ししのは<><>2014/08/14(木) 11:48:20.20 ID:73qDUHFgO<>『あなたは、あの時の約束を覚えていますか』 <br>   <br> 人は、失った時にその価値に気付くというけれど、 <br> それは本当にそうだな、と思うことがある。 <br> あるのは後悔ばかりで、今さらどうしようもないのに、 <br> 思考が空回りするばかり。 <br>   <br> いつも傍にいてくれた君 <br> そのぬくもりに何度助けられただろう <br> 怒ったこともある <br> 傷つけられたこともある <br> それでも、楽しかった思い出の方がずっと多くて <br>   <br> 夜遅くに帰ってきたら、気付いているのに寝たふりをしていたの、知っていたよ <br> 突然ちょっかいを出してくるのは、退屈しているからだって知っていたよ <br> 無防備な姿で寝ている君を隣で眺めるのが好きだったよ <br>   <br> ねぇ、どうして終わりは来るのかな <br> ずっと一緒って、約束したのにね <br>   <br> 蝋燭に火をつけて、お線香に火をつける <br> あなたのいない部屋は、寂しさで満ちているよ <br> あなたの使っていたもの、まだそのままにしてあるんだ <br> いつでも、帰ってきていいんだよ <br>   <br> そう声をかけても、写真の中のあなたはピクリとも動かなくて <br> 動くはずがなくて <br>   <br> もう一度会えたら <br> もっともっと甘やかしてあげたい <br> ずっと一緒にいるって約束、守れなくてごめんねって言いたい <br> ぬくもりを感じたい <br> 抱きしめたい <br>   <br> あなたの首輪を握って、眠りにつこう <br> せめて、夢で逢えたら <br> <br><br>SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1407984500<br><>お盆ですね
ししのは<>sage<>2014/08/14(木) 11:50:28.58 ID:73qDUHFgO<> 『ひまわり』 <br>   <br> ご主人様は寂しがり屋だ <br> 夜はいっつも一緒に寝ていた <br>   <br> ご主人様はおっちょこちょいだ <br> 猫くんのカリカリと僕のごはんをよく間違えた <br>   <br> ご主人様は足が遅い <br> だから僕はゆっくり歩いてあげた <br>   <br> ご主人様は怖がりだ <br> だから変な奴がいたら僕が追い払ってあげたんだ <br>   <br> ご主人様はとても優しい <br> 僕をいつも撫でてくれた <br>   <br> ご主人様は泣き虫だ <br> ごめんね、ごめんねって泣いていた <br> もっと遊んであげればよかった <br> もっと一緒にいればよかった <br> そういっていっぱい泣いていた <br>   <br> ご主人様 <br> 僕は幸せだったよ <br> ご主人様のこと大好きだよ <br> 最期まで一緒にいてくれてありがとう <br> だから笑ってほしい <br> ずっと笑っていてほしいんだ <br>   <br> ご主人様が笑ってくれると僕も嬉しい <br> ご主人様の笑顔が、僕は大好きなんだ <br>   <br>  <>
ししのは<>sage<>2014/08/14(木) 11:51:41.41 ID:73qDUHFgO<> 『　　　　　』 <br>   <br> いつか必ず辿りつく場所 <br> 生を受けた時から行き着くことが決まっているその場所へ <br> 息を吸うたび、息を吐くたび <br> 笑うたび、怒るたび、涙を流すたび <br> 恋をするたび、愛するたび <br> 一歩一歩近づいている <br>   <br> いつか、そこへ辿り着いたときは <br> 悔いはない、そう笑えるように <br> 幸せだった、そう笑えるように <br>   <br> そうしてまた、あなたに会えたのなら <br> あのとき言うことのできなかった言葉を、伝えたい <br>   <br> いつか <br> いつの日か <br>  <>
ししのは<>sage<>2014/08/14(木) 11:55:12.61 ID:73qDUHFgO<> お盆ですね <br> 熱中症には気をつけて、素敵なお休みをお過ごしください <>