VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)<><>2012/08/15(水) 16:13:12.28 ID:rHw6Taxd0<>・このスレは安価でシークレットゲームをクリアすることを目的としています。
・プレイヤー数は14人で、主人公のPDAはJOKERという設定です。
他の13人は、シークレットゲームに登場するキャラ(御剣、姫萩、等)です。
・安直な選択は死を招くので、ご注意を。
では、シークレットゲーム……スタート!
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1345014792
<>安価でシークレットゲーム
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)<><>2012/08/15(水) 16:17:29.10 ID:rHw6Taxd0<> 「ん……」
あなたはふと目を覚ます。
視界に入ったのは見覚えのないひんやりとした場所だった。
あなたの名前と性別は? >>4
安価と関係なければ下で <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/15(水) 16:18:56.25 ID:+BZU4pgD0<> 神堂 勝(しんどう まさる)
男 <>
以下、VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/15(水) 16:23:38.61 ID:kE8P9GW30<> 細川 忍(ほそかわ しのぶ)
♂ <>
以下、VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/15(水) 16:27:23.75 ID:kE8P9GW30<> やっぱ4なしで <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)<><>2012/08/15(水) 16:36:20.78 ID:rHw6Taxd0<> >>5
安価は絶対
そう、俺は細川忍だ。
それにしても、なぜこんなところで寝ていたのだろうか……?
♪〜♪〜
「っ!! なんだ!?」
ベッドから体を起こそうとしたのと同時に謎の電子音が耳を刺す。
(これは……PDA?)
その音の発生源は見覚えのない器機――PDAだった。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)<><>2012/08/15(水) 16:43:03.86 ID:rHw6Taxd0<> ※PDAの概要やルールについては省略。ルールはプレイヤーが14人になっているため、多少変更される点もあります。
詳しくはwiki参照 http://ja.wikipedia.org/wiki/シークレットゲーム_-KILLER_QUEEN-
(俺のPDAはJOKERみたいだが……)
PDAに記載されていたのは全員胸共通のルール1と2そして >>8(2つ)だった。
(解除条件は……>>9)
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします <>sage<>2012/08/15(水) 16:49:02.21 ID:bMDnPcsv0<> 全裸 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/15(水) 16:55:17.34 ID:dkBKcfV50<> 自分以外を素手で殺せ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/15(水) 16:55:19.44 ID:TRw1JOLq0<> 無効で安価下かな? ルール5とルール7 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/15(水) 17:05:04.67 ID:fmyhtPz5o<> 股間のゲイボルグを3人に見せて廻れ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/15(水) 17:10:06.60 ID:TRw1JOLq0<> 自分が偽造しているPDAの所持者を2人以上殺害する
必ず殺害時に相手のナンバーをそのまま偽造している状態でなければならない
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)<><>2012/08/15(水) 17:18:25.56 ID:rHw6Taxd0<> 取りあえずいまあるルールを見るあたり、俺は何やら物騒なゲームに巻き込まれたらしい。
ルール5から、この建物から勝手に脱出することは難しいらしい。
また、ルール7の戦闘禁止エリアというものがどういったものなのかは分からないが、迂闊に戦闘行為を行うのは危険だということが推測される。
「……なんだよこれ」
この忌々しい首輪(ばくだん)を解除するには――
『自分以外のプレイヤーを素手で殺害』
殺害、という単語に嫌な汗をかく。
人殺しになんて無縁だと思っていたというのに…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)<><>2012/08/15(水) 17:23:14.81 ID:rHw6Taxd0<> 何はともあれ、この部屋に居続けていては何も始まらないだろう。
俺は外に出るために重い金属製の扉を押し開けた――
(なっ……)
目の前に広がるのは、延々と続きそうな長い廊下と、無数の扉だった。
咄嗟にPDAの地図を見てみるものの、どうやら現在位置は表示されていないらしい……
(これからどうしようか……)
行く当てもないこの状況で俺はどうすればいいんだろうか……?
>>15
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/15(水) 17:24:44.38 ID:Nq1t8iPB0<> 無理せず隅っこで体力温存、後ろが壁なら奇襲もされない <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/15(水) 17:25:25.46 ID:TRw1JOLq0<> JOKERのPDAを擬装する <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/15(水) 17:27:52.49 ID:TRw1JOLq0<> 主人公に武器はまだ持たせないほうがいいな
トチ狂って誰かを6時間以内に襲ったらゲームオーバー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/15(水) 17:29:33.13 ID:Nq1t8iPB0<> >>17
しかも素手でが条件だから武器もつとルール違反になりかねない <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/15(水) 17:34:50.06 ID:TRw1JOLq0<> >>17
いや、この場合は武器で殺してもルール違反にならない
PDAにいけないとは書いてないからな
ただ身を守る意味でも、6時間以降は武器が必要になる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)<><>2012/08/15(水) 17:35:41.55 ID:rHw6Taxd0<> (そうだ、まだ焦るような時間じゃない……)
ここで心を乱して行動するのは、とても良策ではないだろう。
よく目を凝らしてみると、廊下を長く行った先に角を確認することが出来た。
(あそこなら安全かもしれない)
人殺しがあり得る物騒なゲームなのだから、他のプレイヤーによる奇襲などを考えて周りが見渡せる角にいるほうが良さそうである。
細川はゆっくりと足を運ぶことにした……。
>>19 コンマ下2桁が 00〜50 でイベント発生! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)<><>2012/08/15(水) 17:36:33.45 ID:rHw6Taxd0<> すみません、このレスの1個下でお願いします。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/15(水) 17:37:52.07 ID:TRw1JOLq0<> 情報が欲しい!頼む <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)<><>2012/08/15(水) 17:48:43.69 ID:rHw6Taxd0<> 【イベント発生!】
「……ん、これは?」
廊下の角へ行く途中に、適当に部屋のダンボール箱を漁っていると、USBメモリのようなものを発見した。
(ツール、ボックス?)
少し掠れた外箱には、"MAP ENHANCE" と書かれている。
しかし、英語が苦手な細川にはMAPしか読み取ることが出来なかった……
「取りあえず、入れてみようか」
英語で書かれた説明書の絵を見てみると、PDAに挿入すれば良い、という風な感じだったため、その通りにやってみることにした。
「マップはっと……おぉ!」
インストールが成功した後に地図を確認してみると、地図に部屋名が記載されるようになっていた。
なるほど、こうして自分のPDAを強化することで、首輪を解除しやすくしていくのだろう…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/15(水) 17:53:43.47 ID:TRw1JOLq0<> よしよし安心だ
問題なのは上の階に行くにつれて、素手で[ピーーー]のが難しくなるということだ
毒ガスやロケットランチャー、手榴弾が出はじめたら素手で[ピーーー]のはかなり厳しい
早めに決着を付けたいところだな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)<><>2012/08/15(水) 17:58:06.51 ID:rHw6Taxd0<> ツールボックスによるソフトウェアを手に入れるついでに、携帯食料や水も手に入れた。
食糧が大量にあるところから、このゲームの主催者はあくまでも俺たちに殺し合いで死んでもらいたいらしい。
(こんなとこで死んでたまるか……!)
無慈悲極まりないこの仕打ちに若干の怒りが込み上げてくる。
それにしても、蛍光灯がジリジリしている音以外何も聞こえないこの空間はなんなのだろうか。
この世界に一人だけ取り残されたような、孤独という恐怖が心をむしばみ始める。
「……くそっ!」
きっと主催者はこんな俺を見て嘲笑っているに違いない。
そんな下衆な野郎の思惑にまんまとハマってしまっている自分自身に嫌悪感を抱く――
「……! 誰か、来る!?」
聞こえた――
僅かに聞こえたその足音は、だんだんとこちらへ近づいてくる――
そして、息をのむ細川の前に姿を現したのは―― >>26
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/15(水) 17:59:49.75 ID:Nq1t8iPB0<> 世界トップクラスのプロボクサー
剛 強 ごう つよし <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/15(水) 18:00:26.34 ID:TRw1JOLq0<> まあ渚さんでしょう <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/15(水) 18:01:39.95 ID:TRw1JOLq0<> >>1より
・・・他の13人は、シークレットゲームに登場するキャラ(御剣、姫萩、等)です
無効下だな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/15(水) 18:02:53.79 ID:Nq1t8iPB0<> スマン、安価下だね <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)<><>2012/08/15(水) 18:16:56.05 ID:rHw6Taxd0<> (ゴスロリ……?)
姿を見せたのは、恐らく年上のゴシックロリータを来た、ほんわかとした女性だった。
もっと筋肉質で強面の男が来るのではないかと身構えていたのだが、拍子抜けしてしまう。
「あ〜! やっと誰かに会えました〜!」
甘ったるい声で足早に近づいてくる彼女に対して俺は完全に警戒心を失っていた。
「えっと……あなたも、このゲームのプレイヤーですか?」
「はい、そうなんです〜。私は、綺堂渚といいます〜! 渚って呼んでくださいね――」
どうやら、渚さんは都内のカフェで働いているらしく、年齢は二十代半ば(想定)だそうである。
バイトの帰りにこの建物に連れてこられたらしく、一人でずっと彷徨い歩いていたらしい。
「それで、あなたは〜?」
「俺は、細川忍と言います――」
年齢・職業 >>31
誘拐された場所 >>32
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/15(水) 18:19:13.71 ID:TRw1JOLq0<> 17歳 高校生 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/15(水) 18:20:44.40 ID:gH3c21aI0<> 東大の受験会場 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)<><>2012/08/15(水) 18:35:00.44 ID:rHw6Taxd0<> 「東大の受験を受けていたんですけど……休憩中にトイレに行ってから記憶が無いので、恐らくそこで誘拐されたんだと思います」
受験中に誘拐してくるとは、物凄い嫌がらせである。
まあ、どの道あのテストの出来様では不合格が確定していたのだが……
「東大って、あの東大でしょ〜!? 忍くん、すっごく頭良いんだね〜!」
「いや、それほどでも」
好奇の眼差しでじっと見つめられると、どうも恥ずかしい。
それに、何故か渚さんは俺に初対面であるにも関わらず、非常に近くまで寄ってきていた。
「そ、そういえば、渚さんもPDAを持っているんですよね?」
「PDAって……これのことですか〜?」
「そう、それです。ルールとかは確認したんですか?」
「はい〜一通りは確認しましたよ」
「そうですか。でしたら、ルールを交換しませんか? どうやら9個集めるにはお互いに教え合わなければならないようですし……」
「は〜い、わかりました〜!」
話が分かる?人で良かったと細川は一安心する。
渚さんが持っていたルールは? >>34 (2つ)
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/08/15(水) 18:36:27.82 ID:ZiypRPLdo<> 3と4 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/15(水) 18:37:08.03 ID:TRw1JOLq0<> ルール3とルール8 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/15(水) 18:37:30.32 ID:fDW73kSB0<> 出会った相手は必ず殺さなくてはいけない
もしルールを破ったら参加者全員の爆弾が爆発する <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/15(水) 18:41:44.84 ID:TRw1JOLq0<> >>36
流れを見るに、たぶんオリジナルルールはダメでしょ
それにそんなルール作っちゃルールも何もないただの殺し合い
参加者達が[ピーーー]か殺されるかで苦しむ姿を楽しむ運営側がそんなルールを作る訳がない <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)<><>2012/08/15(水) 18:55:02.04 ID:rHw6Taxd0<> 幸運にも所持しているルールが被ることが無かった。
細川のルール5、7に、新たに渚さんの3、4が加わった。
ルール3からは、プレイヤー数が14人であり、どうやら自分のPDAの解除条件でしか首輪は外せないという事が分かる。
つまり、俺は最低でも誰か一人を殺害しなければならないということだ。
また、ルール4の情報は目を見張るものがあった。
どうやらこのJOKERのPDAは他のPDAとは違い、特殊な物であるらしい。
偽装効果という便利な機能があるらしいが、それ相応にリスクを伴うことになっているのだろう。
自分が特別な立場にいるということを踏まえると、今後は慎重に行動を移すべきだろう……。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)<><>2012/08/15(水) 19:03:05.53 ID:rHw6Taxd0<> 「ねぇ〜これからどうするの〜?」
分からないルールはあと3個になり、あと少しでこのゲームの全貌が明らかになりそうだ。
他のプレイヤーと出会ってしまった以上、この廊下でじっとしていると言うわけにもいかないだろう。
だが、見る限り渚さんが頼もしい人だとは到底思えなかった。
とはいっても、いまこの状況で再び一人になるというのは精神的にきついものがあった。
(それに、渚さんが居るとなんだが心が安らぐ気がするし――)
どうする?
↓コンマ 00〜90 で渚さんと同行する
91〜99 で渚さんを置いて逃げる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/15(水) 19:04:18.31 ID:TRw1JOLq0<> ほい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)<><>2012/08/15(水) 19:18:50.35 ID:rHw6Taxd0<> すみません、邪魔者が帰ってきたのでしばらく投稿休止します。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/15(水) 19:21:09.41 ID:ZiypRPLdo<> 乙 今日は終りか?
あまり人を邪魔者などと読んではいけない <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)<><>2012/08/15(水) 20:18:03.99 ID:rHw6Taxd0<> やはり、渚さんと一緒に行こう
せっかく出会えたというのに、そのチャンスを無駄にするのは頂けないだろう。
それに、彼女は害を為すような人ではない、と直感的にも感じることが出来る。
「俺と一緒に他のプレイヤーを探しませんか? 残りのルールを確認したいところですし」
「うん、いいよ〜。忍くんに任せますね〜♪」
すべてお任せ、という対応に細川は少し苦笑を漏らす。
自分の命が懸かっているという現実を理解できていないのだろうか、はたまた物凄くポジティブなのか……
「それじゃ、適当にこの周辺を探索しましょうか」
「は〜い」
――――――
――――
―― <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)<><>2012/08/15(水) 21:28:41.51 ID:rHw6Taxd0<> (見つかったのは、食糧、水、そして……)
細川は手元で光る小さな刃物を見つめた。
恐らくフルーツナイフといわれるもので、そこまで刃渡りが長くない。
「忍く〜ん、なにか見つけた〜?」
「わっ!!」
渚さんとは手分けしてダンボールに入っている荷物を確認していたため、突然後ろから現れた彼女に驚く。
それなりに離れていたというのに、足音一つ立てずに近づいてきたというのだろうか?
いや、単に俺がこのナイフに気を取られていたからに違いない。
「ど、どうしたの〜? 大丈夫〜?」
「は、はい。突然話しかけられたので、ちょっと驚きました……痛ッ!!」
咄嗟に隠したナイフで、逆の手の指を少し切ってしまったみたいである。
「……! すぐに救急箱を取って来るね〜!」
説明する前に渚さんは事情に気が付いたらしく、足早に隣の部屋へ救急箱を取りに行った。
(意外に、鋭いんだな……)
第一印象とは違う渚さんの姿を見た俺は、少しだけ彼女に惹かれた――
『>>45(何かの音・悲鳴・声、等)』
「な、なんだ!?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/15(水) 21:31:18.21 ID:+BZU4pgD0<> 渚さんの悲鳴と銃声 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)<><>2012/08/15(水) 21:48:53.89 ID:rHw6Taxd0<> 轟音と振動が細川の身体に襲いかかる。
一瞬の出来事に頭が真っ白になり、何も考えられなくなる。
『きゃあああああぁぁぁ!!』
その直後、近くから壁越しに渚さんの悲鳴が聞こえた。
「……渚さん!」
指を切っていたことなどすっかり忘れて、扉を勢いよく開けた。
「なん、だ、これは…………」
赤――
目の前に広がるのは、赤、赤、赤赤赤赤赤赤赤――――
「……! ま、まだ生きてる……!?」
死体だと思われたソレは、まだ僅かに動いていた。
必死に生を掴もうと、抗っていた――
『シニ、タクナ……ィ――』
がらがら声でそう言い終えたソレは、すっと息を引き取る。
死体の正体は誰? >>47
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/15(水) 21:49:12.68 ID:TRw1JOLq0<> この時点でなぜか銃を持ってるのにルールを詳しく知らないのは
さすがに不自然じゃないか?行動力があるのに詳しいルールを知ろうとしないまま
上の階に行って、また降りてくるなんて
まあこれが攻撃ならそれだけで一人死亡か、ラッキーなのか? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/15(水) 21:53:21.58 ID:TRw1JOLq0<> まだ6時間たってないからルール違反じゃね?
まあいいか
御剣総一 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/15(水) 21:53:34.78 ID:+BZU4pgD0<> 渚さん <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/15(水) 21:57:03.38 ID:+BZU4pgD0<> ルール違反したから爆発したんかな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/15(水) 22:00:52.75 ID:TRw1JOLq0<> さて困ったぞ総一にしても、渚にしてもこの時点で自分から人を殺めたりは絶対しない
首輪を無理やり外そうとしたのか?
あとシークレットゲームではルール違反で首輪は爆発しないよ、隠されてる兵器で殺されるだけ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/15(水) 22:15:57.47 ID:DOaLSS/9o<> 懐かしいな さっそく総一くん死んでるし・・・
それにしても、誰かと行動するとかの判断はコンマより安価の方が良いと思うんだけどどうだろうか <>
なるだけ安価にしますね<><>2012/08/15(水) 22:22:39.48 ID:rHw6Taxd0<> 赤く染まったその白いシャツや体格を見る限り、男子高校生であると想定されるが、銃弾?のようなものが無数に突き刺さっていてよく分からない。
「あぁ……ああぁぁ……」
「……な、渚さん! 大丈夫ですか?」
目の前の光景に気を取られていて、渚さんのことをすっかり忘れていた。
死体から少し離れていた場所に渚は震えながら、顔を真っ青にしている。
「渚さん、しっかり!」
「ぁぁ……し、しのぶくん……忍くんッ!!」
「大丈夫です、もう大丈夫ですから……」
胸に飛び込んできた渚さんを慰めつつも、細川はこれでもかというほどに周りを警戒していた。
何が起きたのかは分からないが、もしかしたらこの惨事をもたらした犯人が近くにいるかもしれないからだ。
――――
――
「罠……?」
「うん……そこにある窪みがあるでしょ? それが罠だったみたいで――」
どうやら、この建物には罠が仕掛けられているらしい。
かの死体の近くに行くと、PDAの画面に“罠:オートスマートガン”と、その惨たらしい罠の内容が淡々と記載されていた……
「…………」
渚の話によると、彼は救急セットを探しに行っていた渚を偶然廊下越しに見つけたらしく、近づこうとした時に罠に引っかかってしまったらしい。
「私の、私のせい、なの……っ!」
「いや、渚さんは何も悪くありません……悪いのは、このゲームの主催者です」
プレイヤーへの容赦の無さに細川は静かに怒りを鎮めた。
渚さんが精神的に不安定である以上、俺がしっかりしなくては……
(そうだ、彼もプレイヤーだったということは――)
死体を動かす、という罪悪を感じながらも細川は彼の荷物を調べ始めた――
「これは……PDA!」
>>53 コンマ↓ 00〜60 故障
61〜99 無事
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/15(水) 22:24:15.74 ID:TRw1JOLq0<> あ、そういえば罠があったなよかった
とう <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)<><>2012/08/15(水) 22:24:16.50 ID:rHw6Taxd0<> すみません>>55で <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/15(水) 22:32:31.20 ID:TRw1JOLq0<> 人こなさすぎ
ごめんまた踏むよ
てい <>
自分で>>55をとってしまいました……そして外すという<><>2012/08/15(水) 22:36:33.04 ID:rHw6Taxd0<> (まあ、壊れているよな……)
あれだけの銃弾を食らってPDAだけが生き残っているなんて、到底あり得ないだろう。
その代わりに、学生証は銃弾を避けて生き残っていた。
(御剣総一、か……)
特に特徴の無い顔をした高校3年生らしい。取りあえず、この学生証は持って行くことにしよう。
「忍くん、そろそろ行かない?」
「……そうですね。ごめんなさい、すぐにここから離れたいでしょうに」
「……ううん、大丈夫だよ〜。忍くんが近くにいるからね〜?」
どうやらいつもの調子に戻ってきたようで、細川も少しだけ安心をした。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)<><>2012/08/15(水) 23:03:05.99 ID:rHw6Taxd0<> 「あ〜そうだった〜!」
突然大きな声を上げる渚さんを細川は何事かと見つめる。
「忍くん、切った指は大丈夫なの〜?」
「あぁ、そういえば。あれ……いつの間にか傷口が塞がってるようなので、もう大丈夫ですよ」
「大丈夫じゃないよ〜! ばい菌とか入ったら、あとで大変なんだから〜! ほら、診せて〜」
「あ、は、はい……お願いします」
成されるがままに彼女に指の治療をして貰った。
「渚さん、こういうの結構手馴れているんですね」
「うん、何度も練習したからね〜っと。はい、おしま〜い」
「ありがとうございます」
なぜ練習したのかという事は深く追求しなかった。
あまり人のことを模索するのは細川自身が好かないからである。
「そういえば〜さっきこんなものを見つけたんですよ〜」
「これは……ツールボックスじゃないですか!」
何気なく手渡されたのは、見覚えのあるUSBのようなもの――ツールボックスだった。
裏面を見ると、GPSというのが目に入った。
(ということは……!)
「渚さん、このツールボックスのソフトウェア、俺のPDAに導入していですか?」
「うん〜? いいけど〜?」
恐らく渚さんはなんのことはあまり分かっていないと思うが、一応確認を取った。
即座にPDAにそれを挿入して、地図画面を開くと――
「おぉ、現在位置が!」
「ん〜? この赤点が私たちの現在位置なの?」
「はい、そうですよ! これで今後はとても動きやすくなります」
「そっか〜! よく分からないけど、良かった〜」
相変わらずの渚さんの様子に、細川はここへ来て初めて笑顔がこぼれる。
(ん……誰かがいる?)
ふと感じた視線を見ると、廊下のずっと向こうに何者かの姿が見える。
その人物は >>60
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/15(水) 23:08:33.52 ID:fzhncRYF0<> 葉月克巳 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/15(水) 23:09:49.41 ID:/bkE93ek0<> 北条かりん <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/15(水) 23:09:53.59 ID:TRw1JOLq0<> 高山 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)<><>2012/08/15(水) 23:48:16.62 ID:rHw6Taxd0<> 「女の子か?」
遠すぎて断定はできないが、髪の長さから女性ではないかと思われる。
「お〜い!」
「ちょ、渚さん!?」
相手がどう出るか分からないというのに、渚さんは後先考えずに向こうへ近づいて行っている。
「あ、あんた達は誰だ!? 私を誘拐した犯人なのかッ!?」
少女らしい声が廊下を伝って聞こえてきた。
走って近づいてきた渚に対して少女の上げた声は、完全に警戒心丸出しだった。
「渚さん、彼女は警戒していますから、もっと慎重にって……」
「私は〜綺堂渚と申します〜! よろしくお願いします〜」
「えっ、な、なにいきなり自己紹介して……! そうか、そうやって私を油断させようって魂胆だな!!」
「何かを勘違いしているようだけど、俺達も君と同じ境遇だよ」
首を指さして同じ白い首輪をつけているということを彼女にアピールする。
「ほ、ほんとだ……」
首輪を見て少し落ち着いたのか、彼女はゆっくりと戦闘体勢を解いた……
――――――
――――
――
今日はここまでです。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/15(水) 23:51:21.66 ID:TRw1JOLq0<> 乙でした <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/15(水) 23:58:57.00 ID:fzhncRYF0<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/16(木) 00:03:52.74 ID:ZkY3Z22IO<> 乙
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/16(木) 08:56:09.11 ID:gf797BGAO<> さていきなり本編主人公が死んだ挙げ句、早期に総一と出会わないと確実に死ぬ姫萩さんに死亡フラグが建ったわけだが……
後シークレットゲームだから優希は普通の子って認識でいいのかな? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/16(木) 15:09:48.86 ID:aWKpt0W30<> 手塚や麗佳や高山より、主人公補正があって殺し合いを絶対に認めない総一のほうが厄介と判断した
後悔も反省もしていない)キリッ <>
1です<><>2012/08/16(木) 20:04:42.02 ID:riAbIR5V0<> 新たに出会ったプレイヤーは、北条(ほうじょう)かりんという中学生だった。
いままでずっと一人でこの建物を歩いていたらしく、ずっと心細い思いをしていたようだ。
「ごめんなさい、私てっきり2人が誘拐犯なのかと思って……」
「ううん、全然いいよ〜? 一人で寂しかったよね〜?」
「は、はい」
渚さんは北条の頭を優しく撫でており、北条も満更ではないという顔をしていた。
「そうだ、君もPDAを持っているんだろう? もしよかったらルールを交換してくれないかな?」
「う、うん。でも、私が知っているルールは2つしか……」
「いや、別にいいよ。このルールはプレイヤー全員が知っておくべきだから、ね?」
「で、でもなんか悪いし……」
「いいの、いいの〜! ほら、交換しよ〜?」
「……! うん!!」
かりんが持っていたルールは? >>69 (2つ) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/16(木) 20:10:54.09 ID:ZkY3Z22IO<> 9 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/16(木) 20:10:58.10 ID:FAvTo/sv0<> 3と6 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/16(木) 20:11:34.10 ID:ZkY3Z22IO<> あ、やべ二つだった
下のでお願いします <>
トリップつけときます ◆WNrWKtkPz.<><>2012/08/16(木) 20:25:13.93 ID:riAbIR5V0<> 新しく判明したのはルール6だった。
ゲーム開始から73時間が経過した時点で生存しているプレイヤーに対して20億円の賞金が山分けされるというシステムである。
つまりこのゲームの制限時間は73時間……つまり3日と1時間であり、あまり長期戦ではないという事が分かる。
(賞金が絡む、か……)
もし自分が主催者ならば、単に殺し合いが見たいのであればプレイヤーに賞金など与えはしないと思う。
与えるとしても、20億なんていう大金をこうも容易に差し出そうとはしないだろう。
つまり、このゲームは単なる殺し合いでは無く、他の何か――金が動くことが関連しているに違いない。
(賭けごととかかもしれない――)
このデスゲームで生き残りを予想するギャンブルみたいなもの、というものが細川の頭には浮かんだ。
まあ、それを確かめる術もないし分かったところでどうしようもないのだが―― <>
◆WNrWKtkPz.<><>2012/08/16(木) 21:51:01.62 ID:riAbIR5V0<> 「そういえば、時間は……」
ルール6を見てから、ようやくPDAの画面の右上にある時間が何を意味しているのかが分かった。
みると、時間は『05:58:20』となっていた。
「もう、6時間も経過してたのか」
変な空間に閉じ込められていたからなのか、想像以上に時間の経過が速い。
もう一度ルールを確認すると、ゲーム開始から24時間後には1階であるここもいつか侵入禁止エリアになるということから、あまりゆっくりしている暇はなさそうである。
「あの、これからどうするの……?」
北条が不安げな声でこちらを見ている。
年代差のせいなのか、彼女はどうも居心地を悪そうにしているようだった。
「これからは……」
どうする? >>74
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/16(木) 21:55:47.39 ID:eDDhMTxdo<> 二階を探索 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/16(木) 21:56:56.41 ID:DB/EyQZSO<> ロリビッチじゃないロリ <>
◆WNrWKtkPz.<><>2012/08/16(木) 22:33:40.62 ID:riAbIR5V0<> 「2階を目指そう」
そろそろ俺たち以外のプレイヤーも大まかにゲームのことについて分かってきたに違いない。
そうとなれば、この1階にずっと身を置いておくというわけにもいかなくなるのは必然――
「2階って、階段とかの場所がわかるの?」
「うん、そうだよ〜。つ〜るぼっくす? っていうもので、忍くんの地図だと現在位置がわかるんだよ〜!」
「そうなんだ、良かった。自分がどこにいるのか分からなくて、どうしようかと思ってたから……」
北条も自分の居場所が分からなくて苦戦していたようである。
「階段は……案外に近くにあるみたいなんで、そこへ行きましょうか――」
〜♪〜♪
「な、なんだ!?」
突然3人のPDAが騒がしく鳴り始める。
ポケットからPDAを取り出して画面を見てみると、そこには明朝体の文字列が淡々と記載されていた。
『ゲーム開始から6時間が経過したので、全面戦闘禁止エリアを解除します。これからは、自由に戦闘行為を行ってください』
「……そういうことか」
どうやら今の今まで、この場所の全てがルール7に当たる戦闘禁止エリアだったらしい。
ルールを知らずに早とちりに誰かを襲撃していれば、あの御剣総一という成年が食らった罠のような始末になっていた、ということである。
(残りの2つのうち、1つはこのことについてのルールが記載されていた可能性が高いな)
このような重要事項をルールに記載していない訳が無いので、この想定は確定と言ってもいいだろう。
「戦闘って……大丈夫、かな」
「大丈夫だよ〜。かりんちゃんにはお姉さんと、忍くんがついているからね〜?」
「う、うん……」
端から見れば歳の離れた姉妹の様である。
ほほえましい光景に細川も少しだけ顔がゆるんだ。
「よし、そろそろ出発しようか」
休憩もここらへんにして、先に進むことにしよう――
――――――
――――
――
<>
◆WNrWKtkPz.<><>2012/08/16(木) 22:36:37.79 ID:riAbIR5V0<> 「……誰かいるな」
戦闘解禁となっているため、階段付近になってからはゆっくりと3人は進行していた。
そして何事もなく進んでいた。
しかし、階段の手前には広いホールには薄暗くも人影を確認することが出来た。
「忍く〜ん、どうしたの〜?」
「渚さん、静かに――」
階段手前でじっとしているという人物のパターンは2つ。
1つは友好的な人物。
もう一つは、好戦的な人物。
前者ならば何事もないのだが、後者なら話は別である。
「……渚さん、北条さん。ちょっとここで待っててください」
「えっ……細川さん、どうしたの?」
「万が一のことを考えて、男の俺が一人であそこにいる人に接触を図った方が良いかと」
「忍くんだけ危ない目にあうかもしれないなんて嫌だよ〜!」
「そ、そうだよ。細川さんだけって……」
「いや、ここは俺に任せてください……。渚さん、北条さんを頼みますね――」
「し、忍く〜ん!」
渚さんは言っても聞かなさそうだったので、振り切っていく事にした。
正直、もし戦闘になってしまった時に2人がいると不利な状況になる可能性が高いからである。
ホールにいたのは? >>79
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/16(木) 22:43:23.85 ID:FAvTo/sv0<> 高山浩太 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/16(木) 22:49:29.24 ID:0+Gs/3Id0<> 高山さん <>
◆WNrWKtkPz.<><>2012/08/17(金) 00:51:27.83 ID:yeyu0jZa0<> 「……誰だ」
(気づかれた!?)
できるだけ息を殺して近づいていたというのに、ホールにいた人物は即座に細川の存在に気が付いた。
細川よりも高い身長を持ち、服の上からも分かる筋肉質で無駄の無いその体格の男は、冷静な目でこちらを見ていた。
(逃げるか……? いや、まだ彼が戦闘を仕掛けてくると決まった訳じゃない)
だが、手に持っている長い鉄パイプが細川の恐怖心を掻き立てる。
護身用か?
いや、殺傷用かもしれない――
彼と肉弾戦で勝てるとは到底思えない。
どうする? >>82 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/17(金) 00:55:05.02 ID:SxOswUlqo<> 自己紹介してルールの交換を要求 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/17(金) 00:56:26.36 ID:RHWX4gi70<> 敵意がないことをアピールしつつ情報交換 <>
◆WNrWKtkPz.<><>2012/08/17(金) 01:07:37.94 ID:yeyu0jZa0<> 「あなたも、ゲームのプレイヤーですよね?」
いきなり敵意が無い事を見せるというのは、変に相手に警戒されるため、先ずはゆっくりとコミュニケーションをとっていくことにした。
「ああ、そうだ。お前もPDAを持っているのか?」
「はい、この通り。同じ首輪もつけているようですし、同じ境遇だということは間違いないでしょう」
「……確かにそうだな」
大柄の男は構えていた鉄パイプをゆっくりと降ろして、こちらへ近づいてくる。
「俺は高山(たかやま)浩太(こうた)。ここで他のプレイヤーを待っていたんだ」
――――――
――――
――
幸運にも高山は友好的な人物であった。
第一印象ではかなり好戦的だと思っていたのだが、温いとまではいかないが、温厚な性格をしていると感じる。
高山が持っていたルールは?
>>84 (2つ) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/17(金) 01:11:09.17 ID:SxOswUlqo<> 1,2 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/17(金) 01:12:26.45 ID:YJYpbiDIO<> 7と12 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/17(金) 01:12:48.54 ID:qdHmFt5z0<> ルール7とルール9 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/17(金) 01:15:41.32 ID:qdHmFt5z0<> ルールは9つまでで
1と2は全員配布、残り2つは個人でランダム
ルールくらい把握しろよ・・・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/17(金) 01:16:43.69 ID:YJYpbiDIO<> >>87
すまぬ…すまぬ… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/17(金) 01:17:23.02 ID:SxOswUlqo<> すまん <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/17(金) 01:21:47.74 ID:qdHmFt5z0<> 安価取るのが不安ならキラークイーンでググッてwikiで調べたら?
シークレットゲームと合同の記事だから混同に注意する必要があるから注意な <>
◆WNrWKtkPz.<><>2012/08/17(金) 02:12:17.61 ID:yeyu0jZa0<> 新たに判明したのはルール9だった。
ルール9にはPDAの解除条件が全て記載されており、A、2、3・・・J、Q、K、そしてJOKERの14個。
つまりこの建物に居るプレイヤー数は14人……いや、いまは分かる範囲では御剣を抜いて13人と言ったところだろうか。
(それにしても……)
解除条件の中でも特に気になったのは2と6のPDAだった。
2:JOKERのPDAの破壊。このPDAのみ半径1m以内でJOKERの偽装機能は無効、初期化される。
6:JOKERの偽装機能を5回以上使用。自分で使う必要も、近くで行う必要も無い。
この2つのPDAの持ち主たちは、目的は違えどJOKERのPDAを手に入れなければならなくなりそうである。
まあ、どちらも間接的に条件をクリアできると言えばできるのだが、若干条件が競合しているために争いが起きる可能性が高いと言える。
「高山君は〜これからどうするの〜?」
「俺は、一人で行動しようと思う」
「えぇ、なんでさ。せっかく出会ったのに……」
「……俺には色々とやることがあるんでな。すまないが、他をあたってくれ」
高山はルールを確認し終えると、せっせと支度を済ませようとしている。
彼の速い断言を聞く辺り、彼と同行するのは無理だろう。
細川としては男性がもう一人いた方が良かったのだが、これ以上引き留める気にもなれなかった。
「そうだ……お前たち、JOKERのPDAの持ち主を知らないか?」
(…………ッ!!)
高山が荷物を背負いながら真剣な顔をしてそう問いをかけてくる。
まさかの質問に心臓が飛び跳ねそうだったが、なんとか平常を保つことに成功した。
「えっ、それって……」
「まあ、どう解釈するかは個人の自由だ。それで、北条はJOKERについて何か知ってることはあるか?」
「……いや、ルールのことについてくらいしか知らないけど」
高山の無感情の中に少しだけある威圧に、北条は縮こまりながら答える。
「そうか……。綺堂は?」
「私もかりんちゃんと同じですよ〜。それと、私のことは渚って呼んでください〜!」
「…………。細川は?」
「も〜う! 返事しなさ〜い!」
(どうしよう……)
俺がもっているのは紛れもなくJOKERのPDA――
彼は思ったよりも友好的であり、そんなに攻撃性があるとは思えない。
いやしかし、もし彼が皮を被っていてJOKERがここにあると分かった瞬間に襲われたら……?
この距離で高山から逃げるというのは少し難しいかもしれない。
どうする?(重要)
>>93 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)<>sage<>2012/08/17(金) 02:16:21.51 ID:eTFMp/BAO<> 6番の人への配慮も含めて正直に話す。なんならあげちゃう <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/17(金) 02:17:16.07 ID:YJYpbiDIO<> 偽装しておく <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/17(金) 02:18:03.78 ID:SxOswUlqo<> 持っていると告白し、5回使用した後破壊することを約束 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/17(金) 02:20:51.19 ID:qdHmFt5z0<> やらかしたな・・・この状況で偽装は何の意味もないぞ
無効化、初期化される <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/17(金) 02:24:29.19 ID:Ml0ddjBg0<> あ、偽装か…
>>94見て安心してた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/17(金) 02:34:43.99 ID:qdHmFt5z0<> そもそも高山が目の前に居るこの状況で偽装するのは無理だろ
これは正直に言って交渉するか、嘘ついて協力しないかの選択だ
でもここで明かすということは、全員に殺害が条件だと知られるということ
その場合にかりんがどう動くか・・・ <>
◆WNrWKtkPz.<><>2012/08/17(金) 02:35:17.18 ID:yeyu0jZa0<> 「俺も知りません」
ここは嘘をついておくのが正解であろう。
高山が俺の目を少し険しげに見ながらこちらを見ているが、知った事ではない。
彼とはまだ出会って間もないのだから、信頼できるはずがないのだ。
ここで馬鹿正直に言うのはあまりに安直すぎる。
「……そうか」
高山は少し考える様子を見せた。
もう、このまま早くどこかへ行ってほしい。
高山浩太と言う男は、どうも危険だと本能が言っているからである。
「なら、北条の言うとおりせっかくであったのだから……お互いにPDAの番号を教え合わないか?」
(な、に……ッ!?)
この男は何を言っているんだ。
いや、慌てるな。
首輪の解除条件には、俺のJOKERの様な人に言えないものが数多くあるのはルール9で明らかになった。
それに、こっちには渚さんと北条の2人が居るし、別に解除条件に殺害が入って無くても簡単に明かすというのは気が引けるだろう…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/17(金) 02:53:04.69 ID:qdHmFt5z0<> ・・・まあかりんが拒否してくれるだろう
少なくとも、原作のかりんならする
警戒心が強く、惣一のような人間に説得されなければ人殺しを厭わない
でもここのかりんは合ってすぐの主人公を信用する時点で、甘すぎる気がするからなあ
<>
◆WNrWKtkPz.<><>2012/08/17(金) 02:53:23.63 ID:yeyu0jZa0<> 「私はいいよ〜!」
(……渚さん!)
どうやら渚さんは明かすのが容易な解除条件らしい。
JやQと言った線が濃厚か……
「かりんちゃんは〜?」
「私は……」
(……断ってくれ)
北条が断らなければ、人数の都合上こちらが不利になるのは必須である。
なんでもいい、いまこの場をしのぐことができれば……
「……私も、いいよ。やっぱ一人でこのゲームで勝つ、というのは難しいと思う、から――」
(…………ッ)
手のひらに嫌な汗をかき始める。
この展開は明らかに不味い……!
「忍くんは〜?」
渚さんの笑みが悪魔の微笑みに見える。
あまり時間をかけるのも不味い……けど、すぐに答えをだせと言われてもどうすればいいんだ!
(さっき俺はJOKERについて何も知らないと言った……)
つまり、ここで正直に話せば、その瞬間に細川に対する信頼度は0に等しくなるだろう。
だからと言って、ここで番号の教え合いを断れば、渚さんや北条さんへ不信感を与えてしまう。
(いや……そうだ、俺はいまPDAを偽装している!)
偶然にも先程ためしに1回だけJOKERを偽装していたのだ。
その番号は
5:館全域の24個のチェックポイントを全て通過する。特殊効果として地図上にポイントの表示がされる。
である。
いままでの2人の行動や、高山がJOKERを狙っていることを見てみると、彼らのPDAが5である可能性は低い。
ここは、この偽装したPDAでやり過ごすべきである。
どの道俺は誰かを殺さなければならない。
そうとなれば、いずれ彼女らとも別れる時が来るのは明らかである。
5のPDAの持ち主に会ったときは、それこそその人物を始末するかその場から逃げ出してしまえばいい。
何より目の前にいる高山の存在が細川にとって一番の恐怖だった。
「俺も、いいですよ」
いま、細川忍の顔は酷く悪人の顔をしているに違いない―― <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/17(金) 02:57:58.66 ID:qdHmFt5z0<> 終わった・・・badendだろうな
もし逃れたとしても、身体能力が劣る主人公が一人でこの条件をクリアできるとは思えん <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/17(金) 03:03:11.18 ID:Ml0ddjBg0<> 無効化されるされない関係なしに、偽装したのって渚に地図見せる前だよな
そうじゃないと、矛盾でも終わってるぞこれ <>
>>102 高山とやり取りしている間に偽装したという設定で ◆WNrWKtkPz.<><>2012/08/17(金) 03:22:09.72 ID:yeyu0jZa0<> 「そうか、では……俺のPDAから言おう――」
(早くしてくれ!!)
物心ついた時から真面目で素直に育てられた細川にとって、人を欺くという行為には非常に罪悪感がある。
こんなことをなぜしなければならないのか。
それも、自分の意思に反して……
「俺のPDAは2。……JOKERのPDAの破壊だ」
(……やっぱりな)
ここまでJOKERを欲すのは6よりも2のほうだと、想定していた。
「私は〜Jで〜す! えっと〜、取りあえず皆とずっと一緒にいればいいって感じかな〜?」
渚さんにはもってこいの解除条件である。
最後がなぜか疑問形なのが少し心配になるのだが……
「……私は、K。PDAを5つ集める事が条件だよ」
細川にとっては不幸にもどちらとも平和的な解除条件だったようである。
ただ、彼女ら二人が殺人に手を染める様な解除条件でなくて良かった、と心のどこかで思っていた。
(さて、次は俺の番か……)
細川がPDAを教えるのが最後であったため、万が一のPDA番号の重複という事象を無くすことが出来たのは嬉しい誤算だった。
これで、心置きなくPDAを取り出すことが出来る――
「俺のPDAは、5です」
悪魔の笑みで全員にPDAの画面を見せる。
3人とも特に目だった表情を見せる事は無かった。
「……いやぁ、みんな平和的な条件で良かったよ」
北条が大きく息を吐きながら安堵の表情を見せる。
平和的じゃなかったら教えるはずがないだろう、と思いながら細川はポケットにPDAをしまおうとする――
「いや、違うな――」
(……!?)
「どういうこと〜?」
「……細川はどう思う? 本当に全員平和的な解除条件かどうかについて」
なんだこの尋問は
まるで死刑宣告されたかのような――いや、でも高山の口調は何処と無く優しい気がした
(まさか偽装していることがばれたか……?)
「どうって、2、J、K、5……と見た通り、皆平和的じゃないですか」
「そうだよ、どうしたんだ高山さん? まるでこの中に嘘をついている人がいるみたいに…………っ!」
「……そうか」
高山は深く息を吐きながらもう一度こちらを見た。
今度の目は、全てを見透かされるようなギロリとした目だった……
「細川、今のお前は……戦場で真っ先に死ぬ人間の目をしている――」
<>
>>102 高山とやり取りしている間に偽装したという設定で ◆WNrWKtkPz.<><>2012/08/17(金) 03:41:26.82 ID:yeyu0jZa0<> 「……よく、意味が分からないんですけど?」
本当に何が言いたいのか分からなかった。
どういう意味だ?
戦場? 真っ先に死ぬ?
俺は何かへまをしたというのか? いや、絶対にして無いはずだ
「人間と言うものはだな、すぐにその本質を変えるという事はできない」
「…………」
「平民が、突然戦場に連れて行かれて人を殺せといわれてすぐに殺せると思うか?」
「……どうしようもない、というのなら」
「そう、それだ。その中途半端な、平民だった自分が残っているその目だ」
「その目をした者は、誰一人と[ピーーー]こともできず、そして生き残る事も出来なかった」
「だから、何が言いたいんですか……? そんな回りくどい言い方をしないで言いたいことを言ってください」
まるで自分が幾多もの戦場を渡り歩いてきたかのような口ぶりに、苛立ちが込み上げてくる。
「……つまり、お前のPDAはJOKERだということだ」
「……なっ、何を言ってるんですか?」
「そ、そうだよ〜。私だって忍くんのPDAに5って書いてあるのをちゃんと見たよ〜?」
「じゃあ、もう一度PDAをこちらへ見せてくれ、細川」
「……わかりましたよ。ほら、ここにちゃんと5って書いてあるでしょう?」
全く、なんで同じことを繰り返さなければならないのか……
細川は少しムスッとしながらPDAを強く前に突き出す。
どうせさっきと同じ顔を全員しているのだろう……そう思って細川は前を向いた――
「えっ……?」
なんで、高山はさっきと同じ顔なのに、渚さんと北条はこんなにも青ざめた顔をしているのだろうか。
「…………なっ!?」
ゆっくりとPDAを裏返してみる。
“JOKER”
「えっ……なん、で…………?」
頭が真っ白になる。
どういうことだ。JOKERを偽装してからまだ30分ほどしか経過してないというのに――
『俺のPDAは2。……JOKERのPDAの破壊だ』
(…………ッ!!)
思い出した――
あまりのプレッシャーに、2のPDAについてのことが頭から抜けていた。
“このPDAのみ半径1m以内でJOKERの偽装機能は無効、初期化される”
そうだ、あのPDAはJOKERの偽装を解除するのだった。
「細川……お前は嘘をつけない人間だ」
高山がゆっくりと近寄ってくる。
彼が細川の全てを上回っていたという事実に、絶望した。
もう、何も考えられない。何も言えない……
「悪いが、このPDAは破壊する――」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage saga<>2012/08/17(金) 03:51:07.96 ID:qdHmFt5z0<> >>1
メール欄にsagaと打つと殺すやドラえもんなどの自動変換も表示されるからそうしたら?
sageとは違うから注意 <>
>>105 ありがとう、使わせてもらいます。 ◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/17(金) 04:04:52.60 ID:yeyu0jZa0<> 「やめろッ!!」
高山から伸びてきた手を思いっきり引っ叩く。
嘘だ、こんなところで俺はもう死ぬのか?
「高山君、やめて!」
「邪魔をするというのなら、容赦はしない」
「……細川さん、嘘ついてたの?」
「ち、違う……違うんだ、これはッ!」
「……少しでも信じた私が馬鹿だった。さよなら――」
「か、かりんちゃ〜ん!」
北条は一目散に階段を駆け上がっていった。
最後に俺のことを見た彼女の目は、中学生とは思えないほどに冷酷だった。
「俺は……俺はただ! ただ……」
ただ、なんだろうか。言葉が何も思い浮かばない。
「ここで俺に出会ったのが運の尽き、だったな……」
「う、うぐ……ッッ」
細身の体は、高山の手によってあっさりと持ち上げられる。首が絞められる音と、めまいと、さんけつと、、、、…………
(俺は、ここで死ぬんだ……)
いや、ここで死ぬべきなのかもしれない。
高山の言うとおり中途半端な覚悟でこのゲームに挑んでいたら、近くに居る渚さんや北条にも被害が及んでいたかもしれないのだ。
言わば疫病神的存在の俺は、ここで死ぬべき運命なのだろう。6のPDAの人には悪いが、俺にはもうどうすることも――
「やめてええぇぇ!」
(……なんだ? 体が急に楽になって)
「……ッ、ッ! はっ、ハァ! ハァ……ハァ!」
眩んでいる視界が一瞬だけはっきりとすると、少し横に仰け反っている高山の姿があった。
「忍くん、逃げて!」
くらくらしてよく分からないが、渚が時間稼ぎをしてくれているみたいだ。
細川はおぼつかない足取りで必死に走り出す。
「はぁ……はぁ……!」
ようやく五感がはっきりとしたときには、ホールの端まで辿りついていた。
(渚、さんは……?)
ふと、ホールの中央に視界をやると、そこには高山に押されている渚の姿があった。
「邪魔をしたら、容赦はしないと言ったはずだが?」 「くっ……!」
「渚さん!」
このままでは渚さんが危ない。
「逃げて! 私のことは置いて速く逃げなさい!」
「そ、そんな……!」
なんで、こんな嘘つきでクズな俺のために……ここまで――
「いいから速く!!」
(………………ッ!)
俺はどうすることにした? >>109(重要) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage saga<>2012/08/17(金) 04:08:00.41 ID:qdHmFt5z0<> 高山に立ち向かう <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/17(金) 04:08:48.46 ID:BNlCCFPIO<> 自分が解除後jokerを渡す提案
<>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/17(金) 04:20:37.75 ID:yeyu0jZa0<> 今日は寝ます。
安価は>>110でお願いします。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage <>2012/08/17(金) 04:59:15.43 ID:qdHmFt5z0<> 嘘つきのクズ人間を救ってくれた渚のためなら死んでもいいと言った後に
渚を離して交渉しないと今すぐ俺自身でPDAを壊すぞ、外れるか分らないがどうなってもかまわないのかと脅す
同じ人で無効なら安価下
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/17(金) 06:01:20.42 ID:QVnPWaUAO<> なんだかんだで根が単純というか、いい人な高山さんだからよかったけど相手が手塚だったら完全に詰んでたな、これ……
あいつだったらJOKERだって気付いた上で協力申し出て、隙見てPDA破壊とか普通にやるだろうし <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage <>2012/08/17(金) 06:34:40.80 ID:qdHmFt5z0<> これは取れたってことでいいのか?
