以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/28(日) 04:00:24.00 ID:hNswveJAO<>※以前に書いたSSに手を加えたものです

※原作ネタバレ、キャラ崩壊、その他色々崩壊あり



――――――

ウォール・マリア陥落から数日後
レイス領地



ロッド「仕方ない………その女も子供も私とは何の関係も無い」

ヒストリア「あ…お母……さ…」

女「お前さえ………お前さえ産まなければ…」

ザシュッ

ドシャッ

ヒストリア「…あ…」

ケニー「お前もだ。悪く思うなよ、チビすけ」スッ

ヒストリア「…」

ロッド「待て」

ケニー「!」

ロッド「偽名を使い慎ましく生きるのなら…見逃してやってはどうだ」

ヒストリア「…」

ロッド「君の名は…クリスタ・レンズだ」

この少女ヒストリアは、レイス卿の妾の娘である。彼女は小さい頃から母親からは愛されず虐待を受け、周りの人間からも除け者扱いされていた…
そんな彼女はいま、目の前で母親を殺され、自らも殺されかけ……更には父からの発言
これらのショッキングな出来事が彼女の中でぐるぐると駆け巡る…そして
限界を突破した彼女の中の大事な何かが色々と崩壊したのである。


ヒストリア「はああああああああぁぁぁっ!!!??」

ロッド「え」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1419706823
<>クリスタ「未来への進撃っ!!!」 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/28(日) 04:07:30.12 ID:hNswveJAO<> ヒストリア「ふっっざけんなああああ!!!ふっっざけんなああああよおおお!!!」ペチンペチン

ロッド「いたいいたい!コラ!頭叩くのやめんか!」

ケニー「この、大人しくしやがれってんだ!」

ヒストリア「やああだあああ!!離せえええ!!!」バタバタバタバタ

ロッド「早くその娘を連れていけ!」

ヒストリア「はあ……はあ……覚悟…しときなさいよ」ギロリンチョ

ロッド「」ビクッ


ヒストリア「私は!訓練兵団に入って!いっぱい訓練して!強くなって!いつかお前らをこの壁内から駆逐してやる!!」

ロッド「…」

ヒストリア「でも!!」


ヒストリア「クリスタって名前はちょっと気に入ったから使ってあげてもいいわ!!」

ロッド「おう」


ヒストリア「首洗って待ってなさいよーーー!!!」ズルズルズルズル


こうして、ヒストリアの復讐と勇気と愛の物語が幕を開けた… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/28(日) 04:20:58.46 ID:hNswveJAO<>
数年後

―訓練兵団入団式―

クリスタ「いよいよここまで来た!ワクワクするぞー!」ピョンピョン

クリスタ(いっぱい強くなって…奴等に復讐してやるんだいやい!)グッ

アルミン(やけに元気な娘がいるな)

キース「貴様は何者だ!?」


アルミン「はい!?あ、シガンシナ区出身、アルミン・アルレルトです!!」

キース「そうか、馬鹿みてぇな名前だな!」

クリスタ「馬鹿みてぇな名前だなんてひどいなー」

キース「何しにここへ来た!?」

アルミン「人類の役にたつためです!!」


クリスタ「おおう、立派な事だ!」パチパチ


キース「そうか!貴様は巨人の餌にでもなってもらおうか!」ガシッ

アルミン「うっ!」

クリスタ「なんて厳しい教官だ!愛の鞭って奴かな!」

キース「ちょっとさっきからうるせぇぞそこの!!!」

クリスタ「え、うるせぇが人いるの!?誰よ、出てきなさい!」

キース「お前だコラ!!」

クリスタ「あ、私ですか」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2014/12/28(日) 04:23:14.58 ID:6xwCEVMP0<> 慎ましい・・・? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/28(日) 04:33:04.14 ID:hNswveJAO<> ユミル(あのうるさい奴がレイスの妾の娘か…)

ユミル(なんか想像してた性格と違うな)

サシャ「騒がしい人ですねぇ」モグモグ

クリスタ「わ、あのお芋美味しそう」ジュルリ

キース「余所見すんな!貴様はなんだ!?何者だ!?」

バッ!!!

クリスタ「ウォール・シーナ出身!ヒストリア・レイスです!!貴族のレイスです!!!」ドーンッ

キース「!?」

ユミル(あいつ、本名名乗りやがった!?)

クリスタ「妾の娘として生まれ…周りからは迫害を受け!偽名を使い慎ましく生きるのなら見逃してやると言われ!ここまで来ましたあああ!!!」ズバーンッ

ユミル(全然慎ましくしてねぇ)

キース「…それは…本当か?」

クリスタ「本当です!真実と書いてマジです!」

ライナー(レイスか…あの可愛娘ちゃんはマークしておく必要があるな)

ベルトルト(そうだね)

アニ(…) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/28(日) 04:39:35.28 ID:hNswveJAO<> クリスタ「私は…この訓練兵団で強くなり、私を追い出した奴等に復讐することを誓った次第であります!」

クリスタ「教官!今後とも私…ヒストリア・レイス!を、よろしくお願いいたします!!」バッ

キース(…敬礼のポーズが間違っているが、指摘する空気ではないな)

クリスタ「あ、ヒストリアという名前はちょっと長いので気軽にクリスタと呼んでください」

キース「ああ…」

サシャ「ハフハフ」モグモグ

キース「ってコラアッ!お前なにしてんだコラアッ!!」

サシャ「!?」ビクッ

クリスタ「お芋わけてー!」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/28(日) 04:48:02.69 ID:hNswveJAO<> ―――

