VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/12/01(土) 18:26:13.85 ID:i0vhUiCL0<>・オリキャラ

・独自設定

・おりマギ組は多分あり、かずマギ組は無し

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1354353973
<>まどか「絶望の果てが魔女だなんて、わたしはそう思わない。」 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/12/01(土) 18:28:45.16 ID:i0vhUiCL0<> まどか「ほむらちゃん。 わたし、契約するよ。」


ほむら「まどか……」



結局、最後にはこうなってしまう。

あぁ、どうしてあいつに勝てないの。


まどかを殺そうとした美国織莉子たちを退け、

巴マミや佐倉杏子、そして千歳ゆまを引き入れ、

万全の態勢でワルプルギスの夜に挑んだ筈なのに。


4人でも敵わなかった。 これ以上、どう手を打てばいいの?

……何度やっても、結末を変える事が出来ない。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/12/01(土) 18:31:57.71 ID:i0vhUiCL0<> まどか「――あの時、学校を襲った魔法少女は」

    「魔女になってからも、最期まであの魔法少女を守ろうとしてた。」


ほむら「……呉キリカの事ね。」


まどか「それでね、思ったんだ。」

    「最後まで希望を捨てちゃダメなんだな、って。」


ほむら「……。」



私もここで諦める訳にはいかない。

今さら立ち止まる事なんて出来ない。


まどか。 この時間軸での貴女は一体、何を願って破滅を呼ぶのかしら。

……私には関係の無い事。 この時間軸も失敗に終わった。

私はまた時間を巻き戻し、貴女の願いも無駄になるでしょうね。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/12/01(土) 18:36:40.55 ID:i0vhUiCL0<> まどか「キュゥべえ。 わたしの願い、決まったよ。」



気付けば、まどかの傍にはあいつが居た。

拳銃で撃つ気も起きない。 今そんな事をしても無意味だから。



QB「……君ほどの素質ならば、どんな願いだろうと容易く叶えられるだろう。」

   「鹿目まどか。 君はどんな祈りでその魂を輝かせるんだい?」



祈りの内容によっては、契約した直後に魔女化する可能性もある。

そうなってしまうと私の身も危ない……そろそろ潮時か。


さよなら、まどか。

次こそは救ってみせるから―― <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/12/01(土) 18:39:47.48 ID:i0vhUiCL0<> ほむら「……。」



この天井を見るのは何度目だったかしら。

一時期は数えていたけど……そんな事はどうでもいいわね。


髪留めを解き、ソウルジェムを眉間に当てて視力を矯正する。

まずは武器の調達をしなければ。


私は魔法少女へと変身し、病院を後にした―― <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/12/01(土) 18:50:30.57 ID:i0vhUiCL0<> ***


     「まいったね。 魔法少女のシステムが書き換えられるなんて、前代未聞の出来事だよ。」

     「これではエネルギーの回収効率も落ちてしまう。 困ったものだね。」



このような事が可能なのは魔法少女の祈りだけだろう。

しかし、それほどの素質を持つ者は現代では確認されていない。

となると別次元からの干渉が原因とも考えられる。 全く、イレギュラーな事だ。


     「システムの改変と、"魔獣"の出現。 この項については不明瞭な点が多すぎる。」

     「だから今一度、君の力を貸してもらえると、僕としては有り難いんだけどな。」


    「                  。」


     「……、そうかい。」

     「なら、君に任せよう。 手筈は僕たちで整えておくよ。」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/12/01(土) 18:54:27.23 ID:i0vhUiCL0<> 投下終了


この後の展開はスレタイから予想付くよね <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空)<>sage<>2012/12/01(土) 18:57:33.33 ID:fKfV9PGbo<> ひとまず乙

」の前は。要らんよ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)<>sage<>2012/12/01(土) 18:59:56.26 ID:6T/vXSFQo<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/01(土) 23:00:08.19 ID:uU8tMJoco<> びみょう <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/04(火) 15:57:39.79 ID:YdpSDVcL0<> まだどうなるかなんて分からないねぇ。着地点はいくらか分岐しそうだし <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/12/09(日) 16:40:40.78 ID:Iy9pO3f10<> ***


