VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2014/08/02(土) 13:56:12.43 ID:96HB5R7+0<>
〜プロローグ〜


「うわっ! くっせぇ!」


個室で用を足していたら、外扉を開ける音とともに悲鳴が聞こえてきた。
しかめっ面が思い浮かぶような悲痛な叫び声である。

私は先ほど生み落とした自らの分身を見下ろした。
我ながら見事な一本グソだ。
かすかにフワフワと湯気がたっているのも見える。

爽(やっぱり、今回のうんこはレベル5か、それ以上の匂いを発しているみたいだな…)

私自身もこのうんこからは、実に濃厚で強力なスメルとコク、アロマを感じ取っていた。

脳ミソをトロけさすような芳醇な臭さである。

自分自身のうんこというものは、そんなに臭く感じないものだ。
それなのにこれだけ臭いということは、他人はさぞかし臭かろう。
悲鳴の声の主の気持ちも分からなくはない。

私だって、トイレに入った瞬間、自分の想定をはるかに上回るにほひに包まれたら、あんな風に叫ぶかもしれない。


しかしだ


あの声は、まちがいなく揺杏。
麻雀部の私の後輩で、物心ついた時からずっと付き合いのある無二の親友だ。

爽(あいつ、なんでこの階のトイレに…?)

音楽の授業かなんかで移動してる最中かな。

ともあれ、自分の分身をあからさまにけなされるのは、やはりいい気分ではない。
相手が揺杏なら尚更だ。
ここはひとつ言い返すべきだろう。

そう思った私は、

「うるせーんだよ! おめーのうんこの方がくせーだろうが!」

という思いをこめて、外によく聞こえるように ボフッ と一発、KKOをかましてやった。


※KKO…Karadaが浮き上がるほどKyouryokuなOnara




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406955362
<>爽「獅子原爽のトイレ探訪記!」ユキ「行ってらっしゃい」(前編) VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/02(土) 14:17:06.69 ID:96HB5R7+0<>
・閲覧注意…トイレとうんこがメインのSSです。 少しでも嫌悪感を感じた方はすぐに閉じて下さい。 気分を悪くする可能性があります。
      特に食事をしながら読むのはさけた方がいいと思います。

・トイレやうんこに対して独自の哲学を持っている美少女 獅子原爽 が、実に清々しく爽やかにひたむきに排泄道を邁進するお話です。

・キャラをdisったり、読み手を不愉快な気持ちにさせる意図は全くありません。
 キャラの魅力を表現し、楽しく読んでもらいたいです。

・多少の悪ふざけありますが、基本的には真面目なSS、の、つもり…
 ときどき理屈っぽい場面があります。

・文句、意見、荒らし、支援、叩き、批判、罵詈雑言、爆弾、ミサイル、かめはめ波、なんでもウエルカム。

・でも、荒れ過ぎて万が一>>1が「あかん… 思っていた以上に罵倒、非難の見本市… 普通のSSの方が良かったか… メゲるわ…」カタカタ となった場合は、途中終了するかもしれません。

・爽が、さまざまな高校のトイレを訪問してさまざまな人々とクサイ関係を築いていきながら成長していきます。
 果たして彼女は日本を縦断し、最終の地鹿児島永水まで辿り着けるのか…?


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2014/08/02(土) 14:19:06.09 ID:Me/qWFgy0<> これは期待 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2014/08/02(土) 14:20:26.63 ID:Vk5VIxYfO<> このテーマならラスボスというか爽のライバルは間違いなくションベン代表である咲さんだな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/02(土) 14:31:48.88 ID:96HB5R7+0<>
<その1 〜北海道有珠山「Princess Toilet 登場」の巻〜 >


麻雀部部室


爽「ゆあーん、お前今日、昼休みに3階のトイレ来たろ?」

揺杏「ん? あー…、やっぱり爽か、あん時うんこしてたの…」

爽「なんで3年用のトイレに来たの」

揺杏「2年のトイレ個室が3つ全部うまってたんだよ。 それよりお前、あの臭さは尋常じゃないぞ? 昨日何食ったんだ?」

爽「家族で焼肉行ったんだよね… 肉の食い過ぎで臭くなったのかな?」

ユキ「そんなに臭かったんですか」ドキドキ

揺杏「いや、そりゃもう… スカンクでも、あの臭いをかいだら逃げ出すぜマジで。
  あれは生き物が出す臭いじゃない。 ついに有珠山にも毒ガステロが来たのかと思った」

爽「・・・そこまで言われると、さすがの私もヘコむな…」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2014/08/02(土) 14:32:11.60 ID:MMsHhD/QO<> おっかけるけどー(安価つけまくり荒らし) <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2014/08/02(土) 14:35:36.33 ID:gWDlpwA8O<> >>4
方向音痴でトイレに行きたいのに永水にいるのか分かります <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2014/08/02(土) 14:37:52.55 ID:VC+Tkq4MO<> 咲豚は失せろ
モブはモブらしくしゃしゃるな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/02(土) 14:42:14.99 ID:96HB5R7+0<>
誓子「便があんまり臭いのは病気らしいわよ。 爽あなたお腹の調子がおかしいんじゃないの?」

爽「いや、大丈夫だよ、ケンコーそのもの。
 焼肉屋でホルモンとかミノとか、内臓系中心に2kgぐらい食ったからさ。 それが全部うんこになって出てきたんだと思う」

成香「…最近部活前にこういう話ばかりしてませんか… ちょっと控えて欲しいですぅ…」

爽「なんで。 うんこの話は、女子高生にとって最もメジャーな話題の一つでしょ?」

揺杏「いや、さすがにそれはねーわ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/02(土) 14:46:42.84 ID:96HB5R7+0<> えーんケンカしないでよう
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/02(土) 14:55:18.04 ID:96HB5R7+0<>
爽「分かってないね…。 うんこがいかに素晴らしいものかを…。
 うーんそうだなー。 成香、人間の三大欲求って知ってるか?」

成香「聞いたことありますね。 えーっと、1つ目が食欲、2つ目が睡眠欲で、3つ目は… えと、せ、せ…///」

誓子「性欲でしょ、爽。 三大欲求くらい誰でも知ってるわよ」

爽「チッチッチ… それが、違うんだよ」フフン

揺杏「何が」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2014/08/02(土) 14:58:36.53 ID:StwbEogJ0<> 誕生日になんちゅーもんを投下しとるんじゃ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/02(土) 15:11:10.65 ID:96HB5R7+0<>
爽「2つ目までは合ってる。 だけど3つ目は性欲ではないんだな」

ユキ「? 性欲がないと子孫を残せないですよ」

爽「うん、その通りだけど、性欲は人間が生存するために絶対に必要なものではないんだ」

爽「例えば、子どもや老人は性欲がないのがフツウだろ? それに、思春期になっても性欲を全く持たない人もいる。
 レズとかホモとかも、厳密には性欲とは言えないかもしれない。 子どもができないんだからね」

