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HTML化した人:
Kastanie
★
マルクス「おーいルシウス?」ルシウス「………」
1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2014/04/27(日) 00:04:00.68 ID:Xzceqm6D0
マルクス「ルシウスー…って、いるじゃねえか、よお!」
ルシウス「……マルクス。」
サツキ「あら、マルクスさんこんばんは。」
マルクス「あ、サツキちゃん。ちょっとルシウスと呑みたくなってな…」ハハ
サツキ「そうですか…あまり飲みすぎないよう気をつけてくださいね?」
マルクス「おう、分かってるって!んじゃルシウス、行こうぜ?」
ルシウス「……よくも」ボソッ
マルクス「え?」
ルシウス「よくも私の妻を寝取ってくれたな!」
マルクス「」
サツキ「」
※テルマエ・ロマエの映画ネタと漫画ネタです。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1398524640
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2014/04/27(日) 00:09:03.01 ID:Xzceqm6D0
マルクス「ちょ、お前…!?」
サツキ「る、ルシウス今なにを…?」
ルシウス「……」
マルクス「おまっ、俺がサツキちゃんをって、イヤイヤイヤ……」
サツキ「る、ルシウス?私はそういうことしてないから!あなた一筋だから!」
ルシウス「……」ハッ
ルシウス「すまない、少し言い間違えたようだ。」
マルクス「ほっ……ったく、紛らわしいなオイ。」
サツキ「そうよ………で、本当はなんて言おうとしたの?」
ルシウス「うむ……」
ルシウス「よくも前の私の妻を寝取ってくれたな!」
マルクス「」
サツキ「」
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2014/04/27(日) 00:12:32.61 ID:Xzceqm6D0
サツキ「ま、前の…?私以外に、ルシウスは…?でもそれをマルクスさんが……?」フラフラ
マルクス「あー!る、ルシウス早く飲みに行くぞ!」グイッ
ルシウス「ま、待て落ち着けマルクス。その前に私の話を…」
マルクス「酒場で聞いてやるからとりあえず来い!じゃあな!サツキちゃん!」
サツキ「あっはい……」
サツキ「……ルシウス………?」
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2014/04/27(日) 00:18:44.06 ID:Xzceqm6D0
――――――――なんか酒場
マルクス「ルシウス…ローマ1の建築技師のお前がどうしたんだ?」
ルシウス「……今それは関係ない。」
マルクス「い、いやそうだけどよ…その、なんだ。」
ルシウス「お前が私の前の妻を寝取った話だ。」
マルクス「そうだそれそれ…って結局は違う!俺はんなことしてない!」
ルシウス「あぁ私もそう信じたかったよ…だがな、まさかハドリアヌス帝の元から帰ると、私の妻との情事を目撃してしまうとはまさか……」
マルクス「違う!」ツクエバン!
ルシウス「……?落ち着けマルクス。」
マルクス「お前さんに言われたかない!」
ルシウス「?」
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2014/04/27(日) 00:24:58.45 ID:Xzceqm6D0
マルクス「その…あれだ、ルシウス。お互い落ち着いて、思い出しながら話をしよう。」
ルシウス「そうだな。」
マルクス「……っつっても、どこから話すんだ?やっぱお前が有名になってからあたりか………?」
ルシウス「そうしよう。」
マルクス「あー…確かある日一緒に風呂に行って、お前が気絶したあと何か思いついたように……」
ルシウス「懐かしいな。思えばアレが平たい顔族との出会いの始まりであった。」
マルクス「平たい顔族?」
ルシウス「………なんでもない、続けよう。」
マルクス「あ、あぁ………」
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)
[sage]:2014/04/27(日) 00:26:06.99 ID:RedaVqAW0
期待
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2014/04/27(日) 00:27:39.64 ID:rV+jAUaB0
期待
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2014/04/27(日) 00:31:14.58 ID:BJjF2Evt0
漫画と映画でそこ違うん?
