◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/09(金) 22:56:30.07 ID:ypTTaZMR0<>
※注意事項※

・このSSは『魔法少女まどか☆マギカ』×『勇者ヨシヒコと魔王の城』のコラボSSです。
・まどか側のキャラを、ヨシヒコのキャラに置き換えてお話を進めていきます。
・それなのでキャラ崩壊が著しくあります。互いの原作を大事にされている方は…寛容なお心で見て頂けるととても幸いです(汗)
・『勇者ヨシヒコと魔王の城』を観たことが無い方にも分かりやすいSSを、目指していますが…↓
・ヨシヒコの原作は非常に、なんというか…緩い、です。×低予算ドラマ ○高予算コント です。
・なのでこのSSも伏線やシリアスはほとんどなく、緩く、楽しく、明るく、メタく、仏な感じでいきたいと思っております。

以上の点のご理解の程、どうかよろしくお願い致します!


それでは…


ぼうけんをはじめますか?

 はい
→いいえ


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1352469389
<>まどか「わたしが…勇者です!」◆ 勇者まどかとワルプルギスの城◆
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/09(金) 22:58:19.94 ID:ypTTaZMR0<>
――― この物語は、ここではない、どこか遠い世界でのお話。

人々は大地と共に生き、暮らし、学び、まだ『科学』というものが存在しない、そんな世界。


穏やかで、誰しもが平和を謳歌するその世界も、ある日バランスが崩れてしまった。

突如広まった、謎の疫病。

疫病は瞬く間に世界中に広まり、人々は苦しみ、死に絶えていった。

平和に暮らしていた者達は恐怖に怯え、絶望に身を委ねていってしまう。


――― そして、この物語の出発は、そんな世界にある、小さな村。

『ミタキハラ村』にいる、少女から始まる、冒険の物語。
<>
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/09(金) 23:00:05.22 ID:ypTTaZMR0<>
ミタキハラ村。

小さな茅葺(かやぶき)の家屋が点々と並ぶこの平和な村の集会所に集まった人々は、頭を抱えていた。

村長「…このままでは、このミタキハラ村も疫病によって滅んでしまう…」

村長「唯一、疫病を治す術である『幻の薬草』を求めて旅立った勇者も未だ戻らぬ…」

村民「村長!我々は、どうすれば…!」

村長「我々には、必要なのじゃ!村の外に蔓延る魔物を退治し、古に伝わる『幻の薬草』を探し出せる人物が…!」

村民「そ、その人物とは…」

村長「…それは…絶望を希望へと変える者…そう」

村長「『魔法少女』じゃ!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2012/11/09(金) 23:00:20.14 ID:NtVNCec3o<> 期待 <> ◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/09(金) 23:02:12.12 ID:ypTTaZMR0<>
村民たち「ざわざわ…」

村長「今ここに、岩に突き刺さったまま何者にも抜けぬという『魔法少女の弓』がある!」

村長「古の言い伝えによれば、この弓を岩から抜きし者が真の魔法少女となる!…さあ、我こそは『魔法少女』であるという者は、前に出よ!そして弓を抜くのじゃ!」

沸き立つ村民たち。

村娘「よぉーし!アタシがいっちゃうよ!」

活発そうな村娘達が次々と岩に突き刺さった弓を抜こうとするも、弓はビクともしない。

村娘「はぁ、はぁ…」

村長「駄目じゃ…!次の者、前へ出よ!村を救う伝説の魔法少女は、きっといるはずなのじゃ!」


まどか「… … …」

まどか「よしっ、わたしも行くよ!」
<>
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/09(金) 23:03:56.48 ID:ypTTaZMR0<>
村長の元へ向かおうとするまどかを、不安そうに引き留めるほむら。

ほむら「ダメよまどか!貴方が魔法少女だなんて…!」

まどか「ごめんね、ほむらちゃん…。先に『幻の薬草』を求めて旅立ったのは、わたしのお母さんなの…!お母さんを探すためにも、わたしは旅に出なくちゃいけないの」

ほむら「ダメよ!まどかはおっちょこちょいだし、ドジだし、でもそこが可愛いのだけれど!それに優柔不断だし、頼りないし、だから私が生涯をかけて守っていかなきゃいけない運命なのに、冒険の旅だなんて危なすぎるわ!」

まどか「ちょっとダメ出しがキツ過ぎないかなほむらちゃん。っていうか色々変な台詞混じってるよね」

ほむら「いいえ!まどかは私がいないと何も出来ないじゃない!っていうか私と2人でいればいいじゃない!私がいればいいじゃない」

まどか「そこまで必死に言われると逆に行きたくなってくるよほむらちゃん」


村娘「だ、だめだー!」

村長「お、おぬしも駄目か…。…やはり、この村に伝説の魔法少女はおらぬのか…滅びゆく運命なのか…」

まどか「…やっぱりわたし、行くよ!村を…世界を、守らなきゃ!」

村長の元へ駆け寄るまどか。

ほむら「…まどか…」
<>
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/09(金) 23:05:28.66 ID:ypTTaZMR0<>
村長「…なんじゃ、まだ1人、おったのか」

まどか「はいっ。…わたし、魔法少女になって、この村を…いいえ、世界を救います!」

村長「…しかし、この弓は抜けんよ。意気込みはよくても、魔法少女としての素質がなければ…」

まどか「それでもわたし…やってみたいんです!」

村長「… … …」

村長「好きにするがいい…」

まどか「… はいっ!」

岩の前に立ち、弓を眼前に据えるまどか。震える右手を弓に向け、少しずつその手を近づけていく。

まどか「…(お願い…!弓よ…!)」

もう少しで、弓に届こうとする手。 ――― その瞬間。

ポロッ。

まどか「…え?」
<>
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/09(金) 23:07:21.03 ID:ypTTaZMR0<>
岩から転がり、地面に落ちる弓。

