VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/27(水) 23:13:08.03 ID:TcVEJuB30<>
スレタイの通り、>>2と>>3の書き込んだお題をテーマに即興でSSを書きます。
一応、キャラ名とお題にすらなっていないような言葉の場合は再安価させて頂きます。

よろしくお願いいたします。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1361974387
<>>>2と>>3のお題で即興SS VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/02/27(水) 23:14:33.56 ID:vHHUIKIoo<> モータースポーツ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/02/27(水) 23:14:57.05 ID:2J1Ir2AYo<> 茶道 <> 1<>saga<>2013/02/27(水) 23:16:13.52 ID:TcVEJuB30<>
では、『モータースポーツ』と『茶道』で書かせて頂きます。
話を練ってきますので、少々お待ちください。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/02/27(水) 23:19:28.13 ID:Eg8ILVdJo<> 期待 <> 1<>saga<>2013/02/27(水) 23:32:31.01 ID:TcVEJuB30<>
遅くなりました。
そろそろ、書いていきます。

どうなるか分かりませんが、生暖かい眼でどうぞ、よろしくお願いいたします。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/02/27(水) 23:32:54.77 ID:vHHUIKIoo<> 待ってた <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/27(水) 23:41:49.72 ID:TcVEJuB30<>
新しいエンジンを使った空を飛ぶ、モーターレース。
30年ほど前から流行り出していた。

突如現れた、世界を一変させる超低燃費なおかつ、高速で空を飛べるエンジン、『ホバーエンジン』
200kmを超えるスピードと激しい機体のぶつかり合う、そのスポーツは瞬く間に世界に広まって行った。

これは、そんな世界で最も有名なレースがホバーレースになった世界での話。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/27(水) 23:49:21.97 ID:TcVEJuB30<>
男「おはようございまーす」

ドアを開けながら、ロッカールームへと入る。
部屋の中にはすでに、コーチと今日、共に戦う友達が立っていた。

女「あー、おはよー!」

コーチ「……時間ギリギリじゃないか、初の大会なんだ。もっと早めにこんか!」

友人である女は挨拶を返してくれるものの、コーチは時間ぎりぎりの男の登場に苦言を呈した。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/27(水) 23:55:35.82 ID:TcVEJuB30<>
男「いやー、昨日眠れなかったんすよ。それで、ついつい眠くて……」

言い訳……というよりは、素直な気持ちだった。
初めて出場する本格的大会、緊張があるのも無理はない。

女「大丈夫大丈夫!そんな、滅多に事故なんて起こらないってー」

しかし、無責任な言葉を女は返す。
このホバーレースは200kmをも超えるスピードが出るゆえ、過去30年間で死人すらも出ている競技。
大丈夫だろう、といった軽い気持ちで参加すれば命すらも危うい。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 00:01:14.25 ID:86ApbFLC0<>
コーチ「お前は少しくらい緊張感を持たんか!たかが一年生き残れただけで、大丈夫などという甘い競技ではないからな」

相変わらずの大声でその態度をたしなめる。
そして、再び男へと視線を向けて話し出す。

コーチ「……緊張するのは分かるが、あまり硬くなりすぎるなよ。相手に何をされるか、分からんからな」

このモーターレースは機体のぶつけ合いだけならば、例えそれが故意であっても違反にならないのだ。
それも合間って、世界一危険なスポーツだとも言われている。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 00:08:18.57 ID:86ApbFLC0<>
女「じゃあ、適度に緊張して、適度に脱力していこー!」

男「……はぉ、気楽でいいな、ほんと」

これが、一年分の余裕というものか。
それとも、同期でいち早く選手となったがゆえの余裕なのか。

男(……ただの性格だな)

しかし、そんなものではなく、男はこの女がただの楽観主義だと知っている。

コーチ「あぁ……もう何でもいい、女も男もさっさと着替えて控え室にくるんだぞ!」

そんな2人の様子をみて諦めたようにドアを開けコーチはロッカールームを出て行った。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 00:16:58.86 ID:86ApbFLC0<>
女「よーし、じゃあ早く着替えて行こう!」

男「あーそうだな……」

このモータースポーツで使う、ユニフォーム。
それはもはや、防具と言っていいものだった。

軽さや、動きやすさよりも、このスポーツのあまりの危険さから身を守るために開発された。
しかし、これがまた真夏になると物凄く蒸れ、防具の重さもありこの服との戦いも、一つの大きな関門だった。

