◆H5DcZ7AtN.<>saga<>2012/09/24(月) 21:55:38.11 ID:Kgvge6IV0<>
――ほむらちゃん、最後に一つだけ頼みごとしていいかな?――
――さやかちゃん、マミさん、杏子ちゃん。そして、ほむらちゃん自身を見守って欲しいんだ――
世界の最初で最後の瞬間に交わした彼女との約束。
神話の如き無限の中の片隅で、私は彼女――“最高の友達”とそれを交わした。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1348491337
<>ほむら「死神……か」
◆H5DcZ7AtN.<>saga<>2012/09/24(月) 22:02:06.30 ID:Kgvge6IV0<> 神様がほんの少しだけ自分勝手な世界の物語。
・注意書き
作者はいい年しての厨二病患者、そして心は豆腐製
山も無ければオチも無い、だらだらと書きたいものを書いていくだけ
他の誰かとネタが被ったらゴメンナサイ
話の進行速度がカタツムリ
以上を許していただけるなら読んで下さい <>
◆H5DcZ7AtN.<>saga sage<>2012/09/24(月) 22:04:49.38 ID:Kgvge6IV0<> 私の身に奇跡が起きて3カ月が経ちました。絶対に見つからないと言われていた心臓のドナーが見つかったのです。
そして、その奇跡の裏には一つの悲劇があるということを私は知っています。
この人生は神様からの贈り物である、と以前いた学校で教えられました。しかし、私はそれを信じることができません。
何故なら、私が受け取ったのは普通の人生を全うすることすらできない壊れかけの不良品だったからです。
私から保障された明日を奪い、父と母を私の治療費のためと海外に追いやった――生命の象徴。
今だってそうです。ありふれた悲劇を“奇跡”という名の安い美談に変えてしまった。
そして私の両親に背負う必要のない十字架を背負わせてしまった。
こんな私のために。
<>
◆H5DcZ7AtN.<>saga sage<>2012/09/24(月) 22:07:06.72 ID:Kgvge6IV0<> 2か月ほど前、主治医の先生にこのままいけば退院し、普通の生活を送ることができると言われました。
そして、その日から数えて2ヶ月後が明後日。明日は、退院のための手続きや荷物の片付けで忙しくなるそうなので今日ので最後です。
それは、いつ消えてしまうか判らない身であることを悟った頃から始めた、私自身の存在証明。
処方箋の裏に鉛筆で描いた花瓶から始まったそれは、入退院、転院を繰り返すたびに色、深さを増やしていき、
お世話になった病院に飾られる程度のものになりました。それに関しては嬉しいと思います。
ただ、皮肉なことにその飾られた作品のうち、幾つかは遺影になってしまったということです。
もっとも、私の友人の半分はいつでも退院できて、残りの半分はいつ退場してもおかしくない人たちでしたが。
<>
◆H5DcZ7AtN.<>saga sage<>2012/09/24(月) 22:08:23.39 ID:Kgvge6IV0<> 一方で、私はこの趣味に多少の誇りのようなものを持っています。
モデルの人と話していくうちに、垣間見るその人の笑顔のかけら、それらを組み合わせて
最高の笑顔を想像し、創造します。
写真の場合、肌の色は誤魔化せますが、表情までは偽ることはできませんが、絵なら絵具と輪郭線、筆遣いでどうにかできます。
都合のいい幻想かもしれませんし、暗い現実から見れば眩しすぎる夢だ、とも思います。
それでも、完成した作品を渡したときに見せてくれる、絵の中のような笑顔が忘れられなくて、私は描き続けました。
そして今、描いているのが、おそらく最後。通信教育を主に受けてきた私は、学校というものがよく分かりません。
一時は、ミッション系の学校にいましたが、直ぐに体調を崩してしまいました。
だから少なくとも、学校生活が落ち着くまでは、絵とお別れしなければいけません。
自分の趣味へのお別れのあいさつの代わりに精一杯、男の子を描きます。
男の子、若しくは翼をもぎ取られた鳥、事故で未来を閉ざされた天才。
彼のことが妬ましくないか、と問われれば嘘になる。外へ踏み出す翼でさえ、私は持っていなかったのだから。
それでも、彼と話しているうちに、彼のバイオリンへの強い思いを知ることができた。
彼の部屋を訪ねる度に、周りの彼に対する心配や期待を知った。
だから私は描く。舞台の上でバイオリンを奏でる彼と、彼に寄り添う蒼い髪の女の子を。
<>
◆H5DcZ7AtN.<>saga sage<>2012/09/24(月) 22:10:10.07 ID:Kgvge6IV0<> とりあえず今日の分は終わり
誰も見ていないと思うのであまり心配しないが <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/24(月) 22:16:16.72 ID:x9pHDoK2o<> ほう・・・期待支援 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/09/24(月) 22:41:13.21 ID:SMmfXStQo<> おつきたいしえん <>
◆H5DcZ7AtN.<>saga sage<>2012/09/25(火) 18:32:41.30 ID:S1wqPnyB0<> 校長室で転入の手続きを済ませた私は、先生に導かれつつ、近未来的な建物の廊下を歩いて教室に向かっています。
教室を囲むガラス越しに突き刺さる好奇の視線が、私から余裕を奪っていく…。
いくら転院を繰り返していたとはいえ、これだけの視線に晒されたことはありません。
転校一日目で心が折れそうです……。
「ここが君の教室だ。何か困ったことがあったら先生達を頼ると良い。担任の早乙女先生はいい先生だ」
「ありがとうございます」
少し厳つくて、怖い印象の先生だったけど、優しい先生で良かった。なんか忘れものには厳しそうだけど。
「――今日は皆さんに大事なお話があります。心して聴くように!」
大事な話?
転校生の紹介は確かに大事だと思いますが、心して聴く必要はないと――
「目玉焼きとは、固焼きですか?それとも半熟ですか? はい、中沢君!」
「え…、ぇぇっと……。どっちでもいいんじゃないかと――」
「その通り!どっちでもよろしい。
たかが卵の焼き加減なんかで女の魅力が決まると思ったら、大間違いです!」
どっちでもよろしい、というよりは……
――すごく、どうでもいい……。と思います。
「――ような大人にはならないこと!」
そして、私を連れてきてくれた先生はいつの間にかいなくなっていました。
<>
◆H5DcZ7AtN.<>saga sage<>2012/09/25(火) 18:33:45.13 ID:S1wqPnyB0<> 「はい、それから今日は皆さんに転校生を紹介します。じゃ、暁美さんいらっしゃい」
何か、すごい入りにくいというか、なんというか……。ただでさえ、こんな大勢の前に立たなくてはいけないのに。
ただ、いつまでも入り口で突っ立っているわけにもいかないので、覚悟を決めて教室に入ります。
いち…に…さん…、たくさん。数えきれないくらいの目が私を見つめます。
病院の大部屋に入った時でさえ、10人を超えることはありませんでした。
そして、今はその3倍以上の人が目の前にいます。どんどん顔が赤くなっているのが鏡を見なくても判ってしまいました。
「暁美ほむらです…。よろしくお願いします……」
「暁美さんは心臓の病気でずっと入院していたの。久しぶりの学校だから、戸惑うことも多いでしょう
みんな、助けてあげてね」
さらなる視線が私に突きささり、思わず息をのみます。
そして俯いてしまい、顔をうまく上げられません。視線は迷子です。
どうにかして落ち着こうと、息を大きく吸って吐き、先生がさし示した席へ向かいます。
――頑張れ、私の心臓。自分のものではなかったそれに、応援すらしてしまいました。
休み時間に入って、お約束というか、所謂“質問”タイムが始まりました。
「暁美さんって前はどこの学校だったの?」
「部活とかやってた? 運動系?文化系?」
「すごい長い髪だよね。毎朝、編むの大変じゃない?」
「ぇ…ぁ、その……。私――」
そんなに一度に質問されても答えられません……。誰か助けてください。
<>
◆H5DcZ7AtN.<>saga sage<>2012/09/25(火) 18:36:37.69 ID:S1wqPnyB0<> 赤ぶち眼鏡の少女編、終わり
話の速度は遅い
推敲不足が目立つ
体調が悪い
こんな作者に付き合ってくれる方は、優しいと思います <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/09/25(火) 18:49:03.64 ID:RZHFR6xOo<> 読んでて楽しい
と云う言葉を使いたくなる作品
続きが待ち遠しい <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/09/25(火) 19:06:59.93 ID:hVmjEt5Ho<> 乙
ゆっくりでもええで〜
完結さえしてくれれば俺はいくらでも待つ <>
◆H5DcZ7AtN.<>saga sage<>2012/09/25(火) 20:54:02.02 ID:0QlRdRWDO<> ホームルームの時間に「大事な話があります。心して聴くように」なんて言われたら
『ここの生徒がどこかの店で万引きした』とか『不審者が近くで出たから気を付けるように』
って言われると思う。普通なら。
ただ、教室に入ってきた時点で電磁波の様なピリピリしたオーラを出していたことから考えるに――
「目玉焼きとは、かた焼きですか?それとも半熟ですか? はい、中沢くん!」
ああ、やっぱり。そして何故その話題を心して聴かなくてはならない?
