◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/07/20(金) 20:19:03.99 ID:bLxtEXgD0<>女「なんてこった……。どうやら私達、異世界に迷い込んでしまったみたい。きゃー、どうしましょー」
男「実はこの状況、結構楽しんでるだろ、お前」
男「大体、ここ本当に異世界なのか? 地球上のどっかって可能性もあるんじゃない?」
女「えぇー? 空、あんな色してんのに? うんこ色じゃん」
男「こら、女の子がうんことか言っちゃいけません。出シモじゃねーか」
女「じゃあ、う○こならいいの?」
男「そういう問題じゃない」
男「話を戻すけど、空の色からして、確かに地球っぽくはないんだよなぁ……」
男「でも、異世界って説も、非現実的すぎて考えにくい」
女「そうは言っても、海なんて紫色だよ?」
女「もう完全にドラクエに出てくる毒の沼みたいになってるし。こんな風景が地球のものだなんて考えられないよ」
男「まぁ、そうだよな……。色彩的にもう魔界だもんなー……。嫌なトコ来ちゃったなー」
女「それに、こうやって二人しておかしな場所に転移した時点で、非現実もクソもないって」
男「だから、女の子がクソとか言っちゃいけませんって何度も言ってるのに」
女「じゃあ、男の子ならいいの?」
男「……まぁ、女の子が下品な事言ってるよりかは遥かにマシかな」
女「そっかー。私、男の子になりたいなー」
男「……性転換夢見るほど下ネタ好きなのかお前は」
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<>女「……えーっと、ここ、どこ?」男「…………」
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/07/20(金) 20:36:35.57 ID:bLxtEXgD0<> 男「しっかし、こうしてよく辺りを見回してみれば、やっぱり現在地は地球じゃなさそうだな」
男「草も木もありえないほど禍々しい形してるし、自然のものとは思えないドギツイ警戒色で身を包んでるし」
男「どいつもこいつも、アフリカ象二秒で即死させる猛毒物質蓄えてる気がする」
男「分かってると思うけど、その辺にあるモノ触るなよ、女。かぶれたりする可能性があるから……」
女「あはは、なにこの植物。触ると白くてドロドロした液体飛ばしてくる、見て見て男」ドピュ
男「自分で言っててなんだけど、完全にさっきの台詞、前フリだった!」
男「お前はどんな植物に手を出してるんだ。仮にも女の子がそんないかがわしいモノ弄っちゃいけません」
女「む……さっきから、いけません、いけませんのオンパレードだけど、なに、男は私のオカンなの? オカン気取りなの?」
男「いや、まぁ、性別的にはオトンの方かと」
女「オトンはそんなネチネチ言ってこないもん。オトンはね、優しくて、優しくて、……優しく、て」
女「オトン……」グスン
男「早速ホームシックか、勘弁してくれ」
女「オトン……オトン……」ドピュ
男「オトン言いながら、植物弄るのやめよっか! なんか文面だけ見ると、全然別のシーンに見えてきちゃうから!」
女「なに、どんなシーンに見えちゃうの? ちゃんと私にも分かるように説明してみ」
男「いや、分かっててやってんだろ、お前!」 <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/07/20(金) 20:45:45.06 ID:bLxtEXgD0<> 男「……歩いても歩いても、草原ばっかりだな。村か町はないものか。まず人間がいるかどうかも分からないけど」
女「本当だね、そろそろ疲れてきちゃった。お腹も空いてきたし」
男「というか、お前、さっき変な液出る植物触ってたけど、なんともないか?」
女「変な植物……? ああ、ドピュダミのこと?」
男「ドクダミみたいに言うな」
女「うん、なんともないよ。白濁液には触ってないしね」
男「そっか。なら良いけど、もう植物とか触るのやめろよ、本当に。何が起こるか分からないから」
女「Yes,ma'am!」イエスマーム
男「イェスマムは女の上官に対する言葉だ」
女「男はオカンに似てるからあながち間違いでもないね」
男「できれば、男として見て欲しいな」
女「そっか、じゃあ、Yes, fall in love」イェスフォーリンラブ
男「そーゆー意味で見て欲しいんじゃないだけど」 <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/07/20(金) 21:10:51.84 ID:bLxtEXgD0<> 女「この世界に来てから、二時間が経ったねー」
男「実に不毛な二時間だったなー」
女「そんな事ないよ。ドピュダミ弄るの楽しかったじゃん」
男「ドピュダミ云々のエピソードが最も不毛だろ」
女「それにしても、お腹空いたねー」
男「さらりと流しやがったよ……。まぁ、それには同意かなー」
女「もし、さー。もし、このまま歩き続けても人に出会わなかったらどうしよう」
男「……い、嫌なこと言うなよ」
女「もし、さー。もし、この世界に人がいなかったら私達どうなるんだろ」
男「……ど、どうなるんだろうなー、はは」
女「もし、さー。もし、このままずっと元の世界に帰ることができなかったら、どうすればいいんだろ」
男「……」
女「もし、さー。もし、この世界に、毒性植物しかなかったら、さー。私達、どうなっちゃうんだろ」
男「……」
男「う、飢えて死ぬんじゃね」
女「飢え死にかー。その死に方って斬新だねー、一味違って。 オリジナリティもあるし、流行るかも☆」
男「お前の発言にはオリジナリティの欠片もないけどな。というか、このパロディネタ分かる人いんの?」
女「私達二人が分かってるなら、それでええやないの」
男「……兎にも角にも、ここが人類の衰退した世界じゃない事を祈ろう」 <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/07/20(金) 22:31:30.27 ID:bLxtEXgD0<> 女「この世界に来てから……えっと、五時間?」
男「……ああ」ゲッソリ
女「お腹、空いたね……」
男「……ああ」グッタリ
女「地球じゃ今頃夕食の時間だもんね」
男「……ああ」
女「男、なんか食べるもの持ってたりしない?」
男「……ああ」
女「男、大丈夫? なんか目が虚ろだけど」
男「……ああ」
女「……」
男「……ああ」
女「……男っておっぱいは大きい方が好き?」
男「……ああ」
女「へぇー、巨乳フェチなんだ?」
男「……ああ」
女「あ、ちなみに私、Cカップなんだけど、Cも巨乳の仲間だと思わない? ね? 思うでしょ?」
男「……いや、巨乳はEからだ」キリッ
女「そこは正気に返るんだ!?」 <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/07/20(金) 23:23:52.40 ID:bLxtEXgD0<> 今日はもうおしまい <>
◆/HZd6jLgZSuT<>saga<>2012/07/21(土) 10:22:33.65 ID:9qVcVbE40<> 女「段々、空が黒くなってきたね。こっちの世界にも夜がやって来たのかな」
男「そうかもな。本格的に真っ暗にならないうちに今夜の寝床を探さないと……。俺たち、火種持ってないし」
女「そうだね。……はぁ、野宿かぁ。寝込みを暴漢に襲われたりしないか不安だなぁー」
男「……なにそれ、俺の事言ってるの」
女「いや、男はヘタレだからそんな事できないでしょ?」
男「確かに俺はそんな事しないけどさ。……ヘタレ云々は置いといて」
男「そんな心配しなくても、こんだけ歩いて誰にも会わなかったんだから運悪く暴漢に出会う事なんて無いって」
女「裏を返せば、相当運が悪ければ、暴漢に出くわす可能性もあると」
男「えらくネガティブだな、おい。まぁ確かにこの世界に人がいるなら、暴漢に襲われる事がないとも限らないけど」
男「もし暴漢が現れたら、追い払ってあげるから大丈夫だって」
女「……いや、男はヘタレだからそんな事できないでしょ(笑)」
男「イラッ」
<>
◆/HZd6jLgZSuT<>saga<>2012/07/21(土) 10:44:32.51 ID:9qVcVbE40<> 男「こっちの世界に来てから、もう7時間か……」
女「はぁ、はぁ……もう脚、疲れた……。歩きたくない……」
女「お腹も空いたし、喉も渇いた……」グキュゥゥ
女「限界……」ガク
男「諦めるな、女! 諦めたら試合どころか人生が終了するぞ!」
男「こんな猛毒(っぽい)植物の群生地の真っ只中じゃあ、野宿することもできない!」
男「安全な場所に辿り着けるまで歩き続けるしかないんだ……!」
女「でも、もうクタクタ……」
女「諦めたら、人生終了かぁ……。こんな所で、死にたくないよぅ……」
女「まだ、処女なのに」
男「そこかよ」
男「ほら、馬鹿な事言ってないで、気をしっかり持つんだ」
女「もう、この際だから……わたしの“処女”……あげちゃおっかな」
男「……!? だ、誰に……?」
女「ドピュダミに」
男「なんでだよ! つーか、さっきの暴漢の下りと言ってる事真逆だぞ!」
女「あはは、正論だ。……っ! う、うう……」フラッ
男「おい、大丈夫か?…………仕方ない。女、ほら、おぶってあげるから、頑張ってくれ」ヨイショ
女「あ、ありがと……。ごめんね、男」
女「でもおんぶする代わりに私のCカップを背中で堪能できるから、それでプラマイゼロ、寧ろプラスで問題ないよね!」
男「やっぱ降りろ、お前。全然元気じゃねーか」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/07/21(土) 13:39:55.41 ID:NpKg3ugSO<> 期待 <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/07/22(日) 18:29:31.04 ID:JUL4zcDn0<> 男「はぁ……。口酸っぱく言いたくはないんだけどさ。女だって女の子なんだから下ネタ乱用するのはやめようよ……」
女「世間の男性的には、下ネタ言う女の子はNG?」
男「NGだよ、そりゃ。これは俺の主観だけど下ネタを堂々と口にする女の子は、どんなに可愛くても無理だ。品が無い」
女「えー」
男「逆に言えば、下ネタ耐性がない純粋な女の子は好みかな。なんか清楚っぽいし」
女「へー。下ネタ耐性がないって、つまりどういうこと?」
男「例えば、下ネタをフラれたりすると、激しく動揺しちゃうとか、赤面しちゃうとか」
女「あぁ……いない事もないけど、それ少数派だよ」
男「なんで断言できるんだよ」
女「男もガールズトークに交じってみれば分かるよ。女の子同士の下ネタの応酬が聞けるから」
男「……は、ははは、冗談キツイわー。そんな淫乱な娘が多数派なわけないじゃないかー」