サシャ「はあ…はあ…」ザッザッザッ


コニー「まだ走らされてるぞ、あの芋女」

エレン「入団式で芋食ってやがったからな…」

アルミン「確か彼女の出身のダウパー村は狩猟でくらしてる少数民族の村らしいよ」

エレン「まだあるんだな、そんな村が」

アルミン「サシャにも驚いたけど…彼女にも驚いたね」チラッ

エレン「…ああ」チラッ


クリスタ「サシャの食べてたお芋おいひぃ〜」モグモグ

アルミン「まさかあんな大声で堂々と自分の出生を喋るとは……」

エレン「あいつも芋食ってるし」

クリスタ「ああ!お芋落としちゃった!」ポロリ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2014/12/28(日) 06:24:10.57 ID:EO08w8LGo<> 冬ですね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2014/12/28(日) 08:31:08.14 ID:Ebtkw9k+O<> >>8
おぅ、もう大分前から冬だぞ
お前の頭の中は随分快適だったみたいだな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2014/12/28(日) 08:36:37.86 ID:3t7yFCkDO<> 面白い
期待してます <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2014/12/28(日) 08:48:06.28 ID:RRU61CgkO<> >>9
これは恥ずかしい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/29(月) 15:52:44.95 ID:udtg0VbAO<> ―――――訓練兵団食堂


コニー「そう言えばお前ら、入団式で名前呼ばれてなかったけど…」

エレン「俺はエレンって言うんだ、よろしくな」

ミカサ「そして私がミカサ…エレンとは夫婦」

クリスタ「ひゅーひゅー!お幸せにね!」

アルミン「いや、夫婦ではないからね」

マルコ「じゃあ、もしかして見たのか?超大型巨人!」

エレン「ああ、ベルトルトみたいに目立つ大きさだった」

ベルトルト「!?」

クリスタ「じゃあ、鎧の巨人も!?」

ミカサ「ええ、ライナーみたいに強そうな巨人だった」

ライナー「!?」

アルミン「二人ともライナーとベルトルトに失礼だよ」

コニー「じゃあ…普通の巨人は!?」

エレン「……普通の巨人は…」


―――回想―――

巨人「…」ニタアアア

カルラ「エレン!ミカサ!早く逃げなさい!」

エレン「母さんも一緒に逃げるんだ!」

カルラ「母さんはもう足がダメで逃げれないの!早く逃げなさい!」

ミカサ「やだ!やだ!」

ハンネス「カルラ!エレン!ミカサ!」ダダダッ

カルラ「!」

エレン・ミカサ「ハンネスさん!」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/29(月) 15:59:38.68 ID:udtg0VbAO<> ハンネス「助けに来たぞ!」

カルラ「ハンネスさん!エレンとミカサを連れて逃げて!」

ハンネス「!!」


巨人「…」ニタアアア


ハンネス(どうする…二人は確実に助ける方を選ぶか…戦って三人とも助ける賭けにでるか…)

巨人「…」ニタアアア

ハンネス「…!」

巨人「ニタアアア」

ハンネス「」プルプルプルプルプルプル

カルラ「…ハンネスさん?」


ハンネス「腹立つ顔だなこの糞巨人がああああああ!!!!!」ジャキーンッ

カルラ「!?待って!本当に待ってハンネス!!」

ハンネス「俺を見くびってもらっちゃ困るぜカルラ!」バシューン

エレン・ミカサ「頑張って、ハンネスさん!」

ハンネス「おらあああ!!!」ズシャアアアッ

巨人「」プシュー

ミカサ「倒した!!」

エレン「すげーぜ、ハンネスさん!」

カルラ「」

ハンネス「いま助けるぜカルラ!」ズシーンッ

ミカサ「瓦礫を持ち上げた!!」

エレン「カッコいいぜ、ハンネスさん!!」

カルラ「」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/29(月) 16:13:23.90 ID:udtg0VbAO<> エレン「…という訳で母さんはハンネスさんのおかげで助かった」

クリスタ「ハンネスってすごいね!」

ミカサ「そう、ハンネスさんは凄い。ハンネスさんを呼んできてくれたアルミンも凄い」

アルミン「いやあ…まさか僕もハンネスさんがそこまでするとは思わなかったよ」ハハハ

エレン「あんな奴等、立体機動の訓練さえ頑張ればたいしたことねぇな。ここで俺は強くなって…いつか奴等を全て駆逐してやるんだ!」

ジャン「ふん、巨人を駆逐だと?ずいぶんおめでたい奴じゃねぇか…」

エレン「そして俺には夢がある!」

ジャン「無視すんな!?」

エレン「巨人を全て駆逐したら……壁の外の世界を探検するんだ!!外の世界にはきっと、俺達の知らないものがたくさんある!!」

ミカサ「…」

アルミン「…」

クリスタ「外の世界…!!」キラキラキラキラ

クリスタ「いいね!!凄くいいよ!!私も見てみたい!!」

エレン「お、クリスタも興味持ったか?アルミンなら詳しい話たくさん知ってるぞ」

クリスタ「アルミン!外の世界の話聞かせてー!!」グイグイ

アルミン「あはは、そんな揺らさなくても聞かせてあげるよ」

ユミル「ったく、何が外の世界だ…」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/29(月) 16:29:25.01 ID:udtg0VbAO<> ―――――

サシャ「はあ………はあ……」フラフラ

サシャ(まさか本当にしぬ寸前まで走らされるなんて………内地まで来ればいっぱい美味しいものが食べられると思ったのに……きっと朝には飢え死にしている…)

サシャ(もっと色々なものを食べたかっ……た…)ドサッ


トテテテ…


クリスタ「おーい、サ〜シャ〜!」トテテ

サシャ「」ピクッ


サシャ「グオオオオオッ!!!」ブオッ

クリスタ「うわっとーい!?びっくらこいたー!!」ドサッ

サシャ「これは…パァン!?」

クリスタ「それだけだけど取っておいたの!えっへん!」

サシャ「はっ………神様!?貴女が神様ですか!?」

クリスタ「照れるなー」

サシャ「パァン!!」モグモグ

ザッザッザッ…

ユミル「おい」

クリスタ「ん?」

ユミル「なにやってんだお前」

クリスタ「パン食べてる」

ユミル「芋女じゃない、お前だ」

クリスタ「私かよ!」ペシッ

ユミル「…。晩飯の時からイラついてた。それは芋女の為にやったのか?お前の得た達成感や高翌揚感はその労力に見合ったか?」

クリスタ「さあ?そんなこといちいち考えてないや」

ユミル「…」

クリスタ「私は自分がやりたいと思ったからやっただけだし……理由はそれで充分なんじゃない?まあ…確かにこんなとこ教官に見つかったら怒られるだろうけど、それも覚悟の上だったし」

クリスタ「それに…こんなことでいちいち突っ掛かる貴女もちょっと大人気ないなぁって思うよ。パン1つくらいでさ」

ユミル「……お前、ただのバカだと思ってたが言うときは言うんだな」

ユミル「さっさと芋女運ぶぞ。お前の力じゃ運べないだろ」

クリスタ「…貴女はなんで、いいことをするの?」

ユミル「こいつに恩を着せる為だ」

クリスタ「もう、そんなこと言って本当は親切したいだけなんでしょ!?恥ずかしん坊なんだから!貴女って優しい!!」

ユミル「…やっぱお前バカだわ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/29(月) 16:36:52.79 ID:udtg0VbAO<> ――女子寮――

クリスタ(明日から訓練だ……頑張って、強くなって、いつか奴等に復讐してやるんだ!!)