あらゆる兵器を盾の中に詰め込み、グリーフシードの収集へと向かう。



ほむら(おかしいわ。 この辺りで魔女の結界が発生する筈なのに)

    (ここは奴に問い詰めたほうが良さそうね)


    「出て来なさい。 インキュベーター」



ソウルジェムを持つ私の事は当然マークされているだろう。

だから奴は呼べば出てくる。



QB「ふむ。 おかしいな、君のような少女と契約した記憶は――」



首を掴み、拳銃を頭に突きつけた。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/12/09(日) 16:43:06.83 ID:Iy9pO3f10<> QB「随分と手荒なことをするね」


ほむら「数を減らされるのは困るのでしょう?」


QB「……そこまで知っているのかい。 どうやら君"も"相当な異分子のようだ」


ほむら「どういう事かしら。」


QB「そのままの意味さ。 魔女という存在そのものが変質してしまった」

   「その改変により、呪いを生む物として置き換えられたのが」



街並みは砕け散り、広い砂漠の景色が辺りに広がる。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/12/09(日) 16:44:03.35 ID:Iy9pO3f10<> ほむら「結界……!? くっ!」

QB「きゅいっ――」



掴んでいたインキュベーターを投げ捨てて時間を止める。

うっかり掴んだまま停止すると、私の魔法がバレてしまうから。



ほむら(魔女の反応とは違う……? 使い魔なの?)



生憎、状況が解るであろう宇宙生物は空中で固まってしまっている。

それなら、今やるべき事は―― <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/12/09(日) 16:46:16.35 ID:Iy9pO3f10<> ―――


魔獣の結界に取り込まれてしまったようだ。

にしても、いきなり投げるなんて酷いじゃないか。


あの魔法少女は素質自体あまり高くは無いようだけど、

戦いには随分と慣れているようだね。



ほむら「消えなさい――ッ!」



魔獣が殲滅された事によって結界が消滅していく。

ベテランのマミでもこれほどの早さで魔獣を狩る事は出来ないだろう。

僕はまだ着地も出来てないんだけどなぁ。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/12/09(日) 16:47:51.41 ID:Iy9pO3f10<> ここ数日で採集したデータによると、魔獣はかつての使い魔よりも強い存在だ。

その魔獣を短時間で6体、しかも同時に彼女は倒した。

しかし今の爆発を見る限りでは、先ほどの攻撃は現代兵器による物だろう。

となると――



QB「君の魔法は時間停止かい?」


ほむら「……。」



質問しただけなのに、どうしてこの少女は僕を睨み付けてくるのだろうか。

わけがわからないよ。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2012/12/09(日) 16:50:32.06 ID:Iy9pO3f10<> 投下終了


所々で日本語がおかしくなる
あと「だから」とか「しかし」とか「だろう」とかをいっぱい使っちゃう

悪い癖だわ… <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/09(日) 17:37:29.55 ID:sVl+qzCIo<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/09(日) 17:38:21.52 ID:euZXNa6ho<> まどかはでもでもだってちゃんだからそれはまどかに感情移入できてるってことなんじゃないかな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/09(日) 22:38:24.97 ID:ptQZoz+oo<> 乙乙! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2012/12/14(金) 22:04:29.99 ID:CPY0yTLu0<> 先輩乙です!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/09(水) 22:26:45.35 ID:VUMQUPtJ0<> 不気味なほどに白い"なにか"は爆散し、結界は崩壊する。

左右にビルが立ち並ぶ薄暗い空間に、私とインキュベーターは引き戻された。

そして舗装された地面に落ちている、黒いサイコロのような粒。


またしても疑問が増えた。 この世界には、未知の要素がかなり多いらしい。

コイツから色々と聞き出しておかないと――



QB「君の魔法は時間停止かい?」


ほむら(なんでバレてるのよっ!?) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/09(水) 22:28:14.48 ID:VUMQUPtJ0<> せっかく隠し通すつもりでいたのに、こんなに早い段階で私の能力が見破られるなんて。