何処かの偉い学者さんが“学校で学んだことを、一切忘れてしまった時になお残っているもの、それが教育だ”
って言ってた気がするが、それとこれとは多分別だ。
第一、残っているものが“恋愛における倦怠期の対処法”なんて哀し過ぎる。
「ねぇ仁美、また?」
「そのようですわね。――確か、前回はシュークリームの食べ方が原因だったはず……」
「そんなことまで覚えてられる仁美の記憶力に、頭が上がらないよ」
肩をすくめてヘラヘラ笑う。今、起きている最大の事件が早乙女先生の失恋で良かった。
そういう事にしておこう。今日も見滝原は平和であると。
<>
◆H5DcZ7AtN.<>saga sage<>2012/09/25(火) 20:57:18.46 ID:0QlRdRWDO<> 折れた指し棒――1本525円をポケットにしまうと、先生の声の質が変わった。
どうやら転校生が来るらしい――
って、普通はそっちの方が大事なはず。
なんか教室に入りたくなさそうな雰囲気出しているし、間違いなく先生の失恋談を聞いちゃったパターンだよね、これ。
少し間を置いて転校生が入ってきて、私は少し驚いた。
「さやかさん?もしかしてお知り合い?」
「そうなるかな。恭介の病室の隣に入院していた子。たまに恭介の病室にいて、よく絵を描いてたよ」
そう、よく絵を描いていた。
『これがさいごの作品です』なんて言っていて、心臓を悪くしていたなんて聞いたから
不安になったが、どうやら病院生活最後の作品という意味だったらしい。
あの絵は確かに最後にふさわしいと思う。
幼なじみのあたしでさえ滅多に見たことのない笑顔で、あの絵は笑っていたのだから。
始めは傍迷惑な芸術家見習いが面白がって描いているように見えた。
ただ彼女の表情を見て、それは違うと思った。どこか、生きることへの執念があった。
彼女が言うに、描くことは生きていた証明のために必要なことらしい。
普通に幸せで普通に不幸、そんなあたしには分からない。そんな何かを背負う少女だった。
<>
◆H5DcZ7AtN.<>sage<>2012/09/25(火) 21:41:35.35 ID:0QlRdRWDO<> 気が変わらないうちに続きを投稿。
シリアスとシリアルが交ざりあってエントロピーの大きい話になりそう。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/09/27(木) 22:14:58.47 ID:EPGzDmn+o<> 早い続きを希望 <>
◆H5DcZ7AtN.<>sage saga<>2012/09/29(土) 08:01:05.34 ID:bbtrhC/DO<> 休み時間に入り、転校生――ほむらへの尋問が始まった。要するに質問タイムである。
ただ、気の毒なことに質問は彼女の処理能力以上のペースで行われていた。
このまま放置するのもかわいそうだと思うくらいに。
──仕方ない、助けてやりますか。
……なんか、仁美がよろこびそうなシュチエーションだな、これ。
ほむらを教室から連れ出し、保健室に案内する。
ほむらは自力で大丈夫だと言っていたが、別にそんなことは関係ない。
数学の授業時間を少しでも減らすため、少しばかり利用させてもらっているだけ。
別に人に囲まれると、途端にキョドるのを見ていられなかったと言うわけではない。
……嘘です。どっちも本音です。
何て言うか、要するにアレだ。
いかにも『女の子らしい』この子の仕草を見ていると、どうにも母性本能と言うものが刺激されてしまうのだ。
まぁ、仁美に言ったら軽く笑われそうだけど……。
「ぁ…あのっ」
「何、ほむら?
それと、そんなふうにビクつかれると地味に傷つくんだけど」
「ぅ…、ごめんなさい……。どうしても、たくさんの人の中に立つのが怖くて…、その……」
「あんたねぇ…。せっかく『ほむら』なんて大層な名前を親から貰ったんだからさ
もう少し堂々としてたらどうなの?」
「……善処します」
なんだか、今のこの子に何を言っても無駄な気がしてきた。
人生経験が豊富な誰かさん、おバカなさやかちゃんに何かいいアドバイスを下さい。
<>
◆H5DcZ7AtN.<>sage<>2012/09/29(土) 08:05:50.96 ID:bbtrhC/DO<> プロローグはこれで終わり。
雰囲気がシリアスなのに、やりたい事はすべてギャグ
もう少し経ったら続きを投稿できる気がする。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/09/29(土) 08:07:41.45 ID:IFIfVUZio<> これでギャグをやるとかwktk止まらないぞ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/09/29(土) 09:22:59.11 ID:xsdT39JBo<> 鬱じゃなきゃオールおk <>
◆H5DcZ7AtN.<>sage<>2012/09/29(土) 11:54:01.02 ID:bbtrhC/DO<> ─ハァ……─
本日8回目のため息──ただし、少なめに数えた場合。
きょうも本当に色々な人に迷惑をかけてしまいました。
表向きには笑って許してくれますが、いつか愛想を尽かされるのは目に見えています。
それでも──
「“ほむら”が大層な名前か──」
美樹さんが言ってくれた言葉が頭から離れません。
ほむら。焔。二つ重ねると焔焔。火が燃え始めて、まだ火が強くない状態。
もっとも、私の生命の灯火は長いこと消えかかっていましたけれど。
思わず更にため息。
あんなに楽しみにしていた学校も、気が付いたら思い出すだけ憂うつになってしまいます。
まるで、世界から色彩が消えていくように──
「え……」
さっきまで夕日で暖い色で照らされていた歩道が、死んだようなモノクロに染まっています。
そして、私の周りにいた学生は消え、その代わりに白い巨人……の様なものが、私の数十メートル先に現れました。
本能がここから逃げろとわめきますが、膝は笑うばかりでちっともいうことを聞いてくれません。
ふと、足元に気配。
前方の巨人と同じ色をした、猫のような姿のバケモノ。
絶体絶命、最悪の状態だ──。
<>
◆H5DcZ7AtN.<>sage<>2012/09/29(土) 12:17:42.44 ID:bbtrhC/DO<> 「安心して、僕は君の敵ではないよ。とはいっても最悪の状況であるのは確かだ。
けが駆け付けるまで少なくとも5分はかかるだろう。でも、それだと間に合わない」
白い猫もどきが話し掛けてきました。どうやら敵意は無いようです。
しかし、私は危機に晒されているとも言っています。
「僕はキュゥべえ。時間がないから手短に説明させてもらうよ。
本来なら説明をしっかりした上で決めてもらうはずだけど
きみの命がかかっている。悪く思わないでほしい。」
「君がいるのは、“世界の歪み”と呼ばれる場所だ。そして目の前にいるのは“魔獣”と呼ばれる存在──」
「結論から言おう。僕と契約して魔法少女になってくれ」
「魔法少女?──契約?」
頭のどこかがチリチリと痛みますが、それよりも今は目の前の疑問の解決が先です。
前者は液晶越しに見るアレのことでしょう。諸悪の根源をなかなか叩こうとしない仲良し集団。
でも、それと後者──契約がうまく結び付きません。
契約とは、要するに交換の約束です。つまり、魔法少女としての力を得るためには、なにか代償が必要であるということ──
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/09/29(土) 12:28:36.66 ID:xsdT39JBo<> >>けが駆け付けるまで
? <>
◆H5DcZ7AtN.<>sage<>2012/09/29(土) 12:29:08.45 ID:bbtrhC/DO<> 「君は、君自身の魂と引き替えに“好きな願い事”を一つだけ叶えることができる。これが契約だ。
そして“契約者”は魔法少女となり、魔獣と戦い続ける運命を歩むこととなる」
何ですか、それ。“魂”なんて、いわゆる“悪魔との契約”じゃないですか。
でも、しないと駄目なんですよね。死んじゃいますよね。
「時間がない。早く決断をしてくれ。魔獣が君を認識した。
あと20秒以内に一斉攻撃がくる」
とにかく、申し訳のない人生だったと思う。いろんな人に迷惑をかけてきた。
こんな自分を変えたいと何度も思ってきた。
だから、私は───
「契約します。
私は、私自身を変えたい。もう誰にも頼らないでいられる。そんな私になりたい──」
覚悟を決めた。どの道ろくな事にならないのはわかっている。だから、もう何も怖くないです。
でも……道連れがほしいです。独りぼっちは寂しいものですから…… <>
◆H5DcZ7AtN.<>sage<>2012/09/29(土) 12:35:14.60 ID:bbtrhC/DO<> >>24
「けが駆け付けるまで」
↓
「助けが駆け付けるまで」
ご指摘ありがとうございます。
やりたい事とやれる事の差に絶望しかけている。
そんな作者を応援してくれてありがとうございます。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/09/29(土) 13:14:48.00 ID:xsdT39JBo<> 自己改変……キリカと同じか?
