドドド

ハッピー「あなたは……!」

マーチ「みんなをどこにやった!」

徐倫「誰が教えるかよォ! どーしても知りたきゃ……力づくで聞いてみな!」

徐倫「『ストーンフリー』!」ドォォーンッ
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 13:34:57.73 ID:Ua9QDzeC0<>




ビューティ「う……ん……」

ビューティ「ここは……」

ビューティ「くっ……木の枝が体中に絡みついて……身動きが取れない……」

ジョルノ「しばらくそうしておいてもらえます?」

ビューティ「!」

ジョルノ「僕も年下を痛めつける趣味はないんだ」

キャンディ「クル……れいか」

ビューティ「キャンディ! この……お放しなさい!」

ジョルノ「僕は『じっとしていろ』と言ったんですよ……一度でいいことを二度いわなけりゃあいけないってのは、そいつが頭が悪いってことです」

ジョルノ「三度目は言わせないでくださいよ。君が何もしなけりゃあ、僕だってキャンディやあなたに何もしない」

ビューティ「あなたのような人間の言う事が信じられますかッ」グググ

ビューティ「はああ!」バキィーンッ

ビューティ「その子をお放しなさい!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 13:36:16.67 ID:Ua9QDzeC0<>

ジョルノ「三度目は言わせないでくださいよと、頼んだはずだ」

ジョルノ「何度も言わせるってことは無駄なんだ……無駄だから嫌いなんだ、無駄無駄……」

ビューティ「プリキュア・ビューティブリザード!」

ジョルノ「! 足場が凍る」

ビューティ「隙あり!」

ジョルノ(一瞬で目の前に……! 思った以上の身体能力……!)

ビューティ「キャンディを……お放しなさい!」パンッ

キャンディ「ひ、平手!?」イタソークルー

ジョルノ「……」

ビューティ「先ほどから無駄だ無駄だとおっしゃっていますが……」

ビューティ「あなたこそ、何度私に『お放しなさい』を無駄に言わせるおつもりです?」

ジョルノ「……」


キャンディ(ひ、ひえぇークル〜〜)

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 13:38:56.22 ID:Ua9QDzeC0<>





仗助「んんー……やっぱ違うよなァ〜〜徐倫のアレは、どっちかってぇとォー」

ジョニィ「ヤンキーかいじめっ子」

仗助「そおそれェェー!」

ジョニィ「いっそヤンキーかいじめっ子系の悪役ってキャラ付けにしたら? で、時々女の子らしい。コアなファンつくと思うよ」

仗助「じゃあ承太郎さんはラスボスよりも強そうなカリスマ中ボスキャラだな」

ジョニィ「ジョースケは中盤で改心してジョウタローに後ろから刺される役だね」

仗助「なにそれ切ねェ!」

仗助「んじゃあジョニィは終盤間近で出てくる今まで負けなし系の追加キャラ。プライドが高い」

ジョニィ「ジョルノは絶対ボスを裏切るね」

仗助「それわかるゥ。もしくは実は俺がラスボスですよとか言い出すぜ」

 ニョホ

ジョニィ「うんうんそうだよねジャイロ、あいつ進化しそうだもんね」


 ババッ
 ズサササササッ
 ザンッ


サニー「さらっとツッコミどころが増えとるーーッ!(誰やねんそいつーーッ)」ビシィーッ

ジョニィ「君はこれからもそのキャラで行くわけ」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 13:42:05.98 ID:Ua9QDzeC0<>

仗助「ナイスツッコミに免じて俺から質問に答えるぜ。ジャイロはー……こいつにとってのタキシード仮面みてぇーな感じだな」

サニー「ますます誰なん」

仗助「おいマジかよ、タキシード仮面様が通じてねェーぞ」

サニー「?」

ピース「?」

ジョニィ「どっちも知らないみたい」

仗助「ジェネレーションギャップってやつだな。グレート! 笑えねぇー」

仗助「じゃあおめーらの世代って何見て育ってんだよー? パーマン読めとは言わねぇーからよォ〜せめてアラレちゃんは知っとこうぜー」

サニー「やかましいッ! 『お願い』したいのはこっちの方や!」

ピース「み、みんなはどこ? みんなに会わせて!」

ジョニィ「だってさ」

仗助「俺に振るかよ」

仗助「マァー、あれだ。おめーらは比較的話が通じそーだしチビッと大人しくしてくれりゃあ」

ピース「やあぁぁぁーーー!!」

仗助「危ねッ」バリバリバリィッ
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 13:43:37.47 ID:Ua9QDzeC0<>

ピース「なめにゃいでっ!」

ジョニィ「噛み噛みじゃあないか」

ピース「わっ私たちは絶対にみんなに会うんだからっ!」

サニー「せや! こんなとこに閉じ込められたくらいじゃあへこたれんで!」

ピース「ふにゃああ……」ヘロヘロ

サニー「ってあかーーんっ! 腰砕けとるーー!」

ピース「だ、だいじょうぶ……こういう時こそ、気合だ気合いだ! だよ!」

サニー「!」

サニー「……せやな!」

サニー「よぉぉーーっしいったるでーー!!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 13:50:14.86 ID:Ua9QDzeC0<>


徐倫「オラオラオラオラオラオラァァーーーッ!!」

ハッピー「ひぃえぇぇー! わっ、ふっ、っとぉわっ!」

マーチ「み、見えないところから攻撃される!?」

ハッピー「なんか、透明人間さんと戦ってるみたーいっ」キラキラ

マーチ「喜んでる場合じゃ……ひょぉわぁ!?」

徐倫(『まるでギャグ』って顔だけど、こいつらきっちりあたしのラッシュを捌いてやがる)ムウ

徐倫「なら動けないようにするまでだわっ!」バッ

ハッピー「きゃ!?」ズデェーン

マーチ「ハッピー! ってわあ!」ドテェーン

ハッピー「な、なに? 糸みたいなものが足に引っかかって……」

マーチ「こ、こいつ」ハッ

マーチ「身体が糸状にほどけている! この糸は、彼女の体だ!」

徐倫「そのとーりィ! てめーらがチョコマカ逃げてる間に仕込んどいたのよ!」

徐倫「グルグル巻かれてラッシュの餌食になりなァ〜〜!!」

ハッピー「あわわ、倒れたとこにも糸が張り巡らされてる〜〜!」

マーチ「も、もがけばもがくほどクモの糸みたいに絡まって……」

徐倫「とったァ! 『ストーンフリィィー』!!」

ハッピー「……プリキュア!」

ハッピー「ハッピーシャワーー!!」ドシュゥゥーンッ

徐倫「うおっまぶしっ」


 ブチブチブチッ


徐倫「!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 13:51:51.75 ID:Ua9QDzeC0<>

ハッピー「はうぅ」ヘロヘロ

徐倫「糸の仕掛けを切りやがったか……だけどありえないくらい疲労してる」

徐倫「どっちにしたって! あんたらが倒されることに変わりはないのよォ!」ザンッ

マーチ「それはどうかな」

徐倫「!」

徐倫(こ、こいつ! 目がくらんだ一瞬であたしの背後に……!)

ハッピー「へ、へへへ……」

マーチ「あとは任されたよ! ハッピー!」

マーチ(このタイミング・この位置で必殺技!)

徐倫(避けることもガードすることもできない……!)

マーチ「プリキュア・マーチシュート!!」


 ドォォーーンッ


徐倫「」

マーチ「」

ハッピー「」

承太郎「やれやれ……間に合ったか」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 13:53:38.28 ID:Ua9QDzeC0<>

承太郎「徐倫が『パパ大嫌い』とか『パパの豚野郎』とか罵倒している夢を見て呆然としていたら遅くなってしまったぜ……」

承太郎「とりあえず『マーチシュート』の軌道から徐倫を移動させて……!」

承太郎「これは……」

承太郎「徐倫の体に穴が、いや、攻撃の命中する箇所を糸状にして、穴をあけている……!」

承太郎「俺が出るまでもなく回避できていたというのか……」

承太郎「このわずかな期間に……成長したな、徐倫」

承太郎「……」

徐倫「」

承太郎「いい子だ」ナデナデ

承太郎「ここにあの時止め野郎がいたら思いっきり自慢してやりたい程度にはできた娘だ、ぜ……」ナデナデナデナデ

承太郎「……」ナデナデナデナデナデナデ

承太郎「……」ナデナデナデナ…

承太郎「あっ、時は動きだす」


 ドォォーーンッ
 ドゴォォッ


承太郎「ぐぅ!」

徐倫「!?」

マーチ「えっ?」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 13:57:34.62 ID:Ua9QDzeC0<>

マーチ「ば、ばかなぁ! なんで、いつの間にキュア……なんとかスターがあそこに!?」

マーチ「ハッピー!」

ハッピー「わ、私にもわかんない、気が付いたらそこにいたの!」

マーチ「これは、相手がチョー速いとか催眠術とかそんなチャチなものじゃあない、一体……!?」

承太郎「」バタッ

徐倫「そ、そんな……うそでしょ? あんたが、あんたがあたしをかばったっつーの!?」

承太郎「……」

承太郎「お前の事は……いつだって大切に思っていた」

徐倫「お、……」

徐倫「…………父さんッ!!!」


 ――『静止した時の中を動けるのは、たったひとりでなくてはならない』。

 ――承太郎はこれ以上ないほどかつての仇敵の言葉に同意した。





承太郎「美しい思い出として処理しておいてくれ……」ガクリ

徐倫「馬鹿野郎ォォーー! てめーは絶対死なせねェー!」

マーチ「あの人、仲間をかばったの……?」

ハッピー「もしかして本当は悪い人じゃあないのかも……」

徐倫「てめーら! よくも父さんをォー! 覚悟しやがれ!」

ハッピーチ「!」ババッ


??「プリキュア・サニーファイヤァーッ!!」

??「プリキュア・ピースさんだぁぁーー!!」


 ドゴォォンッ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 14:00:41.27 ID:Ua9QDzeC0<>

ハッピーチ「!」

徐倫「!?」

サニー「おおおりゃああーー!」

ピース「ええーい!!」

ハッピー「サニー、ピース!」

サニー「ハッピー!」

ピース「マーチも!」


仗助「承太郎さんじゃあねェーが……やれやれだぜ」ヒョコ

ジョニィ「まさか『いったるでー』って言って壁をぶち壊し抜けていくなんてね」

ジョニィ「一本取られた感じ?」フン

仗助「認めざるを得ねーな、不本意だがよ」ム

徐倫「大叔父さん!」

仗助「おお徐倫、って承太郎さァァーん!?」

徐倫「早く! 早く治してよ!」

仗助「言われなくても今いくぜ!」


サニー「あいつら、仲間を心配しとるんか?」

ピース「血も涙もない人たちと思ってたけど……」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 14:03:00.69 ID:Ua9QDzeC0<>

 ズキュンッ


承太郎「う……」

徐倫「父さん……」

承太郎「すまない……心配をかけたな」

徐倫「う、うるせぇー……!」ポロポロ

仗助「てめーら……承太郎さんを傷つけたうえ、徐倫まで泣かしやがって」

ジョニィ「僕は最初からあの子らのこと気に食わなかったんだよ」

サニー「な、なんやなんや! やっとやる気になったんかぁ?」

ピース(あ、あの座ってる人の目怖い……)

マーチ(何て殺気だ……! 背骨に氷を詰められた気分になる……!)

ハッピー「ビュ、ビューティは……ビューティはどこにいるの」

徐倫「……最初に言ったはずよ」グイッ

四人「!」

徐倫「それを知りたきゃ、あたしらを倒してみなってね!」バァーンッ

ハッピー「乗り越えてみせる……私たちは」

四人「プリキュアだもん!」シャァーンッ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 14:04:32.57 ID:Ua9QDzeC0<>


ビューティ「う、くぅ……」ヨロ

ジョルノ「しまったな……この作戦の致命的なミスに今気づきました」

キャンディ「クル?」

ジョルノ「僕たち全員……負けず嫌いなんですよね」

ジョルノ「手加減して適当に負けるつもりが、みんないつの間にかムキになっている」

ジョルノ「かくいう僕も、僕の右頬を殴った彼女を叩きのめしたくて堪りません」ジンジン

キャンディ「それはだめクルー!」

ジョルノ「わかってますよ」

ジョルノ「仕様がない。ではいったん彼女たちを動けなくします」

ジョルノ「いい感じに伏線も張られてることですし、キャンディは徐倫と感動的なあれやこれやをして洗脳を解く、みたいな感じでお願いします」

キャンディ「あいまいにもほどがあるクル」

ジョルノ「『ゴールドエクスペリエンス』!!」


ビューティ「なっ! 木の壁が変形していく……!」

ビューティ「きゃあぁぁーー!」


四人「!?」

ハッピー「ビューティの声!」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 14:06:39.61 ID:Ua9QDzeC0<>

 ポンッ


ビューティ「うっ」ドサァ

ピース「ビューティが壁から出てきた!」

マーチ「大丈夫かい?」

ビューティ「ええ……みなさんも、ご無事で」

サニー「『ご無事で』やないわ! ビューティが一番ボロボロやん!」

ビューティ「もう大丈夫です。だって、五人そろったんですもの」

サニー「!」

マーチ「……その通りだね」

ピース「私たち、五人集まれば」

ハッピー「怖いモノなんかないんだから!」

ジョルノ「ほう……それじゃあ、あなたたちの仲間に彼は入っていないってことですかね」

五人「!」

マーチ「こ、こいつ! いつの間に私たちの目の前に」ザザッ

ジョルノ「あの木のうろを見てください」

五人「……!」

ポップ「不覚……」

ハッピー「ポップ!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 14:08:17.50 ID:Ua9QDzeC0<>

サニー「また人質かいな!」

ピース「こ、この、げすおとこ!」

ジョルノ「とんでもない。彼を助けたければあそこまでジャンプすればいい」

ジョルノ「僕は手出ししませんよ」

五人「……!」

ピース(ねえ、これって……)

サニー(ああ罠や)

マーチ(何を企んでるかわかるまで、絶対に飛び出して行っちゃいけないよ)

ハッピー(……っ)

ジョルノ「ま、とてもできませんよねぇー、いくら仲間だなんだといっても、あんなくだらないケモノ一匹のために……」

ハッピー「ポップ!」ダッ

四人「ハッピー!」ダダッ


仗助「今のセリフ、スゲー誰かとかぶってて嫌だ」

ジョニィ「生き生きしてるねー」

徐倫「おい今のうちに狙撃しちゃってよ。爪余ってんでしょ」

承太郎「まあ待て……何か考えがあるようだ」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 14:09:26.72 ID:Ua9QDzeC0<>

ポップ「う……」

ハッピー「ポップーッ!」

ポップ「み、皆の衆! 来てはいけない!」

ジョルノ「だがもう遅いッ」

ハッピー「!?」

サニー「な、なんであいつがポップのところにおるんねん! さっきまでおそこにおったんに」

ピース「偽物!?」

ジョルノ「その通り。『ゴールドエクスペリエンス』で作った僕の生き人形だ」

マーチ「くっ!」

ジョルノ「射程距離に入った!!」


 ドドドドドッ


五人「……!」

ジョルノ「僕からのプレゼントですよ」


 ボヨヨォ〜ン


五人「!?」

ポップ「あいてっ」

キャンディ「おにいちゃん!」

ポップ「拙者は問題ない……だがプリキュアは……はうわっ!?」カァァ

ピース「ふえぇ〜〜!?」たゆんたゆん

ハッピー「な、なにこれ〜?」たゆんたゆん
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 14:10:35.54 ID:Ua9QDzeC0<>

ビューティ「胸周りの肉付きが急によく……!」

マーチ「や、やわらかい……!」

サニー「あかーん! これやと動いた瞬間ニチアサキッズにお見せできへんカッコになってまうー!」たゆんたゆん

ジョルノ「『ゴールドエクスペリエンス』……服の繊維を脂肪に変えて注入した」バァーーン



仗徐「セクハラじゃあねぇーーーかーーッッ!!!」ガビビーン

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 14:12:54.03 ID:Ua9QDzeC0<>

ジョニィ「グレイトォ」グッ

徐倫「『グレート』じゃあねーよッ」

仗助「人の口癖パクッてんじゃあねーよッ」

ジョルノ「うるさいなぁ、みなさん冷静さを失っていたいけな少女をのそうとしてるから、
     こういう方法をとらざるを得なくなったんじゃあないですか。ねえ承太郎さん」

承太郎「ン……ああ、ベストかはともかく、適切な処置だと思うぜ」

仗助「承太郎さんがそう言うんなら……」

徐倫「てめーまでもか大叔父ィッ! 馬鹿か! てめーら全員馬鹿ばっかか! 親族バカ一同だよチクショーッ!」

ジョニィ「『親族バカ一同』……」

ジョニィ「うん、いいね。そのフレーズ。すごくイイと思うよ、すごくメリハリが利いてて」

徐倫「そ、そうかな」テレェ

サニー「アンタまで馬鹿になってどないすんねん!」たゆんたゆん

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 14:14:57.12 ID:Ua9QDzeC0<>

ジョルノ「えー……ではこれから、いささか無理やりですが……」コホン チラッ

キャンディ「」コクリ

キャンディ「じょりーん!」

徐倫「キャンディ」

キャンディ「もうやめてクル……じょりーんはこんなことする人じゃあないクル……!」

ピース「え?」

マーチ「どういうこと?」

キャンディ「実は……この五人はバッドエンド王国のやつらに呪いをかけられてるんだクルー!」

五人「な、なんですってー!?」たゆゆーん

ポップ「ん? いやそんな気配は感じられないでござるが……」

キャンディ「おにいちゃんはちょっと黙っててクル」

ポップ「えっ」

ジョルノ「ゴールドエクスペリエンス」

マーチ「あ、おっぱい戻った」

ポップ「ほうわっ」ドドン

五人「ポップー!」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 14:16:24.36 ID:Ua9QDzeC0<>

キャンディ「みんな、聞いてクル!」

キャンディ「じょりーんたちはキャンディがこの世界で初めて会った人たちだったクル……」

キャンディ「悪者に襲われたキャンディを治療してくれたり、メルヘンランドに戻る方法を探してくれたり、とても優しくしてくれたクル……」

キャンディ「でもある日、バッドエンド王国のやつらが追ってきて……キャンディはじょりーんに逃がしてもらったけど……」

ハッピー「……呪いをかけられちゃったんだね」

キャンディ「じょりーんを……五人を助けられるのはプリキュアだけクル……お願いクル、五人を元に戻してあげてクル〜……!」ポロポロ

ハッピー「キャンディ……」


キャンディ(何か言ってたらこりが本当の話のように思えてきたクル。涙も出るクル。ものすごく感情が高ぶってきたクル)


キャンディ「じょりーん! お願いクル……元に戻ってクルーーーッ!!」パアアアッ

五人「!?」

JOJOS「!?」

キャンディ「クル? こりは……」

ハッピー「キャンディの額からビームが!?」

ポップ「いや、これは……キャンディの仲間を思う気持ちが、プリキュアの新たな力を呼び覚ましているでござる!」

JOJOS「何ィーー!」

キャンディ(ましゃに黄金体験ックルっ)

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 14:18:04.90 ID:Ua9QDzeC0<>

 ポンッ
 キラーン


ハッピー「新しいキュアデコル……」

ハッピー「」キッ

ハッピー「みんな、いくよ!」

四人「うん!」


 カシュァンッ
 キュィィィンッ


徐倫「うおおおおっさっきとは比べ物にならねーくらい眩しいわ!」

ジョルノ「すさまじい力の流れを感じる……!」

仗助「ちょ、これやばくねー?」

ジョニィ「奇遇だね、僕もそう思ってたッ」

承太郎「徐倫、俺の後ろに来い」

徐倫「!」

承太郎「とりあえず……食らわねえと話が終わりそうにないからな」



五人「プリキュア!」

五人「レインボォォォーーッヒーリングっ!!」


 ドピカァァーーッ
 チュドォォーーンッ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 14:19:00.30 ID:Ua9QDzeC0<>

ジョルノ「……ぐふっ」

仗助「体の中で炭酸がシュワシュワいってるみてーな爽快感……」

ジョニィ「心の黒い部分が白く浄化された気分だ……」ポケー

承太郎「どんなものにも名前がある」

承太郎「この技は『ウソも方便ビーム』と名付けよう……」

徐倫「何で……いやなんとなくわかるけどさ」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 14:19:44.75 ID:Ua9QDzeC0<>

キャンディ「じょりーーん!」

徐倫「え? えーっと私は今まで何を……」

ハッピー「よかった」ホッ

ピース「呪いが解けたんだねっ」

徐倫(すげー罪悪感)

徐倫「えっと……あんたたちが助けてくれたの?」

ハッピー「やだなぁ〜〜お礼なんていいですってぇ〜〜」

サニー「まだ何も言われてへんやろー、が」ペシンッ

ハッピー「そおでした」アウ

マーチ「お礼ならキャンディに言ってください」

ビューティ「彼女のおかげで助かったようなものですから」

徐倫「あ、うん、そおするわァ〜〜どーも」

ハッピー「じゃあみんな、いこっか」

承太郎「待ちな」

五人「!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 14:28:00.38 ID:Ua9QDzeC0<>

承太郎「色々と聞きたいことがある……礼も兼ねて、話がしたい」

ビューティ「私たちは別にかまいませんが……」

キャンディ「じゃあみんなでキャンディのお家に行くクル!」


 オーッ


ジョニィ「子供は騒がしいなあ」

仗助「いいことだぜ。ガキは元気が一番」

ジョニィ「ふぅーん」

仗助「おいジョルノ、そろそろ起きろよ。終わったみてーだぜ。ジョルノ? おいジョル……」

仗助「……死んでる」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/17(日) 14:29:27.83 ID:Ua9QDzeC0<>
前回最終回といったが……スマン、ありゃうそだった
詰め込みきれなかった
たぶんあと二三回で終わる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/17(日) 14:57:22.86 ID:hjNlNF4Ko<> なんだこれは 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/17(日) 14:59:11.69 ID:jpG0AzLRo<> バカな…ジョルノが…
あっけなさ過ぎる… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/06/17(日) 15:33:41.62 ID:/E0am7fe0<> 乙!圧倒的乙!
ジョルノどうしたんや・・・ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/17(日) 18:53:17.70 ID:JhBT+3YAP<> 乙
こいつらの会話面白いな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/17(日) 21:13:26.96 ID:RDA2jV1P0<> ナランty…じゃないジョルノォオオーーーーーーーーーーッッッ!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/17(日) 22:24:45.26 ID:CTe56XBWo<> 乙
ジョルノ…黄金の精神は何処に行ったんだww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 16:23:09.36 ID:FxEWmAhIO<> ちょっと画像が無いでおじゃるが? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)<>sage<>2012/06/18(月) 16:58:36.85 ID:8rO7zVRAO<> ジョルノォー!!

乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 18:16:56.57 ID:yumGuLhio<> http://i.imgur.com/fkohD.jpg
台詞を脳内変換すればあら不思議 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2012/06/18(月) 21:03:23.47 ID:StbgYZGSo<> どことなくマサル臭がするww

乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)<>sage<>2012/06/19(火) 12:44:04.83 ID:NCC/1+qj0<> >>219
詳しく知らんやつが見たら「?」ってなりそうだなここ
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/24(日) 22:51:47.69 ID:dW2VJ69T0<>

 前回ドス黒い悪になりきっていたジョルノは、血筋ゆえか浄化されて死んだ。


ジョルノ「一時はどうなる事かと思いました」

仗助「ああ。おめーに黄金の精神がなかったらマジに逝っちまってたぜー」

ジョニィ「蘇生の経緯についてはカットね」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/24(日) 22:54:20.29 ID:dW2VJ69T0<>

  〜〜〜〜


みゆき「キャンディのお家って……」

みゆき「おっっっっきぃぃぃーー!!」

れいか「ここはホテルですよ、みゆきさん」

みゆき「あ、そうなの?」

あかね「こりゃ見つからんわけや」

なお「確かに海が近いし広くてきれいだけどね」

承太郎「ここの324号室だ……来な」

5プリキュア「は、はいっ」

やよい「え、か、階段使うの?」

徐倫「エレベーター壊れちまってんのよォ」

仗助「なんだ、疲れてっか?」

やよい「ううん。そうじゃあなくって(あの車いすの人は……)」ドドドドドド


 バァァーーンッ


やよい「な……!?」

やよい(あのいつの間にか出てくる人におんぶ? だっこ? 横抱き? なんていうんだろう、とにかく抱きかかえられてるぅ〜〜!)


 SBR五巻のポーズであった


ジョニィ「何か?」

やよい「なっなんでもないです!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/24(日) 23:03:08.16 ID:dW2VJ69T0<>

みゆき「うっひょわぁぁ〜〜ひろーいすごーい!」

やよい「ドラマに出てくるお部屋みたい……!」クルクル

なお「ふ、ふたりとも!」

キャンディ「キャンディはいっつもここでご飯食べてそこのソファで寝てるクル」エッヘン

あかね「なんでそないに誇らしげやねん」

みゆき「でもいいなぁ〜〜!」

やよい「うん! 私もこんなお部屋に泊まりたーい!」

仗助「しかし吉良吉影までここに泊まっていたとはよォ」

ジョニィ「灯台下暗しってやつだね」

みゆき「あのあの、このソファすわってもいいですか!?」

承太郎「好きにしな……」

みゆき「わーい!」

やよい「ああ、みゆきちゃんずるーい!」

みゆき「きゃーふかふかー!」

やよい「きゃ〜〜!」

なお「ふたりともヒトのお家でドタバタしない! 埃が舞う!」

あかね「まるでオカンってな具合やなーなお」

なお「あかねまでからかわないでよ!」

れいか「みなさん!」

4プリ「!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/24(日) 23:06:39.42 ID:dW2VJ69T0<>

れいか「ここに来た目的をお忘れではありませんか?」

みゆき「あっそっか」

なお「ご、ごめん、れいか……」

やよい「えへへ……」

あかね「かんにんや」

承太郎「まあ五人ともそこに座ってな……茶でも淹れよう」

なお「いっいえお構いなくっ」

れいか「ええ。お茶よりもお話をしましょう」

れいか「何か……ただならぬ事情があるように感じますが」

承太郎「……」

みゆき「はっぷっぷー。ティタイムちょっぴり楽しみだったのに」ヒソッ

やよい「ねー。こういうトコロに泊まってるんだもん。きっとお姫様が飲むみたいなお茶が出てきてたよ」

みゆき「おひめさまぁ!?」

あかね「ちィとは静かにせんかい!」

なお「す、すみません。気にせず続けてください」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/24(日) 23:09:01.21 ID:dW2VJ69T0<>

承太郎「ふむ……そうだな」

承太郎「ポップ」

ポップ「呼んだでござるか」

承太郎「ああ。確認したいんだが……伝説の戦士・プリキュアは全部で五人なんだな? 六人や七人でなく」

ポップ「五人でござる」

ポップ「これは伝説のプリキュアの絵本にも描いてある事実。決して五人以上はござらん」

承太郎「ふむ」

キャンディ「でもおにいちゃん。操られてた(って設定の)じょりーんも変身できていたクル」

徐倫「今だってできるわよ。スマイルパクトだって消えてないしィー」

キャンディ「これじゃあプリキュアは6人いるクル?」

れいか「横槍を入れるようで恐縮ですが、あれは……変身と呼べるのでしょうか」

なお「確かに。衣装にも変わってなかったしね」

ジョニィ「じゃあ、僕も意見を一つ。徐倫の服や髪に変化がないのは『別のところ』に力を使ってるからなんじゃあないかな」

やよい「別の……ところ?」

ジョルノ「僕たちですよ」

ジョルノ「身体能力の強化や変身時の感覚のリンクなど、僕たちは少なからず彼女のプリキュアのパワーに影響を受けています」

仗助「そうそれ。あのハズカシー名乗りは徐倫の力に操られての事なの。決して俺たちの意志じゃあないからそこんとこヨロシクな」

あかね「どーりで。なんやおかしいと思ったわ」

ジョルノ「思うに、初めて変身した時、近くにいた僕たちに彼女の力が浸透してしまったのではないかと」

なお「あなたたちに力を分け与えてるから……」

れいか「変身も中途半端になっている、という事ですか」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/24(日) 23:10:20.31 ID:dW2VJ69T0<>

みゆき「う〜〜〜ん、なんだかよくわかんないよ〜!」

やよい「わ、私も混乱してきちゃったかも」

あかね「そんな難しい事言われてへんで?」

みゆき「そもそも徐倫ちゃんのスマイルパクトってどこから来たの?」

徐倫「え?」

徐倫「どっからって……キャンディが渡してくれたのよ。ねえ?」チラ

キャンディ「クル」ウン

みゆき「えーー!? それおかしいよ! 私たちの時は体から出てきたもん!」

承太郎「身体から……!?」ガタッ

徐倫「何考えてんだよ糞親父ッ……あっ違ったもっとグロイこと考えてたッ!」キャ〜リフォ〜ルニャア〜

ポップ「どういうことでござる、キャンディ」

れいか「キャンディはどこからスマイルパクトを持ってきたんです?」

キャンディ「ええ〜〜っと……」

一同「」ウン

キャンディ「忘れちゃったクル」テヘッ

一同「……」

あかね「ボケボケにもほどがあるで」

キャンディ「静かなツッコミが逆にこあいクル」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/24(日) 23:23:36.16 ID:dW2VJ69T0<>

ポップ「キャンディ、順番に思い出していくでござる」

ポップ「キャンディはある日、お呼び出しを受けて女王様の元に参った……ここまでは間違いないでござるな?」

キャンディ「クル」

ポップ「そして女王様から命を受けた」

キャンディ「クル! 5人のプリキュアを見つけるよう言われたクル」

ポップ「そして人間界に降りた……そのときパクトは持ってたでござるか?」

キャンディ「クル! 落とさないようにしっかり両手に抱えてたクル!」

承太郎「ということは、命令前後に手に入れてるわけだな」

ポップ「女王様のところに行く途中、何かおかしなことはなかったでござるか?」

キャンディ「クルゥ〜〜……!」ムー

キャンディ「あ! あったクル!」

一同「!」

キャンディ「もうちょっとで女王さまのところにつくってゆー時に……話しかけられたクル!」

なお「誰に?」

キャンディ「王子さまクル」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/24(日) 23:30:55.09 ID:dW2VJ69T0<>

みゆき「王子さま!?」

キャンディ「クル! 王子さまはキャンディにこう言ったクル」


 『やあ、君が人間界に降りる予定の子かい? ついでに僕の子孫にこれを渡してきてくれないかな。よかったらだけど。
  嫌? そうだお菓子をあげよう』


キャンディ「思い出したクル! その時パクトをもらったんだクル!」

キャンディ「いやー王子さまと女王さまの言葉がごっちゃになって忘れてたクルー」

ポップ「それで、キャンディを買収した王子は何番目の王子にござるか?」

キャンディ「名前は聞いたクル」

一同「おおっ!」

仗助「キャンディにしては快挙だぜー」

あかね「そ、それで王子さまの名前は?」

キャンディ「じょーおう様クル」

一同「?」

みゆき「もう一度聞くけど……その人の名前は?」

キャンディ「じょーおうさまクル」

一同「……?」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/24(日) 23:32:51.63 ID:dW2VJ69T0<>

なお「女王様にプリキュアを探せって言われたんだよね。子孫にスマイルパクトを渡せとも言われたってこと?」

キャンディ「女王さまとじょーおう様は違うクル」

あかね「あかん。さっぱりわからん」

やよい「なんとなくだけどアクセントが違うような」

ジョルノ「キャンディは舌っ足らずですからね」

徐倫「もうちょっと頑張って言ってみろよ」

キャンディ「じょ、じょおー様クル」

れいか「もう少し頑張って」

キャンディ「じょ……ょおーサマクルー!」

仗助「もう一声!」

キャンディ「じょ……じょー様クルゥ〜!」


 じょーおう様⇒じょーおー様⇒じょーじょー様⇒ジョジョ様


あかね「んなアホなァーー!」ビシィッ

やよい「そっかぁ。『ジョジョ王子』のプリキュアだから『ジョジョキュア』なんだねっ」

ポップ「しかし妙でござる。メルヘンランドの王子にそのような名の者はいなかったはず」

5プリ「えっ」

徐倫「つーかよォ、ジョジョってのはあたしのあだ名よォ〜?」

5プリ「えっ」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/24(日) 23:43:41.54 ID:dW2VJ69T0<>

徐倫「マジだって。ママはいっつもあたしをそう呼ぶもの」

ジョニィ「僕もたまにジョジョとかジョーキッドとか呼ばれるな」

承太郎「俺の学生時代のあだ名もジョジョだぜ……」

ジョルノ「僕なんて現在進行形で呼ばれてます」

仗助「俺もガクセー時代にセンパイにつけられたよーな……」

あかね「なんなんこのジョジョの大量発生」

れいか「パクトの持ち主の『ジョジョ王子』に、五人のジョジョさん……偶然とは思えませんね」

ジョニィ「っていうか、なんでキャンディはそいつが『王子』だってわかったんだ? 名札でもつけてたのかい?」

キャンディ「見ればわかるクル。あの人は王子さまだったクルー」

ジョニィ「……あっそう」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/24(日) 23:44:22.38 ID:dW2VJ69T0<>

