以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/11/15(日) 19:08:18.92 ID:vdGbuS91O<>先輩「固いこと言うなって。ほら、ちゃんとポケット灰皿持ってるし」
眼鏡「んな問題じゃないスからね」
先輩「じゃあどんな問題だ?」
眼鏡「……」チラ
先輩「?」
眼鏡「見たまんま、パイセンの格好は学生服。はいアウトー」
先輩「そっか。んじゃ駄目だな、変わりにガム食ってるわ」ゴソゴソ
眼鏡「そうしてください」
先輩「ん…」コロコロ
眼鏡「……」
先輩「所でさ、俺らって今なにやってんの?」
眼鏡「張り込み中でしょう」
先輩「案件は?」
眼鏡「先日、我が部活に『相談』されに来たやつッスよ」
眼鏡「──『保険金詐欺』ってやつですね、ハイ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1447582098
<>先輩「煙草吸っていい?」眼鏡「アンタ学生ッスよね」
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/11/15(日) 19:16:39.95 ID:vdGbuS91O<> 先輩「んーーー、面白くないな」コロコロ
眼鏡「いやマジ笑えるでしょ、詐欺ですよ詐欺、爆笑モンでしょ」
先輩「我ら学生で保険詐欺とかさ」
眼鏡「だから笑えるんです」
先輩「笑えんな。本当の相談を教えろ、早く」
眼鏡「チッ」
先輩「あ…今、舌打ち? 舌打ちだよね? 今の? えっ? 先輩に向かってしちゃうそういうの?」
眼鏡「うっせなぁー…」ゴソゴソ
先輩「あー! うっさいとかも言っちゃうんだっ? わ〜恐い恐い〜最近の後輩って本当に尊敬って言葉知らないよね〜」
眼鏡「昨日、部長から資料等を頂きました。はい、コレ読んで」
先輩「ん」コロコロ
『陸上部安全保証詐【保険金詐欺資料】』
先輩「なんで上書きした?」
眼鏡「え? 何のことです?」
先輩「いやこれ見たまんま極太マジックペンで上書きしてるよね?」
眼鏡「んー…いや…どうみてもそうは…?」じぃー
先輩「よしわかった。お前がどーしても保険金詐欺にしたいなら、うん、先輩としても受け入れる」
眼鏡「受け入れるの何も最初からそうですけど」
先輩「恐れいった。だが、俺としても譲れないものもある。だから一応言っておく、あのな?」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/11/15(日) 19:27:23.75 ID:vdGbuS91O<> 眼鏡「あっ!」ダダッ
先輩「痛い!」ゲシッ
眼鏡「…動きましたよマル! 見てくださいホラ! あそこ!」
先輩「ちょっと人の話聞いて、ね? …本当だマジで居た」
眼鏡「うふふ。やっぱり私が言ったとおりでしたね、犯人はきっとここに居ると」
先輩「……。状況は?」
眼鏡「確認してます。はい、今工場内から出てきたのは三人、一人は坊主、一人はジャージ、一人はスーツ」
先輩「スーツ? この【街】でスーツとは、目立つ格好してるなぁ」
眼鏡「あ! 今車に乗りました! 軽トラ! しかも軽トラっすよパイセン!」
先輩「こりゃ当たりか」ガチャ
先輩「あーあー、こちら張り込み組。部長、聞こえますかどうぞー」ピー
『はぁ〜い、聞こえてますよルサンチマン!』
先輩「えー、状況は至って白。これから張り込み終了したいと思いまーす」
眼鏡「ちょっと!」
先輩「新人の当てずっぽうに乗り気なるのも良いかがものかと思う所存でありますがー? どうぞー」
『当たって砕けろ。それをモットーとした我が『部活』ですからね! 右から左へスルースルーでぇーす!』
先輩「わかりましたーじゃあ今から部室に帰りマース、よし、めし食って家に帰るぞ」コロコロ
