VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/03/18(月) 00:37:45.01 ID:zwSfMTAXo<>男「木陰で寝ていたらいつの間にか花畑にいた」

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<>男「ここは?」 「あんたの夢の世界だよ」 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/03/18(月) 00:39:43.53 ID:zwSfMTAXo<> 男「なんで? 俺寝てたのに……あぁ、もしや…夢?」

 「正解でもあるし不正解でもあるね」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/03/18(月) 00:42:44.55 ID:zwSfMTAXo<> 男「な、なんだよお前」

 「僕がなんなのか、その質問に答えることはできない。僕には決定権がないからね。 この世界を決めるのは君の役目。 蝶が羽ばたくのか、それとも歩くのか、決めるのは君な訳だ。 僕に答えがある質問はひとつ 『ここはどこなのか』だけなんだよ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/03/18(月) 00:45:18.16 ID:zwSfMTAXo<> 男「こ、ここはどこだ。」

 「あんたの夢の世界だよ。王様」

男「王様ぁ?」

 「そ、絶対的支配者であり唯一の部外者」

男「これは、夢か?」

 「だからそうだって言ったじゃないか まぁ、君の夢が何なのか僕が知る由もないがね」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/03/18(月) 00:49:59.60 ID:zwSfMTAXo<> 男「というかお前はなんなんだ?」

 「僕? 僕は、ただの……なんだっけ? なんだと思う?」

男「見た目は猫っぽいけど」

猫「じゃあ、僕は今から猫っぽいなにかだよ。 さよなら、今までのなにかっぽい僕」

男「ちょっと待てよ。お前自分が何なのかわかってるんだろう?」

猫「さあね。 決めることができるのは僕じゃないからね。 支配者である王様に従うだけさ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/03/18(月) 00:56:19.06 ID:zwSfMTAXo<> 男「絶対的支配者って……自分のことぐらいわかるだろ?」

猫「もちろん! 僕は猫っぽいなにかだよ。よろしく、王様。」

男「取りあえず、喉が渇いたからなにか飲みたいんだが」

猫「ならば、そこにある青い花を摘めばいい。」

男「なんで?」

猫「さぁ?」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/03/18(月) 00:59:51.22 ID:zwSfMTAXo<> 男「まぁいいや 摘んでみよう」

猫「あー!だめだよ。ここの花は摘んだら駄目だし摘めないんだから」

男「なんで」

猫「君が選ばなかった夢だからだよ。 選ばれなかった夢は、小さく小さくなって、地面に埋まって花を咲かす。 その花がまた夢を生み出すんだから。」

男「あ、そうなんだ」

猫「あ、お客さんだ」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/03/18(月) 01:03:18.32 ID:zwSfMTAXo<> 男「お客?」

猫「そう お得意様。毎日来るVIPさ。見てみる?意味ないけど」

男「へぇーどれどれ……て俺じゃないか」

猫「何言ってるのさ?当たり前だろ?ここは君の夢だって言ったじゃないか」

男「いや、でも、俺ここにいるし。」

猫「そりゃそうさ、君は王様なんだから。でも彼は違うからね。お客様。とーっても大事なお客様」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2013/03/18(月) 01:07:50.02 ID:zwSfMTAXo<> 男「あれは俺なのか?」

猫「そだよ」

男「じゃあなんで俺はここにいる?」

猫「王様だから」

男「意味が分からん」

猫「あの君は、毎日夢を見ている君だよ。寝ている時にね。でもこの君は、夢の世界の君であって、夢を見ている君じゃないってこと。」

男「でも俺こんな夢見たことないぞ? 花畑にいる夢なんて」

猫「この君が見ている世界とあの君が見ている世界が同じとは限らないからねぇ あの君には、このキレーなお花畑がビル群の摩天楼に見えているのかもね。 とるすと…僕は犬かな?」 <>