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2014/04/27(日) 00:32:20.80 ID:Xzceqm6D0
マルクス「凄かったよなぁ……何がって、衣服入れとくカゴとか見世物の情報とか果汁入り牛の乳。浴槽の壁にでっかい絵とかな。」
ルシウス「そうだな。ハドリアヌス帝の耳にもその情報は入っていたらしい。」
マルクス「そうだろうな、ローマ中に広まったからな。」
ルシウス「私がハドリアヌス邸に招かれたとき、その私の絵のアイデアを見事に扱い、より良い物にしていたのも覚えている。」
マルクス「へぇ、そいつは初耳だな。」
ルシウス「………そうだったか?」
マルクス「そうだろ。」
ルシウス「………?」
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2014/04/27(日) 00:41:59.38 ID:Xzceqm6D0
マルクス「まあそれからだよな、お前に依頼がバンバンと来たの。」
ルシウス「………そうだな。」
マルクス「そんで、執政官からの依頼をこなした時なんか、もう建築技師といえばルシウス!みたいな感じだったしな……」
ルシウス「……む?執政官?」
マルクス「あ?お前受けてたろ?確か…酒場に兵士が来て、お前を呼び出して……」
ルシウス「………すまない、覚えがない。」
マルクス「ホントか?お前にはいいきっかけだったろうに。」
ルシウス「……そう言われてみれば、あったような無かったような………」
マルクス「あるんだって。んでその後は俺の師匠の個人浴槽を作ってくれて……」
ルシウス「あぁ、それは覚えているぞ。牛の腸を使ったりしたやつだな。」
マルクス「なんだ結構覚えてんじゃねえか。んでもってそれがハドリアヌス帝の耳に入って……」
ルシウス「私は招かれ……」
マルクス「エルサレムに………」
ルシウス「む?」
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2014/04/27(日) 00:44:10.72 ID:ZAqt0kbn0
期待
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2014/04/27(日) 00:46:22.82 ID:Xzceqm6D0
マルクス「なんだよ…お前ハドリアヌス帝に呼び出されて以降、しばらくローマに帰ってこなかったろ。」
ルシウス「い、いや……確か数ヶ月くらいで帰ってきた気が………」
マルクス「はぁ?数年の間違いだろ?」
ルシウス「う、うむ……?」
マルクス「…ったく、エルサレムのこと忘れるって、どんだけ風呂にしかキョーミないんだよ。」
ルシウス「そ、それは言い返せないが……」
マルクス「んでそっからだろ。お前がローマに帰ってきてカミさんと別れたの。」
ルシウス「あ、あぁ。そうだったな………」
ルシウス「……」ハッ
ルシウス「よくも私の前の妻を寝取ってくれたな!」
マルクス「結局そこに戻んのかよ!」
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2014/04/27(日) 00:55:29.72 ID:Xzceqm6D0
ルシウス「私の気持ちを考えても見ろ!長旅で疲れ、家に帰るとお前と妻の情事を見せられた気持ちを!」
マルクス「俺の気持ちを考えても見ろ!いきなり友人が変なことを言い出して、文句言われる気持ちを!」
ルシウス「おかしいだろう!私は確かに妻に愛されぬとは思っていたが、お前と浮気するとは全く思わなかったさ!」
マルクス「おかしいだろう!カミさんと離縁して落ち込んだお前を、その浮気相手の俺がオイノテアに連れてくの!」
ルシウス「………」
マルクス「………」
ルシウス「な、なんか私が間違ってる気がしてきた……」
マルクス「そうだっつの…ったく、どうしたんだ本当に。」
ルシウス「いや、その。今日の夜頃から、何か記憶があやふやもいうか、色んな物が混ざった気がして……」
マルクス「おいおい…それ医者に見せた方がいいんじゃないか?」
ルシウス「いや大丈夫だ、問題ない。むしろこうして記憶を確認していった方が良さそうだ。」
マルクス「そ、そうか…じゃ、また続けてみようか。」
ルシウス「あぁ。」
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/04/27(日) 00:57:26.47 ID:Xzceqm6D0