今だからできる最善の手段だと思う
・今の自分の価値が低くて冷静じゃない思考の主人公ならやりかねないし壊しかねない
・2のクリア条件は所有者本人が壊さなければいけないのかどうかこの時点ではっきりしていない
・もし壊しても結果はどうあれその時点で高山は二人に用がなくなる
・高山は遠距離武器を持ってない
・PDAがなくなってもスミスや渚さんがいるから助かる目はある
・渚さんの好感度が上がる←重要
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/17(金) 08:21:37.93 ID:XL1MMvDCo<> 自分の安価を長文で解説する奴とか初めて見たわ
参加する以上ルールぐらいは把握して欲しいとは俺も思うけど
あんまり原作ガー原作ガーとか言うのはどうかと <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage <>2012/08/17(金) 08:42:22.46 ID:qdHmFt5z0<> 言い訳にしか聞こえないかもしれないが弁護させてくれ
>>107も俺だから同じ人が二回安価を取ろうとした形になり、主の判断で>>110が無効にされる可能性も十分にありえる
そのときの再安価で俺の意見を支持してくれる人間が、>>110と米して取ってくればさすがに採用してくれるだろう
その時のために自分が書いた内容の有用性をはっきり示しておく必要があっただけだ、さすがに好んで自慢したくはない
ゲームオーバーまじかで、リトライがあるかどうかもはっきりしていないこの状況では特にだ
へたな安価は死を招くし、可能性は低いが最悪のケースではスレが終わってしまうかもしれないからな
原作って言葉に興をそがれたならすまなかった、もう使わないようにする
<>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/17(金) 11:47:21.74 ID:yeyu0jZa0<> 「……おい、渚さんから離れろ!」
「どうした? せっかくチャンスを与えられたというのに……?」
俺は震える身体を制して1歩だけ前に出た。
別に渚さんなんてまだ出会って間もない他人なのだから、逃げればよかったのに。
なぜか、それを許すことが出来なかった。
「忍くん! なんで!?」
「……俺みたいな嘘つきのクズ人間を、渚さんは救ってくれたんです。だから、俺は貴女のためなら――死んでもいい!」
いまある命は彼女に救われたものなのだ。
ならば、せめて渚さんだけでも生き残って欲しい。
「高山さん、渚さんから離れてください――」
手には禍々しく光るJOKERのPDA
「離れないなら……このPDAを俺が破壊します」
「……ッ!」
そういった瞬間に高山は渚から素早く離れて、こちらをじっと見つめた。
「俺の解除条件は、JOKERのPDAの破壊だ。別に俺が破壊しなくても良いという可能性があるとおもうのだが?」
「確かにその通りだ。しかし、逆に言えば高山さんがこのPDAを破壊しなければ、条件未達成と判定される可能性もある」
俺は必死に口を動かし続けた。
「あなたは俺が脅すのと同時に渚さんから離れた。つまり、俺が言ったもしかしたら……という可能性を認識しているということになる」
「…………」
高山は何も言うことなく、真顔でこちらを見ている。
「見たところ高山さんは、できるだけ早く首輪の解除条件を達成しておきたいようですね? でもそれって、生きる事への執着心が大きいと考えることが出来るんですよね」
高山は、俺以上に“生きたい”と思っているのかもしれない。
「だから、こんなところでヘマをしたくない。そういった気持ちが、いまの行動に表れているんです」
半分推定、半分妄想というこの論弁が、高山に通用するのだろうか……?
「確かに、お前の言うとおりだ。だから、その握る手を緩めてくれ」
「……ここから今すぐ去ってください。そうしなければ、このPDAは壊れます――」
薄っぺらいPDAは今まで以上に大きな軋みを上げていた。
「細川、お前のことを少しだけ侮っていたようだ――」
小さくそう声を漏らしながら、近くにある廊下へ走って行った……
【DEAD回避!】 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/17(金) 12:06:33.31 ID:qdHmFt5z0<> 逃れられてよかったよかった
キモイ長文垂れ流した本人も自覚しているであろう人間が若干一名いるが、主以外はスルーしていこうず
個人的に安価でCGに参加できるなんて夢みたいだから長く続いてほしいな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/17(金) 12:15:45.23 ID:Ml0ddjBg0<> いい感じに話が進んでる
どのタイミングで誰を遭遇させるかも重要っぽいから楽しいわ <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/17(金) 12:41:23.99 ID:yeyu0jZa0<> 「…………ふぅ」
ここまでに緊張したのは初めてだ。東大受験での緊張が小さく見えてくる……。
「忍くん、大丈夫!?」
「な、渚さん……ありがとうございます。貴女のおかげで俺は……」
「ううん、全然いいの! でも、忍くんが無事でよかった……」
いつになく大人びた渚さんに見とれていた俺は、自分への罪を思い出した。
「……ごめんなさい!」
「し、忍くん、どうしたの〜?」
「俺、渚さんに嘘をついてしまいました……。JOKERだって……殺人が必要とされる条件だって知られるのが、怖くて…………怖くてッ!」
俺は大人げなくも大粒の涙を流してその場に膝を付いた。
嘘をついたという罪悪感と、悲しみ、怒り、全てが混ざっての涙だった。
「うん……辛かったね? 心が痛かったね?」
ふわっと抱きしめてきた渚さんの胸に、俺は頭を埋めた。
まるで母親であるかのような包容力のある渚さんの元で、細川は泣き続けた……。
――――――
――――
―― <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/17(金) 13:08:38.55 ID:yeyu0jZa0<> 「すみません、服を汚してしまって……」
「別に良いよ〜。泣いてる忍くんが可愛かったし〜!」
「なっ……」
女性に泣きついていたということに、ものすごい羞恥を感じた。
いまは、渚さんを直視する事ができない……
「忍くんのPDAは〜JOKERだよね?」
「は、はい、そうです……」
改めてJOKERと言われると、存在そのものが悪であるかのような感じがして心が痛む。
「だったら〜6のPDA?の人のためにも、5回偽装しておくべきだと思うな〜」
確かに渚さんの言うとおり、少しでも生存者を増やすためにJOKERの偽装機能を使っておくべきだ。
「そうですね。でも、偽装をするとGPS機能が無くなってしまうので、もう1つそれが見つかるまでは……」
「そっか〜。じゃあ〜2階で探そうよ〜!」
「はい。渚さん……」
「ん〜? な〜に〜?」
「これからも、よろしくお願いします」
良くも悪くも俺は渚さんに依存してしまったようである。
「うん、よろしくね〜?」
彼女の笑顔が、細川にとっての唯一の救いとなっていた――
2階で見つかった物のは? >>121 (0〜3個) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/17(金) 13:10:37.42 ID:yB09ipUdo<> ksk <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/17(金) 13:17:16.14 ID:Ml0ddjBg0<> 0個
何も見つからなかった <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/17(金) 13:20:30.92 ID:qdHmFt5z0<> >>121
選択肢にあるとはいえ・・・ワロタwwwwwwwwwwwwwwwwww <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/17(金) 13:33:58.54 ID:yeyu0jZa0<> 「渚さん、何か見つかりましたか?」
「ううん〜何も〜」
2階の部屋をしばらく調べてみたが、目星が付くものは特に見つからなかった。
時間を見ると、既にゲーム開始から10時間が経過しており、もう少しすれば半日が経つという事になる。
(それにしても……)
そろそろ首輪を解除する事も考えなければならない。
しかし、素手で誰かを殺害するというのはかなりアバウトすぎるのではないだろうか。
瀕死の状態まで武器で傷つけて、最後に素手で畳み掛けて殺害すれば条件が満たされるのか。
それとも、最初から素手で相手に攻撃して殺害しなければならないのか……
(分からないな)
やってみなければ分からないといっても、そうそう殺人をやってみることなどできるはずがない。
どうやって首輪を解除していくか、ということはよく考えて置くべきであろう……
「忍く〜ん、次はどうする〜?」
「えっと――」
おもむろに地図を取り出して次に行く場所を探してみる。
すると、“戦闘禁止エリア”と記載されている部屋が目に入った。
「この、戦闘禁止エリアという場所へ行ってみませんか? ルールにも書かれている通りここは安全地帯みたいですし、他に誰かいるかもしれません」
「は〜い! それじゃ〜れっつご〜!」
――――――
――――
――
「ここが、戦闘禁止エリアか」
普通の扉とは違う色をしているため、目に入った瞬間に地図を見ずともどこにあるか分かった。
ゆっくりと扉を開けて部屋に入る――
そこにいたのは?or誰もいなかった >>125
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/17(金) 13:34:35.19 ID:yB09ipUdo<> ksk <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/17(金) 13:35:44.44 ID:qdHmFt5z0<> 姫萩咲実 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/17(金) 13:48:20.63 ID:yeyu0jZa0<> 「……! だ、誰ですか!?」
扉を開けた瞬間に女性の声が聞こえた。
見ると、部屋の隅の椅子に制服を着た高校生くらいの人物がおびえた表情でこちらを見ていた。
相手は酷くこちらを警戒しているようだ。
どうやって彼女と接触を図る?
>>127 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/17(金) 13:55:42.36 ID:qdHmFt5z0<> 自分は後から話しかけ、先に渚さんと自然体で話してもらう <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/17(金) 14:04:03.62 ID:yeyu0jZa0<> 「渚さん、お願いできますか……?」
ここは同じ女性且つほんわかとした渚さんに、先に接触して貰う方が良いだろう。
「は〜い、お任せあれ〜」
「ひっ、こ、ここは戦闘禁止エリアです、よ?」
「うん〜そうだね〜。あ、私は綺堂渚と申します〜。渚って呼んでくださいね〜? あなたは〜?」
「えっ……わ、私は姫萩咲実、です」
「咲実ちゃんね〜! よろしく〜」
「は、はい。よろしく、お願いします……」
やはり彼女のコミュニケーション能力は異常に高い。
警戒していた姫萩も、徐々に落ち着いてきているのが目に見えていた。
「俺は、渚さんと一緒に行動してる、細川忍。よろしく、姫萩さん」
そろそろ頃合い、という時にやんわりと姫萩に話しかけた。
「はい、よろしくお願いします」
【接触成功】 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/17(金) 14:30:52.48 ID:qdHmFt5z0<> さすがはプロだな、介護士やカウンセラーやっててもおかしくない
これまでの活用方法はまるで正反対だが
麗佳さんを味方に付ける最後のチャンスだったかもしれなかったんだよなあ
この段階でも説得するのは間違いなく難易度高いか無理だし、ハイリスクハイリターンだから躊躇ってしまった <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/17(金) 14:47:49.38 ID:yeyu0jZa0<> 姫萩は都内のお嬢様高校に通っているらしい。
そう言われれば、品格のある人柄だと感じさせるものが姫萩にはあった。
彼女がルール8を持っていたため、全てのルールが揃った。
ルール8は細川の推測通り、ゲーム開始から6時間まではこの建物全域が戦闘禁止エリアである、ということが記載されていた。
「姫萩さんは、ここに来るまでに他の誰かに出会いましたか?」
「ええと……1人だけ男の人に」
「その人は?」
「いえ、ゲームが始まって間が無かったので、恐怖のあまり逃げ出してしまったんです……。その方は、私のことを呼び止めようとしていたのですが……」
「どんな人だったの〜?」
「あまり覚えてないんですけど……制服を着ていて、確か細川さんより低かったような――」
その瞬間、細川は少し悲しい気持ちになった。
どうしようかと思いつつも、鞄に入れていた“アレ”を取り出して姫萩に見せた。
「この人、じゃないか……?」
「あ……はい、この人です! でも、なんで細川さんが学生証を?」
「……その人――御剣総一は、亡くなったんだ」
「えっ……?」
――――
――
「そう、だったんですか……」
御剣の最期を姫萩に言い終わると、とても暗い顔をして下を俯いた。
「……きっと、“良い人”だったんでしょうね」
ポツリと姫萩はそう呟いた。
「ねぇ〜咲実ちゃん、お腹空いてる〜?」
「少しだけ、減ってますね」
「だったら料理するから、ちょっと待っててね〜!」
「は、はい、ありがとうございます」
戦闘禁止エリアにはキッチンやシャワー室、仮眠室など生活に必要な施設が揃っていた。
渚さんは鼻息をしながら携帯食料で調理をし始めていた。
「渚さんって不思議な人ですよね」
姫萩が渚さんのほうを見ながら少し微笑む。
「そうですね、なんというか人を惹きつけるものを持っているというか……」
「…………」
「…………」
渚さんが居なくなったことで、突如会話が途切れてしまう。
(気まずい……)
姫萩になんて話しかけようか……?
>>132 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/17(金) 14:48:59.78 ID:Ml0ddjBg0<> kskst <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/17(金) 14:56:32.12 ID:qdHmFt5z0<> 俺は、実はそんなに良い人間じゃないんです。
初めは、他の人間を犠牲にしてでも、嘘を付いても条件を満たそうと思っていました。
でも、渚さんはクリア条件の嘘を付いてたのを知って、それでも命がけで助けてくれました
だから、俺も誰かの命を助けられる人間になりたい、一人でも多くの人間と生きて返りたいと思っています。
ここから俺と渚さんが出るまでに、一緒に来てくれるか、考えてもらえないでしょうか? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/17(金) 15:00:29.98 ID:qdHmFt5z0<> 最後の一行は、戦闘禁止エリアから出るまでって意味です
ひきこもりニートにこんな文を考えさせないでください、というか誰か安価取れよ!
死にたい・・・めっちゃ死にたい・・・ <>
もう少し要約?して貰えると嬉しいかったです ◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/17(金) 15:12:22.80 ID:yeyu0jZa0<> 「……姫萩さんから見て、俺ってどういう風に見えますか?」
「えっ……。えっと、真面目そうかな? って思いますけど」
「そうですか。でも、俺実はそんなに真面目な、良い人間じゃないんです」
「そ、そうなんですか……?」
細川は何を思ったのか、高山とのやり取りを話した――
――――
――
「俺の首輪を解除するには誰かを……殺めなければならないんです」
「…………」
「このことを踏まえた上でなんですけど。俺達と一緒に行動してくれるかどうか、考えて貰えませんか?」
「は、はい……わかり、ました」
「ご飯できたよ〜!」
「あ、渚さんが呼んでるのでいきましょうか」
「はい、そうですね……」
何故自分のPDAを明かしてしまったのだろうか。
突然に自分の表裏を明かされてしまった姫萩は困惑しているようだった。
もう少し、外堀を埋めてから言っても良かったのではないだろうか、今更ながらに後悔してしまった……
【姫萩→細川:不審・恐怖(小)】 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/17(金) 15:20:13.17 ID:qdHmFt5z0<> やっぱり、他人の気持ちなんて全く考えない俺には無理な話だったか
こういうのはは苦手だから、しばらく続くここの安価はおとなしく別の人にまかせよう <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/17(金) 15:25:01.27 ID:Ml0ddjBg0<> 下手に動くとカリンの二の舞になるから、これで成功といえるんじゃないか?
いや、何も考えなかった俺が言えることではないけど… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/17(金) 15:25:45.88 ID:Ml0ddjBg0<> カリン→かりん <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/17(金) 15:40:49.42 ID:qdHmFt5z0<> 仲間にならなかったら渚さんに見つからないように絞め殺して、条件達成する候補が一つ増えると考えようか
その前に別の人間に殺される可能性が高いけど
単に頭数揃えて警戒させるだけだったら葉月さんのほうがはるかに扱いやすいし、信用もさせやすかったな、失敗した
安価なら下 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/17(金) 16:08:42.38 ID:yeyu0jZa0<> 先程のことを考えていたのか、食事中の姫萩は終始気難しい顔をしていた。
「咲実ちゃんは〜どうするの〜?」
そう聞かれて姫萩ははっとして目を大きく見開いた。
「……その、細川さんからPDAがJOKERだということ聞いたので」
どっちつかずの答えで姫萩は黙り込む。
このままだとすぐには答えが出ないとみていいだろうか?
この状況に俺はどうする?
>>140 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/17(金) 16:16:46.41 ID:qdHmFt5z0<> さっきは急にあんなこと言って悪かった。さっき言った事件の時に
ナンバーを偽ったせいで騙されたっていう子が居たせいで
本当のナンバーを早めに明かしてしまいたかったんだ
今は俺のことを信用しなくていい。渚さんだけを信じていいけど
渚さんを完全に信用したら、少しずつその渚さんを信じる俺のことも信じて欲しいんだ。
また長くてスマン <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/17(金) 16:22:10.52 ID:qdHmFt5z0<> まあこれで引かれてもかまわないな
今はとにかく、渚さんからの信頼さえ保っていればいい
使えるようになるまで時間が掛かるし、仲間にならなかったら勝手に死ぬだろう <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/17(金) 16:24:16.39 ID:Ml0ddjBg0<> こんなゲームに参加させられて、すぐに信用してくれとは言いません。
自分が殺されるかもしれない条件の人と一緒に行動するのは不安ですよね…
なので、先ほど行ったとおり出ていくまでしか時間がありませんが、じっくり考えてください
それに、渚さんが貴方の側に居てあげて、俺一人で部屋を出ていくことも出来ますから… <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/17(金) 16:46:01.50 ID:yeyu0jZa0<> 「さっきは急にあんなこといって、すみませんでした。北条さんの時の様になるのが怖くて……だから、姫萩さんにいきなり自分のPDAを明かしてしまったんだと思います」
「……はい」
「俺のことは信用できないかもしれません。だけど、渚さんのことは信じてもらえませんか?」
「ううん、忍くんだって、信用できるよ〜?」
「えっと……。その、取りあえず御二人についていってもいい、ですか?」
「……はい! よろしくお願いします」
若干戸惑いながらも、姫萩は俺の手を軽く握ってくれた。
「まだ、細川さんと渚さんの事はよく分からないので……私のPDAの番号は、教える事は出来ませんけどいいですか?」
「うん! でもよかった〜咲実ちゃんが一緒に来てくれて〜!」
こうして姫萩と同行できたのも、渚さんのおかげとしか言いようがない。
何に関しても渚さんに頼りっぱなしの自分に対して不甲斐なさを感じてしまう……
「あの、それでこれからどうしますか……?」
十分に休憩をしていると既にゲーム開始から13時間が経過しようとしていた。
「これからは……」
どうする? >>144
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/17(金) 16:52:09.28 ID:qdHmFt5z0<> とりあえず、ここを出たら本気でツールボックスを探そう
このままの状態では、奇策を使った攻撃に対してあまりにも不利すぎる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/17(金) 17:10:20.38 ID:qdHmFt5z0<> 本当は武器が欲しいところなんだが
咲実が信用しきってないこの状態で武器を捜そう!なんて言う訳にもいかない
とにかくある程度の信用を得る時間が必要なんだが、今の主人公達は直接攻撃にも完全に無防備
その前に敵が来たらどうしようもない
咲実を選んでしかも中途半端に行動することになったのは完全に俺のミスだ、すまん
<>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/17(金) 17:25:24.51 ID:yeyu0jZa0<> 「ツールボックスを探しましょう。ここまで何も見つかってないので、そろそろ新しいものを見つけておきたいと思いますし……」
いまあるソフトウェアは地図拡張機能とGPSだけなのだ。
他にももっとあるはずだし、もしかしたら手に入れなければ不利になるツールボックスだってあるかもしれない。
「あ、ツールボックスってもしかして……」
そう言いながら、姫萩はポケットから見覚えのある箱を取り出した。
姫萩がもっていたツールボックスは?(wikiに乗っているもの)
>>147 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/17(金) 17:27:40.44 ID:qdHmFt5z0<> 5.PDAの現在位置をマップ上に表示。破壊されたPDAとJOKERは除く
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/17(金) 17:28:20.84 ID:Ml0ddjBg0<> 15.フロアにある罠を探知し、PDAの地図上に表示する。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/17(金) 17:32:09.16 ID:qdHmFt5z0<> それぞれのツールボックスのバッテリー消費量のことを全く覚えてないな、困ったぞ <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/17(金) 18:01:21.12 ID:yeyu0jZa0<> 人少ないみたいなので、ここらへんで休止します。
また夜か深夜にくるかもしれません。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/17(金) 18:03:12.95 ID:Ml0ddjBg0<> 乙
了解 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/17(金) 18:03:58.32 ID:qdHmFt5z0<> 乙でした <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/17(金) 19:58:15.23 ID:SxOswUlqo<> 乙
wiki見てる間に安価取られてることが多いから+2,3にしてくれると嬉しいな <>
>>153 これからは+3程度で行きます ◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/17(金) 23:59:15.31 ID:yeyu0jZa0<> 「これは……!」
今までにない強力な武器を目の前に、細川は思わず息を呑んだ。
「どう、でしょうか……?」
「地図上に、PDAの位置が表示されるようです! これがあれば、他のプレイヤーの位置が把握できるでしょう」
「でも〜、バッテリー消費大? って書いてあるよ〜?」
地図拡張機能とGPSはバッテリー消費が最小なのだが、どうやらこれは大きく消費するようだった。
「機能の有能さに比例してバッテリー消費も大きくなるみたいですね……」
PDAのバッテリーはプレイヤーにとっての命といっても過言ではない。
これが切れれば条件を満たしても首輪を解除できなくなるため、迂闊にバッテリーを消費するのは危険だろう。
(せめて御剣のPDAが生き残っていれば……)
他者の使わなくなったPDAがあれば有意義にソフトウェアを使用することが出来るのだが、生憎細川の手元にはそれがなかった。
「そのツールボックス、どうしますか?」
「俺のPDAにはGPS機能があるけど、姫萩さんのPDAにはありません。だから俺のPDAにそれを入れると言っても……バッテリー消費の問題があるし――」
「じゃあ、このツールボックスはしばらくの間は保留、ということですか?」
「それが一番いいと思います。最も、それを持っているだけでもいざと言うときにすぐ使えますから、俺達はかなり有利な立場に居ると思います」
このソフトウェアは、緊急用もしくは終盤で使う事になるだろう。
迂闊に使うのは止めよう……
<>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/18(土) 00:29:09.31 ID:YsbVX7Yo0<> ――――――
――――
――
戦闘禁止エリアを出てから、2階をしばらく歩いて回っていたが、護身用のナイフが手に入った。
武器を持つことに姫萩は酷く嫌悪を抱いていたが、なんとか説得することで装備してくれることになった。
(1階に比べてナイフの刃渡りが長くなっているな……)
ナイフのほかにも、鎖や斧など、武器の危険度が増してきている感じがした。
もしかすると、上の階に上がるにつれて武器のレベルがどんどん上がっていくのかもしれない。
(拳銃が出てきても、おかしくないな……)
近距離武器だけで戦うというのは男女間での力の差が出てしまうため、恐らくは遠距離武器――拳銃が登場するに違いない。
そうとなれば、狙撃のことも考えて周りをより警戒しなければならないだろう……
「誰にも会わないね〜……」
「まあ、これだけ広い中にたったの13人しかいませんからね……」
自分たちの足音と声しか聞こえない建物は、相変わらず沈黙し続けている。
「……! 近くに誰かいます!」
「えっ……?」
集中して周りの音を聞くが、細川には何も聞こえなかった。
「ん〜? 誰もいないけど〜?」
渚さんも、聞こえないようである。
「……右です。……ッ!!」
「右……?」
そういって細川が右に目をやった瞬間に、黒光りをした何かがこちらへ向いていた――
「皆伏せて!」
渚さんが咄嗟にそう叫ぶ――
その声に反応して俺は…… >>158
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/18(土) 00:32:44.49 ID:lB3cC+cV0<> 姫萩を庇いながら伏せた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/18(土) 00:32:44.49 ID:dMnZEMFpo<> 女の子二人を庇った <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/18(土) 00:40:06.75 ID:WVk0dqRo0<> 助けてレイハちゃんと叫ぶ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/18(土) 00:40:53.81 ID:+b878jeqo<> >>156 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/18(土) 00:51:45.91 ID:YsbVX7Yo0<> 「助けてレイハちゃん!」
気でも狂ったのだろうか、突然頭に浮かんだ従妹のレイハちゃんの名前が出てきて思わずそう叫ぶ。
「……ぐっ!?」
その直後に、甲高い轟音と共に自分の身体が大きく仰け反った。
「忍くん!」
痛い……痛い、痛い痛い痛い痛い――
「あが……」
腹部に突き刺さった銃弾が身体全身に痛みを走らせていた。
姫萩がぺたりと座り込んでしまっているが、いまの俺は自分のことで必死だった。
痛みがピークを越えて、間隔がマヒしているのが分かる。
これでは立ち上がるのも難しそうだ。
そんな俺たちの様子を見てか、銃弾を放った人物はこちらへゆっくりと姿を現した。
姿を見せたのは? >>163 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/18(土) 00:53:58.61 ID:dMnZEMFpo<> ごんぞう <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/18(土) 00:56:23.81 ID:Cs+2DiAL0<> 長沢 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/18(土) 00:56:30.53 ID:ihzaK5ZAO<> 長沢勇治 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/18(土) 01:07:25.87 ID:zdZaamrDO<> 長沢じゃ戦闘回避不可能じゃね <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/18(土) 01:15:18.27 ID:WVk0dqRo0<> ここは麗佳ちゃんだそうよ <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/18(土) 01:25:27.37 ID:YsbVX7Yo0<> 「へっ……拳銃なんて、エアーガンと変わりはしねーな」
姿を現したのは、中学生くらいの少年だった。
ニヤリとしながらこちらの様子を見てゆっくりと近づいてくる。
「それにしても、そっちのねぇちゃんにはびっくりしたぜ。まさか俺が隠れているってことに気づくなんてよ……」
姫萩の方を興味ありげに見つめる少年の目つきは酷く鋭い。
北条と年齢が変わりそうもないこんな少年が、こうも簡単に人を傷つけてしまうことができるというのは、かなり驚きである……。
「さて、話はここらへんにして……そろそろ死んでもらうぜ」
「くっ……!」
銃口からどうにかして逃れたいが、いままでに感じたことのない痛感で身体が思うように動かない……
「そうだ、にーちゃんに選択肢をやるよ」
「せん、たくし……?」
「ああ、そうだ。にーちゃんが先に死ぬか、ねーちゃんが先に死ぬか、どっちか決めてくれよ」
何を言っているんだ、この少年は?
まるで人殺しを楽しんでいるかのようなそのいい振りは、サイコパスそのものだった。
「そ、んな……」
そんなこと、決めれるはずがないだろう。
「そうだ、そこにずっと立ってるお姉さんが生贄になるっていうのでも、いいぜ?」
「…………」
渚さんはじっと彼のほうを見つめていた。
どうやら、隙を見て彼に対抗しようとしているようだが、彼は常に警戒心を解いてないため、静観する事しかできないようである。
(詰んだ、か……)
まさか、このような形で終わりを迎えるとは思ってもみなかった。
痛みで気がどうにかなってしまいそうになる……
(いや、まだ可能性は取り残されている……)
ふと、腰に隠してあったサバイバルナイフの存在に気が付く。
負傷しているのは俺一人で、少年は幸運にも俺達に時間を与えてくれている。
(やるしかない!)
これは渚さんに救われた命なのだから……ここで懸けなければいつ懸けるというのか!
「……俺から殺せ」
「へぇ、にーちゃん案外男前じゃん」
「忍君!」
「渚さん、“あとは”お願いし、ます。姫萩さん、俺から少し、離れてくだ、さい……」
「ぁ……は、は、ぃ…………」
体を震わせながら、細川と距離を置いた。これで、流れ弾を食らう可能性がかなり減っただろう……。
「へっ、レディーファーストってやつか? まあ、どうでもいいけどな――」
目の前の少年は、容赦なく銃口をこちらへ向けて……引き金に手をかけた。
(いまだッ!)
少年が隙を見せるのはこの拳銃を打つ瞬間だけだ――
俺は一か八かでどう動いた? >>169(サバイバルナイフの使用が必須条件) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/18(土) 01:32:24.07 ID:lB3cC+cV0<> 少年の足を切りつけた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/18(土) 01:35:24.77 ID:Cs+2DiAL0<> できるだけ銃口から身体を反らしつつ渚にサバイバルナイフを渡す <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/18(土) 01:44:59.54 ID:lUfIemFIO<> >>168
<>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/18(土) 02:08:28.09 ID:YsbVX7Yo0<> 俺は高山との戦闘の時から、渚さん戦闘能力が尋常ではないという事に気が付いていた。
渚さんならきっと俺の思いを読み取ってくれる。
そう信じて俺は、サバイバルナイフを後ろにいる渚さんへ向けて滑らせ……そのまま少年の方へ向かった。
「……ッ!」
できるだけ身体を反らそうとしたのだが、最初に食らった銃弾の当たり所が悪すぎて、思ったように体が動かなかった。
「なっ……死ねぇ!!」
油断をしていた少年は容赦なく銃弾を俺に浴びせた。
「……うおおおおぉぉぉ!」
「な、何!?」
3発食らった俺は、決死の覚悟で少年に真正面から突っ込んだ。
また1発、2発、と銃弾が身体に突き刺さろうと、必死に前へ進んだ。
(なぎさ、さん……)
「……かはっ!」
全速力のタックルを食らった少年は受け身を取ることが出来ずに、銃を手元から離す。
「死にたくなければ、ここから早く居なくなって!」
「くっ……こ、今回は許してやるよッ!」
起き上がろうとした少年に渚さんがサバイバルナイフを突き立てて脅すと、少年は速い速度で走り去っていった。
「……はぁ、はぁ。よか、った――」
どうにか、渚さんと姫萩を傷つけずに済ませることが出来た。
「忍君! 忍君!」
「渚、さん……俺、言いました、よね?」
あまり、周りからの声が聞こえなくなってきた――
「貴女のためなら、死んでもいいって……」
「お願い……死なないで!」
「俺、渚さんのこと、好きでした……。だから、その、好きな人、を守ることが出来て……良かったなって」
いつしか俺は渚さんのことを好きになっていた――
そんな大切な人を守れることが出来るというのは、とても良い事だなって――
「渚さん……手を、握ってもらえますか……?」
「う、うん……! お姉さんが、ず〜っと握ってるから! 忍君の温かい手……握ってるから……ッ!」
「ありがとう、ございます――」
――――――――――――
――――――――――
――――――――
――――――
――――
――
【DEAD END】 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/18(土) 02:12:06.47 ID:dMnZEMFpo<> 序盤に銃弾食らったのは痛かったな… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/18(土) 02:12:07.67 ID:1zPdTlxAo<> 追い付いたと思ったら終わってしまった <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/18(土) 02:13:59.22 ID:ihzaK5ZAO<> 腹撃たれた時点で詰んでたからなあ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/18(土) 02:14:55.39 ID:Cs+2DiAL0<> あちゃームリだったか
>>169支持してくれたのにスマンね
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/18(土) 02:19:23.16 ID:lUfIemFIO<> >>174
いえいえ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/18(土) 02:22:15.08 ID:lB3cC+cV0<> 終わったのか、まぁしょうがない <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/18(土) 02:25:09.86 ID:YsbVX7Yo0<> 【???(謎の場所)】
「安直な選択は死を招く……」
「東大を受験できるほどの頭脳を持つ者でも、咄嗟の判断を誤ればそれは底辺と同等の価値に成り下がるものです」
「今回は、少年の奇襲を上手く回避できなかったという点が、死へ直結したと言えるでしょう」
「最初の1発を乗り越えれば、彼の頭脳を持ってすれば多少のミスがあっても、どうにか乗り越えられたかもしれませんね……」
「最後のチャンスは、少年の銃弾を正面から受けつつ、サバイバルナイフで斬りつければ、なんとなかったかもしれません……」
「何はともあれ、過ぎてしまった事を悔やみ続けても意味がありません」
「2人の女性を守るために、自ら犠牲となった細川忍君のご冥福を……」 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/18(土) 02:36:54.66 ID:YsbVX7Yo0<> 一応、これで細川忍の物語は終了します。
もちろんやり直し、セーブポイントなんて言う都合のいいものはありません。
【ニューゲームをしますか?】
>>179 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/18(土) 02:37:30.92 ID:72d12O5Wo<> はい <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/18(土) 02:44:13.68 ID:YsbVX7Yo0<> NEW GAME……
………………LOADING
――――――
――――
――
『JOKERのプレイヤーのプロフィールは?』
年齢・性別>>183
職業>>186
性格>>189
特徴>>191
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/18(土) 02:44:56.68 ID:lB3cC+cV0<> 男 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/18(土) 02:46:04.68 ID:lUfIemFIO<> ksk <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/18(土) 02:47:05.66 ID:ihzaK5ZAO<> 女 24 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/18(土) 02:48:13.66 ID:yBX3JiSl0<> 探偵 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/18(土) 02:48:16.06 ID:72d12O5Wo<> ksk <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/18(土) 02:48:25.71 ID:WVk0dqRo0<> 男 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/18(土) 02:50:04.55 ID:72d12O5Wo<> 工事現場のアルバイト <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/18(土) 02:50:09.13 ID:WVk0dqRo0<> 温和 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/18(土) 02:53:04.50 ID:lB3cC+cV0<> 冷静 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/18(土) 02:53:16.46 ID:WVk0dqRo0<> 理性的 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/18(土) 02:54:33.35 ID:WVk0dqRo0<> 髪の長い <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/18(土) 03:02:55.92 ID:YsbVX7Yo0<> 『おい! お前またミスっただろ!』
『……はい、申し訳ありません』
『ケッ、いっつも同じミスばっかりしやがって……!』
『すみません……』
『もういい! ……そろそろ休憩時間だから、さっさと休憩してこい』
『はい、わかりました』
――――――
――――
――
「んん……」
私は何時の間に寝ていたのだろうか。
(もしかして、熱中症で倒れた……?)
いや、さっきまで工場の外の日陰の場所でコーヒーを飲みながら休憩していたはずだ。
そんな状況で倒れたとは考えづらい……
「……ここは、どこ?」
目を覚ますと、そこは見覚えのない部屋だった。
(事務室、なわけないか……)
ゆっくりと辺りを見渡すと、古臭い家具と、コンクリート製の壁と床という奇妙な部屋である事が分かった。
彼女の名前は? >>195 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/18(土) 03:03:52.57 ID:WVk0dqRo0<> 東、麗佳 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/18(土) 03:08:57.87 ID:WPpNCZLIO<> ksk <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/18(土) 03:09:26.23 ID:+tjZewyF0<> 目黒 奈央 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/18(土) 03:09:44.96 ID:lB3cC+cV0<> 新井 鈴歩 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/18(土) 03:27:53.13 ID:YsbVX7Yo0<> 私は 目黒(めぐろ)奈央(なお)、24歳。
工場現場のアルバイトでどうにか生計を立てている。
特徴は、この腰の高さまで伸びた黒髪だ。
(それにしても、どうしてこんなところに――)
〜♪〜♪
部屋を数歩歩いたところで、何やら聞き覚えの無い電子音が耳に入った。
机を見ると、そこにはスマートフォンのようなものが置かれていた……。
(いや、PDAか)
手に取って見たところ、その正体はPDAである事が分かった。
なにはともあれ、確認してみることにした……
――――――
――――
――
今日はこの辺で終わります。
何か進行形式に対して意見などがあれば、どうぞ。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/18(土) 03:31:43.07 ID:lB3cC+cV0<> 乙
遭遇者をコンマ判定でもいいかなっと思ったり <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/18(土) 03:33:41.18 ID:72d12O5Wo<> 乙
細川忍の死んだあとの話が少し気になる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/18(土) 05:13:12.68 ID:dMnZEMFpo<> 乙
クリア直前で死んだ場合もニューゲームで始めるの? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/18(土) 11:29:10.86 ID:x49e8E030<> 乙
少し目を離したと思ったらこうなっちゃったか
けっこう主人公のこと好きだったから残念。殺し合いなんだから何を利用しても生き残ること考えていこう
幸い今回は女だから、安全な条件なら総一に守ってもらえるし、体を使えば権造を好きなようにできる
コンティニューができないから、バカな安価をする人間が出ないことを祈るしかないな。殺し合いなんだから
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/18(土) 13:36:25.21 ID:yBX3JiSl0<> あんまガチガチでもツマラン
安価スレなんだから安価を楽しめ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/18(土) 13:57:01.64 ID:x49e8E030<> 楽しみたいけど死んだらみんなの積み重ねが無駄になっちゃうし、スレが終わるかもしれんのはもっとイヤだ
だからネタ安価は俺も大歓迎だけど、せめて戦闘のときくらいはマジメに切り替えてやってほしい
実際0個 何も見つけられなかったにはちょっと腹立ったけど、盛大に吹いてもっとやれと思った
<>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/18(土) 14:16:09.14 ID:YsbVX7Yo0<> >>198
次からはコンマでやってみたりします。
>>200
クリア直前は、できるだけクリアできる展開に持っていこうと思います。
>>199
【都内・公園】
「細川さん、渚さん……」
1人の女性が公園の端にある大きな石の前で手を合わせている。
「今年で4年目、ですね」
姫萩咲実は、5年前のゲームで天敵であるAのプレイヤーに襲われることなく、生き残ることが出来た。
こうして今生きているのも、細川さんと渚さんのおかげである――
長沢という少年に襲われた時、私はただ怯える事しかできず、そのせいで細川さんが犠牲になってしまった。
そのあと、渚さんと一緒に行動していたのだがゲーム終盤で高山さんと矢幡さんに襲撃されて……
「私、来年から看護婦になるんですよ……?」
渚さんは、まともに戦えない私のために2人に立ち向かった。
私なんて弱者は見捨てて行けばいいというのに、渚さんは最後の最後まで私を守ってくれた……。
「細川さんや渚さんに比べれば、私なんて全く大したことのない人間ですけど……それでも、御二人の様な“誰かを助ける”ことがしたいって思ったんです」
これがせめてもの私の償い――
「すみません、そろそろ行きますね。来年も、また来ます……」
あまり長く居続けるもの、2人に迷惑がかかるだろう――
「咲実さん、もういいのかい?」
「はい、もう大丈夫です――」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/18(土) 14:31:11.04 ID:yBX3JiSl0<> 姫萩が御剣なしでも生き残るとはね
DEA ENDでも今回みたいなエピローグがあると嬉しい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/18(土) 14:39:25.13 ID:x49e8E030<> >>205に同意
エピローグは嬉しい
俺は不必要になったら渚でも殺してしまおうと思ってたら、結果的に咲実が生き残ってしまったのは皮肉だなあ <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/18(土) 14:41:54.70 ID:YsbVX7Yo0<> >>197から続き
(……JOKER?)
ホーム画面からナンバーという場所を押してみると、JOKERとそこには書かれていた。
(まだよく分からないから、色々調べてみようか……)
――――――
――――
――
目黒のPDAに入っていたルールは? >>210(1、2以外のwikiに載っている2つ)
解除条件は? >>216 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/18(土) 14:50:28.74 ID:yBX3JiSl0<> 人いるかな
とりあえず4と8 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/18(土) 15:00:54.16 ID:lB3cC+cV0<> 8と9 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/18(土) 15:04:07.38 ID:lUfIemFIO<> 3と9 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/18(土) 15:07:51.40 ID:yBX3JiSl0<> 解除条件か
JOKERを偽装し、偽装したPDAと偽装した番号のPDAを交換して24時間経過する <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/18(土) 15:13:08.73 ID:WVk0dqRo0<> 3人以上の人間と24時間一生に居る <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/18(土) 15:13:54.34 ID:WVk0dqRo0<> ksk <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/18(土) 15:14:52.14 ID:WVk0dqRo0<> ksk <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/18(土) 15:15:43.12 ID:WVk0dqRo0<> ksk <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/18(土) 15:16:01.97 ID:x49e8E030<> 2日と20時間の生存
このPDAは二回のみインストールできる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/18(土) 15:18:47.26 ID:YuCezaag0<> 3人以上のプレイヤーがクリアする
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/18(土) 15:33:29.49 ID:x49e8E030<> まあこれは楽勝だろう
前回と違って、条件がぬるすぎる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/18(土) 15:40:23.61 ID:YuCezaag0<> 生き残ればいいから一緒に行動するためにばらしても大丈夫そうだしな
高山さんには注意だけど <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/18(土) 15:45:38.32 ID:lB3cC+cV0<> 高山さんは誰かと組む前に会えれば大丈夫な可能性はあるでしょ
遭遇にコンマ要素入るっぽいから、いつ会えるかわからんけど <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/18(土) 15:47:35.88 ID:x49e8E030<> 高山さんとは元から協力するのは難しい
PDAを壊されたら条件満たしても読みこませられないからアウトだ
<>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/18(土) 15:47:53.63 ID:YsbVX7Yo0<> PDAに入っていたのは共通のルール1、2と3、9の4つだった。
1、2、3は基本的なルールだったのだが、ルール9に対して目黒は目を細めて見つめる。
(物騒な事に巻き込まれたみたいね……)
首輪がどうだとか、PDAがどうだとか、殺害やらいろいろあるが、目黒の解除条件は比較的平和なものだった。
“2日と20時間の生存。このPDAは2回のみインストールできる”
インストールがどうだとかはよく分からないが、取りあえず生き残れば68時間勝ちであるという事が分かる。
(といっても……このゲームとやらが本当かどうかは分からないけど)
何かのドッキリかもしれないが、一応信じて行動するのが良いだろう。
目黒は自慢の長い髪を一本に結んでポニーテールにする。
(さて、これからどうしようか……)
>>224
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/18(土) 15:49:21.55 ID:WVk0dqRo0<> ksk <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/18(土) 15:51:00.09 ID:ihzaK5ZAO<> 警戒しつつ周りを探索 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/18(土) 15:51:29.07 ID:WVk0dqRo0<> 取り敢えず歩いて人探し <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/18(土) 15:51:33.18 ID:x49e8E030<> 原作と言う言葉は使いたくないが分かりやすく説明すると
原作では読み込ませるPDAとは別に付属としてジョーカーが付いてたから壊されてもいいが
この作品では条件満たして首輪を外す時にジョーカーが動いていなければ困るわけだ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/18(土) 15:58:19.65 ID:lB3cC+cV0<> 利害さえ一致すれば安全なイメージがあるんだが…
まぁ、少しでもずれたら、危険人物有力候補だけど <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/18(土) 15:58:50.30 ID:gtmZlChIO<> ん?普通のPDAとジョーカー二台持ちなの? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/18(土) 16:00:50.35 ID:lB3cC+cV0<> 参加者13人で一人だけジョーカーPDAがセットなんだ
このスレは14人だから、主人公にPDAが配布されてる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/18(土) 16:02:00.73 ID:x49e8E030<> >>228
原作ではそう
だからジョーカーを壊すかわりに協力してもらったりできた
このスレでは、流石に高山がジョーカーのクリア条件を満たすまでまってくれるかどうかわからん <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/18(土) 16:10:00.47 ID:YsbVX7Yo0<> (まずは探索しようかしら……)
ここに居続けても何も起こらないと判断した目黒は、荷物をまとめて部屋を出る。
(……これは、地図を見ないといけないみたいね)
長い廊下と無数の扉を目の前に、PDAの地図を開く。
しかし、地図には現在位置が載っておらず、迷路染みたこの建物の空間が描かれているだけだった。
(困ったわね――)
まあ、分からないのならば分からないなりに適当に進むしかないだろう。
部屋を適当に回りながら、他のプレイヤーと出会えればいいのだが……
コンマ判定 00〜10 誰にも会わない
11〜40 漆山
41〜70 麗佳
71〜90 郷田
このレスの下で
<>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/18(土) 16:10:50.91 ID:YsbVX7Yo0<> すみません書き忘れました
91〜99 葉月 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/18(土) 16:11:18.02 ID:lB3cC+cV0<> 一応
はい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/18(土) 16:11:26.15 ID:x49e8E030<> よし <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/18(土) 16:12:43.25 ID:x49e8E030<> 全くよくなかった
条件上、情報と誰かの協力は不可欠 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/18(土) 16:13:06.18 ID:YuCezaag0<> ほい <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/18(土) 16:24:23.34 ID:YsbVX7Yo0<> 【コンマ判定>>233 02→誰にも会わない】
(誰にも会わず、か……)
1時間ほど適当に歩き回ってみたが、他のプレイヤーに遭遇する事は無かった。
取りあえず水と食料は手に入ったので、食糧不足になる心配はなさそうである。
(……亮(りょう)、お腹すかしているのかな?)
ふと、弟の“亮”の顔が頭に思い浮かぶ。
今日の晩御飯は彼の大好きなハンバーグだったのだが……。
(お姉ちゃん、頑張るね)
この理不尽なゲームに勝たなければ、もう弟には会えないのだから――
(私は、こんなところで死ぬわけにはいかない――) <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/18(土) 16:47:54.13 ID:YsbVX7Yo0<> 1人で行動し続けて、更に1時間が経過した。
“精神的な孤独”という空間には慣れているつもりだったが、自分以外に誰もいない“物理的な孤独”によるダメージは思いのほか大きかった。
(本当に、他のプレイヤーなんているのかしら……?)
自分の足音がいつも以上に大きく聞こえ始め、次第に別の誰かの足音ではないかという幻聴に変わりつつあった。
(いや、冷静にならないと……)
すっと立ち止まり、ポケットから煙草を取り出して一服する。
「ふぅ……」
こうして煙草を吸ったのも久し振りであるため、体に酷くニコチンが染みわたっていくのが感じられた。
(ん……あれは?)
ふと廊下の奥先を見ると、今までにない大きな空間が広がっているように見えた。
目黒は煙草の火を消してゆっくりとそちらへ歩いていく。
(階段……?)
どうやらここは大きなホールみたいで、先には階段があった。
(……ここなら、地図で現在位置が分かるかもしれない)
地図画面を開いて、階段らしきものがある場所を探す。
(このホールの形や、近くの廊下への枝分かれ……間違いないわね)
目立った場所だったため、容易に現在位置を把握する事ができた。
今後はこの位置から地図を良く見て行動するべきだろう……。
(ここからどうしようかしら……?)
大きなホールと階段を目の前にして私はどうする?
>>241
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/18(土) 16:49:33.21 ID:gtmZlChIO<> 誰かが通るのを待つ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/18(土) 16:56:27.99 ID:YuCezaag0<> 階段の前で人を待ちつつ周囲を警戒 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/18(土) 16:58:13.96 ID:x49e8E030<> >>240 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/18(土) 17:30:39.38 ID:YsbVX7Yo0<> (ここは誰かを待ったほうがよさそうね……)
階段は一応2箇所あるみたいだが、片方は“×”という印があるため、もしかしたら利用できないのかもしれない。
そうなれば、2階へあがる階段はここだけになり、他のプレイヤーはここを通らざるを得なくなるだろう。
(警戒を怠ってはいけないかしらね)
物騒なゲームなのだから、どんなプレイヤーが潜んでいるか分からない。
目黒は周囲をよく観察しながら他のプレイヤーが来るのを待った……。
――――――
――――
――
ホールに来た人数は?
コンマ判定 00〜33 1人
34〜66 2人
67〜98 3人
99 5人
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/18(土) 17:31:21.90 ID:gtmZlChIO<> f <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/18(土) 17:34:43.66 ID:x49e8E030<> 安価どこ? <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/18(土) 17:35:43.91 ID:YsbVX7Yo0<> すみません、今回はこの下でお願いします。
次からはコンマ判定は1個したで共通ということで…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/18(土) 17:36:18.37 ID:ihzaK5ZAO<> そりゃ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/18(土) 17:36:21.77 ID:lB3cC+cV0<> へーい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/18(土) 17:38:13.41 ID:ihzaK5ZAO<> 二人か…… <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/18(土) 17:38:29.86 ID:YsbVX7Yo0<> 【コンマ判定>>246 37→2人】
誰と誰?
>>252 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/18(土) 17:42:20.99 ID:lB3cC+cV0<> 御剣総一
高山浩太 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/18(土) 17:44:24.80 ID:gtmZlChIO<> ミツルギ
渚 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/18(土) 17:45:01.94 ID:x49e8E030<> 麗佳と総一 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/18(土) 17:55:48.08 ID:YsbVX7Yo0<> すみません、ご飯等が理由で休止します。
また気が向いたら来ます。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/18(土) 17:59:23.73 ID:lB3cC+cV0<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/18(土) 18:07:42.47 ID:x49e8E030<> 乙でした <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2012/08/18(土) 19:33:24.85 ID:56ltyKVYo<> 渚って立場的にあまりゲームに参戦しないってことじゃなかったっけ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/18(土) 21:03:22.93 ID:x49e8E030<> そこは安価スレだから仕方がない・・・がそれを差し引いてもここの渚さんは優しいな
多少なら嘘を付いてもおk、積極的に人を殺さなければ無条件で主人公の味方になってくれる上に万能
便利すぎる駒だな
麗佳さんと総一は偶然来たんじゃなくて、既に組んでいてほしいなあ
開始から一時間ってのが微妙すぎるが、階段の近くまで二人できてもおかしくはない <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/18(土) 21:52:53.11 ID:WVk0dqRo0<> 麗佳ちゃん、おっぱい触らせてて頼んだらokしてくれるかな <>
>>256カメラ係且つ御剣の死亡を理由に細川に同行していました ◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/18(土) 22:03:54.60 ID:YsbVX7Yo0<> 「なかなか、こないわね……」
階段で待ち続けてから30分ほどしか経過していないのだが、来るかどうかもわからない人間をじっと待つという作業は人間に取って辛いものがあった。
(もう、誰もいいから来て……)
この際、自分のほかに同じ境遇の人物がいるというだけでも確認できれば、いまの目黒にとっては十分だった。
沈みつつある心を必死に引き上げて、黙々と待ち続けていると――
「あの、あなたもこのゲームの参加者ですか!?」
どこからか聞こえた声にはっ、と見上げてみると正面の廊下に小さく人影が見えた。
近づいて来るのは、カッターシャツを着た高校生くらいの男だった。
「ちょ、ちょっと御剣! アンタいきなり声をかけるなんてッ!」
その後ろを追いかけるようにして、白のワンピースを着たツインテールの女性が姿を現した。
「う、うんそうよ! 君たちも?」
ようやく他の人間に出会えたことへの喜びが、込み上げてくる。
(やっと、やっと会うことが、出来た――)
――――――
――――
―― <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/18(土) 22:15:27.61 ID:YsbVX7Yo0<> 出会ったのは、高校生の御剣総一君と、大学生の矢幡麗佳さんだった。
2人はゲーム開始直後に出会って、それからずっと一緒に行動していたらしい。
「はぁ……よかった、まともで大人な女性が居て……」
「れ、矢幡さん……ちょっと酷いですよ」
「あ、あはは……」
どうやら、2人の仲はあまり良好とは言えないらしい。
見たところ、矢幡さんが一方的に御剣君のことを嫌っているように見えるが――
御剣と麗佳が持っていたルールは?
>>263 (1、2以外で2つ)
>>265 (1,2以外で2つ) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/18(土) 22:18:21.02 ID:8+B5edcuo<> 4,6 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2012/08/18(土) 22:18:47.34 ID:56ltyKVYo<> 3,4 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/18(土) 22:24:14.83 ID:yBX3JiSl0<> 4、5 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)<>sage<>2012/08/18(土) 22:24:40.41 ID:2nmFElQu0<> 67 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/18(土) 22:27:21.07 ID:+XpAiB3Fo<> ↑ <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/19(日) 00:00:19.95 ID:9dvT95BT0<> 幸運にも、持っているルールは全て被ることはなかった。
分からないのはルール8のみであり、大まかなゲームの内容が分かってきた。
「くそ、犯人は俺達にこんな残酷な事を……!」
御剣君がゲームの残酷さに対して異常に怒っていたが、私は別のことに気が行っていた。
それは、ルール6の賞金についてである。
(このゲームで勝てば……!)
