以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<><>2015/12/13(日) 20:46:20.25 ID:w2pEGWoJo<>ココア「ただいまー」
チノ「休憩中にどこに行ってたんですか」
ココア「ちょっと甘兎庵まで……あらら? もしかしてチノちゃん寂しかった?」
チノ「そんなことありません。リゼさんもいますし」
リゼ「ってココア。その台車は何だ? そのでかい箱に何が入ってるんだ?」
ココア「気になる? 気になるでしょー?」
チノ「変なもの拾ってこないで下さいよ」
ココア「変なものじゃないよ! マグロだよ!」
リゼ「十分変なものだろ!」
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<>ココア「寿司処ラビットハウス」
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/13(日) 20:50:00.32 ID:w2pEGWoJo<> チノ「なぜにマグロ……」
ココア「この前、千夜ちゃんと遊んだ時にパンの作り方を教えたお礼だって」
リゼ「そんなすごいパンの作り方を教えたのか……?」
ココア「ううん、今度お店でパンを出してみるから、そっちは和のテイストのものを出してみたら? って勧められて」
ココア「和といえばお寿司かな、って」
リゼ「極端すぎるだろ!」
チノ「勝手にお店のメニューを決めないでください」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/13(日) 20:53:13.20 ID:w2pEGWoJo<> ココア「お寿司って言ったら、ちょうど千夜ちゃんがマグロがあるわよーってなって」
ココア「あ、近所の人に貰ったんだって。4匹分を」
リゼ「この町のどこにマグロがとれるような場所があるんだ」
チノ「そういうのってものすごくお高いと思うんですけど……ただでもらって大丈夫なんですか?」
ココア「うん。千夜ちゃんは、もう4匹目は食べきれないって言ってたし」
リゼ「3匹食べたのか!?」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/13(日) 20:56:17.51 ID:w2pEGWoJo<> ココア「というわけで、お寿司をメニューに乗せようと思います」
リゼ「そもそもココア。お寿司握ったことはあるのか?」
ココア「ないよ!」
リゼ「ないのかよ!」
ココア「気合で何とかなるよ!」
チノ「シャリもないのにどうやって握るんですか」
リゼ(えっ、チノって意外とそういうのに詳しいのか?)
チノ「今はおしょうゆも切らしてますし」
リゼ(なんだ、食べたいだけか) <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/13(日) 20:58:46.15 ID:w2pEGWoJo<> ココア「そういうのはお父さんが詳しいんじゃないかな」
リゼ「おいおい、一応ここは喫茶店だぞ? 魚を捌いたりはさすがにできないだろ」
チノ「捌けますよ」
リゼ「えっ」
チノ「マグロの解体ショーもできます」
リゼ「一体何者なんだ……」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/13(日) 21:04:41.38 ID:w2pEGWoJo<>
ココア「では、マグロも捌いてもらったことだし、まずシャリを作るよ!」
チノ「頑張りましょう」
リゼ「まさか本当に握ることになるとは……」
ココア「とりあえず……お酢を入れてみよう」ドバァ
リゼ「えっ」
チノ「混ぜてみましょうか」グイグイ
リゼ「ええっ」
ココア「はい、リゼちゃん。食べてみて?」
リゼ「えええっ」
ココア「はい、お皿」
リゼ「……」パクッ
リゼ「……それっぽい?」
ココア「よーし! 次はワサビだー!」
リゼ(絶対に良くない) <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/13(日) 21:11:21.95 ID:w2pEGWoJo<> ココア「ワサビは粉わさびから作ります」
リゼ(なんでそっちは本格的なんだ)
ココア「水で溶かして混ぜます」グルグル
チノ「その間に私たちは握る練習でもしておきましょう」
リゼ「あ、ああ」
チノ「……」キュッ
リゼ(チノのこういうところ、意外と子供っぽいよなぁ)
ココア「ギャアアアアアアア!!」
チノ「!?」
リゼ「何だ今の野太い声は!? ……ココアか」
ココア「目があああ」ツーン
チノ「わっ、こっちに向けないでくださ……ああああ!」ツーン
リゼ「何やってるんだよ……」
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/13(日) 21:18:56.38 ID:w2pEGWoJo<>