じっくり頑張ってくれ。楽しみにしてるから <>
◆H5DcZ7AtN.<>saga saga<>2012/10/03(水) 19:31:45.19 ID:AZ7pX8EDO<> “神様”と別れた私は白い部屋の中にいた。
世界の書き替えが終わるまで、私はここで過ごすのだろう。
まあ、バスの待ち時間みたいなものだ。
しばらくすると部屋の中にオブジェクトが出現し始める。
最初にベッド。病院に在るのとは違う、普通のタイプのもの。
次に勉強机。そして本棚、大きな鏡。
最終的に所謂“子供部屋”が出来上がった。
ただし窓はなくて、代わりに無数の写真が壁一面に飾られている。
どの写真にも、あの子は写っていない。どちらかと言うと、欠落している。
そう、あの子だけがいないのだ。
改めて思ってしまう。彼女が消えてしまったのだと。そして、今の私の手元に在るのは、赤いリボンと約束だけ。
でも──否、だからこそ前に進むことが出来る。まどかが愛したこの世界のために。
しばらくして、視界が真っ白に染まった。
永いエピローグの始まりまであと、少し。
<>
視点:赤い眼鏡の少女 ◆H5DcZ7AtN.<>saga sage<>2012/10/03(水) 19:48:27.37 ID:AZ7pX8EDO<> 心臓を鷲掴みにされ、そのまま引きずり出されるような感覚。
私の場合は割と洒落になりませんが。
何とか目を開くと契約の証──ソウルジェムが手の中に……
「えっ……」
驚愕、そして絶句。目の前にピンク色の光の柱。
それは私のソウルジェムを包み込むと、巨大な魔法陣を画きはじめます。
「何……?」
そして、魔法陣が完成すると、空から紫色の“何か”が墜ちてきて、私のソウルジェムに吸い込まれます。
やがてピンクの光は収束していきました。私のソウルジェムを包む赤いリボンを残して。
「早く変身するんだ!」
突然の叫びによって、幻想から引き戻されます。そういえばまだ危機から脱していませんでした。
手の中にはソウルジェム。扱い方は、なんとなく分かります。まるで自分自身の一部のように。
胸の前で祈るように手をかさね、意識を集中。魔力で私自身を包み込みます。
これは、日が沈む少し前のこと──ちょっとしたプロローグの始まりです。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/10/03(水) 20:01:27.86 ID:caLHPT+f0<> 読みやすいし話の運びも上手い。
期待。 <>
◆H5DcZ7AtN.<>sage<>2012/10/03(水) 20:08:12.11 ID:AZ7pX8EDO<> 書きたいものと書けるもののギャップに悩んだ結果、このように考えました。
内容が暗くても、心が崩れそうでも、取り敢えずアニメ再終話の駅のシーンのあたりまで書き、
そこから、だらだら日常編(ギャグ)を書いていく。
ちなみに、オリキャラのような者が少し出て来るかもしれません。
「同じクラスの佐藤くん」程度の存在感なので、あまり気にならないと思いますが。
(中沢の人気に嫉妬したのは内緒) <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/10/04(木) 01:37:46.12 ID:+OumX5xAO<> 乙、改変前の記憶なしか <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県)<>sage<>2012/10/04(木) 02:23:34.97 ID:AhhYB7VBo<> 改変後の世界線だけど記憶を未継承
>>28のみ改変前のほむらかな?
とすると某シーンで某RS能力発動後みたいなことになるのかな <>
◆H5DcZ7AtN.<>sage saga<>2012/10/04(木) 21:57:16.55 ID:QzcEIylDO<>
「モスケッテリーア!」
大量のマスケットによる一斉射撃。第三陣を撃破。
結構な数のグリーフシードが散らばるが、今はそれどころではない。
キュゥべえによると、少女が1人、歪みに捕らわれてしまったらしい。
「キュゥべえ、状況は?」
「たった今契約したところだ。幾つかイレギュラーな事が起きたが、特に問題はない」
問題ない──確かにそうね、貴方にとっては。
奇跡と魔法を手にした私達。でも、救いは無い。
運命の皮肉に踊らされ、いずれ十字架を背負うことになる。
私もそんな踊り子の1人。脚本次第で、いつ退場してもおかしくはない。
しかし、希望が無いというわけではない。
踊り子であると同時に、魔獣という負の感情の塊から世界を守る“希望”の象徴であるのだ。
だから、運命の女神さまを飽きさせないよう、華麗に踊る。
──そうであってこその“魔法少女”でしょう?
<>
◆H5DcZ7AtN.<>saga sage<>2012/10/04(木) 21:59:29.28 ID:QzcEIylDO<>
倒したと思ったら、更に出現。未だにキュゥべえ達のところにたどり着けそうに無い。
「キリがないわね、神様はあの子に恨みでもあるのかしら?」
突然生じた“世界の歪み”に巻き込まれ、その中に駆け付けた助けは未だに到着せず。
さらに緊急避難的な“契約”。もう、悪魔に愛されているとしか言いようがない。
「ミトゥラッリャータ!」
半ば自棄になりつつ思い切り叫ぶ。少しだけ楽しい。
そろそろ見えてきてもいい頃なのだけど……。
「前言撤回。寧ろ愛されているわ」
──神様にね。
真っ白な翼で空を舞い、そこから零れる羽根でレーザーや突撃を受け止める少女。
その姿は“魔法少女”というよりは、神様の使い──“天使”。
「早く助けてあげないとね、先輩として」
彼女が相手にしている魔獣は6体。いずれも、それなりに厄介な能力を持っている。
少なくとも、成り立ての新人には荷が重い。
その証拠に彼女からの攻撃は無く、防御に精一杯なようだ。
ただ、そういった事を抜きにして見ると、思わず見惚れてしまうような光景。
思い出として取っておくには勿体ない。録って、後でじっくり鑑賞したい。
──パートナーになったら見せてくれるかしら?
無意識に、不確定な未来に期待をしてしまう。
<>
◆H5DcZ7AtN.<>sage saga<>2012/10/04(木) 22:02:02.46 ID:QzcEIylDO<>
そうこうしている内に、マスケットの有効射程に最初の魔獣が捉えられる。
移動しながらでの射撃になってしまうが、精度は二の次だ。まずは、彼女に集中している魔獣の意識をこちらに寄せる。
それに集中砲火から脱すれば、彼女に反撃のチャンスが巡ってくるかもしれない。
「弱いものいじめは良くないわ。そんなに元気なら、私が相手してあげる」
マスケットを召喚。手に取り、狙いを定める。
ふと、違和感。
よく見ると、宙を舞う彼女の純白の羽根が黒く染まりつつある。もしかしたら限界が近いかもしれない。
そう思って、彼女に視線を逸らす。
そして、目を見開いた。
白かった翼が、夜を撒き散らしたような漆黒に変わっていたのだから。
白の翼が宙(ソラ)を舞うための物だとすれば、黒は天を切り裂くための物。
まさに“降臨”した彼女は、魔獣に肉薄した後、羽根を撒き散らす。すると、羽の一つ一つが魔獣を押しつぶしていく。
私がその光景に目を奪われている間に、弓を造り出したであろう彼女は、矢を番え、放つ。
放たれた矢は光の線となり、魔獣を討つ。
それらの動作を当たり前のようにこなすあの少女は、新人なんかではない。
年単位の経験を積んだベテラン。動きに無駄が見当たらない、まさにエレガント。
「一体、どうなっているの?」
ついさっきまでの白い少女を思い起こす。
まるで写真のネガとポジ──そんな彼女の変貌。
謎が謎を呼び、迷宮に閉じ込められてしまう。
そんな私を置いていくように、いつの間にか世界は色を取り戻していた。
<>
◆H5DcZ7AtN.<><>2012/10/04(木) 22:12:10.70 ID:QzcEIylDO<> 投稿終了。
モスケッテリーア(moschetteria)
意味:マスケット銃の一斉射撃、マスケット銃の連射、マスケット部隊
ミトゥラッリャータ(mitragliata)
意味:立て続けること、攻め立てること、機銃掃射 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/10/04(木) 23:32:08.55 ID:81q5vRbQo<> マミさん絶好調っすね乙 <>
視点:無限ループの少女 ◆H5DcZ7AtN.<>saga sage<>2012/10/07(日) 06:51:40.11 ID:e20ma9CDO<> 世界が本来の姿を取り戻す。変身を解除。
ソウルジェムを見ると、赤いリボンで包まれていた。それをお守り代わりに手首に巻く。
「思ったよりも、あっけないものね」
辺りに散らばっている小さな黒い立方体。試しにその中の一つを拾い、ソウルジェムに近付けてみる。
どうやら、“前の世界”のグリーフシードと同じ働きをするようだ。容量は少ないが、これだけ数が揃えば問題ない。
「ちょうど良いところにきたわ、インキュベーター。
お前──いえ……、貴方に幾つか聞きたいことがあるの。少し付き合って貰えるかしら?」
「君はいったい……」
足下には見知った顔。ゴミ拾いに勤しみながら驚く器用なヤツ。
若しくは──私の数多の繰り返しのきっかけにして、最大の障害。
宇宙の燃料として少女達の希望を食らってきた詐欺師。
──でも、これからは違うはず。
優し過ぎる一人の少女が、哀しみに満ちた運命(ルール)を壊してくれたのだから──
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/10/07(日) 06:53:01.55 ID:e20ma9CDO<> つまり、今からするのは確認の手続き。
嘘を吐くことは無い異星人を“審判役”として使う。あいつの口から、あの子が遺した奇跡を確かめるために。
「私の名前は暁美ほむら。早くついてきてちょうだい」
家に帰るため振り向くと、今は会いたくない相手がいた。
私の魔法少女としての基礎を授け、私の孤独の決意の切っ掛けとなった先輩。
