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HTML化した人:dos
千夜「お友達キスをしましょう」
1 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/12(水) 22:21:25.63 ID:hTbY6lG/0
シャロ「……なによそれ」

千夜「お友達同士でするキスのことよ」

シャロ「それはなんとなくわかるけど……」

千夜「しましょ?」

シャロ「いや、なんでよ」

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2 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/12(水) 22:25:47.65 ID:hTbY6lG/0
千夜「も、もしかして、私とシャロちゃんはお友達じゃなかったの……?」ガーン

シャロ「友達っていうか、幼なじみだけどね」

千夜「私たちの間の友情は、とっくに錆び付いてしまっていたということなのね……」

シャロ(めんどくさい……)

シャロ「はいはい、分かったわよ。私と千夜は友達」

千夜「そうよね、良かった……。じゃあお友達キスをしましょう」

シャロ「だからなんでよ」
3 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/12(水) 22:31:00.01 ID:hTbY6lG/0
千夜「も、もしかして……」

シャロ「それはもういいから」

千夜「シャロちゃんはお友達キスしたくないの?」

シャロ「したいとかしたくないとか以前に、あんた突然すぎるのよ」

千夜「確かにそうね。急にキスしましょうとか言われても、戸惑っちゃうわよね」

シャロ「そういうこと」
4 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/12(水) 22:35:37.98 ID:hTbY6lG/0
千夜「そういえばシャロちゃん、最近学校の方はどう?」

シャロ「どうって……特に変わりはないけど」

千夜「お友達はできた?」

シャロ「まあ、割と……」

千夜「リゼちゃんって学校ではどんな感じなの?」

シャロ「どっ、どうしてそこでリゼ先輩の話が出てくるのよっ!」ガタッ

千夜「? 自然な流れだと思うけど」

シャロ「そっ、そうね」
5 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/12(水) 22:40:39.38 ID:hTbY6lG/0
千夜「ところでシャロちゃん、お友達キスをしましょう」

シャロ「またそこに戻るのね」

千夜「いきなりだと戸惑うって言われたから、ワンクッション置いてみたのよ」

シャロ「どっちにしても、今のはいきなりだったわよ」

千夜「そう……。じゃあもう一回やってみるわね」

シャロ「……」
6 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/12(水) 22:45:19.55 ID:hTbY6lG/0
千夜「えーっと。それなら、お互いに胸の内に秘めていることについて語らない?」

シャロ(これは……好きな人を暴露する流れ!)ゴクリ

千夜「この前とびきりの怪談を聞いたのよ!」

シャロ「……まあそうくるだろうとは思ってたわ」

千夜「『耳なしウサギ』っていう本当にあった話なんだけどー」

シャロ「やっ、やめて! 今ここで話さなくていいから!」

千夜「えー」
7 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]:2014/03/12(水) 22:47:33.59 ID:biefwdIAO
ごちうさか!
これは期待
8 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/12(水) 23:07:58.71 ID:hTbY6lG/0
シャロ「そういうのはココアとかに教えなさいよ」

千夜「ココアちゃんにはもう教えたわよ。『私絶対呪われた……』って言いながら机に突っ伏してたわ」

シャロ「その話絶対私にしないでよね」

千夜「ところで話は飛ぶんだけど、お友達キス」

シャロ「話飛びすぎよ」
9 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/12(水) 23:11:48.25 ID:hTbY6lG/0
千夜「怪談すらもダメなのね……。万策尽きたわ……」

シャロ「万策の数少なすぎるでしょ」

千夜「じゃあ仕方ないわね。これはやりたくはなかったんだけど……無理やり唇を奪うしか」ガバッ

シャロ「ちょっ、どうしてそうなるのよ!」

千夜「だってお友達キスしたいんだもの」

シャロ「ああもう!」
10 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/12(水) 23:16:14.09 ID:hTbY6lG/0
シャロ「だいたい、どうしていきなりそんな話してくるのよ」

千夜「お友達キス?」

シャロ「ええ」

千夜「最近ね、学校で流行ってるのよ」

シャロ「お友達キスが?」

千夜「うん。仲のいいお友達同士でキスするの」

シャロ「……唇に?」

千夜「そうよ。シャロちゃんの学校では流行ってない?」

シャロ「流行ってないわよ、そんなの」
11 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/12(水) 23:19:21.22 ID:hTbY6lG/0
千夜「本当に? シャロちゃんが知らないだけで、実は流行ってるのかもしれないわよ?」

シャロ「うっ、それは……」

千夜「まあ、私もつい最近までは知らなかったんだけど」

シャロ「誰に教わったのよ、それ」

シャロ(大体想像はつくけど)

千夜「ココアちゃん」

シャロ「だろうと思った」
12 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/12(水) 23:24:34.24 ID:hTbY6lG/0
千夜「シャロちゃんは、私とお友達キスしたくないの?」

