きゅうりの使者<>saga<>2012/06/15(金) 20:17:26.48 ID:3fv2HUHAO<>スレ立ては初めてです、はじめましてきゅうりの使者です。
すでに内臓吐きそうですが力尽きないようにがんばります

  ポケモンホワイト2
    ×
  ポケモン+ノブナガの野望

〜女主人公がランセの人間だったら〜

本編はW2進めながら、本編以前はW2なしで書くので(むしろすでに書いてる)、設定矛盾はご勘弁/むしろまだ発売してない


それではお楽しみ下さい、
イッシュの地方に巻き起こる、狂奔奇怪な乱痴気騒ぎ!


↓現在の設定改変 飛ばしたい人は多分飛ばしてもおK


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<>乱世人 いっしゅ修行 白の巻 きゅうりの使者<>saga<>2012/06/15(金) 20:19:32.83 ID:3fv2HUHAO<>
イッシュの時間軸はもちろんW2の時代。
ランセの方は英雄と信長の闘いが終了したあと、十年前後。子供は成長したのに大人が変わった気がしないのは気のせいだ

あと、無双っぽい何かはない
あくまでブショー


女主人公:紫恩 (ゲーム上:しおん)

火炎の国出身、ヒデヨシたちに囲まれて育った天才児。15歳
見た目は基本女主人公だが,眼光の鋭さなどが違う。和服。
ヒオウギシティへは留学。その間に洋服に着替えるが…?
トレーナーにはなっているが本職はブショー


ライバル:ヒロシ

アメリカでなぜヒロシなのかは言わない約束。
シスコン。紫恩の匂いは嗅がない。というか嫌い。
紫恩の留学受け入れを彼女が来るまでさっぱり知らなかった。


プラズマ団

原作より外道。普通に猟銃ぶっぱなしたりする予定。


ヒデヨシ
ギャグ要員

ムネシゲ
師匠にしてチート

三バカとガラシャ
紫恩より子供っぽい

ミツヒデ
ミツヒデは 呪われている!

ヨシモト
シリアス要員



後半の扱いが酷いのも気のせい

ネタバレのため未公開部分あり。血が飛ぶこともあるので御注意 <> きゅうりの使者<><>2012/06/15(金) 20:22:50.25 ID:3fv2HUHAO<>




少女が、座り込んでマグマの河を眺めていた。
2つのお団子の、無表情の少女である。彼女は、河の上でたわむれるヒトモシ達を眺めている。
少女の唇が動く、


「よくもとけないものである」


教科書でも音読するような声質が橙色の空間に響く。少女はそれだけ言ってまたヒトモシの観察を続ける。
ざ、と靴が大地を引っかく音がした。


「ここにおったんか。こら、ここは危ないというとるのに、まったく飽きんのう」


少女は声の方を振り返る。低く屈んだ男を、じっと見つめた。


「みんな総動員でお前を探しとったんじゃ。心配かけさせよって…」


男が少女の頭に手を伸ばす。


「ひともし、すい」

「やめんか!」


少女の言葉の先を予見して、慌てて男は手を引っ込めた。


「あれ、紫恩ちゃん? ここにいたんだ」


男の向こう側から、少年のような人物が歩いてきた。ライチュウがその後ろを追いかける。
少女はすかさず立ち上がり、男の横をためらいなく通りすぎると、少年の隣にいたライチュウに抱きついた。

