◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 17:30:57.58 ID:DNUt95QX0<>シナリオを一新して建て直しました
ランスシリーズ×艦隊これくしょん
時系列はランスZ(戦国ランス)の後です
ちなみにカオスはランスの家でお留守番中です
R18表記はありません
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1433147447
<>【ランス×艦これ】ランスが鎮守府に着任しました
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 17:42:54.74 ID:DNUt95QX0<> 自由都市地帯
烈火鉱山
ぎゅうぎゅう詰めになったトロッコが、坑道を猛スピードで駆けていた
そのトロッコの中で、人一倍はしゃいでいる男がいた
ランス「がははははははは!」
ランスである
かなみ「ストーップ!!ストーップ!!」
リーザス女王お抱えの忍者、かなみが絶叫する
しかしその声に反するように、トロッコは下りしかない道を辿り、とうとう絶叫マシーン顔負けのスピードにまで達した
マリア「きゃーーーっ!!」
同乗していた天才科学者、マリア・カスタードもかなみにつられるように悲鳴を上げる
志津香「だからあんたとは一緒に来たくなかったのよ!」
カスタムの魔女、魔想志津香も怒声を張り上げる
一向を乗せたトロッコは、止まることのないモンスターコースターとなって鉱山内を暴れ回った
かなみ(どうしてこんなことに…)
既にグロッキーな表情を隠さないかなみは、数時間前に起こった自らの不運を呪い始めることにした <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 17:53:17.87 ID:DNUt95QX0<> 数時間前
自由都市地帯
烈火鉱山
ランス「よーし、ヒララ合金をゲットするぞ」
ランスはかなみを連れて、鉱山の入り口に立っていた
かなみ「…どうして私が」
ランス「俺様の女だからだ」
かなみ「はぁ〜…」←大きなため息
リーザス女王、リアの命令によりランスを見張っていたかなみは、ランスがウキウキ気分でキースギルドから出ていたところを目撃していた
どうせ美女絡みのクエストだろう――そう思って、リアに報告しようとしていた時であった
ランス「ぐふふふ、これでマリスさんとエロエロセックスができるぞ」
かなみ(なっ!?)
ランスの放った一言は、リーザス国に務めるかなみにとって聞き逃せないものであった
すぐにランスの前へと姿を現した
ランス「ん、なんだかなみか」
かなみ「なんだじゃないわよ!」
かなみ「どういうことよ、マリスさんとその…あれだなんて」
ランス「あれってなんだ?」
かなみ「っ……セックスよセックス!」
かなみは大声で叫んだが、その声につられて近くにいた一般人が思わずといった表情でかなみを凝視した
かなみ「くぅぅぅ…」
ランス「がははははは、お前も中々の淫乱娘になったな」
かなみ「誰のせいよ!」
かなみ「そんなことより、さっさとさっきの言葉の意味を教えなさい」
ランス「ふふふ、知りたいか?」
かなみ「知らないと後でリア様に怒られるわ」
ランス「なら付いて来い」
かなみ「へっ?」
ランスは、そのままかなみを引き連れてきたのであった <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/01(月) 17:54:22.42 ID:10ZYvmDz0<> お前のことをずっと待ってた <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 17:59:56.88 ID:DNUt95QX0<> かなみ「それでそのヒララ合金を手に入れることが、どうしてマリアさんとエッチすることに繋がるのよ」
ランス「ふん、後で教えてやる」
かなみ(さっきもそう言って結局教えてくれなかったじゃない…)
結局かなみは、ランスがヒララ合金を手に入れるまで聞き出せないだろう、という諦めをつけていた
ランス「よーしかなみ、取ってこい」
かなみ「……は?」
ゴツンッ
ランスはかなみにゲンコツ
かなみ「痛いじゃない!」
ランス「馬鹿者。どうして俺様がお前を連れてきたと思っている」
ランス「かなみならパパッとヒララ合金を取ってこれるだろ、忍者だし」
かなみ「あーのーねー…」
かなみは、今日何度目かのため息を吐いた
かなみ「私の専門は情報収集と偵察。鉱石をガリガリ掘って取るなんていうのは簡単にできないの」
ランス「使えん奴」
かなみ「うるさいわねっ!」
かなみはギャーギャーと怒声をランスに浴びせながらも、共に鉱山の中へと入っていってしまうのであった <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 18:07:40.85 ID:DNUt95QX0<> ランス「おっ」
マリア「えっ」
かなみ「あっ」
志津香「げっ」
坑道を進んで間もなくして、ランスとかなみは見知った顔を見かけた
マリア「ラ、ランスっ!?なんでここに…」
ランス「がははははは、マリアと志津香もいたのか。これはグッドタイミング!」
志津香「行くわよ、マリア」
志津香はランスから遠ざかるため、マリアの手を取ってその場を離れようとした
ランス「おい待て」
一方のランスもマリアの手を握った
志津香「その汚らしい手を離しなさいよ」
ランス「なぜ逃げる」
志津香「あんたと一緒にいるとろくな目に合わないからよ」
志津香は思いっきりマリアを引っ張る
それに対抗するかのようにランスもマリアを引っ張る
ランス「お前は俺様の女だろうがっ!」
志津香「なった覚えはないっての!」
ぐぐぐぐぐぐぐ…
マリア「痛い!痛い痛い!ちょっと!2人とも引っ張らないで!」
マリアは、しばらくランスと志津香の綱引きの綱として引っ張られ続けたのであった <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 18:16:46.77 ID:DNUt95QX0<> しばらくして
マリア「へぇ、ランスもヒララ合金を探していたんだ」
ランス「うむ。そういうわけで一緒に探すぞ」
ランス「無敵の俺様がモンスターどもから守ってやろう。がははははははは」
志津香「お断りよ」
ランス「お前には聞いていない」
マリア「う、うーん…」
マリアは腕を組んで色々と悩んでいるフリをしたが、内心既に結論はつけていた
マリア(ランスに手を握られちゃった…それにランスと一緒にまた冒険できる)
そんなマリアの心情を察しているのか、志津香がマリアに耳打ちをする
志津香(マリア、この男と一緒にいると悲しい思いをするって、分かっているでしょう?)
マリア(……うん…)
志津香(なら、さっさと去りましょう。こんな女にだらしない男より、もっと良い人なんてたくさんいるわよ)
マリア(…うーん……)
ランス「何をこそこそ話している」
志津香「あんたには関係ない」
かなみ「ランス。マリアさん達も困っているみたいだし…」
ゴツンッ
かなみ「もう!痛いってば!」
ランス「うるさい。俺が一緒に行くと決めたんだから行くのだ」
ランス「そうだよな、マリア」
マリア「あっ……う、うん…」
ランス「がはははははは!そうと決まったら早速行くぞ!」
志津香とかなみは、ほぼ同じタイミングで頭を抱えた <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 18:27:22.55 ID:DNUt95QX0<> ランス一行は、坑道をでたらめに歩き回った
かなみ「…この方向であっているの?」
ランス「知らん」
志津香「はぁ!?」
ランス「その内見つかるだろ」
マリア「ははは、ランスらしいといえばランスらしいや」
志津香(経験上、この男と一緒にいると何かしらの事件に巻き込まれる)
志津香(マリアをなんとか説得して早く離れないと…)
ランス「おっ、トロッコがあるぞ」
ランス達の目の前に、一両のトロッコがぽつんと置かれていた
少々ボロボロだが、レールはちゃんと敷かれてあるし、多少の頑強さは残っているようだった
かなみ「まさか乗ろうなんて言わないわよね」
ランス「乗るぞ!」
志津香「やっぱり…」
マリア「でもこのトロッコ、4人全員で乗るにはちょっと狭すぎる気が…」
ランス「ぎゅうぎゅうに詰めれば乗れるだろ」
ランス「そういうわけで、乗れ、かなみ」
かなみ「なんで私が!」
ランス「マリスさんとのことを教えてやらないぞ」
かなみ「ぐっ…」
そういわれては、かなみは従うしかない
渋々と言った表情で、かなみはトロッコに乗った
ランス「次はお前らだ」
志津香(マリア、これが最後のチャンスよ。乗れば多分、ランスと離れるのは難しい)
マリア(うん。でも、ランスがせっかく誘ってくれたし…) <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 18:34:49.32 ID:DNUt95QX0<> ドガッ
ランスは2人を蹴飛ばして無理やりトロッコに乗せた
マリア「キャッ!?ちょ、ちょっとランス!」
志津香「いきなり何をするのよ!」
ランス「あーだこーだうるさい。さっさと行くぞ」
かなみ「ちょ、ちょっと待って!もう3人できついのに…」
ランス「とーーーぅ!」
バタンッ
ランスはトロッコに飛び込んだ
ランス「がははははは!出発だーー!」
そしてそのまま、トロッコを前進させてしまった
マリア「ちょ、ちょっと…せ、せまいっ…!」
もみっもみっ
マリア「きゃあ!?」
ランス「がはははははは!不可抗力だ!」
ランスはぎゅうぎゅう詰めなのを良いことにマリアの胸を揉んだ
志津香「ちょっと!やめなさいよ!」
もにゅっもにゅっ
ランス「おーっとこれも不可抗力だ。がははははははは!」
ランスは志津香、かなみのお尻も揉んだ
志津香「くっ、覚えてなさいよ!」
かなみ「待って、あれを見て!」
かなみは前方を指差した
連々と繋げられていたレールが、そこだけ消えている
いや、消えてはいない
そこから先が急な下り道で、先が見えなくなっているのだ
かなみ「も、もしかして…」
かなみの悪い予想は、当たってしまった
トロッコはガクン、と音を上げ、下り道を一直線に駆け抜けたのだった
そして冒頭に戻る…… <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 18:46:59.36 ID:DNUt95QX0<> ようやく勢いが緩やかになったのは、それから数十分後のことであった
かなみ「」←顔色が真っ青で、ぐったり
マリア「」←目がぐるぐるとなっていて死んだように気絶している
志津香「」←意識が曖昧で、ふらふら
ランス「うむ、中々のものだったな」
ほぼ全滅しかけているパーティの中で、ランスだけは以前と変わらず大声で笑っていた
ランス「よーし、多分この近くにヒララ合金が」
あるだろう、そう言いかけてランスは異変に気付いた
自らの腕が、薄いのだ
正確に言えば、透明化していっている
ランス「…む?」
一瞬目の錯覚かと思い、ランスは瞬きを数回し、もう1度己の腕をみた
間違いない
薄い
ランス「な、なんじゃこりゃーーー!」
大慌てでかなみ達の方を向いたが、なんと彼女らも全身が薄くなっていっている
かなみなんかは、もう消えてしまいそうだ
ランス「かな――」
大声でランスはかなみに声を掛けようとしたが、彼の声が届くことはなかった
突然、目も開けられないほどの眩い光が、ランス達を襲ったからだ
ランス(な、なんだ……)
次第にランスの意識は薄れていった
これが現実か夢なのかも分からない
ランスは膝をつき、そして倒れた
ランス(……シィル…)
そしてランスは、その姿を消した <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 18:54:37.75 ID:DNUt95QX0<> シィル「ランス様、ランス様」
ランス「シィル?」
シィル「ランス様、起きてください。遅刻しちゃいますよ」
ランス「ここは……」
シィル「おはようございます、ランス様。よく眠れましたか?」
ランス「お前…氷漬けに…」
シィル「何を言っているんですか」
シィルは妖悦な笑みを零す
シィル「私はランス様の元を離れませんよ。ずっと、ずっと……」
ランス「シィル…」
そのとき、ランス達がいる部屋に大量の水が押し寄せてきた
どこから水が流れてきたのかは分からない
逃げなくては、しかしランスの身体は動かない
そして奴隷であるシィルは流水に抵抗せず、そのまま身を任せるようにしてランスから離れていく
ランス「シィル!」
ランスは必死に身体を動かそうとするが、動かない、動けない
とうとう彼女の特徴的なピンク色のふわふわ髪が、彼の視界から消えてしまった
ランス(く、苦しい)
水かさは徐々に増えていく一方で、ランスは息継ぎもできずにただただ沈んでいった
???(―――)
最後に、ランスは聞き覚えのある、誰かの叫び声を聞こえた気がした <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 19:00:23.07 ID:DNUt95QX0<> ………
……
…
ランス「はっ!」
きょろきょろ
ランスは、見知らない部屋にあるベッドで起きた
辺りを見回しても、ここがどこなのかは分からない
ただ医薬品らしきビンが多く並んであり、どこかの医務室かあるいはそれに近い部屋にいることが分かった
ランス「ここは…」
???「起きたみたいね」
ランス「む?」
ランスを看病していたのか、すぐ傍に見知らない女の子がいた
髪の色は黒く、背が小さく顔も幼い
ランスは一瞬、JAPANにいた香姫のことを思い出した
???「まだ起きちゃダメよ。もう3日も起きずに寝ていたんだから」
ランス「君は?」
ランスに名を尋ねられた少女は、こほん、と前置きをすると
暁「暁よ。暁型1番艦」
と名乗った <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 19:05:38.94 ID:DNUt95QX0<> ランス「暁ちゃんか。ここはどこだ?」
ちゃん付けで呼ばれたのが少し気に食わなかったのか、暁は頬を膨らました
暁「鎮守府の医務室よ」
暁「それと、レディをちゃん付けで呼ばないでくれるかしら」
ランス「…レディ??」
暁「暁のことよ。もう子供じゃないんだから」
ランスは思わず、ぷっと噴出してしまった
暁「な、なによ!」
ランス「がははははは、いいかガキンチョ。レディはおっぱいも背も高いのだ」
ランス「お前はどこからどう見てもガキだ」
暁「な、ななな、なんですって!」
暁は赤面しながら、医務室のドアへと向かった
暁「せっかく助けてあげたのに!もう知らない!」
そして涙目になりながら出て行ってしまったのであった
ランス「……なんだあいつ」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/01(月) 19:14:50.47 ID:5Bl/1+xSO<> 支援 <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 19:26:33.87 ID:DNUt95QX0<> 暁と名乗る少女が出て行ってしまったあと、ランスは珍しく考え事をしていた
ランス(チンジュフ?聞いたことないぞ)
ランス(それにあいつ…どう見ても日本(JAPAN)人だな)
ランス「……」
ランス「だぁーー!」
ランスは飛び起きた
ランス「考えてもわからんものはわからん!」
ランス「かなみ!出て来い!」
ランスは叫んだが、かなみは現れなかった
いつもなら天井裏に潜み、ランスを監視しているはずの彼女がいない
ランス「一体どうなっているのだ…」
ランスはとりあえず部屋の中を探索したが、やはり医薬品しか置いてなく、これといったものは見つからなかった
ランス(別のところに行くか…)
ランスは医務室から出た
鎮守府 廊下
ランス(む…)
廊下は一直線で、それぞれに扉が付けられ部屋が区切られていた
その部屋の1つから、聞き覚えのある笑い声が聞こえた
ランス(差し足…忍び足…)
ランスはわけもなくそーっと歩き、音を立てずに扉を少し開いて覗き見をした <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/01(月) 19:30:45.08 ID:5K5oXjf30<> ランスからR18取るとなにが残るんだ? <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 19:32:05.83 ID:DNUt95QX0<> そこにはかなみの姿があった
かなみは正座をし、茶を啜りながら見知らぬ誰かと談笑をしていた
その姿を見つけた途端――
ランス「いたーーーっ!」
バタンッ
ランスは部屋へと突入した
かなみ「ブーッ」←驚いてお茶を噴き出した
???「きゃ、きゃあああ!?」
ランス「かなみーー!」
かなみ「ラ、ランス!?目が覚めたの!?」
ゴツンッ
ランスはかなみにゲンコツ
かなみ「い、いたーーい!」
ランス「貴様、ここはどこだ、どうして俺様はここにいる」
かなみ「お、落ち着いて、落ち着いてランス」
???「がくがくぶるぶる」←部屋の隅まで避難
ランス「いいからさっさと答えろ!…ん?」
ランスは、隅にいた人物と目が合った
彼女もまた、髪は黒く、一方で暁と比べて豊富なバストスタイルがあった
小動物みたいに怯えて、目がウルウルとなってランスを見つめていた
ランス(どっきーん)
ランスは一目惚れをしてしまった <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/01(月) 19:34:04.76 ID:vcZ3V3Ex0<> 神通さえ90点が一目惚れするとは誰だろう <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/01(月) 19:39:48.72 ID:U03hQFUAO<> 小動物で黒髪 羽黒かな? <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 19:40:32.63 ID:DNUt95QX0<> スッ
ランスは隅にいた彼女に一歩近付いた
???「ッ!?」
それに合わせるように、ビクッ、と彼女の身体が震え上がった
ススススススッ
???「ひっ!」
ビクビクビクビクッ
スススススススススッ
とうとうランスは、彼女の目の前に来てしまった
女性は、ごめんなさいごめんなさい、とうわ言のように呟いている
かなみ「ちょ、ちょっとランス!」
ランス「君、名前は」←無駄にキメ顔
ランスはかなみを無視して名前を聞いた
羽黒「ひっ…は、ははは、はぐろ、です……っごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」
羽黒と名乗った女性は、とうとう涙を流しながらごめんなさいを繰り返した
かなみ「ていっ」
グギャッ
ランス「ぎゃーー!」
かなみによって、ランスは足を挫いてそのまま後ろに倒れてしまった
かなみ「まったく、怖がらせてどうするのよ」 <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 19:47:43.59 ID:DNUt95QX0<> 羽黒「う、うぅ…」
羽黒はそのまま、泣き崩れてしまった
かなみは羽黒の近くに寄り、
「ぽんぽん、なでなで」
頭を撫でた
かなみ「ごめんなさい羽黒さん。いきなり野獣みたいな男に会わせちゃって」
羽黒「こ、怖かったですうう……」
ランス「おい!俺様を無視するんじゃねー!」
かなみ「うるさい!女の子を泣かすなんてサイテー!」
しばらくの間、かなみは羽黒を励ましていた
その間、ランスは引っくり返ったまま怒鳴り散らしていたのであった
しばらくして
羽黒「ご、ごめんなさい。いきなり男の人が入ってきたので…」
ランス「うむ、俺様は一向に構わんぞ。そういうわけでセックスしよう」
羽黒「……え?」
グギャッ
ランス「ぎゃーーー!」
かなみは再びランスの足を挫いた
かなみ「ほんと、ごめんなさい。こういう男だから」