まどか「…あれ?…え、え?」

村長「な、なんと…!抜けた…!伝説の弓が…!」

まどか「え、あの、なんか触る前にポロッといっちゃったんですけd
村長「新たな魔法少女の誕生じゃあああああああああああああッ!!!」

村民たち「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!」」」

まどか「あ、え、あ…」

混乱するまどかは、とにかく自分の前に落ちている弓を天に掲げて、高らかに叫んでみた。

まどか「わ、わたしが…」

まどか「わたしが、魔法少女… いいえ…っ、勇者ッ!勇者、鹿目まどかですッ!!!」

村民たち「「「わあああああああああああああああああああああああっ!!!!!」」」

ほむら「…まどか…!!」

http://mup.vip2ch.com/dl?f=38180 <>
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/09(金) 23:10:13.21 ID:ypTTaZMR0<>
予算の少ない魔法少女活劇!!!

『勇者まどかとワルプルギスの城』

第一話
<>
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/09(金) 23:11:35.41 ID:ypTTaZMR0<>
村の外れ。果ての無い草原へと続く村の出口に、まどかとほむらはいた。

ほむら「まどか… 本当に行ってしまうの…?」

まどか「…うん。先に行ったわたしのお母さんも探さなくちゃだし…何より、わたしは『魔法少女』なんだから。…疫病は、必ずわたしが止めてみせるよ」

ほむら「でも…まどかが行ってしまったら、わたしは1人になってしまうわ…」

まどか「…元々一緒に暮らしてるわけじゃないし、ほむらちゃん1人なんじy
ほむら「1人になっちゃうわ!!1人になっちゃうんだから!!」

まどか「… … …」

まどか「待ってて、ほむらちゃん。わたしは必ず薬草を見つけて、無事に戻ってくるよ!」

力強くそう言って、村の外へと駆け出していくまどか。

ほむら「…まどか…!」

その後ろ姿が見えなくなるまで見送る、ほむら。
<>
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/09(金) 23:12:38.39 ID:ypTTaZMR0<>
まどか「村長の占いによれば、南東の方角になんかそれっぽいのがある気がする…!」

まどか「よし、進もう!待っててね、ミタキハラ村の皆…!」

草原を一人行くまどか。


しばらく歩むと、目の前に奇妙な青い生物がいた。

まどか「!!」

テレレン!

スライムが あらわれた!
<>
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/09(金) 23:14:03.22 ID:ypTTaZMR0<>
まどか「え、なに?どこからの声?」

スライム「気にするな。お約束ってヤツよ」

まどか「貴方は… 使い魔…!?」

スライム「使い魔?ワケわかんないこと言うなよ。ちげーし。俺、モンスターよ?見ればわかるっしょ?」

まどか「…見ても分からない」

スライム「ちょ、マジ?ゲームとかしない人!?世代じゃないとかそういうやつ!?あちゃー、いるんだよねーたまに」

まどか「…?どういう事?」

スライム「旅に出たら最初は俺でしょーが!分かるもんでしょフツー!」

まどか「なにそれこわい」
<>
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/09(金) 23:16:25.07 ID:ypTTaZMR0<>
スライム「あー、もうどうでもいいからする事しようぜ、ほらほら。そっちからいく?それとも不意をつかれた感じ?」

まどか「…???する事って?」

スライム「決まってるだろ…」

スライム「闘うんだよぉ―――ッ!!」

まどかに向けてジャンプをし、体当たりをする青いプルプルした生物。

まどか「…!きゃっ…!」

テテテッ!

スライムの こうげき !

まどかは ダメージを うけた!

スライム「… … …」

まどか「… … …」

スライム「どうだ?1ポイントくらい痛いだろ?」

まどか「…単位がよく分からないけど、ちょっと痛かった」
<>
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/09(金) 23:17:32.06 ID:ypTTaZMR0<>
スライム「よし、その調子!続けていくぞ!ほらほらァーーーッ!!」

まどか「ちょ…!や、やめてってば!1ポイントくらい痛いんだから!!!」

再び突進してくるスライムに、反射的に弓をバットのように振るまどか。

スライム「あれ―――っ!!」

直撃を受けた青い尖った角のプルプルした丸い目の生物は、彼方へと飛んでいく。

まどか「… あ」

テレーン

スライムを やっつけた!

まどか「え、だからどこからの声」
<>
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/09(金) 23:18:51.44 ID:ypTTaZMR0<>
魔物を倒し、再び草原を歩むまどか。

まどか「…!あれは…!?」

その先に、2つの人影が見えた。

まどか「誰か…闘ってる!」

マミ「はああっ!!」

盗賊「ぐわ―――っ!!」

激しく争う2人。だがしかし、金色の髪を靡かせた女性の一撃で、1人は倒れてしまった。倒れた方は、恰好からしてどうやら山賊の類のようだ。

マミ「…ふう。いい運動になったわ」

女性は武器である長い銃を腰に仕舞うと、髪を優雅にかきあげた。

まどか「… … …」

その女性とすれ違おうとするまどか。すっと通り過ぎようとする。

まどか「後ろ失礼します(スッ)」
マミ「ちょっと待ちなさい」

まどか「… はい」
<>
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/09(金) 23:20:25.65 ID:ypTTaZMR0<>
マミ「…嫌な時代になったものね。人は疫病に苦しみ、救いを求め
まどか「(スッ)」

