◆oEd3wvrmpU<>saga<>2015/05/16(土) 23:04:33.13 ID:cYFCM9Ymo<>ゆるゆり、ちなあかSSです。
書き溜めてあるので投下していきます。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1431785063
<>【ゆるゆり】ちなつ「クラスに可哀想な子がいる」
◆IIarfIElUA<>saga<>2015/05/16(土) 23:05:58.05 ID:cYFCM9Ymo<> 「みんなのハートにどっきゅ〜ん!
初めまして! 赤座あかりだぴょ〜ん!」
(っ・・・!?)
シーン
「あ・・・赤座、あかりです・・・
1年間、宜しくお願いします・・・」ストッ
(な・・・な・・・)
(何あの子ー!?)ガーン <>
◆IIarfIElUA<>saga<>2015/05/16(土) 23:06:43.51 ID:cYFCM9Ymo<> あれ、トリップ間違えてたかな。失礼しました。
>>1も>>2も自分です。 <>
◆IIarfIElUA<>saga<>2015/05/16(土) 23:08:25.87 ID:cYFCM9Ymo<> お姉ちゃんのような女性に憧れて入った七森中学校。
この中学校に入れば、きっとお姉ちゃんのようになるヒントが見つかるはず。
そう思った矢先の、最初の自己紹介の時だった。
私の隣に座ったその子は、一瞬にして空気を凍りつかせたのだ。
しかもその子が名乗ったのは、お姉ちゃんがよく話している
「素敵なお友達」と同じ苗字だった。
(と、いう事は・・・
この子が、お姉ちゃんが憧れている人が溺愛している妹・・・)
(・・・いやいやいや。
流石にそれはないわよね。
きっとたまたま苗字が同じなだけよ) <>
◆IIarfIElUA<>saga<>2015/05/16(土) 23:09:40.23 ID:cYFCM9Ymo<> 「・・・って感じだったかなぁ」
「第一印象最悪!?
うぅっ・・・あの時は色々あったんだよぉ・・・」
「聞いたよー。
まったく、京子先輩が変な事言うから」
「う、ううん!
あかりが勘違いしただけだから。
京子ちゃんは悪くないよぉ」ニコッ
「いい子すぎて後光が!?」
そう、あかりちゃんはこういう子。
例え99%相手が悪くても、1%でも自分が悪いと思ったら、
「自分が悪い」と思う子なのだ。 <>
◆IIarfIElUA<>saga<>2015/05/16(土) 23:11:32.53 ID:cYFCM9Ymo<> 「はぁ・・・
あかりちゃん、もっと自分を大切にした方がいいよ?」
「? どういう事?」
「極端な話、周りで起こる悲しい事を、
全部自分が悪いんだって思っちゃいそうだもん。
あかりちゃんが悪いんじゃない事だって、
沢山あるんじゃないの?」
「あはは。流石に全部がそうとは思ってないよ?
でもね、一人でも悲しいとか、辛いとか、苦しいとか。
そういう気持ちの人がいたら、出来るだけ味方になってあげたいな、って」
「・・・疲れない?」
「疲れる時もあるよ。
でも、その人が『ありがとう』って言ってくれた時は、
すっごく、すっごく嬉しい気持ちになれるんだよぉ」ニコニコ
「私の悩みも、何も言わずに聞いてくれたもんね」
「ちなつちゃんは、あかりの大事なお友達だもん。
お友達が悩んでたら力になるのは、当たり前の事だよぉ」
「・・・」 <>
◆IIarfIElUA<>saga<>2015/05/16(土) 23:12:50.68 ID:cYFCM9Ymo<> 「それにね」
「?」
「ちなつちゃん、いつもあかりに相談してくれるでしょ?
それがちょっぴり自慢なんだぁ♪」
「・・・もう、あかりちゃんったら」クス
「ところで、ちなつちゃん・・・?」
「なぁに?」
「こ、この手は・・・ナンデショウカ・・・」
「ん? いつもあかりちゃんにはいーっぱい悩みを聞いてもらってるから、
そのお礼。気持ちいいでしょ?」ゴンッ ゴンッ
「え、あ・・・ぐぁっ・・・!
うん、き、キモチ・・・イイデス・・・ッ」
「でしょー?
お姉ちゃんにもいつも褒められるんだよ?
『ちなつの肩叩きは、まるでスチールボールみたいね』って!」
「ひっ、ひぃぃぃ・・・っ!
あっ・・・」ガクッ
<>
◆IIarfIElUA<>saga<>2015/05/16(土) 23:14:30.57 ID:cYFCM9Ymo<> 「はっ!?」
「あ、あかりちゃん起きた?
もぉ〜、マッサージ終わって声かけても起きないんだもん。
心配しちゃったじゃない」
「え、ぁ、ご、ゴメンネ・・・」
(あ、あかり、気を失ってたーー!?)ブルブル
「ねぇ、あかりちゃん」
「っ!!
な、なぁに・・・?(い、嫌な予感がするよぉ・・・)」
「私のお姉ちゃんがね、あかりちゃんのお姉さんのマッサージを
凄く気持ちいいんだよって、とっても褒めてたの」
「へ、へぇ・・・?」
「たまに、あかりちゃんにもしてあげてるって聞いたの」
「そ、そうだねぇ、たまーにしてくれるよ。
あかり、凝ってる所なんてないんだけど・・・」 <>
◆IIarfIElUA<>saga<>2015/05/16(土) 23:16:42.77 ID:cYFCM9Ymo<> 「意識しないだけで、実際は凝ってるってよくあるみたいだよ。
それでね、そのマッサージを、私も習得したいの!」
「・・・?」
「お姉さんにして貰ったマッサージを思い出して、
私に実演して、教えて欲しいの!」
「え、え〜と・・・
でもお姉ちゃん、いつも夜9時になってからしてくれるから、
いつもウトウトしちゃって、あんまり覚えてなくて・・・」
「じゃ、じゃあじゃあ、覚えてるところだけでもいいから!
