以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/02/01(日) 20:14:15.77 ID:25Hogl9vo<> 私のプロデューサーさんの地元が花火で有名だと知ったのはつい最近のこと。

 早苗さんと椿さんと同じ県の出身だと知ったのは、ほかの人の言葉によるものだった。

 僅かなキーワードを手に私は彼の出身地を調べ続ける。

 春もすっきりと過ぎ去り、事務所に暖かい風が吹き抜けるさなかにも私はスマートフォンを弄る。



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<>佐久間まゆ「花火は今日も上がらない」 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/02/01(日) 20:16:34.31 ID:25Hogl9vo<> 「まゆ」

 ソファに腰掛けてスマートフォンに熱中していた私はその言葉にびくりと肩をはねさせる。

 次いでくしゃくしゃと私の私の髪を乱暴にかき回す。

 髪を乱されるのは嫌いだが、彼の手の感触はそれを補って余りある暖かさを持っている。
 
 たまらず目を細めて私は彼の手におぼれていた。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/02/01(日) 20:20:46.85 ID:25Hogl9vo<> 「まゆ。これから長期間の地方ツアーだ。覚悟はできているね?」

「ええ。まゆはいつでも大丈夫です」

 熱っぽく魘されたように私は彼の手を取り自らの頬に寄せる。

「新潟、か。こんな季節に妙なもんだ」

 ぽつりと彼がつぶやいた。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/02/01(日) 20:24:47.94 ID:25Hogl9vo<>  無機質なラジオは無作為に曲を吐き出す。

 耳障りな音楽も、耳触りのいい音楽も私の脳を犯す。

「俺はこの曲、好きだな」

 彼は鼓膜が破れるほどの喧しい曲――たしかマイケミカルなんとか、といった――を好きなようだ。
 
 それが曲名なのかアーティスト名なのかすら私にはわからない。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/02/01(日) 20:24:59.35 ID:c0CHhmfno<> 映画になったあそこかな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/02/01(日) 20:27:53.44 ID:25Hogl9vo<>  ラジオから曲が流れる。

 日本語の、女性の曲だ。

 そのメロディーが私を惹きつけた。

 まるで胴体を無理やり握りしめられた様な不思議な感覚だった。

「夏の星座にぶら下がって 上から花火を見下ろして」

 ラジオから流れる曲は私の心を犯してゆく

――――

――



<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/02/01(日) 21:38:01.62 ID:EiZamqxxO<> マイケミカルまで出てきてロマンスを忘れるとか
疲れてるならやめれば? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/02/01(日) 22:10:34.23 ID:BXqNFx/wO<> >>7
キモ杉 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/02/02(月) 01:49:48.66 ID:8ft8KLBiO<> 夏の星座にぶら下がって〜♪ <>