女「ホント、ホント」
女「下ネタ駄目なの、ほんの一部だけで、クラスの女子の大半は爆笑しながらエグイほどディープにシモってるから」
女「寧ろ、私なんてまだマシな方」
男「え、そ、そんな……う、嘘だろ?」
女「だから本当だってば。クラスのマドンナ、Aちゃんなんか、こないだねー……」ゴニョゴニョ
男「そ、そんなぁっ……嘘だあああああああ!!」
<>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage <>2012/07/22(日) 18:32:00.05 ID:JUL4zcDn0<> 女「これで分かった? 世の女性がどれだけ自分の醜く汚い部分を男に見せないよう気を遣い、清楚を気取っているか」
男「よく分かりました……」ショボン
男「女性の性的思考回路が根本的な部分では男性とあまり変わらないことは、百歩…いや、千歩…否、万歩譲って認めます」
女「もうチ○ポでも万歩でもいいから、結論は?」
男「それ! それだよ、それ! いいか、女」
女「はい?」
男「いくら女子が男子の居ない所で下ネタガンガン言ってようが、俺はもうその件についてはとやかく言うつもりはない!」
女「……」
男「でもな、男子の前で、ノリノリで下ネタを言うのは禁止! 下ネタ、ダメゼッタイ!」
女「……つまり、男子のいない所なら良いけど、男子の前では下ネタは自重しろ、と」
男「そうだよ。つーか普通はそうするだろ、普通は! 清楚気取りじゃなくて、マナーとして!」
女「まぁ、分からないでもないかもしれない……かも、しれないかも」
男「どんだけ曖昧なんだよ。もう分かってないのと同じだろ、それ」
女「とりあえず、男の面子に免じて、今日の所は自重しといてあげる」
男「できれば明日も明後日も、自重し続けて貰えると助かるんですが」
女「気が向いたらね」
男「……もうなんか自重する気配がないよ」
<>
◆/HZd6jLgZSuT<>saga<>2012/07/22(日) 18:34:33.47 ID:JUL4zcDn0<> 男「こうなったら……。そうだ、下品な事を言ったら、お仕置きするぞ」
女「お、お仕置き!? そ、それって、ど、どんな事するの!?」
男「…………女、鼻息荒いんだけど」
女「鞭打ち? スパンキング? 三角木馬もアリかなぁ」
男「……ねぇ、なんでこんな目キラキラさせてんの? なんでwktkしてんの、この娘」
女「下品な事言ったら、お仕置きかぁ〜 ふふふっ♪」ルンルン
男「ねぇ、なんで、足取り軽くなってんの? なんで、上機嫌なの? 怖い」
男「……あ、もしかして、アレか。我々の業界ではご褒美です、ってヤツか?」
女「うーん。まぁ、そうとも言うけど、厳密にはご褒美っていうかー、ドラッグ?」
男「ご褒美の域、超えた!」
女「うん。叩かれたり、蹴られたり、されると、なんか、こう、身体の内側が熱くなって……」
男「ダメだ、こいつ。早くなんとかしないと」
女「あれよあれよという間に秘所が濡れ場へと変貌を遂げ……」
男「早速下ネタかよ!!」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/22(日) 19:04:30.03 ID:dpFaEp8xo<> 期待大 <>
◆/HZd6jLgZSuT<>saga<>2012/07/24(火) 16:53:36.08 ID:x4uLlp5J0<> 女「おっ仕置きー、おっ仕置きー♪」ウキウキ
男「……お仕置きされるのどんだけ楽しみなんだよ。活力湧きすぎだろ」
女「まぁねー」
男「お仕置きする方としては残念でならない」
女「うわー。もしかして、男ってサディスト? 引くわー」
男「壊滅的マゾヒストの女には言われたくないわ」
女「おっと勘違いしてもらっちゃ困るよ。私はSMどっちもイケるタイプだから」
男「最悪じゃねーか。なんでさっき引いたんだ」
女「……で、お仕置きは?」
男「はいはい、後でしてやるから。今は寝床探す方が先な」
女「えー、お預けかよー……」
男(……これ、お仕置きする意味ないだろ) <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/07/24(火) 16:55:45.35 ID:x4uLlp5J0<> 女「……疲れたねー」
男「流石に八時間も歩けばな……。辺りもかなり暗くなってきたし、いよいよマズイ状況になってきたなー」
女「このまま、真っ暗闇になったらどうするの? 毒草の群生地のど真ん中で雑魚寝?」
男「まぁ、本当に毒草かどうかは分からないけどな。見た目がアレなだけで」
女「いや、見た目がこんな毒々しいんだから、ゼッタイ毒草だって」
女「逆にこのルックスで毒草じゃないとか、それこそ全身刺青だらけの小指無い強面のオッサンが、幼稚園児とお遊戯してるようなもんだよ」
男「なんだそれ。お遊戯してるだけなのに凄い緊迫感」
女「それぐらいありえないって事だよ」
男「うーん、まぁ言いたい事は分かるけど、そこまでありえなくはないんじゃない?」
男「ほら、見た目がグロくても結構美味しい食べ物とかあるだろ?」
女「塩辛とかピータンとかのこと?」
男「そうそう」
女「いや、アレなんてこの植物達と比べたらまだ可愛いもんだよ」
女「例えて言うなら、全身刺青だらけの小指無い強面のオッサンが、幼稚園児とお昼寝してる程度だよ」
男「さっきと大して変わってねーよ」
<>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/07/24(火) 16:58:00.52 ID:x4uLlp5J0<> 女「それにしても、水なし、食べ物なしで、八時間歩き詰めってなかなかの苦行だよね。そろそろ悟り開けそうな気がしてきた」
男「分からないでもないな、その気持ち。この状況で、一人だったら、と思うとぞっとするよ。多分とっくに心が折れてたと思う」
女「良かったね、私と一緒で。感謝の印に、何か贈呈してくれても良いよ」
男「生憎手持ちがガムの包み紙しかないんだけど、いる?」
女「……やっぱり気持ちだけ戴くことにする」
男「そうは言っても、元はと言えば女があんな事したから、こんな異世界に飛ばされたわけで……」
男「ろくに感謝の念も湧かないんだけど」
女「確かに、その通りだね。じゃあ、お詫びの印にガムの包み紙あげよっか?」
男「……いや、俺も気持ちだけでいいや」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/07/24(火) 21:16:34.08 ID:kzq6Pj0SO<> ワロタ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2012/07/25(水) 21:52:56.51 ID:BJATTEXNo<> おもしろい支援 <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/07/26(木) 17:43:31.04 ID:PoiIK6/f0<> 男「ついに真っ暗になったな……」
女「本当だねー。すぐ近くにいるはずなのに、男の姿が全然見えないや。……この辺り?」サワッ
男「……どこ触ってんだ、お前は」
女「……どこ触ってんの? 私」ムニムニ
男「……尻」
女「うほっww」ムニムニ
男「うほっww じゃねーよ。こら、離しなさい。女の子がそんなやらしい手つきで異性の尻揉むなんていけません」
女「出たー、男のオカンモード。はい、オカンモード一つ入りましたー」モミモミ
男「こら、ちょ、やめっ、ホントやめて、だからやめてって……やめろって言ってんだろおおおお」フニッ
女「ふにゃんっ」
男「……あ、ごめん。つい……。どこ触っちゃったの、俺」
女「ふくらはぎ」
男「お前、今どんな体勢だよ」 <>
◆/HZd6jLgZSuT<>saga<>2012/07/26(木) 17:45:16.74 ID:PoiIK6/f0<> 男「そろそろ、限界か……。ここらで夜を明かすしかないのかな」
女「まぁ、仕方ないよねー。こんだけ暗いと色々、危ないし。今日はもう休みますか」
男「そうだな。とりあえず、疲れた身体を気休めでも良いから休めて、明日以降の事を考えよう」
男「食料問題、水問題。課題は山ほどあるからな」
女「りょーかーい」
男「今は何としてでも体力回復に専念しないと。毒草(と思われる植物達)をある程度蹴散らしてから、上着でも敷いて寝よう」
女「らじゃー」
深夜
男「zzz…zzz…zzz」
女「男ー」ユサユサ
男「うぅ……ん。なんだよ……女。眠れないの?」
女「ちょっと……ごめん。あの、トイレ」
男「……なんだ、一人でできないのかよ。そのへんでちょろっとしてくれば……」
男「……あ、夜だし、怖かったのか。すまなかった、察せなくて。そうだよな、お前もなんだかんだ女の子だもんな」
女「いや、用を足してる隙を暴漢につかれたら危ないから見張っといて欲しいな、って」
男「さっきから暴漢に襲われること懸念しすぎだろお前。ここ毒草の群生地のど真ん中だから暴漢なんて出没しないって」
女「なんだかんだ女の子なんだから、不安になるのは仕方ないじゃん」
女「大切な処女が暴漢に奪われるなんて、考えただけでも…………ワクワク」
男「なんだこのマゾ怖い。暴漢より断然怖い」
<>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/07/26(木) 17:47:57.44 ID:PoiIK6/f0<> in 寝床から少し離れた茂み
女「じゃあ、ちょっとしてくるね。待っててよ、そこで。勝手に戻って寝たりしないでよ」
男「大丈夫、ちゃんと待ってるから」
女「茂みから呼びかけて、男がいるかどうか確認するから、ちゃんと返事してね」
男「了解」
男(やっぱり、暗闇は怖いんだ。案外可愛いトコあるんだなー、こいつにも)
女「…………おーい、聞こえるかな。男、ちゃんといるー?」
男「聞こえるよー。もう済んだー?」
女「まだー」
男「わかったー」
女「…………男、いるー? 帰ってないー?」
男「いるいるー。やっと終わったか」
女「まだー」
男「……わかった」
女「…………男ー? まさか帰ったー?」
男「いるって。それより用は足せたの?」
女「まだ」
男「……はよ」
女「……ただいま」
男「おお……やっと終わったか」
女「ううん……暗闇怖すぎて、尿意消えた」
男「なんでやねん」 <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/07/26(木) 17:50:54.63 ID:PoiIK6/f0<> 今日はここまで。
二日か三日おきぐらいに三レスを目安に投稿していきたいと思います <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/07/26(木) 18:08:02.29 ID:jdGJgV3Eo<> 乙!