爽「性欲が三大欲求の一つだっていうのはさ、そういうマイノリティな人たちのことを差別する考え方じゃね?」

誓子「そうかもしれないけど… じゃあ爽は性欲に変わる別の欲求があるって言いたいの?」

爽「察しがいいね。 そのとーり」

揺杏「性欲じゃなくて、うんこ欲だってことかよ?」

爽「ちょっとちがうな。 いや、うんこもそれに含まれるんだけどね。 
 人間の三大欲求の3つ目は、何をかくそう!『体の中の物を外に出したい』っていう欲求、つまり『排泄欲』なんだよ!」

成香「はあ…」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/02(土) 15:16:52.24 ID:96HB5R7+0<> ごめんね、安価の予定は今のとこないっす
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/02(土) 15:35:50.98 ID:96HB5R7+0<>
爽「『うんこしてえぇ!』とか『オシッコしたいわぁぁ!』とか「ゲボ吐きてえぇぇぇ!」っていう欲求は、ほぼ全ての人間が生まれてから死ぬまでの間必ず持っている欲求。 これがなくなったら生きていけないからね」

爽「それに、子孫を残すために絶対必要な、男の『精子出してえぇ!』っていう欲求も、いわばたまったものを外に出したいという排泄欲の一種。 性欲は、その排泄欲を増長する一つの動機付けでしかないんだよ」


誓子「…相変わらずの目茶苦茶な理論ね。 はいはいそれで? 結局何が言いたいの?」

爽「つまり、その超重要な排泄欲の結果として生まれてきたうんこもオシッコも、ものすごぉーく大切でものすごぉーく素晴らしいものなんだっていうこと!」

爽「しかも排泄はちょーー気持ちよくって、私たちにいつも心の安らぎを与えてくれる…」

爽「だからぁ! 私たちは未来を担う若者としてぇ! 恋愛だとか、美味しい物だとか、麻雀があーだこーだとかそんな話よりまずぅ! うんこについて熱く語り合う必要があるんだよ!!!」ドドーン

揺杏「いー加減にしろ!」バチコンッ

爽「ぶべっ」

揺杏「うるせーんだわ、うんこ話なんかただの下ネタだろーが」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/02(土) 15:53:06.60 ID:96HB5R7+0<> ・



麻雀部のみんなは、私にとってかけがえのない存在だ。

一緒にいると、何をしていても本当に楽しいし、充実していると感じる。

しかし、私の好きなトイレやうんこの話にはあまり乗ってきてくれないのは、正直少し淋しい。


クラスメイトA「プリちゃーん、一緒に食堂行こーっ!」

爽「ほーい」テケテケ


プリちゃんというあだ名は、「プリンセス・トイレ」つまりトイレのお姫様を略したものだ。

私は普段は「爽」と名前で呼ばれることが多いけど、他にも「トイレマスター」「トイレマン」「マダムトイレ」とかのあだ名で呼ばれることもある。


クラスメイトB「獅子原さん、あなたいじめられてるの? トイレなんて呼ばれて嫌じゃない?」

爽「? そんなことないよ? いろいろトイレ的あだ名をつけられるのは名誉なことだし、ステータスが上がったぁ!ってかんじがして嬉しい」

B「・・・は?」


以前はこんな風に痛い目で見られちゃうこともあったけど、今はほとんどそんな事はない。
有珠山の全ての生徒が「獅子原爽はトイレの人」という共通認識を持っている。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2014/08/02(土) 15:59:04.38 ID:wtrcq5SUO<> なんだろう低俗なはずなのに面白い、暑いからだろうか <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/02(土) 16:15:31.80 ID:96HB5R7+0<>
しかし、私と同じようにトイレやうんこをリスペクトし、熱く語り合いたいという気持ちを持ってくれている子は今のところいない。

なぜだろう。

誰もが、毎日何回もトイレに行き、何回も排泄するから、トイレ話はみんなの共通の話題として適している筈だ。
それに、トイレやうんこについては人それぞれでいろんな考えを持っていて面白い。

なのになぜ話題にならないのか。

…それは、「うんこ=下品」という考えが世間に蔓延してるからだ。

その考えを真っ向否定するつもりはない。
確かにうんこは臭くて汚い。

しかし、「臭い」ことも「汚い」ことも、うんこの魅力の一つなのだ。 それ以外にも、あの色、光沢、絶妙の柔らかさそして硬さ、変幻自在のフォルムetc、うんこの魅力をあげだしたらキリがない。


小学校低学年くらいの時は、私はよく男友達とうんこの偉大さについて話し合いながら遊んだ。

KUSOガキA「爽! オレのとーちゃんのうんこはすげえんだぜえぇ…」

爽「ど、どのくらい大きいの…?」ハアハアハア

KUSOガキA「おう、そりゃもう便器からはみ出すくらいでさぁ…」

爽「す、すげええぇぇ…」ポワアアアン


KUSOガキB「なあなあ、俺こないだ川原ですっごいマキグソ発見したんだぜ!」

爽「マジで? それまだある? 見に行こ見に行こ見に行こ!」キャーキャー


しかし、成長するにつれて徐々にうんこ話を一緒に楽しんでくれる友達は少なくなり、いつの間にか私は一人ぽっちになっていた。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/02(土) 16:48:31.61 ID:96HB5R7+0<>
爽「…ざけやがって…」

昔のことを思い出しながら、私は一人ごちる。

爽「そこにあるものを、勝手にないことにしやがって…」

アイドルや二次元のキャラはうんこをしないなどと妄想する輩がたまにいるが、言語道断だ。

神聖なものにはうんこは不釣り合いだという考え方が気に入らない。

アイドルでも、イエス・キリストでもおシャカ様でもマザー・テレサでもうんこはするんだよ!!

もし全知全能の神がいたら、彼はこう言うだろう。
「うんこ・・・ おお、それは実に偉大で、素晴らしき物じゃ…」
とね。

もし神が
「うんこ? いやー下劣な物だよね。 徹底的に隠すべきだね、あんなものは」
などと言う奴だったら、そんな神は解雇だ、左遷だ、代わりに私が神になってやる。


うんこやトイレをないがしろにするのは許しがたい。
それならお前、うんこしないで生きろっ!って言いたくなる。
TOTOの社員の人にも失礼じゃねーかクソッタレ。


女優でノンフィクション作家でもある星野知子女史はその著書「トイレのない旅」の中で
「汚いものは目に触れないように、くさい臭いはただちに消し去るべき」などという考えがまかり通れば通るほど、大切な人間くささや人情味も失い、面白みのない世界になっていく、 という由のことを述べている。

私も全く同じ意見だ。

人が本当に心豊かに暮らしていくには、トイレにもうんこにもしっかり向き合うことが肝要なのだ。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/02(土) 17:00:38.09 ID:96HB5R7+0<> ・



爽のクラス・休み時間


クラスメイトC「ねえねえ、私ちょー便秘だったんだけどさー、今朝やっと出たんだよねぇ!
       モリモリっとさぁ! 気分いいわぁー」

クラスメイトD「そかー。よかったねCちゃん」

爽(むっ! うんこ話…!)ピクリ

爽「C! そのうんこの太さ、どんくらいだった?」ズイッ

C「わっマスター! うーん、よく分からないけど… さ、3cmくらい…?///」

爽「どんくらい出たの? 体重どんだけ軽くなった?」ハアハア

C「さ、さあ…?」

爽「色は? かたさは? 便器詰まらなかった? 今度写メとってきてくんね?」

C「…カンベンシテ」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/02(土) 17:23:06.51 ID:96HB5R7+0<> ・