……まぁ、時間遡行について知られていなければ大した問題では無い。

だけど腹が立ったから一睨みしておくわ。 それで殺したい衝動を鎮めましょう。



ほむら「……。」


QB「……うん?」



コイツ、「どうして睨むんだい? わけがわからないよ」とでも言いたそうな顔をしている。

ああ、なんかもう余計にイラっときてしまったわ。

素でソウルジェムを濁らせに掛かっているのかしら? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/09(水) 22:31:22.26 ID:VUMQUPtJ0<> って、そんな事は今はどうでもいいのよ。

問題なのは――



QB「魔獣の事について気になっているようだね」



『魔獣』。 聞き慣れない言葉が出てきた。

それが、先ほど相手にしていたモノの名称らしい。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/09(水) 22:34:52.65 ID:VUMQUPtJ0<> QB「魔獣については、僕もまだ詳しい事が解っていないんだ。 ごく最近に出現し始めた存在だからね。」



となると、私が時間を巻き戻す数日前になるのだろうか?

コイツですら知らないという事は、つまりそういうことなのだろう。



QB「はっきりと言えるのは、莫大な力によって世界が改変されたという事。」

   「その改変により――『魔女は"呪い"から開放され、そして"魂"が宿った』。」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/09(水) 22:36:34.34 ID:VUMQUPtJ0<> そんな、まさか。

世界を変えて、魔女に魂を宿らせる……?

そんな事が出来る人物なんて――



     在た。


恐らく、彼女でないと成し得ない願いだろう。



まどか。

この世界こそが、貴女の祈りなの?

貴女は一体、何を願った……? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/09(水) 22:37:54.58 ID:VUMQUPtJ0<> QB「そしてこれは、あくまで僕の予想に過ぎないんだけど……」

   「『"世界の歪み"を正す為に魔獣が現れた』のではないかと僕は仮定しているよ。」


ほむら「世界の歪み?」


QB「それが何なのかは、僕も具体的には解らない。 ただ、世界はプラスマイナスがゼロの状態を維持しようとする。」

   「恐らくは魔女が持っていたはずの"呪い"が世界の改変によって行き場を失い、"魔獣"という容で具現したんじゃないかな。」

   「その証拠として、魔獣は魔女の性質を少なからず持ち合わせているんだ。」

   「結界を作って身を潜める事もあれば、ソウルジェムの穢れを浄化できる粒を落とす事もある。 そうでない時だってあるけどね。」


ほむら「……」



試しに落ちていた黒い粒を拾って、ソウルジェムに当て行う。

グリーフシードの程ではないが、確かに少しだけソウルジェムが輝きを取り戻した。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/09(水) 22:39:56.52 ID:VUMQUPtJ0<> ほむら「つまり魔獣は、魔女に代わる魔法少女の敵であり、呪いの塊のようなモノなのね?」


QB「まあ、大雑把に言えばそんな所だろう。」


ほむら「……随分と丁寧に教えてくれるのね、お前らしくない。」


QB「君は相当なイレギュラーだけど、今はそれ以上の脅威がこの世に現れ始めているんだ。」

   「魔法少女の素質を持った者まで魔獣の犠牲になるのは、僕達にとっても困る事だからね。」



ああ、そういう事か。

コイツ等が"そういう奴"だという事を忘れていたわ。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/01/09(水) 22:42:32.43 ID:VUMQUPtJ0<> 投下終了


ここ最近忙しいうえ、なかなか書き溜めが捗らない
月1ペースで投下してたら完結まで数年は掛かりそうだ

もっとペース上げないとなぁ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/01/09(水) 22:48:29.87 ID:B45JAEMvo<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage saga<>2013/01/12(土) 14:39:05.51 ID:Ez1O64Aw0<> ペースが上がる見込みがないなら自分のブログでも開設して
そこでやったほうがいい。

サーバーにも面倒かけるし、数年掛かるとか言ったら大体の人間はこのスレを切るぞ。
保守いらないし一人でできる板だから問題はないが、筆者としてのモチベが無くなりエタるからブログでやってほしい。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/01/13(日) 12:00:10.58 ID:KOrWn/KRo<> 乙乙! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/01/25(金) 17:02:54.04 ID:Tizh+Ok70<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/01/25(金) 17:04:47.36 ID:Tizh+Ok70<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/02/09(土) 02:06:27.13 ID:nO8QMBzo0<> おそらく今日中には投下できるはず…