アルミン(炎の水!氷の大地!砂の雪原!この外の世界には僕らの知らないものがきっとたくさんあるんだ!!)


クリスタ(…外の世界も気になるなぁ…)





――――――

「………ヒストリア……」

………女の人?あれ、誰だっけ…


「ヒストリア…」

そうだ…この人は……



フリーダ「私の力を……ヒストリアに…」

お姉ちゃ……


ザザザ

グリシャ「エレン、ヒストリア、腕を出しなさい!」

え?誰?

ザザザザザザ


―――――――

クリスタ「…!?」バッ


クリスタ「あれ、さっきまで…夢を見てたのに……なんだっけ…」

クリスタ「思い出せない…」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/29(月) 17:15:20.68 ID:udtg0VbAO<> ―翌朝―

クリスタ「よーし、訓練頑張るぞー!」

サシャ「はい、神様!!」

ユミル「朝からうるさい奴等だな…」

クリスタ「どんな訓練だって華麗にこなして魅せるんだから!!」


しかし、訓練の厳しさはクリスタの想像を超えていた…


ザッザッザッ…

クリスタ「ぜえ…ぜえ……」フラフラ

キース「レイス!アルレルト!お前ら二人とも他の者より遅れているぞ!」

アルミン「ぐっ…くそぉ…」フラフラ

クリスタ「あ…アルミン……ふぁいとー……」フラフラ

アルミン「クリスタもヤバいじゃないか…」フラフラ

キース「お前ら二人とも巨人の餌になるぞ!!」


―格闘訓練―

クリスタ「やー!」ブンッ

ズルッ

クリスタ「イタイ!」ベシャッ

ユミル「なに一人で転けてんだお前」



―立体機動―

クリスタ「やあああ!!」バシューングルングルン


クリスタ「イタイ!!」ベシャッ

ユミル「ああ!もう、危なっかしいなぁ!!」


―座学―

クリスタ「ワケわかんないよー!!」

教官「静かにしなさい!!」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/29(月) 17:23:27.95 ID:udtg0VbAO<> ―――

クリスタ「…はあ…」ズーン

サシャ「か、神様…これで元気を出してください…」芋4分の1

クリスタ「うん、ありがと………はあ……」モグモグ

ユミル「いつも騒がしい奴がなに落ち込んでだよ」

クリスタ「だって…私あきらかに他の人よりダメダメで……なんかもう自信がなくなって来ちゃったよ…」ズーン

ユミル「1日ダメだっただけでなに言ってんだ」

アルミン「いや、僕なんかもっとダメダメだったよ!クリスタ、馬術は凄く上手だったじゃないか!」

クリスタ「アルミンは凄く頭いいじゃん!私は馬術しかいいとこないなんて、お馬さん乗れるだけじゃ戦えないよ…」

ユミル「まあ、それもそうだな」

アルミン「と、とにかく!まだ1日目だから…少しずつでも頑張っていこう!」

クリスタ「うん、私…出来るかなぁ…」



―翌日―


クリスタ「よーーし!今日も頑張るぞー!!」

サシャ「はい、神様!!」

ユミル「昨日の落ち込みはどこへ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/29(月) 17:29:25.75 ID:udtg0VbAO<> クリスタ「はい、という訳で!アールミーン!!」

アルミン「はい!?」ビクッ

クリスタ「どうしたら訓練でもっと上達できると思われますか!?」

アルミン「ああ…うん、そうだなぁ……その訓練が上手な人に教えて貰いながらやるとか。立体機動ならジャンで、格闘術ならアニとか」

クリスタ「なるへそ!」

アルミン「あと、クリスタは他の人より体力がない方だから…訓練以外でもなにか体力作りしておいた方がいいんじゃないかな」

コニー「おーい!次の訓練まで鬼ごっこしようぜ!!」

サシャ「さんせー!」

クリスタ「よーし!私も鬼ごっこで体力作りだ!」

アルミン「それでいいのか」

コニー「よーし、俺を捕まえてみろ!」ダダダ

サシャ「待ちなさいコニー!」ダダダ

クリスタ「二人とも早いよ〜!」タッタッ

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/29(月) 17:36:52.86 ID:udtg0VbAO<> ――格闘訓練――

クリスタ「そして訓練の始まりだ!」

クリスタ「結局コニーは捕まえれなかったよ!」

アニ「誰に話してんのさ」

クリスタ「気にしないで!それより格闘訓練を教えてよ!」

アニ「なんで私?他にも真面目な奴はいるだろ」

クリスタ「アニが格闘訓練上手でカッコいいからだよ!私もっともっと強くなりたいんだ!」

アニ「…ま、いいけど」

クリスタ「よーし、まずは私からだ!!」ダダダ

アニ(なんてテンションの高い娘なの)

クリスタ「全力パーンチ!!」ブンッ

アニ「遅い」パシッ

クリスタ「うわああ!!?」グルンッ

ベシャアッ!!