やよい「パクトも『ジョジョ王子』が作ってくれたのかなぁ?」

みゆき「あっなら私たちのパクトと違うとこがあるかも!」

みゆき「そういうわけで見せ合いっこしーましょ!」

やよい「ああ〜いいなぁ、私も見るぅー!」

あかね「ウチもウチも!」

なお「三人とも、迷惑だよ!」

徐倫「別にかまわねーわよ」ホレ

みゆあかやよ「ありがとうございまーす!」

なお「やれやれだよ……」

れいか「」クス

れいか「私も見せていただけますか?」

なお「えっ?」

なお「あぁー…………す、すいません、じゃあ私もっ」

徐倫「やれやれだわ……好きにしな」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/24(日) 23:51:49.78 ID:dW2VJ69T0<>

5プリ「おぉ〜〜〜!」

れいか「私たちとは違い、真っ白なデザインなんですね」

やよい「白は正義の色だもんね」

みゆき「大人っぽくて素敵ぃ〜〜!」

徐倫「……」プイッ

ジョニ仗「」ニヤニヤ

ジョルノ「お茶でも頼みますか」

承太郎「ン……いや、俺が淹れよう」

れいか「中はどうなっているんでしょう」

みゆき「えーとね、あれ? 開かない〜〜〜……!」グッグッ

あかね「あかんあかん! 壊れてまう!」

やよい「デコルを入れる時しか開かないんじゃあない?」

みゆき「すいませーん変身デコルいっちょー!」

なお「だから図々しすぎるって!」

徐倫「変身……デコルゥ〜〜?」

5プリ「えっ」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/24(日) 23:53:47.98 ID:dW2VJ69T0<>

みゆき「えっえっ、もしかして持ってないんですか?」

あかね「なら今までどないして変身しててん」

やよい「スマイルチャージの時なにパクトに入れてたの?」

徐倫「え〜〜? その辺にあったものをテキトーに」

れいか「で、では今は何が入ってるのですか?」

徐倫「エェ〜〜なんだっけェ? 初めて変身した時から入れっぱなしのよーな……」パカァッ

5プリ4567「!」ドドドドドド

徐倫「な、中に入っていたのは……ペンダント(矢じり入り)でしたァぁぁぁ〜〜〜〜いつの間にかぁぁぁ〜〜!!」

ジョルノ「『パクト』の力と『矢』の力……ふたつが干渉し合い……」

仗助「バグったわけだな」ウム

ジョニィ「バグって作動してスタンド能力開花しちゃったわけだ」

徐倫「じゃああたし結局プリキュアじゃあねぇーの!?」

5プリ「えー……?」チラ

ポップ「……」

徐倫「……」

ポップ「ハハハ…」

徐倫「チクショーー!!」

承太郎「お茶が入ったぜ……」

徐倫「!」

承太郎「……どうした?」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/24(日) 23:55:10.43 ID:dW2VJ69T0<>

やよい「ふわぁぁ〜このクッキーおいしい〜」

みゆき「ほんとほんと、おひめさまの食べるお菓子みたいっ」

あかね「って言いつつ人のを取るんやないッ」

なお「三人とももうちょっと落ち着いて……」モジモジ

れいか「まぁ……これは何の葉を使っていらっしゃるんですか?」

承太郎「ン……まあ、別に……普通、だな」

徐倫「はぁ……まさかあたしがマジに偽物だったとは……」

ジョニィ「偽物っていうよりまがい物だね」

仗助「プリキュアならぬ『パクリキュア』か」

ジョニィ「は?」

仗助「パクリキュア」

ジョニィ「ああ、うん、いいねそれ、かなりイイ。メモっとこう」サラサラ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/24(日) 23:56:49.69 ID:dW2VJ69T0<>

ジョルノ「だがしかしだ。そのパクトが徐倫を選んだのは事実ですよ。そして僕たちも……」

承太郎「となると、やはり『ジョジョ王子』ってのが鍵か」

キャンディ「あ、そういえばじょーじょー様はこうも言ってたクル」モグモグゥ

一同「!」


 『このパクトが選んだ者が五人集まったら、皆でパクトの上に手を重ねてみてくれ』


JOJOS「……」

徐倫「やるゥ?」

承太郎「今のままじゃあ何もわからねえ。やってみるしかないだろう」

仗助「承太郎さんが賛成なら俺も」

ジョニィ「ま、やらない理由はないしね」

ジョルノ「無駄に時間をつぶすのも嫌ですし」

徐倫「じゃ、じゃあ……いくわよ」

JOJOS「」スッ…

5プリ「」ゴクリ


 パアアアアッ


あかね「おぉぉー!?」

みゆき「パクトが光り出した!」

なお「パクトの鏡から……」

れいか「ホログラム(立体映像)のようなものが!」

やよい「出てきたぁ〜〜!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/24(日) 23:57:44.74 ID:dW2VJ69T0<>

徐倫(身長190p以上もの体格……100sはあるだろう厚い身体……丸太のように太い脚……この人を私は知ってる……この人は……!)

??『……』スゥッ














??『ジョナサンおじいちゃんだと思った? 残念! ジョセフ君でしたァーン!』ジョセフーンッ

承太郎「おいこれブッ壊していいぞ」

仗助「完膚なきまでに叩っ壊してやりますよ〜」

ジョセフ『タンマタンマッ! 何でこんな冷徹なのこの子たちッ』
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 00:01:16.36 ID:4OOACiqN0<>

れいか「お知り合いなんですか?」

仗助「俺の親父」

承太郎「俺の祖父」

徐倫「あたしのひいじいちゃん」

ジョルノ「僕のいとこの息子……みたいな感じです」

5プリ「???」

ジョニィ「何この疎外感」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 00:02:37.99 ID:4OOACiqN0<>

仗助「つーか何だよそのカッコ」

ジョセフ『フフフ……息子以下には本邦初公開ッ 若いころのジョセフ君だよッ』

ジョセフ『どーよこのピチピチムキムキ加減。ほらほらせっかくだからゆっくり堪能してってねっ』

承仗GIO「」ドキュゥ-ンッ

ジョセフ『スタンドしまって! ノリの悪い子孫たちねェ〜〜ホントッ』

ジョセフ『おっ! そこのキュートなレディたちがプリキュアかぁ〜〜ナイスチューミチューッ! 
     ハッピーうれピーよろピくね〜〜さっご一緒にーさんしー』

みゆやよれい「ハッピーうれピーよろピくねー?」

あかね「つられんなや」

なお「と、いうか! なんでジョジョさんたちのお父さんでお祖父さんでひいお祖父さんでいとこの息子っぽくて時々他人な人がパクトから……!?」

仗助「そーそー、まずそこから教えてくれよなァー」

承太郎「さもねーと叩っ壊す」

ジョセフ『そればっかだねお前ェッ』

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 00:03:31.17 ID:4OOACiqN0<>

ジョセフ『んふっふ……いいだろー、教えてあげるゼ……っつーかそもそもそのために来たんだぜ、だからよォ〜』

ジョセフ『マッ! 承太郎辺りは予想ついてると思うけど、俺がこんなことになってんのはキャンディの言ってた「ジョジョ王子」のせいなんだよねん』

ジョセフ『それどころか徐倫や承太郎たちが今置かれてる状況もその人のせいなの』

JOJOS「!」

みゆき「じゃあやっぱり『ジョジョ王子』とジョジョキュアのみんなは繋がりがあるの!?」

ジョセフ『オーケーオーケー。じゃ、順序立てて……そうね、俺が「ジョジョ王子」と出会った経緯から話を始めようか……』ドドドドド

JOJOS「……」ドドドドドド

5プリ(何この音)
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 00:06:23.36 ID:4OOACiqN0<>

  〜〜〜〜〜


ジョセフ(回想)「……あり?」

ジョセフ「俺は今まで何を……っつーかどこよここォ」

ジョセフ「あれ!? 声がッ! やだおててもツルツル! 若返ってーら! よくわからねーが……やったね〜〜ッ!」

??「またかァァーーー!! この大マヌケのスカタンがァァ〜〜!!」ボギャァァッ

ジョセフ「あいだぁぁー!」

ジョセフ「ってえ!? シーザー!?」ダブルショックッ

シーザー「とっとと戻れ!」ゲシィッ

ジョセフ「あーれー」ヒュゥー




??「ジョセフ……ジョセフ、大丈夫かい」

ジョセフ「う……うーん……うん?」

??「」ニコニコ

ジョセフ「……」

ジョセフ「」サッ

??「」サッ

ジョセフ「」ササッ

??「」ササササッ

ジョセフ「」バッ

??「」ドバァッ

ジョセフ「なんだ鏡か」

??「ははは、ここまでベタベタだと逆に笑えるね」

ジョセフ「うおおおおーーっ!? か、鏡じゃあねえ! 鏡写しのように俺にそっくりビンビンなお方がいるゥ〜〜!?」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 00:08:13.62 ID:4OOACiqN0<>

ジョセフ「ここはどこ!? あなたは誰!? 俺は一体ウェアアムアイ!?」

??「ここはメルヘンランド。僕は君の先祖だよ」

ジョセフ「え!? ってことはあんたは……!」

??「」ニコニコ

ジョセフ「ジョージお父さん!」

??「うん。惜しいね。僕はもう一代前のジョナサン・ジョースター。君の祖父でありエリナの夫だよ」

ジョセフ「えと……そんな人に会ってるってことは、俺死んじったの」

ジョナサン「フフ、さっきまではそうだったかな」

ジョナサン「君はもうすぐ現世に帰れる。ここは君にとっての『寄り道』みたいなものだよ」

ジョセフ「ふむふむ……つまりさっきまで俺がいたのはいわゆる天国で、ここは天国と地上の間の世界って感じ?」

ジョナサン「そんな感じかな」

ジョナサン「まあお茶でも飲もうか」ポンッ

ジョセフ「うおっ!?」

ジョナサン「ハハ、驚かせちゃったね」

ジョナサン「ここ、メルヘンランドは空想の世界なんだ。子供が絵本を見て夢想するような……ここにあるものはすべて人の空想でできているんだよ」

ジョセフ「おおっ本当だ」ポンッ

ジョセフ「ごめんねおじいちゃん、俺コーヒー党なの」

ジョナサン「……」ニコッ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 00:22:42.92 ID:4OOACiqN0<>

ジョナサン「さて、君が天国と地上を行き来するのは、実は今回が初めてじゃあない」

ジョセフ「えっそおなの」

ジョナサン「通算3度目」

ジョセフ「馬鹿なァ。んなたまのピクニック行くみたいに気安く行けるとこじゃあないっしょ」

ジョナサン「フツウはそうだよ。でも今の君の肉体は一日20時間以上寝ているような状態だからね。今の君の魂は限りなく僕らと近い存在にあるんだ」

ジョセフ「笑顔でんなこえーこと言わないでよおじーちゃん……」

ジョナサン「僕は役得だと思うけど。生きながらにして僕たちと話ができるなんてさ」

ジョナサン「さて、そんな命の炎を燃え渋らせている君にお願いがある」

ジョセフ「はい?(遠回しに『死にぞこない』って言われたぜーイギリス人ってみんなこおなのか〜?)」

ジョナサン「実は僕らの子孫に、恐ろしい危機が迫っているんだ」

ジョセフ「……!」

ジョナサン「ここ、メルヘンランドも関係していることなんだけどね」

ジョセフ「……聞かせてよ、おじーちゃん」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 00:35:57.90 ID:4OOACiqN0<>

ジョナサン「ここ、メルヘンランドが空想でできた世界だということは話したね」

ジョナサン「いわば子供の純粋な『おはなし』の世界がまじりあってできているんだ」

ジョナサン「君も覚えがあるだろう? 本屋や図書館の絵本……寝る前に母親が聞かせてくれた昔話……紙芝居……人形劇……自分で描いた絵本……」

ジョナサン「さまざまな物語が媒体となって空想を作り、メルヘンランドはできていく」

ジョナサン「さて。そんな『おはなし』の中でもっとも重要なことは何だと思う?」

ジョセフ「?」

ジョナサン「『配役』だよ」

ジョセフ「魔女とか女王さまとかお姫さまとか?」

ジョナサン「その通り。たとえばオオカミはどの童話でも悪者だろう? 
     『オオカミ』という『配役』そのものが彼に物語上での役割を決定づけているんだ。
      オオカミは決して、悪者という定めからは逃れられない」

ジョナサン「では、その『配役』を入れ替えることができるとしたらどうだろう」

ジョセフ「えぇー?」

ジョセフ「つまりオオカミが猟師とチェンジしたりできるってえこと?」

ジョナサン「そう。ただし彼らの本質は変わらない」

ジョナサン「オオカミがヒト化したり猟師がオオカミ化したりはしない。外見はそのままで、役割が入れ替わるだけなのさ」

ジョセフ「じゃあ猟師が赤ずきんを食って、オオカミさんがそれを助けに来る……みたいなちょっぴりアダルティーな話になっちゃうわけねん」

ジョセフ「そのままオオカミと赤ずきんがくっついちまいそーだな」オシアワセニッ

ジョナサン「ところが僕たちが相手するオオカミは少女一人では満足してくれない」

ジョセフ「……」

ジョナサン「前置きが長くなったね。結論から言おう」

ジョナサン「かつてのディオの友人が、自分と、とある集団との『配役』を入れ替えた。目的はディオの復活だ」

ジョセフ「……!」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 00:37:40.12 ID:4OOACiqN0<>

ジョナサン「入れ替えられたのは悪者の国・バッドエンド王国の皇帝ピエーロ以下5名。彼らは……」

ジョセフ「ちょ、ちょい待ったァ!」

ジョセフ「なんでンなことを……確信を持って言えるんだよ! もうこの世にはいないおじいちゃんがさァー!」

ジョナサン「僕とディオは一心同体だからね。望むと望まざるとに関わらず感じるんだ。彼のドス黒い波長をね……」

ジョセフ(アンテナみてーだなおじーちゃん)

ジョセフ「オッケー、とりあえず信じよう」

ジョセフ「だがなんでそのDIOの友人……っつーかアイツ友達いたんだ……がメルヘンランドのことを知ってるんだ? それに配役を入れ替えるって、どおやって?」

ジョナサン「ちょっと前にメルヘンランドの住人が地上に落っこちてしまってね。スタンド攻撃と勘違いしたDIOの友人はその子の記憶を取り出して覗き見た」

ジョセフ「記憶を取り出して覗き見る……それがそいつの能力?」

ジョナサン「さあ? 僕はスタンドに関しては門外漢だからね。明言は避けよう」

ジョナサン「とにかく、それで彼はメルヘンランドの仕組みや存在……そしてバッドエンド王国やプリキュアのことまで知ってしまった」

ジョナサン「ああ、プリキュアについてはメルヘンランドに出回っているこの『でんせつのせんし・プリキュアのえ本』を見てくれ」

ジョセフ「」フムフムペラペラ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 00:38:39.25 ID:4OOACiqN0<>

ジョナサン「ディオの友人はこう考えた」

ジョナサン「メルヘンランドもバッドエンド王国も、空想の力で成り立っている」

ジョナサン「そこには当然自分の空想力も含まれているわけだ。ならば自分の空想力で『配役』に手を加えることもできるはずだと」

ジョセフ「でもコーヒーや紅茶を出すのとはワケが違うでしょー、他人に干渉するわけだし」

ジョナサン「うん、そうだね」

ジョナサン「口で言うのは簡単だけど、実現するとしたらまるで神を無心に信じるような、純粋で強烈な精神力が必要とされるだろうな」

ジョセフ「で、そんなことをそいつはやり遂げちゃったと……厄介だなァ」

ジョナサン「そう。とても厄介だね」

ジョナサン「彼らは既にバッドエンド王国の住民という『配役』を手に入れてしまっている」

ジョナサン「そして皇帝ピエーロもディオ……今はDIORだったっけ……と入れ替わってる状態さ」

ジョセフ「つまり……」

ジョナサン「遅かれ早かれディオは復活する」

ジョセフ「!」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 00:41:11.71 ID:4OOACiqN0<>

ジョセフ「ん、ちょい待った」

ジョセフ「この『でんせつのせんし・プリキュアのえ本』はプリキュアとバッドエンド王国の物語だよね」

ジョセフ「いくら配役を変えても、ストーリー自体は変わらないんだろォ? この絵本がハッピーエンドで終わるんなら心配はいらないんじゃあないの」

ジョナサン「プリキュアの絵本には続きがない」

ジョナサン「彼女らのこれからによって、ハッピーエンドにもバッドエンドにも成り得る」

ジョセフ「あらほんと」マッシロー

ジョナサン「しかし、『入れ替わった』彼らが相手じゃあ行きつく先は確実にバッドエンドだろうね」

ジョセフ「奴らがスタンド使いという本質は変わってねーし、スタンド使いはスタンド使いでしか倒せないもんな……」

ジョセフ「どーにかできねーの、おじーちゃん?」

ジョナサン「できるよ」

ジョセフ「できるの!?」

ジョナサン「できるよ」ニコ

ジョナサン「僕たちの子孫をプリキュアにすればいいんだ」

ジョセフ「!? それってつまり、プリキュアの誰かと子孫の『配役』を入れ替えちゃうってこと?」

ジョナサン「その必要はない。大きなお友達の予想ではプリキュアはまだ二人分空きがあるみたいだし、そこをもらおう」

ジョセフ「メタッおじいちゃんメメタァッ」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 00:43:17.47 ID:4OOACiqN0<>

ジョセフ「っつーか、変身にはパクトがいるんでしょ?」

ジョナサン「うーん、そうだね。さすがに僕も構造のわからないものを作れる自信はないなぁ」

ジョセフ「んじゃあ駄目じゃん」

ジョナサン「うん。だから君がいるんじゃあないか」ニコッ

ジョセフ「……?」


 ハーミットパーポゥッ


ジョナサン「やったね! 仕組みさえ分かれば複製することくらい簡単だよ」ポンッ

ジョセフ「おじいちゃん結構イイ性格してんね……」

ジョセフ「あれ。一個だけでいいの」

ジョナサン「僕たち一族は不思議な絆でつながっているからね。一人が変身すれば全員がリンクするはずだ」

ジョセフ「またそんな今思いついたような」

ジョナサン「おっとそろそろ時間だ。また会おう、ジョセフ」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 00:50:54.57 ID:4OOACiqN0<>

ジョセフ「時間ン?」

ジョナサン「君が起きる時間さ。そろそろ息をしてない君をスージーQが見つけるはずだ」

ジョセフ「うをやっべ!」

ジョセフ「あっ、つーか俺またここに来れるの?」

ジョナサン「メルヘンランドの出入りは住人でない限り、女王の許可がいる」

ジョセフ「え〜じゃあ女王様とコンタクトとんなきゃ」

ジョナサン「ところがその必要はない」

ジョセフ「?」

ジョナサン「気づかなかったかい? 僕たちはすでにメルヘンランドの住人となってるんだ」

ジョセフ「!? 嘘!?」

ジョナサン「ウソじゃあない」

ジョセフ「どおやって!?」

ジョナサン「この世界に新しく僕たち用の『配役』を作らせてもらった。作るのは自由なんだ、この世界は」

ジョナサン「もっとも、僕のような朴念仁の空想じゃあ限界があるからね。『彼女』に協力してもらったんだけど」

ジョセフ「……! それって……」

ジョナサン「」ニコッ

ジョナサン「『彼女』のイメージでは……ちょっと恥ずかしいけど、僕は『王子さま』らしい。メルヘンランドの子たちもそう認識してくれているよ」

ジョセフ「じゃ、じゃあ俺は!?」

ジョナサン「『かわいい妖精さん』」

ジョセフ「いっ……」

ジョセフ「いやん」ポ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 00:54:39.02 ID:4OOACiqN0<>

ジョセフ『と、ゆーわけで俺はパクトの妖精さんになったのでしたん、ちゃんちゃん』

仗助「長い」

徐倫「だるい」

承太郎「三行で頼む」

ジョセフ『大不評!?』

ジョルノ「では僕たちが倒したはずの人物がよみがえってるのも、その『入れ替わり』のせいということですか?」

ジョセフ『やだジョルノちゃん大好き』

ジョセフ『そだねー。ドス黒い悪人の魂を掴み取りしたらああなった、って感じじゃあない?』

みゆき「じゃあオオカミさんたちはどうなってるの!?」ガタッ

あかね「ちょ、みゆき」

ジョセフ『ん〜〜……たぶん地獄とやらにいるんじゃあない? 死んだ奴と入れ替わっちまってんだし』

みゆき「そんな……」

やよい「じゃあオニさんも……」

れいか「魔女さんも、ですか」



 〜〜そのころジョーカー〜〜


ジョーカー「二連のさくらんぼをですねェェ〜〜〜ン、こう、種をつけたまァーんま食べるんですよォ、ン゛ッフッフゥン? やってみますゥ?」ニヤベロォ

ミラション「い、いえ、今度……」


 <コレモ! コレモ!コレモ! コレモ! コレモ! コレモ!


ジョーカー「おや男子刑務所で騒ぎがッ! ちょっぴり行ってきますねェン、さくらんぼはご自由にィィ〜〜〜」ヒャッホーイ

ミラション「神父さ、」


 <トッテモトッテモトッテモトッテモキャワィィイイネェェェェェ
 <キンニクハシンヨーデキナイ
 <アンタイイヒトダナァ
 <キョウソフッカツジャヒャハッハー


ミラション(帰りたい……もう盗みはしない……)
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 01:10:41.11 ID:4OOACiqN0<>

徐倫「つまり新生三幹部はDIORの友人のおかげでこの世にいられるのね」

ジョニィ「奴らの言ってた恩ってのはそれか」

承太郎「『恩』というより……『弱み』って感じだがな」

仗助「命を握られてっから言う事聞いてるわけか」

ジョルノ「『協力しなければ地獄に送り返す。しかし、DIOR復活を成し遂げられたらお前たちも復活させてやる』……と、こんなところですかね」

ジョニィ「名前が変わっていたりするのも意味が?」

ジョセフ『おそらく配役を「定着」させるために元の役を模倣してんだろう』

仗助「だからキラリーナかァ」

ジョニィ「あの妙な本と化け物を使役するのも、役に『なりきる』ためなわけだ」


 ガタッ


JOJOS「!」

みゆき「あ、あの……ごめんなさい。私……もう帰るっ」タッ

あかね「みゆき!」ダッ

やよい「みゆきちゃん!」タタッ


 バタンッ


れいか「みゆきさん……」

なお「すいません、みなさん」

なお「彼女、少しショックを受けちゃったみたいだ……」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 01:25:55.15 ID:4OOACiqN0<>

徐倫「無理もねーわよ。いきなりこんなこと言われたんじゃーね」

承太郎「こちらも少し話を急ぎすぎた……早く追いかけてあげなさい。落ち着いたらまた来るといい」

なお「は、はいっ」

れいか「おさがわせしました。また近いうちに」


 パタンッ


徐倫「……ずいぶん優しいじゃあねーの」ムウ

承太郎「あれ以上話しても得るものはないだろうからな……お互い」

徐倫「てめーらしい合理的な考えだわ」

承太郎「……」

キャンディ「じょりーん……もしかして妬いてるクル?」

承太郎「!」

徐倫「ああ!?」

ジョニィ「まあいい気はしないだろーね」

仗助「パパが取られちゃうともなればなぁー」

徐倫「ちげーよ馬鹿野郎どもッ!」

ジョルノ「そうですよみなさん。こういうのは指摘するだけ野暮ってもんです……わかりきってるんですから」

徐倫「〜〜〜〜!!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 01:34:34.37 ID:4OOACiqN0<>


みゆき「はあ……」

あかね「みゆきー!」

やよい「や、やっと追いついたぁ」

みゆき「あかねちゃん、やよいちゃん……」

みゆき「ご、ごめんね! なんか私……ヘンな気分になっちゃって」

あかね「みゆき……」

みゆき「おかしいよね、オオカミさんたちは悪い人なのに……もういないっていうのが、なんていうか」

やよい「さみしいの? みゆきちゃん」

みゆき「……」

やよい「全然おかしい事なんてないよ」

あかね「せや。むしろみゆきらしいわ」

やよい「私も、オニさんがもうこの世にいないって知った時、ちょっぴり悲しかったもん」

あかね「ウチかてイイ気分やない。あのオオカミ、結局ウチのお好み焼き食い逃げしてったまんまなんやからなっ」

みゆき「ふたりとも……」

れいか「私もです」

みゆあかやよ「!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 01:36:35.39 ID:4OOACiqN0<>

れいか「私も……もうあの魔女さんの発明に困らされることがないと思うと、物悲しい気持ちになりました」

なお「あの3人がいなきゃ張り合いがないもんね」

やよい「取り戻しに行こう、みゆきちゃん!」

あかね「せや。うちらがやらずに誰がやるゥ!」

みゆき「みんな……!」

みゆき「ごめん……」

4プリ「?」

みゆき「ポップおいてきちゃった」

4プリ「あ」




ポップ「うう……前回といい今回といい、みんな酷いでござる」

キャンディ「キャンディはもう慣れたクル」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 01:38:09.53 ID:4OOACiqN0<>

あかね「ま、あいつのことや。そのうち追いかけてくるやろ」

やよい「それより休んでいこうよ。すっごく疲れたぁ〜〜」

なお「じゃああっちのベンチにでも」

みゆき「あ、えと……じゃあ私飲み物買ってくるから」

あかね「ホンマ? じゃあうちソーダ。緑色でスプラッシュなやつな」チャリン

みゆき「えっ」

やよい「私オレンジジュース。紙パックのやつね」チャリン

れいか「では私は緑茶を」

なお「私おしるこね。冷たい方おねがい」チャリリン

みゆき「りょ、りょーかいでぇぇ〜〜す……」

あかね「量が多いさかい手間取るかもなぁ」

やよい「『ゆっくり』行ってきてね。みゆきちゃん」

みゆき「あっ……」

みゆき「う、うん!」タッ



みゆき「」タタタタッ

みゆき「」テクテク…テク…

みゆき「……うっ」ブワッ

みゆき「うううぅぅ〜〜……ヘンだな、やっぱりおかしいよ……なんで、涙が出るんだろ……」

みゆき「うう、うぅぅ〜〜……! オオカミさん〜〜……!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 01:39:49.83 ID:4OOACiqN0<>

やよい「みゆきちゃん、大丈夫かな」

あかね「心配ないやろ」

れいか「私たちがみゆきさんを信じ、支えてあげれば……」

なお「うん。どんな逆境も怖くないさ」

あかね「おっし! ほなみゆきが帰ってきたら円陣組もかー!」

れいか「エンジン……ですか」ドドドドドド

あかね「ちゃうちゃう」

なお「円陣っていうのはこう……!?」ガクリッ

あかね「なお!?」ガシッ

やよい「なおちゃん!?」

れいか「……!」

れいか「い、いったい……何者です!?」

??「おかしいぞ……『5』ではない……『4人』しかいない」

3プリ「!」

??「『素数』ではないではないかッ!」バァーンッ

あかね「な、なんやジョジョキュアに似たモノを感じるけったいなおっさんやな」

れいか「あなたがなおを……」

やよい「なおちゃんに、何をしたの!?」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 01:41:35.62 ID:4OOACiqN0<>

??「知る必要はない……お前たちもすぐにそうなる」

3プリ「!」ババッ

あかね「みんな、変身や!」

やよい「うっ……!?」ガクッ

あかね「やよい!?」

れいか「っ……」フラッ

あかね「れい……ぐっ!?」ドサッ

あかね「ん、んなアホな……な、なんでやねん……まるで見えない敵に不意打ちされたみたいに全員が……」

あかね「……」ガクリ

??「プリキュアの記憶DISC……スマイルパクト……これで邪魔者は消えた」ザッ
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 01:43:05.27 ID:4OOACiqN0<>

みゆき「はぁ〜〜〜いっぱい泣いたらすっきりした〜〜」

みゆき「やっぱり何事も笑顔が一番だよね、スマイルスマイル」

みゆき「みんなーおまたせー! 緑色のオレンジジュースと紙パックのおしること緑茶スプラッシュとあとソーダ……」

みゆき「みんな? どうしたの? 何でこんなところで寝て……」

みゆき「みんな……?」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 01:45:31.24 ID:4OOACiqN0<>

ポップ「ば、馬鹿な! プリキュアがこうもあっさり、あっけなさすぎるでござる!」

みゆき「で、でもだって、実際にぃ……」

徐倫「ほら、泣くんじゃあねーわよ」ポンポン

みゆき「なっ、てないもんっ!」グスン

承太郎「……妙だな」

ジョルノ「ええ。4人ともまったく抵抗した跡がありません」

仗助「ってえことは顔見知りの犯行か……」

ジョニィ「もしくは、抵抗すらできない力を相手が持っていたか、だね」

徐倫「……『スタンド』」

みゆき「?」グスッ

徐倫「……正直、メルヘンな国がどーなろーとあたしは知ったこっちゃないと思ってたけど……事情が変わったわ」

徐倫「ひいおじいちゃん、キャンディ」

ジョセフ『はいはい?』ニュ

キャンディ「クル?」

徐倫「二人とも……メルヘンランドを自由に行き来できるってことは、そこへ行くまでの道を知ってるってことよね」

徐倫「そしてバッドエンド王国はメルヘンランドと同じ世界にあるのよね……」ドドドドド

キャンディ「そうクル?」

ジョセフ『ヒュー、徐倫、おめー……』

ポップ「ま、まさか徐倫殿!?」

みゆき「??」ドドドドド

3457「……!」ドドドドド

徐倫「乗り込むわよ……バッドエンド王国へ」ドバァァーーンッ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 01:49:12.96 ID:4OOACiqN0<>

承太郎「父は反対だ」サッサッ

徐倫「ウルセー! いいからそこをどきやがれド畜生が!!」サッサッ

承太郎「よく考えろ。敵は4人。俺たちは5人プラス一人と2匹。数の上では不利なのにあちらは攻撃を仕掛けてきた。つまり相手には勝算があるということだ」サッサッ

徐倫「女子中学生に不意打ちかますゲスにあたしが負けるかァー!」サッサッ


ジョルノ「さて、二人がカバディをやりだして早数分」

ジョニィ「やれやれまったくやれやれだよ」

仗助「でもよ〜〜おめーらはともかく俺たちがホイホイいけるもんなのか? その世界?」

キャンディ「メルヘンランドは女王さまのおゆるしナシには行けないクル」

ポップ「しかしバッドエンド王国はどこの誰でも自由に行き来できる……理論上は、でござるが」

ジョニィ「ようはあれだろ? 悪者ばっかりの国になんか誰も行こうとしなから関所もないんだろ」

ポップ「さよう。触らぬ悪に祟りなしというか……」

ポップ「それゆえ、徐倫殿が乗り込むと言い出したときは肝が冷えたでござる」

みゆき「でも実際いい手かも」

457「!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 01:50:58.31 ID:4OOACiqN0<>

みゆき「みんなが何をされたかは分からないけど、犯人がバッドエンド王国にいるっていうんなら、すぐその人に会いに行かなくちゃ。会って、4人を元に戻してもらわなくちゃ!」

ポップ「ば、ばかな!」

仗助「ま、確かにな」

ジョルノ「相手の出方を待つのも無駄ですしね……無駄無駄」

キャンディ「キャンディもさんせークル!」

ジョニィ「おーい、ってわけで意見まとまったよー」

徐倫「」ハアハア

承太郎「」ゼエゼエ

仗助「トシっすね」


 オラッ ウグゥッ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 01:54:23.30 ID:4OOACiqN0<>

 ――バッドエンド王国


ヴァレンタイーニ「時に二人とも」

キラリーナ「なんだヴァレンタイーニ」

ディアボロン「つまらん話なら勘弁だぞ。つまらなすぎて死ぬから」

ヴァレンタイーニ「いや、君たちも興味のある事かと思うんだが」

ヴァレンタイーニ「奴は……プッチはDIORを復活させて……いったい何をしようとしているのか、とな」

キラリーナ「DIOR復活自体が奴の目的ではないのか?」

ディアボロン「フン、いくら相手を敬愛していようと、それはありえん話だな」

ディアボロン「人は見返りナシに何かを成し遂げようとはしないものだ」

ヴァレンタイーニ「復活したDIORが何かをしてくれるのを、やつは期待している。それは間違いない」

ディアボロン「奴の事だ。一個人の欲望にはとどまりそうもないな」

キラリーナ「その何かが、私の平穏を脅かすものではないことを祈っているよ」

キラリーナ「む。あがりだ」

ディアボロン「フハハハーー!! このディアボロンもだ!」バシーンッ

キラリーナ「」イラッ

ヴァレンタイーニ「待て。私も上がりだぞ」

ディアボロン「なにィ!?」

キラリーナ「はて。これは一体……」

??「特に奇妙なことではない」

3幹部「!」

プッチ「私(ジョーカー)が抜けていたからそうなったのだ」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 01:57:23.20 ID:4OOACiqN0<>

 ガチャガチャガチャガチャ


キラリーナ「何だね、それは」

プッチ「プリキュアのDISCとパクトだ……たった今始末してきた」

3幹部「なにィィーー!!」

プッチ「ジョジョキュアではない、プリキュアだ」

3幹部「?」

3幹部「まったくわからんぞッッ!!」

プッチ「ハモるな……む」

プッチ「ジョジョキュアめ、こちらに乗り込んできたか……思ったより早いな」

3幹部「!」ガタタタッ

ディアボロン「ジョ、ジョジョジョルノ・ジョバァーナが! こ、ここきょにキタだとォォーー!!?」

キラリーナ「フフッ、面白い……東方仗助、今度こそ屈辱を晴らしてくれるッ!」

ヴァレンタイーニ「いやここは私が先に行かせてもらおう」

キラリーナ「ひっこんでいろメタボリック」

ヴァレンタイーニ「キラリーナ……平穏でいたいというなら私を怒らせないことだ……」

キラリーナ「黙れッとにかく私が先だ!」

ヴァレンタイーニ「いーや私だ!」

キラリーナ「私だ!」

ヴァレンタイーニ「私だ!」

ディアボロン「一番槍はこのディアボロンだ! 依然変わりなくッ!!」

キラヴァレ「どーぞどーぞ」

ディアボロン「」


 ――今日のボス・とっさのお約束に対応できず死亡

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 02:00:34.88 ID:4OOACiqN0<>

ヴァレンタイーニ「よし、ではトランプを続けるか」

キラリーナ「ババ抜きは飽きたぞ」

ディアボロン「ぐふっ……じゃあ大富豪」

プッチ「待て待て待て待て待て待て。待て。お前たち」

3幹部「?」

プッチ「何を普通に団らんしている。お前たちはジョジョキュアを迎え撃つ役目があるんだぞ」

キラリーナ「役目と言われてもな」

ディアボロン「貴様に言われると無性に従いたくなくなる」

プッチ(くっ、これも元の『配役』の影響か……あの三色帽子め……いや、落ち着け2……3……5……落ち着くんだ)

ヴァレンタイーニ「ではぶたのしっぽで」

キラリーナ「あれはゆっくりやれないから嫌いなんだがな」

プッチ「ゆっくりしてかないでねッ……!」

プッチ「お前たち、目的を忘れていないか。私たちの目的は、」

ディアボロン「絶頂」

キラリーナ「平穏」

ヴァレンタイーニ「愛国心」

キラリーナ「かぶせてくるな」

ディアボロン「お前こそ」

プッチ(7……11……13……落ち着くんだ……17……!)