男「全く、これを着るのが毎回憂鬱で仕方ないよ」

そんな文句を言いつつ、一つ一つ防具をつけていく。
一緒に同じ行動をとる女がそれに答えた。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 00:24:01.79 ID:86ApbFLC0<>
女「でも、これでも夏場着るよりは全然ましだからねー……」

男「……あぁ、憂鬱だ」

男も大会に出てないからと言って、防具を着けたことがないわけではない。
練習中は滅多なことがない限り、事故など起こり得ないが慣れるため、と毎回防具を着せられていた。

女「憂鬱だけど、勝てば嬉しいから大丈夫だよ!」

そんなことを言う女。

男「女は才能あるから、一年目から勝てるだけだろ。俺はどうなるか分からないよ」

そんな、明るい表情の女とは対象に男は弱気なことを言う。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 00:33:19.26 ID:86ApbFLC0<>
女の強さの秘訣はこの何も考えて無いんじゃないか、とも思える精神力の力も大きかった。
危険なプレーにも、自ら進んで突っ込んで行き、その危険なプレー中にも冷静にレースを進められる。
それが、この女の強さの秘訣。

男「勝てる気しないわ……」

普通の精神の人間ならば、命がかかるレースともなれば誰でも不安になるものだ。

女「え、だめだって!うちのチームが三連覇できなくなるよー」

そんな弱気な発言をする相方に女はそう言った。
ホバーレースには、個人のタイトル以外にも、一年間のペア成績にともなった賞が毎年授与される。
そして、先程のコーチの持ったペアは一昨年、去年と続けてその賞を掴み取っていた。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 00:38:21.41 ID:86ApbFLC0<>
女「もっと気楽に行ってほんとに大丈夫だよ!」

そうそう事故なんて起きないから、と女は続ける。
事実、最近は防具の改善あったり、ルールの改善があったりと怪我人や死者は減少傾向にある。

男「はぁ……わかった、頑張るよ」

しかし、男は全く分かっていないような、暗い表情でそう答えた。

女「むー、私先いってるからね!」

そんな男の様子を見て、防具をつけ終わった女は部屋から出て行く。
1人、ロッカールームに取り残される男。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 00:47:51.93 ID:86ApbFLC0<>
男「はぁ……」

怖いものは怖い。
いくら練習しようと、本番のような緊張感も怖さも相手もいない。

防具をつけ終わり、ロッカールームに1人。
先程よりもさらにまして、男の背中に不安が重く、のしかかる。

男「……行くか」

そんな状況が嫌になり、座っていた椅子から立ち上がり、扉を開け廊下へとでた。
すると、こちらに向かって歩いてきていた場所に似合わず着物を着た女性が話しかけてきた。

着物女「あ、男さんですか?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 00:57:38.67 ID:86ApbFLC0<>
男「……?そうですけど、どなた様ですか?」

しかし、その着物の女に見覚えはない。

着物女「名乗るほどの身でもないです。それより、期待してますよ!今日のレース!」

女は名前も答えず、知り合いかのような笑顔で応援のメッセージを男へ向けた。

男「え、ええ、頑張りますね」

そんな様子に戸惑いつつも、答える。
それを聞いた着物の女は満足そうな顔を男に向け、一礼してからその場を去って行った。



男「……誰だあれ?」

その場で数十秒悩むも、結局何者かはわからないままだった。

ーーーーーーーーーーーーー
<> そっきょー ◆4jzar1HOtI<>saga<>2013/02/28(木) 01:00:19.18 ID:86ApbFLC0<>
というわけで、今日は早いですがここまでとさせて頂きます。
設定だけ放り込んで終わった、といった感じですね。
時間も考えず、スレ立てしてなんとも申し訳ない……。

次回からも即興ですが書いて行くので、よかったらお付き合い下さい。
ありがとうございました。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/02/28(木) 01:10:19.42 ID:v3/ZUREXo<> 乙ー <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/02/28(木) 01:10:43.96 ID:dqoNK8Zeo<> お! もう来てたのか!
今回は安価すんなりでしたね〜

このレースはF-ZEROかwipEoutみたいなものかな? <> そっきょー
◆4jzar1HOtI<>saga<>2013/02/28(木) 01:14:59.29 ID:86ApbFLC0<>
>>21
F-ZEROもほんとに少ししか知らないのですが、近いものと考えて頂いて大丈夫だと思います。