私はどんな顔をしているのだろうか?色々な感情が入り乱れ、一つに定まらない。
もう、孤独に戦う必要が無くなったことへの安心感だろうか。
それとも、彼女を非日常に連れ込んだことに対する恨みだろうか。
「──キュゥべえを借りていきます。学校でまた会えますから──」
すれ違いざまに、そう言って立ち去るのが私にできる精一杯だった。
我が家に帰宅。家賃の安さが売りのアパート。隣人はいない。
「取り敢えず説明してくれる?魔法少女の全てを」
「わかった。その代わり、後で僕の質問に答えて欲しい」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2012/10/07(日) 06:54:03.12 ID:e20ma9CDO<> 「魔法少女とは、僕達と契約した者のことだ。
強い素質を持つ者の多くが第二次性徴期の女性であることから、こう呼ばれる」
「願い事を一つ叶える代わりに、魔獣と戦う使命を負ってもらう。これが契約だ。
安全のため、契約者の魂はソウルジェムに封じられている」
「先ずはここまでだ。質問はあるかい?」
「──続けて」
ここまでは前の世界と同じ。“もしも”に対しての不安が膨らんでいく。
「魔獣は、言わば人間の負の感情の塊、世界の歪みの住人だ。
現実世界に被害を与えることはあまり無いが、その瘴気によって辺りの人間の感情を不安定にする。
そして、魔獣は不安定になった感情を糧に成長していく」
「世の中の事件、事故の多くにこの瘴気が関わっていると言っても過言ではないよ」
「そして、その魔獣を倒すと手に入るのが、これ──グリーフシードだ。
魔法を使うと、ソウルジェムは少しずつ穢れていく。そして、その穢れを取り除くためにグリーフシードを使う。
僕達は使用済みのそれらを回収して、宇宙の延命の為のエネルギー源として使わせてもらっているよ。」
「さっき君が倒した分は集めておいた。使うといい。」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/10/07(日) 06:55:39.40 ID:e20ma9CDO<> 渡されたグリーフシードを使う。魂の穢れが移っていく。幾つか余ったので、翼に収納した。
「ねぇ、一つ訊いてもいい?」
「なんだい?」
「穢れが限界まで溜まったソウルジェムは、どうなるのかしら?」
「──消えてしまうよ、魔法少女の肉体ごと。残念ながら原因は判っていない。」
「そう……
魔法少女自身が化け物になったりはしないのね」
「確かに、それも理論の段階ではあり得たよ。でも現実が理屈を越えることなんて珍しくないからね。
まぁ、いずれこの現象も解明されるだろう。
ちなみに、この現象は魔法少女の間では“円環の理”と呼ばれているよ」
「わかったわ。ありがとう」
円環の理──円(まどか)の理(ルール)。あの子の祈りが漸く証明された。それだけで嬉しい。
いつの間にか、リボンを手首ごと握っていた。そして、涙が頬を走る。
──私、頑張るから──
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2012/10/07(日) 06:56:51.96 ID:e20ma9CDO<> 「ほむら、そろそろ僕から質問してもいいかな?」
「……もう少し空気を読で欲しかったわ」
そう言えば、こいつにとって感情なんて理解出来ないものだった。蜂の巣にしてやりたいが、生憎手元に火器は無い。
「──で、内容は?」
「君のソウルジェムから2人分の波動を感じる。君は──」
<>
視点:白い翼の少女<>sage saga<>2012/10/07(日) 07:08:52.50 ID:e20ma9CDO<> 死ぬか、魂を差し出すかという究極の選択をして、魔法少女になったら、集中砲火を浴びて、気が付いたら黒い部屋の中にいました。
訳が分かりません。
暗い部屋ではなく黒い部屋。色白な私の肌が、ぼんやりと浮かび上がって幽霊になった気分です。
部屋の内装は、ベッド、学習机と椅子、タンス、本棚のような棚、全身が映る鏡、そして壁一面の黒い紙切れ。
恐らく、子供部屋と呼ばれる場所でしょう、出入口は見当たりませんが。
暫らくすると、鏡が光り出しました。そして、幾つかの黒いサイコロのようなものが放り込まれます。
「なんだろう……」
サイコロの一つを手に取ります。今更驚きません。怪奇現象にはもう慣れました。
《もしもし、聞こえる?聞こえたら返事して》
「─っ!!だ…誰ですか……?」
《テレパシーの使い方わかる?》
頭の中に声が響く。テレパシー──どうやって使うのだろう。念じれば通じるのでしょうか。
《聞こえますか?》
《安心して、聞こえているわ》
《安心って……。そもそもあなた、何者ですか?》
安心もなにも、普通に考えたらこの声の主が、私をこの部屋に閉じ込めた犯人のはずです。
《私は暁美ほむら。貴方は?》
《え、ちょっと待ってください。暁美ほむらは──》
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/10/07(日) 07:10:33.23 ID:e20ma9CDO<> 《貴方自身も暁美ほむら。そう言いたいの?》
《……はい》
《お互いの正体は後でじっくり話し合うとして、取り敢えず、今の貴方の状況を説明してくれないかしら?》
説明しろって……。この声の主は犯人ではないということでいいのでしょうか?
《えっと……、真っ黒な部屋に閉じ込められています。》
《他には?》
《そう言えば、さっき鏡が光って黒いサイコロみたいなものが、幾つか投げ込まれました》
《そう……。今からキュゥべえで実験してみるから、少し待ってて》
キュゥべえ──あの白い生き物で実験?そう思っていると、再び鏡が光り、白い生き物が投げ込まれました。
《何をしたんですか?これは──》
《その反応から推測するに、成功ね。
私は収納魔法を使っただけ。明日は休日なのだし、今日はここまでにしない?
それに貴方には、こいつから魔法少女について訊く必要があるわ》
一方通行な宣言。たぶん、これ以上何か言っても「うるさい」の一言で処理されます。
取り敢えず、目の前の生き物──キュゥべえから話を訊くことにしましょう。 <>
投稿終了 ◆H5DcZ7AtN.<><>2012/10/07(日) 07:12:46.66 ID:e20ma9CDO<> きょうの分はここまで。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県)<>sage<>2012/10/07(日) 07:16:03.49 ID:cUD0j4sUo<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/07(日) 08:40:00.57 ID:gEnMrye10<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/08(月) 00:38:06.18 ID:uyz0cp42o<> 乙乙
結構ありそうなのに余り見かけない展開 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/10/08(月) 08:56:20.66 ID:A6Od0mHoo<> 乙 <>
視点:黒い翼の少女 ◆H5DcZ7AtN.<>sage saga<>2012/10/09(火) 20:01:56.55 ID:FggiU8MDO<> 消えた、若しくは上書きされたと思っていた“この世界本来の私”が残っている。
その事に私は驚きを隠せない。
あの子は、覚悟の仮面を被る前の私も受け入れくれたのだろうか。
もしそうなら、この姿のままで迎えを待つのも悪くない。
でも、すこし卑怯だと思う。
本当なら、明日、この見滝原の風景を目に焼き付けた後、導かれてしまうつもりだった。
しかし、これは人質をとられているようなものだ。逝くに逝けない。
それに、頭もそれなりに冷えてきた。きっと、あの子は私を信頼して、こんなことをしたのだろう。
それならば、その信頼を裏切ってまで逝く意味はない。いずれ逢うことになるのだし。
そう言えば、私は今まで“1ヶ月”の外に出た事が無かった。
この際、あの子が焼き餅を焼くくらいの思い出を作るのも悪くない。還ったら、沢山話してあげよう。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2012/10/09(火) 20:03:37.02 ID:FggiU8MDO<> 「それはそうと、どうすればいいのかしら?」
目の前には見覚えの無い画材の山。それは、あまり広くないこの部屋をより狭くしている。
ちなみに私自身には特に絵の素養は無い。恐らく、もう一人の持ちものだろう。
ただ、彼女の件は明日にすると言ったのが、こちらであるので、それを破るわけにはいかない。
契約を受け入れるための時間が彼女には必要だ。
取り敢えず、今日は寝ることにしよう。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/10/09(火) 20:04:50.71 ID:FggiU8MDO<> 久しぶりにぐっすり眠った気がする。ただし、目覚めたのは白い部屋の中。
いつの間にか人格が入れ替わっていたらしい。
──ふみゅっ──
足元に違和感。
「あら、ごめんなさい。保護色になっていて、そこに居るのが分からなかったわ」
「そう思っているのなら、早くその足を退けてくれないかな。重すぎて潰れてしまいそうだ」
「……」
一先ず、本気で踏み付けてやる。
こいつに、女子に対して「重い」と言ったらどうなるかを教えてやることにした。
10分程経ち、気が済んだところで部屋の中を改めて見渡す。
私がこの世界に辿り着く前にいた部屋と同じ場所のようだ。
寝る前までアパートの部屋に居たせいか、かなり広く感じる。
家具が少ないというのもあるが、やはり広い。かつて居た病室くらいの広さがある。
部屋の中にキュゥべえが居たことと、勉強机の上にグリーフシードが転がっていたことから、
この部屋はもう一人の“私”と共用であるようだ。
