◆OGjl5DlNKAEM<>saga<>2015/04/01(水) 23:41:10.03 ID:Kd+hGTXBO<>※超絶亀更新
※微エロ
※戦後独自設定アリ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1427899270
<>【艦これ】早霜「司令官?」
◆sSG7v7hQUpU3<><>2015/04/01(水) 23:45:29.70 ID:Kd+hGTXBO<> 提督「だから、もうその呼び方はやめろって言ったろ?」


早霜「フフ…いまいち、慣れませんね」


提督「まあ、呼び方は何でもいいがな」


早霜「なら、司令官、でも良いですね?」


提督「うう…」 <>
◆sSG7v7hQUpU3<>saga<>2015/04/01(水) 23:48:19.37 ID:Kd+hGTXBO<> 提督「…」


早霜「…とりあえず、手伝ってください」


早霜「…お掃除」


提督「おお、そうだな、すまんすまん」


早霜「…」


提督「…どうした?」


早霜「いえ…」 <>
◆sSG7v7hQUpU3<>saga<>2015/04/01(水) 23:55:49.51 ID:Kd+hGTXBO<> 提督「あ、あとその敬語な」


早霜「…」


提督「…もう、上下関係云々は無しだぞ?」


提督「…2人、もう…」


早霜「…ええ、はい」


早霜「私は、艦娘ではなくなった」


提督「…うん」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/04/01(水) 23:58:54.04 ID:b2NPjIbN0<> 期待 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/04/02(木) 00:00:45.46 ID:D+lhdQAb0<> ヒャッハー!
俺得だぜ <>
◆sSG7v7hQUpU3<>saga<>2015/04/02(木) 01:01:21.29 ID:Jwod9jMEO<> 早霜「…」


提督「何か言ってくれよ」


早霜「…」


早霜「やっぱり、慣れませんね」


提督「…」


早霜「…暫く、これで」


提督「…」


提督「…分かったよ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/04/02(木) 02:36:48.71 ID:RcovlSrMO<> はよ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/04/02(木) 23:22:04.18 ID:thYmmEWi0<> はよ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/04/02(木) 23:36:37.58 ID:pyJUo5iM0<> 乙です。
友人提督達に早霜を布教している身にはとても嬉しいSSです。

>>8>>9
mail欄にsageって入れましょう。 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/08(水) 23:15:18.37 ID:kDD4fuPNO<> 早霜「…お手紙…」

提督「…ああ」

提督「…元気かな、あいつら」

早霜「…」

提督「その…姉妹は?」

早霜「…復員しましたよ?」

提督「いや、そうじゃなくて…」
<>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/08(水) 23:21:33.68 ID:kDD4fuPNO<> 早霜「…あなたは」

提督「いや、俺は確かに責任者だったけどな?」

提督「変な所で見せてくれないんだよこれが…」

早霜「…」

提督「…ごめんな?」

提督「いや、俺が不甲斐ないばっかりに」

早霜「…別に」

早霜「気にはしていませんよ」

提督「(…怖いな)」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/08(水) 23:32:39.23 ID:kDD4fuPNO<> 早霜「いえ、手紙を見る限り…」

早霜「元気にやっている…みたいですね」

提督「本当は、皆と…」

早霜「仕方ありませんよ…そればっかりは」

提督「しかし何だかあれだよなあ」

早霜「…?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/04/09(木) 22:13:50.75 ID:BfCj0uwe0<> どれだよ!変な所で止めると続きが気になるな <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/10(金) 03:51:59.13 ID:6LktXcoGO<> 提督「…賑やかだったよな」

早霜「…」

提督「まあ、戦争中、つかなんと言うか…」

早霜「…血が滾る、ということですか?」

提督「ああ、うんそんな感じ」

提督「…一端の軍人だもんなあ、俺だって」

早霜「…」

早霜「私は…」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/10(金) 04:01:33.05 ID:6LktXcoGO<> 提督「何だ、まだ未練が…」

早霜「…」

提督「…そりゃあ、噂によれば何人かはまた戦場に戻るってことを聞けばな」

提督「お前だって…完全には抜けてないだろ?」

早霜「…」

早霜「私達の、武器…」

早霜「深海棲艦にのみ、向けられるべきものでは?」

提督「よく分からんが、『テロとの戦い』って奴だよ」

早霜「当然、一度は殴られているんですよね?」

早霜「…でなくては」

提督「ああ、早霜は知らんか…あのテロ」

早霜「…?」

提督「ちょい待ち…パソコン…」

提督「確かネット回線の工事は済んでたよな、ここ」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/10(金) 04:06:45.41 ID:6LktXcoGO<> 提督「動画、動画っと…」