羽黒「は、はぁ……?」
ランス「ちくしょーー!覚えていろ、かなみ!」
かなみ「今はそれどころじゃないっていうのに…はぁ…」
かなみは、もはや慣れてしまったため息を吐いた
<>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 19:57:22.35 ID:DNUt95QX0<> またしばらくして
ランス「ほう、鎮守府」
羽黒「はい…突如として海の中から艦船らしきものが現れ、人類に攻撃を仕掛けました」
羽黒「敵…私達は深海棲艦と呼んでいますが、深海棲艦に対しては人類がこれまで発明してきた兵器が一切通じず…」
羽黒「現在ではほぼ制海権を失い、人類は全滅の危機に晒されています」
羽黒「その深海棲艦に対する前線基地が、ここ、鎮守府なのです」
ランス「ふーん」
ランスは、対して興味がなさそうに話を聞いていた
かなみ「ちょっと、その態度はなによ」
ランス「人類が滅びようが俺様には関係ない」
かなみ「貴方って人は…」
ランス「で、羽黒ちゃん。君は軍人なのか?」
羽黒「私は軍人というよりは、兵器そのものですね」
ランス「む?どういう意味だ?」
羽黒「私は、艦娘と呼ばれる兵器なのですよ。深海棲艦に対して、唯一有効な攻撃ができるんです」
ランス「では人間ではないのか?」
羽黒「はい、そうなりますね」
ランス(がーん)
ランスは少しショックを受けた <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/01(月) 20:01:28.24 ID:KtPxbUlSO<> まそーさん出てきたやったー <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 20:07:21.91 ID:DNUt95QX0<> かなみ「羽黒さんを含めた、複数の艦娘がこの鎮守府に在住しているらしいわ」
ランス「そもそもなんだそのカンムスっていうのは」
羽黒「何だと言われましても…私自身、そういった疑問は持ったことがないので…」
羽黒「気が付けば私は艦娘になっていた、という感じです」
羽黒は苦笑いをした
ランス(かわいいなぁ…)
ランス(それにしてもよく分からん。深海なんちゃらって奴らも初めて聞くし、そもそも人がそこまで追い込まれているなんて信じられんぞ)
ランスの考えていることが分かったのか、かなみは少し暗い表情で
かなみ「ランス、ここは私達がいた世界じゃないの」
と言った
ランス「……へ?」
かなみ「どうやら私達、異世界に飛ばされちゃったみたい。誰がどうやってしたのかは分からないけれど」
ランス「な、なんだと!?」
かなみ「少しこの世界について調べてみたけれど、彼女の言うとおり。ほとんどの国家は崩壊している上に、リーザスも、ゼスも、ヘルマンも、JAPANも、そして魔物たちの森も、この世界には存在していなかった」
ランス「……」←驚きのあまり固まっている
羽黒「かなみさんから聞きました。どうやら貴方達は、別の世界から来たそうですね。その身なりや容姿から、ただ者ではないとは思っていましたが…」
<>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 20:18:17.26 ID:DNUt95QX0<> ランス(異世界…ってことは…)
ランス「あいつの仕業かーー!あのクソ神!!」
ランスは一度、プロマイドを踏んで神様を怒らせ、異世界へと飛ばされたことがあった
ランス「一度ならず二度までも!殺す!あいつを殺すーーー!」
かなみ「落ち着きなさいって、ほら、羽黒さんが怯えているでしょ」
羽黒は、またビクビクしながらランスを見ている
ランス「ぐっ…」
かなみ「私も覚えているわよ。チューリップ4号でランスとシィルちゃんを助けに行ったときよね。闘神都市の」
羽黒「??…よくは分かりませんが、まずは提督と話してみてはいかがでしょう」
ランス「テートク?」
羽黒「私達を指揮して下さる、ここの司令官ですよ。まだお若くて、それでいてとても立派な人です」
羽黒は少し顔を綻ばせながらそう話した
かなみ(あら、そういうことね)
ランス「うーむ、仕方ない。話をしてやるか。羽黒ちゃん、そのテートクとやらは女か?」
羽黒「いいえ、男性です」
ランス「帰る」
かなみ「帰る場所なんてないわよ」
かなみは、ランスをずるずると引き摺って提督室へと向かった <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 20:28:17.17 ID:DNUt95QX0<> 鎮守府 提督室
提督「やあ、目が覚めたんだね」
ランス「けっ」
かなみ「1日だけでなく3日も居させて頂きまして、ありがとうございます」
提督「ううん、いいんだよ。それにしても連れの人の意識が戻って良かったね」
ランス「ふん」
かなみ「ちょっと、ランス…」
提督「ははははは、面白い人だ」
提督はしばらく笑うと、席から立ち上がった
提督「羽黒や暁から話は聞いているよ。どうやら君達は異世界から来たとか」
かなみ「信じられない話だと思いますが…」
提督「信じるよ。核を使っても倒せない深海棲艦。艦娘の出現」
提督「私達は、これまで信じられないような出来事を経験してきたからね」
そう言って提督は自嘲気味に笑った
ランス「そんなことはどうでもいい」
ランス「元の世界に帰る方法を教えろ」
提督「さすがにそこまでは分からないな」
提督「そもそも君達の世界自体をよく知らないし、どうやって君達がここに来たのかも分からない」
提督「まずは、情報交換をしようじゃないか」
コンコンッ
提督室のドアが、軽くノックされた
提督「入れ」
???「失礼します」
入ってきたのは、見事なまでのボンキュッボンな女性だった
ランス「おっ…」
ランス「おお!」 <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 20:38:22.94 ID:DNUt95QX0<> 提督「紹介が遅れたね。彼女は私の秘書官、長門」
長門「よろしく頼む」
提督「現在彼女は第1艦隊を率いてもらい、前線の指揮をしてもらっている」
提督「まあ、要するにここの主力だ。彼女にも居てもらった方がいいと思ったんでね」
駄目かな?という提督の目線に答えるように、
かなみ「大丈夫です」
とかなみは答えた
ランス(これ以上ないほどのデカ乳、お尻も安産型)
ランス(是非ともエッチしたい!!)
かなみ「ランス、考えている事が顔に出ているわよ」
提督「はははははは、本当に面白い人だね」
かなみは、自分たちがいた世界のことや、この世界に来たときの状況を提督に伝えた
ランス「なに、じゃあ俺様は気絶していたのか」
かなみ「そうよ。私がいなかったら溺れていたんだから。感謝しなさい」
ランス「だが結局お前も気を失って助けられているじゃないか」
かなみ「うっ…」
ランス「駄目忍者」
かなみ「うっさい!」
長門(忍者…そうか、そちらの世界にも存在しているのか)
長門(日ノ本の象徴とも呼べる存在がいるとは…胸が熱いな!)
提督「……大体分かったよ」
提督「と言っても帰る方法がないなら、しばらくゆっくりしていくといい。君達専用の部屋も用意しよう」
提督「長門」
長門「はっ。既に軍令部には報告済みで、許可を取ってあります」
提督「そういうわけだ。この鎮守府を我が家だと思って、帰る方法を探してみるといい」
提督「なに、来ることが出来たんだから帰ることもできるよ」
かなみ「何から何まで…ありがとうございます」
かなみは、深く礼をした <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/01(月) 20:40:24.87 ID:KtPxbUlSO<> やはり、かなみが相方にいたほうが収まりが良いですな <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/06/01(月) 20:45:16.83 ID:wcEUkvqxO<> うはうはのねーちゃん狙って建造しまくっては子供達を引いてしまう駆逐王ランスか… <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 20:50:06.48 ID:DNUt95QX0<> ランスとかなみは提督室から出た
長門「それでは案内する。付いてきてくれ」
長門は先頭に立ち、ランス達の部屋へと案内した
ランス「長門さん」
長門「何だ」
ランス「艦娘はエッチできるのか?」
長門の歩みが、ぴたりと止まった
かなみ「ば、馬鹿!」
長門「……聞いてどうする?」
ランス「ぐふふふ、それはもちろん…」
ランス「とーーーーぅ!」
ランスは長門に向かってルパンダイブ。しかし。
ゴツンッ
ランス「ぐっ……」
長門「生殖器の有無についてなら、有ると答えよう。しかし生殖機能はない。またこの生殖器はそういった行為のために備わっているのではない」
長門「自害用だ。正確には生殖器に内燃力を膨張させる機能がある。いざというときはこれを使い、熱暴走を起こさせ、深海棲艦もろとも爆発に巻き込ませる」
長門「客人というわけで遠慮したが、次からは容赦はしない。覚えておけ」
ランスはそのまま、長門によって部屋に放り込まれ、閉じ込めるようにして扉を締められた
ランス「……」
ランス「……」
ランス「うがぁーーー!なんだあいつは!」
ドガッドガッ
ランスは近くにあった柱をパンチ
ランス「決めたぞ、帰るまでに絶対に長門さんとエッチしてやる!ひぃひぃ言わせてやるからなーー!」
ランスはそう叫び、夜を過ごした <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 21:03:30.87 ID:DNUt95QX0<> 翌日
提督室
ランス「……」
ランス「なんだこれは」
ランスとかなみは、よく分からない部品で出来た鎧を着せられていた
提督「艤装だよ。君達専用のね」
ランス「ギソウ?なんだそれは」
長門「艦娘はそのままの姿では戦えない。そこで艤装を装着し、海上の移動並びに兵装の使用を可能にさせる」
かなみ「要するに、これ、兵器ですか…?」
提督「そうだよ。明石と夕張の共同開発で出来た、超傑作品。彼女らには徹夜を強いてしまったけれど、よく出来ているようでほっとしたよ」
ランス「なんで俺様がこんなダサい鎧を着なくてはならんのだーー!」
提督「働かざる者食うべからず。この鎮守府にいる以上は、君達も艤装を付けて戦ってもらうよ」
提督「なあに、特別な鋼材を使ったんだ。14cm連装砲で撃たれても、凹みもしない代物だ。安心してほしい」
ランス「安心できるかーーー!」
艤装と言われても、兜、籠手、胸当て、肩当て、肘当て、膝当て、靴があるだけで、実際には鎧のようなものだった
ランス「顔と背中が無防備すぎるではないか!リーザスの親衛隊でももうちょっとまともな防具が付けてあったぞ!!」
提督「大丈夫だって。計算によれば例え胸当てに砲弾が当たったとしても、その破片や爆風に対してはあまり効果がないって出ているんだから」
提督「多分」
かなみ「多分!?」
ランス「ぐおおおーー!外せーーー!」
長門「艦娘でも外すのに一苦労するようなものだ。人間の力では無理だろう」
ランス「くそーーー!」
かなみ「その…砲弾とか飛んでくるのに対して、私達は剣とか刀なんですが…」
提督「うん、それも大丈夫だよ。君達の装備を深海棲艦にも通用するように施しておいた。これで深海棲艦に対してもダメージを与えられるはずだ」
ランス「問題はそこじゃねーーー!」
提督「それにその靴にはちょっとした工夫があってね。他の高速艦娘でも追いつけないほどのスピードが出せるようになっている」
ランス(嘘くさ…)
提督「何にせよ、私達の鎮守府は慢性的な戦力不足なんだ。頼りにしているよ」 <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 21:05:13.12 ID:DNUt95QX0<> ランス
嵐棲(ランス)型1番艦 汎用人型決戦艦
耐久 64
火力 90/--
装甲 47/90
雷装 0
回避 46/90
対空 0
搭載 0
対潜 10/30
速力 超速
素敵 常時15/40 女の子を探す時30/70
射程 短
運 65/--
装備
1 ロングソード(一定確立でランスアタック(火力*3.0倍)が発動)
2 試作人型水上電探
3 捕縛ロープ
4 エロ本(装備していた場合ランスが自動でキラキラ状態に)
見当かなみ
嵐棲型2番艦 汎用人型決戦艦
耐久 47
火力 45/65
装甲 42/60
雷装 0
回避 86/120
対空 13/61
搭載 0
対潜 10/30
速力 超速
素敵 53/82
射程 短
運 10/10
装備
1 忍者刀
2 手裏剣(一定確立で攻撃した相手を麻痺状態にする)
3 試作人型水上電探
4 装備不可 <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 21:18:46.66 ID:DNUt95QX0<> 鎮守府海域
ランスとかなみは、艤装に慣れるための練習を行わされていた
かなみ「凄い…本当に海の上を移動できる…」
かなみは忍者ともあってか、すぐにバランス感覚を覚えて自由自在に海上を動き回れた
一方、ランスは
ランス「ぐおおおおーーーー!」
ザザザザザッ
ランス「曲がれーーーーー!」
ザザザザザッ
ザッパーン
苦戦していた
提督「やあ、聞こえるかい?」
ランス達の艤装に施された、無線機から提督の声が聞こえる
提督「かなみさんは流石というべきか。ランスはもうちょっとだね」
ランス「うるせーーー!」
提督「まだまだ練習が必要だと思うけど、それどころじゃなくなった」
ランス「なに?」
提督「……深海棲艦だ。君達の方から10時の方向。レーダーには少なくとも4隻確認されている」
提督「恐らくそのままいると、接触するだろう」
ランス「じゃあ帰るぞ」
提督「いや、君らにはこの深海棲艦を迎撃してもらう」
ランス「なんだと!?」
かなみ「え!?」
提督「大丈夫だ。この鎮守府海域は、イ級を中心とした駆逐・軽巡クラスの深海棲艦しか確認されていない」
提督「君達でも十分勝てるはずだ」
ランス「おい待て!俺達には戦い方なんぞ分からんぞ!」
提督「ランス、君は前の世界でも名だたる戦士だったそうじゃないか。それなら戦いの基本は分かるだろう?」
ランス「陸と海とでは違いすぎるぞ…」 <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 21:26:50.50 ID:DNUt95QX0<> 提督「大丈夫。いざとなったら籠手のところにあるスイッチを押してくれ。ブーストだ」
提督「艤装の全ての出力を利用し、目にも止まらぬ速さで駆けることができる」
ランス「どれどれ」
ポチッ
ランス「――――」
ランスは地平線の彼方へと消えてしまった
提督「……だからいざという時はそれを使ってこちら側まで逃げてくれと言おうとしたんだけど」
かなみ「もう遅いみたいですね」
提督「それと注意点がいくつかあるんだ」
提督「ブーストを使うとしばらく行動ができなくなる。剣を振るうことくらいは出来ると思うけど、身動きが一切取れないんだ」
提督「だからブーストを使うときは、戦いを捨てて逃げるときにだけ使ってくれ」
提督「…ってランスにも伝えてくれないかい」
かなみ「わかりました」
提督「ランスの位置情報を送るから、それで探しにいってほしい」
提督「幸運を祈るよ」
無線は途絶えた
かなみ「はぁ…本当にあの馬鹿は、どの世界にいても同じね」
かなみ「さて、と。こっちね」
かなみは信号が送られている方向に向かった <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 21:33:24.72 ID:DNUt95QX0<> 一方ランスは
ランス「ぜぇぜぇ、ようやく止まったぞ」
ランス「あのクソウスノロハゲめ!こういうことはさっさと…ん?」
ランスの前方で、黒い影が揺らめいた
それも1つや2つではない
影が1つから2つに、3つから4つに分裂していっている
いや、分裂しているように見えるほど、多いのだ
ランス「なんだあれは。あれが深海なんちゃらか」
ランス「おい、かなみ。どこにいる」
ランスは無線を使ってかなみに報告しようとしたが、ブーストを使用したせいで無線が使えなくなっていた
ランス「ちっ、ポンコツめ」
ランス(と言ってもなぜかしばらく動けんしな)
ランス(このまま見つかりませんよーに)
しかし影は、真っ直ぐランスに向かって来る
ランス「クソッ!なんで俺様がこんな目に!」
ボゴォォォォォンボゴォォォォォォォン
深海棲艦の群れは、ランスに向かって発砲してきた
ランス「チューリップか!」
ドボォォォォンドボォォォォォンン
ランスの近くに着弾した敵弾は、大きな水しぶきをあげた
ランス「くそっ、びしょぬれだ」 <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 22:06:48.43 ID:DNUt95QX0<> 動けないランスが良い的だとばかりに深海棲艦は発砲を続ける
対してランスはしばらくの間、水しぶきを受け続けることになった
だが幸運とも言うべきか、ランスに直撃する弾は一発もなかった
ランス「へたくそめ、どこを狙ってやがる」
ランス「む?」
ランスの艤装が、少しだけ軽くなった気がした
ランス「おっ、やっと動けるようになったかこのポンコツめ」
ランスは深海棲艦に向かって突入しようとした
ランス「あれれれれ?」
スイーッ
ランスの艤装は前ではなく、右下に向かった
ランス「そっちじゃない!前だ!」
吼えて再び前に行こうとしたが
スイーッ
次は左に移動した
ランス「がぁーーー!なんだこのポンコツは!」
思うように動けずランスはイライラするが、その間にも深海棲艦は撃つのを止めない
かなみ「ランス!」
そのとき、少し離れた場所でかなみが姿を現した
ランス「遅いぞ!この駄目忍者め!」
かなみ「勝手にスイッチ押したからでしょ!」
そんな喧騒をしつつも、かなみはランスに近付いていく <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 22:16:10.80 ID:DNUt95QX0<> かなみ「あれが深海棲艦…」
ランス「ふん、動けなかった俺様に一発も当てることのできなかった雑魚だ」
かなみ(あまり胸を張って言えることじゃないと思うけど…)
ランス「提督はなんて言っていた」
かなみ「ランスが押したのはブーストっていうものでって、今はそんなこと言っている場合じゃないでしょ!」
ボガァァァァァァァン
ランス達の近くに弾が着弾し、大きな水しぶきを上げる
ランス「ちっ、しつこい奴らめ」
ランス「かなみ、ここで待っていろ。あんな奴ら俺様一人で十分だ」
そう言ったランスの身体は、左下に進んだ
ランス「うがぁーーーー!」
かなみ「…はぁ。私がやるわ。ランスはここで待っていて」
かなみはため息を吐き、深海棲艦に向かっていった
ランス「くそっ、言うことを聞け!」
スイーッ
ランスの身体は後ろに下がっていった
ランス「ちくしょーーーー!」 <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 22:29:04.98 ID:DNUt95QX0<>
かなみの艤装は回避特効型だ
ランスよりも守られている局所は少なく、一撃を喰らえば中破以上は確実なものだろう
それが駆逐艦級相手ならば、まだ被害は少なくて済む
少なくとも、この海域ではそのような状況には合わないはずだ
かなみ(なに、これ…)
合わないはずだった
提督から与えられた情報は、相手は恐らくイ級を中心とした駆逐・軽巡クラスだろうということ
それ以上の規模の深海棲艦は確認されていない、いないはずだった
しかし逆に考えてみれば、なぜ確認されていなかったのか
確認する相手を、報告される前に、尽く食い潰したからではないだろうか
かなみはいま、その危惧を捨てることができなかった
なぜなら眼前にいる相手は、駆逐艦、軽巡艦クラスとは思えないほどの重装備
そして威圧感があったからだ
戦艦ル級「―――」
かなみ(こんなのが鎮守府付近にいるっていうの!?)