楽しみに待ってる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/26(木) 18:12:24.61 ID:/rNjmoRDO<> ふくらはぎワロタw
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/07/26(木) 21:59:54.85 ID:xTCKamsSO<> 乙!!
女かわええ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)<>sage<>2012/07/27(金) 21:13:07.51 ID:negQItVho<> 上手過ぎ
期待 <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage<>2012/07/28(土) 23:41:01.66 ID:e2ZCkKcz0<> 男「マジかよー。どうする? 戻る?」
女「うん。ごめんね、わざわざ起こしちゃったりして」
男「いいって。こんな暗けりゃ誰だって一人でトイレするのは怖いよ」
女「……ありがとう」
男「……お、おう」
女「……」
男「……」
女「……」
男「……あのさ」
女「ん?」
男「俺らの寝てた場所ってどこだったっけ?」
女「」 <>
◆/HZd6jLgZSuT<>saga<>2012/07/28(土) 23:43:25.63 ID:e2ZCkKcz0<> 男「しまった。眠気に侵されてた所為で、帰る方法全く考えてなかった。こんな暗くちゃあ、来た道が全く分からない……」
女「草踏んで来たから、その跡を見つけられれば帰れるんじゃない?」
男「……そうは言っても、その跡が見つからないんだけど」
女「……」
男「仕方ない。どうせ野宿に変わりはないんだし、この辺でまたさっきと同じように寝床を作るしかないな」
女「でも、毒草の上に敷く上着がないよ。置いてきちゃったから」
男「……」
女「シャツ脱いで敷く?」
男「上半身裸で寝るつもりかよ。俺はともかく女は色々とマズイだろ」
女「この真っ暗闇だし、どうせ見えないって。よし、脱ごう」
男「なんで脱ぎたがってんだ。マゾヒストに加えて、露出狂だったのかお前」
女「そういうわけじゃないんだけど……」
女「なんか、裸を人に見られると興奮するでしょ? だから、つい」
男「それを人は露出狂と呼びます」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2012/07/28(土) 23:56:32.94 ID:ziEvsllQo<> 女さん素敵! <>
◆/HZd6jLgZSuT<>saga<>2012/07/28(土) 23:57:56.75 ID:e2ZCkKcz0<> 女「じゃあ、どうするの?」
男「……うーん、どうしようか」
女「この状況で、闇雲に動くのは危険だしねー……って、ひいっ!?」
男「女!?」
女「ふ、服の中になんか入っ……うわわわわ!!」
男「早速闇雲に動き出したー!!」
女「し、仕方ないじゃん! ちょっ、取って! 虫かなんかが! 背中の辺りにいいいい!」
男「取れと言われましても、この暗闇じゃあ、女がどこにいるか全然分からないよ!」
女「こっち! 声のする方!」
男「なんか女の声が全方向から聞こえてきて、正確な位置が掴めないんだけど」
男「……もしかしてお前、俺の周りをグルグル回ってんの?…… なにそれシュール」
女「いいから早く助けてえええ!」
男「無茶言うな。ていうか、自分では取れないの?」
女「背中だから手が届きにくいし、何より、虫を直に触りたくないの!」
男「直に触られてる状態で何を言ってるんだ」
女「だって、無造作に取ろうとしたら潰しちゃうかもしれないじゃん!そうなったら トラウマものじゃん!」
男「まぁ、確かにそうか」
女「納得してないで、早く助け――――……あら、虫取れた」
男「あっさり解決したなー」
女「ん?…… なんか、これ、感触的に虫じゃない……」
男「え?」
女「………………あ、なんだ。ガムの包み紙か」
男「」
<>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/07/29(日) 00:00:11.68 ID:08nyDOXt0<> というわけで今日はここまで。
明日も投稿できるかもしれません <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)<>sage<>2012/07/29(日) 11:05:52.27 ID:kv4ZrJqqo<> いいよいいよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2012/07/29(日) 13:36:39.68 ID:Bz2CbG/jo<> 服の中の虫を捕るとかボンボン坂高校演劇部おもいだした <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/07/29(日) 22:47:33.94 ID:08nyDOXt0<> 女「えーっと……ちょっと前にガムの包み紙を丸めて、頭上に投げたりして遊んでて……」
男「暗闇だからって、何をしてるんだ。楽しいのか、それ」
女「それで、上に放ったときに、落ちてこなかったから、どっか行っちゃったかな……って思ってそのままにしてたんだけど」
女「多分、それが服かどっかに引っかかってて、何かの拍子に服の中に入っちゃって……。それで、あんな惨事を引き起こしたんだと思う……」
男「……さいですか」
女「……さいです」
男「……女がまさか紙ごときで、か弱い女の子みたいに、わーきゃー騒ぐとは思わなかった」
女「……だって虫だと思ったんだもん」
男「暗闇とか虫が怖いだなんて、なんか意外だよ」
女「いや、まぁ、それについてはちょっと理由がありまして……」
男「……理由?」
女「実は昔、とある漫画の影響で、押入れで寝てた時期があったんだけど……」
男「微笑ましいな」
女「そう。あれは十年前の七月十二日の夜の事……。ある忌まわしき事件が起きたの」
男「なんで覚えてんだ」
女「それだけ忌まわしい事件だったんだよ。その名も“荒ぶる軍曹の乱〜真夏の夜の夢〜”」
男「なんで副題ついてんだ」
<>
◆/HZd6jLgZSuT<>saga<>2012/07/29(日) 23:33:11.26 ID:08nyDOXt0<> 女「……あの日私は、いつも通りオトンと就寝前の接吻を交わしてから、押入れの中にある寝床についたの」
男「今のオトンとの惚気話、事件と関係あるのか」
女「いや、ないよ」
男「ないのかよ」
女「今日もオトンの髭はじょりじょりしてて気持ちよかった、なんて考えているうちにいつの間にか眠ってたんだけど……」
男「なんでいちいちオトン絡ませてくるんだよ。どんだけオトン好きなの」
女「はい、そこ、話の腰を折らない。……ところが、安眠している私を邪魔する者が現れたの」
女「草木も眠る丑三つ時、そいつは私の足の裏をさわさわ撫でてきて、当然そんな事されたらくすぐったくて起きちゃうでしょ?」
女「でも寝ぼけてた私はシーツかなんかが当たったのかな、ぐらいにしか考えてなくてまた寝ようとしたの」
男「……嫌な予感しかしない」
女「そしたら、今度は太腿の辺りをこしょこしょされて、不意打ちだったから、思わず飛び上がっちゃったんだよね」
女「でも、そこは狭い押入れの中だったから、思いっきり天井に頭ぶつけて、痛みに悶えてたら、お腹の辺りがくすぐったくなってきて……」
女「くすぐったくて、暴れる度に壁にあちこちぶつけて、寝ぼけてた上に暗闇だったから、もう何が何だか分からなくなって……」
女「このまま死んじゃうのかな、なんて考えてたら、急に背中で何かを潰したような感覚と同時にくすぐったいのが止まったんだけど……」
男「……うわぁ」
女「その後、押入れを脱出して、鏡で背中を見てみたら……」
女「そこには、無残に押し潰されたアシダカ軍曹(内臓さんがこんにちは)が……」
男「…………」
女「この事件以降、私は虫と暗闇が苦手になったのでした。めでたしめでたし」
男「どこがめでたいオチだったんだ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)<>sage<>2012/07/29(日) 23:35:31.97 ID:kv4ZrJqqo<> ぞっとした <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2012/07/29(日) 23:41:52.37 ID:Bz2CbG/jo<> 女かわいすぎる
オトン羨ましいわ <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/07/29(日) 23:44:51.04 ID:08nyDOXt0<> というわけで女さんの過去篇(?)終了です。
今日は短いですがここでおしまい。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/29(日) 23:51:31.22 ID:2VW8weZDO<> うわあああああああああ背中かゆいいいいいいい!? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/29(日) 23:53:33.46 ID:Oa2hZ1QSO<> 乙!
