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HTML化した人:
lain.
★
ホラー系小説みたいな何かを書けたらいいな
1 :
◆Ihma9rvrIw
[saga]:2012/06/30(土) 01:15:39.45 ID:ZC9GXrxJ0
ホラー的な小説を、ゆーっくりと書いていく。
書く速度は亀なのだけが注意。
お茶とお茶菓子を一緒にどうぞ。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1340986539
(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
2 :
◆Ihma9rvrIw
[saga]:2012/06/30(土) 01:36:14.82 ID:ZC9GXrxJ0
時刻は12時を過ぎたところ。周囲に聞こえさせまい、とひそひそ声が耳に這い寄る喫茶店での昼時。
どこか独特な雰囲気を漂わせるその空間で、私は右耳から入っては左耳から流れる友人の話をBGMに、ただただ携帯端末を弄る。別にその友人をないがしろにしているわけではない。ただ、話に興味が持てないだけである。
「――やっぱり、造型師である俺から言わせてもらうと……って、聞いてくれよ。こっちが大きな声で独り言を言ってるように見えるじゃないか」
「それでいいんじゃないか? 何回も言わせてもらうが、お前の仕事の話にはまったく興味が持てない。だから聞く耳持てんな」
「よくそんなんで探偵なんかやってられるな」
友人は溜息を大きく吐き、わざとらしく肩をすくめながら窓の外に一瞬だけ視線を送る。
いくらなんでもその言い分は失礼だ。探偵として必要な話に関しては真摯に受け止める。ただ、友人の口から発せられる情報が、今の私には必要がない。ただそれだけのこと。
仮に私が、現在仕事で請け負っているとある浮気調査の経緯や経過報告を友人にしたとしても、友人は真面目に聞くはずがない。誰が好き好んで関係ないとある夫婦のいざこざに首を突っ込みたがるか。そういった類のうわさ好きならともかく、だ。
「だったらお前も探偵、なってみる? お前の口八丁があれば非常に助かる」
「……そのニュアンスだと、ほめられてないような気がするんだが」
「気のせいだ」
どうやら本音が顔に出ていたらしい。それをごまかすように苦手なブラックのコーヒーをカップの半分まで一気飲みする。苦い、ここの店のブラックは本当に苦い。ここのカフェオレなら大好物なのだが、ブラックだけはいくら店長にお勧めされても気が進まない。
メニューを頼むときに、スタッフのお任せにしたことを、今更になって後悔し始める。
3 :
◆rLacJQy9vXih
[sage]:2012/07/28(土) 23:02:07.16 ID:oKkwXQMKo
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