話が全然進行しないなぁ
1日目が終わる気配がしない

次回はやっとこさ"魔女"の登場となる予定 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/09(土) 08:19:55.33 ID:nO8QMBzo0<> ***



ほむら「……。」


魔獣「」   「」   「」   「」   「」



爆炎と共に、いくつもの白いシルエットが霞へと消えていく。

結界の中に映る灼熱の砂漠は鏡を砕いたかのように崩れ落ち、夜の闇が私を包み込んでいた。



ほむら(魔女と比べると手緩いけど……やはり数が多い以上、油断ならないわ。)

ほむら(しかも一晩の内になら際限無く湧き出てくる。 休んでいる暇は無さそうね。)



別のポイントを探ってみましょう。

正直な話、魔獣が出てくる場所についてはまるで予測がついていない。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/09(土) 08:29:42.68 ID:nO8QMBzo0<> 私はあまり魔力探知をするのが得意ではないが、魔女と使い魔の違いくらいは判別できる。

しかし魔女の性質を受け継いでいる魔獣の気配は、ほとんど魔女のソレと同じらしい。


探知を全くと言っていいほど行わず、時間を繰り返す事によって魔女の場所を覚えて狩っていた私に、

ソウルジェムによる魔女と魔獣の反応の違いを見極めるような事は出来なかった。



ほむら(既に30体は狩ったけど、出てくる場所が未だによく分からないわ。)

ほむら(こうなるなら、巴さんに魔力の探し方をもっと教わっておけば良かった……)



だって時間が巻き戻せるなら、こうやって探さなくても魔女が出てくる場所なんて大体は把握できるもの。

何よ、魔獣って……こんなイレギュラーな事態、初めて経験するのだから分かる訳ないじゃない。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/09(土) 08:34:23.88 ID:nO8QMBzo0<> そうなれば消去法よ。


『今まで魔女が現れなかったポイントでジェムが反応すれば魔獣が居る』……はずだったのだけど、

日頃から魔力探知を使っていない私には、魔力を感じる正確なポイントも判らなかった。

なんだかんだで私は、



ほむら(……?)



迷っていた。


いや、道に迷っていたという訳ではなく……

魔獣の結界が張られているであろう場所を見失っていた。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/09(土) 08:36:55.01 ID:nO8QMBzo0<> むしろ、ここは記憶によく残っている。

忘れもしない場所だった。



ほむら(懐かしいわね、ここは……)


      「〜♪」


ほむら(? 橋の下に誰かが…… っ!!)



此処は、私が"魔法少女"という存在に初めて触れた場所であり――



ほむら(魔獣の結界! くっ、一体何処から来るの……!)


魔獣「 ||− | −||/|− −|−−/−−− ||−−|| 」


ほむら(上から!? そんな、対応できない――)



――私が"魔女"に魅入られた場所だった。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/09(土) 08:44:11.82 ID:nO8QMBzo0<> 投下終了


月1ペースはちょっと遅すぎるよなぁ

今週中に続きを投下する予定


使うはずだった文を入れ忘れてしまったが、

特に今後の話に影響する事もないのでここに書いてみたり




そういえば、私は未だに"魂が宿った魔女"と遭遇していない。

どういうモノになっているのか、皆目見当が付かないけれど……。


まずは一度この目で確かめておきたい。

一体どこに行けば会えるのだろう? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2013/02/09(土) 19:29:52.41 ID:jWoWNFqQ0<> 乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/11(月) 02:01:13.65 ID:DIMitBB70<> 橋の下に、怪しげな人影が見えた。

……あんな所で何をしているの?

自分の目でそれを確認しようと思い、近付こうとしたその時。

私は一瞬の内に、魔獣の結界の中へと引きずり込まれていた。


しまったわ……!

