VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2014/08/09(土) 01:28:48.32 ID:Zjx9u/xj0<>
男「ああ。疲れた。何だか俺の人生クソスレだな」
ガチャ
男「ただいまー」
男「って、誰もいねぇよ!!!」
?「おかえりー」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1407515318
<>【即興】酔いながら、とりあえず30までは書いてみる【終わり方不明】
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 01:30:21.72 ID:Zjx9u/xj0<>
男「?!」
?「お・か・え・り。耳ないの?」
男「いや、だれ?!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 01:32:51.88 ID:Zjx9u/xj0<>
?「まぁー簡単に言うと、宇宙人」
男「は?!」
宇宙人「いいから座れって。いいから」
男「いや、なんで人ん家に勝手にいんの?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 01:38:17.75 ID:Zjx9u/xj0<>
宇宙人「そりゃお前、いろいろあんだよ。お前は地球の小さい規模でモノを考えすぎなんだよ」
男「いや、意味わかんねー!」
宇宙人「そのうち分かるさ。小さい頃そう言われたろ?それと同じ」
男「それと同じって、俺もう25だけど…」
宇宙人「25?んなもん、まだまだだよ。ちなみに俺、いくつだと思う?」
男「知るか!見た目ただのおっさんじゃねぇか!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 01:40:38.96 ID:Zjx9u/xj0<>
宇宙人「声がうるさい」
男「いいから出てけ!警察呼ぶぞ!」
宇宙人「はぁー。ダメだなこりゃ」
男「?!」
宇宙人「ふふーん♪」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 01:45:59.35 ID:Zjx9u/xj0<>
男「?!…か、金縛りみたいに、か、身体が…う、うごかない!!」
宇宙人「ありがとおーありがとおーありがとおありがとおー」
男「ちくしょう!なんでスマップなんだよ…!」
宇宙人「これで信じた?地球の日本の流行を調べてきたよー♪」
男「く、くそ!ちょっと古いぞ!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 01:48:53.84 ID:Zjx9u/xj0<>
宇宙人「これいい歌だよな。真理に近いことを歌っている。お前に分かるか?」
男「ちくしょう!はなせ!!」
宇宙人「触っておまへんがなー」
男「エセ関西人…いや、エセ日本人めー!!」
宇宙人「やっと信じたか」
男「はっ!」バタン
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 01:51:44.44 ID:Zjx9u/xj0<>
宇宙人「手荒だったのは認める。悪かった。でもな、じゃなきゃ話がすすまん」
男「はぁはぁ…な、なんなんだよ…」
宇宙人「お前さ、今日の帰り道強く念じたことがあったろ」
男「念じたことだと?なんだよ…あ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 01:55:35.49 ID:Zjx9u/xj0<>
宇宙人「それそれ♪」
男「それそれ♪じゃねぇ!それとなんの関係があんだよ?!」
宇宙人「はぁー近所迷惑なやつだなお前。下じゃ子作りしてんだぞ。ちょっとは気を使ってやれよ」
男「?!」
宇宙人「まぁいい。で、何を念じたのか、もっかい口に出して言ってみ?」
男「は?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 02:01:05.80 ID:Zjx9u/xj0<>
宇宙人「み・み・な・い・の?」
男「いや、だから何の関係が…」
宇宙人「…」ボン!!
男「?!え、雛形あきこ?!」
宇宙人「てへ♪ …って、ばーか。俺だよ俺。母さん助けて危険ドラッグって奴だ。上辺が変わっても中身は同じ」
男「いや、話が見えないくらい抱きしめたい」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 02:07:02.79 ID:Zjx9u/xj0<>
宇宙人「わーったわーった。あとで好きにしていいから。まず、今はさっき帰りに強く想ったこと、口にしてみ?」
男「約束だかんな!!…えっと…たしか…」
宇宙人「うんうん」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 02:11:16.93 ID:Zjx9u/xj0<>
男「『なんでこんな脱力感の中、希望が何も見つからねぇんだよ…』」
宇宙人「いいよー気持ちはいってきたよー」
男「『おい宇宙さんよ、できるなら俺を最高の気分にしてくれよ!!できんだろ?!なぁ、頼むぜ!!』」
宇宙人「で、そのためにきたのが俺。あ、いや、わ・た・し・」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 02:14:30.96 ID:Zjx9u/xj0<>
男「は?」
宇宙人「まぁムリもないな。それが正解だ」
男「こ、これは…夢?」
宇宙人「ビンタ」パチン!
