百合注意<><>2012/11/26(月) 22:51:46.25 ID:P3Ajxwmq0<>コンコン、コンコン
従者「失礼します、ご主人様」
ガチャッ
主人「……」
従者「お目覚めになっていたのですね」
主人「……ええ」
従者「朝食です」
主人「……」
従者「残さずお召し上がりください」
主人「こんなには、いらないわ」
従者「お召し上がりください」
主人「……」
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<>従者「笑ってください、ご主人様」
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<><>2012/11/26(月) 22:56:37.33 ID:P3Ajxwmq0<> 従者「(ご主人様はいつもこうだった)」
従者「(毎日ただぼんやりと部屋の窓から外を眺めるばかり)」
従者「(ただ、一日一日がすぎて行くのを待っているだけだ)」
従者「(私には、なにもできない)」
従者「(幼い頃からずっと、この屋敷に幽閉されてきたご主人様に付き従ってきた私には)」
主人「……」
従者「(なにも、できない)」 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方)<><>2012/11/26(月) 23:09:56.16 ID:P3Ajxwmq0<> ◆厨房
料理人「やあ。今朝はお嬢様は残さず全部食ってくれたかい?」
従者「いいえ。人参を残さず残してあります」
料理人「はっはっ、さすがお嬢様だなあ。隠しているつもりが匂いでバレるか」
庭師「まあ、あのお嬢様はなに考えてるかわからんけどねえ。食べるときはきちんと食べているじゃないか」
料理人「気まぐれなのさ、俺たちのお嬢様は」
従者「……」
庭師「少しは年頃の娘さんらしく振舞ってくれればいいんだけどねえ」
料理人「あれはあれで可愛らしいさ」
庭師「若い男の子でも連れてくれば」
従者「庭師。ところであなたはここでなにをしているんです」
料理人「庭師にも朝食は必要さ」
庭師「そうだよ、だからそんな怖い顔で睨まんでおくれよ」
従者「……」
庭師「はいはい、仕事にいきますってば。ごちそうさまね」
料理人「おう」
庭師「ああ、そうそう。若い男の子といえば」
従者「庭師」
庭師「明日、街まで降りると祭りがやっているようだよ。あたしがちょいといって見繕ってきてやろうか?」
従者「庭師!」
庭師「ああ、はいはい」
ガチャガチャ、バタン <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/11/26(月) 23:12:23.45 ID:dFSc+idSO<> 百合大歓迎 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2012/12/25(火) 06:00:26.25 ID:DH8JgDfIO<> まだか <>