以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 01:14:55.27 ID:aKy6Prg0O<>オリキャラSSです


ほむらが何度も同じ世界を繰り返して、それでも心が折れなかった理由を書きたいと思ってます
駄文ですが見ていただけるのならこれ以上嬉しいことはありません


オリキャラSSが嫌いな人はお勧めしません

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1460736895
<>ほむら「魔法少女かすか☆マギカ」 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 01:16:57.59 ID:aKy6Prg0O<>



(たとえどれ程の力を得ても)

(たとえどれほどの時を繰り返したとしても)

(たとえこの世に奇跡や魔法があったとしても)

(それでも、救いはなかった)

(彼女を助けるために、救うために世界を繰り返したからといって)

(…だからといって結局それが報われたわけでもなかった)

(もう分かってる)

(きっと私は救われない、救えない)

(私に助けることなんて、出来ないんだって)
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 01:17:57.83 ID:aKy6Prg0O<> (それでも世界を繰り返し続ける私は端から見れば、我慢強い女の子)

(違う、違うよ)

(私は、立ち止まっているだけ)

(誰も私のことを覚えていないのに私だけ見えない傷を背負う)

(何がなんでも、何をしてでも彼女を助けたいと思ったあの時の誓い )

(…彼女との、約束)

(それすら吹き飛ばすに充分足る、絶望)

(濁らないだけだ、諦めないだけだ、悲しまないだけだ)

ほむら「私はとっくに、絶望している」


<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 01:19:19.80 ID:aKy6Prg0O<>




ほむら「…」

ほむら(…また、この教室なのね)

和子「…じゃあ、暁美さん、入っておいで」

ほむら「…暁美ほむらです、よろしく」

ほむら(初めての頃とは、大違いよね)

ほむら「…」チラッ

まどか「…?」

ほむら「…ふ」

ほむら(…ふふ、おかしい)

ほむら(…ねぇ、知ってる?まどか)

ほむら(あなたは1ヶ月後に死ぬのよ)

ほむら(すごく幸せそうに、今を過ごしているけれど、死ぬの)

ほむら(そんなことを転校生である私だけが知っている)

ほむら(…おかしいと思わない?)

和子「じゃ、そこに座って」

ほむら「…」

ほむら「…はい」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 01:21:17.38 ID:aKy6Prg0O<>
「暁美さんはどこの学校?」

「すごい綺麗な髪だよね!」 

ほむら「…」

ほむら(…はぁ)

ほむら(この手の質問はもううんざりするほど聞いたわ)

ほむら(…全く同じ時間軸なんてありはしないのに)

ほむら(…この子達だけはホント代わり映えしないわ…)

ほむら「…ごめんなさい、私少し気分が…」

ほむら「…」スタスタ

ほむら「…あなたが保険係の、鹿目まどかさんよね?」

まどか「…う、うん…」

ほむら「…連れていってもらえるかしら、保健室」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 01:23:30.76 ID:aKy6Prg0O<>



まどか「…あ、あの…」

ほむら「…」




「あなたは、自分の人生が尊いと思う?」

「家族や友達を大切にしてる?」

「なら、変わろうとは思わないことね」



ほむら「…」

ほむら(…こんな、遠まわしな言い方をしているから、駄目なのかしら)

まどか「…あの…ほむらちゃん…?」

ほむら「…幽霊」

まどか「へ?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 01:30:25.25 ID:aKy6Prg0O<> ほむら「…幽霊が…でるの」

まどか「…」

まどか「…へ?」

ほむら「…そう、もうすぐあなたの近くに幽霊が現れるわ」

ほむら「…そいつらは、あなたにとって一見都合のいい契約をもちかけてくるけれど」

ほむら「絶対に応じてはダメよ」

ほむら「魂を抜き取られてしまうわ」

まどか「…?…???」

ほむら(…あぁ、終わったわ)

ほむら(…これでまどかは私のことをサイコな電波さん扱いするのね)

まどか「…!!!」

ほむら「え?」 <> 地震があっても書くのをやめない<>saga<>2016/04/16(土) 01:34:06.52 ID:aKy6Prg0O<> まどか「知ってるの!?見滝原の幽霊!!」

ほむら「…」

ほむら「…ええぇ…?」






キンコーンカンコーン

さやか「転校生!!」

ほむら「…」キーン

さやか「あんたも見滝原の幽霊を知ってるの!?」

ほむら「…え、えぇ…ま、まぁ…噂だけなら…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 01:37:22.53 ID:aKy6Prg0O<> さやか「そっかそっかぁー!」

ほむら「…」

ほむら「…な、なんでこの人はこんなに嬉しそうなの?」

まどか「あはは…ま、まぁ色々あってさ」

ほむら「し、知ってると言っても本当に噂だけなのよ…」

ほむら「…そ、それに、見た事もないし…」

さやか「…ふっふっふっー」

ほむら「…?」

さやか「そうかそうか、そんなに知りたいのかー」

まどか「…ごめんねほむらちゃん、聞いてあげてね」

ほむら「え、えぇ…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 01:42:06.17 ID:aKy6Prg0O<> さやか「実は!その幽霊は見つけることが出来ないのです!!」

ほむら「…え?あ、まぁ、幽霊なら普通そうじゃないの?」

さやか「んー、この噂が流れだしたのは3年くらい前からなんだけどね」

さやか「誰も幽霊を見たことがないのさ!」

ほむら「…???」

さやか「ふふふ、おかしいと思わない?」

さやか「幽霊がいるって言われてるのに、誰も幽霊を見つけることが出来てない」

さやか「それどころか、その噂がどこからたったのかもわからない」

さやか「にも関わらずこの噂は見滝原に根付いちゃってんだなーこれがー!!」

ほむら「…そ、そう…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 01:48:16.08 ID:aKy6Prg0O<> さやか「んで、私が思うにこの幽霊は記憶に残らないんじゃないかと」

ほむら「ま、待ってちょうだい」

ほむら「それっておかしいわ、幽霊が見つからないのだったら、その幽霊はいないってことでしょう?」

ほむら「なのにどうしているって言い張るわけ?」

さやか「…さぁー」

まどか「あはは…ごめんね、ほむらちゃん」

さやか「いや、見つけてはいないけどさ!絶対居るんだって!」

さやか「そう!この誰も見つけることの出来てないのに、何故か居る!って言う確信があるのも見滝原の幽霊の不思議の一つ!」

ほむら「…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 01:51:03.91 ID:aKy6Prg0O<>





ほむら(…1人で、暗い道を歩いていると)

ほむら(…後ろから、ヒタヒタと足音がして)

ほむら(振り向くとそこには…)

ほむら(…なんで、誰も体験していないのにこんな具体的なのよ)

ほむら(…)

ほむら(…)

ヒタヒタ…

ほむら(…!!!!)

ほむら(…本当に、来た…!?) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 01:52:58.55 ID:aKy6Prg0O<>


「綺麗な髪の毛…」

「…うふふ、うふふ」

「頂戴…頂戴…!!」

「頂戴いいいいい!!」

ほむら(…まさか本当に出るなんて…!)

ほむら(…でも、誰も体験したことが無いんじゃなかったの?)

ほむら(…どうして私だけ…というか…)

ほむら(…)

ほむら(…この反応って…)

「あはははははははははははは!!!!」




カチッ


「え?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 01:55:44.02 ID:aKy6Prg0O<> ほむら「…珍しい、というか初めて出会ったわ」

ほむら「私利私欲の為でもなく、魔女を狩る為でも無く」

ほむら「…いたずらで魔法を使う魔法少女なんて」ジャキッ!

「…」

ほむら「魔女じゃなくて良かったわね、さぁ、あなたの目的を言いなさい」

「…あははははは!!!ホントは怖くてブルってるクセにさ…!」

ほむら「さようなら」

「ごめんごめんごめーん!!!」

ほむら「…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 01:58:49.97 ID:aKy6Prg0O<> 「…うわ、ゴミを見る目じゃん…」

ほむら「…あなたの目的は何?」

「やだなぁ、さっき君が言ったじゃん、いたずらだよー」

ほむら「…」

ほむら(…こんな魔法少女、出会ったことなんてなかった)

ほむら(…イレギュラー…?私以外の…?)

「ほらほら、その物騒なものしまってしまって」

ほむら「…」チャキッ

「…あははー」

ほむら「…名前を教えなさい」

「…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 02:00:53.74 ID:aKy6Prg0O<> 「…えー?聞くの?」

「…聞いても意味が無いと思うけどなー」

ほむら「…」ジロッ

「…あー、かすか」

ほむら「…」

ほむら(…やっぱり、初めて聞く名前…ね)

かすか「私は、かすか、魔法少女だよ」

ほむら「…そう」

かすか「…」

ほむら「…」

ほむら「…?な、何?」

かすか「私も名乗ったんだから、君も名乗ってよー」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 02:03:33.96 ID:aKy6Prg0O<> ほむら「…」

ほむら「…暁美…ほむら、よ」

かすか「…ほむらかー、燃え尽きたーって感じ!」

ほむら「…うるさいわね」

かすか「あはは、ごめんごめん」

ほむら「…はぁ、わざわざ出向いて損したわ」

かすか「何で?」

ほむら「…あなたが魔女だったなら、倒してしまえば私の目的に少しだけ近づいたのよ」

ほむら「…まぁ、いいわ、夜も遅いしあなたも帰ることね」

かすか「…」

ほむら「…」

ほむら「…今度は何?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 02:07:21.80 ID:aKy6Prg0O<> かすか「少し面白いことしようか」

ほむら「は?」

かすか「目を瞑ってみなよ、大丈夫、変なことしないからさ」

ほむら「…」

ほむら「…」スッ

「あー、あー」

「ほら、どう?もう、私の顔が思い出せないんじゃない?」

「あなたはこの声の主が誰だったかだんだんと分からなくなって、考えを巡らせる」

「そうこうしているうちに、聞き覚えのない声になっていく」

「今あなたに話しかけてるのは、家族?恋人?友達?それとも、他のもの?」

「はたまた、敵なのか?」

「ほらね、もう」

「幽かにさえ、思い出せない」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 02:09:41.50 ID:aKy6Prg0O<> 「目、空けていいよ」

ほむら「…」スッ

かすか「やぁ、ほむらちゃん」

かすか「君にとっては初めましてなわけだね、初めまして!」

ほむら「…」

ほむら「…あなた、さっきから何を言ってるの?」

かすか「…え!?」

ほむら「いきなり目を瞑れと言ったと思ったら、グダグダとわけのわからないことばかり」

かすか「…」

かすか「…驚いたなあ…覚えてるんだ」

ほむら「…?」

かすか「…そっか、そっか…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 02:14:25.10 ID:aKy6Prg0O<> ほむら(…)

ほむら(彼女は確かに存在する、だけれど誰も彼女の姿を見てはいない)

ほむら(それは、見ていないんじゃなくて)

ほむら(覚えてなかったってこと?)