提督「ほら、こいつだ」

早霜「…」

早霜「…何ですか、これ」

早霜「飛行機がビルに…」

提督「びっくりするよな…」

提督「これが生中継でテレビから流れて来るんだぜ」

提督「今でも忘れられないよ」

早霜「…深海棲艦」

早霜「…深海棲艦のみが、人類の敵だと思っていました」

提督「おいおい、テロリストは人でなし扱いかよ…まあ、そうなんだが」

提督「…彼らなりに、何か考えや訴えたいことがあってやってんだろうがな、まあ理解は出来ん」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/10(金) 04:09:31.53 ID:6LktXcoGO<> 早霜「…もう、十分です」

早霜「多くの方が、亡くなったんでしょうね」

提督「…そうだな」

早霜「…戦争とは、何なのでしょうか」

提督「さあな、分からん」

早霜「明確に、敵と分かるもの…」

提督「なあ早霜」

早霜「はい…」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/10(金) 04:22:20.58 ID:6LktXcoGO<> 提督「あの動画の惨劇を引き起こした奴らと、元艦娘の一部は戦いに行く」

早霜「…どういうことでしょうか」

提督「つまり、艦娘では無く、一戦闘員として戦場に赴く訳だな」

早霜「…」

早霜「…私は」

提督「生憎、艦娘になっちまったら最後、外見も艤装を扱う身体能力も死ぬまでそのまんまだからな」

提督「まあ戦力としては十分だろうな」

早霜「…司令官」

提督「…ん?」

早霜「部下、ですよ?元が付きますが」

早霜「どうしてそう…」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/10(金) 04:37:54.10 ID:6LktXcoGO<> 提督「冷たい、か?」

提督「ありゃ、兵器だよ」

提督「いくら情を注いだって、兵器なんだ」

早霜「…」

提督「…早霜だけいればいいんだ」

提督「…」

提督「…何だよ」

早霜「…いいえ」

早霜「何でも無いです」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/04/10(金) 08:09:15.16 ID:iqFR0Ij9O<> 乙です。
このSSに出会った事で今日も頑張れます。 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/10(金) 11:36:14.76 ID:TBFEadnCO<> 提督「…いや、でもな?」

早霜「…」

早霜「…フフ」

早霜「いいんですよ」

早霜「…私さえいれば…でしょう?」

提督「…」

提督「…お、おう」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/10(金) 11:43:51.31 ID:TBFEadnCO<> 早霜「さて、夕食は何にしましょうか?」

提督「あんまり無理しなくてもいいぞ?」

提督「越して来たばっかでまだバタバタしてるしな」

早霜「ガスは…大丈夫」

早霜「では、久しぶりに…カレーでも」

提督「お、いいなあ」

早霜「でも、材料がありませんね」

提督「そう言えば…」

早霜「お買い物、行きましょう」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/04/10(金) 13:17:42.00 ID:bbuYBDaL0<> タイトルで早漏司令官に見えてしまった・・・ <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/10(金) 14:12:32.47 ID:TBFEadnCO<> 提督「車、いいのか?」

早霜「ええ…」

早霜「折角、免許を取ったんですし」

提督「慣れてないだろ?」

早霜「…」

早霜「…行きますよ」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/10(金) 14:42:12.55 ID:TBFEadnCO<> 提督「…運転上手いな」

早霜「…フフ」

提督「いや本当に」

早霜「…」

提督「しかし、まあ不便っちゃ不便だよな」

早霜「何がですか?」

提督「街まで30分」

早霜「大した時間でも…」

提督「そうなんだけどな、こう、出掛けるのが微妙に億劫になるような、そんな微妙な感じなんだよな」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/10(金) 17:23:43.10 ID:TBFEadnCO<> 提督「例えば、街まで半日かかるみたいなとんでもない山奥に来たとする」

早霜「…」

提督「出掛けるにも覚悟がいるだろ?」

提督「ところがこうダラダラと絶妙に長い時間だと…」

早霜「よく、意味が分かりません」

提督「うーん、分かんないか」

早霜「例え、司令官が…」

早霜「私が連れて行きますよ」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/10(金) 19:12:42.11 ID:TBFEadnCO<> 早霜「そろそろですね」

提督「おう」

早霜「…無駄遣いは、やめてくださいね」

提督「はいはい」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/10(金) 21:47:55.79 ID:TBFEadnCO<> 早霜「…」

