ひな助 ◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/04(日) 17:01:48.42 ID:Yu1iOOog0<>「魔法少女まどか☆マギカ」の二次創作SSです。

注意事項をよくお読みの上、閲覧してくださると嬉しいです。

【注意事項】
・キャラの崩壊の可能性あり。
・百合要素あり。
・独自解釈+自己補完設定ありです。
・不定期更新(生存報告はちゃんとしますのでご安心を)

原作の設定を忠実に求める方は、もどるを押すのを推奨します。

感想、質問、意見、批評
などをしていただけると、>>1は嬉しいです。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1352016107
<>まどか「この世でたった一人の、魔法少女に…なっちゃった…」 ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/04(日) 17:02:36.68 ID:Yu1iOOog0<> 目が覚めた。
私のたった一人の親友、鹿目まどかを救うために、何度も同じ時間を繰り返した。
あぁ、前回もダメだったのか。
でも、今回こそは―――

視界がはっきりしてくると、いつもの見慣れた真っ白な天井はなかった。

「…?」

ぱしぱしと何度もまばたきをする。
だがそこにあるのは、無機質な純白の天井ではなく、普通の家の天井だった。

普通の家というよりも、私の住む家の天井だった。

(…まさか、時間を間違えた?そんな馬鹿な…)

呆然としながら、ゆっくりと上半身を起こす。きょろきょろと、周りを見渡してみる。
何一つ、変わっていない。

ワルプルギスの夜を倒すために数えられないくらい書き込んだレポート用紙。

見滝ヶ原の魔女の出現予測地のメモ。

必要品以外、飾られていないどこか寂し気な部屋。

何も、変わっていなかった。

壁にかけられている制服と、私がかつて愛用していた眼鏡が、私の部屋だという現実を押し付けてくる。

ぼんやりとした思考のまま、カレンダーへと向かった。
<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/04(日) 17:03:05.03 ID:Yu1iOOog0<> が。
ないのだ。カレンダーが。
いつもなら、電話機の横にあった。
が、ない。一体どういうことなのだ?

ぴんぽーん。
不思議に思っていると、不意に呼び鈴が鳴った。
手で髪を整えてから、小走りで扉へと向かった。

「…はい?」ガチャ

「あ、ほむらちゃん」

「! まどか…?」

そこにいたのは、鹿目まどかだった。
可愛らしい淡いピンクを基調としたワンピースと山吹色のカーディガンを身に付けていた。


まどか「あれ?もしかして今起きたの?」

「え?」

まどか「もう、ほむらちゃんってば!今日は皆でお茶会なのに。ほら、準備して?あ、あがってもいい?」

「え?え?ま、まどか?」

まどか「どうしちゃったの、変なほむらちゃん」

手を口に当てて、くすくすと笑うまどか。
わけがわからない。

「……キュウべぇの仕業かしら」

そう小さく呟いた。

まどか「………」

まどかがじっとこちらを見ていることにも気がつかず。



<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/04(日) 17:09:49.35 ID:Yu1iOOog0<> 【マミの家】

結局、流されるように巴マミの家に連れてこられてしまった。
カレンダーも見つからずじまいである。
マミの家では、さやかや杏子、家の主のマミが騒がしくお茶会をしていた。


まどか「お待たせ、皆〜」

さやか「おっそいぞー!まどかぁ!うりゃりゃっ」

まどか「もう、やめてよ〜!ほむらちゃんがお寝坊さんだったの!」

杏子「ほむらが?そりゃ珍しいこともあるもんだ」

マミ「ほむらさんも突っ立ってないで、ね?私の横においで?」

「巴マミ…(なんか馴れ馴れしいわね…)」

杏子「あ、ダメだぞ!ほむらはあたしの横に座るんだ!」

さやか「抜け駆けは禁止ーっ!ほむらっ!さやかちゃんの横が一番だぞ?」

マミ「いーえっ。私の、マミさんの横が一番よ」

「………(どういうことなの)」


さやかが、マミが、杏子が。
私を取り合っている…?
まどかはというと、無表情でそれを眺めている。無表情というより、怒りが混ざったともいえるような…。
ともかく、今まで一度たりとも見たことのない表情をしていた。
怒っている。いつかの時間軸で、まどかの目の前で、マミとさやかが同時に死んだ時よりも。

わけが、わからない。

<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/04(日) 17:10:18.74 ID:Yu1iOOog0<> マミ「ほむらさん?さっきから何も喋ってないけど…」

「ご、ごめんなさい。なんだか頭が回らなくて」

さやか「大丈夫かー?もしかして風邪でも引いちゃったかー?」

杏子「さやかと違ってほむらは頭がいいもんな」

さやか「何をーっ?!」

まどか「二人とも。ともかく、ほむらちゃん。座りなよ」

いつもと同じ笑顔を浮かべたまどかが、ぽんぽんとまどかの横のクッションを叩く。
ここに座れ、と。
まどかに言われたら逆らえない。
私は、ゆっくりと腰をおろした。

マミ「今日はダージリンよ、はい」

「ありがとう…」

結果としてマミの右隣に来た私に、マミが満面の笑みを浮かばしてカップを渡してきた。
まどかがしきりに話しかけてくる。
大丈夫だとか、体調が悪いのか、とか。

楽しげなマミ。
騒がしいさやか。
それを茶化す杏子。
私の横でくすくすと笑うまどか。

まるで、まるで―――



――――私が、望んだ世界のような―――

<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/04(日) 17:12:03.91 ID:Yu1iOOog0<> 杏子「あー…なぁ、古典なんかやる必要あんのか?」

さやか「ぬっふっふ。杏子は典型的な理系だもんねー。
    さやかちゃんがそんな杏子に教えてあげませう」

マミ「英語は私が」

まどか「杏子ちゃん、今年から復学したもんねー。
    来年には受験もあるから、頑張らないと!」

マミ「うっ…」

さやか「マミさんなら大丈夫ですってば!」

杏子「そうそう!そんな心配すんなよ」

マミ「そ、それでも心配なんだもん…」ウジウジ

(杏子が復学…?話の内容から察するに、私と同い年ね…。
 しかし、本当にどういうことなのかしら…?)

まどか「……ぇ」

(そういえば、キュウべぇはどこにいるのかしら)

まどか「…ねぇ」

(なんにせよ、まどかが魔法少女にならないようにしないと…)

まどか「ねぇ」

「っ?!」ビクッ

まどか「ほむらちゃん?」

「え、あ、…まどか?ご、ごめんなさい…」

まどか「……ううん、いいよ」

「…そういえば、パトロールはいいのかしら」

さやか「は?何?ほむら、ボランティアでもしてんの?」

「え?」

杏子「?違うのか?」

「何を言っているの…?魔法少女としてのパトロールよ」

マミ「ほむらさん…?魔法少女って、何…?」
<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/04(日) 17:12:46.74 ID:Yu1iOOog0<> 「…え」

杏子「もうそういう年じゃないだろ、ほむらー」

さやか「もしかしてなんかのアニメの話ー?」

「私たち、いえ、少なくともマミと杏子は魔法少女よ?」

マミ「…?」

杏子「…?」


まどか「…ほむらちゃん。やっぱりちょっと疲れてるんじゃない?」

「まどか…?」

まどか「疲れてる時って、見た夢の内容に影響されやすいのかな?
    マミさん、横になれる場所ってありますか?」

マミ「え、えぇ。私の部屋でよければ。使っていいわよ」

まどか「ありがとうございます。ほむらちゃん、行こ?」

「……そう、ね」

まどかの小さな白い手が、私の手をひく。
私は、その手を振りほどくことができなかった。


<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/04(日) 17:13:27.68 ID:Yu1iOOog0<> 【マミの自室】

ぎしっ。
マミのベッドに横になると、ベッドが軋みの音をあげた。
まどかが私に布団をかけてくれる。
カーテンを閉められたマミの自室の暗闇の中、
まどかの雪のような手だけがぼんやりと淡く映し出されていた。

まどか「疲れがとれるまで寝ちゃおう?」

「えぇ…」

疲れなんか本当はないのに、私は弱々しく頷いた。
ただ、気疲れだけが体の底に溜まっていく。
魔法少女といった時の三人の顔。
『なにをいっているんだ、この子は』
口には出さずとも、そう顔に書かれていた。