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 02:05:01.84 ID:4OOACiqN0<>

プッチ「DIO、いやDIORだ。DIORを守ることが最重要事項ッ」

プッチ「決して奴らをDIORの部屋に近づけるんじゃあないぞ!」

3幹部「はーーーーーーい」

プッチ(19……23……29……!)

プッチ(くそ、やっぱり悪人の魂など呼び寄せるんじゃあなかった……31……いいや違う……37)

プッチ(そうだ。奴らは悪の『3』幹部。きっと私に勇気を与えてくれる存在となるはず……41……)

ディアボロ「しかし、DIORの部屋って……」ヒソッ

ヴァレンタイーニ「ああ、あまりにも入口から遠いんで近道を作ったような……」ヒソヒソ

キラリーナ「ま、言ったら言ったで面倒くさそうだ。黙っておくか」

ディアヴァレ「だな」

プッチ(ああ、なんだこの不安感は……ッ! 43……47……53……ッ!)

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 02:05:45.13 ID:4OOACiqN0<>

ポップ「ここがバッドエンド王国の城にござる」

ポップ「では拙者は女王様に報告に行くでござるが……」

キャンディ「あとはキャンディに任せるクル!」

ポップ「何かあったら、すぐ電話デコルを使うでござるよ」

キャンディ「クルー!」

ポップ「皆の衆も……キャンディをお頼み申す」

仗助「おう」

みゆき「任せといて!」

ポップ「では……失礼仕る!」ポンッ

ジョニィ「さて、とっとと乗り込んで」

ジョルノ「とっとと終わらせたいところですが……」チラ

承太郎「父は反対だ」

徐倫「またかてめーわっ!」

キャンディ「今度は何言いあってるクル?」

ジョニィ「何でも作戦に食い違いがあるらしい」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 02:07:29.46 ID:4OOACiqN0<>

徐倫「とにかく短期決戦! 全員で真正面から乗り込んだ方が勝機は強いとあたしは感じるわ!」

承太郎「いいや……ここは二手に分かれて相手の戦力を分散させる方が賢いぜ」

承太郎「DIORも挟み撃ちできる形になるしな」

徐倫「でも!」

承太郎「気持ちは分かるが……焦っても得るモノはない」

徐倫「……あたしが焦ってるだと?」

承太郎「違うのか?」

徐倫「てめえ!」

キャンディ「落ち着くクルじょりーん〜〜!」

みゆき「そうだ! こういう時は多数決取ればいいんだよ! それなら文句もないよね!」ユトリィーッ

JOJOS「……」

みゆき「はい! それじゃあ承太郎さんの意見に賛成ってひとー! 手ぇあげてー!」

仗助「あ、じゃあ俺一票」

徐倫「そりゃあんたはそうだろーよ親父専属イエスマンめ」

仗助「俺そんなふうに思われてたのか」

ジョルノ「僕も承太郎さんの策を推します」

ジョニィ「僕も。悪いが、ジョウタローの方が説得力あるかな」

みゆき「えーっと、じゃあ3対1で承太郎さんの勝ちー!」

仗助「勝ちも負けもねーだろーがヨー」

みゆき「徐倫ちゃんもそれでいいかな?」

徐倫「……チッ。わかったわよ」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 02:14:17.31 ID:4OOACiqN0<>

徐倫(ン……? 3対1……?)

徐倫「なに、みゆき、あんたあたしに賛成だったわけェ?」

みゆき「うん」

みゆき「やっぱりみんな一緒にいた方が安心かなァ〜〜って……」

みゆき「徐倫ちゃんもそう思ったんじゃないの?」

徐倫「あたしは……」チラ

承太郎「?」

徐倫「別に」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 02:16:30.80 ID:4OOACiqN0<>

承太郎「じゃあ組み分けするぞ」

承太郎「仗助、お前は徐倫と一緒だ。ジョルノは俺と来い」

承太郎「あとは適当」

ジョニみゆ「!!?」ガビン

キャンディ「キャンディはぶられたクルー」

ジョニィ「いや僕の方が衝撃強い」

みゆき「はっぷっぷー」

徐倫「回復役を2つに分けるのは分かるけど……なんであたしが大叔父さんと組むのよォ」

ジョルノ「あなたが心配だからでしょう」

徐倫「あ?」

ジョルノ「仗助なら負傷してもすぐに治すことができますから。僕も同じようなことはできますが、痛みを伴いますし」

徐倫「!」

仗助「ま、なんだかんだで相思相愛ってことよ」

ジョルノ「よかったじゃあないですか。父親がろくでも『ある』人で」

徐倫「う、うっそくさッ! なら何であたしと組まねーわけ?」

キャンディ「じょりーんはパパと組みたいクル?」

徐倫「はァァー!? わけわかんねー! 別に、そんなんじゃねーし!」

仗助「またまた〜〜かわいーったらねーなァじょりーんちゃんはよォ〜〜」

徐倫「誰がだ! 頭さわんなコノヤロー!」

徐倫「クッソ。どいつもこいつもあたしをガキ扱いしやがって……」

ジョニィ「大人扱いしてほしいならしてあげるけど」

承太郎「」ドドドドドドド

ジョニィ「保護者がいなきゃね」

仗助「おいそこの爪男」

ジョルノ「わざわざ宣言するなんて命知らずってもんですよ」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 02:18:38.94 ID:4OOACiqN0<>

キャンディ「それで、二人はどっちのチームに入るクル?」

みゆき「えーっと……」

35「」ドドドドドド

46「」ギャーギャーギャハハハッ

みゆき「徐倫ちゃんと一緒で!」

ジョニィ「えええッ! ちょ、勘弁してくれよ。あの二人圧迫感すごいんだよ!」


 ポンッ


ジョニィ「」ギクッ

承太郎「『よろしく』な……君とは色々と話したいところだ……そう色々と……」

ジョニィ「ジャ……」

ジョニィ「ジャイロォォオオーーーーーーッ!!」

ジョルノ「自業自得ってやつですね」

キャンディ「ならキャンディはじょりーんと一緒クルー」

みゆき「あっそうだ、今のうちに変身しとかないと」レディー…

徐倫「うおっそーだ私も」ゴーッ

ジョセフ(グダグダだぜー)
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 02:20:16.52 ID:4OOACiqN0<>
 ――こうしてキャンディたちはいよいよバッドエンド王国の城に乗り込んだクル。



 【正門】

承太郎「さあ……行くぜ」

ジョルノ「ええ。期待していますよ。そばに『弱点』のないあなたが、どれほどのものか」

承太郎「……」

ジョルノ「だから徐倫をあちらに組み分けたんでしょう?」

承太郎「……やれやれ。てめーは敵に回したくねーな」

ジョニィ「」ガクガク

補助の人「」ニョホニョホ オロオロ



 【裏門】

仗助「いいかおめーらー。危なくなったらすぐ引返すこと。なるべく固まって行動すんだぜー。あとトイレ休憩はねーから今のうちに済ませとけよー」

ハッピー「はーい」

徐倫「遠足かッ!」


キャンディ「突入クルー!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 02:21:57.27 ID:4OOACiqN0<>

徐倫「ストーンフリィィーー!!」

徐倫「……の、糸を滑り込ませてドアを開けたわ」

ハッピー「すごーい。便利ー」

徐倫「感心してねーでとっとと行くわよ」

ハッピー「あ、ちょっと待って」

仗徐「?」

ハッピー「ここにボタンがある」

徐倫「ボタンン〜〜?」

ハッピー「押してみていいかな?」

仗助「一瞬だけならいんじゃね?」

ハッピー「そうだね。何か起こったら手を離せばいいんだし」ポチッ


 パカッ


3人「!?」


\ギャアアアアアアアーーッ/

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 02:23:05.41 ID:4OOACiqN0<>

ジョルノ「……」

承太郎「どうした?」

ジョルノ「いえ、本当にあの3人を組ませてよかったものかと」

ジョルノ「体力はともかく、知力に不安があるんですよね」

承太郎「そうか……俺はそいつに不安を感じているんだがな」チラ

ジョニィ「」ビクゥッ

ジョニィ「ハ、ハウゥ……ジャイロ、ジャイロォォ……」ガクガク

ジョルノ「あなたが脅かしすぎるからですよ。ジョニィも、いい加減僕の後ろに隠れるの止めてください」

承太郎「……」ピクッ

承太郎「さっそくお出ましか」

ジョルノ「!」

ジョニィ「」ハウゥ

プッチ「……」ドォォーーンッ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 02:33:45.22 ID:4OOACiqN0<>

プッチ「なぜだ」

承GIO「?」

プッチ「君に言っているのだ、ジョルノ・ジョバァーナ」

プッチ「DIORの……わが友の息子でありながら、なぜ父の復活を阻止しようとする」

ジョルノ「……どうやらあなたがプリキュアを襲った犯人で間違いなさそうだ」

ジョルノ「あなたのような人間を友人に持つなんて、父とは会ったことありませんが、どの程度の人物かは見当がつきました」

プッチ「答えるのだ。ジョルノ・ジョバァーナ!」

プッチ「DIORの崇高で偉大な遺伝子を受け継ぐ君が、なぜ」

ジョルノ「あなた勘違いしています」

ジョルノ「僕に父はいません。種はありましたが」

プッチ「!」

承太郎「やれやれ、いい性格してるぜ」

ジョルノ「事実を言ったまでですよ」

プッチ「なるほど……ならば……残念だが、君も敵とみなすとしよう」

承GIO「!」ザッ

プッチ「友のところに行かせはしない……ッ! 決して!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 02:43:15.74 ID:4OOACiqN0<>

 ヒュウウーー


仗助「うげっ!」

ハッピー「ぎゃん!」

徐倫「でぇッ!」

仗助「ぐっ!」

徐倫「い、いってェェ〜〜!」

ハッピー「ビックリしたぁ〜」

徐倫「まさか床が開くとはね」

仗助「お、おれの上から退いてくれよ……てめーら」

徐倫「うわっ、ごめん大叔父さん!」

ハッピー「怪我はない? キュアクレイジー」

仗助「あれなんか略された」

徐倫「じゃああたしは……」

ハッピー「キュアフリー?」

徐倫「あ、そことってくる」

ハッピー「だってキュアストーンじゃあかわいくないし」

仗助「その感性、嫌いじゃあねーぜェ〜」

ハッピー「なんかわかんないけどほめられた」エヘ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 02:45:14.39 ID:4OOACiqN0<>

徐倫「とりあえずここはどこ……って」


 ドォォーンッ


徐倫「な、なんなのこの物々しい設備」

徐倫「まさか……いや、まさかよね、まさか」ハハハ

ハッピー「あ、かんおけ」

仗助「よし開けてみっか」

徐倫「うわああああっちょっと待ったァー!」


 バゴーンッ


仗助「開けた」

ハッピー「ひらいた」

徐倫「あいちまった……」


 ジャァァーーンッ


仗助「何だ。中で寝てるやつがいたぜ」

ハッピー「うわー、すっごくきれいな人ー」

徐倫「えーっと、棺桶の蓋を拝見」

ハッピー「うわえーごだ。とてもよめない」

仗助「D・I・O・R」

ハッピー「でおーる?」

仗助「ディオールか……女性向けブランドみてーな名前だな」

3人「……」

徐倫「集合」ピッ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 02:46:59.74 ID:4OOACiqN0<>

ハッピー「えー!? えー!? なんで!? あの人ラスボス的な人だよねェ〜〜!?」

徐倫「こっちが聞きてーわよバガッ!」

徐倫「あ〜〜チクショォー! なんであんなところにッこんな抜け道があるのよォ〜〜!」

徐倫「今のあたしたちッ! ドラクエでいうトコロのやっとヒノキの棒から剣に武器が持ち替わったような段階よ!? 勝てるかっつーの!」

仗助「しかしよォ……やっこさん、今は害はなさそーだぜ。ぐっすり眠ってるみてーだ」


 スースースヤスヤ


徐倫「確かに……腹が立つほど安らかな寝顔だわ」

ハッピー「まるで眠りの国のお姫さまだね」

徐倫「ぞっとしねーたとえね」


 スースーWRY…スースー


仗助「……」

ハッピー「……」

ハッピー「ねえ、私たち……きっと同じことを思ってると思うんだけど……」ドドドドドド

仗助「ああ、俺も同意見だぜー……」ドドドドドド

仗助「ところで俺はマジックを持っている!」

ハッピー「グッド!」バァーンッ

徐倫「グッドくねぇーー! 何考えてやがんだクソガキども!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 02:48:35.99 ID:4OOACiqN0<>

徐倫「こいつを目覚めさせねーようにするのが最重要事項でしょうがよー!」

仗助「ん、そう言われっとそうだな」

仗助「じゃあ額に肉の字くれーで勘弁してやろう」

ハッピー「私はほっぺにネコさんのおひげ描くねー。にゃにゃんがにゃん、と」

徐倫「だからやめろっつてんのよォー!」

仗助「いいか徐倫、どんな時でも童心と日常の心を忘れちゃあいけねーんだ……だからよォ〜」

ハッピー「今キュアクレイジーがいいこと言った!」

徐倫「だぁー! もう! 勝手にしやがれ!」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 02:51:27.44 ID:4OOACiqN0<>

仗助「言われなくてもそうさせてもらうぜー」

ハッピー「絵だけじゃあメッセージ性がないから文字も書いてあげよっと」

ハッピー「う、る、と、ら、はっぴー……キャンディも描いたげる〜」

キャンディ「クルー♪」

仗助「じゃあ俺グレートって書く」

ハッピー「うわっ、えーごだ、崩し字だ、すごーい!」

仗助「クックック……28さいの頭脳舐めんなよ」

ハッピー「じゃあ私は……あーもう書くスペース無いや」

仗助「ううむ、一通りやっちまった感があるが……」

ハッピー「物足りない」

仗助「そう。それだ」

ハッピー「ところで私は髪ゴムを持っている!」

仗助「グレート!」バァーンッ


徐倫「くっ……」フルフル

徐倫(た、楽しそうじゃあねーかチクショーーッ!!)



 ――ちょっと仲間に入りたいと思ってしまった徐倫であった。

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 02:58:37.25 ID:4OOACiqN0<>

徐倫「さて、気が済んだところで本題よ」

徐倫「どうやらこの男はバッドエナジーが満タンになったら起き出すみたい」

仗助「それまでひたすら……それこそ眠りの呪いをかけられてるみてーに寝てばっかってことか」

ハッピー「今何%くらいたまってるんだろー」

徐倫「80くれぇじゃあない」

仗助「いや90はいってると見たな」

徐倫「目盛が結構高いトコロにあるわね……こっからじゃあよくわかんないわ」

キャンディ「そういう時は『ちょうちょデコル』を使うクルー」

ハッピー「はーい」


 カシュァンッ
 レッツゴーッ
 チョ・ウ・チョッ!


ハッピー「」フワン

ハッピー「羽が生えた!」

仗助「おーかわいいかわいい」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 03:09:05.07 ID:4OOACiqN0<>

徐倫「そのままあっちまで飛べる?」

ハッピー「了解!」パタパタ

ハッピー「えーっと……はっぷっぷ〜、まァーたえーごだ。読めないよォー」

徐倫「スペルは?」

ハッピー「えふー、ゆー、えるえるっ!」

仗助「F……U……」

徐倫「LL?」

仗徐「『フル』だとォォオオーーーッ!!?」

ハッピー「やだなー、『ふる』じゃなくって『えふゆー』……」

徐倫「いいからこっち降りてきなさい!」

仗助「バ、バカなッ! 復活まではあと二週猶予があるはずだぜーー!(※6月25日現在)」

徐倫「二回分のバッドエナジーはどこから……」ハッ

徐倫「うおおおおおっ! 『ここ』からだァーー! ディアボロンとキラリーナが集めた分ッ!!」

仗助「なるほど納得大ピンチだぜ」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 03:11:41.82 ID:4OOACiqN0<>

仗助「うおおおおおっ機材が唐突にガタガタ言い始めたぜこんにゃろー!」

徐倫「あたりに尋常じゃあない雰囲気が漂ってるわ!」

ハッピー「も、もしかしてもうすぐ復活するの?」

ハッピー「『あれ』で?」

仗徐「……」

ハッピー「ど、どおーーしよォーーッ! キュアクレイジー!」

仗助「お、俺に聞かれてもよ〜〜あっそうだ承太郎さんに聞きゃあいいんじゃあねーか!」

徐倫「二言目にはそれだなテメーわっ!」


 Prrrrrr


承太郎『仗助か……今敵とエンカウントしたところだ。もうかけてくるな』ブチッ

仗助「現実は非常だぜ……」

徐倫「とか何とか言ってる間に……」



DIOR「……」ムクゥリ

仗徐「」

ハッピー「……起きちゃった」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 03:14:19.60 ID:4OOACiqN0<>


ジョニィ「もうやだ……僕ダニーランドに帰る」グスッ

補助の人「」ニョホニョホ オロオロ

プッチ(なんだかよくわからないうちに一人は再起不能になっているが……依然としてこの二人は危険だ)

承GIO「……」

プッチ(この二人……いったいどれほどの修羅場を潜り抜けてきたのか、まったく隙がない)

プッチ(接近戦では不利か……ならば)


 Prrrrrrr
 Prrrrrrrrrr


プッチ「……」

プッチ(あ、あのちっぽけな3幹部がァ〜! 時と場所をわきまえてコールできないのかァァ〜〜!!)


 Prrrrrrrrrr
 Prrrrrrrrrrrrrrr
 Pwrrrrrrrrrrrrrrrrrrr


プッチ「ちょっと失礼」ピッ

承GIO「……」

プッチ「ハロー? 一体なんだ」イライラ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 03:15:17.41 ID:4OOACiqN0<>

??『……』

プッチ「……?」

??『プッチ……』

プッチ「……!」

プッチ「こ、この声は……まさか……」

??『知っているか……』

プッチ「き、君は……!」

承GIO「……!」


??『油性マジックの落書きはな……マーガリンで消える』

プッチ「DIOォォォォォRッッ!!!」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 03:17:19.27 ID:4OOACiqN0<>

プッチ『ディ……DIOッッRッ!!! ああDIO……Rッ! 君の声をもう一度聞けるとは……DIO!R!』

DIOR「まずはお礼を言わなくちゃあな……わが友よ」

プッチ『DIOR……私はやっと君と……ああDIOR! 君がDIORか、DIO、DIO……Rッ!』

DIOR「やかましいうっおとしいぞ(ああ私だよ……プッチ)」

徐倫「ベタなことすんなコイツ!」ガビーン

プッチ『……今のは私に言ったのかい?』

DIOR「そんなことよりプッチよ、聞いてくれ。復活して気が付いたことがあるんだが」

プッチ『何だい?』

仗助「あいででででででッ!! ギブギブギブッ!」バンバン

DIOR「私偶数部と相性がいい」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 03:25:39.06 ID:4OOACiqN0<>

プッチ『!? ど、どういう事だッ! 君の所にジョジョキュアが来ているのか!?』

DIOR「ああ、だが気にするな。私は気にしていない」

DIOR「まったく気にしていないともフハハハハ」メキメキ

仗助「ごっは、しぬしぬ」

DIOR「しねしね」

徐倫「逆エビ固めェ……重い・苦しい・スタミナがガリガリ削られるっつースタンダードながらえげつねェ技……」

ハッピー「なんで起き抜けにそれをやるの?」

徐倫「あたしにも分かんないわ」

仗助「ちょ、マジッタンマタンマ!」バンバン

DIOR「殺し合いにタップなんて概念はないぞォー4部主人公ゥ」

徐倫「プロレス技の概念もないわよ」

仗助「決まっちゃってる、決まっちゃってるぜェー」

ハッピー「キュアクレイジー、こういうときこそスマイルスマイル!」

仗助「」ニカッ

DIOR「」キランッ

ハッピー「」パシャッ

徐倫「なにこれ」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 03:28:28.12 ID:4OOACiqN0<>

 Prrrrr


徐倫「もしもし?」

承太郎『俺だ』

徐倫「親父!? なんであたしの番号知ってんの」

プッチ『ハウッ、そういえば君もなぜ僕の電話番号を? ま、まさか……』ポッ

DIO「ハハハ、それはね、内線だからだよプッチィ」

徐倫「っつーか親父プッチとかいう奴とエンカウントしてんだろ! なに呑気に電話してんだよッ」

承太郎『いや……あっちずっと話してるし……いいかなって』

徐倫「なら加勢に来てよ! こっちは大叔父さんが大変なことに……」

仗助「栄光は……お前に……ある……ぜ……徐倫」ガクッ

徐倫「おおおじさぁぁ〜〜〜んッ!!」ブワッ

ハッピー「キュアクレイジぃぃーーっ!」ブワッ

DIO「さて。次は君たちの番だな、お嬢さん」

ハッピー「ど、どうしよう……あの人に裸締めされたら私抜けられる自信がないよ」

徐倫「安心しろ。あたしもない。っつーか誰もねえ」

承太郎『俺はある』

プッチ『私はちょっとないな……』

徐倫「会話に入ってくんな! いいからテメーらはテメーらでやってろォ!」ブチッ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 03:48:37.25 ID:4OOACiqN0<>

 Prrrrr


ハッピー「間髪入れず掛かってきたっ」

徐倫「しつけェーんだよ糞親父ッ」ブチッ

徐倫「ムカついたから着拒してやる」

ハッピー「えーかわいそうだよー」

DIOR「ムッ?」


『うおおおおぉぉその携帯を寄越せェェェーー!』

『なんだとォォォーー! これは私とDIOの愛に満ちた対話のために必要ッ渡すわけには……!』

『スタープラチナッ』

『ホワイトスネェェイクッ』ブツッ


徐倫「ああ、しまったわ……あたしのせいであっちまでギャグ空間に……」

ハッピー「気にすることないよ。スマイルスマイル」

徐倫「そればっかだなてめーは」 <>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 03:52:30.68 ID:4OOACiqN0<>

DIOR「フフ……におう。におうぞ」

ハッピー「えっ」

徐倫「えっ」

ハッピー「徐倫さん脇シューってするやつ持ってる?」ヒソッ

徐倫「一瞬思ったけどさ……そう言う事言ってるんじゃあないと思うわよ、多分」

DIOR「ジョースター家の『におい』が君たちから漂ってくる」

DIOR「ふん? 顔付きからして君かな?」

徐倫「だからなんだってのよ」

徐倫(コイツ……なんかヤバい。本能的に『マズイ』って感じがビンビンするわァ〜〜)

DIOR「出会いを操作する運命というモノがあるなら……なかなか粋なことをする」

DIOR「ジョースターで、しかも女……またとない馳走ではないか」

ハッピー「食べるの!?」

DIOR「食べるさ」

徐倫「いい笑顔!」

徐倫(い、いや、そうなわけない……そんなグロイ話じゃあなくって、これは……!)

ハッピー「?」

徐倫(ああ! 私もこんくれーハッピーな頭になりてェー!)
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 03:54:10.68 ID:4OOACiqN0<>

DIOR「気が強そうだな……そういうところも気に入った」

徐倫「ちょ、てめー何考えてやが……寄るなチクショー!」

DIOR「そう怯えるな……何も怖いことなどないんだよジョースターの末裔よ」フーフー

ハッピー「やだあの人すごい興奮してる! 目とか真っ赤だし!」

徐倫「それは元からだろ」

DIOR「クククッ、そうだなァー私は興奮しているのかもしれんなァー」

ハッピー「ひっ!」

徐倫「『ストーンフリ』……」

DIOR「ごちゃごちゃ抜かさずこのDIOに鮮血を捧げろ!」

DIOR「そしてこのDIOの子供を産めェェーー!」

徐倫「言いやがった! 純真な子供の前でこのヤロォー!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 03:57:24.63 ID:4OOACiqN0<>

【問題:あかちゃんはどこからくるでしょう?(NGワード:コウノトリ、キャベツ畑)】


 ピンポーンッ


ハッピー「お父さんとお母さんが『子供が欲しいね』って言って一緒に寝ると神様が運んできてくれるんだよ!
    (ソース元:しょうがくせいの保健体育)」



徐倫「微妙に合ってるのがむかつくわァー」

DIOR「そこまで言うならすべて言ってしまえばよかろうになァ」

ジョセフ『育児経験のないテメーにはわからねーだろうぜッ! DIO!』

DIOR「ヌムッ」

徐倫「ひ、ひいおじいちゃん!」

ジョセフ『てめーの目的の為に誰かを殺すじゃあ飽き足らず……うちのひ孫をこまそうなんざあ! こりゃあメチャ許せんよなァーー!』

ハッピー「こます?」

徐倫「その単語、今すぐ忘れろ」

ジョセフ『うおおおおおおっブッ壊すほどシュート!』

DIOR「くどいッ! 波紋なんぞry」


(中略)


ジョセフ『俺は……お前らを……見守って……いるぜ』ガクッ

ハッピー「パクトのようせいさぁぁ〜〜〜〜ん!!」

徐倫「やれやれだわ……親子揃ってやれやれだわ……」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 04:07:11.20 ID:4OOACiqN0<>

プッチ「DIOだッ!」バギッ

承太郎「ヒトデだッ!」ボゴォッ


ジョルノ「前提からして間違ってると思いますあの言い争い」

ジョニィ「そもそも何を争ってんの?」←復活

ジョルノ「さあ……じゃ、僕たちは」

ジョニィ「帰る?」

ジョルノ「帰りませんよ。プリキュアを助ける手がかりを見つけましょう」

ジョニィ「時間測らないでいいの?」

ジョルノ「無制限マッチに切り替えましょう」


プッチ「DIOの方が髪の毛サラサラ!」バギィッ

承太郎「ヒトデさんの方が触手多いだろうがオラァ!」ボゴォッ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/06/25(月) 04:07:45.34 ID:4OOACiqN0<>


 今日はここまで
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/25(月) 04:54:17.60 ID:q8Wd2UaGo<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/25(月) 07:57:31.72 ID:wJS1VllIO<> 乙
触手の問題かよ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/25(月) 09:20:03.87 ID:e4HXItzIO<> もうわけがわからないよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/25(月) 13:30:02.12 ID:Q/UXvvAIO<> つまりウルフルンさんは今頃レクイエムの真っ最中なのか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)<>sage<>2012/06/25(月) 23:25:50.60 ID:3ps+ZrM8o<> ギャグなのにそこらのジョジョSSよりキャラの特徴が捉えられてて困る
いやいい意味で <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/25(月) 23:50:37.19 ID:7v4munlSo<> >>298
仗助と徐倫が特に秀逸だよねww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2012/06/26(火) 23:51:12.14 ID:LOXE+OV/o<> 回復役が真っ先に沈んでんじゃねーww <> ◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/01(日) 22:28:34.07 ID:42ZgKSet0<> >>298
前もちょろっと言われたけど
ジョナサンさん⇒やわらかい
ジョセフ⇒カマっぽい
承太郎⇒三点リーダー多用
仗助⇒だらしない
ジョルノ⇒慇懃無礼
徐倫⇒ガサツかわいい
ジョニィ⇒やかましい
を意識してればそれっぽくなる <>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/01(日) 22:30:02.64 ID:42ZgKSet0<>

前回の成績

○DIOR(逆エビ固め 4分44秒)仗助●
○DIOR(波紋なんぞ触れなくても攻撃はできる 5秒)ジョセフ●
プッチ(無制限マッチ続行中)承太郎



〜〜〜〜〜〜〜〜



徐倫「」ドドドドドドド

DIOR「」ドドドドドドド

ハッピーキャンディ「」こーん

DIOR「フハハハハ、待て待てェィ〜」

徐倫「うおおおおおっこっちに来るんじゃあねェークソカスがァーッ!」ドドドドドド

ハッピー「二人とも……すっごく足速ーい!」

キャンディ「掘り下げるべきはそこじゃあない気がするクル」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/01(日) 22:35:26.46 ID:42ZgKSet0<>

DIOR「吸血鬼の速力に勝てると思うてか」ガバァ

徐倫「ぎゃああああああやめろォーー!! これ以上は少女漫画でも少年マンガでもアウトだ馬鹿ァ!」

DIOR「青年誌に異動すればよかろうなのだァーー!」ビリビリィッ

徐倫「いやーー!!」

ハッピーキャンディ「「/////」」キャー

DIOR「ようやく大人しく……ヌゥッ!?」

DIOR「こッ、これはッ!」

徐倫「『ストーンフリー』……体のモザイクが入る部分を糸状に解いたッ!」バァーーンッ

DIOR「グッ……さすがはエリナのひ孫の孫、このDIOでさえ若干引くほどのなりふり構わなさッ」

徐倫「おっぱじめようとしてるテメーが言えるか」ゲシッ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/01(日) 22:46:01.58 ID:42ZgKSet0<>

ハッピー「さっきから二人とも何してるの?」

キャンディ「戦うわけでもなくもちゃもちゃ絡み合ってクル?」

徐倫「あーうん、なんつーか」

DIOR「子作りだ」

徐倫「だから言ってんじゃあねーよ!」

DIOR「子作WRYだ」

徐倫「ぼかせてねェ!!」

ハッピー「えぇ? でも子作りってお父さんとお母さんしかできないことだよ?」

DIOR「何なら『まざる』か? ちいと乳臭いが、デザートにはちょうどよかろう」

徐倫「何言ってやがるテメェー!」ガビーン

ハッピー「やだなぁ、デザートじゃなくってスイーツだよ」ウフ

徐倫「どうでもいいーー!!」ガビーン

DIOR「どう違うと言うのだ」

ハッピー「えぇー? デザートって何か……オジサンっぽい?」ユトリィー

DIOR「……」

徐倫「ちょっと傷ついてる!」ユトリコエー

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/01(日) 22:52:54.17 ID:42ZgKSet0<>

DIOR「ふん……大人しくしていれば優しくしてやったものを。よほど激しいのが好きと見える」

ハッピー「ハゲシイ子作り?」

徐倫「その辺深く考えなくていいから!」

DIOR「参考までに教えてやるが、別に夫婦でなくとも子作りはできるぞ」

ハッピー「えぇ〜〜〜〜〜〜?」

徐倫「うそ嘘! いやウソっつーか本来は夫婦でやることだからな!」

ハッピー「う、うーん、混乱してきちゃった」

ハッピー「DIORは徐倫ちゃんと子供を作りたくって、でもそれはお父さんとお母さんがやることで、でもDIORは子作りしたいって言ってるわけだから……」

ハッピー「これってつまり……!」ハッ

ハッピー「プロポーズ!?」リーンゴーン


〜〜〜〜〜〜〜〜〜


承太郎「父は許さんぞォォー!」

プッチ「ぐはォッ!」ボギャァァッ

承太郎「チッ、嫌な予感がしやがる……立ちな、神父。次の一撃で終わりにしてやるぜ」

プッチ「お前……だんだんクチが悪くなってきたな」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/01(日) 23:06:39.19 ID:42ZgKSet0<>