早霜「…終わりました」

提督「…あ、あとこれも…」

早霜「…」

早霜「…作れるぶんは…」

提督「畑も、まだ作れる訳じゃ無いしな」

早霜「…お金にも、限りがありますしね」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/10(金) 22:11:17.05 ID:TBFEadnCO<> 提督「やれやれ、帰宅だ」

早霜「雨、降って来ましたね」

提督「…漏ってんな」

早霜「バケツ、持って来ましょう」

提督「…ありがとう」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/10(金) 22:12:40.44 ID:TBFEadnCO<> 早霜「それじゃあ、作って来ますね」

提督「手伝うよ」

早霜「…ああ」

早霜「…」

提督「駄目か?」

早霜「…いえ」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/10(金) 22:16:26.17 ID:tNgKDisBO<> 早霜「…野菜、お願いします」

提督「おう」

早霜「…あ、その前に」

早霜「…物置の、ココナッツミルクを…」

提督「あ、あの缶に入ったのか」

早霜「…ええ」

提督「分かった」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/10(金) 22:22:36.85 ID:tNgKDisBO<> 早霜「ありがとうございます」

提督「これで良かったか?」

早霜「ええ」

早霜「じゃあ、こっちを」

提督「分かった」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/04/11(土) 00:28:26.65 ID:D3jmADML0<> 乙です。 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/12(日) 12:33:10.85 ID:DpwQqr+VO<> 早霜「…出来ました」

提督「おっしゃ、いただきます!」

早霜「食べ過ぎは、お腹をこわしますよ」

提督「…早霜は食べないのか?」

早霜「…あ、いや、今までは…」

早霜「…私は、見ているだけだったので」

早霜「…一緒にたべるのは…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/04/12(日) 20:07:17.88 ID:ghSfSM4A0<> 乙です。
早霜のダウナーな感じが伝わってきます。 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/13(月) 16:09:06.31 ID:uwT23srdO<> 提督「良いから食えって…な?」

早霜「…」

早霜「…はい」

提督「全く…いただきます」

早霜「いただきます」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/13(月) 17:32:56.82 ID:uwT23srdO<> 提督「やっぱり、早霜のカレーはうまいなあ」

早霜「私の…」

早霜「今日は…司令官もですよ…?」

提督「…へ?」

早霜「…一緒に」

提督「ああ!そうじゃんか…」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/13(月) 17:57:57.68 ID:uwT23srdO<> 早霜「…おいしいですね」

提督「本当だな」

提督「うまい」

提督「…さて」

提督「…ごちそうさまでした」

早霜「…片付け」

提督「いい、いい、俺がやっとく」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/13(月) 18:10:42.13 ID:uwT23srdO<> 早霜「…」

早霜「…終わりましたか?」

提督「ばっちりだ」

提督「…余ったのは、明日でいいな?」

早霜「…作りすぎてしまいましたね」

早霜「…私がやれば」

提督「いーのいーの、気にすんなよ」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/13(月) 19:07:29.14 ID:Qe/q+PO0O<> 早霜「…」

提督「…ん」

提督「…ありがとう」

早霜「…久し振りに、2人で呑みますね」

提督「ああ、バタバタしてたしな」

早霜「…殺風景ですね」

提督「荷物は、だいたい物置に入れたし…」

提督「ああ、家具だな後は」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/04/13(月) 19:08:28.47 ID:DXxQJgtK0<> 乙です。 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/14(火) 02:37:50.41 ID:OFiuQdOGO<> 早霜「…鎮守府のものを…」

提督「幾つか貰えることになってた様だが…」

早霜「まだ、届かないみたいですね」

提督「しばらくかかるかもな…」

提督「それまではこのテーブルで我慢だ」

早霜「…バーカウンター」

提督「…ん?」

早霜「…何でも」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/14(火) 19:07:43.99 ID:G4rLoHbMO<> 早霜「…わかりました」

早霜「…おかわり、作りましょうか?」

提督「…今日はいいや」

提督「とりあえず、シャワー浴びて寝るよ」

早霜「…」

提督「…分かったよ」

早霜「…一緒に」

提督「はいはい、後でな」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/16(木) 21:21:11.40 ID:KrWe91NdO<> 提督「…うへえ」

提督「冷たっ」

提督「ボイラー整備しなきゃなこれ…」

提督「まあ、こんな場所にこれだけの設備があるんだからな」

提督「…ん?」

提督「ちょ…」



早霜「どうしました?」

<>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/16(木) 21:24:01.62 ID:KrWe91NdO<> 提督「…どうしたって…」