シャロ「ん……うん」

千夜「シャロちゃんは、キスは好きな人とだけする派?」

シャロ「派とかじゃないでしょ……。キスって普通は好きな人とするものよ」

千夜「じゃあシャロちゃんは、リゼちゃんとキスしたいの?」

シャロ「リッリゼ先輩は関係ないでしょ!」ドン
13 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/12(水) 23:30:16.59 ID:hTbY6lG/0
千夜「でも、シャロちゃんはリゼちゃんのことが好きでしょ?」

シャロ「好き、とかじゃないわよ……。もっ、もちろん人としては好きだし、憧れてもいるけど……」

千夜「キスするような好きとは違う、ってこと?」

シャロ「うん」

千夜「……」
14 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/12(水) 23:34:41.88 ID:hTbY6lG/0
シャロ「……あのさ」

千夜「なに?」

シャロ「千夜はその……お友達キス、ってやつ、ココアとはしたわけ?」

千夜「うん」

シャロ「……そうなんだ」

千夜「でもまだ、ココアちゃんとしかしてないわよ」

シャロ「……へー」

千夜「……」

シャロ「ふーん……」
15 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/12(水) 23:40:32.19 ID:hTbY6lG/0
千夜「シャロちゃん、言いたいことがあるならはっきりして」

シャロ「別に言いたいことなんてないわよ」

千夜「じゃあその『へー』とか『ふーん』とかいうのはなに?」

シャロ「……別に……妬いてなんかないわよ……」ボソ

千夜「なにを焼くの? クッキー?」

シャロ「なっ、なんにも言ってないっ!」

千夜「……そう」
16 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/12(水) 23:58:03.52 ID:hTbY6lG/0
千夜「まあ、これで分かったわ。シャロちゃんは私とお友達キスをしたくないってことね」

シャロ「別に、千夜を友達と思ってないとか、そういうことじゃないから」

千夜「大丈夫。分かってるわよ。私たちはずっと友達、よね」

シャロ「……そうよ」

千夜「……ん。これですっきりしたわ」
17 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/12(水) 23:58:35.06 ID:hTbY6lG/0
シャロ「すっきりって、なにがよ」

千夜「別にー」

シャロ「ちょっと、はぐらかさないで……」

千夜「シャロちゃんだって!」

シャロ「!」ビク

千夜「さっきはぐらかしてたじゃない……」
18 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/13(木) 00:00:27.62 ID:oXetKqkO0
千夜「シャロちゃんには好きな人がいるんでしょ? 片想いだし、想いは全く通じてないけど」

シャロ「……それはココアの占いでしょ」

千夜「でも、あの取り乱しようを見たら誰だって分かるわよ。図星ってことくらい」

シャロ「……」

千夜「分かってるのよ、私。シャロちゃんが好きな人」

シャロ「……分かってないわよ」

千夜「隠してるつもり? 傍から見れば丸分かり」
19 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/13(木) 00:02:34.87 ID:oXetKqkO0
シャロ「……誰だと思うの」

千夜「リゼちゃんでしょ? 思いっきり否定してるのが逆に怪しいのよ」

シャロ「ちっ、違うわよ!」

千夜「ほらね」

シャロ「……違う」

千夜「違わないわ。見てれば分かるもの。お菓子を褒められただけで顔を真っ赤にしちゃって」
20 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/13(木) 00:08:25.17 ID:oXetKqkO0
シャロ「……違うわよ、あれは、」

千夜「好き好きオーラが出過ぎてて、リゼちゃん以外の全員が気付いてるわよ」

シャロ「違う……」

千夜「違わない」

シャロ「違うって言ってるでしょ!」バン

千夜「違わないわよ!」

シャロ「違うって! ……言ってるのに……」ポロポロ

千夜「!?」
21 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/13(木) 00:12:13.97 ID:oXetKqkO0
千夜「ご、ごめんなさい。ちょっと言い過ぎたわ」ナデナデ

シャロ「なでないでよ……」グス

千夜「……ごめんね」

シャロ「……」スン

千夜「わ、私、そろそろバイトの時間だから……行くわね」

シャロ「ちょっと待ちなさいよ……」
22 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/13(木) 00:14:41.22 ID:oXetKqkO0
千夜「悪かったって思ってるわ。だから、シャロちゃんが落ち着いたらお話しましょう」

シャロ「待って」ギュ

千夜「……着物、崩れちゃうわ」

シャロ「今話さないと、イヤ」

千夜「……」
23 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/13(木) 00:21:29.26 ID:oXetKqkO0
千夜「でも、話すことなんてあるの? 悪いけど、シャロちゃんがリゼちゃんのことを好きなのは……」