かすか「…自分は覚えているのに、ほかの人は私の事を忘れてるなんて」

かすか「…残酷な力だね」

ほむら「…」

かすか「…ふふ、何か今日は気分いいな」

ほむら「…そう、だったら早く帰りなさい」

かすか「…」

ほむら「…?」

ほむら「…どうしたの?」

かすか「…」

かすか「…オンオフどころか…変身してなくても常時発動しちゃうのが厄介だよねー、あはは」

かすか「楽しかったよ、ほむら」

かすか「…今度会う時は、もうちょっとお話しようね」スウッ

ほむら「…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 02:18:37.36 ID:aKy6Prg0O<> ほむら「…待ちなさい」

かすか「え?」

ほむら「…そうね、私、ちょうど手駒が欲しかったのよ」

かすか「…?」

ほむら「…あなた、要するに帰るところがないのね?」

かすか「…うん」

かすか「…私が家に帰っちゃったら…みんなビックリしちゃうよ」

かすか「…あはは、誰だって知らない人が居たら怖いもんね」

ほむら「…私のところへ来なさい」

かすか「…」

かすか「本気で言ってるの?」

ほむら「本気よ、でももちろんタダじゃないわ」

ほむら「…私はあなたの為に住むところと食べ物を与える、あなたは私のためにその力を使いなさい」

かすか「…な、なんか切羽詰ってるね」

ほむら「どうするの?来るの?来ないの?」

かすか「え、えっと…じゃあ…」

かすか「…よ、よろしく…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 02:21:47.87 ID:aKy6Prg0O<>






かすか「なんもなっ!」

ほむら「うるさいわ」

ほむら(彼女の力は確かに、私の目的のために役に立つ)

ほむら(それに、何を考えているか分からない魔法少女を手元に置いておけば、万が一も起こらない)

ほむら(…後は、彼女がどれほど使い物になるか、ね)

かすか「ねーねー、そう言えば、ほむらの目的ってなに?」

ほむら「…あなたには関係ないわ」

かすか「いや!無くないでしょ!」

ほむら「あなたは私のために、私がやれと言ったことをすればいいの」

ほむら「それだけで充分、あなたが私の目的に踏み込む必要は無いわ」

かすか「…」

かすか(なーんか、壁があるな) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 02:24:48.58 ID:aKy6Prg0O<> かすか「ほれぇ!」ガバッ!

ほむら「!?」

かすか「こーちょこちょこちょー!」

ほむら「…!?な、何を…!あひっ!や、やめな…!」

かすか「うりうりうりうりーー!!」

ほむら「ちょ…んぅ…!!やめ…!!」

ほむら「…やめ、なさい…!!!」グイッ!

かすか「…ありゃー」

ほむら「…一体…何のつもり…!?」

かすか「いや、和ませようかなって…」

ほむら「余計な事はしないで!」

かすか「ご、ごめん…」

ほむら「…私は、こんなことしてる暇なんてないのよ!!」バタン!

かすか「…」

かすか「…いきなり怒らせちゃったよ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 02:28:14.98 ID:aKy6Prg0O<> かすか「…ん?なんだこりゃ」

かすか「…わるぷる…ぎす…?」

かすか「…何コレ?アニメ?」

かすか「…いや、これって…魔女?」

かすか「…」

かすか(…嘘ー、もしかしてほむら、私にこいつと戦えって言ってる?)

かすか(…あちゃー、私滅茶苦茶弱いんだけどな…)

かすか(…ほむらの目的も分からずじまいだし…面倒な事になっちゃったかも…)

ガタン

かすか「ん?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 02:30:39.61 ID:aKy6Prg0O<> かすか「…」ガチャ

ほむら「…」スースー

かすか「ありゃー、年頃の女の子がお風呂も入らず寝ちゃって…」

ほむら「…どか」

かすか「…?」

ほむら「…まどか、まどか…!」

かすか「…」

かすか(…まどかって…誰?)

かすか「…ね、ねぇ…ほむ…」





ほむら「…まどか…!」

ほむら「…私を…!忘れないで…!!」





かすか「…!!!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 02:36:28.97 ID:aKy6Prg0O<> かすか(もしかしたら、私のこの常時発動型のとことんメーワクな魔法は)

かすか(自分が世界で一人きりだと自覚してる人、みたいな同類には効かないのかもしれない)

かすか(…だけどそんなことはどうでも良くなった)

かすか(同じだ)

かすか(この、目の前の)

かすか(必要以上に人を突き放す女の子は、私と同じ苦しみを持つ女の子だった)

かすか(理由なんて、分からないけれど)

かすか(それでも、君が好きでこうなったんじゃないということは、理解出来た)

かすか「…ほむら…」

ほむら「…」

ほむら「…誰か、私を…助けてよ」

かすか「…うん」

かすか「…助けるよ」




かすか(なぜだか分からないけれど、あなたを助けたいと思った)

かすか(それが、私の二度目の願いです) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 02:41:10.84 ID:aKy6Prg0O<>



ほむら「…」

かすか「…うぬぁー…」

かすか「おはよう…ほむら…」

ほむら「…おはよう」

かすか「…んー…ぁー…」

ほむら「いつまでも呻いているんじゃないわよ」

ほむら「…私は学校に行ってくるから、あなたは特訓でもしておきなさい」

かすか「…んなベタな…」

ほむら「いざと言う時、あなたが使い物にならなかったら、容赦なくこの家から叩きだすから」

かすか「うっし!やってろうじゃん!!!!!」

ほむら「…」バタン!

かすか「…」

かすか「…ふぃー、やっぱ昨日のこと起こってんのかなぁ…」

かすか「…ん?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 02:43:37.22 ID:aKy6Prg0O<>



昨日は怒鳴ってごめんなさい
朝ごはんです



かすか「…」

かすか「…ふふ」

かすか「朝ごはんがあるって、こんな嬉しかったっけ…」

かすか「…」ペリペリ

かすか「…」モグモグ…

かすか「…ふふ」

かすか「…ゲロマズ」

かすか「…何このパサパサの板切れ…」

かすか「こんなんじゃ成長しないぞ!ほむら!!」

かすか「よーし!!ここはいっちょう…!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 02:47:54.68 ID:aKy6Prg0O<>





さやか「どうだった!?ほむら!?」

ほむら「…」

ほむら「開口一番それなの…?美樹さん」

さやか「やっだなー!さやかでいいよー!さやかで!」

ほむら「…」

さやか「んで、どうだった!?」

ほむら「ま、まぁ…」

ほむら(…どうすればいいかしら…会えたというべき?)

さやか「いや、いいや!」

ほむら「へ?」

さやか「お昼に聞くよ、ね、それでいいでしょ?」

ほむら「…え、ええ」

まどか「…ふふ」

ほむら「…?」

まどか「…さやかちゃん、ほむらちゃんとお昼が食べたいんだよ」

ほむら「…!」

ほむら「…ふふ、そう」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 02:54:27.53 ID:aKy6Prg0O<>





ほむら(…)

ほむら(…何回も同じ内容だと、流石に疲れるわね)

ほむら(…今なら全身の骨が鳴らせるわ)

ほむら(…んしょっ、と)ベキベキッ

かすか「やっ」

ほむら「なぁぁぁっ!?」

かすか「おおー、凄い鳴ったねー」

ほむら「あなっ…!あなたっ…!」

かすか「いやー、あんなゲロマズ板切れをほむらがお昼に食べてると考えるとねー」

ほむら「…家で特訓していなさいと言ったでしょう…!」ヒソヒソ

かすか「ほいっ」

ほむら「…?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 02:57:25.17 ID:aKy6Prg0O<> かすか「おべんとーう」

ほむら「…!」

かすか「ほむらの冷蔵庫にあるもので作った簡単な奴だけど」

かすか「あとあの全く使われた形跡のないキッチンと調味料使ったよ」

かすか「味は間違いなーし!」

ほむら「…ごめんなさい」

かすか「…ええー?そこはごめんじゃないでしょー…」

ほむら「…ありがとう…」

かすか「あははー」






さやか「…」カラン

さやか「うわぁぁぁぁぁ!ほむらが愛妻弁当もらってるー!!!」

ほむら「ちょ…!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 02:59:44.91 ID:aKy6Prg0O<> まどか「…あ、愛妻って…!」

さやか「やばいよやばいよー!まどか!」

ほむら「ち、違うわよ!」

かすか「そーだよ、ほむらと私は一緒に住んでるだけで…」

さやか「王手だよまどかー!!」

ほむら「ちょ…!あなたは黙ってなさい!」

さやか「なるほどなるほど、ほむらは実はそっちか…」

ほむら「ち、違う…!……わよ…!」

さやか「いやーん、さやかちゃん襲われちゃうー」

ほむら「それはない」

さやか「ひどい」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 03:02:54.12 ID:aKy6Prg0O<> かすか「あ!?青い髪の子じゃん!!」

さやか「へ?あたし!?」

かすか「私を見てすかさず捕まえようとした数少ないひとり!」

ほむら(…なるほど、さやか、行ったのね…)

さやか「…んー?どこかで会ったっけ…?私達…?」

かすか「うんう…!?」

ほむら「…話がややこしくなるから、黙ってなさい…!」ヒソヒソ

かすか「…!」コクコクコク

まどか「…?何だか良くわかんないよ…」

ほむら「…ごめんなさい…まどか」

かすか「…!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 03:08:25.58 ID:aKy6Prg0O<>




屋上


さやか「おー、ほむらのお弁当うまそー!」

ほむら「…そうね」

まどか「あはは、さやかちゃん」

かすか(…)

かすか(…この子が…まどか…)

かすか(…ほむらの目的…そんで、多分…ほむらの願い…?)