眼鏡「パイセン! ちょっと本気でやめるですかっ? 見て下さいよアレよ! 怪しさマックスじゃないっすか!」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/11/15(日) 19:34:50.74 ID:vdGbuS91O<> 先輩「ん? ごめん、俺ってあんま目がよく…」
眼鏡「さっき見えてたっすよね!?」
先輩「うるせぇな…」コロコロ
眼鏡「あと! ガム食うとか言っておいて何で飴舐めてんすか!」
先輩「…うるふぇなぁ…」ガリガリガリ
眼鏡「ムキィー! じゃあ良いです! こっちは勝手に独りでやってますからね! ええやってますとも、ええ!」
先輩「……」ガリガリ
先輩「あのよ、別に俺は良いんだけどさ」
ガリ
先輩「あいつら、サッカー部の奴らだから」
眼鏡「…それが?」
先輩「それだけだって」
ガリ ガリ
眼鏡「…サッカー部だからって陸上部とは関係ない、とは言い切れないでしょう」
先輩「関係ないよ」
ガリガリ クチャ クチャ
先輩「──だってこっちの案件だから、陸上部の選手安全保障詐欺とは無関係だ」ぷくぅー
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/11/15(日) 19:41:20.44 ID:vdGbuS91O<> 眼鏡「……」
眼鏡「へっ?」チラ
先輩「うん、ということで」ガチャッ
先輩「捕獲部隊、『ピアス』『リング』『トイ』、突撃ヨーーーーーーイ! ドン!」
『ラジャー!』
『了解だドン!』
『もうっかい遊べるドン!』
眼鏡「ぇ、あっ、ちょっ!? どういうっ!?」
先輩「ん、望遠鏡で覗いてみ」クチャクチャ
眼鏡「っ……」ババッ
先輩「………」ぷくぅー
パァン
眼鏡「…さっきの三人組が滅茶苦茶にされてます、蹂躙です、酷いです、ありゃ地獄級です…」
先輩「だろうね」
眼鏡「つ、つまり…?」
先輩「この件は『サッカー部違法ハーブ使用疑惑』の為の【奉仕活動】でっす」
先輩「はい。ということで、無事に今日の部活動は終わりまーした、と。ハイ帰るぞー」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/11/15(日) 19:47:22.91 ID:vdGbuS91O<> 眼鏡「──……」
眼鏡「待ってくださいッ!」
先輩「ん?」ぷくぅー
眼鏡「はぁ…はぁ…」
先輩「何よ」
眼鏡「…何時から…」
先輩「最初から」
眼鏡「さっきの報告は…」
先輩「ん。盗聴されてた、ノイズ音が酷かったからな」ふりふり
眼鏡「…本当に最初から?」
先輩「んーん、実はさっき考えてピアス、リング、トイに連絡入れた」ぷくぅー
眼鏡「どれが本当なんですか」
先輩「どれが嘘だって言って欲しい?」
眼鏡「……」
先輩「訊きたいことがあるなら、なんだって良いぞ。なんだって答える、先輩だからな」クル
スタスタ
先輩「──以後、お見知り置きを。ではこれで!」シュビッ
眼鏡「…待ってください、じゃあ最後にひとつ」
先輩「はい、どうぞ?」くるっ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/11/15(日) 19:56:26.70 ID:vdGbuS91O<> 眼鏡「……飴を舐めてたんじゃないんですか?」
先輩「あ、コレ『どんぐりガム』。食べる?」
眼鏡「……」
先輩「……」
眼鏡「くわねぇええええええええよぉおおおおおっ!!!!!」
【部室】
部長「ハァ〜イ! 新人さん、お疲れ様ぁ〜大変だったでしょう、寒かったでしょう、はいこれこーちゃ☆」
眼鏡「……」ムッスー
先輩「ただいま帰りました。あ、俺紅茶飲めないんで」スタスタ
部長「知ってたー! それとあれぇ? 君はご機嫌斜め?」
先輩「あー、コイツ騙されたに腹が立ってるみたいでね。ずっとプンプンしてんの」ガチャ
眼鏡「…飯食って帰る言ってた癖に」
先輩「何時の時の俺だよ」
眼鏡「数十分前のアンタだよー!」
先輩「えらく昔の話を持ちだしたな、あれ? 冷蔵庫にしまってた俺の牛乳はー?」
「くっくっく、そりゃ飲んじまったさ。吾輩がなぁ」