ハッピー「あわわわわ……どォしよおォォ〜〜〜徐倫ちゃん! プロポーズだよォォ〜〜〜生プロポーズだよォォ〜〜生ポだよォォ〜〜!!」

徐倫「なんであんたが慌てんのよ。っつーかそんなピュアなもんじゃあねーから」

DIOR「私は一向に構わんが」リーンゴーン

徐倫「結構乗り気!? あっ違ェすげー乗り気だッ! 既に式のことまで考えてやがる!!」

DIOR「」ホワンホワン


 ウフウフアハアハ
 キャッキャワンワングルグル


ハッピー「うんうん、やっぱりハネムーンは豪華客船で世界一周だよねぇ〜」


 ドグォォォンッ


ハッピー「そして沈没」

徐倫「何で!?」


 徐倫『でも言えることはただ一つ』

 徐倫『徐倫・ブランドーは……あなたとともに死にます』


徐倫「死なねーよ!! やめろ!! 妄想の中ででもあたしのキスを奪うんじゃあねェェーー!!」

DIOR「ヌムッ、何がいかんというのだ。シチュエーションか」ズキュゥゥゥンッ

徐倫「すべてだバカヤロォーッッ!!」

ハッピー「そうだよ! こんなハッピーなお話を作れるくらいなのに、あなたはどうして全てをバッドエンドにしようなんて思ってるの?」

徐倫「すげぇ無理やり話題変えてきたわね」

DIOR「フッ……お前たちにはわからんさ」

ハッピー「そんなの、話してみなきゃわからないよ!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/01(日) 23:18:10.77 ID:42ZgKSet0<>

DIOR「……」フッ

DIOR「よかろう。話してやる……そう、それは1881年のある日のことだった……」

徐倫「そっからッ!?」

DIOR「私は父の墓にペッてした後2ページ使って馬車から降りたわけだが……」ズシン

徐倫「ああッ! いくら四足あるからって大叔父さんを椅子にしないでッ!」

キャンディ「ヘビークル」

ハッピー「色んな意味でね」

DIOR「そうしたら毒がバレたのだ」ヒョイ

徐倫「足浮かせんな! 100s超の巨体に大叔父さんが壊れちゃう!!」

ハッピー「かわいそうなエリナさん……」グスッ

徐倫「もう第一部完してるゥーーッ!?」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/01(日) 23:25:13.57 ID:42ZgKSet0<>

DIOR「なんやかんやで私は蘇った……そして私の目的は世界征服などという陳腐でなまっちょろいモノではない」

ハッピー「あ、そうなの?」

ハッピー「ならもう帰っていいのかな? 仲間のみんなは戻してもらって……」

徐倫「いいわけねーだろこの馬鹿が!」

ハッピー「あっそっか! それじゃあオオカミさんたちが元に戻らないもんね!」

徐倫「いやそうでもなくて……あーもうそれでいいや」

ハッピー「オオカミさんを巻き込んでまで復活して、あなたは何をするつもりなの!」

徐倫「ビックリしたッ、いきなり主人公に戻るなよ」

DIOR「フフフフフ、君たちには少し難しいかもしれないが」

DIOR「……そうだな。まず、人間は何のために生きると思うね?」

ハッピー「恐怖を乗り越えるためかな」

徐倫「!?」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/01(日) 23:40:04.90 ID:42ZgKSet0<>

DIOR「意外だ。驚くほど望みどおりの答えが返ってきたぞ……というか、もともと答えを知っていたかのような即答ぶりだ」

ハッピー「うん! だってこのノートに書いてあったもん!」テレーン

DIOR「」バシィッ

ハッピー「あ」ヒッタクラレタ

DIOR「……読んだのか」

ハッピー「……」

DIOR「読んだのかと聞いているのだッ! そこな少女ッ!」

ハッピー「うん」

DIOR「……」

ハッピー「?」

DIOR「」スゥーッ

徐倫(何だ? 棺桶の方に戻って……)

DIOR「」バフッ

DIOR「〜〜〜〜〜ッッ〜〜〜〜〜ッ!!//////////」ダバァーッ

ハッピー「枕に顔うずめてジタバタしてる!」

徐倫「黒歴史が親に見つかった時のポーズゥゥーーッ!!」ガビーン

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(宮城県)<>sage<>2012/07/01(日) 23:40:40.66 ID:2xEYsx09o<> 西尾…… <> ◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/01(日) 23:47:16.29 ID:42ZgKSet0<>

DIOR「馬鹿な……このDIOが……いやDIORが……恥ずかしくて……奴らを直視できないだと……!」グスッ

ハッピー「そんなに落ち込むことないよ。今の格好だって相当アレだよ」

徐倫「否定できねーのがつらい所ね」

DIOR「だがおかしい……このノートは私の死後、承太郎があまりのいたたまれなさに処分したはず」

ハッピー「なんかねー、灰みたいなのが保存されてたからキュアクレイジーが直してくれたの」

DIOR「この薄汚いイスがァァーー!!」ボギャァーッ

徐倫「大叔父さーーん! っていうかもう完全に無機物認定されてるゥー!」

ハッピー「それで『てんごく』って何なの?」ピョン

DIOR「うんまあ……精神の行きつく場所ってゆうか……」ギシ

徐倫「さらっと二人とも着席してんじゃあねーよ! そろそろ限界だよその人!」


<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/02(月) 00:00:01.68 ID:iY1T2stX0<>





ヴァレンタイーニ「そこで私は言ってやったのさ。『HEYジャイロ、回転が楕円だぞ』ってね」HAHAHAHAHAHA!

 <続いてはお天気です

キラリーナ「美那子さん、お茶を取ってもらえるか……そう、ありがとう」



 ――今日のボス・おせんべいが口の中に刺さって死亡



ヴァレンタイーニ「君たちィ……少しはだな、あれだ、まあいいや」ピッ

ディアボロン「ちょ、チャンネル」ガバッ

ヴァレンタイーニ「この時間帯はブランチだろ」

ディアボロン「ねーよ。ヒルナンデス一択だし」

キラリーナ「ふふ、そうだね、今度一緒に買いに行こう、君に合う指輪を探しに……」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/02(月) 00:01:06.81 ID:iY1T2stX0<>

ディアボロン「ブランチとか裏にライバルがないから生き延びてるようなクソ番だろ」

ヴァレンタイーニ「イメキャラでいうならこちらの圧勝だ」

ディアボロン「フェルナンデス君ばかにすんな。確かにキモいが」

ディアボロン「うわほら、もう始まるし」ピッ

ヴァレンタイーニ「ふざけるなこら」ピッ

ディアボロン「いやこっちが最初にとってたし」

ヴァレンタイーニ「そもそも二分おきに死ぬ人間がチャンネルどうこう言う事自体間違ってる」

ディアボロン「んだとー。グルメしか能がない番組見てるからますます肥えるのだドちんぽやろう」

ディアヴァレ「「……」」ゴゴゴゴゴゴ

ヴァレンタイーニ「D4C!!」

ディアボロン「キングクリムゾン!!」

キラリーナ「水を差すようだが、ブランチは毎週土曜でヒルナンデスは月〜金だぞ」

ディアヴァレ「「!?」」

キラリーナ「日曜はいいとも増刊号ですよね。美那子さん」ピッ

ディアボロン「ちょ、アリかよ」

ヴァレンタイーニ「というかお前がテレビ欄独占してるから混乱するのだ」

ディアボロン「そーだそーだよこせヴァッファンクーロ」

キラリーナ「黙れ。誰のカネで新聞取ってると思ってる」バサァッ


ジョルノ「……」

ジョニィ「……」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/02(月) 00:16:30.10 ID:iY1T2stX0<>

ジョルノ「どうやら僕たち、見てはいけないものを見ているようだ」

ジョニィ「散策していたら座敷部屋があると思って覗いてみたらものすごく寛いでるなアイツら……」

ジョルノ「フム。しかし、興味深いものを見つけましたよ」

ジョルノ「見てください。あの積み上げられた座布団の隣にあるものを」


 <モチャ


ジョニィ「ものすごくぞんざいに置いてあるが……あれは」

ジョルノ「ええ。信じられません」

ジョルノ「DISCをケースに入れずに放置するなんて……」ギリッ

ジョニィ「そっちかよ。違うだろ。スマイルパクトだろう」

ジョニジョル「「……」」

ジョルノ「何かイマイチしまりませんね」

ジョニィ「基本ローテンションだからなァ僕たち」ニョホ

ジョルノ「ご謙遜を。あなたの大賞モノのリアクションには期待していますよ」

ジョニィ「嫌な認識持たれてるな僕」

ジョルノ「『ゴールドエクスペリエンス』」

ジョニィ「うわああああああああああああああああああッッッッ!!!!?」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/02(月) 00:19:20.63 ID:iY1T2stX0<>

キラリーナ「むっ?」

ディアボロン「誰だッ!?」

 <ピヨ

ディアボロン「何だ鳥か」

ヴァレンタイーニ「鳥が『うわあああ』って鳴くか?」

 <ウワアアアアアアアアア

3幹部「「「鳴いたァーッ!?」」」ガビーン



ジョルノ「ふう……なんとか誤魔化せたか」

ジョニィ「ふうじゃあないぞ! いったい何なんだァこれは!」

ジョルノ「落ち着いて。君の爪を植物に変えただけです」

ジョニィ「『だけ』って……これってマジに戻るんだよな? 今の僕の両手はまさに精神系ホラーって感じだぞ」

ジョルノ「つべこべ抜かさず頼みますよ」

ジョニィ「ちぇっ」

ジョニィ「『タスク』!」ドシュドシュドシュッ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/02(月) 00:26:35.46 ID:iY1T2stX0<>





DIOR「――つくづく考えてみたが、やはりおかしい」

ハッピー「何が?」

徐倫「この状況が?」

DIOR「いや。あの承太郎がノートの残骸を保存しておくとは考えにくい」

DIOR「ということは、別の誰かが回収し、今まで取っておいたのだ」

DIOR「そいつは私が天国に行きたがっているのを知っていて、なおかつ先の戦いに参加しなかった人間……って一人しかおらんではないか」

ハッピー「プッチって人? お友達?」

DIOR「私の唯一の親友だ」

DIOR「グッ……ま、まさか彼までこれを見たとは考えたくはないが……」

DIOR「何はともあれわが友は今いずこ! 映し出せ、鏡よ!」ユビパチーンッ


 ゴゴゴゴゴゴゴ


ハッピー「うわあ〜!」

キャンディ「今まで何の伏線もなかったのに突然ファンタジーなメルヘンな力を使いだしたクルー」

徐倫「なかったことにされた1部映画みたいな事しやがってッ!」

DIOR「ム。映ったぞ。どれどれ」


 プッチ『DIOの赤い瞳と金の髪と白い肌のコントラストはまさに絶対的美の空間の小宇宙ゥー!』バギャァッ

 承太郎『ヒトデさんのフォルムが魅力的なのはアクセサリーとして使われているところからも確定的に明らかァー!』ドゴォッ


DIOハピ徐倫「「「……」」」

キャンディ「何やってるクル?」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/02(月) 00:29:05.78 ID:iY1T2stX0<>

承太郎『ぐっ、はぁはぁ、ちょっとタンマだぜ』

プッチ『奇遇だな。私もそう言おうと思っていたところだ、はぁはぁはぁ』

承太郎『はぁはぁ、まさかテメーの愛がこれほどのものだとはな……』

プッチ『それはこちらのセリフだ……はぁはぁ』

プッチ『まさか……はぁはぁ、ヒトデ程度にこれほどまでに入れ込んでいるとは……少しでも気を抜けば私のDIORへの愛。略してDI愛が枯れ果ててしまいそうだ』

承太郎『はぁはぁはぁはぁ、それこそこっちのセリフだぜ、はぁはぁ、グッチョ』

プッチ『プッチだ』

承太郎『プッチ神父。俺のヒトデさんへの愛。略してデ愛のゲージがこれほどまでに削られたのはいまだかつてなかったことだぜ……』

プッチ『次が正真正銘最終ラウンドと言ったところか』

承太郎『ああ……行くぜオイッ!』


 グワッシィィーーンッ


徐倫「いやホント何やってんだよこいつらッ!」ガビーン

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/02(月) 00:37:42.64 ID:iY1T2stX0<>

ハッピー「そんな! 自分の持つ愛を代償に戦うなんて!」

DIOR「まさに身を削る闘い……フフフ、子供には刺激が強すぎるか」

徐倫「順応してんじゃあねー!」ガビーン

DIOR「あれを見ろ、キュアハッピー」

ハッピー「!」

ハッピー「二人とも『愛』のゲージが赤くなってる!」

徐倫「格ゲーか!」

DIOR「あれがゼロになった時、二人は」

ハッピー「ふたりは?」

DIOR「死ぬ」

徐倫「死ぬのー!?」ガビビーン

徐倫「つーか親父もプッチもスタンド使えよッ! オッサンが無理してバトル漫画チックにきばってんじゃあねー!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/02(月) 00:41:53.11 ID:iY1T2stX0<>

プッチ『うおおおおおおっDIOと出会ったことで足の指の骨が治りましたッ!』バギャーンッ

承太郎『ご使用方法は頭に貼るだけでオドロキの効果が得られるぜオラァー!』ボゴーンッ


徐倫「怪しい通販か!」

キャンディ「あの帽子のやつ、星じゃあなかったクルか」

ハッピー「ああ! み、見て!」

徐キャン「「!」」

ハッピー「キュアスター(プラチナ)のゲージが、みるみるうちに減っていく!」

DIOR「フフフフ、どうやら勝負あったようだな」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/02(月) 00:43:25.65 ID:iY1T2stX0<>

承太郎『ぐっ……うッ』

プッチ『たかがヒトデでここまで粘ったのは褒めてやろう……』

プッチ『だがッ! DIORの復活を目の前にして荒ぶる私に勝てるものなどいないッ!』

承太郎『ぐはッ』ボチャボチャボチャ


徐倫「スゲー吐血した!」

ハッピー「ま、まだだよ!」

徐倫「いや致死量だろあれ」


プッチ『それ以上動くな……苦しみが長引くだけだ』クルッ

承太郎『……っ』

プッチ『さらばだ、承太郎……』



徐倫「……」

徐倫「え? ちょっと待って。マジで死ぬの? 親父」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/02(月) 00:47:33.33 ID:iY1T2stX0<>

ハッピー「だからさっきからそう言ってるじゃない」ハププ

DIOR「まったく呑み込みの悪い奴だ」

徐倫「え? え? だって……ウソでしょ?」

承太郎『』

徐倫「お、親父……」

徐倫「クソッ!」バッ

DIOR「おっと。どこへ行こうというんだね」

徐倫「……そこをどけ」

DIOR「今更助けに行こうと? 無駄無駄、無駄ってものだよお嬢さん。たとえ君が駆けつけたところで……」

徐倫「『どけ』と言ってんのよオラァーーッ!!」

徐倫(こんなわけのわかんねーことで……死なれてたまるかーッ!)

徐倫「『ストーンフリィィーー』!!」

DIOR「よかろう」ニヤッ

DIOR「相手をしてやる……」ドドドドドド

キャンディ「ま、待ってクル!!」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/02(月) 00:51:04.08 ID:iY1T2stX0<>

DIO徐「「!?」」

ハッピー「じょ、徐倫ちゃん、あれ……」

DIOR「……!」ドドドドドド

徐倫「あ……!」



プッチ『……!』ドドドドド

承太郎『……』ドドドドド


 ドバァァーーンッ


プッチ『ば、馬鹿な! 愛のゲージがゼロになった今ッ! お前はもう立ち上がることすらできないはず!』

承太郎『……なぜ』

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/02(月) 00:56:23.66 ID:iY1T2stX0<>

承太郎『俺が……わざわざヒトデさんへの愛を……ゴリ押ししていたと思う……』

プッチ『ハッ ま、まさか!?』

承太郎『そう……俺が本当に……いちばんに愛しているのはヒトデさんじゃあねえ……』ゴゴゴゴゴゴ

プッチ『あ、ありえん!』

プッチ『戦いの中でしか生きられないお前が……これ以上何を愛すると言う!?』


徐倫「!」ハッ


承太郎『俺にはヒトデなんかより……もっと大切なものがあるッ』

承太郎『くらいな……この愛ッ』

承太郎『これが俺の……』

徐倫「……!」ゴゴゴゴゴゴ

DIOR「……」ゴゴゴゴゴゴ

ハッピー「……!」ゴゴゴゴゴゴ








承太郎『イルカさんへの愛だァァーーーッッ!!』ドギュゥーン

徐倫「期待したあたしが馬鹿だったよチクショーッ!!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/02(月) 01:00:38.66 ID:iY1T2stX0<>

承太郎『つぶらな瞳カワイイだろうがオラァーッ!』バゴーン

プッチ『ぐばァッ!』

プッチ『ば、馬鹿な……』

プッチ『イルカへの愛……略してイ愛……ハッ!?』

承太郎『気づいたようだな……そう。ローマ字にするとIAI(アイ・愛・あい)!!』



ハッピー「す、すごい!」ワッ

DIOR「ウィジャ盤でいうなら『DEATH』の文字が揃ってるレベル……ッ!」グヌヌ

徐倫「ごめん盛り上がりどころが分からない」

仗助「さっすが承太郎さんだぜェ〜……!」プルプル

徐倫「椅子に甘んじてた人がここにきて喋り出したッ」



プッチ『ぐっ……ま……』

プッチ『負けた……』ドサッ



ハピ仗「「勝った!」」ワァッ

DIOR「……プッチ」ギリッ


徐倫(……わ)

徐倫(わけがわからねェーーッ!)



承太郎『ありがとう&あいしてるぜ……うみのいきものたち……!』ドォォーーンッ



<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/02(月) 01:11:34.89 ID:iY1T2stX0<>

DIOR「クックック……さすがは我が宿敵の孫の孫と言ったところか。やはりジョースターの血筋は侮れん」

徐倫「すでに二人、親父より血筋の濃い奴らがやられてんだけどな」

キャンディ「そういえばジョセフはどこ行ったクル?」

DIOR「ああ、座り心地がよさそうなんで座ろうとしたら消えた(パクトに)」

仗助「あの糞ジジイ……」

キャンディ「こうして家族の溝は深まっていくクル」

ハッピー「へぇ〜〜勉強になりまーす」

承太郎『次はテメーだ、DIOッ』

徐倫「見えてるのが見えてるのかよッ」

DIOR「まあぶっちゃけ『世界』がカメラ回してるだけだしな」

徐倫「聞かなくてもいい事実を知っちゃったわ」

承太郎「3秒で来た」バーン

徐倫「うわビックリしたァ!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/02(月) 01:14:48.90 ID:iY1T2stX0<>

承太郎「……! ……徐倫、お前……」ガバァ

徐倫「何で脱ぐッ!?」

承太郎「」パサッ

徐倫「あ……」

徐倫(コートを……そ、そういや忘れがちだったけどあたしほぼ全裸だったんだ)

承太郎「DIO……R。徐倫に何をした」

DIOR「フッ、久しぶりに会ったというのにそれか」

承太郎「答えろ」

DIOR「答えてもいいのか? 誰かが恥をかくことになるが……」

承太郎「」プッツーン

承太郎「DIOテメェ!」ガシィッ

キャンディ「クル?」

DIOR「フフフ、向かってくるか承太郎」

DIOR「来い! リベンジマッチと行こうではないかッ!」

キャンディ「ク、クルー?」

承太郎「オラァァーー!!」

キャンディ「クルゥゥォォーーッ!!?」

徐倫「何で投げたし!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/02(月) 01:20:10.70 ID:iY1T2stX0<>

仗助「こ、これは『スタースローイング』ッ……何十年か前にエジプトの砂漠で犬を投げたことから身に付けた、スタープラチナの必殺技の一つだぜ!」

ハッピー「それのキャンディ版だから……はっぷっぷッ……『スタスロキャンディver』じゃあ呼びにくいッ! このキュアハッピーが名付け親(ゴッドファーザー)になってやるッ!」

ハッピー「『ウルトラハッピー』という意味の『快楽洗礼』なんてどうかなッ?」

徐倫「なんかいかがわしい……いやそうじゃあなくて、あんたら今の自分らの状況に疑問はないのか」

ハッピー「え?」←乗ってる

仗助「ん?」←乗られてる

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/02(月) 01:30:41.07 ID:iY1T2stX0<>

キャンディ「クゥゥゥルゥゥゥウゥーーーッッ!!」

DIOR「無駄無駄ァ! その技は何十年か前に見切ったわァ!」

DIOR「」トースッ

徐倫「結構ソフトに返したッ!」

承太郎「うおおおおっ『スタープラチナ』ッ!」

DIOR「『ザ・ワールド』ッ!」


 ドォォーーーンッ


徐倫「」

ハッピー「」

仗助「」

キャンディ「」

承太郎「オォラオラオラオラオラオラオラオラァ(スターアタックゥ)ーーッッ!!」

DIOR「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ(ただのレシーブゥ)ーーッッ!!」

承太郎「……そして」

DIOR「時は動きだす」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/02(月) 01:41:50.22 ID:iY1T2stX0<>

 ドォォーーーンッ


徐倫「ハッ!?」

キャンディ「ギョエグブルゥゥーーーッッ!!」

ハッピー「キャンディー!」

仗助「ば、ばかな! いつの間にか後ろに吹っ飛んでやがるッ!」

 窓<パリーン

キャンディ「クルォォォォーー……」ヒューキラン

仗助「そしてどっかにいっちまった」

ハッピー「キャ、キャンディが……」

ハッピー「ひどい……こんなのってないよ!」

徐倫「まったくだわ」

承太郎「……仗助。早く問題なく治してこい。早く」

仗助「は、はい」

DIOR「フフ、承太郎……お前も大人になったものだ(薄汚さ的な意味で)」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/02(月) 01:42:50.71 ID:DrGhojvgo<> この承太郎なら血の目潰しにも動じないだろうな <>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/02(月) 01:54:04.49 ID:iY1T2stX0<>






 <ピヨピヨニョホ〜


キラリーナ「いやしかし興味深いなこの鳥……鳥?」



 ――今日のボス・観葉植物に絡まれ縊死


キラリーナ「何死んでる」

ヴァレンタイーニ「! いやおかしい……この部屋には観葉植物などなかったはず……ッ」


 バァァーーンッ


ヴァレンタイーニ「こ、これは! 植物の根元に奇妙な穴が!」

キラリーナ「まるで弾痕のような……こいつは、見たことがあるぞ……!」

キラリーナ「『キラークイーン』! この植物を爆破しろ!」


 グィィッ


キラリーナ「! 馬鹿な……いつの間にか私の腕に絡みついて……!」

ヴァレンタイーニ「いや、違う……お前は見ていなかったから気づかなかったろうが、さきほどの鳥が植物に姿を変えたのだ!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/02(月) 01:59:18.16 ID:iY1T2stX0<>

キラリーナ「ぐぅっ!? ひ、引っ張られる……!? これはッ」

ヴァレンタイーニ「その弾痕に触れるんじゃあない!」

ジョニィ「その通り。触れたが最後、めっためたになるぞ」バンッッ

ヴァレンタイーニ「ジョニィ・ジョースター!」

キラリーナ「あの時の……」

キラヴァレ「「手の指気持ち悪ッッ!!」」

ジョニィ「ほっといてくれッ!」

ジョルノ「まるでこっちが強盗のようで気が進みませんが、パクトはいただいていきますよ」

ディアボロン「キャァーー! ジョルノ・ジョバァーナ!」ガバッ


きゅっ


 ――今日のボス・起きたと思ったらまた縊死

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/02(月) 02:06:03.23 ID:iY1T2stX0<>

ジョルノ「貴様が起きてしゃべること自体無駄なんだ……無駄無駄」

ジョニィ「ものすごい辛辣だな」

ジョルノ「あそうそうそこの二人。その植物への攻撃はそのまま自分へのダメージになるのであしからず」

キラリーナ「くっ」

ヴァレンタイーニ「チッ」

ヴァレンタイーニ(私を縛っていないということは……『挟めばマズイ』というのも知られている可能性が高いか)

ヴァレンタイーニ(妙な動きをすればジョニィ・ジョースターがすかさず爪弾を撃ってくる)

ヴァレンタイーニ(再び奴の『無限の回転』をくらうのは避けたいところだが……)

キラリーナ(ここは大人しくしているべきか……いやしかし、あの巻き髪の小僧、『用済みだ』とか言って殺しにかかって来そうな冷徹な眼差しをしている)

キラリーナ(だからと言って今下手に動くのも……え? なんですって美那子さん?)

キラリーナ(そ、そんな! あなたの気持ちは嬉しいが、そんなことをしたらあなたが……ッ)ブツブツ

ヴァレンタイーニ(なんだあれキモい)

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(宮城県)<>sage<>2012/07/02(月) 02:07:51.42 ID:hdmLAmG1o<> これ見てるとボーボボ思い出す <> ◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/02(月) 02:14:31.53 ID:iY1T2stX0<>

ジョルノ「1、2、3、4……確かに四つ、パクトは返してもらいましたよ」

ジョルノ「このDISCも……得体が知れないがもらっていくか。ひょっとしたら役に立つかも」

ジョルノ「タンスの中も調べておくか。何か重要なものが入ってるかもしれない」ガラッ

ジョルノ「ディアボロンのポケットも探っておくか。小銭くらいは持ってそうですしね」ゴソゴソ

ジョルノ「ついでに携帯も充電しておくか。ちょうど切れかかっていたところだ」

ジョルノ「ついでにお茶ももらいますよ。喉かわいてるんで」

ジョルノ「ついでにおせんべいも貰っときます。あー日本の味懐かし」ボリボリ

キラリーナ「どんどんふてぶてしいぞお前ェ!」

ジョルノ「はい? 何か言いました?」ズシ

ヴァレンタイーニ「ああ! いくら四足だからとてディアボロンを座椅子代わりにするんじゃあないッ!」

ジョニィ「そんなことしてたらまた死にかけるぞ、ジョルノ」

ジョルノ「嫌だなあ。僕はいつも通りにやってるだけですよ」

キラリーナ「いつもこんなドス黒いことを」

ヴァレンタイーニ「いつか天罰が下るぞ貴様」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/02(月) 02:22:31.01 ID:iY1T2stX0<>

ジョルノ「天罰って何です? 今ここで僕の脳天に隕石でも落ちてくるんですか? ハハハ」<ヒュー…

キャンディ「グロォップゥッ」

ジョルノ「おふっ」

2幹部ジョニィ「落ちてきたーーーッッ!!」ガビビビーン

ジョルノ「ぐっ、な、何……!」

キャンディ「クルゥゥ……ォォ……」

ジョルノ「何だこれェッ」

キラリーナ(今だッ)

キラリーナ「これでも食らえッ『キラークイーン』!」ポイ

ジョルノ「うっ(何ッ、女の手!?)」

キラリーナ「既に『キラークイーン』は美那子さんに触っている!」

キラリーナ「消し飛べェー!」カチッ


 ドゴォォーーン


ジョルノ「はぐゥッ!」

ジョニィ「ジョルノォーー!!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/02(月) 02:48:05.44 ID:iY1T2stX0<>

ヴァレンタイーニ「フン、どうやら形勢逆転だな」

キラリーナ「美那子さんという尊い犠牲あってこそだ……『彼女』の仇は必ず取ってくれるッ」

ジョルノ「ぐっ……バ、馬鹿な! まさかッ、こんなことが……ッ!」

ジョニィ「セリフがすでに悪役のそれだぞ君」


 ――今日のボス・爆発に巻き込まれ人知れずもう一回死亡


ジョルノ「ジョニィ、僕に構わずこのパクトとDISCを持って脱出を!」ゼエゼエ

ジョニィ「あ、うんいいよ! 今スゴク君味方陣営っぽい!」

ジョルノ「そんなことはいいから早く行け!」

ヴァレンタイーニ「逃がすと思うか『D4C』!」

キラリーナ「『キラークイーン』!」

ジョルノ「くっ! 『ゴールド』……」

ジョニィ「あれ? ところでDISCは?」

ジョルノ「え? ありませんその辺に?」

ジョニィ「爆発で飛んでっちゃったのかな……」

キラリーナ「何をグダグダと」<ヒュー…

キラリーナ「」<カシャン

ヴァレンタイーニ「」<カシャン

ジョルジョニ「「あ」」

キャンディ「」<カシャン

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/02(月) 02:54:47.89 ID:iY1T2stX0<>





仗助「えーっと、確かこの辺に落ちて行ったよーな」ヒョコ

??「ふえぇぇ〜〜〜!!」ドシーン

仗助「あいでえ!?」

仗助「っつつつ……一体何……ってうおおっ吉良吉影ェェ!!」

キラリーナ「ふえ……あなた確かジョジョキュアの……」

仗助「な、なんだァ? なんで涙目になってやがる気持ち悪ィ」

キラリーナ「ふえぇぇ〜〜〜〜!! 助けてぇ、私おじさんみたいな体になっちゃったよぅ〜〜!」ガバァ

仗助「ぎゃぁぁああああ鳥肌ァァ〜〜!!」

ジョニィ「ジョースケ!」

仗助「ジョニィ〜!? こいつなんとかしてくれキモい! 発言があざてぇ! んでキモい!」

ジョニィ「大事なことだから二回言ったところ悪いけど、僕らも持て余してるんだ」

仗助「は?」<ふぇぇ〜

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/02(月) 02:57:51.63 ID:iY1T2stX0<>

ヴァレンタイーニ「うああああーーーっエライこっちゃぁ! うちのバレーで鍛えた上腕三頭筋が見る影もなくなっとるゥ〜!」プニーン

ディアボロン「落ち着いてください。こんな時こそ冷静になるのです。そう! そうすれば『道』は見えてきますっ」キリッ

キャンディ「いたたたたたッ! もうちょっと優しく優しく、きゃあぁぁ〜〜〜ははははははッ!」

ジョルノ「はいはい次頬の腫れとりますよー」

キラリーナ「ふえぇぇ〜〜〜……!」ギュウ〜

仗助「……クソッ、さっぱりわからねーのは俺のせーか。あと吉良キモい」

ジョルノ「大体がこの淫獣が落ちてきたせいですよ」

キャンディ「い、いんじゅーって……」

ジョルノ「なぜキャンディがボコボコにされて落ちてきたんです? そしてなぜ仗助もここに? わけがわからない……いったい君たち、何やってたんです?」

仗助「えぇ〜〜? 何やってって、俺はそのォ……おしりで圧迫されてた」ポッ

ジョニィ「本当に何やってたんだお前ェーー!!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/02(月) 02:58:26.43 ID:iY1T2stX0<>
今日はここまで

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(宮城県)<>sage<>2012/07/02(月) 02:59:08.48 ID:/VgC0mAao<> 乙
ひっでえwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/02(月) 02:59:22.91 ID:DrGhojvgo<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/02(月) 03:01:43.26 ID:rjcOiRuY0<> ひょっとして消失の人か <> ◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/02(月) 03:33:24.36 ID:iY1T2stX0<>
>>304と>>305の間のセリフが抜けてた失礼


徐倫「っつーかいつまで乗っかってやがるオラァー!」

DIOR「ヌゥッ」

ハッピー「おかえり徐倫ちゃん」

徐倫「ただいま。じゃねー。状況悪化してるじゃあねーか(露出度的な意味で)」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/02(月) 20:18:57.84 ID:zGJgj21Uo<> レクイエムの暴走みたいになっとるwwwwwwwwwwwwwwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/02(月) 20:20:57.96 ID:1PmtneO/o<> >>345
気味の悪さ、質の悪さはレクイムより上だけどな <>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/08(日) 23:29:09.54 ID:9OBvCtFa0<>

 チュンチュンピピピー


――平和な日曜日。


 ピピピィーッ


FF「……」ハッ



――それは突如として破られるッ!



 ドゴォォンッ
 ドッカンドッカンキャーワンワン


ウェザー「これは……」

兄貴「一体何ごとだァー!?」

??「私は『笑顔』が嫌い……」ザッ

『!』

徐倫「我が名はジョリーン! ファントムブラッド総統JOJO様がしもべ!」バァーンッ

アナスイ「か、かわいい〜……!」

FF「言ってる場合かッ!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/08(日) 23:31:13.84 ID:9OBvCtFa0<>

仗助「クックック……もっと泣け、もっと喚け……!」

ジョルノ「お前たちの嘆き、悲しみによって……」

徐倫「FUKOのゲージは満たされていくのだッ!」



 ――今ッ華麗に羽ばたくチャンスッ!



『チェインジッ! プリキュアッ!』

『ビィィーートアーーップッ!』


アナスイ「ピンクのハートは愛あるしるし! 解体(バラ)したてフレッシュ! キュアダイバーダウン!」



 ――手に手を取って輪になってッ!



露伴「ブルーのハートは記憶のしるし! (原稿的な意味で)あげたてフレッシュ! キュアヘブンズドアー!」

ブチャラティ「イエローハートは覚悟のしるし……しにたてフレッシュ! キュアスティッキーフィンガーズ!」



 ――ムリムリ? アリアリ? INじゃないッ!?



