◆bicgf3vUPE<>saga<>2015/10/04(日) 23:14:25.78 ID:18yfJxN/O<>
自分は目の前にいる少女3人に言う。

??「あぁ…貴方が新しい司令官ですか!」

良かった、反応してくれた。
挨拶の仕方でも間違えたかと思ったが、何とか平気みたいだな。
何というか…普通…の娘って感じだな。

??「何か頼りなさそうな感じね」

むむ、初対面の相手に何て事を言うんだ。
性格に難あり?と見た。
あと頭に浮いてるそれ何ですか。

?「そんな事言っちゃ駄目なのです叢雲ちゃん」

こちらの娘は予想通りというか何というか。
見た目通り大人しそうな娘だな。
喋り方が変わってるが…悪い娘ではないだろう。

提督「はは…なかなか手厳しいな…まぁ宜しく頼むよ」

吹雪「言っても私達にとっても初めての提督でもあるので、お互い頑張りましょうね!」

この娘が言う通り、自分も着任したばかりであると同時にこの娘達も鎮守府に就くのは初めてらしい。

提督「とりあえず自己紹介を頼めるか?皆の事は知っておきたいからな」

吹雪「はい!改めまして、特型駆逐艦吹雪型1番艦の吹雪です!よろしくお願いします!」

この娘は元気があって大変宜しい。
この中では1番話しやすそうだ、良かった。

電「暁型4番艦、電なのです。これからよろしくなのです、司令官さん」

癖になりそうな喋り方だ。
オドオドはしているが、この娘も良い。

叢雲「叢雲よ」

出たな高飛車風な奴め。
扱いが難しそうだが共に戦う仲間だ。
ウマを合わせなきゃな。

提督「……」

提督「ん?それだけか?」

叢雲「何よ、文句でもあるのかしら?」

いやいやあるだろ!
仮にも、仮にも上官だし!
まぁ良い…名前は分かったし。

提督「いや、構わんよ」

叢雲「ふん」

叢雲は一部の人間には好かれそうだな、一部のな。
自分の趣味ではないな。

提督「それじゃ、始めようか」

こうして自分の提督業が始まる。
どうなるかは分からないが、頑張ろう。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1443968065
<>提督「新しく着任した、宜しく頼む」 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/04(日) 23:16:59.51 ID:+U/S7pBMO<> なんだクソスレか
さっさと依頼出してくるんやで <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/04(日) 23:19:41.92 ID:8B180UrxO<> いきなり3人とは…な。とりあえずC <>
◆bicgf3vUPE<>saga<>2015/10/04(日) 23:40:02.37 ID:18yfJxN/O<> *

提督「んじゃまずはこの任務から片付けてみるか、吹雪頼めるか?」

吹雪「はい!了解です!」

着任したてはやる事が多い、任務が多すぎるのでとりあえずは簡単そうなのから一つ一つ潰していこう。

提督「叢雲は……これだな」

自分は叢雲にチェック表を渡す。

叢雲「何よこれ」

提督「そのチェック表に資源の在庫を確認して、記入して欲しいんだが、出来るか?」

叢雲「…馬鹿にしてるのかしら?」

提督「いや、そんな事は…まぁ宜しく頼む」

不貞腐れながらも叢雲は資材のある倉庫へと足を運んでくれた。
だが何か頼む事に毎度こんな問答するのは勘弁願いたいな。

電「電は何をすれば良いのです?」

提督「電は…うむ…ちょっと待ってくれ」

ペラペラと任務の紙を捲るが艦隊を組めだの出撃しろだの、まだ自分には早い気がする。

提督「…お、これなんかどうだ?」

電「何なのです?」

提督「資材を確認後だが、新装備の開発をお願いしたい」

電「わかりましたなのです、ではそれまで叢雲ちゃんを手伝ってきますのです」

提督「ああ、頼むよ」

そう言うと電は叢雲が通った道をトテトテと走っていく。
小動物みたいで可愛い。

提督「さてと、自分は…」

任務以外の書類の片付けだ。
これが面倒なのである。
秘書艦を付けたいがまだ人数が足りないしな、しばらくは1人で頑張ろう。

提督「ポンポン、ポンとな…」

書類を流し読みしながら物質の流通許可をしていく。
判子を押したりサインするだけだから楽っちゃ楽だったりもする。
ただ単に単純作業が嫌なのである。


各自が作業に入って約1時間後─。 <>
◆bicgf3vUPE<>saga<>2015/10/05(月) 00:03:17.96 ID:5UKeE17sO<>
叢雲「…数えてきたわよ」