マミ「ちょっと」

まどか「…なんですか?」

マミ「人がまだ話してるでしょ。なんでスッと通り抜けようとするの?ちゃんと聞きなさい」

まどか「… はい」

マミ「…コホン」

マミ「…嫌な時代になったものね。人は
まどか「(スッ)」

マミ「聞きなさいってば。何でちょっと嫌そうな顔して逃げちゃおうとするの」

まどか「… 長そうなので…」

マミ「ダーメ、この状況では話をしっかり聞くものよ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2012/11/09(金) 23:21:50.24 ID:NtVNCec3o<> まみ は なかま に なりたそうなめ で こちらをみている <> ◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/09(金) 23:21:52.15 ID:ypTTaZMR0<>
マミ「分かったわ。じゃあ、これだけ言わせて頂戴。これ終わったら貴方の事サッと殺すから」

まどか「えっ、わたし殺されちゃうんですか」

マミ「ええ。私が全てを華麗に語った後にね。冥土の土産ってやつよ」

まどか「…わたしは魔法少女、鹿目まどかです。故郷の村を救わなくてはいけません。ここで殺されるわけにはいかないんです」

マミ「魔法少女?…貴方が?…困ったわね」

まどか「ど、どうしてですか」

マミ「私も魔法少女だからよ。…私は、巴マミ。聖なる銃を操りし魔法少女。そして私も貴方と同じく人々を救うた
まどか「(スッ)」

マミ「だから待ちなさい。…なんでこのタイミングで逃げようとするのかしら。重要な事語るシーンでしょどう考えても」

まどか「… 面倒なので…」

マミ「自分に正直すぎるのね。とてつもなく」
<>
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/09(金) 23:23:14.42 ID:ypTTaZMR0<>
草原に、夜が訪れた。
暗闇に包まれた世界では、月の光と焚火の炎だけが灯りだった。

まどか「…それで」

まどか「いつまでついてくるんですか」

マミ「貴方が私の話を全て聞くまでよ」

まどか「どうしてそこまで話を聞かせようとするんですか」

マミ「私の話を全て聞いて、疲れ切った時にティロっとフィナーレするのが私の戦法なの」

まどか「なんですか、そのティロっとフィナーレって。聞いたことないけど怖いですね」

マミ「ふふ、でしょう。どう?今私の話を聞く?」

まどか「あ、いえ、今日は疲れたのでもう寝ます」

マミ「あら、そう。確かに夜も更けてきたわね。それじゃあまた明日にしましょう。おやすみなさい」

まどか「はい。それじゃあ、おやすみなさい」

マミ「おやすみなさい」

マミ「… … …」

マミ「私も寝ましょうか。明日話を聞かせて、疲れて眠ったところで… あら?」

マミ「…!この、弓は…!」
<>
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/09(金) 23:24:36.40 ID:ypTTaZMR0<>
そして翌朝。
草原を抜け、深い森に、まどかとマミは入っていった。

マミ「…鹿目さん、少し休みましょう。足がパンパンだわ」

まどか「はぁ、はぁ…そうですね」

マミ「…で、私の話、聞く?」

まどか「いえ、疲れたので今はいいです」

マミ「あら、そう」

… … …。

その時、森の木々を抜けて獣のように素早く飛び出す影が一つ。

まどか・マミ「!!」

そしてその影はまどかに向けて突っ込んでいく。

杏子「でやああああっ!!」
<>
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/09(金) 23:25:54.06 ID:ypTTaZMR0<>
まどか「わ、きゃああっ!?」

まどかは慌てて持っていた弓で、謎の女の振り下ろした槍を防ぐ。
女はバックステップで距離をとると、再び、今度は連撃で槍の攻撃をまどかに仕掛けた。

杏子「おりゃあっ!はぁっ!」

まどか「くっ…!な、何者っ…!?」

防戦一方、弓で槍の攻撃を受け止めるだけになってしまうまどか。

マミ「鹿目さん、闘うのよ!このままじゃ殺されるわ!」

まどか「で、でも…っ!魔物じゃない、人と闘うなんて…っ!」
<>
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/09(金) 23:27:08.30 ID:ypTTaZMR0<>
マミ「大丈夫よ!貴方の弓は人を殺めない、神の作りし平和の武器『いざないの弓』よ!その弓を通した打撃や放たれた矢の攻撃を受けても、相手が人なら眠るだけだわ!」
まどか「信じます!」
マミ「早っ!!」

それを聞くや否や、後ろに下がって弓から素早く矢を放つまどか。

杏子「うッ…!!」

矢は女に刺さったかと思うと、幻のように消えてしまう。そして、女は気絶をしたように後ろに倒れる。マミが、その女の身体を支えた。

まどか「…ね、眠っただけ…なんですよね?」

マミ「ええ。… 多分」

まどか「多分って!?」

マミ「絶対本当よ。…多分絶対。絶対無敵、よ!」

まどか「どういう意味ですか…!!」
<>
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/09(金) 23:28:40.73 ID:ypTTaZMR0<>
しばらくして…。

横に眠らされていた謎の女はパチッと目を覚ますと、起き上がった。

杏子「…!」

まどか「あ、良かった。ちゃんと寝てたみたい…」

マミ「ね?本当だったでしょう?(ドヤァ)」

杏子「!!!ッ、父の敵ッ!!」

しかし起き上がった女はすぐに先程のような鋭い目つきになり、再びまどかに向けて襲いかかろうとする。
慌ててまどかは距離をとり、弓を構えた。その様子に、女も様子を見ている。

