以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2015/08/21(金) 02:14:29.93 ID:kuOTetWU0<>小町「それじゃあ修学旅行で三日ほど留守にするけど、お兄ちゃん頑張ってね」

八幡「夕飯ぐらい頑張るほどのことでもないだろ、だから頑張らない」

小町「お兄ちゃんが頑張る時はいつか来るのかな?…でもたった1人で食べるごはんってとっても寂しいんだよ?

小町はよく経験したから分かるもん」

八幡「俺は学校ではいつも1人で食ってるが、全く寂しくないぞ。

むしろ俺の人生の中では心休まる時間に分類されるまである」

小町「お兄ちゃんの人生ってある意味サバンナよりも過酷だよね…。でも夕飯で1人の時はなかったよね?

小町とずっと一緒だったから。あっ今の小町的にポイント高い。さらに別れの場面ということでポイント2倍!」

八幡「唐突にスーパーの売り文句を思い出してしまった。もちろん他意はない」

小町「あー、いま一番気にしてること言った…流石ごみぃちゃん」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1440090869
<>八幡と小町 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2015/08/21(金) 02:15:46.62 ID:kuOTetWU0<> 八幡「気にしてたのかよ」

小町「別にぃ」プィ

八幡「そうか」

小町「…」

八幡「…」

小町「…………………………」(無言の威圧)

八幡「分かった、悪かった。世界一嬉しいよ」

小町「…うん」ギュッ

八幡「うっ…抱きつくな、暑いだろ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2015/08/21(金) 02:16:37.30 ID:kuOTetWU0<> 三十分後

小町「それでは行ってきまーす」

八幡「怪我に気をつけて、楽しんで来い」

小町「ばいばい、お兄ちゃん」

八幡「じゃあな」

小町(最近お兄ちゃんとの絡みがドライなんだよね…これが自立なのかな。嬉しいような、寂しいような複雑な気分だなぁ…)

八幡(最近の小町は甘えることが多いんだよな…無視するととすぐ拗ねるし心配だ。

もし俺が居なくなったらどうするんだ?)
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/08/21(金) 02:42:19.27 ID:ExoA+Ps7o<> これは期待
小町ちゃん <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/08/21(金) 03:22:49.79 ID:o+EFPVX/0<> 先が気になるSSに限ってゆっくり進む

とりあえず期待 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2015/08/22(土) 02:15:14.69 ID:4LfQM8Xy0<> 一日目 夕がた

雪ノ下「…」ペラッ

八幡「…」ペラッ

八幡(由比ヶ浜が来るまでのこの時間帯は、ひどく静かだ。

そして、俺はこの時間が嫌いではない)

雪ノ下「…」ペラッ

八幡(そういえば雪ノ下は雪ノ下陽乃の妹にあたるのか。

甘えていた時期もあったと雪ノ下さんは言っていたけれど

実際はどうなのだろう)

雪ノ下「…」ペラッ

八幡(迂闊に聞くと地雷を踏んでしまいそうだが、今の小町との関係はあまり良くないからな。

ここはユキペディアさんに聞いてみよう)

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/08/22(土) 13:38:52.93 ID:phEhbyYcO<> はよ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/08/22(土) 18:36:58.80 ID:nSG65hXxo<> 期待 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2015/08/24(月) 00:05:10.21 ID:NHTcJJmG0<> 雪ノ下「…」ペラッ

八幡(しかし、相変わらず話しかけづらい。かれこれ半年以上同じ部活で活動しているはずだが、

俺と雪ノ下の間には、マリアナ海溝よりも深い溝が依然として存在する)

雪ノ下「比企谷君」

八幡「…なんだ」

雪ノ下「人の顔を伺うのは貴方の得意とするところでしょうけど

今、私にそれをする必要はないわ」

八幡(…なん…だと…) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2015/08/24(月) 00:23:25.20 ID:NHTcJJmG0<> 雪ノ下「小町さんから聞いたのだけれど、この三日間小町さんは修学旅行へ行くそうね」

八幡「お、おう。確かにそうだが、なぜ今それを?」

雪ノ下「小町さんからメールが来たのよ。

『その間兄がひどく寂しい思いをすると思うので

少しだけでも話してかけてあげてくれると小町は嬉しいです』と電話でお願いされたわ」

八幡(これはまずい…小町の想いが思った以上に重いことに気付いた瞬間であった)

雪ノ下「だから、修学旅行の間だけ、貴方の話し相手になるわ」

そういうと、雪ノ下は本を生徒鞄にしまい、俺に向き直った。しか彼女の頬は赤く染まっている。

ひょっとすると、恥ずかしいのだろうか?