しかし戦艦の存在を知らない世界の人間であるかなみに、駆逐艦や戦艦の区別は付けられない
それが本当に駆逐・軽巡クラスのものだと思い込んで、特攻するしかなかった
かなみ「提督さん!応答してください!」
ジグザグに動きながらル級らの砲撃を避けつつ、かなみは提督へと無線を飛ばした
提督「かなみさんか、どうしたんだい」
かなみ「こんなのが本当に拠点付近でウロウロしているんですかっ!?」
ドボォォォォォンドボォォォォォォォン
提督「…いまの音は、5inch単装砲ではない…?」
提督「まさか!」
ドボォォォォォンドボォォォォォォン
かなみ「きゃあああああ!」
提督「かなみさん!」
なんとか直撃は免れたものの、敵の弾はかなみの艤装を擦った
あと数ミリ横に入れば直撃していただろう <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 22:36:00.42 ID:DNUt95QX0<> 提督「かなみさん、そいつはイ級じゃない、戦艦クラスのル級だ!」
かなみ「ル級…?」
提督「イ級やリ級とは桁違いの火力を持っている。装甲もかなり厚い」
提督「なぜル級がこんな近くに!」
かなみ「それで、どうすればいいんですか!」
提督「とりあえず退いてくれ、ブーストを使うんだ!」
提督「経験が足りない君達じゃ恐らく相手にならないだろう」
かなみ「わかりました、ランスを連れて引き返します」
かなみは大きく弧を描きながら悪戦苦闘するランスの下へと向かった
かなみ「ランス、聞こえたでしょう?一旦退くわよ」
ランス「ふん」
だがランスは退く気配を見せない
それどころか右に行ったり左に行ったりで、以前として前に進もうという姿勢さえ見える
かなみ「ランス!?」
ランス「鎮守府がどうなろうと俺様には知ったことではない」
ランス「だがあいつらは偉そうにボカボカボカボカ撃ってくる!それが気に食わん!」
ランスは、少しだが前に進んだ <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 22:40:49.04 ID:DNUt95QX0<> ランス「深海スイカだかメロンだか知らんが、俺様がぶっ潰してやる」
ランスは、また少しだが前に進んだ
かなみ「でも提督が相手にならないって…」
ランス「ふん、そう言われていた闘神も魔人も倒してきた」
ランス「あんなシシャモみたいな奴らに負けるハズがねーーー!」
ランスは前へと進んだ
右にも左にも動かず、ただ真っ直ぐにランスは進んだ
かなみ(ランス…)
ランス「死ねーーーーー!」
ランスがル級に向かって剣を振り上げたときだった
ル級「――ッ!」
ランス「む!?」
ランスは急ブレーキ
ランス「…女?」
ル級「……」
ランス「じーっ…」
ル級「……」
ランス「がはははははは!ちょっと肌が白すぎるが、可愛い子ちゃんではないか!」
かなみ(…やっぱり…) <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 22:48:05.04 ID:DNUt95QX0<> ランス「決めた!捕獲するぞ!」
ランスは懐に潜ませていた捕縛ロープを手に取った
ランス「くらえーーー!」
そしてル級からの砲撃を交わし後ろに回ると、素早く彼女(?)の足元に縄を引っ掛けた
ル級「!?」
さらにランスは縄を持ったままグルグルと回り、彼女の足の縄を強く縛った
足元のバランスが突然ぐら付き、ル級は思わず横転しそうになった
そこをランスは狙った
ランス「がはははははははー!」
素早く彼女の足の間に入ったかと思うと、そのまま根元を掴んで引き摺りだしたのだ
ル級「!?!?」
ル級は横転したまま、水しぶきを上げながら引き摺り回される形となった
かなみ「ちょっと!なんでそんなやつ捕獲してきているのよ!?」
ランス「全ての女は俺様の物だからな」
ランス「がはははははははは!」
ランスはそのままル級を引っ張ったまま、鎮守府へと帰ってしまった
かなみ「…残りの敵は全部私が相手にするの…?」
かなみは、恐らくもう声が聞こえない距離にまで離れてしまったランスの背に向かって、そう呟いたのであった <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/01(月) 22:50:49.67 ID:v0d7CZI8o<> こういうのって提督が別にいるとランスの良さ全部死んじゃう気がするけど <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 22:56:21.22 ID:DNUt95QX0<> ………
……
…
提督「まずは、言い訳を聞こうか」
ランス「女だったから捕ってきた、悪いか」
提督「……はぁー」
提督は大きなため息を吐いた
提督「これどうするつもりなんだい…うちには深海棲艦を置く場所なんてないよ」
ランス「俺様のペットにする。がはははははは、性処理用だ」
提督「まあ、縄できつく縛っているし、砲もまともに撃てないような状態。そういう用途に使うのは別にいいんだけれども」
提督「深海棲艦を犯したら、死ぬよ?」
ランス「なんだと!?」
提督「当たり前だろう。彼女らは人間を殺すための兵器だ。もしも生殖器を入れられたのならば、すぐに毒物か何かを出して殺しにかかるだろう」
提督「実際、そういう変態的な提督なんかもいたらしく、彼らはみな生殖器に毒を仕込まれて死んだらしい」
ランス「がはははははは、俺様にはそういうものは効かないから大丈夫だ!」
提督「…一応忠告はしたからね」
提督「で、かなみさんは?」
ランス「あ、忘れてた」
提督は、再び大きなため息を吐いた <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 22:58:27.09 ID:DNUt95QX0<>
(ここら辺でタイトルロゴがどーん)
提督ランス
Rance7.5〜暁の水平線〜
(ここら辺でOPがばーん) <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/01(月) 23:08:46.98 ID:ewtdVmT10<> あれ、ランスでもアレに毒仕込まれたらヤヴァイんじゃありませんでしたっけ? <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/01(月) 23:12:40.38 ID:wDdWkT4S0<> >>45
デスフクマン相手に生き返った経歴があるよ
でも時系列をずらしたらハゲ、ED、ホモホイホイの三重苦が・・・ <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 23:17:28.71 ID:DNUt95QX0<>
一方、ランス達がいた世界
アイスの町、ランスの家
コンコンッ
あてな2号「ご主人様ー?おかえりなのれす」
ガタッ
あてな2号「あれれぇ、誰なのれす?」
背広のいい男性「やあ。ランス・スーパーキングさんはご在住かな?」
あてな2号「新聞ならお断りれす」
可愛い女の子「違うのよ。私達は新聞の押し売りでもセールスマンでもないの」
あてな2号「じゃあ強盗さんれすか?」
変な笑いをする男性「ふひひひひひ、それも違うんだなーちょっと近いけどなー」
怖い女性「へへへへへへへへへへへ」
あてな2号「……?」
背広のいい男性「では、ここに魔剣カオスがあるっていうのは本当なのかい?」
あてな2号「あるれすよーちょっと待っちぃ」
あてな2号は、トコトコとカオスを取りに行った
あてな2号「これれす」
カオス「ねむむむ…ふわぁー、どうしたんじゃいあてな」
あてな2号「カオスにお客さんなのれす」
カオス「儂にぃ?ピッチピチの女の子なら……」
背広のいい男性「やあ、カオス」
魔人フランシスコ「お久しぶりです」
カオス「あてな!逃げ――」
………
……
… <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 23:21:47.26 ID:DNUt95QX0<> 後日
鎮守府 提督室
ランスとかなみは、提督に呼ばれて提督室に入った
提督「やあ」
ランス「やあじゃねえーーーー!」
ランスは提督に向かってランスアタック
しかし傍に控えていた長門によって弾かれた
提督「いきなりどうしたんだい」
ランス「部屋にル級ちゃんを連れていったら死んだぞ、どういうことだ」
提督「ああ、きっと自害したんじゃない」
かなみ「よりにもよってランスみたいなのに捕らわれたんじゃね…」
ランス「どういう意味だ!」
提督「まあ、それはともかくとして」
提督「この前の鎮守府海域戦線では、よくやってくれたよ」
かなみ「…ほとんど私がやったんですけどね」
かなみはランスを睨み付けたが、ランスは鼻をほじくっていた
提督「実はね、君達には指揮官としての階級を与えようと思って」
提督が言い終わるや否や、長門は階級章が入った箱を2人に渡した
提督「ちょっと言い方が悪いんだけど、前の戦闘で君達を試させてもらったんだ」
提督「ル級を捕獲し、重巡クラスの深海棲艦の群れを撃退。見事だよ」
ランス達は箱の中身を開けた
かなみ「わぁ…」
かなみは目をキラキラと輝かせて勲章を見つめている <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 23:31:23.27 ID:DNUt95QX0<> しかしランスは箱の中の勲章を見たあとに
ランス「ふん」
それを床に叩き投げてしまった
かなみ「あーっ!」
ランス「階級だとかそんなもの興味ないしいらん」
ランス「俺様を最高指揮官にしろ、全ての命令は俺様が行う」
提督「うーん…」
ランス「嫌なら帰る」
かなみ「だから帰るのは無理なのよ」
ランス「じゃあ戦闘に参加してやらない」
提督「うーーん…」
ランス(くくくく…俺様が最高の権限を持てば、艦娘とセックスし放題)
ランス(いやまてよ、こいつを殺せばいい話じゃないのか)
ランスはそう思い、提督を斬り殺そうとして剣に手を伸ばそうとしたとき
提督「うん、いいよ」
長門「提督っ!」
かなみ「えぇ!?」
ランス「む」
ランス「がはははははははは!そうそう、それでいいのだ!」
提督は、あっさりとランスの要求を呑んだ
ランス「じゃあこうしろ、今から俺様が提督だ。貴様は俺様の格下、部下だ」
提督「いいね、それでいこう」
長門「提督ッ!?」
かなみ「駄目ですよ!こんな奴に権限を持たせたらどうなるか…」
ガツンッ
ランスはかなみにゲンコツ
かなみ「ひんひん」
ランス「シィルみたいに泣くな、気持ち悪い」 <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 23:37:26.54 ID:DNUt95QX0<> ランス「それじゃあ早速この鎮守府にいる艦娘を全員集めてこい」
ランス「そのときに俺様が新しい提督になったことを伝えるぞ」
提督「わかった、しばらく待っていてくれ」
バタンッ
提督は提督室から出て行った
その後を追うように、長門が急いで部屋から出て行った
ランス「がはははははは!いけ好かない奴かと思ったが、話が分かるじゃないか!」
かなみ(はぁ…リア様にどう報告すればいいんだろ…)
数分後、ぞろぞろと艦娘達が提督室の中に入ってきた
ランス(おおっ!)
ランス(がははははは、より取り見取りだ!)