クラスメイトE「…私、昨日便に少し血がついてたんだよね…」ヒソヒソ

クラスメイトF「大丈夫? 何回も出るんなら病院行ってきたら?」

爽「E! 次うんこしたくなったら私呼んで! 診てあげる。 うんこなら私に診断させれば間違いない」

E「…ごめん、それはちょっと恥ずかしいよう…」





爽「ねえG、さっき下痢ってたみたいだけど大丈夫?」

クラスメイトG「え? な、なんで知ってるのよぉ?」

爽「外でうんこの音聞いたからさ。 私は、出る時の音と匂いで、どんなうんこがどのくらい出てきたかすぐ分かる」

G「爽気持ち悪いよやめてよおぉぉ!」ヒーン

誓子「ちょっと爽! おトイレは、プライベートでデリケートなことなのよ? みんな嫌がってるんだからいい加減にしなさい!」

爽「何? 水の流れをせき止めるほどのグレートでバリケードなうんこ…? いいねいいね! チカもようやく分かってきたんだね…!」

誓子「あんたのために言ってんのに! もう知らないからね、このうんこバカ!」



プリンセストイレ爽の排泄道は、果たして周りを幸せにすることができるのか…?


次回、〜「MAKIGUSO」の巻〜に続く…



<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/02(土) 17:33:56.90 ID:96HB5R7+0<>
今日は以上です。
また一週間後くらいに続き書きます。
読んでくれた方、書き込みしてくれた方、ありがとうございました。
今日って爽の誕生日なんですね。
知らなかった。
本当です。
誕生日にこんなSS始めてほんとごめんなさい。

お気づきの通り、のらりくらりと展開がなかなか進まないSSです。
4話目で宮守、6話目で越谷女子、7話目でやっと白糸台が出てきます。(予定)
たまに覗いてくれると嬉しいです。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/02(土) 17:37:17.71 ID:96HB5R7+0<>
今日は以上です。
また一週間後くらいに続き書きます。
読んでくれた方、書き込みしてくれた方、ありがとうございました。
今日って爽の誕生日なんですね。
知らなかった。
本当です。
誕生日にこんなSS始めてほんとごめんなさい。

お気づきの通り、のらりくらりと展開がなかなか進まないSSです。
4話目で宮守、6話目で越谷女子、7話目でやっと白糸台が出てきます。(予定)
たまに覗いてくれると嬉しいです。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2014/08/02(土) 17:37:24.58 ID:AQakC4S2O<> いっそ清々しいわ、番外編があったら>>4も書いて欲しい
乙 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/02(土) 17:42:46.07 ID:96HB5R7+0<> 失礼、22と23ダブった
>>24
清澄&咲は大分先だけど9話目くらいで出てくる予定。
>>4の案を使わない手はないかなと思ってます。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2014/08/02(土) 22:11:29.46 ID:/tN+PH2pO<> 乙っす!
前編ってことは後編もあるー? <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/03(日) 19:42:01.25 ID:+qZQso+n0<> >>26
後編あります。
完結まで16話くらいかかりそうなので、東日本は前編、西日本からは後編というかんじで書くつもりです。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/08(金) 15:04:26.23 ID:+Mrfk6R10<>
<その2 〜北海道有珠山「MAKIGUSO」の巻〜 >

※何度も言うけど閲覧注意だからねっ!



爽(ちょっと話変わるけど)

爽(私は、ハンパなく大食いだ)

爽(朝・昼・晩の三食は普通の子の3倍は軽く食べる)

爽(午前中、午後、夜の間食も欠かさない)

爽(ハッキリ言って、大食いだったら、プロレスラーが来ようが相撲取りが来ようが負ける気はしない)

爽(…でも、私はべつにそんな食いしん坊ってわけじゃないんだよね)

爽(え? じゃあ、なんで大食いなんだって?)

爽(ふふん、今日は、そのわけについて話をしようかなーってね・・・・)

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/08(金) 15:42:36.66 ID:+Mrfk6R10<>
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー

…話は、今からちょうど10年前、私が小学2年生の時から始まる。

当時、私は父が大好きで、とても憧れていた。

どこに憧れていたかというと、それは、父の性格でも、見た目でも、仕事っぷりでもない。


排泄の豪快さに憧れていたのである。





当時の私は毎朝誰よりも早く起き、顔を洗って歯を磨いて、そしてストップウォッチと記録表を持ってトイレ前に待機していた。

しばらくすると父が起きてきて、私にニヤッと笑いかけるとトイレに入っていく。

そして、おもむろに

 …ジョボッ、ジョボボボボボボボボォ〜〜ッ

爽(始まった!)カチッ

父の小便の時間を計るのである。

 ジョボビボボビボボボォ〜ッ

爽(おおっ 今日も豪快でカッコいい水音・・・)ウットリ

 ジョボブボジョロボボボボォ〜ッ

爽(いい調子だ! よし! 今日は行けるかあ?)

 ジョボボ… ジョブ、チョロジョボ…

爽(ガンバレ! ガンバレ! もうちょいだ!)

 ジョボロロロ・・・・ チョロンッ

爽(イッタアアァァァァァァァァァッッッ!!)キャハーッ


 ガチャッ


父「どうだ今日は、爽」

爽「父ちゃんすげーよ! 今日の1分越えたよ! マジですげえっ!」

父「むっふっふ… もっとあがめてイイんだぜぇ…」ドヤッ

爽「お、お父様ぁぁーっっ!! ショーグン! タイショー! オシッコの王様ぁっ!」ハハーッ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/08(金) 15:48:59.83 ID:+Mrfk6R10<>
私の父の小便は本当にすごかった。

あの勢いで、放射時間1分を越えるというのは驚異的だった。

一体何リットル出てるんだろう?っと想像すると、胸のドキドキが止まらなかった。

そして、必然的に“私もあんなすごいオシッコをしたい!”という憧れを持つようになり、飽くなき挑戦が始まったのである。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/08(金) 16:07:49.69 ID:+Mrfk6R10<>




レッツ! チャレンジッ!

というわけで、私はストップウォッチ片手に洋式便器にまたがる。

普通女の子は便器にお尻を向けて腰掛けて用を足すが、私はちがう。

パンツを脱いだら、便器と向かい合い、のしかかるようにまたがるのだ。

つまり駅弁スタイルである。

小2の小さい私は、脚を広げるのが大変だし、しっかり体を支えていないとお尻が落っこちそうで怖いのだが、こうしないと便器の水たまりにオシッコが届かないのだ。

爽(…よし、スタート!)カチッ

 チョロッ、ショボボボボ…

爽(はぁ〜、気持ちいい…)コーコツ

 ショボビボ… ショボッ チョボボ…

爽(う、う、止まる、もうちょい! もうちょい!)フンフン!