かすか(…忘れないでって事は…敵ではないんだろうけど…)

かすか(…何だろ、この…)

かすか(…途方もない素質…これって…)

さやか「ちょい!そこの白い女の子!」

かすか「へっ!?私!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 03:14:05.83 ID:aKy6Prg0O<> さやか「そんなに見つめても私の嫁はやらんぞー!」

かすか「や、やだなぁ…!見つめてなんてないよ」

まどか「…ふふ、ほむらちゃんのお友達かぁ…」

さやか「早速友達出来てるじゃーん!名前なんていうの?」

ほむら「…!」

ほむら(…自己の存在を他人の記憶から否応なしに消し去る魔法)

ほむら(誰かを強く思えば思うほど、傷は深くなる)

ほむら(…彼女にとって、その問に答えることは…)

ほむら(…これから必ず訪れる辛い出来事を、受け入れる事にほかならない)




かすか「…かすか」

かすか「…私は、かすかだよ」

ほむら「…!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/16(土) 03:17:22.93 ID:aKy6Prg0O<> かすか『恐れてなんていられないよ、ほむら』

かすか『…だって、二人ともこんなにいい子なんだもん』

かすか『確かに、今度会う時はまた初対面だけど、それでもいいの』

かすか『…ふふ、諦めなければ、どこかに希望が残ってるかも知れないでしょ?』

ほむら『…素敵な言葉ね』

かすか『妹の、受け売りだよ』

ほむら『…そう』

ほむら『あなたが、それでいいなら、良いんじゃないかしら』




かすか「よろしく、さやか、まどか」

さやか「おう!」

まどか「…うん…!」 <> sage<><>2016/04/16(土) 03:27:36.33 ID:TpufXfFE0<> まどかは懐かしいな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/16(土) 06:03:29.98 ID:B2D85skDO<> かすかって酷い名前だな
オリキャラなら尚更もっとマシな名前にしたら?
まだ春日の方がかなりマシだよ
>>1には才能ないしもう書かなくていいよ
読んでみたけどはっきり言ってつまんない <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/16(土) 16:00:33.98 ID:WsWDDG/N0<> 乙
オリキャラSSは個人的に好きだから期待 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/16(土) 19:50:53.60 ID:NS75C8mqP<> 乙
さやかちゃん可愛い
この年頃の女の子って幽霊とか大好きだよね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/16(土) 22:03:18.25 ID:M26WKQY6o<> 乙でした
忘れられる関係ってつらいよなあ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 00:18:12.91 ID:s9v+AnJ0O<> ほむほーむ





ほむら「…」

かすか「どうしたの、さっきから黙っちゃって」

ほむら「…いえ」

ほむら(…私の目的のために、まずは戦力を揃える必要がある)

ほむら(…その為には、彼女の、かすかの魔法を知っておくべきね)

ほむら「…かすか」

かすか「…ん?」

ほむら「聞かせて頂戴、あなたの魔法のこと」

かすか「…うん、良いよ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 00:27:46.76 ID:+eXNOIc9O<> かすか「…まずは、私自身の存在感を消す魔法」

かすか「大したことないよ、透明人間みたいなもん」

かすか「…そんで、対象の特定の記憶を消す魔法」

ほむら「…!」

ほむら「…特定の記憶を消す…魔法…!?」

かすか「うん」

ほむら「…そんな魔法が…」

かすか「…魔力を多く使っちゃうからあんまり使いたくないけどね」

かすか「…そして、なんでかほむらには効かないけど…」

かすか「…私が関わった人間全ての記憶から、私の事だけを消し去る魔法」

かすか「…これが唯一勝手に発動する奴だね」

ほむら「…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 00:30:52.96 ID:+eXNOIc9O<> ほむら(…特定の記憶を消す魔法…と、かすかが関わった人間全ての記憶から、かすかの存在を消す魔法)

ほむら(…おかしいわね、特定の記憶を消す魔法なんてものがあるなら、普通はかすかの存在を記憶から消す魔法なんてものは存在しない)

ほむら(…そんなもの、必要が無い)

ほむら(…だったら、なぜ?)

ほむら「…」

かすか「ん?どしたの?」

ほむら「…かすか、あなたは何を願ったの?」

ほむら「…何を願って、そんな魔法を手に入れてしまったの…?」

かすか「…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 00:33:28.93 ID:+eXNOIc9O<> かすか「…」

かすか「手に入れて、「しまった」…かぁ」

かすか「…ホントだよね、私は馬鹿だよ」

かすか「…よりにも寄って、あんな事を願っちゃうなんて」

かすか「…願ってしまって…」

ほむら「…」

ほむら「…いいわ、忘れてちょうだい」

かすか「え?」

ほむら「誰にでも、言いたくないことの一つや二つはあるものよ」

ほむら「それに、あなたの願いを聞いたところで、何が変わるわけでもない」

ほむら「必要なのは、あなたの魔法をどう活かすか、それだけよ」

かすか「…うん」

かすか「…ありがとう」

ほむら「…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 00:38:20.80 ID:+eXNOIc9O<> ほむら(…とはいったものの、彼女の魔法、かなり扱いにくいもののようね)

ほむら(…でも、特定の記憶を消す魔法という物は、大いに利用価値がある)

ほむら(例え、QBがまどかに接触してきても、その記憶を消してしまえば…)

ほむら(…まどかは契約しない、そうやって時間を稼いで)

ほむら(…その間に私は、ワルプルギスの夜を倒せばいい)

ほむら「…」

ほむら(ごめんなさいね、かすか)

ほむら(私は、あなたを利用する)

ほむら(…たとえ貴方が死んでしまったとしても、まどかが助かりさえすれば私は一向に構わない)

かすか「…よし、私頑張るからね、ほむら」

ほむら「…」

ほむら「…えぇ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 01:15:49.11 ID:+eXNOIc9O<>


(私の武器は、基本的に現代武器だから余り魔力を通わせなくてもいいけれど)

(大抵の魔法少女の場合は魔法で作った武器をそのまま使うでしょう)

(私の師匠も魔法で作った銃に魔力を込めることで重さなんかを調節していたし)

(せめて、武器に振り回されることの無いようにしなさい)

(私達の戦う相手は、そのへんの魔女とは比べ物にならないのだから)




かすか「…って、言われてもなぁ」ビュンッ!

かすか「…っとと…」

ほむら「…まだまだね」

かすか「何ー!見てろよー!」ビュンッ!ビュンッ!

ほむら「…!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 01:18:19.03 ID:+eXNOIc9O<> ほむら「…」

かすか「んー?どしたの?」

ほむら「…この反応は、魔女ね」

かすか「え?そんなの分かるの?」

ほむら「慣れればね」

ほむら「本当なら私が倒すところだけれど」

ほむら「そうね、丁度いい機会だわ、あなたが倒しなさい」

かすか「うぇえっ!?無理無理!私、魔女倒したことないもん!」

ほむら「…」

ほむら「…あなた、今までどうやってグリーフシードを手に入れてきたの?」

かすか「…それはもう、魔法でちょちょいと」

ほむら「…横取りしていたのね」

かすか「あはは…まぁそんな感じ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 01:21:07.96 ID:+eXNOIc9O<>



かすか「で、ここまでやって来ましたと」

ほむら「…近いわ、気を付けて」

かすか「…なんで魔女ってこんな陰気な場所に住み着くかな」

ほむら「…」

ズズズズズ

ほむら「…来たっ!」

かすか「…へっへーん、こうなったら魔法少女かすかちゃんの実力を、見せつけてやりましょうか!」

ほむら「油断しないで!来るわよ!」





魔女「キャァァァァァァァァァァァ!!!!!」

かすか「うるさっ!」

ほむら「…なかなかの大物ね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 01:24:59.51 ID:+eXNOIc9O<> ほむら「さ、お手並み拝見よ」

かすか「任せなさい!」スゥッ

ほむら「…」

ほむら(…消えた、この魔法だけでもかなり便利ね)

ほむら(魔女は気が付いてない…これなら…)

かすか「…!」ビュンッ!

魔女「…」

かすか「…」

ほむら「…え?」

かすか「…このおおおおおお!!!」ビュンッ!ビュンッ!ビュンッ!

ペシッペシッペシッ

魔女「…ァァァァァアアア!!!」

かすか「ダメだよおおお!攻撃が効かない!!!」

ほむら「…」

ほむら「…奇襲を仕掛けることが出来るけど、決定打に欠ける」

ほむら「…全くもう…!」バシュ!