エンポリオ「僕やっぱり告白なんかしなくていいよォ〜」


鈴美「お姉ちゃんF1ドライバーだったことあるからー」

アーノルド<グハッ


トリッシュ「違うの! お便秘じゃあないの! 本当よッッ!!」



 ――大切なその瞳ッ! 曇らせないッ!



徐倫「貴様……何者ッ」

アナスイ「『サブキャラ・レジェンド』……」



アナスイ「もうお前たちのッ好きにはさせないッ!」ドォーーンッ



『フレッシュサブキュア! いよいよスタート!』








徐倫「してたまるかァーッ!」ガターンッ <>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/08(日) 23:34:16.48 ID:9OBvCtFa0<>
アナスイもブチャラティも露伴も好きなんだけど、出せそうもなかったので
あとアニメ化・ゲーム化おめでとう
全員出るといいな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/08(日) 23:39:05.82 ID:PIdwkRnNo<> アニメは何部やるか気になるよね
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/08(日) 23:40:49.96 ID:9OBvCtFa0<>

ジョルノ「ぐふぅ」

キャンディ「うわああああなぜ唐突に吐血ゥー!?」

仗助「はいはいクレイジーダイヤモンド」

ジョルノ「ありがたい。内臓の損傷はなおしにくいんで、助かりました」

キャンディ「あのーできればこっちもやってくれると」

ジョルノ「あ、彼女は僕がやっちゃったんで」

ジョルノ「埋め込んだ『部品』にまずい変化が起きないとも限らないんで、そのまんまにしといてください」

キャンディ「えぇー……」

キャンディ(ちょっと……いや相当痛むんだけどなぁ……まあ仕方ないかぁ)

ジョニィ(ジョルノの奴、意外と根に持つタイプだな)

仗助「治療も終わったところでぇー……」

キラリーナ「ひっく、ひっく、ぐすん、えぅぅ……」ギュー

仗助「コイツどーにかしてください」

ジョニィ「思わず敬語になるほど嫌みたいだね」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/08(日) 23:52:18.75 ID:9OBvCtFa0<>

ジョルノ「まあ整理しますと」

ジョルノ「これがなおさん」

キャンディ「はーい……」

ジョルノ「こちらがれいかさん」

ディアボロン「おっしゃる通りです」キリ

ジョルノ「やよいさんで」

キラリーナ「あう……」グス

ジョルノ「あのデブがあかねさんですね」

ヴァレンタイーニ「放っといてーやッッ!!」

ジョルノ「失礼。こちらのぽっちゃりが」

ヴァレンタイーニ「やめてや……ええんや……そんな半端な優しさ……ますます惨めになる……」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/08(日) 23:59:08.04 ID:9OBvCtFa0<>

ディアボロン「しかしなぜこんなことに?」キリ

ヴァレンタイーニ「せや! うちら素数好きのミョーなオッサンにやられてもーたはずやで!?」

ジョニィ「どうやらあのDISCに君たちの意識的なものが詰まってたっぽい」

ジョルノ「ええ。そして3幹部の肉体に入ったことで精神を『上書き』してしまったようですね」

キラリーナ「じゃ、じゃあ私たちずぅっとこのままなのぉ〜〜?」エグエグ

仗助「泣くな……泣かねーでくれよォ〜マジで」

ジョルノ「とりあえず元凶に聞けばいいでしょう」

仗助「承太郎さんに?」

ジョルノ「はい? そうじゃあなくって素数好きの男の方ですよ」

ジョニィ「だね。あの男の『スタンド』能力ならDISCを再び取り出すこともできるはずだ」

ディアボロン「今のところそれしか方法はありませんね」

ディアボロン「そうと決まれば、行きましょう、みなさん!」キリ

ジョルノ「」バチコーン

ディアボロン「はうっ」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/09(月) 00:08:32.75 ID:9TuFQ7Nr0<>

ディアボロン「な、なにをするんですか!」

ジョルノ「すみません。無性にムカついて」

ディアボロン「たとえ私の態度に不愉快なところがあったとしても、突然に殴るなど野蛮の極みです!」

ジョルノ「じゃあいつかの平手のお返しってことでひとつ」

ディアボロン「そういう問題でもありません! あなたの心のことを言っているのです! そもそも暴力というモノは……」ツラツラ

ジョルノ「面倒くさい性格ですね、彼女」

仗助「いや、今のはおめーが悪い」

ジョルノ「――で。なんで承太郎が出てきたんです?」

仗助「(今?)ン……言うと殴られそーだから黙秘する」

ジョルノ「……まあいいでしょう。大体想像できます」

ディアボロン「聞いているのですか、ジョルノさん!」キリ

ジョルノ「」イラッ

仗助「落ち着け〜……俺も我慢してんだからよォ……」

キラリーナ「ぐすん」

ジョニィ「……」チラ

ヴァレンタイーニ「なん?」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/09(月) 00:09:57.51 ID:9TuFQ7Nr0<>





DIOR「フフ……数が減ったところで……改めて、久しぶりだな。承太郎」

承太郎「てめーとは二度と会いたくなかったがな」

DIOR「少し老けたか? 『スタープラチナ』もパワーがわずかだが落ちているな」

承太郎「……」

DIOR「フゥーム、だが妙だ。お前の肉体自体はむしろ強化されているような気がする……プリキュアとかいうのと関係あるのかな」

承太郎「言う必要はねえぜ」

DIOR「フ、その通りだ」

徐倫(……どうしよう。急に真面目になってんで話に入り込めないわ)

ハッピー「ねえねえ徐倫ちゃん」

徐倫「はいはい後でな」

承太郎「無駄話は終わりだ……テメーはこの俺がもう一度あの世に送ってやる……そんなもんがあるかはわからねーが」

DIOR「不可能だな承太郎。貴様に私は倒せん」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/09(月) 00:17:27.79 ID:9TuFQ7Nr0<>

DIOR「これはスタンドの力がどうこうとかいう問題ではない。もっと根本的な事だ」

DIOR「それはお前も重々承知だろう?」

承太郎「……」

徐倫「?」

ハッピー「ねえねえ徐倫ちゃん」

徐倫「あーもうなんだよウルセーなァ!」

ハッピー「負けた人」

徐倫「あ?」クルッ

プッチ「……」ドドドドドド

徐倫「……! なにィ〜……!?」ドドドドドド

プッチ「……はぁ、はぁ」ドドドドドド

徐倫(こ、こいつ、生きて……いつの間にあたしの背後に……!)

承太郎「」ハッ

プッチ「『ホワイトスネイク』!」

承太郎「『スタープラチナッ』!!」

DIOR「『ザ・ワールドッ』!」


 ドォォーーンッ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/09(月) 00:25:21.06 ID:9TuFQ7Nr0<>

承太郎「うおおおおおーーーッッ!!」

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラァーーッ!!」ドゴゴゴッ

プッチ「」

承太郎「くっ!」バッ

承太郎「DIO……Rの奴がいねえ……野郎、どこへ消えやがった……」

承太郎「!」ググ…

DIOR「5秒経過だ。そして私はまだ4秒残っている……が」

承太郎「……チッ」

DIOR「敏い貴様の事だ。時を止めた時点でこのことは覚悟していたようだな?」

DIOR「ククク、奇妙なものだとは思わんか? 以前とまったく同じ状況なのに、立場は全く逆だ」

承太郎「……」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/09(月) 00:32:40.90 ID:9TuFQ7Nr0<>

DIOR「七秒経過ッ」

DIOR「以前も言ったな承太郎……いや、あれは俺が勝手に頭の中で思ったのか……まあどっちでもいい」

DIOR「便所のネズミのクソにも匹敵するようなことにこだわっていてはいかん、まだまだ甘い、とな」

DIOR「そうすべては目的のためッそのために遮二無二やってやろうというその『心』だッ! それが肝心なところの勝敗を決すのだ! 『よそ見』なんぞしていてこのDIORが倒せると思うか!」

DIOR「フフ、そう考えるとさっき『全く同じ状況』と言ったのは取り消さねばならんな。あの時のお前は下らんこだわりを優先したが……このDIO……Rは確実にッ貴様を殺す気で攻撃するッ!」

DIOR「八秒経過ッ! 『お荷物』なんぞを連れて来たのをあの世で後悔するがいい承太郎ォーーーッッ!!」


 ドドドドドッ


承太郎「……!」ゴフッ

DIOR「もっとも、『そんなもんがあるかはわからねー』がな……」

DIOR「時は動きだす」


 ドォォーーンッ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/09(月) 00:33:53.81 ID:9TuFQ7Nr0<>

プッチ「がふォッ!」ドジャァァッ

ハッピー「えッ」

承太郎「ッ!」ドザァッ

徐倫「と、父さん!」

ハッピー「キュアスター!」

徐倫「し……しっかりしやがれ! おい!」

承太郎「……あ」

徐倫「!?」

承太郎「相変わらず……数え方おかしい……」ガクッ

徐倫「何の話だよ糞ォォーーー!!」

DIOR「このDIORが八秒と言えば八秒なのだ!」ドヤァーッ!

プッチ「そ、そこにしびれフッ」ゴフッ

DIOR「プッチィ! 無理をするんじゃあない!」

ハッピー「そうだよ。そのネタ三回目だよ」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/09(月) 00:51:46.64 ID:9TuFQ7Nr0<>

徐倫「……」

徐倫(心臓の鼓動音はある……よかった、死んでさえなけりゃあの父さん専属パシリに何とかしてもらえる)



仗助「ぶえっくしッ」

ジョニィ「え? 何? カゼ? やめてよ」

仗助「ムカつくOLかよおめーはよォ〜〜一回ならイイ噂されてんだよ多分……」



DIOR「プッチ……やはり君は私が背中を預けるべき相手だ……誰かと戦うってのがこんなにも安心するとは思ってもみなかった……」

プッチ「DIOR……僕は」

DIOR「プッチ……もう大丈夫だ……君のおかげで厄介な相手はいなくなった……後は私一人で十分だよ……」

プッチ「君と……また会えるなんて……君の瞳がまた僕を映してくれる日がくるだなんて……」

DIOR「あとでいくらでも見つめてあげよう。その時は、君も私をその瞳に映してくれ……」

プッチ「DIOR……」

DIOR「プッチィ……」

徐倫「何あの空間キモい」

プッチ「小娘がァァッ! 貴様のちっぽけな価値観なんぞで私とDIORとの神聖な関係を量るんじゃあないィィーーッ!!」ゲバァッ

プッチ「」チーン

DIOR「プッチィィィィーーー!!!」

ハッピー「無茶するから……」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/09(月) 01:15:18.68 ID:9TuFQ7Nr0<>

DIOR「プッチィ……」

徐倫「何だかんだ痛み分けね」

DIOR「『痛み分け』だと……? フン、なるほど、そうかもしれん。『損失』には大きな差があるようだがな」

徐倫(大叔父さんたちが来る気配はない……ここはあたし一人で乗り切るしか)サッ

ハッピー「待って!」

徐倫「!」

ハッピー「DIOR……さん」

DIOR「ふん?」

DIOR「これはまたおかしな事だな。仲間を半殺しにした私に『さん』とは」

徐倫「テメー……どういうつもりだ」

ハッピー「ごめんね徐倫ちゃん。やっぱり私……この人が本当に悪い人かよくわかんなくって」

徐倫「……!」

ハッピー「お父さんに酷いコトをされて、悔しくって苦しい気持ちは分かるの……でもお願い。少しだけ話をさせて」

徐倫「……無駄だと思うけど」

DIOR「私も同感だ」

ハッピー「」グッ

ハッピー「あなたは友達のために悲しんだり笑ったり、怒ったりできる。きちんと心があるんだよ……それなのに、どうしてこんな酷いコトするの?」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/09(月) 01:34:35.40 ID:9TuFQ7Nr0<>

DIOR「ふん。実に子供っぽい、感傷的な質問だ」

DIOR「だがあえて答えるなら……『天国』のため。『目的』のためといったところかな」

ハッピー「天国……あのノートに書いてあった」

DIOR「それはもう言うな」

徐倫(『天国』……だと……!)

ハッピー「あなたは本気で『天国』に行きつくつもりなの?」

DIOR「言っただろう。真の勝利者とは『天国』を見た者だと」

徐倫(『天国』……のこと、よくよく考えりゃあたしだけよく知らねーまんまじゃあねーか。クソッ、やっぱり話についてけねー)

ハッピー「あなたは『天国』がすべてなの? もっと、大切なものがあるって思わないの?」

ハッピー「たとえば……その人とか」

DIOR「プッチは……確かに私にとって唯一の友だ。これほどの人間には、多分もう二度と会うことはできないだろう」

ハッピー「その大切な友達が怪我をしてるんだよ! 何とも思わないの!?」

DIOR「やはり君は、全く何にもわかっちゃいないな……彼は私の『目的』を理解し、私をここまで押し上げてくれたのだ」

DIOR「その心に応えるためにも私は進まねばならん」

ハッピー「わかんないよ……あなたの『目的』は人の命を救うわけでも、まして誰かのためにするわけでもない! ボロボロの友達を放っておいてまでやり遂げることじゃないと思う!」

DIOR「お前のちっぽけな思考など私にはどうでもいいんだがね」

ハッピー「……っそうまでして自分が『幸せ』になりたいの!?」

DIOR「そう願わない人間がいるか?」

ハッピー「……」

DIOR「話とやらはおしまいか?」

ハッピー「かわいそう……」

DIOR「」ピク

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/09(月) 01:37:58.96 ID:9TuFQ7Nr0<>

ハッピー「あなたって、本当にかわいそうな人。きっとあなたは何をやっても満足できない。ずっとずっと飢え続けて求め続けるだけ……そんな心になっちゃってるんだ」

DIOR「気に入らん目だな」

DIOR「ほんの短い時にしか生きていない貴様のような小娘が、知ったふうな目でこのDIORを見るんじゃあないッ」

ハッピー「見るよ! だって私の目の前にいるんだもん!」

徐倫「まぁな。そうだけどな」

ハッピー「あなたもオオカミさんたちと同じ……人の心を拒んで傷つける……悲しい心を持ってる」

ハッピー「あなたは可哀そうな人だよ! でも、だからこそ私はあなたのすることを許すわけにはいかない!」

ハッピー「その心の闇! 私の光が照らしてあげる!」

 
 <ゴールドフォルテバァァァーーストォッ


徐倫「うおおおおおっテメーがそう言った途端太陽っぽい攻撃が降ってきたぞどういうことだコラァーーッ!?」

DIOR「このDIORがァーー!!」

ハッピー「せんぱい……」

ハッピー「さーせん♪」テヘペロ


DIOR「あ、紫外線はなかった……ビックリした……」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/09(月) 01:39:38.85 ID:9TuFQ7Nr0<>

ハッピー「そういうわけで! 私はあなたの『天国』なんて見たくない!」

ハッピー「『天国』に憑りつかれたあなたの心は、私がハッピーにしてあげる!」

ハッピー「そして一緒にスイーツとか食べてスマイルしよう!」

徐倫「それはそれで見たくねーぞオイ」

ハッピー「プリキュア! ハッピィィィ……シャワァァーー!!」

DIOR「ヌゥッ……!」


 ドゥゥゥンッ


ハッピー「やった!?」

徐倫「馬鹿そのセリフは」

DIOR「……フ。この程度か」

徐倫「ほらな」

ハッピー「あちゃー」

DIOR「フンッ、所詮承太郎のいない貴様らに私を倒すことなど不可能なのだよ」


??「「「「そんなことない!!」」」」


DIOR「ヌッ?」

ハッピー「こっ……」

ハッピー「この声はッ!」バッ



 『プリキュア・スマイルチャージッ!!』

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/09(月) 01:42:16.06 ID:9TuFQ7Nr0<>

ヴァレンタイーニ「太陽サンサン熱血ぱわぁ! キュアサニー!」ドジャァーン

キラリーナ「ピカピカぴかりん、じゃん・けん・ぽん♪ キュアピース!」キラッ

キャンディ「勇気クルクル直球勝負! キュアマーチ!」

ディアボロン「しんしんと降り積もる清き心……キュアビューティ!」キリ


徐倫「」

ハッピー「」

DIOR「」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/09(月) 01:42:49.19 ID:9TuFQ7Nr0<>

4プリ「5つの心が導く未来!」

ハッピー「」ハッ

4プリ「輝け!」

ハッピー「え? え? か、かが」

4プリ「スマイルプリキュア!!」シャァァンッ

ハッピー「キュア〜……」シャン…


ジョルノ「……」

仗助「……」

ジョニィ「……」

徐倫「……こいつは酷ェェェェーーー!!」

DIOR「いっそスガスガしいほどの女装っぷりだな」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/09(月) 01:43:24.46 ID:9TuFQ7Nr0<>
短いけれど今日はここまで
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/09(月) 01:44:49.45 ID:YySK3mOoo<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(宮城県)<>sage<>2012/07/09(月) 01:45:50.94 ID:YLAMM+JAo<> 声出してワロタwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/09(月) 02:01:36.59 ID:a6L0iQwqo<> 想像したくないwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/09(月) 09:30:12.32 ID:T+bE2ye30<> これはひどいwwwwひどいwwwwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大分県)<>sage<>2012/07/09(月) 19:09:06.76 ID:MJujw32uo<> >しにたてフレッシュ!

フレッシュじゃねえwwwwwwwwwwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/09(月) 21:46:28.54 ID:NXB7ytB6o<> サブキュアで腹筋壊れた <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/07/20(金) 03:35:29.56 ID:z8BnliBu0<> ひっでえwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww <>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 15:46:55.59 ID:R0ceTmfX0<>

ハッピー「……」

4プリ「……」

ハッピー「……も」

4プリ「」ハッ

ハッピー「もお〜〜! 『5つの心』じゃなくって『5つの光』でしょ! せっかく私が考えた口上なのにぃ〜〜!」プンスカ

徐倫「そこかよッ!」

DIOR「もう少しほかに言うべきことがあるだろう」

徐倫「ほら敵にも言われてるわよ」

ハッピー「うう、え〜〜……」アセセ

ヴァレンタイーニ「何も、何も言わんといてや……」

ハッピー「サニー(?)……」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 15:52:29.02 ID:R0ceTmfX0<>

ヴァレンタイーニ「ウチもこの体型のひどさは気づいとる……ッ!」ギリ

ハッピー「いや体型っていうか……」

ディアボロン「確かに、今の私は腹の立つ容姿をしているのかもしれません……ッ」ギリ

ハッピー「いや容姿っていうか……」

キャンディー「でも安心して! 戦闘に支障はないよ!」

ハッピー「いや、ええ?」

キラリーナ「あうぅ、やっぱりこの姿じゃきもちわるいかなぁ?」

ハッピー「うん。あ、いや、なんていうか……」

ハッピー「……」

ハッピー「ま! いっかぁ〜」コツン

ハッピー「皆そろえばウルトラハッピーだもんね!」ニコッ!

4プリ「ハッピィィ〜〜!」パアッ

ハッピー「みんな! あらためていっくよー!」

5プリ「5つの光が導く未来!」

ハッピー「輝け!」

5プリ「スマイルプリキュア!」ビシャァァンッ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 16:06:50.55 ID:R0ceTmfX0<>

徐倫「……」

DIOR「……」

DIOR「フハハハハハー! とうとう来たかプリキュア!」

徐倫「うおビックリした」

ディアボロン「あなたが皇帝ピエーロ……いえ、帝王DIOR!」

ヴァレンタイーニ「なんでもう復活しとるんねん」

ハッピー「まあいろいろあって」

キラリーナ「そ、そんなぁぁ〜〜聞いてないよぉ〜〜」

キャンディ「怯んじゃあ駄目だ! もともと奴を倒すためにここまでやってきたんだ!」

キラリーナ「そ、そうだね!」

DIOR「威勢のいい御嬢さんたちだ……だが『ザ・ワールド』!」ドォーンッ

5プリ「!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 16:13:10.66 ID:R0ceTmfX0<>

ディアボロン「くっ……この圧迫感……圧倒的存在感……!」

ヴァレンタイーニ「タダモンやない……!」

キャンディ「怯んだら負けだ! 直球勝負!」

4プリ「うん!」

徐倫「いや無理すんな、お前らじゃあ無理だから。てめーも何で展開焦ってんだよ」

DIOR「ヌウ……仕方なかろう。女児アニメ向け仕様となったこのDIORは主人公のテンションに引っ張られる定めなのだ……」

徐倫「しゃらっと優しい仕様ね」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 16:29:08.69 ID:R0ceTmfX0<>

 ギュィィンッ


DIOR「!」


 ドッゴォォーーンッ


徐倫「うおあぶねッ!」

ハッピー「な、なに!?」

キャンディ「突然何かが飛んできた!」


ジョルノ「『ゴールド・エクスペリエンス』……とは関係なく拾ったDISCを投げただけです」バァーンッ

徐倫「ジョルノ!」

キャンディ「ああッ!」

ヴァレンタイーニ「あいつはッ!」

キラリーナ「私たちに『仲間の危機と自分の体面どっちが大事なんです? 言ってみてください? ほら、どっちが大事?』って精神攻撃かけてきた人!」

徐倫「てめーが煽ったから出てきちゃったのかよコイツらッ!」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 16:41:07.71 ID:R0ceTmfX0<>
ジョニィ「僕もいるよ」

仗助「俺もいるぜ」

徐倫「大叔父さん!!」

ジョニィ(ナチュラルに無視だと……)ドゥン…


徐倫「早くこっちに! 父さんが死にかけてんだよ!」

仗助「なんだとォー! 前回といい今回といい何で目を離すと死にかけるんスか承太郎さんッ! 俺がいるからって無茶しねえでくださいよォ〜〜クレイジー・ダイヤモンドも無限じゃあ……まあ無限っすけどォ〜〜」

承太郎「」チーン

徐倫「聞こえてねーから! 愚痴はいいからとっとと来やがれ!」

仗助「……なあ、俺便利なアイテム扱いされてね?」ヒソ

ジョルノ「今頃気づいたんです?」

仗助「グレート……あんまりだぜ」

ジョルノ「重宝されるだけいいじゃあないですか」チラ

ジョニィ「うう……いいんだ僕なんて……ジャイロがいないと何もできないし……」シクシク

補助の人「」オロオロ

ジョルノ「かわいそうなジョニィ……」

仗助「えっ俺が悪ィの?」


DIOR「……あの全身から漂う吐き気をもよおすドス黒いニオイ……まさか……」ドドドドド

徐倫(やっぱこいつもそう思うんだ……)ドドドドド

ハッピー(どんなニオイなんだろう……)ドドドドド
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 16:59:06.93 ID:R0ceTmfX0<>

ジョルノ「で、どれがDIORなんです?」

ハッピー「あれ」

ディアボロン「ハッピー! ヒトを指さしてはいけません!」キリ

ヴァレンタイーニ「あれヒトなん?」

キャンディ「ヒト型だからセーフじゃない?」

キラリーナ「でもファッションは人間を超越してるよぅ」

5プリ「」ウンウン

ジョルノ「……あ……」ドドドドド

DIOR「……」ドドドドド

ジョルノ「あなたが……僕の、父親……」

5プリ「!!」

徐倫(そういやそうだったな)

仗助「そういやそうだったな」

ジョニィ「ジャイロォ〜〜! もう僕ら二人でプリキュアやろう! 『スティールプリキュア』! いいじゃあないかァー!」

補助の人「涙拭けよ」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 17:10:51.89 ID:R0ceTmfX0<>

DIOR「息子か……フ、なるほど。合点がいった」

DIOR「ちょっぴり興味がわいたぞ……どれ、こっちへ来い……もっとよく顔を見せてみろ……我が」

ジョルノ「DISC・ACT2!!」

DIOR「あぶねッ」ビシュンッ


 ドガーン


徐倫「何やってんだァーッ!」

仗助「おめー何枚DISC拾ってんだよ」

ジョルノ「……めません」

DIOR(メマ線?)

ジョルノ「あなたみたいな人が僕の父親だなんて、絶対に認めません!!」ドバァーンッ

一同「……!」

ジョルノ「僕は……言いにくい事だが……自分の父親に再会できるのが、ちょっぴり楽しみだった……」

ジョルノ「『種馬』などとこきおろしていたが……実の父というモノにまだ、憧れを感じていたのかもしれない……」

徐倫「ジョルノ……」

DIOR(……そんなこと言われていたのか)

ジョルノ「だけどこれは違う……こんなのは……!」ギリッ

ジョルノ「こんなカリスマが出たり入ったりしてるような男がッ! このジョルノ・ジョバァーナの父親でたまるかァーー!!」

5プリ46「そこォォーー!?」ガビーンッ

DIOR「こ、このDIORのカリスマが出たり引っ込んだりだと……ッ」

ジョルノ「僕のそばに近寄るなッ!」ACT3ッ

DIOR「圧倒的拒絶ッ!」ビシュンッ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 17:18:59.75 ID:R0ceTmfX0<>

キラリーナ「あ、あうぅ、ぱ、パパをいじめるのはよくないと思いますっ」

仗助「そうだぜジョルノ。そのへんにしとけ」ガシ

ジョルノ「離してくださいッ……あなたに僕の何がわかるんですか!」

仗助「分かるぜ……ああ、わかる……わかりたくはねーが分かっちまうぜ……」

徐倫「あたしも……痛いほどよくわかるわ……」

ジョルノ「……!」

仗助「まだ見ぬ親ってえのには……どうしても期待しちまうよなァ……」

徐倫「とっくに見限ったつもりでいても……いざ目の前にすると尊敬できるところを探しちゃうわよね……」

仗徐「だがあえて言おうッ! カスであるとッ!」

承太郎「」ガビーン

パクト『』ガビーン

ジョルノ「二人とも……」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 17:25:27.61 ID:R0ceTmfX0<>

仗助「でもな! そんな野郎でもな! それでもッ! 父親であることに変わりはねーんだ……!」

徐倫「親っていうのは選べないのよ……少なくとも、私は選べなかった……」

ジョルノ「受け入れろと言うのか……」チラ

DIOR「W……WRY……」

ジョルノ「やっぱり嫌です! あんな黄色くてWRYWRY言ってる人ォーッ!」

徐倫「ジョルノ!」

仗助「現実を見ろ! つーかおめーも黄色いしWRYWRY言ってるじゃあねーか」


 ムダァッ ウグゥ


仗助「」チーン

徐倫「ああーー!! 貴重な回復要因が!」

ジョルノ「ハッ  し、しまったつい」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/22(日) 17:30:06.37 ID:Yov4E/qGo<> あんだけデレといてそういうこといいますか徐倫さんは <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/22(日) 17:31:57.17 ID:oPWDKP+Yo<> なんでや!ジョルノそんなにWRY言わないやろ! <> ◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 17:32:19.12 ID:R0ceTmfX0<>

 ヒュンヒュンヒュンヒュン


ハッピー「あ、あれは?」

キラリーナ「鳥さん?」

ディアボロン「ポップさん?」キリ

ヴァレンタイーニ「ちゃう! さっきキュアゴールドなんちゃらが投げたDISC(ACT3)や! フリスビーの要領で戻って来とる!」

ジョルノ「おっと」サッ

ジョニィ「え」カシャーン

5プリ456「あ」


ジョニィ<テーンテレレレ・レーンレーン・レ・レレレレレ・レーン☆


ハッピー「」ハッ

キラリーナ「こ、この曲は!」

ヴァレンタイーニ「キュアメタル!!」

キャンディ「うおおおおおお負ける気がしねェーー!!!!!!!」ドギュゥーンッ

ディアボロン「マーチ!」

ヴァレンタイーニ「あかーん! 一番脳筋が突っ込んでいきおった!!」

ハッピー「でもマーチの言う通り……」

5プリ「「「「「この曲が来たらッ! 負ける気がしないッ!!」」」」」


ジョニィ<パパパラッ タラランッッ


4プリ「」チーン

ハッピー「負けましたぁ〜〜……」

徐倫「はえぇよ!」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/22(日) 17:34:23.84 ID:oPWDKP+Yo<> フリスビーって戻ってくるっけ? <>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 17:35:27.86 ID:R0ceTmfX0<>

ジョルノ「これで一気に2対1か……」ギリ

徐倫「冷静に分析してるテメーのせいだろォーーーが!!」

徐倫「てめー実はわざとやってんだろ? ホントはDIORの仲間なんだろ? そうなんだろ?」

ジョルノ「バガ言わないでくださいッッッッ!!!!」

徐倫「マジ切れされた……」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 17:37:04.47 ID:R0ceTmfX0<>
あかね「>>388 へたこいたぁぁ〜〜!! ブーメランやった!! 円盤型にだまされてもーたぁーー!!」

あかね「それはそうとちいと席外します」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/22(日) 18:14:02.70 ID:lFaFmtXIO<> ジョルノwwww <>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 20:13:30.17 ID:R0ceTmfX0<>

ハッピー「はっぷっぷぅ〜……」

徐倫「大丈夫?」

ハッピー「ぶくない」

徐倫「だわよね……あんたらに頼るのはアレだけど、なんかこう、一撃必殺のワザとかねーの?」

キラリーナ「ワザっていうか……」

ディアボロン「最終手段があるにはあるのですが」キリ…

徐倫「マジかよ、それ早く使えよ」

キャンディ「ポップが教えてくれた、『キュアデコルを全部集めて女王様に助けてもらおう』って作戦なんだけど……」

徐倫「人頼みかよ! っつーかそれ作戦名!?」

ヴァレンタイーニ「ツッコミおおきに……せやけど女王様を復活させるにはデコルがあと2つ足りひんのや……」

ジョルノ「デコル」

徐倫「ってもしかしてこれ?」

5プリ「ああーーー!!」

ハッピー「イチゴデコルに星デコル!」

ヴァレンタイーニ「あんたらが持っとったんかい!」

DIOR「おーい、まだ話は終わらんのか」

徐GIO「」ハッ

ハッピー「ごめんもうちょっと」

DIOR「ヌウ……早くしろ。女児アニメ向け仕様となったこのDIORは主人公たちの話し合いに割り込みできんのだ」

徐倫「またかよ!」

ジョルノ「なんて優しい仕様なんだ……」

DIOR「他にもこんな制限がある」


 ・下品な比喩禁止
 ・流血できない
 ・吸血できない(口からならOK)
 ・女のような色気を出せない
 ・真似すると危険なJOJO立ち禁止
 ・こめかみに人差し指をグリグリできない
 ・膝から真っ二つになれない


徐倫「後半はてめーにしか出来ねえよ」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 20:24:44.67 ID:R0ceTmfX0<>

キャンディ「とにかくデコルデコールに最後のデコルを! 早く!」

徐倫「オーケー」

ジョルノ「分かりました」

 
 カシャシャァンッ
 パアアアアアアッ


徐GIO「!」

DIOR「ヌッ……!」

キラリーナ「ほわぁ……」

ヴァレンタイーニ「なんや……この光……」

キャンディ「不思議だ……」

ディアボロン「なんだか、とても懐かしいです……」

ハッピー「すごく温かくて……」

ジョセフ『とても……優しい……』

徐倫「何しれっと出てきてんだテメー!!」

ジョルノ「すっかり忘れてましたよ」

ジョセフ『いや俺パクトの妖精さんだからァ〜〜力に反応して出てきちゃったのよ!』


??『プリキュアの皆さんに……ペガサスのご加護を……』


徐倫「! 何今の声ッ」

ハッピー「直接頭に入ってきた、怖ッ!」


 パアアアア…


承太郎「う……」

徐倫「親父!」

仗助「いちち……あれ、俺何して……」

ジョルノ「よかった、目が覚めたんですね」シレッ

ジョニィ<スポーン

ジョニィ「ハッ! 僕は今まで何をしで……ゲホッ なんだごれ、めちゃくちゃ歌った後みたいに喉が痛いッ」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 20:26:41.80 ID:R0ceTmfX0<>

 ポンッ


ディアボロン「これは……」

キャンディ「キュアデコルが変わった!」

ジョセフ『プリキュア! 女王の祈りで新しい力が手に入ったぜ! 全員で声をそろえて、「ペガサスの力を」って叫ぶんだ!』

ヴァレンタイーニ「結構そのまんまやな……」

ハッピー「みんな、いくよ!」

4プリ「うん!」


 カシュァァァンッ


5プリ「『ペガサスよ! 私たちに力をッ!』」パアアアアッ

徐倫「5つの光が……」

ジョニィ「スマイルパクトにッ」


 パアアンッ


ハッピー「わっ! スマイルパクトがロッドになった!」

ジョセフ『いーや違うぜ! それは伝説の「プリンセスキャンドル」! プリキュアは、そいつでさらにもう一段階変身することができる!』

ハッピー「ええー!」

徐倫「なんでんなこと知ってんのよ」

ジョセフ『そりゃあひいおじーちゃんが妖精さんだからさ』

DIOR(変身……だと……? 馬鹿な、あともう何分待てばよいのだ……ッ)

承太郎(……起き抜けにすごく眩しい)

仗助「よくわかんねーが、これで勝つる! ってことだな?」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 20:32:47.48 ID:R0ceTmfX0<>

ジョセフ『さあ! 他のプリキュアもプリンセスキャンドルを!』

ディアボロン「そうしたいのですが……」

キャンディ「なんか……光の様子が」

ジョセフ『……んん?』


 パアアアアア…ア……


光「何か違う」スゥー

キラリーナ「ふえぇ〜! ちょっと待って〜!」

ヴァレンタイーニ「確かに今のウチらは色々とアレやけど心はプリティでキュアキュアなんやって!!」

キャンディ「去ってかないでーー!」

ジョセフ『オーマイゴッド……』

ハッピー「え? え?」パアアアッ

キラリーナ「あぁ! まるで死肉に群がるハイエナみたいに私たちの光がハッピーのところに集まっていく!」

ハッピー「くっ……こ、これは……!」

ハッピー「5つの……光ッ!」


 ギュアアアアアッ
 パンパンパンッ


徐倫「うお!」

ジョルノ「ハッピーの衣装が変わっていく……!」

ジョセフ『これぞプリンセスフォーム!』

仗助「なるほど確かにカワイイ格好になってやがるが……」

ジョニィ「ちょっぴりじゃあなく嫌な予感がするぞ……ッ」

承太郎「……」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 20:40:03.20 ID:R0ceTmfX0<>

ハッピー「」フワアッ

キラリーナ「……ハッピー」

ヴァレンタイーニ「す、すごい……」

ディアボロン「ハッピー……」

キャンディ「……」ゴクリ

ハッピー「――……は」


ハッピー「ハパアアアアアアアアアアア!!」パッカーンッ

ヴァレンタイーニ「みゆきィーー!!!」

キャンディ「頭が割れたァー!」

徐倫「あーあ」

ジョルノ「やはりというか何というか」

ジョセフ『クイーンよォ〜これ一体どうなっちゃうわけ? え? わかんない? そりゃそうだ』

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 20:42:44.56 ID:R0ceTmfX0<>

キラリーナ「み、みゆきちゃぁぁん! しっかりぃー!」

ハッピー「え? いやれんれんらいじょぶれよ?」カタカタカタカタ

4プリ「だいじょぶくなァーーい!!」ガビーン

キラリーナ「スマイルパクトからレシートみたいなの出てるよッ!?」

キャンディ「よく見たら大凶のおみくじが印刷されてるゥー!」

キラリーナ「カメラが! カメラが魚眼レンズに!」

ヴァレンタイーニ「おお落ち着くんや皆! 素数を数えて落ち着くんや!」

ディアボロン「やはり……5人の力をハッピー1人が背負うのは無理があったようですね」キリ

ディアボロン「あんたは落ち着きすぎや!」

ハッピー「アッパパパパパパパパパパァーー!!!!!!」ガンガンガンガン

キラリーナ「みゆきちゃんやめてぇーー!!」

キャンディ「頭を打ち付けないで! ああ! 壁が! 壁が! 赤く!」

ヴァレンタイーニ「みゆきィー!!」ハガイジメッ

ハッピー「ウルトラハッPYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!」

ディアボロン「駄目です。完全に理性を失っています」キリ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 20:48:37.73 ID:R0ceTmfX0<>

 Q.数多くの修羅場を潜り抜けてきた皆さんに質問します。仲間が取り乱した際、どう対処しましたか?