あの画材の山の保管場所として利用しよう。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2012/10/09(火) 20:06:35.23 ID:FggiU8MDO<> いつまでも目の前にいる白い物体と一緒に過ごすのは嫌なので“私”に協力を願うことにする。
《おはよう。よく眠れた?》
《──っ!!……。あ、あまりよく眠れませんでした……》
《ごめんなさい、驚かせてしまったようね。貴女に幾つか頼みたいことがあるの──》
<>
視点:白い翼の少女<>sage saga<>2012/10/09(火) 20:09:59.56 ID:FggiU8MDO<> ソウルジェムを握りしめ、背中の翼を広げます。そして、異空間と繋げるイメージ。
すると、キュゥべえが、翼の中から放り投げられてきました。
《何があったんですか?ぼろぼろになってますけど……》
《──教育指導。こいつに乙女の逆鱗に触れたらどうなるかを教えてあげただけ》
乙女はそんな教育指導なんてしません、という突っ込みは敢えてしないことにします。
《ついでに、そこにある画材の山もしまってしまいましょう。
私のいる部屋と貴女のいた部屋は、色以外は同じ場所のようだから安心して》
《わかりました。あまり乱暴に扱わないでくださいね》
一つ一つを丁寧に翼の中に入れていく。5分程で終わりました。
《話は変わるけど、貴女と私の聴覚とテレパシーのチャンネルを共有したから。
いちいち伝言ゲームをするのも面倒でしょう?》
《……そうですか。わかりました。
そういえば、昨日、聞き損なったんですけど──
あなたは、何者なんですか?》
魔法少女が背負うべき運命なんか実際、あまり気になりませんでした。
寧ろ、いつ消えるか分かるだけ有難いとすら思う。
自分の中に、得体の知れない誰かが存在する。それに対する不安が私から眠気を奪っていました。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2012/10/09(火) 20:11:26.97 ID:FggiU8MDO<> 《何度も言うけど、私は暁美ほむら。多分、貴女と同じ存在。
数えきれない繰り返しの中で変わってしまった貴女自身。
少し、昔話をしましょう。あまり楽しくない話だけど》
《何を言って──》
《あるところに根暗で内気な少女がいました。彼女は運動も勉強も苦手でした。
でも、彼女には一人の友達がいました。その事が彼女にとって、数少ない救いでした──》
《しかし、彼女達に災難が訪れます。その災難によって“友達”は命を落としてしまいました──》
《彼女は願いました、友達との出会いをやり直したい、と》
《それで、今に至ったんですか?》
──私の中に入り込む形で。
いくら魂をかけた願い事だとしても、他人を巻き込むなんて身勝手じゃないですか。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/10/09(火) 20:13:32.20 ID:FggiU8MDO<> 《まさか。話は最後まで黙って聴いてなさい》
《──“願い”によって時を遡る力を手に入れた彼女は、出会いをやり直しました。数えきれなくなるくらいに──。
何故なら、“友達”に課せられた死の運命は、そう簡単には覆すことが出来ないものだったからです》
《そうして何度も繰り返すうちに、彼女は人間らしさをどんどん失っていきました》
《──やがて、失い続けるうちに、擦り切れてしまった彼女は
全てを呪い──消えてしまいそうになりました》
そして、押し殺すような沈黙。時計の長針が2回振動しました。
《そして、その“友達”は、とある悲しい、システムを、壊しました、自身の存在を、犠牲にして!》
《……そして、“友達”と少女は、誓い合いました。互いを忘れない、と。
おしまい》
《……それで“また”やり直したんですか?》
《さあ?結果としてそうなったのかもしれないわ。
でも、今回が最後。私からやり直す力は失われた。それに、大事な人はもういない……》
よく分かりません。でも、“彼女”が茨の道を駆けてきたこと
そして、語り手であることは理解できました。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2012/10/09(火) 20:16:17.30 ID:FggiU8MDO<> 《……ちなみに、貴女は何を願って魔法少女になったのかしら?》
《──自分自身を変えたい。誰にも頼らないでいられるような私になりたい……》
《……貴女が魂を差し出し、願った事を否定するつもりはないけど、あまりいい事ではないわ。
私は、ありのままの貴女を大事にして欲しい。それに「誰にも頼らない」なんて決意は、ただの幻想。
結局、自分の見えないところで、誰かに迷惑をかけてしまう》
《どうせなら、“誰かに頼られるような貴女”を目指しなさい。
私も手伝うから──》
《でも、入れ替わるタイミングが分からないのは、なんて言うか……致命的ですよね……》
例えば、あなたに出来て、私に出来ない事をしている時に入れ替わったりしたら、大変だと思います。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/10/09(火) 20:18:09.97 ID:FggiU8MDO<> 《そうかしら?さっき画材をしまっている時に、面白いものを見つけたわ。
物のやり取りをする為の鏡に砂時計がついている。きっと、この砂が落ち切った時に“ひっくり返る”はず──》
《……ちなみに、その鏡から貴女自身が、出ることは出来るんですか?》
《無理ね。私が触れても、ガラスのような物に触るだけ。
仮に出られたとしても、恐らく、幽霊になってしまうわ》
《そうですか……》
《何を残念がっているの。魔獣狩りは、私がやるから安心しなさい。それに教師役にもアテがあるわ》
《色々とすみません……》
《誤らなくてもいいのよ。私は貴女、貴女は私、なのだから。
じゃあ、私からも頼み事をするわ。それでお互い様でいいわね》
《──赤いリボン。それを身につけていて欲しいの。
私が“友達”から貰った、大切な御守りみたいなものだから》
最後の一言が、何かに縋るように聞こえたのは、果たして私の気のせいだったのでしょうか。 <>
◆H5DcZ7AtN.<><>2012/10/09(火) 20:22:40.52 ID:FggiU8MDO<> 今日の分はここまで。
もしかしたら読みにくかったり、話の流れについていけなかったり、するかもしれない。
最後まで頑張るので、生暖かく見守って欲しい。
ちなみに、明日から三日間は中間試験だったりする。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/09(火) 20:24:49.54 ID:Vfh/TwuIO<> 乙
試験勉強大丈夫なのか果たして <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/10/09(火) 21:17:19.58 ID:36WXKudN0<> 乙。
三日後、そこには留年が決定してハイになっている>>1が! <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/10/09(火) 21:20:52.53 ID:KZ7HGs5Ko<> 乙
ほむらが2人で正にほむほむだな <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/10/09(火) 21:59:42.83 ID:rBRfwKN7o<> 乙〜
>>60
明日から中間試験か。
まあ、なんというか、頑張れ。
決して、「試験前になるとSSがよく進むな。」なんてことにならないように <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県)<>sage<>2012/10/10(水) 12:54:39.09 ID:B08b7c0+o<> 乙
あと誤字で>>59謝らなくてが誤らなくてになってる
よく間違えてる人多いから気を付けた方がいいよ〜 <>
◆H5DcZ7AtN.<>sage<>2012/10/10(水) 19:26:24.42 ID:Q6WLIKbM0<> 今日明日はテスト勉強で忙しいため、本文の投稿はありません。
その代りですが、読んでいるだけでは、分からなかったり、分かりにくかったりする設定を少しだけ
・物語の暦は、現実世界での5月頃(10話で映ったカレンダーが、2012年5月のものに似ていたから)
・ほむホームはコミック版のそれを想像してくれれば分かりやすいと思う
・マミさんは休日、何をして過ごしているのだろう?→3年生だし専ら受験勉強、友情よりも大切なことだってある
当てにしていた物理が沈んで、心が崩れそう……OTL、 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/10/10(水) 20:24:38.03 ID:x1wgkPNfo<> イキロ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/10/11(木) 00:50:12.77 ID:9ic/ZOrqo<> 物理が、つぶりた?
えー、こほん。
悔やむのは最終日の試験終了後にしよう。今はひとまず、明日の勉強だ。 <>
◆H5DcZ7AtN.<>sage<>2012/10/13(土) 11:44:11.11 ID:/JniXVgDO<> だいぶ書けてきた。
夜には投下できそう。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/13(土) 11:46:09.89 ID:NR3qsPYIO<> 来たか…(ガタッ <>
視点:青い少女 ◆H5DcZ7AtN.<>sage saga<>2012/10/13(土) 19:05:09.59 ID:/JniXVgDO<>
母さんに「醤油切れちゃったから、買ってきてちょうだい」と言われたので
すぐ近くのコンビニに向かっている時の出来事だったと思う。
──あたしは、夜空の中を“何か”が飛んでいるのを観た。
「うーん、疲れてるのかな?