1億でもあれば、今の様な窮屈な生活を送らないで済む。
億という想像のつかないような金額に、私は釘付けになっていたのだ。
「目黒さん、どうかしましたか?」
矢幡さんに話しかけられて目黒は我に返る。
「いや、想像以上に厳しいゲームだと、思って……」
「まあ、これだけのお金が掛けられていますから、しょうがないでしょう」
どうやら矢幡さんは私と同様にこのゲームに乗り気なようである。
最も、他の人と比べて解除条件が平和なものだから楽観的なのだが――
「矢幡さんも、目黒さんも、このゲームが本当だと思っているんですか?」
「まだアンタはそんなことを言ってるの? いい加減目を覚ましなさい、このゲームは紛れもなく存在するわ」
矢幡さんは厳しい目つきで御剣君を睨みながら、言葉を吐く。
「私も、このPDAに載っている事は本当だと思うわ。ドッキリにしても、あまりにお金がかかり過ぎているんじゃないかな……」
ドッキリならばもう少し話がさっさと進んでいくであろう。
それに、この建物をドッキリの為だけに建てるなどあり得るはずがないだろう。
「…………」
御剣君は黙り込み、苦虫を潰したような顔をして俯く。
どうやら、彼はかなり正義感とやらがあるらしい……
「さて、無駄話はここらへんにして……私はもう先に進むわ」
「えっ、矢幡さん、1人で行くなんて!」
御剣君が驚いた様子で矢幡さんのほうを見ている。
まあ、矢幡さんは御剣君のことを毛嫌いしているようだったし、ルールもある程度揃ったため、もう1人行動してもで充分だと考えているのだろう。
「御剣、アンタは何もわかってないみたいね。このゲームでは、アンタの正義とか倫理なんて全く無意味なのよ。生きるか死ぬか――生きるためには、誰かを犠牲にしなければならない」
矢幡さんは今すぐにでも階段を上って行ってしまいそうだ。
私はこの状況でどうすれば良い?
>>269
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<>sage<>2012/08/19(日) 00:04:12.53 ID:um3hbcNk0<> 御剣と共に行動する <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/19(日) 00:05:06.75 ID:dvxvm/1Po<> >>267 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/19(日) 00:12:52.11 ID:rqrl9uvy0<> 麗佳ちゃんのおっぱいを触っていいか聞く <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/19(日) 00:25:35.14 ID:9dvT95BT0<> 「矢幡さん」
正直なところ、私としては御剣君よりも矢幡さんが近くに居てくれた方が安心できるような気がした。
「なんですか、目黒さん?」
御剣君の相手をするのがうんざりなのか、矢幡さんは少し苛立ちながらこちらを見た。
「胸、触ってもいいかしら?」
「……はい?」
あれ……?
私なりに、この緊迫した場を冗談でなんとかしようとしたつもりなんだけど……
「え、えっと……わ、私の胸も触って良いわ! 胸の鼓動を互いに確かめ合えば……ほら、分かり合えるかもしれなしい
…………」
自分でも何を言っているのか分からなくなってきた。
「……貴女が真面な大人だって言った私が馬鹿でした。では、これで失礼します――」
「あ……いっちゃった」
矢幡さんは私のことを蔑んだ目で睨んで、階段を登って行ってしまった。
【BAD COMMUNICATION:矢幡→目黒(呆れ・無関心・軽蔑)】 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/19(日) 00:27:37.67 ID:leu4IgHAO<> あーあ…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/19(日) 00:28:17.70 ID:Qf2cxaof0<> >>258お前か・・・苛立ちとわらいが交差するこの快感がたまらねえな!
まあこれで呆れて、総一が麗佳を追いかけたら麗佳はツンデレって殺しにこなくなるからいいか <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/19(日) 00:30:40.15 ID:VdMxeSNz0<> まぁ、当然の結果だな
御剣も引いたんじゃね <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/19(日) 00:31:08.27 ID:8VJfuGdIO<> さて、どうしますかねぇ…(困惑) <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/19(日) 00:43:53.54 ID:9dvT95BT0<> 「…………」
「…………」
矢幡さんに捨てられた私たちは、茫然とその場に立ち尽くした。
「あの、目黒さん」
「……何かしら?」
「俺が言うのもなんですけど……さっきのはあまりに酷いです」
「…………ごめんなさい」
「い、いや、別にそんなに目黒さんのことを責めているわけじゃなくて!」
御剣君はあたふたしながら必死に弁解している。
「ありがとう、ちょっと救われた気がしたわ」
どこかしら彼が弟に少しだけ似ているような気がして、不意に微笑みが漏れる。
「あ、えっと……は、はい!」
御剣君はサッと視線を逸らしてしまう。
やはり、さっきのことで引かれてしまっただろうか?
「えっと……御剣君は、これからどうするの?」
「俺は、出来るだけ仲間を増やしていきたいと思っているので……。もし目黒さんがよければ、一緒に行動しませんか?」
矢幡さんが居なくなってしまった以上、すがるのは御剣君だけしかない。
それに、彼の体は思った以上に筋肉質だったので矢幡さんとは違う面で頼りになりそうだった。
「うん、そうしましょう! 御剣君、よろしくね」
「はい、よろしくお願いします!」
取りあえず、ようやく孤独からは抜け出すことができた。
これから御剣とどう動く? >>278
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/19(日) 00:51:55.35 ID:qR1uoO31o<> 探索しつつ仲間になりそうな人を探す <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/19(日) 01:05:43.08 ID:VdMxeSNz0<> ↑ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/19(日) 01:10:19.54 ID:leu4IgHAO<> >>276
<>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/19(日) 01:36:56.19 ID:9dvT95BT0<> 「それじゃ、他のプレイヤーを探して仲間を増やしていきましょうか」
「そうですね。となると、2階へ上がった方が良いですかね?」
「まだ侵入禁止エリアについて警戒する必要は無いと思うけど……先に進んだ方がいいんじゃないかしら?」
「目黒さんがそういうなら、俺もついていきます」
私が年上だからなのか、いつの間にか行動の主導権を握っていた。
「うん、決定ね。早速だけど、行きましょうか――」
2人は間もなくしてホールを後にした……
――――――
――――
――
今日はここまでです、明日は進めることが出来るか分かりません。
個人的な感想ですが、麗佳さんと一緒に行動できなくて残念でした。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/19(日) 01:46:13.60 ID:8VJfuGdIO<> 乙
まさかπタッチ安価を取るやつがいたとは…何故俺は安価を取らなかったんだ(絶望) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/19(日) 01:54:40.93 ID:Qf2cxaof0<> >>279
今まで最低限のことしか言わなかった>>1が・・・・
黙ってましたけど俺も麗佳さんが一番好きですし、CGの中で選べるなら一番彼女にしたいです
頭の良さ、あのツンとデレの差がたまりませんね
まあこのスレの場合味方になっても自分の生き残り優先だから、終盤でリスクがかかるなら死んでもらうけど
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/19(日) 02:01:46.41 ID:VdMxeSNz0<> 乙
だが麗佳の信用を得るのは難しい…
ジョーカーを持っていると知れば何か変わったかな
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/19(日) 02:04:12.25 ID:JWbMYwIE0<> うんうん、俺も麗佳さん好きだ
あのデレはたまらなかったな… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/19(日) 02:21:30.40 ID:Qf2cxaof0<> >>282
同じこと考えてた。総一の見えないところでPDAを明かし
金ぐらいしか裏切るメリットがないし、ジョーカーはいろいろ使えるよ、足手まといには
できるだけならないようにするから、損はしないと説明すれば、協力できたかもしれない
ただ、俺らは麗佳さんのPDA分かっているからいいとしても
うかつに他人に見せるのはこの時点ではかなり危険なんだよな、そこをどう思ってくるか・・・もう終わった話だが <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/19(日) 02:25:18.54 ID:qR1uoO31o<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/19(日) 11:08:28.64 ID:VdMxeSNz0<> >>284
俺も同じ結論だったから安価は取らず
その結果こうなるとは思わなかったがwwww
あとは黙って付いていく位か
さて、仲間を探すことになったけどルール8がないから手塚には要注意だな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/19(日) 11:42:48.50 ID:Qf2cxaof0<> 手塚は、ルールも全部分かってないのに攻撃してくるほど馬鹿じゃない
この場合注意するべきは長沢だが、この状況ならむしろ攻撃してきてほしい
ナイフもない彼の近距離の一撃だけなら、即死や重症は負わない可能性が高い
攻撃されたら反撃してもおkだし、ルール違反に取り乱して死んでくれる
<>
携帯から ◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/19(日) 14:16:49.73 ID:9UU6QxhSO<> 2階を探索して、1時間が経過した。
御剣君とは他愛のない適当な話をしていたが、どうやら普通の高校生らしい。
「そうだ、協力するならお互いのPDAの番号を教えあっていたほうがいいですよね?」
「そ、そうね。でも……」
御剣君の言いたい事は分かるが、自分のPDAを明かすというのは、かなりのリスクを伴う。
目黒としては2のPDAが驚異であるため、もし御剣君のPDAが……と考えると、すぐに同一することができなかった。
「俺は目黒さんの事を信じています。だから、俺の番号を聞くだけでも良いです」
「正気なの!?」
彼はいったい何を言っているのだろうか。
自分だけ明かすなんて、なにもメリットがないどころか、デメリットだらけである。
「はい。俺のPDAは、A。エースです――」
「――ッ!」
Aと聞いた瞬間に、目黒は彼から距離を置いた。
彼の解除条件はQの殺害。
人を殺さなければならない人間が、目の前に居た―― <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/19(日) 15:56:53.76 ID:leu4IgHAO<> やっぱり違う視線から見ると御剣総一って人間がどれだけ異常かわかるな…… <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/19(日) 16:15:04.63 ID:2xwtSFRF0<> 「でも、俺には人殺しなんてできないんです。だから、QのPDAの人を殺そうだなんて微塵も思っていません」
「……御剣君、自分で言っている事が分かるの?」
御剣君は真っ直ぐな目でこちらをみている。
「はい、俺はこのゲームで死にます――」
自分の死をこうも簡単に容認している彼に、狂気を感じた。
誰しもが死にたくない、と思うであろうに――
「だから、他の皆さん命をできるだけ多く助けたいと思っているんです」
「…………」
恐らく、矢幡さんにも同じような事を言っていたのだろう。
だから、彼女は御剣のことを突き放すような態度を取っていたに違いない――
御剣総一という男は、どうやら普通の人間ではないらしい。
目黒から見ても、彼は狂っている――
(下手すると、敵味方を見境なく救おうとするかもしれないわ……)
こんな彼にずっとついて行って大丈夫なのだろうか?
このままついていくか……それとも、機会があれば彼とは離れるか? それとも……
どうする?
>>294
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/19(日) 16:21:31.18 ID:yumpExvro<> 少なくとも自分を裏切ることはなさそうだ。ついていく <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/19(日) 16:31:57.94 ID:leu4IgHAO<> ついていく、ただし御剣の言葉が本心か確かめるためにPDAをQに偽装して突きつける
自分を殺せば助かるのに同じことが言えるのかって聞いて、それでも御剣が変わらないようなら本当の解除条件を明かす
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/19(日) 16:34:56.61 ID:xgrXpt500<> こいつは危険かもしれない、警戒だけしておこう <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/19(日) 16:35:24.93 ID:xgrXpt50o<> >>292 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/19(日) 16:55:04.34 ID:2xwtSFRF0<> >>293ID:xgrXpt500(PC) >>294ID:xgrXpt50o(ウィルコム) で同一人物?
なので、再安価 >>297 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/19(日) 16:58:30.54 ID:rqrl9uvy0<> 気に入たは総一くん、お姉さんそうゆう男は好きよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/19(日) 16:59:34.78 ID:leu4IgHAO<> 後から思い付いたけど>>292に+して本心だと確かめたらきちんと謝っておくも追加 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/19(日) 18:26:42.75 ID:Qf2cxaof0<> 冷静すぎる、おっぱい発言をした人間と同一人物だとは思えん判断力
麗佳さんがよっぽど好みだったのか?気持ちは分からんでもないが <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/19(日) 18:30:34.96 ID:2xwtSFRF0<> (いや、ここで決めつけるのは早計ね……)
御剣君の言っている事の真偽はどうであれ、私は誰かと同行するためにずっとホールで待ち続けていたのだ。
ここでまた1人になってしまうというのは、あまり気が進まなかった。
(ちょっと、試してみようかしら……)
目黒はPDAをさっと取り出して、JOKERをQに偽装する。
「……じゃあ、これでも御剣君の意志は変わらない? 私のPDAは“Q”よ!」
十分に御剣との間合いを取ってから、目黒は御剣にPDAを見せた。
「ここで私を殺せば、御剣君は助かるのよ? ねぇ、これでもさっきと同じことが言える……?」
「はい、変わりません。むしろ、目黒さんの解除条件が平和的で良かったです……」
「…………」
御剣君の様子を見ていると、こっちがおかしいのではないかと思えてくるようだった。
Qが目の間に居るということに眉一つ動かさない上に、目黒のことを気にかけていたと言ってきた。
「目黒さんにPDAの番号を教えて貰えて、嬉しいです」
「……はぁ、御剣君には負けたわ」
「目黒さん?」
「ごめんなさい、実は私のPDAは……JOKERなの」
どうやらここまでくると、御剣君が言っている事は本当らしい。
「え、そうなんですか……?」
「うん、御剣君の言っている事が本当かどうか確かめたくて、嘘をついていたの……だから、ごめんなさい」
目黒は深く頭を下げる。
「ちょ、ちょっと目黒さん……頭を上げて下さい!」
御剣は困った顔をしてこちらをみていた。
どこまでお人よしなんだ、と思わず目黒は呆れてしまった…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/19(日) 18:34:16.02 ID:a7U1Nx5IO<> これ貴女の首輪解除条件は本来のQ持ちと被ってるってこと? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/19(日) 18:47:02.40 ID:VdMxeSNz0<> ジョーカーの解除条件
2日と20時間の生存
このPDAは二回のみインストールできる
Qの解除条件
2日と23時間の生存 <>
>>300 解除条件は変わりません。 ◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/19(日) 19:07:01.97 ID:2xwtSFRF0<> ――――――
――――
――
御剣と一緒に行動して、数時間が経過した。
ゲーム開始から6時間を超えると、突然戦闘解禁ということになったため、2人は辺りを警戒しながら進む。
「結構歩きましたけど、ぜんぜん人と会いませんね……」
「そうね……。もう3階や4階へ行ってしまったのかしら?」
途中で3階へ上がる階段を見つけたのだが、そこは瓦礫で埋もれていて上がることが出来なかった。
ツールボックスからGPS機能が手に入っていたため現在位置がわかるのだが、どうやら“×”がある階段は登れない事になっているらしい。
「……御剣君、やっぱりナイフは腰に装備して頂戴」
「えっ……なんでですか? 俺は武器なんて使う気は無いんですけど」
「武器を持っているってだけでも自衛になるのよ。別に誰かを傷つけるためじゃなくて、誰かに襲われた時に自分自身を守るためにっていうことよ」
途中で手に入ったナイフを御剣は鞄にしまって、頑なに装備をすることを拒否していた。
しかし、これから戦闘が起きるかもしれないという事になると無防備で居るというのはあまりに危険である。
「……はい、分かりました」
「うん、ありがとうね」
御剣は少し嫌そうな顔をしながらもナイフを腰に差した。
「――――ッ!」
その時、壁を伝って甲高い轟音が耳に入った。
それはアクション映画で聞いたことがあるような音――銃声だった。
「目黒さん、行きましょう!」
「え、ちょ、ちょっと御剣君!」
銃声を聞いた途端に御剣は聞こえたであろう方向へ走り始めた。
そんな危険地帯にすぐさま自分から踏み入れるなんて、どうかしている――
私はどうする?
>>305
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/19(日) 19:10:09.16 ID:a7U1Nx5IO<> 御剣を囮にしてバレないように様子を伺う <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/19(日) 19:11:01.05 ID:rqrl9uvy0<> いったん様子を見る為に行きましょう <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/19(日) 19:20:27.98 ID:Qf2cxaof0<> >>303 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/19(日) 19:38:55.28 ID:2xwtSFRF0<> 御剣についていくと、彼が足を止めたのでそれに合わせて私も足を止めた。
「おい! 人殺しなんてやめるんだ!!」
御剣は怒声を上げて、銃を持っているらしき人物に必死に訴えていた。
(御剣君には悪いけど……)
彼を盾にするようにして、向こう側の様子をうかがう。
そこにいたのは、拳銃を持つ>>307と、追い詰められている>>308だった――
>>307 00〜30 手塚
31〜60 長沢
61〜90 矢幡
91〜99 北条
>>308 00〜40 漆山
41〜80 葉月
81〜99 陸島
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/19(日) 19:44:33.91 ID:ieK1ccsl0<> そい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/19(日) 19:45:48.34 ID:xgrXpt50o<> へい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/19(日) 20:12:39.26 ID:Qf2cxaof0<> もう撃ったんだよな?
北条はルール違反で死亡するとして、漆山はどうなるか
手塚か麗佳さんに死んでもらいたかったがしゃあない <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/19(日) 20:13:32.38 ID:Qf2cxaof0<> ってもう解除されてた、すまん <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/19(日) 20:25:39.81 ID:2xwtSFRF0<> コンマ判定 >>307 91→北条
>>308 34→漆山
「うるさい! 元はと言えば、こいつが襲ってきたからだ!!」
拳銃を持っているのは中学生ほどの少女であり、目を大きく開いて酷く気を取り乱している。
「うぅ……た、助けてくれぃ……」
対して血を流してもがいているのは還暦が近そうな男であり、かなり弱っていた。
「君みたいな子供が犯罪に手を染めるなんて、駄目だ! いますぐその銃を捨てて――」
「ひぃっ!!」
銃弾が男のすぐ近くに放たれ、跳ね返った銃弾がこちら側に転がってきた。
「うるさいって言ってるだろ! お前ら大人はいつもそうだ……私たちみたいな子供を食い物にして! 都合の良いように扱おうとする! もううんざりなんだよ…………うんざりなんだよおおぉぉぉ!」
(あれは不味い……完全に逝ってる)
もはや部外者たる私たちがどうこう言える状態ではないことに目黒は気が付く。
下手をすると、こちらも彼女に襲われることになるかもしれない。
「落ち着くんだ! 世の中にはそういった人が居るかもしれないけど、中には良い人だっている!」
「……さっきからなんなんだよ、アンタ。突然現れて、しったような口聞きいてさ!」
「み、御剣君! あの子を説得するのはもう無理よ! 速く逃げましょう!!」
拳銃を持つ少女に気づかれないよう、小声で御剣に提案を出す。
「大丈夫です、目黒さん。……俺が説得して見せます」
「なっ、ちょ――ッ!」
御剣君は何を思ったのか、少女のほうへゆっくりと近づいて行った。
姿を隠している私はどうすることもできず、ただ彼らの会話に耳を傾けるしかなかった。
「こっちへ来るな! これ以上近づいたら……アンタも打つよ!」
「じゃあ……俺を撃ったら、あの男の人には撃たないでくれ」
「なっ……何言ってんだ! そんな意味わからないことで誤魔化そうとしたって無駄だよ! 私は絶対にアイツを許さない……!」
「じゃあ……代わりに俺を殺してくれ。俺を殺して、あの人は殺さないって約束してくれないか……?」
「ア、アンタ……それ本気で言ってるのか!? 見ず知らずの人のために自分の命を投げ捨てるなんてあり得るはずがないだろ!」
「いや、俺は嘘をつかない。約束を守ってくれるなら、俺が抵抗もしないし、逃げない――」
「嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ! そんな人間、いるわけないだろ! これ以上邪魔するっていうなら、本当に殺すよ!?」
「……約束は、守ってくれるんだな?」
「うるさい…………うるさい、うるさい! お前なんて死んでしまえー!!」
<>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/19(日) 20:31:31.62 ID:2xwtSFRF0<> ズドン、と鈍い音が聞こえた。
「み、御剣、君……?」
静かになった廊下をしゃがみながら覗いてみる。
私が見た光景は――
>>316
1.銃弾を食らって血を流しつつも、地面に立ち続けている御剣君
2.銃弾を食らって血を流しながら、地面に倒れている御剣君
3.銃弾を食らわずにそのままで居続けている御剣君
4.必死になって地面に伏せている御剣君 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/19(日) 20:32:03.84 ID:rqrl9uvy0<> 3 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/19(日) 20:33:30.79 ID:rqrl9uvy0<> ksk <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/19(日) 20:33:58.50 ID:rqrl9uvy0<> ksk <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/19(日) 20:34:33.09 ID:0r7fUEeIO<> 3で <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/19(日) 22:23:30.19 ID:2xwtSFRF0<>
>>313
安価時の連投はやむを得ない場合を除いて控えてください。
――――――
――――
――
(は、外れてる……?)
見たところ御剣君に銃弾が刺さったような様子は無かった。
「……どうしたんだ。そんなんじゃ、俺のことは殺せないよ」
「なんで……なんで逃げないのさ! 避けないのさ!」
少女は信じられないという表情をしてもう一度銃口を御剣君へ向けた。
「君は、本当は銃なんて人に撃てる様な人間じゃないんだ。仕向けているのは、このゲーム……このゲームの犯人だ!」
「ち、違う! いまのは間違えて外しただけさ! ……次は本当に当てるよ!?」
「いや、いまの君には俺に当てる事は出来ないよ……」
「……黙れええぇぇ!」
銃弾は御剣君の頬を掠めるようにして通り過ぎて行った。
「……なんで、なんで、なんでなんで!!」
「だから言ってるだろ……。君は人に銃を撃てる様な人間じゃないって」
「……うるさい、うるさい黙れ!!」
「もう、大丈夫。俺と後ろにいる目黒さんは、君の味方だ。もう、強がらなくていいんだ……だから――」
“俺を信じて”
その言葉を聞いた瞬間に、少女は手を震わせながら何かを怖がるような顔をした。
(このままだと、御剣君が撃たれる……!)
きっと、彼女のトラウマか何かを掘り起こしてしまったのだろう。
実際、目黒も同じような経験をしたことがあるから分かる。
御剣君は彼女の変化に気が付いていない。
いや、もう一歩で説得できると勘違いをしているのだろう。
(ど、どうすればいいの!?)
私は >>320
1.ここまで来たのだから、御剣君を信じて動かない事にした。
2.自分の推測を信じて、御剣君を横に突き飛ばすことにした。
3.御剣君の後に自分が狙われると思い、その場から一目散に逃げ去った。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)<>sage<>2012/08/19(日) 22:25:56.05 ID:LMsVCfif0<> 1 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/19(日) 22:27:13.49 ID:zDYA1x92o<> 2 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/19(日) 22:29:36.62 ID:GLDqbq/io<> 3 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/19(日) 22:49:34.06 ID:2xwtSFRF0<> (ごめん、御剣君……)
私は何発もの銃声が鳴り響くと共に、その場から必死に走って逃げ去った。
去り際に聞こえたのは、御剣の声では無く……少女の狂気染みた笑い声だった――
――――――
――――
――
「はぁ……はぁ……」
かなりの距離を走ったので、あの少女が私を見つける事はそうそうないだろう。
「わ、私って……ッ!」
最低だ――
自分の身を守るために、仲間である御剣君を置いて逃げてしまった。
確かに、御剣君が勝手にあの場所にいったのだから私には非が無いと言ってしまえばそれで済む。
しかし、私はもしかしたら彼を救えるかもしれない、という可能性を振り捨てて逃げたのだ。
「う、うぅ……!」
行動があまりに軽率過ぎた。
きっといままで笑っていた御剣君の顔は、今頃血まみれで苦しんだ顔をしているのだろう。
いや、もしかしたら既にいなくなっていた私に『逃げろ』と死にもの狂いに叫んでいたかもしれない。
「みつるぎ、くん……ッ!!」
彼のような本当に正義感に満ちた人なんて、世界中どこに探してもいないと思う。
そんな人を犠牲にしてしまうという罪悪感が、私の心を蝕む――
「ごめんなさい……」
私は、薄暗い小さな個室で1人泣き続けた……
――――――
――――
―― <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/19(日) 23:01:38.68 ID:2xwtSFRF0<> ずっと泣いていたため、時間間隔がかなりおかしくなっていた。
PDAを見るとゲーム開始からもう10時間になっていた。
不意に、近くに御剣君がいるような錯覚に陥った。
(いるわけ……ないのにね)
相変わらずこの建物は目黒を孤独にしたがるらしい。
「……よし!」
いつまでもうじうじしていてもしょうがない。
目黒はスッと立ち上がり、部屋から出る。
(ここまで来たんだから、生き残らないと……)
もう、後戻りできないところまで来てしまった。
きっと、御剣君ならこんな私にでも生き残って欲しい、と言うだろう。
これからどうする?
>>325
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/19(日) 23:03:17.95 ID:GLDqbq/io<> ksk <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/19(日) 23:08:59.70 ID:yumpExvro<> 上の階を探索 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/19(日) 23:10:24.62 ID:xgrXpt50o<> ↑
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sageの<>2012/08/19(日) 23:11:56.02 ID:rqrl9uvy0<> 総一の元へ戻り謝る <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/19(日) 23:32:39.83 ID:2xwtSFRF0<> (取りあえず、上の階に進もうかしら)
目黒の解除条件は“2日と20時間の生存”であるため、言ってしまえばさっさと6階に上がってしまい、ずっと身をひそめていても良いと言うわけである。
(とは言っても、GPSは御剣君のPDAに入っていたから……)
目黒のPDAはソフトウェアを2回しかインストールすることができないため、何もソフトウェアが導入されていなかったのだ。
(と、なれば他の番号に偽装するしかないか……)
いま偽装しているQには、地図拡張機能とドアのリモートコントローラーが導入されている。
素直に御剣のPDA――“A”に偽装すればいいが、もしかしたら他のPDAに偽装した方がもっといい機能があるかもしれない。
偽装する番号はどうする?
>>328
もし“A”じゃなければコンマ判定
00〜50 はずれ
51〜90 あたり
91〜99 大当たり <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sageの<>2012/08/19(日) 23:35:08.36 ID:rqrl9uvy0<> ほい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/19(日) 23:35:22.32 ID:yumpExvro<> A <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/19(日) 23:36:30.13 ID:Qf2cxaof0<> たぶん総一はもう死んでるだろうな
二回とも原作主人公が真っ先に死んだのはなぜなんですかねえ?
ここの総一には主人公補正がないみたいだから、役には立たないっぽいな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2012/08/19(日) 23:39:58.33 ID:ZzXxuDOno<> ミツルギ、良いキーキャラだと思うんだけどねぇ <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/19(日) 23:47:43.39 ID:2xwtSFRF0<> >>328が番号を書いてないので>>329を採用します。
>>330
前回のゲームの主人公は細川忍、今回のゲームの主人公は目黒奈央です。
ちなみに>>317の選択安価で1を選んでいたら多分ゲームオーバーでした。
>>331
御剣を如何に自滅させないように操るかが、女性主人公では重要になってくるかもしれませんね。
――――――
――――
――
(まあ、ここは確実に、よね)
変に冒険をしてしまうのは命取りである。
目黒はJOKERをAに偽装して、地図画面を開く。
見たところ階段まではそう遠くないようだった。
しかし、その階段の方向がどうやらあの少女が居た辺りであるというのが問題だった。
(もしかしたら、遭遇してしまうかもしれないわね……)
あの狂った少女は、恐らく御剣君と還暦が近そうな男性を殺して、更に狂ってしまったに違いない。
出会えば殺されてしまう可能性は高い――
(まっすぐ行くか、それとも迂回していくか……)
どうやって階段へ向かう?
自由安価 >>335
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/19(日) 23:48:43.81 ID:Qf2cxaof0<> 覚えていない質問ですけど、偽装したPDAがインストールしている機能は使えるなんて描写、原作にありましたっけ?
wikiの
5のPDA…特殊効果として地図上にポイントの表示がされる。
JOKERで偽装した場合、特殊効果の地図も表示される
を見た感じ、偽装してるPDAのインストールした機能は使えないような気がするのですが、どうでしたっけ?
JOKERで偽装した場合、特殊効果の地図も表示されるとわざわざ説明するあたりが怪しい気がしてしまって。
違うならすみません
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/19(日) 23:51:16.69 ID:yumpExvro<> 曲がり角では警戒しつつ足音を殺して慎重に向かう <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/19(日) 23:51:23.11 ID:Qf2cxaof0<> 警戒しつつ迂回 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/20(月) 00:09:03.44 ID:y+nVlc5R0<> >>333
すみません、その通りですね。
これだと、ソフトウェアが2回しかインストールできないというという縛りの意味が無くなりますので、ちょっと時間をさかのぼってやり直します……
――――――
――――
――
>>327から修正・やり直し
(取りあえず、上の階に進もうかしら)
目黒の解除条件は“2日と20時間の生存”であるため、言ってしまえばさっさと6階に上がってしまい、ずっと身をひそめていても良いと言うわけである。
(とは言っても、GPSは御剣君のPDAに入っていたから……)
目黒のPDAはソフトウェアを2回しかインストールすることができないため、何もソフトウェアが導入されていなかったのだ。
(はぁ、どうしようかしら……)
やはりGPSが無ければこのゲームはやっていくことはできなさそうである。
(まあ、歩いて進むしかないわね)
目黒は部屋から出て左右を見渡す。
右はさきほど逃げてきた道。
左はまだ進んだことが無い道である。
どちらへ進む?
>>339
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/20(月) 00:09:35.22 ID:O+1NeJn5o<> 左 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sageの<>2012/08/20(月) 00:10:48.30 ID:KSYTidBx0<> 左 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/20(月) 00:11:18.11 ID:u036ftcOo<> 左 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/20(月) 00:19:31.63 ID:o8Oiu5PF0<> このまま逃げまくるのも面白そうだww <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/20(月) 00:28:54.45 ID:y+nVlc5R0<> 右にはまだあの少女が近くにいる可能性があるので、左へ進むことにした。
(また、1人か――)
御剣君と何気無く交わしていた他愛の無い話が物凄く懐かしい感じがした。
(神様は、いつも私を1人にさせようとするわね――)
唯一私に生甲斐を与えてくれる弟の亮の顔が今すぐに見たかった。
彼が生きているから、私はいつも頑張れる――
彼がそばにいてくれるから、私は生きている――
血は繋がっていないけれど、私にとっては大切な……大切な人である。
(亮、待ってて……)
目黒は髪を結びなおして歩き始めた……
――――――
――――
――
「はぁ……」
階段が見つからない。
ツールボックスも見つからない。
他のプレイヤーも見つからない。
この三拍子が揃ってしまえば、自然と溜息が出てしまうだろう。
(私、いまどこにいるのかしら……)
かれこれ2時間は休憩しつつ歩き続けていただろう。
既にゲーム開始からは12時間が経過している。
「お腹が空いたわね……」
目黒はリュックサックから普段食べ慣れている携帯食料を取り出して、食べ始めた。
まず水を飲んで口の中を潤わせて、携帯食料を食べて中がパサパサになり、再び水を飲んで中を潤わす……
このサイクルを続けるだけの淡々とした食事は、目黒にとって生活の一部となっていた。
「……ん?」
その時、ふと視線の奥に人の姿が映った。
そこに映ったのは?
コンマ判定(1個↓)
00〜60 麗佳
61〜90 手塚
91〜99 北条(覚醒)
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/20(月) 00:31:24.33 ID:u036ftcOo<> ほい <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/20(月) 00:36:39.94 ID:y+nVlc5R0<> コンマ判定>>342 33→麗佳
(や、矢幡さんだわ……!)
あの白いワンピースとツインテールは、矢幡さんに間違いないだろう。
幸いこっちには気が付いていないようだ。
(でも、どうしようか……)
きっと矢幡さんは私のことを嫌っているに違いない。
しかし、このまま1人でいるというのも……。
どうする? >>346
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/20(月) 00:38:03.12 ID:o8Oiu5PF0<> 覚醒ww <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/20(月) 00:39:23.79 ID:u036ftcOo<> さっきのことを謝り、「御剣が死んで甘い考えではいられないと実感した。決して邪魔はしないから、冷静そうな貴女と協力関係を築きたい」と交渉 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/20(月) 00:39:56.22 ID:W6K3zT1Xo<> 触らぬ神にたたりなし <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/20(月) 00:41:51.26 ID:o8Oiu5PF0<> 引き続き逃げまくりルートktkr <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/20(月) 01:00:23.52 ID:ZAB6WIcP0<> 目を離してたら凄いことになってるな
かりん覚醒、麗佳もヤバイ
高山さんか文香を仲間にしないとキツそうだ
<>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/20(月) 01:03:32.63 ID:y+nVlc5R0<> (……触らぬ神にたたり無しよね)
よくよく考えれば、拳銃なんて武器が存在しているということは、矢幡さんも持っている可能性があるという事だ。
となれば、迂闊に彼女に接触して逆鱗に触れてしまえばどうなるか分からない。
(矢幡さんなら、やりかねないわね……)
容赦なく突き出された拳銃で撃ち抜かれる自分が頭に浮かび、即座にその場を立ち去った……。
――――――
――――
――
「…………」
目黒の足は確実に遅くなっていた。
あれから4時間が経過したものの、みつかったのは地図拡張機能のツールボックスと食糧くらいだった。
ゲーム開始から16時間――
何か進歩したことがあるか、と言われれば6のPDAの人のためにJOKERの偽装機能を5回以上使った、ということくらいだろうか。
(他の皆はもう、上の階に上がってしまったのかしら……?)
あの時――矢幡さんと出会った時に声をかけなかったことを後悔してしまう。
もし拳銃を持っていたとしても、あの距離だったら素人ならば当てる事なんてそうそうできなかったのだから、一か八かを狙えば良かったと思う。
「いや……元気を出しなさい、目黒奈央!!」
こうして、ライトノベルの主人公の如く独り言で自分を激励しなければやっていけなくなっていた。
このゲームに置いて、仲間と言うものがどれほど重要なのかという事が今となってはしみじみ感じることが出来る。
「……あっ!?」
その時、目黒は大きく目を見開いた。
人が居たのだ、またもや視線の奥に。
そこにいたのは誰?
コンマ判定(1個↓)
00〜10 御剣?
11〜30 高山
31〜60 陸島
60〜90 手塚
91〜99 北条(覚醒)
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/20(月) 01:04:45.49 ID:u036ftcOo<> ほい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/20(月) 01:04:49.85 ID:o8Oiu5PF0<> 覚醒こいww <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/20(月) 01:21:37.78 ID:y+nVlc5R0<> コンマ判定>>350 49→陸島
「あ、あのーーー!!」
気がついたら、自分でも驚くくらいに叫んでいた。
もはや追い詰められていた目黒に考える余地は無かったのである。
正直言うと、もう何度か御剣君の幻想を何度か見ていたので精神的に危なかったのである……
向こうにいる人は声に気が付いたのか、辺りを見回していた。
「こっちでーーーす!」
火事の家に閉じ込められて、必死に助けを求めるかのように目黒は声を上げた。
「……! 待ってて、今すぐそっちへ行くわ!」
返答が聞こえただけで、目黒は泣きそうになった。
歳の近そうな女性が、こちらへ近づいている――
――――――
――――
――
今日はこの辺にしておきます。
さきほどの安価ですが……御剣?を引いていれば廃人ルート、北条を引いて居れば死亡もしくは重症ルートでした。
廃人ルートですと、もう一度低確率で誰かに遭遇できるチャンスが回ってきて、それに失敗すればゲームオーバーと言う風な形になっていました。
北条のほうは、今回はさけられても今後も“キラー”として安価に低確率で紛れ込む可能性が高いので、ゲームクリアは難しいかもしれません。
ヒントですが、目黒奈央の場合……ゲームクリアをするには第一に仲間を増やす事。
そして、その仲間の犠牲・救出の取捨選択が重要になってきます。
しかし、あまり犠牲によって酷な事をしすぎると彼女自身の精神が持たない……と、かなり難しくなっています。
では、また明日。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/20(月) 01:24:34.71 ID:u036ftcOo<> 乙
安全牌の文香さんでよかった <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/20(月) 01:25:01.66 ID:o6vIv/AG0<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/20(月) 01:35:11.46 ID:VU9ATEFIO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/20(月) 02:45:16.68 ID:WcupSVgE0<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/20(月) 03:12:08.89 ID:LjR59ZvAO<> ちょっと目を離した隙にすごいことに……とりあえず乙
個人的には同じ姉であるかりんとの絡みを期待してたんだけど、まぁしかたあるまい
そういえば五回偽装機能使ったから6番の文香さんはゲームクリアか <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/20(月) 12:15:11.51 ID:y+nVlc5R0<> 新たに出会ったのは、陸島文香という受付嬢をしている女性だった。
目黒よりも年上であり、明るい性格のようだったのでとても救われるような気がした。
「目黒さんはずっと1人だったのかしら?」
「……実は――」
目黒は御剣や少女の事についての経緯を話した――
――――――
――――
――
「そう……」
陸島は顔を暗くして歯を食いしばっている。
彼女も御剣君と同様にこのゲームへ嫌悪感を抱いているようだった。
「私のせいで御剣君は……」
「ううん、それはしょうがないわ。誰だって窮地に立たされれば自分の命が一番大事だもの」
「陸島さん……ありがとうございます」
「文香、で良いわよ。歳も近い事だし、仲良く行きましょう?」
文香の優しい言葉に目黒の目頭は熱くなってしまった。
「えっ、そ、そんなに名前で呼ぶのが嫌だったかしら?」
「いえ、違うんです……。こんなに、人に優しくしてもらった、のが、かなり久し振りだったので……ッ!」
目黒は涙を拭っていると、文香が頭を撫でてくれた。
「色々辛い事があったのね……。でも、もう大丈夫よ。私が近くに居るから」
「はい……よろしくお願いします、文香さん。あと、私のことは奈央って呼んでください」
「えぇ、分かったわ。これからよろしくね、奈央」
涙が止まるまで、目黒は文香に抱き着いて泣き続けた……。 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/20(月) 12:45:47.72 ID:y+nVlc5R0<> ――――――
――――
――
「――そんなこともあろうかと、1個余分に持ってたの。はい、どうぞ」
「えぇ!! い、良いんですか!?」
「ほら、遠慮しないの!」
文香のPDAにはGPSと地図拡張機能が導入されており、1つ余分にあったGPSのツールボックスを分けて貰った。
(インストールできる回数は2回だけ……)
いまは文香のPDAにGPSがあるから導入する必要が無い。
しかし、ここで導入しなければ怪しまれるのは必須――
どうする?
>>361 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/20(月) 12:53:56.41 ID:ztcxBapuo<> 事情を話そう
きっとわかってくれるはず <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)<>sage<>2012/08/20(月) 12:57:18.35 ID:hxLV0zXAO<> 自分のPDAの事を話す <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/08/20(月) 13:11:37.70 ID:wWqbxWoA0<> reviseキャラも登場ok?
安価なら下 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/20(月) 13:41:18.57 ID:KzWk6Z770<> よし、瞳さんを登場させよう(提案)
普通のクリア条件なら、最初から難易度ベリーイージー
9のPDAの条件でようやくノーマル <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/20(月) 13:46:22.39 ID:y+nVlc5R0<> >>362
PDAの番号やキャラの入れ替え作業が困難なので、reviseキャラは無しでお願いします。
このスレが終了したら、もし需要があればreviseのほうもやってみようかと思います。
――――――
――――
――
(いや、文香さんを信じよう)
御剣君のようにとはいかないが、文香さんならば正直に話せば分かってくれると思う……もし、彼女のPDAが2だとしても。
「……文香さん、聞いてもらいたいことがあるんです」
「ん、何かしら?」
「実は私のPDAは……JOKERなんです。だから、知っている通りソフトウェアを2回しかインストールすることができないんです……」
「そっか、でも良かった。奈央の解除条件が平和的なもので……」
文香さんも、御剣君と同じような返答をしてきた。
「そうだ、PDAの番号を教えて貰ったんだし、私のも教えておかないとね」
「えっ……」
こちらが一方的にPDAを教えただけだというのに、文香も同じようにPDAの画面をこちらへ向けてきた。
「私のPDAは……6――JOKERの機能を5回以上使う事が解除条件よ」
「え、それ、じゃあ……!」
彼女のPDAが6であるということが意味するもの、それは――
「それにしても、幸運ね。こんなにもあっさりとJOKERのPDAの持ち主が見つかるなんてね」
文香さんはニカッと笑顔を見せた。
「あ、あの! 私もうJOKERを5回以上偽装しているんです! だから、文香さんの首輪は――」
「……そうなんだ。ありがとう、奈央。わざわざ6のPDAの人を気遣ってくれていたのね?」
「あっ……」
文香さんは何のためらいもなくPDAを首輪のコネクターにつなげてしまう。
『おめでとうございます、あなたは首輪の解除条件を満たしました――』
間もなくして、張り付いていた首輪はあっさりと外れてしまった。
「ふう、やっと息苦しく無くなったわ……」
「ふ、文香さん……どうして、そんなすぐに私のことを信じたんですか?」
私だったら、万が一のことを考えて目の前で5回偽装されるのを確認してから首輪を解除するだろう。
「どうしてって……奈央がそういっているんだもの。仲間を信用しないで、誰を信用するの?」
「で、でも私が仲間の振りをしている可能性だって……!」
「ううん、あなたと話していて分かったわ。奈央が嘘をつくときは左手の人差し指が小刻みに動くもの――」
「えぇ!?」
目黒はパッと自分の左手を見た。
「……なーんて、そんなの嘘よ。でも、奈央のことを信用しているってのは本当よ」
「ふ、文香さん……」
この人に出会えて、本当に良かったと再び感じる目黒であった。 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/20(月) 14:04:04.29 ID:y+nVlc5R0<> ――――――
――――
――
文香さんと出会ってから4時間が経過――
つまりゲーム開始から20時間が経とうとしていた。
「さて、もうそろそろ階段に辿りつくわね」
3階への階段は目前となっていた。
「えっ、でも文香さんはもう首輪が外れたから――」
「何言ってるの、私たちは仲間よ。協力し合うのが仲間じゃない!」
「そ、そうですけど。自分の命を大切にしてくださいよ!」
彼女が優しい事は知っているが、せっかく首輪が外れたのに自ら戦場へ向かおうとするというのは、賛同できなかった。
いや、一緒に居てくれる方がかなり嬉しいのだが、御剣君に続いて私のせいで良い人が死んでしまうかもしれない……と考えると、彼女には一刻も早く安全な場所へ避難してもらいたかった。
「……そうね。でも、やっぱりあなたを放っておく事は出来ないわ――」
文香さんは、厳しい顔をしたかと思うとすぐに優しい顔になった。
「私が奈央と出会った時、あなたは今にも死んでしまいそうな顔をしていたの。こんな過酷なゲームをずっと孤独で過ごすなんて、相当精神力が強くないとできないわ」
「…………」
私は、そんな顔をしていたのか――
でも、今思うと若干幻想を見ていたような気もする――
「だから、私は奈央についていくわ。ここであなたを独りで行かせるのは、私自身が許すことが出来ないの」
「……はい。…………ありがとうございます」
こんなにも私のことをちゃんと見てくれて、心配してくれる人がいるとは思いもしなかった。
「いいのよ。これは私が勝手にやってることだから、奈央は気にしないでいいのよ?」
「はい!」
こんな上司が職場に居ればいいのに……と、いま働いている工場現場の上司を思い浮かべながら目黒は思った。
“今度”は、絶対にヘマをしないようにしよう――
――――――
――――
――
用事があるので、ここら辺で。
適当に妄想で勝手に話を進めていますが、もっと安価を取って自由度を増やした方が良いですかね?
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/20(月) 14:17:13.57 ID:KzWk6Z770<> 今くらいで丁度いいと思います。
あまり自由度増やすと難易度が上昇して、カオス度も増しますし
とりあえずは比較的簡単なこの条件でクリアできたら、考えてみてはいかがでしょうか
ゲームオーバーになりそうな危険人物ばかりで、最高のまり子さんを引いた>>350さんは評価されてもいいと思うんだ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/20(月) 14:36:50.99 ID:LjR59ZvAO<> 自分もこのままで問題ないと思う
ところで>>1の中では描写されてないけど既に死亡ってキャラはいるの?
例えば絶体絶命の状況で描写されなくなったキャラ(今回の話だと御剣と漆山)はこの先安価で再登場の可能性があるのかそれだけ知りたい <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/20(月) 15:02:37.80 ID:y+nVlc5R0<> >>366
分かりました、この調子で行きます。
>>367
話の流れによっては、再登場の流れになる可能性もあります。
次からは(今回の場合を例にすると)
【御剣→死亡 漆山→死亡?】
と言う風に、可能性があるかどうかということを書いていこうと思います。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/20(月) 15:18:40.05 ID:fNBZZk2IO<> 主人公は工事現場の仕事してたって事はそれなりに体力あるよね? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/20(月) 18:18:23.23 ID:KzWk6Z770<> >>364
しつこくて申し訳ありませんが
そのことが原因なら、最初の主人公決定安価で主人公としてreviseキャラを参加させるのはアリということでしょうか?
PDAの条件は別の安価で決めてますし、多少安価で変な行動をとっても性格はトレースできますよね、どうでしょう <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/20(月) 18:56:54.10 ID:y+nVlc5R0<> >>369
一応あると思います。工場現場と言ってもアルバイトなので、どういった仕事をしているかによりますが……
>>370
ありと言えばありですが、他の安価で性格や特徴などが一致しなければ、名前が同じで似て非なるキャラになる可能性が高いでしょう。
最も、そうとなれば似せる努力はするようにします。
――――――
――――
――
3階を探索しているとあっという間に時間が経過していたため、文香さんと共に戦闘禁止エリアまでやってきた。
「はい、コーヒー。ミルクとか砂糖はいる?」
「ありがとうございます。私はブラック派なので、このまま頂きますね」
「あら、私もよ。私たち、気が合うのかもね」
ここは人間が過ごすにあたって快適な設備となっていて、目黒もようやく息抜きをすることができた。
戦闘は起きないし、ふかふかのソファー、ベッド、シャワー室……と、今までのことを考えるとここは天国である。
「でも、侵入禁止エリアってどういったタイミングで増えていくんでしょうか?」
先程ゲーム開始から24時間が経過したため、これから1階、2階、3階……と次々に行動できる範囲が狭まっていくのだ。
殺人が含まれている解除条件の人には嬉しい事だが、目黒の様な平和的な人には悲しい事だった。
「分からないけど……突然侵入禁止エリアになる、ということは無いと思うわ。そんなことしたら、逃げるチャンスを失うもの」
「えっとじゃあ……周期的に、とか?」
「そうね。例えばこの建物は6階建てだから、ゲームが残り49時間と考えると……8時間毎に1階ずつ侵入禁止エリアになる、みたいな感じかもね」
「なるほど……」
「まあ、あくまで推測だから、まずは1階がいつ禁止エリアになるかを確認しないとね」
文香さんと会話をしていると、少し眠くなってきた気がする。
恐らく、今日1日のほとんどを歩き続けていたから、体に限界が来たのだろう。
「ちょっと睡眠をとる?」
「いえ、そんな……文香さんに、悪いですよ」
「そんな眠そうな目で言われても説得力が無いわよ。私は奈央に出会う前に仮眠を取っていたから、全然平気よ。だから、遠慮せずに休憩しなさい。私が見張りをしておくわ」
「……はい。それじゃ、シャワーを浴びてきます」
「えぇ、行ってらっしゃい」
目黒は衣服を洗濯兼乾燥機にいれて、シャワー室に入る。
(今日は……いろいろあったわね)
長い髪を隅々まで丁寧に洗うにはそれなりに時間が掛かるが、衣服のことを考えればゆっくりすればいいだろう。
(特に、文香さんと出会ってからは――)
3階へいって手に入ったものは?
>>375 (3個までで、ツールボックス、武器など自由)
※階数に合わない強力なツールボックスや武器を選択した場合、何かしらのペナルティーがあります。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/20(月) 19:03:45.73 ID:LjR59ZvAO<> 三階までのツールボックスってどれまでだったっけ……
問題ないなら
・ツールボックス……残りの生存者数を表示
・ツールボックス……今いるフロアが侵入禁止エリアになるまでのカウントダウン機能
・武器……スタンガン
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)<>sage<>2012/08/20(月) 19:15:56.34 ID:xIuQmu1U0<> ksk
>>372 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/20(月) 19:18:44.46 ID:M/lDLpIo0<> ツール
14.今いるフロアが侵入禁止エリアになるまでのカウントダウン機能
武器
サバイバルナイフ・スタンガン
解除条件はぬるいけど、精神的に消耗してるし、三階入ったから
0個はしないであげる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/20(月) 19:39:38.06 ID:a9sCjJCk0<> >>374 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/20(月) 21:09:54.34 ID:y+nVlc5R0<> 「あっ……!」
3階へ上がった直後に、侵入禁止エリアについてのツールボックスを手に入れていたのを思い出した。
戦闘禁止エリアに辿りついた喜ぶから、ついつい忘れてしまっていたのである……。
シャワー室から出たら、文香さんに渡しておこう。
(あとは……)
刃渡りが長いサバイバルナイフと、スタンガンも手に入れた。
これで、接近戦はかなり戦える方だろう。
ただ、やはり拳銃相手には成す術がないという状況なのだが……
(いや、もうゲームのことを考えるのはやめよう……)
せめてこの一時だけでも、元の世界に戻っていたかった……
――――――
――――
―― <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2012/08/20(月) 21:18:02.29 ID:oBW4Fh7so<> いまだに葉月のお兄さんの名前すらみてない気がする <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/20(月) 21:21:33.98 ID:LjR59ZvAO<> 2つの話を合わせて未だに登場してないのは葉月、手塚、優希、郷田の四人だけだったっけか <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/20(月) 21:38:16.33 ID:y+nVlc5R0<> >>377
出てないキャラを出しやすいようにしたところも(多分)あるんですがね……
――――――――――
――――――――
――――――
――――
――
「ん……」
ふと、目黒は目を覚ました。
ゲームが始まった時もこんな感じだったような気がする。
非常に濃い時間を過ごしてきているため、一日前のことなのに何年も前の様な感じがした。
「おはよう、目が覚めたのね」
「あ……ふみかさん、おはようございます」
目を擦りながら目のピントを合わせると、青い受付嬢の服を着た文香さんが居た。
「はっ……時間は!?」
ふと、侵入禁止エリアのことを思い出してPDAを取り出す。
時間はゲーム開始から32時間、となっていた。
8時間あまりの睡眠をとっていたことになり、その間ずっと見張りをしていた文香さんに申し訳ない気持ちが込み上げてきた。
「6時間が経ったときに起こそうかと思ったのだけど、奈央があまりに気持ちよさそうに寝てたからね」
「そ、その……すみません」
文香さんはニカッと笑顔をくれるのだが、自分の緊張感の無さに少し心が沈んだ。
「ほら、起きてしまっ事にはくよくよしない! 朝食が出来てるから、一緒に食べましょう?」
「……はい、ありがとうございます!」
文香さんが薄れかけている記憶にある母親に似ている気がした――
(お母さん、お父さん……)
幸せ“だった”頃のことを思い出して泣きそうになったが、また文香さんに心配されるので、堪えて朝食を文香さんと一緒に食べた――
【侵入禁止エリア:屋外+1階】
<>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/20(月) 22:00:12.24 ID:y+nVlc5R0<> ――――――
――――
――
朝食を食べながら文香さんと話し合った結果、侵入禁止エリアは8時間ごとに上昇していくため、早めに4階へ行こっておこうということになった。
「階段は近くにあるようね」
文香さんのPDAを見ると、ゆっくり歩いても1時間ほどで辿りつけそうな場所だった
「そろそろ、行きましょうか」
「ええ、そうね」
荷物をまとめて、長い髪もついてに結んでまとめた。
「奈央の髪……長くて、とっても綺麗ね。とっても羨ましいわ」
「あ、ありがとう、ございます……」
文香さんに褒められて思わず顔が火照てしまう。
「私も、これからちょっと伸ばそうかしら」
「伸ばすと、手入れがすごく面倒ですよ」
「なんだか奈央が言うと、すごく説得力があるわね」
お互いに笑いながら会話を交わしていく。
ここに御剣君が居たらもっと温かかっただろうな、と今更ながらに思ってみた――
――――――
――――
――
「ストップ! ……誰か、いるわね」
恒例の階段前のホールの近くまで辿りつくと、文香さんがサット手を出して前に進むのを制した。
(友好的な人だったらいいんだけれど……)
文香さんがまだ監視をしているため、目黒には誰か確認する事は出来ない。
「少し近づいてみましょうか――」
ゆっくりと歩く文香さんについていく時に、少しだけ姿を確認することが出来た。
そこにいた人の数は?