虫責めキター <>
◆/HZd6jLgZSuT<>saga<>2012/07/30(月) 21:04:54.78 ID:Tbyl+Ogh0<> 女「全く、青たぬきが普通にメガネと一緒に布団で寝ていたら、私はあんな目に遭わずに済んだというのに……」
男「逆恨みにも程があるだろ、それ」
女「そしたら、ガムの包み紙ごときに慄いて、醜態を晒すこともなかったのに……」
男「いや、でも突然背中に何かが入ってきたら、それが紙でも最初は誰だってビビるって」
女「……そう?」
男「そうだよ。それに、別に醜態でもなかったと思うし」
女「……ホント?」
男「うん。まぁ実際には真っ暗すぎて見えなかったから分からないけど、声だけ聞いてる分には普通に可愛かっ……」
女「……ほう」
男「……今のは聞かなかった事にしてくれ」
女「男がついにデレた……! なるほど。男は、ガムの包み紙に怯える女の子が好みなんだ……」
男「……その言い方だと俺タダの変態」 <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/07/30(月) 21:11:33.84 ID:Tbyl+Ogh0<> 男「さて、無駄話はここまでにして」
女「男がデレた♪ 男がデレた♪」
男(ノリであんな事言わなきゃ良かった)
男「……そろそろ眠気に押し潰されそうだ」
男「さっきの寝床に帰るのは諦めて、ここにもう一度寝床を作る事にしよう。そして寝よう」
女「……ツンツンすんなよ、男ー。もっとデレデレしたって良いんだよー?」ニヤニヤ
男「眠いってのになんでこんなダル絡みしてくんの、この子……」
女「眠いからこそダル絡みしてるの」
男「なにその理論ワケわかめ。いいから、ほら手伝え、女。毒草達を伐採して、寝床を作るんだ」
女「……手伝いたいのはやまやまなんだけど」
男「ん?」
女「さっきの虫騒動の所為か、消滅してた尿意がたった今、復活してしまいまして」
男「マジか」
女「ちょっとそこでしてくるからまたお返事よろしくお願いしたいんですが……」
男「ああ、まぁ良いけど」
女「じゃあ、行ってき―――痛ぁっっっ!」
男「どうした、女!?」
女「ぐああああ!なんか、硬いナニカに小指ぶつけた……!」
男「バトルパート突入並みの絶叫をありがとう。……でも、ドMにとって痛みはご褒美なんじゃなかったっけ」
女「……はぁ。これだから素人は」
男「……ドMの玄人にはなりたくないよ」
女「いい? マゾはね。あくまで人間の手によってしばかれるのが気持ち良いんであって、痛み全てを許容できるような超人じゃないんだよ?」
女「だから当然、タンスの角に小指をぶつけたら悶絶するし、豆腐の角に頭をぶつけたら死んだりもするの。ドゥーユーアンダースタンド?」
男「……ドMがド貧弱なのは理解できた」
<>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/07/30(月) 21:26:20.89 ID:Tbyl+Ogh0<> 男「で、結局硬いナニカって何なんだ?」
女「んー……なんだろうね、これ。一言で言うなら……すごく、大きいです」
男「女子がその台詞言うのって、ネタ的には間違ってるんじゃ……? まぁ、どうでも良いけど。……いてっ」ゴツッ
男「いたた。なんだ、これ。確かに、凄いでかい何かが鎮座してんな」
女「ほらね」
男「肌触りからして、木? いや、それにしては横幅がありすぎるな。じゃあ……建物?」
女「こんな所に……? 小屋とかかな?」
男「そこまでは分からないけど、人工物っぽくないか。小屋かなんかだとすれば、中に人がいる可能性がある」
女「おぉ」
男「まだ、そうと決まったわけじゃないけどな」
男「それに、これが小屋だとして、中に人以外の何かがいる可能性もある」
男「ここは、異世界だからな。それこそ、魔物とかが住みついてることも……」
女「あ、入り口発見! おじゃましまーす」
男「話聞いてた!?」 <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/07/30(月) 21:29:06.24 ID:Tbyl+Ogh0<> 男「結局、その場の勢いで侵入してしまったけど……。無礼にも程があるぞ、俺ら」
女「誰もいないのかな……? 真っ暗だから中どうなってるか、分からないし……」
パァッ
女「あ。明かるくなった」
男「なんだ? センサー式の照明か……?」
女「さあ?」
女「それにしても……なんだか久しぶりだね。こうやってお互いの顔見るの」
男「ああ、確かに。実際にはそうでもないのかもしれないけど、体感的には結構長い間、暗闇を彷徨ってたもんな」
女「改めて見ると、男って面白い顔してるね」
男「どういう意味だ。それは」
女「……あれ? 男の鼻ってそんなトコについてたっけ。もうちょっと上じゃなかった?」
男「暫く見てなかったからって、忘れるなよ……」 <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/07/30(月) 21:41:15.51 ID:Tbyl+Ogh0<> 今日はこれにておしまい
明後日くらいにまた来ます <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<><>2012/07/30(月) 22:03:26.66 ID:9cDIdHjI0<> ひゃっはぁー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)<>sage<>2012/07/30(月) 22:32:11.69 ID:Lab5oOHeo<> 楽しみにしてる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/07/31(火) 01:04:43.92 ID:L4ErDC6SO<> 乙乙!! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/31(火) 06:33:42.14 ID:qtUBoteoo<> 楽しい!
乙! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/31(火) 11:57:31.86 ID:QpgsEtEyo<> 食糧問題解決したんか…? <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/08/01(水) 23:30:39.72 ID:e4bWZNge0<> >>50
解決してないよ。こんな明るい雰囲気だけど、実際には空腹&水分不足で割と極限状態www <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/08/01(水) 23:32:28.03 ID:e4bWZNge0<> 男「内部は見たところ、やっぱりただの小屋みたいだな」
女「ログハウスって奴だね」
男「ああ。……高度な知能を持つ生き物によって作られた物ってのは確かだ」
女「できれば、それが人間であって欲しいけどねー」
男「どうなんだろうな。家具やなんかは人間のそれと同じようだけど。暖炉に、テーブル、椅子、タンス。食器とか、鍋とかもある」
女「少なくとも、直立二足歩行の生物が生活してるのは明らかだよね」
男「ああ。……それも、ついさっきまで、誰かがいたような形跡がある。どこかへ出かけたのか?」
女「はたまた、侵入者を捕食しようと、この小屋のどこかで待ち構えているのか……」
男「物騒な事言うなよ……」
女「こんな時になんだけど、そろそろ限界だからちょっとトイレ行ってくるね!」
男「物騒な事言う割には、警戒心ゼロだな!」 <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/08/01(水) 23:38:06.90 ID:e4bWZNge0<> 男「流石に、得体の知れない小屋の中で一人は危険だからついてきました」
女「……全く男は寂しがり屋さんなんだから」
男「さっきはいちいち俺に同行を求めてきたくせによく言うよ」
女「ここは暗くないから、別に怖くなんかないし、一人でトイレくらいできるよ?」
男「そう言って、単独行動する奴が死ぬ羽目になるんだよ。名探偵コ○ンとかが良い例だろ」
女「……そう言って、トイレの中にまで押し入って来るつもり?」
男「そこまではしないわ。大体俺にそんな趣味はない」
女「いくら、私がマゾだからって放尿を見られるのは……イイネ」ゾクッゾクッ
男「もうやだこの娘」 <>
◆/HZd6jLgZSuT<>saga<>2012/08/01(水) 23:38:56.62 ID:e4bWZNge0<> 男「つーか、この小屋、トイレとかあんのかよ……とか思ってた矢先にあったね」
女「助かりました」
男「トイレの様式は、ぼっとん便所か……。照明はセンサー式なのに」
女「こんな草原の真っ只中なんだから、水洗便所は難しいんじゃないの。さっきの照明も無給電式だったっぽいし」
男「確かに」
女「それよりさ、ぼっとん便所ってなんか怖くない? なんかこの穴見てると、もし自分がここに落ちたらどうなるんだろうって考えちゃうんだけど」
男「あー、分かる分かる。高い所に立った時、ここから落ちたらどうなるんだろうって考えちゃうのと似てるよな」
女「うん、そういう感じ! 落ちた先に何が待ち構えているのかは容易に想像できちゃうのに不思議だよね」
男「そうそう。何でか知らないけど、考えちゃうよなー。で、変な事を考えてる自分にゾッとする」
女「で、ゾッとしてるうちにいつの間にか便所に片足突っ込んでる自分がいる事に気付き、更にゾッとする」
男「……いやそれはない」 <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/08/01(水) 23:48:33.63 ID:e4bWZNge0<> というわけで本日分の投下終了です。
明後日また来るよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/02(木) 00:26:04.89 ID:FFTbdV1SO<> 乙んこ! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/02(木) 09:30:59.67 ID:NgIXefO5o<> なにこれ、トイレ落下フラグ? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)<>sage<>2012/08/02(木) 16:28:21.66 ID:p1H/AWIAo<> 乙! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<><>2012/08/02(木) 21:05:22.83 ID:S/O/PAya0<> ひゃっはぁー <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/08/05(日) 21:28:30.39 ID:tq+wK7sb0<> 女「……ちょっ、冗談だってば。そんな本気で引かないでよー」