クリスタ「ったあぁ…強いなぁ…全力で行ったのに」

アニ「…力任せにすればいいってもんじゃないよ。そもそもあんたは力もないけど」

クリスタ「じゃあ、どうしたら力つくの!?」

アニ「だから力任せにすればいいってもんじゃないんだよ」

クリスタ「…どういうこと?」

クリスタ「ねえ?」

コニー「さあ、俺にもわかんねぇ」

サシャ「アニは難しい事を言いますね」

アニ「あんたらいつからいたの」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/29(月) 17:49:37.85 ID:udtg0VbAO<> アニ「そうだね…ちょっとそこのライナー。こっちに来て欲しいんだけど」

ライナー「ああ、どうした?」

アニ「クリスタの格闘訓練を手伝って欲しい」

ライナー(クリスタとの格闘訓練だと!?もちろんOKだ!」

アニ「途中から声に出てるよ」

クリスタ「よろしくねっ!!」

アニ「ライナー…私にかかって来な」

ライナー「え、クリスタとじゃないのか?」

アニ「クリスタには見せてあげればいいんだよ。早く来な」

ライナー(ここでカッコいいとこを見せればクリスタから愛の告白をされ結婚できる…)

ライナー「いいだろう、女だからといって手加減はせんぞ!」ダッ

アニ「ふんっ!!」ダッ

ガシッ!!

クリスタ「!」

ライナー「うおお!?」ドシャッ

アニ「どう?これなら自分より力の強い相手でも押さえ付ける事が出来るんだ」ギチギチギチ

ライナー「いででで!」

クリスタ「すごいすごい!私も覚えたい!!」

コニー「俺にも教えてくれ!」

サシャ「私もー!」

アニ「……うん、いいけど…暇だし」

ライナー「ふ、友達が出来て良かったな」

アニ「…」ゲシッ

ライナー「いで!」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/29(月) 17:57:21.26 ID:udtg0VbAO<> ――立体機動――

クリスタ「立体機動を教えて欲しいジャン!!」

ジャン「は?ああ…あ?まあ、別に構わねぇが」

クリスタ「どうしたらジャンみたいに上手く出来るのかなぁ」

ジャン「まずは一回見せてみろ。そのあと駄目な部分を指摘してやる」

クリスタ「おうよ!てりゃーっ!」バシューン

クリスタ「うおおお!!」ギューングルングルングルンバコーンッ

クリスタ「ワアアアア…」ヒュウウウ

ジャン「あー、もう!全部ダメだ!!」ダダダ



クリスタ「いったぁい…」ヒリヒリ

ジャン「まずワイヤーの指す位置も危ないし…初めからガス蒸かしすぎだし、自分で制御出来てねぇじゃねぇか。最悪しぬぞ本当に」

クリスタ「すみませんでした」

ジャン「ったく、見本見せてやるから見てろ」

クリスタ「はい」


サシャ「立体機動に関しては流石ジャンですね」

コニー「口と性格は悪いけどな」

ジャン「いつの間にいたんだお前ら!?」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/29(月) 18:02:41.83 ID:udtg0VbAO<> ―――30分後

クリスタ「やー!!」ギューン

ジャン「…最初よりはマシになったな」

クリスタ「へへーん、どんなもんだい!」スタッ

ジャン「だが、まだマシになった程度だ…そのままじゃどんどん他の奴に越されるぞ」

クリスタ「うん!もっともっと頑張るぞー!!」ビュウウウン

クリスタ「見て見てー!飛べるようになったよー!」

サシャ「おお、やりましたね、クリスタ!」

コニー「流石だぜ!」

クリスタ「へへーん!」ビュウウウン



クリスタ「イタイッ!!」ベシャッ

ジャン「ちゃんと前見ろ馬鹿!!」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/29(月) 18:04:57.58 ID:udtg0VbAO<> ―座学―

クリスタ「アルミン先生ー!」

アルミン「うん、ゆっくり教えてあげるからちゃんと覚えてね」

クリスタ「うん!」


サシャ「頑張ってくださいね!」

コニー「応援してるからな!」

ユミル「お前らも聞いといた方がいいと思うがな」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/29(月) 18:24:01.94 ID:udtg0VbAO<> ―食堂―

エレン「今日も疲れたな…」

ミカサ「エレン、疲れたらいつでも私が膝枕してあげる」

ジャン「エレンテメェ!!膝枕だと!?」ガタッ

エレン「はあ!?なんだよお前!デカイ声出すなよ!服破けるだろうが!」

ジャン「デカイ声で服破けるかこの野郎!!」

ライナー「お前ら…落ち着けって…」

サシャ「あちゃ…また始まりましたよ」

クリスタ「こういう時は歌を歌って静めればいいって誰かが言ってた気がする…私に任せて!」

ユミル「誰かって誰だよ」

クリスタ「二人ともやめなさい!」ガタッ

ジャン「なんだよ、これは俺とこいつの話だ!」

エレン「俺はお前が何で怒ってるのかわかれねぇよ!!」

クリスタ「すう…」

クリスタ「ユーミルって、かわいい名前だねぇ〜♪」

ユミル「!?」

クリスタ「上から呼んでもユ・ミ・ル♪下から呼んでもユ・ミ・ル♪」

エレン「ぶふぉっ!?」
ジャン「…」

ユミル「てめえ、なんだそりゃ!?」

クリスタ「歌だよ」

ユミル「何の歌だよ!!」

ジャン「はあ…もういい、勝手にしろ」

クリスタ「喧嘩をやめた!やっぱり歌の力ってすごい!!」

コニー「下から読んだらミユルだろ」

マルコ「それも違うよコニー」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/29(月) 18:25:42.91 ID:udtg0VbAO<>
ヒストリアは訓練を頑張り少しずつ上達していき、仲間たちとも仲良くなっていった…



しかし、入団から半年後…平和に過ごしていた彼女にある事件が起こったのだ。

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/29(月) 18:26:23.17 ID:udtg0VbAO<>
今日はここまで

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage <>2014/12/29(月) 18:32:13.21 ID:ezL7JrPpO<> アルレルト兵団の人だろ

楽しみにしてる <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/30(火) 01:11:06.42 ID:HDixCH7AO<> ―――

サシャ「ふう…今日も気持ちのいい朝です」ザッザッザッ

サシャ「ん?」ピク


憲兵「きみ、ヒストリア・レイス訓練兵はどこにいるか知ってるかい?」

訓練兵「ヒストリア?ああ…クリスタですか。たぶん女子寮に」


サシャ(憲兵がクリスタを探している?嫌な予感がする…!)