【コンマ判定(1個↓)】
00〜40 1人
41〜90 2人
91〜99 3人
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)<>sage<>2012/08/20(月) 22:02:38.21 ID:DiKCzljs0<> さて、どうなるか? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/20(月) 22:06:08.90 ID:wOXQKC2yo<> 一人かー
次のコンマで色々決まる予感 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/20(月) 22:15:47.92 ID:y+nVlc5R0<> 【コンマ判定>>381 21→1人】
そこにいたのは?
【コンマ判定(1個↓)】
00〜30 手塚
31〜60 葉月
61〜90 色条
91〜99 北条(覚醒)
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/20(月) 22:16:31.18 ID:VU9ATEFIO<> そいや <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/20(月) 22:19:00.25 ID:LjR59ZvAO<> 手塚……いや、まだ一応かりんや長沢に比べたら交渉の余地はあるか <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/20(月) 22:28:38.77 ID:y+nVlc5R0<> ホールの手前まで行くと、そのこにいた人物の姿がはっきりと見えた。
金髪で、ハットをかぶっている男は煙草を吸いながら階段の前にいる。
みたところ、あまり“良い人”ではない、と本能が告げている。
「ちょっと、話をしてくるわね……」
「え、文香さん、ちょっと!」
文香さんは突然立ち上がって、男の方へ行こうとしている。
私はどうする?
>>389
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/20(月) 22:30:37.19 ID:M/lDLpIo0<> 文香を引き止めて、軽く様子見 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/20(月) 22:32:58.08 ID:LjR59ZvAO<> どのみち動かなきゃ始まらないし、やっと見つけた文香という存在を見捨てるなんて出来ない
だからいつでもスタンガンを使えるようにしつつついていく <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/20(月) 22:52:20.98 ID:u036ftcOo<> >>387
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)<>sage<>2012/08/20(月) 22:53:12.01 ID:DiKCzljs0<> >>388
これで <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/20(月) 23:37:44.62 ID:y+nVlc5R0<> 「文香さん、待ってください!」
目黒は自然と文香さんの手を引っ張っていた。
恐らく御剣君の時のことを思い出して、同じようになるのではという恐怖があったからであろう。
「心配してくれてるのね? でも……大丈夫よ」
「駄目です! もう少し……もう少しだけ様子を見ましょう?」
「……奈央がそこまでいうなら、少しだけ待つわね」
取りあえず、一旦文香さんを引き留めることに成功した。
しかしあの男が動かな限り、いずれは接触しなければならないのだが……
「ん……誰か、来る?」
待っていると、金髪の男とは違う男がホールに姿を現した。
『探してみたが、この周辺には誰もいないみたいだ』
『おいおい、これだけ俺様を待たせておいて1匹も捕まらないなんて、そりゃないぜ……高山のおっさんよぉ』
廊下を伝って、物騒な会話が聞こえてくる。
どうやらガタイが大きい後から現れた男は“高山”というらしい。
『ならばお前が探しに行くか?』
『いや、役割はこのままのほうがいい。ゆっくり休憩できるしな――』
そう言いながら、金髪の男は煙草を吸い始める。
『……おっと、お前も吸うか?』
『いや、ここは油断ができない場所だ。後ろが取られない場所に行かなければならないな』
『ったく……相変わらずお堅いことで。んじゃ、場所を移そうぜ』
『お前が不用心すぎるんだ、手塚……』
高山と、手塚という男たち2人は階段をゆっくりと登って行った。
(あ、危なかった……)
目黒は必死に息を止めながら、2人が去るまで固まっていた。
あの高山と言う男がもっていたのは、恐らくスナイパーライフルというものであり、そのほかにも銃器を武装していたように見えた。
もしあのタイミングで文香さんが手塚に接触していたら、恐らく後ろから高山に撃ち抜かれていた事だろう。
「あの2人、かなり厄介ね。犠牲者が増えなければいいのだけれど……」
「あ、あんな人たちに勝てませんよ! ど、ど、どうするんですか!?」
「奈央、落ち着いて! この建物はかなり広いから、同じ人とすぐ出会うことなんて殆ど無いわ!」
「そ、そうですね……」
文香さんが居なかったら今頃私はどうしていたのだろうか?
ゲームの雲行きが怪しくなってくる現実に、目黒の恐怖はどんどん増して行っていた……。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/20(月) 23:41:22.48 ID:KzWk6Z770<> >>387>>389
よくやった <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/20(月) 23:41:27.17 ID:M/lDLpIo0<> もう組んだあとか…容赦なく破壊殺害されるな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/20(月) 23:44:04.44 ID:LjR59ZvAO<> 自分の選択はゲームオーバーか……うまくいかんなあ、全く <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)<>sage<>2012/08/20(月) 23:46:42.87 ID:DiKCzljs0<> 安価踏まなくてよかった・・・ <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/21(火) 00:07:25.49 ID:uxiE+d+J0<> ――――――
――――
――
「そろそろ、行ってもよさそうね」
彼らが階段を上ってから1時間余りが経過し、ゲーム開始から35時間になった。
「文香さん、もうこれ以上は危険、ですよ?」
あの高山の武装している姿が、目黒の目にずっと焼きついている。
あのような武器があるという事は、他のプレイヤーも同じように武装している可能性があるという事だ。
まともに武装できていない自分達は、あっという間にやられてしまうのが目に見えている。
恐らく4階は戦闘に巻き込まれることが必須になる。
そんな死地のような場所に文香さんを連れ入れたくなかった。
「……奈央、こっちに来て目を瞑りなさい」
「え、は、はい…………痛ッ!」
突然額に痛みを感じる。
デコピンを食らった額を抑えながら目を開くと、真剣な顔をしている文香さんが居た。
「前にも言ったわよね? これは私が勝手にやってることだって」
「で、でもここから先は、本当に死んじゃうかもしれないんですよ……?」
「そんなのまだ分からないじゃない。もしかしたら、私がここで奈央と別れて、下に降りている途中で誰かに殺されちゃう可能性だってあるじゃない?」
「それは、そうですけど……」
そんなこと言い始めたら、何も言い返せなくなってしまう。
「はぁ……じゃあこういうのはどう?」
なかなか引かない目黒に文香は溜息をついてから微笑む――
「私は、そうやって心配してくれる奈央の事が好きよ」
「えっ……!」
突然好きだなんて言われて、顔が熱くなるのを感じて、下を俯く。
「勿論、人としてってことよ……。だから、私はそんな奈央のことを守ってあげたい。……これじゃ、ダメかしら?」
「は、はい……。そ、それじゃ私も文香さんのことを守ります!」
「あら、嬉しい事言ってくれるじゃない。それじゃ、お互いに助け合ってこのゲームを一緒にクリアしましょう?」
「はい!」
いつの間にか文香さんのペースに持っていかれているが、気にしなかった。
文香さんの最良のパートナーとして、目黒奈央はこのゲームをクリアすることを誓いながら、階段を上って行った―― <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/21(火) 00:13:27.85 ID:4fIc2hLAO<> えーっとつまり遭遇したらいけないのは手塚&高山コンビ、長沢、かりん、麗佳か
逆に安牌は葉月、渚、咲実、生きていたら総一
優希は回収部隊に襲われかねんし郷田は論外
<>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/21(火) 00:18:16.70 ID:uxiE+d+J0<> >>397
御剣は死亡しています。>>368参照
――――――
――――
――
4階へあがって探索を続けていると、時間はゲーム開始から37時間経過となっていた。
4階で見つかったものは? (3個まで)
>>401 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/21(火) 00:22:37.63 ID:Z48VYnG9o<> サイレンサーつきの拳銃
罠探知のツールボックス <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/21(火) 00:29:01.17 ID:4fIc2hLAO<> ・ツールボックス……首輪の位置をマップ上に表示。作動した首輪は除外。
・ツールボックス……フロアにある罠を探知し、PDAの地図上に表示する。
・拳銃+サイレンサー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/21(火) 00:29:32.00 ID:j/cwtfHt0<> >>399 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/21(火) 00:29:52.61 ID:gkfstHwc0<> ツール
11.探知系ソフトウェアに映らなくなる
武器
自動式拳銃サイレンサー仕様
閃光手榴弾 <>
名無しNIPPER<>sage<>2012/08/21(火) 00:52:16.88 ID:pzcvkbXs0<> 首輪かPDAサーチのツールって4Fにあったっけ?
↓のはあった気がするんだけど記憶違いかな
館の動体センサーが収集した振動を、PDA に表示する
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/21(火) 01:00:16.39 ID:nL3CLZCIO<> 名状しがたいバールのようなもの
<>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/21(火) 01:06:36.67 ID:uxiE+d+J0<> 4階でついに、強力な武器を手に入れることが出来た。
首輪の位置が表示されるものと、罠を探知してPDAの地図に表示するツールボックスである。
更に、サイレンサーの拳銃も手に入ったため、これでようやく他のプレイヤーにも抵抗できるレベルに達したと言えるだろう。
拳銃は文香さんが装備する事になった。
話によると海外で撃った経験があり、扱いには慣れているからである。
目黒はためしに1発撃ってみたのだが、案外すんなり扱うことが出来た。
文香によると、この拳銃の反動を極限まで抑える技術が施されているらしく、子供でもおもちゃ感覚で撃てるようになっているらしい。
なるほど、だからあの少女も簡単に拳銃を扱う事が出来た、というわけだ――
「ん……これは」
「どうしたんですか、文香さん?」
突然文香がしきりに臭いを嗅ぎ始めた。
それを見て目黒も同じように臭ってみた。
「鉄の……臭い?」
ほんの少しではあるが、鉄の独特な臭いを嗅ぎ取ることが出来た。
「……奈央、行きましょう!」
「は、はい!」
よく血の臭いは鉄の臭いに似ていると言われているが……もしかすると――
「……ッ!」
文香さんが立ち止まった廊下の角を目黒はそっと覗いた。
「奈央、鞄から救急箱!」
そう言われて目黒はすぐさま取り出して、文香と共にその人物に近づく。
大量に血を流していたのは?? (姫萩、色条、北条、葉月、長沢の中から一人)
【コンマ判定】(1個↓)
00〜20 姫萩
21〜40 色条
41〜60 北条
60〜80 葉月
81〜90 長沢
91〜99 矢幡
<>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/21(火) 01:08:17.54 ID:uxiE+d+J0<> すみません(姫萩、色条、北条、葉月、長沢の中から一人)というのはミスです、コンマ判定はこの下で <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/21(火) 01:08:22.10 ID:Z48VYnG9o<> ほい <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/21(火) 01:25:13.37 ID:uxiE+d+J0<> 【コンマ判定>>407 10→姫萩】
「う、ぅ……」
「……まだ息があるわ! 奈央、手伝って!」
「は、はい!」
血を流していたのは、赤く染まった制服を着ている女子高生くらいの女性だった。
文香さんに指示されたことをできるだけ早くした。
自分の服が血に染まっていることなど気にもせずに、目黒は必死になっていた。
――――――
――――
――
「ふぅ……どうにか、一命は取り留めたみたいね」
「はぁ……よかった」
近くの部屋に女性が安静な状態になったことを確認した瞬間に、目黒は地面に座り込んでしまう。
「それにしても、ここの薬の回復力は異常ね。普通だったらあれだけ負傷していたら3日はまともに動けなくなると思うのだけれど……」
深かった腹部の切り傷はそれほど目立たなくなっており、血も流れる事はなかった。
「そういえば、文香さんってこういったことに詳しいんですね」
治療をしているときに一切の迷いを見せなかったため、恐らくは何度も経験したことがあるのだろう。
「えぇ、昔は医療関係の仕事をしていたこともあったしね……」
「そうなんですか。文香さんって、色々できてて凄いですね。それに比べて……」
「奈央だって凄いじゃない。これでもかって必死になって人を助けることが出来る人なんて、そうそういないわよ?」
「そ、それは文香さんが居たからですよ」
「いいえ、普通の人だったら死体をみた時点で、思考が停止して動けなくなっちゃうと思うわ。でも奈央はそんな様子を微塵も見せなかったじゃない」
「文香さん……」
文香さんは本当に優しい人だ。
「よく頑張ったわね、奈央」
いつしか、彼女が私の憧れの存在となっていた―― <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/21(火) 02:11:09.96 ID:uxiE+d+J0<> ――――――
――――
――
「…………んん」
しばらくすると、傷を負っていた女性はゆっくりと目を開けた。
「ここは…………痛ッ!?」
「まだ動いちゃだめよ、傷が広がっちゃうから」
「あ、あなたたちは……?」
「私は陸島文香、そして隣にいるのが目黒奈央。あなたと同じ、このゲームのプレイヤーよ」
「……なんで? 私は血を流していて……」
「偶然私たちがあなたを見つけて、ギリギリのところを治療したの」
「治療……?」
彼女はゆっくりと腹の傷口に手を当てる――
「私……生き、てる? ……生きてる!」
ようやく自分が生きていると実感できたのか、女性は涙を絶え間なく流して泣き始めた―― <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/21(火) 02:12:55.95 ID:uxiE+d+J0<> ――――――
――――
――
「どう? もう落ち着いた?」
「はい、ありがとうございます……」
彼女の名前は姫萩咲実。
都内のお嬢様学校に通っているらしく、帰宅途中で誘拐されたようである。
「改めて、お礼を言わせてください。……目黒さん、陸島さん、ありがとうございます!」
「困ったときはお互い様じゃない。それに、そんなに畏まらなくていいのよ? 私の事は文香って呼んで」
「私のことは奈央って呼んでね」
「……はい!」
「さて、自己紹介はここらへんにしましょうか。……咲実ちゃん、一体誰に襲われたの……?」
文香さんの声のトーンが下がると、場が緊迫した状態になった。
「えっと……北条かりんっていう中学生の子です」
「……! その子って、ショートカットでスポーティーな服を着ていた?」
「は、はいそうですけど……」
咲実を襲った北条かりんというのは、恐らく御剣君を殺したであろう少女であろう。
「その子は、どんな様子をしていたのかしら?」
「最初はごく普通の中学生って感じで、一緒に行動していたんですけど……突然姿が見えなくなったと思ったら、背後から襲われて、その……ナイフで突き刺されたんです……」
「よく刺されて逃げることが出来たね?」
「そ、それが……刺された時に偶然PDAがポケットから落ちてしまって……。それを見た北条さんは、突然奇声を上げながらPDAを盗って、そのまま私を置いてどこかへ行ってしまったんです」
「確か、あと2個、かれん?が助かる……? っていっていたような気がします」
「その言葉を信じるなら、彼女のPDAは8かKって言う事になりそうね……」
PDAの個数が関係している解除条件は2つだけであり、どちらも殺人は必要となっていないため咲実を殺さなかったのだろうか?
(いや、御剣君の約束を守ってるのかしら……?)
狂ってはいてもどこかにある良心が働いて、御剣を殺したら他の人殺さないというルールを守っているのかもしれない。
まあ、どちらにせよ人を致命傷まで傷つけてくる時点でもう人殺しと変わりはしないのだが――
「取りあえず、戦闘禁止エリアへ移動しませんか? もしこんなところで襲撃されたらいけませんし」
「そうね。咲実ちゃん、立てる?」
「は、はい……少し、痛みますけど、大丈夫です」
「無理になったらすぐに言うのよ?」
「はい、ありがとうございます、奈央さん」
目指すは戦闘禁止エリア――
行く途中で何も起こらなければいいのだが――
【咲実(腹部軽傷)→行動速度△】
――――――
――――
――
今日はこの辺で終わります。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/21(火) 02:15:23.56 ID:nL3CLZCIO<> 乙
PDAを回収するだけか…なら出会ってもなんとかなるのか…? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/21(火) 02:19:33.06 ID:gkfstHwc0<> 前回もそうだったけど、サクミン本当に邪魔だな
迷惑のかからない方法でとっとと死んでくれないかな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/21(火) 02:43:35.57 ID:4fIc2hLAO<> 今少なくともPDAを奪われた咲実は首輪が解除できなくなってる
PDA破壊が解除条件である麗佳にPDA奪われたら咲実は終わるから……その前にかりんに接触しなきゃいけなくなったか <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/21(火) 02:45:08.34 ID:Z48VYnG9o<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/21(火) 03:28:20.52 ID:bcJ7vzAHo<> 主人公が文香さんに依存しすぎてて文香さんが死んだらコロっと逝きそう
誰かしら一緒にいて生き残ってれば踏みとどまるかもしれんが <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/21(火) 12:45:49.12 ID:uxiE+d+J0<> ゲーム開始から40時間――
文香さんのPDAに導入されている首輪探知を使用する事で、他のプレイヤーと接触しないように戦闘禁止エリアへ行こうとしている。
文香さんはすでに首輪を外しているため、PDAのバッテリーのことを考えなくていいのだができるだけ節約しようということで、10分おきくらいに1回くらいを探知するようにしている。
また、咲実が残り生存者数を表示するソフトウェアをもっていたらしく、北条に襲われる前の生存者数を知ることが出来た。
“残り生存者数:10”
つまり、既に4人プレイヤーが死亡しているということだ。
御剣君と還暦が近い男が死亡した可能性が高いだろう。
とはいっても、PDAを奪われてからかなり時間が経過しているため、いまはもっと減っているかもしれない……。
「北条って子から、どうにかして咲実のPDAを取り返さないとね」
「そ、そんな。そこまで私のために……」
「彼女はPDAを求めていたんでしょ? だったら、解除条件に協力すればPDAを返してもらえるかもしれないわ」
「で、でも……もしまた襲ってきたら――」
「その時は、致し方ないけれど……」
そういって文香さんは拳銃を取り出して、それを見ながら苦い顔をする。
人を救うと言っても、仲間のほうを優先するというのが御剣君とは違う点だった。
もしかしたらこの2人はこの点について言い争いになっていたかもしれない。
「あぁ、殺しはしないわよ? あくまで動けなくなる程度にはなってもらうけどね……」
文香さんは私たちの顔を見て気が付いたのか、思っている事と違うということを説明した。
「文香さん、そろそろ時間みたいです」
首輪探知を使用する時間周期が回ってきたので、文香さんに伝えた。
「……近くで、誰かが追いかけられているみたいね」
「え……人数は?」
「1対1ね……」
そう言いながら文香さんは難しそうな顔をする。
恐らく、文香さんとしてはそこへ駆けつけたいのだが、咲実が負傷していることから置いていというわけにもいかない、と板挟みになっているからだろう。
「……文香さん、奈央さん、行ってください」
「咲実ちゃん!?」
「私のせいで、御二人の足を引っ張っているので……気にせずに、行ってください」
「咲実、そんなこと言わないで。ここで1人になるって、どういうことか分かっているの?」
「……はい、分かっています――」
その時、爆音で建物が揺れているのを感じた。
「早く……早く行ってください! 私は大丈夫ですから」
「で、でも……あなたを置いていく事はできないわ!」
文香さんは苦渋の選択を強いられている。
私はそんな文香さんにどう提案する?
>>419
1.咲実を置いて、文香さんと一緒にすぐさま戦場へ駆けつける
2.咲実には自分がついているから、と言って文香さんに戦場へ行かせる
3.襲撃された時のリスクもあるが、咲実を一緒につれたまま戦場へ行く
4.咲実を置いていけない、と戦場へ行くことをやめるようにする <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/21(火) 12:57:11.19 ID:aiCQ7CWl0<> 1 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/21(火) 12:59:19.91 ID:gkfstHwc0<> 4だろうな、無難すぎるが他はリスクが高い
でも安価をとれたなら1でお願いします
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/21(火) 13:32:29.40 ID:hVQ0b24g0<> 1だともし咲実が死んだら自責でどうにかならないかな
ってリスクもあるけど1
できれば、近くに部屋があったら咲実をその中に隠れさせて <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/21(火) 14:10:21.28 ID:uxiE+d+J0<> 「文香さん……行きましょう」
「……奈央!」
「分かってます。だけど……生きている人と、死ぬかもしれない人、どちらを優先しますか?」
「それは……そうだけど」
「それに、文香さんのPDAには首輪探知があります。そんなに時間が掛からなければすぐに合流できますよ」
「奈央さんの言うとおりです。私は近くの部屋で身を潜めていますから、早く行ってください!」
「……分かったわ。咲実ちゃん、絶対に迎えに行くから……気を付けて――」
「はい、文香さんと奈央さんも御無事で……」
咲実が部屋に入るのを確認すると、目黒は文香さんと一緒に走り出した。
「奈央、サポートは頼むわね」
「はい、任せてください!」
先程新たに手に入った拳銃を手に、目黒は文香の背中を追って行く……
――――――
――――
――
「……あれは、矢幡さん!」
矢幡さんが拳銃を打ちながら、真顔で走っている。
彼女はこちらに気が付くことなく廊下を通り過ぎた――
逃げているのは?
【コンマ判定(1個↓)】
00〜50 北条
51〜99 長沢
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/21(火) 14:12:34.91 ID:gkfstHwc0<> あ <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/21(火) 14:46:48.31 ID:uxiE+d+J0<> 【コンマ判定>>421 91→長沢】
「くっ……舐めやがって!」
矢幡さんの後ろから気づかれないように覗いてみると、遠くで腹部を抱えた少年が必死に逃げていた。
彼も何度か拳銃で反撃しようとしているが、傷を負っているためか照準がまったくあっていなかった。
「……ぐあ!?」
そんな少年に容赦のない銃弾が足に当たり、彼は地面に転がってしまった。
「矢幡さん、やめてください!」
目黒が叫ぶと、矢幡さんはビクリと体を動かして、サッと廊下の角に隠れる。
「アナタ、まだ生きていたのね? 悪いけど、いまは邪魔しないでもらえるかしら?」
「人を殺そうとしている人を見過ごすわけにはいかないわね」
文香が拳銃を構えながらいつでも打てる体制になる。
「……そういえば、あの男はどうしたのかしら?」
「…………」
「そう……無様にも、お得意の正義“ごっこ”やってたら死んじゃった、って訳ね」
「御剣君の正義は、ごっこなんかじゃないわ!」
「奈央、挑発に乗らないで。……それで、矢幡さん? 悪いけど、ここは引いてもらえるかしら?」
「……それは、できない相談ね」
「だったら、ちょっと痛い目を見てもらう事になるけど、良いかしら?」
「随分と自信があるようね。2対1だから、そちらが優勢だと思っているのかしら――」
そう言いながら矢幡さんは、隠れている廊下の角から何かを投げてきた。
カラン、と金属が転がるような音がこちらへ聞こえてきた。
「奈央、伏せて!」
文香さんがそう叫んで、目黒が地面に伏せた瞬間に轟音が耳を突き刺した。
(な、何が起こって……)
煙が立ち込める中、ふらふらする体を起き上がらせて周囲を見渡す。
「奈央、一旦あっちに隠れるわよ!」
文香さんに引かれて廊下の角に隠れる。すると、銃弾が先程いた場所に何発も放たれた。
「矢幡さん、かなり厄介ね……」
「どうしますか!?」
「……私が、矢幡さんを引きつけるわ。だから、その隙に奈央は男の子を救出して」
「で、でもそれだと文香さんが!」
「大丈夫よ。私はそんなこんなじゃやられたりしないから」
文香さんは自分のことを信じろと言っているが、矢幡さんの武器が未知である以上かなり危険である。
どうする?
>>425
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/21(火) 15:01:22.43 ID:nL3CLZCIO<> ksk <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/21(火) 15:02:16.99 ID:gkfstHwc0<> 一人で立ち向かうのは危険すぎる
おそらく麗佳さんは、半分無力化された長沢は殺さずに
武器を持っていて動ける主人公達を狙ってくるだろう
二人で麗佳さんを先に無力化しよう <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/21(火) 15:06:37.25 ID:aiCQ7CWl0<> 文香を信じて、少年の救出。
ただし、少年も拳銃を持っているため
バタフライナイフ、スタンガンを奈央が装備し警戒はしておく <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/21(火) 15:17:06.64 ID:gkfstHwc0<> このゲームに参加するとして敵になったとき、個人的にいちばんやっかいなのは麗佳さんだと思う
頭脳が何よりも恐ろしい緻密な作戦の取り方とととっさの判断力、実行力
一対一で勝てる相手とはどうしても思えない
杞憂ならいいのだが
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/21(火) 15:19:35.70 ID:aiCQ7CWl0<> そうなんだけどさ…長沢怖いもん。
臆病風に吹かれて逃げてくれればいいけど、三人が戦闘してる隙に一発撃ってきそう… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/21(火) 15:21:16.59 ID:nL3CLZCIO<> >>427
さらっとクレイモア仕掛けてたりするもんな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/21(火) 15:37:05.83 ID:gkfstHwc0<> 長沢は逃げる可能性も半々だし、傷負ってて狙いがうまくつけられないって描写されてるから大丈夫だと思う
それに、いまの精神状態の拳銃を持った長沢にむやみに近づくのは危険過ぎる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/21(火) 15:52:12.39 ID:aiCQ7CWl0<> もし、>>424の通り麗佳さんがこっち狙ってきたら、長沢フリーになった状態で倒れてるから、
最悪標準固定はし易いと思ったんだよ。で、撃つ前に座ってる状態にでもなれば1発撃って逃げれるかなって…
確か殺しが条件だよね。狙える内に狙うと思うんだけど…考えすぎかな… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/21(火) 15:55:57.80 ID:aiCQ7CWl0<> 標準じゃなくって照準か <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/21(火) 16:02:18.86 ID:gkfstHwc0<> それでも>>422で主人公が不安を感じてる時点で安価通りの行動は、これまでの議論で分かるがリスクが高すぎると思う
長沢は素人だし傷もある、たった一発の弾丸で死ぬ確立はかなり低い、何より麗佳さんが怖すぎる
まあ議論はこれくらいにして結果を待つか <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/21(火) 16:09:56.66 ID:4fIc2hLAO<> 生き残り十人の半分を見事に危険人物が占めてるな
危険人物……かりん、麗佳、長沢、手塚、高山
要注意人物……郷田
安牌……文香、咲実、渚(?)
死亡……御剣(確定)、漆山(ほぼ確定)、葉月(?)
主催者側によって回収……優希
整理するとこんなところかな? <>
ちょっと出かけてました ◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/21(火) 16:33:57.23 ID:uxiE+d+J0<> 「はい、分かりました」
私のことを信じてくれる文香さんがそう言っているのだ――
目黒は文香さんの言葉を信じて、突破する準備を始める。
(警戒は、しておく必要がありそうね……)
あの少年は拳銃を持っていため、もし突然襲われたら危険だろう。
目黒はバタフライナイフと、スタンガンをいつでも使えるように準備をしておいた。
「それじゃ……私が拳銃を連射している間に、奈央は廊下を突っ切って頂戴!」
「了解です――」
文香さんは廊下に姿を現すと同時に、言葉通り拳銃を矢幡さんが隠れている場所へ適当に連射し始めた。
(よし、行ける!)
矢幡さんが隠れている廊下の幅は狭いため、全速力で行けば照準を合わせる前に突っ切ることが出来るだろう。
「……ッ!」
廊下を突っ切った瞬間に銃声が聞こえ、背中の服に掠れた感じがした。
(あ、危ない……)
矢幡さんのことは文香さんに任せて、倒れている少年の方へ駆け寄った。
「くっ……小癪な真似を!」
「あなたの相手は私よ!」
怒声を上げている矢幡さんと文香さんが戦闘をしているのが背後から聞こえてくる――
「君、大丈夫?」
「くっ……ち、近寄る、なッ!!」
少年は酷く弱っていて、立ち上がっては見せたが歩き方が覚束無い。
自分の拳銃の存在すら忘れているほどに、混乱しているのだろう。
「待って、いますぐ治療するから」
「うぜーん、だよ!! チッ、どいつも、こいつも……」
彼はナイフを持ってこちらを脅して来ていたため、目黒は近づくことが出来なかった。
「いい加減見栄を張らないの!」
「張ってねえよ! ……くそが、別にお前らに感謝なんてしねーからな! けっ、勝手に出しゃばって善意を押しつけやがってよ!」
長沢はこちらが助けに来た存在であるという事を理解しているのか、罵声を浴びせ続けてきた。
「…………」
なんだ、あの少年は。
私たちが来なければ死んでいたというのに。
咲実を置いてまで、必死になって駆け付けたというのに。
文香さんが、命を賭けて戦っているというのに――
いつの間にか、目黒は拳銃を持っていた。
“殺意”
これほどまでに殺意を感じたのは、“あの時”以来だ――
ふらふら歩いている少年に、拳銃が向けられる。
私はトリガーに手をかけて――
>>437
1.撃つ
2.撃たない <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/21(火) 16:38:59.61 ID:Z48VYnG9o<> 2 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/21(火) 16:40:08.26 ID:gkfstHwc0<> 廃人ルートでBADになると明言されたから、主人公の精神状態考えるとどう考えても2だな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/21(火) 16:41:32.18 ID:4fIc2hLAO<> 2 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/21(火) 16:59:18.52 ID:uxiE+d+J0<> いや、やめよう……
ここで彼を撃って殺したところで何になるというのだろうか。
それに、もし撃ってしまえば文香さんに合わせる顔が無い……。
「……これを持っていきなさい。すぐに効く鎮痛剤よ」
リュックから鎮痛剤を取り出して長沢のほうに投げる。
「…………」
無言でそれを拾った長沢は、ゆっくりと廊下を歩いてどこかへ行ってしまった。
(そうだ、文香さんは……!?)
目黒はすぐさま文香さんの元へ走って行った。
気が付くと銃声も聞こえなくなっており、戦闘も終了したと思われる。
「……くそっ! 覚えてなさい――」
目黒は文香さんの元へ辿りついたとき、矢幡さんが両手から血を流しながら逃げているのが見えた。
「文香さん! 大丈夫ですか!?」
「……えぇ、なんとかね。でも、ちょっと手こずっちゃったかな――」
「ふ、文香さん!!」
後ろからは分からなかったのだが、こちらへ向いた瞬間に目黒は顔を青ざめさせた。
彼女の胸辺に血が染みわたっていたのだ。
「私は大丈夫、よ。それよりも、男の子のほうは?」
「後で話しますから! いまは喋らないで下さい!」
文香さんが咲実を治療しているのを見ていたので、見よう見まねで治療をする。
「文香さん、死なないで! ……死なないでッ!」
「もう、大げさ、ね……。当たり所が良かったから、死なない、わよ…………」
文香さんはいつも通りニカッと笑顔を見せてくれるが、痛みを我慢しているのが丸わかりである。
目黒は必死に治療をし続けた………… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/21(火) 17:01:53.96 ID:aiCQ7CWl0<> 文香さんなら何とかしてくれると信じてた
でも、ゴメン <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/21(火) 17:05:02.76 ID:bcJ7vzAHo<> 長沢と漆山って原作だとどっちのどのルートでも生き残れないんだよな… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/21(火) 17:05:58.19 ID:gkfstHwc0<> 文香さんは気遣いする人だから、これは死ぬかもね
助かっても、けが人が二人で厳しい
<>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/21(火) 17:36:58.19 ID:uxiE+d+J0<> ――――――
――――
――
「ねぇ……奈央、私ってやっぱり優しすぎる、のかな?」
「文香さん……あともう少しですから! もう血は止まりますから!」
「結局、最後まで、矢幡さんを撃つのを、躊躇っちゃった……」
「……お願い、止まって! 止まってよ……ッ!!」
「奈央、泣かないで。大丈夫、ちょっと、眠くなってきただけ、だから……」
「文香さん……文香さん!!」
「そうだ、このゲームをクリアしたら、一緒にショッピングへ行きましょ……? 年の近い友達……少ないから――」
「……はい、行きます! 絶対に行きますッ!」
「そう……良かった。じゃあ、約束……ね?」
指切りを交わした手がゆっくりと降りていく。
文香さんは息をしていた?
【コンマ判定(1個↓)】
00〜10 死亡
11〜99 生存 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/21(火) 17:38:03.97 ID:gkfstHwc0<> がんばれ! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/21(火) 17:38:09.79 ID:bcJ7vzAHo<> ぬ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/21(火) 17:40:49.96 ID:4fIc2hLAO<> >>443
ナイス!
でももうこれ以上は危ないし、残念だけど文香さんには安全な下に降りてもらうしかないな…… <>
名無しNIPPER<>sage<>2012/08/21(火) 17:41:38.73 ID:03mOYfIH0<> 一瞬、死亡と生存が逆に見えた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/21(火) 17:45:22.61 ID:gkfstHwc0<> おk、ここで死なれては主人公の精神が壊れるかもしれん
咲実の身が安全か分からん以上、絶対に死なれては困る
足手まといに重症の人間が一人、厳しいか? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/21(火) 17:45:53.75 ID:Z48VYnG9o<> >>443
GJ! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/21(火) 17:48:29.18 ID:aiCQ7CWl0<> おお、ナイス <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/21(火) 17:58:18.34 ID:gkfstHwc0<> >>449
気にしてるかもしれんが、最優の答えを出したいという気持ちは伝わったぜ
状況は悪いけど、ちゃんと生き残ったから結果的にはおk、俺の選択で死ぬ可能性もあった
これからも一緒に頑張りましょう
気にしてなければ痛い奴と思ってスルーしてくれ <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/21(火) 18:08:21.87 ID:uxiE+d+J0<> ――――――
――――
――
「はぁ……良かった――」
文香さんを近くの部屋まで運んで寝かせたところで、目黒はようやく落ち着くことが出来た。
気が付くとゲーム開始から42時間――1日と18時間が経過していた。
2階は既に侵入禁止エリアとなっていて、更に行動範囲が狭くなっている。
(咲実は、どうしているのかしら……)
文香さんのPDAを取り出して、首輪探知をしてみる。
近くには誰もいないらしく、少し遠くに1つの首輪がじっとしていた。
そこは咲実と離れた場所であり、まだ彼女が生きているであろうことを証明していた。
(でも、この状態だと……)
動けない文香さんを置いたまま咲実を迎えに行くというのは、危険であろう。
「どうすれば、いいのかしら……」
文香さんの寝ているベッドに腰掛けて、目黒は途方に暮れていた――
――
――――
――――――
『……お母さん? お父さん?』
『…………』
『ねぇ、返事してよ……ねぇ。ねぇってば!』
『…………』
『いや、ぃゃ……いやああああぁぁぁぁぁぁぁ!!』
『今日から僕たちが奈央ちゃんのお父さんとお母さんだよ。それに弟だっている……ほら、亮出て来なさい』
『……ぼ、僕の名前は亮。よ、よろしく』
『うん、よろしく。私は、奈央』
『さあ、夕飯にしましょ。今日は亮の好きなハンバーグよ!』
『やった、ハンバーグだ!』
『ハンバーグ、好きなの?』
『うん、えっと……奈央姉ちゃんも、好き?』
『うん、好きだけど……』
『えへへ……良かった』
『…………』
――――――
――――
―― <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/21(火) 18:32:56.57 ID:uxiE+d+J0<> 「ん…………」
ふと、目が覚める。
「……あら、やっと目が覚めたのね」
目の前には文香さんの顔があり、頭を撫でられていた。
「ふみか、さん…………ハッ!!」
目黒は跳ね起きるようにして辺りを見渡した。
「わ、私……うっかり寝ちゃって……!」
「大丈夫、何もなかったから。それよりも奈央、治療してくれてありがとうね」
「……い、いや、私はただ文香さんのやってたことを真似しただけです」
いままで子供みたいに膝枕をしてもらっていたと思うと、恥ずかしくて文香さんを直視することが出来なかった。
「もう、そんなに謙遜しないの! そんな自身の無い女じゃ、良い男が寄ってこないぞ〜?」
「……ふふ。そうですね!」
文香さんが生きて居て良かった。
本当に良かった――
【文香(胸部負傷)→行動速度△】
――――――
――――
――
ゲーム開始から44時間となった時、ようやく咲実が待っている場所まで帰ることが出来た。
「……! お帰りさない、奈央さん……文香、さん!?」
文香さんが目黒に肩を支えて歩いているのを見て、咲実は驚いた表情を見せた。
「ただいま、咲実。文香さんは少し怪我してるけど、大丈夫よ」
「そう、ですか……。御二人とも無事で、良かったです」
咲実に、向こうで何があったのかを大まかに説明した――
「さて、それじゃ戦闘禁止エリアへいきましょうか」
文香さんを咲実と一緒に支えて歩きはじめる。
咲実はずっと休憩していた間に大分怪我が治ってきたらしく、ある程度なら走れるくらいに回復しているようだ。
「ごめんなさいね、勝手に行動して勝手に怪我しちゃって……」
「何言ってるんですか、文香さん。困ったときはお互い様って言ってたじゃないですか!」
「はい。今度は私たちが助ける番ですよ?」
「ふふ、いい仲間を持ってて良かったわ」
3人の信頼はかなり厚いものとなっていた。
文香さんと咲実……この二人には絶対に生き残って欲しい、と私は思った―― <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/21(火) 18:48:43.07 ID:4fIc2hLAO<> 主人公の願いを叶えたいなら最優先事項はかりんから咲実のPDAを返してもらうか奪取する事
腹と足を負傷している長沢と手を負傷している麗佳は、首輪を起動させたい手塚が始末する可能性が十分に考えられる。
生き残りのなかで比較的楽に仲間に出来そうなのは渚、交渉次第では手塚&高山もいけるかもしれないけどリスクはかなり高い <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/21(火) 19:14:16.34 ID:gkfstHwc0<> 最優先事項と仲間については同感
麗佳さんは手を負傷しているけど、描写が無いからどのくらいの傷なのかが分からなかったんだよな
でもかなりの人間が殺し合いを求めているこの状況なら、さっきの長沢と麗佳さんみたいに
かってに危険な奴らが潰しあうだろうし、万が一戦闘で壊れる前にかりんを一刻も早く見つけなければならない
それにかりんはおそらく既に2つのPDAを収集しているから、条件を満たされて
下に逃げられたら捜すのがさらに厳しくなる
<>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/21(火) 19:23:37.58 ID:uxiE+d+J0<> ――――――
――――
――
ゲーム開始から48時間……つまり、ちょうど2日となったときに目黒たちはようやく戦闘禁止エリアに到着した。
1日の疲れを取るために食事をしたり、シャワーを浴びたり、と1時間ほど自由時間を目黒は過ごした。
「……文香さん」
「ん? 何かしら……?」
「文香さんは、これからはずっと……ここに居てください」
「……私はもう大丈夫よ?」
「それは嘘です。治療した私が言っているんですから、間違いありません」
「はぁ……確かにそうね。でも、こんなところでのんびりしている――」
「……お願いします。これ以上、危険な目にあってほしくないんです。だから、お願いします!」
「……分かったわ。でも、1つだけ約束してくれる?」
「……はい、なんでしょうか?」
「必ず生きて帰ってちょうだい。それと、咲実ちゃんのこともできるだけ守ってあげて」
「それ、1つじゃないですよ……」
「細かい事気にしないの……! ちょっと、こういう事一回言ってみたかっただけなの!」
「あはは、文香さんって漫画とか好きそうですよね?」
「若いころは少女ジャンプを読んで育ったもの。くさいセリフのボキャブラリーなら、たくさんあるわね」
自然と笑い声が出てしまう。
正直言うと、文香さんと離れるのは嫌だ――
でも、それ以上に文香さんのことを大切にしたいという気持ちが勝ったのだ。
「はい、これを持って行って――」
文香さんから6のPDAが手渡された。
「ありがとうございます……何から何まで」
「それは、ゲームが終わってから言う言葉よ?」
「そうですね。……咲実ちゃんがシャワー室から出てきて準備が出来たら、しばらくお別れ、ですね」
もう、文香さんに会うことが出来ないのではないか、と考え始めると私は涙を止めることが出来なくなった。
「……奈央は出来る子。絶対に生きて帰れる。私が言う事が信じられない?」
文香さんが泣きじゃくる私を抱き寄せて、優しく頭を撫でてくれる。
「は、い……。ふみかさん、のこと、しんじ、ます……っ!」
「あなたはもう独りじゃない。私と咲実ちゃんがいるわ……だから、このゲームで泣くのは最後にしなさい?」
「……はい!」
咲実が出てくるまで、私はずっと文香さんの元で泣き続けた……
――――――
――――
――
ここらへんで休止します。
物語終盤になってくるとマンネリしてくるのは仕様ですかね……
序盤・中盤の生きるか死ぬか、というところが一番テンションあがります。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/21(火) 19:31:45.24 ID:aiCQ7CWl0<> 乙乙
できれば下に降ろしたかったな…戦闘禁止エリア突破口あるし…
今更だけど>>450に関してはスルーするつもりはないよ
正直失敗したかと思ってたから <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/21(火) 19:49:03.39 ID:/TIu7lgIO<> 戦闘禁止エリアってエリア外から手榴弾なり投げ込まれたらどうなるの? <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/21(火) 19:52:24.04 ID:uxiE+d+J0<> >>456
下に降ろすか、ここに残すかっていう安価を取ろうとしましたが、そうなると文香が死亡する可能性があったので、安価無しで話をつづけました。
>>457
エリア外なので戦闘行為とはみなされません。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/21(火) 19:57:24.06 ID:4fIc2hLAO<> >>457
エリア外からだから投げ込んだ方はペナルティなし
ただし中から投げ返したらそれは戦闘行為とみなされて首輪が作動、投げ返した本人はシステムに殺される
この戦闘禁止エリアの盲点を的確についたのが手塚
>>458
つまり文香さんはこの後の結末に関係なく生存確定って事? <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/21(火) 20:00:53.11 ID:uxiE+d+J0<> >>459
首輪が無い文香さんは戦闘禁止エリアで自由に動けますし、4階が侵入禁止エリアになるま8時間なので、他のプレイヤーがわざわざ戦闘禁止エリアまで来る必要性があまりありません。
加えてPDA探知及び首輪探知にもひっかからないため、生存はほぼ確定と言っていいと思われます。
まだわかりませんが…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/21(火) 20:18:44.52 ID:gkfstHwc0<> ep3のエピローグ見ると、クリアしてからも現れるかどうかは分からないんだよな
エースの使命もあるし、運営に喧嘩売って死ななければいいけど
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/21(火) 20:47:05.35 ID:/TIu7lgIO<> >>459
中からなげ返すのは正当防衛にならないんだね <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/21(火) 20:47:08.57 ID:aiCQ7CWl0<> その階でギリギリ選べる強い武器選択して
参加者数人残して、他は仲間にして
ぬるっぬるのゲームになったら流石にスミス登場しますか?
ならない様に戦況と主人公の状態考えて、ゲームの盛り上がり推測してアイテムは選ぶけども <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/21(火) 20:52:06.15 ID:uxiE+d+J0<> >>463
一応、そうならないように調節をするようにしています。
かなり有利になってき場合は、それ相応に不利になるようなことで帳消しして行こうと思っています。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2012/08/21(火) 20:52:42.55 ID:Bh0S2vdMo<> >>462
正当防衛は戦闘行為とみなされるためアウト <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/21(火) 20:54:54.67 ID:gkfstHwc0<> >>462
よくルール読んで
指定された戦闘禁止エリアの中で誰かを攻撃した場合、首輪が作動する。
正当防衛が通用するのは、最初から6時間だけなんだよ、エリアで攻撃した場合は無条件
<>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/22(水) 20:15:19.62 ID:NPAKm2N/0<> 文香と別れを告げて、戦闘禁止エリアを後にした。
「じゃあ、取りあえず5階へ行きましょうか」
4階が侵入禁止エリアになるまで残り8時間を切っているため、早めに上がっておくことにした。
「奈央さんの解除条件は、2日と20時間の生存、ですよね?」
「えぇ、そうよ。あと……20時間も無いくらい、かしら」
あと1日もしないうちに目黒は解除条件を満たすことになる。
「その時間になったら、奈央さんは下の階へ降りてください」
「……咲実を放ってはおけないわ。私たち、仲間じゃない!」
「はい、そのことは分かっています。でも……私のせいで、奈央さんが傷ついてしまうのが嫌なんです!」
「咲実……」
首輪が外れた後はどうする?
>470
1.咲実の言うとおり、彼女を置いて安全な場所へ移動する
2.最後まで咲実のPDAを取り返すことに協力する <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/22(水) 20:21:08.19 ID:E8rtxXMco<> 1 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/22(水) 20:21:20.99 ID:AIjA5OaIo<> 2 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)<>sage<>2012/08/22(水) 20:31:23.99 ID:eJt1Wv4Q0<> 1 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/22(水) 20:56:22.59 ID:NPAKm2N/0<> 「……分かったわ」
ここは、咲実の言うとおりにすることにした。
目黒は文香さんの様に戦えるというわけではないため、無理をしてついていける自信が無かった。
「はい、お願いします。私のことは心配しないでくださいね?」
そう言われると心配してしまうのが、人の性というものである。
「そうだ、ついでに2人の行動方針を決めましょうか」
「文香さんが、抜けたからですか?」
「そうね、私たちにとって文香さんの存在はかなり大きかったから――」
文香さんが居なければ、この2人でできることはかなり限られてくるだろう。
「まず、咲実のPDAを取り戻すために北条って子を探すことを優先するべきだわ」
「でも、誰かに接触すると戦闘になるかもしれません……」
「文香さんが居ない今、私たちが高山や手塚、矢幡さんに対抗するのはかなり難しいわ。だから、戦闘になりそうだったらすぐに逃げましょう」
一応、拳銃やナイフを装備してはいるが上手く扱えないのが現状である。
「はい、分かりました」
「あと、考えたくないのだけれど……。もし、私たちのどちらかが誰かに襲撃を受けて負傷をした時……その時は、助けに行かずに逃げること――」
「……はい」
私たちは文香さんのようにはいかないから、という言葉が頭に過ぎる。
これからは文香さんを頼らずにやっていかなければならないため、こうした暗い話もしなくてはならないのだ。
――――――
――――
―― <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/22(水) 21:17:39.11 ID:NPAKm2N/0<> 5階にはすんなりと進むことができた。
ゲーム開始から52時間――
5階が侵入禁止エリアになるまでは、まだ12時間ほど余裕がある。
5階で得たものは?(武器・ツールボックス等)
>>473
>>474
>>475
※それぞれ1個ずつ、被った場合は2個手に入る。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/22(水) 21:20:52.41 ID:oPnaaDlm0<> ツール
11.探知系ソフトウェアに映らなくなる。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/22(水) 21:20:57.41 ID:0ujfubOAO<> 煙幕型手榴弾 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/22(水) 21:29:17.70 ID:pLk8j0nko<> スタングレネード <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/22(水) 21:30:01.67 ID:0ujfubOAO<> わかりにくいかもしれないから一応補足
>>474はエピソード2で総一&麗佳が対かりん戦に使ってた催涙ガスを発生させるやつのことね
安価なら下 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/22(水) 22:07:52.87 ID:NPAKm2N/0<> 5階で手に入ったのは……
探知系ソフトウェアに映らなくなる、というツールボックスと煙幕型手りゅう弾。
そして、スタングレネードだった。
咲実は耳が人より良いため、スタングレネードを使うタイミングはよく考えなければならないだろう。
それ以外の2つは戦闘から逃走するときにおいて、非常に役に立つものだった。
「……この2つの首輪――手塚と高山が、こっちへ来ているわ!」
「向こうも、何か探知系のソフトウェアを使っているのでしょうか……?」
「そうね……さっそくだけど、使うわ――」
文香さんのPDAは首輪探知でかなり電力を消費していたため、目黒のPDAにアンチ探知ソフトウェアを導入した。
それを使ってから、彼らから離れるようにして走り出す――
――――
――
「……どうやら、こっちを見失ったようね」
1時間ほどかけて、手塚達が簡単には追いつけないくらいに距離を置くことに成功した。
ソフトウェアの使用をやめると、彼らは撒かれたことにきがついたのか、また違うプレイヤーのほうへ行ってしまった。
彼らの移動速度はかなり早かったため、もしアンチ探知ソフトウェアがなければ追いつかれていたに違いない……
「このソフトウェア、かなり便利ですね」
「えぇ、でも……危険でもあるわね」
「え……どうして、ですか?」
「このソフトウェアは私たちだけが持っているとは限らないわ」
「それはそうですけど、別に他の方が持っていても私たちが逃げる時に不利な事はありませんよ?」
「そう、そこなの――」
冷静に考えてみれば、このソフトウェアがいかに危険であるかという事が分かる。
咲実は、このソフトウェアを1つの視点でしかみることができてないのだ――
「何もこのソフトウェアは逃げるために使うだけのものじゃないの」
「……!」
咲実もようやく気が付いたのか、目を大きくしてこちらをみている。
「襲撃するために、使われる可能性だってあるわ」
目黒もさっきまでは、自分の立場がかなり優位になったと錯覚していた。
このソフトウェアがあれば、警戒はあまりしなくていい――
そう思わせるこの便利さに、冷静さを欠いていたのだ。
「このソフトウェアの存在は悪魔みたいなものね――」
悪魔の呪いにかかったままの人間は、突然見えない敵から襲われ、そして死ぬ――
「わ、私……そんなこと、全然気が付きませんでした。奈央さん、凄いですね!」
「……私だってさっき偶然気が付いただけよ」
普段から冷静に物事を考えるようにしていたことが、ここにきて役に立ったのだった―― <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/22(水) 22:40:52.56 ID:NPAKm2N/0<> ――――――
――――
――
ゲーム開始から、56時間――
ついに4階が侵入禁止エリアとなった。
「……1人、近づいてきてるわね」
逃走用の武器を探していると、1つの首輪が近づいていた。
「奈央さん、どうしますか……?」
「近づいてみるしかないわね。もしかしたらまだ会ったことが無い人で、友好的な人かもしれないし……」
まあ、この階まできている人間が友好的だとはあまり思えないが――
しかし、いま手元には新たに手りゅう弾が手に入った。
これで、爆撃により敵の接近は一時的に防ぐことが出来る。
「あの……もし、北条さんがPDAを返してくれないとしたら、どうしますか?」
そう、そこが問題である。
頑なに返さないと言って攻撃してきたとしたら、北条を戦闘不能もしくは殺傷しなければならないのだ。
「咲実は、誰かを撃つ覚悟がある?」
「え……それって…………」
「ううん、咲実は撃つ覚悟が無いといけないわ。でないと、咲実はPDAを絶対に取り返せないとおもう」
これはあくまでも咲実の問題であって、目黒の問題ではないのだ。
もし目黒が途中で死んだりすれば、咲実は1人になってしまう。
そうなったときに、もし覚悟がなければ咲実はそのまま死ぬしかなくなるのだ。
「どう、咲実? 私は、あるわ――」
腰に差している拳銃を手に持って、咲実のほうをじっと見る。
「それは、えっと……」
「ここで今すぐ答えを出しなさい」
戸惑っている咲実に対して目黒はキツイ声を上げる――
「……私は、奈央さんほどは無いと思います。でも、奈央さんの為だったら……撃てると思います!」
「はぁ……結局、曖昧ね」
「す、すみません……」
「ううん、私もキツく言ってごめんね。……さて、行きましょうか」
いつの間にか向こうはかなりこちらへ近づいてきている。
その人物が北条であることを祈って、2人は出迎えに行った……。
――――――
――――
――
その人物は?