ランス(しかしちょっとガキが多いな、抱けるレベルはひー…ふー…みー…)
提督「さて、みんな集まってきてくれたね」
吹雪「司令官、さっき言ったことって…」
提督「うん、本当のことだ。私は提督の座を、ランスに譲り渡す」
夕立「いきなりすぎるっぽい…」
川内「今度の提督は夜戦たくさんしてくれるといいなー」
わいわいがやがや <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 23:44:39.94 ID:DNUt95QX0<> 長門「…提督、いいか」
提督「長門、どうしたんだい」
長門「納得がいかん。確かにこいつらは戦果を上げたが、提督の座を渡すほどのものではない」
長門の言葉に納得しているのか、艦娘たちがうんうん、と頷いている
長門「それに提督というのは軽々しく渡せるようなものではない。まずは軍令部で優秀な成績を収め、そこから長い年月を掛けて任命されるのが」
提督「わかっているよ長門、わかっている」
提督「だから私は、提督という名前は捨てない。ただ、実質上この鎮守府を指揮するのは、ランスだ」
時雨「…つまり、提督はあくまで提督だけれども、本当の指揮官はランスさんってことなのかい?」
夕立「頭が混乱するっぽい…」
提督「時雨の言うとおりだ。私はこれから、表の提督として動く。ランスは、その裏番のようなものだ」
長門「それでも私は納得ができん。指揮権を任せられるほどの技量が、あやつにあるとは思えん!」
かなみ(まあ、やっぱりこうなるわよね…)
ランス(おっ、あの子可愛いな。エッチ候補) <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/01(月) 23:46:37.37 ID:RJVtZH3oO<> 大帝国なら主人公が長門に乗ってるんやがなあ <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 23:50:39.18 ID:DNUt95QX0<> 数分の議論が提督室で交わされたが、提督のランスに指揮権を与えるという主張は曲がらず、長門ら反対派が折れる形で決定となった
数日後
提督「それじゃあランス、後は頼むよ」
ランス「がははははははは!任せておけ!」
長門「……」
ランス「おうどうした長門さん」
ランス「今度は俺様の秘書官だ。まずは軽いスキンシップとして…」
バシッ
ランス「む?」
長門「…私はお前を認めない」
長門はそう言い放ち、部屋から出て行ってしまった
ランス「けっ、その内自分からねだってくるようにしてやる」
かなみ「まさか本当にランスが提督になるなんてね…」
ランス「かなみ、お前の部屋はこの天井裏だ」
かなみ「なっ!?私専用の部屋は!?」
ランス「そこがこいつの部屋になった」
ランスは提督を指差した
かなみ「そんなーーー!やっと久しぶりのまともな部屋に居座れたと思ったのに!」
ランス「うるさい。提督様の命令だ、ほら、行った行った。しっしっし」
かなみは渋々提督室の天井裏へと上っていった <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/01(月) 23:55:08.82 ID:DNUt95QX0<> 提督「ランス、作戦指示のやり方なんかはこの数日間教えたから大丈夫だと思うけれど」
ランス「ん、大丈夫だ」←ほとんど覚えていない
提督「そうか、なら安心だ。頼むよ、ランス」
提督「……人類を、救ってくれ」
提督はそう呟き残し、部屋から出て行った
ランス「ふん、人類なんざ知ったことか」
ランス「ぐふふふふ、それより早速艦娘を呼んでセックスしまくるか」
ランス「えーっと、確か艦娘のリストが…」
◆鎮守府の戦力
・ランス
・かなみ
・長門
・吹雪
・暁
・電
・響
・神通
・川内
・那珂
・夕立
・時雨
・島風
・夕張
・卯月
・弥生
・羽黒 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/01(月) 23:56:17.55 ID:Rxi5nNU9o<> 夜戦忍者とかなみちゃんの尻を並べて夜戦したい <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/02(火) 00:03:03.59 ID:AryndXid0<> コンコンッ
提督室がノックされた
ランス「む?」
暁「失礼するわよ」
入ってきたのは暁だった
ランス「あっ!貴様はあのときのガキンチョ!」
暁「ガキじゃないわよ!レディよレディ!」
ランス「ふん、何がレディだ」
ランス「背も小さいしおっぱいもぺったんこだし」
ランス「どう見てもお子様だろ」
暁「む、胸や背は関係ないでしょ!」
暁「そんなことより!貴方に聞きたいことがあって来たのよ」
ランス「俺様はガキとはしないぞ」
暁「〜〜〜〜!」
暁の顔が、見る見る内に赤く染まっていく
暁「そういうのじゃないの!単刀直入に言うわ」
暁はランスに向けて指を指した
暁「司令官にいったい、いくら渡したの!」
……
…
ランス「は?」
暁「ふふん、暁を馬鹿にしないでよね。大人はお金を渡して階級とかを奪い合うんでしょ!」
暁(ずっと前みた映画がそうだったのよ、間違いないわ)
暁「だからいくら渡して提督の座を奪ったの!?」
ランス「…なんだこいつ…」
<>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/02(火) 00:12:06.06 ID:AryndXid0<> ランス「いいかガキツキ、俺様はそんな小癪な真似をしたわけじゃない」
暁「暁よ!」
ランス「実力によって提督になったのだ」
暁「う、嘘よ!」
ランス「嘘だと思うなら古い方の提督に聞いてこい」
暁「ぐむむむむ」
暁「あ、暁は騙されないんだからね!」
暁「そうよ、司令官は騙されたんだわ!」
ランス「……」←呆れた顔
暁「絶対にその嘘を暴いてみせるんだからね!覚えておきなさい!」
暁はぷんぷんと怒りながら部屋から出て行ってしまった
ランス「…なんだったのだ…」
一方、旧提督の部屋
提督「……」
提督は、荷物を纏めていた
コンコンッ
提督「はーい」
神通「失礼します」
提督「神通。どうしたんだい」
神通「提督…提督こそ、どうなさったのですか。そんなに荷物を纏めて」
神通「まるで…どこか遠くへ行く準備をしているみたいです」
提督「……」 <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/02(火) 00:17:27.93 ID:AryndXid0<> 提督「神通には勝てないな」
提督はふぅ、と息を吐いた
提督「当たりだよ。私はこれから、この鎮守府から出て行く」
神通「えっ!?」
提督「ああ、もちろん一生帰らないというわけではないよ」
提督「ちょっと……行く場所があってね」
神通「そうでしたか…寂しくなります…」
神通「しかし提督。前の話では、提督自身は表の提督として残ると…。」
神通「提督がいなくなってしまっては、表も裏もありません」
提督「うん。そうなってしまうね。でも、大丈夫さ」
提督「彼ならなんとかしてくれるだろう」
神通「提督。どうしてそこまでランスさんに…」
提督「私と同じだからかな」
神通「えっ?」
提督「無駄話が過ぎた。神通、私が出て行くことは内緒にしておいてくれ。もし私がいないことに気付かれたら、軍令部に出張しに行ったとでも言っておいてくれ」
神通「分かりました」
提督「それじゃあね、神通。ランスの力になってくれよ」
提督は荷物を抱え、物音を立てないようにこっそりとドアから出て行った
神通(提督……)
<>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/02(火) 00:23:07.70 ID:AryndXid0<> 数日後
提督室
ランス「……暇だ」
ランスは、椅子に座ったままグダグダしていた
ランス(書類の整理なんざ知らんし、艦娘を呼んでも誰も来ない)
ランス(深海スイカも現れない)
ランス「暇だーーー!」
かなみ「うるさいわね」
かなみが天井裏から降りてきた
ランス「なぜ艦娘は俺様の下に来ないのだ」
かなみ「信頼していないからよ、ランスをね」
ランス「俺様ほどの紳士はいないと思うのだがな」
かなみ(どの口が言っているのよ)
ランス「そういうわけで、かなみ、セックスするぞ」
かなみ「はぁ!?」
ランス「がはははははは!とーーーーぅ!」
ランスはかなみに向かって飛び込んだが、かなみはそれを華麗に避けた
かなみ「本当に馬鹿なのね。しばらく頭を冷やしなさい」
かなみはまた天井裏へと戻っていってしまった
ランス「がぁーーーーー!」
ランス「エーッチ!エッチがしたいぞ!」
ランス「このままでは俺様はホモになってしまう…とにかく艦娘とエッチをしないと…」
ランス「そういえば長門さん、あれから一回も来ないな」
ランス「これはお仕置きが必要だな…くくくくく」
ランスはニヤニヤしながら部屋から出た <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/02(火) 00:24:13.45 ID:AryndXid0<> 落ちます。 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/02(火) 00:31:47.33 ID:356NTtpy0<> 乙です
書類整理と艦隊指揮は誰がやるんだろう <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/02(火) 00:45:12.91 ID:NudHRGUvo<> 乙です
ランスの艦種は鬼畜艦かとおもったは
第六駆逐隊のいいお兄さん役になってもらいたい <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/02(火) 00:50:22.34 ID:6c5qXXoE0<> 乙です
今度は完走できるよう応援してます
>>61 ランスの横に影の薄い忍者さんがいるじゃないですかー <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/02(火) 11:03:39.28 ID:AryndXid0<>
ランス(とは言ったものの…)
ランスは鎮守府の中をぐるぐると回っていた
提督になってからろくに事務もせず、また気になる艦娘の子以外の部屋番号以外は知らないため迷子になっていた
ランス「むむ…」
ランス「ここはどこだ…」
気がつけばランスは鎮守府の外に出てしまった
雲一つ無い晴天の下で、陽光が容赦なく地上を照らしている
ランス「あちぃー……」
吹雪「あっ、ランスさ――司令官!」
暑さでぐったりとしているランスの下に、パタパタと吹雪が駆け寄ってきた <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/02(火) 11:11:18.89 ID:AryndXid0<> 吹雪「司令官、何か命令は――いたっ!」
ゲシッ
ランスは、吹雪を蹴飛ばした
吹雪「痛いじゃないですか!」
ランス「うっさい。俺様がいくら呼んでも来なかったくせに」
ゲシッゲシッ
さらにランスは吹雪に向かって2、3発の蹴りを入れた
吹雪「痛い痛い!痛いです司令官!」
ランス「ふん」
ランス「お前はあと1、2年だ」
吹雪「え?どういう意味ですか?」
ランス「だが俺様の女であることには変わりない」
ランス「だから俺が呼んだらすぐにこい、わかったな」
吹雪「???…はい…」
吹雪は曖昧にそう返した
吹雪「って、ちょっと待ってください!司令官は誤解をなさっています!」 <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/02(火) 11:18:40.02 ID:AryndXid0<> 吹雪「私は司令官の命令に従おうと思って、提督室に行こうとしていたのですが」
吹雪「その…言いにくいんですが、長門さんが許してくれなくて」
ポカッ
吹雪「ひんっ」
ランス「長門さんがか」
吹雪「は、はい…」
吹雪(なんでいま叩かれたんだろう…)
ランス「むぐぐぐぐ…俺様の命令に従わないどころか、他の艦娘の邪魔までしやがって…」
吹雪「あ、あの…司令官…」
ランス「ゆるさーーん!」
ボカッ
吹雪「ひんっ」
ランス「こうなったら艦娘全員の前で徹底的に犯してやるわ」
ランス「その後は俺様のエッチにメロメロ…毎日セックス三昧」
ランス「がはははははははは!」
吹雪(…長門さんが避けるように忠告していたのも、分かる気がする…)
ボカッ
吹雪「ひんっ」
ランス「よーし吹雪!命令だ、長門さんの居るところまで案内しろ」
吹雪(頭がたんこぶだらけになっちゃうよぉ…)
<>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/02(火) 11:26:53.66 ID:AryndXid0<> 工廠
ランスは吹雪を連れ添う形で工廠へと入っていった
ランス「ここに長門さんがいるのか」
吹雪「はい。他の艦娘もいます」
ランス「なんだと、じゃあ鎮守府には」
吹雪「その…司令官とかなみさんだけです」
ボカッ
吹雪「ひんっ」
ランス「全員がボイコットしているじゃねーーか!」
吹雪「な、長門さんがそう言っていたので…」
ランス「長門さんはそんなに強いのか」
吹雪「戦力的にも、カリスマ的にも強いです。前の司令官が着任するまでは、彼女が全員の指揮を執っていましたから」
吹雪「長門さんが駄目って言ったら、駄目になるんです。それが司令官でも」
ランス(けっ、お山の大将気取りか)
吹雪「だから、その…今からでも引き返しませんか?長門さんにはいくら司令官とは言え勝てませんよ」
ガツンッ
吹雪「ひんひんっ…」
ランス「アホ、俺様より強い奴なんて存在せんわ」
ランス「ちゃちゃっと片付けて公開プレイだ、がははははははは」
吹雪(私、着任する場所間違えたかなぁ…) <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/02(火) 11:34:51.81 ID:AryndXid0<> ランスと吹雪は、工廠に佇む不自然な壁の前にいた
???「合言葉を言うぴょん!」
ランス「合言葉だと?」
吹雪「はい。この先がその…対司令官用のアジトになっています」
ボカッ
吹雪「ひんっ…やっぱり殴られる…うぅ…」
ランス「あいつらめ、いつの間にかこんなものを作りやがって」
???「さあ!早く言うぴょん!」
吹雪「司令官、ちょっと失礼します」
吹雪は壁に近づいた
吹雪「ピーマンが嫌い」
???「キュウリが嫌いぴょん!」
吹雪・???「緑は撲滅すべし!」
ゴゴゴゴゴゴゴ…
壁の一部が開いた
ゴツンッ
ランス「なんだ、いまのへんてこな呪文は」
吹雪「うぅ…合言葉ですよぉ…」
吹雪「それと、もう殴らないでください…」
吹雪の言葉を無視してランスは中へと入っていった
吹雪「…どうして私がこんな目に…」
ブツブツと吹雪は涙目になりながら呟き、ランスの後に続いた <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/02(火) 11:37:45.34 ID:AryndXid0<> >>64
提督になってからろくに事務もせず、また気になる艦娘の子の部屋番号以外は知らないため迷子になっていた
に訂正です、すみません <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/02(火) 11:48:07.36 ID:356NTtpy0<> このランスって横暴で無能?仕事もしなさそうだしえらそうでぼっちになってると気付きもしないし
どこかの糞提督キャラか何かだろうか <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/02(火) 12:01:31.78 ID:BoLDN2oxO<> R18を禁止されたランスってそんなもんじゃね <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/02(火) 12:02:45.49 ID:356NTtpy0<> ごめん別ゲームの主人公なんだな <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/02(火) 12:08:44.19 ID:WAx1CDcBo<> 再現度高くて凄いと思った <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/02(火) 12:11:03.28 ID:yY/iR5IOo<> >>70
このスレ読み続けるか原作やれば分かると思うよ? <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/02(火) 12:25:05.79 ID:vWSlD4USO<> ランスは無能ではないから厄介なんだよな <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/02(火) 13:20:17.39 ID:P+kr4Vjxo<> JAPANでぬへに手出してるんだから今更兵器だろうが関係ないな <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/02(火) 15:29:45.41 ID:AryndXid0<> 卯月「吹雪大佐、ご苦労だぴょん!」
壁の中をくぐり抜けると、卯月が敬礼して吹雪とランスを迎えた
吹雪「卯月ちゃん、私に階級はないよ…。それより長門さんは?」
長門「ここにいる」
長門は、後ろにぞろぞろと艦娘を引き連れてランス達の前に現れた
長門「説明してもらおうか、吹雪。どうしてそいつを連れてきた」
ランス(むかっ)
吹雪「え、えっと、そのですね…」
ガツンッ
吹雪「ひーんっ…」
ランスは吹雪にゲンコツ
ランス「がはははははは、探したぞ長門さん」
長門「いまは吹雪と話をしている。それに貴様と話すことなどない」
ランス「ふん、群れることでしか行動できん弱虫が何を言う」
長門「…ほう?」 <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/02(火) 15:39:52.42 ID:AryndXid0<> 長門「面白いことを言うな、ならば聞こうか」
長門「どうして艦娘達は私の下に来たのだ?」
ランス「む」
長門「貴様が言うように、私が群れることしかできない無能な弱虫ならば、果たしてここにいる艦娘達は私の指示に従うだろうか」
長門「否ッ!」
長門「その方がいいと判断したからだ!まともに業務をしようともせず、ダラダラと過ごすような腑抜けた提督に、従いたくないと考えたからだ!」
長門「もう1度聞こうか、ランス。どうしてここにいる艦娘達は私の下に来たのだ?」
ランス「……」
長門「貴様には、提督たるものの資格も覚悟もない。私達は、提督と認めた者以外の命は一切聞かん」
長門「分かっただろう、ランス。貴様には場違いなのだ。人類を救うという、偉大なる使命が――」
ランス「だぁーーーー!」
ランスは、長門の言葉を遮るように大声で叫んだ
ランス「ごちゃごちゃうるせーーー!」
ランス「人類を救うとかそんなの知ったことではない。だがお前は気に食わん」
ランス「俺様の命令を無視した上に、このような徒労を作るのは俺様に対する反逆だ。俺は刃向かった奴らは許さん。それだけだ」
長門「……論外だな」
ランス「ふん、使命なんざ知るか」
ランスは剣を抜き、長門に刃を向けた
ランス「ここでお前を倒し、俺様が一番偉いということをわからせてやる」
長門「なるほど、それがお前のやり方なのだな」
長門も艤装を身に纏った
吹雪「あわわわわ…」←あたふた <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/02(火) 15:41:33.01 ID:AryndXid0<> >>78
徒労→郎党です <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/02(火) 15:52:02.54 ID:AryndXid0<> 誰も動くことはできなかった
吹雪も、周りにいる艦娘達も、ランスも、長門も
まさに、一触即発の状況に彼女らはいるのだ
しかしその状況を崩したのは、彼女らではなく、外部のものであった
カーンカーン
妖精さん「敵襲ーー!敵襲ーー!」
妖精さん「イ級、ホ級を中心とした敵艦隊、接近中!」
長門「くっ、このような時に……いや、ちょうどいいか」
長門「ランス。貴様に機会を与えてやろう」
ランス「なんだと?」
長門「今から襲来する深海棲艦の艦隊を、1人で殲滅してこい」
吹雪「ええ!?」
ランス「断る。誰がお前の命令に従うか」
長門「条件だ、ランス。もし貴様が単独で敵を殲滅できたら、私は降伏しよう」
ランス「む?」
長門「他の艦娘達にも、貴様の命令に従うように言っておく。どうだ」
ランス「ふふふ、もう1つ条件がある」
ランス「俺様が勝ったら、長門、お前は俺とセックスする」
羽黒「」←顔を真っ赤にして俯く
長門「…いいだろう」
吹雪「な、なな長門さん!?それにランスさんも!」
吹雪「そ、そんな色々な意味で危ない勝負は!」
ゴツンッ
吹雪「ひーん…」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/06/02(火) 15:53:39.57 ID:qPHn9iZbO<> 18禁じゃないランスなんて
オードブルだけのフルコースみたいなもんだ <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/02(火) 15:58:12.36 ID:AryndXid0<> ランス「がはははははは!では交渉成立だな!」
長門「ふん、忘れたとは言わせないぞ。艦娘には生殖器が一応存在するが」
ランス「お前は俺を殺せない」
長門「なんだと?」
ランス「もしも俺が死ねば、つまりそれは約束を反故にしたのと同じことだからな」
ランス「くくくく、周りの艦娘はどう思うかな?」
長門「……なるほどな、そうきたか」
長門「ふふふ、いいだろう。では私はなんの小細工なしに貴様に抱かれてやろう」
ランス「がははははははは!」
長門「ただし!ランス!貴様が負けた場合は」
長門「死を以って謝罪して頂く」
ランス「おう、いいぞ」
時雨「随分とあっさりなんだね…」
ランス「俺様が負けるはずがないからな!」
ランス「さて、ではそろそろ行ってやるか。長門さん、そこで俺様の活躍をじっくりと見ていろ!がははははははは!」
ランスは、1人揚々として工廠から出て行った <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/02(火) 16:02:32.91 ID:AryndXid0<> ランスが去った後の工廠は、重い空気で満たされた
長門「さて、みんな一応艤装は付けておけ。万が一の場合、私達が迎撃をする」
長門はそう言い放つと、1人工廠の奥へと消えてしまった
吹雪(……司令官、本当にたった1人で…?)