男「いてぇ!そして、何か嬉しい!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 02:18:00.07 ID:Zjx9u/xj0<>
宇宙人「要は、お前が強く念じたから、俺が出てきて、お前を最高の気分にさせる、させてるってこと」
男「え、こ、こんな簡単に?」
宇宙人「お前さ、『神との対話』とか『夢をかなえるゾウ』とか読んでんだろ?」
男「え、ま、まぁ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 02:20:56.25 ID:Zjx9u/xj0<>
宇宙人「状況を何とかしたくて、引き寄せの法則の本とか呼んでるじゃん?」
男「う、うん。まわりにはなかなか言えないけど」
宇宙人「まぁ、それはいい。じゃなくて」
男「?」
宇宙人「今の宇宙の流行は、地球人と交流することなんだわ」
男「は?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 02:23:41.34 ID:Zjx9u/xj0<>
宇宙人「あんな、あんまり感じてないかもしれないけどな」
男「?」
宇宙人「今な、お前が住んでる地球、いまここ」トントン
男「え、あ、はい」
宇宙人「良い方良い方に変わりつつあんの」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 02:28:12.76 ID:Zjx9u/xj0<>
男「あの、話が完全に見えないので、とりあえず、脱いでもらっていいですかね?」
宇宙人「焦んな焦んな。嫌われるぞ。あと3分、まずは黙って話聞け。いけるか?っていうか日清パワーステーションってもうないのな」
男「なんの話だよ!さっきから微妙にネタが古いんだよ!」
宇宙人「よしよし、それだけ正気なら無問題だ。でな」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 02:32:24.87 ID:Zjx9u/xj0<>
男「はぁー…」
宇宙人「良い方向に変わりつつある中で、そら人も変わっていく。そこで、それの手助けをするのが、今の宇宙の流行なわけ」
男「…」
宇宙人「そりゃあ信じないか」
男「もう3分たったんじゃね?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2014/08/09(土) 02:35:15.40 ID:EqEI1TF00<> 男の性に対する情熱が伝わってくる <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 02:40:19.90 ID:Zjx9u/xj0<>
宇宙人「あと10秒だ。これだけ言わせろ。もし本当だとしたら、最初に出てきた疑問はなんだ?」
男「…どうやって助けるっていうんだ?」
宇宙人「ナイス質問。池上さんも喜ぶぜーその質問!」
男「いいから」
宇宙人「ああ、すまんすまん。それは、簡単なことだ。人が『自分の望みは叶う』ことを心から理解すること。それの手助けだ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 02:46:13.89 ID:Zjx9u/xj0<>
男「じゃああれだな。おれは今ココで、抱いていいんだな?!昔からお世話になってる方を!!」
宇宙人「ニセモンだけどな」
男「かまわねぇ!!どうせ本物はムリなんだから!!」
宇宙人「はい、ストップー」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 02:48:02.19 ID:Zjx9u/xj0<>
男「?」
宇宙人「お前今さ、どうせモノホンはムリって言ったじゃん?」
男「そんな業界的じゃないけどな」
宇宙人「そこなんだよ」
男「は?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 02:51:15.66 ID:Zjx9u/xj0<>
宇宙人「人が夢を諦めるTOP3に入る言葉。『どうせ〜だから無理』これメモれ!!人生のテストに出るぞ!!」バンバン!!
男「急に教師キャラかよ」
宇宙人「急にじゃない。池上さんのクッションがあったろ」
男「池上さん、そんなGTO的じゃねぇよ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 02:56:19.05 ID:Zjx9u/xj0<>
宇宙人「まぁ、この雛形あきこの格好で言うのも、何かアレだな」
男「中卒だからな。って、どうでもいいよ!」
宇宙人「うむ。で、この言葉、何がいけないと思う? はい、そこの水戸黄門好き君」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 02:58:56.72 ID:Zjx9u/xj0<>
男「しんちゃんの映画出る前からファンだっつーの!」
宇宙人「はいはい。助けてケスタ。んで?」
男「ったく、やけに詳しいな」
宇宙人「んーでー?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 03:03:31.71 ID:Zjx9u/xj0<>
男「くそ!分かったよ! やってもないのに、過去の経験から決めつけてるのが悪いって言うんだろ!!」
宇宙人「なんだ、ちったぁ分かってんじゃん」
男「だけどよ、その方が利口な時だってあるじゃんか」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 03:05:18.70 ID:Zjx9u/xj0<>