……五月病ってやつ?」
──その時は気のせいだ、と決め付けていた。でも、今ならわかる。
“物理の法則に喧嘩を売る世界”に踏み入れつつあったことに──
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2012/10/13(土) 19:07:09.70 ID:/JniXVgDO<>
「おはよー、仁美……」
「おはようございます、さやかさん。
元気が無いようですが、何処か悪くしていらっしゃるのですか?」
「いや……、ちょっと英語の教科書を学校に忘れちゃって。
………ちょっとだけ、見せてくれない?」
月曜の英語は二時限目、朝のうちに速攻をかければ間に合うはず。
立たされるのは嫌だ。
「はぁ…そんな事だろうと思いました。
友人として忠告しますけど、自力でやりませんと、力になりませんよ」
「むー、煩いなぁ。さやかちゃんは今を生きるんだーい。
それで、返事は?貸してくれるの?」
「今回を最後にしてくださいね。
──前回の中間考査、あまりよろしく無かったのでしょう?」
「うぐ……」
おのれ、仁美……。正論を以て図星を突かれるのがここまで痛いとは……。
文武両道、才色兼備を地でいくあんたには、あたしの悩みなんて分かりっこないですよーだ。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/10/13(土) 19:09:27.87 ID:/JniXVgDO<>
他愛ない(?)やり取りをしていると、近くに黒髪の少女──ほむらがいた。
どうやら、話の輪に入りたいけど入れない、そんな葛藤に悩んでいるようだ。
チラリと仁美を見ると、こちらもやはり、話をしたそうである。
なんたらよりも生むが安し、取り敢えず、ほむらに抱きつくことにした。
「ほむらー、仁美がいじめるぅ……」
「え!……っと、……本当ですか?」
「さやかさん!」
「アハハ……冗談だって。2人とも、そんな目で睨まないで…」
2対1、流石に不利だ。早く話題を変えよう。
「そ、そういえば、ほむら、なんかイメチェンした?
前までは、いかにも“温室で育ちました”って雰囲気だったけど
なんか…こう……、吹っ切れたって言うか、何て言うか……」
「そ、そうですか?
……精々、リボンを変えたくらいです」
よく見てみると、前まで紫色だった、お下げを纏めてるリボンが赤くなっている。
色を変えるだけで、こんなに印象が変わるなんて……。リボンも侮れない。
「さやかさん、私のノートを写すのでしたら、急いだ方が良くて?
私も、さやかさんが、そうしている間に、ほむらさんとゆっくりお話したいですし」
「えっと……」
「そういえば、自己紹介がまだでしたね。
私は、志筑仁美。貴女と同じクラスですわ」
「……よろしくお願いします」
「ちょっ……、2人とも、仲良くするのはいいけどさ、さやかちゃんの宿題がぁ!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2012/10/13(土) 19:10:49.07 ID:/JniXVgDO<>
「はぁ、やっと学校が終わった……」
「まだ月曜日ですけどね。
週の始まりから、そうですと、金曜日まで持ちませんよ」
「ブルーマンデーってよく言うじゃん。誰だって月曜は憂うつなんだよー」
ファーストフード店で、仁美と二人きり。
男子だったら、次の日に学級裁判が起きかねないが、一応、あたしは女子なので問題ない。
「話は変わるけどさ、どう思う?ほむらについて」
「素敵な方だと思いますわ。
それに、恭介さんの部屋に飾ってあった絵、あれは暁美さんが描いたそうじゃないですか」
「うん、知ってた。
絵心の無いあたしには、どうやったら、あんな絵が描けるか謎だけど──」
「それに、確か……巴先輩に連れて行かれましたわね。
先輩、なにやら張り切っている様子でいらっしゃいましたけど、大丈夫でしょうか?」
「え……、まじ?
知り合いだったのかな?あの2人に接点なんて無さそうだけど……」
「──って言うか
眼鏡っ子、ドジッ子、理系女子に画家の卵……。いったい、どんだけ属性を持ってるのさ……
ひょっとして、これが“萌え”なのか?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/10/13(土) 19:12:33.30 ID:/JniXVgDO<> ──ほむらを見ていて気付いた事がある。
いかにも“文学少女”な見た目をしているのに、得意な科目は、英語、数学そして、理科。
ちなみに、見た目通り体育は苦手だった。体力は人並みにあるけど、身体を使うのが下手な感じ。
体育の時間に顔面から転んで、保健室送りになったのは、ちょっとした笑い話だ
割れなかったあの赤い眼鏡が一体、何製なのかは、ある意味で七不思議だけど……
まぁ、結構、授業中にボンヤリとしていることもあるし、突然の出来事に慌てやすいところもあって、可愛げはある。
でも、先輩に連れて行かれたなんて……
もしかしたら、何かヤバイことに関わっているのかもしれない。
あくまでも、女の勘だけど。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2012/10/13(土) 19:13:41.38 ID:/JniXVgDO<>
「あら、もうこんな時間。さやかさん、お先に失礼しますわ」
「仁美、また習い事?
この前は生け花だったけど、今回は何?」
「習字ですの。全く、そろそろ進学について考えないといけないのに……」
「ハァ……あたしは、少市民に生まれて良かったよ。
じゃあ、また明日」
「ええ、また明日」
仁美の後ろ姿を見送った後、ポテトを纏めて口の中に放り込む。
さてと、あたしもCDショップに行きますか。
「あたしって、本当は天才?」
──隠れた名曲を探す。
いや、そんなわけない。どう考えても、それを店に置いた店主のセンスがいいだけだ。
意味もなくしょんぼりしてしまう。
舞い上がったり、落ち込んだり。傍から見れば、ただの忙しい人だ。
「ま、どうせ、誰も見てないだろうけ…ど……」
辺りを見渡す、誰も見ていないのではなく、誰も居ない。
そして、薄暗かったはずの通りは、極彩色に満たされた世界に変わっていった。
「何これ、どうなってんの?」
堪らず、叫んでしまう。何が起きているのかわからない。
いや、違う。分かりたくないと、本能が拒んでいる。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/10/13(土) 19:15:39.06 ID:/JniXVgDO<>
いつの間にか、あたしの周りを白い幽霊のようなものが取り囲んでいた。
そして、幽霊の間から、白い、二階建の家くらいの巨大な聖職者のような“何か”が見えて──
──紫色の光に貫かれた。
それだけじゃない。私の周りにいた無数の幽霊達は、次々と紫色の光によって還元されていく。
世界から段々と、色が抜けていった。
「──んっ!
……痛い」
頬っぺたを思いっ切りつねってみたら、痛かった。多分、さっきのは夢では無い。
夢で無いなら何になるだろうか、目の前にいる白い生き物を含めて。
《君から強い素質を感じる。
僕と契約して魔法少女にならないかい?》
頭の中から声、そして白昼夢に幻覚。
どうやら、あたしは少しばかり疲れているようだ。
もう、ダメかもしれない。 <>
◆H5DcZ7AtN.<><>2012/10/13(土) 19:29:33.63 ID:/JniXVgDO<> 投下終了。
キャラクターの口調、性格が正確に掴めて無い気がする。
学生が暇な時間を見つけてチマチマ書いているだけの文章なので
皆さんの暇潰しに役立てば、それだけで嬉しい。
どうでもいい話しだが、作者は理系(笑)
理由は、数学はあまり得意でないけど、国語がもっと酷いから。
そんな理系()がとある系の二次を書こうとすると、「これ、何百年先の技術だろう?」と思ってしまう。
その点、魔法は楽。
熱力学の法則はおろか、万有引力まで無視しようと思えばできてしまう。
感想を見るたび、元気づけられてこんな作者でも心を折らずに済んでいる。
ありがとう、そして頑張ります <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/10/13(土) 19:35:59.22 ID:bxfAc6tWo<> 全く同じ理由で理系行っててワロタ
とある系はどちらかといえば科学サイドのSSが多いから、影響されて書き始めると能力の話ばっかになってエタる
乙、楽しみにしてる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/13(土) 21:19:08.65 ID:NR3qsPYIO<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/10/13(土) 21:32:07.21 ID:zYx5uY6No<> 乙 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/10/14(日) 07:19:05.42 ID:49dqXgU3o<> 乙
暇つぶしにしては贅沢過ぎるものを読ませてもらってる
理科が好きというだけで理系に行くと、
数学の知識は前提という事実を知って絶望する
あると思います <>
◆H5DcZ7AtN.<>sage<>2012/10/15(月) 22:47:42.32 ID:RuIi4zbDO<> 書きためが、だいぶ貯まってきた。
明日の朝迄には投下出来そう。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/10/15(月) 23:23:34.00 ID:DUnahbXao<> 期待してる <>
◆H5DcZ7AtN.<>saga sage<>2012/10/16(火) 05:44:43.44 ID:1k/+CnADO<> 目を擦っても目の前の不思議生物は消えない。
でも、辺りの通行人は、そいつを気にする気配はない……
「うーん……」
謎が謎を呼ぶ。テストの問題よりも真剣に考えているかも知れない。
……知恵熱でそう。
「ひょっとして、僕の存在が信じられないのかい?」
「……ウワ、シャベッタ…」
驚きのあまり、口と声帯が上手く働いてくれない。
だって人語を話しているんだよ、こいつ。口を動かしていないから確証ないけど……
そんな感じで固まっている、あたしの耳に何処かで聞いたことの有るような声が通りかかった。
「勧誘に一生懸命なときに悪いけど、手伝ってくれないかしら?