早霜「…お酒を飲んだ後にお風呂は危険だと…」

早霜「万が一倒れでもしたら」

提督「いや俺、酔い覚ましのシャワーを…」

早霜「…!」

提督「…あと、服…」

早霜「…洗濯物が増えるのは…」

提督「そういうことじゃなくて」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/16(木) 21:28:32.83 ID:KrWe91NdO<> 提督「いいから戻った戻った」

早霜「すみませんでした…」

早霜「…私の早とちりで」

提督「お、おう」

早霜「…では、私もシャワーを…」

提督「…え?」

早霜「私と司令官で分けて水を使えばそれだけ無駄になります」

早霜「だから」

提督「…いやいや」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/16(木) 21:31:48.31 ID:KrWe91NdO<> 早霜「…」

早霜「…ですから」

提督「う…」

提督「…分かった」

提督「…あまり、こっちみんなよ」

早霜「…ええ」

提督「…」

早霜「…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/04/16(木) 22:54:45.41 ID:sSi3p7uQO<> ワッフルワッフル <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/04/16(木) 23:13:44.52 ID:xbJEitb50<> 乙です。
早霜とシャワー・・・試されていますね。 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/17(金) 00:36:08.52 ID:reviFGZZO<> 早霜「…」

提督「…見るなって」

早霜「…はい」

提督「…」

早霜「…フフ」

提督「…?」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/17(金) 00:45:55.23 ID:reviFGZZO<> 提督「…うう、このシャンプー目に染みる…」

早霜「…」

提督「…見てるだろ」

早霜「…おや」

提督「…」

早霜「…フフ、ばれましたか」

<>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/17(金) 01:05:09.90 ID:reviFGZZO<> 早霜「…不思議なものですね」

早霜「…こうやって、見ているだけで」

提督「…」

早霜「…ふぅっ」

提督「…!?」

早霜「…息を吹きかけるだけで」

早霜「…こうやって」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/17(金) 01:11:51.20 ID:reviFGZZO<> 提督「…わかった、やめてくれ、な?」

提督「頼む、命令だ」

早霜「…」

早霜「…私は、艦娘?」

提督「いや、でも司令官って…」

早霜「もう、軍属では無い」

提督「…」

早霜「…つまり、そういうことです」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/17(金) 01:19:52.04 ID:reviFGZZO<> 早霜「…私も、困っているんですよ?」

早霜「もう、海には…」

早霜「戦いには出られない」

提督「…いいじゃ無いか」

提督「…あいつらみたく、木っ端微塵にならなくても済むんだぞ?」

早霜「艦娘、特に駆逐艦は…」

早霜「…もとより、そういう役目でしょう?」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/17(金) 01:25:03.82 ID:reviFGZZO<> 提督「…」

早霜「…文字通り、命がけの日々がある日突然、終わった」

早霜「…司令官、私は今寂しいんですよ」

提督「気持ちは、分かるがな」

提督「…指輪を渡して、一緒になっただろうが」

早霜「…なら、少しは私の…」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/17(金) 01:32:42.65 ID:reviFGZZO<> 早霜「…血の滾りを」

提督「…」

早霜「…フフフ、フフフフ…」

提督「…早霜?」

早霜「…私は先に失礼します」

提督「…」

早霜「…では、『後で一緒に』宜しくお願いしますね?」

提督「…」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/17(金) 01:43:13.32 ID:reviFGZZO<> 提督「…来たぞ」

早霜「…どうぞ」

提督「なんだこの…匂い?」

早霜「…アロマですよ、アロマ」

早霜「…ゆっくり、楽しみましょう?」

提督「…」

早霜「…さあ」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/17(金) 01:48:54.59 ID:reviFGZZO<> キーーー
ーンーー
ーークー
ーーーリ


早霜「…朝ですよ」

早霜「朝ごはんが出来ました…」

提督「…うぅ」

提督「…何だったんだ?」

提督「昨日の…アロマだったか…」

提督「畜生、身体が動かん」

早霜「…さあ」

早霜「私は、司令官に楽しんで欲しかっただけです」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/04/17(金) 08:35:34.63 ID:cHhorPRX0<> 乙です。
夜戦で主導権を握る早霜素晴らしいですね。 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/17(金) 10:32:22.98 ID:55pm5AIcO<> 早霜「…フフフ」

提督「分かったよ…すぐに行く」

早霜「では」

提督「…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/04/17(金) 10:46:17.54 ID:blR/nW7io<> 突然のキンクリに笑った <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/17(金) 10:51:24.86 ID:55pm5AIcO<> 提督「(あれから暫く経って、生活も大分落ち着いた)」

提督「(家具も、ちゃんと来た)」

提督「(夜は…相変わらずだが)」

提督「(まるで、戦場が海の上から布団の上に変わったみたいだった)」

提督「(きちんと、生活はしている筈だ)」

提督「(でなければ…)」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/04/17(金) 10:54:47.30 ID:qKu/hfuB0<> 戦場が布団だと…早霜にマウント取られるのか <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/17(金) 10:57:52.71 ID:55pm5AIcO<> 早霜「…あなた」

提督「…ん、どうした?」

早霜「お客様です」

提督「誰か、来るって言ってたか?」

早霜「元、第6駆逐隊の皆さんが…」


ブロロロロロロロ…


提督「…車?」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/17(金) 11:02:48.56 ID:55pm5AIcO<> 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!