まどか「ど、どういう事…?わたしが、あなたのお父さんの敵…って…」

杏子「とぼけるな!…アタシの名は杏子、佐倉杏子!アタシの父親はお前に殺されたんだ!」

まどか「えっ…!」
<>
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/09(金) 23:29:58.92 ID:ypTTaZMR0<>
まどか「ちょ、ちょっと待って…わたし自分の村を出たのも初めてだし、人を傷つけた事なんて…!」

杏子「うるせえ!その首、故郷に持ち帰ってやるッ!」

槍はマミに奪われたままの杏子だったが、それでも構わないとばかりに、闘志を剥きだしていた。

マミ「待って。何故、父親の敵が鹿目さんだと決めつけるの?」

杏子「証拠があるんだ。…それも決定的な証拠がな!」

そう言って杏子は一枚の紙切れを取り出すと、まどかとマミに見せつけるようにそれを見せつけた。

杏子「これが… アタシの親父を殺した女の似顔絵だ!!!!」
 
まどか「… … …」
マミ「… … …」

自信満々に杏子が2人に見せつけた絵は…。

http://mup.vip2ch.com/dl?f=38205

リアルに幼稚園児が担任の先生を描いたような似顔絵だった。
<>
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/09(金) 23:31:31.31 ID:ypTTaZMR0<>
マミ「… えー …」

マミ「ちょっと横に並んでみて、鹿目さん」

まどか「… はい」

マミは杏子から似顔絵を受け取ると、その横にまどかを並ばせて比較を試みる。

まどか「似て、ますか…?」

マミ「ど、どうでしょう…これでは、その、何とも…。…佐倉さん、もう少し上手い人いなかったのかしら」

杏子「そいつがアタシの村で一番上手い絵師の描いた似顔絵だ」

マミ「恐ろしい村ね…」
<>
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/09(金) 23:33:10.05 ID:ypTTaZMR0<>
まどか「見ようによってはわたし…ですか?」

杏子「そっくりだ」

マミ「…他に特徴は無いのかしら?」

杏子「顔が割とホームベースに近い」

まどか「…この作画だと何とも言えないね」

マミ「作画って何かしら…?」

まどか「『ホームベース』ならまだしも『割とホームベース』だとこの世界には沢山いると思うよ…」

マミ「そんな世界あるの…!?」
<>
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/09(金) 23:35:46.88 ID:ypTTaZMR0<>
杏子「そんな… それじゃあ、アタシは一体誰を殺せば親父の敵がとれるんだ…!」

愕然とした杏子は、項垂れてその場に膝を落としてしまう。

マミ「人違い…というか、この似顔絵だと相当時間かかりそうね…敵探し」

杏子「くそっ…!くそぉっ…!」

まどか「… … …」

悔しそうに地面を叩く杏子の顔を、まどかはしゃがんで覗き込んだ。

まどか「…どうかな?杏子ちゃん、わたしの仲間にならない?」

杏子「…!?」

まどか「わたしと一緒にいて、それでわたしがお父さんの敵だと思うのなら…その時はわたしを殺せばいいよ」

杏子「…!!??」

マミ「鹿目さん、あなた…!」

まどか「わたしも、お母さんを探しに旅をしているから…。だから、杏子ちゃんと一緒だよ。…どうかな?目的が似ている同士、一緒に…ね?」
<>
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/09(金) 23:37:06.66 ID:ypTTaZMR0<>
杏子「…アタシの勘がお前だと言っている」

まどか「その勘が確信に変わったら、いつでもわたしを殺していいよ」

杏子「… … …」

杏子は流した涙を拭うと、すくっと立ち上がって腕を組む。そして、僅かに微笑みながらまどかに告げるように言う。

杏子「それじゃあ…そうさせてもらうよ!…これからは安心して寝れねぇぞ、まどか!」

まどか「うん、覚悟してるよ、杏子ちゃん」

握手こそ交わさなかったが…まどかと杏子の間に、何かしらの絆が結ばれたような、そんな2人の笑み。

そして、その様子を微笑ましく見ていたマミは、前方を向く。

マミ「それじゃあ…行きましょう。日が暮れる前に次の村へ!」

まどか「…はいっ!」

杏子「…ああ」


3人の少女は森の出口を目指し、歩んで行く。

<>
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/09(金) 23:39:47.83 ID:ypTTaZMR0<>

というわけで…『まどマギ×勇者ヨシヒコ』のSSです!改めてよろしくお願いします!
SSの投稿はこれで二回目です。まどマギも二回目…違うの書けよと言われそうですがボキャブラリーが少ないのですごめんなさい。
相変わらずつたない文章で恐縮ですが、お付き合いいただけますと幸いです。

ヨシヒコのシュールさが文章だとなかなか伝わらない部分も多いので、今回は友人の絵師に頼んで挿絵をつけていただける事になりました。
たまに出てくるURLがそうです。あわせてお楽しみいただけると光栄です!
みれなくなった時用に絵師pixivです:http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=31316484

投稿は相変わらず遅めで一週間に一本あげられたらなぁ…くらいなのですが、本当に長い目で見てやってください申し訳ありません(礼)

まだまだ未熟な部分の多いSSですが、よろしくお願いしますっ!!!
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)<>sage<>2012/11/09(金) 23:44:27.15 ID:NtVNCec3o<> 乙
まどか達の本性は一体どんなのか… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/10(土) 15:04:37.69 ID:ESkIFeEDO<> 乙
高翌予算コントかなんかすんげえしっくりきた <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/10(土) 19:24:14.66 ID:m6vqhHCoo<> 絵のレベルもたけぇな・・・
期待してるのでぜひ完結まで持っていってくれ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海)<>sage<>2012/11/25(日) 01:30:53.58 ID:BaMDSVgAO<> 乙です

更新楽しみにしてます <>
◆LrU7a1GUmg<>saga sage<>2012/11/25(日) 01:36:12.93 ID:bkrz598s0<> お世話になります、1です!
風邪やらなんやらで2話の投稿がすっかり遅れてしまいました…申し訳ありません。
それでは、これより投下していきますのでよろしくお願いします!
<>
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/25(日) 01:37:28.43 ID:bkrz598s0<>
テレレン!