電「せっくすってなんなのです?」
暁「ブッ」
響「どうしたんだい、暁?もしかして意味を知っているのか?」
電「本当なのですか!?」
暁「あ、ああああ、当たり前よ!」
響「それじゃあ教えてほしいな。せっくすってなんなんだい」
電「教えてほしいのです!」
暁「えっと、その、あのね、お、…」
電「お?」
暁「おおおお、男の人と、女の人が、ね?ほら、分かるでしょう?」
響「分からないな」ズイッ
電「分からないのです。もうちょっと詳しく説明してほしいのです」
暁「う、うう…!」 <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/02(火) 16:11:08.48 ID:AryndXid0<> 一方ランスは既に艤装を付け、海上を移動していた
ランス(ふん、雑魚どもが)
ランスはうっすらと見える敵の艦影に向かってそう吐き捨てる
ランス(たかが数を多くしたところで、俺様に敵うとでも思っているのか)
そう、ランスの眼前には無数の影が広がっていた
前のル級艦隊なんて比較にならない
その多くかイ級を中心とした駆逐・軽巡クラスのものであるが、侮る無かれ
いつの時代も、数の暴力というものは強大で、恐れられてきたのだ
ランス「けっ」
ランスは剣を抜き、いざ敵の中へと突入した。そのとき
吹雪「司令官!」
吹雪が艤装を付けた姿でランスの下へと向かってきた
ランス「何しにきやがった。邪魔だ、どいてろ」
吹雪「嫌です!」
吹雪「ランスさんがどういう人物であれ、今は私達の司令官なんです!司令官を1人で敵艦隊の中へと突入させるような真似、私にはできません!」
吹雪はそのまま、ランスの横に並んだ
既に肝は据わっているのか、鋭い視線を前方の敵に向けている
ランス「…ふん、勝手にしろ」
ランス「ただし、俺様の邪魔になるようだったらお前も斬るからな」
吹雪「任せてください!」 <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/02(火) 16:18:04.12 ID:AryndXid0<> 羽黒「吹雪さんの言う通りです!」
続いて羽黒も、吹雪の後ろに並ぶように追いついてきた
羽黒「司令官さんは司令官さんです。それが誰であろうと、私達が命を懸して守るべき人間なんです」
羽黒「こんな私ですが、精一杯頑張ります!」
ランス「勘違いするなよ羽黒ちゃん。俺様はただの人間じゃない」
ランス「世界一モテモテで、世界一かっこよくて、世界一強いランス様だ」
羽黒「…はいっ!」
さらに3つの影が水しぶきを上げて彼らの下に辿り着いた
暁「司令官1人を特攻させるなんて、レディがやることじゃないわ」
電「電の本気を見るのです!」
響「不死鳥の名は伊達じゃない。出るよ」
ランス「……」
ランス「ふん。お前ら俺様の邪魔にならないようにしろよ」
ランス「いくぞ!突撃ーーーー!」
ランス達は敵の大艦隊に向かって突撃した <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/02(火) 16:24:32.30 ID:AryndXid0<> 鎮守府 見張り台
神通(提督……)
<ランスの力になってくれよ>
神通「……」
卯月「あー!ずるーい!うーちゃんも続くぴょーん!」
夕立「夕立も出るっぽーい!」
時雨「僕も行くよ!」
弥生「……いきます」
川内「夜戦じゃないけど、暴れがいがありそうじゃない」
那珂「那珂ちゃん、センター入りまーす!」
島風「みんな、おっそーい!」
夕張「ランスさんの艤装がどこまでいけるのか…良いデータが取れそうです!」
ドタバタドタバタ
長門と神通以外の艦娘は、我こそはとばかりに艤装を付け、慌ててランス達に向かった
神通「……」
長門「行かないのか」
神通「…私は…」
長門「行って来い」
神通「……!はい!」
神通も、慌てて見張り台から下りていった <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/02(火) 16:25:19.92 ID:Y67yhYMwo<> セックスしようといろいろ無茶するランスが好きだから、描写自体はなくても構わないな <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/02(火) 16:35:40.71 ID:AryndXid0<> 長門は1人、佇んでランス達の激闘を見つめていた
ランスがひしめき合う深海棲艦の群れを強引に突破し、その後に艦娘達が続く
目にも止まらないような戦況の流れ
陣形も何もない、大混戦が繰り広げられていた
しかしランスの号令により艦娘はまるで彼の手足のように動き、海上であることを忘れさせるかのような俊敏な動きを魅せる
それは混戦というよりは、ランス達による一方的な虐殺のようにも見えた
長門のそばに、影が寄り添う
長門「…不思議な奴だ。人格こそ下衆の極みだが、あいつの戦いには、戦い方には、何か惹きつけられるものが秘められている」
かなみ「そうですね」
かなみは、少し笑みを零しながら答えた
長門「かなみ、と言ったな。あの男は、前の世界ではどういう奴だったのだ」
かなみ「今と変わりませんよ。女たらしでスケベでバカで最低な男です」
かなみ「でも剣の腕だけなら大陸一とも言えるんじゃないでしょうか。それに惚れて、ランスに集まってくる人は大勢います」
長門「……そうか」
長門「提督は、あの男の才能を既に看破していたのだな」
長門は自嘲気味に笑った
眼前の戦局は、既に決着が着けられつつあった <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/02(火) 16:47:00.08 ID:AryndXid0<> ……
…
ランス「がはははははははは!」
ランスは高らかな笑い声をあげた
ランス「俺様、大勝利!」
ランス達は、海上を覆っていた深海棲艦の大艦隊を全滅させることに成功した
吹雪「す、凄い…本当に勝っちゃうなんて」
ボカッ
吹雪「ひんっひんっ」
ランス「俺様がいるんだから当然だ」
ランス「あとお前、シィルみたいな泣き方をするんだな」
夕立「提督さーーーん!」
夕立が、ランスに猛スピードで迫った
ランス「おっと」
ランスはそのまま、夕立を抱きしめた
夕立「凄い凄い!提督さんの言うこと聞いていたら本当に勝っちゃったっぽい!」
夕立はランスを抱きしめたままピョンピョンと跳ねた
ランス「がはははははは」
<>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/02(火) 16:59:36.26 ID:AryndXid0<> 誤字脱字が多くて本当に申し訳ありません
>>84
いざ敵の中へと突入した
↓
いざ敵の中へと突入しようとした
です <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/02(火) 17:33:49.56 ID:EZMek/nJO<> なんやこの戦国プラス鬼畜王みたいな出だしはwww <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/02(火) 17:40:13.01 ID:Y2j5Hwejo<> ランスのやる気スイッチが入る瞬間はいつ見ても秀逸な流れだな、負ける要素がない安心感 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/02(火) 20:09:26.15 ID:fo2hdWSHO<> エロの無いランスとかファル学のアドルみたいやな <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/02(火) 20:25:17.96 ID:uflH02uf0<> その後もランス凄い、ランスかっこいい、などの称賛が続いた
しばらくランス達が勝利の美酒に酔っていると、長門がかなみを連れて近づいてきた
長門「……」
ランス「どうだ、やっつけてやったぞ」
ランスは勝ち誇った顔で長門を見たが、長門はランスの前を通り過ぎ、吹雪の下へと向かった
長門「吹雪」
吹雪「はっ、はい!」
長門「私は待機しろと言ったはずだ。なぜランスを追いかけた。他の艦娘の誰よりも早く」
吹雪「……」
ランス「こらーー!俺様を無視するんじゃねーー!」
ドガッ
ランス「お、お、お?」
ボチャン
かなみ「まったく、たまには空気を読みなさい」
ランスはかなみに足を引っ掛けられて沈んでしまった。小破。
夕張「えっ、それくらいで小破するんだ」
ランス「こっちのセリフだッ!」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/02(火) 20:31:07.38 ID:A5gRxmTho<> 今更だけど元提督が信長っぽいな、何か過去を含んでそうな所まで <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/02(火) 20:44:30.49 ID:uflH02uf0<> ランス達が漫才をしている一方で、吹雪と長門の間には緊迫した雰囲気が漂っていた
吹雪「私は…」
吹雪「司令官がたった一人で敵艦隊に突撃しようとしていましたので、一人よりも二人で行ったほうが生存率が上がると思い」
長門「なるほど、もういい」
長門は吹雪の釈明を途中で止めた
長門「つまり、司令官を失えばこれからの作戦に支障が出る上、士気も大きく下がる。それらを防ぐための善行だったわけだな」
吹雪「それだけではありません」
吹雪「確かに、ランスさんは名目上とはいえ、私達の司令官です。しかし、その前に一人の人間です!」
長門「……」
吹雪「私達艦娘の存在意義は、一人でも多くの人間を救うことにあります」
吹雪「彼を司令官、提督という所詮肩書でしかない存在で認識するよりも先に、私は一人の人間として認識しました」
吹雪「だから、身体が勝手に動いたんです。彼を死なせてはいけない。それは、私にとっても、私達にとっても意味のある行為なんです!」
吹雪は長門の目を真っ直ぐに見てそう答えた
長門「……そうか。ふふふ、私の目は本当に節穴だな。二人目だ、吹雪」
吹雪「へ?」
長門「連合艦隊の旗艦を務めた現秘書官、長門が命ずる。吹雪、お前を二代目の秘書官に任命する」
吹雪「……へ?え?」 <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/02(火) 20:56:52.50 ID:uflH02uf0<> 吹雪「えーーー!?」
艦娘にとって、秘書官とは艦隊の旗艦よりも憧れる存在である
作戦の概要や指示を始めとした重要な役職であり、艦娘のトップに立って彼女らを指揮するので、自然と己の知名度も上がる
野心があってもなくても、艦娘は一度は秘書官という役職に憧れるものなのである
人間が、ヒーローを輝いた瞳で見つめるように
吹雪「いや、そんな!無理ですよ!私、駆逐艦ですし!」
長門「艦種は関係ない。それに、秘書官の選別は前代からの任命制ということは知っているはずだ」
吹雪「でもでも!」
夕立「吹雪ちゃん!おめでとう!」
羽黒「おめでとうございます。一気に昇進ですね」
神通「おめでとうございます」
那珂「ぶーっ、那珂ちゃんより目立つなんてずるいぞー」
川内「おめでと!」
周りからは、既に秘書官吹雪となってしまっていた
吹雪「あは…あはははは…」
ランス「なんだかよくわからん。かなみ、説明しろ」
かなみ「つまり、彼女が長門さんの代わりになるってことよ。偉くなったの」
ランス「ぐふふふふ、時雨ちゃんもいいお尻だぞ」
時雨「や、やめてくれよ」
かなみ「聞きなさいよッ!」
一行はしばらくその場で、なんやかんやで騒ぎながら鎮守府に帰還したのであった <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/02(火) 20:58:49.26 ID:vWSlD4USO<> 鈴女はチートすぎるからいないでござるかにんにん <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/02(火) 23:24:01.79 ID:6c5qXXoE0<> 鈴女=サンはさ、ほら…居たら只でさえ影の薄いかなみ=サンがいらない子になっちゃうから…(震え声) <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/03(水) 02:05:19.73 ID:+A7QqCXI0<> 提督室
真っ裸になったランスが、長門の前に立っていた
ハイパー兵器は高く上がっている
ランス「がははははははは!長門さん、いくぞ!」
対して長門は、ランスの物を臆ともせず、淡々としている
長門「ああ。いつでもくるがいい」
そして長門はスルスルと衣服を脱ぎ始めた
ランス「とーーっ!」 <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/03(水) 02:06:19.84 ID:+A7QqCXI0<> BGM:我が栄光
を脳内再生してしばらくお待ち下さい
, ..:: :: :: :: :: :: :: :: :: :_:: :: :: ::: ::/
/:: :: :: :: :: :: :: :: :: ::/::{:: ≦彡' ,ィ
..:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: |:: :: ::`::ー::::‐=彡'
':: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : ::/:: :: ;: }:: :: :: :: ::ヾ‐='
,.: :: :: :: : : i/:; ::‐=//:: ::;イ::.:i:/}:: :: :: ヽ::\
{:: :: :: :: :: ::|/:: :/:;:厶ィ/ !::j::}ハl::.::i:: :: ::\::ミ=-
i:: :r:: :: :: :::{=彡'::/}込 / }:ノ,ィサ}ア:i:: :}:: }ハ
:: ::{ゞヽ:\::\ }/ / }f迅::ノリ:;:'ハj
Z::ゞ.ニ\{ヾ{ ヽ、 /:圦{/::}/ /
Y::..:ヽ{ \ ,.ヘ ' /}:リ
V:: ::.}ハ (v'ー` ニニ=ァ' 人{
ヾ::i:j. \ `⌒ニ=' /
}ノリ__ }
r≪:::::::::::::ミx、 >r===._′
___, -‐==ニニ=‐- . /` ー=ミ≫x::::`>=-...={二ニ=ミx.._
ィ⌒ヽ `ヽ `≫x::.::.::.:}}::.::.}__ `ミx、
/⌒ヽ.\ \ |:|::.::.::《::.::.::ア:ミx、 }:}――=ミ::....
//⌒>x:: ヽ 丶 _j:j::.::.::.:ヾニ)'::.::.::.::.:>x__|:|ミx、 ::...、
/ ,..::::::∧マハ ::... `_、::.:.::.::.\::.::.::.::.::.::≫'' `_、 \
./::::::::::::∧マハ :..、 ` ー=ミ==rr彡'" ヾx \
::::::::::::::::::∧マハ ハ Yハ マx. ヽ
::::::::::::::::::::∧マハ ハ__ Yハ マハ :、
:::::::::::::::::::::::∧マハ r:、__ > Yハ マハ 、_\
::::::::::::::::::::::::::∧⌒ヽ、 ミニ:Y / Yハ マハ`ー=::.._ ミ}::)ュ`7
::::::::::::::::::::::::::::∧ ー=ミx.⌒/:::::..... 厶ィ^ヽ マハ ` ー==:ニ__`ヾ /
::::::::::::::::::::::::::::::∧ }7′\::::::::::... ....:::/ ', \:.. マ}} ヾ彡'
::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ミ=- / `ーァ:::::::::::::::::::::ィ{ ::. ∧::::::::..... /::`ミx 〉
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:::::::::::::::::::::::/::.::.::.::.::.::.::.:ハ:: ノ 〈 O /::::: j::.::.::.::.::.::.\_}./::.::.::.: ∧ |::.::.::.::.:.:∧ <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/03(水) 02:12:44.90 ID:+A7QqCXI0<> 翌日
ランス「がはははははは、長門さん、グッドだーーー!」
長門「こ、腰が痛い……貴様、何回やれば気が済むのだ…」
長門「…ん」
長門は身体を起こそうとしたが、その瞬間
長門(!?)