【コンマ判定(1個↓)】
00〜50 矢幡
51〜90 北条
91〜99 綺堂 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/22(水) 22:42:22.19 ID:oPnaaDlm0<> はい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/22(水) 22:51:03.92 ID:8u/Rpubz0<> 麗佳ちゃんだ、おっぱいの事まだ気にしてるかな <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/22(水) 23:04:32.70 ID:NPAKm2N/0<> 「…………」
長い廊下を間にして、どちらも動かない時間が少しばかり続いた。
やはり向こうも探知系ソフトウェアを使用していて、偶然こちらへ来たと言うわけではなさそうだ。
そして、向こうから話しかけてこないという事は、仲間を求めている友好的な人物ではないという事――
「奈央さん、どうしますか?」
咲実が小声で訪ねてくる。
「何か、音が聞こえないか集中して聞いてみてくれる?」
咲実は壁に耳を当てて目を瞑る――
「……特には聞こえませんでした」
「だったら、しょうがないわね……。ちょっと話しかけてみるわ――」
咲実が頷いたのを確認して、奈央は深く息を吸った。
「そこにいるのは誰かしら?」
ある程度大きな声を出したので、廊下を伝って向こうにも聞こえているだろう。
向こうはどうでるだろうか……?
「……あら、また会うなんて奇遇ね? もう死んだかと思ってたわ」
(矢幡さん……!)
ここに来て最悪の巡り合わせだった。少しだけ嫌な汗をかいてしまう。
どうする?
>>484
1.北条ではなかった以上、すぐに逃げるべきだ
2.いや、もしかしたら対話をして説得できるかもしれない
3.そうだ、ここはまだ相手で出方を見るために“冗談”で相手を油断させてなんとか時間を稼ごう <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/22(水) 23:08:51.32 ID:oPnaaDlm0<> 1 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)<>sage<>2012/08/22(水) 23:12:21.27 ID:eJt1Wv4Q0<> 1 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/22(水) 23:15:36.07 ID:2lX/dRKwo<> 1 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/22(水) 23:41:09.22 ID:NPAKm2N/0<> 「……咲実、逃げるわよ」
“説得”という言葉が一瞬頭に浮かんだが、それを振り払う。
容赦無く文香さんに銃弾を払った彼女を、そうそう簡単に説得できるはずがないのだ。
「あら、逃げる気?」
矢幡の声が聞こえるが、それを無視して走り出そうとする――
「……な、何か来ます!」
逃げ出そうとした方向に、人の早歩きくらいの速さで機械の様なものが複数近づいてきた。
(……銃口!?)
目を凝らしてみると、小さい銃口の様なものが機械に取り付けられている事に気が付く。
不味い――
恐らくこれは矢幡さんが操作しているに違いない。
しかも、いまになって逃げ道が矢幡さんが居る場所を除くと、機械が居る方向しかなかったことに気が付いた。
恐らく、あれは自動的に銃弾を放ってくる機械に違いない。
「な、奈央さん……!」
「くっ……!」
自動攻撃機械を目の前に、どうする?
>>488 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)<>sage<>2012/08/22(水) 23:42:46.11 ID:pz63RKPoo<> 決死の突破 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/22(水) 23:46:13.21 ID:Zq5p+3AIO<> 機械に向けて手榴弾投擲 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/22(水) 23:54:28.91 ID:2lX/dRKwo<> 手榴弾を麗佳に見せ、機械を解除しなければ麗佳もろとも自爆するぞと脅す <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 00:18:20.49 ID:hdiF6eWI0<> 「矢幡さん、今すぐ機械を操作するのをやめなさい!」
一か八かで、目黒は手りゅう弾を手に持って、矢幡さんが隠れている廊下に姿を現す。
「でないと、このまま矢幡さんには私と一緒に死んでもらうわ!」
しかし、矢幡さんはこちらに姿を現すことなく黙ったままだった。
そうだ、私は冷静になれていなかった。
矢幡さんと目黒の間には“長い廊下”があったのだ。
これならば手りゅう弾をもって近づかれても、普通に拳銃で対抗すればいいし、逃げる余裕もある――
(間違えた……!)
なぜこのような行為を取ってしまったのだろうか。
もっと、この場を切り抜ける良い方法があったのではないだろうか。
「……痛ッ!?」
痛みを感じた瞬間に再び廊下の角に隠れた。
隙をついて矢幡さんが銃弾を放ってきたみたいである。
幸い距離があったため急所には当たらなかったが、左肩を思いっきり打ち抜かれた。
矢幡さんはこちらが追い詰められている事に気が付いたのか、じわりじわりと近づいてきていた――
どうする?(ピンチ)
>>492
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 00:19:35.66 ID:SNo5LmWlo<> すまん
手榴弾を使って目眩ましして逃げる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 00:25:02.35 ID:0y/xxbOno<> 手榴弾を使って目くらまししつつ突撃。スタンガンで攻撃する。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/23(木) 00:30:06.72 ID:DN044r5s0<> 手榴弾を使って目くらまししつつ突撃。拳銃で牽制し、近づいたらスタンガンで攻撃する。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/23(木) 00:42:17.87 ID:H68KRYd60<> みんな突撃好きだな… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 00:45:08.21 ID:0y/xxbOno<> だって逃げても撃たれそうだし……。 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 01:03:03.46 ID:hdiF6eWI0<> もう、機械の進行を止めるのは難しい――
さっき、矢幡さんのほうに出向くのではなく、機械のほうに手りゅう弾を投げていれば、逃げ道が確保できていただろう。
戦闘になると冷静な判断が出来ない自分に嫌気がさす――
「咲実、行くわよ!」
手りゅう弾のピンを外す目黒を見た咲実は、頷いてこちらへ近づく。
そして目黒は矢幡さんが居る廊下へ思いっきり手りゅう弾を投げ込んだ。
その直後、足音が忙しく離れていくのが聞こえた。
脳震盪でも起きたかのような振動が体に走り、動きが止まる――
目黒はそのまま、廊下に出て拳銃を何発も打ちながら牽制して突き進む。
後ろから聞こえてくる咲実の足音が、とても頼もしかった。
矢幡さんが拳銃だけを廊下に出して適当に撃って抵抗しているが、どれも銃弾は明後日の方向に飛んで行っている。
(もう、行くしかないわ!)
後ろからは相変わらず機械たちが押し寄せてきている。
廊下の角には機械を操作している矢幡さんがいるはずだ。
目黒は拳銃を撃ちながら、スタンガンを取り出して走りこむ――
(いまだ……!)
向こうが拳銃を撃たなくなったということは、装填しているということ――
いまならかなりの隙があり、近距離のスタンガンで相手を気絶させることが出来る。
(食らいなさい!)
目を大きく見開いた矢幡さんがこちらを見ている――
――はずだった。
撃たれた――
走っていた足が、徐々にもつれ初めて――
「あ……あぅぁ…………」
立たないと――
矢幡さんに勝たないと――
視界の遠くには、こちらを嘲笑う矢幡さんの姿が見えた。
ああ、そうか――
矢幡さんの方が私の一枚も二枚も上手だったのだ…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/23(木) 01:05:46.85 ID:H68KRYd60<> さすが麗佳パネェな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/23(木) 01:07:56.00 ID:DN044r5s0<> あぁ、スマン。
敗因はなんだろ。銃の牽制か?それとも突撃か?ナイフかスタンガンの違いか? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 01:12:06.17 ID:0y/xxbOno<> ダメだったか……。
でもこれ>>489の状況から逃げれたとも思えんのだよなぁ。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 01:13:25.96 ID:SNo5LmWlo<> 距離忘れててすまんかった… <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 01:28:46.42 ID:hdiF6eWI0<> 「……ッ!」
こちらへ近づこうとしていた矢幡が、目を大きくして突然角に隠れた。
その直後、銃声が背後から聞こえる。
「奈央さん、大丈夫ですか!?」
「さく、み…………」
あの咲実が拳銃を手に持って、トリガーを迷いなく引いている――
『……私は、奈央さんほどは無いと思います。でも、奈央さんの為だったら……撃てると思います!』
そうか――
咲実は、そんなことを言っていたな――
「痛ッ……咲実、早く、行きなさい」
血が流れている右腹を抑えながら、必死に立ち上がる。
約束通り、咲実はここで逃げるべきであるため、持っていたPDA2つを咲実に手渡した。
「奈央さんごめんなさい……私、約束破っちゃいます――」
「え……?」
咲実は手渡そうとしたPDAを押し返して、矢幡さんが出てこれないように銃弾を再び放つ。
そして、鞄に入っていたスタングレネードを取り出して、ピンを引き抜いた。
「そ、それは――」
それを使うと、恐らく咲実は人一倍長い時間を動けなくなってしまう。
しかし、咲実は躊躇無くそれを爆発する直前に投げた――
「奈央さん――」
銃弾がこないため装填していると見たのか、矢幡さんがこちらに姿を現した。
咲実がこちらを微笑みながら、口を開いた……
「奈央さんだけでも、生きてくだ――」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜
〜〜〜
〜
――痛い。
耳鳴りと目眩に加えて、腹部の痛みによって激しい吐き気に襲われる。
「そうだ、咲実が――」
周囲を見渡すと、倒れている咲実と矢幡さんが居た。
恐らく矢幡さんはほぼ零距離で食らったから、ダメージは大きいはずである。
「んん……」
矢幡さんはそろそろ目を覚まそうとしている。
「…………」
対して、咲実は全く動きが無かった。
この状況で私はどうする?(重要・要注意)
>>503
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 01:31:36.93 ID:SNo5LmWlo<> 麗佳にとどめをさしてから咲実に駆け寄る <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/23(木) 01:36:47.87 ID:DN044r5s0<> 安価なら咲実に言われた通り生きる為に逃げる
どっちの方がいいんだか… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/23(木) 01:41:52.99 ID:nqEJ+W9do<> れいかの武装解除後、咲実背負って一刻も早くここから離れる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/23(木) 01:43:07.28 ID:nqEJ+W9do<> PDAもね <>
>>504 付け足しは不可 ◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 01:52:10.36 ID:hdiF6eWI0<> 目黒はすぐさま矢幡さんに近づき、まず近くにあった拳銃と装備していたナイフを奪った。
「……んん――」
「動かないで――」
矢幡が目を覚ました瞬間に、目黒は矢幡に拳銃を突きつけた。
「…………チッ!」
矢幡さんは眉をしかめながら、そのまま地面に両手を上げながら伏せる。
どうやら、自分の命は酷く惜しいらしい。
持っていた武器はすべて回収するために、体中を丁寧に探った。
(そういえば、最初会った時に……)
ふと、矢幡さんの胸に目が言った。
彼女のものは悔しくなるほど大きいものだった。
どうする?(ネタ安価)
>>507
1.矢幡さんの胸を揉む
2.馬鹿なことやってないでさっさと話を進める <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 01:53:40.44 ID:SNo5LmWlo<> 1 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 01:53:40.71 ID:a2Jn+qxpo<> 1 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/23(木) 01:54:39.74 ID:nqEJ+W9do<> これ罠じゃないよね?(震え声) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 01:58:18.53 ID:0y/xxbOno<> デストラップの悪寒が……。
てか武装解除だけでなく拘束もしたかったね。
でもロープとかは持ってなかったっけ? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/23(木) 02:01:27.07 ID:nqEJ+W9do<> 結構音立ててるから手塚山が怖い <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 02:08:01.28 ID:hdiF6eWI0<> 「…………」
私は無言で彼女の胸を背後から掴んだ。
「ちょ、痛ッ!?」
突然の事に、矢幡さんはびっくりした声を上げる。
「動かないで、動いたら撃つわよ?」
「くっ……あ、あんた、最低ね!」
「……そんな口の聞き方していいのかしら?」
そう言いながら頭に拳銃をつけると、矢幡さんはピタッと止まってしまった。
「ごめん、なさい……許してください…………」
「そう、分かればいいのよ」
そういいながら私は矢幡さんの胸を優しく触り始めた。
「くっ……」
矢幡さんはキッとした目でこちらを睨んでくるが、私が後ろからのしかかるような体勢になっているため、彼女に抵抗する術は無かった。
「矢幡さんの胸……すごく大きいわね」
「あなた……こんな、ことして……許さないんだから……!」
「褒めてあげてるのに……憎らしいわね――」
私は、これでもかと言うくらいに、矢幡さんの胸を揉みしだいた。
「痛ッ……! や、やめて……謝る、から…………」
強烈な痛みに、矢幡さんは目じりに少し涙を溜めていた。
どうする? まだ、続ける?
>>514
1.まだ続ける
2.いや、そろそろ不味いだろう…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/23(木) 02:08:59.86 ID:DN044r5s0<> 2 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 02:09:13.02 ID:SNo5LmWlo<> 1 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 02:20:02.83 ID:hdiF6eWI0<> 今日はもう寝ます。
安価は>>515で。
この安価はよく考えてください。
では <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 02:43:22.23 ID:XBW4/oNIO<> 2 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 05:36:25.09 ID:SNo5LmWlo<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/23(木) 10:17:07.63 ID:hDbJxrGX0<> いやーおっぱいに触れてよかった <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 14:25:52.84 ID:hdiF6eWI0<> いや、さすがにこれ以上続けるのは不味いだろう。
いくら右腹が軽傷とは言え、あまり出血量を増やすのは危険である――
「……矢幡さんのPDAの番号は?」
「聞いて、どうするつもりよ?」
「協力できるものだったら、って思ったのよ。それで、何なの?」
矢幡は少し黙っていたが、間もなくして口を開いた。
「私のPDAは……8よ。PDAを5個破壊する事、それが私の、条件……」
「……そう、だったら協力できるわね」
「どういう、つもり……?」
矢幡が不可解な顔をしてこちらを見ている。
「私たちの首輪が解除出来たら、用済みになったPDAを矢幡さんに渡すわ」
「……そんなの、信じられるわけ無いじゃない!」
いままで敵対していた者が、それも襲われていたほうが協力してくれるなんてあり得るはずがない。
それはごく自然な反応だった。
「もう駄目だと思ったら、一か八かで6階の戦闘禁止エリアに来なさい? 信じるか信じないかは貴女次第ね。最も、私たちがそれまで生きているかどうかは保証できないけど――」
そう言ってスタンガンを腰から取り出す。
「……ッ!」
「大丈夫、私たちが逃げるまでちょっと気絶して貰うだけだから。我慢して――」
電圧を弱いものにして、彼女の首元にスタンガンを当てた……。
(よし、逃げよう……)
どうにか矢幡さんの襲撃から逃れることが出来た。
痛みを耐えながら、倒れている咲実を必死に背負ってその場を後にした……。
――――――
――――
―― <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 14:54:04.36 ID:hdiF6eWI0<> 治療を施してようやく痛みが引いてきた、という頃に咲実は目を覚ました。
咲実は自分が助かっている事に驚いていた。
ゲーム開始から60時間――
「6階へあがりましょうか」
5階が侵入禁止エリアになるまで、あと4時間余りになった。
「はい、階段は……少し遠くにありますね」
「そう。じゃあ、早く行きましょう――」
負傷しているため若干移動速度が遅くなるが、4時間もあれば余裕を持って辿りつける距離である。
――――――
――――
――
「1人……いますね?」
「えぇ、また矢幡さんかしら……?」
6階の階段を上ったすぐ近くに、1つの首輪が待機をしていた。
どうやら、上がってくるプレイヤーを待っているらしい。
「後ろからも、2人来ています……」
後ろから恐らく手塚と高山がこちらを狙ってきていた。
彼らと戦闘するのはかなり危険である。
手元にあるのは拳銃とナイフと、煙幕型手りゅう弾……そして、再び手に入った手りゅう弾である。
「行くしか、ないようね……」
背水の陣となれば、前に進むしかないだろう。
目黒と咲実は拳銃を構えながらゆっくりと階段を上っていく。
「……罠を張っている様ね」
PDAをの地図画面を見ると階段の上った直ぐ近くに、クレイモア地雷が仕掛けられていた。
どうやら人が通るとセンサーが勝手に反応し、爆発するタイプのようである。
「どうしますか……?」
「ここは……」
どうする?
>>522
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/23(木) 15:16:31.45 ID:YHJ1qoRI0<> 階段に手榴弾を投げ込む <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/23(木) 15:22:27.33 ID:V7G6vo430<> 十分に警戒しながら登り、首輪の相手に向かって煙幕型手りゅう弾を投げる
そのまましかけられてる地雷と逆方向に逃走 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/23(木) 15:47:30.73 ID:2cyWei8AO<> >>521
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/23(木) 15:51:57.38 ID:V7G6vo430<> 位置関係がよく分からんのだが
敵の逆方向に地雷がセットされてて、道二つで戦うしか方法が無いなんて書いてないから大丈夫だよな?
もしそうなら主のミスだぞ <>
>>523 北条は罠表示のツールボックスの存在を知りません。 ◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 16:01:52.54 ID:hdiF6eWI0<> 目黒はギリギリまで階段を上がり、煙幕型手りゅう弾を手に取った。
「相手の方へ投げるから、煙出ると同時に逆側へ走るわよ」
「はい!」
そして目黒はピンを外して、思いっきり投げ込む――
「いまよ――!」
爆発した瞬間に2人は走り始めた。
「……ゴホッ、ゴホッ。ま、待て!」
煙の中から聞き覚えのある声が聞こえる。
(北条か……)
あの煙には催涙ガスが含まれているため、そう簡単には身動きをとることはできないだろう。
「どうしますか……?」
「手塚や高山も10分もしない間にこっちへ来ると思うわ。でも……」
恐らく彼女からこちらを狙ってくるので、また会う事になるだろう。
しかし北条と接触できるチャンスはここで最後になってしまうかもしれない。
手塚と高山に彼女が殺された場合、咲実のPDAを取り返すのは難しくなってしまうだろう。
どうする?
>>526
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/23(木) 16:10:20.11 ID:2cyWei8AO<> 手塚達の牽制のために階段に手榴弾を投げ込んだ後、かりんに5階からスナイパーライフルを持っているような危険な二人組が来ることを忠告してその場を離れる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/23(木) 16:11:51.19 ID:YHJ1qoRI0<> >>525 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 16:45:45.66 ID:hdiF6eWI0<> もう手塚と高山は目前まで近づいていた。
私は逃げる足を一旦止めて、手りゅう弾を階段に投げた。
「もうすぐ、スナイパーライフルを平気で持っているような、かなり危険な2人組がここへ来ると思うわ。だから、いまは早く逃げなさい!」
その直後、手りゅう弾の爆音が建物に響き渡る。
目黒は北条の答えを聞く事無く、すぐに咲実がいるほうへ走り出した。
(これで、良い方に傾いてくれればいいのだけれど……)
北条が逃げてくれているということを信じて、走り続けた――
――――――
――――
――
「はぁ……はぁ……。どうやら、向こうは北条さんのほうを狙っているみたいです」
かなりの距離を置いて逃げた後、首輪探知で確認すると手塚と高山が北条を追っていた。
いつの間にか、ゲーム開始から63時間となっていた。
目黒の首輪が外れるまであと……5時間となった。
「矢幡さんも……6階に上がってきたみたいです」
ここまで来ると、首輪が外れていない生存者は目黒、咲実、北条、矢幡、手塚、高山の6人であると想定される。
他のプレイヤーは首輪を外して下に降りたか、死亡したかの2択だろう……。
(どうするか……)
どうやら矢幡は近くにいる北条のほうへ行っているみたいだ。
このままいけば目黒の安全はもう保障されたと言ってもいいだろう。
しかし、このままでは咲実のPDAを手に入れることが出来ない可能性が高くなった。
>>530
1.咲実には悪いが、このまま時間を潰して様子を見る。
2.高山と手塚、矢幡の襲撃に紛れ込んで、北条から咲実のPDAを奪う。
3.その他 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 16:49:58.51 ID:SNo5LmWlo<> 3 武器やツールボックスを探す <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/23(木) 16:50:33.80 ID:YHJ1qoRI0<> 2 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/23(木) 16:53:59.59 ID:2cyWei8AO<> >>528
<>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 17:01:47.90 ID:hdiF6eWI0<> 「取りあえず、武器やツールボックスを探しましょう」
自分の命の惜しさと、いまの装備では彼らに全く対抗できないという現状を考えると、これが一番だろう。
「はい」
2人は6階を探索し始めた……。
――――――
――――
――
手に入ったものは?(なんでも)
>>532
>>533
>>534
>>535
※1つずつで、被ったらその分だけ入手。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 17:03:10.98 ID:XBW4/oNIO<> グレネードランチャー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/23(木) 17:04:47.79 ID:2cyWei8AO<> 毒ガス+ガスマスク <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/23(木) 17:05:52.40 ID:YHJ1qoRI0<> 閃光手榴弾 <>
名無しNIPPER<>sage<>2012/08/23(木) 17:18:07.57 ID:0rnWvV0d0<> ツール
爆弾とそのコントローラーのセット。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 17:22:08.15 ID:3+C8VmWoo<> スナイパーライフル <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/23(木) 17:23:20.60 ID:2cyWei8AO<> 考えたらゲームマスターが二人揃ってもう離脱してるんだな……
そして長沢は助けたかいもなく死亡、と
安価なら下 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 17:47:19.96 ID:hdiF6eWI0<> ゲーム開始から64時間――
5階が侵入禁止エリアとなり、ゲームもそろそろ終焉に近づこうとしていた。
1時間かけて手に入ったのはグレネードランチャー、毒ガス・ガスマスクのセット、スタングレネード(閃光手りゅう弾)
そして、爆弾とコントローラーのツールボックスだった。
グレネードランチャーは小型とはいえ3キログラム近くあるため、移動速度が遅くなってしまう。
「北条さんが、こちらの方向へ逃げてきています」
見ると、まだ遠くではあるが北条がこちらへ向かってきているのが分かった。
それを手塚と高山、そして矢幡が違う方向から狙っているという構図である。
(どうする……?)
>>540
1.リスクはあるが、こちらから出向いて、北条を手塚や高山、矢幡から守り、咲実のPDAを返してもらう
2.ここまできてわざわざ戦闘になるような行為をするべきでは無いため、アンチ探知ソフトを使って逃げる
3.手塚や高山をこちらに誘き寄せて、北条に逃げるチャンスを与える
4.その他 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 18:00:32.83 ID:SNo5LmWlo<> 2 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/23(木) 18:02:21.97 ID:2cyWei8AO<> 4 爆弾を通路にセットしてかりんが通りすぎた後爆弾を爆発させて三人の足止め
その後スタングレネードでかりんを怯ませてからスタンガンで気絶させて武器を処分して無力化、咲実のPDAを取り返した後にロープかなにかで縛って戦闘禁止エリアに放り込んでおく
両方無理なら上だけでもかまいません <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 18:23:16.05 ID:hdiF6eWI0<> >>540
安価後の状況まで書かれているので、上だけ取ります。
――――――
――――
――
「爆弾を使って、北条と彼らを引き離しましょう」
やはり、ここで北条から咲実のPDAを取り戻さなければならないと感じた。
北条はこちらへ真っ直ぐ向かってきているので、通るであろう場所に爆弾を仕掛けておいた。
「……来ます!」
アンチ探知ソフトを使い、爆弾から離れて遠くから様子を見ていると、腕から血を流している北条が必死に走っていた。
その後ろから遅れて、手塚と高山が追い詰めるようにしてこちらへ近づいてきている。
矢幡は違う方面からじわじわと近づいてきている。
(ここで足止め……いや――)
北条が爆弾が仕掛けられている場所を通り過ぎた後に、スイッチを押そうとした手が不意に止まる。
ここで、手塚と高山を爆弾で“処理”できるのではないだろうか?
そういった黒い感情が、出てきたのだ――
「まて、このクソ餓鬼がァ!」
幸いにも手塚と高山は目の前の北条に集中していて爆弾に気が付いている様子もなかった。
どうする?
>>544
1.手塚と高山が通った瞬間に爆発させる
2.いや、いま爆発して相手の動きを止めよう
3.その他 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 18:24:32.18 ID:3+C8VmWoo<> 1 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 18:24:44.71 ID:SNo5LmWlo<> 1 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/23(木) 18:27:51.73 ID:2cyWei8AO<> 1 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sageの<>2012/08/23(木) 18:30:32.07 ID:hDbJxrGX0<> 1 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 18:57:22.27 ID:hdiF6eWI0<> 「咲実……スタングレネードの準備をしておいて――」
「は、はい!」
咲実が鞄からスタングレネードを取り出している間に、私はスイッチを押すタイミングを少し遅らせた――
「……! 手塚、罠――」
高山が爆弾の存在に気が付いたが、既に時遅し――
轟音と振動と共に、その声はかき消されて――
「うぁ――ッ!」
北条は爆風で突き飛ばされて廊下に転がっていた。
やってしまった――
私は、間接的と言え殺人という犯罪に手を染めてしまったのだ……
「咲実、やっぱり必要なかったみたい」
「はい、分かりました」
咲実はまだ私が2人の足止めをしていると思っているのだろう。
私は、何も言わずに北条のもとへ駆け寄った。
「……ッ!」
「動かないでね?」
廊下に倒れていた北条はピタッと動かなくなり、大人しくなった。
武装解除をしていると、咲実がこちらへ寄ってきていた。
「奈央さん! 速く逃げないと……!」
咲実、ごめん――
「その必要は、ないわ……」
「えっ……?」
煙が薄らと晴れていくと、咲実は驚嘆の顔を浮かべてサッと“ソレ”から目を逸らした。
北条の手に手錠をかけて、拘束するとその場に座らせた。
「……北条、悪いけど咲実のPDAを返して貰うわね」
「……勝手にもっていくがいいさ! どうせ私はもう殺されるんだからな……!」
北条のポケットからQのPDAを取り出す。
「咲実……ほら、受け取って」
「……はい」
咲実は暗い表情をして、そのPDAを受け取る。
「北条の解除条件は何?」
「……私は“K”。PDAを5個集める事さ」
「いま、何個集めたの?」
「……3つ」
「そう……だったら、手塚と高山のPDAのどちらかが生き残っていたら条件が達成されるわね」
「なっ……あんた、何言ってんだ!?」
「勘違いしないで。私は文香さんの代わりをしているだけよ……」
そう、文香さんだったらきっと彼女のことをも助けたはずだ。
だから、私はその真似事をやっているだけであって、これっぽっちも北条のことを助けようという気は無かった。 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 19:03:01.51 ID:hdiF6eWI0<> 咲実に北条のことを任せて、惨事の場所へ近づく。
「…………ウゥ。テ、メェ……コロ、シテヤ、ル……!」
「まだ、生きていたのね……」
手塚が全身を血だらけにしながらも、ギロリとこちらを睨んでいる。
「ガハッ……!」
手塚は大量に血を吐きながらも立ち上がろうともがき苦しんでいた。
「いますぐ、楽にしてあげるわ――」
悪党の台詞のようなものを吐いて、手塚に銃弾を1発打ちこむ。
「…………ク、ソ、ガ――」
手塚は最後まで私を睨み続けながら、目の色を失った。
(……さて、PDAを探さないと)
不快な臭いを我慢しながら彼らのPDAを探す。
PDAの安否は?
【コンマ判定(1個↓)】
00〜20 起動している
21〜99 壊れている <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 19:04:02.15 ID:3+C8VmWoo<> それ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/23(木) 19:04:19.96 ID:YHJ1qoRI0<> 無事 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)<>sage<>2012/08/23(木) 19:04:35.00 ID:CEIvq9u+0<> ナイス <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/23(木) 19:04:51.83 ID:YHJ1qoRI0<> GJ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/23(木) 19:06:23.24 ID:2cyWei8AO<> >>548
よし!これでもう生き残りの四人全員ゲームクリア可能だ!
しかし高山さんの不遇は泣きたくなるレベルだな、本当に <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 19:07:23.00 ID:3+C8VmWoo<> 我ながらびっくり <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/23(木) 19:20:29.29 ID:V7G6vo430<> >>548の運に驚き
>>552の戦略の組み立てに驚き
正直賞賛以上の感情だ、いい意味でとんでもない人たちだな
<>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 19:33:51.91 ID:hdiF6eWI0<> (……まさか、起動しているなんてね)
奇跡的に両者のPDAは壊れることなく起動していた。
目黒はそれを取って、北条のもとへ歩いていく。
「運が良くて良かったわね?」
そう言いながら北条の首輪に残り2つのPDAを挿入して、最後に北条のPDAを挿入した――
『おめでとうございます、あなたは首輪の解除条件を満たしました――』
淡々とした機械音声が流れて、あっさり首輪が外れた。
「わ、私を助けてなんのメリットがあるのさ……! 私はアンタを襲ったんだぞ!?」
北条は相変わらず助けられた事が信じられないという顔をして、咲実のほうをみていた。
「……どうしてでしょうか。でも、出来るだけ多くの人たちが生きて帰った方が良いと思います」
咲実は笑顔で北条の方を見る。
「……わけが分からないよ! どうして、助けるの? どうして、どうして……う、うわああああぁぁぁん!」
北条は錯乱して大声で泣き始めた。
彼女なりに何かを抱えているようだったので、何も言わずに目黒は放って置いた。
「……矢幡さん、もう私たちは争う必要が無いわ」
そう言うと、廊下から矢幡さんがゆっくりと歩いてきた。
「……そうね。もう、このゲームは終わったわ」
矢幡さんにQとJOKER意外のPDA全て渡す。
「……JOKERは――」
「私のPDAがJOKERなの。だから、大丈夫よ」
JOKERという画面を見せると矢幡さんは迷いなくPDAを破壊し始めた。
御剣君のA、北条のK、手塚の10、そして高山の2が破壊された。
と、いうことは誰かひとりを矢幡さんは殺害したという事なのだろう。
まあ、もはやここまでくればどうでも良い事なのだが――
「……さて、あとは待つだけね」
「はい……」
目黒の首輪が外れるまであと4時間もないくらいである。
しかし、そのようなことをしなくてもいいようだった。
『これ以上戦闘が行われず、このまま生存しているプレイヤーすべての首輪が解除されると判断されたため、全員の首輪を解除します――』
なかなか気を使ってくれる主催者だな、と思っている内に首輪が外れた。
「……奈央さん」
「うん……」
「奈央さん、私たち……私たち…………ッ!」
「うん……私たちは勝ったんだよ」
泣いている咲実を思いっきり抱いてやる。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/23(木) 19:38:03.99 ID:2cyWei8AO<> 郷田がなにも仕掛けてこないって事はどうやら観客も満足出来るゲームに仕上がったみたいだな
考えたら結局死んだのは男連中だけか <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/23(木) 19:42:14.31 ID:V7G6vo430<> 5人も生き残った
これ以上のハッピーエンドを求めたらバチがあたるな
みんなよくがんばった <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/23(木) 19:44:55.87 ID:YHJ1qoRI0<> 渚と郷田抜かして2〜3人生き残ればいい方なのにな
良かったよ、本当に <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/23(木) 19:48:03.38 ID:2cyWei8AO<> 後は【姫】って呼ばれてる優希も生き残った……というか回収されてるだろうし推定8人生存って事になるわけだ <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 20:01:00.63 ID:hdiF6eWI0<> 「な、何……!?」
突然、白い煙の様なものが辺り一面を覆い尽くした。
「……奈央、さん。これって…………」
「分から、ない――」
尋常ではない睡魔が襲いかかってくる。
眠ってはいけない、そう思いながら目黒は目を閉じている咲実を抱きかかえていたが……いつの間にか意識が無くなっていた――
――
――――
――――――
『姉ちゃん…………父さんと、母さんは?』
『…………』
『ねぇ……何か、答えてよ…………ッ!』
『……ごめん。ごめんね、亮――』
『…………ッ! うぅ……うわあああああぁあぁぁぁん!!』
『お姉ちゃんが……お姉ちゃんが、ずっと傍にいるから……。お姉ちゃんだけは亮のこと、絶対に置いて行かない、から…………ッ!』
『……ねぇ、ちゃん! 姉、ちゃん……姉ちゃん!』
『うん……うん、私が、居るから、大丈夫――』
『…………姉ちゃん――』
私の唯一の、家族――
――――――
――――
―― <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 20:02:37.68 ID:hdiF6eWI0<> 「――奈央さん!」
「んん……」
夢を見ていた――
目を覚ますとそこにいたのは亮では無く、咲実だった。
「奈央さん、私たち帰ってこれたみたいです!」
「え……?」
起きると、高級ホテルのような一室のベッドに私は寝ていた。
そうか、私たちはゲームで見事勝利することが出来たのだ――
「そういえば……文香さんは?」
ふと、一緒に勝ち残った文香さんが居ない事に気が付く。
「…………文香さんは、私が起きた時には既にいませんでした」
「なん、で……?」
どうして、文香さんが居ないのだ。
戦闘禁止エリアにずっといたのだから、どう考えても死ぬはずがないというのに――
「もし、かしたら……他、の場所にいるのか、もしれません……よ?」
咲実は泣いている姿を見て、私も自然と涙が流れた。
「どう、して……ッ!」
確かに、矢幡さんや北条、その他生き残っているであろうプレイヤーがいないことから、文香さんも別の場所にいるのかもしれない。
しかし、咲実と私が一緒の部屋にいる時点で彼女が生きているという可能性は――
「……ッ…………ッ! ふみ、か、さん……文香さん…………ッ!」
私は、涙が枯れてもずっと泣き続けた――
――――――
――――
――
シークレットゲーム -目黒奈央編- END <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 20:05:59.69 ID:X5YaWbbIO<> 文香死亡か…戦闘禁止エリアにいたが失血死ってとこか? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 20:07:01.17 ID:a2Jn+qxpo<> 参加者でない人間に消されてしまったのかもしれない <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/23(木) 20:09:33.85 ID:V7G6vo430<> EP3でもエピローグ居なかったし、しょうがないのかな
姫様を早めに確保するしか、方法ないのかもしれない <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/23(木) 20:12:07.25 ID:2cyWei8AO<> エピソード2の郷田みたいにただ姿を消したんじゃないのか?
一応文香さんも表の世界じゃ生きていけない人だし、下手すればエースの戦いに二人が巻き込まれるかもしれないわけだし <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)<>sage<>2012/08/23(木) 20:16:35.29 ID:CEIvq9u+0<> 乙です
いいエンドを迎えられたと思います <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/23(木) 20:18:58.49 ID:V7G6vo430<> >>565
その可能性もあるな、とりあえずこの物語のエピローグを待とうか
エピローグって書いてないし <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 20:25:00.07 ID:hdiF6eWI0<> 【エピローグ】
あのゲームから、しばらく時間が経った。
「亮、受験票とか忘れてない?」
「大丈夫だよ、姉ちゃん! それじゃ、行ってきます!」
「うん、気を付けていってらっしゃい!」
結局ゲームが終わってから病院で検査や手術などを受ける羽目になり、家に帰るまで1週間くらい要してしまった。
県外の病院だったため亮は私の元へ来る事は出来ず、ずっと電話でやり取りをしていた。
そして、ようやく家に帰ってくると顔をくしゃくしゃにして大泣きした亮が、私に飛びついてきたのだった。
(……亮、大丈夫かな)
私たちはいま、手に入れた賞金で少しだけ裕福な生活をしている。
とはいってもダメ人間にならないために、まだ工場現場でアルバイトをしているのだが――
(はぁ……休みって、何もやることないのよね……)
咲実とはいまもたまに連絡を取っている。
他の生き残ったプレイヤーがどうなったかは全く分からない。
賞金が3.33億であることから、生き残ったのは6人。
私と咲実、矢幡さん、北条の4人のほかに2人誰かが生き残ったという事が分かる。
(そうだ、ショッピングへ行こう……!)
結局、文香さんの消息は分からない。
いまでも、あの人の明るいニカッとした笑顔がハッキリと記憶に残っている――
「文香さん……約束、したじゃないですか」
『そうだ、このゲームをクリアしたら、一緒にショッピングへ行きましょ……? 年の近い友達……少ないから――』
「私、楽しみに、してたんですよ……?」
いまでも、文香さんが突然ひっそりと現れるのではないか、と思っている。
でも、現実はそんなに甘くは無かった――
――――――
――――
―― <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 20:45:30.02 ID:hdiF6eWI0<> 「姉ちゃん、ただいま!」
「おかえり、受験どうだった?」
「うーん、まあまあ、かな……」
「もう、どっちなのよ」
「わ、分からないよ……」
「ま、受験ってそんなものよね。さて、これから晩御飯作るから、今日は早めにお風呂入っちゃいなさいよ」
「はーい」
こんな風に、私たちは幸せな生活を送っている。
これからもずっと……続くのだろう。
〜♪
「……はーい」
チャイムが鳴ったため、扉を開ける。
「宅急便です」
「はい、ちょっと判子取ってきますね」
「いえ、この商品は受け取ってもらった後、すぐに回収させてもらいますから」
「……ん?」
どういうことだ、と不審に思いながら彼の持つICレコーダーを再生する――
『奈央、久し振りね。
あなたがこれを見ているという事は、私はこの世にはもういないということになるわね。
ごめんなさい、私は奈央との約束を破ってしまったわ……。でも、私にはこのゲームでやるべきことがあったの。
だから、これだけはいくら奈央との約束があっても譲ることが出来なかったの。
勝手な人でごめんなさいね。でも、ショッピングには本当に一緒に行きたかったな……。
さあ、時間ももう無いしこれでお別れになるわね。』
それじゃ、また会えることを信じて――
「文香、さん……! あ、ちょっと!」
余韻に浸る事もなく、謎の配達員はICレコーダーをを回収して走ってどこかへ行ってしまった。
そうか――文香さんは決して無駄死にしたわけではなかったのだ。
何か使命を持ってあのゲームに参加して、そして自分の命を以てして、やり遂げたのだ……
「ねーちゃーん、石鹸とってー!」
「……っ、はーい、ちょっとまってねー!」
私は涙を拭って、亮に石鹸を私に行くために風呂の扉を開けた。
「ちょ、そこに置いておくだけでいいから!」
「なによーいいじゃない姉弟なんだからー」
「い、いいから!」
「はいはい、ここに置いておくわね」
全く可愛がりのある弟だ、とニヤニヤしながら晩御飯を作る―― <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 20:50:50.60 ID:hdiF6eWI0<> 「姉ちゃん、今日の晩御飯なに?」
「んー? なんだと思う?」
文香さん、あなたのおかげで私はこうして亮と幸せな生活を送れています。
「えっと……焼肉、とか?」
あの時、あなたと会わなければ私はきっとあの冷たい建物で一人死んでいたのでしょう。
「違うわよー」
「もう、もったいぶらないで教えてよ!」
私も文香さんのような人間になるようにします。
「今日は亮の好きなハンバーグよ!」
だから、ずっと私のことを見ていてください。
「やった、ハンバーグだ!」
文香さん、ありがとう――
――――――――
――――――
――――
――
END....... <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/23(木) 20:53:43.93 ID:VA+xCKl80<> 乙! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/23(木) 20:54:10.72 ID:YHJ1qoRI0<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 20:54:56.07 ID:3+C8VmWoo<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/23(木) 20:55:33.30 ID:2cyWei8AO<> これはつまりあれか、文香さんを助けたかったらそれこそ御剣レベルの強運が必要ってわけか <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 20:55:46.72 ID:X5YaWbbIO<> 乙
使命って何だったんだろーな
何処かでこのゲームのこと知ってたんかね? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/23(木) 21:04:31.53 ID:V7G6vo430<> >>575
シークレットゲームをぜひ買ってプレイしよう!(ステマ)
主乙でした! <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 21:11:09.48 ID:hdiF6eWI0<> これでようやく一区切りつきましたね。
目黒奈央編についてですが……
解除条件がかなり簡単だと思ったのですが、インストールが2回までという絶妙な縛りがかなりいい味を出していたと思います。(この話ではあまり問題とはなりませんでしたが)
結局生き残ったのは女性だけと言うなんとも言えない結果になりましたが、よくよく考えたら男性陣でまとも?な人間が御剣しかいないという……。
何はともあれゲームクリアできて良かったと思います。
文香さん生存ENDにしようかと思ったんですが、彼女の性質を考えるとそれは無いなと思ったのでこういう結末になってしまいました。
あとは余談なのですが……
細川忍、目黒奈央、と結構まともな人間が主人公だったのですが、今後はもっとサイコパスな主人公とかやってみたいな、と思いました。
と言うわけで……まだ、続けますか?
>>578-582 の多数決 はい・いいえ で。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 21:12:04.29 ID:3+C8VmWoo<> はい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 21:12:27.38 ID:X5YaWbbIO<> はい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/23(木) 21:13:02.24 ID:2cyWei8AO<> はい
実は既に次のPDAの解除条件とか考え始めてたりする <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 21:14:16.74 ID:X5YaWbbIO<> >>576
ダメだ殆ど忘れてる…
もっかいやってくるわ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/23(木) 21:15:01.05 ID:wM288NkD0<> はい <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 21:17:42.99 ID:hdiF6eWI0<> 全会一致なので続けます。
ただ、ご飯休憩してから始めようと思います。
今度は、主人公の細かい設定まで決めて行こうかと思っています。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/23(木) 21:19:44.49 ID:V7G6vo430<> >>577
本人としてはぬるすぎるかもと心配でしたが、主が良かったなら何よりです
狂った主人公もいいと思いますよー <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 21:52:11.34 ID:hdiF6eWI0<> 【???】
「こんにちは。おや……またゲームを見に来たんですか?」
「前回のゲームは生存者が多すぎた、と。それは申し訳ありませんね」
「とは言っても、数多の中から良いものを選ぶのは私も骨が折れますので、今回もランダムということでいいでしょうか?」
「まあまあ、そう焦らずに……。そうだ、最近行われたものと、10年前のもの、どちらがいいですか?」
>>589
1.シークレットゲーム -KILLER QUEEN- の世界(今まで通り)
2.シークレットゲーム CODE:Revise の世界(色々うろ覚えのため、どうなるかわかりません)
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 21:53:15.73 ID:YHJ1qoRI0<> 未プレイだが2だ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 21:54:48.54 ID:SNo5LmWlo<> 1
なお無事にクリアできたか。乙! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/08/23(木) 21:59:45.15 ID:wla0lOiI0<> 1 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/23(木) 22:01:53.81 ID:2cyWei8AO<> 1しかわからないので1 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2012/08/23(木) 22:06:37.94 ID:G8bIww9so<> 手塚と組む話とか見てみたい <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 22:11:56.30 ID:hdiF6eWI0<> 「まあ、最近の物のほうがクオリティが高いですからね(安心)」
「それでは、言った通り適当に選びますね……」
・主人公
年齢・性別 >>594
職業>>597
性格>>600
特徴>>603
そぐわないものは1個下で <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2012/08/23(木) 22:12:28.78 ID:G8bIww9so<> 24♂ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/23(木) 22:12:38.98 ID:YHJ1qoRI0<> 男 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/23(木) 22:12:57.39 ID:2cyWei8AO<> 男 28 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/23(木) 22:13:45.50 ID:YHJ1qoRI0<> フリーター <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2012/08/23(木) 22:13:48.31 ID:G8bIww9so<> IT系 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 22:14:06.25 ID:9HqgbFCCo<> ヤの付く自由業 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/23(木) 22:15:11.32 ID:YHJ1qoRI0<> 冷徹無慈悲 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2012/08/23(木) 22:15:33.92 ID:G8bIww9so<> 人情に厚くやさしい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/23(木) 22:15:45.50 ID:2cyWei8AO<> 普段は人が良い好人物だが裏では人の命を何とも思っていない
する必要があるなら徹底的に殺しを選択する <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/23(木) 22:16:54.64 ID:YHJ1qoRI0<> 短髪黒髪 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2012/08/23(木) 22:17:34.15 ID:G8bIww9so<> 片足義足 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 22:18:03.96 ID:9HqgbFCCo<> 筋肉質 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/23(木) 22:18:44.72 ID:V7G6vo430<> 伊達眼鏡でとにかく地味 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2012/08/23(木) 22:19:18.42 ID:G8bIww9so<> こえーよ主人公あるまじきだよ…
でも期待 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 22:26:47.10 ID:hdiF6eWI0<> 性別:男
年齢;28歳
職業:自由業(仮)
性格:表→良い人 裏→悪い人
特徴:筋肉質
=完全にヤクザ
次に主人公の詳細
名前>>609
家族>>612
趣味>>615
得意な事>>618
他に決めるべきことあれば、教えてください。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/08/23(木) 22:27:34.84 ID:392PzidWo<> ksk <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 22:28:01.86 ID:X5YaWbbIO<> ksk <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/23(木) 22:28:08.23 ID:2LkaTAkUo<> 梶前 良介 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/23(木) 22:28:50.04 ID:2cyWei8AO<> 天涯孤独 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 22:29:16.49 ID:lXkdDQi6o<> 安価とかコンマ次第で郷田さん改心ルートとかも有り得るんだろうか? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/23(木) 22:29:17.48 ID:YHJ1qoRI0<> 自分の組が家族 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 22:30:06.11 ID:lXkdDQi6o<> ksk <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/23(木) 22:30:32.47 ID:V7G6vo430<> 拷問 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 22:30:37.09 ID:a2Jn+qxpo<> テトリス <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 22:30:41.38 ID:9HqgbFCCo<> 釣り <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/23(木) 22:31:03.45 ID:2LkaTAkUo<> 料理 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/23(木) 22:31:36.89 ID:YHJ1qoRI0<> 狙撃 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/23(木) 22:31:41.42 ID:V7G6vo430<> チャカ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 22:31:47.28 ID:9HqgbFCCo<> 射撃 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/23(木) 22:33:47.95 ID:2cyWei8AO<> テトリスが趣味の筋肉質のヤクザ…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/08/23(木) 22:36:26.99 ID:392PzidWo<> 趣味と特技がただのおっさんじゃねーか <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 22:37:54.82 ID:hdiF6eWI0<> 性別:男
年齢;28歳
職業:自由業(仮)
性格:表→良い人 裏→悪い人
特徴:筋肉質
名前:梶原良介
家族:組員(独身)
趣味:テトリス
特技:狙撃
「こんな人間をゲームに巻き込んで大丈夫なのか、と? はい、大丈夫ですよ」
「私たちの組織は言わばこの世界の頂点ですからね。暴力団員の一人や二人くらいどうとでもなりますよ」
「それでは、御代を……はい、カードですね」
「ありがとうございました、またのご来店をお待ちしております♪」
――――――――
――――――
――――
―― <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/23(木) 22:38:27.69 ID:V7G6vo430<> >>622
狙撃が得意のおっさんはいないと思うぞ?
テトリス好きなのは逆に人間っぽくて好き
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/23(木) 22:38:31.26 ID:2cyWei8AO<> >>622
狙撃のどこがただのおっさんの特技なんだ…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/08/23(木) 22:39:50.60 ID:392PzidWo<> oh・・・見る安価間違えてた <>
すみません、お腹壊してました ◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 22:50:42.01 ID:hdiF6eWI0<> 「…………」
梶原良介は、目を覚ますと俺は知らない場所に居た。
(誰だ、こんなところへ連れてきたのは……)
知らないうちに他の組の奴らに連れてこられたのだろうか。
「……痛ェ」
そういえば組の下っ端たちと飲みに行って、帰っている時に何者かに襲われたのだった。
「くそが……ぶち殺してやる――」
すぐに扉を開けて襲ってきたやつを片っ端から始末してやろうと俺はすくりと立ち上がる――
〜♪〜♪
「……あん?」
すると、部屋のどこかから電子音が聞こえた。
机を見ると、見覚えのない機械が置いてあったので、俺はそれを手に持つ。
「JOKER……?」
意味がわからないまま、俺は適当に操作を続ける。
解除条件(※殺人が含まれるもの)
>>631
載っていたルール(1、2以外の2つでwikiに載っているものに限る)
>>634 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 22:52:02.89 ID:a2Jn+qxpo<> 既に首輪が解除された人間を三人[ピーーー] <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/23(木) 22:52:34.01 ID:YHJ1qoRI0<> 4名以上を首輪の作動により殺害。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/23(木) 22:53:05.68 ID:V7G6vo430<> 偶数のPDAの所有者のみを2人殺害 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2012/08/23(木) 22:53:27.71 ID:G8bIww9so<> 三つの首輪を破壊 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/23(木) 22:53:31.82 ID:2cyWei8AO<> 首輪の解除条件を満たした人物2名と満たしていない人物1名の殺害 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 22:53:52.54 ID:9HqgbFCCo<> 首輪を解除された人間を2名殺害 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 22:54:10.54 ID:lXkdDQi6o<> 3と5 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/23(木) 22:54:41.45 ID:2cyWei8AO<> 6 8 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/23(木) 22:56:57.72 ID:V7G6vo430<> >>631
これは外した首輪壊しておkだから安価下か? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2012/08/23(木) 22:59:07.44 ID:G8bIww9so<> 首輪7つでどう?
