以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/06/06(土) 12:00:17.38 ID:aWwuhhd1O<>
闇の主は倒れ

世界には再び光が戻った。

その後……



四戦士は各国を復興させたのちに王となる。

世界の誰もが永遠の平和が始まるものと信じていた。

しかし四戦士は永遠を望まなかった。

時代は変わる。



その時代に生きる人々が世界を動かしてゆくのだ。

我々もそれに逆らってはならない。

それが彼等四戦士の意向であり、決意だった。

彼等は精霊の力を次代へ継承させ、世界を去った。



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<>【話伽】古の力と四人の戦士/03 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/06/06(土) 12:04:01.47 ID:IxoLebQ8O<>
一人は己の息子に

一人は信頼する友人に

一人は聡い旅人に

一人は緑敬う部族へ

各々が悩み選び抜いた末、力は次世代へと受け継がれた。




だが世界は知らない。

闇は滅びてなどいないことを……

日が昇り、やがて夜がやってくるように、闇もまた其処にある。

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/06/06(土) 12:05:34.43 ID:IxoLebQ8O<>
人には美しく尊い命の輝きがある。

同時に、底知れぬ深い闇を抱えている。

それを併せ持つのが人。

善悪の混在、光と闇の狭間で葛藤する生物。



確かに暗闇の妖精は去った。



しかし、世界は光で溢れているわけではない。

ただ、それを塗り潰す程の闇が訪れていないだけなのだ。

だが安心して欲しい。

闇にも意志はある。

かつて一人の精霊に恋したように、闇にも感情はあるのだ。

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/06/06(土) 12:06:49.64 ID:IxoLebQ8O<>
人よ恐れるな。

闇は眠りに似ている。

身を任せ、眼を閉じよ。

其処には光はない。

見よ、闇は傍らにいる。

求めれば、闇はすぐにでも現れる。

彼もしくは彼女が、必ず現れる。

求めるは人、避けるも人……





全ては、人の意志が生み出す。


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/06/06(土) 12:29:48.08 ID:geSg6iVYO<>

原因と結果

思惑と偶然、様々な事柄が混ざり合う。

それが運命と呼ばれるものなのかもしれない。



お前は闇を求めるか

お前は闇を恐れるか

お前は闇と戦うか

お前は闇を拒絶するか

お前の意志は何を求めるか



私は、それが光であれ闇であれ構わないと考えている。


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/06/06(土) 12:32:54.81 ID:gISZR/ojO<>
何故なら

『闇・妖精』と『光・精霊』は同義であるからだ。



精霊は闇の主の親にして敵対者。

故に闇を悪とするのは短絡的である。

精霊を善とするもまた然り。

人は知らねばならない。

人は歩まねばならない。



精霊と闇を超え、新たな領域へと踏み出さねばならないのだ。

我等人間は、未だ己が足で地に立ってはいない。



いつかその時が訪れることを、私は強く強く願う。

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/06/06(土) 12:34:07.72 ID:gISZR/ojO<>
人よ、気高く強くあれ。

人よ、人であることを誇れ。

我等は精霊を頼ってはならない。

我等は闇に呑まれてはならない。

精霊が如何に人を想っていたかを考えよ。

人が精霊を忘れた事実、闇の現れを忘れてはならない。





遠い遠い未来の者よ

世界は美しく輝いているか……

願わくば、人が己が足で歩んでいることを願う。


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/06/06(土) 12:39:58.72 ID:/2eUXpSZO<>
【英雄】

水王都・水国軍第一大隊本部


ジェイク「火の国・炎陽付近で爆発、火国は沈黙……」シュボッ

コンコンッ…

???「大佐、宜しいでしょうか」

ジェイク「……フランツか、入れ」

ガチャ…バタン

フランツ「大佐、非常事態です」

ジェイク「簡潔に話せ」フゥ


フランツ「咲水の市街で所属不明の女性二名が戦闘を開始」

フランツ「彼女達は土や炎を使るとのこと……」

フランツ「咲水市街は甚大な被害を受けているようです」


ジェイク「事実か?」

フランツ「無線の声を聴く限り、事実かと思われます」

ジェイク「……至急車を用意しろ、儂が出る」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/06/06(土) 12:41:22.71 ID:/2eUXpSZO<>
ジェイク「それと……」

ジェイク「民間人の避難を最優先、兵は後退させよと伝えろ」

フランツ「了解しました」ザッ

ジェイク「フランツ」

フランツ「はっ、何でしょう?」



ジェイク「上、いや軍司令部はどうだ?」

フランツ「まだ何も……いつも通りです」

ジェイク「了解した。この件は儂が『処理』する」



フランツ「報告は『その後』になさるのですね」

ジェイク「ああ、下手に増員されでもすれば死体が増えるだけだ」

ジェイク「では、フランツ・ビットナー大尉、出発後の対応は任せる」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/06/06(土) 12:43:46.25 ID:/2eUXpSZO<>
フランツ「ハッ、了解しました」

フランツ「では、失礼します」ザッ

ガチャ…パタン…

ジェイク「………」フゥ

彼の表情に緩みはない。

日常から戦場への切り替えなど必要ない。

彼は如何なる場面であっても兵士であり戦士である。



ーージェイク・ロンベルク



兵士の模範であり憧れの存在。

彼の名を知らぬ者はいない。

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/06/06(土) 12:50:06.58 ID:DEjMydsbO<>
ジェイク「……」