男「口調からして冗談とは思えなかったんだよ。女のことだから本当にやりかねないし」
女「男は私を何だと思ってるの。いくらなんでもそんなドジっ娘じゃありません」
男「ならいいんだけどな。とりあえず、トイレ済ませてきてくれ」
女「イェッサー」
男「じゃあ、廊下で待ってるから」
男「…………」
女「…………」
男「…………」
女「……うわっ」ズコッ
男「……!?」
女「……しまった」
男「今絶対落ちただろ、お前。おもくそドジっ娘じゃねーか」 <>
◆/HZd6jLgZSuT<>saga<>2012/08/05(日) 21:30:31.32 ID:tq+wK7sb0<> 女「大丈夫、大丈夫。落ちはしたけど、一命は取りとめたから」
男「一命はとりとめたって、なに今そんなヤバイ状況なの? フルダイブでもした?」
女「いや、片足突っ込んじゃっただけだけど」
男「なんだ、良かった。全然命に別状ないじゃん、それ。つーか今現在も嵌ってるの?」
女「ううん。なんか穴の中に台があって、そこに落ちただけだから、すぐ抜けたよ」
男「……台? なんで、台?あ、 まさか……」
男「女、もしかすると、それって台じゃなくて……カチカチに固まった、う……」
女「う……? ……うま? 死後硬直でカチカチになった馬?」
男「いや、なんでボットン便所の中で馬死んでるんだよ。もうそれ事件だよ」 <>
◆/HZd6jLgZSuT<>saga<>2012/08/05(日) 21:35:04.27 ID:tq+wK7sb0<> 男「安心してくれ、女。女が異世界で、んーこを踏んだことは、誰にも言わないから」
女「ちょっと待って。本当に台踏んだだけだから。運子踏んでないから」
男「運子って誰だよ」
女「そんなに疑うなら、男も片足突っ込んでみればいいでしょ? 断じて運子の類じゃないから」
男「そんな確かめ方やだわ。それで本当にんーこだったらもっと嫌だし」
男「つーか、俺たちはさっきからなんつー話してるんだ。はい、もう下ネタはおしまい。それから女は早く用を足しなさい」
女「……むー。本当に台的な何かを踏んだだけなのに……」
男「分かった、信じるから。はよ排尿作業開始して」
女「むー」
女「あ、そうだ。言い忘れてたけど、耳塞いでてよ」
男「え? なんで?……ああ、そうか。小便してる時の音聞かれたくないのか。女にしてはめずらしく女の子らしい事言うのな」
女「……失礼しちゃうな。ドMにだってプライバシーくらいあるもん」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2012/08/05(日) 21:36:16.90 ID:3WpfW2wvo<> きゃああああああ <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/08/05(日) 21:37:46.56 ID:tq+wK7sb0<> 投下の予定が狂ってしまって申し訳ない
それにしてもトイレ回長ぇ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2012/08/05(日) 21:41:14.50 ID:3WpfW2wvo<> 次回は是非ともチョロチョロをおねがいします <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/05(日) 21:41:20.45 ID:cFl+YKZao<> 長ぇって、自分で引っ張っといてww <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)<>sage<>2012/08/05(日) 22:24:41.40 ID:PEbXgi/0o<> 取り敢えず頑張って! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/06(月) 01:37:24.10 ID:kj6ueryIO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/06(月) 15:08:21.41 ID:BppQSArSO<> 乙!
放尿プレイはよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/06(月) 18:08:12.58 ID:Ef+Hk5h+o<> 女のチョロチョロはよ! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)<>sage<>2012/08/07(火) 18:28:07.04 ID:P9fDDRQ8o<> いいね! <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage <>2012/08/07(火) 20:05:16.81 ID:i61vA9ux0<> 女さんのチョロチョロ需要ありすぎwww
どこかでチョロチョロやるから、今回は脳内補完で我慢してくれ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)<>sage<>2012/08/07(火) 21:30:31.02 ID:P9fDDRQ8o<> はよ! <>
◆/HZd6jLgZSuT<><>2012/08/07(火) 21:41:33.83 ID:i61vA9ux0<> 男「そうだよな。すまん、すまん。トイレからちょっと離れた上で、耳塞いどくから」
女「ありがとう」
女「…………男、聞こえるー?」
男「…………」
女「本当に聞こえてない?」
男「…………」
女「やーい、お前の母ちゃんでーべそー」
男「…………」
女「巨乳フェチきもーい」
男「ふぇ、フェチちゃうわ!」
女「耳塞いでてって言ったのに」 <>
◆/HZd6jLgZSuT<><>2012/08/07(火) 21:44:45.30 ID:i61vA9ux0<> 男「……ただトイレ行って帰ってきただけなのに、異様に時間が経ったような気がしてならない」
女「いくら言っても男が耳塞がないから……」
男「仕方ないだろ。耳塞いでても、悪口は聞こえちゃうんだよ。自分の悪口には敏感なんだ、俺」
女「地獄耳ってやつですか」
男「そういうこと」
女「ふーん、厄介なお耳ですこと。そういえば地獄耳の対義語って何だろうね」
男「……さあ」
女「ヘブンアナルかな」
男「地獄の反対が天国なのはいいとして、何故耳の反対が肛門なんだ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2012/08/07(火) 21:47:15.38 ID:DSxuy6Ejo<> 女さんのチョロチョロ期待! <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/08/07(火) 21:55:33.45 ID:i61vA9ux0<> 男「下ネタ連発の咎により、女をお仕置きしようと思う」
女「やったあああああああ!」
男「テンション上がりすぎだろ……。やっぱりやめよっかな」
女「そ、そんな……!」
男「普通、逆だろ。ドMって怖いな、つくづく思うけど」
女「どうか……! どうか私に、裁きの鉄槌を……!」
男「頼んでる内容がおかしい。まぁ、いいや。やるって言っちゃったし、やるか」
女「ありがとう! ありがとう!男、愛してる!」
男「…………はいはい」
女「よし、そうと決まれば、早速準備に取り掛からなくちゃ!」
男「……準備って何するんだ?」
女「それは勿論、こうやって、こうやって…………はい、完成!」
男「す、すげー……。 自分自身に亀甲縛りを施しやがったよ、こいつ」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 21:58:56.24 ID:sXz1cPTK0<> キターーー! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)<>sage<>2012/08/07(火) 22:04:00.47 ID:P9fDDRQ8o<> おお! <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/08/07(火) 22:11:11.77 ID:i61vA9ux0<> 女「で、で、何するの? 何するの?」ワクワク
男「……ぶっちゃけ、勢いで言ってたから何するか決めてなかった」
女「ビギナーなら三角木馬とかがオススメだよ! 木馬が勝手にやってくれるから、責め手の技量関係ないし!」
男「ノリノリでアドバイスしてくれてるとこ悪いけど、三角木馬なんて所持してるわけないだろ」
女「ドSなのに?」
男「世の中のドSが皆、三角木馬携帯してると思ってんのか、お前は。大体、俺が持ってない事は一目瞭然だろうが」
女「じゃあ、小屋の中探してみようよー」
男「ないって。あんな大人の遊具製造してんの、地球だけだって。きっと」
女「えー。じゃあ、どうすんの? お尻でも叩くの? それでも良いけど」ジュルリ
男「尻叩きかー。それより、くすぐりとかどう?」
女「…………」
男「ほら、さっき女が言ってた軍曹事件(>>35)を聞く限り、なんだかくすぐり弱そうだから……」
女「…………」
男「もしかして……ビンゴ?」
女「……ごめんなさい。お仕置きとかホント勘弁してください」
男「ころっと心変わりしたな、おい」 <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/08/07(火) 22:14:30.36 ID:i61vA9ux0<> >>80
すげー。時間がそれぞれぞろ目や
というわけで今日はおしまいです
チョロチョロ期待してた人ごめんね <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2012/08/07(火) 22:40:53.15 ID:DSxuy6Ejo<> 乙!
くすぐりも良いもんだよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)<>sage<>2012/08/07(火) 23:01:26.79 ID:P9fDDRQ8o<> 乙!
女可愛い! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/07(火) 23:09:17.39 ID:Dd3tlx/SO<> 乙!