ドクンッ…
得体の知れない、何か熱いものが身体中を駆け巡った
そして、不思議と力が溢れてくる
長門「……」
ランス「む、どうしたのだ」
長門「……いや、気のせいだろうか。今日の私は、昨日までの私とは違うような気がするのだ…」
ランス「はぁ?」
長門「私自身にも分からない。だが、これだけは言える」
長門「今の私は、強い。少なくとも昨日までの私とは比べ物にならないだろう」
ランス「ほう?」
ランスは長門のお尻を触った
長門「はぁっ!」
ドゴンッ
長門は、ランスを背負い投げした
ランス「ぐへぇ!」
<>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/03(水) 02:15:54.03 ID:+A7QqCXI0<> 長門「な、なんだ…いまのは…」
長門「身体が勝手に動いた。まるで既にその技を熟知していたかのように」
ランス「……」
ランス(ぴきーん!)
ランス「長門さん、それは俺様とエッチをしたからだ」
長門「なんだと?」
ランス「知らんのか。艦娘は俺様とエッチをすると強くなれるのだぞ」
長門「…とてもじゃないが信じられん」
長門(だが、確かにこの男に抱かれた後に力が沸いてきた…)
ランス(がはははははは!これは良い口実を得たぞ!)
ランス(くくくくく…こいつを利用してどんどん艦娘達とエッチしまくるぞ) <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/03(水) 02:43:02.32 ID:+A7QqCXI0<> 落ちます
仕事上の関係で更新がまばらになってしまうのでご了承ください <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/03(水) 03:17:29.28 ID:PS1hTv7s0<> おつおつ
…あれ?これランスとエッチしまくればカッコカリ指輪要らないんじゃね? <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/03(水) 03:42:40.68 ID:omBXwEjTo<> コンゼンコウショウカッコカリ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/03(水) 04:55:54.36 ID:slGf0ZoEo<> 魔人にフランシスコなんていたっけ?戦国後ならザビエルじゃないだろうしオリジナルの魔人? <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/03(水) 08:57:14.19 ID:DmF0GXTxO<> モルルンか <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/03(水) 09:32:04.58 ID:qcxNG89No<> モルルンは弱体化するだろww <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/03(水) 12:37:49.35 ID:u7ILqot7O<> ランスとのセクロスによって起きる設定も作品毎にグチャグチャだからなぁ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/03(水) 12:49:17.94 ID:rGotvKAaO<> ランスなら霧島やローマとか凄い好きそう
マジック的な意味で <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/03(水) 14:26:26.80 ID:+A7QqCXI0<> >>107
オリジナルです
ちなみに長門の強さが上がったのはモルルンではなく、6以降採用されていたエッチするとレベル(と才能限界)が上がる副作用によってです <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/03(水) 14:38:33.88 ID:+A7QqCXI0<> 長門が提督室を去ってしばらくして
コンコンッ
吹雪「司令官、失礼します!」
ランス「む……なんだ、お前か」
吹雪「なんだとはなんですか。そんなことより、早速今日の事務作業を…」
ランス「まてまて。なぜお前がその席に座っている。長門さんはどうした」
吹雪「え。ですから、私が二代目の秘書官となって…」
ランス「ダメだ」
吹雪「えーー!?」
ランス「長門さんならともかく、お前は俺様に抱かれるにはまだ未熟すぎる」
ランス「他の艦娘に譲れ」
吹雪「そ、そんなこと言われても」
ゴツンッ
吹雪「ひんひんっ…」
ランス「その泣き方もむかつく。いいからさっさと長門さんを呼んで来い!」
ドカッ
吹雪は、ランス蹴り飛ばされて提督室を追い出されてしまった
吹雪「……」
吹雪「…内陸への転勤届け出そうかな…」
吹雪は涙目になりながら長門を探すべくその場を離れたのであった <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/03(水) 14:47:35.95 ID:+A7QqCXI0<> ランス「それにしてもここは俺様が抱けるレベルの女が少ないな…」
ランス「ほとんどがガキばっかじゃねーか…」
ランスは艦娘のリストを見て唸った
夕張「随分とまあ邪な考えで悩んでいるのね」
いつの間にか夕張が提督室に入っていた
ランス「おう、夕張ちゃん」
ランス「がはははははは!自分から抱かれにきたか!」
夕張はランスの言葉を無視した
夕張「建造、しないの?」
ランス「…なんだそれは」
夕張「建造よ建造。もしかして貴方、建造のことを知らないの?」
ランス「む」
ランス(そういえばあいつ(前提督)が何か言っていたような…)
夕張「はぁ…」←大きなため息
ランス「そのケンゾーとやらはなんなのだ」
夕張「文字通り、艦娘を建造するのよ。工廠でね」
夕張「…もしかして、工廠の存在をただ艤装を作るだけの施設程度にしか思っていなかったわけ?」 <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/03(水) 15:00:02.23 ID:+A7QqCXI0<> ランス「ほほう」
ランス「じゃあ早速作って来い」
夕張「あーのーねー…そう簡単にホイホイ作れるものじゃないのよ」
夕張「まず、どういう子を狙うのか。それによって資源を配偶し、分配し、絶妙な匙加減で…」
ランス「ぐーぐー」
夕張「って、寝ないでよ!」
ランス「そんなこと言われても知らん。とりあえず、可愛い女の子を作れ」
ランス「おっぱいがでかくて俺様がエッチできる年齢の子だ」
夕張「貴方って人は…はぁ…」
夕張「分かった。明石さんに相談してみるわ」
夕張「資源の調達は秘書官である吹雪さんと相談して決めるけど」
ランス「好きにしろ」
ランス「ぐふふふふ、楽しみだなー。次は長門さんに負けないようなスタイルの子を…」
一人妄想に耽るランスを蔑んだ目で見つめ、夕張は部屋を出て行った <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/03(水) 15:40:42.47 ID:+A7QqCXI0<> 工廠
明石「はぁ、胸が大きい子、ですか」チラッ
明石「吹雪さん。回せる資源は?」
吹雪「ボーキサイトが100以内、鋼材と弾薬は30程度、燃料も80くらいまでしか出せません」
明石「…随分と少ないのですね」
吹雪「その…提督が遠征の指示を出さないので、ほとんど資源が枯渇状態なんです…」
夕張「前の乱戦で艦娘が総出撃しちゃったから、さらに圧迫しているのね」
明石「この資源で胸、が大きい子ですか…」チラッ
明石「正直、軽巡クラスの子が精一杯だと思いますが」
夕張「明石さん、さっきからどうして胸の話になったときに私をチラチラ見てくるのかしら」
明石「自覚はあるようですね」
夕張「なんですって!」
吹雪「ま、まぁまぁ…」
吹雪(正直、建造なんてしている余裕はないんだけどなぁ…) <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/03(水) 16:04:02.26 ID:ZLMfJSLAO<> そういやランスの嫁の名前は確か五十六だったような <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/03(水) 16:04:04.55 ID:j6ZD7qXto<> 軽巡洋艦なら龍田名取能代あたりくらいじゃないと守備範囲入らんかな <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/03(水) 16:15:43.15 ID:qcxNG89No<> 守備範囲は『外見』で見て15〜29らしいから割りとなんとか・・・ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/03(水) 16:15:59.49 ID:u7ILqot7O<> >>117
フェリス、パステル、リア「……」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/03(水) 16:36:05.37 ID:omBXwEjTo<> 天龍かなー? <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/03(水) 17:54:20.37 ID:95xlm8GVO<> 北上大井五十鈴改二阿賀野矢矧ならいけるな
川内型三姉妹もいけそうな気はするけど <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/03(水) 17:58:02.29 ID:28toBZxSO<> マリスみたいな根回しできる人材いないの痛いな <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/03(水) 18:50:52.82 ID:fwElnFeRo<> 文句無だろうけど龍田はランスの苦手なお姉さん系だろうな
天龍は押せばいけるかもしれんがその後龍田に殺されそう <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/06/03(水) 19:09:21.01 ID:SnKDng4jO<> >>120
ヤッたらできたのと能動的に孕ませにかかったのを同列にはできないよ
前二人に至ってはレ○プじゃねーか <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/03(水) 19:15:44.03 ID:hgmfwHPrO<> >>125 そう言うことはsageてから言え
つかそんなこと言ったらリアだって最初はレ○プだったろーに <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/03(水) 21:18:39.57 ID:54bXBXlN0<> しばらくして
吹雪「司令官、先ほど工廠から連絡が来ました。新しい仲間が来たみたいですよ」
ランス「よーし!」
ランスは提督室を飛び出した
ランス「がはははははは!待っていろボインボインなおねーさーん!」
そして叫びながら工廠へと猛ダッシュしていった
吹雪「元気だなぁ…」
かなみ「吹雪ちゃん。あんな奴の秘書官なんて無理してやらなくていいからね」
吹雪「いえ!一度引き受けたからには、とことんやるつもりです、はい!」
ビシっと吹雪は敬礼
かなみ(ああ、この子も散々振り回されるんだろうなぁ…)
かなみはそんな吹雪を見て苦々しく笑った <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/03(水) 21:24:07.96 ID:54bXBXlN0<> 工廠
ランス「とーっ」
バタンッ
明石「わっ、ちょっと、びっくりするからやめてくださいよ」
ランス「おねーさんはどこだー!」
明石「…よく分かりませんが、新しくできた子ならこの扉の先にいますよ」
ランス「そうか」
ランスはやけに重厚な扉に手を触れたが
ジュー…
ランス「あっちちちちちーー!」
扉はやけに熱くなっており、ランスの左手は火傷してしまった
明石「建造中はその扉から先は入れません」
明石「新しい子が自ら出てくるのを待つしかないですね」
ランス「それを早く言えーーーッ!」
明石「最後まで聞かない方が悪いんです」
ランスは妖精さんたちが持ってきた氷水に左手を突っ込んだまま、新しい艦娘が出てくるのを待った <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/03(水) 21:32:09.77 ID:54bXBXlN0<> 5分後
ランス「ぐふふふふ、楽しみだなー。きっと長門さんにも負けず劣らずのボインボインで」
10分後
ランス「あんなことやこんなことを…」
30分後
ランス「……」
1時間後
ランス「…遅いッ!!」
明石「人型に構成していますから。機関やら身体にあった服やらを構築するのに時間がかかるんですよ」
そのとき、異常なまでの熱を発していた扉から湯煙が上がった
そして見かけにふさわしい、重く鈍い音を立てながら扉がゆっくりと開いていった
ランス「お?」
明石「終わったみたいです。ご対面ですよ」
やがて扉はとうとう全て開ききった
しかし立ち込める煙で、なかなか姿が見えない
ランス「わくわく」 <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/03(水) 21:41:35.23 ID:54bXBXlN0<> そしてとうとう煙が晴れて、ランスにも目視できるようになった
とことこと歩いてくるその人影は、ランスが想像していたよりも遥かに小さかった
雷「暁型3番艦、雷よ。かみなりじゃないわ。そこのとこもよろしく頼むわね、司令官!」
ランス「…………」
雷「あなたが司令官?ふーん…なんか、ちょっと変わっているわね。日本人ぽくないわ、ハーフ?」
ランス「…………」
ランス「ガキじゃねえかーーー!」
雷「きゃっ!?」
明石(まあ、あの資材じゃあ予想は出来ていましたが)
ランス「こら、どういうことだ!」
明石「どうもこうも…私が彼女を選んだわけではありませんから。むしろ、艦娘の建造とはそういうものなのです」
ランス「もう1回だ!いや、俺様がいいと言うまで建造し続けろ!」
吹雪「あの、もう資源が無くて…遠征にもいけない状態なんです」
ランス「うがーーーー!」
雷「い、一体何なのよこの鎮守府は…」 <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/03(水) 21:49:39.11 ID:54bXBXlN0<> 夕立「新しい子、見せて見せてー!」
川内「へ建造が終わったんだってね」
卯月「うーちゃんも見るぴょん!」
建造のことを聞きつけたのか、ゾロゾロと艦娘が集まってきた
暁「新しい子ね」
電「気になるのです」
響「興味ふかいな」
その中に、第六駆逐隊の面々もいた
雷「あ」
暁「えっ」
響「お」
電「!」
そして4人が抱き合ったのは、それから数秒後のことだった <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/04(木) 02:05:10.27 ID:hJmu6EYK0<> ワイワイと盛り上がる第六駆逐隊の様子を、複雑な表情で長門と神通は眺めていた
長門「……皮肉なものだな」
神通「そうですね」
長門「あれほど彼女を求めていた者が消えた途端に、これだ。神通、分かっているとは思うが提督には」
神通「はい、心得ています」
ランス「くそ、つまらん」
ランスは意味ありげな長門達の会話を無視し、そのまま部屋へと戻っていってしまった
工廠の中のお祭りは、一晩中続いたという
……
…
雷「というわけで、改めてよろしくね、司令官」
ランス「ふん」
吹雪「よろしくお願いしますね、雷さん」
雷「司令官、元気ないわね。そんなんじゃ駄目よ!」
雷「何か悩みがあるなら、私に頼っていいんだからね!」
ランス(イラッ)
電「雷ちゃんは相変わらずなのです」 <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/04(木) 02:14:24.69 ID:hJmu6EYK0<> その夜
ランス「夜這いターッイム!」
ランス「最近は吹雪の奴に見張られてうまくできなかったが、今日の吹雪は爆睡中」
ランス「この機を逃す俺様ではないわ」
ランスはそーっと提督室を出て、艦娘達が寝泊りしている部屋へと向かった
ランス「くくくくく…どーちーらーにーしーよーうーかーな…」
ランス「決めた!ここだッ!」
ランス「とーーーぅ!」
バタンッ
ランスは勢いよくドアを開いた
ランス「がははははははは!」
吹雪「し、ししし司令官ッ!?」
ランス「……」←心底残念そうな表情 <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/04(木) 02:19:31.92 ID:hJmu6EYK0<> 吹雪「し、司令官がなぜ私の部屋に!?しかも夜!?」
吹雪「こ、こここ、こここれは、も、ももしや、その、あの、えっと」
吹雪「こ、困りますッ!確かに私は秘書官として司令官の下で業務をしていますがそういった感情からではなくただ長門さんに押し付けられたといいますかいやいまのは聞かなかったことにしておいてくださいとにかくそういうその相手としてではなくてですね一人の秘書官として司令官とは健全で信頼できるような関係をですね」
ボカッ
吹雪「ひーん…」
ランス「部屋を間違えただけだ」
ランスは吹雪の部屋を去っていった
吹雪「……」
吹雪「もしかして、私の思い違いッ!?考えすぎ!?」
吹雪「本当に司令官は部屋を間違えただけなら……わーーーっ!私はなんて恥ずかしい間違いを…」
吹雪はその後、赤面しつつ枕に顔を埋めていた <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/04(木) 02:22:21.14 ID:hJmu6EYK0<> 落ちます
あまり更新できなくてすみません、なんとか暇を見つけて続けようと思います <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/04(木) 02:31:48.23 ID:t0B467/q0<> 乙です、前の提督は雷提督か <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/04(木) 03:22:58.91 ID:vcupFzcEO<> おつおつ
第六駆逐隊の活躍が楽しみですな <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/04(木) 20:09:02.49 ID:hJmu6EYK0<> 吹雪「単刀直入に言います。資源が不足しています」
吹雪「このままだと鎮守府海域で深海棲艦が現れた場合、燃料を必要としない司令官とかなみさん2人だけで迎撃するしかありません」
吹雪「極めて深刻な問題です」
ランス「ふーん」←鼻をほじほじ
吹雪「そこで、敵が再び襲来してくる前にある程度の海域を制圧、防衛線を構築して海上輸送ラインを確保します」
吹雪「狙いはここ、オリョール海です」
吹雪は広げられた地図に指を置いた
吹雪「オリョール海の東部には油田が眠っており、これがあれば4、5年は艦娘が動き回れる計算です」
吹雪「そこでまずは司令官とかなみさんに艤装を付けてもらい…」
ランス「つまらん、寝る」
吹雪「ちょ、ちょっと待ってください!」
吹雪「大事な話の途中です!」
ランス「そんなものお前が勝手にやっておけ」
ランスは部屋を出て行ってしまった <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/04(木) 20:18:20.33 ID:hJmu6EYK0<> 吹雪「…はぁー」
かなみ「ごめんなさいね、あんな馬鹿で」
かなみが天井裏から出てきて吹雪を励ました
吹雪「いいんです…ああいう人なんだなってのは大体分かってきたので…」
かなみ(やつれている…この人も馬鹿正直なんだろうなぁ)
吹雪「あ、そういえばかなみさん。早速ですがかなみさんと司令官にやってもらいたいことがあるんです」
かなみ「私とランスに?」
吹雪「はい!」
翌日
鎮守府海域
ランス「なんで俺様が…」
ランスは艤装を付けられ、かなみと一緒にオリョール海へ向けて出撃していた
かなみ「仕方ないでしょ。私達は人力で燃料いらずなんだから」
かなみ「少しでも節約しなきゃいけないの」
ランス「ケッ、貧乏組織め」
かなみ「元はと言えば、ランスが艦娘を遠征に行かせたりして資源を集めなかったから――」
ランス「そんなこと知ったことではない」
かなみ「…吹雪さんが不幸だわ…」
かなみは頭を抑えた <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/04(木) 20:31:48.25 ID:hJmu6EYK0<> かなみ「そんなことより、もうそろそろオリョール海よ。後は言われた通りに偵察をして」
ランス「帰る」
かなみ「そしてそれを下に敵の戦力分析って、なに帰ろうとしているのよ!」
ランス「偵察ならかなみだけで十分だろ。俺まで来る必要はない」
かなみ「ちょ、ちょっと!」
ランスはそのままUターンして帰ろうとした
かなみ「ランス!」
ランス「何が悲しくて海の上をダラダラと移動せねばならんのだ」
ランス「せめて美人なお姉さんが海上ストリップでもしていれば――」
かなみ「ランス!危ない!」
ランス「――へ?」
ドガァァァァン
ランスに向かって放たれた砲弾は大きな水しぶきを上げ、轟音を鳴り響かせた
ランス「ぐ!?」
かなみ「ランス!」
ランス「クソッ!誰だ!不意打ちなんて卑怯だぞーー!」 <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/04(木) 20:48:01.69 ID:hJmu6EYK0<> 大型砲を積んだ女性「…仕留め損ねたみたいね、山城」
山城「扶桑姉様、あれは本当に深海棲艦なのでしょうか…」
扶桑「恐らく新型ね。見てみなさい、あの馬鹿でかい口を。とても私達と同じ艦娘とは思えないわ」
山城「むしろ女性ではない気が……」
ランス「貴様らかーー!」
ランスは少し離れた場にいた扶桑姉妹に向かって突撃した
かなみ「ランス!?」
山城「扶桑姉様!気付かれました!」
扶桑「山城、展開して!迎撃するのよ!」
2人は左右に別れた
一直線で向かってくるランスを、挟み撃ちのような形で迎撃する構えだ
かなみ「ランス、一旦退いて!今日は偵察だけのはずよ!」
しかしランスはかなみの言葉を聞いていないのか、あるいは聞く気がないのか
姉妹に向かう足を止めない
かなみ(まったく…もう!)