 ショボロロ… チョロンッ

爽(あー、止まった…)

爽(タイムは… う〜ん、たったの18秒、か…)シュン


私は、もっとたくさん、長くオシッコをしたくて、水をたくさん飲んだりなどしてみたが、それでも30秒を越えるのがやっとだった。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/08(金) 16:24:45.64 ID:+Mrfk6R10<>
そして、今でも鮮明に覚えている、あの事件が起こる。

突然断水が起き、家のトイレの水が流れなくなったのだ。


父「おーい母さん、なんか水が流れんぞー?」ガチャッ

母「水道管のトラブルで急に断水になったみたいね」

父「困るな〜 うんこが流せねえじゃねえか…」


爽(なにぃ!)ピクッ

爽(と、ということは、今トイレには父ちゃんのうんこがそのまま…?)ダッ


私はダッシュでトイレにかけこんだ。

…そこには、夢にまで見た憧れのソレがあった。

便器に、黒々とした見事な一本GUSOが横たわっていたのである。


爽「す、す、すげええええ・・・っ!」


その、異様だが威厳のある堂々とした姿に、私は感動した。

爽(でけえ…!! 30cm定規より、長いよな、これ…?)

爽(父ちゃんって、本当にすげえ…! ああっ! 私もこんなカッコいいうんこを出してみたい…!!) 
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/08(金) 16:32:52.05 ID:+Mrfk6R10<>
その日から、私はうんこする時は必ず定規を持ってトイレに入るようになった。

しかし、当時の私はどんなにガンバッても、15cmくらいのうんこを出すのが関の山だった。


爽(どうやったら、もっとでっかいうんこを出すことができるのか…?)

爽(それは… やっぱり、もっともっとたくさんゴハンを食べるしかない…!)


こうして、私の大食い生活が始まり、徐々に周りの子の2倍、3倍の量を食べるようになっていったのである。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/08(金) 16:50:09.15 ID:+Mrfk6R10<>




そして、月日は流れ、私は小学6年生になっていた。

この頃になると、調子がいいと1分近くのオシッコを出すことができるようになり、うんこもコンスタントに長さ25cm以上の太いモノを出せるようになっていた。



そしてある日のこと、獅子原家トイレ…


爽(うおお…出た出たぁ、これは…デカイ! 何cmかな…?)

爽(さ、36cm…!? やったぜ! 最高記録更新…! 太さも申し分ないな…)ヒヒヒ

 コンコンコン

爽(ん?)

父「おーい爽、早く出てこい、くせーぞーっ」コンコン

爽(…うーん、流すのが、もったいないなぁ…)ションボリ

爽(! そうだっ! ここは、思い切って…!)

私はお尻をふくと、紙をサニタリーボックスに入れ、うんこを流さずにそのままにしてトイレを出た。

  ガチャッ

爽「ごめんねおまたせー」サワヤカー

父「ん? 爽お前、流したのか? うわくせっ!」

私は無視してその場を離れる…

するとトイレから、予想通り父の驚きの声が聞こえてきた。

父「うおっ! なんだ、これ…!?」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/08(金) 17:08:39.28 ID:+Mrfk6R10<>
父「おい爽…! なんで便器に靴下が入ってるんだっ!」

爽「何言ってんの。それ私のうんこだよっ!」

父「はぁ? 何ぃ…?」





用を足してトイレから出てきた父はすぐに私を呼び、正座させられた。
流さなかったことを怒っているのかと思って少しビクビクしていたら、意外なことに、父は慈愛に満ちた優しい表情でこう言った。

父「爽… 俺は、お前のことを過小評価していた」

爽「・・・はあ」

父「まだまだガキだガキだと思っていたが、ここまで成長していたんだな…」シミジミ

爽「…」

父「あれだけ立派な一本グソを出せるお前は、もう一人前の人間だッ! 俺は…もう親としてお前に教えることは、何もない…!!」ウルウル

爽(…キモい…)

父「お前も親を越え、巣立つ時が来たのだ…っ! 俺はお前を一人の立派な人間として…、そして、ライバルとして認めよう!」

爽(…ダメだなこのオッサン)

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/08(金) 17:26:33.82 ID:+Mrfk6R10<>
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー

現在・有珠山高校体育館横のトイレ


 ジャッバァーーーッッ

爽「ふーっ スッキリ♪」ガチャッ

獅子原爽はいつものように、悟りを開いたかのような満ち足りた表情でトイレを出る。

そして手を洗って外に出ると、そのままトイレの裏の人気のない所に行って、うんこ座りをした。

爽「はあ、よっこらせっくす」ヨイショ

爽「…さて」ゴソゴソ

爽はポケットから化粧ケースを取り出した。

 パカッ

…しかし、中から出てきたのは、ライターと数本のタバコであった。

爽は1本を口にくわえて火をつける。


爽「ふ――――――っっっ///」スカーッ


爽(たまんねえなぁ…、うんこしたあとのタバコは…)

爽(これだからやめらんねえ…)フーッ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/08(金) 17:45:23.14 ID:+Mrfk6R10<>
有珠山の生徒で、私がタバコを吸っているのを知っているのは、チカだけだ。
揺杏すら知らない。
いや…揺杏はもしかしたら気付いてて、あえて何も言わないのかもしれない。
ああ見えて、けっこう気遣いする奴だから…


爽「…」スカーッ

爽(…うめえなあ、セブンスターは…。タール14mgがキクぜぇ…)


体育館横のトイレは教室からかなり遠いのだが、私はよく利用する。

理由は2つ。

人に見られずに一服できるのが学校中でここしかない、というのと、ここは唯一和式の便器が設置されているのだ。

和式便器は、洋式と違って便器が平らなので、出したうんこをじっくり観察できる。

なにより、MAKIGUSOを作るのは、和式でないと無理なのだ。


爽(…)スッパー=3

爽(…チカの奴、また怒ってたなぁ…)

爽(『タバコなんて百害あって一利なしよっ! 今すぐやめなさい!』ってね…)

爽(…でも、一利くらいはあるよ…)

爽(ほら、こうすれば、どっちの鼻の穴がつまってるのか分かる…)スカーッ=3
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/08(金) 17:55:47.36 ID:+Mrfk6R10<>
有珠山高校は校則も厳しいミッション系スクールだ。

タバコを吸ってる所をもしシスターに見られたり、チクられたりしたら、当然停学、2回続けば退学もあり得る。

…そして、もう形式上は引退してるけど、部員が喫煙ってことになれば、麻雀部の公式試合への参加も危ぶまれる・・・

爽「分かっちゃいるんだけどね、やめられんのだわ…」スッカー=3

爽「寝起きと、メシ食ったあとと、うんこしたあと… このタイミングで吸うセブンスターはマジで神だぜ…」フーッ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/08(金) 18:18:06.74 ID:+Mrfk6R10<>
爽(…)ポチポチ