宇宙人「お前がそう思うなら、そうだな」
男「は?」
宇宙人「それを決めるのはお前だからな」
男「どういう意味だよ?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 03:07:16.25 ID:Zjx9u/xj0<>
宇宙人「いいか。ひとつ教えてやる」
男「?」
宇宙人「全てはお前が想った通りになる、本当に想った通りに、そのまんまだ」
男「…」
宇宙人「分かるか?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 03:15:26.56 ID:Zjx9u/xj0<>
男「分からん!じゃあ何で俺は雛形あきこと、最高の一夜を過ごせないんだ!!」
宇宙人「そりゃお前、心のどっかで『モノホンはムリ』って想ってるからだろ」
男「くそっ…でも、雛形あきこ風な人はいるぞ!」
宇宙人「そりゃあ、鼻くそほじりながら『モノホンはムリでも、最高に似た人なら出会えんだろ、何かしら』って、こう想ってるからだ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 03:20:43.18 ID:Zjx9u/xj0<>
男「じゃあ、実際に本物と出会うにはどうすりゃいいんだよ!!」
宇宙人「お前のその情熱は、ブルーハーツから賞賛されていい」
男「俺は『雛形あきこ』にされたいんだよ!!」
宇宙人「じゃあ教えてやるよ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 03:28:46.42 ID:Zjx9u/xj0<>
男「…」
宇宙人「それはな、『確信』することだ」
男「確信?」
宇宙人「そうだ。例えば、呼吸できることは疑いようないくらい、いちいち確信する必要がないくらい、『確信』してるだろ?」
男「そんなことを気にしたことすらないぞ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/09(土) 03:33:08.85 ID:Zjx9u/xj0<>
宇宙人「それだ」
男「?」
宇宙人「それくらい、疑い用のないくらい、雛形あきこに出会えると『確信』していれば、必ず出会える。だが」
男「だが?」
宇宙人「自分の中に、意識でも無意識にでも、少しでも疑いがあれば、その現実も現れる。呼吸がしにくくなる」
男「…」
宇宙人「それが『全てはお前が想った通りになる』ってことだ」
つづく?
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2014/08/09(土) 04:57:29.52 ID:EqEI1TF00<> 続きを待ってるぞ完全に幸せを叶える象だ <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/11(月) 23:15:50.97 ID:nn2WGIQJ0<>
男家
宇宙人「あー、暑いな。これが夏ってやつだな」
男「暑いとか、感じるんだな。っていうか、まだ俺ん家なのな」
宇宙人「そりゃそうだぜ。お前を最高にするのが役割だからな」
男「それって1人じゃできねぇの?」
宇宙人「なんだよお前、1人がいいの?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/11(月) 23:23:10.62 ID:nn2WGIQJ0<>
男「いや、そうじゃねぇけど」
宇宙人「何が不満なんだ?」
男「もう、いいだろ?」
宇宙人「何が?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/11(月) 23:28:11.73 ID:nn2WGIQJ0<>
男「何がって、分かってるだろ?」
宇宙人「んー?口で言わないと、何か分からないよー?んー?」
男「くそっ…じゃあ言うぜ!!俺は!!!―」
宇宙人「はい、ストップ」
男「え?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/12(火) 01:34:49.34 ID:lyBJVar50<>
宇宙人「お前、なんでそんな雛形あきこが良いわけ?」
男「そりゃお前、見た目がタイプだからだよ」
宇宙人「はぁー。あ、そ」
男「なんだよ?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<><>2014/08/12(火) 01:38:04.30 ID:lyBJVar50<>
宇宙人「直接会って話したりは?」
男「あるわけねぇだろ!」
宇宙人「ふーん」
男「…」
宇宙人「じゃあ、あれだ。アイドルなワケだ。お前の中で」
男「そうだな。憧れなんだよ。憧れに触れたいんだよ!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/12(火) 01:41:30.89 ID:lyBJVar50<>
宇宙人「いや、憧れるって大事だぜ。それもお前を育てる。ただな」
男「ただ?」
宇宙人「いいか、これは伝えておく」
男「おう」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/12(火) 01:45:21.92 ID:lyBJVar50<>
宇宙人「アイドルは打ち上がる花火と同じだ。綺麗に花を咲かせるが、それは距離感があってこそだ。だからこそ憧れることができるんだよ」