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/15(日) 20:02:13.61 ID:ugVvAvJO0<> つまらん <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/11/15(日) 20:05:36.76 ID:vdGbuS91O<> 先輩「何? お前さ、冷蔵庫の牛乳は俺のだって言ってるだろ」
ピアス「くっく。この世の物は全てが吾輩の手のひらで踊るのだァ」
リング「姉ちゃん。踊っちゃ駄目だ」
ピアス「何っ? では何と言ったら正解なのだ…ァ?」
トイ「手中とか良いんじゃね?」
リング「ね。それいいね、姉ちゃんそれ使いなよ」
ピアス「我が妹達は天才だろ! くっくっく、貴様の牛乳は我が手中なのだァ…わかったかァ…?」
先輩「うん。よく分かった、これからは全てはお前が飲んで良い。感服したよ俺はなぁ」
ピアス「だろうだろう…くっくっくっ…」
リング「でも姉ちゃん飲んでないよね?」
トイ「飲んでないじゃんね」
先輩「知ってる。最初から冷蔵庫に牛乳入れてないから、さっき買ってきたし」ゴクゴク
ピアス「くくく、こりゃ一本取られたなァ!」
リング「姉ちゃんタフだよ! 素敵だよ!」
トイ「今日もカッコいいじゃん!」
眼鏡「はぁ〜っ」グッタリ
部長「ふふふ。ごめんなさい、貴女の張り切りようは知っていたのだけれど〜別の案件と絡んじゃってねぇ〜」
眼鏡「ア、ハイ、イイデス、分かってます、調子に乗ってスンマセンシタ」
部長「良いの。全然良いの、貴女の素晴らしさはじゅーぶんわかってる。この部長さんは、十分にね☆」
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/15(日) 20:14:08.52 ID:L7fXk4dAO<> 中学生の頃に書いた黒歴史? <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/11/15(日) 20:19:11.64 ID:vdGbuS91O<> 眼鏡「……」
部長「どお? 初めての野外奉仕活動、なにか掴めたカナ?」
眼鏡「あ。すみません特には、」チラ
先輩「あー牛乳うまい…」
眼鏡「いえ、掴めました。あの人がメチャ腹立つぐらいって事は」
部長「わー! 良いわ、すっごくいい! そういうの大切よ! 重要ってことよー!」キラキラキラ
眼鏡「は、はぁ…?」
部長「この部活は、『どうしようもなく』『面白そうで』『でも解決できなくて』『良い人ぶって援助しよう』──」
部長「通称【どーでもいい部】と呼ばれる部員に相応しい感性だもの! 」
眼鏡「どうでもいい部……」
部長「うん! だからねっ? 貴女にとってこの部活は天部よ、まさしく選ばれた部活! ビューティフォークラブ!」
眼鏡「褒められてます? これ褒められてます?」
先輩「褒められてるよ」ゴクゴク
眼鏡「アンタは黙ってて!」
先輩「おー恐…」
部長「しかし年々にして部員の数は減る一方…とんだクズ感性共が集まらなくなって世界が平和に向かってるという証明…」ホロリ
眼鏡「あ! 褒められてないやっぱ!」
部長「けどやっと今月に入って希望の星が舞い込んできた! そう、貴女よ〜眼鏡さん? 貴女の頑張りには心底、期待してますから〜」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/15(日) 20:25:26.66 ID:irML7VhyO<> セリフの一つ一つに才能を感じる
いやほんとこれを真顔で書けるのは一つの才能だよ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/11/15(日) 20:26:48.70 ID:vdGbuS91O<> 眼鏡「まぁ…一応、期待されてるのなら頑張りますけど…」
先輩「がんばれがんばれ」
眼鏡「チッ」