とにかく危険なレース!
簡単に言えばそんなイメージです。
<> そっきょー
◆4jzar1HOtI<>saga<>2013/02/28(木) 19:27:20.13 ID:gFzkP6MV0<>
19:40ぐらいに再開させて頂きます。
今日で完結はしないとは思いますが、お付き合いしていただける方はよろしくお願いします。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 19:42:31.41 ID:gFzkP6MV0<>
ーーーーーーーーーー

コーチ「……以上だ、後は任せたぞ!」

控室の中、前日から既に立てていた作戦の確認がし終わる。
ホバーレースでは予定通り、なんてことは滅多にあることではないが、勝利までのシナリオ。
それはしっかりと見えていた方がいいに決まっている。

女「よーし、久しぶりだし、絶対勝つよ!」

男「は、はい……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 19:45:58.13 ID:gFzkP6MV0<>
勢いのある女の返事の後、小さな声が続く。
緊張は未だ、ほぐれることはない。
それを見兼ねたコーチが口を開いた。

コーチ「そんな緊張するな。勝って欲しいとは思っているが、正直、そんな初戦から期待してないからな」

男「はい……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 19:50:54.81 ID:gFzkP6MV0<>
コーチ「ただ、勘違いするな。何も期待してないわけでもない、お前は今から伸びる要素がいくらでもある」

コーチの話は続く。

コーチ「今は怪我なく、経験をつむのが一番重要だからな!」

男「は、はい!」

男の言葉はつまりながらも、今度はしっかりとした声で部屋に響いた。
緊張は多少なりとも、ましなものになった。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 19:56:39.29 ID:gFzkP6MV0<>
後はレースを待つだけ……というところに扉が開く。

スタッフ「そろそろ、準備の方お願いします」

それはレースの合図。

女「コーチ、絶対勝ってくるから、待っててくださいね!」

コーチ「あぁ、事故だけには気をつけろよ!オペレートは任せとけ」

男「……」

臨戦体制。
とうとう、世界一危険とも呼ばれるスポーツ。
ホバーレースの始まりが告げられた。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 20:01:44.42 ID:gFzkP6MV0<>
今年度参加するペアで優勝が有力なチームは4チーム。

まず、ミツダスポンサーの昨年度3位の『レッグ』

Spot社スポンサーの一昨年の18位から去年5位と順位を大幅に上げた『アシスト』

去年、一昨年、二年連続の2位の『ミル』
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 20:08:02.79 ID:gFzkP6MV0<>
そして、一昨年と昨年度、二連覇中の男と女のペアである『ソス』

この内、ミル以外のチームが初戦へ参加することが決まっている。
毎年、混戦にはなるものの有力候補が優勝するのはもはや、既定路線。
その重圧を最も受けていたのが、『ソス』であった。

そして、この初戦。
まずリードをするのはどのチーム。
そして、誰なのか。

レース会場は人で埋め尽くされる。

ーーーーーーーーーー
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 20:14:03.35 ID:gFzkP6MV0<>
ーーーーーーーーーーー

レース用のホバー車は飛行機から羽をとった、ピストルの弾のような形をしている。
さらに、それ全体を車のバンパーのようなものがまわりを覆う。

男「ふー……」

多くの客からの大歓声。
『ソス』からの出場という重圧。
そして、始まるレース。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 20:21:46.72 ID:gFzkP6MV0<>
少し収まりかけた緊張は機体を目の前にすると、ぶり返した。

女「じゃあ、お立ち台で会おうね!」

しかし、そんな状況にも関わらず、女は緊張することなく笑顔で機体へと乗りこんで行く。

男「……よし」

その様子に背中を押され、どうにか機体へと乗り込む。
座席に座ると、スタッフがドアを閉めた。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 20:27:58.08 ID:gFzkP6MV0<>
機体の中はこれ以上ないほど狭い。
昔、人気だったモーターレースであるF1。
それと同じくらいの窮屈さ。

コーチ『あーあー、聞こえるか?』

耳の真横に設置されているスピーカーからコーチの声が響く。

コーチ『女……はともかく、男は本当に緊張しすぎるんじゃないぞ。落ち着いて、状況を判断しながらレースを展開させろよ!』
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 20:33:03.74 ID:gFzkP6MV0<>
男「はい」