ヘブンアナル可愛い <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/08(水) 03:23:07.15 ID:lPWbZbX6o<> やはりここは何もせずひたすら焦らすのがお仕置きなのではないだろうか!? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/08(水) 19:23:40.92 ID:QuwXka2Po<> この話の行く先が凄く気になるよww
着地点どこなんだよwwww <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/08(水) 20:10:51.68 ID:+NSMDS8SO<> >>86
とりあえず元の世界に戻れれば良いんじゃね <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/09(木) 00:03:31.94 ID:CKHdryLIO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/08/09(木) 02:34:52.27 ID:LQUm1pwA0<> ひゃっはー <>
◆/HZd6jLgZSuT<>saga<>2012/08/09(木) 13:40:29.26 ID:UP2LdG0b0<> 女「くすぐったいのだけは本当に無理だから、勘弁して……。この通り!」
男「この通りって、どの通りだよ。亀甲縛りのまま横たわってる状態で言われましても。築地のマグロかよ」
女「そう言うなら、亀甲縛り解いて……」
男「自分で縛ったのに、解くことはできないの?」
女「当たり前でしょ? 一般常識だよ」
男「自分自身に亀甲縛り施してる時点で一般常識の枠から外れてると思うんだけど」
女「うぅ、分かったから、早く解いてよー」
男「ダメ。お仕置きはお仕置きです」ワキワキ
女「待っ、待って! あはっはははははははは!! くすぐったいくすぐったい!!」
男「いや、まだ触ってもいないんだけど……」 <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/08/09(木) 14:34:03.74 ID:UP2LdG0b0<> 女「だって男のその指の動きを見てるだけで……身体がむず痒いんだもん……」ビクビク
男「ん? こう、指をワキワキ動かすのが嫌なのか?」ワキワキ
女「やめてやめて近づけないで!」
男「ほれほれ、あと1cmで脇腹触っちゃうよー」ワキワキ
女「お、鬼っ! やだやだっ、うあははははははっ!」
男「近づけるだけでこれとは、本当にお前くすぐり弱いんだな……」
女「うん、だからやめて。人の弱みにつけこむなんて最低だよ」
男「でも、そうでなきゃお仕置きにならないしだろ。叩いたりしてもお前が喜ぶだけだし、大体俺は女の子を叩くような真似はしたくない」
女「そんな……変態! 人でなし! クソ蟲! 外道! 畜生!」
男「くすぐるだけなのに、何故ここまで言われなきゃならないんだ……」 <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/08/09(木) 14:36:54.68 ID:UP2LdG0b0<> 男「いっぽんばーし、こーちょこちょ」
女「〜〜〜っ!! にゃあははははははははははっ!! やめっ! ギブギブ!」
男「たたーいて、つーねって」
女「きゃはははははははははははははは!!」
男「今くすぐってないだろ」
男「階段上って……」
女「うあ、やだ、そっ……そこは……!」
男「こちょこちょこちょこちょ!」
女「ふみゃはははははははははっははははははあはあはははは!!」
男「この程度で、泣くほど大笑いするとは……くすぐり苦手なのは本当らしいな」
女「……も、もうやめて……わたしのライフはゼロよ……」ゼェゼェ
男「……いや、ごめん。俺、ドSだから言っても無駄」
女「え……? ちょっ……」
男「続きまして、にーほんばーしこーちょこちょ」
女「いやあああああああああああああ!!」
男(やばい、楽しい)
……数分後
男「はい、おしまい」
女「……ふぁ、あん……はぁっ、はぁ……くるしかった……」グッタリ
男(……あれ? なんか女の目がレイプ目に……)
男(…………しまった。完全にやり過ぎた) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)<>sage<>2012/08/09(木) 15:06:53.31 ID:KmAgdW0Fo<> もっとやってください <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県)<>sage<>2012/08/09(木) 15:42:44.68 ID:0fgUj8g50<> 女の子に嫌がることをするのは感心しないな
良いぞ男もっとやれ <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/08/09(木) 16:52:00.64 ID:UP2LdG0b0<> 女「笑いすぎて、お腹痛い……」
男「すいませんでした……」ドゲザァ
女「ドMだからってやって良い事と悪い事があると思うんですよねー」
男「女がこんなくすぐったがりだとは思わなくて……申し訳ない」ドゲザァ
女「……男にもお仕置きをしないと私の気が済まない」
男「え、マジか」
女「ほら、言ったじゃん。 私はドMでもあり、ドSでもあるって」
男「あぁ……。あったなぁ、そんな設定」
女「こうなった以上、覚悟してよ? 三角木馬でとことん責めてやるんだから……!」
男「そうは言っても、ここには三角木馬なんてないだろ……?」
女「今から、作るからちょっと待ってて」
男「作るの!?」 <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/08/09(木) 16:54:37.24 ID:UP2LdG0b0<> 女のとってもバイオレンス☆三分メイキング〜三角木馬篇〜
女「まず、材料を用意します」
男「材料? そんなもの、どこにあるんだよ……?」
女「どこって、ここにたーんとあるじゃない」
男「……まさか、小屋の中にある家財道具を……!?」
女「正解。材料を用意できたら加工します。まずはテーブルを……よいしょ☆」バキイッ
男「ええええ!?」
女「次に椅子を……そいやっ☆」ベキイッ
男「加工っていうか、ただの破壊活動だ!」
女「この時、日頃溜まりに溜まったストレスを全て発散する事を意識できると良いですね」
男「どんなアドバイスだよ。もっと平和的なストレス解消法あっただろ……」
女「イイ感じに破壊できたら、次の段階です」
男「……知らないよ、俺。小屋の住人にどんな報復されても知らないよ、もう」
女「次は、このように真っ二つにしたテーブルを三角木馬の形になるように固定し、瞬間接着剤か涎でくっつけます」
男「……多分、涎じゃ無理なんじゃないかな」
女「確かに、涎だと制限時間の三分をオーバーしてしまう可能性もあるので、今回はアロン○ルファを使いますね」ヌリヌリ ペタリ
男「……ここは賢明な判断だと言っておくか」
女「接着剤が固まったら……はい、完成です!」
男「物凄い早さだな。作り出してから、一分しかたってない。三分メイキングなのに」
男「……つーか、ちょっと待て。これ、椅子まで壊す必要なかったじゃねーか!!」 <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/08/09(木) 17:02:34.74 ID:UP2LdG0b0<> 本日の投下はおしまいです
また日曜くらいにくるから女さんでもprprしながら待っててくれ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)<>sage<>2012/08/09(木) 17:23:49.48 ID:KmAgdW0Fo<> 乙でした! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/09(木) 17:37:59.85 ID:BXtdF7BDO<> 笑いすぎてレイプ目で、涙やらよだれやらでぐしゃぐしゃの女をprprしたい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/09(木) 17:45:29.31 ID:lzmWv/ESO<> くすぐったがりの女さんprpr <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/09(木) 19:02:14.64 ID:9S7RzjNXo<> なんでアロンアルファ持ってるんだ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage saga<>2012/08/09(木) 23:25:04.95 ID:UP2LdG0b0<> ttp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=big&illust_id=29258728
貼れたか? <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/08/09(木) 23:31:46.40 ID:UP2LdG0b0<> >>102
勝手に拝借したらまずいかな……。
とりあえず男と女さんのイメージ画をPixivから引っ張ってきました <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)<>sage<>2012/08/09(木) 23:39:42.37 ID:KmAgdW0Fo<> 許可とった方が良かったね <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/08/09(木) 23:47:43.32 ID:UP2LdG0b0<> >>104
やっぱりそうですよね
今更ですが、断り入れだけでもしてきます <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/10(金) 16:37:24.96 ID:hHzJp7WSO<> >>102
想像以上に男がイケメンだ… <>
◆/HZd6jLgZSuT<>saga<>2012/08/13(月) 21:17:16.69 ID:V7BrGuZu0<> 女「さて、と……三角木馬もできたし、ショータイムと参りますか……」フフフ
男「確かにくすぐったのは悪かったけど、こんな荒削りの三角木馬とじゃお仕置きのレベルが釣り合ってないだろ?」アセアセ
男(やばい、よく分からんが女のヤツ吹っ切れてる……)
女「なに。怖気づいてんの?」ニヤニヤ
男「そりゃそうだ。だって、木馬責めってほぼ拷問みたいなもんだぞ? くすぐりとはワケが違うんだよ」アセアセ
女「くすぐりは私にとっては拷問みたいなものだもん」