 A.

承太郎「とりあえず当て身。一晩経ったら元に戻ってた」

仗助「俺もテンパったけど無敵のスタープラチナが何とかしてくれた」

ジョルノ「敵スタンドの攻撃を疑いました。疑問が確信に変わる前にサメに噛まれて死にかけました」

ジョニィ「僕が取り乱してた」

ジョセフ『シィィィィィザァァァァァ……』グスッ



徐倫「クソ……予想はしてたけど誰一人として参考にならねえ。ひいおじいちゃんに至っては古傷抉られてるし」

徐倫「そういえばDIORは」ハッ

DIOR「」ゴロゴロ

徐倫「ヒマに耐えかねてネサフ始めてるゥーー!!」

DIOR「」カチャ…カチャ…

徐倫「い、いや、ネサフじゃあない……あれは……」ゴゴゴゴゴ

徐倫「自作ポエムだッ! また黒歴史増やす気かあいつはァ!」

DIOR「なんだ終わったのか」

徐倫「いや終わってないけど! なんかゴメン!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 20:51:26.19 ID:R0ceTmfX0<>

ハッピー「えへへ〜〜〜プリキュアってしゅごおおおい……真理を見たかもしれない。ハッピーハッピー、ハッピーハッピーだよ〜〜!」

ヴァレンタイーニ「な、なんとか喋れるようになったけど」ゼエゼエ

キラリーナ「これはこれでまずいよぅ……」ゼエゼエ

ハッピー「にぇえにぇえ、ぷりんしぇすハッピーらのおぉ〜〜にぇへへぇぇ〜〜」

ディアボロン「力の代償とは、こんなにもおぞましいものですか」ギリ

キャンディ「そういう問題でも……」

ハッピー「ぷりんしぇしゅぅぅうぅ……はっぴしゃわわあああああ〜〜〜!!!」バカーッ

徐倫「!」

DIOR「!」

ヴァレンタイーニ「うおおおおおなんやねんんんん!!?」

ジョルノ「すさまじい力が溢れ出して……ッ!」

キラリーナ「いやぁぁぁぁ〜〜〜!!」


 キュィィンッ……ポシュン






徐倫「う……あれ?」

徐倫「あたしこんなトコで何を……」


 ザザーン ザザーン


徐倫「海?」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 20:53:53.45 ID:R0ceTmfX0<>

徐倫「何で海なんかに……」

徐倫「ええっと……確かハッピーの頭からハッピーシャワーが出て……それで……?」


 <ヤーイヤーイ
 <イジメテヤル イジメテヤルゥ


徐倫「……何アレ」

??「こらァーー!!」

なお「カメをいじめるんじゃあない!! カメだって生きてるんだよ!!」


 <ワーニゲロォー


なお「まったく……」

徐倫(キュアマーチ? なんであんな格好であんな馴染んでんだ、いや、何やってんだ!?)

なお「大丈夫だったかい、カメさん」

??「ありがとう、浦島さん」

承太郎「しかしやれやれ……最近のガキは手に負えねえな」ムクゥリィ

徐倫「いじめられるようなタマかテメェーが!! つーかいじめてたガキどもすげえな!」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 20:54:55.82 ID:R0ceTmfX0<>

なお「むっ?」

承太郎「誰だッ」

徐倫「あ?」

承太郎「……徐倫?」ハッ

なお「あ、あれ? 私一体何を……」ハッ

なお「なんで私浦島太郎なんてやってるの?」

承太郎「なんで俺はカメなんてやってたんだ……」

徐倫「こっちが聞きたいわよ」

なお「確か私たち、プリンセスハッピーの力に押し流されて……だめだ、それから全然記憶がない」

承太郎「俺もだぜ……」

徐倫「あたしも……」

3人「」ウーン

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 20:56:07.64 ID:R0ceTmfX0<>

なお「そうだ! 龍宮城!」

36「!」

なお「もしここが『浦島太郎』の世界なら、龍宮城があるはずだ。そこに行けば何かわかるかも」

承太郎「そうでなくとも、龍宮に行かなけりゃあいつまでも『物語』は止まったままだしな……」

承太郎「いいぜ、ついてきな」

承太郎「『スタープラチナ』ッッ!!」

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオララオラァァーーッッ!!!」バシャシャシャーン

なお「す、すごい! 拳で海を割りッ! どんどん海底に進んで行っている!」

徐倫「力技かよ!」

なお「な、なんか燃えてきた……私も手伝います!!!」

マーチ「キュアマーチ!」ギュオオオッ

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」

マーチ「マーチシュートシュトシュートシュートシュトォォォォォ!!!」

徐倫(……暑苦しい)
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 20:58:32.04 ID:R0ceTmfX0<>

 ――そして海底○メートル


承太郎「あれはイトマキヒトデ。腕の裏に管足と呼ばれる触手があり、移動にはそれを使う。まだらの斑点が愛らしい」

承太郎「あれはテナガエビ。名前の由来は見た通りだ。アンバランスな体つきが逆に庇護欲をそそる」

承太郎「あれはハコフグ。色の美しさと可愛らしさは他の追随を許さない」

承太郎「そしてあれがイルカさんだァーーッ!!」ザッパァーンッ


マーチ「とても楽しかったです」

承太郎「ああ。海の事が知りたければまた来てくれ」

徐倫「龍宮城はどうしたよ!!」

マーチ「いや……よく考えたら海中では息ができないじゃないですか」

徐倫「まあ……そうだけどよ」

??「そうだけど来ないと始まんないでしょおが」

3人「」ハッ

??「あんたたちが来ないからこっちから来ちゃったわよォ〜〜」


ジョセフ「(いらっしゃってないけど)いらっしゃぁ〜い浦島さん。乙姫様のごちそうにする? タイやヒラメの舞い踊りにする? それともア・タ・シ?」ドブワァーン


承太郎「オラァッ!!」

ジョセフ「いやァ〜んッ」ナヨォ

マーチ「……これは」ゴクリ

徐倫「ひいてるじゃあねーか! 子供にえぐいもん見せてんじゃあねェー!」

ジョセフ「マジで? 自信無くすわァ」ガーン

徐倫「あったの自信ッ!?」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 21:12:15.62 ID:R0ceTmfX0<>

承太郎「それで? てめーはとっくにこの世界を理解しているようだが」

マーチ「そ、そうだ! あなたは私たちが来ることを知っていた! ここが『浦島太郎』の世界という事を知っていたんだ!」

ジョセフ「う〜〜ん、いや、俺もロイヤルクイーンがテレパシー飛ばしてくれるまで気づかなかったんだけどよ〜」

ジョセフ「なんでもペガサスの力が暴走して、俺たち全員その力に呑みこまれちまったらしい」

ジョセフ「この世界はいわば、キュアハッピーの頭の中の世界だ」

ジョセフ「その証拠にマーチもハッピーの考える『本当のマーチ』の姿になってるだろ」

マーチ「あ、そういえば……戻ってる」

承太郎「頭の中の世界か……」

徐倫(そういやアイツ頭割れてたな……)

徐倫「ならなんで童話なのよ」

マーチ「それは多分、ハッピー……みゆきちゃんが絵本が大好きだからだと思います」

ジョセフ「その通り。しかし頭の中に取り込まれた物語は、必ずしも統合性を持たない」

ジョセフ「たくさんの絵本の中身がごちゃごちゃに集まってまじりあったカオスな世界……それがここなのよン」

承太郎「……つまりこういうことか?」


承太郎「『絵本の中は みんなチグハグ』」バァァーンッ



 ――この秋ロードショー! みんな見に来てウルトラハッピー!――



ジョセフ「よし行くか」

徐マーチ「なに今の!?」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 21:15:22.14 ID:R0ceTmfX0<>

 むかーしむかし、あるところにかわいらしい女の子がおりました……


姉「ちょっとぉぉ〜〜ピアノの中ホコリまみれなんですけどぉぉ〜〜」

??「ご、ごめんなさいおねえさま」

継母「ヘイ! この役立たず! ちゃんと働かないと飯抜きだわよッ」

姉2「いいから水くれよ!」ドゴォッ

??「ふぐぅっ、おええええええッ!」ビチャビチャビチャァ

姉2「おおっラッキー」


 女の子はとても辛い日々を送っていました……


??「なんでお姉さまもお母さまも私をいじめるんだろう」

??「私がおさるさんだからかなァ……」うきー


 そう。その子は岩の下に封じ込められていたのを助けられたおさるの女の子だったのです。
 なまえはやよいといいました。


徐倫「さっそく混ざってるじゃあねえか!」

やよい「きゃああああ!? だ、誰!?」

なお「やよいちゃん!」

やよい「なおちゃん……あれ? わ、私どうしておさるなんかに?」うきー

ジョセフ「顔見知りと会うと記憶が戻るみてーだね」

やよい「って、いうか、みんな何その格好! かわいい〜〜!」プッハァーッ

なお「やよいもやよいだよ」

やよい「徐倫さんだけはいつもと同じなんだね」ガッカリ

徐倫「うるさいわね……あたしだって疎外感感じてるとこよ」

承太郎「ところで徐倫、この甲羅は取り外し可能なんだが……」

徐倫「いらねえよ!!」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 21:17:23.44 ID:R0ceTmfX0<>

 ドカドカドカ


やよい「い、いけない! お姉さまたちが戻ってくる!」

やよい「みんな、どこかに隠れて!」

なお「そ、そういわれても……あ、なんか隠れるのにちょうどいい箱が!」

なお「けれどこの4人が入るのは明らかに容量が足りない……ど、どうすれば……!」


 ドカドカドカドカ


2プリ236「!」


 ガチャッ


継母「ヘイ! 起きてるのおさる!」

やよい「は、はい! おさるは起きています!」

なお(……はあ、はあ)

徐倫(『ストーンフリー』……体を糸状にして箱の隙間に入り込めたわ……)

姉2「なんだァ〜〜? この変な人形」ペシペシ

姉「しかも2体も……でかい」

やよい「」

徐なお((まあ、あの二人は間に合わなかったけど))
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 21:19:04.18 ID:R0ceTmfX0<>

姉「解体していい?」

やよい「だ、だめ! だめです!」

継母「そんなことより今夜は舞踏会があるの。私たちは行くけどアンタは留守番よ」

やよい「はい! わかりました!」

継母「妙に物わかりがいいわね……まあいいわ。行くわよアンタたち」

姉S「はァァ〜〜〜い」


 バタン


やよい「はぁぁ〜〜どきどきしたぁ……」

徐倫「したのはこっちだっつーの」ニュッ

マーチ「でもこれでこの物語の方向性が分かってきたね」

承太郎「ああ……おそらくこの次は……」

補助の人「ニョホ」バァーンッ

ジョセフ「魔女だ!」

なお「魔女だ!」

承太郎「魔女だな」

やよい「魔女さん……」

徐倫「魔女……なんだ」

やよい「わ、私を舞踏会に連れて行ってくれるの? でも私こどもだしおさるだし……服もこんなだし……」


 ギュアアアアアッ


なお「! 鉄球が回転してやよいの体に!」

ジョセフ「おおおおっ二の腕と背中の肉は胸にッ! 腹の肉は尻に! おまけに体毛も処理してやがるぜー!」

徐倫「正直ちょっとうらやましいわ!」

承太郎「そして服は変身すればきれいなのが出てくるだろう……」


 こうして生まれかわったやよいはカボチャの馬車でおしろに行きました……

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 21:21:07.39 ID:R0ceTmfX0<>

  おしろではきらびやかなぶとうかいが開かれていますが……おやおや、どうしたことでしょう。
  おうじさまの元気がありません



ジョニィ(……)


 ザワザワザワ


ジョニィ「……ん?」

ピース「」フワァァッ


 <まあ……なんてあざとかわいいの
 <足の先から頭まで大友向けなんて……くやしい!


ピース(はわわ……なんだかはずかしいよぅ////)

承太郎「図太いな」

徐倫「ええ」

ピース「あ、あの……王子さま」

ピース「わ、私と……踊っていただけましゅか?」ペコッ

ピース(噛んじゃった/////)

ジョニィ「……」

ジョニィ「僕、下半身不随なんだけど」


 ピシィッ


マーチ「か、会場が凍りついた」

徐倫「なんで舞踏会なんて開こうと思ったのよ城の奴らは」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 21:24:10.20 ID:R0ceTmfX0<>

ピース「え、ええっと、ええ〜〜っと」オロオロ

なお「だめだ、泣きそうになってる」

ピース「ハッ!」

補助の人「……」

ピース(補助の人……そうだよ! 泣きたいのは王子さまだって同じなはず……踊りたいのに踊れないんだもん)

ピース(私が何とかしてあげないと……)

ピース「プリキュア・ピースさんだぁぁぁぁ!! で生体電気を操作!」バリバリバリィッ

ジョニィ「! うおおおおおおっ!?」グウンッ

ジョニィ「た……」

ジョニィ「立てた! 今、一瞬だが立ち上がることができたぞ! いったい……」

ジョニィ「き、君! 君、一体今何をしたんだ!!」ガシッ

ピース「ッ!」

ピース「う……うう……」

ジョニィ「! 泣いて、いるのか?」

ピース「ごめんなさい……あなたを踊れるようにしてあげたかったのに……あなたが笑って歩き出せるようにしたかったのに……」

ピース「私の力が足りなかった……私、わたし……」グスッ

ジョニィ「……」

ジョニィ「僕を立ち上がらせた上に……なんて心の清い子なんだ……」

ジョニィ「皆の衆よく聞いてくれ! 僕はこの子と結婚するってうわあああジャイロォォォォォ!!?」









ジョニィ「……なんでみんなもっと早く出てきてくれなかったんだよ……」カアア

承太郎「複数の物語が混ざっている以上、話の展開が読めないからな。新たな登場人物が鍵とも限らない。静観して話の流れに任せた方がいいと考えた上での事だ」

ジョセフ「ようするにちょっと楽しかったから見てたの」

ジョニィ「ぶっちゃけぇ!?」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 21:25:14.38 ID:R0ceTmfX0<>

やよい「次のお話はどんなのかなァ〜〜」うきうき

なお「ああ、ここにも一人楽しんでる子が……」

ジョセフ「皆の衆w」

承太郎「皆の衆」

ジョニィ「くそう……」



  しばらくあだ名が『皆の衆』だった。

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 21:32:55.97 ID:R0ceTmfX0<>

徐倫「しかしこうも広いんじゃあ見つかるもんも見つからないわよね」

ジョセフ「おんや、あっちに人だかりが」

なお「本当だ」

承太郎「おいそこの」

猫「はいペロ?」

承太郎「ここの屋敷に何かあるのか?」

猫「そう、なんでもここの子どもたちがすばらしい力を持ってるらしくて、みんな見に来ているんですペロ」

やよい「すばらしい力?」

猫「息子さんはたぐいまれな剣の達人で、娘さんはどんな怪我でもたちどころに治してくれるそうですペロ」

ジョニィ「いた」

徐倫「いたわね」

なお「でも娘さんって……人違いじゃあないかな」

承太郎「そいつの名は?」

猫「『かぐや姫』ですペロ!」

徐なお「ああ〜〜……」

承太郎「血は争えねーな……」

ジョセフ「え、なに、俺の事ォ〜?」ナヨォ ナヨォ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 21:38:12.45 ID:R0ceTmfX0<>

あかね「いやー初めておうた時は『なんやガラの悪い後輩みたいなんが出たー!』って驚いたもんやけど……意外になじむもんやなあ」

仗助「いきなり竹ごと針串刺しの刑にされたら、そりゃ態度も悪くなるぜー」

あかね「それはもう言わんといてーって」

あかね「でもあんたには感謝しとるよ。あんたの打ち出の小づちで大きくなってずいぶん暮らしが楽になったし」

仗助「こっちこそ、拾ってもらって感謝してるぜ」

あかね「竹の中に生まれたなんて人生しょっぱなからハードモードの奴見たら誰でもそうするわ」

あかね「でも拾って正解やったなー、あっちゅうまにおひいさまの屋敷大金持ちにしてくれるんやもん。もうウチいらんとちゃうかってくらいやで、ホンマ」

仗助「お礼の延長みてーなもんだよ」

あかね「ふーん……」

仗助「それにおめーだって、剣の扱いは国一番だって言われてるじゃあねーか。いらねーことなんてねーさ」

あかね「おおきに」

あかね「なあ……」

あかね「そんなふうに優しゅうしてくれるのも……お礼なん?」

仗助「え?」

あかね「」パッ

あかね「あ、あはは、ウチ、何言ってんのやろ……」

あかね「あっほなこと言うてもーたわ……忘れて……」

仗助「おめー……」

あかね「あかん、言わんといて……」

仗助「俺ぁ……」

あかね「あかんて……」

仗助「……俺のハートはダイヤモンド……お前のために、今、熱く輝いてるぜ」

あかね「かぐや……!」

あかね「ほんならウチはサンサン太陽……硬くさびしいアンタの心を、いつでも照らしてやりたいんや」

仗助「やだ……カッコいい……」

あかね「……かぐや」

仗助「一寸法師……」



  えんだあああああああああああああああ



徐承「「オラァ!!」」

あか仗「「いやああああああああ!!!」」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 21:39:12.39 ID:R0ceTmfX0<>

仗助「な、何だなんだァ!? って承太郎さんに徐倫……?」

なお「」

やよい「」キラキラ

あかね「なおにやよい……?」

仗助「……って」

あかね「あれ……?」

あか助「「うぎゃあああああああああ!!!!」」バババッ

あかね「ちゃうねん! これはちゃうねん!」

なお「う、うん、そうだね、私は信じてるよ、信じてる……」

やよい「だぁいじょうぶだよぉ! 10年たてば年齢差なんて関係ないって!」

あかね「ちゃうねんなああああ!!!」

ジョセフ「やだなにこの微妙な気持ち」

ジョニィ「僕は王子さまって役割上仕方なかったけど、これは……」

仗助「違うんだよおお! 今のは何つーか雰囲気に流されて!」

承太郎「ああ……ちゃんとわかってるぜ」ポン

仗助「承太郎さァん……!」

承太郎「気にするなロリ助」

徐倫「次の話行くわよロリ助オジサン」

仗助「違うんスってえええええ!!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 21:56:42.88 ID:R0ceTmfX0<>




鬼A「失礼しやす、ボス」シャッ

ジョルノ「……」

鬼A「奴らが来ましたぜ」

ジョルノ「……よろしい。通してください」

鬼A「はっ!」

鬼B「どうも、お初にお目にかかりますオニ」

ジョルノ「こちらこそ。あなたがたのことはよく噂に聞き及んでいますよ」

鬼B「いやはや、恐縮ですオニ」

鬼B「まま、これはほんのご挨拶ですオニが……」スス

ジョルノ「ほほお……これはいい饅頭」

ジョルノ「あなたも悪いお方だ……越後屋さん」

鬼B「いやいや、あなた様にはかないませんオニ」

ジョルノ「フフフ」

鬼B「ふっふっふ……」

ジョルノ「フハハハハハハーー!!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 21:58:07.97 ID:R0ceTmfX0<>

 ポッポッポーンッ


ジョルノ「! 何奴!?」

??『ひとぉーつ……人の世の生き血をすすり』

鬼B「オ、オニ!?」

??『ふたぁーつ……不埒な悪行三昧』

??『みっつ……醜い浮世の悪を』


 タァーン


れいか「退治てくれよう、桃太郎!」ジャン!

鬼B「ひ、ひいいいい!?」

ジョルノ「曲者です! であえ、であえーい!」ワアッ






3プリ「……」

23467「……」

徐倫「誰も桃太郎違いとは突っ込まないのね」

ジョニィ3プリ「……?」

仗助「そもそもわかってねえ奴もいるぜー」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/22(日) 21:59:02.54 ID:gOAKK7reo<> ジョルノはまりすぎやん? <> ◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 22:04:13.22 ID:R0ceTmfX0<>

ジョルノ「無駄ァ!」

れいか「たああっ!」

ジョルノ「なかなかの剣さばき! さぞかし名のある剣豪と見受ける!」

れいか「悪党に名乗る名などございません!」

ジョルノ「ならば僕からも一つ……確かに僕の父は生き血をすするが……僕は違う!」

ジョルノ「立ちはだかる者の返り血を浴びるのが僕だッ!」

れいか「うっ!」ガキィンッ

ジョルノ「隙あり! しねぇい桃太郎!」


 キィィンッ


GIOれい「「!」」

承太郎「『白刃取り』……久しぶりの……実に何十年ぶりの技だぜ」

ジョルノ「承太郎?」

れいか「みなさん……」

GIOれい「って、あ……」







ジョルノ「何でみんなして見守ったりするんですッ……出てくればいいじゃあないですか……!」カアア

仗助「だよなァ」

ジョニィ「その気持ちはよくわかるよ、ウン」ポンポン

れいか「私は少し楽しかったですけれど」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 22:10:29.83 ID:R0ceTmfX0<>

徐倫「ま、これでこっちは全員そろったわけだけど」

やよい「肝心のみゆきちゃんがいないよぅ」

ジョセフ「こーゆーのって本人が思い入れのある物語にいるもんだけどねぇ〜」

なお「思い入れの……」

あかね「ある……」


 『私の好きな人はァ……』


4プリ「『ピーターパン』!!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 22:19:05.06 ID:R0ceTmfX0<>

みゆき「」スースー

あかね「やっぱりおったで」コソッ

やよい「よかったぁ、元凶のみゆきちゃんさえいれば何とかなるよね」

徐倫「つーか何でここだけ夜なのよ」

れいか「主人公が出るのが夜だからでは?」

ジョニィ「主人公?」

れいか「ええ、ですから……」


 バァァーーンッ


4プリJOJOS「!」

みゆき「ハッ!」

DIOR「迎えに来たよ……ウェンディくん……」ゴゴゴゴゴ

JOJOS「確かに永遠の19歳だけれどもォーーッッ!!!」ガビィィーンッ <>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 22:28:17.73 ID:R0ceTmfX0<>

DIOR「肉体年齢は21〜22歳、実年齢は120とチョットだ」

徐倫「ますますアウトォー!」

みゆき「あなたが……『ピーターパン』?」

DIOR「その通りさ……さあおいで、ネヴァーランドに招待しよう」

みゆき「うん!」

あかね「行くないくな!」

徐倫「あんな黄色いピーターパンがいてたまるか!」

みゆき「あれ? みんな?」

やよい「みゆきちゃぁ〜〜ん!」ヒシッ

なお「まったく、みんなで探し回ったんだよ?」

れいか「頭は……割れてませんね、よかった……」

みゆき「そうか……私、一人じゃあみんなの力を制御できなくって……外に追い出そうとしたら……」

あかね「ええんやええんや、みゆきさえ無事なら」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 22:40:59.33 ID:R0ceTmfX0<>

みゆき「ハッ! じゃ、じゃあ、あのピーターパンさんも偽物なの?」

4プリ「うん」

DIOR「……」ゴゴゴゴゴ

みゆき「え、えと……」

みゆき「……でもネバーランド連れてってくれるっていうし」

あかね「だから偽モンなんやって!!」

れいか「お気持ちは分かりますが無理があります」

みゆき「ネバーランド……」

なお「目を覚ましてみゆきちゃん!」

やよい「夢も希望もないよあの人!」

みゆき「で、でもぉ〜〜……」

DIOR「フッ、ならば、ピーターパンのように君を飛ばすことができたら本物と認めてくれるのかな」

みゆき「えっ……できるの!?」パア

DIOR「もちろんだ」

みゆき「やったぁー!」

みゆき「あ、でも私をだまそうとしても駄目だからね。飛ぶためには妖精の粉が必要だって、ちゃんと知ってるんだから……」ハッ

みゆき「ってことは……ここにいるの!? 妖精さん!?」

DIOR「フフ、君にはかなわないな……出ておいで」パチン

プッチ「ティンカープッチです」

みゆき「」

みゆき「ごめん……私が間違ってた」

4プリ「みゆき(ちゃん)!」

DIOR「なぜだ」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/07/22(日) 22:47:01.76 ID:R0ceTmfX0<>
今日で終わらそうと思ってたけど無理でした
たぶん次で終わります
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(茨城県)<>sage<>2012/07/22(日) 22:52:14.59 ID:MwJR7Sxgo<> 相変わらずこれはひどいwwwwww
乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/22(日) 22:53:26.29 ID:z5yfqff4o<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/22(日) 23:06:55.53 ID:Y3Mjd6XFo<> ほんとに相変わらずひどいなwwww
おつ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟県)<>sage<>2012/07/23(月) 00:35:25.23 ID:zQX1oqTgo<> この空気感やばいなwwww
乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/23(月) 00:48:33.99 ID:BPX7LX8I0<> 乙
ペガサスの力とはボヘミアン・ラプソディだったのか… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/23(月) 01:01:02.16 ID:0qsXwreDo<> ロリ助てめーちゃっかり勝ち組に <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/23(月) 02:03:13.64 ID:qWqLb6PK0<> ロリ助おじさんはツボったwwwwww

日曜日だったし <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/23(月) 02:07:35.83 ID:L1Sb9GgNo<> 警察官として、その年齢差は…ありやな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/07/23(月) 07:36:11.82 ID:T1FAF4DIo<> ロリ助なんだかんだで女にもてるしな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/07/24(火) 04:14:36.45 ID:LQyeZcb70<> ていうか3部〜5部JOJOは全員モテるよね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/18(土) 23:02:22.58 ID:aFfu4LZo0<> アニメジョジョの声優決まったからはよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/18(土) 23:34:41.76 ID:AyHH5wepo<> えっマジ? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/08/23(木) 19:37:46.12 ID:u9NpRBKI0<> 決まってたなそういや <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/23(木) 21:15:56.93 ID:3rJCFiiP0<> 最初から見てきた
これ、DIOよりジョルノの方が悪人じゃね?w
これは漫画とかでみたいな、キャンディの「だが断るクル」はあの顔で言ってるんだろうなw体はキャンディなのに顔だけ荒木画なんだろうなww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage <>2012/09/01(土) 20:45:18.48 ID:QWDb4TQzo<> 待ってるよん <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/09/02(日) 16:51:48.89 ID:ABCoVoli0<> これ面白いから次待ってるぜ!! <>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 19:34:08.62 ID:4nfn9V1k0<>

JOJOS「」ザンッ

5プリ「」バンッ

プッチ「」ジャン

DIOR「」ドォーンッ

承太郎「DIO……!」

DIOR「フフ、なんやかんやあったが結局ふりだしに戻ったというわけか」

承太郎「DIO……テメエとの因縁は、てめえが死んでもまだ続いていたらしいな」

DIOR「とっくにわかっていたことだろう?」

DIOR「私を振り切るために、お前は色々なものを捨ててきたはずだ」

DIOR「それをもってしてもなお根絶やしにはできない……生まれついての因縁とはそういうものだ」

承太郎「いいや。今度こそ断ち切ってやるぜ」

承太郎「これはン十年前のように俺とお前だけの問題じゃあなくなっているんでな」

DIOR「状況が変わったのはお前だけだ」

DIOR「あれから長い年月がたち、お前はうっとおしいほど沢山のモノをしょい込むようになった」

承太郎「……」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 19:35:48.50 ID:4nfn9V1k0<>

DIOR「今のお前は守らねばならないものが多すぎる」

DIOR「認めがたいかもしれんが、それは枷だ。貴様を弱くする足手まといに過ぎない」

承太郎「……」

DIOR「この私は違う。私は今まで奪われるだけだった。この手に残っているものはもはや何もない」

DIOR「貴様らが固執する仲間とか友情とか愛情とか無駄でカスの役にも立たぬ下らんものもない。だから強いというのだ!」

承太郎「そいつは違うぜ……DIOッ」

承太郎「テメエは100年以上たってもまだ、わかってねえようだな……俺のジジイのジジイからの因縁が、なぜここまで続いてきたか……」

DIOR「ヌゥッ……!」

承太郎「俺が今まで色々なことを乗り越えてきたのは……テメエの言う『無駄で下らん』もののためだ」

承太郎「だが俺はそいつらを枷だと思ったことはねえ」

承太郎「俺はこれまで、そいつらのおかげで困難を乗り越えてきた……今回も乗り越えて見せるッ!」バァンッ

DIOR「フッ……面白い、やれるものならばやってみせるがいいッ!」ドォーンッ




4567「……」

5プリ「……」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 19:49:06.16 ID:4nfn9V1k0<>

あかね(……なんなんこの蚊帳の外感)

仗助(突然のシリアスな展開に出遅れちまったぜ)

なお(直球勝負ッ! で割り込むべきか? いやでも……)

やよい(ふたりとも顔がこゆ……怖いよぉ〜〜)

ジョルノ(思考まであざとい)

れいか(そういえば私たちの体は)ハッ

ジョニィ(もうあのふたりだけでいいんじゃあないかな)

みゆき(『ふりだしに戻った』まで聞いたッ)


徐倫「くっ……!」プルプル

徐倫(すげー真剣な話してるのは分かるんだけど、衣装がッ、衣装がッ、緊張感がー!)ヴォアーッ


 相性バッチリだけどバラバラな集団






プッチ「……友情も、愛情も、か……」ドゥン…


 そして人知れず傷付くプッチ
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 20:17:09.52 ID:4nfn9V1k0<>

みゆき「ハッ! そういえば本物のピーターパンは!?」

徐倫「いや知らないわよ」

ジョルノ「ここはピーターパンの世界ですし、その辺飛んでるんじゃ?」

みゆき「!」

仗助「またそんな無責任なことをよォ」

みゆき「ピーターパーーンッ!!」

承太郎「DIO! そういうわけでテメエは俺が裁くッ!」

みゆき「ピーターパァァァーンッ!!」

DIOR「やってみるがいいッ! このピ……ィオに対してッ!」

承太郎(ピオ?)