提督「うわ、うるさいなあ…」

早霜「カーオーディオですかね…」

提督「…大丈夫か?」

早霜「…ええ、お電話もお手紙も頂いている筈です」

早霜「…」

提督「…!」

提督「おいおい、あの車響が運転してるのかい」

早霜「…艦娘は、見かけは判断できませんよ」

提督「…そうなんだがな」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/17(金) 11:07:13.25 ID:55pm5AIcO<> 提督「あ、降りて来た…」

提督「って、ええ…?」

早霜「…」

提督「…銃は、携帯していてもいいのかね…?」

早霜「…さあ」



暁「司令官、ごきげんようです」


提督「…お、おう、久しぶりだな」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/17(金) 11:16:50.76 ID:55pm5AIcO<> 提督「…お前らも、久しぶりだな」

電「久しぶり、なのです」

雷「久しぶり!しれーかん!」

響「…」

提督「…あれ?」

提督「何だか、動きが」

電「ああ、雷は補助具を付けないと、滑らかに動けないのです」

提督「…え?」

雷「大丈夫よ、しれーかん!ちょっと膝を抉られただけだから」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/17(金) 11:27:21.61 ID:55pm5AIcO<> 提督「…いや補助具って」

響「あまり、心配しなくてもいいよ」

響「私達は艦娘だからね」

響「補助具だって、今は付けていないし」

提督「…」

提督「…わかった、とりあえず中に入ってくれ」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/17(金) 11:34:00.40 ID:55pm5AIcO<> 早霜「…お茶の準備が出来ています」

早霜「響さんは、ロシアンティーでしたね?」

響「спасибо(スパシーバ)」

提督「まあ、座って座って」

提督「それで…」

提督「どうだ?最近の調子は」
<>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/17(金) 12:04:22.34 ID:vUDExC1qO<> 電「すこぶる順調なのです」

暁「最近は、ウクライナの方にも行ったわよね」

雷「響はロシア語も出来るから頼りになってるわ」

響「Хорошо(ハラショー)」

響「しかし、司令官の方はどうなんだい?」

提督「ああ、俺は…まあその…上手くやってるよ」

暁「2人で、暮らしているのよね?」

暁「そっちの方も…」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/17(金) 13:35:25.25 ID:136LJfi1O<> 早霜「…なんでしょうか?」

電「お肌が、つやつやしているのです」

暁「夜の方もなかなか順調そうね」

早霜「…それは」

提督「おいおい…お前ら」

響「戦場にいれば、多少はそうなるさ」

響「仕方ないかもしれないけどね」

提督「けどなあ…」

響「…私達も、戦場を忘れられないんだ」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/17(金) 14:15:21.05 ID:136LJfi1O<> 響「だから、こうやって身一つで」

雷「あなたも、私達と戦わない?」

雷「なんだかんだで、まだ未練があるでしょう?」

響「政府の、お墨付きも貰っているんだ」

提督「今日はスカウトに来たのか?」

電「…」

提督「なら、帰ってくれ」

早霜「…」

提督「おい早霜?」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/17(金) 14:42:01.49 ID:136LJfi1O<> 早霜「…」

早霜「…いえ」

早霜「お断りします」

提督「…」

電「それは、残念なのです」

暁「じゃあみんな、帰る?」

早霜「いいんですか?」

雷「いいのよ、これからまた、あっちにとんぼ返りだし」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/04/17(金) 16:37:51.96 ID:fqYDOYuDO<> 提督も早霜もどっちも相手に執着してるんだろう
提督は早霜の安全に執着して
早霜は提督に頼られること(艦娘としての役割?)に執着して <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/21(火) 18:59:58.71 ID:WGBm/vsYO<> 提督「それじゃ、元気でな」

響「ああ、司令官もね」

電「また、来るのです」

提督「分かった、二度と来ないでくれ」

暁「…」

響「…行こう」

早霜「…」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/21(火) 19:03:10.97 ID:WGBm/vsYO<> 提督「…なんか、すまんな」