サシャ(急いで知らせなければ!)シュタタ





―女子寮―

クリスタ「ユミル〜鬼ごっこしよ〜」グイグイ

ユミル「あ?私はお前みたいにガキじゃねぇよ」

クリスタ「遊ぼうよ〜!!」グイグイ

ユミル「疲れ残ってんだから少し休ませてくれや」

バタンッ!!

サシャ「クリスタ!大変です!」

クリスタ「ん?」

ユミル「朝から騒がしいな芋女」

サシャ「憲兵がクリスタを探しているんです!!」

ユミル「なんだって?」

クリスタ「え!まさか…私の成績が良いから憲兵団への勧誘!?//」

サシャ「んなわけあるかい!」ペシッ

ユミル「だいたいお前成績悪い方だろ」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/30(火) 01:26:21.68 ID:HDixCH7AO<> サシャ「何だか…連れていかれたらマズイ予感がするんです」

クリスタ「なんで?」

ユミル「お前…入団式で大声で自分の本名と出生喋っただろ」

クリスタ「おうよ」

ユミル「で、お前は偽名使って慎ましく生きろって言われてたんだろ?」

クリスタ「…でも皆からはクリスタって呼ばれてるよ?」

ユミル「そりゃあだ名みたいなもんだろ。訓練兵として登録されている名前はヒストリア・レイスになっているはずだ」

クリスタ「…つまり?」

ユミル「お前が約束破ったから連れ戻しに来たんだろ」

クリスタ「」

サシャ「やっぱり嫌な予感が的中してました!!」

クリスタ「くそ、大丈夫!戦って追い払う!!」

ユミル「やめとけ、下手に騒ぎを起こさない方がいいし、戦闘なんかやらかしたらこっちが罪に問われるかも知れん。そもそもお前じゃ勝てるわけねぇだろ」

クリスタ「う…」

ユミル「まあ…入団式であんなことやらかしたお前の気持ちもわかるがな…」

クリスタ「くそぉ…私はなんて無力なんだ!」

ユミル「…」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/30(火) 01:38:32.18 ID:HDixCH7AO<> ―――

憲兵「…ヒストリア・レイス訓練兵はどこだい?」

アルミン(これはたぶん本名を平気で名乗ってるクリスタを連れ戻しに来たんだろうな…連れていかれたら何をされるかわからない)

エレン「さあ、知りません」

ミカサ「あなたたちの勘違いでは?」

憲兵「ええ?おかしいなぁ…知らないはずはないよ?入団式でも目立ってたし友達もいっぱいいると聞いてるんだけど」

憲兵2「女子寮にいるらしいぞ、行くぞ」

憲兵「あ、はい」

エレン「!!」

アルミン(まずい、女子寮にはクリスタが…)

ミカサ「待て、女子の神聖な領域に土足で入り込む気?それ以上進めば削ぐ」ジャキーン

憲兵「ひっ!?」ビクッ

エレン「っておい、お前そんなもんどっから持って来たんだよ!?」

アルミン「ミカサ、ブレードはまずいから!しまって!」

憲兵2「貴様…憲兵にそんなものを向けてただで済むと…」

ジャン「…憲兵さん、クリスタの居場所なら知ってますよ」

エレン「!?」

ジャン「クリスタならさっき女子寮から出て馬小屋まで行きました」

憲兵「本当?」

アルミン(ジャン…まさか)

ミカサ「…」

エレン「てめぇ、何いってやがる!?」グイッ

ジャン「うっせぇな離せよ死に急ぎ野郎…どうしようが俺の勝手だろ」パシッ

憲兵2「…信用できそうだな」

憲兵「案内してくれるかい?」

ジャン「こっちです」ザッザッ

エレン「待て、クズ野郎!!」

ミカサ「エレン、落ち着いて」

エレン「なんだよ!?」

アルミン「ジャンは嘘をついて時間を稼ごうとしてるんだよ…だいたいジャンが女子寮にいるクリスタの行動を知ってるわけないでしょ?」

エレン「!」


ジャン(はあ……なんで俺がこんな…)

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/30(火) 01:52:11.99 ID:HDixCH7AO<> ―女子寮―

サシャ「…どうすればいいんですかね?」

クリスタ「どうしよう…」

ユミル「…」

ユミル「逃げるしかないな」

クリスタ「逃げるなんてやだよ!!」

ユミル「じゃあ何が出来るんだよお前。今だって何も出来てないだろうが」

クリスタ「…!でも、逃げるってどこに…」

ユミル「壁外なら奴等も追いかけてこねぇだろ」

クリスタ「はあっ!?」

サシャ「壁外には巨人がウジャウジャいるんですよ!?」

ユミル「…私もな、巨人だ」

クリスタ「はああっ!?」

サシャ「何いってんですか、ユミル!?」

ユミル「とにかく、巨人ぐらいどうってことねぇ!私が守ってやるから…」

クリスタ「どうってことねぇって…ものすごい勢いで食べようとしてくるんでしょ!?」

サシャ「そうですよ!!」

ユミル「誰にでも短所の1つや2つはあるだろ!?そこさえ目をつむれば意外といい奴等なんだよ!!」

クリスタ「ユミル、言ってることがめちゃくちゃで訳わからないよ!!」

サシャ「とにかく壁外はダメです!!」

ユミル「じゃあどうすんだよ!!」

ワーワー ギャーギャー



クリスタ「ムーーーキキキキキキキーーー!!!!!」イライラドカーンッ

ユミル「!?」
サシャ「!?」

クリスタ「もう怒った!すごく怒った!」プンプン

ユミル「お、おう、すまん」

クリスタ「ユミルにじゃないよ!憲兵にだよ!」プンプンプンプンプンプン

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/30(火) 01:58:17.52 ID:HDixCH7AO<> クリスタ「奴等の喧嘩、真正面から受けてやろうじゃないの!」ダダダッ