提督「…お?早いな、ありがとう。見せてくれ」

書類に集中していて叢雲が目の前に来るまで気が付かなかった。
叢雲の後ろでは電も待機している。

提督「ふむ…各資材5000くらいはあるのか。多いのか少ないのか分からないが…」

提督「了解した、後さっき見つけたんだが…これもついでに頼む」

叢雲「これは?」

提督「新造艦の建造…つまり新しい仲間を増やせるってことだよな?」

叢雲「そうなるわね、勝手にやっちゃって良いのかしら?」

提督「任せるよ、正直自分にもわからん」

本音である。

叢雲「分かった、後で文句とか言わないでよね、それじゃ」

提督「ああそれと、まずは人数を揃えたい、任務では1回で良いと書かれているが、これとは別に追加で2回頼む」

踵を返して出ていこうとする叢雲はこちらの声に振り返りはせず、わかったわかったという具合で手を振っている。
そのまま後ろで待機していた電を連れて工廠へと向かっていった。

提督「ふぅ…吹雪は…まだ入渠場の清掃かな。まぁ流石にすぐには終わらんよな」

そう、吹雪にお願いしたのは使われていなかった入渠場、所謂風呂場の清掃を頼んでいた。
何やら怪我をした艦娘達の傷を治してくれるのだとか。

いざ出撃するようになって入渠場が使えないと来たら目も当てられないからな、最優先でやってもらっている。

提督「一段落したら自分も手伝いに行こう…」

少女1人に掃除をやらせるのも何だしな。
それに規模も知っておきたいからな。

提督「そうと決まれば……ポン、ポン…と」

早く吹雪の手伝いに行けるよう、また単純作業に戻る。
欠伸が止まらん。


* <>
◆bicgf3vUPE<>saga<>2015/10/05(月) 00:36:08.38 ID:5UKeE17sO<>
書類の作業も一段落し、入渠場へと足を運ぶ。
確か入渠場は執務室を出て…何処だっけ…。

提督「いかん…まだ覚えていないから下手に動くと迷子になってしまいそうだ…」

案内板は無いかと歩きながらキョロキョロ見回していると、何処からか陽気な鼻歌が聞こえてくる。

提督「ん…?」

何処だ?と鼻歌を頼りに音のする方へ歩を進める。
すると音の出処へ辿り着いた。
勿論自分が何処に居るか等はわからないが。

提督「ここか…よし…」

確かめようと、意を決して暖簾を潜る。
すると広い踊り場へと出る。
部屋を囲うようにして壁際にはロッカーらしき物がある、そして正面奥の硝子の扉、つまり。

提督「ここは入渠場か…そして鼻歌は…吹雪の…」

うむ、音の原因を突き止めたのは良い、が。
何故吹雪は鼻歌を?
恐らく中に居るであろう吹雪の姿を探すが、如何せん硝子は結構曇っていて中は覗けない。

吹雪「〜〜♪」

何とも陽気な鼻歌だ、何の歌だろう。
まぁそんな事は置いといて中へと向かう。
扉に手を掛ける、その扉脇にあるロッカーに服らしき物が見えたが、遅かった。

─ガラガラガラ

提督「うおっ!結構広いのな…」

吹雪「えっ…えっ!?誰ですか!?」

提督「お、吹雪何して──…ふむ…」

バシャバシャと風呂の中で慌てていた吹雪と目が合う。
肌色が多い、いやむしろ肌色しか無いと言うべきか、吹雪は全裸であった。

提督「な…何をしているんだ…?」

吹雪「こ、これはですね…!その…!思ったより早く掃除が終わってですね…」

成程な、それで風呂に浸かっていたと。
いや、早く終わったからって入っていいかは別なんだが。
だが─

提督「いや、良いんたぞ。自分も同じ立場だったら入って居ただろうからな」

こんな大浴場だ、浸からないなんて勿体ない事は出来ない。

吹雪「そ、そうですよね…!あ……あとですね…司令官……その…」

吹雪が乙女の秘密を手で隠しながらクネクネとしている。
心なしか顔も赤い。

提督「何だ?」 <>
◆bicgf3vUPE<>saga<>2015/10/05(月) 00:56:29.20 ID:5UKeE17sO<>
吹雪「あんまり……見ないで下さい……恥ずかしい…です…」

