名無し@永久欠番zip<>[saga]<>2012/11/15(木) 16:43:28.50 ID:+WEcfMY90<>初めてSSを書きます。

最近流行り(?)の勇者系です。
まあ、流行っているのかは分かりませんが。

そこそこ頑張りますのでよろしくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1352965408
<>勇者「魔王を倒せる気がしない!!」 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/15(木) 16:46:15.24 ID:+WEcfMY90<> 勇者「はい、それじゃ魔王討伐作戦会議を始めます」

勇者A「いえーい」

勇者B「・・・・・・」

勇者C「・・・・・・」

勇者「はい、皆さん乗り気ですねー」 <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/15(木) 16:51:48.34 ID:+WEcfMY90<> 勇者C「ちょっと待て!! 全然乗り気じゃないだろ!!」

勇者「勇者C、何か妙案があるのか?」

勇者C「マイペースか!!」

勇者「勇者ほどワガママな生き物はいないだろー。勝手に部屋入って壺割ることは当然、パーティーメンバーは絶対服従だからな。Hな水着着せる権利は勇者のものだし」

勇者C「ま、まあ、そうだけどよ」

勇者C「この状況!!この状況はおかしいだろ!!」

勇者C「勇者が4人もいるってのは!!」

<> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/15(木) 16:54:42.27 ID:+WEcfMY90<> 勇者「た、確かに!?」

勇者C「今更か!!」

勇者「これじゃあ誰が先頭を歩くかで喧嘩するな!!」

勇者C「そういうことじゃねぇ!!」

勇者A「なーなー、ところでここはどこなんだ?」

勇者 <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/15(木) 16:58:15.30 ID:+WEcfMY90<> 勇者「確かにここはどこだ?」

勇者C「気づいたらここにいた、だもんな」

勇者A「それにお前ら誰だ? 敵か? 味方か? 佐々木か?」

勇者C「佐々木ではないな」 <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/15(木) 17:02:08.61 ID:+WEcfMY90<> 勇者「そういうお前は誰だ」

勇者A「あたしか? あたしは最果ての魔王を一撃で倒し、世界に平和をもたらした超有名な幼女勇者だ!!」

勇者「知らんな」

勇者C「俺も知らんな」

勇者A「なん...だと...」 <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/15(木) 17:08:30.17 ID:+WEcfMY90<> 勇者「知らんものは知らん」

勇者A「そんな!! あたしが魔王を倒してなかったら、今頃世界中から佐々木が消えていたというのに!!」

勇者C「魔王の目的謎だな。謎すぎるな」

勇者A「さっきから一言も喋っていない、いるかいないんだが存在薄い勇者Bなら知ってるよね!!」

勇者C「もう悪口だよ、それ」

勇者B「......し、知らない......ぴょ」

勇者C「存在薄いって言われて何か無理矢理語尾つけてきた!! 顔真っ赤だよ、そんな無理すんなよ!」

<> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/15(木) 17:15:41.34 ID:+WEcfMY90<> 勇者「で、そんなキャラも存在も薄いお前は何者だ」

勇者B「わ、私は深淵の魔王を倒した勇者です。世界はそれで平和になりましたが、誰も、誰も私を勇者って知らなくて」グスグス

勇者C「え、なにそれ」

勇者B「最終的に魔剣士さんが勇者だ的なことになって、王国の王子様と結婚なんかしちゃって」グスグス

勇者A「悲しすぎる...」
<> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/15(木) 17:19:51.52 ID:+WEcfMY90<> 勇者「そんなんじゃ、そもそもお前のことなんて知らんな」

勇者B「そ、そんなぁ...。私が魔王を倒してなかったら、世界中から佐々木さんが消えて消えていたというのに...」グスグス

勇者C「佐々木!? また佐々木!?」

勇者B「賢明に呪文覚えて、魔王を呪い殺した私は一体...。後ろからズブリとやった私は一体...」

勇者A「なんだか勇者のやり方じゃないぞ...」 <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/15(木) 17:25:18.53 ID:+WEcfMY90<> 勇者「それで先ほどから口うるさいお前は誰だ?」

