◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/08(金) 22:46:51.75 ID:fl/Uok/AO<>

・タイトル通り、純粋な魔神たるオッレルスさんが安価の力でフィアンマさんの苗木(苗木ふぃあんまさん)を育てながら人間らしさを取り戻すお話


・時間軸不明、とある平行世界のお話

・安価スレの割りに>>1は執筆ペースが遅い(かもしれません)

・キャラ崩壊注意



注意:安価内容によっては、濃厚なガチホモ、エログロ、百合、NLスレになります。

また、苗木に対しての行動安価内容において「殴る」「蹴る」「打つ」「殺す」等の激しい暴力的虐待内容はご遠慮下さい。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1339163211(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
<>オッレルス「安価でフィアンマの苗木を育てようと思う」 苗木ふぃあんまさんとは 
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/08(金) 22:48:02.07 ID:fl/Uok/AO<>


・苗木はあくまで称し方であり、名字ではありません

・その身に『聖なる右』を宿す可愛い生き物兼魔術師です

・容姿は『右方のフィアンマ』そのもので、頭に子葉がぴょこりと生えています

・性格は安価内容=成長するに従って形成されますが、現在は甘えんぼさんです

・柔らかい所でなければ眠る事が出来ません

・身長は林檎一個分

・横幅は消しゴム(縦に見た場合)一個分

・成長すると身長体重横幅共に人間サイズになります


<>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/08(金) 22:50:21.67 ID:fl/Uok/AO<>


オッレルス「…」テクテク


オッレルス(教会に預けた子供達が元気そうで何よりだ…)ボンヤリ

ふぃあんま「…」ぷるぷる

オッレルス「…?」ジィ


ふぃあんま「…」じっ

オッレルス「…生き物…か?」

ふぃあんま「…」

オッレルス(頭に子葉が…何だか、何かの苗木みたいだな。手乗りサイズの人間といえば、そうだが)

ふぃあんま「…」

オッレルス「…君、名前は?」

ふぃあんま「…ふぃあんま」じー

オッレルス「…親は居るのか?」

ふぃあんま「…」ふるふる


オッレルス「なら、此処で会ったのも何かの縁だ。私の名前はオッレルス。良かったら、一緒においで。昨日まで子供達が居たのだが…今や男一人の寂しいアパート、それで良ければ」

ふぃあんま「…」こくん




オッレルス(胸ポケットにしまって家に連れて来たのは良いが、この子は一体何を食べるんだ?)

ふぃあんま「ごはん…」しょぼん

オッレルス「…」フム



苗木に何を食べさせる?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(空)<>sage<>2012/06/08(金) 22:53:25.86 ID:lG758gHa0<> またお前かよwwww期待してます

ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/08(金) 22:53:52.17 ID:htj8sXXeo<> ま た お ま え か
ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/08(金) 22:57:14.62 ID:8i1g+MvSO<> ミルクでも <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/08(金) 23:03:26.24 ID:fl/Uok/AO<>
オッレルス(果たして人間用のミルクで問題無いのかどうか…さて。体格から考慮すると、ほんの少しで良さそうだ)

ふぃあんま「…ごはん」くきゅるる

オッレルス「急かさずともあげるよ。…ティースプーンで丁度良い位か」スッ

ふぃあんま「?」じー

オッレルス「はい、あーん」

ふぃあんま「…」すんすん

オッレルス「ただの牛乳だ。警戒しなくていい」



ふぃあんま「…」あむっ

オッレルス「…」

ふぃあんま「おいしい」あむあむ

オッレルス「…そうか」



ふぃあんま「…」

オッレルス(満腹の様だ。何の感慨も湧きはしないが)

ふぃあんま「…」うろうろ

オッレルス「…どうかしたのか?」

ふぃあんま「ひるね…」うろうろ おろおろ

オッレルス(眠る場所を探しているのか。となれば、作ってやる必要性がありそうだな)





どんな寝床を作ってあげる?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/08(金) 23:04:52.03 ID:8i1g+MvSO<> ハイジの藁ベッド <> 名無しNIPPER<>sage<>2012/06/08(金) 23:07:21.28 ID:f0yloEfAO<> もふもふ羊毛ベッド(刈り立て) <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/08(金) 23:22:11.22 ID:fl/Uok/AO<>
オッレルス(寝床といっても、さほどサイズが大きくなくて構わないだろう)ヨイショ

ふぃあんま「…」ねむねむ




オッレルス「一応ベッドとしての体裁は整えたが、…眠れそうか?」

ふぃあんま「ひつじ…」じー

オッレルス「刈ったばかりの羊毛だ。柔らかいだろう」

ふぃあんま「…ねていいのか」じー

オッレルス「良い」コク

ふぃあんま「…」もふり ごろんごろん



苗木ふぃあんまさんは嬉しそうにもふもふとしたベッドで数回転がった後、眠り始めました。



ふぃあんま「…」すぅ

オッレルス(衣食住に金がかからないで済みそうだ。最も、金なんて有り余る位だが)

ふぃあんま「…」くぅ



オッレルスは何をする?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/08(金) 23:22:40.14 ID:fDPPhgbPo<> またお前かwwwwwwwwwwww
ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/08(金) 23:23:42.08 ID:8i1g+MvSO<> とりまブラック珈琲たしなむ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山陽)<>sage<>2012/06/08(金) 23:23:45.00 ID:SN+8ozKAO<> シルビアに相談 <> ◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/08(金) 23:29:18.45 ID:fl/Uok/AO<>
オッレルス(つられて眠ってしまいそうになるな。コーヒーでも飲もうか)ヨイショ






オッレルス「……」ズズー


ふぃあんま「…」ぱち ぐしぐし

オッレルス(目が覚めたのか)ズズー

ふぃあんま「…」じー

オッレルス「…?」

ふぃあんま「…まめのようなにおいがしゅる」すんすん

オッレルス「コーヒー豆だろうな」

ふぃあんま「…おいしいのか?」おず

オッレルス「…」




1.「美味しくも不味くもない。少なくとも、俺にとっては」


2.「少しだけ飲んでみるか?」


判定>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/08(金) 23:30:09.87 ID:fDPPhgbPo<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/08(金) 23:30:11.62 ID:8i1g+MvSO<> 2 <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/08(金) 23:36:13.57 ID:fl/Uok/AO<>
オッレルス「少しだけ飲んでみるか?」

ふぃあんま「…」こくん

オッレルス(ティースプーンに少量とって、少し冷まして…こうか)スッ

ふぃあんま「…」あむ

オッレルス「…」

ふぃあんま「…、…にがい」しゅん

オッレルス「インスタントよりは遥かにマシとはいえ、コーヒーとはそういう物だ」

ふぃあんま「…おっれるしゅ」

オッレルス「…?」

ふぃあんま「だっこ…」しゅん

オッレルス「……」




オッレルスはどうする?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/08(金) 23:37:06.88 ID:fDPPhgbPo<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/08(金) 23:37:54.71 ID:8i1g+MvSO<> あえてパイルドライバー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/08(金) 23:38:28.61 ID:8i1g+MvSO<> プラス安価したで <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山陽)<>sage<>2012/06/08(金) 23:40:05.63 ID:SN+8ozKAO<> シルビアを呼ぶ <> ◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/08(金) 23:52:37.57 ID:fl/Uok/AO<>
オッレルス(あまり甘やかすのも、良くないと聞くな)パイルドライバー

ふぃあんま「」ごちんっ

ふぃあんま「ぅ…ふぇ…」じわ

オッレルス「……」

ふぃあんま「ふ…ぇう…ひくっ、う…」ぶわっ




シルビア「久しぶりに会ったと思ったら泣きやませろとはどういう用件よ」ハァ

オッレルス「…仕方ないだろう、予想外に泣き止まないんだから」

シルビア「……」チラ

ふぃあんま「うぇぇ…ひくっ、ふ…うぁあああん」ぶわっ

シルビア「……」ヨシヨシ

ふぃあんま「ぅ…うぅ…やだ…おっれるしゅがいい」びくっ ふるふる


シルビア「……私よりもアンタの方に懐いてるみたいよ」

オッレルス「……」

シルビア「…魔神になってもならなくても、相変わらず馬鹿ね…」ハァ

ふぃあんま「おっれるしゅ…」じたばた

オッレルス「……」





オッレルスはどうする?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/09(土) 00:03:42.92 ID:HlmL25DSO<> シルビアに甘えてみる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)<>sage<>2012/06/09(土) 00:05:44.87 ID:keoxyiyj0<> 謝って頭撫でる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/09(土) 00:06:35.72 ID:fQlu5DRoo<> とりあえずふぃあんまが目障りなので踏み潰す <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/09(土) 00:09:47.06 ID:HlmL25DSO<> 一応安価したって書いたんだけどなー…マジごめんふぃあんまくん <> ◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/09(土) 00:12:31.43 ID:ZRj0YxhAO<>
オッレルス「……ごめんな」ナデナデ

ふぃあんま「う…」すりすり

オッレルス「……」

シルビア「…そういえばこの…子? どこで拾ってきたの」

オッレルス「街中だよ。教会の近く」ナデナデ

ふぃあんま「…」すりすり ぎゅう

シルビア「……ハムスター位のサイズには見えるけど、一生面倒看るつもり?」

オッレルス「…一応は」ナデナデ

シルビア「……そう」

シルビア(科学サイドで言うところのアニマルセラピーみたいに、この大馬鹿が癒されてまともになればいいけど)

シルビア「しばらく泊まる」

オッレルス「分かった」

ふぃあんま「…」ぬくぬく




ふぃあんま「…」そわそわ

オッレルス「…空腹なのか?」

ふぃあんま「おやつ…」そわそわ




苗木に何をあげる?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/09(土) 00:13:20.26 ID:HlmL25DSO<> 角砂糖 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/09(土) 00:13:38.03 ID:LWg345KCo<> 塩麹 <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/09(土) 00:22:42.17 ID:ZRj0YxhAO<>
オッレルス(角砂糖…は普段使ってるせいで在庫が…)ガサゴソ

ふぃあんま「おやつ…」わくわく

オッレルス「……」っ塩麹

ふぃあんま「?」すんすん けほっ

オッレルス「…ちょっと舐めるだけでやめれば良い」

ふぃあんま「…」あむ


ふぃあんま「!!!???」じたばた




ふぃあんま「…」もふり


苗木ふぃあんまさんはすっかりへそを曲げて寝床に隠れてしまいました。 しょんぼりとしています。


オッレルス「…流石にほぼ塩の塊は良くなかったか」ポツリ

オッレルス(…仕方ないだろう。どうすれば喜ぶか、悲しむか、自分の情動すら忘れてしまったのに、他人の感覚が理解出来る訳がない)



苗木ふぃあんまさんは羊毛から作られた毛布を被り、顔だけ覗かせてこちらを見つめています。


ふぃあんま「…」じー

オッレルス「…」





オッレルスはどうする?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/09(土) 00:25:16.42 ID:HlmL25DSO<> ブレイクダンスしてみる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山陽)<>sage<>2012/06/09(土) 00:29:48.30 ID:ObCSPWIAO<> 高いたかーい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/09(土) 03:40:36.30 ID:OMrEYPwO0<> いつも楽しんでます
期待 <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/09(土) 10:18:25.29 ID:ZRj0YxhAO<>
オッレルス「……」ヒョイッ

ふぃあんま「?」ぷらーん

オッレルス「…」タカイタカーイ


ふぃあんま「…?」きゃっきゃ



苗木ふぃあんまさんは状況がよく分かっていないまま、楽しそうにたかいたかいされています。
だいぶ機嫌が直ったようです。




オッレルス「…夕飯の用意は、任せても良いかな」

シルビア「問題ない…けど、その子は何食べるの?」

ふぃあんま「…」くきゅるる

オッレルス「ひとまず牛乳を飲んで不調を起こしたりはしないようだ」

ふぃあんま「…ごはん」じー

シルビア「刺激物はよくなさそうだしな…」ウーン



苗木に何を食べさせる?>>+2
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/09(土) 10:55:08.20 ID:HlmL25DSO<> 納豆 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/09(土) 10:55:35.44 ID:OMrEYPwO0<> フレンチトースト <> 魔神オッレルスさんとは
◆H0UG3c6kjA<>sage saga<>2012/06/09(土) 12:15:31.91 ID:ZRj0YxhAO<>
・原作世界のオッレルスさんと違い、猫を見捨てて『魔神』になりました 。

・人身売買組織を倒して子供を拾っい、しばらく面倒を見た後教会や児童養護施設等に預け任せている(他称)お人好しさん

・感情の揺れ幅が少なく、基本的にぼんやりとしています

・容姿は基本的に『オッレルス』のままですが、右目に(医療用もしくは魔術的意味合いを持つ物々しいソレ等)何かしら眼帯をしており、外出時には鍔広の帽子を被っています

・『なり損ない』のオティヌスさんに命を狙われ、戦わざるを得ない事もしばしば

・人間らしさが欠如しているため、食欲・性欲・睡眠欲を忘れる時があります

・苗木ふぃあんまさんを育てる内に様々な人間らしさを再構築していく(予定の)人 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/09(土) 13:37:27.44 ID:4xjq8zDDO<> 削板とも戦闘したのか <> 名無しNIPPER<>sage<>2012/06/09(土) 14:51:32.52 ID:ZmondEwAO<> その文章のせいでフレンチトーストがチートに見えてしまったぜ <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/09(土) 18:31:36.38 ID:ZRj0YxhAO<> 《>>38様 しました。が、原作のようにくすりと笑ったり「俺はやっぱり根性なしだよ」等といった発言はせず、目的のみを告げ黙々と倒しました》




オッレルス「加えて言うと、子供舌のようだ」


ふぃあんま「……」くきゅるる

シルビア「ならフレンチトーストで良いね。この子の食べた残りはアンタが処理しなさい」

オッレルス「分かっているよ」




ふぃあんま「……?」じー

オッレルス「フレンチトースト。甘い食べ物だ」っ欠片

ふぃあんま「……」あむあむ

オッレルス「…」

ふぃあんま「……おいしい」ぱぁあっ

オッレルス「…そうか、それは良かった」ナデナデ

シルビア(こういう場面だけ抜き出せば人間らしいというか、まともなんだけどね…うまくいかないもんだ)ハァ

ふぃあんま(おっれるしゅ=おいしいごはんくれる=いいひと)もっもっ


苗木ふぃあんまさんは益々オッレルスさんに懐いたようです。



シルビア「おやすみ」

オッレルス「あぁ、おやすみ」ボンヤリ

ふぃあんま「…?」じー


苗木ふぃあんまさんはテーブルの上で、グラスに映る自分の顔と不思議そうににらめっこをしています。




オッレルスはどうする?>>+2 <> 名無しNIPPER<>sage<>2012/06/09(土) 18:39:14.32 ID:ZmondEwAO<> もっもっに全俺が持って行かれた
ダメだ最近KSKしか取ってない、そのガラスを鏡に変えたいのに <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/09(土) 18:45:05.62 ID:LWg345KCo<> グラスを動かして遊ぶ <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/09(土) 20:08:24.94 ID:ZRj0YxhAO<> 《連絡:「流れ遅いな」等感じた場合、連投行為は問題ありません。読者様各々方の良識に則ってお楽しみください
理由:何時から何時まで、と>>1が投下出来る時間が極めて不安定な為》




オッレルス「…」ソッ

ふぃあんま「!」すくっ

オッレルス「…」スッ

ふぃあんま「……」たたた

オッレルス「…」スッ

ふぃあんま「……」たたたっ

オッレルス「…」トッ

ふぃあんま「……ふ」ぜぇぜぇ



オッレルスさんがグラスを動かす度ににらめっこを継続すべく走らされ、苗木ふぃあんまさんは息切れしながら疲れてしまったようです。
額に汗しながらテーブル上にぺたんとお尻をつけ脚を伸ばして座り、冷たいグラスにほっぺたをくっつけています。



オッレルス「……そういえば、常識的に考えてそろそろ風呂に入る時間帯か」

ふぃあんま「…ふろ?」じー

オッレルス「身体を清潔にする事を目的とした行為だ」ナデナデ

ふぃあんま「……?」


苗木ふぃあんまさんは『ふろ』がわからず困惑していますが、お風呂に入れてあげましょう。



身体を洗うスポンジの役割を果たすモノ>>45 <> 名無しNIPPER<>sage<>2012/06/09(土) 20:29:19.11 ID:ZmondEwAO<> KsK <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/09(土) 20:30:18.86 ID:LWg345KCo<> 己の小指 <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/09(土) 20:41:01.99 ID:ZRj0YxhAO<>
オッレルス(爪も伸びていないし、俺の小指で構わないだろう)ヒョイ

ふぃあんま「……?」じー



オッレルス「…」コシコシ


ふぃあんま「ふっ…く…」もぞもぞ

オッレルス「…髪も洗うから、目を閉じていてくれ」

ふぃあんま「……」がまん

オッレルス「…」ワシャワシャ

ふぃあんま「ん…む…」もぞもぞ



シャンプーは苦手だと感じたものの、苗木ふぃあんまさんはとっても綺麗になりました。
服は汗で汚れてしまっていたので石鹸水で洗い、水で濯いで干しています。
しばらくハンカチで身体を包む事になりました。


オッレルス「…」

ふぃあんま「……くしゅんっ」びく ひしっ

オッレルス「…流石にその格好じゃ寒いか」

ふぃあんま「……」しょぼん

オッレルス(まだ店は開いている時間だな)マキマキ

ふぃあんま「……」もそっ



肌寒さにくしゃみをした苗木ふぃあんまさんは、オッレルスさんにもう一枚ハンカチをもらってくるまりました。
しかし、服の数が足りないので、小さいお人形用の服を売っているお店で買い物する事になりました。




ふぃあんま「……」ひょこり

オッレルス「…」フム



苗木ふぃあんまさんの普段着を買ってあげましょう。
一週間分(七着〜)買って、元の服以外にも今回購入した服をローテーションで着させる事にします。



買うのはどんな服?(一レスに複数種類を書いていただいても結構です)>>+2>>+3>>+4>>+5>>+6>>+7>>+8 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/09(土) 20:42:33.30 ID:HlmL25DSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/09(土) 20:42:51.82 ID:LWg345KCo<> モンペ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/09(土) 20:44:50.44 ID:HlmL25DSO<> スリングショット、はいむらーがピクシブで書いてた一方さんの私服、ゴスロリ、シャツ+短パン <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/09(土) 20:56:44.43 ID:OMrEYPwO0<> ワイシャツ、ジーンズ、パーカー <> 名無しNIPPER<>sage<>2012/06/09(土) 21:03:52.57 ID:ZmondEwAO<> 羊を模したもふもふパジャマ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/09(土) 21:04:37.51 ID:FBvsgdiIO<> 着ると赤ピクミンっぽくなる着ぐるみ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/09(土) 21:18:18.59 ID:HlmL25DSO<> よく考えたらパンツとかないけどふぃあんまくんノーパン主義者? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(空)<>sage<>2012/06/09(土) 21:20:34.71 ID:4W6YtEzq0<> スーツとかブレザーとか… <> ◆H0UG3c6kjA<>sage<>2012/06/09(土) 21:21:08.19 ID:ZRj0YxhAO<> >>53様
いえ、パンツは履かせる方向なので、指定が無い場合適当に買います


もう一着(>>+1)どなたかどうぞ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/09(土) 21:25:25.21 ID:HlmL25DSO<> ジャックスパロウの衣装 <> ご報告 
◆H0UG3c6kjA<>saga <>2012/06/09(土) 22:44:15.43 ID:1l3bwQEA0<>

上物(or一式物)

・とある人の私服
・ゴスロリ
・シャツ(Tシャツ)
・ワイシャツ
・パーカー
・もふもふ羊パジャマ 
・某赤い生き物っぽくなる着ぐるみ 
・スーツ
・ブレザー
・某海賊さんの衣装

下着

・スリングショット
・男性用パンツ(トランクス五点、ボクサー三点)

下物

・モンペ
・短パン
・ジーンズ

計22点購入しました。
ご協力ありがとうございます。 <> イーモバイル対策<>sage<>2012/06/09(土) 22:44:17.67 ID:ZRj0YxhAO<> + <> ご報告 
◆H0UG3c6kjA<>saga <>2012/06/09(土) 22:44:59.57 ID:1l3bwQEA0<>
オッレルス「…とりあえず、眠る時間だ。これを着ると良い」っ羊パジャマ

ふぃあんま「…」もこもこ


すっかり衣装持ちになった苗木ふぃあんまさんはきょとんとしながらも羊パジャマを身につけました。
もふもふと柔らかい生地が気に入ったのか、機嫌良さそうにもぞついています。
今日は眠る事にしました。


ファッションショーの様な一週間が始まります。


(月曜日)

ふぃあんま「…」じー


オッレルスさんは強制せず、何を着るか選択権を委ねてあげました。
苗木ふぃあんまさんは服達をじっと見つめた後、ワイシャツと短パンに着替えました。
丈の短いズボンや半そでのシャツで居る状態は涼しいのか、素足と手腕とをグラス側面にぺたりと当てて冷たさを実感しています。


(火曜日)

ふぃあんま「…?」

オッレルス「ベルトだ。ズボンを履いた後に巻く」


本日も選択権を委ねてあげました。
苗木ふぃあんまさんは首を傾げて悩んだ後、とある人の私服に着替えました。
真っ黒な服は生まれついての髪色のせいか、ちょっぴり似合っていません。
ズボンに巻くベルトの役割がよくわかっていなかったので、オッレルスさんがまきまきしてあげました。


(水曜日)

ふぃあんま「…」もそもそ

オッレルス「もう少し着た方が寒く無さそうだ」


今日は何だか寒いので、ワイシャツとジーンズ、パーカーを着せてあげました。
萌え袖のパーカーでは行動しにくいのか、もそもそと身動いています。
お砂糖を少し溶かしたあったかくて甘いホットミルクが気に入ったようです。
パーカーのフードを被ったり脱いだりして遊んでいました。


(木曜日)

ふぃあんま「…」ふりふり

オッレルス「ヘッドドレスが曲がっているよ」

ふぃあんま「む…」いそいそ


何を着るか選択権を委ねてあげました。
苗木ふぃあんまさんは裾にたくさんのフリルやレースが付いたスカートは違和感があるのか、小首を傾げています。
カチューシャやヘッドドレスを見たのは初めてなので、いそいそと装着していました。楽しそうです。
ストレートセミロングの髪型を生かして、リボン多めなヘッドドレスを着けました。
やはり黒色なので、ちょっぴり似合っていません。 <> イーモバイル対策<>sage<>2012/06/09(土) 22:45:08.21 ID:ZRj0YxhAO<> + <> ご報告 
◆H0UG3c6kjA<>saga <>2012/06/09(土) 22:45:41.97 ID:1l3bwQEA0<>

(金曜日)

ふぃあんま「…」うーん

オッレルス「…」


本日も選択権を委ねてあげました。
苗木ふぃあんまさんは悩んだ後ゆらゆらと頭の子葉を揺らし、下着にスリングショットを着用しました。
それだけだと寒いので、某赤い生き物っぽくなる着ぐるみをその上から着ました。
赤ふぃあみんを見たオッレルスさんは、少しだけ、『微笑ましいと思う気持ち』を養う事が出来たようです。


(土曜日)

ふぃあんま「…」ひやひや

オッレルス「…あまり長く密着していると凍傷になる」

ふぃあんま「とうしょう?」

オッレルス「火傷の対極に属する怪我だ」


今日は何だか暑いので、某海賊さんの衣装を着せました。
何だかワイルドな気分になったのか、洗面器の中、防水の魔術を施した折り紙で作られた船で旅をしたようです。
『石鹸の欠片』というお宝を見つけ、何だか得意げです。


(日曜日)

ふぃあんま「ねくたい…」ちまちま

オッレルス「…」っネクタイの結び方(開いた状態)


今日は特段に暇だったので、スーツとブレザーを交互に着て遊びました。
ネクタイの結び方を覚えたようです。
普段のものとは少し違う赤いスーツを着るとホストさんのようで、何となく似合っていました。
ブレザーを着た姿はとっても真面目そうで、裏で『焼きそばパンを早急に購入してこい。理由? 俺様が食したいんだよ』とでも言っている生徒会長のようでした。
ふと可能性を模索したくなった苗木ふぃあんまさんは上はブレザーのまま、下にモンペを穿いてみました。
そんなちぐはぐな苗木ふぃあんまさんの姿を姿を見て、オッレルスさんは久しぶりに、ふふ、とほんの少しだけ笑いました。
オッレルスさんの笑顔を見、苗木ふぃあんまさんは嬉しそうに子葉を揺らします。
少し成長したので、『さ行』を噛まずに言えるようになりました。 <> イーモバイル対策<>sage<>2012/06/09(土) 22:45:44.26 ID:ZRj0YxhAO<> + <>
◆H0UG3c6kjA<>saga <>2012/06/09(土) 22:46:12.35 ID:1l3bwQEA0<>
オッレルス(シルビアは帰ったのか、そういえば…)ボンヤリ

ふぃあんま「……」じー てしてし


苗木ふぃあんまさんはミニ起き上がりこぼしと戦っているようです。
殴っても殴っても起き上がってくるので、少し怖がっているようです。


ふぃあんま「…」くきゅるる

オッレルス「…」ボンヤリ

ふぃあんま「ごはん…」くきゅるる

オッレルス「食事か…」フム

ふぃあんま「…」しょぼん




何を食べさせる?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/09(土) 22:47:10.93 ID:HlmL25DSO<> レバー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山陽)<>sage<>2012/06/09(土) 22:50:13.82 ID:ObCSPWIAO<> シリアル <> ◆H0UG3c6kjA<>saga <>2012/06/09(土) 23:10:14.44 ID:1l3bwQEA0<>
オッレルス「牛乳は…かけない方が食べやすそうだな」っシリアル数枚が乗った皿

ふぃあんま「…」ぽりぽり

オッレルス「…」

ふぃあんま「…おいしい」ふにゃ

オッレルス「…そうか」


苗木ふぃあんまさんは自分にとって大きなビスケットの様なシリアルを両手でもって、小さな口を一生懸命に開けて頬張っています。
時々ぼろぼろと食べこぼしてはテーブルを汚し、そんな自分の不手際にむすくれているようです。


ふぃあんま「…」ぽりぽり

オッレルス「…手がべたつくだろう」

ふぃあんま「ん…」こくん

オッレルス「…これで手を拭くと良い」っ濡れタオル

ふぃあんま「…ありがとう」ふきふき

オッレルス「……」ボンヤリ




オティヌス「殺す」

オッレルス「またお前か…私とやりあっても無駄だよ」

オティヌス「お前のせいで私は魔神になり損なった」

オッレルス「まだ根に持っているのか」

オティヌス「…死ね」

オッレルス「呪詛を吐くならもっと術式に工夫を加えたらどうだ」

ふぃあんま「…」ひょこっ ←オッレルスの胸ポケットから出てきた

オティヌス「…おい」

オッレルス「何だい」

オティヌス「一時休戦。何だそれ」

オッレルス「…」

ふぃあんま「…」あむあむ ←胸ポケットの布地をおしゃぶり代わりにしている

オティヌス(可愛い…これでは攻撃等出来る訳もない。卑怯な…ッ、)ギロリ

ふぃあんま「?」

オッレルス「…どう説明したら良いものか。しいて言うと」

オティヌス「何だ」

オッレルス「>>68」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/09(土) 23:14:01.13 ID:HlmL25DSO<> あの…あれ、小人さん、的な何かだこのやろー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/09(土) 23:17:35.98 ID:OMrEYPwO0<> 妖精……かな? <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/09(土) 23:33:50.06 ID:1l3bwQEA0<>
オッレルス「妖精……かな?」フム

ふぃあんま「……」じー

オティヌス(可愛くなければ攻撃出来るものを…!!)グッ

オティヌス「…私にそいつを寄越せ」

オッレルス「それは容認出来ないよ、なり損ない」

オティヌス「お前には似合わない」

オッレルス「アクセサリーの類ではない。れっきとした生き物だ」

ふぃあんま「…だれだ」ちら

オッレルス「オティヌス。不完全な出来損ないだ」

ふぃあんま「おてぃ…にゅ…おてぃぬす?」

オティヌス「」キュン

オティヌス「再度言う。寄越せ」

オッレルス「断る」

オティヌス「なら、殺して奪うしかないようだ」

オッレルス「…無駄な事をよくもまぁ頑張れるものだ、感心するよ」

オティヌス「無表情で何を抜かしている、人形野郎が」

オッレルス「そろそろお前の相手を一々しているのも面倒だ。殺そうか」

オティヌス「五○%の確率のクセによく言うな、どうせ殺せないとわかっているクセに」

オッレルス「お前も私を殺せないとわかっているだろうに」

オティヌス「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」

オッレルス「不良品の銃ではそもそも銃弾が相手に届かないよ、なり損ない」






>>+1のコンマ一桁(23:10:14.44の場合は4)で勝敗判定



1〜7 オッレルスの勝利

8・9 相討ち(オティヌス撤退)

0 何故かオッレルス・オティヌス・苗木ふぃあんまの三人で住む事に(オティヌスルート) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/09(土) 23:34:13.46 ID:LWg345KCo<> おう <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/09(土) 23:40:49.32 ID:1l3bwQEA0<>
オッレルス「…」

オティヌス「…げほっ」

オッレルス「…意外だな」

オティヌス「…?」

オッレルス「こんな私にも、醜悪な部分を見られたくないと思う瞬間が来るとは、思わなかった。帰ろう、ふぃあんま」コツ コツ

ふぃあんま「…」おろおろ





ふぃあんま「…」じー

オッレルス「…」チラ

ふぃあんま「」びくっ

オッレルス「…お前をあんな風にするつもりは無いよ」

ふぃあんま「…」すり

オッレルス「…ギリギリ、教育に悪い程グロテスクな光景ではなかっただろう」ボンヤリ

ふぃあんま「…」ひしっ

オッレルス「…?」

ふぃあんま「…」じー


苗木ふぃあんまさんは何かをオッレルスさんに伝えようとしていますが、分かりません。
一生懸命言葉を探しているようですが、何分まだ言葉を沢山知りません。
困った様子でオッレルスさんの親指に抱きついています。





オッレルスはどうする?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/09(土) 23:41:15.26 ID:LWg345KCo<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/09(土) 23:42:45.32 ID:HlmL25DSO<> とりま泣ける曲聞いてスッキリする <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/09(土) 23:51:09.48 ID:1l3bwQEA0<>
オッレルス「…君の言葉が浮かぶまで、しばらく時間を潰すとしようか」


ぼんやりとした表情でそう告げ、まだ自分が不完全な『人間』だった頃、少し聞くだけで涙が出た哀しいオルゴール曲を流すオッレルスさん。
苗木ふぃあんまさんは頑張って考えますが、どうにも浮かびませんでした。
昔は泣けたのに、とうっすら考えながら、オッレルスさんは目を閉じます。
気分的にはすっきりしているのですが、表情には何も出ないのです。
いつからこうなってしまったのだろうか。
オッレルスさんは考えてみますが、答えは出ませんでした。
オルゴールに感化されたのか、苗木ふぃあんまさんはうるうると瞳を潤ませています。
オッレルスさんはそんな様子を眺めた後、ティッシュの端っこで目元を拭ってあげました。





ふぃあんま「…おやつ」そわそわ

オッレルス(この間の塩麹はダメだという事は分かったが)

ふぃあんま「…」じー

オッレルス(期待の眼差し、か)

ふぃあんま「おやつ…」

オッレルス(甘い物全般は好むのだったかな)

ふぃあんま「……」そわそわ




おやつに何をあげる?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/09(土) 23:52:50.11 ID:kAFv+uEB0<> バームクーヘン <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/09(土) 23:53:09.08 ID:HlmL25DSO<> たけぇ和菓子 <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/10(日) 00:16:40.24 ID:YYmjPB3o0<>
オッレルス「……」

ふぃあんま「…」すんすん


グラムで金額を提示されても一般人であれば目が飛び出る値段と言うべき高い水羊羹をオッレルスさんからもらい、四角くて紫色のつるつるとした匂いのしないものに、苗木ふぃあんまさんは警戒心を露わにしています。
いつまで経っても食べないのでオッレルスさんがそれとなく急かすと、苗木ふぃあんまさんはおずおずと手を伸ばし、むしり取ってぱくりと食べました。


ふぃあんま「…!」むぐむぐ

オッレルス「…」

ふぃあんま「あまい、おいしい」もっもっ

オッレルス「……そうか、」


口いっぱいに水ようかんを頬張り、苗木ふぃあんまさんはそう告げると共に子葉をピンと立てました。
時々苗木ふぃあんまさんの口元を拭ってあげながら、オッレルスさんは時計を見つめます。
魔神になってしまった自分には、とてつもなく長い年月を生きる必要がある。
強いられている生の中で、きっと自分はこの手元でおやつを貪っている彼を看取る事になるのだろうと。
オッレルスさんはほんの少しだけ、『寂しい』という感情を取り戻せたようです。
そんな寂しそうな表情をするオッレルスさんを見て、苗木ふぃあんまさんはまた悩みました。
そして唐突に頭頂部に生えている子葉の片方をぶちりとちぎると、オッレルスさんに差し出したのでした。


ふぃあんま「…」すっ

オッレルス「…俺にくれるのか」

ふぃあんま「…」こくん

オッレルス「…大事にするよ」


オッレルスさんは、その子葉の一部を受け取り、自分でも取りだすのが酷く億劫な『空間』にしまいこみました。
そういえば人から贈り物を受け取ったのも久しぶりだな、とぼんやりオッレルスさんは思い返します。
ちょっと残念な子葉になった苗木ふぃあんまさんは、痛がる様子もなくオッレルスさんを見つめていました。






オッレルス「…もう夜か」ポツリ

ふぃあんま「…」ねむねむ

オッレルス「…君は眠った方が良いだろう」

ふぃあんま「…おっれるす、といっしょにねる」いやいや


苗木ふぃあんまさんは子供らしい駄々をこねています。





オッレルスはどうする?>>+2
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/10(日) 00:17:20.06 ID:5BaLOZ2go<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/10(日) 00:21:21.79 ID:HkFLoVBSO<> 共に寝る <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/10(日) 00:31:51.02 ID:YYmjPB3o0<>
オッレルス「…なら、一緒に寝ようか」

ふぃあんま「…ん」


満足そうな表情で、苗木ふぃあんまさんは自分の寝床に入りました。
既に何日間も横たわっていますが、羊の毛で作られたソレはまだ柔らかです。
もこもことした感触に包まれながら眠る苗木ふぃあんまさんを見やり、オッレルスさんは眠るべく目を閉じました。


翌朝、オッレルスさんが朝食のメニューに悩んでいると、苗木ふぃあんまさんが思いついたように提案しました。


オッレルス「…」

ふぃあんま「ごはんつくるのてつだう」

オッレルス「…と言っても、その体格では難しいだろう」

ふぃあんま「…てつだう」じー


引きさがる様子が無いので、拘る理由の無いオッレルスさんは手伝いをさせてあげる事にしました。
ようやく朝食のメニューが決まりました。



どんな作業を手伝わせる(やってもらう)?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(空)<>sage<>2012/06/10(日) 01:02:58.57 ID:eU0Yblgq0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/10(日) 01:22:56.78 ID:HkFLoVBSO<> 蛇口を開けろと言ったら回してもらう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/10(日) 06:09:53.72 ID:rJVrPxcIo<> ミニトマトのヘタを取らせる <> ◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/10(日) 10:59:30.51 ID:SW3+p4sAO<>
オッレルス「じゃあ、『蛇口』って言ったらここを捻ってくれ」

ふぃあんま「まかせろ」こく


一般的な朝食、ミニサラダとハムエッグ、トーストを作る事になりました。
レタスやミニトマト等を洗う為、オッレルスさんが逐一『蛇口』と口にすると、苗木ふぃあんまさんはちっちゃな身体で一生懸命蛇口を捻りました。
苗木ふぃあんまさんは途中、うっかり蛇口から足を踏み外しそうになりましたが、何とかこらえていました。
不備無くお手伝いが出来たので、満足そうです。



ふぃあんま「……」ていっ

オッレルス「…」


苗木ふぃあんまさんはグラス側面に歪んで映る自分とじゃんけんぽんをして遊んでいます。
何回やってもあいこにしかならないので、とっても不思議そうです。


ふぃあんま「…?」むー

オッレルス「…」ボンヤリ




オッレルスはどうする?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/10(日) 11:06:39.90 ID:JHj+XWa80<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/10(日) 11:07:41.96 ID:HkFLoVBSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/10(日) 11:17:06.23 ID:EfN69yYl0<> グラスにフィアンマをいれてみる <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/10(日) 12:52:58.62 ID:SW3+p4sAO<>
オッレルス「…」ヒョイ

ふぃあんま「?」きょとん

オッレルス「…」ソッ

ふぃあんま「…」すぽっ


苗木ふぃあんまさんはグラスに入れられ、ひんやりとしたグラスをぺたぺたと触り、首を傾げます。
鏡と違いグラス越しに見えるオッレルスさんがいつもと違って歪んで見え、怯えつつもぺちぺちとグラスを内側から叩いています。
上を見上げ出ようとするも、足場はおろか掴む場所さえ無いので、ちょっと登ってもずるずると底まで戻ってしまいます。 いつまでたってもオッレルスさんに触れないのが寂しくて悲しくて、苗木ふぃあんまさんはグラスの中で膝を抱え、泣いてしまいました。


ふぃあんま「ひくっ、ふぇ…」ぐす

オッレルス「…」ジー

ふぃあんま「おっ、おっれるす…」べちべち ぶわっ

オッレルス(…自力では出られないのか)

ふぃあんま「う…」ぐすぐす




オッレルスはどうする?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/10(日) 13:01:20.85 ID:EfN69yYl0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/10(日) 13:06:17.24 ID:JHj+XWa80<> 出してやる <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/10(日) 14:53:21.27 ID:mmOcAqpJ0<>
オッレルス「…」ヒョイ

ふぃあんま「ぅ…ひくっ」ぐすっ

オッレルス「…」

ふぃあんま「おっれるす…」ひしっ


とっても寂しくて怖かったのか、苗木ふぃあんまさんはオッレルスさんに泣きながらひっつき、もぞもぞと動き回って胸ポケットに入って出てこなくなりました。
オッレルスさんがグラスに入れたせいとは思っていないらしく、時々胸ポケットから顔を出してはグラスを威嚇しています。


ふぃあんま「…」じー

オッレルス「…?」

ふぃあんま「なにかゆかいなことはないものか」じー

オッレルス「…愉快な事、か」


グラスを散々睨んで気が済んだのか、苗木ふぃあんまさんはようやく泣きやんでオッレルスさんを見上げます。
何かして遊んで欲しいようです。
退屈しのぎが欲しいそうなので、遊んであげましょう。





何をして遊んであげる?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)<>sage<>2012/06/10(日) 15:04:15.44 ID:qnROXkkmo<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/10(日) 15:13:00.52 ID:BPPsu+GIO<> シャボン玉 <> ◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/10(日) 15:24:10.94 ID:mmOcAqpJ0<>
オッレルス「……」カシャカチャ

ふぃあんま「…?」

オッレルス「石鹸水だ。飲み物ではない」

ふぃあんま「せっけんすい…」


シャボン玉で遊んであげるべく、オッレルスさんは石鹸水を作りました。
ストローの先端に切り込みを入れて広げ、軽く石鹸水に浸けると口に銜えて慎重に息を吹き入れます。
ぷか、と空中に浮かんだシャボン玉に目を輝かせ、どこに行くか分からないシャボン玉と苗木ふぃあんまさんは追いかけっこを始めました。
追いつくとシャボン玉が割れてしまうので、苗木ふぃあんまさんは不可解そうな表情ながらも追いかけます。
小さなシャボン玉をてしてしと触って割るのが気にいったのか、楽しそうに遊べたようです。


