VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2014/09/04(木) 01:40:05.69 ID:HKo7ZLyB0<>悪い言い方をすると根暗
内気だったチノの友達は少なく、最も親しい遊び相手は祖父
そして最大の最愛はどこの子供もよろしく母親であった
これを亡くしてから、チノはそれを加速させる
家族の前では見せていた子供らしい笑顔はぱったりと息を潜め、無邪気に喫茶店のお手伝いをせがむことも無くなった
代わりに、飼っている兎と独り言にも近いお喋りばかりするようになった
父親も祖父もチノに何かを強要することは無かった
何かをするより、させるより、そっとして置くのが一番だと考えた
頼ってきたら最大限力になってあげようと考えた
何よりかける言葉が見つからなかった
決意と心配と無力感は、ある日の祖父を動かした
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1409762395
<>幼き日のチノ「お母さんが死んだので人体錬成に踏み出します」
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2014/09/04(木) 01:44:37.85 ID:kAv070x3o<> お経か <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<><>2014/09/04(木) 01:50:45.94 ID:HKo7ZLyB0<> チノ「そうして、国家錬金術師である祖父と一緒に母を錬成したのですが…」
ココア「…」
チノ「…結果は、まぁ、分りますよね…」
ココア「駄目だったんだね…」
チノ「…はい」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<><>2014/09/04(木) 01:56:25.01 ID:HKo7ZLyB0<> その日、錬成された物は人の形をしていなかった
今でもチノはあの化け物のような肉塊を夢に見る
お爺ちゃんは持って行かれ、チノは右腕を失った
父親には謝られ、問いただされ、
甘兎庵のお婆さんにはあの化け物を埋めてもらった
当時空地だった、甘兎庵の右隣の土地に埋めたのだった
現在は小さな小屋が建っている
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<><>2014/09/04(木) 01:58:14.24 ID:HKo7ZLyB0<> チノ「それから私は必死に勉強しました」
ココア「国家錬金術師を目指したんだね?」
チノ「ええ、まぁ資格はおまけですが…」
チノ「私はお爺ちゃんを取り戻したかったんです」
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<><>2014/09/04(木) 02:00:35.74 ID:HKo7ZLyB0<> あれから数年
国家錬金術師となったチノは祖父を取り戻すべく、再び人体錬成という禁忌を犯す
結果は成功
チノは左足と引き換えにお爺ちゃんの魂をペットの兎の死体(訳あって死んだ)に定着させた
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<><>2014/09/04(木) 02:03:38.36 ID:HKo7ZLyB0<> チノ「と、まぁこれがお爺ちゃんが兎になったことと」
チノ「私がオートメイルを着けている伏線の回収です」
ココア「そんな辛い過去があったんだね…」
チノは微笑む
痛みは人を強くする
「お爺ちゃん、お爺ちゃんの魂、私の足一本分の価値ですねww」
ブラック過ぎるジョークに今日もティッピーは苦笑う
ごちうさ秘話〜完〜
<>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2014/09/04(木) 10:58:22.92 ID:Dz/icNEDO<> こんなんで笑いたくなかった <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>sage<>2014/09/04(木) 13:42:51.52 ID:u810KrYy0<> ワロタwwwwww
原作だと最初から等価交換じゃなかったってオチだっけ? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)<>sage<>2014/09/04(木) 13:57:58.62 ID:uNjLfpw30<> この発想はなかった <>