>>636見て緩いと気づいた <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/23(木) 22:59:18.26 ID:2cyWei8AO<> まずいな……こんな血の気の多い人が六時間戦闘禁止ルールを知らないのは致命的すぎる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2012/08/23(木) 23:00:37.63 ID:G8bIww9so<> あ、でも下の方がいいです。はい。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 23:01:24.90 ID:lXkdDQi6o<> 上っ面が良い人なら最初は大丈夫だと思ったんだけどまずかったかな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2012/08/23(木) 23:02:14.81 ID:G8bIww9so<> 最初は半信半疑だろうし大丈夫でない? <>
すみません、お腹壊してました ◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 23:03:47.90 ID:hdiF6eWI0<> >>631に殺害が含まれていないので>>632を採用
(ん……解除条件?)
“首輪の解除条件を満たした人物2名と満たしていない人物1名の殺害”
よく分からないが、俺は物騒なことに巻き込まれたらしい。
首輪と言う単語を見て首に手を当ててみると、確かにそれっぽいものが張り付いている事が分かった。
(……舐めやがって!)
かなり大きな力で引っ張ってみたが、これを外すには自分の首をもがなければならないと悟った。
つまり、このつまらないゲームとやらに参加しなくてはならないという事である。
ルールは共通の1と2、そして3と5だった。
どうやらこの建物から逃げることは出来ず、解除条件も自分ものでなければいけないらしい。
「ハァ……」
俺は一旦頭を冷やすために一服した。
さて、どうしようか?
>>644 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 23:04:51.93 ID:9HqgbFCCo<> とりあえず周囲の探索 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/23(木) 23:05:58.22 ID:2cyWei8AO<> >>643
<>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 23:12:45.47 ID:hdiF6eWI0<> (まあ、止まっててもしょうがないわな……)
煙草の火を消して扉を開けて外に出る。
すると、長い廊下にたくさんの扉……と頭が痛くなる光景が広がっていた。
(地図は……? なんだ、使い物にならねぇな――)
地図を見ても迷路のようなものが載っているだけで、自分がどこにいるか見当もつかなかった。
(しょうがねぇ……歩くか――)
俺は溜息をつきながら、適当に歩き始めた……。
――――――
――――
――
誰かに出会う……?
【コンマ判定>>648】
00〜50 誰とも出会わない
51〜99 >>648と出会う
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2012/08/23(木) 23:15:58.12 ID:G8bIww9so<> こい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/23(木) 23:16:10.05 ID:2LkaTAkUo<> 色条優希 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/23(木) 23:16:16.10 ID:YHJ1qoRI0<> 綺堂渚 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/23(木) 23:16:17.16 ID:2cyWei8AO<> 出会うなら高山さん <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 23:22:22.47 ID:hdiF6eWI0<> 【コンマ判定>>648 10→誰とも出会わない】
しばらく歩いてみたが、見つかったのは携帯食料と水だけだった。
(こんな広い建物でたったの14人なんて、会えんのか……?)
見るとこの馬鹿に広い建物はなんと6階建てだったのだ。
そうとうな偶然が無ければ誰かに出会うことなどできないだろう……。
(しょうがねぇが、もう少し歩くか……)
俺は再び歩き始めた……。
【コンマ判定>>653】
00〜50 誰とも出会わない
51〜99 >>653と出会う <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/23(木) 23:23:30.92 ID:YHJ1qoRI0<> 手塚義光 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 23:23:42.19 ID:X5YaWbbIO<> >>651
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/08/23(木) 23:25:30.49 ID:wla0lOiI0<> 高山 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 23:33:39.99 ID:hdiF6eWI0<> (ん……誰かいるな)
歩いていると、廊下の向こう側に人の姿が見えた。
向こうもこちらの存在に気が付いたのか、ゆっくりとこちらへ歩いてくる。
「君も、このゲームのプレイヤーか?」
俺はいつもの営業スマイルで近づく男に話しかけた。
「ああ、そうだ。アンタも?」
「そうだね。俺は梶原良介、自由業をやってるよ」
「俺は高山浩太、フリーターだ」
自分より頭半分くらい背の低い高山は、常に冷静な顔をしてこちらを見ている。
(こいつ……)
なかなかできる人間だと判断した俺は、常に警戒を解かずに彼に接した――
――――――
――――
――
高山が持っていたルールは?
>>656(2つ) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2012/08/23(木) 23:34:50.51 ID:G8bIww9so<> 5,6 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/23(木) 23:36:07.65 ID:YHJ1qoRI0<> 58 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage <>2012/08/23(木) 23:36:41.51 ID:V7G6vo430<> >>653はコンマ49なんだが・・・
出会わないぞ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/23(木) 23:37:59.77 ID:YHJ1qoRI0<> >>653のコンマ49で出会ってなくね? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/23(木) 23:42:24.76 ID:aRVElnZzo<> しゃあない <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 23:47:47.32 ID:hdiF6eWI0<> すみません、見間違えました。
>>654を修正します……
ルールや高山に出会ったというのは無しの方向でお願いします。
――――――
――――
――
ゲーム開始から3時間――
結局俺は誰とも出会わなかった。
それに対する苛立ちが募ってくる。
持っていた煙草は無くなり、建物にあったものを吸っているが、どれも若干湿気ていた。
「…………チッ」
苛立ちを抑える存在のはずの煙草が、更なる苛立ちを呼び、俺はずっと歯ぎしりを立てていた――
「ん……なんだ!?」
その瞬間、少し遠くから轟音が聞こえた。
恐らくは誰かが居るのだろうと思い、俺は音が聞こえた方向へ走って行った――
――――――
――――
――
そこにいたのは?
【コンマ判定】
死体
>>651
00〜30 漆山
31〜60 北条
61〜90 長沢
91〜99 郷田
居た人
>>652
00〜40 色条
41〜80 矢幡
81〜99 御剣 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 23:48:18.55 ID:a2Jn+qxpo<> あ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage <>2012/08/23(木) 23:49:30.39 ID:V7G6vo430<> ・・・主さん、今日は休んだらどうですか?
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/23(木) 23:49:31.92 ID:2cyWei8AO<> >>1、コンマが過去ですよ <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/23(木) 23:52:49.24 ID:hdiF6eWI0<> なんどもすみません……今後は無いように気を付けますので許してください。
そこにいたのは?
【コンマ判定】
死体
>>666
00〜30 漆山
31〜60 北条
61〜90 長沢
91〜99 郷田
居た人
>>667
00〜40 色条
41〜80 矢幡
81〜99 御剣 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/23(木) 23:53:14.92 ID:a2Jn+qxpo<> あ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/23(木) 23:53:22.43 ID:YHJ1qoRI0<> そ〜い <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/23(木) 23:54:06.19 ID:2cyWei8AO<> はいよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage <>2012/08/23(木) 23:54:16.50 ID:V7G6vo430<> ・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/23(木) 23:56:27.05 ID:2cyWei8AO<> かりんと優希か
原作じゃかりんは優希には妹を思い出して手を出せないって言ってたから、つまりこれは…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/23(木) 23:58:38.38 ID:YHJ1qoRI0<> 結局変わらんかったのか <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage <>2012/08/23(木) 23:59:29.25 ID:V7G6vo430<> 罠に引っかかって死亡かな
キラークイーンでもないし <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/24(金) 00:12:14.45 ID:zIW1Ee7n0<> 【コンマ判定>>666 43→北条 >>667 19→色条】
「ん……あれは――」
遠く見えたのは、廊下の色にはそぐわない赤色だった。
そこに2人の人影が見える。
「かりん、お姉ちゃん……! お姉ちゃん……ッ!」
「ゆう、き……無事か?」
「う、ん……お姉ちゃんが、助けてくれた、から……!」
「そっか……よか、った…………」
血だらけになりながらも、まだ幼い少女は血まみれの中学生くらいの少女に必死に話しかけていた。
「惨いことしやがる……」
少女の右手が肩から切断されていた。
床に転がっている人には到底持てそうにない大きな斧が、容赦無く彼女に振りかざされたのだろう。
(罠、か……)
画面には、“罠:人斬り大斧”などというふざけた名称が書かれていた。
「…………お姉ちゃん? お姉ちゃん! ……いや、いやああああぁぁぁぁ!!!!」
少女は大量出血により息を引き取ってしまったようだ。
大人子供関係なく巻き込んでいるこのゲームの主催者に俺は尋常ではない殺意が湧いていた。
「……おい」
「……ひぅ、えぐっ…………うぅ…………」
「おい!」
ずっと泣いている幼女に、俺は喝を入れるようにして怒鳴った。
「……ッ! お、おじさん……だ、誰?」
「いいから、そこの部屋で血とか落として来るんだ。替えの服があったら着替えてこい……」
「……う、うん」
幼女は目を拭いながら、部屋に入っていく。
さて、彼女のPDAは……
【コンマ判定(1個↓)】
00〜80 起動している
81〜99 壊れている
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<><>2012/08/24(金) 00:13:24.12 ID:ye56e8eB0<> あ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage <>2012/08/24(金) 00:19:00.87 ID:ye56e8eB0<> >>672
大人子供関係なく〜
人の命を何とも思っていない人間にしては良心があるんだな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/24(金) 00:19:36.27 ID:aLzXvK+AO<> はてさて生き残れはしたけど人を殺した前回と誰かを守って命を落とした今回……かりんにとってはどっちが幸せだったんだろうな <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/24(金) 00:25:04.09 ID:zIW1Ee7n0<> >>674
主に、子供を巻き込んでいることに憎悪している、ということです。
【コンマ判定>>673 12→起動している】
彼女のポケットから、PDAを取り出すとちゃんと起動していた。
(よし、とりあえず回収だな)
血生臭い臭いが不快であったため、幼女が入って行った部屋にすぐさま入った。
「…………うぅ」
幼女は彼女が目の間で死んだのがよほどショックだったのだろう、ベッドのシーツに丸まって泣いていた。
ベッドの横には血で染まったワンピースが脱ぎ捨てられており、恐らくダンボール箱にあった服に着替えたのだろう。
「いつまでも泣いててもしょうがないだろう?」
幼女に話しかけながら手に入れたPDAを確認する。
“K”PDAを5台以上収集する。手段は問わない。
これが彼女の解除条件だったようである。
このPDAにあったルールは?(2つ)
※ルール8以外
>>678
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/24(金) 00:30:33.15 ID:aLzXvK+AO<> 6.9
たぶんかりんのPDAって20億の事は必ず入ってる気がする <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/24(金) 00:30:38.84 ID:8atVTXQgo<> 6と9 <>
名無しNIPPER<>sage<>2012/08/24(金) 00:30:40.25 ID:Vb8NgQFd0<> 7、9 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage <>2012/08/24(金) 00:32:24.06 ID:ye56e8eB0<> 7,8 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/24(金) 00:42:43.79 ID:zIW1Ee7n0<> 載っていたのはルール6と9だった。
賞金が20億で山分けというのはまあいいとして、他のプレイヤーの解除条件が分かるというのはありがたい事だった。
(2と6が敵対関係となりそうだな)
JOKERのPDAを求めているプレイヤーが2人いるらしい。
偽装という単語が気になったので、自分のPDAを弄ってみると他の番号に変えることが出来た。
ためしにいま手持ちにあるKにしてみると、見事そっくりに変化をした。
(ん……?)
偽装を解こうとしたのだが、PDAは反応しなかった。
よく分からないが、何か制限にひっかかっているということなのだろう。
まあ、そのことについてもルールに書かれているであろう……。
「……おい、そろそろ起きるんだ」
幼女がくるまっているシーツをはがすと、いつの間にか寝ていた――
「……よし」
俺は溜息をつきながら彼女が寝ているベッドに腰掛けた。
そして、幼女のポケットに入っているPDAを勝手に取り出して確かめた。
“9”自分以外の全参加者の死亡。手段は問わない。
「おいおい、何考えてんだ……」
こんな幼女に皆殺しの解除条件を与えるとは、主催者も相当鬼畜な事をするものだ。
苦笑しながら俺は引き続きルールを確認する。
幼女のPDAにはいっていたルールは?(2つ)
>>683
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/24(金) 00:44:45.95 ID:zdjsxYEoo<> 4,7 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/24(金) 00:45:48.90 ID:sSLDQKPQo<> 4,7 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage <>2012/08/24(金) 00:46:22.35 ID:ye56e8eB0<> 4,8 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/24(金) 01:01:43.12 ID:zIW1Ee7n0<> 入っていたのはルール4と7。
ルール4にはJOKERが特異であるということと、偽装の条件が載っていた。
ルール7には戦闘禁止エリアという新しい単語が載っていた。
(迂闊に攻撃するのは危険ってことだな……)
取りあえず戦闘禁止エリアというものがよく分からないため、それが判明するまでは戦闘行為は控えるべきだという結論に至った。
「……んん」
そうこうしている内に幼女が起きそうだったので、ひっそりとポケットにPDAを戻しておいた。
「お嬢ちゃん、名前は?」
「わ、私は……色条優希、です」
「優希か、良い名前だ。俺は梶原良介、よろしく」
サッと出した手を、色条は戸惑いながらも弱く握ってきた。
「……あの娘は、罠にかかったんだろう?」
「うん……かりんお姉ちゃんは、私を庇って…………」
どうやらあの少女は“かりん”というらしい。まあ、もう死んでいるのでどうでもいいのだが。
「そうか。……このゲームの事については分かっているのか?」
「ううん……どうすればいいか分からない、の」
恐らく自分の解除条件ですら、まだ気が付いていないのだろう。
なんとも愚かしい事だ、と俺は苦笑しながら煙草を吸おうとしたが、子供が近くに居るので止めた。
「まあ……かりんはもう戻ってこない。このゲームに参加している以上、ああいう事になるのは分かっただろ?」
「…………」
色条は無言で頷き、少し目じりに涙をためる。
「俺はもう行くが……お嬢ちゃんはどうする?」
正直、彼女のPDAを奪ったままにしておけばよかったと思った。
なに馬鹿正直に手元に帰しているのだ……と我ながら嫌気がさす。
「……ついて、いく」
色条は小さく声を漏らした。
「そうかい。それじゃ、行くぞ――」
一応気を利かせて、かりんの死体が見えない所から俺は部屋をでた……。
――――――
――――
――
今日はここら辺で終わります。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/24(金) 01:05:11.57 ID:zdjsxYEoo<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage <>2012/08/24(金) 01:09:05.06 ID:ye56e8eB0<> 乙でした <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/24(金) 01:11:39.78 ID:u1FgvieIO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/24(金) 01:13:11.64 ID:sSLDQKPQo<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/24(金) 01:22:51.31 ID:aLzXvK+AO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/24(金) 01:55:18.75 ID:tttL9nt60<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/24(金) 03:47:14.98 ID:zYidMCVF0<> 追いついた
そして乙 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/24(金) 16:17:22.06 ID:zIW1Ee7n0<> 色条と歩き始めて1時間――
子供の歩く速度に合わせると、非常に進むのが遅く感じた。
「……どうした、疲れたのか?」
「うん……お腹、空いたの」
色条は床にぺたりと座り込んで一向に動く気配を見せなかった。
「ハァ……少し、休憩するか」
俺は鞄から携帯食料を取り出して、彼女の隣に座りこむ。
「……おじさん、なんでスーツなのに白いの?」
「ん……? 俺は自由業だから、服装なんて何でもいいんだよ」
「じゆーぎょー……?」
「……まあ、お嬢ちゃんには分からないか」
「私はお嬢ちゃんじゃないよ! ちゃんと優希、って呼んでよね!」
「いや、俺から見れば、お前はどう見てもお嬢ちゃんだよ」
「むー!」
色条は頬を膨らませながら、渡された携帯食料を小さな口で食べ始める。
「……おじちゃん、何か面白い事やって!」
「おいおい、俺は君の下僕か何かかい?」
「じゃあ肩車!」
「ハァ……俺はお前の親父かよ」
そういってポケットから携帯電話を取り出して、テトリスのゲームを起動させる。
「あ、これ私やったことあるよ!」
「そうか。ちょっと俺は休憩するから、それでもやってな――」
そういって色条から少し離れて煙草を吸い始める。
「あー、煙草は駄目なんだよ? 体、病気になっちゃうし」
「しょうがないさ。もう、生活の一部に成っちまってるからな……」
「もー、後から後悔しても知らないよー?」
色条の忠告を無視して俺は一服した。
彼女の人懐っこさには、少しウンザリするものがある。
どうして見覚えのない大人の男を、警戒しないのだろうか。
あまりに無防備すぎて、こちらが心配してしまうほどにおかしかった……
(もう、置いていくか……?)
正直、彼女を連れていく事にメリットを感じなかった。
俺は煙草の火を消して、テトリスに夢中になっている色条のほうを見た。
どうする?
>>695
1.色条を置いていく
2.まだ色条を連れて行く
3.色条にこれからどうするか、ためしに聞いてみる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/24(金) 16:18:18.18 ID:8/ykT0k8o<> 2 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/24(金) 16:22:09.73 ID:GQdCdgh2o<> 3 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/24(金) 16:59:38.47 ID:zIW1Ee7n0<> 「おい」
「うん、何?」
「これからどうするか、とか考えているのか?」
「……分からないよぉ」
色条は相変わらずテトリスに夢中になっていて、軽く聞き流しているようだった。
「お前は自分の解除条件を知っているのか?」
「……うん」
色条は顔を暗くしながら俯いた。
「お前が生き残るには、少なくとも俺が死なないといけない。これが意味する事が分かるか?」
「うん……」
「じゃあ、どうするんだ? 俺を殺すか?」
「……分からないよ。私だって、色々考えてるけど……分からないの!」
テトリスのカラフルな画面が灰色になるのと同時に、色条は塞ぎこんでしまう。
「こうなっちまった以上、けじめをつけるしかないんだわ。泣いたって、何も解決しやしねぇ」
「おじさんは……意地悪だよぉ…………っ」
「……ったく、しょうがねぇ――」
「わっ……!」
俺は色条を持ち上げて、肩に乗せた。
「もう休憩は終わりだ……行くぞ――」
面倒な奴を抱えてしまったものだ、とため息をつきながら俺は先に進んだ……
――――――
――――
――
この先で出会う人の数は?
【コンマ判定(1個↓)】
00〜30 1人
31〜80 2人
81〜99 3人 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/24(金) 17:00:25.63 ID:ofMTc7BIO<> そい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/24(金) 17:12:23.34 ID:aLzXvK+AO<> なんだかんだで一緒にいるフラグと主人公の改心フラグが建ったし、やっぱり優希はゲームのジョーカーだな
個人的には幼女と大柄な男のコンビは嫌いじゃないから上手くやってってほしいものだね
出会えるのは二人だけどどうするか……理想としては優希のために御剣、咲実か戦闘禁止の間に組んでおきたい手塚、高山なんだけど
<>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/24(金) 17:27:42.70 ID:zIW1Ee7n0<> 【コンマ判定>>697 63→2人】
そこにいたのは?
※1人ずつ
>>700
>>701
被った場合は1個↓ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県)<>sage<>2012/08/24(金) 17:30:45.87 ID:skvpw8iJ0<> 手塚 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/24(金) 17:33:07.94 ID:aLzXvK+AO<> 高山 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/24(金) 17:55:20.32 ID:zIW1Ee7n0<> 「ん……誰かいるな」
色条を肩に乗せたまま歩いていると、2人の人影が見えた。
金髪にハットを被った男と、筋肉質な男2人がこちらに気が付く前に、俺は色条を肩から降ろした。
「おい、アンタらもこのゲームの参加者か?」
「うん、そうだ。お互いにルールを交換しないか?」
「ああ、俺達もそれで困ってたところなんだ――」
2人とも柄が悪そうな感じだったが、戦闘意志は全く無いようだった。
一先ず、近くの部屋で対話をすることになった……
――――――
――――
――
話は難なくすんなりと進んでいった。
色条がずっと俺の後ろで服を掴みながら、彼らから隠れているのが少し気になったくらいである。
金髪の男が手塚義光、そして無駄に体が鍛えられている男が高山浩太である。
2人が煙草を吸い始めようとしていたが、色条の事を考えて止めるように呼びかけると2人とも渋々としまった。
「で、そこの嬢ちゃんは?」
「…………色条、優希」
「どうやら酷く嫌われてしまったようだな……」
どうしてか色条は手塚と高山を酷く恐れているようだった。
どちらかと言えば、恐れるべきは俺だというのに……、と滑稽な光景に思わず苦笑が漏れる。
ルールは一応全部揃った。最後に手に入ったルール8には、ゲーム開始6時間までは全面戦闘禁止エリアであるということが記載されていた。
いまはゲーム開始から5時間が経過しているため、あと1時間もすればほぼ自由に戦闘を行えるという事なのだろう。
「それで、梶原さんはこれからどうすんだ……?」
手塚は意味深な言葉を吐きながら、後ろに隠れている色条と俺を交互に見る。
恐らく、このまま手塚達とついていくか、それとも色条と一緒に行くか、ということを聞いているのだろう。
まあ、彼らから見れば色条は足手まといとなると思ったのだろう。
いや、もしかしたら俺と色条を離して、1人になった色条を狙おうとしているのかもしれない。
「俺は……」
どうする?
>>705
1.色条を置いて手塚達と一緒に行く
2.手塚達とは別れて色条と一緒に行く
3.色条を一緒に連れて行っていいか、と頼んでみる
4.その他
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/24(金) 17:58:52.71 ID:dR2MeKoI0<> 3 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/24(金) 18:05:50.68 ID:D61xLEkZo<> 2 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)<>sage<>2012/08/24(金) 18:07:35.61 ID:QAMVit9AO<> 2 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/24(金) 18:28:38.72 ID:zIW1Ee7n0<> 「俺はこのまま行くことにするよ……」
そういうと手塚は少し意外そうな顔をした。
「……そうかよ。それじゃ俺もそろそろ行くとするか」
てっきり高山と一緒に行くのではないかと考えていたが、どうやら違うらしい。
あくまでルールが全部手に入るまでの同盟のようだった。
高山も特に驚いた表情をすることもなく、手塚が部屋から出ていくのを見ていた。
「良いのか、勝手に行かせて?」
「別に俺たちは組んでいたわけじゃないからな。こうなることは分かっていた」
「そうかい。……よし、お嬢ちゃん、俺達も行くぞ」
「高山のおじさんは、1人でいくの……?」
おじさん、と言われて高山は少し苦い顔をしていた。
「まあ、そういう事になるな」
「だったら、一緒に行こうよ!」
「……お前、2人に怯えてなかったか?」
「手塚のおじさんは怖かったけど……高山のおじさんは怖くないよ?」
ああ、そういうことか。
手塚は確かに目つきが鋭いため、子供から見ればかなり怖い対象になるようだ。
「いや、俺は……」
「駄目……?」
「……まあ、しばらくは良いだろう」
上目遣いの色条に負けた高山が、どうしてかついてくることになった。
「お互い、苦労するなぁ……?」
「全くだ」
高山の方に軽く手を置くと、高山は相変わらずの仏頂面で溜息をつく。
この先、俺達はどうなっていくのだろうか……。
――――――
――――
―― <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/24(金) 18:30:45.14 ID:8atVTXQgo<> 葉月さんと権造も仲間に入れておっさんパーティを作ろう(提案) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/24(金) 18:31:45.20 ID:D61xLEkZo<> 高山さんと一緒かー… <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/24(金) 19:30:32.47 ID:zIW1Ee7n0<> 気が付くとあっという間に戦闘解禁となり、僅かに緊張感が漂ってくる。
高山がツールボックスというものから、GPSのソフトウェアをPDAに導入していたので現在位置を把握できた。
いま目指しているのは階段であり、とりあえず上階へ上がっていこうという方針になった。
「おじさん、テトリスやりたい!」
「いまは休憩時間じゃないだろうが。また後で貸してやるから今は我慢しろ」
「……はーい」
相変わらず緊張感のない奴だ、と思いながら俺は歩き続ける。
勝手に自分の解除条件を読み上げたり、携帯食料をおやつとみなして食べたり、と色々抜けているところが、何を引き起こすか分からない――
「梶原は色条の保護者か何かなのか?」
「いや、まったくの他人なんだがな……」
本当、なんでデスゲームの舞台で父親みたいなことをしなければならないのだろうか。
適当に色条の相手をしつつ、俺は先へ進んだ――
――――――
――――
――
なんだか眠いので、いったん休止します。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/24(金) 19:45:12.25 ID:I3ua8iFIO<> 乙 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/24(金) 22:46:11.68 ID:zIW1Ee7n0<> 2階へ続く階段の手前のホール付近まで辿りついた。
「……誰かいるみたいだな」
階段で待っていたのは3人ものプレイヤーと思われる人物だった。
どうやら向こうもこうしてホールに来る人物を待っていたらしく、ゆっくりとこちらへ近づいてくる。
そこにいた3人は?
【コンマ判定】
>>712
00〜33 御剣
34〜66 陸島
67〜99 葉月
>>713
00〜33 矢幡
34〜66 姫萩
67〜99 郷田
>>714
00〜33 綺堂
34〜66 長沢
66〜99 漆山 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/08/24(金) 22:46:44.70 ID:ZJNyXiM/o<> それ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/24(金) 22:47:26.79 ID:bkXhaL2Zo<> あ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/24(金) 22:51:22.20 ID:VQLbY9Lmo<> い <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/24(金) 23:21:47.61 ID:zIW1Ee7n0<> 【コンマ判定>>712 70→葉月 >>713 79→郷田 >>714 20→綺堂】
そこにいたのは3人の中に色条の様な子供はいなかった。
「あの〜、あなた達もこのゲームのプレイヤーですか〜?」
ゴスロリ?というのかは分からないが、フリルのついた服を着た女性が甘ったるい声でそう聞いてくる。
「ああ、そうだよ。俺は梶原良介、よろしく」
「私は〜綺堂渚と申します〜。渚って呼んでくださいね〜」
綺堂のあとに続いて中年のサラリーマン男性、秘書の様な女性もこちらへ歩いてきた。
(多種多様、ってやつかい……)
集められたプレイヤーは年齢から職業までかなりバラバラであるようだ。
出会って先ずすることといえば自己紹介なので、適当に済ましておくことにしよう――
――――――
――――
――
どうやら、3人ともルールが残念なほどに被っていたらしく、こうして他のプレイヤーを待っていたらしい。
「僕らは、やはりとんでもないゲームに巻き込まれたようだね……」
サラリーマンの男性。葉月克己は苦虫を噛み潰したような顔をしている。
この中では一番の年長だが、あまり頼りなさそうになかった。
「だから言ったでしょう。このゲームは冗談であるはずがありませんわ」
眼鏡をかけている秘書――いや、女社長である郷田真弓は常に冷静な表情を崩していなかった。
「はい、今度は渚お姉ちゃんの番だよ!」
「よ〜し、優希ちゃんに負けないぞ〜!」
「…………」
2人はすぐに打ち解けて、テトリスで一緒にやって楽しんでいた。
綺堂渚については何も言及しないでおこう。
「……ん、高山君? どこにいくのかね?」
「俺はこれから単独行動を取る」
「1人よりも皆で協力したほうが良いわ! そう、お互いにPDAの番号を教え合いましょう?」
「アンタのその考えは軽率だ。ルール9を見ればいかにその提案が現実的でないかが分かるだろう」
「高山君、1人は危険だ! 梶原君も彼を止めてくれ!」
葉月はに協力を要請されたが、どうしようか?
>>718
1.特に引き留める事もなく勝手に行かせる
2.高山に留まるように一声かける
3.この機会乗じて俺も1人で階段を上る
4.その他 <>
名無しNIPPER<>sage<>2012/08/24(金) 23:21:48.13 ID:Vb8NgQFd0<> 優希と文香と郷田が一堂に集うとは <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/08/24(金) 23:24:10.60 ID:ZJNyXiM/o<> 1 <>
名無しNIPPER<>sage<>2012/08/24(金) 23:24:29.55 ID:Vb8NgQFd0<> と思ったら見間違えか
安価なら3で <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 00:17:36.38 ID:Yf/AOc980<> 「……悪いが、俺も1人で行きますわ」
「なっ……梶原君まで!」
こんな大人数でずっと居て不意に裏切りで襲われるかもしれないと考えると、1人になる方が良いだろう。
唖然としている葉月をと郷田を置いて、俺は高山の後から階段を上った。
「ここでお別れだな」
「……次会うときは、お前も敵だ」
「いまから敵でも良いんだぞ?」
「いまは、遠慮しておく――」
高山はほんの少しだけ笑みを見せて廊下を一人で歩いていく。
俺も彼に背を向けて逆側に歩こうとする――
「おじさん、待ってよー!」
振り返ると、色条が階段を駆け上がってきていた。
「どうした、お嬢ちゃん。綺堂と一緒にテトリスやってたんじゃねぇのか?」
「やってた、けど……。そのまま放っていくなんて、ひどいよぉ!」
「あぁん? 向こうには綺堂も葉月さんもいるだろうが。……俺と居るよりかは何倍も安全だろうよ」
「ううん、私はおじさんのほうが良いの!」
全く、どうしてこうも疫病神の様に引っ付いてくるのだろうか……。
「ハァ……もう、勝手にしろ」
「…………うんっ♪」
色条が腕に飛びついてぶら下がろうとしてきたため、体勢が少し崩れる。
彼女に最初に出会ってしまったのが、俺の運の尽きなのだろうか――
「お〜い、待って〜!」
こんな甘ったるい声を出すのはあいつしかいない――
「……なんだ、お前も1人で行くことにしたのか?」
「ううん〜。私も〜良介君についていくよ〜?」
「……なんでそうなるんだ?」
なんなんだこの展開は……。
幼女の御守りに加えて、ほんわか娘の相手もしなければならないというのか。
「優希ちゃんと〜仲良しになったからで〜す♪」
「渚おねえちゃん! よろしくね!」
「はい〜!」
「おい……って…………」
もはや俺にどうこう言う隙は無かった。
(どうしてこうなった……)
俺は頭を抱えながらまっすぐ進んでいった――
――――――
――――
―― <>
名無しNIPPER<>sage<>2012/08/25(土) 00:31:40.52 ID:r++vOA/60<> ある意味予定調和 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/25(土) 00:35:01.24 ID:pfZVc5hIO<> 優希の解除条件どうするんだよ…
渚さんのもあるけど <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 00:37:01.81 ID:Yf/AOc980<> ゲーム開始から8時間――
俺達3人は2階の部屋を探索していた。
色条の移動速度に合わせているために、あまり動くことが出来なかったが、収穫は一応あった。
手に入れたものは?(2つ)
※階数にそぐわないものは、何らかの欠陥やペナルティーが発生します。
>>723
>>724
それぞれ1つずつ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/25(土) 00:38:44.09 ID:pJVnF4/bo<> ボウガン <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/25(土) 00:38:52.76 ID:645wR2bAO<> ツールボックス……地図拡張機能。地図上に部屋の名前を追加表示する <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/25(土) 00:39:15.35 ID:z6l6McRr0<> 拳銃 <>
名無しNIPPER<>sage<>2012/08/25(土) 00:39:53.24 ID:r++vOA/60<> ツール
地図拡張機能 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/25(土) 00:49:43.29 ID:645wR2bAO<> これは優希を守りながら進んであのエクストラゲームを発動させるのが最善かもしれないな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/25(土) 00:56:28.94 ID:BBILXsTB0<> >>727
主人公の性格を吟味してもそれが一番だな、信頼できる家族がいたおかげで良識あってよかった
eo4はほとんど覚えてないから、頼りにさせてもらう <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 01:05:06.82 ID:Yf/AOc980<> 手に入ったのはボウガン(矢5本セット)と、地図拡張機能のツールボックスだった。
子供にも分かるような丁寧な使い方の説明が載っているところから、主催者はこういった武器で俺達に戦闘をさせたいらしい。
また、地図拡張機能は部屋の名称が分かってよかったのだが、高山が抜けたことによりGPSが無いため、一々地図を良く見て行動しなければならなかった。
「優希ちゃんは、なんで良介君のこと、おじさんって呼んでるの〜?」
「んー……。だって、おじさんっぽいんだもん!」
「え〜そうかな〜? お姉さんは、お兄さんだと思うよ〜?」
「お兄さん…………ううん、やっぱりおじさんだよー!」
「……食事中くらい静かにしろよな」
相変わらずの携帯食料に、若干の飽きが出来てきた。
しかし、恐らくこの建物にあるのは同じような食べ物しかないのだろうから、我慢するしかあるまい。
「ほら〜、優希ちゃんがおじさんっていうから怒ったじゃな〜い!」
「え……そ、そう……なの?」
「別に怒ってねぇよ。さっさと食事を済ませて出発するぞ」
おじさんでも、おにいさんでも、なんとでも呼んでくれ、と投げやりに俺は答えた。
真面目に彼女らと話していると疲れるからだ。
「……おじさん、ごめんなさい」
「ん……いや、本当に怒ってねぇんだわ」
「ううん、おじさん、怖い顔してるもん……」
「ハァ……俺、よく真顔が怖いって言われるんだわ――」
そう言って色条の肩をポンと叩いて荷物を整理していく。
「やっぱり、私がついていくのが邪魔なの……?」
「…………勝手にしろっていっただろ」
俺は色条のほうを向かずに白々しく話す。
「……うん、勝手にする!」
色条はお気に入りのポーチに荷物を入れに行ったようだ。
「良介くんは不器用だよね〜?」
「さて、それはどうかな……」
「も〜う、なんで私とちゃんと話してくれないの〜?」
「お前さんの事は、よく分からねぇからな。知らない人間に自分のことをペラペラ話すのは、どうかと思うわ」
「……じゃあ〜これから仲良くなりましょ〜?」
「分かり合えることができたらな……」
正直、綺堂渚という人物がどういう者なのかというのが全くはっきりしなかった。
故に常に観察しているのだが、一向に本性を表そうとはしていなかった。
(まあ、しばらくは様子見だろうな……)
間もなくして、俺達は再び移動を始めた――
――――――
――――
――
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/25(土) 01:14:46.79 ID:645wR2bAO<> 渚がついてきたのは優希が主人公に殺されないか見張るためだろう
一応事前調査では人の命を何とも思っていない悪党のヤクザって事になってるし
まぁ、そんな思惑をよそに主人公は【人の命を何とも思っていない(ただし優希は例外)】になりつつあるんだが
このまま優希と行動すれば渚を本当の意味で仲間にできそうだな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage <>2012/08/25(土) 01:25:26.12 ID:BBILXsTB0<> この状況で一番警戒しなければいけないのは、これまでまったく登場していない分断の罠だな
これに引っかかって優希と主人公が分断されたら、そこで運営につかまり優希退場
主人公が条件を満たさなければならなくなる <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 01:37:18.99 ID:Yf/AOc980<> ゲーム開始から9時間――
手に入ったのは毎度おなじみの携帯食料と水、そしてコンバットナイフだった。
(そろそろ、解除条件について考えてもいいころだな……)
俺の首輪の解除条件は
“首輪の解除条件を満たした人物2名と満たしていない人物1名の殺害”
難易度的に言うと、色条の9の皆殺しの次に難しいものである。
単に3のPDAのように3人殺害するのではなく、条件をみたしているかどうかという縛りが入ってくるのだ。
しかも、解除条件を満たした人物が2名という鬼畜さである。
(俺の手持ちにはJOKERとKのPDAがある……)
よし、と心の中で一喝入れて歩いている足を止める。
「おじさん、どうしたの?」
「俺達はこうして一緒に行動する事になったわけだ。郷田の言葉を借りるわけじゃねぇが……これからはお互いのPDAの番号を教え合って協力しないか?」
「うん、いいよ〜!」
綺堂は何の迷いもなく同意して、ポケットからPDAを取り出した。
「俺のPDAはK。PDAを5つ回収しないといけねぇんだわ。それで、俺はもう知ってるんだが……お嬢ちゃんのPDAは9……条件は皆殺しだ――」
「え……そ、それって……」
綺堂が珍しく困惑した顔をしていた。
まあ、俺も最初このPDAを見た時はそんな顔をした板と思う。
「まあ、何か別の方法で解除するしかないってことだな。あるかは知らないが……で、綺堂のPDAは?」
正規ルート以外で首輪を外す方法をいまここで考えることなんてできないので、さっさと話を進める。
「う、うん……。私のPDAは〜Jです〜」
J――解除条件は“開始から24時間以上行動を共にした人間が2日と23時間時点で生存していること”
まあ、こういう平和的な解除条件でなければ普通は簡単に見せては来ないだろうと思っていた。
取りあえず綺堂を首輪を外すための1つ目の駒として考えることにした。
「綺堂の条件を満たすには、ほぼ最後まで俺やお嬢ちゃんが生き残っていなきゃならないか」
「はい〜。お願いします〜」
俺の首輪を解除するためにも、綺堂の条件を達成させなければならない。
(あと1人駒が欲しいところだな……)
あとはもう1人解除条件が容易な人物と一緒に行動できれば、ほぼ完璧だろう。
2人を殺害し、そしてゲームの途中で解除条件を達成してない人物を殺害できなかったら色条を殺せばいいだけの事――
(まだ焦ることはないか……)
ゲームはまだ始まったばかりである。
じわじわと戦略を練っていけば、きっと首輪を外すことが出来るだろう……
――――――
――――
―― <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 01:47:09.57 ID:Yf/AOc980<> 2階を探っても、もう目新しいものは特に見つかることが無かった。
……いや、見つけきれていないというのが正しいだろう。
なるべく早めに上階を目指した方が良いと高山が言っていたことを思い出したため、3階に行くことにしたのだが――
「…………」
どうやら3階へ上がる階段が2つあるようなのだが、片方には“×”が載っていた。
これが何を意味するのか分からないが、比較的こ“×”の階段のほうが近くにあるのだ。
「×点のほうが近いから、こっちにいこう!」
「いや待て、物事を軽率に決めるのはだな……」
「えー、だってこっちの方が宝の地図のマークみたいで過ごそうだよ?」
そう言われてみれば確かに、そういう見方もできる。
×点=悪いイメージというのが付き物だが、もしかしたらそれを逆手にとっているのかもしれない。
どうする、色条の言うとおりに×点に行ってみる?
>>736
1.行ってみるか
2.いや、もう1つの方に行くのが正確だ
3.その他 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/08/25(土) 01:50:20.44 ID:ket/qU6wo<> ksk <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/25(土) 01:51:47.14 ID:645wR2bAO<> 普通に考えたら2なんだけどわざわざ選択肢になったのを考えたらなんか嫌な予感がするんだよな……
とりあえず×がどういう意味かもわかるんだし1でいこう <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage <>2012/08/25(土) 01:53:01.02 ID:BBILXsTB0<> 素直に目指すのも難、か
1 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/25(土) 02:02:44.12 ID:+Z+zc5FO0<> もう完全にお父さんだなww <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/25(土) 02:03:46.45 ID:8F7KD4yco<> この時間で三階は厄介なのと鉢合わせそうだしな <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 02:11:51.88 ID:Yf/AOc980<> 「まあ、行ってみるか……」
言ったところで、そこまで時間のロスにはならないだろう。
ここは色条の言葉を素直に受け取って、×点のほうの階段へ向かってみることにした。
――――――
――――
――
「…………」
すんなりと目的地付近辿りついたのは良いが、ホールの奥に見える階段の光景を見て舌打ちをした。
やはり、×点は悪い意味だったらしい。
階段は瓦礫で埋め尽くされているようで、恐らく人が通る隙間もないのだろう。
「ん……、静かに!」
ふと、ホールのほうから人の声が聞こえたような気がする。
喋っている色条と綺堂を黙らせて、集中して耳をホール側へ傾けた。
すると、僅かにだが、声が確かに聞こえた――
「……行ってみるか」
色条と渚を置いて俺は走り出す。
聞こえた声は、あまり“良い”声ではなかったからだ。
ホールに駆け寄って覗いてみると、2人の人間が居た。
いや、正確には1人がナイフを持ち、もう1人が追い詰められていたのである。
それは誰?
【コンマ判定】
ナイフをもっている人物
>>740
00〜70 手塚
71〜99 長沢
追い詰められている人物
>>741
00〜80 矢幡
81〜99 漆山 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/08/25(土) 02:13:09.33 ID:nolAlB1K0<> あ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage <>2012/08/25(土) 02:13:29.27 ID:BBILXsTB0<> y <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/25(土) 02:13:48.76 ID:645wR2bAO<> あ <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 02:39:29.40 ID:Yf/AOc980<> 「けっ……手こずらせやがって」
「くっ……!」
見るとそこには見覚えのある金髪ハットの男――手塚がいた。
そして、彼に追い詰められているのは白のワンピースを着た女性だった。
「……ッ!」
どうやら女性は俺の存在に気が付いたらしく、助けを求めているように見えた。
角度的に手塚には見えておらず、いまなら彼も油断をしているだろう――
俺は既に矢がセットされているボウガンを構えて、手塚のほうへ向けた。
「手塚、久し振りだな――」
そう言いながら、俺は躊躇いもなく矢を放った――
俺の趣味は狙撃であるため、銃でなくても彼に当てる自信が余裕であった。
普段狙っているような的に比べれば、動かない人間なんて大きすぎるくらいなのだ。
「なっ――グッ!?」
手塚は背後から俺に話しかけられたことにより、こちらをすぐさま振り返ろうとする。
その振り向きざまに、ボウガンの矢が彼の腕に突き刺さる――
「おい、早く逃げろ」
「……無理、よ。足を捻ってるから……!」
追い詰められていた女性が逃げなかったので何事かと思ったら、どうやら足首をひねっていたらしい。
俺は手塚が女性を人質とする前にコンバットナイフを持って手塚に近づく。
「死にたくなけりゃ、一刻も早くここから去るんだな」
「……クソ、がぁ!」
手塚は腕を支えながら、ものすごいスピードでその場から走り去っていく。
<>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 02:41:29.59 ID:Yf/AOc980<> 「おじさん、大丈夫!?」
後ろで見ていた色条と綺堂がこちらへ近寄って来る。
「おい、姉ちゃん。どこを怪我してんだ?」
「……こ、ここ――」
彼女が指さしたのは他人からは一見だと見えずらい足首の内側だった。
腫れはそこまで酷くないので、恐らくは筋を捻った程度だろう。
「綺堂、救急セットを……」
「は〜い。お姉さんも手伝いますね〜?」
意外にも綺堂は治療についてなかなか知っているらしく、彼女の足首の治療は思いのほか早く終わった。
「…………あ、ありがとう。あなたのおかげで助かったわ――痛ッ!」
「おい、あんまり動かすなよ……? 悪化すると、筋に捻り癖がついちまうからな」
歩こうとして崩れかけた女性の手を掴んで引き上げる。
彼女は少し目を丸くしながらも、サッと手を離した。
まあ、知らない男に触れられれば拒否反応を示すのが普通であろう。
「綺堂、肩を貸してやってくれないか」
「お任せあれ〜」
「す、すみません……」
「ううん、いいのいいの〜!」
取りあえず近くの部屋で話を聞くことにした……。
――――――
――――
――
今日はこの辺で。
麗佳さんがようやく来ましたね……!(ゴリ押し) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/25(土) 02:48:53.03 ID:OWBvbmCGo<> 乙
なんかめっちゃいい人だわ
野郎に対しては・・・ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/25(土) 02:49:30.13 ID:pJVnF4/bo<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/25(土) 02:55:53.96 ID:645wR2bAO<> 乙、しかも怪我してるから素直バージョンの麗佳さんだ!
しかし本当組織や本人の考えとは裏腹になってきているな
優希は殺そうとすれば自分が死ぬ
渚は終盤まで手が出せないしジョーカー持ちなの知ってるからたぶん返り討ちにあう
麗佳も貴重な比較的簡単な解除条件持ちだから同じく終盤まで手が出せない
いやぁ、着実に改心√を突き進んでるね、これは <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage <>2012/08/25(土) 03:17:18.85 ID:BBILXsTB0<> >>744
主はぶれないなwwwwwwww
コンマの確立と視認後の行動安価がないのを見ると、初めから麗佳さんを味方にするつもりでしたよね?
まあ、あのツンデレが見れるかもしれないならすごく嬉しいですけど
乙でした
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)<>sage<>2012/08/25(土) 05:53:01.51 ID:UDu636Wm0<> 昨日は参加できなかったが
あれ、ヤクザのおっさんが無双する展開だと思ってたのに
何このハーレムルート? <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 11:05:26.81 ID:Yf/AOc980<> 【???】
「――はい、なんでしょうか?」
「JOKERのチーム構成……ですか?」
「ふむ、なるほど。確かにそうですね」
「…………いえ、まだ私たちが手出しする必要は無いでしょう」
「まだゲームは序盤ですよ? 適当に泳がせておくべきでしょう」
「フフ……あなたの活躍には期待してますよ。それでは、こちらから指示がある時は連絡しますので――」
「……さて、少しだけ感動エピソードでも考えるとしますかね――」 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 11:41:23.18 ID:Yf/AOc980<> 怪我をした女性は矢幡麗佳という名前で、今年で大学3年生らしい。
ゲーム開始から11時間――
矢幡の足首は一応歩けるくらいまでには回復したため、さっそくもう1つの階段を目指していた。
「麗佳ちゃん、大丈夫〜?」
「はい、もう歩けますので……」
矢幡は1人で他のプレイヤーを探していた途中で手塚に襲撃され、逃げきれなかったところに俺が駆け付けた、という感じだったらしい。
俺は手塚を殺さず中途半端な状態にしておいたのだが、あれは迂闊に殺害すると彼女らから信頼を失うと思ったからだ。
まあ、ボウガンを容赦無くうっていた時点で戦闘タイプの人間だと思われていると思うが――
「……おじさんって、女たらしだよね?」
「偶然こうなっちまっただけじゃねぇかよ。それともなんだ、お嬢ちゃんが抜けるかい?」
「そ、それは嫌……!」
「ならしょうがねぇよ。俺もできれば頼りになる男が欲しいんだがな……」
「……悪かったわね。頼りなくて」
「おおっと、すまない。別に矢幡のことを悪く言ったわけじゃねぇんだわ」
不満そうな顔をした矢幡の睨みつけを、俺は軽く避けて前に進む。
彼女の様な女性は、俺の組員の奴らには人気が出そうな感じだ。
「まあ、貴方には近くに子分のような存在が居た方がいいと思うわね」
「おいおい、それだとまるで俺が悪い人みたいじゃないか……」
「えぇ、どう見てもヤクザね――」
「違うよ、麗佳おねえちゃん! おじさんは“じゆーぎょー”っていう仕事やってるもん!」
「え……優希?」
「おじさんは、悪い人じゃないもん!」
「ご、ごめんなさい……。そんなに悪く言ったつもりはないのよ?」
まさか色条に怒られるとは思ってもみなかったのか、矢幡は声を小さくしながら謝っていた。
「まあ、そういう風に見られてもおかしくねぇ恰好してるからな。そう思うのも無理ないわな」
そう言いながら、俺は無意識的に煙草をポケットから取り出して火をつけようとする。
「女性の前で煙草は良くないよ〜?」
「……すまない。ついうっかり、な?」
パッと綺堂にその手を阻止されて、俺は渋々ポケットに煙草をしまいなおした。
高山が居れば吸えたのかもしれない……
(いや、無理か――)
恐らく彼も俺と同様に言い負かされて、結局吸えないだろう。
――――――
――――
――
階段に行く途中で手に入れたものは?(3つ)
※階数にそぐわないものには欠陥やペナルティーが発生
>>752
>>753
>>754
1個ずつで被った場合は2つ手に入る。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/25(土) 11:57:01.70 ID:BBILXsTB0<> ソフトウェア
フロアにある罠を探知し、PDAの地図上に表示する <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/25(土) 12:00:16.52 ID:uTgjJBZgo<> 拳銃 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/25(土) 12:05:18.47 ID:bEz+g/T0o<> ソフトウェア
残りの生存者数を表示 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 12:38:13.14 ID:Yf/AOc980<> ゲーム開始から13時間――
ようやく3階へ上がる階段まで到着した。その途中で色々なものが見つかった。
新たに2つのソフトウェア、罠探知と生存者数の表示である。
罠探知は色条のPDAに、生存者数は俺のPDAに導入しておいた。
ソフトウェアを一点集中にしておくと、いざと言うときに困るためこうして分散しておくのである。
そして、俺の手元には“ハジキ”がある。
(まあ、出てくるとは思っていたんだな……)
ハジキ――つまり拳銃を見つけた時は、色条や矢幡の顔が強張っていた。
まあ、これ一つあれば女でも大柄の男を簡単に殺させてしまうのだから、その脅威は言うまでもない。
(と、言っても……1発か)
見つけたのはいいのだが、銃弾は1発しか見つからなかったため、実質あまり使い道は無かった。
と言っても、拳銃の存在だけでも知ることが出来たというのはかなり大きいだろう。
「ねぇ、これからどうするの?」
矢幡が俺の手元の拳銃を嫌そうに見ながら、聞いてきた。
「そうだな……」
3階へ上がる階段を目の前に、どうする?