ふぃあんま「…」あむあむ

オッレルス「…」


沢山走って暑くなってしまったので、シャーベットを食べさせてあげました。
メロンシャーベットの爽やかな甘さが気にいったのか、苗木ふぃあんまさんはますますオッレルスさんに懐いたようです。
拾った当初より健康的になった苗木ふぃあんまさんのぷにぷにとしたほっぺたをつついてオッレルスさんは遊びました。
苗木ふぃあんまさんはくすぐったそうにもぞついていました。



<成長報告>

苗木ふぃあんまさんの第一次成長が終わったので、幼児(三歳児程度)の大きさになりました。
また、カタカナ語はカタカナで話せるようになりました。



ふぃあんま「…っくし」もそもそ

オッレルス「帽子を被れば奇異の視線で見られる事もないだろう」ポフリ

ふぃあんま「…」こくん



身体が大きくなった事によって、勝手に伸びる赤いスーツ(デフォルト装備)以外の以前購入した服が入らなくなってしまったので、新しく服を買ってあげようと思います。
ですので、再び苗木ふぃあんまさんの普段着を買ってあげましょう。
一週間分(七着〜)買って、元の服以外にも今回購入した服をローテーションで着させる事にします。




買うのはどんな服?(一レスに複数種類を書いていただいても結構です)>>+2>>+3>>+4>>+5>>+6>>+7>>+8 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)<>sage<>2012/06/10(日) 15:45:25.63 ID:vPYk6POLo<> 加速

安価なら、青いツナギ <> 名無しNIPPER<>sage<>2012/06/10(日) 16:13:52.82 ID:fMtHnE+AO<> 自分とお揃い <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/10(日) 16:57:44.83 ID:HkFLoVBSO<> 常盤台制服、歩く教会、ひよこパジャマ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/10(日) 18:40:32.83 ID:75j/NSy9o<> ホスト崩れな服
白衣 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/10(日) 18:42:53.05 ID:o6el5S3go<> メイド服、三つ揃い、プラグスーツ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/10(日) 18:50:11.51 ID:5BaLOZ2go<> スク水 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(空)<>sage<>2012/06/10(日) 20:01:15.68 ID:7nCJr9dB0<> オーバーオール、パーカー、半ズボン <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/10(日) 20:16:05.54 ID:HkFLoVBSO<> 某配管工の兄の方(つけ髭つき) <> ご報告  ◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/10(日) 23:43:52.66 ID:Ipb/fZr/0<>

上物(or一式物)

・オッレルスさんの服
・常盤台中学校の制服
・『歩く教会』
・ひよこパジャマ
・ホスト崩れな服(ブレザー等一式)
・白衣
・メイド服
・三つ揃い 
・プラグスーツ 
・パーカー
・某配管工(兄)の服(+付け髭)


下着

・スクール水着
・男性用パンツ(トランクス五点、ボクサー三点)

下物

・オーバーオール
・半ズボン


計22点購入しました。
ご協力ありがとうございます。 <> イーモバイル対策<>sage<>2012/06/10(日) 23:43:54.66 ID:SW3+p4sAO<> + <> ご報告 
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/10(日) 23:44:41.85 ID:Ipb/fZr/0<>
オッレルス「…眠る時間か。これを着ると良い」っひよこパジャマ

ふぃあんま「とり…」

帰宅しました。
再び衣装持ちさんになった苗木ふぃあんまさんはお洋服を着替える事に慣れたのか、機嫌良く着替えます。
沢山買ってもらえたので、選ぶ楽しみにそわそわしながら眠ります。


(月曜日)

ふぃあんま「…じゃんぷりょく、あがるとおもうか?」

オッレルス「走るのは早くなりそうだが」


何を着るか、選択権を委ねてあげました。
某ゲームに登場する赤い配管工に扮した苗木ふぃあんまさんは、ブロックを探してうろうろとしています。
色違いのオーバーオールを着て取り替えてみたり、とっても楽しそうです。
『微笑ましさ』を覚えたオッレルスさんは、段ボールで『はてなぶろっく』を作ってあげました。
中身がコインチョコだったので、苗木ふぃあんまさんは無邪気に喜んでいます。


(火曜日)

ふぃあんま「…」じー

オッレルス「…面白い、な。ふふ、」


今日は暇だったので、コスプレ大会をしました。
着替えるのは苗木ふぃあんまさんだけです。
オッレルスさんの服のサイズ違いを着た苗木ふぃあんまさんは、さながらお父さんのスーツを着た子供のように楽しんでいました。
他にも、イギリスの『禁書目録』の『歩く教会』を模した真っ白い衣装を着てみたりしました。心なしか本が読みたくなってきたような気がします。
他にも、学園都市の常盤台中学の制服も着てみました。
やっぱりスカートは落ち着かないのか、もぞもぞとしています。
ちょっと超能力(電撃)が使えそうな感じでしたが、指先に灯ったのはほんの少しの炎ばかりでした。
オッレルスさんはウン年振りに、笑い声を出して笑いました。


(水曜日)

ふぃあんま「……」すやすや

オッレルス「…」ナデナデ


今日もやっぱり暇だったので、コスプレ大会をしました。
本日も着替えるのは苗木ふぃあんまさんだけです。
古風なメイド服を着た苗木ふぃあんまさんは身体のラインが見えない分女の子のようでした。
やっぱりヘッドドレスを着けると何やら納得するようです。
他にもプラグスーツを着てみました。
ぴったりと張り付く衣装に居心地が悪そうでしたが、何だか汎用型人型兵器に乗れるような気がしてきました。
しかしそんな乗り物は身近に無いので、苗木ふぃあんまさんはとっても残念そうでした。
白衣も着ました。
真っ白な白衣を汚したい衝動に駆られたのか、苗木ふぃあんまさんは白衣を着たまま家の中を走り回っていました。
ずるずると引きずった白衣の裾は真っ黒です。 <> イーモバイル対策<>sage<>2012/06/10(日) 23:44:43.87 ID:SW3+p4sAO<> + <> ご報告 
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/10(日) 23:45:02.77 ID:Ipb/fZr/0<>

(木曜日)

ふぃあんま「ねくたい」ぴしっ

オッレルス「…少しだけ曲がっているな」


何を着るか、選択権を委ねてあげました。
ホスト崩れな服を着た苗木ふぃあんまさん、とっても似合っています。
「俺様の『聖なる右』に常識は通用しねえ」とでも言いそうな雰囲気でした。
チンピラっぽい服装だけでなく真面目な服装もしたくなり、三つ揃えも着ました。
ベストのボタンが小さくてなかなか閉められずむすくれていました。


(金曜日)

ふぃあんま「…」ばちゃばちゃ

オッレルス「…運動神経は悪くないようだ」ポツリ


今日は日射しが眩しくて暑かったので、プールに入りました。
見た目的にはまだ幼いが故女の子でも通るので、スクール水着でも問題ありませんでした。
25mは流石に泳ぎきれませんでしたが、ひとまず水の中から顔を出して呼吸する位は出来るようです。


(土曜日)

ふぃあんま「…」ごろごろ

オッレルス「…」


お昼寝をして一日過ごしました。
紫外線が直接身体に降り注ぐのはあまりよくないので、半ズボンとパーカーという涼しい格好で眠っていました。
まだ鍛えた事のないお腹は幼児らしくぷにぷにとしていました。
オッレルスさんは睡眠欲が薄いので、眠る苗木ふぃあんまさんのお腹を触って暇を潰していたようです。 <> イーモバイル対策<>sage<>2012/06/10(日) 23:45:04.02 ID:SW3+p4sAO<> + <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/10(日) 23:45:44.15 ID:Ipb/fZr/0<>
ふぃあんま「…む」うぐぐ

オッレルス「…」


苗木ふぃあんまさんはお皿洗いをしようと背伸びをしていますが、シンクまでは腕が届かずしょんぼりとしています。
オッレルスさんは苗木ふぃあんまさんをひょいと抱きあげて、慰めてあげました。
だいぶ仲良くなったようです。
苗木ふぃあんまさんは変わらずオッレルスさんに懐いています。


オッレルス(刷り込み効果、か…)ナデナデ

ふぃあんま「…」すりすり


一時残念な状態だった子葉は、元通り生えました。
苗木ふぃあんまさんはオッレルスさんに甘えていましたが、唐突に離れました。
何をしようか迷っているのか、そわそわと落ち着かない様子です。




苗木は何がしたいのだろうか?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/10(日) 23:46:09.74 ID:5BaLOZ2go<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/10(日) 23:47:14.89 ID:aETrUlcHo<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/10(日) 23:48:03.77 ID:HkFLoVBSO<> 台が欲しい、のか? <> 名無しNIPPER<>sage<>2012/06/10(日) 23:50:59.64 ID:fMtHnE+AO<> オッレルスに何か作って(make)あげたい(give) <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/11(月) 00:09:57.84 ID:fb8btnoAO<> 《重大なミスに気付きました、以後気をつけます》



オッレルス(台が欲しいのか…?)

ふぃあんま「…」むー


少し悩んだ後、オッレルスさんは子供様の台を作ってあげました。
苗木ふぃあんまさんは台に乗り、かちゃかちゃと皿洗いをしてくれました。
台をもらったのでちょっと高い場所にも手が届くようになったので、苗木ふぃあんまさんはとっても嬉しそうです。



ふぃあんま「…なにかたべたいものはないのか」じー

オッレルス「…食べたい物、か」


食欲は薄いものの、苗木ふぃあんまさんからそう問いかけられたオッレルスさんはしばし黙って考えこみます。
おやつ時なので、おやつを作ってみたいのかもしれません。


ふぃあんま「オッレルスがたべたいものをつくってやる」そわそわ

オッレルス「……なら、>>116を」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/11(月) 00:10:35.99 ID:cETo8znoo<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/11(月) 00:11:36.82 ID:u2ZjbiPY0<> バームクーヘン <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/11(月) 00:22:13.85 ID:fb8btnoAO<>
ふぃあんま「バームクーヘンか…」こく


苗木ふぃあんまさんは困惑気味に、頑張ってみるようです。


『バームクーヘンの作り方(二人分)』

<材料>

ホットケーキミックス:150g
アーモンドプードル:50g
砂糖:90g〜100g

卵:3個
牛乳:200cc
ブランデー:少々
バニラエッセンス:5滴程度
バター(常温に溶かしたもの):50g


<手順>

1.バターは器に入れ、温めとかしておく。

2.材量を全て、ダマにならないよう混ぜる

3.フライパンに油を敷き、2の生地を薄く広げて流しいれる。キツネ色になったらひっくり返す

4.ひっくり返したらすぐに、フライ返しの腹で生地を軽く押し、生地の厚さを均一にしながら、薄くする。

5.ひっくり返した生地の上に2を垂らし、お玉の腹で少しのばしてから、すぐひっくり返す。この作業を、2が終わるまで繰り返す。

6.火は中火に。濡れ布巾を用意し、作っている最中に、時々フライパンの底をジュッと冷やす。焦がさず綺麗な焼き色をつけるためです。

7.3を繰り返すと、くっついた厚い生地が出来ます。皿に置き放置し熱を冷ます。

8.1日常温で寝かせ、翌日に、好きな形にカットする。

9.出来上がり。



1日置いておく訳にはいかないので、魔術を駆使してどうにか数時間で食べられる状態になるよう、苗木ふぃあんまさんは頑張りました。
見た目は中々に綺麗です。



ふぃあんま「?」じー


不安なのか、味の感想を遠回しに求めているようです。


オッレルス「>>119」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/11(月) 00:23:14.33 ID:WvS6Ta8J0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/11(月) 00:27:53.55 ID:sNjx3+GSO<> …(スゲーべちゃべちゃしてる…)うまい <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/11(月) 07:27:29.99 ID:fb8btnoAO<>
オッレルス(物凄くべちゃべちゃとしている、が)チラ

ふぃあんま「…」

オッレルス「美味い」ナデナデ

ふぃあんま「そ、うか」えへ


苗木ふぃあんまさんも一口ぱくりと食べてオッレルスさんが優しい嘘をついてくれたのだと理解すると、安堵の表情で甘えてきました。
刷り込み効果を除いても、懐ききっているようです。


ふぃあんま「…」

オッレルス(砂の城か)

ふぃあんま「『ベツレヘムのほし』!」どやっ

オッレルス(城の名前なのか…?)


暇を持て余したので、公園までお散歩しにきました。
ついでなので苗木ふぃあんまさんにスコップを手渡し、ちょっと遊ばせてあげました。
お砂場全体を使った砂のお城が出来上がったようです。
ただ、どう見てもガラクタを集めたような形をしているので、苗木ふぃあんまさんに建築センスはあんまりないのかもしれません。
苗木ふぃあんまさんはお城場遊びに飽きたのか、暇そうにお城をスコップでつついています。





オッレルスはどうする?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(田舎おでん)<>sage<>2012/06/11(月) 07:37:10.79 ID:pwvFwlNS0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/11(月) 07:37:51.40 ID:KvNH/9fko<> 不思議パワーで城を崩す <> ◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/11(月) 09:09:36.78 ID:fb8btnoAO<>
『ベツレヘムのほし』<グシャア

ふぃあんま「」がーん

オッレルス「……」


『北欧玉座』の力に因り、『ベツレヘムのほし』は壊れてしまいました。 オッレルスさんがやったとは思えなかった苗木ふぃあんまさんは、唐突にさらさらな砂へと逆戻りした無惨な『ベツレヘムのほし』を見つめ、世界の理不尽を知ったようです。
帰宅しました。


ふぃあんま「…」むにゃむにゃ

オッレルス「……」


やる事も無いので、苗木ふぃあんまさんはお昼寝をしました。
オッレルスさんのお膝(正確には片腿)に頭を乗っけている状態が心地良いのでしょう、ぐっすりと眠ります。
楽しい夢を見ているのか、時々ふにゃふにゃと可愛らしく笑っています。



オッレルスはどうする?>>+2
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/11(月) 09:34:21.99 ID:WvS6Ta8J0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/11(月) 10:08:16.58 ID:iYKKjYkAO<> 耳の穴を塞ぐ <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/11(月) 19:04:42.95 ID:gckBfFPb0<>
ふぃあんま「…」すー

オッレルス「…」


苗木ふぃあんまさんの耳を耳栓で塞いでみましたが、起きる様子はありません。
口元に自分の指を持っていき、おしゃぶり代わりにしているようです。
時折頭の子葉が揺れているので、楽しい夢を見続けているようです。
無音になった事でより一層深い眠りに入ったのか、やがて子葉は動かなくなりました。

数時間後、ようやく目を覚ました苗木ふぃあんまさんはオッレルスさんに抱きついて離れません。
じー、と見上げてきます。


ふぃあんま「…」じー

オッレルス「…何か、用でもあるのか?」

ふぃあんま「…」ふるふる




ふぃあんま「…」いそいそ

皿<ガシャーンッ

ふぃあんま「」びくっ


ご飯を食べ終わって一時間。
お皿を持っていこうとした苗木ふぃあんまさんですが、シンクの中に置く際、うっかりお皿を一枚床に落として割ってしまいました。
粉々、とまではいきませんが、お皿はだいぶ割れてしまっています。ゴミとなるでしょう。
苗木ふぃあんまさんは怒られると思い、びくびくとしながら涙目でオッレルスさんを見つめています。





オッレルスはどうする?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/11(月) 19:06:29.39 ID:sNjx3+GSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/11(月) 19:12:50.32 ID:WvS6Ta8J0<> 怪我してないか見る <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)<>sage<>2012/06/11(月) 19:13:29.45 ID:SaCUHFIBo<> 大魔術でちょっと脅かしてみる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/11(月) 19:28:30.88 ID:sNjx3+GSO<> あえて割れた皿の上でマイケルのスリラーダンス <> ◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/11(月) 19:32:09.34 ID:gckBfFPb0<>
オッレルス「……、」

ふぃあんま「ぅ…」たたたっ


オッレルスさんが、苗木ふぃあんまさんが怪我をしていないかどうか確認しようと手を伸ばしたのを『打たれる』と思った苗木ふぃあんまさんは走って逃げだしました。
しかしそこは子供の歩幅、すぐに捕まってしまいます。


ふぃあんま「ひくっ、…ふ…、ぇぅ…っ…」かたかた

オッレルス「…怪我は、してないか」

ふぃあんま「……、…?」ぐすっ

オッレルス「欠片が飛び散っただろう。足には…当たっていないようだ」ナデナデ

ふぃあんま「…おこっていないのか」

オッレルス「怒ったところで皿が元に戻る、というものでもないだろう。それに、掃除して買い直せばそれで済む」

ふぃあんま「………」

オッレルス「無傷か。なら良い」


怒られなかったので、苗木ふぃあんまさんはやがて泣きやみました。
黙々と片づけを済ませたオッレルスさんについて歩きます。
何が言いた気な様子だったので、問いかけてみました。


オッレルス「…何か言いたそうな様子に思えるが、何かあるなら言ってくれ」

ふぃあんま「……おんがえしする」


お詫びの気持ちも込めた恩返しがしたいようです。
子葉がへたりと垂れているので、だいぶ落ち込んでいるようです。




苗木に何をしてもらう?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/11(月) 19:33:26.38 ID:WvS6Ta8J0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/11(月) 19:34:22.64 ID:sNjx3+GSO<> かたもみ <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/11(月) 23:50:52.27 ID:N0ZAZiaS0<>
オッレルス「恩返し、か。…求めていないと言っても、君は納得しないのだろうな」

ふぃあんま「…」じぃい

オッレルス「…肩を揉んでくれ」


ソファーに腰かけたオッレルスさんが手招きすると、苗木ふぃあんまさんは恩返し出来る事にきらきらと目を輝かせて近寄ります。
そのままお膝の上に向かい合う形で乗っかると、小さな手で一生懸命オッレルスさんの肩を揉み始めました。
実を言うとオッレルスさんはまったく肩が凝っていません。
しかし、小さな手ではさほど力も出ていないため、やんわりと揉まれているようで何だかこそばゆいオッレルスさんです。
しばらくぐにぐにと揉んだ後手が疲れてしまったのか、はふ、と小さくため息をついて苗木ふぃあんまさんは手を離します。


ふぃあんま「かたコリ…とれたのか?」

オッレルス「だいぶ楽になった。ありがとう」


ぎこちないながらも口元を歪ませて微笑みを形作るオッレルスさんの顔を見つめ、苗木ふぃあんまさんはぺたぺたとオッレルスさんのほっぺたを触ります。
そして、拗ねた様な表情でお説教しました。


ふぃあんま「むりしてわらわなくていい」

オッレルス「……、…」

ふぃあんま「おれさまには、どうしてオッレルスがわらえないのか、なけないのか、りゆうはしらないし、わからない。だが、かんじょうとはむりをしてとりもどすべきものではない」

オッレルス「……少し、急ぎ過ぎた感じは否めないな」

ふぃあんま「…」こくん

オッレルス「…まぁ、君と過ごすようになってから、少しまともになれた気がするよ」

ふぃあんま「おれさまはかんけいないだろう」

オッレルス「いいや、そんな事は無い」

ふぃあんま「……」もごっ


苗木ふぃあんまさんは何だか照れ臭いのか、口ごもって視線を彷徨わせています。
オッレルスさんの頬から手を離し、苗木ふぃあんまさんはオッレルスさんに背中を向ける形で再度膝上に座り直しました。
外は雨が降り始めたので、出ない方がよさそうです。





オッレルスはどうする?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/11(月) 23:52:55.28 ID:cETo8znoo<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/11(月) 23:53:06.30 ID:sNjx3+GSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/11(月) 23:55:39.84 ID:sNjx3+GSO<> 雨見酒 <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/12(火) 00:10:37.19 ID:QlM0QljAO<>
オッレルス(下半身を動かしたら落ちるか…)


オッレルスは苗木ふぃあんまさんに気を使い、仕方がないので座ったまま『説明の出来ない力』を微調整して、テーブルにワインボトルとグラスを並べました。
手作業で開封するるのが少々面倒な為、蓋は同じく『力』で開けました。苗木ふぃあんまさんは興味津々といった様子でワインボトルの数字(製造年)を読んでいます。
グラスに注ぎ、段々と激しく降り注ぐ雨を見ながら、オッレルスさんは少しずつワインを飲んでいきます。
酔っ払ったらスムーズに眠れるかもしれません。

(※寝酒の力で眠る事は健康に悪いので、良い子…、人はなるべくしないでください)


ふぃあんま「…」すんすん


苗木ふぃあんまさんはワインから漂う芳醇な葡萄の香りに激しく興味を示しているようです。
飲んでみたい、と言わんばかりの顔で見つめてきています。




1.ワインを飲ませる

2.飲ませない


判定>>+1 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/12(火) 00:11:10.98 ID:pdo8jzvNo<> 1 <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/12(火) 00:17:26.22 ID:QlM0QljAO<>
熱心に見つめてくるので、オッレルスさんはワインを少し飲ませてあげる事にしました。

(※日本での飲酒は二十歳になってから。未成年に飲酒を勧める事も犯罪です。また、イタリアでも飲酒は十六歳からです。幼児にお酒を呑ませてはいけません)


ふぃあんま「んむ…」こくん

オッレルス「……」ナデナデ

ふぃあんま「けふ…」


葡萄ジュースとはまるで違い甘くなく、アルコール臭いワインを呑み、期待外れといった顔で苗木ふぃあんまさんは数回噎せます。
しかし何故か意地を張る事に決めたらしく、苗木ふぃあんまさんはこくこくとワインを飲んでいきます。
体はまだ子供なので、グラス一杯で酔っ払ってしまったようです。




苗木の酒癖(例:笑い上戸など。寝てしまう等も可)>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/12(火) 00:19:25.98 ID:pdo8jzvNo<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/12(火) 00:20:58.95 ID:SfkPsa7SO<> 一方口調になり暴れる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)<>sage<>2012/06/12(火) 00:21:08.75 ID:hwnqMfzWo<> 聖なる右上戸 <> ◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/12(火) 07:32:55.80 ID:QlM0QljAO<>
ふぃあんま「ひっく…ゥー…さらがわれたのはおれさまのせいじゃねェ」じたばた

オッレルス「まだ気にしていたのか。君のせいだとは思っていないよ」

ふぃあんま「なンなンだよォ、そォやってゆだンさせといてあとでいじめるンだろ、わかってンだよくそったれェ!」どたんばたん

オッレルス(酒癖の悪い子だ)


苗木ふぃあんまさんは酔っ払った状態でじたばたと暴れ、ソファーの上で地団駄を踏んだり床の上でひっくり返り(欲しい物を買ってもらえない時の子供がやりがちな駄々こねの一種)、しばらく暴れました。
二時間程ドタバタして疲れたらしい苗木ふぃあんまさんは、ソファーにぱたりと横たわって眠りに堕ちてしまいました。
オッレルスさんはタオルケットをかけて放って(寝かせて)おく事にしたようです。
お隣ですやすやと眠る苗木ふぃあんまさんを一瞥し、オッレルスさんは黙々と暇つぶしを考えます。




オッレルスはどうする?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)<>sage<>2012/06/12(火) 10:02:00.98 ID:l36D9nvuo<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/12(火) 10:23:09.65 ID:SfkPsa7SO<> 自分の必殺技、の名前、掛け声を考えてみる <> ◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/12(火) 21:01:46.18 ID:s8neicfi0<>
オッレルス(必殺技の掛け声辺りでも考えようか…名前、は『北欧王座』のままで良いとして)フム


とっても暇を持て余したオッレルスさんは、魔神としての力の象徴魔術、且つ必殺技とも呼べる『北欧王座』に掛け声をつけてみようかと考えだしたようです。
うんうんとしばらく悩んだ後、それでも浮かばないので、苗木ふぃあんまさんの頭を撫でながら真剣に考えてみる事にしました。


オッレルス「あまり長くても言い辛そうだ」


今までは殺気立つか何も感じないかのどちらかしかなかった彼ですが、苗木ふぃあんまさんと接する内に感情をある程度取り戻したからか、無意味な事を楽しく考えます。
そんな進歩したオッレルスさんに気付く事なく、苗木ふぃあんまさんはすやすやと眠り続けます。


オッレルス「……」



『北欧王座』という言葉を使って、必殺技の掛け声(もしくはキャッチフレーズ)を考えてください>>+2>>+3>>+4

どの掛け声を採用するかは>>+5のコンマ一桁で判定します


0〜2 >>+2

3〜5 >>+3

6〜9 >>+4
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/12(火) 21:03:32.13 ID:pdo8jzvNo<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/12(火) 21:09:07.36 ID:C9NKawB00<> ふんもっふ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山陽)<>sage<>2012/06/12(火) 21:20:07.15 ID:KJCxM4nAO<> ユグドラシルの神達よ。今分割されし世界を越え力を人世に顕現させよ。北欧王座! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/12(火) 21:31:22.70 ID:6b0v0YmSO<> その幻想をぶち[ピーーー] <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/12(火) 21:34:52.23 ID:C9NKawB00<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/12(火) 21:35:11.39 ID:SfkPsa7SO<> パ、パクりだーーーー!!! <> ◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/12(火) 21:48:28.34 ID:s8neicfi0<> 《判定結果:21:34:52.2(3) よって>>150様の案となりました》

オッレルス「ユグドラシル(偉大なる世界を体現せし世界樹)の神達よ。今分割されし世界を越え力を人世に顕現させよ。『北欧王座』!…にしよう。『北欧玉座』と『世界樹』に強い関係は無いが、…ラグナロク(神々戦争)にさえ勝てそうな雰囲気だ」ボンヤリ


ぼんやりとした表情でぼやき、オッレルスさんはのんびりと伸びをします。
いつか戦う時に心の余裕があれば使う日が来るかもしれません。
そろそろ夜明けの為、苗木ふぃあんまさんが目を覚ましたようです。
幸いにして二日酔いはしていないのか、欠伸を噛み殺しながらタオルケットにしっかりとくるまっています。
ほっぺたをつつくも、「んん…んみゅ…」としか言わず、要領を得ません。
せめて子供の内だけは規則正しく生活を送った方が良いので、起こしてあげようと思います。




何(どんな事)をして苗木を起こす?>>+1
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/12(火) 21:51:39.37 ID:AlhE3tWDO<> くすぐる <> 名無しNIPPER<>sage<>2012/06/12(火) 21:54:05.70 ID:7E7U6OUAO<> 「がおー」と言う <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/13(水) 00:17:43.70 ID:DH7BmNja0<>
オッレルス「…」コショコショ

ふぃあんま「ふみゅ…ん…」むにゃむにゃ


くすぐりを受け、くすぐったかったのか、苗木ふぃあんまさんはもぞもぞと動きますが、中々起きません。
仕方が無いので、首筋やわき腹などをくすぐり続けていると耐えきれなくなったのか、苗木ふぃあんまさんぱちりと目を覚ましました。
くすぐったさにくすくすと笑っています。とっても楽しそうです。
つられて口元に自然な笑みを浮かばせながら、オッレルスさんは数分間くすぐっていました。



ふぃあんま「……」うーん

オッレルス「……何か悩み事でもありそうだな」

ふぃあんま「なやみというなやみでもない」ふるふる

オッレルス「…どうせ暇は持て余している、俺に言える内容なら言ってくれて構わない」

ふぃあんま「……」うーん


朝ごはんを食べました。
苗木ふぃあんまさんは何やら悩んでいるようです。
しかし、自分ではくだらない内容だと思っているようで、オッレルスさんにお話しするかどうか迷っています。
しばらく悩んで子葉を揺らした後、オッレルスさんをじっと見つめ、口を開いては閉じてと落ち着きません。
ようやく言う決心がついたのか、苗木ふぃあんまさんはぴん、と子葉を立たせます。



苗木は何を悩んでいるのだろうか?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/13(水) 00:18:37.57 ID:vAVW5TZzo<> kksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/13(水) 00:22:29.67 ID:CSJeXMISO<> 将来何かの仕事に就く時戸籍とか無いからどうしよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/13(水) 00:24:12.24 ID:Kvta8j8DO<> リアリストだな <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/13(水) 20:14:40.76 ID:oOsxLQip0<>
ふぃあんま「しょうらい、なにかしごとをするとして、おれさまにこせきがないのでな。どうしようかとおもいなやんでいたというだけだ」

オッレルス「成る程。…戸籍の不要な職業に就く、という方法もある事にはあるが」

ふぃあんま「…しんぷか?」

オッレルス「そうだな。聖職者、魔術師…他には何があるか」フム

ふぃあんま「…」うーん

オッレルス「…働かないで、ずっと俺の傍に居てくれても良いんだが」

ふぃあんま「めいわくだろう」

オッレルス「迷惑だと感じるのならば最初から拾って等いないし、誰かに任せているよ」

ふぃあんま「……」もご

オッレルス「…君が傍に居てくれる時、俺は人間に戻れるような、そんな気がするんだ」

ふぃあんま「…」じー

オッレルス「…とはいっても、君には迷惑な話か。出ていきたい時に引きとめてまで傍に置くというのは、物品でもあるまいし、良くないな」

ふぃあんま「?」

オッレルス「どうしても、と言うなら止めない、というだけだ。まぁ、何とかして戸籍を用意する術がまったくないという訳じゃない」

ふぃあんま「そうか」うーん

オッレルス「ちなみに、君は将来どんな職業に就きたいんだ」

ふぃあんま「>>163になりたいと思っている」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/13(水) 20:16:57.01 ID:CSJeXMISO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山陽)<>sage<>2012/06/13(水) 20:20:54.78 ID:0JfbNpWAO<> 英霊 <> ◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/13(水) 20:27:07.49 ID:oOsxLQip0<>
ふぃあんま「えいれいになりたいと思っている」

オッレルス「英霊?」

ふぃあんま「そうだ」こくん

オッレルス(戦死者の霊を敬っていう語。英華秀霊の気の集まっている人の意で、才能のある人。…どちらだ)

オッレルス「職業じゃないような気もするが…才能さえあれば、なれるよ」

ふぃあんま「さいのう…」めきめき

せいなるみぎ「…」

オッレルス「『神の如き者』の性質により形作られる術式か」

ふぃあんま「うまれつきだ。これはさいのうか?」

オッレルス「莫大な才能だ。君以外には備わっていない」

ふぃあんま「…」うーん

オッレルス「将来戦争がある時に戦いに行って、功績を出した上で戦時中に死ねば英霊にはなれる」

ふぃあんま「そうか…」うーん

オッレルス「…」

ふぃあんま「じゃあ、…おとなになったら、せかいをすくうためにせんそうをおこす」

オッレルス「戦争を?」

ふぃあんま「…」こくん

オッレルス「…止めはしないが、褒められた内容じゃないな」

ふぃあんま「えいれいとめしあになりたい」

オッレルス「…もっとマシな職業は無いのか。他に就きたい職業は?」

ふぃあんま「…」うーん

ふぃあんま「>>166」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/13(水) 20:30:02.91 ID:vAVW5TZzo<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山陽)<><>2012/06/13(水) 20:31:18.66 ID:0JfbNpWAO<> 裏のボス <> ◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/14(木) 01:05:46.78 ID:iXtyZ08AO<>
ふぃあんま「うらのボス」きりっ

オッレルス「裏?」

ふぃあんま「おもてにはきほんてきにでないが、じっけんをにぎっているリーダーやくだ」こく

オッレルス「マフィアのボスでは無く、出資役員の様なものか」

ふぃあんま「…」こくん

オッレルス「……」フム

オッレルス(まぁ、ここまでの才能があれば魔術結社や魔術組織の一つや二つ簡単に統べ操れるだろうが)

ふぃあんま「……」そわそわ

オッレルス「……ひとまず、魔術師になる事を勧めるよ。才能を生かしたいのなら」

ふぃあんま「わかった」こくん

ふぃあんま「…」うーん

オッレルス「まだ何か悩みがあるのか?」

ふぃあんま「…まじゅつをおしえてくれ。『せいなるみぎ』しかつかえん」しゅん


オッレルス「……、…あまり期待はしないでくれ」

ふぃあんま「きそでいい」こく

オッレルス「……」フム



苗木ふぃあんまさんがとっても乗り気なので、初歩〜中級の魔術を教えてあげる事にしました。



どんな魔術を教えてあげる?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/14(木) 01:07:26.90 ID:r1u81pjSO<> 天罰術式 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/14(木) 01:18:20.71 ID:r1u81pjSO<> 某バーコードのルーン魔術 <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/14(木) 07:34:44.42 ID:iXtyZ08AO<>
オッレルス「最も俺は基本的に基幹たる北欧神話を信仰している以上十字教の全てを詳細まで教える事は出来ないが…十字教と北欧神話を織り交ぜた炎のルーンから始めよう。ところで君、宗教防壁は施してあるのか」

ふぃあんま「しゅ?」

オッレルス「聖書は好きか」

ふぃあんま「だいすきだ、あんしょうできる」

オッレルス「全て?」

ふぃあんま「ぜんぶ」どやっ

オッレルス「そうか、なら問題は無いな。…まずはルーン文字の勉強からしなくてはならないか…少々面倒だが、頑張る事だ」

ふぃあんま「みくびるな。ほのおだろうがみずだろうがかれいにあやつってやる」

オッレルス「無理はするなよ」

ふぃあんま「むろんだ」こく





ふぃあんま「……」ぷしゅう

オッレルス(だから言ったじゃないか…)


一生懸命お勉強をした苗木ふぃあんまさんは、疲れと多少無理をした勉強とで一時的に思考能力がパンクしてしまったようです。
机に上体を伏せて深呼吸しています。
小さな炎やその応用魔術は出来るようになったようです。





オッレルスはどうする?>>+2 <> 名無しNIPPER<>sage<>2012/06/14(木) 07:51:55.21 ID:8W+Hdl7AO<> かたもみ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/14(木) 08:22:17.33 ID:FXtTy1QAO<> 甘い紅茶を出す <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/14(木) 13:53:57.28 ID:iXtyZ08AO<>
苗木ふぃあんまさんが体内の糖分を失っているように見えたので、オッレルスさんは甘い紅茶を淹れてあげる事にしました。
フレーバーティーなので、甘い苺の香りがします。
そんな赤い液体にたっぷりとお砂糖を溶かして苗木ふぃあんまさんに差し出すと、ドキドキとした様子でカップを見つめています。

ふぃあんま「…あかくてあまいにおいがする」

オッレルス「ストロベリーティーだからな。砂糖を入れたから君の舌にも合うはずだ」

ふぃあんま「…」すんすん

オッレルス「…」

ふぃあんま「…」こくり

オッレルス「…」

ふぃあんま「おいしい」ふにゃり

オッレルス「…そうか、それは良かった」ナデナデ


ふぃあんま「…」ずずずっ





ふぃあんま「…オッレルス。…パードレとよんでもいいか」そわそわ


あの後童話を読んでいた苗木ふぃあんまさんが顔を上げ、唐突に問い掛けてきました。

(※Padreは日本語で「お父さん」という意味)

オッレルスさんはしばし悩んだ後、言葉を返します。

オッレルス「>>175」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/14(木) 14:04:13.86 ID:9WCWBwax0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/14(木) 15:18:29.23 ID:r1u81pjSO<> おとんなら許す <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/14(木) 15:36:55.15 ID:Cles622J0<>
オッレルス「おとん、なら許すよ」

ふぃあんま「おとん?」

オッレルス「…」コクリ

ふぃあんま「わかった」こくん

オッレルス「それにしても急にどうして」

ふぃあんま「どうわのなかのかぞく、がいいな、とかんじただけだ」

オッレルス「母親は居なくて申し訳ないな」

ふぃあんま「べつに、オッレルスがいればかまわん。そもそも、おれさまはオッレルスのむすこではないしな」

オッレルス「なっても良いよ」

ふぃあんま「しょうきか」

オッレルス「今のは至って本気の発言だったが」

ふぃあんま「…かんがえておく」こくり

オッレルス「……此処は君の家だと思ってくれて構わない」

ふぃあんま「…」もご







ふぃあんま「おとんのおふとんー♪」


微妙な作詞作曲センスで歌いつつ、苗木ふぃあんまさんは寝床(サイズを新しく新調しただけなので材質は変わりません)でごろごろと転がります。
ぱたぱたと小さな足をぱたつかせ、しばらく謎の歌を歌った後、苗木ふぃあんまさんは寝床で目を瞑ります。
もそもそと毛布に包まり、眠る体勢に入っているようです。




オッレルスはどうする?>>+2
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/14(木) 15:48:24.97 ID:9WCWBwax0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山陽)<>sage<>2012/06/14(木) 15:49:56.26 ID:LNmTQ7PAO<> シルビアに会いに行き、そこでフィアンマの母親になってくれと言う。ぶっちゃけプロポーズ <> ◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/14(木) 16:08:19.46 ID:Cles622J0<>
オッレルス(家族、か)

ふぃあんま「…」すー

オッレルス「…そりゃあ、まぁ、君は子供だからな。欲しいだろう。最も、俺みたいな欠陥人間を無条件で受け入れてくれるのは君位だろうが」

ふぃあんま「…」むにゃ

オッレルス(……もう一人だけ、居る、か)スクッ

オッレルス「…『聖なる右』で自衛に問題は無いだろう」

ふぃあんま「ん…」ぱち ぐしぐし

ふぃあんま「…どこかに、いくのか」

オッレルス「少し、知り合いに会いに。もしかしたら君の母親代わりを連れて帰るかもしれないが。君は一度、彼女に会ったはずだ」

ふぃあんま「オティヌス?」

オッレルス「違う。金髪の女性だ」

ふぃあんま「…なまえがわからん」

オッレルス「シルビア。…俺をよく知っている女性だ」

ふぃあんま「あぁ。…だいじょうぶなのか」

オッレルス「恐らく。…ひとまずは、行ってくるよ」

ふぃあんま「かえってくるか?」

オッレルス「すぐ帰る」

ふぃあんま「そうか。…いってらっしゃい」

オッレルス「……、…行ってきます」








オッレルス「…」コンコン

シルビア「誰だこんな遅くに…って、」

オッレルス「君に頼みがある」

シルビア「頼み? …とりあえず中に入って。あの子は?」

オッレルス「寝ているよ。留守番を任せてある。…説明し難いが、魔術の才能がある、殺されはしない」

シルビア「…なら良い。で、頼みっていうのは?」

オッレルス「あの子の母親になって欲しい」

シルビア「」

オッレルス「プロポーズと同義にとってくれて構わない。俺のような人間が望むべきではないと分かってはいるが、駄目だろうか」

シルビア「……」

オッレルス「非常に勝手な頼みだとは思っているよ」

シルビア「…>>181」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/14(木) 16:16:47.65 ID:FHqhAyDOo<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山陽)<>sage<>2012/06/14(木) 16:19:36.78 ID:LNmTQ7PAO<> 私を抱いてくれるのなら <> ◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/14(木) 16:31:24.04 ID:Cles622J0<>
目を瞬かせ、オッレルスは思わず聞き返す。

「…君を?」
「…そうよ。私を抱いてくれるのなら、そのプロポーズ、受けてやっても良いって言ってるの」
「無理しなくても」
「してない」

きっぱりと言い切るシルビアに、オッレルスは困ったような表情を浮かべた。
そんな『変化する』表情を見て、シルビアは小さく微笑んだ。

(あの子のお陰、か。少し癪だけど、私じゃ駄目だったから。むしろ子供じゃなきゃ、駄目だったのかもね)

ほんの少し残念に思いつつ、シルビアはオッレルスを見つめる。
オッレルスは少しばかり悩む素振りを見せた後、シルビアの身体を抱きしめた。
予想と遥かに違う行動にきょとつくシルビアの長い髪を何度か撫で、オッレルスは再度言う。

「あの子の母親になってもらっても、良いか」
「…良いよ」

こくりとしっかり頷いて、シルビアはそっとオッレルスを抱きしめ返した。 <> イーモバイル対策<>sage<>2012/06/14(木) 16:32:28.50 ID:iXtyZ08AO<> + <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/14(木) 16:36:02.33 ID:Cles622J0<>
ふぃあんま「…」うろうろ


時差の関係もあり、オッレルスさんは中々帰ってくる様子が見られません。
苗木ふぃあんまさんはうろうろと部屋の中を歩き回り、暇を潰します。
しかしそんな暇つぶしが長く続く訳もなく、苗木ふぃあんまさんは寝床に座ってため息をつきました。

ふぃあんま「…まったくかえってくるけはいがないじゃないか」

しょんぼりとして呟き、苗木ふぃあんまさんはとぼとぼと歩きまわります。
もしかしたら捨てられたのだろうか、などという恐れが頭に浮かんでは消えていきます。
ふと、インターホンが鳴りました。
鍵を忘れたのだろうか、と考えた苗木ふぃあんまさんは、たたた、とドアに駆け寄り、開けます。
そこにはとある人が立っていました。



そこに居たのは誰?(禁書キャラ名)>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/14(木) 16:37:02.97 ID:9WCWBwax0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山陽)<>sage<>2012/06/14(木) 16:37:33.94 ID:LNmTQ7PAO<> 黒い微笑をしたローラ <> ◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/14(木) 16:45:07.24 ID:Cles622J0<>
ローラ「さて、」

ふぃあんま「…だれだ」

ローラ「イギリス清教の最大主教、ローラ=スチュアートなりけるのよ」ニコ

ふぃあんま(…だれだ?)きょと

ローラ「この家の家主さんは居ないようでありけるけれど」キョロ

ふぃあんま「? あぁ、でかけている」

ローラ「やはりそうであったか。…私と一緒に来たりける?」

ふぃあんま「……」


知らない人についていっては駄目、勝手にドアを開けてはいけない、といった一般常識をオッレルスさんから習いそびれた苗木ふぃあんまさんはしばし悩みます。
もしかしたらオッレルスさんの知り合いかもしれないし、そうではないかもしれません。


ふぃあんま「>>188」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/14(木) 16:50:41.36 ID:9WCWBwax0<> オッレルスが帰ってくるまで待ってる <>
◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/14(木) 16:56:10.23 ID:Cles622J0<>
ふぃあんま「オッレルスがかえってくるまでまってる」ふるふる

ローラ「この男の下に居ても、いつまで経っても魔術は極められにけるのよ?」

ふぃあんま「…べんきょうすればきわめられる。もんだいはない」

ローラ「…」ウーン

ふぃあんま(よくわからんが、オッレルスのゆうじん、といったていではなさそうだ。かといってむやみにこうげきするのもよくないだろう)じー

ローラ「連れ帰るべき理由がありけるのだけど」ウーン

ふぃあんま「りゆう?」

ローラ「理由」コク

ふぃあんま「りゆうによっては、いかなくもないが」


おずおずと言う苗木ふぃあんまさんの様子に、最大主教は愉しそうに口元を歪ませます。
そして少し屈むと苗木ふぃあんまさんと目線の高さを合わせ、理由を口にしました。


ローラが苗木を連れて帰りたい理由(嘘可)>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/14(木) 17:13:38.67 ID:9WCWBwax0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山陽)<>sage<>2012/06/14(木) 17:18:13.74 ID:LNmTQ7PAO<> 現在の世界の不安定ながらも成り立っているバランスを、崩壊させてしまいかねないから <> ◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/14(木) 17:39:11.16 ID:Cles622J0<>
ローラ「現在の世界において、不安定ながらも成り立っているバランスを崩壊させてしまいかねないから…と言っても、子供には少々わかりにけるか」

ふぃあんま「…ぐたいてきに、おれさまをつれていったら、どうするつもりなんだ?」

ローラ「…バランスから考えて、ローマ正教に預けりける」コク

ふぃあんま「……おれさまはどうなる」

ローラ「『神の右席』辺りにでも籍を置く事になりけるであろう」

ふぃあんま「えいれいになれるか?」

ローラ「やる気にさえなれば、可能ではありける」コク

ふぃあんま「……」


自分の夢への道を取るか、恩人であるオッレルスさんを待つか、苗木ふぃあんまさんは真面目に悩みます。
見目に似合わぬ卓越した思考能力は、きっと前者を取った方が世界の為になるのだろうと告げてきます。
見目通りの幼い情動は、後者を取った方が個人としての幸せなのだろうと告げてきます。

ふぃあんま(いつか、おれさまはこのいえからでていく。それならば、いまでていってもあまりかわりはない。いつまでも、オッレルスのめいわくになるわけには、いかないだろう。めいわくではないといってはくれているが、ここはべつにきょうかいでもなければじどうようごしせつでもない。おれさまをそだてやしなうぎむは、オッレルスにもシルビアにもない。そして、シルビアとオッレルスのじかんをくいつぶしていいけんりも、おれさまにはない。…でも、おれさまはオッレルスといっしょにいたい。もうちょっとだけ…。……、…むすこになってもいいと、オッレルスはいってくれた。それは、ほんとうか?)