早霜「謝る必要はありませんよ」

早霜「ただ…少し」

提督「冷たかったか?」

提督「だがなあ…」

提督「あいつらはもう兵器になっちまったんだよ」

提督「なあ早霜」

早霜「…はい?」

提督「お前は、違うよな?」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/21(火) 19:05:47.30 ID:WGBm/vsYO<> 早霜「…」

提督「…頼むよ」

提督「…俺はな」

早霜「…いいえ」

提督「…」

早霜「私は、もう艤装を脱いだんですよ」

早霜「…だから、安心してください」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/21(火) 19:09:53.25 ID:WGBm/vsYO<> ーー夜ーー

早霜「…では」

提督「また、やるのか…?」

早霜「今回は、アロマも薬もナシですよ…」

提督「いや、だから」

提督「いつも、夜になると人が変わったように」

早霜「フフフ…何を言っているんですか?」

早霜「あなた」

早霜「私は、私ですよ…?」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/21(火) 19:13:35.74 ID:WGBm/vsYO<> 提督「流石に、毎日は…」

早霜「…」

提督「…ごふっ!?」

早霜「…」

提督「は…早霜」

提督「何で…?殴って…」

提督「…うう」

早霜「大人しく、していて下さいね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/04/21(火) 19:14:29.16 ID:exb+Ibb/o<> DVかよ・・・ <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/21(火) 19:16:42.65 ID:WGBm/vsYO<> キーーー
ーンーー
ーークー
ーーーリ


提督「…あ」

提督「朝か…」

早霜「おはようございます」

早霜「朝ごはん、出来てますよ」

提督「早霜…昨日」

早霜「…?」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/21(火) 19:19:30.12 ID:WGBm/vsYO<> 早霜「昨日、どうかしましたか?」

提督「…」

提督「…昨日、俺を殴って」

早霜「…え?」

早霜「昨日は、普通に…寝ましたよ?」

提督「…いや、だってお前」

早霜「するのは週末って決めたじゃないですか…」

早霜「…あれも、使ってないですし」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/21(火) 19:21:54.54 ID:WGBm/vsYO<> 早霜「今日は、火曜日ですよ…?」

提督「あ、う、うん」

提督「そうだったけ?」

早霜「はい」

早霜「ほら、早くしてください」

早霜「ご飯、冷めちゃいますよ」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/21(火) 19:26:42.20 ID:WGBm/vsYO<> 提督「(あの夜から、大体二日おき位にやられる様になった)」

提督「(普段とは違う、暴力に満ち溢れたものだった)」

提督「(確かに、今までも主導権は彼女が握っていたが)」

提督「(明らかに、おかしい)」

提督「(その証拠に、週末は…いつも通りなのだ)」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/21(火) 19:39:57.72 ID:WGBm/vsYO<> 早霜「…あなた?」

提督「お、おう早霜!」

早霜「いきなり、どうしたんですか?」

提督「い、いやちょっと考え事をしててな…?」

早霜「…」

提督「な、なあ早霜」

提督「最近、嫌なこと無かったか?変わった事とか…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/04/21(火) 21:37:49.07 ID:ENcleNne0<> 乙です。 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/22(水) 00:45:09.26 ID:wDm8Uxs4O<> 早霜「いえ…というか一日中、私といるんですから…」

早霜「普通は、あなたが気付く筈でしょう?」

提督「ん、ああ、そうだな」

提督「そうだよなあ」

早霜「私が…何かしましたか?」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/22(水) 00:53:28.56 ID:wDm8Uxs4O<> 提督「いやあ、なんでもない」

提督「早霜…」

早霜「…」

提督「何処にも、行くなよ?なあ、おい」

提督「俺にはお前しかいないんだよ…」

早霜「…はい」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/22(水) 01:03:36.18 ID:wDm8Uxs4O<> ???


?「どうなったのかな、早霜さん」

?「私達が行った時にはもう、ね」

?「司令官も、だいぶ絞られてたみたい」

?「そろそろ、次の…」

?「おっと、お出ましみたいね」

?「急ぐのです」

?「よし、攻撃準備」
<>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/22(水) 01:06:20.38 ID:wDm8Uxs4O<> ーー朝ーー


提督「(昨晩は、どうやら襲う気にはならなかった様だ…)」

提督「(ふう…)」

提督「(あれ?)」

提督「(いつもなら、起こしに来てくれる筈なんだけどなあ)」

提督「(飯の匂いはするな…)」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/22(水) 01:08:01.95 ID:wDm8Uxs4O<> 提督「おーい、早霜?」