<> きゅうりの使者<>sage<>2012/06/15(金) 20:24:41.41 ID:3fv2HUHAO<>
「ぢぢぢぢぢ。いいこいいこ」

『ヂヂヂリドドッ!』

「ばりばりー」

「…わしよりライチュウがいいのかのう」


ライチュウと少女は、互いに嬉しそうにすりよっている。
少年は落ち込んだらしい城主の肩を優しく叩いた。


『ふぃよう?』


いつの間にか寄ってきていたヒトモシの頭のふちを少女はなぜる。


「ぢりぢりするか?」

『ふぃー』

『ヂリヂリ!』


男はそのやり取りを、心から微笑ましく思った。


<> きゅうりの使者<>saga sage<>2012/06/15(金) 20:29:04.64 ID:3fv2HUHAO<>




ランセ地方、カエンの国――

夕焼け色の世界を、彼女は眺めていた。

「紫恩さま!」

簡易法衣にフードつきの袈裟を首にかけた、色白の少女である。

「…何事だろうか」

必死で駆けよってきた武官に紫恩と呼ばれた彼女は、ツインテールを揺らして振り返った。

「ハァ、…ンッ…紫恩さま、ケホッ」

息を切らしながら武官は紫恩に頭を下げる。紫恩は冷静に、

「要件を」

と一言だけ返した。

「は、ハア…相変わらず、紫恩さまは、おきつい…ですね、」

息を整え、彼は背筋を伸ばす。

「ムネシゲ様がお帰りになられました」
「!」

無表情が初めて驚きに変わる。

「いつ帰った?」
「先月です。さきほどこのカエンの城においでになられました」
「今はどこにいる」
「ヒデヨシさまのところに」
「…わかった。ご足労」

<> きゅうりの使者/行の加工忘れてました<>sage saga<>2012/06/15(金) 20:31:40.78 ID:3fv2HUHAO<>
はい、と微笑まれて、紫恩は少し顔を歪めた。
そしてギャロップのごとく走り出す。一年も待たされたのだから、文句の一つや二つ許してほしい、と思う。
彼女は溶岩の上の橋を渡り,城の扉を蹴り破って、謁見の間へと突っ込んだ。そこにいたのは、4人の男と、4匹のポケモン。


「!!」


部屋の奥で、ゴウカザルともども驚くこの男は、名をヒデヨシという。


「あれ、紫恩ちゃん。どうしたの? そんなに急いで」


ライチュウに抱き着く、ぼんやりした瞳のこの少年は、名をハンベエという。


「……」


シャンデラと共に佇み、今も少しも揺らがぬこの男性は、名をカンベエという。


「これは。…新手の、ブレイブバードかな」


そして、今までヒデヨシに頭を下げていた、ムクホークを連れた青年。彼は、名をムネシゲという。

<> きゅうりの使者<>saga sage<>2012/06/15(金) 20:34:05.94 ID:3fv2HUHAO<>
「ふざけるか…いつも、いつも、」


ヒデヨシとハンベエとカンベエは、紫恩の家族。そして、ムネシゲは紫恩の恩師だ。
紫恩は怒りを隠しきれず、ぶるぶると体を震わせている。


「まあまあ…紫恩。そう簡単には帰れんのはわかっておったろう。旅先で色々あったらしいからのう」


爆発寸前の紫恩に、ヒデヨシは優しく語りかける。
と、ムネシゲが立ち上がって紫恩に歩みよった。すかさず彼女は睨み付ける。


「……」

「紫恩。早めに帰ってきてまた色々教えると言っていたが…約束を破ってしまったな。すまなかった」


何重も年下の少女に、ムネシゲは頭を下げる。


「……」


返答はなし。


「紫恩。お前は、彼のようになりたいと言っていたが」

「……」

<> きゅうりの使者<>sage saga<>2012/06/15(金) 20:36:02.73 ID:3fv2HUHAO<>
ムネシゲは彼に目をやって、うつむく彼女の頭を撫でて微笑む。





「泣きそうなのがバレるようでは、まだまだだな」





正鵠、


「 、 、 ――」

「だがお前はまだ子供だ、何をそう急いで大人になる必要がある?」


紫恩は恥に顔を染めて、次の瞬間目を潤ませた。衝動は抑えきれずに瞳から溢れ出す。
成熟の早いこの社会に置いても人一倍大人びている彼女だが、それでも根はまだまだ子供だ。


「やれやれ、ほんに世話の焼ける子じゃ」


昔から、と、ヒデヨシが苦笑する。
ムネシゲにすがり、ムクホークの翼を握りしめて、わんわんと泣く彼女。3人の娘。


「誰に似たのか、似ていないのか」
「カンベエどのの要素は間違いなく取り込んでるよね〜」


けけけ、と笑ったハンベエを、カンベエはぎろりと睨みつけた。

<> きゅうりの使者<>sage<>2012/06/15(金) 20:40:16.19 ID:3fv2HUHAO<> こんなもので本日の投下は終了。少ないかなあ…ちょっと冷水かぶってくる

\ヴェックショーイ/

改めてよろしくお願いいたします
台本形式じゃないって書くの忘れてた


次の投下は早くて三日、目指せ遅くて五日 <>