女「わかってますよー!」

それぞれがそれぞれの反応でその声に返答する。
返事の後、2人はハンドルを握り、空へと浮かび上がった。

スタート位置には、既に機体が揃っていた。
一番前の場所、去年ペア1位の功績で勝ち取った位置。
その場所に女と共に止まる。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 20:38:49.53 ID:gFzkP6MV0<>
実況『さあ、始まりました!今年の国内レース第一大会!!』

実況の声が会場へと響き渡る。
観客達は歓声をあげ、とうとう始まるホバーレースのシーズンに熱狂している様子だった。

実況『今大会では去年一位のソスも参戦!では、レースを開始いたしましょう!』

空中に浮く、信号型ホバーのランプが一つ二つと点灯する。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 20:47:42.64 ID:gFzkP6MV0<>
コーチ『……怪我だけはするなよ』

男・女「はい!」

青いランプが点灯した。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 20:53:13.64 ID:gFzkP6MV0<>
飛び出したのは女、そして去年3位のレッグペア。
その後ろに出遅れた男がついて行く形となった。

男「くそっ!」

思わず悪態を着く。

コーチ『落ち着け、今始まったばかりだぞ!』

女『コーチ!レッグ二組は?』

コーチ『大丈夫だ、攻撃的なペアではない。序盤からはあってこないはずだ!』
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 20:59:17.61 ID:gFzkP6MV0<>
このホバーレース。
搭乗者の技術もそうだが、200km以上のスピードがでるためナビゲーターとのコミュニケーションも勝敗を大きく分ける原因のひとつだった。

コーチ『男!女を補助しろ、強引でもいいから、少しでも早く前に出て注意を向けさせろ!』

男『は、はい!』

コース案内の球体型ホバーが見えてくる。
最初のコーナー。
すでにスピードは200kmを超えている。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 21:06:09.48 ID:gFzkP6MV0<>
男(ここのコーナーはスピードを維持したまま、曲がれる……!)

重くのしかかる緊張感、極限の圧力がかかるなか、どうにか頭を巡らせ状況を判断する。

コーチ『レッグが緩めたぞ!!』

コーチが叫ぶ。
レッグペアの片方がコーナーでブレーキを踏んでいた。

女「男!突っ込んで!」

男「この野郎……」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 21:12:21.24 ID:gFzkP6MV0<>
アクセルから足を離さずにコーナーへと突っ込んだ。

コーチ『ぶつかるぞ、安定させろ!』

激しい音と共にコーナーで男とレッグの機体がぶつかり合う。
女には後方のその展開が分からない。

女『状況は!?』
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 21:18:31.26 ID:gFzkP6MV0<>
コーチ『入れ替わりだ!!』

レッグのペアは男のタックルにより、順位を二つほど落とす。
この始まってそうそうの激しい展開に、物凄い盛り上がりを観客は見せていた。

男『よし!』

コーチ『まて!アシストが……』

慌てて飛んできた、コーチの声は最後まで男に届かない。
先程よりもさらに、激しい音を立て、今度は男の機体が吹き飛ばされていた。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 21:24:52.94 ID:gFzkP6MV0<>
女『だ、大丈夫!?』

コーチ『くそ、またあいつだ!』

機体を当ててきたのは、アシスト躍進の立役者である緑と黄色の機体に乗る人物。

男『く、くそ……』

事故にはならなかったものの、コースアウトにより大幅に順位が落ちて行った。
男の油断したことによる、完全なミス。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 21:33:02.61 ID:gFzkP6MV0<>
コーチ『落ち着け、コースに戻れ。女は当たり屋野郎にミラーでちゃんと注意を払っとけ!』

どうにか、機体を立て直しレースに復帰するも順位は16位の混戦区域。
抜け出すのは至難の技を要される。

女『そろそろスネークに差し掛かります!』

蛇上にうなるスネークと言われるカーブが見えてくる。
ここは多くの搭乗者にとって抜くポイント。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 21:42:43.85 ID:gFzkP6MV0<>
女『コースアウトギリギリまで、スピードをあげます!アシストとレッグの衝突を狙いますね!!』