冷静によくよく考えた苗木ふぃあんまさんは、やがて一つの結論を出しました。



1.ローラに着いて行く(『世界救済』ルート)

2.一人で此処から出ていく(『精神荒廃』ルート)

3.オッレルス達を待っている(『疑似家族』ルート)



判定>>+2
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)<>sage<>2012/06/14(木) 17:43:48.84 ID:80rIuJxvo<> かそく <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽)<>sage<>2012/06/14(木) 17:43:49.14 ID:LNmTQ7PAO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/14(木) 17:47:34.00 ID:FXtTy1QAO<> 3 <> ◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/15(金) 08:52:24.58 ID:7OTit4wAO<>
ふぃあんま「…いかない。おれさまはここからうごかない。たとえじつりょくこうしされたとしても、オッレルスを待つ」


苗木ふぃあんまさんは、夢より何より、自分の幸せを優先する事にしました。
最大主教はしばし考えこんだ後、自分の連絡先を差し出しました。

ローラ「気が変わったのならいつでもかけてよきよ」

ふぃあんま「…わかった。…やる」


苗木ふぃあんまさんは連絡先の書かれた紙を受け取った後、個装の苺飴を一粒差し出しました。
最大主教はしばし目を瞬かせた後優しく微笑んで受け取り、去っていきました。
苗木ふぃあんまさんは玄関扉を閉め、連絡先の紙をしまい込むとリビングで再びオッレルスさんの帰宅を待つ事にしました。



玄関<ガチャ


オッレルス「ただいま」

シルビア「久しぶりだね、何も無かった?」

ふぃあんま「…おかえり」じわ


オッレルスさんと、見知った女性が入ってきた事で安心したのか、苗木ふぃあんまさんはじわじわと目に安堵の涙を溜め、二人の足元まで来ました。
今にも泣き出しそうな様子で二人を交互に見上げています。



シルビアはどうする?>>+2
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(空)<>sage<>2012/06/15(金) 10:32:18.47 ID:WNyVna7Z0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<><>2012/06/15(金) 11:27:41.33 ID:iy2BHLTK0<> 抱きしめる <> ◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/15(金) 18:21:10.26 ID:UWguH+/q0<>
シルビア「…良い子だから泣かないの」ソッ ギュウ

ふぃあんま「……」おろおろ ちらり

オッレルス「今日から君の母親代わりだ」コクリ

ふぃあんま「…ほんとか?」そわそわ

シルビア「本当」コク

ふぃあんま「……、…おかあさん」ぎゅうう

シルビア「…」ナデナデ

ふぃあんま「…とちゅう、しらんやつがきた」

オッレルス「ドアを開けたのか」

ふぃあんま「オッレルスかとおもったんだ」

シルビア「最低限の常識位教えときなさいよ」ハァ

オッレルス「うっかりしていたんだ。…君が連れ去られなくて良かった」ナデナデ

ふぃあんま「…」じわ

オッレルス「知らない人、知り合ったばかりの人に着いて行く事と、俺が家に居ない時はドアを開けちゃダメだ。今後は」ヨシヨシ

ふぃあんま「わか、った」ぎゅう

シルビア「何もされなかった?」

ふぃあんま「…」こくん

ふぃあんま「…おれさまはオッレルスのこどもでいていいのか」

オッレルス「だから良いと言っているじゃないか」コク

ふぃあんま「…シルビアのこどもでも?」

シルビア「私としては、未熟ながらも母親になるつもりだよ」コクリ

ふぃあんま「…」すりすり


とっても嬉しかったのか、苗木ふぃあんまさんは表情を和らげ、泣き出さないままシルビアさんにすりすりと甘えます。
シルビアさんは慣れないながらも、薙ぎふぃあんまさんの頭を撫でてあげました。


ふぃあんま「…」むにゃ

シルビア「前に見た時は手乗りサイズだったのに、幼児サイズになったのね」

オッレルス「思っていたよりも彼は成長するようだ」

シルビア「…そう」

ふぃあんま「…」すぅ


苗木ふぃあんまさんは安心しきった様子で寝床にて眠っています。





オッレルスはどうする?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/15(金) 18:42:31.89 ID:1rZ++XdXo<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山陽)<>sage<>2012/06/15(金) 18:46:24.46 ID:zUH4J8dAO<> シルビアと……Hな事をする <> ◆H0UG3c6kjA<>saga<>2012/06/15(金) 19:47:31.21 ID:UWguH+/q0<> 《Health care(意味:医療保険(制度)、健康管理)》



オッレルス「君には悪いが、これから先栄養管理をして欲しい。適当な食事ばかりだったからね、今思い返すと、健康に悪かったんだ」

シルビア「それは構わないけど、この子には今まで何与えてたの?」

オッレルス「ハムエッグ・シリアル・フレンチトースト・塩麹・ミルク…位だったか。それ以外にも食べさせてはいたが…」

シルビア「一部そのまま食べるべきで無い物が入っているように思えるけど」

オッレルス「反省はしているよ」

シルビア「それじゃ背が伸びない…まぁ、牛乳は良いか」コク

オッレルス「小さい内は別の生き物扱いだったが、どうやら人間寄りのようだからね、改善しようかと」

シルビア「ひとまず、私が作る事にする」

オッレルス「彼は甘い物を好むようだ」

シルビア「子供だからね」ウン

シルビア「ところで、明日の朝食の予定は何にする気だったの」

オッレルス「>>203の予定だったよ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/15(金) 19:55:31.98 ID:OCNwN2Es0<> サンドイッチ <> アスタリス<>saga  <>2012/06/15(金) 20:06:49.72 ID:UWguH+/q0<>
オッレルス「サンドイッチの予定だったよ」

シルビア「思っていたよりも普通ね」

オッレルス「君は俺に何を求めているんだ」

シルビア「何も求めちゃいないけど、奇抜なもの作りそうだと思って。中身の予定は?」

オッレルス「ハムとチーズでまず一つ」

シルビア「…」ナルホド

オッレルス「茹で卵とマヨネーズで一つ」

シルビア「…」ウンウン

オッレルス「ポテトサラダで一つ」

シルビア「…」ウン

オッレルス「>>205と>>207で一つ。それから、>>209と>>210で一つ…が最後かな」 <>
◆2/3UkhVg4u1D<>sage<>2012/06/15(金) 20:11:40.32 ID:7OTit4wAO<> 寝ぼけていたのか酉バレしてしまいました 今後はこの酉でいきます

安価は下です <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/15(金) 20:19:36.13 ID:f7YydNGSO<> 暗黒物質 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/15(金) 20:21:14.91 ID:1rZ++XdXo<> なめたけ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/15(金) 20:24:28.09 ID:f7YydNGSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/15(金) 20:29:28.22 ID:4LdFZO7AO<> 幼女の黄金水 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/15(金) 20:30:10.47 ID:f7YydNGSO<> よくわからない肉 <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga  <>2012/06/16(土) 15:26:36.77 ID:eTdQAV7b0<>
オッレルス「暗黒物質となめたけで一つ。それから、幼女の黄金水を浸したパンでよくわからない肉を挟んだもので一つ…が最後かな」

シルビア「前言撤回、普通じゃなかった」

オッレルス「?」

シルビア「不思議そうな顔するんじゃない」ベシッ

オッレルス「痛いな…何かおかしいところはあっただろうか」

シルビア「…」ハァ

シルビア「一部用意出来ないだろうと思われる物はこの際適当に置いておく。よくわからない肉って何」

オッレルス「冷蔵庫に入っているんだが、何の肉なのかさっぱりわからない」ウン

シルビア「…ちょっと冷蔵庫の整理をしてくる」

オッレルス「頼む」コク




シルビア(…色々と恐ろしい物が入ってた…)ハァ

オッレルス「お帰り」ナデナデ

ふぃあんま「…」もそもそ

シルビア「ただいま。…そういえば聞き忘れたけど、この子の名前は?」

オッレルス「ふぃあんま、だそうだ」

シルビア「…魔術は?」

オッレルス「本人が学びたがっていたからな、炎の魔術の初歩を少し教えたよ」

シルビア「…そう。…で、アンタは寝ないの? もうこんな時間だけど」

オッレルス「そろそろ眠った方が良いだろうな」

シルビア(その辺りは未だに他人事、か…)フゥ





ふぃあんま「…」むくり きょろきょろ


苗木ふぃあんまさんはお家の中で誰よりも早く目覚めたようです。
しばらくきょろきょろとした後、寝床から出ました。



苗木は何をする?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/16(土) 15:44:51.74 ID:T2iHYBpSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/16(土) 15:57:16.51 ID:T2iHYBpSO<> ブレイクダンス→ヒップホップ→コサックダンス <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga  <>2012/06/16(土) 16:20:24.14 ID:eTdQAV7b0<>
ふぃあんま「…」すっ すっ


朝の定番といえばラジオ体操ですが、ラジオ体操の分からない苗木ふぃあんまさんは朝の運動として、まずブレイクダンスをしました。
本当は頭を軸にしてぐるぐると回るかっこいい動きに憧れがあるのですが、子葉がポキリと折れてしまいそうなので諦めます。
次にヒップホップをしました。音楽はかけていないものの、頭の中で何かの曲を流しているのか、一定のリズムで踊っています。
ぜぇぜぇと息が切れてきたものの、苗木ふぃあんまさんとしては、まだまだ運動量が足りません。
けほけほと噎せ、数回深呼吸をしてからコサックダンスを始めました。
あまりにも騒がしかったので、元々浅い眠りだったオッレルスさんが目を覚ましたようです。
苗木ふぃあんまさんの様子を十秒程見守った後、そっと入室しました。


オッレルス「朝から君は何を…」

ふぃあんま「うんどうだ」どやっ

オッレルス(確かにダンスも運動ではあるが…)

ふぃあんま「…」ぜぇぜぇ


ダンスの連続で疲れてしまったのか、苗木ふぃあんまさんは寝床にぽふりと倒れます。



オッレルス(コメントし難いな)

ふぃあんま「…」ぜぇはぁ

オッレルス「…」





オッレルスはどうする?>>+2
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/16(土) 17:05:56.91 ID:T2iHYBpSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(空)<>sage<>2012/06/16(土) 18:12:49.25 ID:AK+QSKRp0<> 一緒にダンスの練習をする <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/16(土) 19:49:56.60 ID:T2iHYBpSO<> フィアンマとオッレルスでマルモリダンスでも踊ったら可愛いな <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga  <>2012/06/16(土) 22:40:39.77 ID:FsKj8FbZ0<>
苗木ふぃあんまさんはしばらく休んで落ち着いたのか、寝床に横たわったまま、オッレルスさんをじっと見上げます。
オッレルスさんはその視線に何を読み取ったのか、ダンスの練習を一緒にしてあげる事にしました。


オッレルス「ところで、さっきは何を踊っていたんだ?」

ふぃあんま「ブレイクダンスとヒップホップとコサックダンスだが」

オッレルス「どこで習ったんだ、そんなもの」

ふぃあんま「さんぽのときにそとでげいにんがやっていた」

オッレルス(そういえばやっていたな、大道芸人辺りが)フム

オッレルス「じゃあ、新しいダンスを教えよう」

ふぃあんま「!」ぱあっ わくわく

ふぃあんま「むずかしいないようか?」

オッレルス「そうでもないが…」



何のダンスの練習を一緒にする?

1.フラダンス

2.バレエ

3.フラメンコ

4.社交ダンス

5.ムーンウォーク

6.チアダンス

7.その他(内容もお願いします)




判定>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/16(土) 22:42:52.33 ID:ImfJ89iTo<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/16(土) 22:50:11.69 ID:T2iHYBpSO<> 全部+マルモリダンス <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga  <>2012/06/17(日) 13:39:33.58 ID:vQJ1YrSb0<>
朝ごはんはシルビアさんが作ってくれるので、とっても暇を持て余すオッレルスさんは、苗木ふぃあんまさんと踊って遊んで過ごす事に決めました。


オッレルス「…ちょっと違う気がするな」

ふぃあんま「?」


最初はフラダンスをやってみたのですが、苗木ふぃあんまさんはよくわかっていないのか、何となく動きが違います。
続いてバレエをやってみました。
バランスが良いのか器用なのか、転ぶ事なく踊れたようです。
次にフラメンコをやってみました。
激しい動きに汗をかいたので、休憩がてらお水を飲んでからシャワーを浴びました。
再開に際して、先程は打って変わってゆったりとした優雅な動きの社交ダンスをすることにしました。
身長が合わないので苗木ふぃあんまさんの相方はぬいぐるみになったのですが、とっても楽しそうでした。
その次にムーンウォークを練習しました。
苗木ふぃあんまさんは途中『聖なる右』を使うというズルをしましたが、それっぽい動きは出来るようになったようです。
次にチアダンスをやってみました。
どこかの野球チームを応援できそうな出来栄えです。
最後にマルモリダンスをすることにしました。
苗木ふぃあんまさんは歌を歌う才能があるのか、とっても可愛らしい様子です。


ふぃあんま「つるつるてかてかあしたもー…あしたはあめだ」

オッレルス「夜の内に星でも見て読んだのか」

ふぃあんま「そうだ」


子供にしては、ちょっぴり夢がありません。


シルビア「さっきからドタバタうるさいけど何やってるの」

オッレルス「ダンスを」

ふぃあんま「おそわっていた」

シルビア「道理で煩い訳だ。…さっさと朝ご飯食べなさい」


シルビアさんのご飯は侍女修行をしていたからかとっても美味しく、苗木ふぃあんまさんは機嫌よく食べます。
シルビアさんにも懐いたようです。


ふぃあんま「……」うーん


暇を持て余している苗木ふぃあんまさんが、何やら首を傾げています。


オッレルス「何を考えているんだ?」



苗木は何を考えているのだろう?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/17(日) 13:44:54.98 ID:TrWq3XTTo<> せかいへいわについて <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/17(日) 14:09:50.11 ID:ALrfnw3SO<> 何が善で何が悪か <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga  <>2012/06/17(日) 14:35:02.29 ID:vQJ1YrSb0<>
ふぃあんま「このせかいにあるなにがぜんで、なにがあくなのか、ということだ」

オッレルス「善悪に答えは無いよ。基準としては他人に迷惑をかけるか否か、だね」

ふぃあんま「そうか…」

オッレルス「後は、その状況にもよるかな」

ふぃあんま「?」

オッレルス「同じ物を盗むでも、高級なガラス細工を奪うのと餓え故に耐えきれず食物を盗むとでは許される可能性が違う。勿論、どちらもすべきではないが」

ふぃあんま「…」うーん

オッレルス「善の反対は、また違う方向性の善だよ。片方に立てば相手方が悪に見え、反対に立てば今まで立っていたその善が悪に見えてくる。この世界に絶対的な悪も、悪人も存在しない」

ふぃあんま「あくがそんざいしないなら、ぜんもそんざいしないんじゃないのか?」

オッレルス「ある意味では、そうとも言える。相対的なものだからな、善悪は」

ふぃあんま「オッレルスはぜんにんとあくにん、どっちなんだ?」

オッレルス「>>225」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/17(日) 14:41:27.93 ID:fDRDAenY0<> どちらとも言えない <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga  <>2012/06/17(日) 14:52:44.81 ID:vQJ1YrSb0<>
オッレルス「どちらとも言えない」

ふぃあんま「…」うーん

オッレルス「先程も言ったが、善悪とはいたく相対的なものだ。要するに、不安定なもの。だから、とある人物にとって俺は悪人だし、とある人にとっては善人だ」

ふぃあんま「む…」むむぅ


苗木ふぃあんまさんはオッレルスさんの意見を聞き、うんうんと悩みます。


ふぃあんま「せんそうはわるいことか?」

オッレルス「戦争が起きる事で得をする国にとっては良い事だが、起きて損をする国にとっては悪い事だ。というよりも、人が沢山不自然に死ぬ以上良くない事だな」

ふぃあんま「そうなのか…」


戦争を起こすのは悪い事だ、と判断したフィアンマさんは、自分の夢を叶える為には悪い事をしなければならないと考え、しょんぼりとします。
では将来悪い事をする分、今はとっても良い事ばかりをして善人になれば良いのかな、という結論に至ったようです。


ふぃあんま「どんなひとにたいしてもぜんにんになりたい、いいことをする」

オッレルス「そうか」ナデナデ

ふぃあんま「…なにをすればぜんにんだとおもわれるかのうせいがたかまるんだ?」

オッレルス「…>>228をすれば良いんじゃないかと、俺は思うが」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/17(日) 15:58:55.79 ID:fDRDAenY0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/17(日) 16:05:20.35 ID:ALrfnw3SO<> 慈善活動 <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/17(日) 19:03:39.36 ID:KBQgOpbAO<>
オッレルス「…慈善活動をすれば良いんじゃないかと、俺は思うが」

ふぃあんま「りたてきなおこないか」

オッレルス「そうだな。他人が嬉しいと思えるような事をするべきだ」


ふぃあんま「むむ…なるほど、なるほど」


苗木ふぃあんまさんはふむふむと頷き、オッレルスさんにくっついて甘えました。
オッレルスさんは笑う、泣くなどだいぶ表情の変化が戻ってきたようです。







<報告>

苗木ふぃあんまさんが14歳相当まで成長しました。
属性を決めてください。
(例:ツンデレ、ヤンデレ、ダルデレ…etc)



属性判定>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/17(日) 19:04:18.19 ID:QToSSUCho<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/17(日) 19:07:43.28 ID:fDRDAenY0<> デレ分多目のヤンデレ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/17(日) 19:09:01.28 ID:ALrfnw3SO<> どっかのスレで見たことあるよーなフィアンマくんだな <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga  <>2012/06/17(日) 20:42:19.34 ID:eQj4aEle0<> <属性:ヤンデレデレ>




今日は父の日です。
苗木ふぃあんまさんはカレンダーをじっと見つめ、うんうんと悩みます。
オッレルスさんは散歩しに行ったので、恐らく夕方まで帰ってこないでしょう。
父の日はお父さん、もしくは保護者の方で父親にあたる方へ感謝と共に贈り物や『ありがとう』という言葉を贈る事が慣習となっています。


シルビア「何悩んでるのさっきから」

ふぃあんま「オッレルスに何かしようと思ったのだが…」

シルビア「そういえば今日は父の日だっけね」

ふぃあんま「あぁ…」うーん

シルビア「手っ取り早いのは贈り物、か。お金は出してあげるから、買いたい物があるなら買ってきて、包んでもらって渡せば良い」

ふぃあんま「プレゼントか…」うーん

シルビア「何か候補は無いの?」

ふぃあんま「>>224、>>225、>>226位しか浮かばん」うー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/17(日) 20:45:56.58 ID:ALrfnw3SO<> グラサン、整髪料、アロハシャツ、学ラン <>
◆2/3UkhVg4u1D<>sage  <>2012/06/17(日) 20:49:19.84 ID:eQj4aEle0<> 十の位を間違えてしまい申し訳ありません、ただしくは>>234、>>235、>>236です
このレスが(>>234-236)に被ってしまった場合、安価下です <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)<>sage<>2012/06/17(日) 20:59:17.18 ID:wMYYvJVAO<> 感謝の言葉のメッセージカード入りクッキー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/17(日) 21:03:04.93 ID:ALrfnw3SO<> 腕時計 <> 名無しNIPPER<>sage<>2012/06/17(日) 21:35:50.83 ID:+HYI3oRAO<> シャツ <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/17(日) 22:13:25.15 ID:eQj4aEle0<>
ふぃあんま「グラサン、整髪料、アロハシャツ、学ラン、感謝の言葉のメッセージカード入りクッキー、腕時計位しか浮かばん」うー

シルビア「それだけ浮かべば十分よ」

ふぃあんま「しかし全部買うのは不可能だろう」

シルビア「金銭的には可能だとしても、そんなに沢山もらっても嬉しくないでしょう」

ふぃあんま「…」うーん

シルビア「…まぁ、整髪料とクッキーの包み位が相応しいかと思うけどね。年齢的に、腕時計は…そんなに高くないヤツなら良いかな」

ふぃあんま「わかった」

シルビア「使っていいのはこれだけ。交通費はこっち。混ぜちゃダメだからね」っ財布と封筒

ふぃあんま「分かっている。…行ってきます」

シルビア「行ってらっしゃい。気をつけてね」



苗木ふぃあんまさんは、プレゼントを買うためにお外に出ました。
買う物は以下の通りです。

買う物
・整髪料
・感謝
・メッセージカード
・クッキー
・腕時計(出来れば安い物)



お店の立ち並ぶ通りに来たのですが、まず何処に行けば良いのか浮かびません。
あんまりお外に出ない上学校にも行っていないので、勉強は出来ても常識は足りないのです。


ふぃあんま「…」うーん




まずはどんなお店に行こう(店名<看板>のみでも可)>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/17(日) 22:32:01.27 ID:mQBLhwDIo<> お菓子屋さん <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/17(日) 22:33:46.66 ID:mQBLhwDIo<> EVANCE <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/17(日) 22:56:29.12 ID:eQj4aEle0<> 《>>239の・感謝は・感謝の言葉を綴れるメッセージカード、の意です。失礼いたしました》



ふぃあんま「…」てくてく


『EVANCE』という腕時計販売店に入りました。
見目は大人びているので、店内の視線を集める事なく、苗木ふぃあんまさんはどの腕時計を買うか悩みます。
予算では一応買えるのですが、買ってしまうと他の物が買えなくなる可能性があります。


ふぃあんま(腕時計を選ぶか、他の物一式を揃える事を選ぶか…)うーん





腕時計を買うor買わない>>+1 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/17(日) 23:01:53.22 ID:fDRDAenY0<> 買わない <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/17(日) 23:11:22.80 ID:eQj4aEle0<>
ふぃあんま(そんなに時間を気にする性格でも無い、別に他の物で構わんだろう)


そう考えた苗木ふぃあんまさんはお店から出て、てくてくと歩きます。
お菓子やカードの売っている小物屋さんに辿り着きました。


ふぃあんま「…」きょろ


カードはシンプルで赤い色合いのデザインのものを選びました。
一階が小物、二階がお菓子、という構成のお店のようです。


ふぃあんま「…」うーん


二階へとやってきたフィアンマさんはのんびりうろうろとした後、うんうんと悩みます。
何しろたくさんの種類のクッキーが並んでいるのです。
幾つかの中から選べというのならば簡単なのですが、沢山あるとなかなか決められないのが人間です。
あれもこれも、と欲張るのは良くないので、二種類だけ選ぶ事にしました。




判定:>>+2味と>>+3味のクッキーを購入します <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/17(日) 23:11:31.53 ID:QToSSUCho<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)<>sage<>2012/06/17(日) 23:12:44.36 ID:wMYYvJVAO<> 抹茶 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/17(日) 23:17:08.93 ID:mQBLhwDIo<> ミルク <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/17(日) 23:47:04.05 ID:ALrfnw3SO<> 無難だ <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/18(月) 00:09:26.56 ID:+aZbIcoAO<>
ふぃあんま(これで良いか)


苗木ふぃあんまさんは、グリーンティークッキーとミルククッキーを購入しました。
店員さんに綺麗に包んでもらったので、後はカードを差し込んで渡すだけです。
残るは整髪料ですが、スプレー、ジェル、クリーム、ワックスなど沢山の種類があります。
お店の立ち並ぶ通りを歩き、苗木ふぃあんまさんは悩みます。



ふぃあんま「……」うーん


整髪料が購入出来るお店へ到着しました。
うんうんと悩んで、一つ決めます。





何の香り(指定が無ければ林檎)で、どんなタイプ(指定が無ければワックス)の整髪料>>+2

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 00:10:11.67 ID:B3kuaUpSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 00:19:21.21 ID:B3kuaUpSO<> 紅茶の匂い、ふわ毛になるタイプのベタつかないワックス <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/18(月) 00:25:06.95 ID:+aZbIcoAO<>
ふぃあんま(髪型から考慮すると、これが良いだろう)


苗木ふぃあんまさんは、紅茶の匂いがする、ふわふわとした髪の様相になるタイプのベタつかないワックスを買い、オッレルスさんにプレゼントしてあげる事にしました。喜んでくれるかな、とそわそわする姿は、大きくなった今でも無邪気なものです。


ふぃあんま「ただいま」

シルビア「お帰り。道に迷わなかった?」

ふぃあんま「大丈夫だ」


お家に帰ってきました。お釣りが出たのでシルビアさんに返すと、頭を撫でられると共に小銭を返されました。
『お小遣い』というものだそうです。
貯金しよう、と考えつつ小銭をしまい込み、苗木ふぃあんまさんはメッセージカードと相対します。
ペンは既に用意してあるのですが、どんな内容にするかいまいち決まりません。
ありがとうの一言では、何だか味気ないと感じるのです。





どんな内容(曖昧可能)>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 00:25:58.11 ID:B3kuaUpSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 00:30:23.37 ID:bClc2v8to<> 私がここまでやってこられたのは、オッレルスさんのお陰です。本当に感謝しています。 <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/18(月) 00:39:06.65 ID:+aZbIcoAO<>
『メッセージ』(イタリア語意訳)

俺様が今日までこうして無事生き延び、色々とやっていられるのはオッレルスのお陰だと思っている。本当に感謝している。
子供の浅知恵故に素晴らしい取り合わせとは思えないかもしれない心ばかりの品だが、どうか受け取って欲しい。
今までありがとう。
これからもよろしく

――――――――――



苗木ふぃあんまさんは出来上がったメッセージカードを閉じ、プレゼントと纏め、リボンで括り、渡す事にしました。




オッレルス「ただいま」

ふぃあんま「お帰り」


オッレルスさんが帰ってきました。
苗木ふぃあんまさんは言いよどみもじもじとした後プレゼントを差し出します。
オッレルスさんはプレゼントをもらう謂われはあっただろうかと悩み、カレンダーを見て気付いたのか、笑顔で受け取ってくれました。


オッレルス「…ありがとう」ナデナデ

ふぃあんま「……、…ん」ふにゃ


とっても嬉しそうな表情で、素直に喜ぶ苗木ふぃあんまさんの姿に和んだのか、感情のだいぶ戻ってきたオッレルスさんは口元を弛ませていました。



ふぃあんま「……」

オッレルス(何か悩み事か)

夕食を終え、入浴し、寝る前の暇なひと時。
苗木ふぃあんまさんがなにやら悩んでいるようです。




苗木は何を悩んでいるのだろう?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 00:48:32.47 ID:lPPMZK4o0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 00:51:40.39 ID:bClc2v8to<> 聖なる右が安定しないことについて <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 00:51:51.91 ID:B3kuaUpSO<> ヴェントちゃんが好きすぎて生きるのがつれェ <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/18(月) 01:00:03.36 ID:+aZbIcoAO<>
オッレルス「何か、悩みがあるのか」

ふぃあんま「『聖なる右』が安定しない事が不満且つ不安でな。何か対応策はないものか」

オッレルス「……」ウーン


オッレルスさんはしばし真面目に悩みます。
安定させる方法がある事にはあるのですが、それは沢山の人に迷惑をかけてしまう内容です。
自分の子供に等しい苗木ふぃあんまさんになるべく悪い事をして欲しくないオッレルスさんは良い言い回しを考えますが、なかなか浮かびません。

ふぃあんま「俺様は欠陥品なんだ。不完全で、どうしようもない」


完全な魔神の下で育ったにも関わらず不完全な自分の才能が悲しいのか、苗木ふぃあんまさんはしょんぼりとうなだれます。
悔しさと悲しさの入り混じった様子を眺め、オッレルスさんは迷います。



『聖なる右』を完全なる状態にする為に必要な事を教える?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 01:01:40.02 ID:akb8FVx8o<> こっそりね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 01:01:54.36 ID:B3kuaUpSO<> あれ?ひょっとしてコレ教えなかったら戦争起きないんじゃね安価↓ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/06/18(月) 01:03:15.21 ID:lPPMZK4o0<> 教えた上でやらないように説得 <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/18(月) 01:16:48.54 ID:+aZbIcoAO<>
オッレルス「方法は、ある」

ふぃあんま「!!」

オッレルス「『幻想殺し』…君に足りない分、つまりは器。『禁書目録』か何かで足りない知識を得る。そうすれば君の『聖なる右』は完全な物になる」

ふぃあんま「……、…」

ふぃあんま(器…俺様のように誰かの腕か? 切り取って分解すれば或いは、)

オッレルス「ただ、」

ふぃあんま「?」

オッレルス「俺は、君を 欠陥品だと思った事は無い。むしろ、その辺の子供よりとっても可愛くて良い子だ。この辺りは親の欲目なのかもしれないが」

ふぃあんま「……」

オッレルス「俺は、そのままで良いと思うよ。生きている間は、俺が君を守る。それじゃ、ダメなのか?」

ふぃあんま「……でも、」

オッレルス「もし実行したのなら、フィアンマ。君は世界中から後ろ指を指される事になる」

ふぃあんま「……」

オッレルス「不完全で悪い事はない、むしろ完全というのも困りものだ」

ふぃあんま「?」

オッレルス「俺は完全な魔神だ。無限の可能性を持つが故に、勝率敗率共に五○パーセント。世界を滅ぼせる程の力にも関わらず、君にじゃんけんで負ける」

ふぃあんま「オッレルスも不完全なのか」

オッレルス「まぁ、そうだな。ただ、問題は力の強弱じゃない。覚悟と姿勢だ」

ふぃあんま「……」


苗木ふぃあんまさんはしばし黙り込んだ後、こう言いました。


ふぃあんま「>>265?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 01:18:34.69 ID:bClc2v8to<> わかった <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 01:19:53.48 ID:B3kuaUpSO<> もし、それでも、俺様が…つき進むとしたら…どうする? <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/18(月) 01:33:17.08 ID:+aZbIcoAO<>
ふぃあんま「もし、それでも、俺様が…つき進むとしたら…どうする?」

オッレルス「…まぁ、止めないだろうな。少なくとも俺は」

ふぃあんま「……止めないのか」

オッレルス「どんな事をしても、自分の子供は可愛いから、許してやりたくなる。それが親というものだ」

ふぃあんま「怒らんのか」

オッレルス「俺が怒らなくても、周囲が君を殺さんばかりに怒るだろうからな」

ふぃあんま「……、嫌いになるという事か」

オッレルス「そうじゃないな。嫌いにはなれないよ」

ふぃあんま「?」

オッレルス「同じ言葉を繰り返すようだが、親とはそういうものだ。考えたくもないが、例えば君が人を殺しても、俺は君の味方でいるよ。世界中が君を疑っても、君が『自分はやってない』と言い張るならそちらを信じる。だって、シルビア以外に俺が味方にならないなら、誰が君の味方になってやれるっていうんだ?」

ふぃあんま「……、…」

オッレルス「もちろん、やって欲しくは無いよ。人に迷惑をかけるとか、悪事に手を染めて欲しくはない」

ふぃあんま「……、オッレルス」

オッレルス「俺の事を思うなら、やめてくれ。ただ、君が俺を見捨てて嫌っても、俺は君を見捨てられないし、嫌いになれない。親子とはそういうものだ。君が何処でボロボロになっても、必ず迎えに行くよ」

ふぃあんま「……」


こくん、と苗木ふぃあんまさんは頷きます。
どんな意図で頷いたのかは、誰にも分かりません。
ただ、ほんのちょっぴり、叱られた訳ではないのに、苗木ふぃあんまさんは涙目でした。


ふぃあんま「……親子、か」


ぽつりと呟き、オッレルスさんは寝に入ってしまったので、暇を持て余したフィアンマさんは夜食を食べる事にしました。


夜食のメニュー>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 01:33:43.51 ID:AFqTiVzso<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 01:41:16.65 ID:B3kuaUpSO<> シルビアが握ってくれたおにぎり <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/18(月) 07:14:47.03 ID:+aZbIcoAO<>
ふぃあんま「母さん」ひょこ

シルビア「ん?」

ふぃあんま「お握りが食べたい」くいくい

シルビア「……、…仕方ないな」


シルビアさんの服裾を引っ張って甘え混じりにおねだりをしてみました。こんな夜中に、とため息をつきながらも作ってくれたので、夜食としていただく事にします。


ふぃあんま(中身が苺ジャムだった。美味かったな)うーん


さて、夜食を食べた以上、このまま眠るのは体によくありません。
何か本を読んでから眠る事にしましょう。




読む本(内容・タイトルのみ可)>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)<>sage<>2012/06/18(月) 11:45:21.96 ID:BEB9AqoAO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 14:29:47.35 ID:lPPMZK4o0<> 人魚姫 <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/18(月) 20:06:01.03 ID:/81dLi6S0<>
ふぃあんま(姫、と名のつく割には酷い人生だ)ぺらり


苗木ふぃあんまさんは『人魚姫』を読む事にしました。
ぺら、ぺら、とページを捲って読み進める内、悲劇的な終わりに近づくにつれ、苗木ふぃあんまさんは悲しい気分になりながらも読んでいきます。
やがて全て読み終わるとぱたんと本を閉じて、いそいそと本棚にしまってから寝床に横たわりました。
優しい心は感受性が高く、可哀想な結末を迎えた人魚姫に同情したのか、苗木ふぃあんまさんは涙目です。


ふぃあんま(正しい者ばかりが損をする世界だ。間違っている)もそもそ

ふぃあんま(きっと世界のどこかに歪みが生じているに違いない)


幻想と現実を混同しがちな苗木ふぃあんまさんはそんな事を思いつつ、眠りに就くのでした。


ふぃあんま「…」むくり


翌朝、誰よりも早く目を覚ました苗木ふぃあんまさんは、暇を持て余します。
まだお腹は空いていないので、勉強しようと思います。




何について勉強する?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 20:06:58.87 ID:AFqTiVzso<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北陸地方)<>sage<>2012/06/18(月) 20:07:53.61 ID:g9NvjC0AO<> 航空力学 <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/18(月) 20:32:25.04 ID:/81dLi6S0<>
ふぃあんま「…」うーん


本棚から学術書を取り出し、苗木ふぃあんまさんは航空力学のお勉強をすることにしました。


ふぃあんま(なるほど、なるほど。…空を飛ぶ城が創ってみたくなるな)そわそわ


揚力のお勉強をしたからか、苗木ふぃあんまさんはまだ見ぬ大きなお城に思いを馳せます。
実現させるかどうかは別として、大きなものに憧れを持つのは男の子らしい成長といえるかもしれません。
大きくてかっこよくて赤いお部屋のある空に浮かぶお城を造りたいなぁ、と苗木ふぃあんまさんは思います。


ふぃあんま「……」どきどき


窓の外に見える教会の鉄塔を見つめつつ、あんな鉄塔や柱を繋ぎ合せてお城を造ったらさぞ素敵だろう、と苗木ふぃあんまさんは夢想します。
しばらく考えて夢想をやめたところで、シルビアさんが呼びに来てくれた為、朝ご飯を食べに行きます。

朝ごはんを食べ終わった後、苗木ふぃあんまさんはうんうんと何やら悩む様子で唸ります。


ふぃあんま「……」うーん

オッレルス「また悩み事か」

ふぃあんま「そういう訳ではないのだが。…どうすればもっと身長が伸びるだろうか」


年齢に沿った平均身長では物足りないのか、苗木ふぃあんまさんはむすくれながらぼやきます。


オッレルス「>>277をすれば身長の伸びが早くなると聞いたが」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 20:34:28.74 ID:dZ/Xms+30<> 適度な運動 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 20:35:18.07 ID:B3kuaUpSO<> 身長が伸びるよ!木原印の背伸び薬 <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/18(月) 20:54:18.93 ID:/81dLi6S0<>
オッレルス「身長が伸びるよ!木原印の背伸び薬を服用すれば身長の伸びが早くなると聞いたが」