だとして言われている俺も相当に恥ずかしいので、処置に困り果てた。

そのうち、雪ノ下が長机の上に視線を泳がせ始めると、俺もそれに倣う。

雪ノ下「…」

八幡「…」

数十分後

由比ヶ浜「やっはろーってどうしたの二人とも?」

雪ノ下「い、いえなんでもないわ」

八幡「ああ」

由比ヶ浜「?」

八幡(やはりコミュ症どうしだと、どうにもならん…。むしろいつもより相談しづらい位だ。

ここは由比ヶ浜を頼ろう) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/08/24(月) 02:58:43.37 ID:p1Up4P9Co<> 乙です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/08/24(月) 03:17:38.25 ID:NHTcJJmG0<> まちがい
雪ノ下にきたのはメールではなく電話でした
小町かわいい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/08/24(月) 05:02:57.68 ID:umh3AuxiO<> >>1はageてくれると助かるんだが <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/08/24(月) 08:53:44.99 ID:sYtKLXT3o<> そんなの>>1の勝手だろ
お前が助かろうと助かるまいとそんなのどうでもいいわ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/08/24(月) 09:54:49.45 ID:w9n5n1jNo<> 同感 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2015/08/26(水) 00:48:56.80 ID:6b5h98mv0<> 八幡「由比ヶ浜、…………それと雪ノ下」

由比ヶ浜「ほぇ?」

雪ノ下「…」ムッ

八幡「その…妹のことで、相談したいことがあるんだ。

でも、これが奉仕部の活動から離れていることは分かってる。

だから…なんというか…とも…違う。知り合いとして、聞いて、ほしい」

由比ヶ浜「…」

雪ノ下「…」

八幡「…」

由比ヶ浜「…うん、聞いてあげる。ヒッキ―が誰かを頼るなんて初めてだし」

八幡「…そうか、ありが」

由比ヶ浜「でも、今ヒッキーにかなりむかついてるからね」。

八幡「…」

由比ヶ浜「ヒッキーには」

それから由比ヶ浜は教室の窓から夕日を眺め、たそがれ始めた。

俺はその横顔を見て、不用意に頼んだことを後悔した。

雪ノ下「…私は断らせてもらうわ」

由比ヶ浜「ゆきのん…?」

雪ノ下「そもそも私はそういうことに関しては不得手よ。

だから由比ヶ浜さんに相談するのは得策ね、比企谷君」

八幡「…それは」

雪ノ下「失礼するわ」ガラガラ、ピシャ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/08/26(水) 08:57:17.41 ID:+rwjEsFyo<> 期待 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/08/26(水) 09:23:57.77 ID:j4g82Kmto<> 乙です <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/08/26(水) 21:52:50.52 ID:UdrLZG9Xo<> なんでガハマさんキレてんの? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/08/27(木) 02:02:57.03 ID:mCP4FT6O0<> 糞ガハマほんとうぜぇ
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2015/08/28(金) 03:03:10.23 ID:v6Nmjb7f0<> 由比ヶ浜「追いかけないの?」

八幡「…」

由比ヶ浜「…そっか」

由比ヶ浜はそれ以上何も言わなかった。

それでも、彼女の表情からはありありと失望の念がうかがえた。

それは、俺のこの憎たらしい態度に対してか

それとも、俺にとっての三人の関係を知ってか

あるいはその両方だ。

そして、俺は彼女の失望を否定できない。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2015/08/30(日) 23:20:53.87 ID:DSflHaQW0<> なぜなら、彼女の失望に共感してしまったからだ。

例えばもし、自分が友人と思っていた相手に

それを否定されたならば、どう感じるだろう。

きっと少なからず傷つく。

そして俺は過去に幾度となく経験している。

それでも俺は由比ヶ浜を同じ目に遭わせた。

傷つけられた奴が、他人を傷つける。

そして、傷つけてからようやく気づくとは滑稽な話だ。

だが、真理でもある。

最初から気づいていれば、誰も過ちは犯さない。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage saga<>2015/08/30(日) 23:21:42.23 ID:DSflHaQW0<> 小町が事の一部始終を聞けば、お兄ちゃんらしいなーと呆れていただろう。

そして、説教の一つでも入ったかもしれない。

だが、今家に小町はいないし、相談する気はない。

そして俺には友人もいなければ、恋人に至っては言うに及ばない

俺にはなにもない。

虚無感が胸の底から突き上げて、呼吸を圧迫する。

苦しい、ひどく寒い。

今ここで一言謝れたらどれだけ楽になるだろう。

でも、それは俺が楽になるだけだ。

言われた由比ヶ浜はそれでいいのか?

きっと由比ヶ浜は許すだろう、俺はそれでいいのか?

また元通りになるふりをするのか?

その答えは否だ。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/08/30(日) 23:32:21.83 ID:DSflHaQW0<> ヒロイン強くて小町ルートに入るまで、時間かかって申し訳ない
あと三レス以内に入る(宣言

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/08/31(月) 09:22:49.47 ID:lzfuQqWSO<> このまま小町が忘れさられるのかと思ったぜ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/08/31(月) 09:36:16.26 ID:vDCR4561o<> 乙です! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/08/31(月) 11:17:19.13 ID:IdWNd4DXO<> 小町が忘れられると困っちゃうね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/04(日) 02:55:44.71 ID:rlXogZDvo<> コピペミスとかない?
なんでキレてんのかマジわからん <>