仕方なくかなみはランスを援護するため、自らも突入するのであった <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/04(木) 20:49:46.89 ID:AYOSyGISO<> あーこれハイパー兵器の餌食だわ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/04(木) 22:01:04.22 ID:t0B467/q0<> もうランスいなくてかなみだけでいいんじゃないかな <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/04(木) 22:39:20.48 ID:hJmu6EYK0<> ランスは扶桑姉妹からの熾烈な砲撃をスイスイと避け、徐々に距離を詰めていく
扶桑「そんなっ!?こんなに速いなんて…」
山城「扶桑姉様!敵が!」
ランスは二手に別れた姉妹の内、まず扶桑を狙って接近した
ランス「がははははは!よく見れば可愛い子ちゃんではないか!」
ランス「今夜は姉妹丼だァーー!」
扶桑(駄目!避けきれない!)
ザシュッ
扶桑「くっ!」
ランス「ふふふ、その馬鹿でかいチューリップも近付いてしまえばどうという事でもないな」
ランス「大人しく俺様の女になれ!」
扶桑「誰が貴方なんかの!」
扶桑は予備の15.2cm単装砲を撃ち、ランスの剣から逃れようとした
ランス「くそ、小癪な」
ランス「かなみ!あいつの動きを封じろ!」
かなみ「無茶言わないでよ!」
一方のかなみは、扶桑の下へと向かおうとしていた山城と戦っていたのだ <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/04(木) 22:45:57.11 ID:hJmu6EYK0<> 山城「姉様に近付く不埒者め!」
ドォォォォォン
かなみ「ちょ、ちょっと待って!貴方達と戦う意思はないの!」
山城「姉様に刃を向けて、よくそんなことを言えるわね!死になさい!」
ドォォォォォン
山城の35.6cm連装砲が轟音と共にかなみに襲い掛かる
かなみ「くっ!なんて威力…」
山城「やっと!やっと姉様と合流できたの!これからは姉様と共に!」
ドォォォォォン
山城「二人だけのラブストーリーを展開していくのよ!貴方達なんかに邪魔されてたまるものですか!」
ドォォォォォォン
かなみ「ツッコミどころしかない…でも、私もここで死ぬわけにはいかない!」
かなみは俊敏な動きで山城の砲撃を避ける
ここに不幸キャラ同士の頂上決戦が始まったのだ <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/04(木) 22:52:58.13 ID:hJmu6EYK0<> ランス「どりゃぁぁぁぁーーーっ!」
ザシュッ
扶桑「くぅっ!」
扶桑は徐々に動きに衰えが見え始め、ランスの斬撃が直撃し始めた
扶桑(まずいわ…私は超弩級戦艦。こんな接近戦は不向き)
扶桑(早々に決着をつけないと山城も危険だわ)
扶桑は15.2cm単装砲を撃ち続ける
ランス「がははははは!そんなへっぽこな弾が当たるかーー!」
ランスはそれを、笑いながら全て避けきった
扶桑(こうなれば、あれしかない)
扶桑(山城、ごめんね…やっと会えたのに、またしばらくお別れね…)
ランス「む?」
扶桑は15.2cm単装砲を撃つのを止め、さらにその場から動かなくなってしまった
ランス「とうとう諦めたか」
山城「姉様!?お逃げ下さい!」
山城の悲痛な叫びに、扶桑は笑って答えた
扶桑「山城。貴方だけは生きて頂戴」
山城「姉様!?まさか、そんな!?姉様ーーーっ!」
ランス「これでトドメじゃーーー!」
ランスは剣を大きく振り被り、そのまま扶桑へと一直線に駆けた <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/04(木) 23:01:38.48 ID:hJmu6EYK0<> そのとき、ランスは気が付かなかった
扶桑が35.6cm連装砲ではなく、15.2cm単装砲でランスを迎え撃っていたこと
最初にランスを撃ったのは扶桑であったこと
扶桑の35.6cm連装砲が、装填を完了したこと
そしてランスが目の前に来たとき、35.6cm連装砲がランスにその目を向けたことを
ボォォォォォォォォぉン
零距離射撃である
山城「扶桑姉様ーーーーッ!!」
かなみ「ランス!?」
山城とかなみは、同時に駆け出した
目の前の敵を置いておき、ランスと扶桑の下へと
しかし二人が居た場所の付近は黒煙が立ち込み、二人の姿は目視できない
それでもかなみと山城は黒煙の中へと突入した
かなみ「まさか、ランスが…」
山城「まさか、姉様が…」
そしてかなみと山城がようやく黒煙を抜け出したところに到達した
そこで彼女らが目にしたのは
ランス「…ったく、自分も巻き込んでどうする」
扶桑「……」
ボロボロになって扶桑をお姫様抱っこしている、ランスの姿だった <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/04(木) 23:09:03.91 ID:hJmu6EYK0<> 山城「貴様ッ!姉様から離れろ!」
ランス「落ち着け、気を失っているだけだ」
ランスは扶桑を背負い、そのまま山城の下へと向かった
山城「ね、姉様…」
ランス「ふん」
ランスは扶桑を山城に引き渡した
ランス「俺様が咄嗟にそいつの砲をへし折っていなかったら、死んでいたぞ」
山城「姉様…姉様…」
山城はしばらく、気絶している扶桑を抱きしめていた
……
…
扶桑「本当にすみません。まさか鎮守府の方だとは」
山城「こ、こんな奴が提督だなんて…」
ランス「がははははは、俺様は器が広いからな。許してやろう」
気が付いた扶桑にあれやこれやと説明し、何とかランス達は誤解を解くことに成功した <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/04(木) 23:57:34.49 ID:hJmu6EYK0<> ランス(くくくく…扶桑ちゃんに山城ちゃん)
ランス(二人ともナイスボディではないか!)
かなみ「それより、貴方達は一体どこから…?鎮守府にはいなかったようですし」
山城「…私達は…」
扶桑「山城。いいのよ」
山城「……私達は軍令部によって編成された、西村艦隊の主力として所属していたのですが…」
扶桑「色々と訳ありまして、艦隊から脱走したのです」
かなみ「脱走!?」
扶桑「ええ。何とか逃げられたものの、山城とは散り散りになってしまっていたのです。そこをつい先日、やっと合流できまして」
ランス「ふーん」
扶桑「ランスさん、でしたね。鎮守府の現提督である」
ランス「うむ、俺様がトップだ」
扶桑「でしたらお願いがあります。私達と今日お会いしたということは、軍令部に報告しないで欲しいのです」
扶桑「もちろん、タダでとは言いません。ここに少量ですがお金もあります。何なら私達二人の燃料、弾薬も差し上げます」
扶桑「どうか、どうかお願いします…私達の方から襲撃しておきながら、こんな頼み方をするのは失礼だと思いますが…」
扶桑は、山城と共に頭を下げた
ランス「ふふふ、いいだろう。報告しないでおいてやる」
扶桑「本当ですか!」
ランス「ただし!」
ランス「ある条件がある」
扶桑「何なりと言ってください」
ランス「俺様とセックスしろ」
山城「なっ…」
かなみ(バカ…) <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/05(金) 00:04:13.21 ID:6ZEz7NXv0<> 山城「誰が貴方のようなケダモノと!」
扶桑「貴方とセックスをすれば、私達のことは報告しないんですね?」
ランス「がはははははは!俺様の言葉に二言はない!」
扶桑「…わかりました」
山城「姉様!?」
扶桑「山城、堪えるのよ。この海域はまだ軍令部の監視下にあるわ。ここで報告され監視網を強化されれば、私達は捕まるしかない」
山城「で、でも!」
扶桑「ランスさん。私を抱いてください。その代わり、山城には指一本触れないことを約束してください」
ランス「がははははは!いいぞ、約束してやる!」
山城「姉様!そんなの駄目です!」
扶桑「山城…これでいいのよ…」
スルスルと扶桑はボロボロになった装甲を脱ぎ捨てた
ランス「とーーーーぅ!」 <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/05(金) 00:07:19.97 ID:6ZEz7NXv0<> BGM:我が栄光
を脳内再生してお待ちください
……
…
扶桑「はぁ…はぁ…」
ランス「がはははははは!」
山城「もう…やめてください…」
ランス「次は君の番だ」
山城「えっ!?」
扶桑「そんな!さっき妹には手を出さないと…」
ランス「とーーーぅ!」
山城「いやぁぁぁぁ!姉様ーーー!」
……
…
ランス「がはははははは!そーれ、姉妹丼だ!」
……
… <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/05(金) 00:09:27.36 ID:6ZEz7NXv0<> ランスは満足した!
ランスのレベルが1上がった!
ランス「よし、実に気持ちいい。こうでなくてはいけない」
扶桑「……」
山城「…不幸だわ…」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/05(金) 00:09:54.31 ID:qPCWb0600<> 兵站の管理もできない秘書艦とコミュしない資源も増やせない無理な進軍するくせにやることはやるのね <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/05(金) 00:14:00.43 ID:qYlZgPlFo<> なのに最終的にこれ以上無い程の大成功を収めるのがランスだし <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/05(金) 00:16:02.67 ID:6ZEz7NXv0<> ランスはほぼ気を失いかけている二人を脇で抱えた
ランス「よーし、かなみ、帰るぞ」
かなみ「……本当に、貴方って人は…」
かなみは、ランスがお楽しみの最中、深海棲海に襲われていてそちらの対処に動き回っていた
ランス「がはははははは!大収穫だー!」
ランスはウキウキ気分で鎮守府へと帰っていった
かなみ「……」
かなみ「…ここに来た目的って、なんだったっけ…」
鎮守府
吹雪「はぁー…」
長門「……出撃する燃料がないと言ったはずだが」
ランス「うむ、吹雪から聞いたぞ」
長門「なぜさらに燃費が悪そうな二人を連れてきた」
ランス「俺様の女だからだ」
吹雪と長門は、同時に頭を抱え込んだ
かなみ「本当にすみません…私が着いていながら…」
<>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/05(金) 00:28:02.86 ID:6ZEz7NXv0<> 長門「こうなっては仕方ない。最後の手段だ」
ランス「ん?」
長門「艦娘を、解体しよう」
吹雪「――!」
かなみ「解体?それをしたらどうなるんですか?」
長門「艦娘を解体すれば、微少だが資源が手に入る。それらを有効活用していけば、次の深海棲艦の襲来にも耐えられるだろう」
かなみ「解体した艦娘はどうなるんですか?」
長門「消滅する」
かなみ「えっ…」
吹雪「……」
長門「解体に使われた艦娘の固体は消滅する。しかしまた建造すればいい話だろう」
長門「確かに建造で必ずしも狙った艦娘が手に入るという保障はできないが、それでも資材があれば何度だって建造は可能だ」
ランス「駄目だ」
吹雪「司令官…」
ランス「ここにいる艦娘は全て俺様の女だ。殺すことは許さん」
長門「殺すのではない。活用するのだ」
ランス「言い換えても同じだ。俺様は認めん。解体は駄目だ」
長門「ランス……」
かなみ「……」 <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/05(金) 00:35:01.47 ID:6ZEz7NXv0<> 数時間後
オリョール海
ランス「チッ、また逆戻りか」
ランス「面倒だ、ちゃっちゃと油田とやらを見つけて奪いにいくぞ」
かなみ「…そうね」
<長門「しかしランス、このままでは」」>
<ランス「そのオリョールなんちゃらに行って油を取ってくれば、解体はしないでも済むんだな」>
<長門「ああ、そうだ」>
<ランス「ふん、それを早く言え」>
<吹雪「司令官!?どこへ…」>
かなみ「……」
ランス「で、その油田とやらはどこにあるんだ」
かなみ「軍令部が古くから使用していた輸送ルートがあるらしいのよ。それを見つけて辿っていけばいいんじゃない」
ランス「よーし、かなみ、いけ」
かなみ「なんで私だけいくのよ」
ランス「専門は情報収集だと言っていたではないか。そういうわけで、いけ」
かなみ「全くもう!忍者使いが荒いんだから!」
かなみはスピードを上げて付近の状況を調べにいった <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/05(金) 01:08:07.85 ID:U0HxkZCyO<> 正直これでもまだ丸くなったほうなんだよなあ
初期設定は文字通り鬼畜王だった <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/05(金) 01:26:34.82 ID:6ZEz7NXv0<> ……
…
軍事施設
インドネッシー
軍令部にとっての生命線、それがインドネッシーであった
オリョール海東部の島にあり、豊富な石油が採掘される
そのため重要拠点の一つに数えられ、軍令部は膨大な艦娘を派遣して護衛に当たらせていた
山上友夏「……」
山上友夏。一兵卒成り上がりで出世し、今では軍令部大将としてインドネッシーの護衛任務に当たっている
その外見の気迫から、マレーの虎というあだ名がある
大淀「司令。例の娘達の尋問の結果ですが」
山上友夏「…うむ」
大淀「どうやら彼女らの言葉に嘘はないようです。所持していた武装品を調べてみましたが、どの国でも生産されたことのない装備です」
大淀「彼女はチューリップと呼んでおりましたが、基本構造は銃器と変わりません。しかし見たことのない鉱石が用いられているようでして、こちらは調査を続けております」
大淀「問題はもう片方でして。到底信じられませんが、魔法というものを操ることができるとか」
大淀「現在彼女が所持していた魔道書らしきものを解析に当たらせておりますが、難航しております」
山上友夏「…信じられんな。我らとは別の世界から来たとは」
大淀「ロッシーアから派遣されてきた撹乱スパイでしょうか?」
山上友夏「その可能性もある。が、何にせよ俺達がすることはただ1つだ」
山上友夏「このインドネッシーを、あの忌々しい深海棲艦から死守する」
大淀「心得ております」 <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/05(金) 01:32:23.14 ID:6ZEz7NXv0<> 赤城「一航戦、赤城、加賀、ただいま着任致しました」
加賀「」←敬礼
山上友夏「うむ、ご苦労。貴官らの活躍を願う」
赤城「はっ。それでは早速警戒任務に当たらせていただきます」
山上友夏「うむ」
赤城と加賀は友夏の下から去った
赤城「加賀さん、ようやく私達の本領発揮ですね」
赤城「ここは軍令部にとっては命ともいえる重要施設。一航戦の名にかけて、必ず守り抜きましょう」
加賀「…へへへへへへ…」
赤城「…加賀さん?」
加賀?「へへへへへ、すみません赤城さん。もちろん、私も全力を尽くしますよ、ええ」
加賀?「へへへへへへへへ」
赤城(加賀さん…しばらく見ない間に、性格が変わってしまったのかしら) <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/05(金) 01:42:02.18 ID:6ZEz7NXv0<> 一方、ランスとかなみは張り巡らされた警戒網の前に、インドネッシー上陸を果たせずにいた
ランス「くそっ、なんでこんなに艦娘がいるんだ」
かなみ「艦娘だけでなく、人も大勢いるわ。かなり厳重ね」
かなみ「そもそもランス。私達は鎮守府所属、つまり軍令部の指揮下にあるのだから堂々と正面から行けばいいんじゃないの」
ランス「馬鹿者。こいつらは油田を独占しているのだぞ」
ランス「俺様がこんなに苦労しているというのにッ!」
かなみ「だからと言って軍の施設を襲撃するのはマズイわよ」
ランス「そこでかなみ、お前の出番だ」
かなみ「…まさかあそこに侵入して石油を取ってこーい、なんて」
ランス「分かっているならとっとと行け」
かなみ「馬鹿じゃないのっ!?あんなところに行ったら捕まって死刑になるわよ!」
ランス「大丈夫だ、骨は拾っておいてやる」
かなみ「死ぬこと前提じゃない!」 <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/05(金) 01:51:10.98 ID:6ZEz7NXv0<> 気が強そうな艦娘「そこの所属不明艦、止まれッ!」
かなみ「ああもうほら!見つかっちゃったじゃない!」
ランス「お?」
気が強そうな艦娘「一歩でも動いたら撃つ!」
ランス「ほう」
スイー
気が強そうな艦娘「なっ、馬鹿!本当に動くんじゃない!撃つぞ!」
ランス「がははははは、三歩も動いてやったぞ」