煙草を消し自室を後にする。

特別な感情が湧いたようでもなく、特別な装備を用意するわけでもない。

腰には拳銃とナイフが携帯されているのみ。

後ろに撫でつけられた白髪

眉間に深く刻み込まれた皺、射抜くような眼。

五十代でありながら肉体は衰えを知らず、今尚も逞しい。

廊下ですれ違う兵士は皆、畏れと敬いを込めて彼を見つめる。

彼が発つ。



事情を知らぬ筈の兵士にさえ、緊張と動揺が走る。

きっと只ならぬ事が起きたのだろうと……

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/06/06(土) 12:51:30.92 ID:DEjMydsbO<> ーーー
ーー


フランツ「大佐、準備完了致しました」

ジェイク「ご苦労」

???「……大佐」

ジェイク「グレイスか、何だ?」シュボッ

グレイス「……大佐、どうか御無事で」

ジェイク「安心しろ」フゥ

ジェイク「すぐに終わらせる」

グレイス「!!」



グレイス「ハッ、お待ちしております!!」ザッ


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/06/06(土) 12:53:32.29 ID:DEjMydsbO<>

ブロロロ…


グレイス「……護衛も付けず、単身で行ってしまわれた」

フランツ「しかし今回の『敵』は特殊だ」

グレイス「火と土を使役する『人間』ですか?」

フランツ「ああ、ただの人ではないようだな」


グレイス「フランツ大尉、大佐はお一人で大丈夫でしょうか……」

フランツ「あの方はいつもそうだ。それに皆も知っているだろう」

水兵達『はい』

フランツ「我らが大佐、ジェイク・ロンベルクに……」



『『『不可能はない』』』


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/06/06(土) 12:58:39.61 ID:RDl2j/e3O<> ーーー
ーー


水の国・咲水の街

ジェイク「確認出来る死者・負傷者は何名だ?」

咲水少尉「死者は百名近く、負傷者は五百名ほどです」

ジェイク「思いの外、少ないな」

咲水少尉「はい、それが…」

ジェイク「どうした?」



咲水少尉「『土を操る少女が民間人を守っている』との報告がありました」



ジェイク「……もう一人の少女の目的は分かるか?」

咲水少尉「どうも、土を操る少女を狙っているようです……」

咲水少尉「どうやらその攻防の余波により街も破壊されたようです」


ジェイク「了解した。逃げ遅れた民間人は?」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/06/06(土) 13:00:32.16 ID:RDl2j/e3O<>
咲水少尉「現在捜索中であります」

ジェイク「よし、死者・負傷者は直ちに都へ搬送」

ジェイク「逃げ遅れた民間人は引き続き捜索救出せよ」

咲水兵『ハッ!!』ザッ

咲水少尉「大佐はどうなさるのです?」



咲水少尉「指示の通り兵士は後退させ、救助に回しておりますが……」



ジェイク「問題ない、儂が出る」シュボッ

咲水少尉「そんな、今回は状況が違います!!」

ジェイク「構わん、場所は?」フゥ



咲水少尉「……現在は中央、噴水広場周辺かと思われます」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/06/06(土) 13:01:54.14 ID:RDl2j/e3O<>
ジェイク「少尉、今後誰一人広場周辺には近付くなと言っておけ」

咲水少尉「ですが大佐、お一人では!!」

ジェイク「これ以上の犠牲を出すことは許さん。これは命令だ」

咲水少尉「……っ、貴方が犠牲になっても、ですか?」

ジェイク「そうだ、何があってもだ」シュボ



ジェイク「それに、今回は国ではなく儂の戦いだからな」フゥ



咲水少尉「大佐、それはどういう?」

ジェイク「そのままの意味だ。では、行ってくる」

ザッザッザッ……


咲水少尉「行ってしまった……」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/06/06(土) 13:04:18.96 ID:SRlrexg9O<>
咲水少尉「他を生かす為に命を晒す」

咲水少尉「戦時となったとして、並みの兵士に出来ることじゃあない」

咲水少尉「大佐、貴方は何故そこまで……」


巻き上がる粉塵に消えた彼の背中。

そこには一体どれほどの命が背負われているのかと少尉は思う。

彼は嘗ての内乱を止めた英雄。

単騎での出撃など今に始まったことではない。

それは己の実力を過信しての行動ではなく

己の実力を客観的に見た上での行動。



自惚れ傲慢自信過剰……


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/06/06(土) 13:07:41.27 ID:MF2Yvu07O<>
『戦場の彼』を見たことのない者は、様々な言葉で彼を罵る。

一方、彼が投入されるだけで戦況が変わるとも…

故に単独。

隊を率いず単独で行動するからこそ、敵は恐れる。



攪乱、遊撃、強襲、それが敵には脅威なのだ。

更に言えば、それでも生きていられたことが異常。

たった一人で戦場を駆け、援護がなくとも戦場に立ち続けた男。



死を超越した男、死神、殺人快楽、人狩り、魂喰らい……

様々な二つ名、呼び名がある。

その中で、良し悪し抜きに共通している呼び名がある。




咲水少尉「戦場に生きる男……」



<> ◆hmj5eGYVsc/J<><>2015/06/06(土) 13:39:15.27 ID:FUWKuJJqO<> タイトルの数字間違えた <> ◆hmj5eGYVsc/J<>sage<>2015/06/06(土) 13:41:42.74 ID:hLb2mjK8O<> 依頼出します <>