>>758
――――――
――――
――
昼飯且つ休憩します。
>>749
梶原のおっさんはまだ本性を出していません。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/25(土) 12:59:01.73 ID:6zPbaBtpo<> 待ち伏せを警戒しつつ上る <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/25(土) 13:11:31.37 ID:rysItivqo<> 他のプレイヤーが来るのを30分ほどだけ待つ。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/25(土) 13:20:50.40 ID:8F7KD4yco<>
貴方、優希、渚の順で警戒進軍 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/25(土) 13:22:04.06 ID:8F7KD4yco<> レイカさん忘れてた
貴方の後ろで <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 14:43:51.02 ID:Yf/AOc980<> 話し合った結果、俺、矢幡、色条、綺堂の順番で警戒しながら3階へ上がる事になった。
色条は俺の後ろじゃなかったのが気に食わないのか、少しふてくされているが放って置くことにした。
まあ結局1列だった隊列は、俺と矢幡、色条と綺堂の2列になっていたのだが――
「ねぇ……どうして私を助けたの?」
「ん……助けなかった方が良かったかい?」
「そういう事を聞いてるんじゃないわよ。会って間も無いし、怪我してるし……連れて行くにしてもメリットが無いじゃない?」
まあ、彼女の言うとおり何もメリットが無いかもしれない。
「なんというか……上玉を見つけると、一緒に連れたくなるってのが男の性なんだわ」
「じょうだま? …………ッ!!」
上玉という単語の意味をようやく理解した矢幡が、視線をパッと俺から逸らした。
「……っていうのは冗談で。まあ、怪我人置いていくわけにはいかねぇだろうよ」
「ちょっと、へんな冗談はやめなさいよ!」
「おうおう、初心な反応してくれるねぇ……」
「…………ふん!」
僅かにニヤリとした顔で矢幡を見ていると、彼女はツンとそっぽを向いてしまう。
「……おじさん、肩車して!」
「あぁん? ちょっとは楽させてくれよ。さっきもやったじゃねぇか……」
「いいから、肩車ー!」
「駄目だ。ちったぁ我慢しろよ」
「むううううぅぅ! おじさんのバカー!」
矢幡と俺のやり取りに嫉妬しているのか、色条が無性に構って貰おうとして来る。
「優希ちゃん、お姉さんとしりとりしよ〜?」
「……うん」
色条はシュンとしながら後ろでなんでもありのしりとりを始め出した。
綺堂がいいクッション役になってくれて良かった、と俺は安堵する――
「――なッ!?」
すると、突然背後から金属の音が聞こえた――
「おじさん!」
後ろを振り返ると、今さっき通った場所に鉄格子があり、色条たちと分断されていた。
「おい、ちゃんと地図を見てなかったのか?」
鉄格子は重すぎてビクともしなかった。
「う、うん……。でも、載ってなかったよ!?」
良く分からないが、罠探知にも穴があるみたいである。
「良介く〜ん、どうするの〜!?」
綺堂は鉄格子を必死に揺らしているが、微塵も動いていなかった。
矢幡も無言で不安そうな顔をしてこちらを見てくる。
どうする?
>>763 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/25(土) 14:48:13.57 ID:6zPbaBtpo<> 合流できそうな場所を地図で探してそこに集合 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/25(土) 14:49:53.22 ID:0EiXFT/J0<> おじさん一人だけ分断されたのか?
場所を決めて合流 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/25(土) 14:53:24.51 ID:645wR2bAO<> >>761+自分はボーガンを持って渚に威嚇用として拳銃を渡しておく
それと集合場所はなるべくすぐ合流できる場所で
……向こうはまだ優希に気付いてないみたいだけど、念のためにね <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/25(土) 15:02:46.32 ID:8F7KD4yco<> やべこれ格好の分断配置だったか <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 15:14:11.02 ID:Yf/AOc980<> 「取りあえず、場所を決めて合流しよう……」
鉄格子越しに地図で合流できそうな場所を探してみたが、不運にも近い場所でも1時間近くかかりそうだった。
まあ、色条や矢幡が1人に分断されるのではなく、俺が1人に分断されて良かっただろう。
「綺堂、一応これを持って行きな――」
そういって拳銃を彼女に手渡す。
「はい……分かりました〜」
「使い方は簡単……トリガーを引くだけだ。別に当てなくてもかなりの威嚇になるだろうよ」
万が一のことを考えて綺堂に拳銃を渡して、俺はポケットから煙草を取り出す。
「おじさん……!」
「ちっとばかし離れるだけだから大丈夫だ――」
「うん……」
煙草に火をつける前に、ポケットから携帯電話を取り出して色条に手渡す。
「あんまりやりすぎんなよ。充電切れちまうからよ?」
「うん!」
そう言い残して俺はゆっくりと歩き出す。
(ようやくゲームらしくなってきたじゃねぇか――)
――――――
――――
―― <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/25(土) 15:29:24.36 ID:0EiXFT/J0<> この機会に一人くらい殺れるかな? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/25(土) 15:38:51.73 ID:+Z+zc5FO0<> むしろ分断された3人のうち1人、というか麗佳さんが殺られる危険性 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 15:40:44.64 ID:Yf/AOc980<> ゲーム開始から15時間――
俺は合流地点まであと少しで到着することが出来る。
恐らく向こうは怪我をしている矢幡に歩く速度を合わせているため、しばらく待たなくてはならないのだろう。
ふと残り生存者数を確認してみると、まだカウントは最初に見た時と同じ13人だった。
いまだに死亡者は最初に見た北条かりんという少女だけということになる。
「ん……?」
視線の先に1人の少年の姿が見えた。
「お、おい、おっさんはこのゲームのプレイヤーか?」
「ああ、そうだよ」
こちらに気が付いたのか、足早に少年はこちらに近づいてきた。
「僕……俺は、長沢勇治。ずっと、1人だったからようやく他のプレイヤーに会えてよかったぜ!」
「俺は梶原良介。ということは、ルールは全部分かってないのか?」
「そうなんだ……。だから、もし良かったら教えてくないか!?」
「ああ、別にいいよ。どのルールが分からないんだ?」
「えっと、俺が持っているのがルール3と4だから、5〜9が分からないな」
「そうか、じゃあルール5からゆっくり読み上げていくから、何かにメモを取ってくれよ」
「分かった! ちょっと待ってくれよ、いま紙とペンを用意するからさ……」
そう言って少年は鞄の中を漁り始める。
「よし、いいぜ!」
「じゃあ、読み上げていくからよく聞くんだぞ? ……ルール5――」
そう言い始めた瞬間に、少年はナイフを手に俺に特攻してきた。
「死ね! …………ぇ?」
しかし、彼が突き出したナイフは空を切っており、代わりに少年の腕から大量の血が溢れていた。
「う…………うわあああああぁぁぁ!? 痛い! 痛い痛い痛い痛い――――」
少年は刺された場所を必死に抑えながら床でもがき苦しんでいた。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/25(土) 15:44:24.51 ID:645wR2bAO<> >>768
一目で分が悪いってわからないのかよ長沢…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/25(土) 15:45:39.02 ID:z6l6McRr0<> まあ、長沢の自業自得だな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/25(土) 15:48:07.96 ID:z6l6McRr0<> 首輪の解除条件の一つに殺害があったな、長沢殺して1人分だな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/25(土) 15:48:17.49 ID:OWBvbmCGo<> 相変わらず野郎には厳しい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/25(土) 15:49:08.75 ID:rUU30kNG0<> 無茶しやがって… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県)<>sage<>2012/08/25(土) 15:49:48.69 ID:9vs738EM0<> ひょろい中学生じゃ筋肉質のおっさんには勝てんよなぁ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/25(土) 15:54:11.58 ID:+Z+zc5FO0<> ある意味安定の長沢wwwwww <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 16:11:04.69 ID:Yf/AOc980<> 「ハッ……がきんちょ、もうちっとばかしバレないようにしねぇとなぁ――」
そう言って俺は少年の腕を踏んだ。
「――――ッ! あ”あ”あ”あ”あ”ぁ”ぁ”ァ”ァ”ア”ァ”!?」
人間が出すとは思えない声が、廊下に響き渡る。
こんな分かりやすい襲い方があるのか、というほどに長沢の思惑は読みやすかった。
まず出会った時点で長沢の挙動がおかしかった事、そしてしきりにこちらの動きを凝視していたこと。
こんなことをされれば、襲うからと事前に報告しているようなものである。
「おら、どうした? 俺を殺すんじゃなかったのか……おい?」
「……ぁ、ぇ……ぅ…………ぇ…………」
長沢は有りとあらゆる穴から液体を吐き出していた。
「こういうのをな、社会では自業自得っていうんだわ。分かるかァ?」
襟をつかんで無理矢理起き上がらせて、じっと真っ直ぐ目を合わせる。
「……ごめ、ん”、な……ざい」
「おう、悪い事をして、ちゃんと謝れるってのは偉い事だわ。おっさん、ちょっと見直した――」
蹴りが思いっきり長沢の腹に食い込み、壁に思いっきりぶつかった。
「ガハッ…………!?」
長沢は信じられない、と言った目でこちらを見ていた。
蹴られた衝撃で転がったPDAを俺は拾い上げて確認する。
「3かぁ……だったらちょっと、早まっちまったなァ。若気の至りってか?」
PDAをポケットに入れて、うずくまっている長沢に近づく。
「ごめ……ごめんなさ、ぃ”……。ゆ”るしで…………ッ!」
「……おい、聞こえんかったわ。何て?」
「ゆるして……ください”! ゆる”して――」
「舐めてんじゃねぇぞコラァ!!!!」
長沢は痛みと恐怖が混ざった涙を大量に流す。
「殺られる覚悟無しに殺りにきてよぉ、いざとなったら許してくださいってか……? それは都合が良すぎじゃねぇか」
俺はコンバットナイフを持って長沢の胸に突き刺した。
「う”……う”あ”あ”ぁ”ぁ”…………!」
必死に俺の手を掴んでもがいているが、振り払って俺はもう一度突き刺した。
「ぁ…………ぁぁ――――」
「…………チッ、服が汚れちまったか」
ナイフについた血を水で流して俺はその場を後にしようとする――
「あ、アンタ! 何してるんだ!」
振り返ると、高校生くらいの青年と少女、そして受付嬢のような女性がこちらを警戒するようにして見ていた。
どうする?
>>779 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/25(土) 16:14:24.92 ID:z6l6McRr0<> 正当防衛と説明してついでに条件の一つに殺害したと説明する <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/25(土) 16:15:33.35 ID:rysItivqo<> 「襲われたので返り討ちにしただけさ」と言ってみる。
---
まあ対立しそうだが、すぐ立ち去らずある程度相手の情報は集めておきたい。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/25(土) 16:15:38.65 ID:rUU30kNG0<> 向こうがこっちを殺しにきたんだ、悪いがコレは正当防衛だぜ
…それとも、こんな殺し合いのゲームで大人しく殺されろってか? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)<>sage<>2012/08/25(土) 16:16:17.31 ID:YmuWcVsAO<> 両手をあげて仲間とはぐれたことも含めて事情を説明 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/25(土) 16:16:21.92 ID:645wR2bAO<> 無視してさっさと合流地点に向かう
何か言ってきたら「殺されそうになったから正当防衛をしたまでだ」と言う <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県)<>sage<>2012/08/25(土) 16:16:22.17 ID:9vs738EM0<> 向こうから殺そうとしてきたからやり返したと説明 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/25(土) 16:16:42.86 ID:6zPbaBtpo<> 正当防衛、あと長沢の条件から野放しにするのはマズかったと説明 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/25(土) 16:21:46.72 ID:645wR2bAO<> さすがと言うか何というか、誰も事を荒立てようとしないな
まぁ、実際襲ってきたのは長沢だし責められるいわれはない <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/25(土) 16:25:57.46 ID:6zPbaBtpo<> 5人以上集まるとマズイな、Kが解除できてしまう <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/25(土) 16:32:50.98 ID:645wR2bAO<> >>785
その時は全部話して3とKのPDAを麗佳さんに渡した後別れればいいさ
どのみち優希はついてくるだろうけど、もう主人公に優希を[ピーーー]必要はないから気楽なもんだ <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 16:36:34.40 ID:Yf/AOc980<> 逃げ出そうかと思ったが、それでは俺がただの殺人鬼になってしまいそうだったため、弁解する事にした。
「待て、これは正当防衛なんだわ。コイツが襲ってきてしぶといもんで……気がついたら殺っちまったんだ」
「それでも……殺すことは無いだろう!!」
なんだこいつは、と近づいてくる青年に少し苛立つが、顔に出さないようにした。
「君、このゲームをちゃんと理解しているのか?」
「ああ、してるさ! ……こんな馬鹿げたゲームに乗るなんてダメなんだ!」
「いやいや、ルール9はみたんだよなぁ? だったら、誰かを殺らなきゃやってられねぇ奴だっているわけよ。俺は違うがな……」
「他の方法で首輪を解除できるかもしれないだろ!? それが分かったら、犠牲を無しにゲームを終えることが出来るんだ!」
まさか、本気で正規ルート以外の首輪の解除方法を探そうとしている人物がいるとは思えなかった。
幻想染みたそのお花畑思考は酷く滑稽である。
「その他の方法ってのが、見つかる保証はあるのか?」
「……無いけど。絶対に見つけて見せる!」
「ハァ……お前、ちょっと頭冷やせよ。もう少し現実を見ろって……」
俺は呆れながら彼らから視線を外して合流地点へ進んでいく。
「待て! 話はまだ終わってないんだ!」
青年が走ってきたが、俺は追いつかれないように逃げ去った。
――――――
――――
―― <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 17:04:24.23 ID:Yf/AOc980<> ゲーム開始から16時間――
血の付いた背広を適当にどこかの部屋に脱ぎ捨てて、俺は合流地点で煙草を吸っていた。
「――おじさーん!!」
遠くから色条の声が聞こえたので、ふと見ると走こちらに全速力で走ってきていた。
「おっと……危ねぇよ」
ダイブしてきた色条をそっと置いて、彼女が来た方向を見るとゆっくり歩いてきている矢幡の姿が見えた。
「……綺堂はどうした?」
「渚お姉ちゃんは……。休憩している途中で居なくなっちゃった…………」
「突然か?」
「うん、ちょっとトイレに行ってくるって言ったまま……っ」
泣きそうになる色条を慰めることなく俺は矢幡のほうを見た。
「綺堂の件について、経緯を説明してくれないか?」
「……優希の言った通りよ。何の前触れもなく消えたから、本当に分からないの」
「そうか……」
綺堂渚は裏切った、と考えておくのが一番いいだろう。
とは言っても、Jの首輪の解除条件のことを考えるとなぜこのタイミングで抜けたのかがよく分からないが――
「でも、拳銃は置いて行ってくれたみたい」
そういって矢幡は銃弾が1発だけ入った拳銃を渡してきた。
(……なんなんだ、あいつは――)
彼女の考えている事がよく分からない――
「まあ、取りあえず合流できたという事で良しとしようか」
「あなたは、1人でいる時に何かあったの?」
そう言えば、俺は1人でいる間に長沢を殺したり、青年たち3人に出会ったりと色々あった。
このことを話す? 話さない?
話すなら内容の要点を記載
>>791
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/25(土) 17:06:33.08 ID:8F7KD4yco<> 話さない場合途中でミツルギにあった時が厄介だな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県)<>sage<>2012/08/25(土) 17:09:01.61 ID:9vs738EM0<> ゆうきには内緒でれいかには全て話す <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/25(土) 17:09:03.62 ID:645wR2bAO<> 服が汚れてる以上見咎められるだろうから3のPDAの奴に襲われたから正当防衛で返り討ちにした事は説明しておこう <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/25(土) 17:13:39.81 ID:645wR2bAO<> あ、服は替えてるのか……でもやっぱりそれはそれで変に思われるから問題はないよな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/25(土) 17:16:46.73 ID:rysItivqo<> 背広脱ぎ捨ててるし、やっぱ返り討ちしたことは話しておいて成功かと。
しかし、このタイミングで渚が別行動か……ふむ。 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 17:29:27.11 ID:Yf/AOc980<> 「優希、ちょっと休憩するからテトリスでもやってろ」
「……はーい」
色条は空気を読んでいるのか、サッとその場から離れて行った。
「で、“何が”あったの……?」
どうやら矢幡は何かがあったと感じとっていたらしい。
俺は、長沢に襲撃されて返り討ちにしたことを話し始めた――
長沢を殺したことを素直に話す?
>>796 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/25(土) 17:31:11.61 ID:8F7KD4yco<> とりあえず無力化できたがあの傷じゃそうもたないだろうな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/25(土) 17:31:24.85 ID:6zPbaBtpo<> [ピーーー]気はなかったが死んでしまった、PDAは他の奴が来たせいで確認できなかった <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/25(土) 17:31:58.62 ID:645wR2bAO<> 話す
ついでに自分が3だと疑われないために3のPDAを渡して信用できないならいつでも壊していいと言っておく
下がダメなら無視してください <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 17:47:56.81 ID:Yf/AOc980<> >>796
『PDAは他の奴が来たせいで確認できなかった』という部分は>>791の言う内容に含まれていないので無効になります。
――――――
――――
――
俺は長沢を抵抗されて止むを得ず殺してしまった、と嘘をついた。
「そう……だから、ズボンに血がついていたのね」
そう言われてよくよく自分のズボンを確認すると、僅かにだが見えにくい場所に血が染みていた。
「幻滅したか?」
「いえ、変に平和主義であるよりかはましね」
意外にも矢幡は引かずに殺人を受け入れているようだった。
「まあ、寝首掻かれないように気を付けるんだな……」
「本当に寝首を掻くやつはそんな事言わないわね」
「矢幡、お前中々頭良いな。てっきりもっと警戒するのかと思ったんだがねぇ」
「ふん、褒めても何も出ないわよ?」
よく分からないが、矢幡とはまだ上手くやっていけるらしい。
彼女のPDAが何なのか分からないため、何とも言えないが――
(……来るときは殺せばいい)
生存者数は自分を除けば残り11人なのだから、まだまだ駒数は足りている。
女であっても裏切ろうものならば容赦無く殺す――
「おじさん、お腹へった……」
「よし、一旦休憩するか」
【矢幡→梶原:信頼(中) 警戒(中) 恋愛(小) 疑惑(小)】
――――――
――――
――
休憩した後、どう動く?
>>801 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/25(土) 17:50:50.68 ID:645wR2bAO<> 罠探知もなくなったから警戒しつつ探索、持ちきれない武器などは使われないように全部壊しておく <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/25(土) 17:56:09.95 ID:6zPbaBtpo<> 警戒しつつ探索 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/25(土) 17:57:21.09 ID:+Z+zc5FO0<> >>799+ついでに渚捜索するか2人に聞く <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 18:27:16.19 ID:Yf/AOc980<> >>801
罠探知は色条のPDAに入っています。(>>755参照)
――――――
――――
――
ゲーム開始から18時間――
休憩後は引き続き3階を探索することになった。
綺堂を探すか、と聞いたところ色条が探すと言い張ったので消えた場所付近に戻ってみることにした。
途中でナイフが余分に手に入ったので、使えないように壊しておいた。
また、銃弾が手に入った事により拳銃がようやく使い物になるようになった。
「渚おねえちゃん……居ないね」
「まあこれだけ広いと、また会うのは難しいかもなぁ」
正直、綺堂がもう俺達の元へ戻って来るとは思えなかった。
「……ふあぁぁ」
「どうした、眠いのか?」
「うん……」
子供が18時間をほぼぶっ通して動いていれば、体力的にも眠くなるのはしょうがない事であろう。
「……どうするの?」
「そろそろ仮眠を取らないと体がもたねぇか……」
矢幡も色条ほどとは言わないが、怪我をした状態で歩いているためにかなり体力を消費しているようだった。
(……戦闘禁止エリアまではかなり遠いな)
戦闘禁止エリアまで色条が起きたまま辿りつけるとは思えなかった。
しかし、ここら辺で仮眠を取るのは危険なのは明白であり――
どうする?
>>805
1.少し無理をして戦闘禁止エリアに行く
2.ここら辺の部屋で仮眠をとる
3.その他 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/25(土) 18:31:41.40 ID:645wR2bAO<> 1
この先は回収部隊だの手塚の手榴弾戦法だのでまともに戦闘禁止エリアで休めないだろうから今の内に休んでおくべき <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/25(土) 18:38:47.14 ID:rUU30kNG0<> 1
休める時に休んどかなきゃ[ピーーー]る <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/25(土) 18:39:50.50 ID:6zPbaBtpo<> 1 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/25(土) 18:42:49.22 ID:0EiXFT/J0<> 1
その辺で休んで寝首書かれたら笑えない <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 19:05:23.13 ID:Yf/AOc980<> 結局、俺と矢幡がお互いに信用しきれないということと、奇襲された時のことを考えて戦闘禁止エリアを目指すことになった。
「……むにゃむにゃ」
ということは、俺が寝ている色条をおんぶして歩かなければならないという事に直結する。
「アンタたち、本当に親子みたいね……」
「お嬢ちゃんが勝手に懐いてるだけなんだがな」
「っていう割には、アンタ優希にはやけに優しいじゃない」
「なんだ? お前も俺に優しくしてほしいって事か?」
「ち、違うわよ!」
「ハハハ……別に甘えたっていいんだぞ?」
「馬鹿な冗談言って無いで、さっさと進むわよ!」
「おいおい、意外におんぶしながら歩くのってキツイんだけどなぁ……」
矢幡の足首は順調に回復の方向に向かっていた。
いや、もう完治したといってもいいくらいだろう。
俺は後ろからの寝言を聞きながら、戦闘禁止エリアまで歩き続けた……。
――――――
――――
――
ゲーム開始から20時間――
俺達はようやく戦闘禁止エリアに辿りついた。
途中で誰かに襲撃されることはなかった。
戦闘禁止エリアで手に入ったものはまず、GPSのソフトウェアだった。
これでもう現在位置をしきりに把握する必要は無くなった。
それに加えて他に手に入ったものは……
※1個ずつ。階数にそぐわないものは何らかの欠陥やペナルティー有り。
>>808
>>809
<>
名無しNIPPER<>sage<>2012/08/25(土) 19:12:41.14 ID:9NGGMhyw0<> ツール
ドアのリモートコントローラー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/25(土) 19:33:39.07 ID:8F7KD4yco<> チャフグレネード <>
名無しNIPPER<>sage<>2012/08/25(土) 19:34:38.26 ID:kPRKLk7j0<> スタンガン <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 19:52:37.62 ID:Yf/AOc980<> >>809
よく分からないので、適当に説明書いておきます。
手に入ったのは、ドアのリモートコントローラーのヲフトウェアと、チャフグレネードだった。
ドアのリモートコントローラーは、指定したドアの開閉や鍵をかけることが出来たりなどができる。
チャフグレネードというのは、どうやら金属片を撒き散らすことでレーダーを一時的に惑わすことができるらしい。
レーダーを使うような近代武器がここにあるのかは分からないが、使い道があるかもしれないので持っていく事にしよう。
「はい、コーヒー」
色条をベッドに寝かせて、一息つこうと椅子に座ると机にコーヒーカップが置かれた。
「どうも。……で、どうやって仮眠をとる?」
ほど良く熱いコーヒーが体に染みわたる。
「3時間ずつくらい寝れば十分じゃないかしら?」
「矢幡がそれでいいなら、構わんよ」
「そう。それじゃ、どっちが先に寝るのかしら?」
「そうだな……」
どうする?
>>814
1.矢幡が先だ
2.俺が先だ
3.一緒に寝よう <>
名無しNIPPER<>sage<>2012/08/25(土) 19:58:16.17 ID:kPRKLk7j0<> 1
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/25(土) 20:04:43.74 ID:645wR2bAO<> 1 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/25(土) 20:20:22.39 ID:rUU30kNG0<> 1 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/25(土) 20:29:53.82 ID:8F7KD4yco<> チャフグレは一定範囲のセンサーとか電子機器の動作に一時的に障害を発生させるやつです(無差別の為自分のPDAなども範囲内では使用不可)
まあようするにリモコン系を阻害できればなと <>
>>815 了解です。 ◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 20:58:29.71 ID:Yf/AOc980<> 「矢幡が先に寝てくれ」
「分かったわ。じゃあ、シャワーを浴びて寝るわね」
「おう、おやすみ」
矢幡はシャワー室に入って行った。
「…………ふう」
ようやく一息つける、と煙草の煙をこれでもかと言うくらいに肺に溜めて吐き出した。
(俺の首輪を外すにはあと2人、か……)
解除条件を済ませたプレイヤーは、今後増えていくであろう侵入禁止エリアに逃げ込むため、下手をしたら詰む可能性があるのだ。
いまのところ綺堂と矢幡が候補となっているのだが、綺堂は仕留めるのに1時間しか余裕が無く、矢幡に至ってはまだ解除条件が分からない……というのが現状なのだ。
「別の方法、か……」
あの青年が言っていた、解除条件を満たす以外に首輪を外す方法というものを思い出す。
恐らくナイフで切ろうとすれば、センサーが反応して警備システムに殺されるだろう。
無いものを探すというのは疲れるものだ――
――――――
――――
――
ゲーム開始から26時間――
特に何の問題もなく両者ともに仮眠をとることが出来た。
俺は体を起こして少し伸びをしながら意識が覚醒するのを待った。
「おじさん、おはよう!」
「ん、お嬢ちゃん起きてたのか」
「うん、麗佳お姉ちゃんがさっき起こしてくれたの!」
「そうか。まあ、朝食でも食べるとするかね……」
休憩室からリビングルームに行くと、矢幡がコーヒーを飲みながらくつろいでいた。
「おはよう、よく眠れた?」
「おう、それなりにな」
「これからは侵入禁止エリアが1階からどんどん増えていくのだけれど、どうするのかしら?」
「お前はどうするべきだと思うんだ?」
「私は、上階にあたる4階に上がっておくべきだと思うわ。恐らく、武器は上に行くほど強力なものになっていくだろうから」
3階には拳銃がちらほらあったので、今では超小型の銃を色条が持っている。
「それじゃ、そうするか」
上を目指して悪い事はあまりないので、矢幡の案で行くことにした。
――――――
――――
――
4階へ上がる階段へ行く途中で、1人の人物の姿が見えた。
その人物は?
【コンマ判定(1個↓)】
00〜30 高山
31〜60 手塚
61〜90 漆山
91〜99 綺堂
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/25(土) 20:59:44.67 ID:645wR2bAO<> てやっ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/25(土) 21:05:32.98 ID:+Z+zc5FO0<> ああ、危険はないけどはずれだなww <>
名無しNIPPER<>sage<>2012/08/25(土) 21:13:22.61 ID:kPRKLk7j0<> 一応、EP4みたいに郷田のしもべになってる可能性もあるがどうかな
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/25(土) 21:15:52.11 ID:0EiXFT/J0<> どっちにしろハズレだなww <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 21:21:01.28 ID:Yf/AOc980<> 【祝】漆山権造、初登場【伝説】
――――――
――――
――
ずっと前に会った葉月よりも歳がいってそうな中年男性が、小走りにこっちへ近づいてきた。
「お、おい、お前らはゲームのプレイヤーなんだろ?」
「ああ、そうだ」
「そ、そうか……それは良かったわい」
そう言いながら男は矢幡のほうを露骨にニヤ付きながらみている。
対して矢幡は2歩くらい引いて嫌悪感を示していた。
色条は俺の後ろに隠れて彼を見ようともしなかった。
「それで、あんたはずっと1人だったのか?」
「う、うむ……そうだ。だからルールも全然分からんくてのぉ……」
と言うわけで、ルールを彼に全て教えることにした――
――――――
――――
――
彼の名前は漆山権造で、サラリーマンらしい。
話している時も矢幡や色条のほうを見て鼻の下を伸ばしているのが、ずっと気になる。
「そ、それで、これからどうするんだ?」
矢幡と色条を見ると、漆山とは一緒に行きたくないという表情をこちらへ見せていた。
漆山をどうする?
>>823
1.彼女らのことも思って見捨てていく
2.的を増やすために彼女らには悪いが連れて行く
3.何か条件を与えて同意したら連れて行く(※要条件記載)
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/25(土) 21:22:38.34 ID:8F7KD4yco<> PDAの種類を聞く(連れていくとは言わない) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/25(土) 21:24:18.08 ID:uqazEZL/o<> 2 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/25(土) 21:30:06.47 ID:645wR2bAO<> ……まぁ、体の良い盾が手に入ったと思えばいいか
解除条件も比較的楽な七番だからいい餌になるだろ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/25(土) 21:30:52.35 ID:rysItivqo<> >>822で
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/25(土) 21:33:24.95 ID:0EiXFT/J0<> 漆山の番号って7だっけ
まあ一緒に行動してれば解除しやすい方だから生贄候補が増えたと思えば <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 21:44:02.04 ID:Yf/AOc980<> 「漆山が良ければ、俺達と一緒に行動しねぇか?」
矢幡と色条が“まさか”といった顔でこちらを見ているが無視をして漆山のほうを見る。
「ほ、ほう……まあ、一緒に行ってやらんことも無いわい」
「そうか。だったらよろしく――」
「あ、ああよろしく……」
漆山の手を両手で包んで握手をする。
彼の手は酷く汗をかいていたが、緊張しているのだろうか……。
「ああ、あと……俺の女に手ぇ出さねぇようになァ?」
「お、おう……わ、分かったよ…………」
後ろで“ちょっ!”という矢幡の声が聞こえたが、視線で彼女を制して漆山の方を真っ直ぐ見る。
すると、漆山は顔色を悪くしながらも平然を装おうとしていた。
これはいける、と思い俺は更に口を開いた。
「そうだ、一緒に行くからには協力し合わねぇとな?」
「そ、そうだな……」
「だったらお前さんのPDAの番号、教えて貰えねぇか?」
「そ、それは…………」
「俺のPDAも教えるからよ? これで御相子だろ……ほら? それともなんだ、俺らには言えねぇ解除条件だって言うのかァ?」
「ち、違うわい! ……わ、ワシのPDAは7だ!」
「死亡者を除く全員との遭遇か……。俺のPDAはK、5つのPDAを集める事だ」
「お、おおそうか……。いやぁ、安全な条件で良かったわい……」
まあ、本当は見た目に会った殺人が含まれている条件なのだが――
「よし、それじゃ漆山の首輪を外すためにも、他のプレイヤーを探しにいくとしますか――」
――――――
――――
―― <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/25(土) 21:52:59.37 ID:uqazEZL/o<> 首輪が外れるよ!やったね権造!
スタッフはちゃんと権造の日を守っているのだろうか <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 22:10:03.72 ID:Yf/AOc980<> 漆山が加わってから、隊列が大きく変わった。
俺を中心にして、離れた左に漆山、右に矢幡、そして右後ろに色条、と言った感じである。
どうも漆山は俺のことを恐れているようで、できるだけ距離を取っておきたいようだった。
「ちょっと、なんで私がアンタの女なのよ……!」
矢幡が小声で聞いてくる。
「あぁん? あのまま漆山に舐め回されるようにみられるよりかはましだろうが」
「そ、それはそうだけど……」
「俺の女になるのが嫌か?」
「べ、別にそういうのはどうでも良いわけであって……!」
「じゃあ良いじゃねぇか。まあ、一応怪しまれねぇように……これからは麗佳って呼ぶからな」
「……わ、私はアンタの事名前で呼ばないわよ!」
「お前だと、いまのままの方がが自然っぽいわ」
「……ふんっ、キツイ女で悪かったわね!」
「そこまで言ってねぇよ……」
麗佳はむすっとして俺から離れていく。
そうこうしている内に、4階へ続く階段まで辿りついた。
「ん……あれは――」
ホールにいたのは見覚えのある女性――郷田だった。
「あら、梶原君久しぶりね」
「こんなところで何しているんだ?」
「ちょっと休憩してるところよ。他意はないわ」
見たところ、本当に休憩しているだけのようだった。
あの後郷田も1人で行動したのか、それとも葉月を……。
そういえば、最近になって生存者数がまた1人減少し、残り11人となったことを思い出す。
「そうかい。それじゃ、俺らは先に進みますわ」
「お互い生きて帰れるといいわね――」
最初のほうで1人で行くことを止めようとしていた郷田とは思えないほどに、いまの彼女はサバサバとしていた。
違和感を抱きながらもそのまま4階へ上った……。
――――――
――――
―― <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 22:48:19.08 ID:Yf/AOc980<> ゲーム開始から28時間――
「な、なぁ……そろそろ、休憩しないか?」
漆山が遠慮しながら小さな声で提案をする。
「まあ、そろそろ休憩するとしますか……」
4階に上がったので一先ずは侵入禁止エリアについては大丈夫だろう。
「ここで休憩しよー!」
色条は少しだけ漆山に慣れたが、麗佳はずっと警戒したままである。
まあ、漆山もさすがに色条を性的な目で見てなかったからであろう。
漆山は早く休憩したいのか、いつもより早く歩いて色条が開いている扉のほうへ行っていた。
そのとき――――
「――優希ッ!!」
俺は初めて、色条のことを名前で呼んだ。
お嬢ちゃん、と言う暇がないほどに緊急を要していたからである。
「きゃあああぁぁぁ!」「ぬわああああぁぁぁ!」
突然、色条が立っていた床周辺が空洞となったのだ。
俺が駆けつける暇もなく、そこにいた色条と走った足を止められなかった漆山は下へ落ちていく――
「どういうことだ!?」
罠の作動の不可解さに俺の心は乱れる。
「落ち着きなさい!」
「おかしいだろ!? 最初の鉄格子のと言い、落とし穴と言い――」
「だから落ち着きなさい!」
頬が熱い――
どうやら、麗佳に平手打ちを食らったらしい。
「…………悪いな」
「起きてしまった事はどうしようもないわ……。これからどうするか、それを考えましょう」
「……ああ」
これからどうする?
>>833 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/25(土) 22:51:05.04 ID:8F7KD4yco<> GPSで位置確認して穴から声をかけてみる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/25(土) 22:53:03.57 ID:645wR2bAO<> 優希との分断にかかってきたな……しかも下には郷田がいる、階段で戻る暇もない
まずは穴の深さと二人がどうなってるか声かけとGPSで確認、いけるようなら……自分も穴に飛び降りる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/25(土) 22:56:00.67 ID:BBILXsTB0<> >>832+飛び降りることができれば、
優希と麗佳に何か組織から狙われる心当たりがあるか聞いて見る <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 23:14:11.58 ID:Yf/AOc980<> 「おい、優希! 漆山! 聞こえるか!? 聞こえるなら返事しろ!」
大きな穴に向かって話しかけるものの、向こうから返事は無かった。
PDAを見ると残り生存者数は変わっていないため、生きているという事は分かるが……。
GPSで確認してみると、この落とし穴の1階したは部屋になっているようだった。
「降りるのは危険よ!」
「どうしてだ?」
前に進もうとしていた俺を麗佳が止める。
「もし降りたところに優希がいたら大変なことになるわ……」
「だったら、優希がいたところから離れた場所なら……!」
「待って、これだけの暗闇よ? 下がどんな構造になっているか分からないし、もしかしたらただの落とし穴じゃないっていう可能性も有るわ!」
「……そうだな」
麗佳の言うとおり、このまま飛び降りるというのは非常な危険な行為だった。
もしかしたら3階では無く、途轍もなく下に落ちていて、いまは餓死状態でどうにか生きているのかもしれない。
そうこうしていると、落とし穴はゆっくりと塞ぎ始めて仕舞には元の床に戻ってしまった。
「……くそっ!」
成す術が無かった俺は固い床を叩いた。
「取りあえず……下の階へ戻りましょう?」
俺達に今からできる事は、優希たちが無事に下の階へ落ちていることを祈りながら探しに行く事だけだった――
――――――
――――
―― <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 23:18:01.55 ID:Yf/AOc980<> ※あまり安価の時に付け足しはしない方が良いです。
行動が次々制限されて詰みを回避できなくなる可能性があります。
あと、安価でIfを使うと自由度が増し過ぎるのでできるだけ控えるようお願いします。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/25(土) 23:24:46.26 ID:BBILXsTB0<> >>835
了解しました
この場合は付け足さなくても合流無理だっただろうな
厳しいね <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/25(土) 23:58:03.23 ID:Yf/AOc980<> >>836
飛び降りる間もなく落とし穴が閉まるっていうのを書き忘れていたので、安価の時に失敗にミスに気が付きました。
なので、どういう安価を取ろうがどうやっても下には降りられない運命でした。
――――――
――――
――
3階へ降りる階段へ行くには、意外に時間が掛かる。
ゲーム開始から29時間――
「階段まであと1時間くらいか……」
「急いでもしょうがないわ、少し休憩しましょう?」
「……そうだな」
行方がわからない者を探すのは、かなり難しいと考えていいだろう。
「……ねぇ、本当に探しに行くの?」
ふと、麗佳がそんなことを聞いてきた。
当り前だろう、とすぐに言おうとしたが俺の口はつっかえてしまった。
確かに、俺が優希を探しに行ってもメリットがない。
もう、解除条件を満たしていない人物の殺害は、長沢によって満たされているのだ。
「どう、なんだろうな……」
分からない――
探しに行っても行かなくても、どっちでも良いというのが俺の心情だった。
正直、他人の命がどうなろうが知った事ではない、というのが俺の性――
しかも、優希はほぼ100%の確率で最後には死んでしまうのだ。
そんな人間を助ける必要があるのだろうか?
麗佳の質問をもう一度自問して、冷静に考えてみる。
俺は、優希を助けに行くべきなのか……?
>>840
1.行かない
2.行く
3.その他 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/25(土) 23:59:51.12 ID:t8RKKLZko<> 2 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/26(日) 00:00:25.48 ID:uISKPdnHo<> 2 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/26(日) 00:01:35.31 ID:xaml3Cbd0<> 主人公の心情と優希の存在価値、どう考えても2しかないな <>
名無しNIPPER<>sage<>2012/08/26(日) 00:01:59.16 ID:4l3uyGpl0<> 2 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/26(日) 00:03:56.15 ID:zZFftM370<> 1 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/26(日) 00:32:45.72 ID:JeMe7Mau0<> 「で、どうするのよ?」
「……やっぱり、探しに行くわ」
「そう、それじゃ3階へさっさと行きましょう?」
「ああ、携帯電話を返してもらわねぇと、こっちも困るんだわ」
「……ふふ、そうね」
優希が居ないと、なぜだか落ち着かないのだ。
彼女が居ないと、何かが足りないのだ。
(……優希)
きっと優希探して見せる……そう心の中で誓って、俺は再び階段まで歩いて行った――
――――――
――――
――
3階のホールまで下りてくると、辺りに弾痕や銃弾を確認することが出来た。
どうやらここで戦闘があったらしい。
残り生存者数を見ると、10人――また1人減っていた。
血痕のあとを辿っていくと、金髪の男が床に座り込んでいた。
「…………手塚」
床一杯に血を流していているが、俺の声に反応して少しだけ体が動いた。
「梶原……か」
「誰にやられたんだ?」
「…………分か、らねぇ」
見たところ、彼の上半身は蜂の巣の如く銃弾を食らっていた。
マシンガンを扱う人間と言えば、高山くらいしか思いつかないが――
しかし、手塚は高山と面識があるため、相手が分からないという解答から違う事が分かる。
「相手はどんな特徴だったんだ……って、おい、聞こえてるか?」
「…………しんじる、な。この、ゲーム、は――」
「おい…………」
手塚は“信じるな”と一言残して息を引き取った。
「どういうことなのかしら……?」
麗佳も彼の発言が不可解なのか、腕を組んで考えている。
「……PDAが奪われていない!」
彼のポケットにはPDAが入ったままだった。
普通のプレイヤーだったら、PDAを回収していくはずなのだが―― <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/26(日) 00:34:58.93 ID:JeMe7Mau0<> 「“私たち”以外の人間も……この建物に居るのかもしれないわね」
麗佳が言った“私たち”というのはこのゲームに参加している14人で、手塚を殺したのはまた違う人物かもしれない、というのが彼女の推論だった。
「しかし、それはあまりにアンフェア過ぎねぇか? 完全にルール違反じゃねぇか」
「そう……そこよ。もし本当に外部からの人間が入ってきているなら、相当な理由が無い限りは許されないはず」
「つまり……それほどに緊急事態なことが起きてるってことか?」
「確証は無いけれどね……」
全ては推論でしかなく、それぞれが繋がる部分を見いだせなかった。
「とにかく、優希を探そう。もし外部の人間がいるってのなら、なおさら危険だからな」
「えぇ――」
俺達は更に足を速めて、優希を探しに行った――
――――――
――――
――
今日はこの辺にします。
梶原は見事優希を救うことが出来るのでしょうか……?
明日はたぶん昼くらいから来ます。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/26(日) 00:35:51.84 ID:z40ds6ZU0<> 乙乙
いやぁすっかりお父さんですね… <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/26(日) 00:36:03.85 ID:JeMe7Mau0<> すみません
>>843の
残り生存者数を見ると、10人――また1人減っていた。
は、ミスです。無視してください。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/26(日) 02:22:46.43 ID:zZFftM370<> 乙ー
回収部隊登場か…
運が悪かったな手塚 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/26(日) 06:38:59.07 ID:OJmV2h2AO<> 乙、寝てる間に状況がまた動いたね
手塚と長沢が死んだから基本殺しに積極的に動く人物が消えてゲーム的に少しは楽になったけど、同時に回収部隊への貴重な戦力も失ったわけだから結局安心はできない
主人公以外で後まともに戦えるのは高山さん、渚さん、文香さんくらいだし
そして完全に優希の保護者化してる主人公……ちゃっかり麗佳さんにもフラグ建ててるし順調にいい人になってきてる
こうなると次の転機になるのはやっぱり主人公のPDAバレだろうな <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/26(日) 14:01:53.69 ID:JeMe7Mau0<> ゲーム開始から32時間――
1階が侵入禁止エリアになったことから、8時間ごとにエリアが増加していくということが分かった。
優希の行方は未だに分からず――
(どこに行ったんだ……?)
生存者数は手塚が死んだときに11人になって以来1人も減っていない。
死者は、北条、長沢、手塚の3人、である。
漆山と共に上手く行動できているのか、誰か他のプレイヤーと行動しているのかは分からないが、生きているという事は確かである。
「もしかしたら、入れ違いになったという可能性も有るわね……」
優希と漆山のPDAにはGPSが入っていないので、階段まで辿りつくのは難しいと思われるが、麗佳のいう可能性も否定できなかった。
「思った以上に困難だな……」
そうして2人が気落ちし始めていた時、遠くから人の声が聞こえた……それも大勢の、だ。
「麗佳、行くぞ――」
両者とも拳銃を持って警戒しながら近づいていく……。
(……この声は――!)
聞いたことのある声が耳に入ってきた。
それは、あの時会った高校生らしき男の声と、綺堂の声――
「……渚さんね。どうするの?」
後ろからついてきていた麗佳も綺堂の声に気が付いたようである。
足音は複数あり、恐らくはあの女子高校生と受付嬢の女性も一緒に居るに違いない。
麗佳は知らないのだが、俺は彼らと悪い場面で一度接触してしまっている。
どう彼らに接触する? いや、接触せずに去るか?
>>851
1.接触する(どういう風に、という事も記載)
2.接触しない
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/26(日) 14:07:00.85 ID:xaml3Cbd0<> 1,戦意はなく、付いてきた同行者の子供と罠で離れ離れになったため
心配で捜していると説明 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/26(日) 14:13:27.88 ID:6RtEY+/IO<> うえ <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/26(日) 14:52:09.41 ID:JeMe7Mau0<> 「戦意が無ぇと示すために、拳銃はしまっておこう」
「えぇ、そうね……」
2人とも拳銃を腰に戻して、お互いに頷く。
「……あ、お前は!」
ゆっくりと廊下から姿を現すと、御剣が警戒した様子でこちらを見てきた。
「おう、久しぶりだな青年。それと……綺堂」
「良介く〜ん、無事だったんだね〜!?」
「渚さん、なんでいきなりいなくなったんですか!?」
「……話がごちゃごちゃしそうだから、一旦集まって話しましょう?」
受付嬢の言うとおり、色々と言いたい事聞きたいことがあるため、一か所に集まって話し合った方が良いだろう。
俺達は彼女に促されて、近くの部屋に入った――
――――――
――――
――
6人という大人数が1つの部屋に入ると、いままでの間隔で行くと少し狭いような気がした。
自己紹介で分かったのは、男子高校生の御剣総一、女子高校生の姫萩咲実、受付嬢の陸島文香、ということくらいである。
まあ深く知りたいとも思わないが――
「優希……か」
色々話して分かった事は、まず分断されていた時、綺堂はトイレに行った後迷子になって戻れなくなったという事。
御剣たちと葉月が同行していたが、途中で高山に襲撃されて犠牲になったという事。
そして、俺が高山と同等レベルで危険人物扱いにされていたということぐらいである。
肝心な優希の情報は一切得ることが出来ず、俺は心の中で舌打ちをした。
「もし、優希に出会ったら保護してやってくれねぇか?」
「はい、俺達もできるだけ探してみます。……と、言うより折角ですから一緒に行動しませんか?」
御剣が思わぬ提案をしてきた。
俺が長沢を殺害している様子を見ていたというのに、そんな人間と一緒に行動しようだなんて色々とぶっ飛んでいる――
麗佳のほうを見ると、どっちでも言いという感じで見てきたので選択権は俺にあるらしい。
どうする? 御剣の提案に乗るか……?
>>855(ここが重要な分岐点……?)
1.乗る
2.乗らない
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/26(日) 14:53:50.55 ID:Rto4qVXk0<> ここで渚さんを味方にできれば、回収部隊との戦いで戦力になってくれるだろう <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県)<>sage<>2012/08/26(日) 15:00:01.04 ID:Kmvqzm4Q0<> 迷うけど2 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/26(日) 15:00:06.45 ID:xaml3Cbd0<> でもこの状況で二手に分かれて捜せるのは大きいな、2 <>
名無しNIPPER<>sage<>2012/08/26(日) 15:03:13.54 ID:4l3uyGpl0<> 主人公の解除条件がバレるかもしれないがこの3人は必要
1で <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/26(日) 15:17:48.47 ID:JeMe7Mau0<> 「……悪いが、その話には乗れねぇな」
「どうしてですか?」
「俺は優希の安全を確保する事を優先してぇんだ。だから、分かれて探した方が見つかる可能性が増えるだろ?」
「確かに、そうですね……」
御剣もその理由に納得したのか、何も言わなくなった。
これで、より見つかりやすくなるだろう。
「んじゃ、俺達はこれで失礼するわ――」
「……あ〜そうだ〜思い出した〜!」
俺が部屋を出ようとした時に、綺堂が大きな声を上げる。
「どうしたんですか、渚さん? もしかして優希ちゃんの事を何か思い出したんですか?」
隣にいた姫萩がそう聞くが、綺堂は“ううん”と首を振って俺のほうを見た。
「良介くんの〜解除条件だよ〜!」
「解除、条件……ですか?」
(…………ッ!)
「うん〜良介くんのPDAはKだから〜皆で協力すれば首輪を外せるよ〜?」
「Kは……PDAを5つ回収。ということは……!」
御剣がルール9を見ながら明るい顔をした。
「皆、協力しよう!」
御剣の声に、陸島、姫萩が頷いた。
(…………どうすれば――)
麗佳のほうを見ると、俺の首輪が外れると分かったのか、協力する意志を見せていた。
綺堂の思わぬ発言により、俺の立場は突如今にも崩れそうな崖と化した――
「良介く〜ん?」
綺堂に続いて他の奴らも俺の返事を待っている。
この状況で俺はどうする?
>>861
1.何も言わずにその場を即座に立ち去る
2.解除条件を正直にばらす
3.難癖をつけてまだ首輪を外さないと言う
4.この中にJOKERが混じっているかもしれない、と言ってどうにか逃げる。
5.その他 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/26(日) 15:25:26.12 ID:xaml3Cbd0<> ここで嘘付いたら、ばれた時信用がなくなる
それはこれからを考えると一番困る
2で <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/08/26(日) 15:26:17.63 ID:cPSSBdw80<> 2 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/26(日) 15:27:21.33 ID:TnxhA677o<> 2 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)<>sage<>2012/08/26(日) 15:28:43.80 ID:aDrdUn1AO<> 2 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/26(日) 15:41:58.21 ID:gQSIzJiw0<> しかしここでKへの偽装が裏目に出るか…コロコロ場面見られてるから面倒な事になるな <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/26(日) 15:45:51.69 ID:JeMe7Mau0<> この状況で嘘をついても、疑われずに逃げることはできないだろう――
「……実は、俺のPDAはKじゃないんだわ」
全員が驚いた顔をする。
「俺のPDAは……JOKER。その名の通り、ずっと皮被ってたってことだ」
「ちょっと、JOKERって……アンタ!」
麗佳が後ろから肩を強く握ってくる。俺は彼女の目を見ることが出来なかった。
「……だから、俺の首輪を外す事はできねぇ」
「だから、あの子を……」
「ああ、そうだよ」
陸島が厳しい視線でこちらを睨んでくるが、俺は目を逸らすことなく真っ直ぐ睨み返した。
「私たちを……ずっと騙していたのね?」
「……まあ、そういうことだわな」
麗佳が回り込んで、今までにない冷酷な目でこちらを見てきた。
「なんで、正直に言ってくれなかったのよ……?」
「…………」
「何か言いなさいよ!!」
麗佳が両肩を持って揺らしてくるが、それを俺は止めて彼女から離れた。
「……そういうことだ。それじゃ優希の件、頼んだぞ?」
俺は誰の返事を聞くこともなく、1人で部屋から飛び出した――
――――――
――――
―― <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/26(日) 15:48:08.40 ID:/6WZvwVeo<> まずいな高山と出くわす気がする <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/26(日) 15:52:32.55 ID:xaml3Cbd0<> でもこれからを考えるとやっぱり最善だと思う、疑われないのは無理だし後悔はしていない
こっちは一人だとしても二手に分かれて捜索可能になったから結果オーライ、慎重に進もう <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県)<>sage<>2012/08/26(日) 15:55:09.56 ID:Kmvqzm4Q0<> 長沢殺したから、優希を[ピーーー]つもりで探してるわけじゃないってことは麗佳さんあたり後々気付きそうだけどな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/26(日) 15:56:18.43 ID:OJmV2h2AO<> むしろこれはいい方向に進んだな
いずれはばれるんだし、そもそも誰が見てもヤクザな主人公の解除条件が殺害って最初からわかってて信頼してくれるとは思えない
そして解除してない人間殺害は既に達成してるのに、絶対に解除できない優希を捜すためわざわざ降りた意味を考えれば……
だいたいPDAの番号を教えなかった麗佳さんは騙すだの言う資格ないんだよね、残念ながら <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/26(日) 16:02:48.72 ID:JeMe7Mau0<> 御剣たち、そして麗佳と別れてから、俺は大量に煙草を吸っていた。
麗佳は恐らく御剣たちと一緒に行動する事にしたのだろう。
まあ、いままで嘘をついてきた俺についてくるはずはないだろう……。
「ハァ……どうするかねぇ」
と言っても、こうして誰かを裏切るのは俺にとってすれば日常茶飯事である。
誰かに恨まれようが知った事ではない。
「それが、正しいんだわ……」
人の事ばかり気にしていては、この世界ではまともに生きていけないのだ。
誰かを蹴落として、そして自分が這い上がる――
全員平等なんていうスローガンを掲げている活動家、思考をただ1つに洗脳しようとする教育者、出る杭を絶対に許さない社会人……
俺にとって、その存在は全てクズ同然である――
「優希……」
そんな俺の乱れた脳内に映し出されるのは、優希の顔だった。
(俺が絶対に…………)
救えるのだろうか?
