以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/09/27(日) 22:06:38.56 ID:oEWmrfCeo<>マミ「でーきた。マミさん特製ケーキっ」
マミ「……」
マミ「ちょっとしたウェディングケーキね……。暇を持て余して大作になってしまったわ……」
マミ「一人で食べるには多すぎるし……」
マミ「よしっ。鹿目さんと美樹さんを家に呼びましょう。みんなで食べるしかないじゃないっ」
マミ「そうと決まれば連絡を……」
マミ「あ……」
マミ「迂闊だったわ。私、二人の連絡先を知らないじゃない」
マミ「どうしましょう……」
マミ「そうだわ! キュゥべぇー! キュゥべぇー!」
QB「なんだい?」ヒョコッ
マミ「鹿目さんと美樹さんに伝言をお願いしたいのよ。頼めるかしら?」
QB「僕は君の召使いじゃないんだ。そんなことを頼むなんて、全く理解できないよ」
マミ「一番大きなイチゴが乗っているところを分けてあげるわ」
QB「交渉成立だね。行ってくるよ」テテテッ
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<>巴マミ「ケーキを大きく作りすぎちゃったから、みんなで食べましょう!」
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/09/27(日) 22:11:38.06 ID:oEWmrfCeo<> マミ「飲みものは何がいいかしら……」
QB「ただいま」
マミ「早かったのね。二人とは会えたの?」
QB「二人とも外出しているみたいだね。今日は人間が休んでいい日らしいじゃないか」
マミ「まぁ、日曜日だからね」
QB「そういうことさ。二人には会えなかったよ」
マミ「そんなぁ……」
QB「心配することはない。このケーキは僕が完食してみせるよ」
マミ「佐倉さんは? 佐倉さんなら、きっと二つ返事でケーキを食べに来てくれるわ」
QB「佐倉杏子かい? 今、どこにいるか分からないよ」
マミ「探してきてくれないの?」
QB「僕が行くのかい?」
マミ「私はほら、色々と準備があるから。だから、ね?」
QB「……」
マミ「チョコレートもつけるから」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/09/27(日) 22:16:27.27 ID:oEWmrfCeo<> 杏子「ふわぁぁ……」
QB「やぁ」
杏子「おう」
QB「退屈しているみたいだね」
杏子「魔女もいねーしなぁ」
QB「そんな君に有益な情報をあげるよ」
杏子「なに?」
QB「美味しいケーキにありつける場所があるんだけど、興味はあるかい?」
杏子「おう。あるある」
QB「それなら僕と共に行こう。君に至福の時間を与えてあげるよ」
杏子「いくいくっ。どこにそんなケーキがあるんだ?」
QB「ついて来たらわかるよ」
杏子「なんだよー。意地悪すんなよぉー」
QB「いいじゃないか。すぐにわかることなんだから」
杏子「まぁ、美味いものが食えるならなんでもいいけどなぁ」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/09/27(日) 22:23:36.68 ID:oEWmrfCeo<> QB「この扉の先に君の求めているものがあるんだ」
杏子「ここってマミの家じゃねーか」
QB「早くインターフォンを押すんだ!!」
杏子「なんでそんなに必死なんだよ」
QB「いいから早く!!」
杏子「はいはい」ピンポーン
『どちらさまですか?』
杏子「あたし。佐倉杏子」
『あら、いらっしゃい。どうぞ、遠慮なく入って』
杏子「邪魔するぞー」
QB「マミ、約束通り連れてきたよ。さぁ、契約を果たす時だ」
マミ「いらっしゃい、佐倉さん。飲み物は何がいいかしら?」
杏子「ここに美味いケーキがあるってきいたんだけど、どこにあるんだ?」
マミ「それはリビングに行けば分かるわ。きっと驚くわよ」
杏子「ふん。あたしは魔法少女だ。そう簡単に驚いたりはしないって」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/09/27(日) 22:30:06.69 ID:oEWmrfCeo<> マミ「じゃーん。巴マミ特製の巨大ケーキよ」
杏子「おぉぉ!! すっげー!! でっけぇ!!」
マミ「うふふ。そうでしょう。力作なのよ」
杏子「これどこから食っていいんだ!? なぁ!! マミ、どこから食えばいいんだよ!! かぶりついてもいいのか!?」