 こうして戦いの火ぶたが切られた



 ドォォーンッ


徐倫「」


 ピューピューワアアーーッ


徐倫「ハッ!?」

徐倫「気が付けば辺りがまるで箱根駅伝みたいな賑わいに……!?」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 20:18:13.94 ID:4nfn9V1k0<>

徐倫「みんなもいない……一体……」

徐倫「これは……まさかスタンド攻撃? それとも……」

みゆき「徐倫ちゃぁーん!」

徐倫「!」

みゆき「んんん……!」モギュモギュ

みゆき「はっぷぅー、もみくちゃにされちゃった」

徐倫「おい! 何なのよこの状況は!」

みゆき「私にもよくわかんない。気が付いたらここで……」

みゆき「けど、こんなにたくさんの人が楽しそうにしてるんだもん、きっとウルトラハッピーなことが起こってるに違いないよ!」

徐倫「……てめーは」

あかね「あっあー、マイクテスマイクテス」キィーン

徐みゆ「!」

みゆき「あかねちゃん! れいかちゃんも一緒だ!」

徐倫「なんで実況席に……」

みゆき「とにかく、ふたりのところに行こう!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 20:33:19.64 ID:4nfn9V1k0<>

徐倫「あっ、ああ……」

あかね『はいそーゆーわけで会場もあったまって参りましてん』

あかね『いよいよ因縁の対決が始まろうとしとりますー!』ワアアアアアッ

れいか『はい。観戦者の方々もスゴイ熱気ですね』

あかね『えー今回は……』

みゆき「あかねちゃぁーん!」ブンブン

あかね『はいはい、応援あんがとなー。えー、そんで今回は……』

みゆき「なんかあかねちゃんがそっけない」

あかね『スタート地点にはレポーターのなおと映像がつながっとるでー』

なお「こちらなおです! 割れんばかりの! 歓声が響いていますが! 選手の間には緊迫した空気が流れています!」

DIOR「」ゴゴゴゴゴゴ

承太郎「」ゴゴゴゴゴゴ

なお「お取込み中すみません! 勝負に向けて意気込みをどうぞッ!」

承太郎「……」

承太郎「消えな」

なお「えっ」

承太郎「うっとおしいぜ」

なお「」アウアウ


徐倫「わ……」

徐倫「わゥゥーーッ!!?」

あかね「うわビックリした!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 20:34:18.90 ID:4nfn9V1k0<>

れいか「マイクが拾ってしまうので大声は控えていただけますか」

徐倫「わ、悪い……」

徐倫「ちょっと」グイ

みゆき「うひゃ?」

徐倫「どういうことだよ! ちょっと目を離したすきに親父が親父の年齢じゃあねーぞ!」

みゆき「さっきの叫びは『わかがえってるゥー!?』の省エネ版だったんだね」

徐倫「あたしより若いんじゃあねーかあれ!? どうなってんだよホント!」

承太郎「」スッパァー

みゆき「私に言われても……」

徐倫「っていうか、勝負って何よ……ここはどこよ……」

徐倫「この賑わい……あの横断幕……あのタスキ……これじゃあまるで……これじゃあまるで……」

あかね『ルールは簡単ッ! あの山の頂上に一番早く着いた方が勝ちや!』

徐倫「『かけっこ』かァー!!」ズガビーンッ

みゆき「カメさんだから?」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 20:35:36.54 ID:4nfn9V1k0<>

あかね『えー、この試合はかけっこやさかい、トーゼン選手同士でのバトルは禁止。ただし、相手を傷つけへん程度の妨害は許可されますゥ』

あかね『応援の方はみんなで好き勝手やってオッケーやでー』

あかね『さらに今回はァ?』チラ

れいか『はい。今回は特別にこのお二人が実況席に来てくださっています』

ジョルノ『馬鹿には見えない「スタンド能力」を解説します。鬼が島の鬼ことジョルノ・ジョバァーナです』

仗助『馬鹿には分からねえ承太郎さんの思考を解説します。竹の中のかぐやこと東方仗助です』

徐倫「なんとなく予想はしてたわよッ!」

徐倫「ってうわあああこっちも若返ってるゥー!」

ジョルノ「ピチピチの15歳です」ピチ

仗助「育ち盛りの16歳です」ハリ

徐倫「な、なにがどおなってんのよォ……やっぱ20越えにコスプレはきついとかそんな感じ……!?」

ジョニィ「選手の方はこっちに並んでくださーい」

徐倫(あれは審判?)

プッチ「うわあああDIO! カッコいい! 素敵! 君は王の中の王だ! 神を愛するように君を愛してるゥー!」

徐倫(いまいちキャラが定まってないからって無茶すんなよ)

やよい「どっちもがんばれぇ〜」チアガーリィーン

徐倫(そしてこんな時まであざとい)
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 20:36:59.09 ID:4nfn9V1k0<>

DIOR「フッフッフ……」

承太郎「……何か言いたげだな」

DIOR「いいや? ただこの私の相手としてはちとノロマすぎるんじゃあないかと思っただけだ」

承太郎「おっと、カメの脚を舐めちゃあいけねえぜ。鶴は千年、亀は万年、石の上にもカメが三匹ってな……」

承太郎「少なくとも……求婚される程度の能力のリーゼントや足が小さい程度の能力のカレー色よりは、勝機はあると確信してるぜ」

やよい「ふえ〜!?」ガビーン

仗助「グレート……」

徐倫「能力……!?」

みゆき「そ、そっか、みんな物語の配役をもらってるからそれに応じた能力を持ってるんだよ」

みゆき「浦島太郎はカメを助ける程度の能力、桃太郎は鬼を倒す程度の能力って感じに!」

徐倫「なるほど、オジサンとアカネのアレはそのせいだったのね……」

みゆき「アレ?」

徐倫「何でもない」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 20:38:23.52 ID:4nfn9V1k0<>

徐倫(でも、もしそうだとしたら……この勝負、十分親父に勝機はあるわ)

徐倫(カメはかけっこにはよく勝ってるものッ!)

徐倫「……いや何でかけっこで勝負するんだよ!」ヴォアーッ

あかね「そこの人さっきからやかましいでー」

徐倫「つーかてめーらなんでそんな馴染んでんのよ! なんで疑問に思ってねーのよ!」

あかね「ハァ?」

れいか「何を……でしょうか」

徐倫「だから……!」

みゆき「いつの間にかけっこで勝負することになったの?」

あかね「ああーん? わけわからんやっちゃなあ」

れいか「質問を質問で返すようで恐縮ですが、かけっこ以外で、どう勝負をつけるのでしょう?」

徐倫「そ、そりゃあ……」

みゆき「叩いたり、蹴ったり?」

徐倫「ラッシュし合ったり……」

あかね「は? え、ちょ……」

れいか「ハハ……」

徐みゆ(軽く引かれたッ……!?)

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 20:40:32.94 ID:4nfn9V1k0<>

あかね「あんたらなんや危ないなァ〜なんちゅうか、思考が危ないわァ」

れいか「まあまあ、あかねさん。こういう方もいるという事で」

あかね「んー……せやな」

あかね「んじゃあんたら、レースの邪魔だけはせんといてなー」

みゆき「ま、待ってあかねちゃん! いったい何言ってるの!?」

あかね『はいはい続き続きー』

みゆき「あう……」

徐倫(なにこれ……なんつーか、根本的なところでおかしいわ)

徐倫(まるで地下プロレス見に行ったら平和集会やってたような『気持ち悪』さ……)

みゆき「じょ、徐倫ちゃん……」

徐倫「ううう……」

徐倫「ええいもう何でもいい! おい! 親父!」

承太郎「……」

徐倫「シカトすんなゴラァー!」

承太郎「何だ」

承太郎「俺か? お前、俺を呼んだのか」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 20:41:53.47 ID:4nfn9V1k0<>

徐倫「それ以外にだれがいるっつーのよ」

承太郎「話なら後にしな。奴との決着の後にな……」

徐倫「スカシてる場合じゃあねーって。なんだかわかんないけど全員どっかこっかおかしくなってるのよ。このままじゃあ……」

承太郎「……」スパァー

承太郎「何の話だ」

徐倫「は?」

承太郎「てめーは誰だ。どこかで俺と会ったか」

徐倫「」

徐倫「」フラッ…

承太郎「? おい?」

ジョニィ「何やってんだい。早く位置に付きなよ」

承太郎「ああ」

承太郎「……わけのわからねえ女だ」

徐倫「……」

徐倫「」ガビーン…

みゆき「え? え? え?」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 20:43:16.51 ID:4nfn9V1k0<>

みゆき「あ、あかねちゃーん、れいかちゃーん!」

あかね「あーもう何やねんあんたさっきからー!」

みゆき「!」

みゆき「あ、あかねちゃん……どうしてさっきから私の事『あんた』って呼ぶの?」

あかね「何でって……初対面やさかい?」

みゆき「……!」

みゆき「れ、れいかちゃん!」

あかね「れいか、この子知り合いなん?」

れいか「いえ……あの、どこかでお会いしましたか?」

みゆき「」


徐倫「」ガビーン…

みゆき「」ウルトラガビーン…
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 21:12:59.25 ID:4nfn9V1k0<>

みゆき「そんなぁ……どうして? あかねちゃんたちは、転校して初めてできたお友達なのに……!」

徐倫「わからない……」

徐倫「スタンド攻撃かとも思ったけど、DIORたちまでおかしくなってるからそれはない」

みゆき「っていうことは……」

徐倫「ええ。まだペガサスの力が暴走してるのよ」

みゆき「そ、そんな、もしかして私が追い出したせい? ど、どうしたら……」

ジョセフ「その心配は不要だぜ、オフタリサン」

徐みゆ「!」

徐倫「ひいおじいちゃん!」

みゆき「妖精さん!」

ジョセフ「ハァーイ、パクトの中からお助けおじいちゃんだよーん」デレンデンデンデンデーン

徐倫「そういうのいいから!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 21:25:50.64 ID:4nfn9V1k0<>

みゆき「妖精さん、これ、一体どうなってるの!?」

ジョセフ「ああ、ロイヤルクイーンも原因を突き止めるのに時間食っちまったけどよォ、簡単なことだ」

ジョセフ「どうやらこの暴走は、ミユキ! お前が無意識に起こしちまってるみたいだぜ」

徐倫「! なんだとォ……」

みゆき「私が、無意識に?」

徐倫「やっぱりあんたが原因かッ」

みゆき「えぇ〜!? でもペガサスの力はもう私の中から追い出しちゃったのに……」

ジョセフ「正確には追い出してる途中ね」

徐倫「ああん?」

みゆき「それってどういうこと?」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 21:42:12.01 ID:4nfn9V1k0<>

ジョセフ「まだミユキからペガサスの力は出て行ってねーんだ」

ジョセフ「噴水をイメージしてくれるとわかりやすいかね」

ジョセフ「ミユキを中心に、ペガサスの力がドーム状にピューピューばらまかれ続けてる。ドーム内にはキュアハッピーの世界があり、みんなはそれに組み込まれちまってるってわけ」

みゆき「私の……『世界』」

ジョセフ「ここで問題。力の出元であるミユキにドーム内の人間が近づいたらどうなるでしょー?」

徐倫「ペガサスの力からの干渉が、強まる……!」

ジョセフ「そ。だからみんな、急におかしくなっちまったのさ」

徐倫「ちょっと待ってよ。じゃあなんで私は平気なの? こんなに接近してるのに」

みゆき「あ」

徐倫「それにみんなが童話のキャラに組み込まれた時だって……あたし一人平気だったッ! これどーいうこと?」

ジョセフ「徐倫、お前今ジョジョパクトを持ってるだろう?」

徐倫「名前付いたんだ」

ジョセフ「それを通じて、ジョナサンおじいちゃんがお前を守ってくれてんのさ」

徐倫「ひいおじいちゃんのおじいちゃん……が、あたしを?」

みゆき「へ〜〜なんだかすごーい」

徐倫「そう? あたしはなんだか気が遠くなりそうだわ……」

ジョセフ「ちなみにおじいちゃんは妖精さんだからペガサスパワーは効かないんだぜ」

徐倫「は? じゃあその格好は……」

ジョセフ「まあノリだね」アハン

徐倫「変態! 変態! 変態!」

ジョセフ「ま、待って、待てって! もォ〜〜子孫はことごとく暴力的なんだから、ジョセフおじいちゃん困っちゃう」

徐倫「勝手に困ってろ!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/04(火) 21:45:34.25 ID:/nmDNExUo<> あんたも中々のモンだろじじいwwwwww <>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 21:59:16.39 ID:4nfn9V1k0<>

徐倫「とにかく、話を戻すとこいつの体から全部の力が出ていけば、この世界は消えるってわけね」

みゆき「……」

ジョセフ「うん、そうなんだけどさー」

ジョセフ「五人分の力の放出だから、結構時間がかかるらしいんだよね」

徐倫「具体的にはどのくらい?」

ジョセフ「うーん……クイーンはこう言っている……」

ジョセフ「『今の調子でいけばざっと半年くらいですね』とッ!」

徐倫「待ってられるかッ!!」

徐倫「なんとかして何とかできねーのかよォ〜この状況!」

徐倫「このままミユキのウルトラハッピーな空想に付き合ってたら……全員元のキャラを見失っちまうわッ!」

ジョセフ「今の時点でそーとー五里霧中だけどね」

徐倫「言え。対策を」ガシ

ジョセフ「お……おう」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 22:13:47.59 ID:4nfn9V1k0<>

ジョセフ「簡単なことだぜ。ペガサスの力が暴走したのはミユキがそれを制御できなかったからだ」

ジョセフ「なんで制御できなかったのか? 5人分のエネルギーがミユキ一人に集中しちまったからだ」

ジョセフ「本来あるべき姿に戻すこと。それが力の暴走を止める唯一の手段さ」

徐倫「つまり……」

徐倫「プリキュア5人に力を戻せばいいわけね!?」

徐倫「キュアハッピー、今の聞いたわね? さっそく……」

みゆき「」ピュー

徐倫「ってどこ行くのよ!」

みゆき「嫌!!」

徐倫「は、はァァ〜〜?」

みゆき「いやぁーー!!」

徐倫「なに言ってんだァー!」

ジョセフ「とにかく追うぜ、徐倫」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 22:21:43.25 ID:4nfn9V1k0<>

ジョニィ「位置について、よぉい――」


 パァンッ


あかね『さぁーて各選手一斉にスタート……っておろ? なんや選手じゃあない人も一緒に走っとるで?』

れいか『飛び入りというやつでしょうか』

ジョニィ「ちょっと君たち! コースに入っちゃダメダメ!」

みゆき「ごめんなさーい!」

徐倫「どけ!」

ジョニィ「うわ! く、くそ、何なんだあの子ら……ってうをっ」ドンッ

ジョセフ「ごめんね〜〜今度女の子紹介すっから許してよ、今度があるかは分からねーけど!」

徐倫「待ちなさいコラァー!」

みゆき「やだぁー!」

承太郎(……あれは)

DIOR「フッ、何をよそ見している承太郎!」

DIOR「『ザ・ワールド』!」ドキュゥーン


あかね『おっとこれはぁ?』

ジョルノ『スタンドで地面を蹴り、大幅に飛距離をかせいでますね。正統派スタンド使いがよく使う戦法です』

れいか『なるほど。スタンド使いでない私たちにはまるで飛んでいるように見えます』

やよい(ピーターパンが飛べるのって、こんな秘密があったんだぁ)
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 22:33:29.34 ID:4nfn9V1k0<>

仗助『承太郎さんも負けてはいねーぜ……あれを見ろッ!』

あかれい『!?』

承太郎「……」ノロォー

あかね『の……ノロォォーーーい!!』

あかね『ノロいッ! ノロいッ! 圧倒的ノロさッ! 亀の歩みとはこのことやでッ!』

れいか『あれでは負けてしまいます……』

仗助『そう思うだろォ?』フッ

あかね『おっ? ちゅうと?』

れいか『何か戦略がおありなのでしょうか?』

仗助『まず前提として、俺たち現代人はゆっくりと考える機会が少なくなっている』

ジョルノ『どうしたんです急に国語の論説文みたいな事言いだして』

仗助『テレビ、携帯、漫画に文庫……さまざまなツールが人間のわずかな暇さえ奪っているんだ』

仗助『だが承太郎さんはッ! 違うッ!』

仗助『承太郎さんはカメゆえに確かに動きはゆっくりだ……だけど思考は人の何倍も速い!』

ジョルノ『なるほど。動きはゆっくりだけど感覚は異常に鋭い……精神と肉体の動作速度に大きな差が発生しているわけですね』

れいか『でも』

あかね『だから何なん』

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 22:34:29.39 ID:4nfn9V1k0<>

仗助『いいか。ああやってゆっくり走っている間、承太郎さんは色々なことを深く長く考えている……』

ジョルノ『ああ。ありますよねぇ。歩いてる間いろんなことを考えてることって』

仗助『今日見たニュース、朝飯の献立、いってきますのチューがいつ廃止になるかなとか新聞の一面記事が各紙で違う事とかいろいろ考えるッ!』

仗助『考えているとだんだん視点がマクロになっていくッ! ついには宇宙の事とかまで考えちまうッ!』

ジョルノ『あー』

承太郎(宇宙クジラとは……)ノロォー

承太郎「」ハッ

仗助『そしてふとこのレースの無意味さを悟るんだ』



 だから今日は、家に帰って母さんのご飯を食べて寝ようかな――空条承太郎



GIOあかれい『……』

あかね『あかんやんっっ!!!』


承太郎「ええいもうじれったいぜ」スタープラチナ

れいか『あっ』

ジョルノ『結局スタンド使いましたね』

あかね『おおぉーー! 速い速い! あっちゅうまにピーターさんに追いついたでぇー!』

承太郎「DIOォーッ!」

DIOR「来るか……承太郎」

DIOR「さあ来い! 貴様など、物の数ではないと証明してくれるッ!」

承太郎「おおおおおッ!!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 22:37:05.32 ID:4nfn9V1k0<>

あかね『まあ、走るだけやねんけどな』
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 22:38:41.65 ID:4nfn9V1k0<>

徐倫「いい加減待ちなさいコラァー!」

みゆき「いや!」

ジョセフ「別に痛い事しないから! ちょっと力抜いてもらうだけだから! ね!」

みゆき「いやァー!」

ジョセフ「クゥゥ……なんか追っかけてる俺たちが変態みてーな気分だぜ……」

徐倫「チッ! 仕方ないわね」

徐倫「変身よおじいちゃん!」

ジョセフ「おうよ!」

みゆき「」ハッ

徐倫「プリキュア・スマイルチャージ!」ゴーッ!

徐倫「『ストーン・フリィィー』!!」

みゆき「プリキュア・スマイルチャージ!」ゴーッ!

ハッピー「プリキュアァ……!」

ハッピー「ハッピーシャワァー!」バシューン

徐倫「……! はじき散らされたッ」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 22:39:30.47 ID:4nfn9V1k0<>

ハッピー「」シュタッ

徐倫「しまった、逃げられる!」

ジョセフ「『ハーミット・パープル』!」ドヒャアアッ

ハッピー「あいだあ!」ベシャア

ジョセフ「おっしゃ」

徐倫「ナイス!」

ハッピー「な、なにこれ……見えない縄にがんじがらめにされたみたいな……!」

徐倫「キュアハッピィ〜……!」

ハッピー「」ギクッ

徐倫「あんたいったいどういうつもりよ!」

ハッピー「だ、だって……」

ハッピー「本当に、元に戻しちゃっていいのかなって……」

徐倫「はあ?」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 22:42:40.80 ID:4nfn9V1k0<>

ハッピー「みんなが私の世界に巻き込まれておかしくなっちゃったのはすごくよくわかったよ……私の事みんな忘れちゃってて、すごく悲しかった」

ハッピー「でも、私の世界にいる人たちは、みんなハッピーな顔をしてた! みんな笑顔で、楽しそうで、平和だった!」

徐倫「……」

ハッピー「心の底から誰かを憎んでる人なんて一人もいなかった……」

ハッピー「DI、DIORだって、きっともう少し私の世界にいたら穏やかで人の痛みを知る、温かい心の人になれるかも……ううん、なれるよ! 私にはわかるの!」

ハッピー「皆が安心してハッピーに暮らせる場所……それがここなの」

ハッピー「それなのに、この世界を奪っちゃって、本当にいいの?」

ハッピー「ここにいれば、もう誰も争う必要なんてないんだよ?」

徐倫「……でもそれはまやかしよ、キュアハッピー」

ハッピー「まやかしでみんながハッピーなのと、本当の事でみんなが傷つくの、どっちがいいの?」

ハッピー「私には分からないよ……」

徐倫「……ミユキ!」

ハッピー「」ビクッ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 22:46:39.22 ID:4nfn9V1k0<>

徐倫「あんたの今やってることは純粋な善意からきてるものだとわかるわ……あんたは本物の『イイ子』だもの」

徐倫「でもね、だからって友達や知り合いを自分の都合のいいように操っていいってことにはならない」

徐倫「それはあんたの大事な友達の尊厳を奪う事なのよ」

ハッピー「っ……」

ジョセフ「ミユキ」ポンッ

ハッピー「!」

ジョセフ「おめーの言う事はすッッッッげえよくわかる、うん、すっげえよくわかるぜ、その気持ち」

ジョセフ「闘いはみんなを傷つけるし、悲しみや苦しみを生む」

ジョセフ「そんなもんよりみんなの笑顔が見たい、そりゃあ人として当たり前の感情だぜ」

ハッピー「妖精さん……」

ジョセフ「だが、一つだけ言わせてもらおう」

ジョセフ「闘いってのは確かに悲しいしくるしい。時には、仲間が遠くの世界に行っちまうようなこともある」

ジョセフ「でもな、そういう奴らがくれるのは悲しみや苦しみだけじゃあないんだ」

ジョセフ「それを見逃さないことだ……勇気をもって苦しみを直視することだ」

ジョセフ「そうすれば、もっと大切なものが見えてくるはずだぜ」

ハッピー「……」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 22:47:27.43 ID:4nfn9V1k0<>

ハッピー「私……よくわからない」

ハッピー「でも、わかったような気がする」

ハッピー「そうだよね。私は戦って、ポップやキャンディたちの世界を救おうって決めたんだった」

ハッピー「それなのに……今更戦うが嫌なんて言ったら、駄目だよね!」

ジョセフ「おう、その意気だ!」

ハッピー「えーっと、じゃあみんなの力を戻すってどうすればいいのかな」

ジョセフ「とりあえずこの世界を作っているパワーの方は後回しだ」

ジョセフ「お前の中の力を他の4人に戻してやるぞ。そうすりゃすべてのパワーがあるべき姿に戻るだろうぜ」

ハッピー「うん!」

徐倫「はあ、やれやれだわ……何とかまとまりそうね」


??『なるほど……合点がいった』

徐倫「!」

ジョセフ「……!」

ハッピー「な、何? 誰?」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 22:49:07.47 ID:4nfn9V1k0<>

??『4人のプリキュアやジョースターたちが若返っているのは……戦いを知る前の、「無垢」なころに戻されたからなのだな』

??『だからプリキュアは星空みゆきを知らなかったし、承太郎たちも記憶が退行していた……』

??『ペガサスの力……ますます底が知れん、危険だ』

??『今のうちに始末させてもらおう』

徐倫「」ハッ

みゆき「」ハッ

ジョセフ「て、てめーは!」


DIOR「WRYYYYYYYYYYY!!!」

DIOR「どおした承太郎! スタミナが切れてきたか!? ノロい、ノロいぞおォ!」

承太郎「……チッ」

DIOR「ンッン〜、だがこの気分はどうしたことだ……気分がいい! なにかすごく気分が爽快だぞ!」パアア

DIOR「まるで親友といるひと時のような清々しく『無垢』な気分があふれてくるッ!」

DIOR「歌でも一つ歌いたいようないい気分だッ!」

承太郎「……」

DIOR「もっしもしィかーめよォ〜かーめサァンよォ〜♪」

承太郎(……野郎)ギリ

承太郎「……ン?」

承太郎「てめー……なんだ、そのイカ焼きみてーな服は……」

DIOR「ヌ?」(3→6部移行中)

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 22:50:30.31 ID:4nfn9V1k0<>

ジョセフ「て、てめーは!」

徐倫「プッチ神父!?」

プッチ「『ホワイトスネイクッ』!」カシャァァン

ハッピー「」フイン フイン

ジョセフ「しまった〜〜!」

ハッピー「う……」

徐倫「大丈夫ハッピー!」ガシッ

ハッピー「う、うん、なんとか……」

プッチ「五枚のDISC……これがペガサスの力か」

徐倫「てめえ……しれっと正気だったのか」

プッチ「私が信じる世界はDIORの世界だけだ」

プッチ「子どもらしいご都合主義にまみれた世界に私の意志が脅かされることはない」

ジョセフ「とか何とか言っておめーの主人はしっかり取り込まれちまってるじゃあねーのよォ!」

プッチ「DIORは主じゃあない、無二の親友だ」

プッチ「きっと彼には何か考えがあるのだろう……馬鹿馬鹿しい茶番にいちいち付き合ってやっているようだが、私は彼の親友として、やるべきことはやらなければならない」

徐倫「お前なんかスゲーな。いやホントすげーわその盲目加減」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 22:51:21.69 ID:4nfn9V1k0<>

プッチ「それではさらばだ」

ジョセフ「あっ待ちやがれ!」

徐倫「逃が――」


 〜〜〜〜


承太郎「うおおおおお!!」

DIOR「フフフ、ここまで追いすがってきたのは褒めてやろう……だが、それもここでおしまいだ!」

承太郎「!」

DIOR「『ザ・ワールド』! 止まれィ! 時よッ!」ドォォーンッ

承太郎「」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 22:52:05.52 ID:4nfn9V1k0<>

DIOR「フフフフフ、これで勝負は決した……次にお前が気付いた時には、私はもうゴールテープを切っているところだ」

承太郎「」グ…

DIOR「ヌッ!?」

承太郎「」ググググ

DIOR「ば、馬鹿な! 貴様……!?」

DIOR「我が『止まった時の世界』に……!?」

承太郎「……」

DIOR「だ、だがなぜだ。なぜ止まった時の世界を……我が『ザ・ワールド』の能力を認識できたというのだ!?」

承太郎「……それは」

承太郎「お前が『時よ止まれ』って言うから、『ああ時が止まるんだな』って思ったんだぜッ!」ズギャァァーン

DIOR「」ガビーン

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 22:53:02.14 ID:4nfn9V1k0<>

DIOR「グ、グヌヌゥ……まさか、そんな……き、汚いぞ承太郎!」

承太郎「テメーが言えた義理か」

DIOR「ならばこれでもくらえい!」

承太郎「! スタープラチナッ!」

承太郎「てめえ……ナイフを投げやがったな。選手に対する攻撃はルール違反だぜ」

DIOR「フンッ! 反則かどうか決めるのは貴様ではない、審判だ!」

DIOR「その審判が知覚してないのであれば反則など……」

承太郎「それもそうだぜ」

DIOR「うわッ! 投げ返すなビックリしたッ!」キンッ


 メキメキベコォッ…


DIOR「ン?」

ACT4「オラオラオラオラオラオラオラオラオラ」メキピシバキーン

DIOR「次元の壁越えてきたァー!」ドビクゥーッ

承太郎「や、やれやれだぜ」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 22:54:50.25 ID:4nfn9V1k0<>

ジョニィ「凶器の持ち込みに……選手への暴行……」

ジョニィ「貴様らどっちもレッドカードだァーー!!」カッ

ジョニィ「と言いたいとこだけどそれじゃあレース成り立たないからイエローね」ハイ

DIOR「あ、はい、どうも」

承太郎「次から気を付けますだぜ……」

ジョニィ「あともう時止め禁止」

承太郎「なんだと」

DIOR「馬鹿な! 時を止めれぬ『ザ・ワールド』などただのパワー・スピード・精密動作性Aの正統派スタンドではないかァー!」

ジョニィ「いいじゃん、それでジューブンじゃん」

DIOR「ヌッ! そうこう言っている間に」

承太郎「時は動きだす」


 ドォォーンッ


〜〜〜〜


徐倫「……がすかこのッ!」

プッチ「」サクッ

徐倫「」

ハッピー「」

ジョセフ「」

徐倫「どっ……」

徐倫「どこからか飛んできたナイフがプッチ神父の頭部にィーッ!!?」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 22:57:47.11 ID:4nfn9V1k0<>

プッチ「なっ……」ポロッ

ハッピー「! DISCが!」

ジョセフ「『ハーミットパープル』!」

徐倫「『ストーンフリィィー』!!」

プッチ「くッ!」

徐倫「取り返したわ……!」バァーン

プッチ「まだだ! 『ホワイトスネイク』!」

ジョセフ「キュアハッピー!」

ハッピー「」ハッ

徐倫「頼んだわよ!」

ハッピー「……!」

ハッピー「うん!」パシィッ

プッチ「!?」

プッチ(スタンド使いではない小娘にDISCを託した……!? いったい何を……)

ハッピー「プリキュア!」

ハッピー「ハッピーシャワァァーーー!!!」ドギュゥゥンッ

プッチ「何ィ!? ハッピーシャワーをジェット噴射して空高く飛んだッ!?」

ジョセフ「これで射程範囲外だぜ!」

徐倫「ハッピー! そのまま4人にDISCを!」

ハッピー「うん!」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 22:59:55.19 ID:4nfn9V1k0<>

ハッピー(みんな……)

ハッピー(私の我儘で、おかしくしちゃってごめん……)

ハッピー(私、きっと勇気が足りなかった……妖精さんの言ってたような、戦いの苦しみに立ち向かう勇気が)

ハッピー(でも……今は違う!)

ハッピー「みんなァァーー!!」ギュオオオオオ

あかね「」ハッ

れいか「!」

なお「あれは……」

やよい「ふえ?」

ハッピー「これを……! 受け取っ」

DIOR「WRYYYYYYY!!」

承太郎「邪魔だぜオラァ!」

ハッピー「はぷっ」


徐ジョセ「なぬゥーー!?」ガビィーンッ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 23:01:49.11 ID:4nfn9V1k0<>

承太郎「てめえDIO! 時が止められねえからってノミみたくピョンピョン飛んでんじゃあねー! これは高跳びじゃあねーぜ」

DIOR「フンッ! そういう貴様も対抗してスタンドを使っているではないか!」

ジョセフ「……あー」

ジョセフ「あーあーあー」

徐倫「あ、あのバカ親父共……」

プッチ「やったッ! さすがDIOR! そこに痺れるッ! 愛してるッ!」

徐倫「お前出血スゲーぞ!」

プッチ「ああ、目の前に天国が」

徐倫「うわああー!」

プッチ「」チーン

ハッピー「ウルトラはっぷっぷぅ〜〜……」ヒュー


 チョドォォーンッ


あかね「……なんやあれ」

なお「つ、墜落した」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 23:05:49.63 ID:4nfn9V1k0<>

ハッピー「い、いたた……」

れいか「大丈夫ですか!?」

なお「平気?」

やよい「怪我はない?」

ハッピー「は、はひ」

あかね「なんやけったいな格好しとる子やなー」

やよい「ねえ、なんで空から落ちてきたの!? もしかして飛行石!? エウレカ!? そらのおとしもの!?」キラキラ

れいか「みなさん、とにかく彼女を医療テントへ……どうしました?」

ハッピー「……うう」

ハッピー(なんだろう、空から、光るものが落ちてくる……?)

