VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2014/12/13(土) 06:09:55.42 ID:YcPNUnRc0<>魔王城が見える丘
女騎士「えへっ!」
姫勇者「それはどういう意味? あなたは正常な思考を持っている……?」
女騎士「いたって正常ですぅ。オールグリーンですよ姫様!」
姫勇者「それじゃあどうしてまた、そんな急に? 折角ここまで来たじゃない」
女騎士「それはここまで来たから、ですよぉ」
姫勇者「え……?」
女騎士「はあ。最初こそ姫様は私の力が必要でしたね。弱かったですからねぇ」
姫勇者「……」
女騎士「私もしょうがないなあと思って、弱いあなたを守護して来ましたよぉ?」
女騎士「…それがどうですかぁ、今は? えぇ?」
女騎士「経験値を貯めていったら姫様、あなたバンバン成長してぇ! バンバン呪文覚えてぇ!!」
女騎士「何ですかその成長率ゥ!」
姫勇者「し、仕様でしょ……?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1418418585
<>女騎士「正直ぃ、魔王倒す気もうないですぅ」 姫勇者「へっ……?」
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2014/12/13(土) 06:23:26.66 ID:YcPNUnRc0<>
女騎士「それに何ですかあなたの固有コマンド!」
女騎士「『全剣技』って何ですかぁ!?」
姫勇者「すべての剣技を使えるコマンド……?」
女騎士「なんですかぁ? あなたは雷神でも名乗る心算ですかぁ?? 即効で縛りの対象ですかぁ???」グイグイ
姫勇者「何故そんな肉迫してくるの…」
女騎士「まだありますよ!!」
姫勇者「まだあるの!?」
女騎士「ありますよぉ! あなた食事の度になんか強くなってません!?」
姫勇者「え?」キョトーン
女騎士「キョトーンじゃ、ないですよ!! ほら、この前とかぁ…」
<回想>
女騎士『姫様、今日はヘルバトラーの煮物ですわ』
姫勇者『うん、おいしい』ムシャムシャ
ゴクン!
姫勇者は イオナズンを 覚えた!
<回想終了>
姫勇者「……? なにかおかしい?」
女騎士「何がおかしいって全ておかしいですゥ!!」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2014/12/13(土) 06:35:22.85 ID:YcPNUnRc0<>
姫勇者「しょ、しょうがないじゃない。そういう種族なのよ……」
女騎士「種族って何ですかぁ!」
姫勇者「あっやべっ…いや、何でもないの」
女騎士「そうですか……」
女騎士「まあ何はともあれ私は、もう自分の存在価値を見出だせないので国に帰りますゥ!」
姫勇者「ま、待ってよ騎士……!」
女騎士「遺志は既に堅いですゥ! さあはやく除名して下さいぃ!!」
姫勇者「騎士……」
姫勇者「分かった。心苦しいけど、そうするね」
女騎士「ふぅ! やっとですか」
姫勇者「今までありがとう。それじゃあね……」
女騎士「ええ! 魔王倒したらまた雇ってくださいねぇ! それじゃあ!」
ザッザッザッ…
姫勇者「……いっちゃたのね。本当に」
姫勇者「残念ね……」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2014/12/13(土) 06:39:27.69 ID:YcPNUnRc0<> 姫勇者「彼女の『算術』。あれは便利だったのに」
姫勇者「これからの雑魚処理が面倒ね。まあ、しょうがないわ」
姫勇者「……行きましょう。魔王城に、たとえ一人でも……!」
Chapter 1 『持つ者』
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2014/12/13(土) 09:42:15.21 ID:xkEjpA7t0<> 機体 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2014/12/13(土) 10:09:28.69 ID:jOd/ojAZO<> FFTなのかドラクエなのかという所 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2014/12/14(日) 03:16:30.38 ID:NDXDd2+X0<> ―『女騎士 side』 魔界
ザッザッザッ…
女騎士「ふぅー。やっと自由の身ですぅ…」
女騎士「帰ったら何しましょうかぁ。久しぶりに焼肉でも行きましょうかねぇー?」
女騎士「最近ヘルバトラーかホーリードラゴンぐらいしか胃におさめてないですねぇ」
女騎士「……なーんて平和に独り言を"ただ"言ってるだけかと思いましたか?」
女騎士「浅はかなお客様?」
物陰「!」ザッ
女騎士「逃げても遅いです! 」
女騎士「『CT5ホーリー』!!」
バビューン!
物陰にいた者「うっ…」バタッ
女騎士「うふふ、この世の裏側からでも相手を攻撃する……」
女騎士「*『算術』には敵無しっ、ですぅ!」
*算術とは…言わずと知れた極悪コマンド。相手や味方のEXP,Lv,h,CTを指して、当てはまった者全てに魔法を詠唱する(高速で)。制限などアウトオブ眼中(死語)な技。
このssでは升度が増している…? <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2014/12/14(日) 03:24:20.84 ID:NDXDd2+X0<> 木陰
「う、うーん」
魔剣士「ここは……?」
女騎士「ソープランドですぅ」
魔剣士「えっ!?」ガバッ
女騎士「あ、嘘ですよー。死んでも嫌ですあなたのお相手」
魔剣士「あっ、は! よくみたらお前はあの……!」
女騎士「『あの』 なんですか?」
女騎士「私は不意打ちをされかけてとても不快ですぅ。どうしてくれますかー?」
魔剣士「煩い小娘! 魔王樣はお前ら勇者一行を警戒して不意打ちを提案なされたが」
魔剣士「規格外なのは勇者だけと聞いたァ! あの、金髪キュッキュッボンの小娘だけがァ!!」
女騎士「……ふーん」
女騎士「で?」
魔剣士「俺はお前程度なら正面からでも負けないということだよォーーーーッ!」
魔剣士「うりゃーーーー!」
『CT5ホーリー』 <>
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>saga<>2014/12/14(日) 03:35:55.80 ID:NDXDd2+X0<>
魔剣士「なんでぇ…」プスプス
女騎士「少し前までのことも覚えてられないのですかぁ?」
女騎士「見た目は若そうなのに可哀想ですねぇ。若年性アルツハイマーとは…」アワレアワレ
魔剣士「そ、その強さは確かに本物だったな…俺は、軽薄だった……」
女騎士「分かってくれましたー?」
魔剣士「あ、ああ。分かったよ…」
女騎士「そう、それならいいですぅ。嘗められるのはいい気持ちではないですからねー」
女騎士「それじゃあ先を急ぎますのでぇ」グッバーイ
魔剣士「おい俺を放っておくのか? 一応暗殺者だが…」
女騎士「面倒なのは嫌いなんですぅ。それに…」
女騎士「あなた程度が姫様や私を殺れはしませんからねー。未来永劫」
魔剣士「な、なんと情けない…俺…」
女騎士「あ、じゃあ今死んどきます?」クルリッ
魔剣士「あ、あいや! 生きたい、敵に生かされた身でも!!」
女騎士「……ああ、そうですかぁ」クル ザッ
ザッザッザッ…
女騎士「あなたも生に固執するヒトと同等ですね。さようなら」
魔剣士「……?」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします<>sage<>2014/12/16(火) 23:22:08.06 ID:/+fOaNzlO<> 期待 <>