マミ「落ち着いて。かぶりつきたい気持ちもわかるけど、そんなお行儀の悪いことはしないで。もしこぼしたらカーペットとか汚れちゃうし」
杏子「でも、これだけ大きいと手持ちのフォークじゃなんか味気ないしなぁ」
QB「巴マミ。知っているかい? 契約は果たすためにあるんだよ」
マミ「うーん……。けど、二人で食べるにしても、量が多すぎるわよねぇ……」
杏子「問題ないって。あたしが食べるから」
マミ「いくらなんでも二人では無理よ。せめて、あと一人ぐらいいれば……」
杏子「まどかとさやかはどうしたんだ?」
マミ「それが今日は家にいないそうなの」
杏子「なんだよ、あいつら。間が悪いな」
マミ「ホントよね」
QB「さぁ、イチゴを僕に。巴マミ。嘘はよくないよ」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/09/27(日) 22:34:52.46 ID:oEWmrfCeo<> 杏子「いいからあたしの分だけでも取り分けてくれよ」
マミ「ダーメ。ちゃんと人数を揃えてからじゃないと」
杏子「えー?」
QB「約束が違うじゃないかっ」
マミ「暁美さんはどうかしら? 彼女なら休日も家にいそうだけれど」
杏子「どうだろうなぁ」
QB「……わかったよ。暁美ほむらを探して来たらいいんだね」
マミ「理解が早くて助かるわ」
QB「行こうか」
杏子「え?」
QB「……」
杏子「がんばれよ」
QB「……行ってくる」テテテッ
杏子「今日のあいつ、やけに張り切ってるな」
マミ「ええ。このケーキを前にして興奮しない生き物なんていないもの」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/09/27(日) 22:43:08.71 ID:oEWmrfCeo<> ほむら「……」
QB「やぁ」
ほむら「なにか用?」
QB「休日に部屋で何をしているんだい?」
ほむら「考えていたのよ。どうすればキュゥべぇの息の根をとめることができるのかをね」
QB「穏やかじゃないね」
ほむら「今すぐ私の目の前から消えなさい」
QB「そんなことを言ってもいいのかな」
ほむら「……どういう意味?」
QB「僕に銃口を向けても君は得しないよ」
ほむら「損得の問題ではないのよ。5秒以内に消えなさい。さもないと、蜂の巣にするわよ」
QB「大きなケーキには興味はないのかい?」
ほむら「ないわ。さよなら」バァン!!!!
QB「うわっ」
ほむら「忠告を無視するから、こうなるのよ?」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/27(日) 22:58:14.97 ID:vDvzLyFPO<> 容赦無ぇwww <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/27(日) 23:10:33.55 ID:2xuEQrplo<> 容赦する理由がないから仕方ない <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/28(月) 00:07:06.28 ID:wKteZH980<>
上に「WIN」って書いてあるのか…… <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/28(月) 06:35:17.94 ID:nlslpJkP0<> まどかを餌にしたらホイホイ着いて来たろうに
いないとわかったら結局やられるけど <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/09/28(月) 21:00:19.37 ID:Isogy1KOo<> QB「というわけで暁美ほむらは誘いを断ったよ」
マミ「もう。何をしているのよ。これじゃあ、ケーキが食べられないじゃない」
杏子「ケーキ、食おうぜー、ケーキぃ」
QB「杏子もこういっているし、もういいじゃないか。さぁ、いちごとチョコレートを解き放つんだ」
マミ「ダメよ。こんなに大きなケーキを二人だけで食べきれるわけないじゃない!」
杏子「余ったら、また明日食べにくるから」
マミ「ケーキはね、できるだけ早くたべなければいけないの。とくに生クリームをふんだんに使ったケーキはその日に食べてしまわなければいけないのよ」
杏子「だったら、なんでこんなに大きなケーキを作ったんだよ。三人前ぐらいでよかったんじゃないか?」
マミ「とにかく、あと最低でも二人は必要ね。なんとかしないといけないわ」
杏子「さやかは家にいなかったんだよな?」
QB「そうだね。こんな日は滅多にないっていうのに。全く、わけがわからないよ」