どうして。

でも。

嬉しい、のかな…。

気がつけば、私の紫のソウルジェムもない。

これは魔法少女の私からすれば、それこそ呑気に寝ている場合じゃないのに。

気がつけば、なんて状況じゃないのに。

砂に水が染みるように、その事実は私の胸に溶け込んでいく。

魔法少女がない世界。

それは、とっても幸せなことなのかもしれない。

たとえ、これが私の夢だったとしても、

「もう、休んでもいいのかな」

私は、睡欲の海へとゆっくりと体を委ねた。




まどか「……ほむらちゃん」

まどか「…ごめんね」

まどか「…わたし……」


まどか「この世でたった一人の、魔法少女に…なっちゃった…」





そう呟いた少女の囁きは、誰の耳にも届くことはなく、
ただ、暗闇の底に静かに落ちた。


<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/04(日) 17:14:11.66 ID:Yu1iOOog0<>









瞼がゆっくりと開く。
赤く夕日で色付けられた部屋で、ベッドが軋む音だけがする。

気がついてたら、私は意識が落ちるように寝ていたようだ。


マミ「あら、起きた?」

「……マミ」

マミがカーテンを開けたから、夕日が入ってきたのだ。
夕日の赤色が、マミを赤くする。
夕日の赤色が、いつの日にか見た、あの紅い色のようで。

ぼんやりと、ぼんやりと、私は。

近づいてきたマミに寄りかかった。


マミ「ほむらさん…?」


マミの心配そうな声が頭の上からかかる。
それすらも心地よくて、
戦いが終わった兵士が愛する妻の胸の中にいるように、
私は体を預けていた。







(魔法少女がいない世界、か)



拭えぬ違和感に、愚かな私は、
ただ体を委ねてしまった。

それが、不安定な道を選んでしまったということにも気づかずに――――


<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/04(日) 17:14:42.29 ID:Yu1iOOog0<>














story1「始まりと終わり」











<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/04(日) 17:15:11.76 ID:Yu1iOOog0<>


to

next



<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国四国)<>sage<>2012/11/04(日) 17:15:14.93 ID:pfKgbYPR0<> よいぞよいぞ <> ひな助 ◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/04(日) 17:15:42.74 ID:Yu1iOOog0<> はい。
story1、投下完了です。
次回投下はまだ未定です。

>>1は、このSSの他に

「とある科学の超電磁砲」を主体とした食蜂操祈と絹旗最愛をメインとした

食蜂「あなたに教えてほしいな、幸せっていうのを」絹旗「…もちろんですよ」

http://ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip&dat=1351769485

も書いています。
もし興味があれば、閲覧してくださると嬉しいです。


それでは、また。
<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/04(日) 17:16:58.20 ID:Yu1iOOog0<> れっつレス返し。

>>12
レスありがとうございます!こんなにはやくにレスがもらえるなんて…ありがたや。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2012/11/04(日) 17:20:55.53 ID:W70WHXpfo<> (゚д゚ )乙 これは乙じゃなくてポニーテールなんたらかんたら <> ひな助 ◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/04(日) 17:36:49.32 ID:Yu1iOOog0<>
今気がついたんですが…
注意書きにifストーリーっていれてないような…。
注意書きミスしすぎでわろたwww わろた…

>>15
レスありがとうございます!ポニテ愛好会である私を喜ばせてくれましたな。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/04(日) 18:23:16.61 ID:hhKUvDo2o<> ふむなかなか面白い <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<><>2012/11/04(日) 18:24:07.64 ID:mFnJELpg0<> いいと思う <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<>sage<>2012/11/04(日) 20:56:35.01 ID:uzwrCciBo<> 乙でした <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/05(月) 03:29:42.53 ID:QEZeWUnQo<> 久々に大作の予感 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)<>sage<>2012/11/05(月) 12:31:30.19 ID:e7lqv5S3o<> これは期待 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/11/05(月) 19:14:17.81 ID:v5nqnNojo<> 期待 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/06(火) 07:20:52.05 ID:7ii4qtS3o<> 乙期待 <> ひな助 ◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/12(月) 22:11:41.65 ID:WMD4dyeq0<> こんばんは。投下に来ました。
皆さん、たくさんのレスありがとうございます…!嬉しすぎて涙が出ちゃいます。

では、れっつレス返し。

>>17
>>18
>>19
>>21
>>22
>>23
皆さんレスありがとうございます!
いつ読んでも面白いと思ってもらえるような作品にしていけるよう、頑張ります!
期待してくださった方もありがとうございます!応援レスは>>1の糧になります。

>>20
レスありがとうございます!
うおおおおおお………!!頑張ります!

では、投下を。 <> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/12(月) 22:15:11.72 ID:WMD4dyeq0<>







―少女は弓矢を射る。

世界に蔓延る魔女を倒すため。

今日も、孤独に戦い続ける。

世界に平和が訪れる、その日まで。

<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/12(月) 22:15:41.97 ID:WMD4dyeq0<>


???「やぁ、まどか!」

ぴょこん、といった効果音が出そうな感じに現れたのは白い猫のような生き物である。
感情が一切読み取れない深紅の瞳が、少女―鹿目まどかをじっと見つめている。

まどか「キュウべぇ、どうかした?」

キュウべぇ「どうもこうも!風見野で魔女が現れたんだ、出撃だよ!」

まどか「うん。今行くね」


キュウべぇがまどかの肩に駆け上る。
それをまどかは、無表情で眺めていた。
そして、静かな夜空を仰いだ。

―ほむらちゃん。

―わたし、頑張るからね。

まどかはその思いを胸にしまう。
月が彼女を見下ろすなか、夜の町を走り続けた。

<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/12(月) 22:16:22.02 ID:WMD4dyeq0<>


さやか「おっはよーん☆ほむら!」

「おはよう、さやか」

快活そうな、というか快活さが取り柄の美樹さやかと遭遇する。
遭遇するなんて言ってはみたが、まぁ待ち合わせをしていたのだから当然なのだが。
まどかの意向で、私は彼女たちと登校することにしたのだ。

あの夕暮れ時、マミは彼女に擦り寄る私を、黙って抱き締め続けてくれた。



―魔法少女って、なに…?

そう言った彼女の顔が、思考の裏にちらついて。

何かマミに言わなくちゃいけないのに、私の口は重く閉ざされていた。


<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/12(月) 22:16:56.83 ID:WMD4dyeq0<>

いつの時間軸のことだっただろうか。

その時間軸の私とまどかは、マミの弟子だった。
銃の使い方を教えてもらい、私は試行錯誤しながら、魔法少女としてのレベルを高めていった。

マミに対する信頼はダイヤモンドのように固かった。
そして同時に私は、彼女に愛情を求めていた。
マミは、優しい。
優しさでいったら、もちろんまどかが一番だ。
死んだ猫や親友のためなら、命を捨てることすらいとわないのが彼女だ。
私自身、それは痛いほど理解している。
まどかの優しさは、私をいつも助けてくれた。
しかし、いつの時間軸でも、私を何よりも苦しめたのだ。
<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/12(月) 22:17:38.41 ID:WMD4dyeq0<>



まどかの優しさが、均等な優しさなのならば。
マミの優しさは、包み込むような優しさなのだ。

ふんわりと、生地がクリームを包むように。
泉が砂漠を潤わすように、彼女の優しさは胸のうちに広がっていくのだ。

広がって、拡がっていくのだ。

基本的に彼女とは対立することが多かっただけに、私は今の時間が酷く気に入っている。

これではマミを求めて、時間を巻き戻したようなものである。

だけど。
マミは、いつの時間軸でも必ず魔法少女だった。
それはどうしても変えられぬ事実であったし、何よりも、彼女が望んだ運命でもあった。

“それ”は、必然的に彼女に弱さを与えた。

時間を巻き戻しても、どうにもならない弱さを。


<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/12(月) 22:18:42.83 ID:WMD4dyeq0<>

さやか「しっかし…まどか遅いな〜」

さやかの心配そうな声で、私の意識が戻される。

たしかに、まどかが遅い。
志筑仁美は、委員会の関係で今日は一緒に登校しないらしい。
志筑仁美とさやかの関係は、私が口を出してはいけない領域である。
だから私は彼女たち、すなわち上条恭介のことに関しては一切何も知らないのである。
まあ、それで別段不便になることはないだろう。
私が上条恭介を好きになることは、天変地異が起こっても有り得ないのだから。