勇者C「俺か? 俺は狂乱の魔王打ち倒すどころか、その魔王と和平協定を結び共存の世界を導いた勇者だ!!」

勇者「普通だな」

勇者A「普通ですね」

勇者B「割りと...リーズナブル」

勇者C「な!?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/11/15(木) 17:26:07.60 ID:JW79/QjK0<> C <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/15(木) 17:29:18.88 ID:+WEcfMY90<> 勇者C「斬新だろうが!! 魔王と仲良くなる勇者って斬新だろ!!」

勇者「最近は割りと普通だろ。結婚するのだって珍しくない感じだしな」

勇者A「最悪騙されてる可能性もありますよね」

勇者B「その甘さに漬け込んで...一気に攻め込んでくるかも!!」

勇者「甘いなー、勇者Cは甘いなー。お前も勇者だろ? 勇者なら躊躇うなよ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/15(木) 18:45:22.94 ID:rJyFPjdIO<> 多分…糞スレ

とりあえず今のところつまんない <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国四国)<><>2012/11/15(木) 20:00:17.49 ID:wD/ZJVQZ0<> 支援 <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/15(木) 20:28:23.14 ID:ou7PphSz0<> 勇者C「躊躇うもなって...」

勇者A「お兄さんはスライムに情けをかけるのですか!! 殺らないと殺られるのが世界の掟ですよ!!」

勇者C「いや、そーだけど」

勇者B「さながら...ヘタレ」

勇者「ヘータレ。へータレ」

勇者Aと勇者B「へータレ。へータレ」

勇者C「世界を救ったのに、ヘタレ呼ばわりかよね...」 <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/15(木) 20:38:07.93 ID:ou7PphSz0<> 訂正

勇者C「躊躇うもなって...」

勇者C「躊躇うなって...」 <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/15(木) 20:44:48.00 ID:ou7PphSz0<> 勇者「へータレ! へータレ!」

勇者C「しつこいわ! ヘタレ呼ばわりするお前は誰だなんだよ。なんだか全体仕切ってるけど、見た感じ1番弱そうな装備だしよ」

勇者「私か。私は天元の魔王を死に際までいたぶり、そのまま魔王を配下にして、その力で王国を奪い、そのまま大陸統一を実現した勇者だ!!」

勇者C「全ッ然勇者っぽくねえ!! むしろ逆! 真逆に位置してるよ!!」

勇者「勇者に悪も正義もない!!」

勇者A「おお...」

勇者B「感心するところでは...ない」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2012/11/15(木) 21:45:32.04 ID:GCAMP2Jb0<> まだ続くなら投下予定を、
飽きたなら依頼を出しとけ。

これ言うのまだ早かったかな? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)<><>2012/11/15(木) 23:05:25.65 ID:34K8dPuv0<> 勇者A、B、C、Dにしてほしいでござる
あと個人的な要求で申し訳ないでござるが馴れ合いばかりでキャラの個性や現在の状況が伝わってこないでござる <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/15(木) 23:09:29.11 ID:ou7PphSz0<> 頑張って続けます。

初めて書くので皆さんの意見は参考になります。

30分後くらいに連投しますので少々お待ちください。 <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/15(木) 23:11:34.86 ID:ou7PphSz0<> 訂正と修正

勇者→勇者A

勇者A→勇者B

勇者B→勇者C

勇者C→勇者D

に修正し今後は書き込みます。 <> 名前なし@永遠にzip<>[saga]<>2012/11/15(木) 23:25:38.78 ID:XrOOps410<> 勇者A「そんな私を知らないというのか」

勇者D「知らないし、勇者の風上にも置けないな」

勇者A「なに!? 私が今頃魔王を従えていなかったら、柿ピーの割合が変わっていたというのに!!」

勇者D「どーでもいい!! 心底どうでもいい!!」

勇者B「なんだかスケールがちっちゃいぞ」

勇者C「私には...割と重要」 <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/15(木) 23:32:06.52 ID:ou7PphSz0<> 勇者A「これで一応の自己紹介は全員やったわけだが」

勇者D「でも全員勇者ってことくらいしか分からないな。若干怪しいヤツもいるが...」

勇者B「結局のところ、一体ここはどこなんだ???」

勇者C「見たところ...何もない荒野だけど...」

勇者D「だー、分からないことだらけだ!! マップもなければヒントもねえよ!!」 <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/15(木) 23:37:13.14 ID:ou7PphSz0<> 勇者A「マップ……そうか!!」