ふぃあんま「! …欲しい」

オッレルス「俺は買ってあげないぞ。どうしても欲しいのなら、貯金をする事だ」

ふぃあんま「……、…頑張る」


しょんぼりとする苗木ふぃあんまさんの頭を撫で、オッレルスさんは何かと自己否定しがちな子に育ってしまった苗木ふぃあんまさんの様子にため息をつきます。
これは、少しお説教をしてあげた方が良いかもしれません。


オッレルス「そもそも、無理をして身長を伸ばす必要はどこにもないだろう。年月が経てば勝手に伸びる」

ふぃあんま「もっと目線が高くなりたいだけだ」

オッレルス「急ぐとかえって悪影響だ」

ふぃあんま「……」むむ


納得いかない、といった表情の苗木ふぃあんまさんを抱きしめ、オッレルスさんはどう説教すべきか悩みます。


オッレルス「……」

ふぃあんま「身長を急激に伸ばすとどの様な弊害がある?」

オッレルス「>>280や>>281がある」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 20:55:32.70 ID:B3kuaUpSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 20:58:53.99 ID:AFqTiVzso<> アホになる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 21:00:34.42 ID:8tVdHXVDO<> 子葉だけ伸びる <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/18(月) 21:19:03.10 ID:/81dLi6S0<>
オッレルス「所謂アホになったり、子葉だけが伸びたりする…等がある」

ふぃあんま「」がーん


それは嫌だ、と完全に怯えきった苗木ふぃあんまさんはぶんぶんと首を横に振り、身長を無理矢理伸ばす事を諦めたようです。
うぅ、と子葉を垂らしてしょぼくれる苗木ふぃあんまさんの頭を撫で、嘘をつくにしても少し言い過ぎただろうか、とオッレルスさんは苦笑します。


オッレルス「どうしても身長を伸ばしたいなら、適度に運動をしたり、牛乳を飲めば良い」

ふぃあんま「…頑張る」

オッレルス「……」ナデナデ


ゆっくり身長を伸ばそう、と決意した苗木ふぃあんまさんは、子葉を揺らして別の事を考え始めます。
まだ悩み事があるのか、と首を傾げるオッレルスさんを見上げ、苗木ふぃあんまさんは悩み相談をする事にしました。


ふぃあんま「悩みがあるのだが」

オッレルス「どんな内容だ? 何でも言ってくれて構わないよ」




悩みの内容>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 21:21:34.32 ID:B3kuaUpSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 21:22:05.19 ID:B3kuaUpSO<> アイドルのヴェントちゃんと付き合いたい <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/18(月) 21:29:02.32 ID:/81dLi6S0<>
ふぃあんま「今テレビに出ているアイドルが居るだろう? 黄色い衣装でお馴染みの姉系アイドル」

オッレルス「あぁ、ヴェントちゃんだったかな」

ふぃあんま「彼女と付き合いたい」もじ


中学生相当の男の子にはありがちな女性アイドルへの憧れと恋愛感情のようです。
恋愛感情というにはやや幼い情動ではあるものの、オッレルスさんは決して馬鹿にはせず、真剣に考えてあげます。


オッレルス「本気なら、フィアンマも芸能界に入らなければならないよ」

ふぃあんま「…」うーん


芸能人になったら英霊になれない気がする、と苗木ふぃあんまさんは悩みます。




恋路及び芸能界入りを応援する?しない?>>+1 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 21:29:48.27 ID:B3kuaUpSO<> してやる <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/18(月) 21:50:01.49 ID:/81dLi6S0<>
オッレルス「君がやる気なら、俺は陰ながら全力で支援するよ」

ふぃあんま「……」うーん

ふぃあんま「分かった、取り組んでみよう。駄目ならば駄目で諦めるだけだ」


苗木ふぃあんまさんは芸能界入りする事を決めました。
しかし、芸能界といっても沢山の職業があります。
お笑いの才能は無いだろうな、と思いつつ、オッレルスさんはいくつかの職種を提示しました。

オッレルス「ひとまず、君に向いていそうなものをメモに記すとしようか。君はその中から好きに選ぶと良い」

ふぃあんま「…」じー



1.歌手(アーティスト)

2.男性アイドル(イケメン路線)

3.男性アイドル(男の娘路線)

4.俳優

5.舞台俳優





判定(番号に加えて芸名が書いてあった場合採用します。例:『神の如き者』)>>+2 <> 名無しNIPPER<>sage<>2012/06/18(月) 21:58:42.95 ID:3yGXsS8AO<> 4 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 22:02:57.05 ID:B3kuaUpSO<> 2+4 <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/18(月) 22:33:25.03 ID:+aZbIcoAO<>
苗木ふぃあんまさんは、俳優兼イケメンアイドルとして自分を売り込む事にしました。


オッレルス「…となれば、芸能事務所に君を頼む事になるな」

ふぃあんま「成功出来ると良いのだが」はぁ

オッレルス「まぁ、すぐさまブレイクというのは無理があるだろう。頑張っておいで。いつでも辞めて帰ってきて構わないから」

ふぃあんま「…ん」こくん


こうして苗木ふぃあんまさんは、俳優兼イケメンアイドルになる事となったのです。



属する事になった芸能事務所は、幸運にもあのヴェントちゃんと同じ事務所です。
運良く早速お仕事をもらえたのですが、事務所の方針により、二人組ユニットとして頑張る事になるようです。




苗木の相方(禁書キャラ且つ男性)>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 22:35:20.85 ID:B3kuaUpSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 22:51:10.73 ID:AYBCWTKS0<> あくせられーた <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/18(月) 23:03:14.43 ID:+aZbIcoAO<>
苗木ふぃあんまさんは、同い年のあくせられーた君と組む事になりました。


ふぃあんま「宜しく頼む」

あくせら「堅ェなァ。ま、宜しくゥ」


単独の売り出しが出来る程有名になるまで、二人での行動がワンセットとなります。
時々単独で俳優のお仕事が入るかもしれません。 苗木ふぃあんまさんは、果たして芸能界を生き抜き、のし上がる事が出来るのでしょうか。


ユニット名>>+2


初仕事内容>>+4 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 23:05:01.29 ID:AFqTiVzso<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 23:14:07.77 ID:B3kuaUpSO<> ゼロ☆グラビティ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2012/06/18(月) 23:18:33.50 ID:Sw4D37NB0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/18(月) 23:25:43.52 ID:B3kuaUpSO<> ヴェントちゃんのバックタンサー代理 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/19(火) 09:45:48.63 ID:/abb2SxDO<> 平仮名表記……
一方通行もなんか生えてるんだろうか <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/19(火) 19:55:09.65 ID:yllvI6I40<>
期待の若手アイドルユニット『ゼロ☆グラビティ』。
初めてのお仕事は、体調不良で急遽入院となったバックダンサーの代わりとして踊る事です。
幸運な事に、サポートするお相手はあのお姉ちゃん系天罰アイドルヴェントちゃんです。
ドキドキとしながらヴェントちゃんと顔合わせをした苗木ふぃあんまさんは真面目にお仕事(ダンスの練習)をやりながらも、休憩時間中に項垂れていました。
好きな子に対しての想像と現実のギャップがあまりにも大きかったからです。



〜回想〜

テレビの中のヴェント「応援してくれないと天罰なんだからねっ!」テヘペロッ

現実のヴェント「あぁ、代打のバックだっけ? ま、精々頑張ってね」ハー


〜回想終了〜


ふぃあんま「…」しゅん

あくせら「どォした」

ふぃあんま「いや、別に何でもない…」


芸能界やめちゃおうかな、等ともう既に考えてしまいながら、苗木ふぃあんまさんは項垂れます。
あくせられーた君は頭に生えている猫耳をぴこりと動かし、苗木ふぃあんまさんの様子を眺めます。
萎れた子葉にお水をあげれば多少は調子が良くなるだろうか、等と悩んでいるようです。


ふぃあんま(ひとまず、乗りかかった船を途中で降りる様な無様な真似はしないが)ハァ

あくせら「…」うにゃーん


あくせられーた君はしばらく悩んだ後、おもむろに飴をくれました。





飴の味>>+2

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/19(火) 19:55:53.84 ID:8xtAKnuMo<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/19(火) 19:56:37.71 ID:ChJEpYBSO<> そりゃ珈琲だろーな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/19(火) 20:15:47.38 ID:Cx2o2OzO0<> 猫耳とはあざといな、ありがとうございます <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/19(火) 20:22:58.71 ID:yllvI6I40<>
あくせら「オマエにやる」

ふぃあんま「? …良いのか」

あくせら「悪いンならそもそも渡さねェよ」

ふぃあんま「ありがとう」

あくせら「……」ぷいっ


あくせられーた君がくれた飴はコーヒー味でした。
幼い頃に飲んだ本物のコーヒーとは違い、飴であるが故に程良く甘くて、とっても美味しいものでした。
むぐむぐと口を動かし、苗木ふぃあんまさんはあくせられーた君の猫耳を見つめます。
あくせられーた君の思考に連動しているのか、時々ぴこぴこと動くのです。
照れ屋さんなのか、お礼を言っただけでそっぽを向いてしまったあくせられーた君の様子に首を傾げ、苗木ふぃあんまさんは時計を見ました。
思いだしたように問いかけます。
そうです、ヴェントちゃんへの恋に破れかけている苗木ふぃあんまさんは、ひとまずお友達を作る事にしたのです。


ふぃあんま「一緒に食事に行かないか?」もぐもぐ

あくせら「あン? 飯? …悪くねェな」


ここだけのお話なのですが、あくせられーた君には保護者のとある人が居るだけで、友達はほとんど居ないのです。
そんなあくせられーた君にとって苗木ふぃあんまさんの提案はとても嬉しいものだったのか、あくせられーた君は口元を弛ませながら頷きます。




何を食べに行きますか?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/19(火) 20:24:16.23 ID:Cx2o2OzO0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/19(火) 20:25:08.10 ID:ChJEpYBSO<> 一方さんかわええー
安価↓ <> 名無しNIPPER<>sage<>2012/06/19(火) 20:28:51.00 ID:GA4QNrwAO<> ハンバーグ <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/19(火) 20:42:37.65 ID:yllvI6I40<>
まだ芸能人としてしっかりと顔が売れた訳ではない二人は、帽子を被り、あまり変装しないでファミリーレストランへ向かう事にしました。
あくせられーた君はダブルハンバーグ、苗木ふぃあんまさんはチーズハンバーグを注文しました。
チーズを食べれば身長がじわじわ伸びるかもしれない、と苗木ふぃあんまさんは考え。
沢山肉を食べたい、とあくせられーた君は考え。
ハンバーグとライス、パンが届くまで暇なので、二人は注文しておいたドリンクバーで少し遊ぶ事にしました。
遊ぶと言っても常識の範囲内、混ぜて飲むというだけです。
友達とファミレスへ来たのは初めてである二人は何だかそわそわとしつつ、ドリンクバーコーナーへとやってきました。


ふぃあんま「…」うーん

あくせら「…」うにゃーん


あくせられーた君はアイスコーヒーをベースに。
苗木ふぃあんまさんはアセロラドリンクをベースに、他にはどんな飲み物をミックスするか悩みます。
その姿はいたって普通の中学生相当の少年達です。


苗木は何を混ぜる?>>+2

猫は何を混ぜる?>>+3 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/19(火) 20:43:46.99 ID:ChJEpYBSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/19(火) 20:49:40.91 ID:ChJEpYBSO<> メロンソーダ <> 名無しNIPPER<>sage<>2012/06/19(火) 20:51:02.75 ID:GA4QNrwAO<> ファンタグレープ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/19(火) 20:55:07.20 ID:ChJEpYBSO<> アイスコーヒーにグレファン…正気か <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/19(火) 21:29:56.03 ID:yllvI6I40<>
苗木ふぃあんまさんはアセロラドリンクにメロンソーダを混ぜました。
赤と緑が混ざり、あまり色は変化しませんでしたが、アセロラドリンクが酸っぱめの味なので、メロンソーダを混ぜた事で調度良く甘酸っぱくなったかもしれません。
対してあくせられーた君はアイスコーヒーにファンタグレープを混ぜました。
黒に紫なのできっと大丈夫です。きっと。


ふぃあんま(悪くない)ごくり


アセロラの酸っぱさがメロンソーダのべたべたとした甘さで中和され、ちょうど良い味わいです。
むしろ、甘酸っぱい飲み物が好きな人にはこっちの方が良いかもしれません。


あくせら「…」うぅ


あくせられーた君は非常にしょっぱい顔をしています。
別に味がしょっぱいのではなく、コーヒー豆の芳醇な香りに葡萄の甘い香料が混ざった事でカオスな飲み物…有り体に言えば不味いものを飲んだからです。
限界を超えろ、と自分に言い聞かせながら、あくせられーた君はちびちびとグレープコーヒーを飲んでいきます。
飲めば飲む程嫌悪感の募る味に耐えていると、やがてハンバーグが運ばれてきました。
ダブルハンバーグは分厚く、あくられーた君の細い身体に果たして入るのだろうか、と口にこそ出さないものの、苗木ふぃあんまさんは内心心配します。


あくせら「いただきまァす」

ふぃあんま「…頂きます」


機嫌良くハンバーグを食べていくあくせられーた君を見ながら、苗木ふぃあんまさんはふと思いついた言葉をそのまま口に出します。


ふぃあんま「好きなヤツはいないのか?」

あくせら「ン…>>314」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/19(火) 21:31:23.30 ID:ChJEpYBSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(空)<>sage<>2012/06/19(火) 21:33:43.68 ID:WGCeeVqr0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空)<>sage<>2012/06/19(火) 21:34:53.19 ID:EdvrhA/s0<> あ、やべ

アイドルの美琴ちゃんで <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/19(火) 21:45:35.49 ID:yllvI6I40<>
あくせら「ン…アイドルのみこっち…美琴ちゃン」

ふぃあんま「アイドルに憧れて入ったのか」

あくせら「…まァな」

ふぃあんま「俺様もだ」

あくせら「…!」


我ながら馬鹿馬鹿しい理由で芸能界入りしたものだ、と考えていたあくせられーた君は、特殊な身体に続いてまたしても共通点のあった苗木ふぃあんまさんに親近感を覚えたようです。


ふぃあんま「俺様はヴェントちゃんだった。…絶賛撃沈中だ」

あくせら「ァー…だからさっき項垂れてたンだな」

ふぃあんま「現実とは厳しいな」

あくせら「まァ、頑張ろォぜ。…ふ、二人で」


これは友達を飛び越えて親友というものになれるかもしれない、と考えたあくせられーた君はドキドキとしながら苗木ふぃあんまさんを励まします。
苗木ふぃあんまさんはしばし目を瞬かせた後、こくりと頷きました。
ヴェントちゃんに対してはほとんど失恋したようなものですが、友達と一緒なら頑張れるような気がしてきます。




あくせら「ンじゃ、また明日なァ」ぶんぶん

ふぃあんま「あぁ、また明日」ばいばい


苗木ふぃあんまさんとあくせられーた君はお家に帰る事にしました。




オッレルス「お帰り。夕食は食べてきたのか。何か変化は?」

ふぃあんま「>>318」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/19(火) 21:46:57.00 ID:V5AH7W/6o<> お前の手作りと違ってこころが暖かくならない <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/19(火) 21:50:45.99 ID:ChJEpYBSO<> 友達ができた。後主観と現実の差異もしった… <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/19(火) 22:03:01.13 ID:yllvI6I40<>
ふぃあんま「友達が出来た。後、主観と現実の差異も知った…」

オッレルス「そうか。…まぁ、良い社会勉強にはなっただろう。仕事がもらえたのなら、それをやり遂げるまではとりあえず頑張ってみるのはどうだ」ナデナデ

ふぃあんま「言われずともそうするさ」


しょぼん、とする苗木ふぃあんまさんの頭を撫でて慰めつつ、オッレルスさんは優しく励まします。
現実と理想との間で鞭打たれながらも、苗木ふぃあんまさんはもう少し頑張ってみようと今一度決心しました。
しばらくオッレルスさんとお話をした後、眠りに就きます。



ふぃあんま「…」むくり


今日も苗木ふぃあんまさんはとっても早起きです。
ダンスの練習は午後からなので、午前中は暇なのですが、どうにも目が覚めてしまうのです。
ご飯を食べたいと思う程お腹は空いていないので、何かをして暇を潰そうと思います。



何をする?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/19(火) 22:05:47.55 ID:ChJEpYBSO<> ksk <> 名無しNIPPER<>sage<>2012/06/19(火) 22:07:57.03 ID:GA4QNrwAO<> ダンスの予習 <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/19(火) 22:31:46.62 ID:yllvI6I40<>
苗木ふぃあんまさんは、念のためダンスの予習、ついでに復習をする事にしました。
失敗してしまうと、他の人に迷惑をかけてしまうからです。
振付の中にあまり素早い動きは無いのですが、途中組み体操の様に、ステージの一部の様にポーズを取るところがあるのです。
難しいなぁ、と感じながらも苗木ふぃあんまさんは往来の完璧主義から、頑張って練習を続けます。
大体これで完璧かな、と思ったところで、ご飯の用意が出来たのか、シルビアさんに呼ばれました。
ダンスをしたお陰か空腹なので、いつも以上に美味しくご飯が食べられました。




あくせら「ン」

ふぃあんま「アクセラレータ」


午後、苗木ふぃあんまさんはレッスン場にやってきました。
ダンスに狂いはありません。
何度かリハーサルをしていますが、バックダンサーは『ゼロ☆グラビティ』含め、全員完璧です。
後は本番準備までのんびりと待つだけです。


あくせら「暇だなァ…」

ふぃあんま「何か良い議題は無いものか」

あくせら「議題、ねェ…>>324について、とかァ?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/19(火) 22:33:38.27 ID:ChJEpYBSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/19(火) 22:45:37.02 ID:ChJEpYBSO<> どうやって成り上がるか、意中の娘と仲良くなれるか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/19(火) 22:46:08.39 ID:uPF15+8n0<> ダンス甲子園 <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/20(水) 11:01:57.79 ID:1zrtWm/y0<>
あくせら「議題、ねェ…どうやって成り上がるか、意中の娘と仲良くなれるかについて、とかァ?」

ふぃあんま「適した内容だとは思うが、…後者は…」ずーん

あくせら「あァうン、成り上がるかどうかの方でイイ」おろおろ


落ち込む苗木ふぃあんまさんに焦るあくせられーた君。
刺々しい態度をとったり一歩引いているあくせられーた君ですが、本当は心優しい子なのです。
そんな訳で、二人はどうやって成り上がっていくかについて相談する事にしました。
どうせなら二人のどちらかではなく、二人のどちらも有名になりたいものです。


ふぃあんま「小さな仕事でも必ず引き受け、完璧にこなす事で『使える』とは思ってもらえるんじゃないか?」

あくせら「そォだな…ンー…後は、目立つしかねェよなァ」

ふぃあんま「一回一回の仕事で好印象を与えれば良さそうなものだが」


うーん、と二人して考えます。
事務所の力はそんなに弱くはないので頑張っていれば評価されるはず、という結論に落ち着きました。
しばらく歓談していると、リハーサルに呼ばれました。
撮影用の衣装は何だか落ち着きません。

リハーサルも無事うまくいき、本番もやり遂げられました。
ちょっと表情が硬かったような気もしますが、二人とも概ね笑顔だったと思います。
かといってヴェントちゃんの話し方が撮影中通りに現実が変わるはずもなく、苗木ふぃあんまさんは非常に残念ながら失恋という結果になったのでした。



ふぃあんま「ただいま」

オッレルス「お帰り。今日は早かったな」

ふぃあんま「あぁ」くたり

オッレルス「随分と疲れた様子だが、変化が大きかったのか?」

ふぃあんま「>>328」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/20(水) 11:13:07.72 ID:C1536ToSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/20(水) 12:15:14.71 ID:C1536ToSO<> ヴェントちゃんへの幻想が完全にぶち殺されたり友達と仕事頑張る約束したのと肉体的疲労だ… <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/20(水) 12:37:30.91 ID:1zrtWm/y0<>
ふぃあんま「ヴェントちゃんへの幻想が完全にぶち殺されたり、友達と仕事を頑張る約束をした。加えて肉体的疲労だ…」ぐったり

オッレルス「そうか。ゆっくり休むと良い」


悲しみと疲労に項垂れる苗木ふぃあんまさんに甘いココアを出してくれたオッレルスさんに慰められ、どうにか苗木ふぃあんまさんは元気を出したようです。
初恋なんてそもそも叶うモノではないというジンクスがある位です、人生には必要な挫折だったのかもしれません。
次の恋だってその内見つかるはず、と気持ちを切り替え、苗木ふぃあんまさんはお風呂に入って寝る準備を始めます。
明日はお休みなので、ゆっくりしようと思います。
ダンスと撮影中の緊張で心身共に疲れていた苗木ふぃあんまさんは、ぐっすりと眠るのでした。



ふぃあんま「…」むくり


次の日。
珍しく昼過ぎに目を覚ました苗木ふぃあんまさんは伸びをします。
リビングに行き、もぐもぐとご飯を食べたところで、シルビアさんから提案がありました。


シルビア「疲れは取れた?」

ふぃあんま「大体は取れたな」

シルビア「そ。なら、買い出しに付き合って欲しいんだけど、良い?」


用事は無いので荷物持ちは容易ですが、苗木ふぃあんまさんはちょっぴり悩みます。


ふぃあんま「>>331」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/20(水) 12:39:46.71 ID:C1536ToSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/20(水) 12:53:15.83 ID:C1536ToSO<> たまには親孝行しないとな <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/20(水) 13:10:05.86 ID:1zrtWm/y0<>
ふぃあんま「たまには親孝行しないとな」


こくりと頷いて、苗木ふぃあんまさんはシルビアさんのお買いもののお手伝いする事にしました。
食休みを挟み、外に出ると、日射しが眩しく苗木ふぃあんまさんはため息をつきます。


シルビア「しゃんとしろ」

ふぃあんま「分かっている」


うぅ、と肩を落としながらもシルビアさんとてくてく歩き、市場へ向かいます。
若い母親を手伝う少年の様は微笑ましいばかりで、市場のお客さんやお店の人はのんびりと二人を見送ります。
林檎が食べたいな、等と考えつつ、ふと思い出したように苗木ふぃあんまさんは問いかけました。


ふぃあんま「そういえば、何を買うんだ?」

シルビア「一週間分位買うからね…ええと、」




買う食材(複数可能)>>+2>>+3>>+4 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/20(水) 13:29:30.79 ID:C1536ToSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/20(水) 13:31:51.80 ID:+QlVUz0DO<> いちごおでん、鯖、アボカド、梨 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/20(水) 13:39:02.16 ID:C1536ToSO<> 小麦粉、パスタ、紅茶、衣服類 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/20(水) 14:35:27.64 ID:XQtUrA1AO<> トマト、チーズ、生クリーム <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/20(水) 14:44:19.52 ID:C1536ToSO<> 生活必需品 <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/20(水) 17:13:47.20 ID:6BT2O4E20<>
シルビア「いちごおでん、鯖、アボカド、梨、小麦粉、パスタ、紅茶、衣服類、トマト、チーズ、生クリームで全部」

ふぃあんま「買い足しが主だな」

シルビア「まぁ、そうだね。何か食べたい物があるなら材料買っても良いけど」

ふぃあんま「林檎が欲しいのだが」

シルビア「生で食べるの?」

ふぃあんま「あぁ」


市場を巡り、必要な物を買う内に、苗木ふぃあんまさんの腕の中は沢山の食材で埋まってしまいました。
滅茶苦茶重いなクソッたれ、と苗木ふぃあんまさんはため息をつかないまでもぐったりと疲れます。
途中休憩を挟みながらも頑張った苗木ふぃあんまさんへのご褒美として、林檎をいくつかと、帽子、薄手の上着を買ってもらいました。


ふぃあんま「…」ぐったり

オッレルス「随分沢山買ったみたいだね」

ふぃあんま「重かった」

オッレルス「だろうな」ナデナデ

ふぃあんま「…」うー

オッレルス「疲れているところ悪いが、君に話がある」

ふぃあんま「?」

オッレルス「>>340についてだ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/20(水) 17:21:57.38 ID:C1536ToSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/20(水) 17:22:09.85 ID:IZzaaevjo<> 消えた冷蔵庫のプリン <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/20(水) 17:22:19.91 ID:+QlVUz0DO<> kskst <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/20(水) 17:22:58.69 ID:C1536ToSO<> オッレルスWWW <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/20(水) 19:06:45.44 ID:P+GSa9rw0<>
オッレルス「消えた冷蔵庫のプリンについてだ」

ふぃあんま「今話さなくては駄目か」

オッレルス「ダメだ」


実を言うと苗木ふぃあんまさん、お出かけする前に密かに冷蔵庫からプリンを食べていたのです。
だって名前書いてなかったもん、と言い訳をしても叱られそうなので、苗木ふぃあんまさんは素直に謝る事にしました。


ふぃあんま「俺様が食べた。ごめんなさい」

オッレルス「いや、別に怒ってはいないんだが、中々手に入らないものだったからさ。味が気になるんだ」

ふぃあんま「練乳の混じった生クリームが乗っていて、プリン自体も卵の味が強く美味かった」

オッレルス「そうか」


決して怒りはしませんが、やや残念そうな雰囲気を纏うオッレルスさんに申し訳ない気持ちになった苗木ふぃあんまさんは、大人になったらプリンを御馳走しよう、と思いました。
プールで泳げる位の沢山のプリンなんて、素敵だな、と苗木ふぃあんまさんは思うのです。


ふぃあんま「…」うーん

オッレルス「…?」


入浴と夕食を終え、暇を持て余したフィアンマさんは何やらうんうんと悩み始めます。




苗木の悩み>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/20(水) 19:09:51.18 ID:IZzaaevjo<> ミルクプリンと豆腐って似ているようで全然違う…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/20(水) 19:13:43.39 ID:dPk11dVX0<> どうしたらもっとアクセラレータと仲良くなれるか <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/20(水) 23:52:50.95 ID:vgoQTNIAO<>
オッレルス「何を悩んでいるんだ?」

ふぃあんま「友人が出来たと報告しただろう?」

オッレルス「あぁ、してくれたな」

ふぃあんま「ヤツはアクセラレータという名でな。どうしたらもっとアクセラレータと仲良くなれるか、悩んでいたところだ」

オッレルス「人間…特に友人関係において重要なのは、長く過ごす時間と、休憩時間だ」

ふぃあんま「長く過ごすのは分かるが…休憩?」

オッレルス「毎日継続的に会う事は良いが、あまりにも長い時間一緒に居ると、段々相手の悪いところが否応無しに見えてくる。接近し過ぎるというのも考えものだ」

ふぃあんま「なるほど、なるほど」


ふむふむとオッレルスさんの話を聞き、苗木ふぃあんまさんは納得します。


ふぃあんま「しかし、他に何か友好を深める方法は無いものか」

オッレルス「んー…>>348?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(空)<>sage<>2012/06/21(木) 00:39:18.38 ID:AQi9gCBv0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/21(木) 01:01:06.06 ID:nqK4jqtSO<> 相手を受け入れてあげる <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/21(木) 16:06:05.12 ID:Rh074Q+J0<>
オッレルス「んー…相手を受け入れてあげる? 等といったところか」

ふぃあんま「受け入れるとはどういう事だ」

オッレルス「何も何でもかんでも認めてやれば良いという事じゃない。悪事に手を染めようとしているのならば止めるのが良き友人というものだ。ただ、悩み相談をしてきた時は、なるべく聞いてやるとか、まぁ、色々方法はあるだろう。それは考えれば分かる」

ふぃあんま「なるほど、なるほど」


オッレルスさんのアドバイスを素直に聞き入れ、苗木ふぃあんまさんは感心したように頷きます。
次にあくせらに会った時は、自分の失恋は置いておいてあくせらの恋の悩みだとしても聞いてあげようと決意したようです。
悩みも解消したので、眠る事にしました。



悪夢に魘され、いつも早起きな苗木ふぃあんまさんはいつも以上に早く起きました。
ウニに顔を殴られた上、首根っこを掴まれて引きずられるという、何だか怖いような感じの夢でした。
しかし、泣く程怖い夢ではなかったので、オッレルスさんやシルビアさんを起こしに行くのは我慢しました。

ふぃあんま「…」うー


不満気に眉を寄せ、二度寝しようとした苗木ふぃあんまさんでしたが、眠れません。
また寝たら、今度はウニの看病をする夢を見てしまいそうです。
悶々としながらお昼頃まで、苗木ふぃあんまさんは耐えたのでした。



苗木ふぃあんまさんに単独のお仕事が来ました!
あくせらと一緒で無いのが少し寂しいですが、頑張りましょう。



どんな仕事内容?>>+2
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/21(木) 16:09:37.89 ID:EalOhhoq0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/06/21(木) 16:10:44.85 ID:EalOhhoq0<> 結標淡希(ショタコン)と一週間デート体験の仕事 <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/21(木) 16:44:26.96 ID:Rh074Q+J0<>
結標さんという美人女優さんと一週間デート体験をし、その様子の一部が番組として放送される、そんなお仕事でした。
デートなんてした事が無い苗木ふぃあんまさんは大丈夫なのだろうかと心配になりながらも、月曜日から始まるデート体験のお仕事に心を弾ませるのでした。
あまり期待してはいけませんが、もしかしたら見た目通り可愛らしくて素敵な人かもしれません。

月曜日になったので、苗木ふぃあんまさんは収録現場である遊園地までやってきました。
結標さんはちょっぴり不機嫌な様子で待機していましたが、苗木ふぃあんまさんを見た途端に晴れやかな笑顔を浮かべます。
そうです、彼女は年下の男の子…いえ、第二次性徴の発達が微妙なところな年齢までの少年が大好きなショタコンなのです。
そうとも知らず、苗木ふぃあんまさんはちょっぴりどきどきとしながら結標さんにぺこりと頭を下げます。


ふぃあんま「よろしくお願いします」

結標「こちらこそ」


にこにこと上機嫌且つちょっぴりいやらしい手つきで、結標さんは苗木ふぃあんまさんの背中をなでなでします。
美人だから問題が無いというだけで、顔立ちが悪ければ確実に『気持ち悪い』という評価を受けるであろう表情です。
顔を上げた苗木ふぃあんまさんは純粋故にそうと気づかず、デートが始まりました。


結標「私、あんまり遊園地に来ないのよ。何か乗りたいものはある?」

ふぃあんま「…」うーん


アトラクションが沢山あるので、苗木ふぃあんまさんは中々決心がつかず悩みます。




どうする?>>+2
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/21(木) 16:45:46.97 ID:8Z4tRWHN0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/06/21(木) 16:46:21.92 ID:8Z4tRWHN0<> お化け屋敷 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/21(木) 16:58:26.06 ID:nqK4jqtSO<> いきなりトップギアだと…? <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/21(木) 21:49:41.64 ID:eMN2XiFn0<>
ふぃあんま「乗るというより、お化け屋敷に行きたい」


遊園地の仕掛けが果たしてどの程度人を怖がらせるのか。
そんな知的好奇心から提案したのですが、結標さんはちょっぴり腰が引けています。


結標「お化け屋敷、か…」

ふぃあんま「俺様が守る」きりっ

結標(た、頼りがいのある俺様ショタっていうのも悪くないわ…)うふふ


結標さんは勇猛果敢といった様子の苗木ふぃあんまさんにときめいたのか、にこりと笑んで頷きます。
あまり怖くないと良いのだが、と苗木ふぃあんまさんは思いつつ、二人でお化け屋敷へと入ります。
恐怖度の高さで二つの部屋があるのですが、せっかくなのでより怖い方へ向かう事にしました。
扉に血錆の様な特殊メイクが施され、既に恐怖を煽りたてる要素満載です。


ふぃあんま「……」てくてく

結標「…」ぎゅう

ふぃあんま「……」どきどき


シルビアさん以外の女性とはあまり接しない苗木ふぃあんまさんは、腕を組んでくる結標さんの豊満な胸が腕に当たり、ドキドキしているようです。
薙ぎふぃあんまさんは静かに深呼吸をして落ち着こうと努力し、二人は進んでいきます。
小道具から大道具までホラー要素満載で、まだ何も出てきていないのに怖くて仕方がありません。



お化け屋敷で働いてるスタッフ(禁書キャラ名)>>+2>>+3>>+4 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/21(木) 21:52:06.44 ID:nCs3Evvm0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/06/21(木) 21:53:18.12 ID:nCs3Evvm0<> 木原数多 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/21(木) 21:53:23.09 ID:nqK4jqtSO<> 木原病理 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/06/21(木) 21:57:48.45 ID:nCs3Evvm0<> ターミネーター状態の麦野(性格は優しいが仕事だから凶悪) <> イーモバイル対策<>sage<>2012/06/23(土) 02:11:34.32 ID:9B0vwA3AO<> + <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/23(土) 02:11:41.79 ID:WWPk+yi10<>
しばらく歩いていると、スタッフさんらしき美人のお姉さんが順路を誘導してくれていました。
黄色いワンピースを纏い、柔らかそうな髪を揺らし、にこりと微笑みます。


麦野「順路こちらになりまーす」

ふぃあんま「…」ちらっ

結標「大丈夫、行こう?」


怖くないスタッフさんが居るということは、出口が近いのかもしれません。
拍子抜けにも近い感覚でそちらへ向かうと、おもむろにお姉さんの目が光りました。
何かに興味を示す、という意味ではなく、物理的な意味合いです。
腕がもげ、機械の様な何かが床にゴトリと落ちました。


麦野「なんて、ねぇ? まだ出口じゃねぇんだよおお!! 油断してんじゃねぇよ!」

右方座標「「!?」」


どばーん、という物凄い音を立ててビームのようなモノが飛んできました。
回避しつつ半パニック状態で走り出す二人を見送り、ワンピースのお姉さん―――麦野沈利さんは小さく笑います。
先程の恐ろしい様子とは打って変わり、のんびりとした様子です。


麦野「カップルっぽいっつかー何つーか…まぁ、仲は良くなれそうね。うまくいけばいいけど」


二人の印象についてそう語り、麦野さんは無線機を取り出し、先のスタッフに連絡しました。


麦野「そっち行ったわよ」

数多「へいへい」


ぜぇぜぇ、と息を切らした二人は、鏡合わせの部屋へやってきました。
怖がらせる為のBGMが流れていないのが逆に不気味です。
苗木ふぃあんまさんは(まだ少年ですが)男らしく勇ましく結標さんの手を握り、きりっとした表情で頷きます。


ふぃあんま「俺様から離れるなよ」

結標「頼りにしてるわ」


幼い顔立ちとカッコイイ言動にギャップを感じた結標さんはほんわかとした気持ちで苗木ふぃあんまさんの頭を撫でます。
と、唐突に背後に衝撃波が現れました。思わず二人ともびくりとします。
ちらりと振り返ってみると、顔に刺青の


数多「よし、やるか」


何をやるんだ、と警戒する二人。
再び前を向くと、ゾンビが大量に追いかけてきます。
最初はのろのろ歩いていましたが、人数が増えていき、しまいには走り出して追いかけてきます。


結標「いやあああああ!!」

ふぃあんま「」だっ


結標さんを抱き抱え(細身で鍛えていないように見えて筋力はそれなりにあるのです)、猛ダッシュする苗木ふぃあんまさん。
その後ろから追いかけてくる猟犬部隊改め生ける死体部隊。
結標さんは吊り橋効果によりドキドキとしながら苗木ふぃあんまさんの様子を見ます。
死体からダッシュして逃げる様は非常にイケメンです。 <> イーモバイル対策<>sage<>2012/06/23(土) 02:12:11.52 ID:9B0vwA3AO<> + <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/23(土) 02:31:57.39 ID:lGKWxVVSO<> あり?俺の嫁の病理さんは…ああ、おいしいポジションか <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/23(土) 02:32:09.29 ID:WWPk+yi10<>
ゾンビ部隊に追い立てられ、いつの間にか別の部屋に辿り着いていた二人。
此処は病院をモチーフとしているのか、無機質な白が辺りを支配しています。
結標さんを降ろし、コツコツと靴音の響く病院の廊下を歩いていると、車椅子に座った穏やかな様相の女性が遠くからやってきます。
ソンビ集団という視覚的な恐怖から解き放たれた二人は麦野さんの例を忘れてちょっぴりほっとしました。


病理「あらあらこんにちはー」

結標「…どうも」

ふぃあんま「……」


嫌な予感に一歩下がる苗木ふぃあんまさん。
病理さんは脚にかけていた毛布を退けます。
そこには血まみれの肉塊のような何かがありました。


病理「垣根帝督といいまして、私の息子なんです」

ふぃあんま「どう見ても牛肉のブロックなのだが。というよりも何故親子で名字が違う」

病理「…ば・れ・て・し・ま・っ・て・は・仕方がありませーん!!」


先程までの穏やかな様相はどこへやら、真っ黒な瞳、前傾姿勢で病理さんが車椅子カートし始めます。
またしても追いかけられるのか、と涙目になりつつ結標さんを抱っこして苗木ふぃあんまさんはダッシュします。
今日一日ですごい運動量だ、と考えつつ走っていると、やがて出口に辿り着きました。


ふぃあんま「死ぬ、かと、思っ…」

結標「ごめんなさい…大丈夫?」


ポケットからハンカチを取り出し、苗木ふぃあんまさんの額を拭ってあげる結標さん。
優しさにときめきながら、苗木ふぃあんまさんは結標さんを降ろしてあげました。


結標「ありがとう、息切れ大丈夫?」

ふぃあんま「大丈夫だ、問題無い」


こくりと頷く苗木ふぃあんまさん。




次は何処へ行く?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/23(土) 02:34:23.40 ID:lGKWxVVSO<> 何故病理さんの名字を知ってるんだフィアンマくんよWWWksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/23(土) 02:35:59.53 ID:lGKWxVVSO<> ジェットコースター <> 『余談』 
◆2/3UkhVg4u1D<>sage<>2012/06/23(土) 03:05:35.27 ID:WWPk+yi10<>
ふぃあんま「…」ぺらり


男性ファッション誌のページを捲る苗木ふぃあんまさん。
期待のイケメン垣根帝督が男性モデルとして表紙を飾っています。
一ショット毎にキャッチコピーがあり、メ●ズナ●クルも真っ青な強力な言葉が書いてあります。

たとえば、『俺の未元衣装に常識は通用しねえ』だとか。
たとえば、『垣根帝督が着るだけで、衣装の雰囲気をガラリと変えちまう』
たとえば、『これが未元物質。一般人の知る衣装じゃねえんだよ』

などです。
これ編集してて恥ずかしくないのか、と思いつつ、苗木ふぃあんまさんは全て読み切ります。
最後の方には科学サイドの事が書かれており、最近出来た研究所について書いてあります。
穏やかそうな女性の顔写真の下には『所長:木原病理』と書かれており、研究内容は…難しくて苗木ふぃあんまさんにはよくわかりませんでした。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/23(土) 03:11:55.87 ID:lGKWxVVSO<> なるほどWWW


ていとくんモデルかーやってそうだ <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/23(土) 13:47:01.80 ID:yxbMqziD0<>
結標「次はジェットコースター行きましょうか。絶叫系大丈夫?」

ふぃあんま「…絶叫?」


正直遊園地に来た事無いフィアンマさんは絶叫という単語からあまり楽しそうな様が想像出来ません。
しかし、レディファーストの精神が身についている苗木ふぃあんまさんはこくりと頷いて従います。
結標さんはカッコ可愛いショタの怖がる顔を見るべく、苗木ふぃあんまさんをジェットコースターに乗せるのでした。




ふぃあんま「あた…頭が…」ぐわんぐわん

結標「結構…揺れる…コースターだった…わ」ウゥ


Gショックが強く、レールがぐるぐる回る形だったため、苗木ふぃあんまさんも結標さんもがくりとダウン。
叫ぶ暇もありませんでした。絶叫系なのに。
しかし、風は強かったので、心理的にではなく物理的にだいぶ涼しくなりました。
今日の収録は終わったので、結標さんと連絡先を(個人的なもの含め)交換した後、苗木ふぃあんまさんは帰宅しました。




ふぃあんま「…」ばたっ

オッレルス「すごくグロッキーだが、大丈夫か?」

ふぃあんま「大丈夫、ではない」

オッレルス「何があったんだ?」ナデナデ

ふぃあんま「>>372」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/23(土) 13:51:03.43 ID:lGKWxVVSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/23(土) 14:21:58.06 ID:7rfATefy0<> じぇっとこーすたーにはしばらくのりたくない

淡希お姉ちゃんとのデート楽しかったよ <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/23(土) 14:40:24.74 ID:yxbMqziD0<>
ふぃあんま「ジェットコースターにはしばらく乗りたくない。…あぁ、淡希お姉ちゃんとのデートは楽しかったぞ」

オッレルス「成る程な。お疲れ、と言うべきか。一日でお姉ちゃん呼びとは、仲良くなれたのか?」ヨシヨシ

ふぃあんま「まぁ、午前中よりは、といったところか」


ぐたり、とソファーに沈み込む苗木ふぃあんまさん。
段々とやる気が委縮していくのを感じます。
苗木ふぃあんまさんはオッレルスさんを見上げ、ふとこう問いかけました。


ふぃあんま「…俺様が芸能界を辞めると言ったらどうする? 別に今すぐ、という訳ではない。半年後に、という話だ」

オッレルス「んー…」

ふぃあんま「協力を要請した以上身勝手だとは思うが、やはり肌に合わないような気がする」ぼふり


もそもそと移動し、オッレルスさんのお膝の上に上半身を乗っける苗木ふぃあんまさん。
大きすぎる猫のような状態で問いかける少年の頭を撫でつつ、オッレルスさんはしばらく考えこんでから、こう答えました。


オッレルス「半年後、か」

ふぃあんま「……」じー

オッレルス「>>375」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/23(土) 15:25:38.99 ID:lGKWxVVSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/23(土) 15:42:35.37 ID:lGKWxVVSO<> どんな仕事をしてても最初は大体そんなもの。とりあえず1年はやってから答えを出した方がいい。なんでもすぐに諦めるのはよろしくない。後、あくせらとの約束はどうする?