そう言った女はアクセルを一気に踏み込む。
コースアウトも覚悟の上でのこの判断、レッグを突き放す。

そして、その後ミラーに映るのは強引に前に出ようとするアシストとそれを阻止するレッグ。

スネークへと差し掛かった。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 21:54:11.97 ID:gFzkP6MV0<>
コーチ『スネークはレッグが前
、後ろにアシスト!二機とも少しだが、衝突した』

コースアウトギリギリを走りながら、スネークの二つ目の曲がり角に辿り着く頃。
ミラーからは後方、二機の姿は映ることはなかった。

女『突き放しましたね!』

コーチ『よし!男はスネークは無難に超えろよ、混戦であそこはキツイからな』
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 22:00:22.69 ID:gFzkP6MV0<>
男『くっ……は、はい!』

前、三台は団子状態。
仕掛けるにはかなり、厳しい状況でカーブに差し掛かっていた。

コーチ『少し長めの直線、アクセル踏んでけ!』

後ろ二機を突き放した女には早くも、スネークを抜けた先の直線で余裕が出来ている。
観客の歓声が響き渡るなか、一気に抜けた。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 22:06:11.26 ID:fVW8BI1O0<>
男『直線、団子に突っ込みますか?』

後方、スネークの最後のカーブに差し掛かる男。

コーチ『いちいち聞くな!後方はいない、様子みてから突っ込め!!』

カーブを曲がりきり、少し長めの直線が見えてくる。
男はミラーで後方を覗き、迷わずアクセルを踏み込んだ。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 22:10:31.05 ID:fVW8BI1O0<>
コーチ『おい、よけろ!!』

コーチが叫んだ瞬間、前からブレーキをかけて、男との衝突を狙ってきたのはアシストの機体。

男『な、なんだ!?』

それを避けるも咄嗟のハンドル操作は大きくコースを外れていた。

ソスの転落を狙った、アシストの徹底攻撃。
男は順位をまた三つほど下げた。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 22:15:14.52 ID:fVW8BI1O0<>
女『どうしたの!?』

はるか前方を走る女。

コーチ『……アシストにやられた。また、順位が落ちたぞ』

女『もう、ちょっとはやる気出してよ!』

男『くっ、わるかったな!』

混戦に巻き込まれながら、順位は既に30位中の19位。
優勝を狙うペアがいるべき位置ではない。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 22:21:09.53 ID:fVW8BI1O0<>
コーチ『お前ら、自分のレースに集中しろ!!今年の初大会で何やってんだ』

2人が言い合ってるのを聞いて、コーチが言う。
しかし、女は独走を続けている。
集中しきれていないのは、男。

ペアでの優勝を狙うアシストの激しい洗礼を受ける形となっていた。
まだ、トラブルへの対処が未熟。
そうアシストサイドから考えられた上での集中攻撃。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 22:24:50.84 ID:fVW8BI1O0<>
長いコース、終わってみれば男は24位。
タックルへの対処が未熟なのに気づかれ、他の機体からも攻撃を受けた。

女は堂々の1位で初大会を飾る。
その後ろには2位アシスト、3位レッグ。
4位とんで、5位にもレッグが入賞した。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2013/02/28(木) 22:26:37.21 ID:fVW8BI1O0<>
30位中、24位。
優勝候補のペアの中、完全に補助に回ったアシストの1人を除いて唯一、入賞外。

男、初参戦の大会は苦々しい結果で幕を閉じた。

ーーーーーーーーーー <> そっきょー
◆4jzar1HOtI<>saga<>2013/02/28(木) 22:29:23.57 ID:fVW8BI1O0<>
ということで、今日の投稿はここまでとさせて頂きます。
長さ的にはゾンビ姫と同じくらいになるかな、と予想しています。

あまりよく知らないジャンルを、書いてるので、少し不安があるものの楽しんでいただければ幸いです。

ホバーレースについて、なにか質問があればストーリーに関係ない部分は答えさせて頂きます。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/02/28(木) 22:33:14.69 ID:dqoNK8Zeo<> 乙
これからなんだろうけど、茶道が空気状態ですな <> そっきょー
◆4jzar1HOtI<>saga<>2013/02/28(木) 22:36:59.61 ID:fVW8BI1O0<>
>>53
ほんとに茶道が空気で申し訳ない……。
次回あたりから絡んでくるので、それまでもう少しだけお待ちください。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/03/06(水) 17:28:26.03 ID:XipanbHKo<> 続きマダー? <>