爽は、タバコをくわえながらスマホの画像フォルダを開いた。

さっき撮影したMAKIGUSOを確認するためだ。

スマホには、見事な光沢の、左右対称のキリッとしたMAKIGUSOが画面いっぱいに映し出されている。


爽「ふふ、なかなかの出来だな…」ニマニマ

爽「どんどん完成度が上がってく… ああ、誰かに見せたいな…」


爽(形の整ったMAKIGUSOは、素人に作れる物ではない)

爽(何度も何度も試作を繰り返して、修練を積んだ者のみが作れる、いわば職人技だ)

うんこで円を描くだけでもけっこう難しいんだ。

細くて長くて切れないうんこを出し続けるだけでも至難の業なのだ。

中3の時に、初めて一度も切らずに3回転半のMAKIGUSOを完成させた時の感動は今でも忘れない。

それ以来、形や色ツヤにもこだわってMAKIGUSOを作り続けてきた。

今や、私のうんこ画像フォルダには、100以上のMAKIGUSOが収まっている。


爽「うん… 素晴らしいフォルムの数々だ…」スッスッ

爽「なんでみんなは、この美しさが分からないのかな…?」


以前MAKIGUSO画像を揺杏に見せようとしたことがあるけど、思いっ切り殴られてしまった。

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/08(金) 18:35:40.54 ID:+Mrfk6R10<>
爽(一番仲がいい奴でも見てくんないってことは、誰も見てくんないってことだよね…)

爽(…いや…! いつか、みんなの意識を改革していけば、MAKIGUSOが現代アートとして認められる時が来るかもしれない…!)

爽(希望を捨てちゃ、ダメだぜっ…! 爽…!)

爽(ふふっ、もしMAKIGUSOがアートとしての市民権を得たら…)ポワポワポワーン


ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー


恒子「皆さんこんにちは! スーパーアナウンサー福与恒子です!」

恒子「本日はわたくし、新進気鋭のMAKIGUSO作家で写真家の、獅子原爽先生の初めての個展の取材に来ております!」

恒子「ごらん下さい! 開館より、大勢の人々が獅子原先生の作品に見入っております!」

ザワザワ ガヤガヤ
オオッ ミゴトナコウタク・・・
スバラッ! サスガシシハラセンセイ・・・
ナントイウフォルム・・・
コレゾゲンダイアートノサイセンタンダッ・・・!

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/08(金) 18:50:17.90 ID:+Mrfk6R10<>
恒子「さて、来館されているお客様の声を聞いてみましょーっ!
  そこの根暗そうなおねーさん、いかがですかぁ?」

健夜「ええ、素晴らしいの一言です…。 写真技術も高度ですね。この写真、MAKIGUSOをあえて白黒で表現することで、厳粛な雰囲気を醸し出しています」

哩「先生の作品をじかに見とうて、今日は九州から来たばい。
 やっぱり先生の作品の良さは、この堂々として凛とした雰囲気のMAKIGUSO…
 本当に匂い立つほどの迫力ばい…! 見とると勇気がわいてきます…!」

セーラ「先生のMAKIGUSOの良さは、なんつってもこのカッコよさや!
   ソフトタッチの絶妙な巻き加減! 色ツヤ! ピラミッドをも凌駕する美しいフォルム…! どれをとっても一級品や!」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/08(金) 19:01:19.70 ID:+Mrfk6R10<>
恒子「様々な賞賛の声が聞こえてきています! そして! 今回の個展、写真のみではなく、先生の生MAKIGUSOから型を取った立体レプリカも展示されています。
  それが、こちら!」バーン

MAKIGUSO「…」

恒子「えーっと、サイズは原寸大の物と、3倍、5倍…、そして、これが20倍のレプリカです!」

20倍「…」ドヤッ

恒子「高さは2mを優に越えます! 皆様どうでしょう、この迫力…
  はああ、すさまじいまでの美的オーラに、私、頭がクラクラしてきました…」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/08(金) 19:14:36.06 ID:+Mrfk6R10<>
ワイワイ キャッキャッ スゲースゲー カッコイー!

恒子「20倍のレプリカの周りには大勢の人たちが集まり、実際にさわったりしながら、鑑賞を楽しんでいます!」


豊音「これちょーすごいよー! 私の背より高いMAKIGUSOだー!」

照「…すごいこれ…/// 私も作ってみようかな、MAKIGUSO…」

咲「いいねお姉ちゃん! 私も作るよ! MAKIGUSO作り、一緒に楽しもうよ!」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/08(金) 19:26:33.63 ID:+Mrfk6R10<>
恒子「それでは最後に、今日の個展を開かれた獅子原爽先生にご意見をお伺いしたいと思います!
  どうでしょう! 先生!」

爽「はい、こんなに沢山の方々に見に来てもらえて… 本当に、感無量です…」

爽「思えば長い道のりでした… MAKIGUSOをアートとして広く普及させるために、どれだけの偏見と非難の嵐を浴びてきたことか…」ウルウル

爽「ついに私はやりとげた…!っと、実感しています。 これから、MAKIGUSOの良さを、もっともっと多くの人に伝えていけたらいいなと思っています。
 MAKIGUSOの未来に、幸あらんことを・・・!!」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/08(金) 19:46:34.78 ID:+Mrfk6R10<>
恒子「獅子原先生ありがとうございました! 感極まって涙を浮かべる場面もありましたね…
  先生は、今度ニューヨークで開かれる現代アートの祭典にも、日本代表として新作を用意して参加されるそうです!
  MAKIGUSO伝道師・獅子原爽先生の今後の御活躍に期待しましょうっ!!」

センセー、アクシュシテクダサーイ!
サインシテー!
キャーキャーシシハラセンセー!
オネガイダイテー!


ーーーーーーーーー
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ーーー


爽「・・・・なーんてね」ニタニタ

爽「…大丈夫、そんなことありえないって、分かってるから…」スッ

爽「ま、いつかね、MAKIGUSOの良さを語り合える友達ができたら、いいな…」ジュッ グシグシ


爽は携帯灰皿を取り出して吸い殻を捨て、ブレスケアを口に放りこんだ。


爽「証拠隠滅完了っと… さぁーて、部活部活!」スタスタ


爽は立ち上がり、颯爽とその場を立ち去っていった・・・



次回、〜「NOGUSO」の巻〜に続く…


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/08(金) 20:01:49.13 ID:+Mrfk6R10<> 来週から爽は本州へ旅に出るお <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2014/08/08(金) 20:37:50.04 ID:BpgAO1i40<> ぶっ飛んでんな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2014/08/08(金) 22:37:14.70 ID:26vQhRcs0<> なんだコイ…この人
マジやべぇ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/11(月) 19:12:50.05 ID:yGgYkQ660<> 今週末忙しそうなので、ちょこちょこ投下していきます。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/11(月) 19:20:10.68 ID:yGgYkQ660<>
<その3 〜青森「NOGUSO」の巻〜 >



10月某日午後7時15分、私、獅子原爽は、津軽海峡地下240mのトンネル内で、人生最大の危機に直面していた。


話は2日前にさかのぼる。

突然担任に呼ばれて校長室に連れていかれ、2週間の停学処分を言い渡された。

喫煙がバレたのだ。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/11(月) 19:31:40.24 ID:yGgYkQ660<>
どうやら誰かが現場を発見してチクったらしい。