勇者B「どうしたんだー?」

勇者A「ワープ魔法だ、ワープ魔法! それで近くの村か集落にでも飛べばいいんだ」

勇者D「なるほどな。どこか他に人がいる場所にいけば、ここがどこだかも分かるな」

勇者A「困ったときは村人の話とお金で解決。これ、勇者の常識だろ!!」

勇者C「で…誰がそのワープ魔法をやるの?」 <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/15(木) 23:43:34.08 ID:ou7PphSz0<> 勇者A「え…お前できないのか?」

勇者D「一番こう...大魔法とか余裕ですよ、みたいな雰囲気じゃん。装備も杖に、ローブだし」

勇者C「す、すいません。私パーティで回復要員でして...回復魔法とかサポート技しか使えないんです」グスグス

勇者B「お前ホントに勇者か?」

勇者C「す、すいませ〜ん」グスグス

勇者D(ふ、不憫だ) <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/15(木) 23:55:19.58 ID:ou7PphSz0<> 勇者D「こうなると徒歩移動しかないな」

勇者A「歩くのか!? 勇者なのに」

勇者B「旅立ってすぐの頃は、基本的に歩きだったねー。今思えば懐かしいや」

勇者D「初心を思い出して、馬車や飛行艇にも頼らない移動も悪いもんじゃないだろ」

勇者A「ないものはないし、仕方がないか」 <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/16(金) 00:03:10.57 ID:F6H9WW2s0<> 勇者A「で、どうする。誰が先頭を歩く」

勇者D「そんなの誰でも」

勇者A「勇者パーンチ!!」

勇者D「痛ッて!! 顔面グーはいろいろダメだろ!!」

勇者A「隊列を甘く見た罰だ」

勇者C「でも...みんな勇者だし...誰が先頭を歩くの?」

勇者B「あたしが歩いてもいいぞー」

勇者A「いや当然私だろ」

勇者C「勇者でも...所詮私は回復要因...兼壁要因」

勇者D「誰でもいいから、早く移動しようぜ...」 <> 名無し@永久欠番<>saga<>2012/11/16(金) 00:08:50.98 ID:F6H9WW2s0<> ...

勇者D「で、結局ロクな隊列も組まずに普通に歩いちゃっているのだが」

勇者A「なんだ、何か不満があるのか?」

勇者D「いやないけど」

勇者C「何も...見当たらないですね」

勇者B「一面草の根一本もないぞー」

勇者A「同じ風景ばかり続くな」

<> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/16(金) 00:15:49.84 ID:F6H9WW2s0<> 勇者D「ホントになにもないな」

勇者B「ん? ちょっと待つのだ!!」

勇者A「どうした?」

勇者B「足元を見るのだ!!」

勇者C「これは...」

勇者D「剣?」 <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/16(金) 00:20:41.82 ID:F6H9WW2s0<> 勇者A「剣以外にも鎧やら盾やらいろいろあるぞ。錆びていて使いものもならんがな」

勇者B「あちこちにあるのだ」

勇者C「少し...不気味」

勇者D「どれもこれも随分立派なものだな。装飾とか匠の技を感じるな」

勇者A「この剣...柄に名前が入っているな。...えにくす?」 <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/16(金) 00:25:42.15 ID:F6H9WW2s0<> 勇者B「この剣にもあるのだー! なになに...アレル?」

勇者C「これには...ゆきのふ。こっちのには...トロ?」

勇者D「べるの、アベル、カフカ、ゆかな、ひろゆき、ゆかり、ヨシヒコ、ああああ? なんだこれ?」

勇者A「この剣の所有者の名前なのか?」 <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/16(金) 00:31:24.13 ID:F6H9WW2s0<> 勇者D「さすがに、"ああああ"なんて名前のやつはいないだろう」