4プリ「?」



 ヒュウウウウ…
 カシャシャシャシャァンッ



4プリ「!」

ジョセフ「お! いい具合にみんなの頭にDISCが!」

徐倫「マジで!?」



 ピッカリーンッ



承太郎「ン?」

DIOR「あの光は……」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 23:08:05.43 ID:4nfn9V1k0<>

れいか「こ、これはいったい……」

なお「この光は……?」

やよい「不思議、力が湧いてくる……!」

あかね「それに、なんや、懐かしいこと思い出しそうな……」

4プリ「……!」

あかね「ハッピー! 思い出したでハッピー!」

やよい「私たちのために、いっしょうけんめい頑張ってくれたんだね!」

なお「ありがとう、ハッピー!」

ハッピー「みんな……!」

れいか「さあ、参りましょう!」

ハッピー「……うん!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 23:09:42.49 ID:4nfn9V1k0<>

ジョセフ「よし! これでやっとこの世界も元に戻るぜー!」

徐倫「……」

徐倫(そう……確かにこれでやれやれ丸く収まったわってなるはずなんだけど……)

徐倫(おかしい……まだ、あの気持ち悪さが抜けきらない……)


なお「さあ、みんな!」

やよい「ていおーをやっつけるために……」

れいか「力を合わせましょう!」

あかね「オーケー! さ、一緒に手を繋ごう!」

ハッピー「……!」ピタ

あかね「? どしたんハッピー?」

やよい「ハッピー?」

ハッピー「……あかねちゃん。今、なんで関西弁じゃあなかったの?」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 23:10:18.20 ID:4nfn9V1k0<>

あかね「え?」

なお「まあ、あかねにだってそういう時はあるさ、ね」

あかね「せやせや、そんなどーでもいいこと言わんと……」

ハッピー「それだけじゃあないよ」

ハッピー「今気づいたけど……やっぱりおかしいよ」

ハッピー「DISCはみんな合わせて『5枚』あった……人数分5枚」

ハッピー「それなのに、落ちてきたのは『4枚』だった……残り『1枚』はどこにいっちゃったの……?」

ハッピー「これって……」

4プリ「……」


ハッピー「つじつまがあわない! これは現実じゃあない!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 23:13:05.86 ID:4nfn9V1k0<>

ハッピー「ハッ!!」

ハッピー「ここ、は……」ドロドロ

ハッピー「なに、これ……部屋全体がどろどろに溶けてる……」

ハッピー「どこから私は夢を見てたの……DIORの……部屋まで来たのは、現実だった……」

ハッピー「ちゃんと棺おけがある……ここはDIORの部屋……」

ハッピー「キュアフリー……キュアクレイジー……キュアスター……」

ハッピー「キュアスターが駆けつけたところも現実……それで……」

キャンディ「」ドロリッチ

キラリーナ「」ドロリッチ

ヴァレンタイーニ「」ドロリッチ

ディアボロン「」ドロリッチ

ハッピー「こっ……こっちは、夢であってほしかった……!」バタリ

ハッピー「と、とにかく夢だったんだ……ペガサスの力が暴走しちゃったのも、私の『世界』ができたのも、フリスビーが戻ってきたのも、私の心が勝手に作り出した『幻覚』だったッ」

DIOR「驚いたな……目を……覚ましたのか」

ハッピー「! ディ、DIOR!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 23:17:23.14 ID:4nfn9V1k0<>

DIOR「どうやって攻撃されたのか、まったくわからないって顔をしているな」

DIOR「私の親友はつくづく有能だ。お前たちが一堂に会したのを見計らって、最後の力を振り絞りお前たちを『眠ら』せたのだ」

ハッピー「ぷ……プッチ神父……」

プッチ「」

DIOR「気を失いながらも決してお前たちへの『スタンド攻撃』はやめなかった……本当に、彼は無二の親友だよ」

ハッピー「あなたの親友って……自分の、思い通りに動いてくれる人なの……!?」

DIOR「では君の『友』とはどの程度のモノなのだ?」

ハッピー「……それは」

DIOR「フフ、ひとつ面白い話をしてやろう」

DIOR「『スタンド攻撃』は精神への攻撃だ。お前たちの精神に隙が出た一瞬の隙を、プッチは突いた……」

DIOR「一体どのタイミングだったか、わかるかな」

ハッピー「私たちの……隙…………ま、まさか」

DIOR「その通りィ! そこに転がってるエグイ肉体のプリキュアどもが出てきた瞬間だッ!」

DIOR「援軍のせいで命の危機にさらされるとは……フフフ、なんとも皮肉だとは思わんか?」

ハッピー「……!」

DIOR「夢の中の私も言っていなかったか?」

DIOR「所詮仲間など重荷にすぎない。一人で生き抜いてきた生き物こそ強いのだ、とな」

ハッピー「それはッ、違う!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 23:20:20.24 ID:4nfn9V1k0<>

DIOR「何が違う?」

ハッピー「私は……いつもドジばかりで……みんなにすごく迷惑かけちゃう時だってある……でも、それでもみんなは私と友達でいてくれるの!」

ハッピー「友達っていうのは、損とか得とか、そんなんじゃあないッ!」

DIOR「……」

ハッピー「う、ううう……!」グググ

ハッピー(か、身体がどんどん溶けていく……このままじゃあ……!)

ハッピー「ぷ、プリキュア……ハッピーシャワー……!」ポフンッ

ハッピー(やっぱ夢とは違うかぁ……あんな小さいのしか出ないや……)


 パチンッ


キャンディ(なお)「う……?」

キャンディ「あ、あれ、私……?」

ハッピー「マー……チ」

キャンディ「ハッピー!? みんな!?」

ハッピー「みんなを……起こし……」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 23:21:39.75 ID:4nfn9V1k0<>

キャンディ「わ、わかった!」

キャンディ「やああ!」ブオンッ

DIOR「!? 耳が伸びた!?」


 ペシペシペシーンッ


ヴァレンタイーニ(あかね)「ん……」

キラリーナ(やよい)「ふあ?」

ディアボロン(れいか)「い、一体……?」

DIOR「フン、だから何だというのだ。何人起きようとプッチのスタンドはもはや止まらんッ!」

ハッピー「み、みんな……!」

ヴァレンタイーニ「ハッピー……!」

キラリーナ「んんん……!」

ディアボロン「みなさん……!」

キャンディ「みんな……!」
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 23:22:49.20 ID:4nfn9V1k0<>

DIOR「無駄、無駄、無駄だと何度言えばわかる。それ以上動けば体が千切れるぞ」

ハッピー「!」ブチブチブチィ

キラリーナ「ハッピー!」

ヴァレンタイーニ「ハッピー!」

ハッピー「〜〜……!」

ハッピー(痛い……苦しい……! でも……『戦いは、苦しいだけじゃあない』!)

5プリ「」ガシィッ


 カカッ


DIOR「! これは……」

キャンディ(溶かされてるのは私たちの体だけじゃあない、部屋全体もだ!)

ディアボロン(おそらくプッチ神父は空間全体を『溶かして』いる!)

キラリーナ(なら……その空間から脱出できれば……!)

ヴァレンタイーニ(全員の力を合わせて、この部屋をぶっ飛ばすんや!)

ハッピー「輝けェェーーッ!!!」

4プリ「スマイルプリキュアァァーー!!!」カッ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 23:24:41.62 ID:4nfn9V1k0<>

ハッピー「」ハッ

ハッピー「あれ……? ここは……」

れいか「まるで光の世界です……」

ハッピー「れいかちゃん!?」

ハッピー「な、なんでれいかちゃんが?」

あかね「?」

やよい「?」

なお「?」

ハッピー「み、みんな元の体に戻ってる……おかしいよ……つじつまがあわない! これは……!」

??『幻覚ではありません……』

ハッピー「はぷっ」

??『それは、あなたたちの魂の形……』

れいか「この声は……まさか」

やよい「女王様!?」

??『みなさんの気高き覚悟と魂に……ペガサスのご加護を』


 パアアアアッ


5プリ「「「「「!」」」」」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 23:25:38.38 ID:4nfn9V1k0<>

 カシュァァァンッ


5プリ「「「「「ペガサスよ! 今度こそ私たちに力を!」」」」」


 ピシャンピシャンピシャン・ピシャァァーンッ


Pハッピー「プリンセスハッピー!」

Pサニー「プリンセスサニー!」

Pピース「プリンセスピース!」

Pマーチ「プリンセスマーチ!」

Pビューティ「プリンセスビューティ!」

5プリ「「「「「プリキュア・プリンセスフォーム!」」」」」バキュィィンッ


DIOR「!」

徐倫「う……あ?」パチッ


Pハッピー「帝王DIOR……あなたのドス黒い心の闇、」

5プリ「「「「「私たちが、打ち砕いてみせる!」」」」」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 23:26:38.43 ID:4nfn9V1k0<>

ジョニィ「浮いてる……」

仗助「お、起き抜けになんだありゃあ」

ジョルノ「まさか……」

仗助「何か知ってんのかジョルノ!?」

ジョルノ「うわさには聞いたことがあります……世界と人々の笑顔を守るために現れる、ペガサスの力を借りてパワーアップする伝説の戦士……!」

ジョルノ「そう! 彼女らこそ美少女戦士・セ」

Pハッピー「届け! 希望の光ッ!」

5プリ「「「「「羽ばたけ! 未来へッ!」」」」」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 23:28:15.81 ID:4nfn9V1k0<>

5プリ「「「「「プリキュア!」」」」」

5プリ「「「「「レインボォォォーー……バーストォォーー!!」」」」」ウバッシャァー


 ドギュゥゥゥンッ


DIOR「ぐう……!?」

Pハッピー「」フッ

Pハッピー「輝けッ!」

5プリ「「「「「ハッピースマイルッ!!」」」」」チュドォォーーンッ
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 23:29:09.56 ID:4nfn9V1k0<>


徐倫「す、すげー……」

承太郎「あれが……プリキュアの本当の力なんだろう」

徐倫「!」

仗助「承太郎さん!」

承太郎「あいつらの持つ浄化の力はペガサスの力だったわけだ」

承太郎「……すまんが早いとこ治してくれるのを期待してるんだが」

仗助「そ、そうでしたッス」

5Pプリ「」フワン

Pハッピー「キュアフリー、みんな!」

徐倫「ハッピー!」

徐倫「すごいじゃあないのあんたらー!」

Pハッピー「えへへ」

徐倫「それに助けてもらったみたいね、ありがとう」

Pサニー「あ、いやーそんな」

Pビューティ「恐縮です」

徐倫「でもとにかく……」

徐倫「これでやったわね!」

Pハッピー「! キュアフリーそのセリフは!」

徐倫「ハッ!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 23:32:04.82 ID:4nfn9V1k0<>

ジョニィ「あ、なんか駆けつけたら一件落着っぽい空気になってる」

ジョルノ「僕らの知らないところで戦いは終わっていたようですね……」ピク

ジョニィ「どうした?」

ジョルノ「……大地が」ゴゴゴゴゴゴ

5プリ「「「「「!」」」」」

ジョルノ「震えている」ドドドドドド

仗助「うおおお!?」

徐倫「なにこれ地震!?」

ジョニィ「うわああああジャイロォォーー!!」

ジョセフ「こ、こりゃあ……!」

承太郎「……!」

徐倫「まッ……!」

徐倫「まさかッ!!」バッ



 ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
 ズゥンッ!



DIOR「……」ドォォン…

徐倫「でッ……!」

JOJOS「でけェェェーーー!!」

徐倫「な、なによォあれェー!」

承太郎「わからん」

ジョセフ「そうか……プリキュアのラスボスは大抵大気圏突き抜けるほどでけえからな……」プルプル

ジョニィ「『配役』を入れ替えたDIORも当然でかくなれるって、事ォ?」

仗助「アリかよ!」

ジョルノ「ナシでしょう」 <>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 23:34:16.22 ID:4nfn9V1k0<>

DIOR(大)「……」ズシィィン…

DIOR「……悪い夢を見ていたようだ」

徐倫「今も十分悪夢だよッ!」

ハッピー「キュアフリーがあんなこと言うからァ〜!」

徐倫「うぐぐ……」

承太郎(ラスボス→巨大化→対抗策としては……)

承太郎「合体、合体はないのか?」ソワソワクワク

仗助「承太郎さんの少年心がこれでもかというほどくすぐられてる!」

Pハッピー「で、でも、どおしよう……」

Pビューティ「まさか攻撃すると大きくなるとは……」

Pピース「レインボーバースト、あそこまで届くかなぁ」

Pマーチ「と、とりあえずやってみようよ、直球勝負!」

Pサニー「せ、せやな! ってもうふりかぶっとるー!?」

DIOR「」グォォ…

DIOR「最後に、貴様らに帝王らしい言葉を送ってやろう……」

ジョルノ「なんだと?」

徐倫「ま、まさか……」

DIOR「……」フッ

DIOR「『なんかわからんが喰らえ』!」グアアアアッ

5プリ「!」

JOJOS「……っ!」

Pハッピー(もう……駄目……っ!)



 グアッシィィンンッ!



一同「!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 23:35:57.73 ID:4nfn9V1k0<>

Pハッピー「……え?」

Pマーチ「あ、あれは……」ドドドド

DIOR「き、貴様は……ッ!!」ドドドドド


ジョナサン「……ディオ!」ドォーンッ


JOJOS「デケェェーーーッ!!!(先祖が)」

DIOR「ジョ、ジョジョ――ッ!」

5プリ「」

徐倫(因縁の敵とひいおじいちゃんのおじいちゃんが地球の上でがっぷり両手を組み合っている……何なのこのゴールドエクスペリエンスは)
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 23:37:44.61 ID:4nfn9V1k0<>

DIOR「馬鹿な……! なぜ貴様が現世に……!」

ジョナサン「それは君も同じことじゃあないのかい、ディオ」

DIOR「ほざけ……」ハッ

DIOR「同じ……このDIORと……!?」

DIOR「ま、まさか貴様! 入れ替えたな! 『配役』を! ロイヤルクイーンと!」

5プリ「!?」

Pビューティ「と、という事は」

Pピース「女王様ってあんなにおっきいの……!?」

DIOR「貴様……! 貴様のような脳筋ゴリラが、どうやってここまでのことを……!」

ジョナサン「ああ、確かに空想の世界は僕には居心地が悪い。でも、そうじゃあない人もいる」

DIOR「エリナ・ペンドルトン……!」ギリ

ジョセフ「!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 23:41:19.77 ID:4nfn9V1k0<>

DIOR「そうなのだ……あの女さえいなければよかったのだ……そうすれば貴様の血は潰えたはずだった……」

ジョナサン「それだけじゃあないよ、ディオ……」

DIOR「フンッ……また貴様も繋がりとか大事な人間とか言い出すつもりか?」

DIOR「くだらん! 知恵も力もなき者どもに何かを託してどうなる! むさぼられるだけではないかッ!」

ジョナサン「ディオ……僕は未来を信じたいけれど、君は支配したがっている」

ジョナサン「その違いがある限り、僕たちは最後まで分かり合えない。何度生まれ変わってもそれは同じだ」

ジョナサン「それに、たとえすべてを支配したとしても君の手には何も残りはしない。それが本当にわからないのかい」

DIOR「貴様にはわかりはしない……俺が貴様を理解できないのと同じように貴様も俺を理解はできないッ」

ジョナサン「そうかもしれない……」

ジョナサン「ディオ、これはもう既に僕と君との戦いではないんだ。なぜなら僕はもう決めてしまったからだ……」

ジョナサン「僕につながるすべての命の可能性に賭けると、そう決めたからだッ!」

DIOR「ヌウッ!」バッ
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 23:42:19.14 ID:4nfn9V1k0<>

ジョナサン「伝われ! この命ッ!」

ジョナサン「震えるぞハートッ! 燃え尽きるほどヒートッ! おおおおッ!!」

DIOR(これは……『波紋』!)

DIOR(いや、ただの波紋ではない……あの時と同じ……己の魂を練りこんだ波紋ッ!)

ジョナサン「究極! 深 仙 脈 疾 走(ディーバスオーバードライブッ)!」トッコォーン


JOJOS「」バタターンッ

ジョナサン「……」

DIOR「……」

5プリ「……」

ジョナサン「うん……なんていうか」

ジョナサン「出力が強すぎたかな」

Pサニー「あんたも天然ボケかーい!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 23:44:54.51 ID:4nfn9V1k0<>

Pハッピー「大丈夫徐倫ちゃん!?」

Pマーチ「待って! うかつに触れたら……」

Pハッピー「ビリッとキタァー!」

徐倫「!」ハッ

Pハッピー「!」ドクン



 ――そのときッ! キュアハッピーと徐倫の体を介して『ペガサスの力』と『波紋』が出会いッ! 

 ――光の力と太陽のエネルギーッ! ふたつの希望へと進む力! が何万分の一の親和性を見出しッ! 彼女たちのポテンシャルとあれやこれやして奇妙な化学変化を起こしたッ!



 ――ようするにバグったッ!


<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 23:45:26.75 ID:4nfn9V1k0<>
 ピッカーンッ


ジョナサン「あ」

DIOR「こっ! これはッ! この眩しい光はッ!」

ジョセフ「太陽のような温かさ……なんて優しい光なんだ……俺は正義の中にいると実感できる……正義の『白』にいるとッ!」


 カカッ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 23:50:59.83 ID:4nfn9V1k0<>

Pハッピー「キラキラ輝く、未来の光ッ! キュアハッピー!」

Pサニー「太陽サンサン、熱血ぱわぁ! キュアサニー!」

Pピース「ピカピカぴかりん、じゃん・けん・ぽん♪ キュアピース!」

Pマーチ「勇気リンリン、直球勝負ッ! キュアマーチ!」

Pビューティ「しんしんと降りつもる、清き心……キュアビューティ!」

徐倫「キラキラ輝く、石造りの海! キュアストーンフリー!」

仗助「ファント満々、友情パワー! キュアクレイジーダイヤモンド!」

ジョニィ「グルグルぐるりん、わん、つー、すりー! キュアタスク!」

承太郎「ラッシュオラオラ速攻勝負ッ! キュアスタープラチナ!」

ジョルノ「脈々と受け継ぐ黄金の精神……キュアゴールドエクスペリエンス!」


5プリ「5つの光とッ!」

JOJOS「5つの星ッ!」

10人「希望の心が導く『未来』ッ!」

10人「輝けッ!」

10人「『スマイルプリキュア』!!」ズギャーーーンッ
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 23:53:10.83 ID:4nfn9V1k0<>

徐倫「……って」

仗助「ぎゃああああ!! 俺のドルガバが漂白されてるゥー!」

ジョルノ「僕のグッチが……」

徐倫「あたしのエルメスが……」

仗助「ああ、モスキーノまで……」

ジョニィ「わかったこれアニバーサリーフォームだ」

承太郎「25周年ありがとうだぜ……」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/04(火) 23:54:02.15 ID:4nfn9V1k0<>
ここまで
終わる終わる詐欺でスマナイけど、次回こそ終わる
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<><>2012/09/04(火) 23:57:19.13 ID:kF5ZNneV0<> 乙
アニバーサリーフォームwwwwwwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)<>sage<>2012/09/05(水) 06:33:59.98 ID:PtbKel+AO<> まさかのアニバーサリーwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/09/06(木) 12:34:46.93 ID:0vxcomaUo<> あたしのエルメスって言葉にトキメキを感じた <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/06(木) 16:48:56.54 ID:l+wOdAowo<>

        △△△△△△△
      ¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶
     ¶¶¶¶¶¶¶""""""¶¶¶¶¶¶¶¶""
     000◯◯0 _,,,,, ▼,,,≡0◯
     ¶¶¶¶ ¶ ¶ 〃 _\ /≡≡|
     ¶¶¶¶ ¶ ¶   〈 (・)》 ((・)〉|
     ¶¶¶¶ ¶ ¶  "" ̄≡|≡≡|
     ¶¶¶¶ ¶ ¶≡ / ... |||≡≡|
     ¶¶¶¶ ¶ ¶ 《    .ヽ 〉 ≡|   ヘイッ!
     ¶¶¶¶ ¶ ¶  ゛ γ⌒〜≡/   パンティあげちゃうッ!
     ¶¶¶¶ ¶ ¶    ..L_」≡/
      ¶¶¶ ¶ |   .┗━┛ |
      ¶¶¶ ¶ \   _≡/ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/09/09(日) 06:02:16.64 ID:P7uQIrbP0<> ところでどーでもええが『世界』は精密動作Bじゃね? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/09(日) 09:28:37.82 ID:CKifKkdTo<> あのステータスは信用しないほうがいい 本人の状態で結構コロコロ変わるし <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/09/10(月) 12:03:41.54 ID:gDqHdVXq0<> <<506

確かにそうだな、スマン <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/10(月) 16:40:17.56 ID:Y+1eIBweo<> なんだその見てると>>504のエルメェスみたいな気持ち悪さを感じる安価は <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/09/11(火) 11:32:09.21 ID:QOyIqYQj0<> >>508

本当にスマン <>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/23(日) 18:30:16.63 ID:7wqiPTBg0<>

DIOR「馬鹿な……」

DIOR「プリキュアが、成長しただと!」

ジョナサン「人間は成長して強くなるんだ」

ジョナサン「成長を捨てた君が、勝てる道理はない」

DIOR「……黙れッ」


Pハッピー「みんな! いくよ!」

4プリ「うん!」


承太郎「ン、ああ……」

ジョニィ「あーうん、いいと思うよ、行こっか、うん」

456「「おー……」」

Pサニー「テンションひっくゥッ!」 <>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/23(日) 18:32:22.94 ID:7wqiPTBg0<>

承太郎「元からこんな感じだ」

ジョニィ「いいの? テンションあがって。僕泣くよ?」

Pマーチ「まあこの二人はいいとして、あとは一体どうしたんですか」

徐倫「うう……」

仗助「だって俺のドルチェ&ガッバーナ……」

ジョルノ「グッチ……」

徐倫「エルメェェス……」

Pビューティ「御召し物の事でッ!?」

Pピース「大人のくせにふがいなさすぎるよぅ!」

ジョセフ「落ちこまねーのお前たち! 今はプリキュアの力でそおなってるだけだからー! DIORを倒せば元に戻っからー!」

456「「俄然やる気が出てきた」」

ジョセフ「このブランド狂いちゃん達め……」

Pハッピー「というわけで……」

Pハッピー「今度こそみんな、いくよ!」


 ピカアアアアアッ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/23(日) 18:34:27.45 ID:7wqiPTBg0<>

Pハッピー「届けッ! 希望の光ッ!」

4プリ「羽ばたけ! 未来へッ!」

5プリ「プリキュア! レインボォォーー……!」

DIOR「させるかッ! ザ・ワールド!」


 ドォォーンッ
 ドォォーンッ


DIOR「ヌゥッ!?」

承太郎「俺が時を止めた……間髪入れずにな」

ジョルノ「そして終わりがないのが終わり」

ジョニィ「黄金の回転ッ!」

ジョセフ「ついでに刻むぜッ! 血液のビート!」トッコーンッ

Pサニー(感じる……これは)

Pビューティ(これが、みなさんの力ッ!)

Pマーチ(力がみなぎってくる!)

Pピース(命があふれてくる!)

Pハッピー「はああああ!!」


5プリ「プリキュア・レインボーバースト・ザ・ワールド・レクイエム・オーバードライブ・ACT4ォォォォオオーーーッ!!!」

DIOR「盛りすGYYYYYYYYYY!!!」ドカーンッ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/23(日) 18:36:54.62 ID:7wqiPTBg0<>

Pハッピー「!?」グゥンッ

Pマーチ「この抵抗感は……!」

Pサニー「あ、あいつ受け止めとるで!? この攻撃を!」

Pビューティ「怯まないでください! 確実にダメージは入っています!」

Pピース「えーい!」

4プリ「はああああ!!」ドンドンッ


DIOR「ヌオオオオッ! ジョジョにあるまじき力押しッ!」

DIOR「こ、この俺が……この程度で、エッ?」ガシッ

DIOR「き、貴様ジョジョ! いつの間に背後に!」

ジョナサン「油断したね、ディオ」

DIOR「ぐう……! て、的確に関節を極めてくる……逃れられんッ」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/23(日) 18:39:35.41 ID:7wqiPTBg0<>

DIOR「スタンドも出しているのに逃れられん! おのれジョジョ! この筋肉ゴリラがァー!!」

ジョナサン「君の体もそのゴリラだよ」

DIOR「離せ、離すのだジョジョォ! このままでは貴様も巻き込まれるぞ!」

5プリ「」ハッ

Pハッピー「ジョナサンさん! そこをどいて!」

ジョナサン「それはできない……」

ジョナサン「僕は今度こそ、ディオの死を見届ける義務がある」

DIOR「ジョジョ貴様……この俺もろとも消え去るつもりか!」

ジョナサン「僕たちはとっくにこの世からは去っているんだ。こうなるのが必然だ……」

DIOR「黙れッ! 貴様なんぞと一緒にするんじゃあない!」

ジョナサン「やるんだ!」

Pハッピー「……!」

ジョナサン「やってくれ、プリキュア!」

Pハッピー「」グッ

5プリ「はあああああ……!!」

Pハッピー「あああああッ!!」ドンッ

DIOR「お、おのれェェー!!」バシュゥゥンッ

ジョナサン「……」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/23(日) 18:41:00.44 ID:7wqiPTBg0<>

Pハッピー「」フッ

Pハッピー「輝け!」

5プリ「ハッピースマイル!」ドォォンッ


 シュウウ…


Pハッピー「……」

ジョニィ「……や」

全員「!」バッ

ジョニィ「……ったのかやってないのか、まだまだ油断はできないね、うん」

Pハッピー「……うぅ」ポロポロ

承太郎「……キュアハッピー」

Pハッピー「ジョナサン、さん……ううう……こんなのって……こんなのってないよ……!」

??『泣くことはない』

Pハッピー「!?」

Pマーチ「い、今の声は」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/23(日) 18:44:08.16 ID:7wqiPTBg0<>

Pハッピー「あれは……ジョナサンさん……? ジョナサンさんの魂……?」

ジョナサン『これは僕がロイヤルクイーンと入れ替わった時から定められていたことなんだ』

Pマーチ「え……?」

Pサニー「そういや女王様も、自分の力と引き換えにピエーロを封印したんやっけ」

Pビューティ「では、いつか女王様もあなたのように……!?」

Pハッピー「」ハッ

Pピース「そ、そんなのやだっ!」

ジョナサン『配役とは意味なんだよ。この世にいる、最も分かりやすい意味』

ジョナサン『僕たちが求めるのは、きっとその意味の向こう側なんだ』

ジョナサン『君たちは滅茶苦茶になった配役を、とりあえずは元に戻した……今はそれで十分なんだよ』

ジョナサン『君たちと出会えてよかった、プリキュア。そして、顔を見れてよかった、僕の子孫たち』

ジョナサン『ありがとう、みんな……さようなら、みんな……』




Pハッピー「……ジョナサンさん」

ジョルノ「……ジョナサン・ジョースター」

ジョニィ「えっ」

承ジョセ(なんか前にも見たなこういうの)

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/23(日) 18:47:34.68 ID:7wqiPTBg0<>

Pビューティ「あの方は……お二方は……どこへ行くのでしょう」

ジョルノ「さあ、僕たちにも予想は付きません」

ジョニィ「終わりがないのが終わりな力と無限の回転、太陽のエネルギーとペガサスの浄化の力……」

ジョニィ「混ざったらどうなるのか? 誰にも予想できないね、ね?」ニョホ

Pピース「でもきっと、あの人はずっとジョジョキュアのそばにいてくれるよ……私たちと女王さまみたいに……」

Pサニー「せやな……」

Pマーチ「きっと、いつだって見守ってくれる」

承太郎「……やれやれ、うっとおしいぜ」フッ
<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/23(日) 18:48:59.68 ID:7wqiPTBg0<>



仗徐「……」

徐倫「……結局あたしたちなんもしなかったわね」

仗助「だってよ……しょうがねぇーよありゃあよォ……」

仗徐「……」

仗徐「レクイエムくれよッッ!!!」


 『成長しよう……第二段階のスタンドを……』
  二人は強く思った。

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/23(日) 18:53:43.63 ID:7wqiPTBg0<>


徐倫(あれから、あたしたちは元の生活に戻っていった)

徐倫(あたしはなんだかんだSPW財団の力で無罪を勝ち取り……プリキュアたちは、まあひと悶着はあったもののバッドエンド王国との戦いは続いているらしいわ)

徐倫(ジョルノはイタリアでマフィアをやりつつ町を守っている)

徐倫(『一段落したらぜひイタリアに来てください』ってイケメン3割増しの面で言われたんで行ってみたら見事に抗争に巻き込まれたわ。二度と行かねえ)

徐倫(ジョニィは元の世界に帰れないってンでしばらく絶望してたけど、今じゃあスマホ片手にSHIBUYA闊歩するチャラい男になっちまってる。しかしホモだ)

徐倫(仗助は相変わらず浮いた話もなく田舎のオマワリやってるみたい。この間親父が気ィきかせて中○生のゴム人形(実用品)を持って行ったら、何か泣いてた)

徐倫(親父は海に潜っては『私は貝になりたい』とかほざいてたから……その、ママに会わせてやった)

徐倫(ママも喜んでたけど、再構築にはまだ遠いみたい。大人のハッピーって難しいわァ)

徐倫(でも、最初キャンディが言ってた通り、確実にハッピーになりつつあると思う。その点は感謝ね)

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/23(日) 18:55:33.38 ID:7wqiPTBg0<>

みゆき「え〜〜じゃあもうジョジョキュアやらないの〜?」

徐倫「ジョジョパクト自体ジョナサンじいちゃんが昇天してから消えてなくなっちゃったし」

徐倫「そもそもあたしは本物のプリキュアじゃあないし」

徐倫「ま、地球の平和はしばらくアンタらにお任せね」

みゆき「ぶう……」

徐倫「そうぶーたれんなよ。あんたら以外にもプリキュアしてる子いるんでしょ? この前テレビ出てた」

みゆき「うん! 20人くらい!」

徐倫「多」

みゆき「さっそくメルアドも交換したんだよーそれでねー」

??「れいかっかっかっかっか……」

徐みゆ「!?」 <>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/23(日) 18:57:46.59 ID:7wqiPTBg0<>

れいか「さーて、今日はこの辺からバッドエナジーをいただくとするかァ」

みゆき「オオカミさん!」

れいか「! プリキュア! テメー! とっとと俺の体を返しやがれィ!」

みゆき「だ、だからそれはちょっと色々と難しくって……」

徐倫「『配役』は元に戻ったけど、入れ替えの原因(プッチ神父)が姿くらませちゃったからね」

みゆき「それに困ってるのはこっちも同じなんだよー」

みゆき「あかねちゃんは『これがホントのアカオニねー』なんて半泣きで苦しいギャグ飛ばしてるし、やよいちゃんはしわしわおばあちゃんになっちゃったってずっと引きこもってるし、やよいちゃんのお母さんは卒倒しちゃうし!」

徐倫「なおは?」

みゆき「キャンディだから何とかなってる」

みゆき「だから今のところプリキュアしてるのって私一人だけなんだからぁー!」

れいか「そ、そおか、大変だな……」

れいか「じゃあねえ! こっちだって色々と大変なんだよ!」

れいか「ともかく! 世界よ! 最悪の結末……」


 PRRRRRRR


れいか「何だ! ケータイくらい切っとけ!」

徐倫「悪ィ悪ィ」

徐倫「はいはい? ……あ? え? ……マジ? う、うん分かった、すぐ行く」ピッ

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/23(日) 18:58:34.13 ID:7wqiPTBg0<>

れいか「何だァ?」

みゆき「どうしたの徐倫ちゃん」

徐倫「それがさ……」

みゆき「ま、まさか……」

れいか「……」ゴクリ

徐倫「お、親父がママと食事するから……一緒に来ないかって」ポ

れいか「そっちかよッ!」

みゆき「おめでとー!」

<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/23(日) 19:00:13.66 ID:7wqiPTBg0<>

徐倫「よ、よかったらアンタも来ない?」

みゆき「え? いいの?」

徐倫「いいのいいの、正直三人じゃあ会話が続く気しないし」

れいか「ちょっと待てテメーらァ!」

みゆき「そうだ、オオカミさんも来たらいいよ」

れいか「へ?」

みゆき「いいよね徐倫ちゃん」

徐倫「ま、悪さしなきゃね」

みゆき「おいでよオオカミさん、おなかすいてるでしょ?」

れいか「ふっっっ……〜〜〜ざけんなァ! 俺様は悪の三幹部ウルフルン様だぞォ! そんな」グウウ

れいか「そ、そんな……」カア

徐倫(ベタな奴ね)

れいか「チッ! し、仕方ねえ。今回だけだからな! あと、なれ合うつもりもねえからな!」

みゆき「わーい」ギュウ

れいか「く、くっつくな!」

徐倫(フウ……まったく)


みゆき(徐倫ちゃんたちジョジョキュアは、どんどんハッピーに近づいて行ってる)

みゆき(私も、オオカミさんや皆と、ウルトラハッピーになりたいな!)


徐倫「……やれやれだわ」


<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/23(日) 19:01:38.37 ID:7wqiPTBg0<>








 
  ☆☆☆☆☆おわり☆☆☆☆☆














<>
◆yMFjXU9zDk<>saga<>2012/09/23(日) 19:02:42.19 ID:7wqiPTBg0<>

ここまで見てくださった方、ありがとうございます
日曜に終われてウルトラハッピー!
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/23(日) 19:21:37.35 ID:iyZT8IzAo<> 乙!すげえ面白かった! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(田舎おでん)<>sage<>2012/09/23(日) 19:24:58.65 ID:vKfv+sedo<> 乙!
徐倫かわいい! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/23(日) 19:37:49.18 ID:l8pMURGSO<> 完結を祝福するッ!
乙ぅぅぅ!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2012/09/23(日) 22:12:01.26 ID:AGqaxgBco<> 乙・レインボーバースト・ザ・ワールド・レクイエム・オーバードライブ・ACT4 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/23(日) 22:31:31.57 ID:Uybw6Lhmo<> おつ!
面白かった <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 02:18:25.53 ID:y71blrIDO<> 乙なんだよおぉぉ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)<>sage<>2012/09/24(月) 03:39:18.47 ID:WOeQAg/AO<> 乙-
そういえばキャスト陣発表したな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 11:13:19.11 ID:i+lbC4MIO<> 乙

そういえば仗助と徐倫はパワーアップ無かったんだな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(茨城県)<>sage<>2012/09/24(月) 16:40:49.49 ID:fuw5WT5Ao<> 乙!
めっちゃ面白かった! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2012/09/24(月) 22:23:53.88 ID:uFcjh2Z4o<> 乙
面白かったよー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/09/24(月) 23:08:30.55 ID:Pg5Tvy7Ko<> 俺が無意識のうちにとっていたのは「敬礼」の姿であった
涙は流さなかったが、無言の男の詩があった <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/09/25(火) 23:25:38.33 ID:9Zd2USr00<> 乙
勘当した <>