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 01:28:41.92 ID:+eXNOIc9O<> ほむら「…たぁぁぁぁぁぁっ!」

ドガドガドガドガドガ!!!

魔女「…オオオオオオオ…」

かすか「…おお…」

カチッ

かすか「…っ!?消え…!」

ボカァァァァン!!

ほむら「…」

ほむら「…ふぅ」

かすか「…私の力、要る…?」

ほむら「今の所は必要ないわね」

ほむら「いくら魔女に接近出来ても、攻撃が効かないのであれば意味が無いわね」

かすか「あはは、ですよねー」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 01:32:14.77 ID:+eXNOIc9O<> ほむら「…まぁいいわ、取り敢えずはあなたの弱点を知ることが出来たから」

ほむら「…」

ほむら「それにしても、あなたはどこにでもいるのね」

かすか「え?」

ほむら「望む情報は得ることが出来たかしら」

ほむら「ねぇ、QB」

「…」

QB「…驚いたよ、まさかこの街にイレギュラーが二人も存在するなんて」

ほむら「…よくもまぁ、ぬけぬけと」

かすか(…?…ほむら、怒ってる?) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 01:35:31.96 ID:+eXNOIc9O<> QB「僕は君たち2人のことなんて知らないんだけどなぁ」

ほむら「そうでしょうね」

QB「ぜひ君たちのことについて聞かせてくれないかい?」

ほむら「的に自分のことを教えるとでも思っているの?」

QB「…たしかに僕達は、君達に魔女と戦う使命を与えたよ、でもそれは君達も了解の上じゃないか」

ほむら「…それだけじゃないでしょう…!」

ほむら「…あなた達がやっていることは…!彼女達の希望を踏みにじる最低の行為よ…!」

ほむら「…インキュベーター…!!!」ギリッ!!!

QB「…」

かすか(…こんなに怒るほむら、初めて見た…) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 01:39:32.81 ID:+eXNOIc9O<> QB「君はどこまで知っているんだい?」

ほむら「…さぁ、あなたのお得意の観察とやらで言い当ててみたらどう?」

ほむら「そろそろ消えなさい、あなただってスペアを無駄にしたくはないでしょう?」

QB「…やれやれ、話もできないなんてね」

QB「そっちの君なら、少しは聞く耳を持ってくれるかな?」

かすか「…!」

ほむら「…」

かすか「…えぇっと…その…」

ほむら『…今は何も聞かないで、こいつを無視しなさい』

かすか「…ほ、ほむらが何も答えないなら…わ、私も答えない…よ」

QB「…」

QB「…そうかい、残念だ」ピョン






ほむら「…」

かすか「…ぷはぁ…緊張した…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/17(日) 01:40:40.87 ID:Zwu+6l1DO<> >>42-43でIDが違うことから飛行機だとわかる
>>39-41は自演の可能性あるな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 01:48:03.63 ID:+eXNOIc9O<> かすか「ね、ねぇ、ほむら…どうしてQBのことを嫌ってるの…?」

かすか「…インキュベーター…って…何?」

ほむら「…」

ほむら「…帰るわよ」

かすか「…あ!ちょ!」

ほむら「…」

かすか「…」

かすか(…どうして君は、そんなに、人を突き放そうとするのかな)

かすか(…私は、君の力になりたいのに)

かすか(…私は、君のことを、知りたいよ)









QB「やれやれ、話にもならなかったよ」

「お前がまたふざけたこと言ったんじゃねぇのか?お前デリカシーないからなー」

「あなたが言えたことじゃないでしょう」

QB「どうやらあの子は、僕達のことを嫌っているようだよ、マミ、杏子」

杏子「みてーだな」

マミ「…」

杏子「ま、何だっていいさ、あいつがあたし達の敵になるなら、その前にあたし達がぶっ潰す、そんだけだ」

マミ「あんまり無茶しないのよ」

杏子「へへ、任せとけ」





杏子「あたしが見極めてきてやるよ、あいつが敵かどうなのかをな」ニヤッ
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/17(日) 02:05:15.06 ID:yB5y6MdW0<> 乙
かすかもやっぱイレギュラー枠なんだ
オリキャラってエタる人多いし>1には是非エタらず最後まで書ききって欲しい <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 02:22:35.74 ID:+eXNOIc9O<>
ほむほーむ




かすか「…」

かすか(…あれからほむらは、黙ったまま)

かすか(…結局、QBに対しての怒りの理由は聞けなかった)

ほむら「…」

かすか「…」

かすか「…ねぇ、ほむら」

かすか「…私は何も、君がここに住まわせてくれているから、手伝おうとしてるんじゃないよ」

かすか「…単純かもしれないけど」
 
かすか「…君が私のことを覚えていてくれるから、私は君の力になりたいの」

かすか「協力関係なんて、寂しい事言わないでよ」

かすか「…私は、友達として、君の力に…」

ほむら「…」スースー

かすか「…寝てるし!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 02:24:32.46 ID:+eXNOIc9O<> かすか「…もう、一人でブツブツ言ってる私が馬鹿みたいじゃん」

かすか「…よっぽど、疲れてるんだね」

かすか「…ふふ、眉間にシワさえなければ可愛い女の子なのに」

かすか「…」

かすか「…」

かすか「…」







「裏切り者」

かすか「…っ!!?」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 02:30:35.96 ID:+eXNOIc9O<> かすか「…こ、声が…」

「あなたはそうやってまた裏切るつもりなんだね」

「私の時みたいに」

かすか「ち、違…!」

「裏切り者、裏切り者、裏切り者」

「あなたが幸せになる事なんて絶対に許さない」

かすか「あぁぁぁ…!あぁぁ…!!!」

「願いを忘れたの?あなたに幸せになる権利なんてないんだよ」

かすか「やめてっ…!やめてぇ…!」

「たった1人、あなたのことを覚えている人間がいたからって、それが何なの?」

「誰にも見られたくないんだよね?それがあなたの願いなんでしょ?」

「だったら、こんなの可笑しいよ」

かすか「…ごめん…ごめん…ごめんなさい…!」





「ね、かすかお姉ちゃん」

かすか「いやぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 02:34:22.67 ID:+eXNOIc9O<>




ほむら「…ん」

ほむら「…寝てしまっていたのね」

ほむら(…最近は、深く眠ることが多いわね)

ほむら(…これも、一応は彼女のお陰かしら)

かすか「…あ」

ほむら「…おはよう」

かすか「…ほ、ほむら…」

ほむら「…?」

かすか「…お、おは…よう…」

ほむら「…どうしたの?体調でも悪いの?」

かすか「…そ、そんなこと無いよ…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 02:37:34.50 ID:+eXNOIc9O<> ほむら「…5時、か」

ほむら「まぁこれくらい朝早くても、良いわよね」

かすか「…え?」

ほむら「…特訓、するわよ」

ほむら「…少しでもあなたに役に立ってもらわなくちゃ」

かすか「…うん」

かすか(…きっと、幻聴だ)

かすか(…そうに決まってる…)

かすか「…うん…!うん!」

かすか(…迷うな…!ほむらの力になるって…決めたんでしょ…!)

かすか「…よしっ!行くよ!ほむら!!」

ほむら「…?…えぇ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 02:41:22.35 ID:+eXNOIc9O<> ほむら「…相変わらず、ダメね」

かすか「何を!」

ほむら「…それじゃあ、武器に使われてるって言うのよ」

かすか「だーってこれむっかしいんだよ!重いし!」

ほむら「魔力を通わせれば重さくらい調節できるでしょ?」

かすか「できない!」

ほむら「…」

ほむら「貴方みたいな人が今まで生き続けているのが心底不思議だわ…」

かすか「あはは」

ほむら「褒めてないわよ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 02:45:14.44 ID:+eXNOIc9O<> かすか「…」キュルルル

ほむら「…」

ほむら「…はぁ」

かすか「ま、まぁまぁ!朝ごはんにしようよ!作ってきたし!」

ほむら「…そうね、今日は学校も無いし…良いかしら」

かすか「うんうん」





かすか「はいこれ、あとこれ、んでこれ、それにこれ」

ほむら「凄い量ね…片手間で作ったとは思えないわ」

かすか「んー?慣れれば簡単だよー、こんなの」

ほむら「…」パクッ

ほむら「…美味しい」

かすか「でしょー」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 02:49:58.15 ID:+eXNOIc9O<> かすか「…あはは、こんなのが…役に立って良かった」

ほむら「…?」

かすか「…私さ、実はいいところのお嬢様だったりするんだ」

ほむら「…」

かすか「まぁもちろんあんまり出来がよろしくなくてね、でも長女なもんだから、必要以上に色んなことを期待されてた」

ほむら「…」

かすか「この料理も、それの一つ」

かすか「愛情なんてなかったよ、あったのは、単なる商品価値」

かすか「お父さんとお母さんは、いっつも世間体を気にしてた」

ほむら「…」

かすか「そんな生活に嫌気がさしてさー、私ついつい馬鹿な事願っちゃったんだ」

かすか「…ふふ、今考えると本当に馬鹿だよね」

かすか「…誰も私を見ないで、ってさ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 02:53:50.40 ID:+eXNOIc9O<> かすか「願いは見事に叶ったよ、んで、今の私があるってわけ」

ほむら「…」

ほむら「…どうして、そんな事を私に話すの?」

かすか「…何でかな」

かすか「知って欲しかったんだ、私のこと」

かすか「君と対等な関係になるために」

ほむら「…そう」

かすか「…だから、今じゃなくてもいい」

かすか「いつか、本当に辛くなって、誰かにぶつけたくなったら、その時は」

かすか「私が聞いてあげるからね」ニコッ

ほむら「…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 02:59:32.18 ID:+eXNOIc9O<> ほむら(…あなたは愚かよ)