契約した後のサポートも貴方の仕事でしょうに」
「これだって僕の役割だ。それに、君の手伝いは後でも出来るけど、こっちは今しか出来ないからね。」
振り返ると、少し先に、何かを拾っている人影が見えた。
少し待つと、最後の一つを拾い上げたようで、近づいてきた。そして街灯に照らされる。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/10/16(火) 05:46:34.61 ID:1k/+CnADO<> 赤いリボンと眼鏡を着けた少女──ほむらだ。でも、何かが違う。
三つ編みが軽く逆立ちそうなくらいの覇気を滲ませている様は、学校で見たほむらとは正反対。
他人の空似か、双子の姉妹って方が納得がいく。
「ほ、ほむら…だよね?」
「ええ、そうよ。私は暁美ほむら。
もう一度、自己紹介した方がいいかしら?」
「いや、雰囲気変わったなって思っただけだから」
「……そう。あまり気にしないでちょうだい。ただの二重人格みたいなものだから」
「二重人格……って、じゃあ!」
「安心して、別に乗っ取った訳じゃないから。
昼はあの子の時間、夜は私の時間。ちゃんと住み分けもできている。
明日には元に戻っているわ」
見た感じ、嘘を吐いている様子はない。明日、ほむらに問い質せば済む話だ。
残る問題は……
「ねぇ、ほむら。
こいつの正体分かる?」
今、あたしの周りをチョロチョロしている生き物についてだ。
軽くため息をしたほむらは、そいつから何かを受け取った。
「──やはり、見えてしまうのね。結局………………」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2012/10/16(火) 05:49:08.00 ID:1k/+CnADO<> 「いや、全然答えになっていないんだけど」
答えていたとしても、最後の方が聞き取れなかったし……。
そして、少しばかりの沈黙。
「──分かったわ。少し長話になるかも知れないから、家に連絡して。
必要なら、私の携帯を貸すから」
携帯を受け取り、家に電話をかける。
母さんに「転校生とお喋りとかするから、遅くなるかもしれない」って言ったら
「もしかして、男?」と聞きやがって下さった。残念ながら、さやかちゃんは、そんな浮ついた話に縁がございません。
「女だよ、女の子。今かわるから」と言って、ほむらに携帯を押し付ける。
ほむらは、暫くの間電話と会話すると、携帯を閉じた。
「貴女の母親の了解は取れたわ。ちょっと付いて来て」
そう言い放ち、肩に白い生き物を乗せたほむらを追う。
多分、この一歩一歩が“非日常”へ繋がっていくのだろう。
そんな予感にあたしは満たされいた。
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/10/16(火) 05:50:46.48 ID:1k/+CnADO<>
マンションのエレベーターから降り、しばらく歩くと、ほむらが立ち止まった。
「へー、こんなところに住んでいるんだ」
「違うわ。ここは、巴先輩──もう一人の魔法少女の家。
私は説明とか、説得が苦手だから、得意な人に任せようとしたまで」
「魔法少女……」
そういえば、あの不思議生物もそんなフレーズを口走ってた。
──ピンポーン──
チャイムの音に反応するようにドアが開いた。
「いらっしゃい、二人とも」
「先輩──」
「大丈夫、分かってるわ。また、“巻き込まれた”のね。
玄関で立ち話もあれだし、どうぞ上がって」
「あ、はい。お邪魔しまーす…」
巴先輩は、“今の”ほむらとは対照的にきらびやかなイメージ。
そんな感想を持つ一方で、2人分の靴が加わった玄関が、少し淋しく感じられた。
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2012/10/16(火) 05:55:04.98 ID:1k/+CnADO<>
今日は嬉しいことがあった。後輩ができたのだ──魔法少女の。
3日前に会って、学校で会えると告げた彼女。
白と黒の翼を持つ彼女は、本人曰く“二重人格者”らしい。
なんでも、昼と夜とで人格が入れ替わるのだとか。
昼間の彼女は、文字どおりの新人。
初戦で、集中攻撃を受けるという修羅場を切り抜けたとはいえ、まだ右も左も分からないようだ。
そして、夜の彼女は……よく分からない。
“歪み”の場所を探るのに苦労したかと思えば、1分程でそれを殲滅してしまった、それも単独で。
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2012/10/16(火) 05:56:28.03 ID:1k/+CnADO<>
「凄いわ、暁美さん。これじゃあ、どちらが後輩か分からないわね」
「そうでもないわ、まだ充分に使いこなせた気がしないもの」
……これ以上の高みなんて、私には想像出来ないのだけど。
使う武器は弓と翼。近接から狙撃までこなす、まさにオールラウンダー。
他に何を望めと言うのだろうか。
「確かにそうだね。ほむらの魔力効率は、昼が70%、夜でさえ130%程度だ。
それに比べ、最近のマミは160%。どちらがベテランなのかは一目瞭然だろう」
「……何となく意味は予想できるのだけど、新出単語の意味を聞いてもいいかしら。
魔力効率って何?」
「簡単に言えば、グリーフシード100個分の穢れを貯めるまでに、獲得出来るグリーフシードの数のことだ。
何もしなくてもソウルジェムは濁っていくし、状況によって左右されやすいから、あくまでも目安に過ぎないけどね」
「──そんな数字を出しているのは、私達に“長持ち”して欲しいから?」
「当たり前じゃないか。魔法少女をつくるのにだってコストが必要なんだ。
自分がどのような戦い方をしているか、を知らせるための情報提供だって立派なサポートになるからね──」
「知らず知らずのうちに、戦えば戦う程、ソウルジェムは濁っていく。
そういった事態を避けるため、ということで合ってる?」
「まぁ、だいたい合ってるよ。力を手に入れた途端、後先考えずにそれを使う子も少なく無いからね。
その点、君は優秀だ。強い素質を持ちながら、それに溺れることが無い」
「貴方に褒められると、不思議と嬉しくないわ。
それと、もう一人の方のフォローも忘れないであげて。きっと落ち込んでいるわ」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/10/16(火) 05:57:42.13 ID:1k/+CnADO<> 「ちょっと、二人とも!?私のこと忘れてない?
そんなふうに仲間外れにされると寂しいわ……」
気兼ねの無い掛け合い。まるで昔からの腐れ縁のようだ。
そのせいで疎外感が堪らない。キュゥべえの裏切り者……
「すみません、まだまだ知らないことが多いので」
「だったら、私のことも頼ってちょうだい。一応、先輩なんだから──ね?」
はい、分かりました、と棒読み気味な返事。本当に分かっているのかしら?
なんだか、昼間の彼女が愛おしい。とことん私を頼ってくれた。
「ねぇ、一つ聞かせてくれない。
貴女の武器──弓は、貴女のどんな願い事を象徴していると思う?」
「どういう意味?……ですか」
「無理しなくていいわ。今の貴女は私と同格、自然体で話して。そっちの方が私も楽だし」
「ありがとう、そうさせて貰うわ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2012/10/16(火) 05:59:51.28 ID:1k/+CnADO<> 一呼吸置いて、本題に入る。
「魔法少女の武器や能力って本人の“願い事”に纏わることが多いの。私のはリボン──生命を結び付けるもの。
予想だけど、昼間の貴女は翼──高みへ目指すための手段。
そうなると、貴女の願いに纏わるのは、弓になる。教えてくれない?」
「──そんな事考えたこと無かったわ……。
多分、私は今も“あの子”の影を求めている。そして、弓は“あの子”の武器だった。
それと、もう、やり直せない事への自戒。弓から放たれた矢は、戻ってこないから──」
「私は、友達の為に“1ヶ月”を延々と繰り返していた。
都合の悪いエンディングを迎えるたびに、ニューゲーム。ギブアップも絶望も許されない、そんな“1ヶ月”をね。
きっと、繰り返しの度に人らしさを喪っていったと思うわ。大切なもの以外の全てを捨てる覚悟でいたから──」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/10/16(火) 06:02:39.92 ID:1k/+CnADO<> 「だから本来の私は、昼間に貴女が見た“私”とあまり変わらない。間抜けで、トロくて、根暗で、何もできない人間だわ」
「貴女が、そんな事言っても嫌味にしか聞こえないのだけど……」
「しょうがないじゃない。だって、事実だもの……
まぁ、色々あって、私は今をこうしている。当然、時間遡行能力も失われた。
だから、どんな結果も受け入れないといけない……」
時間遡行能力。後悔する事の多い人類にとって、夢のような能力。
だけど、目の前の彼女を見るに、それは、醒めない悪夢であるように思えた。
「大丈夫?そんなに辛いなら、無理に話さなくてもいいわ、いつか話してくれればいいのだし」
「ありがとう……。
それと、ちょっとだけ甘えさせて」
そう言って、私に抱きつく彼女の体温は、昼間とあまり変わらなかった。 <>
◆H5DcZ7AtN.<><>2012/10/16(火) 06:06:27.36 ID:1k/+CnADO<> 投下終わり。
なんだか話の流れは不自然だし、口調が似ているせいでどちらが喋ってるか分かりにくいし。
映画見た方がいいのかな…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/10/16(火) 08:32:56.38 ID:c4CEhBZko<> マミさんをもう少し砕けた感じにしたら区別つきやすいかもしれない
別にこのままでも大丈夫ではあるけど <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/10/16(火) 10:12:33.78 ID:KUhJ39iY0<> 乙。
>>95 に付け加えると、ほむらは「ら」抜き言葉で話さない、っていう特徴があったりする。
結構気付いたの最近だけど。
基本的に自己完結してることが多くて、殆ど問いかけることは無い、とかも。
まあ、これはある意味ループによる弊害のようなものだけどね。
逆にマミは会話の途中で度々相手を気にかけるような問いかけが多くて、
数人いる場で特定の人物と長々と話つづけることがあまりないとかも。
まあ上のはただの蛇足で、セリフ集でも見て睨めっこしないと分からない内容なので、
あまり気にせずに書いてください。
取りあえず、特に大きな違和感は感じてないです。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/16(火) 16:27:48.55 ID:wniH81FG0<> 『ら』抜き言葉を使わないんじゃなくて巧妙に避けてただけっていう話が……… <>