ただ、どうしても辞めたいのなら、構わない <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/23(土) 15:52:02.48 ID:yxbMqziD0<>
オッレルス「どんな仕事をしていても、最初は大体そんなものだ。とりあえず1年やってから答えを出した方がいい。何でもすぐに諦めるのはよろしくない。後、あくせら…君の友人との約束はどうする?  ただ、どうしても辞めたいのなら、構わない。俺は止めないよ。君が働かなくても、困りはしないからね」

ふぃあんま「友人との約束の件は、自分で整理をつける。…ひとまず、一年続けてみて正式な答えを出す」

オッレルス「それで良い。もう少し我慢して頑張ってみれば、退くも進むも、答えが見えてくる」

ふぃあんま「ん」


ぐで、と脱力しつつ、真面目に頷く苗木ふぃあんまさん。
一年頑張って続けてみれば、プロ根性というか、そういったものが湧いてくるかもしれません。
少し元気が出てきた苗木ふぃあんまさんは、しばらくオッレルスさんに甘える事にしました。
成長はしたものの、心の成長は身体の成長に追い付いていないのかもしれません。




次の日は水族館でのデートと撮影でした。
魚を見て『美味しそう』としか思えなかった自分の感受性に落ち込む苗木ふぃあんまさん。
結標さんと仲良くなったようです。

その次の日。
お買いものデートと撮影という事に決まりました。
お買いものといっても、食べ歩きのような感じだそうです。


結標「はい、宣伝も済ませたという事で、いきましょう」

ふぃあんま「はい」


一部ゲテモノもあるそうなので、立ち並ぶお店皆が敵に見えます。
なるべく普通の物が食べたいな、と思いつつ、食べる物を決定するルーレットを回します。





何を食べる?<<+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/23(土) 15:56:13.90 ID:lGKWxVVSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/23(土) 15:57:54.72 ID:2Wc2hEQF0<> 長野県名物蜂の子と蜂の甘露煮 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/23(土) 15:58:53.62 ID:lGKWxVVSO<> フィアンマくんは食虫大丈夫なのかね? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/06/23(土) 16:02:49.69 ID:2Wc2hEQF0<> 美味いよ
精力つくヨ <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/23(土) 16:31:09.93 ID:yxbMqziD0<>
ルーレットにて、食べる物が決まりました。
ちなみにこの番組はバラエティジャンルに入るので、時々トンデモ展開があるのです。
それにしてもこれは酷い、と苗木ふぃあんまさんは涙を飲みこみました。
悪魔のルーレットで選ばれてしまった以上、仕方がない事なのです。
結標さんは女優さんなので、そんなチャレンジはしません。
当然の事ながら、苗木ふぃあんまさんがこういうゲテモノは食べる事となるのです。
もし決まっていなくても、苗木ふぃあんまさんは自らの溢れんばかりの正義感に従って我慢するのでしょうが。
そんなこんなで、日本の某県で名物となっている蜂の子と蜂の甘露煮の量り売りをしているお店へやってきました。
見た目はほとんど蜂や蜂の子そのものです。
はちのこ、と平仮名で記せば少し可愛く思えますが、要するに幼虫です。
オッレルスはああ言ったけどやっぱりやめたい、と思いつつも、結標さんの心配の言葉を突っぱね、お皿に一匹ずつよそってもらい、食べる事にしました。
幸いにも、甘露煮はその名の通り甘そうなので、頑張れば何とか食べられそうです。


ふぃあんま(これは甘い物甘い物)

結標(形がもう少し崩れていれば良いのに…)


ぱく、と、まず蜂から口に含みます。
そのまま目を瞑り、がりゅごりゅと咀嚼します。
蜂の脚らしき何かが歯に挟まりかけ、一生懸命噛み砕きます。


ふぃあんま(世界とは広いな)


どこか悟りを開いたような表情で、苗木ふぃあんまさんは蜂の子も口に含みます。
ぐちゅり、と口の中で弾け、甘みとクリーミーな何かが口の中へと広がります。
苗木ふぃあんまさんも男です。我慢出来ますし、泣いたりしません。
その代わりに、心は荒んでしまったようです。


ふぃあんま(そして醜い)

結標「大丈夫…?」

ふぃあんま「大丈夫だ」にこ


世界の悪意に触れた苗木ふぃあんまさんは完璧な作り物の愛想笑いを編み出したようです。
結標さんになでなでしてもらいました。
ルーレットをまた回します。



次は何を食べる?(同じモノは不可)>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/23(土) 16:35:01.27 ID:lGKWxVVSO<> フィアンマくんよく頑張った!感動した!!ksk <> 名無しNIPPER<>sage<>2012/06/23(土) 16:56:36.04 ID:H5rf3+2AO<> 杏仁豆腐 <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/23(土) 17:09:56.54 ID:yxbMqziD0<>
ルーレットを回した結果、自然素材で手作りが売りのお店、そのスイーツの中でも人気ナンバーワンの杏仁豆腐を食べる事にしました。
先程の甘露煮という地獄から抜け出した苗木ふぃあんまさんは不覚にも涙目になりました。
結標さんはショタの泣き顔に興奮する事を忘れず、しかし表には出さずに食べます。
杏仁豆腐というとどうしてもミルクプリンのようなものを想像しがちですが、本格的なもののため、この杏仁豆腐の食感はほわほわとしています。


結標「はい、あーん」

ふぃあんま「ぁー…」


結標さんに『あーん』してもらいました。
先程までの荒みが抜け、苗木ふぃあんまさんは杏仁豆腐と同じ位柔らかな笑みを見せます。
もうちょっと芸能界を頑張って生き抜けそうな程に幸せです。
少し休憩を挟みます。
好きな物を食べて良い、とスタッフさんから許可が出たので、厚焼き卵を食べる事にしました。
和食も悪くない、と苗木ふぃあんまさんは認識したようです。
蜂の子や蜂の効果が今になって出たのか、まだスタミナは尽きません。
収録を再開します。
まだ食べ歩くという事で、再再度ルーレットを回します。




次は何を食べる?(杏仁豆腐と蜂&蜂の子の甘露煮以外)>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/23(土) 17:22:55.78 ID:lGKWxVVSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/23(土) 17:28:44.20 ID:lGKWxVVSO<> パリブレスト <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/23(土) 21:05:55.59 ID:73bPpplb0<>
ルーレットを回した結果、洋菓子店へ向かいます。
ちなみに今回食べるのはパリブレストとなりました。

<パリ・ブレストとは>
フランスのパリからブレストまで往復する1,200キロのサイクリングイベントで、1891年に最初に開催され、現在でも定期的に行われている世界最古の自転車イベントを記念して作られた、要するに『シュークリーム』『シュ・ア・ラ・クレム』の事である。
サイズは様々なものがあり、ホールケーキサイズのものであれば沢山のフルーツがあしらわれている事もある。
日本で一般的に想像されがちなシュークリームとは違い、生地の中にクリームというよりも、二枚の生地でクリームを挟んでいるようなモノ。
上から見ると、ビーグルのような丸さ。


自転車の形をイメージした形をしており、柔らかな生地の間にはたっぷりの生クリームとプラリネクリーム。
また、表面にはこれでもかと言わんばかりに贅沢に粉糖が振るわれています。
美味しそう、と目を輝かせる二人。さっそくいただく事にしましょう。


結標「美味しい…!」

ふぃあんま「甘い…っ」


もぐもぐと食べ、笑顔で顔を見合わせる二人。
スタッフが思わず和む程の笑顔です。

その後、のんびりとお店を巡り、撮影が終了しました。
お家に帰ります。
結標さんから気遣いのメールがきました。
大丈夫です、と返信しつつ、帰宅した苗木ふぃあんまさん。


オッレルス「お帰り」

ふぃあんま「ただい、…ただいま…」ぶわっ


帰宅して、蜂の子と蜂の甘露煮の強すぎたインパクトを思い出し、涙を流しながら、苗木ふぃあんまさんはオッレルスさんに飛びつきます。
外だから我慢出来たというだけで、本当は(そう、心が荒んでしまう位に)辛かったのでした。
オッレルスさんはきょとんとしながらも苗木ふぃあんまさんを宥めます。


オッレルス「…何か嫌な事でもあったのか?」ナデナデ

ふぃあんま「>>389…!!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/23(土) 21:07:00.73 ID:cJSvqbSC0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/06/23(土) 21:07:56.42 ID:cJSvqbSC0<> ルーレットで当たったのが蜂と蜂の子の甘露煮だった… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/23(土) 21:08:50.52 ID:lGKWxVVSO<> $%¥*&#+〜”’‘^|}{〆〇ァァァ!(言葉に出来ない) <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/23(土) 21:24:10.18 ID:73bPpplb0<>
ふぃあんま「ルー、レット、で当たっ、た、のが、蜂、と…ひくっ…蜂の、子の、甘露煮、だっ、た」ぶわっ

オッレルス「…日本のとある場所では精力増強の名産品らしいが。貴重な経験だったな」ナデナデ

ふぃあんま「何故、餓えてもいないのに虫など食さねばならんのか…」ぐすぐす

オッレルス「それが君の選んだ仕事だからだ。この世界に楽な仕事等どこにもない」

ふぃあんま「う、ふぇぅ…」ぐすっ

オッレルス「……、…まぁ、…よく、頑張ったな。お帰り、フィアンマ」


うわああん、と泣きじゃくる苗木ふぃあんまさんの頭を撫でて宥めながら、オッレルスさんは残念そうなため息を漏らします。
この子は運が良いのにどうにも幸せにはなれないようだ、と。
しばらく泣いてすっきりしたのか、苗木ふぃあんまさんはもそもそとオッレルスさんから離れ、お風呂に入った後、自分の部屋で眠りに就きました。


オッレルス「…幸運過ぎるというのも考え物だな」

シルビア「やっぱりあの『才能』か。厄介なもんだね」

オッレルス「シルビアが言うと説得力があるな」

シルビア「幸運なせいで不幸ってのは、まぁ、分からないでもないからね。そこでどう頑張れるか、そこは本人の問題」

オッレルス「幸運を生かすも殺すも彼次第、という事か」

シルビア「芯は強い子だと思いたいけどね」

オッレルス「大丈夫だろう。君に似て粘り強い」

シルビア「アンタに似て傷つき易いのが難点だ」




四日目のデートは、動物園へ行きました。
うさぎにときめきながらあくせられーた君の事を思い浮かべる苗木ふぃあんまさん。
特に嫌な事も無く、無事収録が終了しました。

五日目のデートは、食べ放題のお店の取材を兼ねたデート収録でした。
ツバメの巣を食べる事になりましたが、何とか耐えきる事ができました。
しかし、胎盤由来のプラセンタには何とも言えない気分になりました。

六日目のデートは結標さんの出演している映画に関係する場所へ番宣がてら行きました。
教会に興奮すまい、と我慢する苗木ふぃあんまさんの様子がいじらしかったのか、結標さんに頭をなでなでされました。


最終日です。



どこに行きましょう?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/23(土) 21:25:42.99 ID:lGKWxVVSO<> kskゥ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/23(土) 21:28:10.87 ID:cJSvqbSC0<> 夏なら海で水着デート

冬ならまさかの淡希自宅デート <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/23(土) 21:29:53.12 ID:lGKWxVVSO<> 素晴らしい <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/23(土) 21:43:50.27 ID:73bPpplb0<>
デート最終日は海です。
とはいっても一般人の居る一般ビーチでは大騒ぎになってしまうので、結標さんの所有するプライベートビーチを特別に撮影の為、お借りする事にしました。
グラビアアイドル出身の結標さんは水着姿に自信があるようです。


結標「じゃあ、着替えてくるから、待っててね」

ふぃあんま「はい」


苗木ふぃあんまさんを置いて一時着替えに行きます。
頭に生えている子葉はバレないよう、魔術で誤魔化しています。
それにしても強い日差しだ、と思いつつ、苗木ふぃあんまさんは浜辺で海水に指先で触れます。
どことなく生温かい水温です。泳いだらさぞかし気持ち良いでしょう。
結標さんは水着へ着替えるにあたって色々とやっているのか、時間がかかっているようです。
あんまり色っぽくない方が目のやり場に困らないだろうなあ、等と思いつつ、苗木ふぃあんまさんは水着姿でたそがれます。
そんな時、暇を潰していた苗木ふぃあんまさんの傍に、スタッフの方が近付いてきました。
世間話でもして暇を潰させてあげよう、というスタッフさんの配慮です。
そんな思いやりを感じ取り、苗木ふぃあんまさんはスタッフさんを見上げました。



近付いてきたスタッフさん(禁書キャラ名)>>+1 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/23(土) 21:44:56.37 ID:lGKWxVVSO<> テッラ <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/23(土) 22:01:47.79 ID:73bPpplb0<>
テッラ「お疲れ様ですねー」

ふぃあんま「…お疲れ様です」


どことなくきている服が緑緑しい…保護色のおじさんスタッフは、苗木ふぃあんまさんの御隣に座ります。
苗木ふぃあんまさんはちゃぷちゃぷと海水に触り、少し会話をする事にしました。
日本語よりもイタリア語やデンマーク語でで会話する方が苗木ふぃあんまさんは慣れているのです。


テッラ「私の名前はテッラといいます、以後お見知りおきを」

ふぃあんま「俺様は言うまでもなくフィアンマと言う…ます」

テッラ「無理に敬語を使わなくても大丈夫ですねー。あの人は少し傍若無人ですが、大丈夫ですか?」

ふぃあんま「傍若無人? 淡希お姉ちゃんが、か」

テッラ「成人以上には非常にキツくてですねー」

ふぃあんま「もしかしてショタコンというやつなのか」

テッラ「おや? まさか知らなかったのですか?」

ふぃあんま「知らなかった。初耳だ」こくん

テッラ「今回の企画は、彼女が男の"子"とデートしたいが為に彼女自身が組み立てたものなんですねー」

ふぃあんま「そうだったのか…」

テッラ「本日が最終日です、頑張ってくださいねー」


のんびりと言うテッラおじさんに、苗木ふぃあんまさんは頷きます。
そうです、最終日である今日のお仕事が終われば。初給料が入る上、しばらくお休み(の予定)なのです。
そうこうしている間に結標さんが着替え終わったのか、スタッフさんは準備を始めます。
テッラおじさんはいい人かもしれない、と苗木ふぃあんまさんは感じたようです。




結標さんの水着はどんな水着?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/23(土) 22:02:44.51 ID:gh04J9h6o<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/23(土) 22:04:35.23 ID:lGKWxVVSO<> 大事な所にチャックついてる面積少なめビキニ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/23(土) 22:05:07.50 ID:9pmX3iLw0<> >>399

エロすぎるwwwwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/23(土) 22:06:09.33 ID:lGKWxVVSO<> ガチで狙うあわきんならこーすると思ってWWW <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/23(土) 22:22:15.50 ID:9pmX3iLw0<> >>401

影で襲う気まんまんな気がする <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/23(土) 22:23:43.43 ID:73bPpplb0<>
結標「お待たせ」

ふぃあんま「いや、そんなには待って…?!」


結標さんが着ていたのは、そのスタイルの良い身体を見せつけるような水着でした。
布面積の少ないビキニスタイルで、首と背中の二か所で結ばれている。ここまでは普通です。
少し露出度が大きいというだけで、どんな女性にも自分に自信があれば着がちな水着です。
問題は、下の方でした。
やはりこちらも横でリボンを結んで留めるタイプなのだが、まるで開けてみてごらんなさいと言わんばかりにチャックがついています。
本当に開いて、女性の大事な場所が見えるかどうかは別として、少年であれば、いや男であれば誰でも一度は開けてみたいと思わざるを得ない魅惑のジッパーです。
上は小さめの生地で、胸を隠し切れておらず、結標さんが一歩歩く度に、豊満な胸が揺れます。
たぷ、と効果音をつけても問題無い程に豊満な胸をなるべく見ないようにと下へ視線を向けると、こちらもやはり露出が多く、程良く大きな、一切垂れていない結標さんのお尻がよく見えます。
いつもは二つにおさげにしている長く綺麗な髪も、水着の派手さをカバーする為か、可愛らしくサイドテールにしています。
文句無しの美人に可愛さを付け足したようなものです。というよりも、事実そうです。
苗木ふぃあんまさんは、思わず視線を逸らします。
目のやり場に困ってしまったようです。思春期の少年なのですから、当たり前というべきでしょう。
それでもジッパーは開けたいと思ってしまったのか、一瞬手がそわつき…我慢しました。


結標「似合ってると思う? 少し過激だったかしら」ニコニコ

ふぃあんま「う…」


感想を聞かれているのですから、本来は目を見て答えなくてはなりません。
しかし、目を見るという事は上半身を見るという事で、すなわち、魅惑の胸を絶対に見てしまうのです。
流石に水着姿で勃つのは恥ずかしい、と苗木ふぃあんまさんは視線をうろうろと関係の無い所へ走らせます。


ふぃあんま「…>>404」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/23(土) 22:26:11.14 ID:lGKWxVVSO<> 君が、ま、眩しすぎて見れないな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/23(土) 22:26:31.80 ID:9pmX3iLw0<> 淡希の耳元にこっそり寄って


お姉ちゃん……なんだか僕の大事な部分がかたくなっちゃったんだけどどうしたらいいかな?
と、甘えボイスでささやく <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/23(土) 22:29:13.97 ID:lGKWxVVSO<> …そっちのがよかったかな…あわきんが放送禁止状態になっちまうが <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/23(土) 22:32:24.01 ID:9pmX3iLw0<> >>406

大丈夫あわきん座標移動だから

<>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/23(土) 22:40:34.20 ID:73bPpplb0<>
しかし、答えなくては失礼だと考えた苗木ふぃあんまさんは、言い訳がましく言葉を返す事にしました。


ふぃあんま「…君が、ま、…眩しすぎて、見れない、な」

結標「ふふ、可愛い反応ね」


苗木ふぃあんまさんの反応を見越していたのか、結標さんはくすくすと満足そうに笑います。
おもむろに近寄ってきたかと思うと、ただでさえ豊満で素晴らしい胸を寄せて上げて谷間を見せつけるようにして、結標さんは両膝に両手を置き、苗木ふぃあんまさんの表情を窺います。
うぅ、と思わずたじろぎ唸りそうになりながら、苗木ふぃあんまさんは更に視線を逸らします。
しかし男の業というべきか、ちらちらと見る事は避けられません。
無駄な肉は無く、すらりと伸びた脚、程良く大きいお尻、豊満な胸。
グラビアアイドルをやっていただけあって、とっても魅力的な女性の身体にどうしようと内心パニックになった苗木ふぃあんまさんはスタッフさんへと視線を送り、カンペを求めます。
そうです、デート企画なのですから、黙って動かないというのもよろしくないのです。
とはいえ二人なのでやれる事も少ないのですが、ひとまず、せめて会話の話題だけでもどうにか用いしなければなりません。
結標さんはすっかり楽しくなったのか、苗木ふぃあんまさんの髪を撫で、にこにこと笑顔で胸を見せつけます。
何が何でも勃たすまい、と神父様並みの決意を胸に、苗木ふぃあんまさんはスタッフさんから提示されたカンペを見ます。






カンペの内容(する事でも話題でも可)>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/23(土) 22:42:01.54 ID:9pmX3iLw0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/23(土) 22:42:20.94 ID:lGKWxVVSO<> テッラ「そこで抱き寄せ、キス」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/06/23(土) 22:43:11.62 ID:9pmX3iLw0<> 自然におっぱいにダイブしてもみもみ

したらあわきんがフィアンマ抱きしめちゃう

で結局勃つ

あわきん気づく


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/23(土) 22:48:27.49 ID:lGKWxVVSO<> >>1と↑がエロすぎて辛い <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/23(土) 22:49:19.50 ID:9pmX3iLw0<> だが安価とれない <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/23(土) 23:01:01.08 ID:73bPpplb0<>
テッラおじさんが提示したカンペの内容は、苗木ふぃあんまさんを困惑させるものでした。
しかし、テッラおじさん含め苗木ふぃあんまさんと結標さんをいちゃつかせなければ、後で恐ろしい事になるのです。
この瞬間、苗木ふぃあんまさんは哀れにも魔女へと差し出された子羊でした。


『そこで抱き寄せてキス』

ふぃあんま(嘘だろ…)

結標「大丈夫? どうしたの?」


うふふ、と女性らしい含み笑いすら交えた声で聞いてくる結標さん。
苗木ふぃあんまさんは将来俳優を兼ねたアイドルになる(予定な)のです、女性の一人や二人、クールに抱き寄せられなければなりません。
これは練習だ、と自分に言い聞かせ、スタッフの方々からの生温かい視線を受けながら、苗木ふぃあんまさんは結標さんを見、凛々しい表情で抱き寄せたかと思うと、そっと口付けました。
どこに、という指定が無かったので、とりあえずほっぺたに。
格好良い雰囲気で、しかし少年らしく口付けた箇所が唇でない事にショタらしさを感じたのか、結標さんは鼻血を出さんばかりに興奮しましたが、そのいやらしさを抑え、どうにか色っぽい笑みを浮かべる事で済ませます。


結標「本当に可愛い、」

ふぃあんま「可愛いは、褒め言葉では無いと思うが。俺様にとっては、淡希お姉ちゃんの方が余程可愛らしく、言うまでもなく美人で美しい」

結標「え…」


自分が照れない為には、相手を照れさせれば良い、と少し間違った苗木ふぃあんまさんは、まるで口説くかのように結標さんを褒めます。
目鼻立ちの整った少年に口説かれ、メロメロとなった結標さんは顔を真っ赤にしながら苗木ふぃあんまさんを見つめます。
苗木ふぃあんまさんは結標さんを抱きしめたまま、柔らかな胸の感触に頓着しないようにして、ちらりと再びカンペを見やります。






カンペの内容>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/23(土) 23:02:34.72 ID:lGKWxVVSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/23(土) 23:03:17.71 ID:9pmX3iLw0<> >>411

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/23(土) 23:04:44.50 ID:9pmX3iLw0<> 抱きしめてたのか

じゃあ おっぱいもみもみしたら

あわきん座標移動でフィアンマ襲う <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/23(土) 23:40:55.09 ID:lGKWxVVSO<> >>1はどこまでエロく捌くかね… <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/24(日) 13:36:10.90 ID:Wrnd360b0<>
カンペには、残念ながら何も書かれていませんでした。
クソッたれ、と口には出さないまでも口汚く思いつつ結標さんの表情を窺おうとしたところで、砂がさらさらとし過ぎていたのか、苗木ふぃあんまさんはうっかり足が滑ります。
前へとつんのめった苗木ふぃあんまさんはばふりと結標さんの胸の谷間へと顔が埋まり、突然の呼吸困難に軽いパニックへと陥った苗木ふぃあんまさんは、溺れた人のようにわぷわぷと腕を伸ばします。
何やらたぷたぷとした質感のそれを両手でやわやわと握り、その正体に思い当ると、はっと手を離しましたが…時既に遅し。
転んだショタに胸を揉まれた結標さんは、にこりと笑んだかと思うと、そのまま苗木ふぃあんまさんごと『座標移動』ごと瞬時に移動しました。
スタッフさんが止める間も無く、あっという間に撮影地と関係の無い場所までやってきました。
スタッフさんは『どうかあの少年が無事帰ってきますように』と祈るしかありません。
直線上に飛んできたのだろうか、と苗木ふぃあんまさんはいたって冷静に周囲の状態を確認します。


ふぃあんま「……、…ごめんなさい」


ひとまず、胸を揉んでしまった事に謝罪する苗木ふぃあんまさん。
とっても紳士的且つ素直な子供らしい反応がかえって結標さんの情欲を煽ったらしく、いやらしい雰囲気が辺りを支配します。


結標「いいのよ、そんな事」

ふぃあんま「…」

結標「でも、どうしても悪いと思ってくれるなら、お姉さんと良い事しましょう?」ハァハァ

ふぃあんま「……、……」


結標さんの様子に恐怖を感じながら、苗木ふぃあんまさんは一歩後ずさります。
如何に色っぽい美人のお姉さんとはいえ、逆レイプ犯はその雰囲気でまず被害者を怯えさせるのです。





苗木の直後判定、>>+1のコンマ一桁(23:01:01.08 この場合は8)で決定



0〜3 結標さんに逆れいぽぅされる(スキャンダルの為、所謂芸能界から『干される』状況に)


4〜9 何とかこの場から逃亡に成功 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/24(日) 13:48:49.23 ID:VjG4EKGSO<> オーマイガァァァ!!エロ、エライ事になっちまったぜ!!
頼む <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/24(日) 13:51:56.77 ID:VjG4EKGSO<> …もうせめて全力でエロい文章で慰めてくれ>>1…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/24(日) 14:04:54.32 ID:G5ZNw0ul0<> いやあああ! これトラウマにならない? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/24(日) 14:08:29.44 ID:VjG4EKGSO<> 100パートラウマ大決定だな。マジ御免なさい <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/24(日) 14:46:54.40 ID:Wrnd360b0<>
『幸運にも』美人で筆下ろしが出来る事となったふぃあんまは、自らの『不幸』を呪った。
どうして自分がこんな目に遭わなければならないのか。
人間なんて醜いものだ。嫌いだ。
どす黒い感情に心を支配されながらも、せめて矜持は失うまいと、ふぃあんまは結標へ向かって柔らかな笑みを見せる。
何も喪い等しない。くれてやるのだ。
プライドを保つ事でどうにか心を生かそう、という苦肉の策だ。

「…うん。淡希お姉ちゃんといい事する」
「ありがとう」

ぎゅう、と今一度抱きしめられながら、ふぃあんまは幸福そうに笑ってみせる。
たとえどんなに穢されようと、欲望に晒されようと、人はその心の清さでもって道を開くのだから。
有り体に言えば諦めたふぃあんまは、結標の柔らかな胸に両手を這わせ、頭にある知識を総動員しながら揉む。
加える力によって形を変える柔らかで豊かな胸。
そのまま、右手で胸を揉みつつ、左手で結標の水着―――その下衣についたチャックに手をかけたかと思えば、そっと下げた。
カムフラージュやアクセサリー的意味合いで取り付けられたものではなかったらしく、秘部はそのままに現れ、既に滴っていた淫水でもって、ふぃあんまの指先を濡らす。
寄せ集めた知識で、結標の秘部、その中でも硬く主張する突起を刺激しながら、ふぃあんまは結標の胸突起に吸いつき、軽く甘噛みする。
自分が思っていたよりも男の顔を見せるふぃあんまに動揺したのか、結標は制止の言葉らしき何かをかけようとしたの、だが。

「大人しくしていろ、売女が。こうされたかったんだろう? 他でもないこの俺様に」

天性の才覚とも言えるふぃあんまのサドッ気溢れる態度、言葉と、その低い声に気圧され、ドキドキとしながら、結標は黙り込む。
代わりにというべきか、秘部からは甘酸っぱい匂いの立ちこめる愛液がじゅくじゅくと染み出している。
今までショタに怯えられる事はあっても、こんな風に気圧される事は無かった。
無理矢理逆レイプして楽しんだ事はあっても、こんな風に圧されて、喘がされる事なんてなかった。
恋心にも似た何かを感じながら顔を真っ赤にして喘ぐ結標の様子を(心から)冷めた様子で眺めながら、ふぃあんまは指の動きを激しくする。
くりゅくりゅ、と強い刺激に一度絶頂へ達したのか、それでも尚続く刺激にがくがくと膝を震わせ、結標は涙目でふぃあんまを見る。
許しを求めるような視線を受け、ふぃあんまは薄く嗜虐的な笑みを浮かべながら、そっと手を引いた。

「次はお前が俺様を満足させる番だと思うが」
「は、い…っ」

もじつきながら、結標は砂浜に膝をつき、ふぃあんまの水着へ手をかけたかと思えば、おずおずと引き下ろし、先端をそっと口に含んだ。
続いてその大きな胸の谷間で挟んだかと思うと、そこに唾液を垂らし、そのぬるつきを用いて激しく扱いていく。
心情に呼応してか先程までの行為が嘘のように無反応だったふぃあんまの性器も、流石に直接的な刺激を受ければ当然の事ながら勃起するもので。
ピルは飲んである、などという言葉を右から左へと適当に聞き流し、ふぃあんまは結標に両手両膝を砂浜へつくように命じる。
最早ふぃあんまの言いなりとなった雌奴隷の如き結標は、いたくときめきながら砂浜へ、言われた通り四つん這いになる。
犬のように盛る女にはこの程度の扱いで充分だ、という囁きにまでエクスタシーを感じる始末だ。

少年らしいやや未発達な。それでも猛々しく勃起した性器を結標のソコに宛がい、一気に貫いた。
結標の身体は弓なりにびくりと動き、性的快感にいやらしい汁を溢れさせながら、蜂蜜のように甘ったるい嬌声を漏らした。
突かれる度に粘着質な水音が響き、結標は強い快感に砂浜を爪で引っ掻く。
これではまるでふぃあんまが結標を強姦しているようだが、強いているのはあくまで結標だ。
プライドの高さ故に容赦なく振るまっているというだけで、ふぃあんまは内心泣きだしたい気持ちでいっぱいになっている。
肉欲のままに腰を動かす結標を見下ろし、適当に腰を動かしながら、ふぃあんまはため息を呑み込んだ。
どうしてこんな事になってしまったのだろう。
その一言に尽きる。
余程身体の相性が良かったのか、早々に結標は達し、掃除だとばかりに、やや白みがかった愛液を纏うふぃあんまの性器を口腔でもって愛撫する。
ぴちゃ、と唾液の音が長らく響き、それから二十分程して、ふぃあんまは射精した。
結標は幸せそうにふぃあんまの頬を撫でる。
ふぃあんまはといえば、それでもにこりと笑むばかりだった。
泣きたい時程笑む事が出来る。これが大人の態度というやつなのか、と、ふぃあんまは思う。 <> イーモバイル対策<>sage<>2012/06/24(日) 14:47:50.13 ID:5LyqZxpAO<> + <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/24(日) 14:48:21.21 ID:Wrnd360b0<>
散々に(主に結標さんが)肉欲を満たした後、スタッフさん達のところに戻りました。
スタッフの方々は憐れみの視線を苗木ふぃあんまさんへと向けています。
最終日の収録は短めですが終わったので、苗木ふぃあんまさんは事務所へと一旦帰りました。
社長さんにほんの少し怒られた後、とてもとても不幸な事に、クビを言い渡されました。
苗木ふぃあんまさんが悪いというよりも、状況が悪かったとでもいいましょうか。
社長さんは、『また何年後か、やる気になったらおいで』と言ってくれました。
今はとりあえず、芸能界から離れた方が、苗木ふぃあんまさんのためでもある、ということです。
事情を大体分かっているのか、当初の予定のお給料より、沢山お金をもらいました。
日本円で五十万円くらいでしょうか。きっと、口封じの意味もあるのでしょう。
お金の元手は結標さんでしょうか。分かりません。
苗木ふぃあんまさんはお金を受け取った後、あくせられーた君にごめんなさいをしました。
事情は知らないながらも、事件に巻き込まれたのだろうと推測したあくせられーた君は、残念そうに笑み、それでも俺達は友達だと、そう言ってくれました。
苗木ふぃあんまさんは謝罪とお礼を告げ、短い芸能生活と共に、事務所を去りました。
お家に帰ります。


ふぃあんま「…ただいま」

オッレルス「お帰り。クビになったらしいな」

ふぃあんま「ん、…」

オッレルス「…おいで」

ふぃあんま「…うん」


まずはお風呂に入って、ただいまと挨拶をしました。
オッレルスさんは怒った様子もなく、いたって普通に出迎えてくれます。
札束の入った紙袋をテーブルに置き、苗木ふぃあんまさんはオッレルスさんに抱っこしてもらいました。
じわじわと溢れ出す涙を隠すように、オッレルスさんの肩口に顔を埋めながら、苗木ふぃあんまさんは黙り込みます。


オッレルス「…何があったのか、話せそうか? 無理にとは、言わないよ」

ふぃあんま「>>428…」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/24(日) 16:56:49.14 ID:G5ZNw0ul0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/24(日) 17:03:49.09 ID:VjG4EKGSO<> 汚された…どうしよう、汚されちゃったよぅ……… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/24(日) 17:05:09.56 ID:Azll1nUAO<> ……襲われた <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/24(日) 17:14:45.96 ID:kQh9Zizk0<> あわきんに襲われたい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/24(日) 17:18:20.54 ID:VjG4EKGSO<> あわきんにメチャクチャにされたい <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/24(日) 17:32:29.97 ID:Wrnd360b0<>
ふぃあんま「汚、された…どう…しよ、う、汚され、ちゃっ…た、よ……ぅ……」ぽたぽた

オッレルス「…事情は読めないが、辛い事があったようだな」


オッレルスさんの服を握りしめながら泣く苗木ふぃあんまさんの頭を優しく撫でながら、オッレルスさんは優しく語りかける事で宥めます。
思い出せば出す程悲しくなってきたのか、苗木ふぃあんまさんはなかなか泣きやみません。


オッレルス「しばらく家で休めば良い」

ふぃあんま「ふ、っぅ…」ぐす


オッレルスさんにひっついたまま離れず、苗木ふぃあんまさんは嘆きます。
人間不信に陥ったようです。



<結果報告>

苗木ふぃあんまさんが成長しました!
見た目は19歳程(原作における右方のフィアンマ程度)となったようです。
大体の設定が確定したようなので、プロフィールが出来ました。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『苗木のプロフィール』

名前:無し。呼び名は『フィアンマ』

年齢:??(見た目は推定19歳)

性別:男

身長/体重:178.3/65

好きなもの:甘いもの、面白いもの、優しい人

嫌いなもの:食虫、怖いもの、怖い人、苦いもの

容姿:髪は赤色セミロング、瞳は金色で睫毛ぱっちり。肌は白、細身でイケメン(美青年)です。目は時々笑っていません。

性格:(シルビアさんを除く)女嫌い。女性不信且つ人間不信気味。照れ屋で基本的には心優しい子です。ファザコンの傾向があります。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



朝になりました。
苗木フィアンマさんは、ぼんやりとした表情で目を覚まします。
成長痛で気力が湧きません。


フィアンマ(俺様は、人間なのか? …まぁ、どうでも良いか)


今日から無職ですが、色々とあったので、働く気力はありません。
オッレルスさんは働かなくて良いと言ってくれているので、それに従おうと思います。




朝ごはんのメニュー>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/24(日) 17:34:27.04 ID:VjG4EKGSO<> バナナタルトとココアでどうだろうか


こんなに大きくなって………ホロリ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/24(日) 17:36:01.75 ID:G5ZNw0ul0<> メープルシロップ沢山のホットケーキ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/24(日) 17:48:59.76 ID:xr/C3HfJ0<> 既にあわきんの対象外に 良かったなフィアンマ

乳揉み襲われる安価取った俺が言うのもなんだが <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/24(日) 17:52:55.58 ID:Wrnd360b0<>
朝ごはんを食べに、リビングへ行きました。
昨日色々とあった苗木フィアンマさんへの優しさか、今日の朝ごはんはホットケーキです。
傍らにはメープルシロップの容器があります。既にかけてない辺り、好きにかけていいよ、という事なのでしょう。


オッレルス「おはよう。よく眠れたか?」

フィアンマ「あぁ、嫌という程にな。…いただきます」


見た目は大きくなっても中身はそこまで成長していない苗木フィアンマさんは、ぱっと表情を明るくしつつメープルシロップを好きなだけホットケーキにかけます。
どう見ても健康に悪いレベルの量ですが、オッレルスさんもシルビアさんも何も言わないでおいてあげました。
オッレルスさんは過ごした年月よりも早く成長する苗木フィアンマさんの様子に感慨深く感動を覚えつつも、何だか寂しい気持ちにもなりました。
成長が早いということは、きっと老いるのも早いんじゃないか、という懸念です。


オッレルス「口についてる」

フィアンマ「ん、…」


もごもごと口を動かし、対処する気の無い苗木フィアンマさんの口元を拭ってあげるオッレルスさん。
見た目に精神の成長が追いついていないので、まだ甘やかしてあげよう、という考えです。
事件の内容は知らないものの、苗木フィアンマさんが傷ついているように見えたシルビアさんは、頭を撫で、牛乳をコップに注いであげました。
多少は気が紛れたのか、苗木フィアンマさんは幸せそうです。



食事を終え、暇を持て余した苗木フィアンマさんは、ベッドに横たわって休憩します。
食休みはもう十分な程にとったのですが、どうにも暇なのです。
かといってやりたいこともやるべき事も無く、天井を見上げながら、何をしようかと考えました。
散歩しようかとも思ったのですが、外に出てうっかり女の子と肩がぶつかったら吐いてしまうような気がして、勇気が出ません。





苗木は何をする?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/24(日) 17:54:23.03 ID:B7yfRCx20<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/06/24(日) 17:55:09.38 ID:B7yfRCx20<> パソコンと携帯欲しいとねだる <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/24(日) 18:05:00.08 ID:Wrnd360b0<>
フィアンマ(携帯…は、新しくしたいな。…後は、パソコンが欲しい)