麻雀部も、半年間の公式戦出場停止処分。

しかし、団体戦に限られるということなので、コクマもスプリングも出場予定がない有珠山麻雀部にとっては、あくまで形式上の処分だ。

とはいえ、世間の目というものがある。

その日の放課後、私は部室で正座させられ、メンバーの冷たい視線を浴びていた。


誓子「…何か言い訳は?」

爽「何もありまセーヌ川」

誓子「…あんなに何度も、やめるように言ってきたのに…」

揺杏「チカさん無理だってこいつは。人の言うこと聞かねーのよ。
  私も気付いてたけど、どーせやめねえだろうから何も言わなかったんだ」

成香「爽さん…」

ユキ「…」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/11(月) 19:54:12.30 ID:yGgYkQ660<>
誓子「爽あなた、自分のしでかした事が分かってるの…?」

爽「重々承知しております」

誓子「成香とユキは後輩だから何も言わないけど、あなたのせいで、これからクラスで恥ずかしい思いをするのよ」

爽「お詫びとして、ユキの家のトイレ、これから一年間毎日掃除しますです」

ユキ「…気持ち悪いからいいですよ…」

爽「ガーン」オーマイガーッ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/11(月) 19:58:13.26 ID:yGgYkQ660<>
誓子「…反省する気あるのかしら?」

爽「…ロン・オブ・ぉモーッチ!」オッパイダーイブ

ユキ「てぇい!」セオイナゲー

爽「おわっ!」ドンガラガッシャーン!
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/11(月) 20:07:01.72 ID:yGgYkQ660<>
誓子「…」ホッペタツネール

爽「痛い痛い痛い痛い痛いチカ死ぬ死ぬマジで!」バタバタ

揺杏「…チカさん、まあそれくらいにしてやって…」ハア

揺杏「私が毎週こいつ病院に連れてって、禁煙チェックするからさ。
  チカさんは同じクラスだから、学校来たら毎朝荷物チェックしてやって」

誓子「次見つかったら間違いなく退学だからね… 徹底的にやるわよ」

爽「ふむ、よろしく頼む」

揺杏「そこは“お願いします”だっ!」バチコーン
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/11(月) 20:19:13.70 ID:yGgYkQ660<>
成香「2週間も停学… 淋しくなりますね」

爽「やっぱり? やっぱり?」ズイズイ

揺杏「成香そうゆうこと言わなくていいって… アホみたいに調子に乗るから…」

誓子「2週間、反省も兼ねて家でみっちり勉強ね」

爽「…いや、私は旅に出るよ」

揺杏「は? 旅?」

誓子「自宅謹慎でしょ? 家にいないとダメなんじゃないの?」

爽「電話とかくるだけだろ? 大丈夫、姉貴に私のフリしてくれるよう頼むからさ」

誓子「…そうまでして、どこに行くのよ?」

爽「インターハイで知り合った高校のトイレ巡りに行く」


一同「「「「」」」」ポカーン


爽「あれ? どしたのみんな」

誓子「・・・いや、『遺跡巡りに行く』みたいに『トイレ巡りに行く』とか言われても…」

成香「訳が分かりません」
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/11(月) 20:29:30.96 ID:yGgYkQ660<>
爽「私の夢なんだ。 全国のトイレが私を呼んでいるんだよ」

ユキ「…何しに行くんですか?」

爽「私の研究の一環だな。 これも勉強だよ。 排泄道の修行の一つみたいなもんさ」

揺杏「ハイハイみんな、理解しようとしたら負け負け。 …行ってこいよ。 ただしタバコは吸わない、周りに迷惑をかけない、を守れよ」

誓子「…いいの? 揺杏…」

揺杏「どーせ止めても聞かねーし」

爽「かわいい子には旅をさせろって言うしね」

誓子「私も揺杏もあなたの親じゃないわよ!」ホッペター

爽「痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛!!」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/11(月) 20:36:37.42 ID:yGgYkQ660<>




翌々日の朝・バス停留所


ユキ「…本当に行くんですね」

誓子「ずい分荷物少ないわね、大丈夫?」

爽「大丈夫大丈夫! パンツは3枚入れたしね!
 オッ バス来た。 じゃ、ちょっくら行ってきます!」

ユキ「行ってらっしゃい」

揺杏「おう、帰ってこなくていいからな」

誓子「ちゃんと連絡よこしなさいよ」

成香「お土産お願いしますね」


  ブロロロロロォ・・・・・


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/11(月) 20:47:22.63 ID:yGgYkQ660<>
有珠山から函館までバスで移動。 そこで一休みし、夕方に盛岡行きの高速バスに乗った。
盛岡で一泊して、明日遠野市の宮守女子高校に行く予定だ。


今、高速バスは去年開通した車道用青函トンネルを時速80kmで走っていた。

もう少しでトンネルを抜けるはずだが、私は猛烈な腹痛に襲われていた。

さっき、トンネルの中間地点の地下サービスエリアで、ハーゲンダッツを3個食べたのがちょっとまずかったらしい。


爽「うぬぬぬぬ…!」ハアハア

せり上がるような腹痛を必死で耐える。

高速バスのくせにこのバスの車内にはトイレがない。

次のサービスエリアまでなんとか我慢するしかないのだ。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/11(月) 21:00:03.37 ID:yGgYkQ660<>
爽「…」シャッ

カーテンをめくって外を見る。

オレンジの光が流れていく中に、「出口まで5km」の標識が見えた。

爽(あと5km… ってことは、出口まで約4分… 青森まで着けば、次のサービスエリアがあるはずだ…)ハアハア


ヒゲオヤジ「…大丈夫ですか? 体調悪いの?」

爽「あ、ダイジョブです。スイマセン」


となりのヒゲオヤジ、さっきからチラチラこっち見てくる。
盛岡に着いたら親切を装って、私をホテルに連れ込む気だろう…
屁っ その手に乗るかよクソおやじがぁぁぁ! モンモンモン

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/11(月) 21:08:35.87 ID:yGgYkQ660<>

ゴロロォォ・・・ッ


爽「はう!」

私の下腹部から大きな音がした。 私のうんこが一歩前進した音だ。

爽(ヤバイヤバイヤバイ、これマジでもたないって… 爆発する…!)


ヒゲ「お腹いたいの? 正露丸あげようか?」

爽「いや、うるさ… 屁、平気ですから」


性懲りもなくこのヒゲオヤジ…
睡眠薬を飲ませ、うたた寝始めたところで、体をさわってくるにちがいない。
なんと、卑劣なヒゲ…! モンモンモン

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/11(月) 21:21:24.68 ID:yGgYkQ660<>
女「あー私おナカすいてきたなぁー、次のサービスエリアまだぁー?」

青年「んー? どれどれ」ガサガサ

 前の席の男が地図を広げている。

青年「…トンネルを抜けたらまたすぐ高速乗って… 大館(秋田)までサービスエリアねぇな」


爽(・・・・マジ?)