男「いや、でも……」
女「男のくせにウジウジと尻込みしちゃって情けない。潔く罰を受けるんだー!」ガバッ
男「ちょ、おい、やめっ――――!?」
<>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/08/13(月) 21:19:02.37 ID:V7BrGuZu0<> ――――その頃、小屋外部。
小屋主「今日も大漁だったわねー」
獣耳っ娘「でしたねー。お夕食は何にします?」
小屋主「そうね。娘ちゃんの好きなゴブラカパチョの踊り食いにしようかしら」
獣耳っ娘「ホントですか!? やったあ!」
小屋主「とびきり肥えたゴブラカパチョを捕まえられたものね。手伝い頼むわよ? 娘ちゃん」
獣耳っ娘「はい、主さん!」
小屋主「ん?……ちょっと待って。おかしいわ、小屋の中が明るい。電気がついているみたい」
獣耳っ娘「わっ、ホントですね……。誰かがいるんでしょうかね……?」
小屋主「……まさか今朝の連中……かしら……?」
獣耳っ娘「こんな時間にですか。夜行性の私達ならともかく人間が、こんな夜明け前にやって来るなんて事ありますかね……?」
小屋主「それもそうね。……まさか魔物が侵入したなんて事はないわよね?」
獣耳っ娘「この小屋近辺は“神様のご加護”が強いので、魔物さん達は手出しできないはずですが……」
小屋主「……ちょっと様子を見てくるわ。娘ちゃんはここで待機してるのよ? 身の危険を感じたら、私を置いて逃げなさい」
獣耳っ娘「ぬ、主さん……」
小屋主「大丈夫よ。いざとなったら死んだ振りでもして敵の目を欺くから、心配しないの」
獣耳っ娘「欺けるんですかね、それ。なんだか無性に心配になってきました」
<>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/08/13(月) 21:21:49.56 ID:V7BrGuZu0<> 獣耳っ娘「……とにかく気をつけて下さい」
小屋主「うん。行ってくるわね」バイバイ
小屋主(小屋の窓からなら内部の様子を窺えるはずよね。……抜き足差し足…………なんたら足)ソロリソロリ
小屋主(…………どれどれ)
――――小屋内部
女「さて、後ろで手を縛って……脚と木馬を縄で固定して……」
男「ふごおっ! 木馬の尾根に股が食い込んで……俺の愛息子が死ぬぅ! まだ童貞卒業してないのに!」ジタバタ
女「ほれほれ、苦しいかぁ? あはははっ、人の痛がる顔見るの、だぁい好き♪」
男「さっきまでドMキャラだったのに何だその変わり様はっ! ふごぉっ! ち、ちぎれるっ!」
女「ふふっ。苦しむ男を見ていたら、ドSスイッチが入ってしまったの。こうなってしまったら最後、もう誰も私を止めることはできないんだから」
男「ドMの時ですら誰にも止められそうになかったのに、これじゃあもう終わりだ……。さらば……俺のエリンギ……ぐ、ふっ」
女「ふわっはっはっはっは! 絶望するがいい、この飛べないオス豚がぁ!」
――――小屋外部
小屋主(……一体どういった理由があって、人ん家で鬼畜SMプレイをしているのかしらね、あの変質者達は)
<>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/08/13(月) 21:23:18.98 ID:V7BrGuZu0<> 小屋主(……ある意味、今朝の連中や魔物より質が悪いわね。神様のご加護があっても防げない惨劇があることを身を持って感じさせられるとは……)
小屋主(ともかく相手が人間なら私一人でも何とかなりそうね。このまま放っておくわけにもいかないし、娘ちゃんの教育にも悪いわ。即刻出て行って貰わないと)
扉「ガチャッ」
女「さぁ、さぁ。もっと私に貴方の啼き声聞かせてよ!」
男「ばっ、馬鹿、体重かけるな……肛門様が……!ひぃっ!でっ!ぶっ!」
小屋主「……プレイの最中で悪いけどちょっといいかしら、変態さん達」
男「?」
女「わっ!?」
男「だ、誰かは存じませんが、助けて……。このままじゃ裂け痔になる……」
女「誰ですか!? ノックもせずに人の家にずかずかと!」
小屋主「……これほど、“お前が言うな”という気持ちにさせられたのは初めてだわ……」
<>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/08/13(月) 21:27:57.02 ID:V7BrGuZu0<> 小屋主「……なるほど。すると貴方達は、ただSMプレイをしていただけであって決して怪しい者ではない、と」
女「そうです」
小屋主「人の家に無断に侵入したばかりか、淫らな行為に耽っていた貴方達がそう言うと説得力が違うわねぇ」
男「……すいません」
男(それにしても、この世界の人達と会話が通じるなんて驚いたな。それも思いっきり日本語だし……一体何が何やら)
小屋主「まぁ、怪しくはあるけど、物取りの類ではなさそうね。見たところ私と同年代くらいだし、迷い込んでしまったという話は信じてあげる」
小屋主「でも、机や椅子を壊した件については、何らかの形で罪償いしてもらおうかしら」
女「深く反省してます。それはもうマリアナ海溝ばりに」
男「すいません。あの、机と椅子は自分達が直すんで、どうかお許しを……」
小屋主「……分かったわ。私の家に不法侵入した事についてはとりあえず、不問にしてあげる」
男「ありがとうございます」
男(まさか、あんなタイミングで小屋の主が帰ってくるとは……誤解を解くのが精一杯で、大事な話を後回しにしてしまった)
男「あの、それで、実は俺たち少々込み入った状況に巻き込まれている最中なんですけど、今ここでお話してもいいですか?」
小屋主「? それは時間がかかるものかしら?」
男「あ、はい」
小屋主「そう。じゃあ、話をする前に、私の友人を紹介しなくてはね。外で待たせてるから、呼んでくるわ」
女「行ってらっしゃーい」
男「……ふぅ。危なかった。ここが地球だったらしょっ引かれてる所だったぞ……」
女「今度から、家主のいない他人の家でSMプレイをやる時は鍵をかけなくちゃね」
男「……再犯する気まんまんじゃねーか」
<>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/08/13(月) 21:29:35.90 ID:V7BrGuZu0<> 小屋主「この子が私の友人、獣耳っ娘の娘ちゃんよ」
獣耳っ娘「こんばんわ。主さんにお世話になってもらっている獣耳っ娘です」
男「こ、こんばんわ。男です」
女「け、ケモ耳……! そ、その耳って、モノホンなの!? 」
獣耳っ娘「え、は、はい。本物ですよ。私は、その……獣人なので」ピョコピョコ
女「耳が動いて……さ、触ってもいい!?」ハァハァ
獣耳っ娘「……いいですけど。できれば優しくお願いできますか?」
女「勿論、ガラス細工を扱うようなつもりで、もふもふするから安心して!」ハァハァ
獣耳っ娘「あの、どうしてそんなに息荒いんですか……」
女「私、喘息患ってるんだよねー。だから、そんなに怯えなくても大丈夫! ちょっと、もふるだけだから!」
男「さらっと嘘つくな」 <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/08/13(月) 21:32:47.95 ID:V7BrGuZu0<> 男「それにしても、獣人って何です? フィクションとかに出てくる獣と人間が合体したような生き物の事ですか?」
小屋主「フィクションって……。貴方、獣人も見たことないの?」
男「はい。フィクションの類でしか見たことないですね。……あの、俺たちはこの世界の人間ではないので」
小屋主「……なんですって?」
男「その話がしたかったんです。俺たちがどこから来たのか。どうやって来たのか。お話します」カクカクシカジカ
☆ミ
小屋主「…………つまり、女ちゃんが拾ってきた謎の本によって、貴方達二人は、この世界へ飛ばされてきた、と」
小屋主「そうしてあてもなく彷徨っていたら、小屋があったから中に入ったというわけなのね」
男「はい。信じられないかもしれませんが、作り話でもなんでもなく真実です」
小屋主「他の世界から人間が来たなんて話、聞いたことはないけど……男くんの瞳を見る限り嘘をついてるようには見えないわね」
男「じゃあ、信じてくれるんですか?」
小屋主「まぁ、フィクションのような話だけれど、信じない事には何も進展しないでしょうしね」
男「ありがとうございます……。でも、今の様子じゃあ、俺たちが元の世界へ帰る方法は知らなさそうですね……」
小屋主「ええ。お役に立てそうになくて、ごめんなさいね……」
男「あ、いえ。主さんが気にすることはないですって!」
小屋主「でも貴方達を放っておくわけにも……。そうだわ。今の話を聞く限り、こっちの世界へ来てから飲まず喰わずで歩き続けていたんでしょ?」
男「あ、はい」
小屋主「貴方達を元の世界へ帰す事はできないけれど、食事や寝床を提供する事はできるわよ。今夜は是非ここで寝泊りして行ったらどうかしら」
男「いいんですか?」
小屋主「いいの。それくらいしかしてあげられないんだから。さぁ、そうと決まれば食事を用意するわね」
男「そんな。こんな時間に悪いですよ」
小屋主「いいのよ。獣人は夜行性なの。だからちょうど今が夕飯時なのよ。さっき外出していたのも夕飯の食料の調達のためだったのよ」
男「そうだったんですか。あれ、でも、主さんは人間だから……」
小屋主「まぁ、確かに私は昼行性だけれどね。昼夜逆転の生活も、娘ちゃんと一緒に生きるためだと思えば、別にどうって事ないわ」
男「……優しいんですね」
小屋主「ふふっ。……娘ちゃんのためだもの。さてと、じゃあ夕食の準備に取り掛かるわね」
男「すいません、じゃあお言葉に甘えさせてもらいます」
小屋主「それから、男くん。敬語はやめてもらえないかしら。話によれば、貴方は17歳なんでしょ? 私も17歳だから、敬う必要はないのよ」
男「初対面の人に対してはなんだか丁寧語を使ってしまうんですよね……」
小屋主「それに、娘ちゃんの口調とかぶって分かりにくいからタメで話してもらえると助かるわ」
男「分かりましたけど、なんですか、そのいい加減な理由は……」
<>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/08/13(月) 21:35:14.01 ID:V7BrGuZu0<> 女「もふもふだー!」
獣耳っ娘「嬉しそうですね……。主さん以外の人からこんな風に扱われるなんて、久しぶりな気がします」
女「ふわふわしてて気持ちい……。ぺろぺろ」
獣耳っ娘「あ、ちょっと、何してるんですか!? もふるだけって言ったのに、舐めるなんて……うにゃあっ……」
女「…………」ペロペロペロペロペロペロ
獣耳っ娘「お、女さん!? 瞳孔が開いてますよ!? なんでそんな一心不乱に舐めてくるんですか!」
小屋主「……随分仲良くなったのねー、女さんと。良かったじゃない」
獣耳っ娘「ぬ、主さ〜ん! 助けてください! この人、私の事、愛玩ペットか何かだと思ってますよ!」
小屋主「そう言われても……。男くん、なんとか助けてあげられないかしら……?」
男「あ、あぁ」