杏子「しょーがねーなぁ。あたしが行ってくる。心当たりはあるしな」
マミ「佐倉さん、いいの?」
杏子「人数が揃わねえとケーキが食えないんだろ? だったら、行くしかないだろ」
マミ「ありがとう」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/09/28(月) 21:08:19.59 ID:Isogy1KOo<> 杏子「多分、ここで待っていれば……。お、来た来た」
さやか「あれ? なにしてるの?」
杏子「よぉ。さやか。今日はもう見舞いは終わりだろ?」
さやか「そ、それがなんなわけ? 関係ないでしょ」
杏子「それがあるんだよなぁ。これからは特に用事とかないんだろ?」
さやか「まぁ……」
杏子「だったら、あたしに付き合えよ。良いところに連れて行ってやるから」
さやか「はぁ? 急にどうしたの?」
杏子「行こうぜ、ほらほら」グイッ
さやか「ちょっと、やめてよ。私はこれから家に帰るんだから」
杏子「どうせ暇だろ」
さやか「暇で悪かったわね!!」
杏子「悪いとは言ってねえだろ。むしろ好都合なんだよ」
さやか「私は帰るの!」
杏子「ちょっとだけでいいんだって。な? 頼むよぉ」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/09/28(月) 21:16:08.35 ID:Isogy1KOo<> さやか「なんなの? 何が目的?」
杏子「ケーキ、食おうぜ」
さやか「え? ケーキ?」
杏子「おう! こーんなに、でっかいケーキがマミの家にあるんだ。それをみんなで食おうぜ。な? 悪い話じゃないだろ?」
さやか「すっごい目が輝いてるわね」
杏子「あれを見たらそりゃ興奮するって!! お前だって絶対に興奮する!! 間違いない!!」
さやか「そんなに大きいわけ?」
杏子「もう、こーんなだ」
さやか「そんなジェスチャーだけじゃ大きさは伝わらないんだけど……」
杏子「いこうぜ、さやかぁ。いいだろー」グイグイッ
さやか「服を引っ張んないでよぉ」
杏子「さやかぁ。お前がこないとケーキ食えないんだ」
さやか「マミさんの家に招待されたんでしょ?」
杏子「うん」
さやか「マミさんがご馳走してくれるから、呼ばれたんじゃないの? どうして食べられないのよ?」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/09/28(月) 21:22:54.24 ID:Isogy1KOo<> 杏子「マミがさ、人数が揃わないとダメ!って言ってるんだ」
さやか「だから、私に来てほしいってこと」
杏子「そういうことだ。タダでケーキが食えるんだぜ? 行くしかないだろ」
さやか「うーん……」
杏子「腹、いっぱいか?」
さやか「そういうわけじゃないけど。ケーキは、ほら、太るし……」
杏子「魔法少女が何言ってんだ」
さやか「関係ないじゃん」
杏子「暇なら来いよ!! なんで断るんだよ!! ざけんなぁ!! ケーキ食えるんだからいいだろー!!」
さやか「わ、わかった。わかったって。行くから、落ち着いて」
杏子「ホントか!?」
さやか「行けばいいんでしょ」
杏子「よぉーし。そうと決まれば急ぐぞ。こっちだ!」
さやか「もー、慌てないでよぉ」
杏子「さやかー!! 早くこいよー!!」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/09/28(月) 21:30:03.60 ID:Isogy1KOo<> 杏子「ここにこぉーんなにでっかいケーキがあるんだ」
さやか「マミさんの家ね」ピンポーン
『はぁーい』
さやか「どうもー、マミさーん」
『開いてるから入ってきてー』
さやか「はぁーい、お邪魔しまーす」
マミ「いらっしゃい、どうぞ」
さやか「おぉ! でかっ!! 結婚式とかでよく見るケーキだ!!」
マミ「そう。作っているうちに段々と大作になってしまったのよ」
さやか「はぁ……。すごいですねぇ……」
杏子「マミ!! 約束通り連れてきたぜ!! ケーキ、食おうぜ!!」
マミ「待ちなさい。あと一人は必要よ」
杏子「我慢できるか!! あたしは食う!! 絶対に食う!!」
マミ「待ちなさいと言っているでしょ」チャカ
杏子「ぐっ……。魔法少女同士でやりあおうってか? いいぜ。あたしがマミに買ったら、ケーキにかぶりつくからな」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/09/28(月) 21:40:10.73 ID:Isogy1KOo<> マミ「ティロ・フィナーレ!!!」ドォン!!!!