提督「あ、すまん。つい」

そうだった、相手は艦娘とはいえ少女の姿であり感情もある。
そりゃ羞恥心もあるだろう。

きっと目が離せなかったのは雄としての性。
全くどうして、少女の身体でも魅入ってしまうというのか、情けない。

吹雪「い、いえいえ……!はしたない物を見せてごめんなさい…」

提督「そんな事はない、すまなかったな。自分は戻るとするよ」

吹雪「は、はい……!また後程…!」

吹雪にそう言い残し場を去る。
そして暖簾を潜った辺りで思い出す。

提督「道がわからん…」

入渠場前で辺りを見回すが、特に案内板といった様なものは見つからない。
仕方ない、吹雪が出るのを待つか。

特に何も考えず暖簾をまた潜る。
─失敗した。

提督「──あ…」

吹雪「え…」

場が凍った。
暖簾を潜った先に居たのは、今まさに着替えようとしていた吹雪。
下着を持った状態で固まる吹雪。

勿論先程の様に恥部を隠しすには手が足りない、色々と見えてしまっている。

提督「や…これは…」

吹雪「………」

プルプルと吹雪が震えている、それと同時に顔が先程と比べ物にならないくらいハッキリと真っ赤になっていた。

提督「すまん…!」

吹雪「バカー!」

─バチィィン



入渠場に張り手の音が木霊した。



* <>
◆bicgf3vUPE<>sage<>2015/10/05(月) 01:00:34.96 ID:5UKeE17sO<> 文字の間隔もう少し空けた方が良いかな…?

まったりと更新して行きます
おやすみなさい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/05(月) 01:31:55.64 ID:nviWss5co<> 乙乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/05(月) 02:20:00.37 ID:Qv1C+SGh0<> よいぞ… <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/05(月) 08:08:21.40 ID:DWYYEaSyO<> 乙
吹雪にtoloveるしかける話かな…良い <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/05(月) 12:52:08.06 ID:r8kJJIaAO<> 職務中にサボって風呂とか懲罰物だろ……
あと資材量とか建造とか重要なことが「よくわからん」って着任まで何してたんだコイツ? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/05(月) 13:15:11.38 ID:iW66pFerO<> 大体小さい女の子が海の上に立って戦うとかおかしいよな
てかこの提督って誰だよ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/05(月) 23:11:33.36 ID:pPGI9i510<> もともとゲームからガバガバだろ <>
◆bicgf3vUPE<>saga<>2015/10/06(火) 01:59:42.92 ID:Od+FQMwM0<>
私は電を連れて工廠へとやってきた。

叢雲「さてと…どうすれば良いのかしらね、ここで」

電「とりあえず色々調べてみるのです」

ザッと見回して見る。
確かにそれっぽい物はあるけれど、どうするのかしら。

叢雲「全く…使い方くらい説明しておきなさいよね…あの馬鹿…」

目の前をちょっと触ってみる。
ボタンやレバーが付いているけど、どう使うのかはわからない。
よく見てみると、建造と書かれたスイッチが目に入る。

叢雲「……これで新造艦を建造するのはわかるけど…肝心な事が…」

電「ありがとうなのです!お願いしますのです!」

誰かにお礼を言う電の声が聞こえて振り返る。
誰か他に居たかしら?

叢雲「電?そこに誰か居るの?」

電「あ、叢雲ちゃん。…この子達なのです」

電が指差した先に居たのは、小さな…人間?
マスコット的な印象も受けるけど、これは一体…。

叢雲「…これは…何かしら?」

電「妖精さんなのです」

叢雲「あぁ妖精ね妖精……え?妖精?」

妖精ってあの妖精…?
御伽噺やファンタジーに出てくるあれの事かしら。

電「可愛いのです。後この子達にお願いすれば建造等をやってくれるみたいなのです」

叢雲「あら、そうなの?」

電「はいなのです」

妖精という名の小人はコクコクと頷く。
生態やらどうの等はこの際どうでも良いか…。
代わりにやってくれるみたいだし、お願いしようかしらね。

叢雲「じゃあ早速…新造艦の建造を3回程したいのだけど、お願いできる?」

妖精は任せろという具合で胸の前をトントンと叩いていた。
言葉を理解してくれるのは助かる…でもこの妖精の声は聞こえないのね。
妖精は先程いじっていた機械の裏に走って行く。