自分の持っている携帯電話(仕事用だった物)を変えよう、と考える苗木フィアンマさん。
昨日もらったお金から捻出すれば、オッレルスさんかシルビアさんに名前を貸してもらうだけで何とかなりそうです。
ただし、パソコンに関しては詳しくありません。
そうだ、あくせられーた君に頼ろう、と決めた苗木フィアンマさんは、しばしあくせられーた君とメールしました。
性能の良いオススメのパソコンを教えてもらったので、後はオッレルスさんにおねだりに行くだけです。
携帯電話のアドレス帳をあくせられーた君、オッレルスさん、シルビアさんだけ、というほぼまっさらな状態にすれば、もう少しばかり心の整理がつきそうなものです。
苗木フィアンマさんは勢い良く起き上がり、リビングへ行きます。
善は急げ、というやつでした。


フィアンマ「携帯の機種変更をしたい」

オッレルス「それは構わないが」

フィアンマ「加えて、パソコンが欲しい」

オッレルス「……」ウーン


甘やかすとは決めたものの、物品的にも甘やかすべきだろうか、とオッレルスさんは悩みます。
パソコンを買ってあげるのであれば、ネットワーク契約するという事にもなるでしょう。


オッレルス「>>441」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/24(日) 18:10:06.28 ID:xL0u84H+0<> kskst <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/24(日) 18:11:48.02 ID:6uDlQ+sYo<> 駄目だ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/24(日) 18:14:10.32 ID:tTz9yxqO0<> 可哀想じゃないか <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/24(日) 18:23:09.01 ID:Wrnd360b0<>
オッレルス「駄目だ」

フィアンマ「…そうか」しゅん


しょんぼりとしながらも、特にパソコンでやりたいことがあった訳ではなかった苗木フィアンマさんは、しょんぼりとしつつも諦めます。
恐らく議論すれば言い負かす事も出来たかもしれませんが、そこまでして欲するものでもないのです。
ひとまず、携帯の機種変更は出来るという事なので、オッレルスさんとお出かけです。


オッレルス「それで、君はどうして俺の後ろに隠れてるんだ?」

フィアンマ「ひとまずこうしておけば俺様が直接女性とぶつかる事は無いだろう」

オッレルス「……」


オッレルスさんの後ろにしがみつきながら歩くという謎の体勢ではありましたが、昨日何かがあり、女性に対してトラウマが出来たのだろう、と考えたオッレルスさんは拒否せずに歩きます。
何とか耐えながら携帯ショップまでやってくると、運よく受付の方は男性スタッフばかりでした。
苗木フィアンマさんはようやくオッレルスさんから離れ、何にするか悩みます。



何重視で携帯を選ぶ?(デザイン・機能など)>>+1 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/24(日) 18:24:42.10 ID:tTz9yxqO0<> 学園都市製超最新式スマートフォン <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/24(日) 19:18:35.83 ID:+GbOvKcA0<>
目についた中でも機能デザイン共に良さそうなスマートフォンにしました。
ちなみにこのスマートフォンは学園都市製の物が珍しく『外』へと出荷されたパターンであり、最新式です。
諸手続にはしばらく時間がかかるので、苗木フィアンマさんは時計を見つめて暇を潰す事にしました。
少し肌寒い気がするのは、軽く風邪にでもかかってしまったのでしょうか。
オッレルスさんも暇な為、フィアンマさんの隣に座り、ぼんやりと時計を見つめます。
見た目の年齢差としては兄弟のように見えますが、雰囲気が親子なのは、実際に親子だからなのでしょう。


オッレルス「まだしばらくかかるそうだ」

フィアンマ「…そうか」

オッレルス「…体調は悪くないか?」

フィアンマ「…問題無い」

オッレルス「そうか」

フィアンマ「…俺様は」

オッレルス「…うん?」

フィアンマ「俺様は、人間なのか?」

オッレルス「……」

フィアンマ「今朝、思っていたんだ。この成長の唐突さは、尋常ではないだろう」

オッレルス「君は、…>>447だよ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/24(日) 19:25:49.08 ID:hF20KW+F0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/06/24(日) 19:26:14.16 ID:hF20KW+F0<> おそらくは人ではない…だが、お前は私の 私とシルビアの大切な息子であることは変わらんよ
気にするな 見た目以上に生きてる奴らなんか結構いるもんだ だから気にするな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/24(日) 19:26:25.22 ID:Azll1nUAO<> カインの末裔 <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/24(日) 19:46:25.78 ID:+GbOvKcA0<>
オッレルス「君は、…恐らくは、人ではない。…だが、お前は私の、…私とシルビアの大切な息子である事に、変わりは無いんだ。気にするな。見た目以上に生きてる奴らなんか結構いるもんだ。だから、気にするな」

フィアンマ「…そう、か。なら、良い」


苗木フィアンマさんはこくりと頷き、何か吹っ切れたように笑みを見せました。
オッレルスさんは苗木フィアンマさんの頭を撫でてあやします。
と、ここで諸手続きが全て終わったので、スマートフォンを手にしました。
少し長い説明を終え、お家に帰る事にします。
途中野良猫が居たため苗木フィアンマさんは撫でたそうにうずうずとしていましたが、オッレルスさんはしっかりと止めます。
なので、苗木フィアンマさんはちょっぴり不満そうな様子で帰宅したのでした。


フィアンマ「…」


自分の部屋へと戻り、スマートフォンを弄ります。
パソコンが無くとも代わりにはなるので、これで良かったのかもしれません。
ぱたぱたと脚を動かし、何をして遊ぼうか悩みます。


フィアンマ(…友達が欲しい)


ぼんやりと思いつつ、しばらく遊んだ後、スマートフォンを充電しつつ放置しました。
飽きっぽいというよりも、あまり物事に熱中しないタイプなのです。


フィアンマ(アクセラレータ以外に、友達を作るとすれば…)





どんな人を友達にしたいのだろう?(特徴、禁書キャラ名可能)>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/24(日) 19:59:14.19 ID:zoGGZE+20<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/06/24(日) 20:00:09.54 ID:zoGGZE+20<> 佐天涙子


女嫌いなフィアンマが気にしないくらい
気さくに良くしてくれる良い子 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/24(日) 20:00:12.51 ID:6uDlQ+sYo<> 駒場 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/24(日) 20:00:38.31 ID:G5ZNw0ul0<> ていとくん <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/24(日) 20:15:08.74 ID:+GbOvKcA0<>
フィアンマ(気さくで明るい…いやらしさの無い女が良い。…すっかり女嫌いになってしまった)しょぼん


もご、と枕に顔を埋め、苗木フィアンマさんはしょんぼりと落ち込みます。
いつか女友達を作って女嫌いを克服しよう、と考えつつ、苗木フィアンマさんはのんびりとお昼寝を始めるのでした。
またしてもウニに顔を殴られて『世界を見てこい』と言われる夢を見ました。
何なんだ、とげんなりしながら、苗木フィアンマさんは目を覚まします。
眠れたのは正味二時間程でした。
そうだおやつを食べよう、とリビングに降りると、調度シルビアさんがおやつを作ってくれていました。
バナナタルトとココアという取り合わせで、とても甘そうですが、憂鬱な気分を底上げするには十分です。
シルビアさんから許可を得た上でもぐもぐとタルトを食べ、ココアを啜りつつ、苗木フィアンマさんは、頻繁に見る夢について考えます。

キーワードは、ウニ、もしくはウニ頭の少年、戦争、惨敗。

将来英霊になりたいという事と関係しているのだろうか、と苗木フィアンマさんは首を傾げます。
夢占いの本を読んでみても、わかりません。
正夢の可能性が提示されたというだけです。
そんな事を考えている内におやつを食べ終わったので、シルビアさんの家事のお手伝いをする事にしました。
ぱたぱた、と洗濯物の皺を伸ばし、干していくだけの簡単なお仕事です。


フィアンマ「…」うーん


お手伝いを終えた苗木フィアンマさん。
何やら悩んでいるようです。


オッレルス「何を悩んでいるんだ?」

フィアンマ「>>456について、だ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/24(日) 20:18:17.65 ID:xHzMYILd0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/06/24(日) 20:18:44.54 ID:xHzMYILd0<> 女友達を作る方法 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/24(日) 22:09:51.34 ID:VjG4EKGSO<> 女性不振からいきなりハードルが高い、か…? <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/24(日) 23:33:59.83 ID:5LyqZxpAO<>
フィアンマ「女友達を作る方法について、だ」

オッレルス「君、女は苦手じゃないか」

フィアンマ「克服しようと思ったんだ」

オッレルス「克服の為…目的の為に作る友人は友人と呼べないよ」

フィアンマ「……」


中々に興味深い意見だ、と思いつつ、苗木フィアンマさんは黙り込みます。
確かに、目的の為に人との繋がりを作るというのは、少々人間として間違っているかもしれません。

フィアンマ「…、…分かった。…女性恐怖症を治すには、どうすれば良いと思う?」

オッレルス「…難しい質問だ」


医学書が手元に無い為、オッレルスさんは民間療法について考えます。


フィアンマ「……」じー

オッレルス「…>>460してみる、なんてのは」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/24(日) 23:38:29.41 ID:VjG4EKGSO<> 誰かー、テイルズのガイを呼んで。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/24(日) 23:44:39.30 ID:muieuLmS0<> 慣れるしかない 目的、克服の為に友を作るのではなく純粋に仲良くなれ <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/25(月) 20:27:23.92 ID:MxmkbkWAO<>
オッレルス「慣れるしかない。目的や、症状克服の為に友人を作るのではなく、純粋に仲良くなれ ばいい。その内に慣れてくるさ。まずは性別に拘らず、友人を増やせば良い」

フィアンマ「…なるほど、なるほど」


こくんと頷いて、苗木フィアンマさんは考えこみます。
悩みが解決し、オッレルスさんの顔をじっと見つめた苗木フィアンマさんは、思い出したようにお願いします。


フィアンマ「魔術を教えてくれないか」

オッレルス「……良いだろう」ウーン




どんな魔術を教える?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/25(月) 20:28:06.48 ID:YnStgU+SO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/25(月) 20:30:20.13 ID:Vs5THKf/0<> 空間移動と女性にたいする魔術を和らげる魔術 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/06/25(月) 20:55:13.68 ID:z665Tlwi0<> ごめん

女性にたいする恐怖心を和らげる魔術 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/25(月) 20:56:03.85 ID:z665Tlwi0<> ID違うけど>>463です
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/25(月) 21:02:04.43 ID:YnStgU+SO<> えなんで?空間移動あかんの <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/25(月) 21:18:44.12 ID:r6f06zL20<> 空間移動は良いんだが
女性にたいする魔術を和らげる魔術ってなんだよと気づいた <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/25(月) 21:19:16.92 ID:r6f06zL20<> 何故だまたIDが… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/25(月) 21:43:22.28 ID:YnStgU+SO<> あいほんだとなるらしいけど <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/26(火) 21:24:02.04 ID:XZhEUBvR0<>

オッレルスさんはちょっぴり悩んだ後、本を取り出します。
原典とは程遠い写本の写本なので、宗教防壁のある人間であれば、覗き見ても問題はありません。
オッレルスさんの隣に座った状態で、苗木フィアンマさんは写本を覗き込みます。


オッレルス「空間の移動を教えようと思ったのだが」

フィアンマ「『聖なる右』の恩恵で直線上であれば何処までも行けるぞ」

オッレルス「そちらの方が慣れているか。しかし、とても遠い場所に行く場合、それでは不便だろう。少々下準備は過分に必要となるが、これを教える」

フィアンマ「古典的な手法だな」

オッレルス「君以外の魔術師はよくやる方法だよ」


写本の内容をオッレルスさんの口頭による解説と共に覚えていきながら、苗木フィアンマさんは頷きます。
絶対記憶能力、などといった特異体質ではありませんが、地頭の良い苗木フィアンマさんは少し読んだだけでも覚えるので、オッレルスさんとしても教えるのは楽チンです。
しばらく読んで、説明されて覚えたのか、苗木フィアンマさんは短距離で移動魔術を使って見せました。
でも、結界や物を瞬時に組み立てる魔術の方がやっぱり得意みたいです。


オッレルス「次に教えるのは魔術というより魔法に近いんだが」

フィアンマ「魔法?」

オッレルス「手順より、魔力や心情の方が重要になる」


オッレルスさんは本棚を漁り、自分の頭の中の知識を総動員して考えましたが、生憎最も教えてあげたい『女性への恐怖心を和らげる魔術』等という都合のよいものは既存のものでは存在しませんでした。
なので、少々面倒且つ難しいですが、魔術の術式を新しく作る事にしました。
オッレルスさん本人と、息子である苗木フィアンマさんしか知らないのですから、むしろ魔法と呼ぶべきでしょう。
科学サイドでは、『自己暗示』などという無粋な表現を用いるかもしれません。


フィアンマ「それでも、手順はあるんだろう? 教えてくれ」

オッレルス「>>472を>>474する。そして、絶対にうまくいくと信じ込む」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/26(火) 21:27:52.80 ID:gktqnIZE0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/26(火) 21:29:31.63 ID:CRQFo7X2o<> 本に挟まっている栞 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/26(火) 21:30:53.48 ID:KPfnQwYSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/26(火) 21:39:07.24 ID:bf1i/ri50<> 鏡に貼り付けて
女の子は怖くない女の子は怖くないと一時間鏡に向かって呟いた後に栞を服に縫い付ける <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/26(火) 22:12:40.81 ID:XZhEUBvR0<>
オッレルス「本に挟まっている栞を鏡に貼り付けて、『女の子は怖くない女の子は怖くない』と一時間鏡に向かって呟いた後、栞を服に縫い付けるる。そして、絶対にうまくいくと信じ込む」

フィアンマ「それだけで良いのか」

オッレルス「瞬時に効果が出るものではないが、毎日続けていれば必ずうまくいく。信じ込めばより一層可能性は上がる」


苗木フィアンマさんはきょろきょろと辺りを見回し、小説に挟まれている栞を見つめます。


フィアンマ「『あれ』を使っても良いか?」

オッレルス「構わない」


オッレルスさんの返事を聞いてから、苗木フィアンマさんは栞を二気出すと、洗面所へと消えました。
きっと自分の教えた『魔法』を実践するのだろう、と思いつつ、何だか騙したような罪悪感に襲われつつも、オッレルスさんはのんびりとくつろぎます。


シルビア「何か洗面所でぶつぶつ言ってるけど、何アレ」

オッレルス「嘘の有効活用だ」

シルビア「嘘?」


怪訝そうな顔をするシルビアさんに、自分が教えた『魔法』の内容を軽く説明するオッレルスさん。
シルビアさんは呆れた様な顔で笑います。


シルビア「馬鹿ね」

オッレルス「フィアンマの為であれば、俺は馬鹿な父親だと笑われても構わないよ」

シルビア「…少しは治れば良いけどね」

オッレルス「彼ならそんな『奇跡』だって起こせるだろう」

シルビア「随分と自信あり気じゃない」

オッレルス「少なくとも、俺に『奇跡』を授けた男だ。自分にだって適用させられるはずだ」






一方その頃、苗木フィアンマさんは鏡をじっと見つめながら呟いていました。


フィアンマ「女の子は怖くない女の子は怖くない…」ぶつぶつ




『魔法』の効果判定>>+1のコンマ一桁で判定

0〜3 少しだけあった

4〜8 無かった

9 だいぶあった <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/26(火) 22:13:03.51 ID:CRQFo7X2o<> 凄いあった <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/26(火) 22:14:24.67 ID:KPfnQwYSO<> オウフ <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/26(火) 22:35:50.51 ID:XZhEUBvR0<>
信じ込みながら呟き、リビングに戻った苗木フィアンマさんはソーイングセットを使って、いそいそと栞を服の内側へと縫いつけます。
一息つき、女性について思い浮かべてみる苗木フィアンマさん。
少しだけ効果があったのか、以前ほどのレベルでの激しい嫌悪感はこみ上げてきません。
よほど嬉しかったのか、花が咲いたような笑顔で苗木フィアンマさんはオッレルスさんに近寄ります。


フィアンマ「少しは有用だった、効果はある」

オッレルス「そうか、良かった。これからも続けると良い」


科学的には『自己暗示』は現実に対して効果があるとされていますので、当たり前といえばそうかもしれません。
そんなことは知らずに嘘(と書いて魔法と読む)を教えたオッレルスさんは効果が出た事で多少罪悪感は紛れたのか、柔らかな笑みを浮かべます。
苗木フィアンマさんはオッレルスさんの隣に座ると、シルビアさんが晩御飯の用意をしているのを確認しつつ、問いかけました。


フィアンマ「女性恐怖…嫌悪症を治す為に参考としたいのだが」

オッレルス「うん?」

フィアンマ「オッレルスは、母さんのどの辺りが好きなんだ」

オッレルス「…」ウーン

フィアンマ「容姿以外で頼む」

オッレルス「別に容姿に惚れ込んだ訳では無いのだが…」

フィアンマ「…」じー

オッレルス「敢えて好きなところを上げるのなら、>>480…かな」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/26(火) 22:37:24.61 ID:bos4+k5H0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/06/26(火) 22:37:51.48 ID:bos4+k5H0<> 全部 <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/26(火) 22:51:40.26 ID:XZhEUBvR0<>
オッレルス「敢えて好きなところを上げるのなら、全部…かな」

フィアンマ「答えになっていないのだが」

オッレルス「逐一挙げるとキリが無いだろう。料理上手、俺が駄目でも支えてくれる、まぁ、色々だ」

フィアンマ「…」うーん


苗木フィアンマさんはちょっと納得がいかない様子ですが、仕方なく一度頷きます。
オッレルスさんみたいに誰か一人の女性の全てを愛せるようになるだろうか、と苗木フィアンマさんは静かに首を傾げるのでした。

晩御飯を食べ、シャワーを浴び、自分の部屋へと戻ってきました。
猫が飼いたい、などと思いつつ、苗木フィアンマさんは窓からお外を見上げます。
教会が少し遠くに見えます。その内行ってみようと思うのですが、今はまだ勇気が出ません。
そうだ、聖書を読もう、と起き上がり、苗木フィアンマさんは本棚から聖書の内一冊をベッドの上まで持ってきて読み始めます。
癖なのか、どうしてもぱたぱたと脚が揺れてしまうようです。


フィアンマ「………」


神様は本当に居るのだろうか、と思いつつ、苗木フィアンマさんは窓の外、お月さまを見上げます。
明日こそ教会に行こう…行けたらいいな、と思いつつ、眠りに就くのでした。



次の日、朝早く苗木フィアンマさんは目を覚ましました。
やらなければならない事は何もありません。




苗木は何をする?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/26(火) 22:52:12.99 ID:KPfnQwYSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/26(火) 22:54:17.60 ID:CRQFo7X2o<> ラジオ体操 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/26(火) 22:54:25.57 ID:bos4+k5H0<> ふと頭に佐天涙子の名が浮かんだから探して友達になる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/26(火) 22:55:45.39 ID:KPfnQwYSO<> お前佐天さん好きな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/06/26(火) 22:58:24.52 ID:bos4+k5H0<> 愛してるからな
愛し過ぎて彼女に振られたよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/26(火) 23:01:02.83 ID:KPfnQwYSO<> お前まさか日むr <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/26(火) 23:01:57.40 ID:bos4+k5H0<> ちげーよwwwwww






設楽です <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/26(火) 23:37:57.32 ID:XZhEUBvR0<>
身体を動かして調子を良くしようと考えた苗木フィアンマさんは、おもむろにラジオをかけ始めます。
ぐぐぐー、と伸びをすると、心なしか葉っぱも元気にぴんと伸びたような気分になります。
しばらく曲に合わせて適当にやり、調子が出たところでラジオを止めました。
調度ご飯が出来たようなので、リビングに行き、朝ごはんを食べます。


フィアンマ「…」もぐもぐ

オッレルス「フィアンマ」

フィアンマ「?」もごもご


食事中、オッレルスさんに呼びかけられ、苗木フィアンマさんは返事代わりに小首を傾げます。
オッレルスさんは少し考えて言葉を選んだ後、こう問いかけました。


オッレルス「何か欲しい物はあるか? 幾つか挙げてもいいぞ」

フィアンマ「何だ、急に」

オッレルス「気まぐれだよ」

フィアンマ「…」うーん


朝食を頬張りながら、苗木フィアンマさんは悩みます。



苗木の欲しい物(複数可能)>>+2>>+3 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/26(火) 23:38:10.19 ID:+Trq9kWTo<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/26(火) 23:38:43.82 ID:bos4+k5H0<> 女友達 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/26(火) 23:39:35.94 ID:KPfnQwYSO<> 仕事、パソコン、携帯、車、アップルパイ 砂糖たっぷり紅茶 <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/27(水) 20:02:31.54 ID:3aX49Sk00<>
悩んだ結果、苗木フィアンマさんは、頭に浮かんだものをぽんぽんと言ってみることにしました。


フィアンマ「女友達、仕事、パソコン、携帯、車、アップルパイ、砂糖たっぷり紅茶」

オッレルス「女友達と仕事に関しては自分で見つけた方が良い。パソコンと二台目の携帯は駄目だ。車は…買ってあげたいのは山々だが、君には免許が無いな。…アップルパイと紅茶はおやつ時に用意するよ」

フィアンマ「…唐突にどうしたんだ、本当に」

オッレルス「君を拾って育て初めて調度……年目だと思ってな」

フィアンマ「…なるほど、なるほど」


ちょっぴりしんみりとしながら、もぐもぐとご飯を頬張る苗木フィアンマさん。
食べ終わると、一つの宣言をしました。


フィアンマ「…近くの教会に行ってくる。午後三時までには帰る」

オッレルス「一人で大丈夫そうか?」

フィアンマ「近場だからな、恐らく大丈夫だ」


少しだけ食休みをとってから、苗木フィアンマさんは近くの教会へと出かけます。
幸いにも、女性にぶつかる事はありませんでした。
教会は開かれた場所なので、夜中でなければ入れます。
静かに入った苗木フィアンマさんは、きょろきょろと物珍しそうに教会の中を見回します。
お掃除中の神父様だと思われる誰かが、苗木フィアンマさんに向かって振り向きました。





振りむいたのは誰?(禁書キャラ名)>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/27(水) 20:03:49.51 ID:otV14t2SO<> kskゥ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/27(水) 20:05:01.98 ID:v5fJ8gTD0<> まさかのバイト中上条さん <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/27(水) 20:06:31.03 ID:otV14t2SO<> まさかスレを飛び越えてまで会いにくるとわ…… <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/27(水) 21:04:37.16 ID:3aX49Sk00<>
上条(何で上条さんがステイルの代わりしなきゃならないんだ…お金の為ならえんやこらですけども、と思ってたら美人が来た辺り今日の上条さんはそんなに不幸じゃないのかもしれない…? でも、懺悔聞く位しか出来ないぞ? 悪魔・悪霊の類なら俺の右手で祓えるかもしれないけど)

上条「あー…いらっしゃい?」

フィアンマ「……、…」


何か神父様っぽくない、というのが、苗木フィアンマさんの感想でした。
でも、初めて教会に来たのですから、知らなかっただけで、神父様も案外こんな軽い感じなのかもしれません。


フィアンマ「…、…」

上条「?」

上条(もしかして話せない…? いや、話すの苦手なのか…?)ウーン


どう声をかけたものか、と思い悩む苗木フィアンマさんの様子を眺め、神父様…もとい、上条さんも悩みます。
お掃除が終わったのか、神父様は苗木フィアンマさんに近付いたかと思うと、にこりと(安心させようとしたのでしょうか)笑みを浮かべながら、話しかけてきました。


上条「お祈りに来たのか?」

フィアンマ「…違う」

上条「そっか。立ってるのも疲れるだろ、座っていいぞ。さっき綺麗に掃除したから」

フィアンマ「…ん」


勧められるがまま、苗木フィアンマさんは長椅子に腰かけます。
神父様は少し悩んだ後、苗木フィアンマさんの隣に座りました。
何だか雰囲気が最近のオッレルスさんに似ているかもしれない、と考えた苗木フィアンマさん。勇気が出てきました。


上条「えーと…名前は?」

フィアンマ「…フィアンマ」

上条「そっか、フィアンマか。俺は上条当麻」


見た目と様子の落ち着きの無さに年齢差が発生している事を察したのか、上条さんは子供に対してのように優しく話しかけます。
知的能力に問題があるのではなく本来の歳相応の様子なのですが、上条さんの予想は当たらずとも遠からず、といったところです。


フィアンマ「…カミジョウ?」

上条「そうそう。何か発音がぎこちないけど、まぁいいや」

フィアンマ「………」

上条(内向的な子、なのか? …よく見たら男だった。俺の見る目…)ガーン


自分の観察眼の無さに落ち込む上条神父を放っておいて、苗木フィアンマさんはどうしようと悩みます。
あくせられーた君相手の時はこんなにぎこちなくはなかったのに、教会という初めての場所だからでしょうか。
戸惑いが先に来て、うまく話題が出てきません。
そうだ、友達を作らないと、と考えた苗木フィアンマさんは、うんうんと悩みます。



苗木が辛うじて思いついた話題(フィアンマ「(内容)」の形可)>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/27(水) 21:08:48.30 ID:vGeHZRgd0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage saga<>2012/06/27(水) 21:09:15.46 ID:vGeHZRgd0<> 最近夢でツンツン頭の東洋人に
その幻想をぶち殺すとか言って殴られる夢をみるんだ お前は殴られる夢とか見るか?
<>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/28(木) 22:15:47.76 ID:xlGjZLtE0<>
しばらく悩んだ結果、どうにか一つ、相談にも近い悩みが浮かんだ苗木フィアンマさんは、口を開きます。


フィアンマ「…最近夢でツンツン頭の東洋人に『その幻想をぶち殺す』とか言われて、殴られる夢を見るんだ。…お前は、殴られる夢とか、見るか?」

上条「殴られる夢かー…あんまり見ないな」

フィアンマ「そうか…」


前世があったとして、何か悪い事しちゃったのだろうか、としょんぼりする苗木フィアンマさん。
上条さんは焦りながら自分の知識記憶を総動員し、優しく慰めてあげました。
夢占いでは、『殴られる』という内容、そんなに悪いものでもないのです。
普段はオカルト否定派の上条さんですが、頑張って優しく諭します。


上条「殴られる夢って運気が上昇する兆しって言われてるんだぞ? 自分の欠けているところに気付いて改善出来たりするって聞くし」

フィアンマ「日頃の行いが悪いという事か…勉強しかしていないというのに」

上条「あー、いや、ほら、ただ単純に運気上昇かもしれないぞ?」

フィアンマ「………」しょぼん


すっかり落ち込んでしまった苗木フィアンマさんの様子を見、うーん、と悩んだ上条さんは、パンをあげる事にしました。
完全に子供扱いなのですが、苗木フィアンマさんにとっては有効です。
何処から出したのか、甘い匂いのするパン屋さんでパンを買うとありがちな小さめの紙袋を、上条さんは差し出します。


上条「これ、やるよ」

フィアンマ「? …パン?」


きょとん、としながらも受け取る苗木フィアンマさん。
上条さんに見ても良いか確認を取った後、中身を見てみる事にしました。





どんなパン?>>+2>>+3 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/28(木) 22:19:05.91 ID:+mFcvyil0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/06/28(木) 22:19:50.76 ID:+mFcvyil0<> 幸せになる魔術的なあれがあるパン <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/28(木) 22:21:17.09 ID:7lGKCH/SO<> マシュマロぱん <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/29(金) 00:06:32.42 ID:Cm5a9cR70<>
がさごそと紙袋を開けて中を覗き込んで見ると、二つパンが入っていました。
一つは何ら変哲の無いライ麦パンのように見えます。
もう一つは何だか大きなマシュマロのようで、苗木フィアンマさんはきらきらと目を輝かせました。
童心に帰って、というよりも子供なのですから、当然の反応といえましょう。


フィアンマ「本当にもらっても良いのか?」

上条「何なら今ここで食っていけよ。毒なんて入ってないからさ」

フィアンマ「…いただきます」


マシュマロぱんを取り出し、両手に持ってはむっと口にします。
もちもちと柔らかな食感と、マシュマロのように甘くてふわふわとした味と口溶けに幸せそうな表情を浮かべる苗木フィアンマさん。
真っ白で大きなこのパンは四つにポケットが別れていて、中にはチョコクリームやお菓子のラムネが入っているようです。
元は上条さんのお昼御飯だったのですが、『偽善使い』の上条さんとしては、苗木フィアンマさんの幸せそうな笑顔の方がお腹いっぱいになるというものです。
四十分程かけてゆっくりもちもちと食べ終わった苗木フィアンマさんは、もう一つにも手を伸ばします。
もう一つのパンはライ麦パンのように見えますが、これは新約聖書の『神の子が授けしマナ』による恩恵を偶像の理論によって再現した、幸せな気分になれるパンです。
決して怪しいオクスリが使われているとか、そんなんじゃありません。
苗木フィアンマさんはもごもごとパンを食べ、ふと自分ばかりが食べては悪いと思ったのか、一口ちぎって上条さんに返します。
上条さんは少し迷った後、苗木フィアンマさんの手からパンを食べてあげました。
右手で触らなかったので、上条さんもどことなく幸せな気分です。でも、これは良い事をしたからかもしれません。


フィアンマ「カミジョウは神父様なのか?」もっもっ

上条「>>506」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/29(金) 00:07:37.73 ID:PjyL9mRn0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/06/29(金) 00:08:35.90 ID:PjyL9mRn0<> ただのバイトだ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/29(金) 00:08:54.92 ID:HSP3Tb6SO<> いやー、しがないバイトだよ。神父になるには目の下にバーコード入れなきゃいけないらしいし <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/29(金) 01:49:28.25 ID:6LO2YrgDO<> もっもっ(19歳)で俺も幸せ
ふぃあんまさん苗木かわいい <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/29(金) 19:36:32.44 ID:f/sA/R8p0<>
上条「ただのバイトだ。期待させちゃったならごめんな?」

フィアンマ「いや、構わんよ。道理で神父らしくない筈だ」

上条「あ、やっぱり? 此処に居るはずの神父が戻ってくるまで、掃除しつつ悪い侵入者が来ないように見張っている訳です」

フィアンマ「そう、なのか」


パンを食べ終わり、お腹いっぱいになりつつ紙袋を小さく小さく畳んでポケットにしまい、苗木フィアンマさんはちょっぴり残念そうにしょぼくれます。
とても良い人と知り合えたのに、ただのバイトさんということは、いつ来ても居るという訳ではなく、簡単に会えないという事なのです。
せっかく良い友達になれそうだったのに、とっても(距離的に)身近な友達になれるはずだったのに、と俯く苗木フィアンマさん。
何故苗木フィアンマさんが落ち込んでしまったのか分からず、上条さんは心配そうに様子を窺います。


フィアンマ「という事は、毎日居る訳ではないのか」

上条「あぁ、そうだな。今日久々に頼まれたし」

フィアンマ「………」しょぼーん


がくり、と項垂れる苗木フィアンマさん。
あくせられーた君とはそうそう会えないので、出来れば上条さんとお友達になりたかったのです。
帽子の中でへたりと葉っぱを垂らし、苗木フィアンマさんはステンドグラスを見上げて落ち込みます。


フィアンマ「…せっかく友人になれると思ったのだが」

上条「>>511」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/29(金) 19:40:08.55 ID:dHprpdni0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/29(金) 19:41:37.91 ID:8VnRl8ui0<> あっじゃあさメアドと電話番号交換しようぜ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県)<><>2012/06/30(土) 10:21:17.85 ID:hMUAZW3T0<> 離れていてもずっと友達だ <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/30(土) 20:44:14.54 ID:CNnFTBRL0<>
上条「あっ、じゃあさ、メアドと電話番号交換しようぜ!」


名案だ、とばかりに笑顔で上条さんが提案してくれます。
苗木フィアンマさんは盲点だったのか、嬉しそうに目を輝かせてこくんと頷きました。
ごそごそと互いに携帯を取り出し、連絡先交換を始めます。


上条「あれ、これってもしかして学園都市が『外』に出したっていうヤツか」


苗木フィアンマさんの持っているスマートフォンに目を瞬かせ、感心したような、驚いたような声を出す上条さん。
そんなに有名なのか、と苗木フィアンマさんはこてんと首を傾げます。


フィアンマ「確かにそうだが」

上条「いやー、すごいな。これ、すごい便利らしいんだよ」

フィアンマ「?」

上条「話しかけると反応してくれたり、さ。まだ変えて日が浅いのか?」

フィアンマ「最近変えたばかりだから、疎いという事実は否定出来ん」

上条「そっか。…あ、今度学園都市来いよ。大規模なイベントがあるんだ。『大覇星祭』っていう体育祭なんだけど」

フィアンマ「カミジョウも参加するのか?」

上条「特別何か無ければ参加する予定。また時期が近くなったら誘うよ」

フィアンマ「……うん」


よしよし、と上条さんに頭を撫でられ、苗木フィアンマさんははにかんだ後立ち上がります。
そろそろお家に帰る時間です。


上条「またここ来る時はメールするからさ」

フィアンマ「分かった」


上条さんと別れてお家に帰ってきました。


ちょうどシルビアさんがおやつを作ってくれているので、オッレルスさんのお隣に座って、苗木フィアンマさんは脚をぱたつかせます。
そわそわとして落ち着かない様子です。


オッレルス「何やら上機嫌に見えるが、何か良い事があったのか?」

フィアンマ「>>515!」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/30(土) 20:47:24.84 ID:zqjZ460SO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/30(土) 20:58:15.20 ID:PQ57sH0S0<> 男の友達が出来た!上条当麻って言うんだ! <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/06/30(土) 21:09:28.55 ID:CNnFTBRL0<>
フィアンマ「男の友達が出来た! 上条当麻って言うんだ!」ぱあっ

オッレルス「そうか。良かったな」ナデナデ


ぱたぱた、と脚を動かしつつ元気に言う苗木フィアンマさんの様子に表情を和ませ、オッレルスさんは頭を撫でてあげました。
おやつが出来たので、いただく事にします。
出かける前に望んだ通り、砂糖がたっぷり溶かされた甘い紅茶と、アップルパイです。
子供らしくもごもごと口いっぱいに頬張りながら、夕方何をしようか、と苗木フィアンマさんは悩みます。
お勉強しても良いのですが、大体の語学はもう覚えてしまいました。
本を読もうにも、今持っている本は大体読み終えてしまっていますし、最早暗記している領域です。
新しい本をおねだりしたら買ってくれるかな、と悩みつつ、苗木フィアンマさんはおずおずとお願いしてみました。


フィアンマ「本が欲しいのだが」

オッレルス「そういえば、久しく買っていなかったか。もう一度出かけて、自分で買っておいで。与えられてばかりではつまらないだろう」

フィアンマ「……」


女の子とぶつかってしまいませんように、と不安半分に神様にお祈りしながら、苗木フィアンマさんはこくりと頷きます。
おやつを食べ、食休みしたところで、お金をもらいました。お財布に入れてもらいます。
もう一度行ってきますと言った後、苗木フィアンマさんはお外に出ました。
だいぶ陽が落ちたので、涼しい風が髪を揺らします。
人、特に女性とぶつかってしまわないよう気を遣いながらてくてくと歩き、本屋さんに到着しました。
勉強に近い内容から小説、漫画まで、魔術書以外の本は大体置いてあるのではないでしょうか。
店内でゆっくりうろうろとしながら、苗木フィアンマさんは悩みます。
結構な金額のお金をもらったので、多少高額な本でも買えそうです。





どんな本を買う?(内容のみ・タイトルのみ可、複数可)>>+2>>+3>>+4>>+5 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/30(土) 21:13:14.20 ID:EDC2h4Qz0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/06/30(土) 21:14:32.75 ID:EDC2h4Qz0<> 稲川淳二の怖い話

間違えて買っちゃったグラビア <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/06/30(土) 21:24:31.47 ID:zqjZ460SO<> 冥土帰し監修医学の本 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/30(土) 21:29:12.49 ID:7ZPpTe4k0<> 世界最高の数学に関する本

世界最高の人類学の本 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/30(土) 21:35:49.60 ID:B8gRjL0i0<> 心理学に関する本

間違えて買っちゃった官能小説 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/06/30(土) 21:41:48.26 ID:Tl57/6BV0<> 神話に関する本 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 05:05:31.74 ID:sSO2n9DSO<> エロ本は最早故意だろWWW <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/01(日) 08:24:45.44 ID:+lGIK3uK0<>
本を手に取ったはいいものの諦めて置いていった、そして関係の無い本の下に仕込んでしまう人間は存外多いものです。
そんな悪意を受信してしまったのか、どじっこだからか、苗木フィアンマさんはいくつか苦手ジャンルの本も買ってしまいました。


<買った本>

・稲川○二の怖い話100選
・冥土帰し監修『最新医学』
・世界最高シリーズ『数学』
・世界最高シリーズ『人類学』
・心理の全て
・(グラビア特集〜あわきんおんびーちさいど〜)
・(官能の檻―修道女に迫る悪魔の淫夢―)


沢山の本が入っているためどっさりと重い紙袋を両手でしっかりと持ち、えっちらおっちらと歩いて、苗木フィアンマさんはどうにかお家に帰ってきました。
そのままお部屋に入り、本を本棚に片付けていきます。
そして、官能小説とグラビアの本に気が付くと涙目になりました。
どうにか泣きだしそうになるのと、吐きそうになるのを堪えます。
今度上条さんにあげたら喜ぶかな、と思いつつ、挿絵の無い官能小説ならむしろ女性恐怖症克服になるかもしれない、と苗木フィアンマさんは読書を始めました。

『「や、やめて欲しいんだよ…こうま、どうしてこんな事…」
少女の白い修道衣に手をかけ、黒髪の男はいやらしく笑った。
「何の為に今まで俺がお前の面倒見てたと思ってるんだよ、義
理も無いのに。身体で払わせる為に決まってんだろ?」
男は少女にいつも美味しいご飯を作ってくれた。
いつもいつも優しくしてくれた。
だから、少女は男の事が好きだった。
でも、こんなのあんまりだ。あんまりだよ、こうま。
そう思っても男の手は止まらず、とうとう少女の可愛らしい下
着にかかり―――』


ぱたり、と苗木フィアンマさんは本を閉じ、本棚にいそいそとしまいました。
そしてふるふると首を横に振り、他の本を読む事にしました。







何の本を読む?(買った本の中から選択)>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/01(日) 08:37:26.58 ID:5shjEnmX0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/07/01(日) 08:37:52.84 ID:5shjEnmX0<> グラビア <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/01(日) 09:03:34.90 ID:+lGIK3uK0<>
ランダムで読もう、と本棚から引っ張り出したのはグラビアアイドルの写真集でした。
頑張って耐えて女性恐怖症を克服しなければ、と我慢しながら、苗木フィアンマさんは写真集を開きます。
そして二秒見つめ、そこに映る女性の姿に吐き気を覚えながら閉じて即座にしまいました。
克服するにしても、トラウマの大元を見てしまうと逆効果。


フィアンマ「ぅ、…え…」


ゴミ箱に嘔吐してぐすぐすと泣きじゃくると、苗木フィアンマさんはティッシュで顔を拭きます。
しばらく吐いて深呼吸して落ち着いたのか、怖い話100選を読み始めました。
別ベクトルの恐怖で先程の内容を頭から消してしまおう、という計画です。


フィアンマ「……」


ベッドに横たわり、ぱたぱたと脚を動かして怖い話を読む苗木フィアンマさん。
お部屋の中がとっても静かなので何だか『何か』出てきそうな雰囲気です。
そんな訳はない、とどうにか自分を落ち着け、苗木フィアンマさんはふと、クローゼットを見やりました。
ほんの少し開いています。そんなに乱暴に閉めた覚えはあったでしょうか。
ぱた、と本を閉じ、ベッドから降りて、苗木フィアンマさんはゆっくりと近づき、勢いよくクローゼットを開けました。