>>13
誤字
あやふやもいうか→あやふやというか
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2014/04/27(日) 01:06:49.20 ID:Xzceqm6D0
マルクス「っつってもなぁ…こっからは俺もハッキリしてる訳じゃねえし、特にないぞ?」
ルシウス「そ、そうか……取り敢えずお前は私の前の妻を……」
マルクス「寝取ってない!……つーかお前さっきから前のカミさんのこと前の妻前の妻って……」
ルシウス「事実だ。」
マルクス「もう殆ど関係もねえしよ、名前で言った方が語弊ないぞ。しかも前の妻って言うと誠実なお前も一気に軟弱っぽくなるし。」
ルシウス「なんだと!……まあそうかもな。」
ルシウス「で、………についてだが。」
マルクス「ん?今なんて言った。」
ルシウス「………つまり前の妻についてだが。」
マルクス「……お前。」
ルシウス「………」
マルクス「……まさか忘れたのか?」
ルシウス「……名前で呼んだ記憶がない気がするのだ。元よりそのへんは曖昧だ。」
マルクス「……まあ酒に溺れてたしな。忘れていても仕方ないかもな。」
ルシウス「その時アントニヌス殿が来たのは覚えてるがな。」
マルクス「間違えてるじゃねえか。」
ルシウス「………」
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2014/04/27(日) 01:11:41.07 ID:Xzceqm6D0
マルクス「なあルシウス……お前疲れてんだよ。だから記憶も曖昧なんだ。」
ルシウス「……そうかもな。私も、老後を視野に入れなくてはいけない年齢にもなったしな。」
マルクス「そいつはまだ早い気もするが…ま、無理だけはするなよ。」
ルシウス「あぁ……」
マルクス「じゃ、殆ど飲んでないけど今日はこの辺でやめとくか。」
ルシウス「………」
マルクス「お前は帰ったら、まずサツキちゃんに説明しろよ。絶対、なんか誤解してるはずだから。」
ルシウス「分かっている……」
マルクス「……じゃあな、ホント無理だけはするなよ。」
ルシウス「あぁ、お前もな。」
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2014/04/27(日) 01:17:28.32 ID:Xzceqm6D0
――――――――ルシウスの家
サツキ「私はルシウスの最愛の妻、私はルシウスの最愛の妻、私はルシウスの……」ブツブツ
ルシウス「ただいま、サツキ。」
サツキ「……!おかえりなさいルシウス!その……」
ルシウス「あぁ、全て話すよ。」
サツキ「ほっ………で、本当はなにがどうだったの?」
ルシウス「あぁ………」
ルシウス「私は独身のはずだ。」
サツキ「」
ルシウス「……あれ?」
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2014/04/27(日) 01:22:51.10 ID:Xzceqm6D0
――――――――翌日
マルクス「おーい、ルシウス。いるかー?」
サツキ「私はルシウスの最愛の妻、私はルシウスの最愛の妻、私はルシウスの最愛の妻、私はルシウスの最愛の妻、私は………」ブツブツブツ
マルクス「ひっ!さ、サツキちゃん……?」
ルシウス「マルクス!!」
マルクス「る、ルシウス!サツキちゃんが……」
ルシウス「ハドリアヌス帝と元老院が対立を――――――」
マルクス「なんだよまたかよ!!」
おわり
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2014/04/27(日) 01:27:09.69 ID:Xzceqm6D0
テルマエ・ロマエ2が公開、
なのでテルマエ・ロマエ地上波放送ということで。
映画を見てみると結構違くて面白かったので
思いつきで書いてみました。
見てくれた人、ありがとうございました!
テルマエ・ロマエ2、公開中です!
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2014/04/27(日) 01:28:41.53 ID:vuFHh7fP0
なるほど乙
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toshinari