さやか「ほむらもなんか知らないー?」

「特には…。昨日のお茶会では元気そうにしていたのにね」

さやか「あ!昨日のお茶会といえばさ、ほむら大丈夫?」

「えぇ。ぐっすり眠ったから、もう疲れもとれたわ」

さやか「よかったよかったー!いきなり魔法少女とか言い出すからさ、
    勉強のし過ぎでおかしくなっちゃったかと思っちゃったよー」

「あ、朝に変な夢を見たのよ。私たちが魔法少女で、毎日町の平和を守る正義の味方」

若干頬がひきつる。
本気で討論するわけにもいかないから、ここは寝惚けていたで突き通すしかないのだ。
他ならぬ私が、魔法少女という過去を幻想にしてしまいたいのかもしれないが。

さやか「さやかちゃんがこの見滝原の平和を守っちゃいますからねー?ってか」

けらけら、とさやかは笑う。
いつかの時間軸で、同じような言葉を彼女は言っていたような気がする。
<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/12(月) 22:19:29.89 ID:WMD4dyeq0<>

さやか「最近まどか、遅いんだよねー。基本的に真面目な子なのにさぁ」

「真面目だからこそ、遅いんじゃないのかしら?」

さやか「うぐっ…。どーせあたしは毎晩9時には寝ちゃう超健康体ですよーだ!
    ほむらやまどかみたいに勉強なんか出来ないもん!」

「ふふ。冗談よ」

さやかが恨めしそうに私を睨む。
そのまま諦めたかのように、さやかは腕を上空に伸ばす。
綺麗な青空が私とさやかの上空に、あった。
綺麗な、まっさらな、青空が。

さやか「あーぁ。来年には受験かぁ。なんか実感ないよねー。
    つい最近あんなことがあったばっかなのにさ」

「あんなこと?」
<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/12(月) 22:20:02.35 ID:WMD4dyeq0<>

何かあったのだろうか。
新聞は流し読みするくらいだから、何か見落としていた記事があったのかもしれない 。
さやかが毎日新聞をちゃんと読んでいることには驚きだが。

さやか「や、やだなー。忘れちゃったの?ほむら」

「…ごめんなさい。最近、記憶が曖昧で」

さやか「…まぁ、昨日のお茶会はほむらの退院祝いだったわけだし…。ほむらは………」

「さやか…?」 <> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/12(月) 22:20:51.27 ID:WMD4dyeq0<>

明らかに言葉を濁すさやか。
静まってしまった空間に、誰かが走る音が近づいてきた。

まどか「ご、ごめーん!遅くなっちゃったぁ!」

さやか「こ、こらー!遅いぞ、まどかぁ!」

ぎこちなさげにさやかが声をあげる。
あとでマミにでも聞いてみよう…。
さっきのことを頭の片隅に追いやり、小走りで急ぐまどかに視線をやる。

てへへーと笑いながら、走るまどか。
足下なんか、見てるわけもなく。
そしてここは石畳がひかれた公園で。
当然のように、まどかは足が引っ掛かった。

まどか「きゃっ!」

「まどか!」

まどかの腕を引き寄せる。
今私の腕の中には、走ってきたせいなのか、少し息の荒いまどかがおさまっている。

「大丈夫?ちゃんと足下は見なきゃダメよ」

まどか「あ、う…あ、ありがとう。ほむらちゃん」
<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/12(月) 22:21:38.27 ID:WMD4dyeq0<>

運動で生じた熱のせいか、顔を真っ赤にさせたまどかがぼそぼそと言う。
横でさやかがまどかにお小言を言っている。
依然として顔が赤いまどかは、苦笑いしながらそれを聞いていた。

さやか「しっかし、さっきのほむら早かったなー!神速っ!みたいな?」

「気がついたら手が伸びていたのよ」

さやか「ひゅーう!かっこいいなー!ほむらはー!」

「もう。からかわないでちょうだい。まどか、足は捻ってはいない?」

まどかは私から離して、まどかの足下にしゃがみこむ。
まどかは先ほどとは違う、覇気のない声で生返事をした。
体調でも悪いのだろうか?
もしかして、私は気づいていないだけで、昨日風邪をひいていたのかもしれない。
それが彼女にうつってしまったのならば、一大事である。
加えて、マミにとっても一大事である。
マミは受験生だ。
体調を崩し、学校を休むことになってしまったら。
内申が大変なことになる。中学というのは、授業の欠席日数で内申を決めるのだ。
そして、おまけに欠席日数でも内申を決めてしまうのだ。
体が弱い人間からすれば、鬼のような話である。
テストで満点近くとっても、ほとんど授業に出ていなければ内申は
雀の涙になってしまうものなのだ。
まあ、内申事情は置いておくとしよう。


<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/12(月) 22:22:10.29 ID:WMD4dyeq0<>

さやか(………)

「まどか?」

まどか「あ、えと、その…あぅ…」

さやか「あの、さ、ほむら」

「?」

さやかが恥ずかしそうに頬を指でかきながら、そっぽを向きながら言う。
何故さやかまで顔を赤くしているのだろうか…。

さやか「その格好、まるで…王子様みたいだね」

「王子、様?」

さやかに言われて振り返ってみる。
まどかの足元に膝をたててしゃがみこみ、まどかを下から見上げる私。
ふむ。たしかに傍から見れば、いわゆる王子様ポーズだったかもしれない。

まどか「も、もうっ!ほむらちゃんのバカっ!!」

「ま、まどか!?」

叫ぶようにまどかはそう言って、走って行ってしまった。

さやかが後ろで「ほむらはバカだなー」と言っているのが聞こえた。


<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/12(月) 22:22:48.29 ID:WMD4dyeq0<>











【教室】
まどか「…」プイ

「ま、まどか…」

教室に行くと、席に座ったまま不機嫌そうに頬杖をついているまどかがいた。
私が声をかけても取り付く島はなし、といった様子で、そっぽを向かれている。
そんな私にさやかは「やっぱほむらはバカだなー」と言っている。
わけがわからないわ。

杏子「よーっす」

さやか「おはよー、杏子」

杏子「おはよ、さやか。んで、どうしたんだよ。コレ」

くい、と顎でまどかを指す。
さやかがそれに苦笑いを返し、私を指差す。
杏子がにやにやと笑いながら、私の肩に腕を回してくる。

杏子「ほーむらー?何やってんだよー」

「な、何もしてないわ…」

杏子「ふぅーん?」ニヤニヤ

杏子がにやにやと笑ったまま、私から離れる。
私はわけがわからず、小さくため息をついたまま、自分の席へと向かった。
<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/12(月) 22:23:19.04 ID:WMD4dyeq0<>
私の席はどうや教室の入り口の扉の近くにあるようで、人の出入りが多い場所のようだ。
鞄の中から教科書を取り出して、机の中に入れていく。
横目でまどかを盗み見てみるが、相も変わらず不機嫌度マックスな状態である。

そんなまどかに疑問符を浮かばせていると、扉が開く音がした。
カツ、と杖のつく音もする。

この教室で杖をつく人間は一人しかいない。

―上条恭介。

美樹さやかの幼馴染であり、思い人。

そして、さやかを殺す原因となった人間。
<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/12(月) 22:24:11.60 ID:WMD4dyeq0<>


そんな風に思いながら、上条恭介を眺めていると、
どうやら彼は教室に入るのに苦戦しているようだ。
無理もない。杖をついている人間なのだ。それに今日は荷物も多いのだ。
私は、特に何も考えずに彼に歩み寄った。

「…上条くん、手伝いましょうか」

恭介「え、あ…暁美さん…」

私の姿を見て、少し声を上ずらせた。
私に何かおかしいところでもあるのだろうか…。
今朝のさやかの話では、私は退院したということになっているらしいし、
そのあたりが関係しているのかもしれない。
数秒私を伺うような視線で見たあと、「手伝ってもらってもいいかな」と上条恭介は申し出た。


「はい、ここがあなたの机よね」

恭介「うん。ありがとう」

「いえ、どういたしまして」


上条恭介を机に送り届けてから、自分の席へと戻る。
何故だかまどかからの視線が、痛かった…。

<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/12(月) 22:24:39.80 ID:WMD4dyeq0<>





story2「新しい日常」










<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/12(月) 22:25:08.84 ID:WMD4dyeq0<>



to

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<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/12(月) 22:27:05.75 ID:WMD4dyeq0<>