QB「うわっ」
マミ「つまみ食いは許さないわよ。キュゥべぇ?」
杏子「なに!?」
QB「やれやれ。見つかってしまったか。いちごのところだけでもと思ったんだけどね」
杏子「抜け駆けすんなよな!!」
QB「この世は弱肉強食だ。強いものがおいしいものにありつける。弱いものは円環の理に導かれるんだ」
杏子「全然、意味わかんねえ」
さやか「これだけ大きいと、杏子の様子がおかしくなるのは分かる気がする」
マミ「美樹さん、ごめんなさいね」
さやか「いえいえ。杏子に半ば無理矢理連れてこられただけですから」
マミ「違うの。折角来てもらったのに、人数がまだ足りていないばかりに、お茶会を開くことができないのよ……」
さやか「テキトーに切り分けちゃいます? 手伝いますけど」
マミ「いいえ。あと一人。あと一人でいいの。美樹さん、誰かをここへ呼べないかしら?」
さやか「誰かって言われても……。まどかならすぐに連絡つくと思いますけど」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/09/28(月) 21:44:23.14 ID:Isogy1KOo<> マミ「是非!!!」
さやか「あ、ああ、はい。少し待っててください」
マミ「うふふ。これで……」
さやか「もしもーし、まどか」
まどか『どうしたの?』
さやか「今さぁ、マミさんの家にいるんだけどさぁ」
まどか『そうなんだ』
さやか「これからどう?」
まどか『え? マミさんの家に行くの?』
さやか「そうそう。でっかいケーキもあるからさぁ」
まどか『でっかいケーキ? どれくらい?』
さやか「もう、こーんぐらい」
まどか『ごめん。よくわからない……』
さやか「じゃあ、写真送るから、それ見て決めて」
まどか『うんっ。分かった。写真みたら、かけ直すね』 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/09/28(月) 22:15:55.61 ID:Isogy1KOo<> さやか「はい、ポーズ」カシャ
QB「僕と契約して魔法少女になってよ」キリッ
さやか「ありがと、キュゥべぇ。これでケーキとの比較対象がいなきゃ大きさも分からないもんね」
QB「気にしなくてもいいよ。僕は契約のためならどんなことでもするよ」
マミ「私の傑作が、美樹さんの記憶に刻まれたのね」
QB「まどかがここに到着すれば、全ては解決だね」
杏子「まどかはまだかよ」
さやか「今から呼ぶんだから、まだに決まってるでしょ」
杏子「はやくしろよな」
さやか「わかってるってば。とりあえず、送信っと」
マミ「鹿目さんがいつ来てもいいように飲み物を用意しておかないと」
さやか「あ、手伝います」
マミ「そう? ありがとう」
杏子「ケーキっ、ケーキっ」
さやか「子どもじゃないんだから、少しは我慢すること」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/09/28(月) 22:40:38.99 ID:Isogy1KOo<> マミ「ふんふふーん」
さやか「それにしてもどうしてあんなに大きなケーキになっちゃったんですか?」
マミ「え? 言ったでしょう。作っているうちに大きくなってしまったの」
さやか「いやぁ、でも、途中で気が付きません? あれって完全にウェディングケーキレベルですし」
マミ「いいじゃない。大は小を兼ねるっていうし」
さやか「あれは兼すぎですよ」
マミ「料理を作っているとよくあるわ。想定以上の量になることなんてね」
さやか「それは、そうですけど」
マミ「料理はソウルジェムと一緒なのよ」
さやか「え……」
マミ「負が連鎖し、穢れていく。料理って、そうじゃない?」
さやか「え、ええ! まさに!!」
マミ「そうでしょ?」
さやか(もしかして、あのケーキ……)
マミ「さ、美味しい紅茶を淹れましょう」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/09/28(月) 22:45:42.68 ID:Isogy1KOo<> 杏子「なぁ」
QB「どうしたんだい?」
杏子「端っこぐらいならバレないと思わないか?」
QB「奇遇だね。僕もそんな気がしていたところさ」
杏子「初めから欠けてたってことにしたら、なんとかなるだろ」
QB「きっとなるね」
杏子「おーし、んじゃ」
QB(佐倉杏子。君が最初に食べることは計算済みさ。さぁ、禁断の果実に口をつけるといい。僕はそのあと、ゆっくりと享受するよ。君のあとに食べれば、責任転嫁なんて簡単さ)
杏子「いただき――」
さやか「ちょっとまったぁ!!!」ザンッ!!!