男(……そういえば、女はケモ耳好きだったな。文化祭の時、ケモ耳喫茶をゴリ押しされた覚えがある……)
男「ほら、いい加減にしなさい」グイーッ
女「うがー。なにする、男ー」
男「お前がなにしてんだって話だよ。ケモ耳好きなのは分かったからもう勘弁してあげなさい」
女「……むー」パッ
獣耳っ娘「……やっと解放されました」
男「すまないな、娘さん。女は、君が好きすぎるあまりにこんな奇行に出てしまったわけで、悪気はないと思うんだ。許してあげてくれ」
獣耳っ娘「勿論、女さんに好意しかないのは分かりますが……耳は弱いので舐めるのはやめてくださいね?」
女「分かった……。確かに私も美味しいからって舐めすぎちゃったね。ごめんなさい。今度は甘噛み程度しておくね」
獣耳っ娘「……あの、奇行のグレードがアップしてるんですが」
<>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/08/13(月) 21:38:28.19 ID:V7BrGuZu0<> 小屋主「そういうわけだから、私達はお夕食の準備をするわね」
獣耳っ娘「予備のソファを用意したので、そちらの方に座って寛ぎながら待っていてくださいね」ニコッ
女「……ごめんなさい。私が椅子を壊しちゃったばかりに……」
男「しかも犬死にだったもんな……。明日は早速、代わりの椅子と机を作るぞ」
女「うん」
男「……しっかし、なんだかんだで忘れてたけど、凄い腹減ってるわ、俺」
女「元いた世界で昼ごはん食べてから何も口にしてないもんね。本当、主さんの小屋に辿り着けて良かった……」
男「ああ。何故か好都合な事に言葉も通じるしな。通じなかったから面倒臭いことになってたし、主さんも心が広い人で助かったよ」
女「確かに、言語が日本語な所は元の世界と共通してるんだよね……。それに、このカップについてるロゴもアルファベットだし……」
男「そればかりじゃない。あそこにある壁時計を見る限り、時刻の表し方も同じだ。……今は夜中の三時か」
男「でも、ここが地球とは思えないよな。空は茶色、海は紫、植物は見たこともない毒々しいものばかり」
女「おまけに、ケモ耳生やした女の子がいるし……」
男「謎は深まるばかりだな……」
<>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/08/13(月) 21:50:33.20 ID:V7BrGuZu0<> 明日から合宿(意訳すると地獄)に行く羽目になりまして、
暫く投下できないため書き溜めてた分を一挙投下してみました。
また一週間後くらいに戻ってきます。生きて帰ってこれたらですが。
A tres bientot! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/13(月) 21:54:06.00 ID:2gObtv71o<> Au revoir, Monsieur! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/08/13(月) 22:19:34.70 ID:ieAvNQRSO<> 乙んぽ
ご武運を <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/14(火) 01:15:16.20 ID:6G3MQ+BIO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)<>sage<>2012/08/14(火) 01:33:24.11 ID:xuwupgTOo<> 乙でした! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2012/08/14(火) 21:31:16.09 ID:i6SKLJ9lo<> 乙! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/08/16(木) 15:21:32.32 ID:Wghu5/Oc0<> ひゃっはー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県)<>sage<>2012/08/23(木) 06:04:47.91 ID:rdt8wOwz0<> 1マダー? <>
◆/HZd6jLgZSuT<>saga<>2012/08/24(金) 20:35:59.49 ID:C4uR7qFU0<> 獣耳「はい、お待たせしましたー」
小屋主「お腹空いたでしょう。さぁ、冷めないうちに召し上がれ」
男「おお、ありがとう…………ん!?」
女「うわーすごーい。すごい斬新ー。生きてるおたまじゃくしが出てきたよー」
小屋主「おまたじゃくし……? それはゴブラカパチョって言うのよ? ここらじゃあ、つゆにつけて生きたまま食すのが主流なの」
獣耳「もしかして男さん達の世界では、これを食べる風習ないんですか?」
男「……うん。まぁ、生物の実験に使われる事はあっても食卓に上る事はなかったかな……」
女「その、チュカパブラ? って美味しいの?」
獣耳「それはもう絶品ですよ。口の中で暴れ狂う感触を楽しむも良し、胃液に溶かされまいと食道でのたうち回る感触を楽しむも良し」
男「……なんか、動物愛護団体に訴えられそう」
小屋主「なかなか癖になるわよ。ささ、生きが良いうちにどうぞ」
男「……そ、それじゃあ折角の機会だし、食べるか。なぁ、女」
女「……おっと、なんだか急にお腹の調子が……」
男「気持ちは分かるが逃げようとするな」
<>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/08/24(金) 20:36:47.97 ID:C4uR7qFU0<> 女「なんだかんだ、美味しかったね。おたまじゃくし」
男「日本にもシロウオの踊り喰いとかあるしな。見た目はだいぶ違うけど実質、似たようなもんだろ」
獣耳「他にも、パンとかポトフとかポットローストとかあるので、好きなだけ召し上がってくださいね」
男「本当だ、パンだな……。やけに緑色だけど」
女「苔生えてるみたいだね!」
男「何を言い出すんだ、お前は。失礼だろ」
小屋主「ああ、それね。カビが生えてるからよ」
男&女「!!?」
獣耳「カビ、とは言っても勿論毒性はありませんよ。美味しくいただけますから、安心してください」
男「あ、良かった。そういう事ならいただきます」
女「……。ちょっとお腹が……」
男「食べなさい」 <>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/08/24(金) 20:37:33.94 ID:C4uR7qFU0<> 女「なんだかんだ美味しかったね。カビパン」
男「カビパン言うな。まぁ、ブルーチーズの青カビだって毒はないしな。ああいう類の食べ物なんだろう」
小屋主「ふふ、よく食べたわね。満足いったかしら?」
女「お肉も魚もスープもみんな美味しかった〜。ごちそうさまでした」
男「元はといえば不法侵入者なのに、なんかこんなお持て成しまでしてもらっちゃって、申し訳ない。壊した椅子と机は明日必ず直すんで」
小屋主「そう。それじゃあお願いね。娘ちゃんも二人のお手伝いをしてあげて」
男「いや、自分達でやるから大丈夫だって」
小屋主「明日はちょっとやりたい事があって、娘ちゃんの面倒見てあげられそうにないのよ。だから工作ついでに娘ちゃんを構っててもらえない?」
男「主さんがそういうなら……。了解」
獣耳「構ってて、って何ですかぁ……。子供じゃないんですよ、私」
小屋主「私達から見れば十分子供よ」
獣耳「主さんだって、まだ成人してないくせに……」ムー
女「はいはい、むくれないのー。男が机とか作ってる間は私が遊んでてあげるからねー」ニコニコ
男「いや、お前も手伝え、机壊した張本人」
<>
◆/HZd6jLgZSuT<>sage saga<>2012/08/24(金) 20:41:44.13 ID:C4uR7qFU0<> というわけで予定より遅くなりましたが帰ってきました。
今日はこれでおしまい。
次の投下は9月頃になると思います。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/24(金) 22:13:26.97 ID:5LsstD0Ro<> 乙!
チュパカブラ懐かしいな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)<>sage<>2012/08/25(土) 00:37:20.52 ID:o93HYi+Ro<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/08/25(土) 01:08:41.21 ID:joMEE3vp0<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県)<>sage<>2012/08/30(木) 04:24:49.97 ID:9Jofiv0h0<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/30(木) 08:15:07.64 ID:fm5BAnSSO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/09/06(木) 06:31:07.41 ID:Sq5F1QmSO<> 津軽 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/19(水) 20:42:06.20 ID:hG3u2BSt0<> >>1は死んだの? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県)<>sage<>2012/09/20(木) 05:01:29.77 ID:WDaxxr+r0<> >>1は異次元に飛ばされたのか?
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 06:55:02.13 ID:PDozzceSO<> まだか <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/25(火) 00:58:32.90 ID:8FPsUSFSO<> まだか <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/09/26(水) 05:41:59.83 ID:EqSCxVY0o<> まさか1も異世界に... <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県)<>sage<>2012/10/10(水) 21:42:20.37 ID:9vcqM0br0<> 9月どころか10月になっちまったな…
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2012/10/10(水) 22:04:24.62 ID:3KO9uuhqo<> 待ってる <>