爽(ムリムリムリムリ! 絶対ムリ! この怪獣みたいなうんこ抱えて青森縦断なんて、絶対ムリぃ!)ワナワナ

爽(こんなトンネルの中じゃバスも止まれないし…)

爽(ああ、もうダメ、私はこのバスの中で、もらすんだ…)

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/11(月) 21:41:57.99 ID:yGgYkQ660<>
爽(もし、このままここでうんこもらしたら・・・)ポワポワポワーン

ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー


爽「…」モリモリモリ

ヒゲ「わ! くっせぇ! やべぇこいつもらしやがった!」

女「えっ! ヤダ! わっくっさーっい!」

青年「うおっ! マジかこいつ! 窓開けろ窓!って、この窓開かねえ!」

キモオタ「はあはあはあ、女子高生のうんこ、はあはあはあ」クンカクンカ


 爽(…なめんなよキモオタ、私のうんこの臭さはハンパじゃねえぞ!)ゴオッ


キモオタ「くんかくんか・・・ おう!? ひでぶぅ!」ブゲロロロロロ

青年「わっ! キモオタがゲロ吐いてぶっ倒れたっ!」

女「ヤダヤダッ! もうなんとかしてぇーっ!!」


 爽(クックック… わがうんこをなめるからよ… いや、待てよ…?)

 爽(このバスの窓は、電車と同じように開かないつくりになっている…)

 爽(と、いうことは、うんこの臭いは車内に充満…!)

 爽(そんなことになったら…)


青年「し、死にゅ…っ! もうダメぽ…」バタリ

ヒゲ「あがががががががっ」ブクブクブク

女「もげらあああああああっ」ビクビクビク


 爽(こ、これは・・・!)


 爽(「密室殺人」・・・!!)


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/11(月) 22:07:04.03 ID:yGgYkQ660<>




 えり『テレビをごらんの皆様、ただ今から緊急ニュースをお伝えします!』

 えり『えーっ、入ってきた情報によりますと、青森県の青函トンネル近くの道路脇に止まっていたバスから、大量の変死体が発見されたそうです』

 えり『ただ今現場には村吉アナが行っております。村吉さーん!』


みさき「はい、こちら現場の村吉です! こちらが、変死体の見つかったバスです。 中から、老若男女合わせて47名の御遺体が見つかったとのことです!」

みさき「現在、警察の方々が現場検証を行っています。
   えー、それでは、現場責任者の新子警部にお話を伺ってみましょう」

憧「…これは、毒ガステロと見てまちがいありません。 なんらかの宗教組織か… あるいは、外国の武装組織の手によるものかもしれません」ギリッ

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/11(月) 22:21:21.61 ID:yGgYkQ660<>
憧「これは、大変な事件ですよ… 日本史上に残る犯罪となるでしょう」

憧「敵は強大だと思われますが… こんな卑劣な犯罪を許すことはできません! 必ず解決してみせます!!」グッ

みさき「バスの乗客リストによりますと、乗員乗客合わせて48名が乗っていたとのこと…。 一人だけ、見つかっていない人がいるそうですね」

憧「はい、有珠山高校3年生の獅子原爽…。 彼女だけ、現場から忽然と消えているのです」

憧「彼女は、今回の事件に何らかの関わりがあると思われます。 我々は今、全力で山狩りを行い、彼女の行方を追っています」

<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/11(月) 22:35:23.35 ID:yGgYkQ660<>
みさき「…見つかるといいですね…!」

憧「47名もの罪なき人の命を奪った事件ですからね…。 必ず見つけてみせますよ!」カッ


ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー


爽「」カタカタカタ

爽(これはヤバすぎる…)

爽(つかまったら、一生ブタ箱… いや、死刑もあり得る…)

爽(つかまんなくても、もう一生お日サマの下は歩けない…)

爽(ちくしょおおおおお! でももうガマンできねえよぉっ!!)


   サアッ


その時、カーテンを通して入っていたオレンジ色の光が消え、うっすらと月の銀色の光が車内を照らした。

爽「!」

爽(外に出た…!)シャッ

窓の外を見ると、鬱蒼とした林が広がっていた。


爽(…!)

爽(…これは、やるしかない…!)

爽(獅子原爽18歳! 挑戦します!)


爽(NOGUSOに!!)

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(SSL)<>saga<>2014/08/11(月) 23:11:50.95 ID:yGgYkQ660<>
爽「すみません、ちょっと、止まってもらえますか?」


爽は上着を羽織ってミネラルウォーターを片手に持ち、運転士に声をかけた。


運転士「はい?」

爽「あの、トイレに…」

運転士「ああ、トイレ… サービスエリアで行っといてもらわないと困りますよもう」

爽「…すみません」

  
  キキィッ

運転士は道路脇にバスを止めてくれた。
車内の乗客の視線が痛い。
しかし、この人たちを殺してしまうわけにもいかない…

運転士「携帯トイレいりますか?」

爽「へ?」

携帯トイレ? そんなものがあるのか。
運転士は何やらビニール袋を取り出して見せてくれた。

爽(「ポータブルトイレ 爽」…? 何これ私と同じ名前だ)

爽「い、いや、いいです。 しょ、小の方ですから…」ソソクサ

どうせ外でするんだから袋なんかいらないだろう。

爽はバスを降り、林の中に入って、木々が密集している所の裏に回った。
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(SSL)<>saga<>2014/08/11(月) 23:19:47.12 ID:yGgYkQ660<>
爽「ここら辺でいいよね」ザッザッ

爽は足で地面にくぼみをつくり、スカートをまくり上げてパンツをおろした。


爽「よ、よっしゃ… ま、間に合った…」

そしてくぼみをまたいでしゃがみこみ、思いっ切「ピ―――――――ッ(自主規制)」した。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/11(月) 23:30:57.77 ID:yGgYkQ660<>




爽(はああああ、救われたぁぁぁ・・・)ポワアアアン

爽(お尻がスースーして気持ちいい…! マジ爽快…!)

爽(NOGUSOってこんなに気持ちいいんだ… クセになりそう…)


爽「さて、紙の代わりに…」トポトポ

爽は持ってきていたペットボトルのフタをあけ、左手に水をためてお尻を洗った。

爽(…)シュコシュコ

爽(うおお…! これも気持ちいいい!)

爽(やっべっ! 紙でふくのと段違いの爽快感…)

爽(水で洗えばゴミも出ないし… エコだねっ! 地球にやさしいぃ!)