ココア「ひどい目にあったよ……」
チノ「まったくです」
リゼ「粉わさびって目に効くんだな」
ココア「そう言うと体によさそうだけど……痛いだけだよ」
リゼ「まあ、ワサビはできたってことでいいんじゃないか?」
ココア「じゃあ握ろう!」
リゼ「握り方はわかるのか?」
ココア「シャリを握って、マグロを乗せるんだと思うよ」
リゼ「なんだか適当っぽく聞こえるけど、そんなものか」
ココア「こうかな? へいらっしゃい!」
リゼ「形から入るのか」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/13(日) 21:22:25.05 ID:w2pEGWoJo<> ココア「……できた!」
リゼ「おっ、早いな」
ココア「あ、倒れちゃった」
チノ「私もできました」
リゼ「おお、チノもか」
チノ「……なんだか不格好ですね」
リゼ「よし、私もできたぞ」
ココア「あ、お寿司って感じがするよ!」
リゼ「本当か?」
チノ「はい。私たちのものより断然きれいです」
リゼ「そ、そこまで褒めなくても」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/13(日) 21:25:32.63 ID:w2pEGWoJo<> シャロ「ココアー、どこー?」
チノ「あれ? シャロさんの声がしますよ?」
ココア「あ、そうそう。千夜ちゃんに食べてもらうサプライズのために、シャロちゃんにも協力してもらうことにしたんだ」
リゼ「そんな話聞いてないぞ?」
ココア「まあまあ。シャロちゃーん、キッチンの方だよー!」
チノ「シャロさんはお寿司を握れるんでしょうか」
リゼ「どうだろう」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/13(日) 21:28:43.81 ID:w2pEGWoJo<> シャロ「ココア。要件も言わずに遊びに来いってメールされても困るんだけど」
ココア「ごめーん」
シャロ「って、これはいったい……」
チノ「お寿司を握っているんです」
シャロ「……お寿司」
リゼ「ああ。やってみるか?」
シャロ「これが……お寿司?」
ココア「えっ」
シャロ「こんなものは……お寿司とは呼べないわ!」
チノ「そんなっ……!」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/13(日) 21:34:56.96 ID:w2pEGWoJo<> シャロ「まずシャリがボロボロじゃない!」
ココア「すみません!」
シャロ「そっちのはシャリをこぼしすぎ!」
チノ「か、片付けます!」
シャロ「それはネタの向きがバラバラ!」
リゼ「ごっ、ごめんなさい!」
シャロ「こんなにいい赤身を使ってるのに……私がお手本を見せるわ!」
ココア「た、大将!」
リゼ「しゃ、シャロはお寿司を作った経験があるのか?」
シャロ「バイトで少々……」
リゼ(少々ってレベルじゃなさそうな気が……) <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/13(日) 21:48:40.21 ID:bgULKbqfO<> 美少女回転寿司の人じゃないのか <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/13(日) 21:50:28.99 ID:w2pEGWoJo<>
数日後
ココア「ラビットハウスおすすめのマグロの赤身ですよー」
チノ「中トロも大トロもあります」
ココア「食後のコーヒーもいかがですかー」
千夜「仕入れは任せて!」
リゼ(喫茶店……?)
おわり <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/13(日) 21:50:55.92 ID:w2pEGWoJo<> シャロとシャリって似てるなって思っただけのネタ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/13(日) 23:08:00.68 ID:w59GpNC7o<> 乙 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/14(月) 00:58:14.33 ID:+EiI5BqeO<> 喫茶店のメニューに寿司があったらと思うとシュール <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/14(月) 12:03:43.37 ID:sNu9m02fO<> ウィンナーコーヒーにソーセージが入ってそうな喫茶店 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2015/12/14(月) 16:13:21.95 ID:ATgNwiRMo<> 虚空編をやるのかと思った、ココア理数系だし <>