ほむら(…優しすぎるわ)

ほむら(…そうね)

ほむら(…何度繰り返しても、変えられなかった)

ほむら(…変えることが出来なかった)

ほむら(…だったら、本当は私が変わるべきなのかもしれない)

ほむら(…あなたの優しさに、甘えても…いいのかもしれない)

ほむら(…少しだけ、肩の力を抜いてもいいのかもしれない)




ほむら「…もう一つ貰っていいかしら」

かすか「ん?どうぞ」

ほむら「…」パクッ

ほむら「…」

ほむら「…いつか」

かすか「…え?」

ほむら「…いつか、あなたに本当のことを話すわ」

ほむら「…私の願い、そして、大切な人の事」

ほむら「その時は、ちゃんと聞いてちょうだいね」ニコッ

かすか「…!」

かすか「…もちろん!」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/17(日) 05:23:00.94 ID:TVog8MFV0<> 数多 春日 (あまた かすか) って名前のオリキャラなら、数年前にあった オリジナル魔法少女設定を書いて、次レスで魔女化させるスレ で書いた事ある

ウィックペディアってのに、その他色々な娘が載ってるよ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 08:26:15.73 ID:+eXNOIc9O<>






かすか(あの日、私が後悔した日から、今まで…)

かすか(…私の存在が、少しずつ、でも確実に希薄になっていくのを感じる)

かすか(確実に、私の存在は、消えかかっている)

かすか(誰かのせいじゃない、きっと私自身が、私がこの世界に存在することを、許してないから)

かすか(私の中の大切な人が、私のことを許すわけがないから)

かすか(…分かってる、私にはもうあんまり時間が残されてないってこと)

かすか(…でも)

ほむら「…」

ほむら「…?」

ほむら「…どうしたの?かすか?お風呂…空いたわよ」

かすか「…うん」

かすか(…せめて)

かすか(ほむらの願いを叶えるまでは…持ってよね…) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 08:34:55.10 ID:+eXNOIc9O<> かすか「…ふぅ」チャポ

かすか(大切な人の死は、その人の心の傷になる)

かすか(誰だって、いつかはその傷を背負うことになる)

かすか(違いなんて、それを認めるか、認めないか、それだけなんだよ)

かすか「…」

かすか「…諦めなければ、どこかに必ず希望が残ってる…か」

かすか(…でも)

かすか(…君は、死んでしまったじゃないか)

かすか(…私の心に、傷を残して、死んでいったじゃないか)




かすか「借りたよー、ほむら」

ほむら「…」

かすか「…ほむらー?」

ほむら「…!何?」

ほむら「ごめんなさい、ぼーっとしていて聞いてなかったわ」

かすか「もー、意外と抜けてるなぁほむらは」

かすか「…さて、特訓行こうか!」

ほむら「…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 08:40:44.83 ID:+eXNOIc9O<>


かすか「だからさ、結局の所決定打に欠けるなら、ほむらみたいに爆弾なりなんなり使ったらいいと思うんだよね」

ほむら「…」

かすか「そりゃあ魔法には敵わないけどさ、でもほむらだってそれで魔法少女やってるんだから無理ではないでしょ?」

ほむら「…どうしたの?」

ほむら「嫌に張り切っているじゃない」

かすか「んー?私はいつでもやる気満々だよー」

ほむら「…そう」

かすか「で、どう思う?」

ほむら「…あんまりオススメはしないわね」

ほむら「…あなたは私と違って、武器を作れるんだから」

ほむら「…やっぱり、それに慣れてた方が、後々便利よ」

かすか「…むー」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 08:53:53.25 ID:+eXNOIc9O<> ほむら「…それに、私の武器が効かない魔女だっているかもしれないわ」

ほむら「そんな時のためにも、やっぱりあなたには、一人で魔女を倒すだけの力が必要よ」

かすか「…うぐ、おっしゃる通りで」

ほむら「まぁ、慣れるまでの間は、使ってもいいかもね」

かすか「おー!さすがほむら!!話が分かる!」

ほむら「でもそれを理由にサボってはダメよ」

かすか「も、もちろんです!」

ほむら「そして、爆弾の作り方は教えるから、自分で作ることね」

かすか「えー!それじゃ意味無いじゃん…」

ほむら「うだうだ言わないの、ほら、始めるわよ」

かすか「…うー…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 08:57:56.51 ID:+eXNOIc9O<> かすか「たぁっ!」ビュンッ!

かすか「とぉっ!」ビュンッ!

ほむら(…早速コツを覚えたようね)

ほむら(どうも…私の周りの魔法少女って…覚えが早い気がするわ…)

かすか「…!」

ほむら「…!」

かすか「…ほむら」

ほむら「…えぇ、新手ね」

ほむら「…いい機会ね、かすか、今度は倒せそう?」

ほむら(…魔力の感知も出来るようになっている…これなら…)

かすか「まっかせて!」

ほむら「…行くわよ…!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 09:02:14.29 ID:+eXNOIc9O<>





ほむら「…」

かすか「…うぅ…緊張してきたぁ…!」

魔女「…!」

ほむら「…私たちに気が付いた…来るわよ…!」

かすか「…」スゥッ

魔女「…オオオオオオオオオオオオ!!!!」

かすか「…てぇりゃぁぁああっ!!!」ズバッ!!  

魔女「ァァァァアアアアア!!!」

かすか「…よっし!手応えあり!」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/17(日) 09:05:27.87 ID:Zwu+6l1DO<> 末尾0はパソコンなどのネット回線なんだよなぁ二刀流始めたのか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 09:06:58.51 ID:+eXNOIc9O<> 魔女「オオオオオオオオオオオオ!!!!」グオッ!!

かすか「…おおっとと…!!あぶなっ!」

かすか「たぁぁぁぁぁぁっ!」ズバッ!!

魔女「…ァァァァアアアアア!!!」

ほむら「…行ける、押してるわ!」

かすか「…ああああ!!」ズバババババ!!!
 
魔女「…ギッ!!!…アァアアア!!」

かすか「…こ、れ、で…!止め…!!」

ほむら「…!離れて!!」

魔女「──────!!!!!」キィィィィン!!

かすか「…ぐ、あっ…!」

かすか「…な、に…この…音…!」

ほむら「……精神汚染…!」

かすか「…あ、ぐ…!ぁぁあ…!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 09:15:43.89 ID:+eXNOIc9O<> ほむら「…かすかぁっ!!!!」

かすか「…ぐ、うぅ…!ぐぁぁぁ…!」

かすか(…何、これ…!)

かすか(…変な音が…頭を…掻きむしっ、…て…!!)

かすか(…痛…い…!頭…が…!!!!)

かすか「…ああああああ!…ぅああああぁ…!!!」








「…久しぶり」

かすか「…っ…!き、みは…!」

「…お姉ちゃん」

かすか「…かす、み…」

かすみ「…覚えてて、くれたんだね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 09:18:36.67 ID:+eXNOIc9O<> かすか「こ、ここは…どこ…!?」

かすか「…ほむら、は…!?」

かすみ「…」

かすみ「…そんな事、どうだって良いじゃない」

かすみ「ねぇ、久々に、2人きりでお話しようよ、お姉ちゃん」

かすか「…!」

かすか「…はぁっ…!はぁっ…!」

かすみ「やだなぁ、お姉ちゃん」

かすみ「別にとって食べようとか、そんなんじゃないよ」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/17(日) 09:19:58.12 ID:Zwu+6l1DO<> 才能ないしガチつまんないしさ本当に書くのやめてよ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 09:22:42.08 ID:+eXNOIc9O<> かすみ「ね、お姉ちゃん」

かすみ「あなたは今、幸せ?」

かすか「…はぁ…はぁ…!」

かすみ「はぁはぁ言ってたんじゃわかんないよ」

かすみ「そっか、お姉ちゃんは、私のことなんて忘れたいんだね」

かすか「…違う…!そんな事…!」

かすみ「嘘ばっかり、だったら、こんな所でぬけぬけと生活してないよ」

かすみ「…私は、お姉ちゃんが、誰からも忘れられてくれるなら、許してた」

かすか「…っ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 09:29:38.15 ID:+eXNOIc9O<> かすみ「それがあなたへの、罰だから」

かすみ「馬鹿みたいな願いを叶えた、代償だから」

かすか「…っ」

かすみ「…だけど、それは違うよね」

かすみ「…何、拠り所とか見つけちゃってるの?」

かすみ「何を、普通の人間みたいな生活に、現を抜かそうとしてるの?」

かすみ「あなたのその行為そのものが、私を忘れようとしてるっていう何よりの証拠じゃん」

かすか「…違う…!!!」

かすみ「…」




かすみ「…忘れないで、私だけは覚えてる」

かすみ「あなたの事を、覚えてる」

かすみ「たとえほかの誰が、あなたを忘れたって、私は覚えてる」

かすみ「あなたを、許さない」





かすか「いやぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

ほむら「かすかっ!!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 09:38:53.37 ID:+eXNOIc9O<> ほむら「…気を強く持って…!惑わされないで…!」

かすか「いやっ…!いやっ!!」

かすか「来ないで…!」

かすか「…許して…許して…許して…!!!」

かすか「…馬鹿なお姉ちゃんを…許して…」

ほむら「かすかっ!!それはただの精神汚染よ!!」

ほむら「…幻覚なの…!!!かすかぁ!!!」

かすか「…ぁぁぁぁぁぁぁあああああああ…!!!!」ドサッ

ほむら「…くっ…!!」バシュッ

魔女「…ケタケタケタ…アハハハハハハハ…!」

魔女「アッハハハハハハハハハハハハハ!!!」

ほむら(…とにかく今は…かすかをここから出さないと…!!)