男「…なんだよ、それ」
宇宙人「お前も、うすうすは分かってるはずだぜ。そこは、1つの逃げ道だってことをな」
男「…」
宇宙人「だけどな」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/12(火) 01:51:38.80 ID:lyBJVar50<>
宇宙人「だからこそ、アイドルはなくなっちゃダメなんだ。希望や憧れをを与えるのがアイドルの役目なんだよ」
男「…」
宇宙人「なぜか分かるか?それはな、憧れを通過していくことで、人として成長できるからだ。だからなくなっちゃだめなんだよ」
男「じゃあ逃げ道なんかじゃねぇじゃねぇか」
宇宙人「いい反応だ」
男「…」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/12(火) 02:10:11.47 ID:lyBJVar50<>
宇宙人「そこを逃げ道として使うのは、お前みたいな大人だ。現実を経験していっている大人だ。アイドルを癒しとして利用する大人だ」
男「それは…悪いことか?」
宇宙人「それはお前が決めることだ。悪いことだと思うなら、そのアイドルと、そのアイドルに癒しを求める自分自身を愛してやれ。許してやれ」
男「…」
宇宙人「それがお前とアイドルが互いに幸せになる方法だ」
男「…」
宇宙人「生きていくのは、どんな形であれ、癒しが必要だ。動物でもペットでもいいが、人には人でしか癒せない部分がある」
男「…」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/12(火) 02:21:05.45 ID:lyBJVar50<>
宇宙人「逃げ道、って言葉が良くないな。すまん。言い方を変えよう。それは現実とは違った、たくさんあるうちの、その中の1つの道にすぎない」
男「…」
宇宙人「希望は現実の中にも、ちゃんとあるんだぜ」
男「…そうなのか?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/12(火) 12:58:41.76 ID:lyBJVar50<>
宇宙人「そうだ。絶望だけ、希望だけ、どちらか片方しかないことなどありえない。そして、それを選ぶのは自分次第だ」
男「どうやって選んだらいい?」
宇宙人「自分が変わることだ。世界を変えるより、まずは自分が変わることだ」
男「どうやって変わったらいいんだ?」
宇宙人「何を変えたい?お前の変えたいものはなんだ?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/12(火) 22:22:57.37 ID:lyBJVar50<>
男「…変えたいものか……今を…変えること…だと思う…俺は、愛がほしいんだよ…こんなこと、初めて人に言うぜ…」
宇宙人「まぁ、人なのは見た目だけだけどな。なら、お前が愛を与えろ。お前から愛を発信しろ。お前が愛になれ」
男「愛に…なれ?」
宇宙人「そうだ。与えたものが返ってくる。それが、因果応報だ。それが、与えよ、さらば与えられん。だ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/12(火) 22:31:55.31 ID:lyBJVar50<>
男「…」
宇宙人「だが、期待すんな。期待しないで、自分を輝かせる術を学ぶんだ。そして、まず、1番に自分のことを考えろ」
男「…それって、矛盾してないか? 期待しないでってのは分かるけどよ。愛なら、まず1番に相手のことじゃないのか?」
宇宙人「少なくとも、今のお前に最適なアドバイスをした。お前は良い奴すぎるんだよ。もう少し、お前を大事にしてみろよ。な?」
男「それで、愛を得られるのか?」
宇宙人「心配すんな。自分を大切にできない奴は、相手を大切にすることは出来ない。最初は良いだろうけどな、持久力がなくなってくんのよ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/12(火) 22:37:48.70 ID:lyBJVar50<>
男「持久力?」
宇宙人「そうだ。抑圧した自分の気持ちを、さらに抑えることに必死になって、相手のことを想う力が弱まる。要は、自分で手一杯になんのさ」
男「それでペースが乱れるのか?」
宇宙人「そうだな。心に、自分に、余裕がなくなる。それが『犠牲になっている』という感覚でお前に教える」
男「だれが教えるんだ?」
宇宙人「お前が、お前自身にだよ。犠牲になっているという感覚は『もっと自分を大事にしてもいいんじゃね?』っていう自分からのメッセージだからな」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/12(火) 22:41:20.05 ID:lyBJVar50<>
男「そうか…」
宇宙人「腑に落ちたか?」
男「ああ。元の話が分からなくなるくらいだが、何となくスッキリした気がする」
宇宙人「ああ。それ、俺の役目。自分に負荷をかけることは成長に繋がるけど、たまには軽くなれよ」
男「…そうだな」
宇宙人「あとな」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/12(火) 22:48:07.78 ID:lyBJVar50<>
男「?」
宇宙人「人の見た目とか、タイプとかな。そんなに重要じゃないぜ?」
男「…でもよ、希望を感じたいじゃねぇか」
宇宙人「そうだな。だが引き寄せで、それを得られたとしても、幸せかどうかは、また別物だからな」