ドラキーが あらわれた!

ドラキーは メラを となえた!

まどか「あ、熱っ!?」

マミ「何なの…この敵、火の玉を飛ばしてきたわ!」

杏子「魔法ってヤツか。…ちょこまか飛んでるし、少し厄介だな」

まどか「ここはわたしの弓で… えいっ!!」

まどかの こうげき!

ドラキー「ピイ―――ッ!」

ドラキーを やっつけた!
<>
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/25(日) 01:39:42.92 ID:bkrz598s0<>
まどか「ふう…あ、熱かったぁ…」

マミ「大丈夫?鹿目さん」

まどか「大丈夫です、少し火傷をしただけで…」

杏子「次の村までもう少しだ。薬草も切れかかってるし、早めに補給しようぜ」

マミ「そうね…しかし、魔法というのも厄介ね。遠くからちまちまと…卑怯だわ」

まどか「全くですね…!」

杏子「…一応、アタシらも『魔法』少女なんだけどな。…なんで魔法が使えないんだよ」

まどか「細かい事は気にしちゃダメだよ、杏子ちゃん」

冒険を続ける3人。

しばらく歩き続けると、3人の前には、小さな村が見えてくるのだった。
<>
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/25(日) 01:40:43.27 ID:bkrz598s0<>

予算の少ない魔法少女活劇!!!

『勇者まどかとワルプルギスの城』

第二話
<>
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/25(日) 01:42:31.12 ID:bkrz598s0<>
村人達「ざわざわざわ…」

村人「あ、見えられたぞ!教祖様だ!!」

村人達「教祖様!!教祖様――っ!!!」



さやか「… … …」

さやか「さあ、施しの時間だよ」

檀上に立った女教祖は、自信を浮かべた表情を群衆に見せつけた。
<>
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/25(日) 01:44:12.44 ID:bkrz598s0<>
村人「教祖様ーっ!!こ、子供が、蜂に刺されましたーっ!!どうすればいいんでしょう、教祖ーっ!!」

さやか「… … …」

さやか「刺されたところを、こう、爪と、爪を押し出す感じでやって…その後…えっと」

さやか「… 唾をつけよ(ドヤァ)」

村人達「おおおおお――――っ!!」

村人「教祖様!!大根が畑で収穫でき始めたのですが…どうやって食べればいいのでしょうか!!」

さやか「… … …」

さやか「そうだね、調理方法が色々ある野菜ではあるけど… まず油でひき肉を炒めてその後大根と一緒に水に入れて、酒、みりん、砂糖…それから醤油もあった方がいいね、そして…」

さやか「… 煮込むが良い(ドヤァ)」

村人達「おおおおおおおおおおおお―――――っ!!!」

村人(女)「教祖さま!!意中の男性がいるのですが、その人に思いを伝えるのにはどうしたら良いのでしょうか!?」

さやか「… … …」

さやか「… そういうの専門外です、はい次」

村人(女)「えっ」
<>
◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/25(日) 01:46:27.86 ID:bkrz598s0<>
マミ「…ようやく村が見えてきたわ」

まどか「長かったですね…これで少し安心して休めそうd
杏子「父の敵――――ッ!!!!!!」
まどか「うわああああっ!!??」

慌てて攻撃を仕掛けてきた杏子から離れるまどか。

まどか「いきなり父の敵はやめてよ杏子ちゃん!!もうちょっと確信を持ってからって言ったでしょ!!危ないから杏子ちゃんの槍、ポッキーに変えておいたから!」

マミ「ポッキー!!??」

杏子「い、いつの間に槍がポッキーに…。 しかも、一番細いヤツ…!」

まどか「50本も入ってるんだよ杏子ちゃん」

杏子は愕然として膝を落とす。泣きながらポッキーを齧る杏子。

マミ「結局食べるのね佐倉さん」
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◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/25(日) 01:48:32.95 ID:bkrz598s0<>
まどか「薬草と食糧をこの袋に詰めてください。あ、あとこの筒に水を…」

店主「はいっ、かしこまりました!」

マミ「これでようやく休めそうね。…野宿ばかりだったし、今日はこの村で宿をとりましょう」

まどか「そうですね。それじゃあ宿屋を探しに…」

村人達「さやか様―――っ!!さやか様―――っ!!!」

杏子「…なんだありゃ、騒がしいな」

まどか達の見た方向には、檀上に立つ女とそれを取り巻くように歓喜の声をあげる村人達の姿だった。

マミ「講演会か何かかしら?なんにしても、随分熱狂的ね」


http://i.imgur.com/1vam6.jpg


さやか「それじゃあ、今日の施しの時間は終わりだよ。また次回」

村人達「ありがとうございました、教祖様―――っ!!」

さやか「ふふふん… …ん?」

まどか「… あ、こっちに来ますね」
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◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/25(日) 01:50:25.79 ID:bkrz598s0<>
さやか「…君達、この辺りでは見ない顔だね。遠いところから来た感じだね」