クローゼットの中身>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 09:22:48.37 ID:crNVjNymo<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 09:23:28.89 ID:crNVjNymo<> 宝島の地図 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/01(日) 09:35:50.72 ID:lcuTvKwH0<> やっとネット繋がったー! <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/01(日) 15:58:10.07 ID:UUW+sW/G0<>
幸いにも、クローゼットの中に人や幽霊は居ませんでした。
しかし、一枚のどこか古い地図を発見します。
とある小説のタイトルにもなっていますが、金銀財宝、この地図の場合は封印されし魔導書が眠っている『宝島』の場所が書いてある地図のようです。
苗木フィアンマさんはしばらく悩んだ後、こくりと頷きます。
そろそろ、自立をしてもおかしくない歳だと、自分では思うのです。


フィアンマ(そろそろ、甘えてばかりもいられんだろう)


そう結論づけると、苗木フィアンマさんはリビングへと降りていきました。
お金はありますし、『聖なる右』があれば危険から逃亡だって出来るでしょう。
旅をするに際して、不足や不安は特に無いのです。
リビングへ降りた苗木フィアンマさんは、至極真面目な表情でオッレルスさんに話しかけます。


フィアンマ「オッレルス」

オッレルス「うん?」

フィアンマ「旅に出ようと思う」

オッレルス「……一人で大丈夫なのか?」

フィアンマ「大丈夫だ。英霊になるべく、世界を見てくる。最終目的地は『宝島』だ」

オッレルス「そうか…」


さてどうしようか、とオッレルスさんは悩みます。
許可を出して見送るか、それともまだ早いと宥めるか。
うんうんと悩んだ末、オッレルスさんは結論を口にしました。


オッレルス「>>533」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 16:24:27.68 ID:sSO2n9DSO<> 自分の息子がこんなん言い出したらスゲー困るなWWWksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/01(日) 16:37:12.35 ID:lcuTvKwH0<> それは私が昔適当に書いた奴だ <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/01(日) 16:42:47.31 ID:UUW+sW/G0<>
オッレルスさんは苗木フィアンマさんの手元を見やり、嘘か本当か非常に分かり辛い嘘を吐きました。
嘘も方便、というやつです。
一応ある事にはあるのですが、そこに行くまでにはだいぶ危険が待ち受けているため、過去、オッレルスさんは諦めたのでした。
そして、『可愛い子には旅をさせよ』といえど、自分の子供にわざわざ痛い思いをして欲しい親等居ません。


オッレルス「それは私が昔適当に書いた奴だ」


さらり、と放たれた嘘を見抜けず、苗木フィアンマさんはショックを受けながらも言葉を紡ぎます。


フィアンマ「ぅ…じゃあ、目的の無い旅に出る」


一度やる、頑張ると言ってしまえば、なかなか引けないのが男です。
見目は青年、精神は幼子といえど、苗木フィアンマさんも男です、引きさがる訳にはいきません。
それに、一度旅に出たいと思っていたところなのです。
オッレルスさんはどうにも引いてくれる様子の無い苗木フィアンマさんの様子を眺め、どう諭そうか悩みます。
近場にお使いに行くのと、世界を回って旅をするのとでは、スケールや危険性が違います。
シルビアさんは特に口を出さず、二人の会話の行く末を見守っています。


オッレルス「…>536」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 16:47:43.25 ID:crNVjNymo<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 16:48:09.60 ID:crNVjNymo<> そんな我儘を言っていると、サンタクロースがプレゼントをくれないぞ? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 16:51:06.53 ID:sSO2n9DSO<> 子供扱い過ぎるWWW <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/01(日) 17:08:06.17 ID:UUW+sW/G0<>
このまま『ダメ』『やだ、行く』の問答を繰り返していれば、苗木フィアンマさんは諦めて家を飛び出してしまうかもしれません。
そんな考えに至ったオッレルスさんは、別方向で責めてみる事にしました。


オッレルス「…そんな我儘を言っていると、サンタクロースがプレゼントをくれないぞ?」

フィアンマ「……それも嫌だ」


うぅ、と落ち込む苗木フィアンマさん。
特に欲しいものがある訳ではありませんが、苗木フィアンマさんはなるべく『良い子』でいたい子なのです。
見た目は19歳前後だとしても、やっぱり中身は幼い部分が多いので。


フィアンマ「諦める…」


しゅん、と落ち込んだ苗木フィアンマさんはお部屋に引っ込む事にしました。
地図を片付け、ベッドでふてくされます。


フィアンマ(旅に出たかった…)


それでもサンタさんに逆らえない辺り、まだ男としては未成熟かもしれません。



シルビア「幾ら何でも子供扱いし過ぎだと思ったら…」

オッレルス「まさか俺も有効だとは思わなかったんだ。言った後に逆上されるかとも考えたんだが…」

シルビア「今頃ものすごく落ち込んでるような気がする」

オッレルス「たかがサンタの存在に精神を左右されるというのもどうかと思うが…まぁ、有効過ぎて落ち込ませてしまったな。どうすれば良いだろうか」

シルビア「それ位自分で考えなさい」

オッレルス「………」ウーン


何となく、二階にある苗木フィアンマさんのお部屋から啜り泣きが聞こえてくるような気もします。






オッレルスはどうする?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/01(日) 17:09:14.52 ID:2RvwYwcH0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 17:09:37.84 ID:sSO2n9DSO<> 家族旅行を提案 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/07/01(日) 17:09:41.63 ID:dmxLc6pY0<> 旅は行けないが 旅行にいかないか?と誘う <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/07/01(日) 17:10:11.61 ID:civHZAze0<> >>540

ですよねやっぱり旅行ですよね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 17:12:07.51 ID:sSO2n9DSO<> サンタ作戦が有効過ぎるフィアンマさん可愛い。まだ手元に置いときたいし妥協点になるしなWWW <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/01(日) 17:24:44.88 ID:UUW+sW/G0<>
オッレルスさんはしばらくうんうんと悩んだ後、シルビアさんにこう提案しました。


オッレルス「フィアンマとシルビアと俺で旅行しようと思うんだが」

シルビア「旅の代わりって事か」

オッレルス「そういう事になる。あそこまで頑張って主張していた事を一部たりとも叶えさせないというのは少々可哀想だ」

シルビア「あの子が乗り気なら私は構わない。三人で居た方が危険も無いしね」


シルビアさんはちょっぴり乗り気で頷きます。
何だか家族旅行のようです。没落貴族出身のオッレルスさんはそういった家族ぐるみのイベントに経験が無いので少し不安ですが、慰めがてら、苗木フィアンマさんにも提案しようと思います。



フィアンマ「……、」ぐすっ


枕に顔を埋めて黙々と啜り泣く苗木フィアンマさん。
旅に出たい、しかし出ればサンタさんに悪い子認定されてしまう。それは嫌です。
ばふ、とベッドのシーツに『第三の腕』で八つ当たりをしていると、ドアがノックされました。
短い返事をすると、ガチャリと開いてオッレルスさんが入ってきました。
ファザコンの傾向のある苗木フィアンマさんは別段オッレルスさんを逆恨みしていないため、目元を手の甲で拭いながら起き上がります。
オッレルスさんはベッドの上、苗木フィアンマさんの隣に腰かけると幼児をあやすように苗木フィアンマさんの頭を優しく撫でた後、提案しました。


オッレルス「一人旅は駄目だが、俺とシルビアと旅行に行くのでは満足出来ないか? 予行演習だと思って、ひとまず短い期間」

フィアンマ「……旅行?」

オッレルス「そうだよ」

フィアンマ「…行く」


旅に出られれば人数は関係無かったのか、苗木フィアンマさんはどうにか泣きやんで頷きます。
興味津津、といった様子です。


フィアンマ「何処に行くんだ?」





旅行予定地>>+2>>+3 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 17:26:08.66 ID:sSO2n9DSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 17:30:01.57 ID:crNVjNymo<> HOKKAIDO <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 17:30:37.33 ID:crNVjNymo<> 草津温泉 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 17:31:12.76 ID:crNVjNymo<> もう少しアバウトにしておけばよかったと後悔 <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/01(日) 17:38:55.50 ID:UUW+sW/G0<>
オッレルス「どちらも日本なんだが、雪の祭りがあるところと、温泉のあるところ。どっちが良い?」

フィアンマ「……」うーん


オッレルスさんの言葉を元に、苗木フィアンマさんは食べ物の事を考えました。
雪のお祭りがあるところはキャラメルや『しろいこいびと』『くろいこいびと』など甘くて美味しいもので有名です。
温泉のあるところについて苗木フィアンマさんは詳しくありませんが、『オンセンマンジュウ』という甘いパンのようなものに興味があります。
どちらもお土産だという事に苗木フィアンマさんは気付けていません。


フィアンマ(ホワイトチョコ…)じゅる

オッレルス「フィアンマ、口の端から涎が垂れそうになっていてみっともないぞ」

フィアンマ「ん、」もご


慌てて口周りを拭い、どうしようかと苗木フィアンマさんは悩みます。
その温泉とやらも気になるのです。
確か、温かいお湯に浸かって身体の血行を良くする大衆浴場の一形態であったように思います。
そちらも充分に気になりますが、雪のお祭りで有名な雪や氷の細工も見てみたいような気がします。


オッレルス「君が行きたい方に行こう」

フィアンマ「……」うーん





どちらに行く?

1.北海道

2.群馬県



判定>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 17:40:02.17 ID:7Y4jXCX7o<> 2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 17:40:55.63 ID:sSO2n9DSO<> 北海道で新鮮な海の幸とか熊とか乳製品とか食べさせたい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/01(日) 17:41:38.42 ID:HuqCrx/50<> 北海道 <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/01(日) 19:22:27.05 ID:8MSVSUAr0<>
しばらく悩んだ後、雪祭りのある場所がいい、と苗木フィアンマさんは答えました。
だいぶ元気が出たらしい苗木フィアンマさんの様子に安心したオッレルスさんは優しく微笑みます。


オッレルス「そうか。必要な物の用意は俺とシルビアでしておくから、君は何も心配しなくていい」

フィアンマ「分かった」


苗木フィアンマさんは学校に通っていないので、これが初めての遠足のようなものです。
家族旅行なので修学旅行とまた雰囲気は違いますが、苗木フィアンマさんは楽しみなようです。



一週間後。
オッレルス家は三人揃って北海道へやってきました。
途中空港で苗木フィアンマさんが迷子になったりしましたが、どうにか問題無くホテルに到着です。
観光地として栄えている場所へ来たので、物価はやや高めですが、お土産から名産品まで買えますし、市場にも行けるでしょう。
シルビアさんは少し疲れてしまったようなので、まだ元気なオッレルスさんと二人で外に出る事にしました。


フィアンマ「…っくし、」くちゅん

オッレルス「ここまで寒いのは流石に慣れないか」


苗木フィアンマさんの服を少し弄って暖かく感じられるよう術式を構成してあげた後、二人でこの後どうするか悩みます。
来たのはいいものの、詳しくはないのです。





二人はどうする?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 19:23:43.52 ID:sSO2n9DSO<> 迷子WWWksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 19:28:22.62 ID:Zo4xMFhs0<> 市場見に行く <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/01(日) 19:28:47.84 ID:Ts46imEi0<> ジンギスカン食いに行く <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/01(日) 19:40:49.33 ID:8MSVSUAr0<>
ひとまず生きている海の幸を見せよう、と決めたオッレルスさんは苗木フィアンマさんの手を引いて(本来であれば自分の後ろに隠す位で良いのですが、空港でひと悶着あったのです)、市場へ向かう事にしました。
外国人の観光客ということで、売る気マンマン、加えてサービス精神に満ち溢れたおじさんが元気に話しかけます。


男「お兄さん、カニ食べていきなよ」

オッレルス「蟹か」


イタリアのパスタに蟹を使う事もあるので慣れ親しんだものですが、ボイル蟹でない焼き蟹は初めて食べます。
オッレルスさんは別段人生経験をしに来た訳ではないので、苗木フィアンマさんに何かと経験させてあげる事にしました。


フィアンマ「…巨大蜘蛛」

オッレルス「違う」


水の中で元気にうごうごとする蟹は普段食べている缶詰の蟹の身とは当然の事ながら程遠く、苗木フィアンマさんはさっとオッレルスさんの後ろに隠れます。
おじさんはそんな様子を微笑ましくとり、軽く炙った蟹の身を一本食べさせてくれました。
先程までうごうごとしていた蟹の脚を食べるのには多少抵抗というか怯えのある苗木フィアンマさんでしたが、どうにか勇気を振り絞って食べます。


オッレルス「感想は?」

フィアンマ「美味い」

おじさん「そりゃ良かった」


常識に則って、蟹が買えない分(流石にイタリアにまでは送れません)、代わりに蟹味噌の瓶詰を買いました。
巨大なホタテや大きな鮭に気が取られやすい苗木フィアンマさんはきょろきょろとしています。
可愛らしいやら、また迷子にならないか気が気でないオッレルスさん。






二人はどうする?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 19:42:58.75 ID:sSO2n9DSO<> 空港での一悶着を書いてくれよWWW何があったWWW <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/01(日) 19:43:04.83 ID:6YNLnuGt0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 19:43:22.01 ID:crNVjNymo<> 花畑牧場へ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/07/01(日) 19:43:28.72 ID:E4EDYFNK0<> シルビアに何か買っていく <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 19:44:06.05 ID:crNVjNymo<> 温泉は枯れているけどナー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 19:46:03.40 ID:crNVjNymo<> 誤爆tら <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 19:47:06.18 ID:sSO2n9DSO<> 温泉あったんや… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)<>sage<>2012/07/01(日) 20:17:49.51 ID:s1qnV6wAO<> >>557
おじさん=男 で脳内変換お願いします <> 『空港にて』 
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/01(日) 20:42:18.67 ID:1enSDGAR0<>
飛行機に乗ったオッレルス家の三人は無事空港へと到着しました。
後はバスへ乗ってホテルの近くに行けば良いだけです。
オッレルスさんは苗木フィアンマさんが後ろから着いてきていたため特に何も言わず、さて行こうと声をかけるべく振り返った瞬間、苗木フィアンマさんが居ない事に気が付きました。


オッレルス「…シルビア」

シルビア「何? 時差ボケで辛いの?」

オッレルス「それならどれだけ良いか。フィアンマが居ないんだ」

シルビア「アンタ、ちゃんと手繋いでおかなかったの!?」

オッレルス「幾ら何でもそこまで過保護にしなくても大丈夫かと思ったんだ…」

シルビア「たかがサンタクロースがプレゼント寄越す寄越さないで泣く子がしっかりしてる訳ないでしょうが!」

オッレルス「捜さないと…危険に晒される前に」


そんなおろおろとする両親の心配が的中した形で、苗木フィアンマさんは気付けば人身売買組織の男の人の隣に座っていました。


男(労働力として売れば、まぁはした金位にゃなるだろ。ちょいと精神がガキっつーか障害持ちっぽいのは否めないが)


ちら、と男が苗木フィアンマさんを見遣ると、苗木フィアンマさんはじっと男を見上げながら首を傾げています。
男はやや脅迫するような低い声を出しました。
泣き叫ばれても困るので、完全に怯えさせる事で黙らせようと考えたのです。
そんな悪しき考えを知ってか知らずか、苗木フィアンマさんは純粋に心配そうな表情を浮かべました。


男「…何だい?」

フィアンマ「…目の下に隈がある。寝不足なのか」


ぺた、と男の頬に『右手』で触り、苗木フィアンマさんは二言口の中で呟きました。
すると、眼精疲労で痛みを発していた男の目元が和らぎ、痛みが消え去ります。
自分を怖がるどころか(原理はわからないものの)手当てをして柔らかな笑みを浮かべる無邪気な苗木フィアンマさんに、救われた男は思います。


男(ダメだ、コイツは売っちゃならねえ…!)


思い、本来であればこのまま予定通り薬品を部下が持ってきたら気絶させて運ぼうと考えていたその予定を自ら崩し、男は苗木フィアンマさんを解放する事に決めました。
数度頭を撫で、目の痛みを癒してくれたお礼を言うと、苗木フィアンマさんにアイスクリームを買ってあげた上で、男は何事も無かったかのように去っていきました。

結局、オッレルスさんとシルビアさんが苗木フィアンマさんを発見したのは、はぐれて一時間後の事です。

オッレルス「…居た。良かった」

シルビア「何やって…って、何そのアイス」

フィアンマ「? 目元を治した礼に買ってもらった」

オッレルス(という事は誰かと一緒に居たという訳か…)

オッレルス「…ひとまず、無事で良かった」

フィアンマ「?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 20:45:02.95 ID:sSO2n9DSO<> あ、あぶねぇェェェ!!!!



そしてフィアンマさんの幼い優しさが…ホロリ <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/01(日) 20:57:55.17 ID:1enSDGAR0<>
しばらく市場を見て回った後、花畑牧場へとやってきました。
苗木フィアンマさんが食べたい食べたいと強請るので、花畑牧場カフェへ二人で入ります。
ちなみにこのカフェはピンクのバスをモチーフにした可愛らしい外観で、花畑牧場自家製アイスクリームやソフトクリームなどが食べられます。
オッレルスさんとしてはまずチーズカフェで食事をしてからデザートに移るものではないのか、と思いつつも、優しく甘いので、苗木フィアンマさんが食べたい物を優先させてあげる事にしました。
正直、空港では肝が冷えたのです。恐らく叱っても苗木フィアンマさんにはよくわからないでしょう。
ただ、苗木フィアンマさんはその幼さ故か人に好かれやすいので、手酷い扱いは受けにくいだろうとも、オッレルスさんは予測しています。


オッレルス「好きなものを注文すると良い」

フィアンマ「ホットキャラメル・アイスクリーム…しかしミックスソフトも捨て難いな…」

オッレルス「もし腹を壊さない自信があるのなら、両方食べれば良い。時間差で注文すれば溶けない」

フィアンマ「分かった」


そわそわとしながら注文し、届いたアイスを食べる苗木フィアンマさんはとても幸せそうな様子です。
オッレルスさんも和やかな気持ちになりながらアイスを食べます。余程甘い物が好きでなければ、厳しい味だと感じました。

糖分で充分お腹いっぱいになったので、シルビアさんへお土産を買う事にします。
生キャラメルを少しと、スモークチーズを購入して、ホテルに戻りました。


シルビア「お帰り、感想は?」

フィアンマ「>>570」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 20:59:37.52 ID:sSO2n9DSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/01(日) 20:59:47.71 ID:jEmd+8d20<> 楽しかった!ニコニコ <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/01(日) 21:09:18.68 ID:1enSDGAR0<>
フィアンマ「楽しかった!」

シルビア「そう。良かったね」


にこにこと笑顔で答える苗木フィアンマさんの頭をわしわしと撫で、微笑み半分に、シルビアさんは小さくため息を吐き出します。
優しい事は良い事ですが、警戒心の無さは問題です。
家族と過ごしているからなのか、知らない場所に居るからなのか、より一層子供らしく戻っている苗木フィアンマさんは何だか落ち着かない様子です。
眠るにはまだ早いのですが、ご飯を食べるにはお腹がいっぱいなので、やる事がありません。
苗木フィアンマさんとオッレルスさんがお出かけしている間シルビアさんが荷解きをしてくれていたので、やるべき事もありません。
シルビアさんはオッレルスさんが買ってきたお土産の内、スモークチーズをかじりつつ、ふと思い出したように問いかけました。


シルビア「そういえばロクに聞かないで来たけど、何日間位此処に居るの?」

オッレルス「>>573」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 21:10:30.06 ID:sSO2n9DSO<> 三泊4日くらいかね? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 21:10:36.24 ID:crNVjNymo<> 気が済むまで <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 21:14:07.38 ID:sSO2n9DSO<> どんだけ泊まる気だWWW <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/01(日) 21:16:54.73 ID:jEmd+8d20<> 北海道完全制覇でもするつもりかしら <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/01(日) 21:37:46.57 ID:1enSDGAR0<>
オッレルス「気が済むまで」

シルビア「計画性の無い大馬鹿が」

オッレルス「ひとまず、フィアンマが『しばらく旅には出なくて良い』と思う位に満足するまで、かな」

シルビア「そ、なら良いけどさ」


少し疲れたのか、飛行機疲れが残っていたのか、苗木フィアンマさんは眠た気にぐしぐしと目元を擦ります。
赤くなるからやめなさい、とシルビアさんに窘められたのでいたしかたなくやめましたが、やっぱり眠いようです。
どのみちこの後出かける元気はないし明日からでも良いか、という結論に至った三人は、早めに就寝する事にしました。





深夜二時。
虫も寝静まる時間帯に、苗木フィアンマさんは涙目で目を覚ましました。
そして少し迷った後、オッレルスさんを起こします。
元々睡眠欲が薄いので、オッレルスさんは気分を害すること無く起きてくれました。


オッレルス「ん…?」

フィアンマ「……」じわ


悪夢でも見たのか、苗木フィアンマさんは目にいっぱいの涙を溜めています。
我慢出来ない内容だったようです。
実に子供らしい思考回路で、怖い夢を見た、一人でいたくない、オッレルスさんを起こす、とこんな流れでの行動でした。





オッレルスはどうする?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 21:38:56.64 ID:sSO2n9DSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 21:39:15.15 ID:crNVjNymo<> バクさん人形を作ってあげる <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/01(日) 21:58:26.06 ID:1enSDGAR0<>
オッレルスさんは少し悩んだ後、『説明の出来ない力』を応用しつついそいそと何かを作り始めます。
苗木フィアンマさんはオッレルスさんの服を握りしめたまま動きません。
時々そわそわとしながら辺りの様子を窺っている辺り、余程嫌な夢を見たのでしょう。
やがてオッレルスさんは人形に手を突っ込み、枕を滑り台に見立てて登場させ、小さめの旅行鞄(行動用)を使って、某番組の真似をする形で苗木フィアンマさんをあやし宥める事にしました。


バクさん(Vo.オッレルス)『はーい、こんにちは。ばくさんです。そしてこれがばくさんの不思議なカバン』

フィアンマ「? ……」じー


突然喋り出した人形に気を取られたのか、苗木フィアンマさんはじっとバクさんを見つめます。


バクさん『何かあったのかな?』

フィアンマ「…嫌な夢を見た」

バクさん『どんな夢を見たんだい?』

フィアンマ「……後ろから女っぽい何かが追いかけてくる夢だ」

バクさん『こわい夢だったね。よーし、ぼくが何とかしてあげよう。ばくばくばくばく〜…」


鞄から飴玉を取り出し、苗木フィアンマさんに差し出すバクさん。


バクさん『これは魔法の飴なんだ。だから、食べるとさっきの悪い夢なんてすぐ忘れちゃってねむれるよ』

フィアンマ「…ん…」


促されるまま、ぱく、と苗木フィアンマさんは飴を食べました。
ハーブが入っているので、スースーとして甘い味です。
段々と眠れるような気がしてきました。


フィアンマ「…ありがとう。眠れる気が、する」

バクさん『おやすみ』

フィアンマ「……おやすみ」





オッレルス「…シルビア、密かに笑うのをやめてくれ。これでも頑張った方なんだ」

シルビア「幼児扱いで宥められちゃう方もアレだけど、その方法しか浮かばないっていうのも…」フフフ

オッレルス「……」ハァ


オッレルスさんも、もう一度寝なおします。




朝ごはんは何を食べる?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/01(日) 21:59:05.90 ID:/Bu4oMPt0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/07/01(日) 21:59:31.68 ID:/Bu4oMPt0<> ジンギスカン定食 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/01(日) 22:01:28.75 ID:sSO2n9DSO<> オッレルスさんも可愛いなオイWWW <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/02(月) 18:58:20.69 ID:u27dffpF0<>
目を覚ました三人は外に出られるよう着替えた後、ホテル内にある食事処へやってきました。
朝早くからやっている場所が少なかったというのもありますが、此処では様々な定食があるので、北海道の名産を食べるに調度良いかな、とシルビアさんは考えた訳です。
早めだからな特に混んでいる訳でもなく、四人席に三人で座り、食事を始めます。
ジンギスカンは既に焼いてあり皿によそわれ、テーブル上にある"たれ"をかけてご飯と一緒に頂く構成です。
それなりに人生経験のある大人であるオッレルスさんとシルビアさんは問題無いのですが、苗木フィアンマさんはフォークやスプーンばかりを扱ってきたため握れない為、シルビアさんに教えてもらう事にしました。


シルビア「まずペンを握る形を作る」

フィアンマ「こうか?」

シルビア「そう。後はこう、指を足し…あぁほら、崩すんじゃないの」

フィアンマ「……」むむぅ


オッレルスさんとしては口に運んで食べさせてあげても良いような気がするのですが、こういったマナー方面は甘やかし過ぎても本人の為にならないというシルビアさんの主張により、オッレルスさんは静かに二人を見守るのでした。
十分ほど頑張った後どうにか自己流(正しいソレとはほんの少し違う持ち方)で箸を使い、食事に手をつける事が出来ました。
甘しょっぱいタレと白いご飯を口に入れると甘みが出るので、苗木フィアンマさんはジンギスカン定食を気にいったようです。







三人はどうする?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/02(月) 19:07:35.47 ID:gPWDTYVJ0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/07/02(月) 19:08:20.48 ID:gPWDTYVJ0<> 北海道以外の所に行く <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/02(月) 19:47:26.40 ID:XgLsPTUSO<> せっかく来たのにもうか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/02(月) 19:50:03.27 ID:Urniug5z0<> シルビアさん観光してないやん…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/07/02(月) 20:08:08.35 ID:epA4/3sz0<> シルビア忘れてたwww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/04(水) 04:51:50.92 ID:KZZKT2fSO<> フィアンマくん動物園とか連れてったりたいなー… <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/04(水) 10:34:25.93 ID:6cmOdcet0<>
三人は一度部屋に戻ってきました。
食休みも兼ねてベッドに腰かけながら、今後の話し合いをします。


オッレルス「旅に出たい欲求は満たされたか?」

フィアンマ「大分満たされたな」

オッレルス「じゃあ、別の場所に行こうか。シルビアは行きたい所、あったか?」

シルビア「いや、別に。フィアンマが満足したならそれで良い」

オッレルス「そうか。じゃあ、北海道以外の所に行こうと思うのだが」

シルビア「何処に行くの?」


苗木フィアンマさんを膝の上に座らせた状態で、オッレルスさんは悩みます。
お金はあるので割と何処でも行けるのですが、何分計画性の無い人なので、候補地を挙げてから決めるのです。


オッレルス「…」ウーン



旅行先候補地>>+2>>+3 <> 名無しNIPPER<>sage<>2012/07/04(水) 10:46:30.06 ID:k7IlWDDc0<> ksk
<> 名無しNIPPER<>sage<>2012/07/04(水) 10:46:57.14 ID:k7IlWDDc0<> 沖縄県 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/04(水) 11:04:58.56 ID:CGJCbUCs0<> 新潟県の寺泊 <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/04(水) 11:25:25.76 ID:6cmOdcet0<>
オッレルス「ひとまず、日本国内での移動にしようと思うんだ」

シルビア「なるべく国際線は使わない方が危なくないだろうしね」


候補地が二か所浮かんだオッレルスさんの言葉に、シルビアさんはそうのんびりと返しました。
ちなみにこの『危ない』は苗木フィアンマさんが誘拐される可能性のお話なのですが、当の本人は気にせずうとうととしています。


シルビア「日本国内にしても、何処に行くの? 候補は?」

オッレルス「沖縄か、新潟県の寺泊」

シルビア「後者はえらく限定的ね」

オッレルス「有名な市場があるからな」

シルビア「成る程」



どちらに行こう?

1.沖縄県

2.新潟県の寺泊



判定>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/04(水) 11:30:10.47 ID:KZZKT2fSO<> 2かな…ksk <> 名無しNIPPER<>sage<>2012/07/04(水) 11:32:03.66 ID:wapxtlqt0<> 2で <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/04(水) 11:44:05.90 ID:6cmOdcet0<>
オッレルス「さて、どちらにしようか」

シルビア「その新潟県の寺泊とやらが良い。この寒い北海道から、日本の中で最も暑いとされている沖縄へ急に移動したら体力が尽きる」

オッレルス「それもそうか」

フィアンマ「…移動、するのか」うとうと

オッレルス「そうだよ。寝てから行くか?」

フィアンマ「いや、いい」


ぶんぶん、と首を横に振って目を覚ました苗木フィアンマさんを降ろし、オッレルスさんは荷造りを始めました。
シルビアさんもそれに倣いつつ、移動方法についてオッレルスさんと話し合います。





少し時間はかかりましたが、どうにか新潟県の寺泊、そのホテルに到着しました。
北海道よりは寒くありません。とはいえ体感温度の問題なので、寒い事には変わりないのですが。
飛行機に危険性を感じたので、列車や電車やら、陸路を移動してやってきました。
ホテルの部屋の中に荷物を置き、使いやすいよう配置し、調度お昼になったのでどうしようかと悩みます。


オッレルス「食事するにも行動するにも、問題無い時間だろう」

シルビア「それもそうね」




三人はどうする?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/04(水) 11:45:34.62 ID:KZZKT2fSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/04(水) 11:47:33.80 ID:CGJCbUCs0<> マリンパークにかに食べに行く <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/07/04(水) 11:48:53.13 ID:CGJCbUCs0<> マリンパークは水族館だった

普通に蟹食べに行くで <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/04(水) 12:23:21.36 ID:KZZKT2fSO<> マリンパークにも飯食うとこくらいありそうだがなぁ… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/04(水) 12:28:59.18 ID:7X8kxziE0<> 能生でもよかったかなぁ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/04(水) 12:50:04.32 ID:KZZKT2fSO<> フィアンマくんになんか美味いもん食わしてやりたいがあんま思いつかねー… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/07/04(水) 13:01:48.22 ID:Nr9OH34l0<> ケーキバイキングに行かせてあげたい <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/04(水) 13:13:33.44 ID:R9tJggPq0<>
オッレルス「蟹を食べようと思うんだ」

シルビア「そういえば海産物が有名だったか、この辺り」

フィアンマ「あの美味い巨大蜘蛛か」

オッレルス「その覚え方はやめた方が良い。認識をその様に改めると後々困る事になる」


三人はお昼御飯に蟹を食べに行く事にしました。
ホテル内、一定時間でご飯を提供する場所へやってきた為、内容としては食べ放題です。
蟹の解体に四苦八苦する苗木フィアンマさんの為にシルビアさんが頑張ってくれました。


オッレルス「今更の事ながら、母親が板についているな、シルビア」

シルビア「こうも手のかかる子供が二人も居ればそうもなる」

オッレルス「二人?」キョトン

シルビア「アンタもだよ、馬鹿」

フィアンマ「母さん」

シルビア「ん?」

フィアンマ「ありがとう」

シルビア「…はいはい。どういたしまして」


三人はお昼ご飯を食べ終え、この後どうするか悩みます。





三人はどうする?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/04(水) 13:17:31.15 ID:KZZKT2fSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/04(水) 13:22:46.70 ID:NujFHtpO0<> 水族館行く <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/04(水) 14:53:51.25 ID:KZZKT2fSO<> あわきんとのデートでも行ったな。そー言えば。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/07/04(水) 15:14:45.60 ID:pQ3FMHga0<> 次に海行ったらあわきん撮影してたりして <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/04(水) 15:19:31.90 ID:KZZKT2fSO<> グラビア撮影してたしあり得なくはないなー。因みに長屋、お前iPhoneで書き込んでたりする? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/07/04(水) 15:23:14.65 ID:3W2ezpHw0<> Android <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/04(水) 15:29:51.34 ID:KZZKT2fSO<> 何だっけそれ?後今更ながらここで雑談しても大丈夫…だよな? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/07/04(水) 15:31:29.39 ID:3W2ezpHw0<> >>1が良いって言えば良いのだろうが…
わからん

Androidはあれだよ auとドコモ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/04(水) 15:32:28.16 ID:KZZKT2fSO<> それIDコロコロ変わる奴だっけ? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/04(水) 15:33:03.99 ID:3W2ezpHw0<> スマホですたい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/04(水) 15:35:32.55 ID:KZZKT2fSO<> ああそんなんだっけ。いや、ヤンデレの方でけっこうやってるやつとかアレ?IDちがうけど長屋か?コレ?みたいなんあったからさ。どのIDとは言わんが <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/07/04(水) 15:41:19.52 ID:3W2ezpHw0<> ヤンデレの長屋は多分大体俺
多分な多分 <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/05(木) 15:55:29.59 ID:VGjftsl30<>
三人は水族館へ行く事にしました。
のんびりとバスで移動し、歩く最中またしても苗木フィアンマさんは迷子になったのですが、今回はさほど問題に発展せず、合流出来ました。
水族館に到着し、チケットを購入すると中に入ります。
過去、一度水族館へ訪れた事のある苗木フィアンマさんですが、その時の思い出はとある人物に纏わる一切と共に記憶を"改竄"したので、覚えていません。
なので、純粋な気持ちで水族館の魚たちを眺めます。


フィアンマ「マンボウは食せるのか…」

オッレルス「君は食べる事しか考えていないだろう」

フィアンマ「結構食べ応えがありそうだと思ってな」

シルビア「別の観点で感動は覚えないの?」

フィアンマ「初めて来たとはいえ、そうそう毎回感動する訳でもないからな…」

シルビア「……」

オッレルス「……」


一度行った事はあるだろう、とは言わず、苗木フィアンマさんの気の向くまま、二人は好きに行かせてあげました。
連れ回される形ではありますが、邪気の無い様子にさほど疲れは覚えません。


フィアンマ(タコ…)

タコ「」スッ

フィアンマ「」びくっ


ヨーロッパ諸国では海の悪魔とも謳われる生き物が泳ぐ姿にちょっぴり恐怖を覚えたようです。





三人はどうする?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/05(木) 16:12:00.52 ID:kvYj2b+SO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/05(木) 16:13:21.45 ID:kYE6x17u0<> イルカショー見に行く <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/05(木) 16:23:53.58 ID:VGjftsl30<>
日本の水族館ではどこでもありがちなイルカショーを身に来ました。
此処に来るまでの流れで、苗木フィアンマさんを一人にしておくと人に着いていってしまうと分かった為、オッレルスさんは苗木フィアンマさんがどこかに行かないようちゃんと席に座らせます。


フィアンマ「…イルカは頭が良いな」

オッレルス「実際に計算しているのかどうかは研究中らしいが」

フィアンマ「イルカは魔術は使えんのか」

シルビア「多分無理」

フィアンマ「そうか…イルカを個人で飼う事は出来んのか」

シルビア「ダメ」

フィアンマ「…」じー

シルビア「ダ、メ」

フィアンマ「…」むー


イルカが足し算をしているショーの一幕を眺め、苗木フィアンマさんはイルカを飼いたいという気持ちになりました。
ちなみにイルカバルーンも欲しいと思ったのですが、シルビアさんに叱られたので諦めます。
実際、購入しても使い道が無いので、いつか苗木フィアンマさんも分かってくれることでしょう。


フィアンマ「この後はどうするんだ」

オッレルス「んー…>>623」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/05(木) 16:26:26.90 ID:kYE6x17u0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/05(木) 16:27:19.05 ID:kvYj2b+SO<> お土産物が見たい <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/05(木) 16:48:23.37 ID:VGjftsl30<>
オッレルス「んー…土産物が見たい」

フィアンマ「土産か…」


苗木フィアンマさんがそわそわ、としたのは、言うまでも無くクッキー等の甘味があるかどうか気になったからです。
口に出さずとも両親には伝わってしまうので、微笑ましい気分になりながら、三人は移動しました。
移動した先、観光客向けのお土産屋さんで、苗木フィアンマさんは甘い物の売り場から動こうとしません。
割とあからさまに子供っぽい駄々の捏ね方をしないので心配する必要はありませんが、オッレルスさんが断ったら今にも床にひっくり返って物を強請りそうです。
ただ、そんな精神状態へならないよう先にオッレルスさんが『三点』だけお土産を買うのを許してくれたので、現在、苗木フィアンマさんはうんうんと無言で悩んでいる訳です。
甘い物への執着を絶てる日は、果たして来るのでしょうか。


オッレルス「決まりそうか?」

シルビア「さっきからちっともこの辺りから離れないでうろうろしてるみたいだけど」

フィアンマ「む…」





お土産に何を買う?(複数不可。一レスにつき一品)>>+2>>+3>>+4 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/05(木) 16:51:08.85 ID:2kPmBAUv0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/05(木) 16:58:18.00 ID:kYE6x17u0<> イルカ形のクッキー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/07/05(木) 17:14:48.70 ID:2kPmBAUv0<> イルカ型の浮き輪的なアレ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/05(木) 17:18:58.93 ID:kvYj2b+SO<> イルカのぬいぐるみ
食用マンボウ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/05(木) 17:20:14.92 ID:kYE6x17u0<> >>628
複数不可だぞ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/05(木) 17:28:27.92 ID:kvYj2b+SO<> やべ。教えてくれてありがとう。いつも通りのノリかと思ったわぬいぐるみ1択で <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/06(金) 18:48:58.40 ID:6ScTMWvY0<>
フィアンマ「これとこれとこれが欲しい」

オッレルス「構わないが、そんなにイルカが気に入ったのか」

フィアンマ「本当に飼育したい位だ。…母さんがダメだと言うし、諦めるが」

シルビア「将来広い豪邸でも買ったらやる事ね」

フィアンマ「豪邸か…」


イルカの形をしたクッキー、イルカの浮輪、イルカのぬいぐるみ(大)を買ってもらった苗木フィアンマさんは、大きな袋片手にだいぶご満悦の様子です。
恐らくお家に帰ったら浮輪を枕元に置いて、ぬいぐるみを抱きしめながら眠る予定です。

疲れたので、一旦ホテルに帰ってきました。
シルビアさんは単独で行きたいところがあるらしいので、ホテルの部屋で合流する事にしました。
先に帰ってきたオッレルスさんと苗木フィアンマさんはベッドに座ります。
苗木フィアンマさんがやたらと構って欲しそうなので、オッレルスさんはイルカの浮輪でちょっとしたバレーで遊んであげる事にしました。
紙風船のように、手でぽんぽんとして遊ぶのですが、お部屋が広いでやり応えがあります。
とはいえあまり騒ぎ過ぎてしまうと他の宿泊客に迷惑がかかってしまうため、なるべく静かにぽんぽんと遊びます。
オッレルスさんは動く気力が無いのか、『北欧王座』でのんびりと返してあげます。
苗木フィアンマさんは猫の様にべちべちとはたき返して楽しそうです。


オッレルス「…旅行は、楽しいか?」

フィアンマ「>>633」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/06(金) 19:16:55.88 ID:smT8COUSO<> フィアンマくん可愛いよォ!!!ハァハァ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/06(金) 19:41:22.36 ID:eoIRfjU50<> すっっっっっごく楽しい!!!♪(超満面の笑顔) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<><>2012/07/06(金) 20:00:19.94 ID:W4s1YTr50<> とても(にっこり) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/07/06(金) 23:03:31.98 ID:1j7vRz9X0<> そういえばこれでも見た目19歳なんだよな... <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/07(土) 00:16:25.65 ID:caccdjjSO<> 脳内補完では5才児でも周りからみたら発達障害の子か… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)<>sage<>2012/07/07(土) 00:21:30.30 ID:TnD5B9/AO<> 発達障害か精神病(幼児退行)か…
印象が可愛い内は歳相応ではないのでしょう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/07(土) 01:25:40.31 ID:caccdjjSO<> 何か泣けて来た…(´;ω;`) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/07(土) 08:48:14.58 ID:/sstn9ok0<> 成長速度が早すぎるのも問題だなぁ <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/07(土) 11:48:05.02 ID:P1efuG8e0<>
フィアンマ「すっっっっっごく楽しい!!!♪」