男「なんでだ?希望が叶うんだから幸せだろう」
宇宙人「そうじゃないときも、ある。宇宙はありとあらゆる、時には想像もしなかった、驚くような方法で、俺たちに与えてくれる。分かるか?」
男「ああ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/12(火) 22:55:51.04 ID:lyBJVar50<>
宇宙人「だから、アドバイスとしては、得たら、そこからがスタートだと思うことだ。想いを終わらせるな。それが苦じゃないなら、幸せだろうな」
男「…そうか」
宇宙人「パンクしそうか?アタマ」
男「いや、心に触れる言葉がたくさんあったから、思い出そうとすると、何かこぼれちゃいそうでな」
宇宙人「大丈夫だ。もともと、忘れることはあっても、なくなることはない」
男「なくならない?」
宇宙人「そうだ。俺たちは思い出すだけで良い。もう、既に全てある」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/12(火) 23:01:05.98 ID:lyBJVar50<>
男「なぁ、なら何で、最初から全部覚えていないんだ?」
宇宙人「そういう奴もいる。最初から8割くらい思い出してるやつもな。人それぞれだ。今のお前に言えることは」
男「言えることは?」
宇宙人「思い出すことを楽しんでいるから、楽しもうとして、覚えていない、という感覚もあるとは思わないか?」
男「思い出すことを楽しむ…でも、辛い時もある。自分が嫌になるときも」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/12(火) 23:05:24.18 ID:lyBJVar50<>
宇宙人「ああ。だが、そんな時いつだってお前は誰かに助けられてきた。今、俺がここにいるようにな」
男「…そうか」
宇宙人「そして、何か確信・核心に触れる度、お前の心は震え輝いていたはずだ。でなければ、俺もお前に会ってなかっただろう。これが俺の見解だ。違うか?」
男「確かに、何かを乗り越えるたび、何かが分かる度、生きてるって素晴らしいって感じてた。だけどよ、それでもものすごく辛い時は、どうしたらいい?」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/12(火) 23:17:30.98 ID:lyBJVar50<>
宇宙人「本当に辛い時、嫌で嫌で心が震えだしたり、身体を壊したら、1度離れてみろ。それで、もし壊れるものがあったら、抗うより、注意深く。自分と周りと壊れたものをよく観察することだ。まぁ、実際になってみて初めて、まず自身が感じるものがあるだろう。そこから始めることだな」
男「…なってみないと、分からないか。…分かった」
宇宙人「まぁ、今1番大事なのは、そんなに暗くならないことだ。考えすぎると、そいつを引き寄せちまうぞ」ヘッヘッヘ プー
男「お前!今、屁こいたろ!!」
宇宙人「いいだろ、一応はオッサンの見た目に戻してからしたぞ」
男「いや、変えなくても…」
宇宙人「はぁー、お前モテないだろー?」
男「うるせー!!」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/12(火) 23:22:29.82 ID:lyBJVar50<>
宇宙人「まぁいい、今日はもう寝る。明日の朝は、和食な。おやすみ」ゴロン
男「あ!お前!お前がなんでベッドで寝るんだよ!」
宇宙人「本当に声うるさいな。俺は客だぞ?あたりまえだろ。お前日本人だろ?少しは おもてなし しろ」
男「てめー調子いいときだけ、日本人出しやがって!!」
コンコン
男「?」
宇宙人「あー下の階のカッポーだな」
男「…マジかよ」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/12(火) 23:27:31.34 ID:lyBJVar50<>
宇宙人「こりゃ相当お怒りだな。空気がビンビンだ」
男「おいおい、何とかしてくれよ。お前、力あんだろ?」
宇宙人「別にないこともないけど、ねぇ?」
男「あー分かったよ!望み通りにしてやるから!!」
宇宙人「ほーい」
男「はらたつー!」
宇宙人「んー?」
男「ちっ、なんでもねぇよ」
宇宙人「よろしい」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/12(火) 23:34:56.97 ID:lyBJVar50<>
コンコン
スッ
宇宙人「はいはい」
ガチャ
カッポー「え?!大家さん?」
宇宙人「ごめんねぇ、うるさくて。私もうるさいから注意しに来てたのよ。ほら、アンタ、謝りなさーい?良い歳して、ねぇ?」
男「っ…う、うるさくして、すみませんでした」
宇宙人「まぁ、こう言ってるし、許してあげて、ね?」
カッポー「ま、まぁ大家さんが言うなら…」
宇宙人「ねぇ、お2人も夜はお盛んだし、ね?」
カッポー「?!」
宇宙人「うふふふ」
カッポー「わ、わかりました。それではこれで失礼します。夜分、す、すみませんでした」
バタン
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>saga<>2014/08/12(火) 23:42:11.43 ID:lyBJVar50<>
宇宙人「あーたるい。明日、引っ越しな」
男「そんな金ねぇよ!っていうか、忘れてたけど、しばらく居座る気じゃねぇか!!」
宇宙人「んで明日は超絶イケメンになって、逆ナンされまくるか。んな!!」
男「んな!!じゃねぇよ!!!」
つづく?
<>