まどか「…う、うん。そうだけど…」

さやか「…外の話が聞きたいな。夜にあたしの屋敷に来て」

まどか「え、え?ち、ちょっと待って…!」

しかし女は、構わずに屋敷の中へと入っていってしまう。

杏子「…なんだアイツ、終始ドヤ顔でうざってえ奴だな」

マミ「教祖様、らしいからね」

まどか「でも、悪い人じゃないと思います。むしろ不憫なオーラを感じます」

マミ「鹿目さんのその思った事を直感的に言う癖、直した方がいいと思うの」
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◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/25(日) 01:53:36.89 ID:bkrz598s0<>
そしてその夜…。

言われた通りに女の屋敷に来た3人は、広間へと通された。
豪華な料理を目の前に待っていると、部屋の襖を開けて昼間の『教祖』が入ってきた。

さやか「よっこいしょういち」

まどか「… … …」

さやか「… さて、ご苦労であったな(ドヤァ)。君達はどこからこの村に来たのかな?」

まどか「ミタキハラ村から…」

さやか「へー。 … … … 知らない」

杏子「やっぱ腹立つんだよなコイツ…」

マミ「まぁまぁ佐倉さん」
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◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/25(日) 01:55:08.47 ID:bkrz598s0<>
さやか「そういえば、疫病の様子はどうなの?」

まどか「…何人も、死んだ。故郷の村でも依然猛威を振るっていて…。 …わたしは、疫病を治すという『幻の薬草』とそれを探しに出た母を探す旅をしているんだよ」

さやか「ふぅむ、ご苦労であるなぁ。 …で、そこの金髪のアンタは?」

マミ「私は、鹿目さんが私の話を全部聞いてくれて、それで私が殺し終わるまで一緒に旅をしているのよ」

さやか「… … … え。何それすごい分かりづらいね動機」

まどか「大切な仲間なんだよ」

さやか「いや仲間じゃないでしょ!殺そうとしてるのよ君のコト!」

さやか「… … …で、そこの赤髪は?どういう関係なわけ?」

杏子「こいつ、父の敵。いつか殺す」

さやか「… … … え!?何何!?2人とも殺そうとしてるのまどかのコト!?」

まどか「わたしの最高の仲間なんだよ」

さやか「いやだから仲間じゃねーだろソレ!!!」
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◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/25(日) 01:56:48.30 ID:bkrz598s0<>
さやか「…まぁ、いいや。 さあて、今宵は外の話でも聞いて盛り上がろうぞ(ドヤァ)」

まどか「いただきます」

さやか「逆に、あたしに聞きたい事とかあるのかな?皆の衆」

杏子「なんでそんなにウザいんですか」

さやか「ストレートに言うねアンタ。魔法かけちゃうよ魔法」

まどか「え、使えるの!?魔法」

さやか「まーこれでもほら、教祖やってるだけあるからね。魔法の一つくらいちょちょいのちょいよ」

マミ「それは凄いわ。どんな魔法があるのかしら?」

さやか「ふふん… どれ、ではそこの赤髪貧乳にかけてくれよう」

杏子「ぶっ殺すぞドヤ顔」

さやか「そりゃっ!」
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◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/25(日) 02:00:07.41 ID:bkrz598s0<>
テロレロレロ

まどか「あ、なんか変な音鳴った」

マミ「…でも、佐倉さんに何も変わった様子はないわね」

杏子「なんだよ、やっぱりただのハッタリかよ」

さやか「ばーかばーか。自分の鼻をよく見てみ。ほれ鏡」

杏子「…!?なんだコレ!?」

鏡で自分の顔を覗き込む杏子。
杏子の鼻は、見事なブタ鼻に変わっていた。

杏子「んだよコレ!…まさかこれが魔法か!?」

さやか「その通り!相手の鼻を上に引き上がらせブタ鼻にする呪文。あたしはコレを…」

さやか「『ハナブー』と名付けたよ(ドヤァ)」

まどか「すごい呪文…!」

マミ「…ある意味恐ろしいわね」

杏子「…つうか戦闘で全く役に立たないじゃねーかよ。いいからはよ戻せ」

さやか「戻してほしかったら… ぶひぶひ って言いなさい」

杏子「… … …」

杏子「… ぶひぶひ」

さやか「はいよくできましたー」テロレロレロ

杏子「(いつかぶっ飛ばす…)」
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◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/25(日) 02:01:24.01 ID:bkrz598s0<>
マミ「それで…他にはどんな呪文が?」

さやか「ふふふ…今のところ」

さやか「ハナブーだけだよ!」

杏子「つかえねー…」

さやか「こ、これから冒険をするたびに呪文も増えていくかもしれないよ!」

まどか「え、冒険?」

さやか「うん、なんか教祖疲れちゃってさ。ただ一人旅するのも心細くって。旅の人が来たら一緒に行こうと思ってたんだー」

さやか「だからさ、これからアンタ達の冒険に付き合わせてくれない?」

杏子「ハナブーしか使えない魔法使いなんかいるかよ。無視無視」

さやか「なんだとー!じゃあアンタは何が出来るんだよっ!」

杏子「アタシは父さんの敵が取れればそれでいいんだよっ!」

まどか「け、喧嘩しないっ!…えと、さやかちゃん?…一緒に行こう。ね?」

さやか「連れてってくれるの?」

まどか「もちろん!こちらこそよろしくね」
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◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/25(日) 02:03:25.22 ID:bkrz598s0<>
翌朝。朝霧に包まれた村の入口に、四人は集っていた。