QB「うわっ」
杏子「な、なにしやがる!!」
さやか「つまみ食いは、ダメ」
杏子「いい加減こっちは我慢の限界だっつーの!!」
さやか「……このケーキがもし失敗作なら、どうする?」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/09/28(月) 23:08:20.16 ID:Isogy1KOo<> 杏子「あん? どういうことだよ」
さやか「今ね、マミさんは料理をソウルジェムに例えた。それってどういうことか、わかる?」
杏子「わかんねえ」
QB「杏子はもう少し考えるべきだね」
杏子「うるさいなぁ」
さやか「ソウルジェムは穢れていく。その穢れを浄化するためにはグリーフシードが必要になる」
杏子「まぁ、な」
QB「まさに呪いだね」
さやか「料理で言えばどういうことだと思う?」
杏子「んー。わかんねえ」
さやか「たとえば、砂糖を使うところで塩を使ったとするでしょ? 塩を入れた所為でソウルジェムに穢れが蓄積されたってこと」
杏子「それで?」
さやか「塩の所為で穢れてしまった分、砂糖を大量に入れずにはいられない。そういうこと」
QB「なるほどね。つまり、マミは穢れを浄化するために大量の何かを入れた。そして出来上がったのが、この巨大なケーキなわけだ。負の産物といったところかな」
さやか「マミさんを疑いたくはないけど……」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/28(月) 23:16:26.23 ID:kZwnvS+mO<> キュゥべぇに言われて本当に少し考える杏子ちゃん <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/28(月) 23:27:08.23 ID:fDC2e/QxO<> 人身御供が欲しかったのか… <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/09/28(月) 23:30:22.63 ID:Isogy1KOo<> 杏子「ってことは、このケーキ、まずいのか?」
さやか「わかんない。キュゥべえ。何か知らないの?」
QB「ボクは何も知らないよ。マミがこれを作っていたのは知っているけどね」
さやか「それって、いつ?」
QB「昨日の夜だね。時間は9時ぐらいだったかな。出来上がったのは今日の13時だった」
さやか「やっぱりおかしい」
杏子「これだけのケーキだぜ? それぐらいの時間はかかるだろ」
さやか「そこまで時間をかけるのはいいとしても、どうしてこんなにも大きくなったのかが分からないでしょ」
杏子「まぁ、途中でやめるよな」
さやか「ねえ、キュゥべえ。何か知っていることがあったら教えてよ」
QB「ボクは何も知らない。言えるのはそれだけさ」
さやか「食べても大丈夫なの?」
QB「食べて大丈夫じゃないものをボクが欲するわけないだろ」
さやか「キュゥべえと一緒にされてもなぁ……」
杏子「食っていいのか? ダメなのか? はっきりしてくれよ」グゥ〜 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/09/28(月) 23:40:00.26 ID:Isogy1KOo<> さやか「あ、まどかから返信がきた」
≪すっごーい! こんなに大きなケーキがあるんだ! 絶対に行く!! あとほむらちゃんと偶然で街で会ったんだ。ほむらちゃんもいいかな?≫
さやか「まどかは来る気満々みたい……」
QB「しかも暁美ほむらまで一緒なんだね。これは運命だね」
さやか「人のケータイを勝手にみないでよ!!」
QB「何故だい? わけがわからないよ」
杏子「で、どうすんだ? このケーキ、食べるんだよな?」
さやか「まどかが到着すれば、食べなきゃいけないんだろうけど……」
QB「怖くなったのかい? なら、いちごとチョコレートとモモはボクのものになるね」
さやか「うーん……」
杏子「悩むなよ。マミが味見の一つもしてないわけないだろ」
さやか「そうよね……。考えすぎかな」
杏子「怖いならこいつに毒味をさせればいいんじゃないか?」ヒョイッ
QB「ボクかい?」
さやか「……キュゥべえ、頼める?」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2015/09/28(月) 23:46:12.82 ID:Isogy1KOo<> QB「僕が先に食べてしまうのは都合が悪いよ。食べるならさやかか杏子のどちらかだ」
杏子「何言ってんだよ。お前だからこそ毒味できるんだろ」
QB「わけがわからないよ」
杏子「いいから、この辺を食べてみろって」
QB「いいのかい? マミが怒りそうだけど」
さやか「少しぐらいならバレないって」
杏子「そうだ。お前だってそう思ってたんだろ」
QB(これはまいったね。ボクの発言が裏目にでてしまったようだ)
杏子「マイフォークでちょこっととってやるよ」
QB「やめるんだ、佐倉杏子。君は重大なミスを犯している」
杏子「ほら、あーん」
QB「まずは君たちから食べるんだ! ボクのことは後回しでいい!!」
さやか「たべてよぉ、キュゥべえ」
杏子「あーん!!」
QB「ボクがマミに怒られてしまう。そんな結果が望みなのかい? それはおかしいよ。多分ね」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/09/30(水) 13:26:23.39 ID:HH8pe2Roo<> ほ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/09(金) 21:06:05.55 ID:UC/m8/yNO<> えっ!ここでおわり!?たのむよ〜… <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/01(日) 21:42:13.02 ID:xw5/AAYy0<> 乙 <>