はい。story2「新しい日常」の投下完了です。

シリアスなのかほのぼのなのかわからない?
ハハッ。 >>1の力量不足さ☆ハハッ……すみません…。

感想、質問、意見、批判、などなど。お待ちしております。


それでは、また。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/12(月) 22:34:07.27 ID:/BkM0aMto<> (ほむまどを期待してもいいのだろうか) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)<>sage<>2012/11/12(月) 23:32:23.11 ID:AnaKDyRAO<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北)<>sage<>2012/11/12(月) 23:33:08.70 ID:5MdgjpdAO<> まどかさんが今にもグレートヒェンちゃん化しそうで怖いな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)<>sage<>2012/11/13(火) 02:05:03.57 ID:PE9I9l7j0<> 乙
とあるの方も見てるけど両方面白いな
そしてまどかがヤンデレ化しそうで怖い <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/13(火) 02:11:36.05 ID:YKnQk6JUo<> ハッピーエンドにしてくれよ頼むぞ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2012/11/13(火) 04:20:53.45 ID:Xr2z1Y2Zo<> >>42
嫌な予感がするから俺と一緒にほむまどスレに帰ろう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(宮崎県)<>sage<>2012/11/13(火) 07:16:07.62 ID:t/2LEdGMo<> (・ω・`)乙  これは乙じゃなくてポニーテールなんだからね! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/13(火) 19:56:45.74 ID:oSK5xV4DO<> キマシ

乙っちまどまど <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2012/11/14(水) 01:31:55.92 ID:1oX9n4f4o<> 乙でした <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/14(水) 12:25:29.95 ID:Tqd9TPkd0<> まどか無理すんなし <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/16(金) 09:04:13.24 ID:YbpCo/eIO<> 気体 <> ひな助 ◆Ui8SfUmIUc<>saga <>2012/11/16(金) 21:54:22.20 ID:nMAp00nz0<> こんばんはー。
レス返しとか、報告とか色々しにきました。

まずは、れっつレス返し。

皆さん、たくさんのレスありがとうございます!正直驚いていますが、すっごく嬉しいです。
というか、まどかさん心配されすぎてちょっと笑いました。

>>42
てぃひひ。ネタバレになるので、全部はいえませんが…
まどかはほむらが大好き!とだけは言えます。ちなみに>>1はほむさやが最近好きです。

>>43
ありがとうございます。乙の一言で、にやけてる>>1がいます。

>>44
まるでどこぞの青い魔法少じ…うわなにするやめ

>>45
いつもレスありがとうございます、大阪さん。
ちなみに>>1はヤンデレは好きですが、ヤンデレまどかさんはちょっと苦手です。

>>46
てぃひひ。一応複数のルートを予定しております。

>>47
帰らないでくださいまし…(´;ω;)

>>48
ポニテいいですよね、ポニテ。サイドもいいですけど、ポニテのあの躍動感のある感じがたまらんとです。

>>49
仁美さんの出番…果たしてあるのだろうか。いや、ありますが。
ありがとうございまどまど!

>>50
ありがとうございます。乙の一言が糧になります。

>>51
まどかさんは、我慢しまくって、それから爆発させるタイプっぽいですよね…。
おぉ、怖い怖い。

>>52
ありがとうございます。ご期待に応えられるよう、頑張ります! <> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga <>2012/11/16(金) 21:55:22.96 ID:nMAp00nz0<>

【報告】

 とある魔術の禁書目録 × 汝は人狼なりや?
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1352729026/

を書き始めました。
―「汝は人狼なりや?」とは
村人陣営と人狼陣営にわかれ、
 村人は人に化けた狼を
 人狼は村人たちを
騙し、騙され、殲滅していくゲームです。

※キャラが冗談でも死ぬのが嫌な人はブラウザバック推奨です!

もし興味がありましたら、閲覧してくれると嬉しいです。

では、次回投下は土日のどちらかに…。
おやすみなさい。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/21(水) 02:44:50.16 ID:r5a4QZGmo<> キャパ超えて同時進行からのエターナるとかダサい事するなよ <> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga <>2012/11/22(木) 22:33:58.96 ID:5AVEQXON0<>
こんばんは。
来るのが遅くなって、申し訳ないです…不甲斐ない>>1ですみません。
とりあえず、途中かけですが投下していきたいと思います。

>>55
レスありがとうございます。
エタるだけはないと思いますので、安心してください。 <> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga <>2012/11/22(木) 22:35:40.93 ID:5AVEQXON0<>




「では、授業を始めます」

早乙女先生が英文をホワイトボードに書き込んでいく。
私の右斜め上の席に杏子、
杏子の左隣にさやか、
私たちの反対の窓側の前から二番目の席にまどかがいる。
さやかはつまらなさそうに机に絵を描いていて、意外なことに杏子は熱心に教科書を見ている。
まどかは、


まどか「…」

ぼんやりとした表情で、シャーペンを持ったまま窓の外を見ていた。

憂いているようで、何処か寂しげな表情で。

太陽の光が、そんなまどかを照らしていた。

私は何とも言えない気持ちになり、左手を見る。
何もついていない、左手。
“ソウルジェム”を指輪の形にした“私の魂”がついていたはずの左手。
何度見てもそこにあるのは、私の白い指だけだった。

<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga <>2012/11/22(木) 22:36:45.27 ID:5AVEQXON0<>
早乙女「暁美さん、教科書29ページのキーセンテンスを訳してください」

「はい」

席を立ち、指名された箇所を読む。
事前に席の近い杏子から、どこが当たるか聞いていたのだ。抜かりはない。
早乙女先生に「さすが暁美さんですね」と返され、席に座る。
不意に私の方を見ていた上条恭介と視線がぶつかる。
上条恭介は、私に微笑みを返した。
少し判断に迷ったが、とりあえず私も軽く微笑んで会釈を返した。
そんなことをしているうちに、杏子が早乙女先生に当てられていた。
杏子が短く返事をして、赤いポニーテールを揺らして席を立つ。



杏子「Don't forget.I always look at you who I love.
   You are not alone. So,I want to hope that I am loved by you」

すらすらと、一寸の滞りもなく杏子が英文を読んでいく。
杏子の澄んだ、小鳥のような軽やかな発音に、お喋りをしていたクラスメイトたちが口を塞ぐ。
さすがは教会の娘、とでも言うべきだろうか。
クラスメイトたちからの視線を一点に受けても、動じることなく杏子は和訳を読んでいく。

杏子「忘れないで。私はいつも私の愛するあなたを見ている。
   あなたは一人じゃない。だから、私はあなたに愛されることを望みます」

杏子が読み終わり、席に座る。
杏子の隣のさやかが「英語だけは出来るよね、杏子〜」と茶化している。


(杏子は英語が得意なのね。意外だわ)

私はそんなことを思いつつ、シャーペンを走らせた。

<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga <>2012/11/22(木) 22:37:25.93 ID:5AVEQXON0<>

早乙女「今日はここまでにしましょう。…あら、あと20分もあるわね」

中沢「せんせー!席替えしたいでーす」

早乙女「席替え?たしかに1ヶ月は経ったかしら…」

さやか「せんせー!席替えしましょう!」

早乙女「はいはい。席替えしましょうか」




なんやかんやで、席替えすることになった。
志筑仁美がくじの入った袋を持って、回っている。
窓側の席から配り始めたから、廊下側の席の一番後ろである私は結果として最後のくじを引くことになってしまった。
志筑仁美が申し訳なさそうに、「余り物には福がありますわよ?」と言った。
私は別に授業が受けれればどこでもいいのだけども。



<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga <>2012/11/22(木) 22:38:45.82 ID:5AVEQXON0<>

「あら?」

恭介「あ。暁美さん」

何の因果か、上条恭介が私の隣になってしまった。
別段彼が嫌いだとか、そういうわけではないのだが…。
私よりも彼の隣になるべき人物は他にいるはずなのに…。

まぁ、なってしまったものは仕方がない。
よろしくね、と挨拶をしてから腰を下ろす。

上条恭介は比較的大人しい方だし、授業に支障はないだろう。
上条恭介は微笑んで、こちらこそと返した。一瞬だけ、胸が熱くなる。
なんというか、うん。王子様スマイルとでもいうのだろうか。

…おそらく、地なんだろう。これが。
彼がさやかや志筑仁美から思われる理由がほんの少しわかった。
私が異性に対する免疫が極端にないのも一因ではあるだろうが…。



恭介「暁美さん、ちょっと聞きたいことがあるんだけど…」

「何かしら?」

恭介「ここの英訳、わかるかい?」

「あ、これはね…」

教えるために上条恭介に近づく。
私の髪が垂れて、上条恭介の左手にかかる。

「あ、ごめんなさい」

と言いながら、右手で垂れた髪を耳にかける。

視線を感じて、顔を上げる。
何故だか、上条恭介がそれを赤くなった顔でじっと見ていた。

「上条くん?」

恭介「え、あ、ご、ごめん!」

「?」

恭介「き、気にしないで。続けてもらえる?」

「えぇ。ここはね……………」

<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga <>2012/11/22(木) 22:39:24.24 ID:5AVEQXON0<>