◆H5DcZ7AtN.<>sage<>2012/10/22(月) 18:03:54.95 ID:c8Yda/FDO<> 粗筋は出来ているし、終盤の展開も大分固まっている。
しかし筆が進まない……
そろそろ1週間経つので、取り敢えず生存報告だけでも <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/10/23(火) 18:34:28.99 ID:ywPLbb1DO<> わたしまーつーわー <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/03(土) 19:51:59.43 ID:LUdc1ghDO<> マダカー <>
◆H5DcZ7AtN.<>sage<>2012/11/04(日) 20:24:59.34 ID:WKN3mRtDO<> ──そんな事があってから一時間と少し。部屋に一人の女の子が加わっている。
いきなり目の前に現れたキュゥべえが、歪みの発生を伝えた。
そして暁美さんが駆けつけ、見事殲滅。運悪く巻き込まれていた少女を連れて来た。
まぁ、滑空することを“駆けつける”と表現するかは、微妙なところだけど……。
「──じゃあ、マミさんやほむらは……」
「大丈夫よ、もう慣れているわ」
少女──美樹さやかさんという名前らしい──はどこか戸惑っている様子だ。
私も駆け出しの頃は苦労したけど。
「……そろそろお開きにしましょう。
夜も遅くなってることだし、送って行くわ」
暁美さんはそう言うと、さやかさんをお姫様抱っこし、ベランダから出ていった。
結局、その日は、暁美さんのその一言で解散することとなった。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2012/11/04(日) 20:26:11.04 ID:WKN3mRtDO<>
「そ、それで私に何の用でしょうか」
見上げれば耳鳴りがしそうなくらいに深い空。目の前からは美樹さんの刺すような視線。
「本当に、昨日のこと覚えてないの?」
「覚えているも何も……」
昼休みになった途端に机の前に現れた美樹さん。そして屋上に直行。
とてつもなくベタなシチュエーションです──色んな意味で。
《一応、昨日のうちに説明したはずなのだけど……》
《多分あの説明じゃ、納得出来ない気がします》
別れ際に、あのカミングアウトは無理があると思います。
二重人格自体が半ば都市伝説みたいなものですし……。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/11/04(日) 20:27:03.06 ID:WKN3mRtDO<> 「ねぇ、ほむら。聞いてる?」
「へぇ?あ……。
……すみません」
「……はぁ。だからさ、あんたって、マジで二重人格者なのって質問してんだけど?」
さやかさん、顔が近いです。……それと、目が殺気?をおびています。
「だ、大体そんな感じです。どっちかが、主人格……というのはありませんけど」
「ふーん……」
「どうかしたんですか?」
さやかさんは、今度は観察するように此方を見つめてきます。
「いや、ね?
同じ人間でもここまで雰囲気が変わるんだなって。
昨日のほむらって、なんか全てを焼き払いそうなくらいのプレッシャーを放ってたから……」
「……ちなみに、昨日“私”と何が有ったんですか?」
「……マミさんのマンションから飛び降りて、エクストリームジェットコースター。
あんたも一度体験してみれば?私はゴメンだけど」
「御愁傷様です」
何をやっているのだろう、“私”。
私に「一般人の目の前ではできるだけ魔法を使うな」って言ってた癖に……。
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga sage<>2012/11/04(日) 20:28:13.67 ID:WKN3mRtDO<>
「話は変わるけどさ、ほむらが勉強できるのって“もう一人”のお蔭?」
「まぁ、一応……」
「羨ましいね、ホント。あたしは運動以外はそこそこだからさ」
「その代わりに毎日、3時間じっくり仕込まれてますけど」
多分、私は普通のスパルタ教育じゃ、へばらない。そんな自信があります……。
「やっぱし前言撤回するわ。
さやかちゃんの集中力だと、その半分も持ちそうにないし──」
まぁ、どういう理由であれ、勉強はしっかりした方がいいと思いますけど。
「もう1つ聞いてもいいかな?」
「なんですか?」
「さっきまでアレだったけど、ほむらって魔法少女じゃん。
魔法少女リリカル☆ほむら!ってどんな感じ?」
「えっと……うーん……。
魔法少女やってるときは、魔獣の相手でいっぱい いっぱいでどうも……」
「今日の放課後、マミ先輩と会う約束していますし、
そこでお披露目できると思います」
「放課後かぁ……。
そろそろ昼休みも残り半分になるし、弁当をとっとと食べて
授業もちゃっちゃと終わらせてほむらの晴れ姿をみるとしますか」
さやかさん、弁当はともかくとして、授業の方はどんなに頑張っても50分かかりますよ……
取り敢えず、頑張ってください。 <>
◆H5DcZ7AtN.<><>2012/11/04(日) 20:33:02.83 ID:WKN3mRtDO<> 何かの陰謀かと思ってしまう程に色々な行事が重なっていた。
何も、模試の1週間前になってから過去問(提出必須)分けなくてもいいのに…… <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/11/04(日) 20:43:49.16 ID:k4Pe2AJ2o<> 乙
模試なんてこの先どんどん間隔狭まるイメージ
受けたこと殆ど無いけど <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/11/04(日) 22:47:11.37 ID:/2A34HQmo<> 乙〜
〜〜〜〜〜
模試か。
クラスの生徒の相当数が受けたと聞く、某大学校の受験日にS台模試受けてたのもいい思い出に(?) あれは10月初頭頃だったかな。
で、年末頃に受けた直前模試とかいうのが最後だったかな? S台じゃない、別んとこの。
後者のとこからは後日、「コースによっては特待生扱いで無審査入学できるから、落ちたら来てね」ってダイレクトメールが来た。
まあ、ピーク時(季節)でもせいぜい月一以下でしか模試は受けてなかったかな。
三年二学期がピークだよな? 一学期かな?
さすがに三学期には模試はないんじゃないかなあ? うろ覚えだけど。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/11/04(日) 22:50:06.86 ID:/2A34HQmo<> あっと、ごめ。
過去問課題が付く模試って、入試じゃなく国試とかの受験なのかな?
がんばってね。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/11/04(日) 22:51:42.17 ID:eWPom5Z9o<> 投下かと思ったwwwwww
乙
開かないまま受験終わった問題集とかわけてやりたいよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/08(木) 14:56:03.98 ID:5OwCUE4IO<> >>107
チラ裏 <>
◆H5DcZ7AtN.<>sage<>2012/11/17(土) 08:09:38.69 ID:7YNzATuDO<> テスト勉強で忙しく、ほとんど進んでいません。
つまり、ただの生存報告です。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)<>sage<>2012/11/17(土) 08:58:12.62 ID:ke55uY/no<> 生存報告乙 <>
◆H5DcZ7AtN.<>sage<>2012/11/27(火) 14:20:58.17 ID:nOugJV7DO<> テスト終了。(二つの意味で)
期末試験というよりは“末期”試験だった。
匙は投げられたのでこれから少しだけ暇になりそうです。
じわじわ進めていくつもりです。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮崎県)<>sage<>2012/11/27(火) 17:15:51.01 ID:dQQl1Vx5o<> 生存報告キマシタワ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
何?末期?大丈夫大丈夫、遺産は貰っとくから
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/27(火) 22:39:53.36 ID:9Zr8jn9uo<> >>114
この板的な意味では、遺産っつうのはSSのネタのことだよな。
ということは、万が一のことがあったら114が続きを書く準備ができるようにプロットをあらかじめ渡すとか、そういう意味か?
そういう余計な心配をせず投下を待つのがワシらのあるべき姿ということにして、期待して待ってるよ。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/11/27(火) 22:43:25.24 ID:pXT2Nx8do<> お前は何を言っているんだ? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)<>sage<>2012/11/29(木) 01:17:05.02 ID:5Ig6UHp+o<> 賽じゃなくて匙が投げられたのか
それは駄目な感じが漂うな
まあ、時間ができたと前向きに捉えようぜ、待ってる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/16(日) 23:41:39.33 ID:5QHhIwqlo<> 受験生にSSは荷が重過ぎたんだ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/16(日) 23:56:53.57 ID:B46JfzKbo<> 受験勉強の合間にSSを書くのは、息抜きなのか現実逃避なのか。
ってことなのかな。
小ねたならともかく、コレみたいに力の入ったヤツはマズいんだろうな。
できれば受験後までは、生存報告だけにして、勉強の方をガンバッテほしい。 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/16(日) 23:58:18.67 ID:5QHhIwqlo<> 理系でしかも物理なら暗記は他より少ないだろうけど、直前に息抜きとか言って書くのは辞めとけよ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/17(月) 00:21:46.49 ID:BK9eJ2n0o<> 半年放置(入院)なSSもあったし、前もって受験ってわかってる以上3か月くらい余裕で待てるぜ
>>1に後悔の無いように受験が終わることを祈ってる <>