VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/26(木) 18:27:48.91 ID:QkQZAvtW0<>梓(あ〜…なんで軽音部なんかに入ったんだろ?)

梓(上手いって聞いてたんだけどなぁ〜)

梓(確かに新歓ライブは上手いって思ったけど…)

憂「梓ちゃんどうしたの?ぼーっとして」

梓「あ〜憂?」

梓「憂のおねえさんってさぁ。憂からみてどんなおねえさん?」

憂「どんなって言われてもなぁ〜」

憂「たぶん、普通のおねえちゃんだよ」

梓「家事とかする?」

憂「それはあんまりないなぁ〜」

梓「ふーん…」

梓(やっぱりなぁ〜)

梓「憂がしっかりしてるからかなぁ〜」

憂「梓ちゃんどうかしたの?」

梓「うーん…」

梓「軽音部に入ったのって、失敗だったかな〜って思ってるんだ」

憂「どうして?」

梓「なんかさぁ〜、みんな練習熱心じゃないし」

梓「最初は驚きの連続だったんだけど」

…ちょっとした回想…

唯「昨日、ムギちゃんと一緒に帰ってた時に風が吹いたじゃん」

紬「えぇ気持ち良かったよね?」

唯「その後、『この風って地球を一周して帰ってくるのかな?』って私が言ったじゃん」

唯「それを考えると気になってさぁ〜」

唯「なんかあまり寝れなかったし、今日も授業中気になったし」

紬「私もそれが気になったから、ちょっと調べてもらったんだけど」

紬「現実レベルでは可能性はまずありえないって」

唯「でも、0ではないからひょっとしたら巡り合えるかな?」

紬「そうねぇ〜…でも、気が付かないんじゃない?」

唯「そっか〜」

唯・紬「アハハっ」

梓「あのお二人って仲がいいんですか?」

梓「帰る時もいつも話をしているようですし」

律「唯はおしゃべり」

澪「ムギは聞き上手」

律「ただ、それだけ」

律「唯はクラスのだれとでも話してるよ。」

梓「そうなんですか…」

梓「ところで、軽音部ってオリジナルを演奏してますけど」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1343294868
<>梓「あ〜あ、へんな部にはいっちゃったなぁ〜」 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/26(木) 18:51:04.85 ID:QkQZAvtW0<> 梓「作詞は平沢先輩で、作曲は秋山先輩ですか?」

梓「そして、アレンジは琴吹先輩が中心なんですか?」

律「へ?なんで?」

梓「なんとなくです。」

梓「平沢先輩ってメルヘンの世界の住人のようですから、あのような詩が書けて」

梓「秋山先輩はクールだから、格好いい曲が書けて」

梓「音楽素養が高い琴吹先輩が詩と曲をうまくまとめて、田井中先輩が強引にリズムを引っ張ってるんじゃないんですか?」

律「そういわれると、それでもいいかな〜」

律「唯がメルヘンの世界の住人ってのはわからんでもないし…」

澪「ムギの音楽素養が高いことも正しいし…」

律「でも、詩は澪が書いてて、曲はムギが書いてる。」

澪「アレンジはムギが中心だけど、一応全員で考えてる。」

梓「えっ?秋山先輩が作詞で、琴吹先輩が作曲ですか?」

澪「なんか問題でもあるのか?」

律「あるとすれば、澪の詩?」

澪「うるさい!!」

梓「いえっ!!ちょっと意外だったもんで…」

律「まぁ意外というのも間違いじゃないな」

澪「梓って、そんなこと考えてたんだ。」

律「そんな事を考えてると疲れるだけだぞ〜」

…ちょっとした回想終わり… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/26(木) 19:16:18.95 ID:QkQZAvtW0<> 憂「確かに見た目だとそんな感じもするかも知れないね。」