勇者A「いや、分からんぞ。最近は"枕鈴"と書いて"ぴろりん"と読む名前もあるしな」

勇者B「なんだか無理があるのだ」

勇者C「だとしても...どうして大量の装備がここに?」

今日はここまでです。
明日の夕方ごろか今日と同じ時間にまた書きます。
よろしくお願いします。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/16(金) 02:03:15.49 ID:Gh8b/+PIO<> ああああとかゆうなまのラスボスじゃないですか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)<>sage<>2012/11/16(金) 21:53:46.31 ID:VwV/IpdJo<> べるのはおまえコイツか
なつかしーなww <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/16(金) 23:55:32.81 ID:8JYE5slN0<> 世間はエヴァで大盛りですね。
今日も頑張って書きます。
書くだけです。

勇者A「装備だけってのは不思議だな」

勇者D「誰か他にいるのか?」

勇者B「人の気配は他に感じないぞー」

勇者C「何やら…不穏な空気です」

勇者A「この先に誰かいるのか?」

勇者D「とりあえず先に進むか」 <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/16(金) 23:58:45.50 ID:8JYE5slN0<> 勇者D「しかし何もないな」

勇者B「ここがどこだか検討もつかないぞー」

勇者A「隠しダンジョンにしては何もなさすぎるな」

勇者C「そろそろ...何か現れてもいい頃合い」

勇者A「そうだな。そろそろ何かこう、女神とか神様的なお告げがないと行き先も何も分からないな」

勇者D「確かに。それにスライムっぽいのも出てきていいな」

勇者B「意味もなく歩くのは疲れたぞー」
<> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/17(土) 00:08:07.46 ID:P5XO9mPh0<> 勇者C「あそこ...何かある」

勇者A「ん? ありゃなんだ?」

勇者D「巨石が積み重なってるだけみたいだけどな」

勇者B「不思議だぞー」

勇者D「もう少し近づいて」ドゴォォォ

勇者B「巨石が動き出したぞ!!」

勇者A「こいつ石に化けた大蛇か!!」

大蛇「キシャアアアアアアアアアア」

勇者C「勇者D...無事?」

勇者D「こちとら勇者だ。不意打ちには慣れっこよ」 <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/17(土) 00:15:11.14 ID:P5XO9mPh0<> 大蛇「キシャアアアアアアアアアア」

勇者A「久々に見たな、なんか中途半端に強そうな敵」

勇者B「丸い物を投げつけて...キャプチャーしたい」

勇者D「まだまだ世界は平和になっていないってことかよ!!」

勇者C「久々の戦闘は燃えるぞ!!」

勇者A「ま、一応は倒すが、レベルカンストしてるのに戦うのは不毛だな...」スチャ
<> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/17(土) 00:26:10.52 ID:P5XO9mPh0<> 勇者D「で」

勇者A「戦闘なんてターン制の生易しいものでなく、一方的なリンチだったわけだが」

勇者C「勇者が4人もいれば...当然の結果」

勇者B「お前何もしてないのだ」

勇者C「ウッ」グサッ

勇者A「魔物もいるみたいだな。さしずめ、この転がっている装備の山々はやられたヤツらのものか」

勇者B「レベルが低かったのだ」

勇者D「あ、唐突になんだけど。俺、この状況分かったかもしれない」 <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/17(土) 00:36:36.96 ID:P5XO9mPh0<> 勇者A「何だ言ってみろ。クソみたいな意見だったら、お前の装備もそこら辺に転がしといてやる」

勇者D 「俺の扱い酷いな!!」

勇者B「で、何が分かったんだー?」

勇者D「さっき魔物が出たってことは、ここは魔王の軍勢に侵略されていて、俺たちは魔王を倒し、この世界に平和をもたらすために集められてんじゃないか?」

勇者C「納得は...できる」

勇者A「もっかい世界救うのか!? もういいだろ〜1回救えば勇者お役御免だろ〜」

勇者B「おまえホントに勇者か?」

勇者D「勇者である以上、弱きを助け強きを挫くのは当たり前だ」
<> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/17(土) 00:52:22.01 ID:P5XO9mPh0<> 勇者A「偽善と言うか、普通というか」