その瞳は、霧の向こうにあるまだ見ぬ大地へと向いている。

さやか「まどか、この村で必要な物はある?あたしが声かければ村人も差し出してくれると思うよ」

まどか「… … …」

まどか「ううん、わたしは…お母さんと、薬草を探したいだけだから」

まどか「そのためだけに、わたしは旅を続けていこうと思う」

さやか「…無欲だねぇ、なんとも」

杏子「へっ、バカなだけだよ」

さやか「まどか…手伝うよ、その願い」

マミ「私もよ。それがどんなに長い旅になろうとも…決して諦めないわ」

さやか「うん。どんなに長くかかろうとも、ね」

杏子「…付き合ってやるよ。…カタキは、しばらく我慢してやる」

まどか「…えへへ…」

一同「あはははははは」

まどか「…ありがとう。…行こう、みんな」

さやか「うん」マミ「ええ」杏子「おう」

先の見えない霧の中を、四人は進んで行った。
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◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/25(日) 02:04:55.57 ID:bkrz598s0<>
まどか「…あ、霧、晴れたね」

さやか「晴れるもんだねえ」

マミ「これで進みやすくなったわ。さあ、どんどん行きましょう」

杏子「そうだな、先は長いんだ、し… … …」

まどか「… … … え 」



詢子「…まどか…!?」


まどか「… お」

まどか「お母さん!!??」

一同「ええええええええええっ!!??」
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◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/25(日) 02:06:46.22 ID:bkrz598s0<>
詢子「まどか、お前、どうしてこんなところに…!?」

まどか「お、お母さんこそ…こんな道端の畑で、どうして…?幻の薬草は…見つからなかったの!?」

詢子「…いや。あった。もう滅茶苦茶たくさんあった」

一同「えええええ…」

そう言う詢子の後ろには籠に山積みに詰まった薬草らしきものが何十個もある。

まどか「じ、じゃあ…どうして村に戻らないで、ここに…?」

詢子「あー、いや、それがさぁ…あたし、ここに残らなきゃいけないのよ」

まどか「ど、どうして…!?」

詢子「それがさ。この幻の薬草の大規模な栽培に成功しちゃってさ…ほら、今世界中疫病流行ってるだろ?だからいっちょ薬草増やしてみるかーと思って軽い気持ちで栽培始めたら…この様でさ」

そう言う詢子の後ろの畑では、何十人もの人が薬草らしき草の栽培作業に勤しんでいた。

まどか「… じ、じゃあお母さんは…」

詢子「社長やってるのよ。この薬草売る商売の」

さやか「…そりゃ、仕方ない、よね…」

杏子「社長、離れるわけに…いかない、もんな…」

まどか「…」ポカーン
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◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/25(日) 02:08:19.04 ID:bkrz598s0<>
詢子「あ、そうだ。まどか持ってってくれ。村に薬草。ほら、この籠一つあれば十分足りると思うから」

まどか「…」ポカーン

詢子「…あ、あれ?みなさん…まどかのお友達?」

マミ「ま、まぁ…そんなところです…」

詢子「あ、あらあら…えっと…い、いつもまどかがお世話になってまーす。母でーす。なんちゃってあはは…」

さやか「あ、いえこちらこそお世話になっております…」

一同「… … …」

詢子「あー、えっと…パパとタツヤ元気?毎月仕送りしてるから生活は不便してないと思うけど」

まどか「…う、うん…元気…」

一同「… … …」

詢子「…ということで…ごめんね、まどか。この仕事で一山当てたらまた村戻るから」

まどか「…う、ん…」

詢子「それじゃ、会社、戻るから…えーと、たまに遊びにきてね?みなさんも良かったら」

マミ「は、はいその折には…」

詢子「… … …よしっ。それじゃ、まどか、元気でね?」

そう言って畑に戻っていく詢子。

まどか「…」ポカーン
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◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/25(日) 02:10:02.27 ID:bkrz598s0<>
マミ「… … …えーと」

マミ「それじゃあひょっとして…この旅、終わり?」

まどか「… … …そ、そうですね…」

一同「… … …」

さやか「…え、えー…と?それじゃあ、えっと、ここで…解散?」

まどか「…そう、だね…」

さやか「あ、あー…えー…そっかー…そうだよねー…」

まどか「な、なんか、ごめん…こんなに早く願いが叶うと思わなくて…」

さやか「あ、いや、全然!早く叶って悪いことないし、全然気にしないでいいって、ね?ね?」

一同「… … …」

マミ「あ、じゃあ、えっと…その、お疲れ様」

まどか「あ、お疲れ様でした」

さやか「お疲れっス」

杏子「お疲れ」
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◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/25(日) 02:11:39.05 ID:bkrz598s0<>
皆どこかぎこちない感じで帰路につこうとする。

さやか「… … … あ。今度、良かったらご飯とか行かない?美味しいとこ知ってるし」

まどか「あ、い、いいね」

さやか「それか家来て遊んでもいいし、何にしても、ほら、ね?うん」

まどか「う、うん」

さやか「それじゃ、また、今度」



杏子「何だコレ」





???「まどか――――」
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◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/25(日) 02:13:22.39 ID:bkrz598s0<>
まどか「…!?」

マミ「…何?この声は…」

さやか「…!ねぇ、アレ見て…!」

杏子「あれは…」

さやか「仏様…!?」



ほむら(仏)「まどか――― よく聞くのよ――――」

まどか「… … …」

杏子「…?まどか?仏様に返事しろよ」

まどか「…え。あの…全然、見えないの…仏様」

さやか「え」
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◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/25(日) 02:15:08.98 ID:bkrz598s0<>
仏むら「まどか――― 貴方の使命は母親を探すことでも薬草ってちょっとちょっと、ドコ見てるのよまどか」