恭介「ありがとう、わかりやすかったよ」

上条恭介が礼を言いながら、また微笑む。
あのあと何回か視線を感じて顔を上げると、上条恭介から見られていることがあった。
私が不思議に思い尋ねてみると、なんでもないと顔を赤くして首を振るだけだった。
正直言って、彼が何がしたいのかわからない。
まぁ、私が珍しいのだろう。
きっとそれだけだ。
そう自己解決して、私はしばらく上条恭介と談笑をした。




***

<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga <>2012/11/22(木) 22:40:18.35 ID:5AVEQXON0<>

授業の終わりを告げるチャイムが鳴ると、中沢くんが真っ先に上条恭介の机にやってきた。

中沢「かーみじょう!」

恭介「中沢?何か用かい?」

中沢「いやいや、用件はわかってんだろー?」ニヤニヤ

恭介「なんだよニヤニヤして。気持ち悪いな」

中沢「気持ち悪いって!…お前、随分と暁美さんと仲いいんだなー」ニヤニヤ

そう言って、用具を机の中に入れている私を見る。
私はそんなつもりはなかったのだが…。
よくわからないが、中沢くんのその一言で周りのクラスメイトたちが一斉に集まってくる。

「すごく二人とも近かったよねー!」
「びっくりしちゃった!フツーに寄り添うんだもん!」
「超恋人みたいでした!」
「美男美女だから絵になるよな!」
「このイケメンめぇ!クラス1の美女の暁美さんを!」

恭介「そ、そんなんじゃないってば!」

上条恭介が首を激しく振って、否定する。
クラスメイトたちは、それすらも茶化している。

(まどかのところに行きたいわ…)

私自身はそんなに彼に寄り添った覚えはないから、色恋に敏感な年頃の妄言だろう。
私はそう判断して、群がるクラスメイトたちの相手をした。

…結局、午前中の放課は全部それで潰れてしまったのだが。

<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga <>2012/11/22(木) 22:41:26.04 ID:5AVEQXON0<>

(し、しつこい…。理科の時間にたまたま上条くんに質問しただけじゃないの)

現在四時間目の国語の授業中である。
この授業が終われば、昼食の時間になってまどかたちのところに行けるだろう。
…いくらなんでも、昼食の時間は邪魔はしないはず。

頬杖をついて、小さくため息をつく。
また上条恭介と目が合う。
私が苦笑しながら会釈を返すと、彼も同じように会釈を返してくれた。
お互い、疲労気味だ。
クラスメイトたちは飽きることなく私たちの様子をニヤニヤしながら見ている。

どうしてこうなった。





杏子「よっすほむら〜」ニヤニヤ

さやか「毎時間囲まれていましたね〜」ニヤニヤ

「あなたたちねぇ…見ていたなら、助けてくれると嬉しいんだけど」

杏子「まあ、上条とほむらが二人で喋ってると絵になるよなー」ニヤニヤ

さやか「むっ。さやかちゃんだって負けないぞー!」

「別に彼とは何もないわよ…」ハァ

仁美「…さて、まどかさんを呼びましょうか」

「えぇ、そうしましょう」

杏子「よしよし!飯の時間だぜー」

さやか「今日のマミさん弁当には何が入ってんの?」

杏子「開けてからのお楽しみだ!あたしとさやかは先に屋上行ってるからなー!」

「はいはい。わかったわ」

<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga <>2012/11/22(木) 22:43:03.99 ID:5AVEQXON0<>
今日はここで打ち止めです。
更新、遅くなってすみません…。
上条くんがやたらほむほむを気にしているのは、
ほむほむみたいなクールビューティーに慣れていないのと、別の理由があります。
では、続きは明日にでも…。
おやすみなさい。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)<>sage<>2012/11/22(木) 22:46:35.50 ID:PjcZoJqxo<> 嫌な予感がしてまいりました <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)<>sage<>2012/11/22(木) 22:51:53.03 ID:4FsLw3SAO<> >>65
奇遇だな、俺も同じ予感がしてると思う <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/22(木) 23:24:36.88 ID:u1xMeL0so<> 続きが気になると言えば気になるんだが…うん
とりあえずもう少し様子見 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/23(金) 04:34:26.65 ID:ptXX/fiIO<> 納得の行く流れなら、誰が誰を意識しようが、誰と誰がくっつこうが構わんだろ。
それに『それっぽく見える』ものがそのままそうと決まったわけでもなし。

乙! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/23(金) 04:39:27.75 ID:VDa8I8CMo<> あまりそういう事を言わない方がいい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/23(金) 04:58:26.03 ID:9Xplab7fo<> 何を書こうが何を語ろうが、その結果どういう反応が出ようが
全ては自己責任 <> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/23(金) 15:04:09.25 ID:tNgfMkDp0<> こんにちは。
>>63の続きを投下していきたいと思います。

レス返し。
皆さん、レスありがとうございます。嬉しいです。

>>65
>>66
実は…私はこのSSの最終的なほむらのお相手を決めてなかったりします。
ですので、上条√に必ずしもなるとは限らないのでご安心を。

>>67
ありがとうございます。
話の流れが若干のんびりしすぎですかね…。

>>68
うちのほむほむは鈍感一直線ですからね…。
ハーレム√でも楽しいかと思えてきました。

>>69
ありがとうございます。
私的には、誰とくっつくのかな〜と考えてもらえると嬉しいですね。

>>70
そうですね。
でも、気分の悪くなるのは書かないつもりです。


では、投下していきます。 <> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/23(金) 15:05:26.11 ID:tNgfMkDp0<>
>>63の続き


仁美「まどかさん、行きましょう」

まどか「あ、うん。仁美ちゃん」

まどかがお弁当袋を持って立ち上がる。
私が声をかけようかと迷っていると、手をまどかに引っ張られた。
そのまま極自然に、指を絡められる。
私が困惑していると、まどかは向日葵のような笑顔を浮かべた。

まどか「行こ、ほむらちゃん!」

笑うまどかは、ハムスターみたいでかわいかった。いや、変な意味ではなく。


<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/23(金) 15:05:55.32 ID:tNgfMkDp0<>
【屋上】

杏子「…今日のマミマミ弁当は…っと」

さやか「うっはー!すげぇ!マミさん超すげぇ!」

杏子が弁当の蓋を開けると、隣で覗きこんでいたさやかが歓声をあげる。
ツナとハムと卵のサンドイッチ、
タコさんウインナーにマミの手作りからあげ、
加えて人参サラダにウサギさんのリンゴである。

杏子は頬を緩ませながら、両手を合わせる。
さやかがそれを見て急いで弁当を広げ、同じように両手を合わせる。

杏子・さやか「「いただきまーす」」

<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/23(金) 15:06:24.65 ID:tNgfMkDp0<>

まどか「あ、今日も杏子ちゃんのお弁当美味しそうだねー」

杏子「やらねぇぞ」

まどか「てぃひひ!わたしにはパパのお弁当があるもーん」

さやか「まどかのパパのお弁当もすごいよねー!うちのお母さんもそれくらい出来ればなぁ…」

ほむら「作ってもらってる分際で何を言ってるの…」

仁美「ほむらさんはご自分で作っていらっしゃるのでしたわね。すごいですわ」

私の横にいる仁美が話しかけてくる。
膝の上には重箱を広げて。
…さすがは、お嬢様。

ほむら「あら、そんなことないわ。それより、その玉子焼き。美味しそうね」

仁美「食べますか?」

ほむら「いいのかしら?じゃあ、お言葉に甘えて…」

仁美の言葉に箸を伸ばすと、仁美の手で軽く叩かれてしまった。
行儀が悪いからだろうか…。
私がさやかいわく「おやつを寸止めされてる子犬」のような顔をしてると、仁美がにっこりと微笑んだ。

仁美「はい。あーん」

ほむら「!?」

満面の笑顔で、右手は端で卵焼きを掴み、左手は下に添えたまま。
私に口を開け、と言っている。

ほむら「い、いくらなんでも恥ずかしいわ!」

私が顔を赤くして抗議してみるも、仁美はそのポーズのまま「あーん」とまた繰り返した。

<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/23(金) 15:07:06.05 ID:tNgfMkDp0<>
ほむら「いや、恥ずかし」