先輩(俺、嫌われてる?)ヒソヒソ
ピアス「…」コクコク
先輩「えー…なんでだよ…」ズズズ
眼鏡「それで、その、部長さん」
部長「はい?」クルッ
眼鏡「今回のサッカー部での違法ハーブ使用疑惑でしたっけ…それが以前に相談されたもので?」
部長「そのとーり。相談は一ヶ月前、隣部室を使ってる陸上部からのものでした」
ピッ うぃーん
部長「目の前のスクリーンを御覧くださいな。これが部室の図面、ここがサッカー部室、そしてここが陸上部室」
部長「──見ての通り、隣部室のため。この相談が、強い信ぴょう性を持っていると判断したのです」
眼鏡(この装置使う必要あったのかな…)
ピチュン
部長「その他もろもろとありますけれど、まぁぶっちゃけ、陸上部からのリーク以外にボロボロ在りましたのでとっちめましたという話です☆」
眼鏡「…そうだったんですか」
先輩「ええ、そうだったんですよ後輩ちゃん」
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/11/15(日) 20:35:08.78 ID:vdGbuS91O<> 眼鏡「知ってたら先に教えてもらいたかったですけどね、本当に最初から」
先輩「訊かれてたら答えてた」
眼鏡「……」イラッ
先輩「つーことで、今回の相談は無事に終了。言質も取ったんで、あとでpcで保存しておいてください」ガタ
部長「ハーイ」
先輩「お疲れ様。お前らもお疲れ、あとで何か奢るけど」
ピアス「では真っ赤に彩られた一匹の選ばれしフェニックスを…」
リング「ファミチキね、あたしはからあげクン」
トイ「ジュースで」
先輩「了解。お前は?」
眼鏡「…別に良いです」
先輩「そっか。じゃあ買ってこいない、それじゃお先失礼しまーす」
パタン
眼鏡「………」
〜〜〜
眼鏡「………」トボトボ
眼鏡(何だろう、始は心躍ってたのにな。今じゃ全然だよ、全くだよ)
眼鏡(そもそも特質的なこの街で、更に歪に有名だった念願の【奉仕部】に入れたのに)
眼鏡「いやになっちゃう…」チラ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/11/15(日) 20:47:11.04 ID:vdGbuS91O<> 眼鏡「あ、あれは…!? 本屋の店先で並んでる…! あれは…!!」ダダッ
眼鏡「わー! ずっと楽しみにしてしんかっ、新刊!? えっ!? うっそ!?」
店員「おー、来たか眼鏡っち」
眼鏡「きゃー!! なんでなんでー!? この街じゃ絶対にお目にかかれないと思ってたのに!」
店員「そりゃ、こんな離島じゃあねぇ。…店長に内緒で発注書に紛れ込ませておいたのよ、感謝しなさいよ?」
眼鏡「天使や…あんたこそ本当の天使や…」
店員「だろだろ。つかね、あんたぐらいなのよ本屋なんて来るのは。つまんねー仕事に決まったなぁって思うワケ」
眼鏡「私にとっては最重要な仕事だけど」
店員「本の虫に言っても無駄か。まぁ結局、こんな『キャラ』に選ばれたのなら仕方ないし、と諦めるしか無いからね」
眼鏡「……」
店員「ん? いやいや、別に大して悲観してる訳じゃないよ? この街に来れたことは幸せだし、頑張ってよかったと思ってる」
眼鏡「…ちなみに、希望は何だったの?」
店員「……」
店員「ナイショ、言ったら笑うから」
眼鏡「なんだよー! まあ言いたくないなら良いけどさ。というかコレ! かいます! 買わせてください!」
店員「はいよーまいどありー」
〜〜〜
眼鏡「はぁ〜…帰ったらご飯食べながら読もう…風呂入りながら、トイレに入りながら読もう…」
眼鏡「ふんふーん♪」
スタスタ スタスタ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/11/15(日) 20:53:23.95 ID:vdGbuS91O<> スタスタ
スタスタ
眼鏡「……」ピタ
スタ
眼鏡(足音一個多かった。誰かに付けられてる? いや冗談っしょ)スタスタ
眼鏡「……」
ダダッ!
