VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/07/03(火) 22:08:43.61 ID:ERsmeVUDO<>男「俺達が1582年に飛ばされてから早二年」
友「……そうだな」
男「織田に今にも滅ぼされそうな武田家の連中にうっかり出くわしたんだよな山の中で」
友「……そうだったな」
男「……あの時の事は今でも思い出すよ」
友「……お前が『あ〜あ、どうせなら勝ち組に着きたかったな。勝頼なんかどんな罰ゲームだよ！？』と、盛大にため息吐きながらのたまった事もな」
男「そうだったけか？」
友「………………」ﾁｯ
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<>男「戦国時代に飛ばされたんだが」友「……はあ」
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/07/03(火) 22:13:35.64 ID:ERsmeVUDO<> 男「そんとき出会ったのが姫さんで」
友「武田信勝公な」
男「そんで織田の連中に囲まれた俺達を助けに来てくれたのが幸村だったんだよなぁ」
友「信之もいたじゃねーか」
男「それはそれ」
友「お前な」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/07/03(火) 22:25:58.45 ID:ERsmeVUDO<> 男「そんで姫さんと一緒に沼田まで何とか逃げのびたんだよな」
友「おい、親父の方を忘れるな」
男「そして、五月になって上杉の援軍に行ったんだよな」
友「お前、三月と四月はどうした」
男「……何かあったっけ？」
友「…………」
男「もっぱら姫さんとか幸村とか十勇士と訓練とかしてたしなあ」
友「…………いちゃついてただけじゃねーか」ﾎﾞｿｯ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/07/03(火) 22:31:18.70 ID:ERsmeVUDO<> 男「上杉の姫さんは何か、こう……」
友「景勝公がどうした？」
男「一見無愛想で無口に見えるけどよ、実はめちゃめちゃ声が小さいだけのシャイな娘なんだ」
友「……はあ」
男「それに兼次もいつも一緒で仲の良い姉妹みたいに見えたよな」
友「お前、越中まで何しに行った？」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/07/03(火) 22:37:59.00 ID:ERsmeVUDO<> 男「五月の終わりには急に領土奪還をするって聞いて、マジで六月頭には攻めこんだんだもんな」
友「あれはマジで博打だったな、いろんな面で」
男「あんときに慶次と初めて会ったんだっけ？」
友「まあ、そうだな」
男「俺がうっかりあいつに出くわして、そこに幸村が割って入ってくれたんだよな」
友「普通は逆じゃねーか？」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/07/03(火) 22:43:06.45 ID:ERsmeVUDO<> 男「幸村も強いけどよ、慶次はそれ以上に強くて、俺は二人の戦いを見守る事しか出来なくて……」
友「だから、普通は逆じゃねーのか？」
男「そしたら敵が突然引き始めて」
友「敵の左翼を切り崩したんだよ」
男「それを見た慶次も引き上げたんだけどよ、引き際に何でかキスされてよ」
友「何でだよ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/07/03(火) 22:50:06.01 ID:ERsmeVUDO<> 男「その後、甲府に無事に入った俺達に突然北条が攻めこんできてよ」
男「逃げまどう人々を誘導している俺達に襲いかかってきた北条軍の前に立ち塞がったのが前田慶次その人だったんだよなぁ。いやー、格好良かったよなぁ」ｼﾐｼﾞﾐ
友「もう完全にヒロインポジションなんだなお前は」
男「何が？」ｷｮﾄﾝ
友「…………」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/07/03(火) 22:54:58.87 ID:ERsmeVUDO<> 男「その後何でか慶次が俺の部下になってくれてよ」
友「……何でなんだろうなホント」
男「北条を撃退してからしばらくして柴田勝家と戦う事になったじゃねーか」
友「お前色々はしょり過ぎてねーか？」
男「そんな事ないって。実際大した事無かったし」
友「…………」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/07/03(火) 23:02:56.48 ID:ERsmeVUDO<> 男「そんで、なんだかんだで勝家に勝って」
友「だからはしょり過ぎだろうが」
男「そんで、勝家に降参するように言ってたら降参してくれたんだよな」
友「お前の唯一の手柄だな」
男「その後、佐久間盛政を処刑寸前に助けに行ったり、閉じ込められてた織田信孝を助けに行ったり、牢獄に入れられてた信孝のお母さんを助けに行ったり……。本当に大変だったよなぁ……」
友「……そうか」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/07/03(火) 23:07:10.96 ID:ERsmeVUDO<> 友「で、そのお前が何の用だ？」
男「知れた事―――――――――――――
金貸して」
友「死ね」ｹﾞｼｯ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/07/03(火) 23:14:15.12 ID:ERsmeVUDO<> 友「金貸してってお前、一体何に使ってんだ！？お前確か三千石は貰ってるだろうが！？」
男「いや、知らねーよ。いつも知らねーうちに無くなっちまうんだよ」
友「帳簿をつけろ帳簿を！！」
男「……あのなあ」ﾊｧ…
男「乱世に生きる俺がそんなちまちましたもんつける意味あんのか？」
友「そう言って今月何回借りに来た……」ｷﾞﾘｷﾞﾘ… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/04(水) 07:32:21.56 ID:OQcgSMIIO<> みてる <>