仁美「あーん」

ほむら「あの」

仁美「あーん」

ほむら「志筑さ」

仁美「あーん」

ほむら「仁美さん?」

仁美「あーん」

ほむら「、い、一回だけよ」

ほむっ。
意を決して、仁美のそれを受け入れる。
さやかと杏子がニヤニヤしながらそれを見ていた。
…恥ずかしい、だけど美味しい。
私は咀嚼終えると、仁美の方に自分の弁当箱を向ける。

ほむら「何か欲しいものはあるかしら」

仁美「えぇと…。では、そちらの肉団子を抱いても?」

ほむら「ふふ。これは自信作よ。私特性の甘酢あんの肉団子よ」

箸で仁美の重箱に肉団子を掴み、入れる。
が、仁美の箸で私の弁当箱に戻されてしまった。
<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/23(金) 15:07:32.42 ID:tNgfMkDp0<>
ほむら「え」

仁美「あーん、ですわ」

ほむら「え、」

仁美「あーん、してくださいまし」

仁美が小悪魔のようにくすくすと笑う。
あれを、やれと…。
見た目に反して意地悪な仁美にため息を吐きながら、「あーん」と言うと仁美は口を開けた。


仁美「…むぐむぐ…ごくん。美味しいですわ!うちの専属のシェフになりませんこと?」

ほむら「考えておくわ」

仁美が目をきらきらとさせながら詰め寄ってくる。
私はそれをクールに返しながら、食事を続ける。
そういえば、志筑仁美と仲良くなる時間軸はあっただろうか。
あったとしても片手で足りるくらいの数であろう。
のんびりとしていて、ちょっぴり意地悪な仁美。

結構、仲良くなれるかもしれないな。

私は仁美には見えないように、そっと微笑んだ。


<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/23(金) 15:08:00.49 ID:tNgfMkDp0<>

まどか「………」

ほむら「」ビクッ

気がつくとまどかがこちらをじっと見ていた。
気のせいか弁当箱を差し出しているかのように見える…。

しかし、これでは私はただの食いしん坊キャラになってしまう…。

まどかに困ったような顔をして視線を向けてみるが、まどかはじっとこちらを見ているだけだった。


ほむら「え、えっと…。その、」

視線をまどかと自分の弁当箱に交錯させながら、小さな声で話しかける。
まどかはむすっとしている。
そんなまどかにどうすればいいのかわからず、私が箸を止めていると、まどかの弁当箱にある鮭の塩焼きが目に付いた。

鮮やかな鮭の色、にじみ出ている鮭の旨みの汁、美味がつまった茶色の部分…。

ほむら「…美味しそう…」

私がぽつりとまどかの弁当を見つめたまま呟くと、まどかの表情がぱっと変わった。

<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/23(金) 15:09:34.20 ID:tNgfMkDp0<>
まどか「何か欲しいのある?ほむらちゃん!」

ほむら「え、えっと…。いいのかしら?」

まどか「もちろんだよ!」

まどかは無邪気に笑顔を浮かべて私の真横まで弁当を持ったまま、寄ってきた。
その際に子供のような甘いまどかの匂いがした。

ほむら「その、…鮭の塩焼きがすっごく美味しそうだなぁ…なんて」

まどか「わかったよ!」

ほむら「いいのかしら…。まどか、私のお弁当で何か欲しいものはあ」

る、と言うと同時にまどかが箸で鮭の塩焼きをもったまま、私を見上げていた。

ほむら「え」

まどか「あ、あーん…」

頬を恥ずかしいのか、赤らめながらまどかが言う。

<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/23(金) 15:10:34.69 ID:tNgfMkDp0<>
ほむら「…ん」

さっきの仁美とのやり取りで耐性がついたのか、今度の私は素直にまどかからの「あーん」に答えることが出来た。

ほむら「…美味しいわ。すっごく美味しいわ…。こんなに美味しい鮭は初めてよ」

まどかの(お父さんの作った)鮭の塩焼きはとても美味しかった。
鮭の旨みに程よくかけられた塩、そして何よりもあの頭がよくなる茶色の部分…。

まどか「えへへ。もう、大げさだな〜。実はね、ママが会社の人から北海道の鮭を丸々一匹もらってきちゃったの」

ほむら「すごいわね。うらやましいわ…」

まどか「ほむらちゃん、鮭好きだもんね!それでね、今日その鮭を使ってお鍋するの。
    でも、私の家族じゃ食べきれないかもしれないんだ。
    ほむらちゃん、今夜はうちで食べていかない?」

<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/23(金) 15:12:15.65 ID:tNgfMkDp0<>
ほむら「え、でも。迷惑じゃないかしら。いきなり押しかけたら…」

まどか「大丈夫だよ!うちのママとパパとたっくんには既に了解取ってるから!
    ね?ダメ、かな?」

まどかが潤んだ瞳で私を見上げる。
そんな顔されたら…断れないわ…。

ほむら「私、厚かましくないかしら…」

まどか「全然そんなことないよ!」

ほむら「じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうわ。
    でも、お鍋の準備とか手伝わせてちょうだいね」

まどか「てぃひひ。よかった!」



今夜はまどかの家でお鍋を頂くことになった。
まどかがあまりにも上機嫌なので、私もなんだか自然と頬が緩んでしまった。


まどか(…よしっ)











<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/23(金) 15:13:06.62 ID:tNgfMkDp0<>




story3「まどかさんの奮闘」












<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/23(金) 15:13:34.02 ID:tNgfMkDp0<>


to

next





<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/11/23(金) 15:15:46.78 ID:tNgfMkDp0<>
story3「まどかさんの奮闘」、投下完了です。

まどかさんがほむほむを連れ込むことに成功しました。果たしてどうなることやら。

次回投下についてなんですが…。
実は大きなテストが近いので、テストが終わり次第ということになります。すみません。
来月の5日ごろにテストが終わるので、そのあたりにでも…。


レス、頂けると嬉しいです。
それでは、また。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/23(金) 15:20:04.88 ID:pI7Awaqu0<> 乙!
いやぁ〜、華々しく、微笑ましいねぇ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/23(金) 15:21:25.88 ID:c55RpObio<> いいぞまどか
そのまま突き進め <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/23(金) 17:30:41.25 ID:Qu/dTbQr0<> いいぞ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/11/23(金) 17:30:53.88 ID:CRCrNFsDo<> ニヤニヤが止まらない <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)<>sage<>2012/11/23(金) 20:39:20.75 ID:Wr2bKEnyo<> 追いついた支援
やはり地の文がきちんとしてるSSはいいなぁ
がんばって <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)<>sage<>2012/11/24(土) 01:04:09.36 ID:ev6aRZQw0<> 乙
頑張れまどか! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/24(土) 06:16:54.14 ID:I5i9m9oUo<> 乙
既に家族に根回し済みとは…出来ておる
普通に考えれば誰か友達を誘ってみても良いかなとか言ってあるだけか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/24(土) 06:44:20.53 ID:UYoAHKi6o<> スレタイと冒頭の流れからのシリアル展開が続くかと思ったらなんか茶番が始まって反応に困ってる <> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/12/09(日) 12:18:35.13 ID:FYp+o6QY0<> こんにちは。遅れてすみません。待っていた方、ごめんなさい。
では、レス返しを。
みなさん、レスありがとうございます。励みになります。

>>84
百合っていいですよね。

>>85
>>89
まどかさん奮闘しています。さて、どうなることやら。

>>86
>>87
ほむまどってやっぱり人気なんですね〜。改めて実感しました。

>>88
ありがとうございます。稚拙な表現ですが、そういってもらえて嬉しいです。

>>90
たっくんにまで根回しするまどか…。恐ろしい子ですね。

>>91
がっかりさせてしまってすみません。
ぶっちゃけ、日常パートは序盤しかないつもりです。
後半は本編のように絶望していくコースかと…。あくまで予定ですが。

では、投下していきたいと思います。
最後に簡易的なアンケートをするつもりなので、よろしくお願いします。 <> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/12/09(日) 12:20:21.48 ID:FYp+o6QY0<>







変わらない日常に、突然それはやってきた。




<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/12/09(日) 12:21:16.75 ID:FYp+o6QY0<> 早乙女『はい。今日はなんと転校生がいます!』