オッレルス「そうか。それなら良いんだ」

フィアンマ「オッレルスは楽しくないのか」

オッレルス「楽しい、という感覚が未だに、いまいち掴めなくてね。ただ、君が明るいと安心する」

フィアンマ「?」

オッレルス「他人が何と言おうと、俺にとって君は良い子で、自慢の息子だ」

フィアンマ「…唐突に褒めるな、こそばゆいだろう」

オッレルス「ふふ、叱って欲しいのか? …楽しいのは結構なのだが、知らない人にくっついていくのはやめてくれ。心臓に悪い」

フィアンマ「別に知らない人ではないのだが」

オッレルス「自己紹介し合っても知らない人には変わらないだろう。同年代ならまだしも、大人に着いて行くと色々と危険もあるんだ。君は分かっていないようだが」


浮輪を片付け、イルカのぬいぐるみを抱っこしつつ苗木フィアンマさんは不思議そうに首を傾げます。
純粋だからか、『知らない人』の定義が不安定なのです。
これは一度学校に入れてみるべきなのだろうか、いやしかしそれも心配だ、と思いつつ、オッレルスさんは苗木フィアンマさんの頭を撫でて優しく諭します。
世の中には悪い人が居るので、みだりについていくと危ない事。
いつも心配している事。シルビアさんも心配に思っている事。
怒られるのではなく叱られている為、苗木フィアンマさんは別段反感を示す事も無く反省します。


フィアンマ「…どういった人間なら同行しても問題無いんだ」

オッレルス「>>642」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/07(土) 11:50:27.48 ID:d5qL3/JB0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/07(土) 12:04:54.88 ID:7Bpn0IDb0<> 顔を知っている事と相手もお前を知っていたら問題は無い <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/09(月) 20:14:30.49 ID:TqmC9wPU0<>
オッレルス「顔を知っている事と、相手もお前を知っていたら問題は無い」

フィアンマ「…」むー


自分を知っている、の範囲や基準がいまいち掴めず、苗木フィアンマさんはうんうんと悩みました。
しかし結論は出なかったので、なるべくオッレルスさんやシルビアさんから離れなければ良いのだと結論付けます。


フィアンマ「母さん帰ってこないな」

オッレルス「先程連絡があったよ。後一時間程で帰ってくるそうだ」

フィアンマ「そうか」


オッレルスさんの言葉に頷き、ぬいぐるみの頭を撫でてぱたぱたと脚を揺らしながら、どことなく落ち込む苗木フィアンマさん。
強く叱った覚えの無いオッレルスさんは少し困った様子で苗木フィアンマさんの頭を優しく撫でた後、そっと問いかけます。


オッレルス「落ち込んでいるように見えるが、どうした?」

フィアンマ「別に落ち込んでなど、」

オッレルス「落ち込んでいるようにしか見えないが」

フィアンマ「……>>645」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/09(月) 20:15:58.22 ID:pa9d8AzSO<> こっちは久々な更新だなワッフルワッフルksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/09(月) 20:18:57.13 ID:JnxqerF10<> どうしたら自分を知っている人なのか <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/09(月) 20:40:41.76 ID:TqmC9wPU0<>
フィアンマ「……どうしたら自分を知っている人なのか。俺様には把握出来ん」

オッレルス「そうだな、…俺も説明し辛いが…最低限、相手の名前を君が把握していて、相手方が君に頻繁に優しく話しかけて…いや、いっその事こうしよう」

フィアンマ「…?」きょとん

オッレルス「二十歳以上と思われる人間とは付き合うな」

フィアンマ「一切関わるな、ということか」

オッレルス「そうだよ。話しかけられても無視をする」

フィアンマ「無視をしたら相手方が傷つくだろう」

オッレルス「まともに相手をしたら、君はついていってしまうだろう」


否定できない、と黙り込んだ苗木フィアンマさんの様子を見ながら、オッレルスさんは畳みかけます。
苗木フィアンマさんのことを思えばこそ、出てくる発言なのです。


オッレルス「俺は君が心配なんだ」

フィアンマ「でも、」

オッレルス「君は、世界の見知らぬ人々と、俺との生活。どちらが好きなんだ?」

フィアンマ「う、」

オッレルス「…」

フィアンマ「…>>648」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/09(月) 20:42:18.97 ID:JnxqerF10<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/09(月) 20:42:35.80 ID:pa9d8AzSO<> なんか恋人が嫉妬してるみてーだwwwwwwksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/09(月) 20:47:23.59 ID:bmX4AmNLo<> オッレルスとの生活
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/09(月) 20:47:23.89 ID:Y1xM7Jro0<> お父さんたちとのが楽しいし好き <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/09(月) 21:16:56.24 ID:TqmC9wPU0<>
フィアンマ「…オッレルスとの生活」

オッレルス「なら、約束出来るか?」

フィアンマ「一生涯、なのか?」

オッレルス「いつか許可は出すよ。その日まで」

オッレルス(もう少し大人になった時には、構わないのだが。今はまだ人を疑う事すらよく分かっていないからな)

フィアンマ「なら、約束する」


はい、と小指を差し出す苗木フィアンマさんに、オッレルスさんは首を傾げます。
苗木フィアンマさんはしばし悩んだ後、軽く説明する事にしました。


フィアンマ「極東の国の約束事の時に交わすもので、ユビキリというそうだ」

オッレルス「そうなのか。物知りだな」

フィアンマ「読書が趣味だからな。だから、オッレルスも小指を出してくれ」


オッレルスさんは言われるままに、小指を差し出します。
苗木フィアンマさんは満足そうな表情を浮かべると小指を絡め、のんびりと唄います。


フィアンマ「『指切り拳万、嘘吐いたら針…』」


千本、と言いかけ、飲むのは嫌だと考えた苗木フィアンマさんはぶんぶんと首を横に振りました。
仕切り直して唄います。


フィアンマ「『指切り拳万、嘘吐いたらお菓子我慢する』」

オッレルス「君の口からお菓子を我慢、という言葉が出るとはな」

フィアンマ「約束するのであれば、それなりの罰則があった方が効果的だろう」

オッレルス「本来の歌詞は?」

フィアンマ「針を千本呑まされるそうだ」

オッレルス「痛々しいな。別にそう約束しても、俺もそんな事はしないよ」


そう会話していると、ガチャリとドアが開きました。


シルビア「ただいま」

フィアンマ「お帰り」

オッレルス「お帰り。調子は大丈夫か?」

シルビア「元気も元気。何かあった?」

オッレルス「>>653」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/09(月) 21:17:42.60 ID:pa9d8AzSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/09(月) 21:24:13.30 ID:pa9d8AzSO<> ん?フィアンマが御菓子我慢するそうだ。 <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/09(月) 21:36:27.81 ID:TqmC9wPU0<>
オッレルス「ん? フィアンマがお菓子を我慢するそうだ」

シルビア「随分と思いきった事を」

フィアンマ「いつもじゃない」

シルビア「あれ、誓いを立てた訳じゃなかったの?」

オッレルス「詳しく言うと、約束を破った場合、お菓子を我慢すると」

シルビア「知らない人にはついていかない、とでも約束させた訳?」

オッレルス「まぁ、そんなところかな」

オッレルス(過保護になってしまうのは、本当の親でない引け目から、ではないと思いたいが)

シルビア(いくら何でも誰彼問わずついていけば、いつか本当に危険な目に遭うからね)


二人の心中も知らず、苗木フィアンマさんは呑気に脚をぱたつかせます。
苗木フィアンマさん本人含め誰も分かってはいませんが、心が傷つくと精神的成長が退行してしまうのです。
逆に言えば、完全に成熟しきってしまえばもう傷ついてもへっちゃらです。
シルビアさんは元気だけれども疲れてはいるのか、ベッドに座って一息つきます。
苗木フィアンマさんは甘える対象を変え、シルビアさんに近寄ってくっつきました。
シルビアさんは薄く、優しい笑みを浮かべながら苗木フィアンマさんの頭を撫でてあげます。





三人はどうする?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/09(月) 21:38:45.52 ID:bmX4AmNLo<> そのままグッスリ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/09(月) 21:42:02.38 ID:8yiEdlJZ0<> 一緒にお風呂に入る <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/09(月) 22:01:10.46 ID:JnxqerF10<> 結標さんの件でどれ位退行してしまったのか…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/09(月) 22:02:37.85 ID:pa9d8AzSO<> 客観的に見たら凄い光景なのでわないだろうか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/10(火) 20:01:44.65 ID:aSVDWphl0<> ここのオッレルスさんには人間らしさを取り戻すを通り越してうちの子可愛いいいいい!
ってなってジタバタする駄目人間になって貰いたい。 <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/10(火) 23:34:48.83 ID:x76H8BCz0<>
もうだいぶお外も暗くなったので、三人はお風呂に入る事にしました。
ホテル内のお風呂ですがだいぶ広いので、三人余裕で入る事が出来ます。
一応浴槽にお湯を張ってみました。


オッレルス「百秒数えるのがセオリーだったか」

シルビア「もう既にトマトみたいな色合いになってるけど」

フィアンマ「む、…っぐ…」


オッレルスさんに身体、シルビアさんに髪を洗ってもらった苗木フィアンマさんは湯船に浸かってみました。
しかし、そんな習慣は今まで無かった為、既にのぼせそうです。
仕方がないので、お水を足して水温を下げてあげました。
多少は居易くなったのか、苗木フィアンマさんは浴槽の縁にぺたりとほっぺたをつけます。
冷たくて気持ち良いのかもしれません。
シルビアさんは髪を洗い終わり、オッレルスさんを見やります。


オッレルス「フィアンマ」

フィアンマ「ん?」

オッレルス「俺とシルビア、どっちと湯船に浸かる?」


オッレルスさんの提案にうーん、と悩み、ほっぺたを縁にくっつけたまま、苗木フィアンマさんは悩みます。
というのも、浴槽に入れるのは後一人が限度なのです。
多分、ここで入ると言った方が残り、もう片方は先に上がるのでしょう。



1.シルビアさんと浸かる

2.オッレルスさんと浸かる





判定>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/10(火) 23:36:17.96 ID:pY19Zfb1o<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/10(火) 23:36:31.08 ID:aSVDWphl0<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/10(火) 23:37:09.89 ID:K1s/eVkj0<> 1 <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/10(火) 23:57:58.98 ID:x76H8BCz0<>
うんうんと悩み、苗木フィアンマさんは答えました。


フィアンマ「母さんと入る」

オッレルス「そうか。じゃあ、俺は先に上がっているよ。何かあったら呼んでくれ」

シルビア「分かった」


苗木フィアンマさんの答えに頷くと、オッレルスさんはお風呂場から出て行きました。
シルビアさんは浴槽の空いたスペース、湯船に浸かると、苗木フィアンマさんの頭を撫でます。
あくまで女性や女の子ではなくお母さんという認識なので、シルビアさんは怖くありません。
シルビアさんはしばらく苗木フィアンマさんの頭をなでなでした後、幼児を母親が抱き抱えるように、そっと後ろから抱きしめ返します。


フィアンマ「ん、…」

シルビア「…私は、アンタが羨ましい」

フィアンマ「?」

シルビア「あの大馬鹿の一番は、どうなったってアンタだから。私はずっと昔から一緒に居たけど、結局アイツの一番にはなれなかった。あの虚ろさを取り除いてやりたいと思ったけど、私じゃ役不足だった。無邪気じゃなかったからか、それは分からない」

フィアンマ「…母さん」

シルビア「私が大怪我をしても、心配したり、手当はしてくれるだろう。根本的にはお人よしだから。でも、アンタが大怪我をしたら、アイツはそれだけで顔を真っ青にする」

フィアンマ「……」

シルビア「覚えてる? アンタがもっともっと小さかった時、うっかり泣かせちゃって、アイツ、私に助けを求めてきたんだ。あの鉄面皮で、全てどうでもいいって思ってしまってる状態だったのに」

フィアンマ「……、…」

シルビア「別に叱ってる訳じゃないんだから、そんな顔しないの。…最初はちょっとばかし悔しかったんだけど、今は違う」

フィアンマ「……」

シルビア「私も、フィアンマが大事だから」

フィアンマ「…」

シルビア「どうしてかな。多分、アンタには人に好きになってもらう才能があるんだと思う。アイツには少し気持ちは劣るかもしれないけど、私も、フィアンマを大事な子供だと思ってるよ。手はかかるけど、ま、それも楽しい」

フィアンマ「…俺様も、母さんが大好きだよ」

シルビア「…>>666」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/11(水) 00:00:37.41 ID:XEyeaiFSO<> 何かスゲー泣けるわ( TДT)ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/11(水) 00:01:07.47 ID:jGJmjnEU0<> ありがとう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/13(金) 17:47:48.40 ID:qwz73zMSO<> フィアンマ「…なぁ母さん、3日も風呂に入りっぱなしは辛い」

シルビア「大人の事情。後あの浮気野郎は風呂から上がったら殴るわ」


オッレルス「タダイマ」



結局、こっちも早く読みたいって訳よ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/13(金) 18:19:10.93 ID:1M4Jq7Ygo<> 浮気野郎は浮気した相手を学園都市までぶっ飛ばしました。

<>
◆2/3UkhVg4u1D<>sage<>2012/07/13(金) 18:26:29.81 ID:R4+w2seAO<> 《パソコンが壊れてるので、明日パソコンが届いたら夜こちらも更新します…》 <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/14(土) 21:18:14.22 ID:49vqSxuG0<> 《>>664 ×抱きしめ返し ○抱きしめ》


シルビア「…ありがとう」

フィアンマ「…ん」


段々逆上せそうになってきたので、苗木フィアンマさんとシルビアさんはお風呂から上がる事にしました。
シルビアさんは女性の為身につけるものが多いので、先に着替え終わった苗木フィアンマさんは脱衣所から部屋に戻ります。
何やら悩んだ様子のオッレルスさんに近寄ると、オッレルスさんは苗木フィアンマさんを見、何かを差し出してきます。
どうやらアイスクリームのようです。ただ、日本のものなので、イタリアのそれとは多少勝手が違います。
二つに割るタイプなのでしょうか。
ちなみに、モデルイメージとしてはパ○コです。


フィアンマ「……」うーん


オッレルスさんのお隣に座り、苗木フィアンマさんはアイスをじっと見つめて悩みます。
どうすれば開けられるのでしょうか。


フィアンマ「…ところでこれは何味なんだ?」

オッレルス「>>672味だ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/14(土) 21:20:59.37 ID:CnZMO6ZSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/14(土) 21:28:05.34 ID:CnZMO6ZSO<> モッツァレラチーズ <> 名無しNIPPER<>sage<>2012/07/14(土) 21:28:35.54 ID:NthwUEGAO<> ぶどう味 <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/15(日) 11:25:04.51 ID:utUf4IN00<>
オッレルス「モッツァレラチーズ味だ」

フィアンマ「チーズがアイスになるのか…」


日本の技術力に感心しながら、苗穂フィアンマさんはぱたぱたと脚を揺らしながら、どうにか開封しました。
順番が前後してしまいましたが、パキリと二つに折って、一本オッレルスさんに差し出します。
オッレルスさんが素直に受け取り、二人して口に銜えたところで、シルビアさんが脱衣所から出てきました。


シルビア「実際親子なんだけど、本当に親子っぽいな、アンタ達は」

オッレルス「うん?」

フィアンマ「ん?」


もごもご、とアイスを食べ、ビニールの吸い口を行儀悪くあぐあぐと噛みながら、苗木フィアンマさんは首を傾げます。
シルビアさんは思い出したように、ため息交じりの残念そうな調子で言いました。


シルビア「イギリスの方からちょっと強い呼び出しがかかってるから流石に一度帰らないといけないんだけど、アンタはどうする?」

オッレルス「どうする、というと?」

シルビア「いや、一応の確認。フィアンマはそっちについていった方が良いだろうから、何すんのかと」

オッレルス「あぁ、そういうことか。ざっくりと話せば…」

シルビア「話せば?」

オッレルス「>>676」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/15(日) 11:46:29.32 ID:nu3dqe2SO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/15(日) 12:10:29.33 ID:nu3dqe2SO<> 折角の家族旅行なのに仕事とか…まぁ、他の国々をブラブラしてくるよ <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/15(日) 13:14:30.54 ID:3Tgz4X620<>
オッレルス「折角の家族旅行なのに仕事か…まぁ、他の国々をブラブラとしてくるよ。フィアンマが飽きるまで」

シルビア「そ。ま、さっさと済ませて、合流出来たらするから」


期間は不明だと肩を竦め、シルビアさんは荷物を纏めます。
元々汚くしていた訳ではないので、あっという間にお片づけが済みました。
シルビアさんは苗木フィアンマさんに近寄り、優しく頭を撫で、目線を合わせます。


シルビア「良い子にしてるのよ」

フィアンマ「…、…ん」

シルビア「知らない人に着いていかない事。ま、コイツに引っ付いていれば心配は無いだろうけど。それから、甘い物だけじゃなくて、普通にご飯も食べる事。分かった?」

フィアンマ「あぁ」


よしよし、と苗木フィアンマさんの頭を撫でたシルビアさんはのんびりと伸びをし、荷物を持って部屋から出て行きました。
少々寂しさを覚えビニールを噛み、苗木フィアンマさんは時計を見ます。


フィアンマ「慌しいな」

オッレルス「まぁ、色々と事情があるんだ」

フィアンマ「まだ夜だというのに」

オッレルス「いつでも昼や夕方、明るい内に場所を発てるとは限らないからな」

フィアンマ「そんなものか」

オッレルス「そんなものだよ」


アイスを食べ終わった二人はゴミを捨て、暇になりました。
やる事が無いので、取りとめもない話をします。


フィアンマ「オッレルスは子供の頃、どのような子供だったんだ」

オッレルス「難しいな…>>679」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/15(日) 13:15:30.20 ID:nu3dqe2SO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/15(日) 14:13:37.37 ID:nu3dqe2SO<> んー…一言で言うなら、「人の役に立ちたい病」にかかってるような子、かな <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/16(月) 10:43:35.10 ID:PlAaeUnh0<>
オッレルス「難しいな…んー…一言で言うなら、『人の役に立ちたい病』にかかってるような子、かな」

フィアンマ「"『人の役に立ちたい病』"?」

オッレルス「人だけ、という訳でもなかったが。困っている人を見つけては、助けたいと思っている偽善に満ち溢れた嫌な子供だったよ。周囲からの評価は良かったが」

フィアンマ「人助けは良い事じゃないのか」

オッレルス「それを純粋な気持ちで行えば、な。過去の俺の場合、救えたかどうかは問題じゃなくて、自分がそれに取り組めたかどうかしか重要じゃなかったんだ」

フィアンマ「?」

オッレルス「…そうだな。たとえば、フィアンマは勉強をするだろう。勉強自体は良い事だ」

フィアンマ「? あぁ」

オッレルス「で、まぁ、物知りになると、俺は君を褒める」

フィアンマ「あぁ、そうだな」

オッレルス「その間は問題無いんだ。ただ、褒めてもらうために勉強するというのは、もはや良い事じゃない」

フィアンマ「…何となく理解はした」

オッレルス「そういうことだ」


理解してくれたらしい苗木フィアンマさんの頭を、よしよし、と撫でながらオッレルスさんはそう答えます。


オッレルス「ありがとうって言われたい訳でもなかった。良い事をした、人助けをしたという自覚が欲しかったんだ。今考えても醜い」

フィアンマ「でも、それで助かった人も居るのだろう」

オッレルス「どうかな。砂漠で喉の渇きに苦しんでいる人間に甘いジュースを与えても、ほんの一時渇きが癒えるだけで、本当にその人を救えた訳じゃない」

フィアンマ「ほんの一時でも癒せたならそれで良いだろうに」

オッレルス「どうかな」


苗木フィアンマさんの髪をさらさらと撫で、オッレルスさんは困ったように笑います。


オッレルス「…結局、俺は本当に助けなければならないものは、捨てたんだ」

フィアンマ「?」

オッレルス「魔神になる儀式の途中、傷ついた猫を見つけたんだ。本当なら、その時、猫を拾い上げて獣医を探し回るべきだった。そうしていれば、魔神にはなれていなかっただろうが…それでも、大切なものを失う事も無かった。だけど、俺は猫と一緒に感情も捨てた。大事なものを捨てて、こんな力を手に入れた。守りたいものも無かったくせに。だから、ずっと後悔していたんだ。……だから、君を初めて見つけた時、拾い上げたんだろうな。結局、俺は今も昔も偽善者なんだ」


オッレルスさんの言葉を聞きながら、苗木フィアンマさんはちょっぴり回想してみます。

『…君、名前は?』

『…ふぃあんま』

『…親は居るのか?』

『…』

『なら、此処で会ったのも何かの縁だ。私の名前はオッレルス。良かったら、一緒においで。昨日まで子供達が居たのだが…今や男一人の寂しいアパート、それで良ければ』



フィアンマ「…偽善者などではない。俺様は、お前に拾われてよかったと思っている。何が、どうして一人で居たのかは分からないが、少なくとも、お前でない誰かではなく、オッレルスでよかったと、そう思っているんだ。だから、そこに関しては卑下するな。俺様は猫ではない」

オッレルス「…>>682」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/16(月) 12:29:41.73 ID:Cv+MmOcSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/16(月) 12:49:23.03 ID:Cv+MmOcSO<> そうかい?でも本当に俺でよかったのかはわからないじゃないか?例えば、君を拾ったのが俺じゃなく、もっと大金持ちな人だったなら?もっと優しい人なら?ああ、男の子は父親よりも母親が好きなものだし、女性だったら?
こんな事言うと君には酷かもしれないが、考えてみればきっと俺は、君を見つけた時、一人でいさせるのが嫌で、見捨てて、また罪悪感に苛まれるのが辛いから拾っただけなんだ…やっぱり偽善者じゃないかな? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/16(月) 12:54:35.23 ID:HUMiXJ2o0<> >>682

よぉオッサン <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/16(月) 12:56:30.00 ID:Cv+MmOcSO<> オッサン言うなやwwwwwwまだ20代前半戦だクソッタレwwwwww <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/16(月) 16:36:21.66 ID:lyFRxAcu0<>
オッレルス「…そうかい? でも、本当に俺でよかったのかはわからないじゃないか? 例えば、君を拾ったのが俺じゃなく、もっと大金持ちな人だったなら? もっと優しい人なら? ああ、男の子は父親よりも母親が好きなものだし、女性だったら? こんな事を言うと君には酷かもしれないが、考えてみれば、きっと俺は、君を見つけた時、一人でいさせるのが嫌で、見捨てて、また罪悪感に苛まれるのが辛いから拾っただけなんだ…やっぱり偽善者じゃないかな?」


泣きたいけど泣けない。
そう形容するが一番ふさわしいであろう曖昧な笑みを浮かべ、オッレルスはそう言った。
馬鹿な男だ、とフィアンマは思う。
偽善の本来の意味を、まるで理解出来ていない、と。
フィアンマはオッレルスを見据え、静かに首を横に振る。
きっぱりと否定するために。馬鹿馬鹿しい卑下幻想を、ここで殺してしまうために。


フィアンマ「金持ちだから何だ。優しければ何だというんだ。そんな条件、俺様を甘やかす要因になるだけではないか。特に意味などない。そもそも、原因不明だが俺様は女が嫌いだ。だから求めない。お前は偽善という言葉の意味を本当に理解しているのか? 見せ掛けの善行という意味を。お前は俺様を拾うだけでなく、今日までこうして面倒を見てきたじゃないか。母さんがこの家に来る前から、俺様に対して真摯に接していたじゃないか。俺様にこの家に居ても構わないと、子供だと思っていると、そう言っただろう。その言葉を自分で否定してしまうのか。ふざけるなよ。俺様はお前が良いんだ。でなければついてこなかった。お前だからこそ、無意識の内に身を預けようと思った。お前の罪悪感など知るものか。お前が俺様を哀れんだだけではなく、俺様がお前を選んだんだ。胸を張れ、魔神。お前は、曲がりなりにも俺様の父親のつもりなのだろう」

オッレルス「……」

フィアンマ「本当の偽善者であれば俺様に一晩の寝床を貸しただけで、誰かに任せているさ。今までお前が、関係の浅かった子供達へしてきたように。少なくとも、俺様と今こうしてまだ過ごしている時点で、お前は偽善者なんかじゃない」

オッレルス「……」

フィアンマ「…今までオッレルスがどれだけのものを捨ててきたのか、傷つけてきたのか、俺様は知らん。知る必要も、特には無い。だが、俺様にとっての親は、母さん…シルビアという女性と、オッレルスだけだ。家族と呼べるのも、な」

オッレルス「…そう、か」


困ったように笑ったまま、オッレルスの目の端から甘い塩気を含んだ液体が流れる。
涙だと自覚することもできないまま、オッレルスは下唇を噛み、フィアンマの言葉をかみ締める。
もう偽善者じゃない。あの頃の自分とは違う。


フィアンマ(何故泣くんだ)おろおろ


一方、苗木フィアンマさんは泣いてしまったオッレルスさんにあたふたとしながら黙り込みます。







苗木はどうする?>>+2
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/16(月) 16:43:41.96 ID:Cv+MmOcSO<> マジ泣いたksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/16(月) 16:44:16.15 ID:5IrnIymO0<> オッレルスさんの頭をなでなでする <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/18(水) 15:14:55.20 ID:6BEpDWwK0<>
フィアンマ「…泣くな」


苗木フィアンマさんはそっと手を伸ばし、オッレルスさんの頭を撫でてあげました。
オッレルスさんは困ったように笑って、涙を拭いながら深呼吸します。


オッレルス「…すまないな」

フィアンマ「謝罪は不要だ」


しばらく泣いて、泣き止んだオッレルスさんにハグを仕掛けつつ、苗木フィアンマさんは欠伸を堪えます。
もう夜遅いので、眠くなってしまったようです。


オッレルス「寝ようか」

フィアンマ「ん、」


オッレルスさんに言われるまま、苗木フィアンマさんはぎゅっぎゅとハグをした後離れて自分のベッドに潜り込みました。
旅行生活とは気付かずに肩肘を張ってしまうものなので、休める時に身体を休めなければいけません。
お部屋の電気を消し、二人は眠りに就く事にしました。
オッレルスさんは何だか憑き物が落ちたような、そんなすっきりとした気分でした。
どんなことに対しても、素直に笑って、素直に泣けそうです。
今夜は良い夢が見られそうです。




翌朝、オッレルスさんが目を覚ますと、苗木フィアンマさんは少し恨めしそうな顔でじっとオッレルスさんを見つめていました。
付き合いが長いので、何か言われずとも大体掴めます。
時計を見やるとお昼の時間帯でした。恐らく苗木フィアンマさんはお腹が空いてもオッレルスさんを起こすまいと我慢していたのでしょう。






オッレルスはどうする?>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海)<>sage<>2012/07/18(水) 15:17:04.62 ID:0nIr6ZKAO<> ksk <> 名無しNIPPER<>sage<>2012/07/18(水) 15:17:14.13 ID:kDtzQMIW0<> ラーメン二郎に行く <> 名無しNIPPER<>sage<>2012/07/18(水) 15:18:20.30 ID:kDtzQMIW0<> ラーメン二郎に一緒に行くってことね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/18(水) 15:25:51.85 ID:qpyY9gGSO<> 長屋か…二郎好きねwwwwww <> 名無しNIPPER<>sage<>2012/07/18(水) 15:30:51.23 ID:goh2QpEp0<> 地元には二郎無いんだがな
派生店ならある
麺とび六方て店だ <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/18(水) 15:37:00.73 ID:6BEpDWwK0<>
オッレルス「…おはよう」

フィアンマ「…もう、昼だ」

オッレルス「…すまない。多量に食事させてあげるから、そんな顔をしないでくれ」

フィアンマ「……」くきゅるる


腹の虫が鳴く音は可愛らしいものですが、苗木フィアンマさんの瞳は据わっています。
何というか、少年に向かって『お前はメインディッシュだ』とでも言っていそうな顔です。
哀れみを誘うような様相の苗木フィアンマさんにそう言うと、オッレルスさんは軽く着替えてお外に出ました。
ラーメンを食べさせてあげようと思います。




そんな訳で、ラーメン『二郎』へとやって来ました。少し移動に時間がかかりました。
いたって普通の、野菜マシニンニク抜きを注文したのですが、運ばれてきたのはとてつもない量です。
しかしこう見えて苗木フィアンマさんもオッレルスさんも沢山食べる方なので、頓着せず食べ進めます。
一時間と経たずに食べ終わると、何となく察したルールによりテーブルを拭いた後出てきました。


フィアンマ「満腹だ」

オッレルス「そうか、良かった」

フィアンマ「…この後はどうするんだ」

オッレルス「>>696」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/18(水) 16:08:59.92 ID:qpyY9gGSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/18(水) 16:15:52.53 ID:rMuMKUmu0<> シルビアでも迎えに行くか <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/18(水) 16:32:21.33 ID:6BEpDWwK0<>
オッレルス「シルビアでも迎えに行くか」

フィアンマ「あぁ」

オッレルス「とはいえ、少し食休みと…荷物の片付けもしないとな」

フィアンマ「オッレルス、」

オッレルス「うん?」


魔術的な手段を用い、二人は早くホテルに戻ってきました。
オッレルスさんの言葉に、苗木フィアンマさんはこくりと頷きます。
そして聞き返すような調子の言葉を放った為、オッレルスさんはホテルの部屋に入りながら聞き返すのでした。


フィアンマ「…旅行、楽しかった。しばらく旅に出なくても、もう大丈夫だ」

オッレルス「…そうか。なら、シルビアを迎えに行って、三人で帰ろう」

フィアンマ「ん」


こくん、と苗木フィアンマさんは頷きます。
そして二人でいそいそと荷造りを済ませると、空港へ向かいました。
幸い天気は悪く無いので、そんなに心配しなくても順調にイギリスへ向かえるでしょう。





イギリスへやって来ました。
通信術式を使ったところ、シルビアさんはお仕事が終わったところのようです。
迎えに行くよ、と伝えたところ、気をつけて、と言われました。
今は雑用をこなして時間を潰しながら二人を待っているようです。


オッレルス「フィアンマ、ってまたか…」


荷物を一時とある場所に預け、オッレルスさんは苗木フィアンマさんに話しかけようとしたのですが。
しかし、苗木フィアンマさんはまたしても迷子になっていました。
オッレルスさんが荷物で手一杯だったため、手を繋いでいなかった事が原因かもしれません。


オッレルス「…はぁ」


ひとまず何かに巻き込まれていなければ良いが、と思いつつ、オッレルスさんはため息をつきます。







苗木が一緒に居る人(禁書キャラ名。且つ未成年、もしくは未成年に見えるキャラ名)>>+2 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/18(水) 16:42:01.73 ID:qpyY9gGSO<> じゃあ神裂さんはアウトかn <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/18(水) 16:44:51.44 ID:kDtzQMIW0<> オリアナに襲われてる(逆レイプ) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/18(水) 16:46:00.81 ID:qpyY9gGSO<> あーあー……止めを刺しよった…… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/07/18(水) 16:47:38.51 ID:kDtzQMIW0<> ひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/18(水) 17:00:19.72 ID:5TBszcVZ0<> 未成年じゃないし無効だよね?安価下だよね?
佐天さんで <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/18(水) 17:01:06.14 ID:qpyY9gGSO<> オリアナさん18才だよ一応公式で <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/18(水) 17:03:25.13 ID:YVqEP4zJ0<> オリアナは18歳です残念でした <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/18(水) 17:04:47.53 ID:qpyY9gGSO<> まぁ、24くらいにしか見えないから安価↓の可能性もあるが <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/18(水) 17:06:33.29 ID:5TBszcVZ0<> マジかよおおおお!いやああああああ!やだああああああ!
フィアンマくんをどこまで苦しめる気なんだよおおおおお! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/18(水) 17:12:44.20 ID:YVqEP4zJ0<> あわきんの方が良かったかな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/18(水) 17:17:39.20 ID:qpyY9gGSO<> 身体的成長と精神が比例してないだけだったが、マジで精神的疾患を患いそうだなフィアンマくん <> ◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/18(水) 19:25:50.29 ID:1Mv4b9Lr0<>
オッレルスさんに心配されている苗木フィアンマさんはというと、とある女性に路地裏にて押し倒されていました。
正確には、壁へ身体が押し付けられているのと、怖くて吐き気がするのとで脚が震えて逃げ出せない、といった様子です。
涙目で苗木フィアンマさんは辺りへ視線を巡らせるも、味方はおろか人も居ません。


オリアナ「そんなに怯えなくても大丈夫よ?」

フィアンマ「…う、」


ズボンのベルトを緩められ、苗木フィアンマさんは身を強張らせます。
忘れていたはずのトラウマを引きずり出され、吐き気が我慢出来ないレベルまでこみ上げてきました。
ナイスバディな金髪のお姉さんは楽しそうに笑い、苗木フィアンマさんの胸元を撫でます。
辛くて苦しくて、うぅ、と泣き出した苗木フィアンマさんは、ぐすぐすと泣きながら目を瞑ります。


????「『Flere210(その涙の理由を変える者』、」

オリアナ「っきゃ!」

フィアンマ「あ、れ?」


お姉さんの手が苗木フィアンマさんの性器にかかり、次の瞬間苗木フィアンマさんは誰かに抱えられました。
目を瞑ったままなので状況がよくわからないままに、しかし、助けてもらえたらしいことは理解出来ます。
降ろされてぺたんと床に座り、もそもそと着衣を整えながら目を開けると、ものすごくガチムキな人が居ました。
ここは誰かのお家でしょうか。少しばかり狭い感じがします。
ガチムキな人は武器のようなものをきゅっきゅ、と磨いています。
危うく逆レイプされかけた、というよりもほとんど被害を受けていた苗木フィアンマさんはトラウマを刺激されてしまったことでいたく傷つき、幼い精神でおずおずとお礼を言う事にしました。
オッレルスさんと、大人とは付き合わない約束をしたばかりですが、助けてくれた恩人なら大丈夫だろう、と苗木フィアンマさんは思います。


フィアンマ「……あり、がとう。たすけて、くれて」

アックア「……」

フィアンマ「…どうして、たすけてくれたんだ…?」

アックア「…>>711」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/18(水) 20:03:17.31 ID:4AYnaJ730<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/18(水) 20:06:11.01 ID:qpyY9gGSO<> 自分の信念に従ったまでである。
気を付けて帰りなさい <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/18(水) 21:53:47.32 ID:1Mv4b9Lr0<>
アックア「…自分の信念に従ったまでである。気を付けて帰りなさい」

フィアンマ「……、…うん。ありがとう」


苗木フィアンマさんはほっとしながら小さく頭を下げ、部屋の扉を開けて出て行きました。
ポケットの中から発掘したチョークを使ってサーチ術式を使い、オッレルスさんのところまでどうにかたどり着けました。
それにしてもいい人だったな、とガチムキで格好良かった人を思い浮かべ、苗木フィアンマさんはオッレルスさんに近寄ります。


オッレルス「…心配しただろう」

フィアンマ「…ごめんなさい」


しょんぼりと謝罪する苗木フィアンマさんの様子を察し、オッレルスさんはあまりきつく叱らずに苗木フィアンマさんの頭を撫でました。
さらさらとした髪を撫でられ、苗木フィアンマさんはやや幼い挙動でオッレルスさんの服を握ります。


フィアンマ「…おかあさんは?」

オッレルス「>>714」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/18(水) 21:54:30.02 ID:qpyY9gGSO<> ksk <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/18(水) 22:14:15.73 ID:qpyY9gGSO<> もうすぐ来るよ。ほら <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/19(木) 19:27:35.98 ID:y4EvW68q0<>
オッレルス「もうすぐ来るよ。ほら」

フィアンマ「ん」


くる、と振り返ると、シルビアさんが居ました。
ようやくの合流です。


シルビア「…ちょっと見ない間に育ってるならまだしも、」

オッレルス「迷子になってしまったんだ」

シルビア「アンタがしっかり見張らないからでしょう」

オッレルス「反省はしているんだけどね」

シルビア「ま、いいけど。…帰ろうか」

フィアンマ「…うん」


シルビアさんに差し出された女性らしい手をやんわりと握り、苗木フィアンマさんはこくんと頷きます。
反対の手をオッレルスさんと繋ぎ、真ん中に立った状態で苗木フィアンマさんはのんびりと表情を和ませました。
お家に帰りましょう。


フィアンマ「…、」 <> イーモバイル対策<>sage<>2012/07/19(木) 19:35:41.47 ID:vIleLbPAO<> + <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga  !orz_res<>2012/07/19(木) 19:35:44.28 ID:y4EvW68q0<>

血まみれの魔方陣の中、最初に誰かに撫でられた事を思い出す。
自分によく似た、違う世界の誰かだった。
赤い髪は長く、身に纏う装束も赤く、全身を染め上げる血液も真っ赤だった。
色んなものを組み合わせたようなお城の中で、その人は何度も俺様の頭を撫でた。

『俺様は、学べなかった事を、』

遠くに、走っていく黒髪の人が見えた。
上条当麻、だったかな。幻想殺し、だったか。
曖昧であやふやな記憶の中、赤い人は俺様の頭を撫でる。

『お前に、託す。"異界反転"の中で、』

城の中がぐらりと揺れた。
寂しそうな顔をして、俺様によく似たその人は笑う。

『俺様の分まで、幸福になってくれ』

「…うん」

目を瞑って、ぐらりと身体の芯が揺れた。
気付けば、知らない場所に居た。
一人ぼっちだった。
寂しい。

『…君、名前は?』

『…ふぃあんま』

『…親は居るのか?』

『…』

『なら、此処で会ったのも何かの縁だ。私の名前はオッレルス。良かったら、一緒においで。昨日まで子供達が居たのだが…今や男一人の寂しいアパート、それで良ければ』

『…』

約束は守ったぞ。
俺様は今、幸福なのだから。
<> イーモバイル対策<>sage<>2012/07/19(木) 19:35:45.76 ID:vIleLbPAO<> + <>
◆2/3UkhVg4u1D<>saga<>2012/07/19(木) 19:46:48.92 ID:y4EvW68q0<>
オッレルス「さて、君もようやく心身共に25程か」

フィアンマ「長かったな」

オッレルス「特殊な体質に特殊な精神構造をしていたからな」

フィアンマ「そうだな。苦労をかけた」

オッレルス「そんなに大変でもなかったよ。…ありがとう」

フィアンマ「礼を言われるような事はしていない」

オッレルス「いや…君と過ごしてきたから、俺は今『普通』でいられる。その事への感謝だ」

フィアンマ「そうか」

オッレルス「それで、本当に一人暮らしするのか?」

フィアンマ「勿論だ」

オッレルス「無理に出て行かなくても、」

フィアンマ「良いんだ。今まで、充分世話にはなったからな」

オッレルス「時々帰っておいで」

フィアンマ「…あぁ」

オッレルス「…それじゃ、元気で」

フィアンマ「…ん、」




フィアンマ「離れろ」

オッレルス「いや本当に誘拐されないか心配で」

フィアンマ「俺様はもう子供ではない」

オッレルス「見目がいくつでも俺の子供だよ」

フィアンマ「…それは、そうだが」

オッレルス「俺の息子なのにどうしてこんなに可愛いのかと」

フィアンマ「……、…本当に行くからな」

オッレルス「…」

フィアンマ「…行って、きます」

オッレルス「行ってらっしゃい」








おわり <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/07/19(木) 20:24:13.49 ID:Ceb+Sl8B0<> 乙! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/19(木) 21:19:25.54 ID:obYOzuGSO<> もうこれで終わりなのか…ふぃあんまくんともお別れかー…>>1乙。 <> 名無しNIPPER<>sage<>2012/07/19(木) 21:58:07.74 ID:O1/1nPwAO<> お疲れ様ッ
みんなの情熱が熱すぎて安価が取れなかったことだけが心残りだよぉ…乙! <> 名無しNIPPER<>sage<>2012/07/19(木) 22:29:10.89 ID:PWezyXWg0<> ふぃあんまくん!あわきんとオリアナに襲わせてごめんね! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/20(金) 00:54:52.02 ID:yPB1Fizc0<> 乙
終わるのか……寂しいな
フィアンマくんが可愛かった。
オッレルスさんも普通になれて良かった。 <>