ユミル「やめろ、下手に騒ぎを起こすな!」

サシャ「私もお供します!」

ユミル「ああもう、馬鹿!!」

クリスタ「いざ出陣だーっ!」ドアガチャッ

アルミン「わっ!?」ビクッ

クリスタ「あ、アルミンおはよう!」

アルミン「なにしてんの!?」

クリスタ「奴等の喧嘩を買ってやる!!」

アルミン「いや、ダメだよ!冷静になって…」

ライナー「そうだぞ、クリスタ…他にも方法はある。俺と結婚して一緒に故郷へ…」

アニ「は?なに言ってんのライナー。毎日格闘訓練に付き合ってやって姉妹のような絆で結ばれた私の家に来るべきだろ、ねえクリスタ?」

ベルトルト「二人とも戦士じゃなくなっていく…」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/30(火) 02:06:53.31 ID:HDixCH7AO<> ミカサ「…!このプレッシャー…憲兵が来る」

エレン「!」

クリスタ「なんだと〜!」


憲兵「見つけた、ヒストリアだ!」

憲兵2「探したよ、君がヒストリアだな」

クリスタ「おうよ!!」ドンッ

ジャン「う…」ボロッ

クリスタ「!」

エレン「ジャン!?」

憲兵「ああ…この子、嘘ついてたみたいだからちょっとお仕置きをね」

クリスタ「」ピクッ


クリスタ「なぁにさらしとんじゃコラアアアアアアッ!!!」ダダダッ

アルミン「あ、突っ込んだら危な…」

憲兵2「おとなしくしなさい!」ガシッ

クリスタ「うるせえええ!!」ガチッ

アニ「!」

ズシャアアッ

憲兵2「いだいっ!」

クリスタ「どうだっ!」ギチギチ

憲兵「ハイハイ、おとなしくしようね」パシッ

クリスタ「わ、離せバカヤロー!」バタバタ

アルミン「クリスタ!」
サシャ「クリスタを離しなさい!」
エレン「駆逐してやる!」
ミカサ「削ぐ」ジャキーン
アニ「蹴る」
ライナー「結婚しよ」
ベルトルト「!」
コニー「燃えてきたぜえええ!!」

憲兵2「この訓練兵どもが…」

「待て!!」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/30(火) 02:11:36.24 ID:HDixCH7AO<> ユミル「お前、クリスタを離せ」スッ

憲兵「ひっ!ナイフ!?」

クリスタ「ユミル…ありが」

ガシッ

クリスタ「!?」

ユミル「お前ら全員近づくな、近づいたらヒストリアの首切るぞ!」

クリスタ「!?!?」

憲兵「あいつ…」

エレン「な!?」

アルミン「ユミル!?」

サシャ「なに考えてんですか!!」


ユミル「黙ってみてな…ヒストリアは私が貰う」ザクッ

ライナー「自分の手を!?」


カアアッ!!!

アニ「うそ…あの光は…」


ボシュウウウウウウ…


ユミル巨人「…」

クリスタ「」


ベルトルト「!!」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/30(火) 02:15:17.95 ID:HDixCH7AO<> エレン「な…ユミルが…巨人に…」

ライナー(あの巨人はまさか…どういうことだ!?)

サシャ「あ………あ?」プルプル


ユミル巨人「…」

ボカアアアアアアンッ!!!

バシュッ!!

アルミン「天井を破壊してクリスタを連れて逃げた!?」

憲兵「ヒストリアが巨人に連れていかれた!!」

ミカサ「な、何が起きたの…」

サシャ「ユミル!クリスター!」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/30(火) 02:26:58.13 ID:HDixCH7AO<>
巨人となったユミルは追っ手を振り払いクリスタを連れ壁外へ逃亡した…
その後、ヒストリアは行方不明として扱われることになる。





―――――

フリーダ「いないいなーい…ばあああっ!!」

ヒストリア「キャハハハ、変な顔ー!!」

フリーダ「うりうり」こちょこちょ

ヒストリア「くすぐったい〜!」

ロッド「…またここに来ていたのか、ヒストリア」

フリーダ「あ、ごめんお父さん…そろそろ帰るよ」

ロッド「早く帰るぞ」

フリーダ「おうよ」

ヒストリア「お姉ちゃん帰っちゃうの?」

フリーダ「ごめんねえ、また遊びに来てあげるから。またその日まで…」コツンッ


ピリッ


フリーダ「………」

ズシンッ ズシンッ


バクッ


―――――

クリスタ「うっ…あ…」

ユミル「よう、目覚めたか」

クリスタ「…うん、おはよう」

ユミル「最初はぐっすり寝てたが途中から顔つきがキツくなってたぞ」

クリスタ「…そうなの?夢覚えてないけど…」

クリスタ「って、それより!ユミル!これはどういうことなの!?ここはどこ!?」

ユミル「巨大樹の森だ。突然こんなとこまで連れてきて悪いな」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/30(火) 02:27:52.22 ID:HDixCH7AO<> ロッドの台詞間違い

ヒストリア×→フリーダ○ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage <>2014/12/30(火) 05:32:17.91 ID:lMp26Q6pO<> 一瞬、飽きて強制終了ルートかと思ったわ
見てるから是非とも最後まで書いてくれ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/30(火) 10:51:33.05 ID:HDixCH7AO<> クリスタ「私まだみんなといっぱい訓練したいよ!」

ユミル「わかってるよ…明日には帰してやる」

クリスタ「だいたい何でユミルが巨人に…ああもう訳わかんない!!」

ユミル「落ち着け。とりあえず話を聞け」

ユミル「お前はいま、憲兵では謎の巨人に連れ去られて行方不明ってことになってるだろう………だから明日の夜中にこっそり訓練兵団まで戻れ。逃亡するときに盗んだ立体機動装置もある…訓練兵団の奴等なら、事情話せばお前が生きて帰ってきたなんて言わないだろ。まあでも普段の生活でも兵団の外では目立たないようにしなきゃならんがな……一応髪型も変えとけ」