かすか「…ぅ」

かすか「…ぅああ…」

かすか「…許して…ごめんね…許して……許して」

かすか「…ごめんね…ごめんね…ごめんね…」

ほむら「…かすか…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 09:50:58.27 ID:+eXNOIc9O<> ほむほーむ




ほむら「…」

かすか「…うぅ…」

ほむら「…」

ほむら(帰ってきてから、魘されてばかり)

ほむら(単なる魔女の攻撃で、ここまでダメージを負うなんて…)

ほむら「…かすか…」

ヴヴ… 

ほむら「…え?」  

ほむら(…何、今の…)

ほむら(…かすかの姿が…揺れた…?)

ほむら「…」スッ

ほむら(…触れてる…わよね…?)
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 09:58:35.07 ID:+eXNOIc9O<> かすか「…うぅ…ぅああ…」

かすか「…かすみ…かすみ…!」

ほむら「…かすみ…」

ほむら(…それが、彼女を苦しめてる…原因…?)  

ヴヴヴヴ…

ほむら(…揺らぎが…大きく…!)

ほむら「…かすかっ!」

ほむら「…しっかりしなさい…!かす…!」

スゥッ

ほむら「…!!」

ほむら(…今度は…触れない…!?)

ほむら(…何よこれ…!何なの…!?) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 10:01:52.69 ID:+eXNOIc9O<> ほむら「…QB…!」

ほむら「…近くにいるんでしょう…!QB…!」





QB「どうしたんだい?」

QB「…僕は便利屋じゃないんだけどな」

ほむら「…あなたに聞きたいことがあるわ」

QB「君は僕の質問に答えてくれなかったじゃないか」

QB「都合がいいとは思わないのかい?」

ほむら「…」ジャキッ!

ほむら「…スペアを無駄にしたくないなら、答えなさい!」

QB「…やれやれ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 10:05:03.45 ID:+eXNOIc9O<> ほむら「…これは、何なの…!?」

ほむら「…彼女に一体…何が起こっているの…!?」

QB「…」

QB「…この魔法少女と会うのは初めてだ」

QB「興味深いな、こうも僕らの監視を逃れる魔法少女が居るなんて」

QB「…彼女の魔法は、分かるかい?」

ほむら「…」

ほむら「…それは」

ほむら(…いいのかしら…ここで
こいつに喋ってしまっても…)

かすか「…ぅ、あ…」

ほむら(…いえ、どうせこいつは覚えてない…それなら…)

ほむら「…他人の記憶から、自分の存在を消し去る魔法よ」

QB「…なるほどね」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 10:08:36.33 ID:+eXNOIc9O<> QB「…実に興味深いね…だからこそ、僕らは彼女の事を知らなかったという事か」

ほむら「…何が、原因なの…?」

QB「こんな事は、対処した事がないから、絶対とはいいきれないけど」

ほむら「…」

QB「おそらく、魔力の暴走だろうね」

QB「佐倉杏子を知っているかい?彼女も、それに近い」

QB「魔力の暴走、つまり、自分じゃ制御が効かないってことだね」

QB「他人の記憶から、自己の存在を消し去る魔法、それが暴走して彼女は、消えかかっている」

ほむら「…そんな、事が…!」

QB「あくまで仮説だよ」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 10:13:32.88 ID:+eXNOIc9O<> QB「魔法は、叶えた願いに左右される」

QB「何でもいいから、彼女について分かることはあるかい?」

ほむら「…っ」

ほむら「…彼女の願いは、誰からも見られたくない…だったわ」

QB「ふぅん、なるほど」

QB「その願いによってもたらされた魔法が、暴走…か」

ほむら「…かすか…かすか…!!」

ほむら(…何てこと…!彼女のことをもっと知っていれば…!) 

ほむら(彼女についてもっと深く知ろうとしていれば…!)

ほむら「どうすれば、彼女は助かるの!?」

QB「彼女?彼女って誰だい?」

ほむら「…え?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/17(日) 10:17:59.15 ID:+eXNOIc9O<> ほむら「…まさか…!」バッ!

ほむら「…あ、ぁ…!」

QB「?」

QB「何だか状況が良くわからないけれど、今日は帰るよ」

QB「今度は、君について教えてくれると、嬉しいな」ピョン

ほむら「…あぁ…ぁ…そんな…!」

ほむら「…かすか…かすか…!」

ほむら「…かすか…どこにいったの…!?」

ほむら(…ダメ…!!どこを見ても…!魔力を探ろうとも…見つからない…!!!)







ほむら「かすかぁぁぁぁーーーっ!!!」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/17(日) 13:14:57.94 ID:m6M1Ehgw0<> 乙
面白いので是非続けて下さい!オナシャス! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/17(日) 13:16:46.38 ID:Zwu+6l1DO<> 自演お疲れ様 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/17(日) 14:48:37.28 ID:yDbrsQVto<> 乙でした <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/17(日) 16:24:23.74 ID:yB5y6MdW0<> 乙
続けて <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/18(月) 16:40:41.18 ID:RtnS+BA9o<> かすかってネーミングセンスはどうかと思う <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/18(月) 23:02:17.04 ID:4Q6+JX7co<> どんだけかすかが嫌なんだよw <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/19(火) 00:16:04.02 ID:F0EPcGHB0<> かすかは良いけど中々出てこない名字は伏線なのか?
続きはよ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/19(火) 02:29:23.39 ID:/Fb1pIbWO<>





かすか(妹が居た)

かすか(灯家の長女として生まれたにも関わらず、何一つ取り柄のない私)

かすか(そんな私の、たった一つだけの誇り)

かすか(かすみ)

かすか(私と違って、何でもできた妹)

かすか(何も出来ない私と、何でも出来た妹)

かすか(次第に両親も、私の出来の悪さを嫌い、妹の出来の良さを喜ぶようにっていった) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/19(火) 02:35:08.25 ID:/Fb1pIbWO<> かすか(それはそれで良かった)

かすか(私は、お花の稽古も、料理も、勉強も、何もかもが大嫌いだった)

かすか(姉としての勤めが、そのまま妹へ向かうこと自体は嬉しかった)

かすか(かすみも、私より期待されて、喜んでいたと思う)

かすか(だけど、両親の私を見る目は前よりも酷いものになっていった)

かすか(怒りを通り越して、哀れなものを見る目)

かすか(その目が、鬱陶しくて、仕方が無かった)

かすか(出来ないんだから、仕方が無いじゃないか、嫌いなんだから仕方が無いじゃないか)

かすか(私に期待するな、私に強いるな、私に話しかけるな)






かすか(私を、見るな)






かすか(今思えば、とても自分勝手だったと思う)

かすか(だけど、きっと多分それが私の本質なのだ)

かすか(そんなふうに身勝手で、察しが悪いから、私は全てを取りこぼした) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/19(火) 02:37:44.80 ID:/Fb1pIbWO<>





かすか「…何でも?」

QB「そう、なんでもさ」

かすか「…」

QB「おかしいな、大抵の子は二つ返事なんだけどな」

かすか「…」

QB「まぁ一生を左右する事だからね、よく考えるといいよ」

かすか「…」

QB「決まったなら呼ぶといい、ぼくはいつでも君のそばにいるよ」

かすか「…うん」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/19(火) 02:40:40.82 ID:/Fb1pIbWO<>



かすか「…ただいま」

父「…」

かすか「…」

父「…全く」

かすか「…!」

父「かすみはあれだけ灯家の娘としての役目を果たしているのに…」

かすか「…うるさいな」

父「毎日毎日遊び呆けて…」

母「…もういいですよ、お父さん」

母「この子には、何を言っても無駄ですから」

かすか「…っ」

バタン!! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/19(火) 02:43:11.28 ID:/Fb1pIbWO<> かすか「…うるさいっ…うるさいっ…うるさいっ…!!!」

かすか「…私は、勉強なんかしたくないっ…!」

かすか「話したことも無い男の人と…ご飯なんか食べたくないっ…!」

かすみ「私は…私はっ…」

かすか「…こんな家に…居たく…!」




かすみ「…お姉ちゃん…?」

かすか「…っ」

かすみ「…帰ってきてたんだ」

かすか「…かすみ」

かすみ「…どうしたの?またパパとママが嫌な事言った?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/19(火) 02:49:56.78 ID:/Fb1pIbWO<> かすか「…そ、れは…」

かすみ「気にしないでいいのに」

かすみ「…お姉ちゃん、私は好きでやってるんだよ」

かすみ「…お姉ちゃんはお外に出られない私に、いっつも楽しいお話を聞かせてくれるじゃない」

かすみ「えへへ、今日は何を聞かせてくれるの?」

かすか「…今日は…」

かすか「…今日はね…」






かすか(唯一、私にあって、かすみには無いもの)

かすか(それは健康な体だった)

かすか(かすみは小さい頃から病気だった)

かすか(だけど、それはいつからか慣れしたんだ日常の一部になっていて)

かすか(だから私は、それについて願う事なんて頭をよぎりもしなかった)

かすか(病弱以外欠点のない妹と、健康以外取り柄のない私)

かすか(それが私にとって、当たり前の世界だったから) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/19(火) 02:56:51.45 ID:/Fb1pIbWO<>




QB「…」

QB「…そんな願いでいいのかい?」

かすか「何でも叶えてくれるって言ったのは君じゃん」

QB「…まぁいいや」パァァァッ

かすか「…くっ…」

かすか(…かすみ…もっともっと、楽しい話、聞かせてあげるからね)

かすか(そして、いつかお父さんとお母さんの目を盗んで、2人で遊びに行こう)