梓「それにさ〜」

梓「あんまり熱心に練習しないんだよ。」

梓「澪先輩は練習しようって言うんだけどさぁ〜」

梓「唯先輩も、律先輩もなにかにつけてサボるし」

梓「ムギ先輩も唯先輩と律先輩に同調するし…」

梓「一度、ムギ先輩に『練習しなくていいんですか?』って聞いたことがあるんだけど」

紬「練習は演奏力の底上げには大事だけど、練習を100時間したからって新しい曲はできないから…」

紬「まだまだ演奏力にバラツキがある状態だから、個人個人の課題をまずこなしていかないといけない状態だし。」

紬「全体で合わせるのはそんなにあわてなくてもいいんじゃないかな?」

紬「それに半年前に比べると上手くなってるから、こんな感じでゆっくり進んだら良いんじゃないかしら?」

紬「澪ちゃんは基礎ができてるから、次のステップに進むために練習したいと思うけど…」

紬「せめて1学期の間はこんな感じの方がいいんじゃないかしら」

梓「って、言ってた…」

憂「紬さんが言ったら説得力があるわねぇ〜」

梓「憂!!」

憂「梓ちゃんは紬さんのピアノ演奏を聴いたことがないでしょ?」

憂「一度、お願いして弾いてもらったらいいと思うわよ!!」

憂「凄いんだから!!」

梓「ムギ先輩一人が上手くても仕方ないよ!!」

梓「あ〜あ…」

梓「今からでもジャズ研にでも入ろうかな〜」

梓「それともどっかのバンドに入ろうかな〜」

憂「…」

憂「軽音部も楽しいとおもうんだけど…」

梓「楽しいのも大事だけど、音楽って上手くなるからもっと楽しくなるんだよ!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/26(木) 19:24:27.99 ID:QkQZAvtW0<> 梓「あっ!!ごめん!!」

梓「憂に言っても仕方ないことだよね〜」

梓(でも、ほんとうにどうしよう〜)

梓(こんな部活を続けてると私が下手になっちゃう…)



澪「なぁ?律?」

律「なに?」

澪「梓なんだけどさ?」

澪「軽音部をやめたいんじゃないか?」

律「なんで?」

澪「梓って真面目だし、なにより音楽が好きみたいだし。」

澪「好きで入った軽音部が、練習もろくすっぽしないで遊んでばかりだし。」

澪「いい加減、愛想を尽かされるんじゃないか?」

律「うーん」

律「そこはさぁ〜」

律「澪のカリスマ力でなんとかしてくれよ!!」

澪「そんな冗談まがいの話じゃなくって!!」

澪「本当に梓は退部するかも知れないぞ!!」

律「それは困る…実に困る…本当に困る!!」

澪「そのわりには深刻さが伝わらないけど…」

律「あ!!そうだ!!」

律「取りあえず、歓迎会でもするか!!」

澪「…たぶん、あまり効果はないと思うけどなぁ…」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/26(木) 19:40:29.14 ID:QkQZAvtW0<> …歓迎会をかねたピクニック当日…

澪(うーん、新しい詩のことが気になって、みんなと遊べないや…)

澪(とりあえずはゆっくり本でも読んでおくか)

澪(律が誘いにでも来たら、行くって事で…)

澪(それにして、唯も律もなんであんなにテンション高いんだ?)

澪(おまけにムギまで…)

澪(ムギはちょっと隣に座って欲しかったんだけどなぁ〜)

梓(…)

梓(澪先輩ってクールだなぁ〜)

梓(澪先輩も今の軽音部に不満があるんだろなぁ〜)

澪(本も今はワープロで書くけど、昔は原稿用紙に書いてたんだよなぁ〜)

澪(読書感想文なんかはいまだに手書きだし)

澪(紙自体が貴重だった時代は書式も全く自由だったし…)

澪(筆を使ってた時代ってそんな時代だったんだろなぁ〜)

澪(あっ!!)

澪(筆ぺんとボールペンを主題にしたら面白い詩が書けるかも!!)

澪(紫式部と樋口一葉と金子みすずを足したような…)

澪(こんな時に隣にムギがいてくれたら、きっかけでもできそうなのに…)

紬をチラチラみながら…

澪(ムギはフリスビーに夢中か…)



梓(澪先輩も他の先輩に不満があるんじゃないかな?)