クリスタ「うん…」

クリスタ「あ!ユミルは!?」

ユミル「私はもう帰れる訳ないだろ?」

クリスタ「やだやだやだ!ユミルと居なきゃ寂しいー!!」グイグイ

ユミル「ああもう…ガキかお前は」

ユミル「心配すんな、生きてりゃいつかまた会えるさ」

クリスタ「うん…」

クリスタ「…」



クリスタ「よし!!」ガタッ

ユミル「うお、どうした!?」

クリスタ「私は復讐だけを考えるのはやめた!!」

ユミル「はあ?」

クリスタ「腹立つからもちろんボコボコのギタンギタンにしてやるけどね!?」

クリスタ「でも、考え方を変えた…私は、世界の謎の解き明かし、こんな世界をぶっ壊して、皆が自由に暮らせる世界を目指す」

クリスタ「そして全てが終わったら…みんなで外の世界を探検するんだいやい!!」

ユミル「ははっ…威勢は一人前だな」

クリスタ「ユミルも一緒に行こうね!」

ユミル「私は巨人だぞ」

クリスタ「ユミルはユミルだよ!いつまでも友達だからね!」

ユミル「恥ずかしげもなくそんなことを」

ユミル「…じゃあ、レイス家や壁教に関する事を少しだけ教えといてやろう」

クリスタ「え?」

ユミル「知ってる限りと…いま話せる事しか話せんが……まあ、いざって時に役立ててくれ」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/30(火) 11:02:28.08 ID:HDixCH7AO<> ――食堂――

サシャ「…」


エレン「あのサシャがほとんど食べてないなんて…」

アルミン「色々ショックだったんだね、やっぱり…ユミルが巨人になるしクリスタが連れ去られるし…特にサシャは二人と仲良かったから」

ミカサ「ユミルは何者だったんだろう…」


サシャ「…」



サシャ「!」ピクッ


サシャ「クリスタ!?」ガタッ

コニー「うお!?」

サシャ「クリスターー!!」ダダダダ

コニー「おいおい、どうした!?」

サシャ「外からクリスタの匂いがします!」

エレン「なんだって?」

ミカサ「行ってみよう」

アルミン「サシャは鼻がいいからね、本当」





ザッザッザッ…

クリスタ「…」ザッザッ


サシャ「クリスター!」ダダダダ

クリスタ「!」

アルミン「本当にクリスタだ」

エレン「心配したんだぞ!」

ミカサ「良かった」

クリスタ「サシャ!みんな!」

ライナー「クリスタアアア!!」

アニ「クリスタアア!!」

ベルトルト「…」

ジャン「心配かけさせやがって…」

コニー「へへ、戻って来ると信じてたぜ」

マルコ「あれ、ユミルは?」

サシャ「ユミルはどこですか!?」

クリスタ「大丈夫だよ、生きていればまた…いつか会える。絶対に!」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/30(火) 11:16:30.12 ID:HDixCH7AO<>
クリスタ(私は結局…誰かに守られていたばかりだった…)


クリスタ(これじゃダメなんだ、もっともっと強くならなくちゃ!!)



クリスタ「私達の進撃はここからだ!!!」









―――時は経ち解散式


教官「では、上位10名を発表する」


「首席 ミカサ・アッカーマン」



「二番 ライナー・ブラウン」


「三番 アニ・レオンハート」


「四番 エレン・イェーガー」


「五番 クリスタ・レンズ」


「六番 ジャン・キルシュタイン」


「七番 マルコ・ボット」


「八番 コニー・スプリンガー」


「九番 サシャ・ブラウス」


「十番 フロリアン・×××」

フロリアン「…」



エレン「あいつ、確か一年遅れで入った奴だよな」

アルミン「うん。誰かに似てるような…」

教官「以上10名!」ドンッ


ベルトルト「」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/30(火) 11:29:35.08 ID:HDixCH7AO<>
ベルトルト「」

ライナー「ベルトルト…元気出せ」

ベルトルト「」

アニ「こいつは、みんなで自主練に集まった時も来なかったんだ…仕方ないさ」

ベルトルト「…憲兵団に行こうと思ってたのに…」

アルミン「まあまあ…駐屯兵団から憲兵団って方法もあるし…」

ベルトルト「今すぐ憲兵団に行きたいんだよ!」ガンッ

アルミン「!?」ビクッ

クリスタ「みんな違う兵団に行っちゃうのかぁ…寂しいね」

サシャ「ですねぇ…楽しかったですよね」モグモグ

クリスタ「このお芋も食べられなくなっちゃうね」モグモグ

ジャン「なに食ってんだお前ら」

サシャ「蒸かした芋です!」

クリスタ「蒸かした芋だよ!」

ジャン「お、おう」


ミカサ「エレン、私は首席になった。ので…誉めて欲しい。出来れば撫で撫でも」

エレン「うん。まあお前が首席は予想通りだけどおめでとう」

ミカサ「…もっと誉めて欲しい」

アルミン「ミカサ…」


クリスタ「そう言えばさ、みんな所属兵科はどうするの!?わたし、調査兵団!」

サシャ「わたしも調査兵団です!外の世界の食べ物を見てみたい!」

コニー「俺は憲兵団かな…」

クリスタ「コニーは天才だから調査兵団に来るべきだよ!」

コニー「そう言われると調査兵団だな」

エレン「俺ももちろん調査兵団だ」

ミカサ「妻として夫を見守るのは当然…ので、考える間でもなく調査兵団」

アルミン「ぼくもだよ」

クリスタ「アルミンも!?」

エレン「止めたんだが、聞かなくてな…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/30(火) 11:34:33.06 ID:HDixCH7AO<> クリスタ「ジャンとマルコは!?」

ジャン「俺は憲兵…」

クリスタ「え?調査兵団なるって言ってなかった?」

ジャン「言ってねぇよ!」

マルコ「ははは、ぼくは憲兵団かな」

クリスタ「さすがだね、マルコならいい憲兵になれるよ!」

クリスタ「そこの仲良し三人組は!?」

ライナー「俺とアニは調査兵団か憲兵団かを迷っている…妻をとるか任務を取るか」

アニ「ああ……大事な妹を取るか、任務を取るか…」

ベルトルト「二人ともいい加減にしてくれないかな」

クリスタ「ベルトルトは!?」

ベルトルト「ぼくは憲兵団…」

クリスタ「いや、上位10名に入ってないよね」

ベルトルト「本当だね」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/30(火) 11:39:15.91 ID:HDixCH7AO<>
クリスタ「えーと…」