提督「いたら、返事してくれー…」

提督「台所かな…」

提督「あっ…」

提督「早霜!大丈夫か!?」

提督「早霜!」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/22(水) 01:16:41.33 ID:wDm8Uxs4O<> 早霜「…」

提督「おいっ、しっかり…」

提督「えっ…」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/22(水) 12:46:19.45 ID:jeUzIcQ5O<> 提督「炊飯器…?」

提督「確か、昨日炊いたご飯が…空?」

提督「冷蔵庫…空きっぱなしで…」

提督「おいおい、これ全部食べたのか…?」

提督「早霜?」

早霜「…は、はい…」

提督「良かった…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/04/22(水) 15:03:53.21 ID:P/TvcDaYO<> 乙です。
危うい早霜から目が離せません。 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/22(水) 16:01:12.14 ID:OoOAFynyO<> 早霜「あれ…私…」

早霜「ご飯の支度を…」

提督「いや、全部食べ…」

早霜「何ですか、これ…」

早霜「私が、これをやったんですか?」

提督「そうだ」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/22(水) 17:09:24.16 ID:OoOAFynyO<> 提督「なあ、本当に大丈夫なのか?」

提督「早霜」

早霜「分かりません…何が何だか」

早霜「覚えて、無いんです」

提督「…」
<>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/27(月) 15:41:28.86 ID:j/MUOAZZO<> ーー翌朝ーー

提督「…」

提督「…」

提督「…何だよ」



響「そろそろだとは思っていたよ」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/27(月) 16:25:17.58 ID:j/MUOAZZO<> 響「早霜さんは?」

提督「何だ、もう来るなと言ったはずだが」

響「こっちも欠員の補充をしなくちゃいけないんだ」

響「突然ですまない」

提督「…寝たきりだ」

提督「睡眠薬飲ませて、寝かせてる」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/27(月) 16:57:44.09 ID:j/MUOAZZO<> 響「成る程…もうそこまで」

提督「どういうことだ?」

響「だんだんと、おかしくなったんだろう?早霜さん」

提督「…」

提督「そうだ。早霜に何があったのか」

提督「知っているのか?」

響「ああ」

響「それと、早霜さんはこのまま連れて行く」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/27(月) 17:03:44.11 ID:j/MUOAZZO<> 提督「…」

提督「…おい」

響「仕方ない」

響「下手すれば早霜さんは…」

響「このまま、死ぬ」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/27(月) 17:12:03.74 ID:j/MUOAZZO<> 提督「…」

提督「…詳しく」

響「私たちは、戦いの為の道具であること」

響「これは、知っているだろう?」

提督「…そうだ」

提督「でも早霜は…」

響「使わない剣は錆る」

響「早霜さんはもう朽ちかけているんだ」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/27(月) 17:18:50.95 ID:j/MUOAZZO<> 提督「だったら、早霜をまた戦場に…」

響「察しが良くて助かるよ」

提督「嫌だよ」

響「…」

提督「誰が、あんな危ない所に行かせるか」

提督「…お断りだ」

提督「死ぬんなら、早霜にはここで死んでもらう」

響「はあ…」

響「司令官」

響「早霜さんは、あなたの愛玩動物じゃないんだ」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/27(月) 17:26:44.67 ID:j/MUOAZZO<> 響「艦娘は戦う為に生まれた存在だ」

響「だったら、こんな場所で朽ち果てるより(ry

提督「ふざけるな!」

提督「もう戦争は終わった!」

響「終わってない」

響「私たちの戦いはまだ」

提督「…」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/27(月) 17:29:44.41 ID:j/MUOAZZO<> 提督「…駄目だ」

提督「帰ってくれ」

響「そうか、残念だよ」





響「雷の代わりは、見つからなかったみたいだね」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/27(月) 20:30:12.27 ID:j/MUOAZZO<> 提督「代わり?」

提督「…雷は?」

響「ああ、雷はちょっとね」

響「戦ってる最中に補助具が壊れちゃって」

提督「死んだ…のか?」

響「艦娘は簡単には死なないよ」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/27(月) 20:39:41.34 ID:j/MUOAZZO<> 響「今頃、東欧かどこかの国にいるだろうね」

響「溶液に浸かったまま」

響「バラバラになったのに、よく回収したよ」

提督「…助けにはいかないのか?」

響「無理だね。政府同士で話はついてるらしい」

響「雷は…多分そこで一生を過ごすと思うよ」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/27(月) 21:03:10.39 ID:j/MUOAZZO<> 提督「響…」