この世界は、俺達にとってあまりに厳しすぎる――
――――――
――――
―― <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/26(日) 16:13:20.59 ID:JeMe7Mau0<> いまから出かけるため、ここで投稿休止ということで。
続きは夜か深夜にできればやります。
ここからは、もう大方ルートが決まったので安価によって流れが大きく変わるという事は少なくなるかもしれません。
行き当たりばったりで書いているのでどうなるか分かりませんが……。
ちなみに、今までの安価選択の出来具合は結果的に言うと、“やや失敗”ですかね。
案外、過去の安価が後になって効かせていこうと思っているので、注意が必要です。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/26(日) 16:27:35.89 ID:OJmV2h2AO<> ひとまず乙
やや失敗か、でもややならまだ挽回出来るよね……?
それにしてもこの主人公、原作にいたらep1.2.3は普通に敵で4は優希庇って死亡しそうだ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/26(日) 16:37:51.04 ID:xaml3Cbd0<> 乙
うーんやや失敗か、自分が無能なのは悲しいね
麗佳さんは殺人に理解ある人だから、仲間になった時点でPDAの番号明かしても良かったかもな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<><>2012/08/26(日) 21:35:01.46 ID:lZuQ7etq0<> 乙
今日急いで読んだ
優希を助けたいなら仲間がいないと無理だから
とりあずはこれでいいと思う
最初に手塚、高山と手を組めば無双できたのに <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/26(日) 22:04:28.03 ID:JeMe7Mau0<> 時はかなり飛び、ゲーム開始から40時間――
俺はあれからずっと勇気を探し続けていた。
恐らく7時間近くはずっと歩き回っていただろう……。
しかし、優希を見つける事は出来なかった。
残り生存者数は11人から変わっていないので、まだ優希は確実にどこかで息をしている、はず――
3階で手に入れたものは?(ツールボックス、武器等)
※1個ずつで被った場合は2つ入手。階数にそぐわないものは何らかの欠陥やペナルティーあり。
>>874
>>875
>>876
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)<>sage<>2012/08/26(日) 22:13:53.90 ID:LmWBe+Wjo<> PDAの位置がわかるツール <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/26(日) 22:17:03.21 ID:8vHBLVIko<> ボウガンの矢 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/26(日) 22:18:55.63 ID:aV31gDEEo<> スモークグレネード <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/26(日) 22:21:12.71 ID:xaml3Cbd0<> >>874
ペナルティーが小さければいいんだが <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/26(日) 22:36:08.94 ID:JeMe7Mau0<> 3階で手に入ったものは、ボウガンの矢が10本、スモークグレネードそしてPDAの位置が分かるソフトウェアの“存在”だった。
見つけたのは良いが……確認したところ箱だけで中身が無く、糠喜びに終わったのだ。
箱がかなり薄汚く黄ばんでいた事から、かなり古いものだという事が分かった。
(3階には無いのか……?)
PDAの位置が分かるというのは、このゲームに於いてかなり強力な武器となる。
だから、4階や5階に行けば手に入るかもしれない……。
(このソフトウェアを探した方が速いかもしれない……?)
ただ有耶無耶に優希を探すよりも、上の階に上がってソフトウェアを探した方が良いかもしれない。
今までの流れから上階へ行けばいくほど強力な武器やツールボックスが手に入る事は分かっている――
どうする?
>>881
1.いや、このまま優希を探そう
2.4階へ上がってソフトウェアを探そう。 コンマ 00〜30 で入手。
3.5階へ上がってソフトウェアを探そう。 コンマ 00〜80 で入手。
4.6階へ上がってソフトウェアを探そう。 100%で入手。
※階数に応じて移動時間がかなり増えます。 <>
名無しNIPPER<>sage<>2012/08/26(日) 22:36:29.52 ID:4l3uyGpl0<> あれ
かりん、長沢、手塚、葉月が死亡したなら生存者は10名じゃない? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/26(日) 22:37:01.68 ID:z40ds6ZU0<> 時間考えると3かね <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/26(日) 22:38:06.35 ID:VtZBfFDg0<> 1 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/26(日) 22:44:28.01 ID:JeMe7Mau0<> >>879
すみません、10人でした。脳内補完でお願いします。
――――――
――――
――
(いや、もう少し探してみよう……)
ここまでずっと探してきたのだから、あと少しで見つかりそうな気がした。
パチスロでも、究極まで粘って挽回した経験が俺にはあるのだから――
俺は、止めていた足に鞭を打って再び歩き出す……
優希と言うたった1人の少女の為だけに――――
――――――
――――
―― <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/26(日) 22:58:41.23 ID:JeMe7Mau0<> 結果を言うと、優希は見つからなかった――
ゲーム開始から46時間――
俺は重くなりつつある足を必死に動かし続けていた。
「くそ……っ」
優希を探して歩き続けた総時間は、恐らく半日を超えている――
しかし、俺の目の前には誰も姿を現さなかったのだ。
「くそがァ――――ッ!」
部屋にある木製の机を蹴り飛ばすと、造りが甘いのか床にバラバラになって散らばっていた。
3階が侵入禁止エリアになるまであと2時間であるため、そろそろ4階へ上がらなければならない。
しかし、もし優希が自分の居場所が分からずに3階に居たままだったら……?
そう考えただけで、俺のストレスは溜まりに溜まっていく。
「もう、良いじゃねぇか……」
もうここまでくれば、小娘1人如きどうなろうが良いではないか。
彼女が死のうが生きようが、俺の人生にはこれっぽっちも影響しないのだ。
どうして、俺はここまで必死になって優希のことを探しているのだろうか?
どうせ首輪が外れないというのに――
(………………)
>>886
1.いや、俺は優希を探すんだ……!
2.もう良いだろう……。これからは自分の首輪を外す事を一番に考えよう。
3.そうだ……これからは優希の首輪を外すために、他の奴らを殺していこう
4.その他
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/26(日) 22:59:20.75 ID:aV31gDEEo<> 1 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/26(日) 22:59:34.05 ID:H1YMZqqBo<> 3 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)<>sage<>2012/08/26(日) 23:00:06.58 ID:aDrdUn1AO<> 1 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/26(日) 23:18:30.91 ID:JeMe7Mau0<> 「ハッ……ハハ――」
しかし、俺は優希を見捨てることが出来なかった。
彼女の見せる無邪気な笑顔が、呪いの如く俺を縛り続けるのだ。
(俺は、優希を見つけるんだ……絶対に)
そうでなければ、こうまでして探さないだろう。
「優希……待ってろ!」
俺は一先ず、4階へ上がる事にした……。
――――――
――――
――
ゲーム開始から47時間――
殆ど1日中歩き続けていたツケが回ってきたのか、体の疲れと集中力の欠如を感じる。
(さすがに休まねぇと駄目か……)
気を抜いたら今にも寝てしまいそうである。
戦闘禁止エリアまでは2時間くらい掛かりそうであり、そこまで体力・精神的に持つかは分からない。
俺のPDAにはドアのリモートコントローラーがあるため、これで扉が1つだけの部屋で鍵をかけて休憩すれば襲撃は防げるかもしれない。
どうする?
>>890
1、無理をして戦闘禁止エリアを目指すそう
2.リスクがあるが、近くの部屋で鍵をかけて仮眠をとろう
3.いや、もうここまでくれば徹夜をするべきだ。優希を探すためには1分1秒も惜しい
4.その他 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/26(日) 23:19:46.69 ID:VtZBfFDg0<> 2 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/26(日) 23:21:15.45 ID:aV31gDEEo<> 1 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/26(日) 23:28:06.08 ID:s4CtoNXIO<> 2 <>
◆WNrWKtkPz.<>sage<>2012/08/26(日) 23:44:28.30 ID:JeMe7Mau0<> もはや、今の状態で選択肢を考えている余裕もなかった。
俺は近くの部屋に鍵をかけて質の悪いベッドに寝転がった。
(仮眠だ……仮眠――)
今思えば、あの時PDAの位置が分かるソフトウェアを探しに行っておけばよかったと後悔する。
根拠のない自分の運にすがったことによって、俺の体力は想像以上に消費されていたのだ。
気が付く間もなく、俺の意識は一瞬にして消え去っていた――――
――――――――
――――――
――――
――
「…………んん」
重い瞼がゆっくりと開かれる。
「……ッ!」
仮眠を取るつもりが、ぐっすりと眠ってしまっていたようだ。
俺はすぐさまPDAを取り出して、時間を確認した――
(ゲーム開始から……52時間――)
5時間もの間俺は無防備に寝ていたようだ。
よく襲撃されなかったものだ、と俺は後になって安堵した。
これからどうする?
>>894 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/26(日) 23:45:57.22 ID:JeMe7Mau0<> すみません、間違えてsageてました。
安価は>>895で <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/26(日) 23:49:26.29 ID:aV31gDEEo<> 5階でPDAの位置表示ツールを探す <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/26(日) 23:53:08.07 ID:z40ds6ZU0<> 生存者人数確認してから5階で位置表示ツールを探す <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/26(日) 23:53:13.68 ID:s4CtoNXIO<> 6階でPDAの位置を探索するツール探し
下に戻るついでに途中の階で武器調達 <>
◆WNrWKtkPz.<>sage<>2012/08/27(月) 00:02:28.99 ID:avW4qalu0<> (6階に行くか……)
最上階に行けば、恐らく欲しいものがすべて揃うだろう。
まずは4階や5階を探索することなく、6階へ直行してPDAの位置を表示するソフトウェアを手に入れる。
そして、その後は下の階に降りながら武器を調達すればいいだろう。
(時間はかかるが、しょうがねぇな……)
生存者数は10人のままであるため、まだあれから誰も死んでいない。
いつこのカウンターが減るか分からない緊張感が俺の心を蝕んでいる。
俺は適当に携帯食料と水を飲むと、すぐさま6階を目指すために歩き始めた――
――――――
――――
――
今日はここまでにします。
雲行きが怪しくなりつつある主人公、梶原良介は優希に再会できるのか……?
明日は投稿できるか分かりません。
では。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/27(月) 00:05:25.57 ID:pIazQucq0<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/27(月) 00:05:40.06 ID:7nXqaISmo<> おつー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)<><>2012/08/27(月) 00:07:06.40 ID:yDkjzj4D0<> スミスが来るかもな…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/27(月) 00:08:36.65 ID:kz602/TIO<> 乙
助けられるんかねぇ… <>
◆WNrWKtkPz.<>sage<>2012/08/27(月) 15:13:37.45 ID:avW4qalu0<> 今日は恐らく更新できないと思います。 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/28(火) 19:18:47.94 ID:vJ1/8zcw0<> ゲーム開始から56時間――
かなり急いで移動したのだが、4階から6階へ行くのに4時間も掛かってしまった。
4階は侵入禁止エリアになり、ゲームも終盤に入ろうとしているところである。
(やっと、見つけた――)
6階に来てすぐ近くの部屋で、望んでいたモノ――PDAの位置が分かるソフトウェアのツールボックスを手に入れた。
俺はすぐさまそれをインストールして、地図を確認する。
(どこだ……優希――――)
何か事故が無い限り、PDAを手放すことになることは到底あり得ない。
それに、死者があれから出ていないという事は少なくとも激しい戦闘は無かったと想定される――
(……これか?)
6階に2つのPDAが行動しているところから、これが優希と漆山ではないかと考えられる。
(いや、待てよ…………)
他のPDAがどこに居るのかを確かめてみると、離れた場所に1つのPDAがあった。
そして、5階を確認すると……6台のPDAが集まっているのが見えた――
(恐らくこれは御剣たちだろう。確か御剣、姫萩、陸島、綺堂、そして麗佳……?)
俺が彼らから離れた時は5人のはずである。
そうなると、もう1人誰かがあの後新たに加わったという事になるが……。
(…………優希の可能性が高いな)
高山や郷田の性質を考えると、新たに加わったのは優希か漆山だろう。
2つのPDAというのは高山と誰かということになるのだが、恐らくは優希たちは高山とどこかで合流して分断されたに違いない。
そうなると、分断されたあともし漆山が御剣たちに遭遇していたら、彼の解除条件は死者を除く全員との遭遇なので、首輪が外れることになる。
つまり、もし漆山だったとしたら彼らと同行せずに下の階に降りているはずなのだ。
こうした俺の推理をまとめると――
1つのPDAが郷田、2つのPDAが高山と漆山、そして御剣たちに加わったのが優希という事になる。
(よし、優希……待ってろ――)
俺はすぐさま5階に居る御剣たちのところへ走って行った……。
――――――
――――
――
俺は恐らく陸島や麗佳に警戒されているに違いない。
どういう風に接触すれば良いのだろうか?
>>905 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/28(火) 19:22:18.25 ID:R3BPEwpQo<> 接触する前に優希の姿を確認する <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/28(火) 19:24:00.98 ID:RMR9OqDAO<> まずは優希が本当に御剣達と一緒か確認 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/08/28(火) 19:25:19.06 ID:G1OpBkWU0<> 優希が御剣達と一緒か見つからないように確認する <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/28(火) 19:42:23.06 ID:vJ1/8zcw0<> (奴らに姿を見せるのは不味いだろうな……)
下手に接近して攻撃を食らう可能性があるため、俺は慎重に行くことにした。
御剣たちに見つからないように、優希が居るかどうかを確認する事にしよう――
――――――
――――
――
(ここを通るはずだ……)
相手の通るであろう場所付近で身を潜める。
俺は息を殺しながら、彼らがその道を通り過ぎるのを待った……。
(よし……行くぞ――)
完全に通り過ぎたのをPDA探知で確認をして、俺は後ろから前に歩いている集団をほんの少しだけ覗いてみた――
「――――――ッ!!」
“優希”と叫びたかった。
華奢な体をしたその存在を見た瞬間に、俺の感情が全て溢れ出しそうだった。
他の奴らなど無視して、今すぐあの子を抱きしめたかった。
「…………優、希――」
向こうにばれない様に俺はすぐに廊下の角に身を隠す。
取りあえず、彼らに優希が保護されているということが分かった。
これからどうする?
>>909 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/28(火) 19:45:20.16 ID:mHacrvtyo<> 単独の郷田さん観察 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/28(火) 19:47:16.50 ID:2uGTQkBzo<> ころしてでもうばいとる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2012/08/28(火) 19:48:39.94 ID:HfOHtCKn0<> 誰かを解除させ[ピーーー]方向で動く <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/28(火) 19:59:23.27 ID:KZUF5BLZ0<> 実は優希が生きてるなら、誰も[ピーーー]必要はないんだが
保険は掛けておきたいから複雑な気持ちだ <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/28(火) 20:09:34.37 ID:vJ1/8zcw0<> いや、ここは優希のことよりも先ず、俺の首輪を外すことを考えなければならない。
解除条件を満たして下の階へ逃げられる前にその人物を殺すには、どうしても近場に居なければならない。
しかし、いま分かっている解除できそうな条件は綺堂のJと漆山の7だけである。
まあ、手元には北条のK、長沢の3、手塚の10があるためいま生き残っているプレイヤーは平和的な解除条件が多いだろう。
とは言っても、この状況下で俺の条件を満たそうとするのは難易度が高すぎる……
誰を殺害対象にする? or このことは後回しにして(>>914)をする。
>>914 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/28(火) 20:18:30.63 ID:mHacrvtyo<> マップの表示に注意しつつ武器探索 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/28(火) 20:24:48.21 ID:Fd8EvGLX0<> >>912 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/28(火) 20:24:53.19 ID:2uGTQkBzo<> GONZO <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/28(火) 20:24:53.66 ID:RMR9OqDAO<> 後回しにしてツールボックスや武器を集めつつ、手塚を殺した謎の敵に優希達が襲われないよう警戒する
余分なPDAも三台あるしどっちにしろ優希を救う方法は考えなきゃいけない
それに固まってて優希も一緒にいる御剣達、高山と行動してる漆山、主人公が違和感を感じてる郷田……はっきり言って今の状況じゃ誰も殺せやしないよ <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/28(火) 20:40:37.35 ID:vJ1/8zcw0<> (漆山を殺すのが手っ取り早いか……)
消去法をしても、最初に殺害できそうなのは漆山だった。
俺は御剣たちを放って置いて、6階に居る漆山と高山であろう二人組の元へ走って行った……。
――――――
――――
――
相手はあの高山だ。
恐らく安易に近づいたり、下手な会話をすれば戦闘になるのは避けられないだろう。
彼に対してどう接触していく?
>>918 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/08/28(火) 20:43:45.44 ID:vR2t3uV5o<> 下手に近付かず、遠くから観察 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2012/08/28(火) 20:44:10.93 ID:HfOHtCKn0<> 高山を不意打ちで襲撃する <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県)<>sage<>2012/08/28(火) 20:48:15.95 ID:iTVCIXuH0<> コンマ次第だろうけど高山さん相手だと死にそうだな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/28(火) 20:54:34.14 ID:RMR9OqDAO<> よりによって六階で武器を調えてる高山を襲撃するとか死にに行くようなものでしかない
それに万が一襲撃に成功してももう優希救出のエクストラゲームは成功する可能性ほぼ0になる
完全に詰んでるじゃんかよ、これぇ…… <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/28(火) 21:06:51.12 ID:vJ1/8zcw0<> ゲーム開始から60時間――
『……次会うときは、お前も敵だ』
高山との別れ際に聞いた言葉を思い出す。
彼は漆山と同行しているが、それは彼が攻撃性が無く臆病だからであろう。
恐らく高山は俺をかなり敵視しているに違いないため、平和的に接触を済ませる事は出来なさそうだ。
(…………襲撃、するか)
ゆっくり進んでいる高山達を、俺はかなり距離を開けて後ろからつけている。
くねくねと細かく廊下を曲がって行っているため、俺としては追いやすかった。
(よし……立ち止まったか)
ようやく休憩するのだろうか、2人の動きは止まりその場に停滞していた。
休憩するときは高山であっても油断してしまうだろう。
襲撃に使えそうなものは
拳銃
ボウガン(矢×14)
チャフグレネード
スモークグレネード
である。
これを使ってどう襲撃する?
>>923 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/28(火) 21:09:53.16 ID:7mwGjXudo<> とりあえずばれないように様子探る <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2012/08/28(火) 21:11:02.87 ID:HfOHtCKn0<> ヤクザらしくハジキで正面から勝負よ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/08/28(火) 21:13:11.85 ID:vR2t3uV5o<> これ死んだんじゃね? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県)<>sage<>2012/08/28(火) 21:14:16.39 ID:iTVCIXuH0<> あ、これゲームオーバーだわ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/28(火) 21:17:44.49 ID:RMR9OqDAO<> ……ID:HfOHtCKn0がゲームをクリアさせる気が全くないのはよーくわかった <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/28(火) 21:20:02.23 ID:Fd8EvGLX0<> いや、もしかしたら油断症の高山さんと狙撃で……返り討ち <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2012/08/28(火) 21:24:40.19 ID:HfOHtCKn0<> 賭けをやってる観客のような視点で見てるからね
6階到達してるのに3人しか死んでないとか盛り上がりに欠けるんで
郷田も仕事してないしスミスにでしゃばられてもツマランので
まあここは高山さんの不運さに期待しようじゃないの <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/28(火) 21:39:31.75 ID:vJ1/8zcw0<> (ハッ……らしくねぇな)
なんでこんなにも戦う事に考えないといけないのだろうか。
俺は今まで土壇場で全てを切り抜けてきたのだから、何も迷う必要は無い。
俺は“ハジキ”を手に持って、動きやすくするために他の荷物を全て置いていった。
「……優希」
こんな姿を優希が見たら、俺の事を嫌いになっちまうんだろうな――
でも、俺にはやるべきことがる――
首輪を外し、そして――
「優希を守る――」
俺は高山と漆山が休憩している部屋の前に立った。
そして思いっきり扉を蹴り開けて、部屋に居る高山に照準を定めようとした――
「…………ッ! …………グッ!?」
突如襲った尋常でない腹部の痛みに、俺の身体は揺らいだ。
「迂闊過ぎたな、梶原」
「クッ……たか、やまァ…………ッ!」
仁王立ちしている高山に拳銃を向けようとするが、ハジく前に俺の手から拳銃が離れていた。
「ぐぁ……ッ!」
右手が撃ち抜かれていて、感覚が完全にマヒしている。
「無駄な抵抗はよせ。今のお前に俺を殺す事は出来ない」
「な、何故だ……何故俺が来ると……分かったんだ…………?」
襲撃に対抗するにしても、あれだけの速さで反応できるのはおかしすぎる。
まるで俺がここへ襲撃するのを待ち構えていたような、そんな感じだったからである。
「……何故気が付かない? 探知できるソフトウェアを持っているならば、俺が持っていてもおかしくないだろう?」
「…………ッ!」
迂闊だった。
「……どうやら、俺は見る目が無かったようだな――」
どうして俺はこんな簡単な事に気が付かなかったのか?
彼の言っている事が俺の敗因の全てだった。
「両手を上げてその場に伏せろ。しなければ殺す」
高山は淡々とした声に俺は……
>>932
1.素直に従う
2.冥土の土産に1発かます
3.その他 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/08/28(火) 21:40:12.75 ID:vR2t3uV5o<> 1 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/28(火) 21:41:42.26 ID:Fd8EvGLX0<> 1 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/08/28(火) 21:43:06.10 ID:5Kei5Nj20<> 1 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/28(火) 21:48:54.81 ID:Fd8EvGLX0<> PDAは破壊されるだろうし、スミスも出ないだろうから、優希以外を皆殺しか諦めるか <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/28(火) 21:49:42.10 ID:/ske1svE0<> とりあえずこういう主人公視点ので自分は違う視点から行動させてみた(キリッ
とかは[ピーーー]ばいいのになぁ <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/28(火) 21:57:32.30 ID:vJ1/8zcw0<> 「…………」
俺は痛みに耐えながら静かにその場へ伏せた。
すると、高山は俺を武装解除して持っているPDAをすべて回収した。
「……お前のPDAはなんだ?」
「JOKERだ……」
「そうか――」
グシャリ、と嫌な音がした――
高山は俺の目の前でPDAを容赦無く握り潰したのだ。
「…………アァ――」
そうか高山のPDAは2だったのか、と呑気になってしまうほどに高山は本当に容赦が無かった。
「悪いな。だが、これはゲームだ」
「…………そう、ダナァ」
もし俺が高山の立場だったら、同じことをするだろう。
所詮は他人なのだから、別に自分のせいで死んでも何も痛くないからだ。
「お前はもう死んだも同然だ……。どうする?」
高山が少し悲しげそうな顔をして拳銃をこちらへ向けている。
いまここで安楽死を選ぶか、それとも死へのカウントダウンを恐れながら死ぬか、ということを選ばせようということなのだろう。
「…………フフッ」
何故か自然と笑みがこぼれた。
もう何もかもめちゃくちゃで、何が何だか分からなくなってきた。
ただ、最後に頭に思い浮かんだ言葉があった――
>>938
1.“ああ……もう疲れたわ”
2.“……まだ、俺にはやるべきことがあるんだわ”
3.“その他”
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/28(火) 21:58:29.64 ID:Mcbb+0mx0<> 2 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/08/28(火) 21:59:34.86 ID:G1OpBkWU0<> 2 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/28(火) 22:00:52.59 ID:Fd8EvGLX0<> 2 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)<>sage<>2012/08/28(火) 22:02:34.33 ID:HfOHtCKn0<> >>934
まあそうカッカしなさんな
何のための安価なのよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/28(火) 22:10:26.66 ID:qQMHxFve0<> 悲劇的なラストしか思い浮かべないわ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/08/28(火) 22:15:23.51 ID:vR2t3uV5o<> 流石に自[ピーーー]ぎてなぁ… <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/28(火) 22:29:40.97 ID:vJ1/8zcw0<> 「……まだ、俺にはやるべきことがあるんだわ」
そう、自然に口が開いていた。
「色条のこと、だろう?」
高山は知っていたというような表情をしてこちらを見ていた。
「……どうして、お前が?」
「かなり前にだが一時的に色条と行動していたんだ。……ずっとお前のことを探しているみたいだったが、いまは“向こう”に居るみたいだ」
「優希……」
そうか、優希も俺の事を探してくれていたのか。
それが分かっただけでも、俺の心は満たされそうだった。
「だが、色条の首輪を外すのはまず不可能だ。それを知った上で何をするというんだ?」
「……分からねぇよ。でも、俺は最期まで優希の傍に居てやらねぇと駄目なんだわ」
「ふっ……そうか。だったら、そうすれば良い――」
そう言って、高山は俺から奪っていたPDAを床に置いて、拳銃をしまった。
「高山、お前…………」
「俺に構う暇があったら治療をしておくんだな。それ以上出血すると、死ぬ可能性が高くなるぞ――」
高山はこっちを見る事もなく部屋から出てしまった。
「くっ……!」
俺はすぐさま治療をしようとするが、痛みでなかなか立ち上がることができなかった。
「お、おい……大丈夫か?」
すると、物陰からひっそりと漆山が出てきて救急セットをこちらへ滑らせてきた。
「……悪いな、漆山」
「い、いや、目の前で怪我をしてる人間を放っておくわけにもいかんだろう……!」
漆山は恐らく俺が彼を殺しに来たのを知っているのだろう、目を合わせようともせずに部屋の隅に立っていた。
「……どうした、さっさと行けよ? 首輪を外したくねぇのか?」
漆山なら御剣たちに会っても特に何も問題が無いし、郷田とは既に接触済みなので簡単に首輪を外す事ができる。
こんなみすぼらしい俺なんて放って置いて、すぐさま彼らに会いに行けばいいのに……。
「ど、どうせお前も優希ちゃんに会いに行くのだろう? だったら一緒に行こうじゃないか」
「……お前、PDAに探知ソフトが入ってないな?」
「なっ……そ、そんなわけあるわけが無かろう! ひ、人の優しさを踏みにじる気か!?」
どうやら高山に頼りっきりだったようで、いきなり捨てられたものだから困っているようだった。
「ハァ……分かったわ。漆山は優しいのな……」
「それでいいんだ! 分かったならさっさと傷を治せ!」
「だったら手伝ってくれよ。1人だとやりにくいったらねぇんだわ」
よく分からないが、漆山が同行者となった。
早く傷を治して優希に会いに行こう……。
――――――
――――
―― <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/28(火) 23:02:46.58 ID:vJ1/8zcw0<> ゲーム開始から64時間――
ついに5階も侵入禁止エリアとなり、行動できる範囲はここ6階のみ――
漆山の協力、そして何より高山が軽傷に済むよう攻撃してくれていたおかげか、傷はすっかり治っていた。
「よし、そろそろいくか」
何か探知ソフトを手に入れたのか、御剣たちはこっちに近づいてきているらしい。
陸島や麗佳は反対しただろうが、恐らく御剣の我の強さに負けたのだろう。
「なぁ、向こうはお前を警戒してるんだろう? なのにどうして向こうから近づいてきているんだ?」
「知らねぇよ。どっちみち会いに行くんだから好都合だろうが、細けぇこと気にしてんじゃねーよ」
「……そうだな」
いつの間にか、漆山がどもらずに俺と会話している事に気が付いた。
そこまで仲良くなる気は無かったのだが、まあいいだろう……。
「……なぁ、梶原。どうしたらお前みたいに言いたいことをハッキリ言えるようになるんだ?」
「あぁん? そんなの簡単じゃねぇか。周りの目とか気にせずに自分の思ってることを言えば良いだけの事だろうが」
「でも、それだと周りから反感を買ってしまうだろう?」
「そんなクソみてーな世界なら、こっちから捨てちまえば良いんだよ。自分が納得いくような場所を見つけるまで、捨て続けろ……」
「なるほど、な……」
漆山は珍しく難しそうな顔をしていた。
「さて、そろそろ向こうがお出まししてくるぞ……」
待ち構えていると、まず御剣が見えた。
そして隣に陸島と綺堂、麗佳、と警戒した目でこちらを見ている。
「ほら、おっさん……行けよ」
「あ、あぁ……。色々、世話になったな――」
漆山はゆっくりと向こう側に行く。それを見届けた俺はゆっくりと口を開いた。
「……御剣、優希を見つけてくれたんだろ?」
「そうですね。でも、優希と会うには条件があります!」
「……なんだ?」
「もう誰も殺さない、ということと……俺達と一緒に解除条件とは別に首輪を外す方法を探すのを手伝うってことです!」
「分かった。……と言うよりも、もう俺は正攻法だと首輪が外せないんだわ」
「え……それって!」
「ああ、俺のPDAは破壊された。だから、もうどうしようもねぇってわけよ」
そうこうしている内に、漆山は首輪を外して喜びながらどこかへ行ってしまった。
俺は持っているPDA全て御剣に渡し、陸島にボディーチェックを受けた。
「……渚さん、優希を呼んできてください」
「は〜い」
麗佳がこちらを色々な感情が混ざった目で見てくるが、俺は無視をし続けた。
御剣や陸島も俺に何も話しかける事は無く、ただ優希が来るのを待ち続けるだけだった―― <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/28(火) 23:12:49.59 ID:bpN1w8rAO<> >>939
ゲームをクリアするためって>>1に書いてあるじゃないですかー <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/28(火) 23:21:13.71 ID:vJ1/8zcw0<> 足音が、聞こえてくる――
それは、大人の歩幅より速いテンポで音を刻む――
廊下の角から、ひらりと姿を現した小さな小さな……天使――
「――――――おじさんッ!!!!」
俺は飛んできた天使を優しく抱き寄せた。
「…………ゆう、き。優希ッ!」
俺は小さな身体をこれでもかと言うくらいに抱きしめた。
彼女の全てが、俺の感情をこれでもかというくらいに爆発させた。
「おじさん……ずっと……ずっと会いたかったよぉ!!」
俺の腕の中で泣きじゃくる優希の頭を撫でた。
初めて、優希の頭を撫でた。
「もう、会えないんじゃ、ないかって……っ! おじさんと、一緒に、テトリスでき、ないのかなって……っ!」
「ゆうき…………ゆう、き…………っ!」
俺は泣いていた。
何も言わずに、俺はずっと彼女を抱き続けた。
「……おじさん、ごめん。テトリスやりすぎて、充電が切れちゃった」
「良いんだ、そんなのは良いんだ。優希が無事だったら、良いんだよ…………!」
優希から手渡された携帯電話を俺は震えた手で受け取る。
「私、またテトリスやりたいな……」
「今度は、俺、と一緒にやろう……! 家には、2人プレイ用のが、ある、から……っ!」
「もーう、おじさん泣き過ぎだよー! 私よりも泣き虫なのー?」
「ハハッ……そう、なのかもな。おじさん、泣き虫だわ!」
「じゃあ、今度は私がおじさんを慰めてあげるね?」
そう言って、優希は俺の頭を優しくなでてくれた―――― <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/28(火) 23:26:37.25 ID:Fd8EvGLX0<> まぁ、観客側で見る気持ちもわからんでもないけど
俺もアイテム0個選んだり、遭遇者コンマ提案したりしたし
さて、残り10時間、運営側も本気で動かんと優希回収出来ずに死ぬだろうな <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/28(火) 23:34:05.36 ID:vJ1/8zcw0<> 気を使ってくれたのか、御剣たちは俺達から離れて遠くに移動していた。
しかし、優希との再会が果たせたのは良いが、これからどうすれば良いのだろう――
〜♪〜♪
突如、優希のPDAが騒がしくなり始めた。
「な、なんだ……?」
『やぁ、みんな、こんにちは〜! 僕の名前はスミス!』
奇妙なBGMと共によくわからないカボチャのキャラクターみたいなものが、画面に映っていた。
『いやぁ、おじさんと優希ちゃんの感動の再会、泣けるねぇ! 泣けるよぉ!』
『でも、再会したのはいいけど、このままだとどっちも死んじゃうよね〜? それって、なんだか可哀想だと思わない?』
『……うん、みんなそう思うよね〜! だから、僕からの提案があるんだけど聞いてくれないかな?』
「……おじさん」
「最後まで聞いてみよう……」
不安そうな顔をしている優希の頭を撫でてやると、“うん”と小さく声を漏らした。
『ありがと〜聞いてくれるんだね! それじゃ、いっくよ〜!』
『エクストラゲ〜〜〜〜〜ム!!!!!』 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/28(火) 23:52:57.02 ID:vJ1/8zcw0<> 『ゲームの内容は簡単! おじさん&優希ちゃんチームと、御剣君チームに別れて、戦ってもらうのさ!』
「戦う……?」
『うん、そうだよ! 優希ちゃんはお姫様、そしてそれを助けるのがおじさんってわけ! 王子様じゃないのが少し残念だけどね(笑)』
『そして、おじさんの邪魔をする敵兵が、御剣君チームだよ〜!』
『おじさんが“敵兵を殲滅”することができたら、お姫様は“助かる”よ!』
「…………それって!」
『うん、詳しく言うと。おじさんが御剣君たち……あ、首輪がついている人だけだね。その人たちを全員殺害することができれば、優希ちゃんの首輪は条件を無視して解除できるよ!』
「な、なんだとッ!?」
『えっ、敵兵のほうにメリットが無い? うんそうだよね〜だから、御剣君たちにもチャンスを与えるよ〜!』
『御剣君たちは、お姫様を守るおじさんを見事討伐することが出来たら、みんな首輪を外すことが出来るよ〜! あ、でもお姫様を傷つけちゃったら、即死刑だから♪ そこは注意してね〜』
『制限時間はゲーム終了時まで……だから、あと8時間だね。あ、もちろんゲームの途中で首輪が外れた人は殺害対象に含まれないよ!』
『ちなみに、エクストラゲームが始まったらPDAのソフトウェアは全て機能停止にするし、あと戦闘範囲を狭くして戦いやすくするよ!』
『どうかな、みんなにとって凄く良い話だと思うけど……? うん、そうだよね! それじゃ、始めようか――』
ここまで来て、ようやく主催者が何をしたのかが分かった。
どうやらこのゲームの世界観を維持しながらも、優希を生かしておきたいようだ。
それならば、いままでの不可解な罠や人物の説明がつくだろう。
『白馬のおじさまゲーム、スタ〜ト〜〜〜〜〜〜〜〜〜!』
無理矢理に、エクストラゲームが開始されてしまった――
――――――
――――
――
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/28(火) 23:55:05.25 ID:7mwGjXudo<> これ自分が死ぬのが一番被害少なくね <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/29(水) 00:01:28.16 ID:tzmn7HqC0<> 一応誤解を招くかもしれないので……
>>948の
『御剣君たちは、お姫様を守るおじさんを見事討伐することが出来たら、みんな首輪を外すことが出来るよ〜! あ、でもお姫様を傷つけちゃったら、即死刑だから♪ そこは注意してね〜』
の“みんな”というのは、御剣たち……つまり、優希は含まれていません。
――――――
――――
――
「おじさん……」
優希が困惑した顔でこちらを見ている。
「……優希は、生きたいか?」
「うん……でも、それだと皆が…………」
そうだ、優希は少なくとも御剣たちにお世話になっているのだから、彼らを犠牲にして自分が生きるというのは何とも言えないのだろう。
「それに……私のせいで、おじさんが…………。こんなの、やっぱりダメだよぉ!」
優希が、今にも泣きそうな顔をしてこちらを見ている。
俺は……
>>953
1.エクストラゲームに乗る
2.エクストラゲームに乗らない
3・その他
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/08/29(水) 00:02:06.94 ID:PQM+gPRHo<> 2 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/29(水) 00:02:56.58 ID:1U3bVu14o<> エクストラゲームにのって自[ピーーー]る <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/29(水) 00:02:59.31 ID:c7d5sB7K0<> 2 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)<>saga sage<>2012/08/29(水) 00:04:05.14 ID:QmaXRlLX0<> 文香も解除不可能のはず
御剣と文香と話し合った方がいいんでないかな
解除できる人は極力解除してしまって <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/29(水) 00:06:07.22 ID:It7CewMr0<> てか優希を生かしておきたいと感づかれてる時点でもう成立してないよな <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/29(水) 00:25:09.84 ID:tzmn7HqC0<> 「そう、だよな……こんなの、ダメだ。間違ってやがる」
それに、もうこれ以上優希の悲しそうな顔を見るのが嫌だった。
彼女には笑っていてほしい。
ずっと笑っていてほしい。
「優希、大丈夫だ。俺はこんなゲームに乗ったりしねぇよ」
優希が泣き止むまで頭を撫で続ける。
彼女の柔らかい髪が、俺の心を癒す――
「こんなつまらねぇゲームなんざ、もう御免だわ。さっさとテトリスやりてぇよ」
「……うん!」
俺はそう言って、優希をゆっくりと離した。
「おじさん……?」
「優希……少し、そこで待ってな――」
そう言って、俺は優希に背を向けて歩き始めた
「ううん、一緒に行く! 私はずっとおじさんと一緒にいるもん!」
「いや、ここからは優希が……“お嬢ちゃん”が来たら駄目なんだわ」
「嫌! 私を……私をまた、独りにしないで……っ!」
優希が、俺の服の裾を握って止めようとする。
「……これ以上やると、怒るぞ?」
「いいもん! 怒られても、絶対にいかせないもん!」
「……やめろっていってんだろが」
「おじさん、行かないで……っ! 優希、なんでもするから! 一生のお願いも使うから……!」
「…………優希」
俺は、振り返って優希を抱きしめた。
「おじさん…………」
そして、頬に口づけをして優希の鳩尾を殴った――
「本当の家族と居るみたいで、嬉しかった――」
「おじ、さん…………ぃゃ…………っ――」
俺は立ち上がって、優希を近くのベッドに寝かせて部屋を出る。
「よし、敵兵殲滅と行きますかい――」
――――――
――――
―― <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/29(水) 00:39:04.33 ID:tzmn7HqC0<> 「…………梶原さん、落ち着いてください! 主催者の思惑に乗ったらだめです!」
「ハッ……俺は優希のためだったら人殺しでもなんでもやってやるさ!!」
俺が追っているのは御剣と陸島である。
綺堂はJであるためこのまま首輪が外れるし、麗佳と姫萩も首輪が解除できる見込みがあるのか、このエクストラゲームには参加してい無いようだった。
「梶原君、御剣君の言う通りよ! もっと皆が首輪を外せるような平和的なものがあるはずよ!」
「うるせぇんだよ! 大人しく死にやがれ!!」
俺は拳銃を乱射しながら二人を追いかけるが、向こうもなかなか足が速いため追いつくことが出来ない。
「……これ以上攻撃するのなら、反撃するわよ?」
「ハッ……偉く自信があるみてぇだな! やれるものならやってみろや!」
俺は廊下の角を遠心力に逆らいながら思いっきり走りこむ、すると足に陸島の放った銃弾が当たった。
「梶原さん、もうやめてください! 仲間どうしで――」
御剣が何かを言う前に俺はすぐさま彼に拳銃を向けてトリガーを引こうとする。
すると陸島が当然の如く腕を打ち抜いてきて、銃弾は明後日の方向へ飛んで行った。
しかし、俺は拳銃を手から落とさずに引き続き攻撃しようとする。
――――――
――――
――
「ハァ……ハァ……クソが、舐めやがって――」
俺は両腕両足が使い物にならなくなっていて、床に倒れこんでいた。
「文香さん、救急セットを!」
「分かっているわ!」
御剣たちがこちらへ寄ってくる。
それに対して、俺は――
「なっ……!?」
「オレハ……オレハ、優希を守るンだ…………!」
限界まで来ている両足で必死に立ち上がって、ナイフを振り回す。
「梶原君……あなた、まさか――ッ!」
陸島が何かを言う前に、無防備にも尻もちをついた彼女に俺は特攻してナイフを突き刺そうとした―― <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/29(水) 00:51:08.21 ID:kf16LDkfo<> 特技が狙撃で外してるって事はもうな… <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/29(水) 01:00:38.66 ID:tzmn7HqC0<> 鈍い轟音と共に、俺の身体は崩れ落ちた。
「あ、あぁ…………ッ!!」
「クッ……御剣ィ、やってくれるじゃねぇか…………かはっ――」
身体全身を震わせながら、拳銃を手元から落とす御剣が見えた。
「…………どうして、そこまで」
「………………ハハ」
これで、シナリオ通りだ。
俺は御剣に討伐され、彼らの首輪は外れる――
「なあ、主催者! ……“白馬のおじさま”の本当の話、知ってるか……?」
俺は天井に向かって大声で話しだす。
「勇敢にも敵兵たち、を討伐しにいった白馬の、おじさまは…………結局、敵兵に負けたんだ」
「だがな、敵兵たちは素直に、その勝利を喜べなかったんだわ……」
「元はと言えば、お姫様も、白馬のおじさまも、敵兵も…………皆、皆仲間だったんだわ」
「おじさまを殺した敵兵たちは、仲違いしていたことに……その過ちに、気が付くんだ――」
「おじさま、一人を犠牲にしたことで――」
「だからな、お姫様は、“白馬のおじさまが死んでも”……、生き残るんだわ」
「仲違いしていた、仲間と……仲直りして、その後、幸せな人生を…………過ごす、んだよ……!」
「そうだろ……?」
そうだ――
これでいい――
まさしくこれが俺の求めていた――
「おじ、さん……? おじさん!」
視界がぼやける中、優希の顔が近くに見えた。
「……お姫様、白馬のおじさまは、貴女を守り、ました――」
「おじさん、返事して! 返事してよぉ……っ!!」
「これで、皆…………ハッピーエンド、なんだわ」
「ぃゃ……おじさん、眠らないで!」
「優希……お前は、幸せになれ。俺はちょっと……夢でもみるわ――」
もっと、優希の笑顔……見たかったな――
――――――
――――
――
シークレットゲーム -梶原良介編- END <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/29(水) 01:05:55.89 ID:zrSra1uIO<> (´・ω・`)
やっぱこうなるのな… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/29(水) 01:07:03.78 ID:kf16LDkfo<> これはでも割といいんじゃないかな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/29(水) 01:28:56.17 ID:It7CewMr0<> 本編のEP4みたいな展開やると話が固定されて先の展開がほとんど決まっちゃうし
こんなもんでしょう <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/29(水) 01:33:47.51 ID:tzmn7HqC0<> 【エピローグ】
「おじさん……私、明日から高校生だよ?」
結局あの後、私はおじさんの言った内容通りに首輪を解除することが出来た。
なぜ、私がここまで特別扱いされたのかと言う事は、ゲームが終わって家に帰ってきた時に分かった。
この“シークレットゲーム”と呼ばれるゲームの主催者は、私の父親だったのだ。
私が対抗組織のエースの仕業によって間違えてゲームに参加したことに気が付いた父親は、それにつられて捕まってしまったと言うわけである。
ということで、私はいま大豪邸でメイドを限りなく少数だけ雇って、ひっそりと暮らしている。
歴史的事件と評される“キラークイーン事件”により、“色条”という苗字だと不都合なことが多いため、私は苗字を変えて生活している。
「ほら、この制服可愛いでしょ? ……おじさんにも見て欲しかったなー」
「あ、そういえばこの前テトリスでまた記録を伸ばしたの。私、もうおじさんよりも強いかもねー!」
私は色条家の資金を使って、おじさんについて調べた。
すると、彼は自由業と言う名の裏の世界で仕事をしている人のようだった。
彼は生まれてすぐに親に捨てられ、そして極道の親方と呼ばれる人に拾われたようだ。
「お嬢様、そろそろ時間ですので」
「うん、分かった! ……おじさん、天国で浮気しちゃ駄目だよ?」
いまでも、私はおじさんの見せた真面目な顔、怒った顔、笑った顔、泣いた顔……全部を覚えている。
たぶん私の初恋の人で……今も恋していると思う。
「ああ、そういえば。この前の書類に不備があったので、こちらに名前を書いていただけますか?」
「りょうかーい――」
おじさん、言ったよね? 私に幸せになれって。
色々考えたけど、おじさん抜きに幸せなことって難しいよ?
だから、私はこれから幸せを探すために頑張ります!
梶原優希.
――――――
――――
――
END......
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/29(水) 01:35:41.39 ID:c7d5sB7K0<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/29(水) 01:36:09.51 ID:mBsTQa/S0<> おおぅ…、ヤンでる気がする… <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/29(水) 01:56:39.86 ID:tzmn7HqC0<> みなさんお疲れ様です。
3作目、ようやく完結しました。
この主人公は龍が如くの桐生さんをイメージして進めました。
主人公の性格に合った解除条件で良かったと思います。もし
単なる殺害でしたら、すぐに終わってそうな感じでしたからね。
ゲームの内容ですが……
>>857の選択安価で@を選んでいれば、麗佳ルートに入る可能性が高かったです。
何も言わずに出て行けば、麗佳の性質上まだ素性の知れない御剣よりかは梶原についていくでしょう。
そして麗佳と2人の時に自ら解除条件を示せば、彼女の信用も得られたはず。
つまり麗佳さんルートを取りたいなら、他の人は犠牲にしないと難しいって事ですね。
あと>>950の選択安価で、エクストラゲームに乗っていれば、梶原と優希の生存ENDの可能性がありました。
大まかに話すと、陸島と御剣を殺害して優希が助かり、それで安心した梶原が自殺しようとします。
すると、梶原が自殺するなら自分も自殺すると優希が言いだして、それに困った運営が梶原も難癖つけて生かす、という感じです。
優希の目の前で殺害しているというのもあってこちらのほうがBADな感じの様に思えますが、実はこっちがHAPPY END つまり TRUE END ってやつに当たります。
ここからまた始めるとスレをまたぎそうなので、次はまた新しいスレを立てて始めようと思います。
ただ、またシークレットゲームをやるかどうかは分かりませんが……需要があればやりますね。
感想とか書いてもらえると嬉しいです。
それでは……。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方)<>sage<>2012/08/29(水) 02:01:47.77 ID:PQM+gPRH0<> 乙
できればまたシークレットゲームやって欲しいです <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/08/29(水) 02:04:18.45 ID:avfe2RN00<> 乙〜
今度はCODE:Reviseをやって欲しいなって <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/08/29(水) 02:19:34.63 ID:c7d5sB7K0<> 乙、楽しかったよ
できれば、またやってほしいです <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/08/29(水) 06:40:02.73 ID:XWtPOLPAO<> 乙、シークレットゲーム題材はなかなかないので楽しませていただきました!
出来れば新しいスレで続けてほしいですが、そこは>>1に任せます <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/29(水) 07:03:46.97 ID:PC41HgM20<> 乙
良介はわりと好きなキャラだったな
True Endもいいけど、こっちの方がおじさんらしい
あと、どうでもいいが、姫萩の生存率100%な件
できたらまたやって欲しいね <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/08/29(水) 08:38:25.58 ID:h/ple/Fso<> 乙
いい終わり方でした
またシークレットゲームでやってほしいです <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/29(水) 09:49:46.15 ID:zrSra1uIO<> 乙
またシークレットゲームやってくれるとそれはとっても嬉しいなって
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)<>sage<>2012/08/29(水) 12:49:37.66 ID:H9UKvk0m0<> 乙でした
楽しかったです、需要は十分あるので、主にその気があるなら是非! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/29(水) 17:08:19.64 ID:hYhuBcy60<> 乙です
次やるなら4回目だしそろそろcodeRevise見たいかな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/29(水) 23:27:42.50 ID:zWZP+xHP0<> 面白かったです
是非続けてほしいです <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/08/30(木) 01:08:19.46 ID:z4dRL19M0<> 面白かったです。
reviseは分からんので出来ればでいいので1でお願いします。 <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/30(木) 11:40:24.35 ID:3FaHdrk80<> 今日の夜くらいからSGCRのほうをやり直して、大まかな内容を思い出します。
そして、次の4回目のゲームはSGCRのほうをやってみようかと思います。
分からない方も一通りSGCRをプレイして貰えると、より楽しめるのでしょう。
また新しいスレを立てる時は、ここで報告します。 <>
名無しNIPPER<>sage<>2012/08/30(木) 13:23:50.69 ID:1APyIVF20<> 乙、codeReviseか
とりあえずwiki
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0_CODE:Revise#section_3 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/30(木) 13:33:05.32 ID:hH+oQSKD0<> CODE:Reviseか…知ってるけどやったことないんだよな調べるか
乙でした 待ってます <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/30(木) 13:42:37.14 ID:pozWvzyQ0<> PDAがジョーカーを含め登場人物で埋まっちゃってるからもう一台増やすのかな
主人公も学生でほぼ固定か
<>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/30(木) 19:33:52.65 ID:3FaHdrk80<> SGCRの情報はあまりネットに載ってないので、実際にやらないと分からないところが多いかと思います。
あと、主人公は原作に登場するJOKERの登場人物と入れ替えです。
ネタバレ?になるのですが、原作でもJOKERのキャラはとてつもなく影が薄かったので、入れ替わってもなんら影響がないんですよね……。
あと、始める時に誰がどのPDAだとかそういった情報を載せておいたほうがいいですかね? <>
名無しNIPPER<>sage<>2012/08/30(木) 20:09:29.74 ID:1APyIVF20<> 知らずにやるのも一興、…なんだけど戦犯になるのが恐いわwwww <>
名無しNIPPER<>sage<>2012/08/30(木) 21:22:16.00 ID:5FIOKbwE0<> むしろ死んでなんぼの精神で <>
◆WNrWKtkPz.<>saga<>2012/08/30(木) 23:22:16.38 ID:3FaHdrk80<> 新しいスレを立てました。
安価でシークレットゲーム2
http://ex14.vip2ch.com/
こちらはHTML化依頼しておきます。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/08/30(木) 23:24:25.40 ID:JundzgDHo<> 安価でシークレットゲーム2
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1346336409/
アドレスはこっちですね。 <>