◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 14:51:19.28 ID:rPVKxpNm0<>ガチャン

犬「あああ…出かけちゃったあ…」

猫「ん?どうした」

犬「ご主人様が…出かけちゃったんですよお」

猫「なんだ?悲しそうな顔をして。毎日のことじゃないか」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1414993869
<>犬「ご主人様!ご主人様!」猫「落ち着けよ」
◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 14:52:22.36 ID:rPVKxpNm0<> 犬「そうですけど…やっぱり寂しいです、ボク」

猫「寂しいって…あいつ、お前とあんまり遊んでないじゃないか」

犬「そんなことないですよ!」

犬「よくナデナデしてくれますし、ボールも投げてくれます!」
<>
◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 14:53:21.17 ID:rPVKxpNm0<> 猫「散歩はどうだ?昔と違って、行かなくなったよな」

犬「まあ…。でも時々連れて行ってくれますから。ボクは待ちます!」

猫「なあ、歩き回ってないで座ったらどうだ?」

犬「座っている場合じゃないですよお。ご主人様が行っちゃったんですから!」 <>
◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 14:54:27.96 ID:rPVKxpNm0<> 猫「…ま、好きにしろよ。よいしょっと」

スタッ

犬「あ、ダメですよ。そこに登ったら」

猫「お前はそうかもしれんが、俺は禁止された覚えはないな」
<>
◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 14:57:07.12 ID:rPVKxpNm0<> 犬「落ちたら危ないですよ」

猫「そう簡単には落ちんよ。そう言うお前はどうなんだ?今なら登っても怒られないぞ」

犬「いやいや。登ったらまた、バァン!!って音がしますから」

猫「そりゃ、お前の愛しのご主人が、怒る時に出す音だろ。雑誌をスパーン!って叩きつけて」 <>
◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 15:01:03.69 ID:rPVKxpNm0<> 犬「え。そうなんですか?」

猫「気づいていなかったのか?まさか、自然に出る音だと?」

犬「ま、まあ…そう思ってましたけど」

猫「馬鹿だな」 <>
◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 15:10:29.51 ID:rPVKxpNm0<> チュンチュン

犬「あー、どうしようかなあ、何しようかなあ」

猫「遊び道具なら、そこにあるじゃないか」

犬「嫌ですよ、ボクだけで遊ぶのは」

猫「そうか?。ほら、こうやってボールを…」 <>
◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 15:11:09.21 ID:rPVKxpNm0<> コロコロ

猫「あいや!!」

ビシッ!

猫「ちょおお!」

ザクッ!

犬「何が楽しいんですか…。そんなことして」 <>
◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 15:12:05.07 ID:rPVKxpNm0<> 猫「お前だってボールを追いかけるじゃないか」

犬「投げてくれるからですよ。ご主人様が」

猫「だろうな。じゃあ、あれはどうだ?」

犬「あれ?」

猫「天井からぶら下がっているヤツだ」 <>
◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 15:12:55.81 ID:rPVKxpNm0<> 犬「届きませんよ…あんなに高いの」

猫「それほど高くないと思うぞ。どりゃああ!」

ベシッ!

猫「ほらな」
<>
◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 15:14:02.90 ID:rPVKxpNm0<> 犬「いやあ…怖くて跳べませんよお」

猫「確かにお前、壁がないとジャンプできないよな」

犬「そうですよ。バランスを崩したら危ないじゃないですか」

猫「バランスを崩さなきゃいいんだ。はいよおっ!」

ペチ <>
◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 15:15:45.02 ID:rPVKxpNm0<> 犬「美しいジャンプですねえ」

猫「お前の方が体格がいいぞ。もっと機敏な動きができるんじゃないか」

犬「ボク…滑って転んだり、家具にぶつかったりしますから。鈍臭いんです」

猫「うーん…じゃあ、ちょっと走ってみろ」 <>
◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 15:17:56.24 ID:rPVKxpNm0<> 犬「え、今ですか?」

猫「そうだ。部屋の端から端まで」

犬「…分かりましたよ。それっ!」

シャカシャカシャカシャカ!!

犬「どうですか?」 <>
◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 15:19:11.94 ID:rPVKxpNm0<> 猫「走り方がだらしないな。うるさいし」

犬「仕方ないでしょ…生まれつきですから」

猫「犬は損してるんじゃないか?鳴き声もうるさいし」

犬「犬は家具にオシッコかけたりしませんよ」

猫「嘘だな。ここに来て1週間ぐらいは、そこかしこにやってたじゃないか」 <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2014/11/03(月) 15:19:29.10 ID:l8BDOuzYo<> この>>1は犬飼ってる <>
◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 15:20:08.04 ID:rPVKxpNm0<> 犬「…それは、トイレに慣れていなかったからです」

猫「おまけに、お前はカーペットにクソしてたしな」

犬「勘弁してくださいよお…」

猫「あとお前、どういうわけか俺をメス犬だと勘違いをして、俺のケツにチン…」

犬「だめええ!!それは言っちゃだめええええ!!!」 <>
◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 15:20:51.56 ID:rPVKxpNm0<> 猫「元気だね、まったく」

犬「いいじゃないですか!元気で!それに今だって、ボクはオスとしての機能を持っているんですから」

猫「まあな。それについては返す言葉がない」

犬「え、あ…ごめんなさい…」

猫「構わんよ。4年も経ったら何とも思わない」 <>
◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 15:21:34.48 ID:rPVKxpNm0<> 猫「だが、ここにメス犬が来ることはないと思うぞ」