さやか『そっちが後回しかよ!』


早乙女『暁美さん、入ってー』

教室に入ってきたその子は、とても綺麗な子で。
皆が息を飲むほどだった。

当然わたしも、その子に目を奪われてしまいました。


『暁美ほむらです。よろしくお願いします』

凜とした清んだ声で、そう一言言った。

わたしは今思い返すと恥ずかしいけど、そんなほむらちゃんを口を開けたまま見とれていた。

でも。
わたしと目が合ったほむらちゃんは、
どこか悲しそうで儚げで、
その華奢な体で何かを決意した瞳で、

 ――わたしは、無意識のうちに彼女に言葉では表現が出来ない感情を抱いていた。

<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/12/09(日) 12:22:15.19 ID:FYp+o6QY0<> 『鹿目まどかさん。貴女がこのクラスの保健係よね。 連れてって貰える? 保健室』

放課になって、クラスメイトに囲まれていたほむらちゃんがわたしのところに来て、そう言った。

わたしは初めて話し掛けられたことに内心どぎまぎしながらも、席を立った。

―鹿目まどかさん。
ほむらちゃんが鈴が鳴るかのような声でわたしの名前を呼ぶ。
その瞬間、わたしの名前は何故かとても神聖なものになったみたいだった。


<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/12/09(日) 12:23:17.56 ID:FYp+o6QY0<> まどか『どうして、わたしが保健委員だって知ってたの?』

『早乙女先生から聞いたの』

まどか『そう、なんだ』

廊下を歩くだけで、色んなクラスの子から視線を浴びる。
もちろんわたしではなく、ほむらちゃんを見ているだけなのだけど、すごくくすぐったい。

ほむらちゃんは、まるでこの学校の生徒のかのようにずんずんと先を歩いていく。
二つに先が別れた黒髪が、ほむらちゃんが歩く度に揺れていた。

何故だかその後ろ姿を、わたしは、寂しそうだと思った。


わたしたち二年生の教室がある校舎から保健室や職員室のある校舎に繋ぐ廊下の中央で、ほむらちゃんは立ち止まった。
そのままわたしの方に体をくるっと回転させ、わたしと向かい合う形になった。
<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/12/09(日) 12:24:24.17 ID:FYp+o6QY0<>



『鹿目まどか。
 貴女は自分の人生が、貴いと思う?
 家族や友だちを大切にしている?』

ほむらちゃんは、わたしを正面から見て、すごく真剣な瞳でそう尋ねてきた。

まどか『大切だよ、家族も…友だちも…』

『本当に?』

ほむらちゃんに確認をされ、わたしは今度は力強く頷いた。

『そう。もしそれが本当なら、今とは違う自分になろうだなんて、絶対に思わないことね。
 さもなければ、全てを失うことになる』

ほむらちゃんの瞳の中にいるわたしは、不安定で落ち着きがなかった。
ゆらゆらと、ゆらゆらと。
答えが見つからずに、揺れていた。

『貴女は、鹿目まどかのままでいればいい。
 今までどおり、これからも』


ほむらちゃんは言い終えると、反対方向を向いてしまった。

ほむらちゃんはありがとう、と短く言って、そのまま行ってしまった。

<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/12/09(日) 12:25:49.69 ID:FYp+o6QY0<>

さやか『何それー?完全無欠のクールビューティーの転校生は
    実は不思議の電波ちゃんだったってわけ?くーっ!萌えなのかぁ!?
    それが萌えなのかぁ!?』

いつものカフェでさやかちゃんが大きな声で騒ぐ。
仁美ちゃんがそんなさやかちゃんをたしなめている。

暁美ほむらちゃん。
その正体は座学も運動もこなしてしまう、完璧少女であった。

ほむらちゃんは、わたしとは住む世界の違う人だった。

わたしは所在なさげにジュースを吸いながら、ぼんやりとほむらちゃんのことを考えていた。







???『…て。助けて、まどか!』

CDショップで、さやかちゃんとCDを見ていると、どこかからそんな声が聞こえた。

苦しそうな、可憐な声。

わたしは花に誘われる蝶のようにその声の元へと向かった。



扉を開けると、普段は使われていないのか、埃の据えた臭いが鼻についた。
数歩進むと、上から血を流した息も絶え絶えな猫のような生物が落ちてきた。
思わずしゃがみこんで、抱き抱える。
その生物は目をぎゅっと強く塞いで、体全体で息をしていた。
<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/12/09(日) 12:26:36.96 ID:FYp+o6QY0<> 背中には見てとれるほどの大きな傷があった。
ハンカチをスカートから取り出そうとしていると、靴の音が耳に入ってきた。

コツ、コツ。

それは段々と大きくなって、薄闇に誰かの姿が浮かびあがらせた。

それは、


『鹿目まどか。そいつから離れなさい』



ほむらちゃんだった。



<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/12/09(日) 12:27:22.81 ID:FYp+o6QY0<>


***


<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/12/09(日) 12:29:47.71 ID:FYp+o6QY0<> さやか『まどか!こっち!』

突然消火器の煙がほむらちゃんを包み込んだと思ったら、さやかちゃんがわたしの手を引っ張って行く。
待ちなさい、とほむらちゃんの叫びが聞こえてくる。
わたしは、そんなほむらちゃんを振り返らずに、走ってしまった。

???『sihjoifdskljoslkj』 ???『poipme;awklm;zs』 ???『aetiuewlkznf,ewa:;』

綿にヒゲをつけた変な生き物たちがぬっと現れ、わたしとさやかちゃんを囲む。
さやかちゃんは青ざめて震えて、わたしをぎゅっと抱きしめた。
わたしも、怖くて膝が笑っていた。

まどか『あ…あ……』

声が掠れて、息がつまる。 酸素がうまく入ってこない。
ひゅうひゅう、と嫌な呼吸がわたしの喉か ら聞こえる。
脂汗で冷たくなった手で喉をさすっても、それは治らなかった。

さやか『ま、まどか!?どうしちゃったの!?ねぇ!』

わたしが地面に膝をついて倒れこむと、さやかちゃんもしゃがみこんだ。
変な生き物たちは数がいつの間にか増えていて、わたしたちに逃げ道を残してはくれなかった。
<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/12/09(日) 12:30:43.57 ID:FYp+o6QY0<> ダダダダンッッ!!!

銃声の音が聞こえたと同時に、砂煙がフロア全体に舞う。

砂煙が晴れていくと、ほむらちゃんの後姿が視界に入ってきた。

右手にはなんだか怖い銃みたいなのを持っていて、長い黒髪が泳いでいた。

『まどか!!!大丈夫?』

ほむらちゃんに肩を掴まれて、顔を覗きこまれる。
ほむらちゃんの整った綺麗な顔が、わたしを一心に見つめていた。

まどか『ほ、むらちゃん』

慌てて出した声は、小さな声で、枯れていた。
<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/12/09(日) 12:31:14.72 ID:FYp+o6QY0<> どうして、

その言葉が頭によぎって、溶けるように消えてしまった。

『よかった………。あなたが無事で……本当によかった……』

ほむらちゃんが、わたしを強く強く抱き締めたから。

背中に回された細いほむらちゃんの腕が、とても熱く感じた。
<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/12/09(日) 12:31:44.40 ID:FYp+o6QY0<> ほむらちゃんの心臓の音が聞こえる。

とくん、とくん

ううん、違う。
これは、わたしの心臓の音かな。

とくん、とくん

ほむらちゃんの香りが、わたしを包む。

華奢な体で、わたしを一生懸命に強く強く強く抱き締めてくれている。



ほむら、ちゃん


わたしは心のなかでそう呼び掛ける。

それだけで、胸が熱くなった気がした。

<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/12/09(日) 12:32:11.78 ID:FYp+o6QY0<>

それは、恋をしたことのなかったわたしには、初めての感覚だった。


<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/12/09(日) 12:32:53.21 ID:FYp+o6QY0<> さやか『えーっと…………………………』

さやかちゃんが居心地が悪そうに話しかけてくる。
それを見てほむらちゃんがすっと、離れてしまった。
さっきまでからめられていた腕がなくなったことで、なんだか急に寒くなったように感じた。
なんでかな?