勇者D「普通言うな!!」

勇者C「でも...一体どうして私たちが」

勇者B「勇者で最強だからなのだ!!」

勇者A「普通だったらパーティバランス考えて、全員勇者にしたりしねえよ」

勇者D「勇者しかいないパーティとか偏り過ぎだな」

勇者C「超自由…超自己中パーティの完成」 <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/17(土) 01:09:19.97 ID:P5XO9mPh0<> 勇者A「勇者としての実力が認められて集められたのなら納得いくけど、それを説明する王様やらがいないままじゃ、結局何も分からないままだな」

勇者D「こうなると場所、理由、目的。何一つとして不明確なままか」

勇者B「ノーヒントは厳しいのだー」

勇者C「今のところ…足下に転がった装備くらいしか…めぼしい発見はない」

勇者A「剣に書いてある名前もよく分からないしな」ヒョイ <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/17(土) 01:11:01.37 ID:P5XO9mPh0<> 勇者A「ん?」

勇者D「どうした」

勇者A「…いや、なんでもない。多分気のせいだ」ポイ

???「それ、気のせいじゃないですよ」

勇者B「誰だ!!」

???「誰だとは失礼な。見知った顔じゃありませんか」

勇者C「これは…」

勇者一堂「スライム!!」

スライム「フフフ…」

今日はここまでになります。
明日もまた書きます。
よろしくお願いします。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/17(土) 07:49:19.66 ID:nPb6kffIO<> 安定してつまんないな

早く依頼してくれよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)<>sage<>2012/11/17(土) 08:16:44.99 ID:6axyJnFeo<> 乙でした <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/18(日) 23:29:04.05 ID:U2Zew52H0<> もう少しだけ書かせてください。
よろしくお願いします。

勇者D「なんだ..ただのスライムじゃないか」

スライム「ただの、とは失礼です」ニヤニヤ

勇者B「でも別に銀色でも、溶けてもないのだ」

勇者C「経験値1くらいの…ただのスライム」

スライム「見た目ではなく、中身のもんd勇者A「チェストォオオ!!」ズバッ

勇者D「お前何斬ってんだ!!」

勇者A「見えた魔物は倒す性分でな」

勇者D「なんか今大事なこと言いそうな感じだったじゃないか」

勇者A「ああ、だからその隙をついた」ドヤ

勇者B「自慢できることではないのだ」 <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/18(日) 23:31:15.16 ID:U2Zew52H0<> スライム「おおっと、ビックリしましたね」ニヤニヤ

勇者A「何!?」

スライム「別に驚かないでください。スライムなんて歩けばいくらでも湧いて、どこにでもいるんですから」ニヤニヤ

勇者D「まあ、ほんとウザいほどいるからな」

スライム「さて、話が途中になりましたが、皆様は勇者ですよね」ニヤニヤ

勇者C「なぜ聞き方が…確認」

スライム「ここで彷徨いているのは、勇者と半端なモンスターしか基本いませんから」ニヤニヤ

勇者B「お前何か知っているなー」

スライム「ええ、少なくとも皆様の疑問を解決する程度には」ニヤニヤ

勇者A「なら、ここは一体どこなんだ」

スライム「ここですか。ここはいわば『冒険の果て』です」ニヤニヤ <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/18(日) 23:34:35.67 ID:U2Zew52H0<> 勇者D「どういうことだ?」

スライム「皆様は少なくとも勇者として幾多の困難と試練を乗り越え、果敢に魔物へと挑み、目標の魔王を打ち破り、世界を平和にもたらしたはずです」ニヤニヤ

勇者B「そうなのだ。勇者なら当然のことなのだ」

スライム「ここはその『先』です。冒険が終わり勇者としての役目を終えた者達の集まる『果て』、『勇者の墓場』とでも言い表せますが」ニヤニヤ

勇者D「墓場だと!?」 <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/18(日) 23:36:54.83 ID:U2Zew52H0<> スライム「そうです。皆様は勇者とての役目を終えたんですよ? 世界を守り、いばらの道を生き抜いた者達なのです。そんな者を人はどう思いますか?」ニヤニヤ

勇者A「そんなの崇め讃えるに決まっているだろう」フンッ

スライム「そうです。ですが、皆様の力は裏を返せば世界を壊すことも可能なのですよ。魔王を倒した以上、魔王以上の力を持っているのですから。そんな人間をよく思わないモノ達もいます」ニヤニヤ