フロリアン「フロリアンよ」

クリスタ「そう!フロリアンは!?」

フロリアン「そうね…調査兵団かな」

クリスタ「調査兵団!?危ないよ!」

フロリアン「危ないって、あなたもお友達も入りたいって言ってるじゃないの」

クリスタ「まあ…私達はちょっとバカだし」

フロリアン(自覚あるんだ)

クリスタ「でもフロリアンはいつもおとなしい感じだったから意外でね」

フロリアン「そう…まあ、どうしようが私の勝手でしょ」

クリスタ「まあね!頑張ろうね!」

フロリアン「…うん」



アルミン「あ、そうか」

エレン「どうした?アルミン」

アルミン「いや…」

アルミン(そうだ、あのフロリアンって子…クリスタに似てるんだ)

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2014/12/30(火) 11:40:36.43 ID:QvBJ5Ut70<> ベルトルトェ…… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/30(火) 16:17:46.18 ID:HDixCH7AO<> ―――

ベルトルト「…明日…やるよ」

ライナー「本当にやるのか?」

アニ「私はやだよ」

ベルトルト「…」

ライナー「俺もだ…あんな気のいいやつらがいるなんて知っちまったら…出来ねぇ」

ベルトルト「……二人の気持ちもわかる。だから、責めはしないよ…」

ライナー「すまん」

アニ「情けない…」

ベルトルト「いいよ。僕がやるから…君たちとはここでお別れだ」


タタタタタタッ


クリスタ「おーい!!」

ライナー「!?」
アニ「!?」

クリスタ「なに話してるの!?混ぜて混ぜてー!!」タタタタタタッ

ベルトルト「混ざらなくていい!混ざらなくていい!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/30(火) 16:28:44.47 ID:HDixCH7AO<>

―壁の上


クリスタ「…でねぇ、三人とも混ぜてくれなかったの」ムスッ

アルミン「あはは…」

サシャ「あの三人たまに話してますからね、食料庫に忍び込むときにたまに見ましたよ!」

コニー「お前…忍び込むとかアホか」

アルミン「あの三人は同郷みたいだから…何かあるのかもね。そっとしてあげた方がいいかも」

クリスタ「そうか…うん、そうだね」

サシャ「そうそう、お肉盗って来たんです!四人で食べましょうよ!」

クリスタ「お肉!?」ジュルルル

アルミン「いやいやダメだよ、お肉なんてすごく貴重なんだから。戻して来なよ!」

サシャ「大丈夫です!土地さえ取り返せばそこには豚さん牛さん天国が広がっているのですから!!」

コニー「なるほど、領土奪還の前祝いにいただこうってわけだな!」

クリスタ「そういう訳だね、いっただきまーす!!」

アルミン「ちょっ…」

コニー「ほら、アルミンも食えよ。俺ら調査兵団入るし…何があるかわからねぇしな」

アルミン「…はあ、わかったよ。僕ももらう」


ムシャムシャ…


アルミン「…あれから、5年経った。二割の人口と3分の1の領土を失ってようやく…人類は尊厳を取り戻しつつある」

クリスタ「うん、私達は…勝てる!」



クリスタ「人類の反撃はここからだ!!」クルッ

ビュウウウウウウウ…



超大型巨人「…」


クリスタ「…」





クリスタ「こんにちは」ペコッ

超大型巨人「…」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/30(火) 16:36:45.98 ID:HDixCH7AO<>
クリスタ「…」

超大型巨人「…」


クリスタ「ねえ、アルミン」

アルミン「うん?」

クリスタ「こんなとこにデカイ銅像建ってたっけ」

アルミン「え?銅像?」チラ


超大型巨人「…」


アルミン「」




アルミン「超大型巨人だよそれえええええ!!!」


サシャ&コニー「ななななんだってーー!!」


クリスタ「よっしゃ、来たあああ!!!」ジャキーン

アルミン「よっしゃじゃないから!」


クリスタ「ここでやっつけてやる!超大型巨人!!」タタタタタタッ

アルミン「ダメだ、落ち着いて!」

サシャ「お供します!」

コニー「よっしゃああ!!行くぜ!」

アルミン「ああもうこの3馬鹿が!」


クリスタ「必殺!!レイスヒストラアアアアシュッ!!!」

ズルッ

クリスタ「ぶほっ!!」ゴチーン


サシャ「ああ、神様!」

コニー「くそ、よくもクリスタを!」

アルミン「今のは自分で滑って転んだだけだろ!!」


超大型巨人「…」


ベルトルト(結婚しよ)

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2014/12/30(火) 16:46:21.44 ID:HDixCH7AO<>
シュウウウウウウウ……

アルミン「あれ、超大型巨人が消えた」

クリスタ「へへ、私の気迫に押されて逃げたんだね!」鼻血タラー

サシャ「さすが神様!」

コニー「すげぇなクリスタ!」

クリスタ「へへん!」

アルミン「…」

アルミン(超大型巨人はやっぱり普通の巨人とは違う感じだった…何で消えたのかは知らないけど。超大型や鎧の目的はいったい…)





―別の場所―

ベルトルト「…」

アニ「おかえり」

ライナー「どうした急に戻って来て」


ベルトルト「クリスタが可愛かった」

ライナー「ほう」

アニ「詳しく聞かせな」

ベルトルト「クリスタが僕を見てはしゃぎながら走ってきて転けたんだ。可愛かった」

ライナー「ぶほっ!」

アニ「なにそれ見たかった」

ベルトルト「もうなんか戦士とかどうでもいいかなって思ったよ」

ライナー「それは仕方ないな」

アニ「うん、クリスタなら仕方ない」

ベルトルト「ああ、クリスタがいれば僕らの故郷と壁内は平和に…」

ベルトルト「ん?」

ライナー「どうした?ベルトルト」

ベルトルト「!?ちょっ…あ…あれ…」ブルブル

アニ「なにさ」

ライナー「あっちに何があるんだ…」チラッ



獣の巨人「…」ジーッ


ライナー「な!?」

ベルトルト「なんであいつがここに…」

アニ「めちゃくちゃ私達を見てんだけど…」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2014/12/30(火) 21:39:54.54 ID:arRV5p120<> ……………… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/01/10(土) 04:29:08.83 ID:dTc0Ecrio<> あけおめ <>