響「私だって悲しいさ」

響「でもね、早霜さんをこのまま放っておいたら、もっと悲しいことになる」

響「今の雷よりも…生きながら朽ちて行く苦しみだよ」

提督「…」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/27(月) 21:15:55.73 ID:j/MUOAZZO<> 提督「…考えさせてくれ」

提督「今は…」

響「時間は無い」

響「…あ」

提督「…ん?」

響「後ろ!」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/27(月) 23:50:06.18 ID:mTl1EDYIO<> 響「ちいっ…!」

提督「ぐ、あっ!?」

提督「く、首がっ」


響「何を…」


早霜「…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/04/28(火) 00:51:58.65 ID:XxovypmV0<> 乙です。
一体早霜はどうなってしまうのか。 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/28(火) 02:00:26.05 ID:guFbvDB/O<> 早霜「…話は聞きました」

響「なら、話がはやいです」

響「とりあえず、首から腕を離して…」

早霜「…フフ」

早霜「…」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/28(火) 02:07:00.85 ID:guFbvDB/O<> 早霜「…」

提督「あ…やめ…」

提督「」

早霜「落ちましたか」

響「…?」

早霜「支度をします」

早霜「五分、待ってください」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/04/28(火) 11:40:54.83 ID:52joLbWhO<> 乙です。
あぁ・・・ <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/28(火) 15:33:51.75 ID:yloiq3h5O<> 響「それでは…」

早霜「ええ、行きましょう」

響「…ひとまず、訓練施設に」

響「一週間もあれば、戦場に出られると…」

早霜「…はい」

早霜「…」

早霜「…あなた」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/28(火) 15:34:24.46 ID:yloiq3h5O<> 早霜「ちょっと、行って来ます」 <> ◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/28(火) 15:37:35.84 ID:yloiq3h5O<> ーーーーーーーーーーーーーーーー


提督「…あ」

提督「…いない」

提督「ああああああああああああああああああああ!!!!」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/28(火) 17:46:23.65 ID:yloiq3h5O<> ーーーーーーーーーーー


提督「手紙が来た」

提督「便箋は少し埃っぽかった」

提督「彼女は、砂漠にいるらしい」

提督「俺は、待つ」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/28(火) 18:03:16.88 ID:yloiq3h5O<> 提督「そんな覚悟は、とてもじゃないができなかった」

提督「あの時、俺は早霜に裏切られた」

提督「そう信じ切っている自分が怖い」

提督「だが」

提督「響の言うとおり、早霜は…」

提督「愛玩動物としてしか、俺は早霜を見ていなかったのかもしれない」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/28(火) 18:13:02.66 ID:yloiq3h5O<> 提督「半年待っても、早霜は帰ってこなかった」

提督「しかし…」

提督「初めて、手紙が来た」

提督「…」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/28(火) 18:29:09.26 ID:yloiq3h5O<> ーーーーーーーーーー


提督「結論から言うと、もうここには早霜は帰ってこないらしい」

提督「…」

提督「…馬鹿みたいだな」

提督「何やってたんだ、半年間」

提督「…」

提督「これから、どうすればいいかな」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/28(火) 18:38:03.37 ID:yloiq3h5O<> 提督「…」

提督「…来ないなら、行けばいいんだ」

提督「…場所は分からんが…砂漠か…」

提督「俺だって、一端の軍人だ。元がつくが…」

提督「…準備がいるな」



提督「待ってろよ、早霜」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/28(火) 18:41:27.22 ID:yloiq3h5O<> ーーーーーーーー


?「ふう、今日はおしまいだね」

?「思ったよりも早く方がついたのです」

?「それで…あなたは」

?「ええ、大丈夫です」

?「休暇も、許可するよ」

?「いいんです」

?「帰ってあげてもいいんじゃないかな」

?「…」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/28(火) 18:49:25.58 ID:yloiq3h5O<> ?「あの人は、必ず私に会いに来ます」

?「どんなに遠くにいても、必ず居場所を突き止めて…」

?「餌は、まいておきました」

?「おいおい、本当なのかい?」

?「ええ、私はあの人の全てを知っていますから」

?「会いに来なかったらそれまでですよ」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/28(火) 18:55:45.58 ID:yloiq3h5O<> ?「だから…」






?「待ってますよ」


?「あなた」 <>
◆Y3c9ofWvL1nM<>saga<>2015/04/28(火) 19:01:11.91 ID:yloiq3h5O<> おしまいです
更新が大変遅く申し訳ありませんでした
依頼出して来ます <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/04/28(火) 22:06:50.75 ID:XxovypmV0<> 乙です。
こ、ここで終わりですか。もし後日談などありましたら楽しみにしてます。 <>