爽(…そういえば、インド人はうんこしたあと紙使わないで手で洗うんだよね)

爽(さすがインド人! やるぅ! 伊達に毎日カレー食ってねぇ!)
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(SSL)<>saga<>2014/08/11(月) 23:49:56.31 ID:yGgYkQ660<>
爽(はああ、NOGUSOがこんなに良いものだとは…)

爽(外ですれば、うんこはやがて分解され植物の養分に…)

爽(うんこだって、ジャーッと流されて下水施設で処理されるより、何かの役に立つ方がいいはず…)

爽(うむ、スバラしい発見だ… これは、世に広める必要がありそうだぜ…)

爽(! そうだ! 来年、大学に入ったら…!)ポワポワポワーン


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ーーーーーー
ーーー


「入学おめでとうございまーっす、テニスサークルどーですかぁ!」
「アニメの好きな人! げんしけんに入りましょぉーっ!」
「スイーツ食べ歩きの会やってまーっす、どうぞーっ!」

いちご「わっ いっぱいサークルの勧誘してるんじゃ〜♪」

久「よりどりみどりね」


?「もし… そこの麗しきお嬢様方…」

いちご「はーい、ちゃちゃのんのことかなぁ〜?」クルッ

久「なんでしょう?」ニッコリ

爽「あなたたち、お綺麗ですね… 是非、NOGUSOの会に入りませんか?」

いちご「…のぐっ …え? なんじゃ…?」

久「…何をする会ですか?」

爽「はい、みんなで山に登って、美しい自然の中でNOGUSOする会です」キリッ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/12(火) 00:04:25.90 ID:SRQU+I0y0<>
いちご「のぐそ… はわわわわ」

久「いちご、こいつやべえ、早く行こ!」グイグイ

爽「あっ ちょっと待って…」


ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー


爽(いかんいかんいかんいかん)

爽(こんな勧誘じゃあ、また痛い人見る目を向けられるだけだ…)
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/12(火) 00:24:10.65 ID:SRQU+I0y0<>
爽(頭を使うんだ…! そうそう、まずは「自然と親しむ会」か何かにして、みんなを山登りに連れていく…)ポワポワポワーン


ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー


菫「う〜ん、空気がきれいだなぁ〜」ノビーッ

竜華「小鳥の声が気持ちええわぁー」

初美「やっぱり、自然の中は心が晴れ晴れしますよー」


宥「か、会長…」プルプル

爽「ん? どしたの宥」

宥「あの、お、おトイレに…」ヒソヒソ

爽「ああ! 大丈夫! おーいみんな、ちょっと脇に入ろうか!」


ナニナニ ドシタノ ガヤガヤ


爽「ここでみんなトイレ済ませとこう! はい! パンツ脱いでぇ!」


エー ヤダア ハズカシイヨー


爽「何言ってんの! 山ん中にはトイレなんかないんだよ!
 大丈夫ここ人いないから、今のうちにスますスます!」ヌギヌギ


ソレモソウカ・・・ シカタナイナー ヌギヌギ

  <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/12(火) 14:30:41.78 ID:SRQU+I0y0<>
 全員で輪になってNOGUSO開始


菫「…おおっ これは…!」

竜華「きっ気持ちえええ…」トローン

初美「はああ、最高ですよー」ポケーッ

宥「お、お尻スースーするけど、気持ちいい…」ポワーン


爽「どうだみんな、NOGUSOはいいモノだろう!」

初美「メチャクチャ気持ちがいいですよー」

竜華「もう、狭っ苦しくて臭い個室で用を足すなんて、アホらしくてできんわー」

宥「自然に抱かれながらNOGUSOする… あ、あったか〜い」ホワアアア

菫「うむ、自然回帰が叫ばれている昨今… NOGUSOは世界を救うかもしれんな」

爽「そう! 人間が自然界の循環の中に身をまかせる…! その極意とはNOGUSO! 分かってくれて嬉しいなぁ」


アリガトオオ カイチョー!
ノグソサイコーヤー!
ビバ! NOGUSO!!


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/12(火) 14:55:42.06 ID:SRQU+I0y0<>
ーーーーーーーーー
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爽「…むふっむふっむふふふふ…」

爽「やべっ、妄想してたら尻が冷えてきた」スースー

爽「パンツパンツっと…」アゲアゲ

 爽はパンツをはきながら上を見上げた。
 まんまるの月が、夜空を煌々と照らしていた。

爽「いやんっ♪ お月さまのドスケベッ」ブリッコー


その時である。

爽は前方に、妖しく光る2つの目がこちらを見ていることに気がつき、パンツを上げていた手を止めて身を固くした。


目「・・・」

爽(な、な、な、な、な、な…)ガタガタガタ


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/12(火) 15:22:12.71 ID:SRQU+I0y0<>
目「モ゙フーッ」ガサガサ


光る目は、爽の正面わずか5mばかりの茂みの中で揺れた。


爽(…に、人間じゃないよね? タヌキか…? いや、あのデカさは…)

目「グロロロォ…」ガサガサ

爽(く、く、く、く、クマだぁ…!!)ゾオオオッ

目「…」ジーッ

爽(や、野生のツキノワグマ… ヤバい、襲われたら死ぬかも…!)ガタガタ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/12(火) 15:37:33.92 ID:SRQU+I0y0<>
クマ「グルル…ッ」ガサガサ ヌッ

 茂みからクマが真っ黒な姿を現した。

爽(でででで、でけえ…! に、2mくらいねえか、コイツ…?)

爽(ひいいいっ 揺杏、チカ! 助けてよおおお!)ガタガタ

クマ「…」ギロリッ

爽(どどどどど、どチクショウ! わ、私は北海道最強の女獅子原爽! ク、クマなんかに負けっかよっ!)キッ
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/12(火) 15:48:24.98 ID:SRQU+I0y0<>
クマ「…」ヌッヌッ

 クマはゆっくりと爽に向かってきた。

爽(そそそそうだ…! クマは人間の100倍鼻がいいって聞いたことある…!)

爽(ならば…)ザッ

 爽は小枝を拾いあげて自らのうんこに差し込み、すくいあげて、クマの鼻につきつけた…

クマ「…」クンカクンカ

爽(ど、どうだ…?)

クマ「ウォbボロゲgッ ゲロエロvエ゙ェwエエェェッッ!!」スタコラサッサ

 クマは爽のうんこを嗅ぐとクルリと踵を返し、アッという間に走り去っていった。
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/12(火) 15:58:31.97 ID:SRQU+I0y0<>
爽「…」

爽「はあっ」ホッ

爽(良かった… うんこのおかげで命拾いしたかも…)


運転士「お客さーん! 早く戻ってくださいよー!」オーイ

女「何やってんのもう! 遅れちゃうじゃないのぉ!」


爽「あ、すんませんすんません」テトテトテト


   ブロロロロロォ・・・ッ


そして、爽を乗せたバスは、再び盛岡に向けて走り出していった…



次回、〜岩手宮守「トイレ掃除de大フン闘」の巻〜に続く…


<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2014/08/16(土) 21:16:50.13 ID:rw2JBS3L0<> 乙

面白かった <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<><>2014/08/24(日) 02:01:07.33 ID:7sYLDScw0<> 週に1話ずつ書こうと思ってましたが、今週休みます。
来週宮守の話を書きたいと思います。 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(SSL)<>saga<>2014/08/30(土) 15:29:43.86 ID:bCDWF9e+0<> あんまり長くするのもアレなので、予定変更でこのスレは閉じることにしました。
次のスレはこちらです。↓

爽「獅子原爽のトイレ探訪記!」ユキ「行ってらっしゃい」(宮守〜越谷女子編)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409378104/

3話ずつくらいでまとめていきたいと思います。 <>