犬「寂しいなあ…。ボクの本能がうずいています!」

猫「まあ頑張れや。よいしょ…あ」

ガタン <>
◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 15:23:41.98 ID:rPVKxpNm0<> 犬「あ、あああ〜!!こ、こ、コップ倒したああ!!」

猫「なんだ?」

犬「たた大変ですよお!何やってるんですかっ!!」

猫「空のコップだ。問題ない」 <>
◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 15:24:56.11 ID:rPVKxpNm0<> 犬「いやいや!きますよ!バアン!!ってきますよおお!!」

猫「俺が怒られるって?あり得んよ」

犬「え、そうですか?ボクが鼻でツンって倒すと、怒られちゃうんですよ」

猫「俺のすることに文句を言えないんだよ、奴は」 <>
◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 15:30:11.82 ID:rPVKxpNm0<> 犬「さすがですねえ〜。ん…」

犬「んぐ…」

犬「ンブウッシュルルルルル!!!」

猫「ぬが。びっくりした!きったねえクシャミしやがって」

犬「ムズムズしたんですよ。なんか寒くないですか?」 <>
◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 15:30:46.33 ID:rPVKxpNm0<> 猫「いんや。でも、天気は悪くなってきたようだ」

ゴロゴロ…

犬「ひゃ…あ、あの音は…」

猫「おいおい…頼むから騒がないでくれ」

ピカッ!!!

ドゴゴゴゴゴ!!
<>
◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 15:33:07.50 ID:rPVKxpNm0<> 犬「ぎゃあああああああああ!!!!!!」

猫「…」

ピカッ!!!

ドッシャアア!!

犬「ひゃあああ!!グワン!!ワンワンワン!!ゴワン!」
<>
◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 15:42:23.51 ID:rPVKxpNm0<> 猫「うるせー」

犬「ワン!バウン!バウンウン!」

猫「うるさいんじゃ!!」

ペシッ!

犬「はっ!ボクとしたことが…我を忘れてしまいました!」 <>
◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 15:43:04.47 ID:rPVKxpNm0<> 猫「何が怖いんだ?ただピカッと光って、ゴロゴロ鳴ってるだけだろうが」

犬「そりゃあ怖いですよ!ピカッと光って、ゴロゴロ鳴るんですから!」

猫「困った奴だ。ともかく、この天気はしばらく続きそうだな」

犬「うう…嫌だなあ」

ゴロゴロ… <>
◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 15:46:02.53 ID:rPVKxpNm0<> ザーーー…

犬「ううん、腹が減りました」

猫「いつも思うんだが、毎日あんなものを喰ってて飽きないのか?」

犬「いやあ、味とか分からないんで。食べ物だったら何でもいいんです」

猫「そうは言ってもねえ、あのニオイは食いもんとは言えないぞ」 <>
◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 15:46:41.61 ID:rPVKxpNm0<> 犬「ご主人様がくれたものなら、何だって食べますよ!」

猫「そうかい」

犬「はあ、ご主人様はまだかなあ」

猫「そろそろ眠ったらどうだ?まだ昼だし、相当時間がかかるぞ」

犬「…そうですね。いつも通り、ひと眠りしますか」 <>
◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 15:54:20.76 ID:rPVKxpNm0<> ザアーーー…

犬「…」

猫「毛づくろい、毛づくろいっと」

犬「…」

猫「うりゃ!せい!」

ビシビシ

犬「…」 <>
◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 15:56:40.73 ID:rPVKxpNm0<> 猫「Zzz」

犬「…」

猫「Zzz」

犬「いいなあ、ぐっすり眠れて。ボクなんか小さな物音ですぐ目覚めちゃうのに」

犬「はあ…ご主人様…」 <>
◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 15:57:27.57 ID:rPVKxpNm0<> カア…カア…

ガチャ

犬「!!!!」

猫「Zzz」

犬「ご主人様あああああああ!!!」

シャカシャカシャカシャカ!

猫「ん?なんだ?」

犬「はっはっはっ!」 <>
◆QIXaKKF7F2<>saga<>2014/11/03(月) 15:57:56.42 ID:rPVKxpNm0<> カチャカチャカチャカチャ

猫「ドアを引っ掻いても無駄だぞ」

ガラッ

犬「ご主人様!!ご主人様!!」

ドタバタドタバタ

猫「落ち着け」

犬「ペロペロペロペロ」

猫「…まあ、俺だって、ちょっとは嬉しいけど…」

スタスタ


end <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2014/11/03(月) 16:11:54.74 ID:T7G8iC/5O<> 他のペットシリーズもぜひ! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2014/11/03(月) 16:33:04.82 ID:l8BDOuzYo<> 犬がフローリング歩くとシャカシャカするよな <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2014/11/03(月) 19:06:08.28 ID:k8SWttl9o<> そうだったのか……
リズム刻んでんのかと思ったわ <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2014/11/03(月) 19:21:06.40 ID:0WkCZlIAo<> 悲しいオチじゃなくて良かった <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2014/11/03(月) 20:20:13.25 ID:hrFDjukso<> もっと散歩連れてってあげてよぉ!!! <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2014/11/04(火) 15:59:22.74 ID:gYxb7fP4o<> いいssだった、かけ値なしに <> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<><>2014/11/21(金) 17:18:28.43 ID:kqOkWV+NO<> わー
<> VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2014/11/21(金) 18:17:30.23 ID:TUrleriF0<> 猫って大体こんな感じだよな <>