かすか(いずれは、この風見野を抜け出すのも、いいかもしれないな)

かすか(そうして、2人で生きていくのも、きっと、楽しいよね)

かすか「好きな時に、誰からも見られなくなるような、そんな力を、私に頂戴」







かすか(ただの、馬鹿だ) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/19(火) 03:00:20.32 ID:/Fb1pIbWO<>



かすか「…かすみっ…かすみっ…」ヒソヒソ

かすみ「…んぅ…何…?おねえちゃん…」

かすか「…あはは、私、すっごい力手に入れちゃった…!」

かすみ「…すごい力…?」

かすか「今度見せてあげるよ」

かすみ「…?」

かすみ「…けほっ…けほっ…!」

かすか「だ、大丈夫?」

かすみ「…ん…ちょっと、疲れちゃっただけ…」

かすみ「…今日は眠いから…もう寝るね…おやすみ、お姉ちゃん…」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/19(火) 03:04:28.35 ID:/Fb1pIbWO<>




かすか「…どひゃあっ!?」

魔女「アアアアア!!」

かすか「無理無理無理だよ!勝てるわけないじゃん!」

QB「…君はちっとも成長しないなぁ」

かすか「あんな化物と戦うなんて聞いてないし!」

QB「…」

かすか「さようなら!逃げるが勝ち!」

QB「…やれやれ」




QB「今はいいけれど、そのうちそうも言ってられなくなるよ」

QB「グリーフシードを手に入れないと、汚れは取れないんだから」

かすか「分かってるよー…っと、着信?」

かすか「…げ…」

QB「どうかしたのかい?」

かすか「…お父さんだ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/19(火) 03:07:37.08 ID:/Fb1pIbWO<> かすか「…」

かすか「…もしもし…?」

「お前!こんな時間にどこを歩いている!?」

かすか「…いや、あの…」

「お前はどうして私たちの言うことが聞けないんだ!!!」

「なんでお前じゃないんだ!!」

「…なぜ」

「…なぜ、かすみなんだ!!」
 
かすか「…は?」

「…クソっ!!!」プツッ

かすか「…何が…何なの…?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/19(火) 03:13:29.34 ID:/Fb1pIbWO<> ガチャッ

「おお…かすみ…!」

「…かすみっ…!」

かすか「…かすみ…!?」

かすか「ね、ねぇ!かすみがどうしたの!?」

父「…!!…お前…よくも…のこのこと…」

ガシッ

父「お前が言うことを聞かないから…すべてがご破産だろうが!!!」

かすか「…がっ…けほっ…あ…」

父「…ちっ…!」

かすか「…かすみ…?かすみ、ねぇ!大丈夫…!?かすみぃ!」

かすみ「…」

かすみ「…大丈夫、だよ」

かすみ「ちょっと、気分が悪いだけだから」ニコッ





かすか(心優しいかすみは、私に真実を教えなかった)

かすか(自分のこと…自分の、命のこと)

かすか(病は、確実にかすみの命を蝕んでいた)

かすか(例えかすみが私に教えなかったとして、気がつけなかったはずがない)

かすか(全て、私が馬鹿で、無知で、身勝手だったから) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/19(火) 03:19:04.87 ID:/Fb1pIbWO<> 数日後、病院




かすみ「…」

かすか「…ねぇ、かすみ…かすみ…」

かすみ「…」

かすみ「…何?…お姉ちゃん…」

かすか「…っ…ごめんね…ごめんね…!!お姉ちゃんのせいで…!!」

かすみ「…何言ってるの…お姉ちゃんのせいじゃ、ないよ…」

かすか(…違う!!)

かすか(…私のせいだ!私があの時、かすみの異変に気がついていれば!)

かすか(こんな下らない願い…!叶えることもなかったのに…!)

かすか(…かすみのために、願うことが出来たのに!!!)

かすか「…かすみ…!かすみ…!!!」

かすみ「…」

かすみ「…」

かすみ「…」

かすか「…かすみっ…?」

かすか「…かす…み…?」

かすか「…かすみぃいいいいいい…!!!!!!!」
   



かすか(酷く、あっけなく)

かすか(かすみは逝ってしまった) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/19(火) 03:21:44.89 ID:/Fb1pIbWO<>



「…えぇ、すいません」

「…数日は、こちらも忙しいので」

「…いえ、大丈夫です」

「…はい…では…」




父「…かすか」

かすか「…かすみっ…!!かすみ…!!!!」

医者「…ご臨終です」

かすか「…あぁ…あぁぁぁぁ…」

父「…かすかっ!!」

かすか「…ひっ…!」ビクッ!!!





父「…かすみは、間に合わなかった」

父「だから、今度こそお前が、代わりになるんだ」

かすか「…」

かすか「…は?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/19(火) 03:26:50.88 ID:/Fb1pIbWO<> 父「かすみがやろうとしてきたことを、お前が引き継ぐんだ」

父「灯家の長女として」

かすか「…ねぇ…間に合わなかったって何…!?」

かすか「何、それ!?知ってたの…!?かすみのこと…知ってたの!?」

父「…知らなかったのは、お前だけだ」

かすか「じゃあ…お父さんは、もうすぐ死んじゃうかすみに…!」

父「誰のせいだ!!!?」

かすか「…っ!」

父「お前のせいだろうが!お前が勤めを果たさないから、かすみが代わりになったんだろう!?」

父「お前のために無理をして、こうなったんだろう!?」

父「この話がなくなってみろ!私の地位も失墜だ!」

かすか(…ああ、そうか)

かすか(…私達って、商品なんだ)







かすか(こいつが、かすみを殺した)

かすか(お父さんが、かすみを…!)

かすか(…かすみを…!!!)





「それは、あなたも同じでしょ」

かすか「っ…!!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/19(火) 03:30:36.73 ID:/Fb1pIbWO<> 「お姉ちゃんだって、私に気が付いてくれなかったじゃない」

「私が、本当に、こんな部屋の中で閉じ込められて習い事とかしたがってたと、思う?」

「残り少ない命を、自分のために使えなかったのに、幸せだったと思う?」

「ねえ?お姉ちゃん」

かすか「…あ、ぁ」

父「お前は、灯家の長女として…!!」

母「立派なお嫁さんになるのよ!!」

かすか「あぁぁぁ…!!」

かすか「…ああああああああ…!!!!!!」





かすか(見るな)

かすか(…誰も私を、見るな)

かすか(私のことを、見つけるな)

かすか(それが無理なら)

かすか(私なんて消えてしまえ!!!!)







<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/19(火) 03:34:32.14 ID:/Fb1pIbWO<>




かすか「…もしこれが、私の願いの果てだとしたら」

かすか「もうずっと、昔から私は後悔し続けてたんだね」

かすか「魔力の暴走か、なるほど」

かすか「…」

ほむら「…かすか…!!!どこにいるの!?かすかぁ!!」

かすか「ここに居るよ、ほむら」

かすか「だけど、見えないんだね」

かすか「…忘れられるのも、辛いけど」

かすか「…自分だけが、覚えてるってのも、辛いんだね」

かすか「…あはは」

かすか「…結局、何も出来なかったじゃん」

かすか「…かすみにも…ほむらにも…何一つ出来なかったじゃん」

かすか「…こんな人生、意味なんてあるの?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/19(火) 03:45:07.30 ID:/Fb1pIbWO<> ほむら「…」

ほむら「…」

ほむら「…!!」ギリッ!!!

ほむら「…まだよ…私は、諦めない…!」

かすか「…っ!」

ほむら「…かすかは、消えてない」

ほむら「…見えなくなっているだけ」

ほむら「…だって、私は、覚えているもの!」

かすか「…どう、して…?」

ほむら「…数日だけれど、あなたと過ごした日々を…!」

かすか「…違うよ、ほむら」

かすか「私は、消えるんだよ!」

かすか「もう、誰からも認識なんてされないまま、一生を終えるの!」

かすか「諦めてよ…!諦めてよぉ!!!」

かすか「…私を…諦め…」





ほむら「諦めなければ、どこかに希望は残っているんでしょう!?かすか!!」

かすか「…っ!」












かすか「…私って料理が下手だよねぇ…」

かすみ「…私が教えてあげるよ!」

かすか「…えー、いいよ、もう辞める」

かすみ「もー、諦めちゃダメだよ、諦めなければ、希望は残ってるんだから」

かすか「…ぷっ…何それ…大袈裟」

かすみ「…えへへ、夢で聞いた言葉なんだ、素敵でしょ?」

かすか「…」

かすか「…そだね、料理だけは…頑張ってみようかな」





かすか(…私は、馬鹿だ)

かすか(…馬鹿だ、馬鹿だ、馬鹿だけど)

かすか(…もう少しだけは…!)