今の私はまるで無防備、並の人間よりもひ弱だ。

すかさず手にしていたソウルジェムに念を込めて、魔法少女に変身する。


周りの状況を確認する為に、一度時間を止めなければ……

そう思い、盾を起動させようと右手を伸ばした。

――その瞬間。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/11(月) 02:02:27.03 ID:DIMitBB70<> 頭上から聞こえてきたのは、"ざざ・ざ・ざりざり"といった感じの、

テレビの砂嵐によく似た……いや、それよりも更に酷い、とても不快な雑音。


まるで音によって身体を蝕むかの如く、そのノイズは私の思考を阻害する。

雑音の原因を突き止めるべく空へ目を向けると、そこには無数の白い影が居た。


その白い影の群れは、私に向かって無数の"光"を放ち―― <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/11(月) 02:04:12.09 ID:DIMitBB70<> ほむら「くっ、あぁぁ……!!」



迂闊だった、油断していた。

幸いにも左手にあるソウルジェムは無事だが、右腕の感覚は消えていて……

私の右肩から先は力なく垂れ下がり、真っ黒に焼け焦げていた。


腕を動かせなければ、時間を止める事が出来ない。

早く、早く体勢を立て直さないと、絶対にマズい!



魔獣「 −−− |−−/|− |−|/|| −||/|− 」


ほむら「――、っ」



ああ。

なんて私は情けないんだろう。

こんな時に、目を瞑ってしまうなんて。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/11(月) 02:08:47.43 ID:DIMitBB70<>       「ふう、なんとか間に合ったようですね。」


ほむら「えっ……?」


突如として私は、"見えない何か"に包まれていた。

魔獣の放った熱光線は、私の目前で弾かれて霧散する。



      「ええと、もしかしなくても貴女、その姿からして魔法少女でしょう?」

      「私が結界に取り込まれた貴女のことに気付いていなければ、今ごろ消し炭になっていましたよ。」


ほむら「っ、……?」


      「貴女の周囲に、魔法で作ったバリアを張らさせて頂きました。」

      「今しばらくは体を休めておくと良いですよ? その状態では、戦う事も儘ならないでしょうし。」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/11(月) 02:22:02.92 ID:DIMitBB70<> ……誰? 魔法少女?

いえ、これはひょっとして……



ほむら「……ありがとう、助かったわ。」

    「それで……貴女は一体、何者なの?」


      「――私は魔女。 芸術家の魔女、『Izabel』です。」


ほむら「貴女が、魔女……!?」

    「……色々と聞きたい事があるけれど、先にアイツ等をなんとかしないといけないわ。」

    「私はこの有様で……貴女は、魔法少女のように戦う事も出来るの?」


イザベル「ええ、もちろん。」



彼女こそ"魂が宿った魔女"――

見た目は人と何ら変わりが無い上に、魔法まで使えるなんて……!


これもまた、まどかの願いによる力なの? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/11(月) 02:24:00.33 ID:DIMitBB70<> 魔獣「 −|−/|| | |−|/−−− 」


イザベル「向こうも、私を標的に選んだようですね。」


ほむら「ぐっ……この音、耳がおかしくなりそう……」

    「とにかくッ、頼んだわよ!」



空高い場所で群れている魔獣が、訳の分からない叫び声を上げている。

そして一斉に、目の前に現れた少女に向かって"落ちて"きた。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/11(月) 02:26:24.52 ID:DIMitBB70<> イザベル「……さてと。 貴方達の相手は、この私です!」



彼女が"ソウルジェムによく似た何か"を掲げ、その身体が光に包まれる。

その"何か"は彼女の右手の甲へと吸い付くように一体化し、ブラウンの半楕円を描いたモノへと変わった。


グレーのポケットが腰周りに2つ備え付けられている、焦げ茶色をしたスモックのような衣装。

ふわりとした鳶色の髪の上から黒いリボンの付いた灰色のベレー帽を被り、右手でソレを押さえている。

左手にはファンシーなデザインの大きい絵筆が握られており、その筆先は虹色の輝きに濡れていた。



イザベル「芸術家の魔女が実力、見せてあげましょう――!!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/11(月) 02:29:10.99 ID:DIMitBB70<> 投下終了


やっと最初の魔女ことイザベルちゃんの登場

画家のイメージは外せないよなー


衣装の表現が難し過ぎてヤバい

地の文は苦手なんだわマジで <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/02/11(月) 02:32:13.21 ID:adrd5PaDO<> S V N <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/03/18(月) 13:43:51.14 ID:cTAXnIwO0<> しばらくは更新できない環境になってしまった
すまぬ、今は保守だけさせてもらう <>