かなみ(子供…)
気が強そうな艦娘「貴様、見ない艤装だな。どこの所属だ」
かなみ「え、えーっと、いや、これは違うんですよ、私達軍令部の者でしてー」
気が強そうな艦娘「ならば身分証明書を出せ。軍令部で発効されているものだ」
ランス(ふーむ…)
ジロジロ
ランス「うむ、及第点だ」
気が強そうな艦娘「何を意味の分からないことを…」
ランス「お前、名前は」
那智「お前とは無礼な!私は軍令部第五艦隊旗艦、那智だ!」
ランス「ほうほう、那智ちゃんか…ぐふふふふ」 <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/05(金) 02:04:24.06 ID:6ZEz7NXv0<> 那智「ほら、さっさと出せ」
かなみ「いや、その、あ!お、落としちゃったみたいで!」
那智「なるほど、そうかよくわかった」
那智「貴様ら、ロッシーアの工作員だな?」
かなみ「ええっ!?」
那智「ふふふふ…軍令部で発効されている身分証明書。そんなものは最初からない」
かなみ「くっ…!」
那智「抵抗するのは止めた方が貴様らのためだぞ」
那智は20.3cm連装砲をランス達に向け、無線で連絡を取り合っていた
那智「私だ。第三エリアにて不審人物を発見。これから…」
ランス「とーーーぅ!」
ザシュッ
那智「なっ!?」
那智が視線をランス達から一瞬、無線の方へと移した瞬間
ランスは那智の持っていた無線を剣で斬り壊した
ランス「スキありーーーッ!」
ドンッ
那智「きゃあ!?」
バシャンッ
さらにランスは那智に体当たりをして転ばせた
那智「き、き、貴様ッ!」 <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/05(金) 02:10:26.59 ID:6ZEz7NXv0<> ランスはそのまま那智に覆いかぶさった
かなみ「ランスッ!今はそんな場合じゃ」
ランス「がははははは、俺様の優先順位は常にエッチが先だ!」
那智「貴様!どこを触っている!や、やめろ!」
那智「し、知っているだろうが、私はその気になれば爆発を起こして…」
ランス「ふふふ、やりたければやればいい」
那智「できないと思っているのか!?私は心身共に国に捧げている!自爆くらい…あっ!」
ランス「ぐふふふふ、これはなかなか」
ランス「扶桑ちゃんと山城ちゃん、そして那智ちゃんか。がははははは、今日は本当に大収穫だ!」
那智「や、やめろ!」
ランス「がははははははは!」
BGM:我が栄光
を脳内再生してしばらくお待ちください <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/05(金) 02:15:40.43 ID:6ZEz7NXv0<> ……
…
ランス「うむ、グッドだ」
那智「き、貴様…その顔、覚えたからな…」
ランス「この美顔を忘れる奴なんているわけがないだろう、がははははは」
かなみ「ラ、ランス!あれを見て!」
かなみが指差した方向を見ると、大勢の艦娘や艦船がランス達の方へと向かってきていた
ランス「よし、逃げるぞ」
ランスとかなみはその場から逃げていった
妙高「な、那智ッ!?」
那智「…見るな、今の私を見るなぁぁぁーー!」 <>
◆9Aump8H65PgT<>saga<>2015/06/05(金) 02:17:31.46 ID:6ZEz7NXv0<> 落ちます
このSSは長編になると思いますのでご了承下さい <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/05(金) 02:24:52.88 ID:fS2AVgg10<> 乙
なぁにエタらなきゃ長編は大歓迎よ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/05(金) 02:25:23.67 ID:2dQB8plho<> 乙です <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/05(金) 03:14:24.15 ID:rbIPXo+oO<> こんなつまんねえスレ短編でサクッと終わらせろや <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/05(金) 05:15:24.96 ID:6ZEz7NXv0<> なんかランス6を思い出させる展開だな <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/09(火) 09:34:07.13 ID:HQ0wJROE0<> 書き溜め中かな? <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/09(火) 12:22:45.33 ID:cJ0x5x3SO<> いきなり止まると不安になるな <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/21(日) 20:29:52.31 ID:rXxOj5MSO<> 続き期待してるのよー <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/26(金) 18:28:05.69 ID:5c+ma4MtO<> 待ってるよー <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/06/28(日) 04:24:29.01 ID:fc63H7E+o<> ランスとかなみの再現度が凄いわ、そして提督さんの正体が気になるな <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/07/17(金) 18:44:04.80 ID:U63jF4RP0<> 長らく書き込まず半ば放置状態にして申し訳ありません、作者です。
仕事で大掛かりな案件を一つ承り、なんやかんやで多忙な日々を送っていました。
そのため、すっかりこちら側に手を付ける機会が無くなり、今の今まで書き込みができませんでした。
とりあえず一時の嵐は突破しましたので、8月の下旬にはまた再開できると思います。
酉も忘れてしまっただらしない作者ですが、完結までは筆を置かないつもりですので、何卒これからもよろしくお願い致します。 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/07/17(金) 18:48:05.13 ID:m2yYcENaO<> 偽物くせえな <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/07/17(金) 18:59:53.19 ID:Pnd8D3F7O<> 生きてたんなら返事位はしてけれ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/07/17(金) 21:43:26.85 ID:ZXho2x0wo<> 待ってるよ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/08/26(水) 06:35:10.02 ID:NLdGzP2SO<> まだ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/08/26(水) 06:45:26.66 ID:R0l9VxJWO<> ageんなゴミクズ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>age<>2015/08/27(木) 19:58:31.70 ID:teo4yb1RO<> はい <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/08/27(木) 20:01:16.13 ID:e+/gCwFwO<> ageんなゴミクズ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>age<>2015/08/27(木) 21:03:18.28 ID:C61p+Qb8O<> はい <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/08/27(木) 22:28:31.82 ID:pwYO66TkO<> うーんこのage荒らしよ <>
◆JkhTTxRkZo<>saga<>2015/09/04(金) 16:39:10.26 ID:YmNb7wRY0<> 遅くなり申し訳ありません、ぼちぼちと進めていきます
余談ですがランス03、販売されましたね
自分も予約してプレイ中ですが、鬼畜王の曲のアレンジが流れたりしてきてテンションマックスになります <>
◆JkhTTxRkZo<>saga<>2015/09/04(金) 17:23:03.92 ID:YmNb7wRY0<> インドネッシー
武器格納庫
ランスとかなみは、張り巡らされた柵をなんとか潜り抜け、インドネッシーへの侵入を成功させていた
無論のことだが、先ほどのランスの行為により、インドネッシーは警戒網を敷いていた
ランス「よーし、なんとか入れたな」
かなみ「柵に登りきれなかったのを助け、ここまで辿りつけられたのは誰のお陰だと…」
ボカッ
ランス「やかましいぞ。そもそもお前が単独で忍び込んでおけばこうならなかった」
かなみ「痛い…理不尽よ」
ランス「それにしても、ここはどこだ」
ランスは辺りを見回した。なにやら用語が書かれている箱が詰め込まれている。
かなみ「私が思うに、ここは倉庫ね。リーザスでも食品を箱に入れて保管する場所はあったわ」
ランス「おっ!これは奴らが持っている武器ではないか!」
かなみ「…聞いていないし、勝手に開けているし…本当に、もう」
かなみは渋々と言った表情でランスに近付いた <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/04(金) 22:43:46.15 ID:/nBR67C9o<> キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! <>
◆JkhTTxRkZo<>saga<>2015/09/05(土) 15:32:16.68 ID:VJ19wCG+0<> ランス「ふーむ」
ランスは銃の1つを手に取り唸っていた
かなみが近付く間にも、銃を逆さまにしたり銃口に触れたりなど、散々銃を弄んでいた
ランス「これがこっちの世界のチューリップか」
かなみ「ああ、それね」
かなみ「羽黒さんと色々話したときに聞いた。それはジュウと呼ばれるもので、こっちの世界での主力兵器らしいわ」
ランス「深海スイカの奴らもこれに似たもので撃ってきていたな」
ランスは適当にトリガーを押してみたが、当然のことながら発砲はしない
ランス「弾が出ないぞ」
かなみ「う、撃とうとしないでよ!」
かなみ「ほら、この丸いものの近くに変な出っ張りがあるでしょう。それをまず引くのよ」
ランス「ほう」
ガチャッ
かなみ「…まさかとは思うけれど、ランス」
ランス「なんだ」
かなみ「…引いて、ないわよね?」
ランス「がはははははははは!」
かなみ「ちょっと!どうするのよこの馬鹿!一度引いちゃったら撃たないといけないのよ!」
ランス「くくく、これで敵が来てもすぐに撃てるぞ」
かなみ「教えた私が馬鹿だった…」
ランス達はハンマー解除済の銃を手に入れた <>
◆JkhTTxRkZo<>saga<>2015/09/05(土) 21:51:58.99 ID:VJ19wCG+0<> ランスは銃を持ったまま立ち上がり、武器格納庫の出入り口まで近付いた
そっと隙間から外の様子を覗いてみるものの、辺りは兵士や艦娘によって厳重に警戒されている
ランス「チッ、外は多いな」
かなみ「あーあーあー…だから言わんこっちゃない」
ランス「かなみ、艦娘だけは殺すなよ?」
ランスはそう言って剣を抜き、外に出ようとした
それをかなみが必死で抑える
ランス「ぐぎぎぎぎ!離せ!」
かなみ「馬鹿!なに突撃しようとしているのよ!」
ランス「他にどうしろと言うのだ」
かなみ「あんたって人は本当に…ハァーーー…」
かなみは長い長いため息をついた
かなみ「いい?このまま突っ込むのは自殺行為よ」
ランス「馬鹿言え。俺様が負けるはずがないだろう」
<>
◆JkhTTxRkZo<>saga<>2015/09/05(土) 21:57:22.61 ID:VJ19wCG+0<> かなみ「そういうことじゃなくて、要は兵法の簡単な講義よ」
かなみ「大勢いる兵士達と強力な艦娘達を倒しながら油を探す…この回答をした人は間違いなく叱られるわ」
ランス「ではどうしろというのだ」
かなみ「簡単よ。人質を取ればいいの」
ランス「ほう…よし、かなみ、四つん這いになれ。何発かした後に捕虜として敵に渡してやる」
かなみ「私じゃなくて兵士達のことよ!」
ランス「あんなむさ苦しい野郎どもを抱き寄せながら進むというのか」
ランス「却下!断る!どうせやるなら艦娘ちゃんたちだ!」
かなみは小さなため息をついた
かなみ <>
◆JkhTTxRkZo<>saga<>2015/09/05(土) 22:01:20.11 ID:VJ19wCG+0<> 途中で送ってしまいました、すみません
かなみは小さなため息をついた
かなみ(本当にこの獣は、女の子とエッチすることしか頭にないんだから…)
ランス「そういうわけでかなみ、艦娘ちゃんを捕らえてこい」
かなみ「ええーー!?」
ランス「リアに付き合わされて今まで散々拉致をしてきたのに、今更なにを言う」
かなみ「ぐっ……それを言われると否定ができない…」
かなみ「だけど無理よ!こんな大勢が警戒している中、1人の艦娘だけを捕らえ――」
??「誰かいるんですか?」
かなみ「やっば…!」
ランス「がはははははは!計算通り!」 <>
◆JkhTTxRkZo<>saga<>2015/09/05(土) 22:15:48.37 ID:VJ19wCG+0<> 格納庫に繋がる廊下
赤城「榛名さん、どうしたんですか?」
榛名「いえ…先ほどこの先で何かが聞こえたような…」
加賀?「へへへへへ、敵かもね、へへへへへへ」
赤城「加賀さん!」
榛名「いいえ、赤城さん。加賀さんに一理あります」
榛名「確かこの先は…武器の格納庫!そこに深海棲艦が忍び込んだのであれば、重大な事態です!」
赤城「そういうことだったんですね…なるほど」
赤城「榛名さん、突入しますか?」
榛名「はい。しかし赤城さんと加賀さんは予定通り司令室へ」
赤城「そ、そんな!私達だって戦えます!」
榛名「いいえ、ここは榛名一人でも大丈夫です!お二人は早く山上様に会い、指示を乞うて下さい!」
赤城「榛名さん…」
加賀?「へへへへへへへ」 <>
◆JkhTTxRkZo<>saga<>2015/09/05(土) 22:20:42.04 ID:VJ19wCG+0<> 榛名「さあ、早く!時間がありません!」
赤城「くっ…仕方ありません、ここは退きます!加賀さん!」
加賀?「へへへへへへ、あーいよっと…」
赤城「それでは榛名さん!必ずやまた戻ってきます!」
榛名「はい!再び司令室にて!」
赤城は加賀?を連れたまま、大急ぎで司令室へと繋がる廊下を走って行った
榛名「さて、と…」
残された榛名は、息を呑みつつ艤装に取り付かれた兵装に手を掛けた
榛名(大丈夫、例え相手が潜水艦型だったとしても、榛名の現在の装備なら抜けられる…!)
そして小走りで武器格納庫へと向かうのであった <>
◆JkhTTxRkZo<>saga<>2015/09/05(土) 22:32:05.60 ID:VJ19wCG+0<> 武器格納庫
かなみ「この音…ランス!誰かが走ってくるわ!」
かなみ「それも鎖が揺れる音や、鉱石が入れつくされた重量な音…間違いないわ、艦娘よ!」
ランス「がはははははは!予定通りだ!」
かなみ(全くの偶然のくせに…)
ランス「よーし、まずはかなみ、お前に一芝居やってもらう」
かなみ「……へ?」
ランス「名案しか浮かばない俺様の指示だ、従って当然だろう」
かなみ(本当にもう、最悪だわ…)
……
…
榛名は武器格納庫の扉の近くに陣取っていた
耳を澄ませてみるものの、中からは何も聞こえない
榛名「…幻聴、だったのかな…」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/18(金) 20:01:03.74 ID:Y53KAoG10<> 投下来てた。ageられてなかったから気づかなかったわ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/15(木) 17:33:49.61 ID:OUYgSNhSO<> ほしゅ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/16(月) 00:30:07.41 ID:6p0sdn5AO<> ほ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/05(土) 08:55:34.92 ID:kBeGBhQSO<> し <>
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします<><>2016/01/07(木) 23:18:50.54 ID:CMGqA4wI0<> ほ
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