眼鏡「っ!!」ちらっ
眼鏡(後ろ五メートル先、人影、背丈から同年代または年上、次の角を曲がって更なる確認を──)ダダダ
ヒュッ パァン!!
眼鏡「何か、飛んで来た…!?」タラリ
眼鏡(やばいモジもんだこりゃ! 逃げなきゃ、やばいやばいやばい!! 角を曲がる!)くるっ
「……!」
「逃がすか、待て…っ」ダダッ
くるっ
「はぁ…はぁ…何処に行った…?」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/11/15(日) 20:57:51.12 ID:vdGbuS91O<> コトリ
「そこか…!」
「あれ、本、だけ…?」
カタリ
「んっ!!」バッ
「…学生鞄、だけ…?」
ポトリ
「……」チラ
「革靴……あ、上……?」チラ
眼鏡「いや、下です」
「っ!?」
眼鏡「えいっ」ビッジィィイイイイイビリビリビリ
「ぐぁあああああ!?」
眼鏡「ふぅ、無事に無力化成功…買ってよかったスタンガン、やったね」
眼鏡「あとはー…」
眼鏡「出てきてくださーい! 他にも居るんでしょー? この人、放って置くならずっと電気スタンガン流し続けますよー?」ビリリッ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/11/15(日) 20:58:44.65 ID:fR2r43nBO<> つまんね <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/11/15(日) 21:01:14.78 ID:fEygnoaPo<> どんぐりガムって何味が美味しい?
あわ玉派だからよくわからん <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/11/15(日) 21:11:35.06 ID:vdGbuS91O<> 「ぐっ…何故…」
眼鏡「足音が多いことは分かってました。次に投擲物、ちら見した所によればあれって卵ですよね」
「…っ…」
眼鏡「私が駈け出した途端に投げられたようですけど、あなたが投げたにしては不思議ですよね」
眼鏡「だって上から落ちてきたから。あの速さで放物線を描いたとは到底。だから少なくとも二人いると予測しました」キョロキョロ
「へ、そりゃ凄いが何故あえて呼び出す…このまま逃げればいいものの…」
眼鏡「良くないですよね? 逃げ出すのは?」
「な、何故?」
眼鏡「既に私のアパートに居る三人目が恐いからですよ」ニコ
「ッ…!?」
眼鏡「帰宅路で一番、暗い道で尾行を始めましたね。ある程度、私の私生活を調べたと予測しました」
眼鏡「帰宅時間さえも周到に調べあげているから、今日の気まぐれの道草さえも計画通りだと予測しました」
眼鏡「待ち伏せされて逃げられることを前提に足音を響かせた。電柱に設置された電灯の前で止まったのもわざとだと予測しました」
眼鏡「そして逃げた先のアパートで無事捕獲。作戦終了、といったところっすかね。まぁ予測ですけど」
「……」
眼鏡「私的には一人を確保し、もう一人を脅して決着。が一番の解決方法かなぁっと思いまして」
「…まいった」
眼鏡「何がです?」
「ま、まいったと言ってる! もうコレ以上は何もしない! これまでだ!」
眼鏡「………」
眼鏡「…やっぱり『キャラ』ですか、これも」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/11/16(月) 07:04:03.03 ID:Bl5yFVm8O<> 晒しage <>