─ゴウン

という音がしたと思ったら機械が起動した。

叢雲「おー…」

思わず声が漏れた。
すると電源が入ったその機械のモニターに何かが表示されていた。
覗き込んで見ると先程確認してきた資材の名称と、その下には数字が表示されていた。

叢雲「…うーん…これは…建造するのに使う資源の量って事で良いのかしらね?」

機械の上で腰に手を当て胸を張る妖精に聞いてみる。

妖精「○×☆□」
<>
◆bicgf3vUPE<>saga<>2015/10/06(火) 02:25:10.21 ID:Od+FQMwM0<> …何を言ってるかわからないけど、頷いてくれているし合っているのね。

叢雲「適量とかわからないし、適当にやってみるわね」

格モニター脇に設置されているレバーに手を掛ける。
いじってみた結果、軽く下げれば一桁が動き、深く下げると十の桁が動く。
とりあえず全部200にしてみた。

叢雲「よし、これでやってみまようかしらね……ポチッとな」

建造と書かれたボタンを押す。

─ゴゴゴゴ

激しい金属音や何かがギュンギュン回る音がする。

叢雲「どうせなら後の2回も一緒にやっちゃいましょ」

先程の要領で建造を追加で2回行う。
後は出来るのを待つだけね。


─約30分後


─プシュー…


待っている間暇なので妖精と話せる様に頑張ってみたけど、成果は無く悩んでいた時だった。
音に反応して、出所へと視線を向ける。
そこには人2人分は入れそうな棒状のカプセル3つから大量の煙。
ギィ…とカプセルの扉が開かれる。

叢雲「あら…建造出来たみたいね」

誰が出てくるのだろうという高揚感に駆られ、カプセルを見つめる。
どうせ出来るなら戦艦とかが良いわね!

??「…………」

あれは…。
とりあえずソレ達が出てきたカプセルの方へと向かい、キョロキョロしているソレ達に声をかける。


叢雲「ようこそ鎮守府へ、私は叢雲。貴女達は──?」


* <>
◆bicgf3vUPE<>saga<>2015/10/06(火) 03:06:05.37 ID:Od+FQMwM0<>
場所は移り、執務室。
そこには新しい3人の艦娘が居た。

提督「では、君から自己紹介をして貰えるか?」

そう言うと、自分から見て左の娘に顔を向ける。

??「はい」

祥鳳「祥鳳型航空母艦1番艦、祥鳳です。これから宜しく御願いしますね、提督」

えらく綺麗な人だな、少女ばかりかと思っていたがこういう人も居るんだな。
見た目の年齢だけなら最年長か?
ただ……何故そんなに露出しているんだ?流行なのかな。

提督「ああ、宜しく頼む祥鳳。では次…」

??「クマ!」

ん?クマ…?

球磨「球磨型軽巡洋艦の1番艦、球磨だクマ!宜しく頼むクマ!」

何だその語尾は、キャラ付けなのか。
いや、人の喋り方にケチをつける気はないが…クマ…。
アホ毛も出ているな、これは中々濃いのがきたぞ。

提督「了解した。宜しくま」

球磨「……」

提督「……。では次」

球磨「んなっ!?」

??「では、わらわかの…」

初春「初春型駆逐艦、1番艦の初春じゃ。宜しく頼みますぞ」

何というか品がありそうな娘だな。
変わった眉をしているが、それはこの娘のチャームポイント…俺は好きだぞ。
後は…扇子を持っているな…武器かこれは?

提督「ああ、宜しく頼むよ初春」

全員の自己紹介を聞いた後、自分は席を立ち上がる。

提督「わかっているとは思うが、自分がこの鎮守府の提督だ。平和な海を深海棲艦から取り戻す為に身を尽くす」

提督「その為には君らの協力が不可欠だ、まだまだ新参者の自分ではあるが、どうか力を貸してほしい」

叢雲「ふん…成果を出してから大口叩きなさいよね」 <>
◆bicgf3vUPE<>saga<>2015/10/06(火) 03:32:21.98 ID:Od+FQMwM0<>
提督「ぐぅ……」

意志くらい好きに言わせてくれ…。
……いや…だが深海棲艦と戦うのは…彼女達なんだ。
口達者なだけで、戦果も成果も碌に出せない奴の下で戦うのは……不安だ。

きっと叢雲もそういう事が言いたいのだろう。
俺の采配ひとつで、艦娘の命が…。
怖い怖い…。

提督「……」

電「あの…」

電が自分の顔を指す。

提督「ん?何だ?」

電「その…顔についてる…それは何なのです?」

提督「顔に?」

そう言われて顔を擦ってみる。

提督「あいたた!」

そうだった、先程吹雪に叩かれたのだった。
艦娘と人間の潜在的な筋力は違うらしい、吹雪は手加減してくれてたみたいだが普通の人間の自分には鈍器で殴られた様に痛い。
大きく仰け反った自分に吹雪が駆け寄る。