さやか『転校生………』

『…ごめんなさい。とりあえず、魔女を片付けるわ。詳しいことは、あとで…』

さやか『…………うん』

さやかちゃんが頷くのを見て、ほむらちゃんはそれ以上は何も言わず、行ってしまった。


<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/12/09(日) 12:33:21.76 ID:FYp+o6QY0<>

ほむらちゃんが魔女と呼んだモノを倒すと、周りの風景が元の埃っぽい場所へと戻った。
ほむらちゃんは右手に黒い何かを持ったまま、髪をかきあげた。
綺麗な黒い髪が、ふわりと宙に舞う。
それを、とても綺麗だなとわたしは思った。

<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/12/09(日) 12:34:16.30 ID:FYp+o6QY0<> ???『あら、ちょっと来るのが遅かったかしら』

そんなことを考えていると、後ろから声が聞こえた。
振り返ってみると、すごく綺麗な金髪の巻き髪の女の人が立っていた。

『大丈夫。怪我人は誰もいないわ』

???『あなたは…新しい魔法少女かしら?』

『つい最近越してきたばかりなの。縄張りだったかしら』

???『いいわよ、別に。私はあんまりそういうこと気にしないタイプだから。
  それより、ありがとうね。この二人を守ってくれて』

『クラスメイトだもの。当然よ』

???『あら、クラスメイトなの?それはなんというか…』

金髪の女の人が苦笑いしながら、わたしたちを見る。
ほむらちゃんは表情を変えずに、さやかちゃんとわたしに視線を泳がせている。
<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/12/09(日) 12:35:13.02 ID:FYp+o6QY0<> さやか『…えーと、さっきのは何?』

???『…こんなところで話すのも何だし、私の家に来ない?』

まどか『え、迷惑じゃないですか…?』

???『一人暮らしだから問題ないわ。そこのあなたも来てもらえると嬉しいんだけど…』

『えぇ、構わないわ』

マミ『ありがとう。私は巴マミ。
   あなたたちと同じ学校の三年生で、
   この町の【魔法少女】よ』





<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/12/09(日) 12:36:41.66 ID:FYp+o6QY0<>




story0「物語の始まり」








<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/12/09(日) 12:37:29.07 ID:FYp+o6QY0<>

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<> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/12/09(日) 12:41:20.40 ID:FYp+o6QY0<>
マミさんが登場したところで、story0「物語の始まり」投下完了です。
しかしまだ続きます。次回もstory0の続きです。

投下が遅くなってしまい、本当に申し訳ないです。

簡易的なアンケートをしたいかな…と。
出来れば答えていただけると嬉しいです。

Q実はこのSSの最終的な√はいくつか存在するのですが、どのようにしたらいいでしょうか?
@一個だけに絞る
A分岐点を作って、何回もやる

多数決でいこうかなと思っています。よろしくお願いします。
レス、いただけると嬉しいです。

それでは、また。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/09(日) 12:52:46.27 ID:3hqCZMYRo<> ギャルゲーみたいに攻略対象で√分岐的な意味なら@
一人に絞った上で展開が変わるならA <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/09(日) 13:55:17.04 ID:JbeEidD8o<> とりあえずまどほむが見たい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/09(日) 14:08:52.40 ID:SjMVpiwg0<> 乙とだけ言う <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/09(日) 15:23:16.73 ID:n2UcA6Z50<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/09(日) 15:40:54.62 ID:NNIuUNyAO<> 乙
あくまでアンケートだよね、なら>>113と同意見で出来ればまどほむ希望 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/09(日) 22:49:13.14 ID:6fUvoPEio<> カプとかはどうでもいいから一番書きたいと>>1が思ってるものをまず見たい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/09(日) 22:51:50.27 ID:euZXNa6ho<> まずは一番自信があるものからお願いします <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/09(日) 22:56:40.19 ID:lw/hg/1AO<> 好きなように書いていいと思うけど
まあ希望をとってくれるなら>>113と同じで <>
◆t0V3mqDCRc<>sage<>2012/12/10(月) 00:01:33.95 ID:XExFTFiZ0<> 乙>>113 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/10(月) 04:17:03.21 ID:IPS1pzNio<> ほむまどを期待してる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/10(月) 12:33:44.37 ID:VS/NjMLKo<> @ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/12(水) 01:37:54.42 ID:ROalpzld0<> 乙@

個人的にはほむ→まどは崩さないでほしいが
>>1の好きにやればいい <> ひな助
◆Ui8SfUmIUc<>saga<>2012/12/16(日) 22:14:20.27 ID:W1nYAjJX0<> こんばんは。報告あげ

こんばんは。
すみません、風邪をひいてしまいました…。
今週の火曜から金曜は午前授業なので、そのあたりにでも投下したいかと思います。
不甲斐ない>>1ですみません。

皆さん、いつもレスありがとうございます。
レス返しは次に来た時に…。

それでは、また近いうちに。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/16(日) 22:17:07.79 ID:FKGqRE7Io<> お大事に <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/16(日) 22:31:20.67 ID:mAqvbbVQo<> お大事に <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/17(月) 07:02:19.62 ID:Xbh/6A4io<> お大事に <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/12/21(金) 15:33:33.71 ID:fWEqsKWm0<> 乙、大事にな、暖かくして寝ろよ。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/22(土) 10:18:59.64 ID:8x9TbHFAO<> そんなに風邪酷いのか・・・ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2012/12/25(火) 09:46:21.25 ID:WMpiKZWH0<> 色んなスレで>>1が風邪に伏せている。つまり陰謀。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/01/02(水) 00:22:23.71 ID:JP4PkhPGo<> まどほむ人気だな
ほむあんでおなしゃす
お大事に <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/01/02(水) 00:26:06.61 ID:uSmyM/+Lo<> 候補がどんなんあるかわかんねえからどうとも <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/01/02(水) 00:35:17.49 ID:x7jaq4Q8o<> 黒赤とか今立ってるだけでも2つくらいあんだろ
そっちいけよww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/01/02(水) 00:40:15.28 ID:uSmyM/+Lo<> 読み返したけど雰囲気的にまどほむでもいいんじゃないですかね。
ほむあんは好きだけど、この作品こっからどうなったらほむあんになるのさ。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/01/02(水) 00:47:34.73 ID:JP4PkhPGo<> ほむさやでもいいけど <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/01/02(水) 00:53:10.87 ID:JHj4wNRao<> まどほむの方が多そうだけどな
僕はほむキュウ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/01/02(水) 00:54:48.54 ID:x7jaq4Q8o<> 臭ぇ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/01/02(水) 00:56:36.42 ID:dXxtM1c+o<> 急に沸いてきたな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/01/02(水) 02:48:15.66 ID:WLHl8iIco<> 基地外の自演うぜえ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/01/02(水) 02:53:18.22 ID:69LaVT0Go<> 空気嫁 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/01/02(水) 03:47:15.46 ID:jKkTwNd30<> 約束を守れん奴はどうせエタる <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/01/05(土) 03:39:11.06 ID:uQHjdHVAO<> 話の流れも考えてまどほむ希望 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/01/05(土) 09:15:07.09 ID:mKi+8sQfo<> お前ら……ルートの内容なんて聞かれてないだろ。
これだからカプ厨は。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/01/05(土) 09:16:29.36 ID:CIDqsxjoo<> 黙って待ってればいいのにわざわざカプ厨に喧嘩吹っ掛ける厨が沸いてきたなww <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/01/08(火) 04:04:18.46 ID:ix3cxb7co<> もう終わりか
つまんねースレだったな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/01/08(火) 18:30:49.01 ID:kh2dyFFLo<> 全レスとか要らないから生存報告だけでもしろよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/01/24(木) 06:45:14.91 ID:RqCNd6Iko<> そろそろ生存報告をだな、 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/02/02(土) 12:51:41.06 ID:oGapStB70<> ここに限った話じゃないが続ける気無いなら最初からこんなスレ立ててまでss書かなくていいと思うんだが>>1はやる気あるのか・・・ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/02/02(土) 12:51:57.29 ID:oGapStB70<> ここに限った話じゃないが続ける気無いなら最初からこんなスレ立ててまでss書かなくていいと思うんだが>>1はやる気あるのか・・・ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/02/04(月) 19:29:33.69 ID:UvnORl28o<> おいなんか一言でいいから書けよ落ちるぞ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/02/06(水) 22:58:41.02 ID:cJDSmBOIO<> まだ落ちてなかったのかこのスレ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/02/11(月) 23:59:18.13 ID:mIfP++hAO<> 中々興味深いスレだったのだが
生存報告はよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/02/13(水) 10:08:14.76 ID:mQkaqLwe0<> もうすぐ2カ月 <> あ<>saga<>2013/02/13(水) 10:17:19.66 ID:KdM/Qfq00<> 続きはよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/02/13(水) 10:25:47.73 ID:Q0WciUqKo<> おいエターっぽいスレ挙げないでくれよ
気になって一気に読んだじゃねーか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/02/15(金) 14:09:24.22 ID:aLvhRXNEo<> 他の放置スレもageまくってるし普通に荒らしだろ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/02/18(月) 00:51:31.69 ID:67cdHX9ro<> おいロスタイムだ早くしろ <>