まどか「… … …」キョロキョロ

マミ「あ、あそこよ鹿目さん、あそこ」

仏むら「え、え、えちょっと待ってちょっと待ってなになにちょっと待って。…私の事見えないの?」

さやか「なんでwwwあんなにはっきり見えるよwww」

まどか「…ごめん…」

仏むら「えええええ、なに、私の事見えないの!?なによそれ、主人公に見えないって喋ったってしょうがないじゃない」

さやか「ちょwwwまどか、試しにコレかけてみなコレ」

おもむろに懐から3D眼鏡(旧式)を取り出すさやか。

まどか「… … …」スチャッ

まどか「あああああっ、見えたっ!!仏様!!」


http://i.imgur.com/U6lGp.jpg
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◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/25(日) 02:18:00.79 ID:bkrz598s0<>
仏むら「うん?うん!?見えた、見えた?っていうかなんで3Dメガネ?今回の劇場版3D対応してない…ってまあいいわ、よっし、オッケーオッケー、いいわね、それじゃあお告げいくわよお告げ」

まどか「っていうかどことなくほむらちゃんに見えるんだね。なんでだろ?」

仏むら「細かい設定は気にしないでいいからまどか」

まどか「飛び出して見える」

仏むら「いや別に飛び出して見える必要も無いし」

まどか「顔が大きい」

仏むら「ねえ、ちょっと、なんでそれを真顔で言うの?いや、確かによく言われるわよ。身体の割に顔の比率が大きいっていうのは、多少はね?言われるけど」

仏むら「ほっとけよ!仏だけにほっとけよ!」

一同「… … …」

仏むら「はい、いいわね、じゃあお告げいくわよはいはいお告げ」
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◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/25(日) 02:20:29.28 ID:bkrz598s0<>
仏むら「―――まどか。『いざないの弓』を手にした貴方の使命は、下界に降り立った『魔王』を倒す事よ(迫真)」

まどか「…魔王…!?」

仏むら「魔王…またの名を『ワルプルギスの夜』…。ヤツはかつて、下界に降り立ち地中深くに眠った。しかし今その眠りを解き地上に現れようとしているわ」

仏むら「疫病はヤツの仕業なのよ―――!」

仏むら「魔王は人々の心を操り… … …。下界、を…が、を、我がものに、あのー、しようとしているわ。…ンンッ…ね?」

一同「… … …」

仏むら「…えーと何だっけ、魔王の手によって…ンンッ、人々はアレを宿し…アレアレ、えーと…あれ、えー…あ。邪悪な気を、宿し!」

仏むら「魔物が、はこびる…はこびるって何よ!はこびるって何よ!…『はびこる』!…えー…んー…あれ?んー…」

仏むら「あ、いいや。えーと…魔王の手から、その、下界を救うのよ!」

仏むら「それが貴方の使命で…って使命でってなによwwww使命でってなによwwww」

ふわーっと消える仏(ほむら)。

一同「… … …」

まどか「…という事、だって…」
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◆LrU7a1GUmg<>saga<>2012/11/25(日) 02:22:13.14 ID:bkrz598s0<>
マミ「…なるほどね。つまり…まだまだ長い旅は続くという事ね」

さやか「そのようだね」

杏子「なんかめんどくせー」

まどか「…行こう、皆」

マミ「ええ」さやか「うん」杏子「おー」

再び集った四人。お互いに顔を見合わせて少しの溜息をついてから、再び同じ方向へと歩き始めるのだった。


そして、その様子を物陰から見守る、ほむら(眼鏡)の姿。

ほむら「…まどか…」


こうして、勇者まどかの壮大な旅が始まったのだった。 <>
◆LrU7a1GUmg<>saga sage<>2012/11/25(日) 02:23:20.81 ID:bkrz598s0<>
というわけで2話終了です、原作でいう1話分ですがw
今回は大分ヨシヒコに寄ったお話になってしまいましたので、次回はなるべくオリジナル要素を組み込んでいきたいと思います。
なお今回から都合によりアップローダーを変更しました。何故かアップされなかったので…。
次回についてもまた気長に待っていただければ幸いです!よろしくお願いします!それでは! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)<>sage<>2012/11/25(日) 18:17:31.69 ID:eLKt3Y2AO<> キテター
乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)<>sage<>2012/11/26(月) 03:10:45.74 ID:MvZzKBr5o<> 仏がシュール過ぎて吹いたwww
乙! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海)<>sage<>2012/11/26(月) 22:20:20.99 ID:sQ2Tt+nAO<> 乙です

もしもしだと画像が見れないのが悔しいッ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2013/01/05(土) 11:55:59.03 ID:sqNe8o7C0<> テンポいいな、エタリそうになったら絵は一時休止でもいいですからね。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/01/06(日) 20:04:22.84 ID:MZ7/lr6AO<> せめて生存報告だけでもお願いします

楽しみに待ってます <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/01/06(日) 20:04:52.16 ID:MZ7/lr6AO<> sage忘れました
ごめんなさい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>age<>2013/01/13(日) 00:09:27.05 ID:MAIlouORo<> ほむら「信じていいの?」俺「ああ!信じろ!」  めが俺『その3』
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1357991046/

みなさん、まどかSSを汚した糞作者イナズマの潜伏スレはここです
SS深夜にイナズマ君の被害者が出るのを防ぐため、みんなでこのスレを荒らして潰しましょう
これは聖戦です <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/01/13(日) 03:17:27.62 ID:nGlT+7T40<> >>66
上げてんじゃんねえよ
消えろ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/01/15(火) 07:31:01.60 ID:7mQJY7OXo<> スルーしなさーいしなさーい <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/02/02(土) 20:56:22.35 ID:36ZIWCBD0<> おもしろいな <>