シャロ「それ、本当に誤解だから」

千夜「……そうなの?」

シャロ「誤解じゃなかったら、流石の私もあそこまで否定はしないわよ」

千夜(素直になれない性格は自覚してるんだ)

シャロ「確かに、リゼ先輩は第一印象から魅力的な人だとは思ってたけど……」

千夜「ときめいてはいたのね」

シャロ「……その通りよ。ときめいてはいたわ」
24 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/13(木) 00:23:51.65 ID:oXetKqkO0
シャロ「でも、千夜が考えてる好きとは絶対に違う」

千夜「私が考えている好きの意味、分かってる?」

シャロ「それは、その……キスっ、とか……そっ、それ以上のこととか、したいって思うような相手でしょ?」モジモジ

千夜(恥ずかしいなら他に言いようがあるのに)

千夜「そうね。大体そんな感じ」

シャロ「じゃあ、リゼ先輩はそういう意味の好きじゃないわ」

千夜「……ふうん」
25 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/13(木) 00:28:01.39 ID:oXetKqkO0
シャロ「ちょっと、信じてよ」

千夜「じゃあ、誰のことが好きなのか教えてよ」

シャロ「どっ、どうしてそうなるのよ!」

千夜「教えてくれなきゃ信じないもん!」

シャロ「誰よあんた」

千夜「教えてくれるまでバイトに行かないわよ」

シャロ「それ、どっちにしても千夜が損するじゃない」
26 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/13(木) 00:29:09.98 ID:oXetKqkO0
千夜「……」ジーッ

シャロ「……」

千夜「……」ジーッ

シャロ「……わっ、分かったわよ。教えればいいんでしょ……」ハァ

千夜「やった」
27 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/13(木) 00:31:16.48 ID:oXetKqkO0
シャロ「でもその代わり、千夜も教えなさいよ」

千夜「えっ」

シャロ「千夜が教えないんだったら、私も教えないわ」

千夜「……そうくるとは思わなかったわ。シャロちゃんにしてはやるじゃない」

シャロ「あんたって時々失礼よね」
28 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/13(木) 00:35:21.26 ID:oXetKqkO0
千夜「そうね……じゃあ、ヒントを三つあげるから、それで正解したら教えてあげる」

シャロ「クイズ形式ってことね」

千夜「でも、解答するチャンスは一回。外れたら、教えてあげない」

シャロ「ちょっと待って。私も知ってる人なのよね?」

千夜「そうじゃなきゃクイズにならないじゃない」

シャロ「ん」コク
29 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/13(木) 00:36:18.76 ID:oXetKqkO0
千夜「ヒント一つ目。女の子」

シャロ「いきなりぶっ込んできたわね」

千夜「……ダメなの?」

シャロ「別に。そういうのはその人の自由だし、口を出す気はないわ」

シャロ(ってことは、チノ・ココア・リゼ先輩の誰か……。いや、小中学校の同級生かもしれないし、青山さんかもしれないわね)
30 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/13(木) 00:42:06.47 ID:oXetKqkO0
シャロ「……OK。次は?」

千夜「ヒント二つ目。勉強がとても得意」

シャロ(そうなると、リゼ先輩? でも、ココアも理系は得意よね。青山さんもうちの高校のOGだし、勉強は得意そう……)

シャロ「……ん。次お願い」

千夜「最後のヒント。私たちと同い年」

シャロ(となると……残るは一人だけね)

シャロ「……分かったわ。千夜の好きな人」
31 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/13(木) 00:43:19.79 ID:oXetKqkO0
千夜「じゃあ、教えて?」

シャロ「……ココア、でしょ」

千夜「はーずれ」

シャロ「え? ちょっ、ちょっと、本当に私の知ってる人なんでしょうね?」

千夜「そうよ」

シャロ「その条件に当てはまる人だと、他に思いつかないんだけど……」

千夜「……シャロちゃんって案外鈍いのね」
32 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/13(木) 00:43:58.91 ID:oXetKqkO0
シャロ「なによそれ」

千夜「その条件に当てはまる人が、もう一人身近にいるんだけど、分からないかしら」

シャロ「……分かんないわよ」

千夜「じゃあ、ヒント四つ目。私がまだ、お友達キスしてない人」

シャロ(……そう言えば、その言葉からこの会話始まってたわね)

千夜「ヒントは四つあげたけど、解答のチャンスは一回のままよ」

シャロ「つまり、私にはもう解答権はないってことね」

千夜「そういうこと。じゃあ、次はシャロちゃんの番」
33 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/13(木) 00:45:19.45 ID:oXetKqkO0
シャロ「私の番……ん? ちょっと待って」

シャロ(同い年で、勉強が得意な女の子で……お友達キスをまだしてないのって)