梓(この騒動の原因のほかの先輩方の喧騒を冷めた目でみてるし…)

… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/26(木) 19:47:48.01 ID:QkQZAvtW0<> 梓「あの〜澪先輩?」

澪「ん?梓?なんだ?」

梓「澪先輩は外バンとかには興味ないんですか?」

澪「なんだ?いきなり」

梓「だって、澪先輩なら軽音部じゃなくてもいいじゃないですか!!」

梓「歌もベースも上手いし、なにしろ見た目が格好いいじゃないですか!!」

澪「うーん」

澪「外バンかぁ〜」

澪(それはありえないよ…私はこの4人の中にいるからこそ自信がもてるんだし、この4人でやる音楽が楽しいんだと思うけど)

澪(今の梓には伝えようがないなぁ〜)

澪「悪くはないけど…」

澪「あまり考えたことはないなぁ〜」

澪「やっぱり、自信がないし…」

律「あ〜ら、澪ちゃん?」

唯「かわいい後輩と内緒話ですか?」

律「なんでも外バンとかなんとか」

律「梓と二人でバンドを組むつもり?」

律「そんなことしたら、澪は外で歩けないようなことになると思うぞぉ〜」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/26(木) 20:04:11.62 ID:QkQZAvtW0<> 梓(あっ?弱みを握られてるだけ?)

梓(それってイジメじゃん!!)

梓(でも、澪先輩はそれを楽しんでるみたいだし…)

梓(澪先輩も結局、軽音部なんだ…)



梓(やっぱり、軽音部やめよう!!)

梓(軽音部は魅力的だったけど、自分を表現できる場所じゃない!!)



紬「梓ちゃん、とうとう来なくなったね?」

律「そっだなぁ〜」

唯「せっかく、あずにゃんのためにいつでも練習できるモードに入ったのに…」

澪「『覆水盆に返らず』だよ」

紬「そうねぇ〜」

澪「でも、練習すること自体は悪くないから、梓が戻ってくることを期待しながら練習しておこう。」

律「そっだな?せっかくウチらの演奏をみて入部を決めてくれた後輩なんだから。」

律「いつでも、戻ってこられるようにしておいてやらなきゃな!!」

澪「なんで、そのやる気を最初から出さないんだよ。」

律「だってそれが『後の祭り』だろ!!」

澪「違う!!『後悔先に立たず』」

唯「でも、今からでも間に合うよね?」

澪「間に合えば間に合う。間に合わなかったらそれまで」

唯「え〜!!」

唯「せっかく、人生初めての後輩だったのにぃ〜」

澪「だからこそ、先輩らしいところを見せないといけないのにお前たちは!!」

紬「私たちの『楽しい』は私達4人で作ったから、梓ちゃんは入り辛かったのかしら?」

澪「そうかもしれない」

澪「さじ加減ってやつなんだろなぁ〜」

律「澪〜」

律「もし、梓が戻ってきたら、澪が軽音部の良いところを梓に説明してやってよ」

律「梓って、去年の澪そのものじゃん!!」

律「『澪が軽音部に残っている理由』を梓に説明したらいいんだよ。」

紬「それ名案!!」

唯「そうそう!!軽音部で食べられるお菓子はレベルが高いって事も説明してね!!」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/07/26(木) 20:09:25.33 ID:9/j0b0Jfo<> 見てる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/26(木) 20:11:26.58 ID:5DLaQwVSO<> 梓「信頼っていいなぁ〜」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1343043934/

感じ的にこの作者だろう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/26(木) 20:12:05.64 ID:QkQZAvtW0<> …

紬「梓ちゃんこないね〜」

唯「うん」

カチャッ

…梓が遠慮がちに…

梓「失礼します…」

一同「梓、梓ちゃん!!」



梓(この後、澪先輩からいろいろと聞いたけど…)

梓(私はやっぱり、この4人が現在進行形で作っている音楽が好きなんだと思う)

梓「私!!やっぱり!!」



梓(って、残ったけど…)



梓「えっ?歓迎会の時に一人で居たのは詩を考えていたからなんですか?」

梓「先輩方を冷ややかに見ていたんじゃなくて、ムギ先輩に気づいてほしかったからなんですか?」

梓「弱みを握られてるわけでなくって、澪先輩も居心地が良かったってことなんですか?」



梓(やっぱり、私は変な部に入ったことには変わらないけど)

梓(楽しかったから、それでいいや!!)

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/26(木) 20:13:15.83 ID:QkQZAvtW0<> …続けたいけど、終わります… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海)<><>2012/07/26(木) 20:21:54.19 ID:LxQeVAaAO<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/26(木) 22:30:08.24 ID:BNwf7m4xP<> 乙
これで完結? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/07/26(木) 23:22:03.64 ID:C9VdOQlw0<> What's!? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sagasage<>2012/07/29(日) 11:53:44.55 ID:kEqO9Rfxo<> おつ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/04(土) 12:50:04.73 ID:lxhgIf+wo<> 憂ちゃんの口調が別人だった…
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