吹雪「ご、ごめんなさい!まさかそんなに痕が残るなんて…」

提督「い、いや良いんだ…俺が悪いし…」

球磨「何をしたんだクマ?」

他の5人も何があったか知りたそうな顔をしている。
流石に正直に話すのは不味いか。
ここは何とか濁しておこう。

提督「それがだな…──」

吹雪「提督は悪くないです!不注意で…は、裸を見られてしまったんです!その時に、つい手が出てしまいまして……と、とにかく提督は悪くないです!」

おいィィィィ。
何正直な事言ってるのォォォォ。

叢雲「最低ね」

蛆虫を見るような眼をしないで下さい。

球磨「クマー…」

何そのやっちゃったクマねーみたいな、わざとじゃないんだ。

電「助兵衛さんなのです」

口や声色は笑ってるけど眼が笑ってないです電さん。

祥鳳「……」

え、何で身体隠したの、別にどうこうしないから!

初春「まぁ男じゃからの、仕方あるまい」

とか言いながら距離取ってるんですが。



ああ……全員の視線が…痛い。


* <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/06(火) 05:20:45.40 ID:JF3gBOR10<> マァ、女職場だから・・シカタガナイネ(目そらし <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/06(火) 07:51:20.60 ID:r61cERMAO<> >>提督「わかっているとは思うが、自分がこの鎮守府の提督だ。平和な海を深海棲艦から取り戻す為に身を尽くす」
>>意志くらい好きに言わせてくれ…。

身を尽くす意志なのに大事な基礎知識すら身に付けて来なかったって完全に口だけですやん……マジで「言うだけ」っていう <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/06(火) 11:45:55.54 ID:QAtqs/sTO<> 反抗的な読者だな
気に入らないなら要望と設定を箇条書きにして提出せよ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/06(火) 12:38:42.33 ID:r61cERMAO<> 箇条書きも何も「ツッコミ所が多いので推敲と見直しをもっとちゃんとして下さい」としか言いようがないんだけど
ってか設定に口出しして変えさせようとか何様よ <>
◆bicgf3vUPE<>saga<>2015/10/06(火) 12:40:45.00 ID:Od+FQMwM0<>
提督「…本日一二○○にて、お前達には鎮守府正面海域へと出撃してもらう」

叢雲「やっと出撃できるのね、毎日毎日模擬訓練ばかりで飽きてたわ」

電「はわわ…いよいよなのですね…」

吹雪「ついに…本当の敵との戦闘に…」

ざわざわと執務室の中が騒がしくなる。
まぁ無理もない、初めての出撃なんだしな。

提督「ああ、お前達も実戦は初めてだろう。総指揮は自分が執る。無線で旗艦に伝達って形でな」

叢雲「あんたが?大丈夫なのかしらね」

怪訝そうな顔で見られる、まぁそうだよな。

球磨「まぁ最初クマ。とりあえずは提督の指揮に従うクマ」

しょうがないよね、みたいな感じで言われる。
品定めの意味もあるのだろうか。

初春「わらわは後方で見ておるわ。皆の者、頑張るのじゃ」

広げた扇子で口元を隠し、ほっほっほと笑っている。
すると祥鳳が初春の前に立ち、目線を合わせる為に膝を曲げた。
何故かニコニコしている祥鳳。

祥鳳「ダメよ、初春。貴女にも頑張ってもらうんだからね」

そう言うと初春の頬に手を伸ばす。
ぐにーっ、と初春の両方の頬が横へ伸ばされる。
突然の事にジタバタする初春。

初春「い、いひゃいのじゃ!わ、わかっはから!やふぇふのじゃ!」

祥鳳「本当に?わかったのかな?」

初春「ほ、ほんろうじゃ!」

祥鳳「そっか」

スッと手を頬から放す。

初春「うぅ…わらわのほっぺたが…」

頬をぐるぐると擦る。
そんなやり取りを見終えた時、吹雪が手を上げる。

吹雪「司令官!質問してもいいですか!」

提督「なんだ?」

吹雪「…旗艦は誰にするんですか?」

提督「ん?ああ、旗艦は…」

提督「祥鳳だ」

祥鳳「え…?私ですか?」

祥鳳はキョトンとした顔でこちらを見つめてくる。 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/10/07(水) 12:24:41.04 ID:YCEGULDkO<> >>22
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/16(月) 01:24:50.91 ID:6p0sdn5AO<> ほ <>