シャロ「……千夜、それって」

千夜「言っちゃダメ。それより早くシャロちゃんの好きな人を教えて」

シャロ「……分かったわよ。それじゃあ、平等にクイズ形式ね」

千夜「はーい」
34 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/13(木) 00:46:37.80 ID:oXetKqkO0
シャロ「一つ目、女の子よ」

千夜「ふむふむ」

シャロ「二つ目、スタイルがいい」

千夜「……次は?」

シャロ「三つ目、喫茶店で働いている」

千夜「……」
35 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/13(木) 00:47:45.45 ID:oXetKqkO0
千夜「やっぱりリゼちゃんじゃない」ジト

シャロ「だから、何度も言ってるけどそれは違うわよ」ハァ

千夜「その条件だと、リゼちゃん以外考えられないわ」

シャロ「だから違うって」

千夜「嘘つくのはなしよ」

シャロ「嘘なんてついてないわよ!」
36 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/13(木) 00:48:37.07 ID:oXetKqkO0
シャロ「じゃあ、四つ目のヒント。解答権は、もうないから」

千夜「教えて」

シャロ「……お友達キスとかいうのを、私にしようとした人」

千夜「……あっ」

シャロ「分かっても、答えちゃダメだから」
37 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/13(木) 00:49:15.75 ID:oXetKqkO0
千夜「えっ? でも、あれ? ん??」

シャロ「どっ、どうしたのよ」

千夜「えっと、それじゃあ、どうしてキスしてくれなかったの?」

シャロ「あ、ちょっと待ちなさい!」

千夜「だって、シャロちゃんが好きなのは私で、私が好きなのもシャロちゃん。これって両想いじゃない!」

シャロ「なっ、なにクイズの趣旨完全無視してんのよ!」
38 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/13(木) 00:50:33.60 ID:oXetKqkO0
千夜「違った?」

シャロ「……違わないけど」

千夜「私、自分から言い出す勇気がなくて、だからお友達キスしようだなんて遠回しに言ったの」

シャロ「……」

千夜「でも、キス断られちゃったから……私、てっきりシャロちゃんには心に決めた人がいるのかと」

シャロ「お友達キスを断ったのは、そういう理由じゃないわよ」

千夜「他に理由があるのね? じゃあ直すから、お友達キスしましょ?」

シャロ「そっ、それはイヤ!」
39 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/13(木) 00:51:37.21 ID:oXetKqkO0
千夜「どうして?」

シャロ「……本当に分からないの?」

千夜「ごめんなさい、分からないわ。教えてくれない?」

シャロ「もう、仕方ないわね……。その、別にキスが嫌なわけじゃないわよ。でもお友達キスは嫌なの」

千夜「どういうこと?」

シャロ「だから……『お友達』キスは嫌なの!」

千夜「……」

シャロ「ぅ……」カァ

千夜「……あ、なるほど」
40 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/13(木) 00:52:16.90 ID:oXetKqkO0
千夜「そういうことね?」

シャロ「……どう納得したのかは分からないけど、たぶんそうよ」

千夜「ふーん」ニコニコ

シャロ「なっ、なによ……」

千夜「シャロちゃんって、純情よね」

シャロ「わっ、悪い?」

千夜「ううん。そういうところが好き」

シャロ「……恥ずかしいこと言うな、ばか」
41 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/13(木) 00:53:15.27 ID:oXetKqkO0
千夜「じゃあ、それをふまえてやり直ししましょう」

シャロ「まっ、待って!」

千夜「……まだ何かあるの?」

シャロ「やり直しする前に、言っておきたいことがあるから」

千夜「もしかして、口内炎?」

シャロ「違うわよ!」
42 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/13(木) 00:55:48.91 ID:oXetKqkO0
千夜「それじゃあ、なに?」

シャロ「えっと、その……」

千夜「うん」

シャロ「……私、千夜のこと、好きよ」

千夜「私もシャロちゃんのことが好き」

シャロ「……」

千夜「えっ、それだけ?」

シャロ「そっ、そうよ、悪い?」

千夜「そんなの、わざわざ言わなくても分かるのに」
43 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]:2014/03/13(木) 00:56:47.19 ID:oXetKqkO0
シャロ「こういうのは口に出して言わなきゃダメなの!」

千夜「……うふふ」

シャロ「笑わないでよ」

千夜「シャロちゃんが可愛かったから、つい」

シャロ「……ばか」

千夜「それじゃあ……シャロちゃん」ドサ

シャロ「ん……」

千夜「本気のキス、しましょ?」


おわり
44 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]:2014/03/13(木) 01:33:19.07 ID:Ghc9hJlAO

千夜×シャロもいいね。
45 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]:2014/03/18(火) 02:32:55.86 ID:H7c3dtDvo
脳内再生余裕だった



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