結衣先輩のために、もっともっと上手くなりたいの!」シンケン
「ちなつちゃん・・・」
(やっぱりちなつちゃん、友達想いで素敵だなぁ・・・♪)
「わかったよぉ。
思い出しながら、やってみるね!」
「!!
やった! あかりちゃん、ありがとぉ〜!」ギュッ
「え、わわっ///」 <>
◆IIarfIElUA<>saga<>2015/05/16(土) 23:18:05.93 ID:cYFCM9Ymo<> 「んじゃ早速始めよっか。
うつ伏せでいいのかな?」
「あ、うん。
楽にしてていいよぉ」
「は〜い♪」
(赤座家秘伝のマッサージを習得して、
結衣先輩の高評価をモノにするのよ!チーナ!)
「じゃあ、はじめるねっ」
「うん!」
「えっと、最初は確か・・・こんな感じ・・・」グッ
「・・・あ、凄い、気持ちいい・・・」
「ほ、ほんと? 嬉しいな、えへへ///」
(あかりちゃんの手、こうして触れられてみると、
やっぱり小さくて可愛いなぁ・・・)ウトウト <>
◆IIarfIElUA<>saga<>2015/05/16(土) 23:19:53.09 ID:cYFCM9Ymo<> 「えっと、それで次はこの辺、だったかな・・・」フニ
「ひゃぁぁっ!?」
「だ、大丈夫!? ごめんね、痛かった!?」アワワ
「あ、だ、大丈夫! ちょっとびっくりしただけだから!
私の事は気にしないで続けて!(い、今のはまさか・・・)」
「そ、そう?
じゃあ続けるね・・・よっと」フニ
「っっ・・・!!///」
「確か、この辺を、こう・・・」フニフニ
「ぅあっ・・・!///」
「そんで、この辺から、こう・・・」スリリッ
「んっ・・・ぁ・・・!///
(あっ・・・あかねさん、これは・・・)」
「次は、えっと・・・こうだったかな・・・」サワッ
「ひゃんっ///」ビクン
「あ、思い出した。
そんで最後にこうやってから・・・」ピトッ
「ふあぁっ!?///」
「こう、だよねっ」ギュッ
「んくっ・・・///
(あ、あかねさーーん!?///)」 <>
◆IIarfIElUA<>saga<>2015/05/16(土) 23:21:39.81 ID:cYFCM9Ymo<> 「はい、おしまいだよぉ。
ど、どうだったかな・・・?」
「う、うん。
凄く、気持よかった! うん!」
「ほんと? よかったぁ」ニコニコ
「あかりちゃんのお姉さんが、あかりちゃんの事が大好きなのが、
すっごく伝わってくるマッサージだったよ・・・」
「そ、そうかなぁ。えへへ///
あかりもお姉ちゃん大好きだから、嬉しいよぉ」パァァ
「・・・あ。もうこんな時間!
ごめんねあかりちゃん、もう帰らなきゃ」
「ほんとだ、もうこんなに時間が経ってたんだねぇ。気付かなかったよぉ」
「それじゃあかりちゃん、今日は色々と教えてくれてありがとう!
また、学校でね!」フリフリ
「うん、またねー!」フリフリ <>
◆IIarfIElUA<>saga<>2015/05/16(土) 23:23:05.71 ID:cYFCM9Ymo<> 「あのマッサージは・・・
あかねさんは、間違いなく・・・」
『・・・気付いてしまったのね・・・?』
「あっ・・・!
あかっ・・・! ひっ・・・!」
「ちなつちゃーん!」タッタッタ
「! あかりちゃん!」
『・・・あらあら』フッ…
「よかったぁ、忘れ物してたよ? はい」
「あ、ほんとだ。全然気付かなかった。ありがとね」
「ううん、まだ近くに居てよかったよぉ。
気をつけて帰ってね! ばいばーい!」フリフリ
「うん! ありがとう、またね!」フリフリ
タタタ… <>
◆IIarfIElUA<>saga<>2015/05/16(土) 23:24:38.29 ID:cYFCM9Ymo<> 「助かった・・・間一髪ってとこね・・・」
『うふふ・・・
吉川さん、だったわね』
「っ!?」ビクーン
『くれぐれも、内密にね・・・?
うふふふふ・・・』スーッ
「はっ・・・!?
あ、あれ!? 居ない・・・!?」キョロキョロ
「・・・と、とにかく帰らなきゃ!!」 <>
◆IIarfIElUA<>saga<>2015/05/16(土) 23:25:43.06 ID:cYFCM9Ymo<> 「ただいまー!」
「あら、おかえりちなつ。
楽しかったみたいね」
「うん! あれ、お客様?」
「こんばんは」スッ
「ヒッッ!!!」チーン
「ちなつ!? どうしたの!?
・・・気を失ってるわ・・・」
「あらあら・・・
どうしたのかしら・・・ね?」ニッコリ
\オッワリーン/ <>
HapeyHapey<>saga<>2015/05/16(土) 23:31:27.44 ID:Sb6KchHR0<> え? <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/05/16(土) 23:59:50.26 ID:VCjh/Pzwo<> 確かに話はキレイに落ちているが、まだまだエスカレートできるはずだぞ?
ちなみにあかりちゃんはわりとニブイのか、
妙な気分になるのが普通のマッサージだと思っているのかどっちなんだろう… <>