勇者D「ど、どういう意味だ」

スライム「人間が勇者を畏怖するのですよ」ニヤニヤ

勇者B「そ、そんなことないのだ!!」

スライム「魔王を倒してしまった以上、魔王以上の脅威に見えてしまった心ない人間が、皆様のための牢獄を作ったのです」ニヤニヤ

勇者C「そんなこと…あるはずない」

スライム「ならば、皆さんはどうしてここにいるのですか?」

勇者D「そ、それは…」

勇者A「フンッ、くだらんな」 <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/18(日) 23:52:59.17 ID:U2Zew52H0<> スライム「どうしてですか? これは真実ですよ」ニヤニヤ

勇者A「スライム風情の世迷い言を真に受けるものか。私は勇者だぞ」

スライム「ならば、そこいらにある装備はなんでしょうかね」ニヤニヤ

勇者A「…ッ」

スライム「もうお気づきのはずです。そう、これらの装備は全て勇者の物。数々の勇者がここに放り込まれ、その命を絶たれたのです」ニヤニヤ

スライム「勇者A様がお手に取った唯一無二の竜剣。おそらくですが、勇者であったお父上様のものですね」ニヤニヤ

勇者A「…ああ、そうだ」

勇者D「なんだと!?」

勇者A「父は失踪してものとばかり思っていたが、まさか、まさか、こんなところで…」

スライム「勇者とは呪われた存在なのです。勇者となってしまったものの末路は、誰よりも残酷で何よりも苦痛を味わうのです。ゆえに、勇気ある者にしか務まらないのです」ニヤニヤ <> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/18(日) 23:55:50.67 ID:U2Zew52H0<>
勇者B「そ。それじゃあ、わ、私たちもここで死んでしまうのか!!?」

スライム「普通はそうです。が、私は1つ皆様に提案があります」

勇者B「提案?」

スライム「私もできることなら、ここから出て行きたいんですよ。ですが、所詮非力なスライムごときの力では、ここで勇者の死ぬ様を見るのが一杯一杯です」

勇者D「悪趣味だな…」

スライム「そこで、私と一緒に元の世界へ戻りませんか」

勇者A「方法はちゃんとあるんだろうな」

スライム「もちろんです。この場所を作った主を消せばいいのですから」勇者B「そ。それじゃあ、わ、私たちもここで死んでしまうのか!!?」

スライム「普通はそうです。が、私は1つ皆様に提案があります」

勇者B「提案?」

スライム「私もできることなら、ここから出て行きたいんですよ。ですが、所詮非力なスライムごときの力では、ここで勇者の死ぬ様を見るのが一杯一杯です」ニヤニヤ

勇者D「悪趣味だな…」

スライム「そこで、私と一緒に元の世界へ戻りませんか」

勇者A「方法はちゃんとあるんだろうな」

スライム「もちろんです。この場所を作った主を消せばいいのですから」ニヤニヤ

勇者C「それって…」

スライム「はい。言葉通り‘消す’のです」ニヤニヤニヤニヤ


<> 名無し@永久欠番zip<>saga<>2012/11/19(月) 00:20:28.88 ID:6d2XMZm70<> 勇者B「そ。それじゃあ、わ、私たちもこのまま死んでしまうのか!!?」

スライム「普通はそうです。が、私は1つ皆様に提案があります」

勇者B「提案?」

スライム「私もできることなら、ここから出て行きたいんですよ。ですが、所詮非力なスライムごときの力では、ここで勇者の死ぬ様を見るのが一杯一杯です」

勇者D「悪趣味だな…」

スライム「そこで、私と一緒に元の世界へ戻りませんか」

勇者A「方法はちゃんとあるんだろうな」

スライム「もちろんです。この場所を作った主を消せばいいのですから」ニヤニヤ

勇者C「それって…」

スライム「はい。言葉通り消すのです」ニヤニヤ

今日はいったんここで。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)<>sage<>2012/11/19(月) 06:44:43.55 ID:J4Ic0sUGo<> 乙でした <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道)<>sage<>2012/11/19(月) 11:45:57.02 ID:aZXjg7rFo<> 乙
続き楽しみにしてるよ <>