かすか(馬鹿のまま、ほむらの側に、居させて!!) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/19(火) 03:49:25.21 ID:/Fb1pIbWO<>






かすみ「…ねぇ、お姉ちゃん」

かすか「…かす、み…?」

かすみ「私は本当に、後悔なんてしてないよ」

かすみ「こんな私が、お姉ちゃんの代わりになれて、嬉しかった」

かすみ「でも、一番嬉しいのは、お姉ちゃんが笑ってくれてること」

かすか「…かすか…!!」

かすみ「そんな偽物の声に惑わされないで、私はここに居るよ」

かすみ「そして、お姉ちゃんも…」

かすか「…私は…っ」

かすか「…私は!!」




かすみ かすか「「ここに居るっ!!!!」」



パキンッ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/19(火) 03:50:14.90 ID:/Fb1pIbWO<>






かすみ「…ねぇ、お姉ちゃん」

かすか「…かす、み…?」

かすみ「私は本当に、後悔なんてしてないよ」

かすみ「こんな私が、お姉ちゃんの代わりになれて、嬉しかった」

かすみ「でも、一番嬉しいのは、お姉ちゃんが笑ってくれてること」

かすか「…かすみ…!!」

かすみ「そんな偽物の声に惑わされないで、私はここに居るよ」

かすみ「そして、お姉ちゃんも…」

かすか「…私は…っ」

かすか「…私は!!」




かすみ かすか「「ここに居るっ!!!!」」



パキンッ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/19(火) 03:59:51.78 ID:/Fb1pIbWO<>




かすか(怖かった)

かすか(月日が経つ事に、霞んでいく君の姿が)

かすか(恐かった)

かすか(少しずつ消えていく、私の微かな存在が)

かすか(…でも、私は生きていていいんだね)

かすか(…私は、生きるよ)









かすか「…ごめん、ほむら」

ほむら「…っ」

かすか「あはは、ただいま!」

ほむら「…っ…!!馬鹿っ…!」

ほむら「…馬鹿っ!あなたは…馬鹿よ…!!」

かすか「うん、馬鹿だよ」

かすか「馬鹿だけど、もう少しだけ、君のそばにいていいかな?」

かすか「君のそばで、君を助けようとしても、いいかな?」

ほむら「…馬鹿っ…馬鹿っ…」





ほむら「…おかえりなさい…!」

かすか「…うん…!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/19(火) 04:10:06.62 ID:/Fb1pIbWO<> 数日後





ほむら(魔力の暴走、と、QBは言っていた)

ほむら(魔法少女の魔法は、叶えた願いに左右される)

ほむら(だけど、正確にはかすかの願いは少しだけ違った)

ほむら(だったらそれは、つまり暴走していた魔力は、願いさえ、魔法さえ歪ませてしまったということ)

ほむら「そして、今は…」

ほむら(かすかの、本当の願いは元に戻って、歪んだ希望は消え去った)





さやか「ほーら、何してんの?ほむら」

かすか「あはは、あれってばほむらの趣味だよ、難しい顔して考え込むやつ」

まどか「あはは、家でもそうなんだ?」

かすか「そりゃもう、昨日の話の続きになるけどさ──」

ほむら(…まだまだ、考える事はある)

ほむら(…まどかのこと、QBのこと、ほかの魔法少女のこと、そして、ワルプルギスの夜)

ほむら(だけど、今は、とりあえず)

ほむら(…一件落着ってことで、いいかしらね)クスッ

ほむら「…ええ、今行くわ」




<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/19(火) 04:10:38.59 ID:/Fb1pIbWO<> ここまで
折り返し <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/19(火) 04:17:52.68 ID:7MIDFv5RO<> 乙

微か霞みか
お父さんは消蔵とかそんなんだな <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/19(火) 06:12:30.18 ID:Mi+ztuufo<> 乙でした <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/19(火) 11:40:01.41 ID:FDDW2Z/OO<> 霞と合わせるなら実態がない、掴めないってことで幽じゃないかね
これもかすかって読めるし <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/19(火) 18:26:54.79 ID:F0EPcGHB0<> 乙
よかった <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/19(火) 21:39:55.83 ID:ZrXL8AY1P<> 乙
かすかちゃんあんな有様でよく2年も生きられたね・・・
自分の願いそのものに裏切られるより、願い自体を後悔している子の方が長生きする傾向があるんだろうか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/20(水) 00:18:22.46 ID:nn9w5hQq0<> 乙
折り返し...あっ、ワルプルか
忘れてた <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 03:22:47.42 ID:qk8cm8UrO<>




ほむら(立ち止まることが、絶望だとして)

ほむら(歩みをやめないのは、希望なんだろうか)

ほむら(…私はそうは思えない)

ほむら(…私は1度たりとも、諦めたことは無い)

ほむら(ソウルジェムが濁りきったことも無い、歩みを止めたこともない)

ほむら(…でも、だったら私はどうして救えないの?)

ほむら(そう、それはきっと、歩みをやめないのは、希望ではないからだ)

ほむら(…体は動いても、心は止まったまま)

ほむら(…だから、私は…まどかを…)





かすか「ほーむら」

ほむら「…!」

かすか「どうしたの?いつもに増して難しい顔してるじゃん」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 03:27:25.18 ID:qk8cm8UrO<> ほむら「…考え事をしてただけよ」

ほむら(…私が、この無意味な繰り返しを抜け出すためには)

ほむら(…誰かの助けが必要かも、知れない)

かすか「…そっかぁ、もう遅いよ」

ほむら「…」

ほむら(…あれから、かすかは私について何も聞いてこなくなった)

ほむら(きっと、今の彼女は、そんな物聞かなくても、私のために動いてくれるに違いない)

ほむら「…お菓子を持ってきましょうか」

かすか「へ?」

ほむら「私が昔教わった紅茶も入れてあげる」

かすか「…どしたの?ほむら」

ほむら(だけど、きっとそれじゃダメなんだ)

ほむら(それじゃ、いつもと同じ)

ほむら「長くなるわよ…私の話は」

かすか「…!」

ほむら「…ふふ、お話しましょう、私の過去と、大切な人について、楽しい話じゃ、無いけどね」

かすか「…うん!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 03:32:56.64 ID:qk8cm8UrO<> 「

一人の女の子がいたの

私がまだ、魔法少女ではない時、魔女に襲われた私を助けてくれた女の子

その子の名前は、まどか

鹿目まどか

ある時この街に史上最悪の魔女がやって来た

今までの魔女とは比べ物にならないくらい強大な魔女で

まどかともう1人の魔法少女は、懸命に戦ったんだけど

結局その魔女を、倒すことは出来ずに

まどかは、死んでしまった

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 03:34:39.45 ID:qk8cm8UrO<> 悔しかった、悲しかった

どうして、こんなにも優しい子が、こんな理不尽な死を遂げなければならないのか

許せなかった

だから私は

彼女に守られた私は、QBに願ったわ

「彼女を守る私になりたい、彼女との出会いをやり直したい」ってね

…。

そうね

私がここにいるってことが、それが上手く行かなかったという何よりの証明になるかしら
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 03:36:32.14 ID:qk8cm8UrO<> 時間遡行

それが、私の使える魔法の名前

何度も、何度も何度も何度も何度も

同じ時間をやり直した

まどかを救うために、私はこの世界を気が遠くなるほど繰り返した

でも、救えなかった

何度繰り返したところで、彼女は死んでしまう

時には、魔女に殺されて、仲間に殺されて

…そして

まぁ、とにかく、色んな死に方をしていったわ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 03:39:34.15 ID:qk8cm8UrO<> その死を近くで見つづける度に、私の心は少しずつ凍てついていった

まどかが、死ぬ度に、私は

「あぁ、次はこうしよう」とか

「あぁ、この時はこうすれば良かったのか」

…そんな、罰当たりな事を考えていたわ

私には文字通り無限の時間がある

だけど、だからと言って、いつかまどかを救うということが

そんなことが本当に可能なのか、可能だとして果たしてそれが私に出来るのか

…もう、分からなくなってしまった <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 03:42:04.98 ID:qk8cm8UrO<> 私はね、かすか

まどかを、生かすことだけが目的じゃない

まどかが、普通の人間として生きていけるように

魔法少女にさえ、させないつもりなの

だってそうでしょう?魔法少女なんて、進んでなりたがるのは

…死にたがりか、願いに眩んだ馬鹿しかいないわ

そう、私たちは皆馬鹿

目の前の欲望にすがり付いて、遠くを見ることの出来ない

分不相応な、愚か者よ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 03:45:54.12 ID:qk8cm8UrO<> 馬鹿でもいいのよ、後悔さえしなければ

いいのよ、周りの人間が辛くなければ

…でも、そんな事有り得ないでしょう

人間は、一人では生きてはいけないわ、かすか

あなたも、私も、誰だって

…希望に縋った人達を馬鹿にしているわけじゃないの

ただ、その契約じゃ足りないくらいの重荷を、私たちは背負わされている

だから私は、あの子を魔法少女にはさせない <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 03:48:17.38 ID:qk8cm8UrO<> あの子はね、いっつも他人のことばかり考えてる

あの子は、自分には取り柄もないし、誰の役にも立たないと思っている

だからこそ、魔法少女になりたがる

…おかしいわよね

他人のことを考える気持ちが、他人にかけてあげられる彼女の優しさが

…取り柄じゃない訳、無いのにね…



              」







ほむら「…」

かすか「…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 03:50:43.88 ID:qk8cm8UrO<> ほむら「…」

かすか「…ほむら…目」

ほむら「…え、あっ…」

ほむら「…ごめ、ん…なさいっ…少し、変ね…」

かすか「…変なんかじゃないよ、君だって十分に優しいじゃない」

かすか「その涙は、きっと、報われるよ」

ほむら「…うぅ…ううぅ…!」

かすか「…」ギュッ

ほむら「…ううぅ…ううううううぅ…!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 03:54:06.73 ID:qk8cm8UrO<> ほむら「…どうしてっ…!まどかなの…!?」

ほむら「何であんなに優しい子が…!死ななくちゃならないの…!?」

ほむら「私の事を…受け入れてくれたから、助けたいわけじゃない!私は…!私は…!」

ほむら「…あの子に…!あの子と…」






ほむら「…生きていたい、だけなのに…!」





かすか(…それが、ほむらの願いだった)

かすか(たった1人の大切な人と、生きていきたい)

かすか(それが、そんな小さな願いが、ほむらの人生と引換になったんだ) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 03:57:51.24 ID:qk8cm8UrO<> かすか(…叶わなくちゃ、おかしい)

かすか(…叶わなくちゃ…いけない…!)

かすか(ほむらのこの願いは、絶対に叶うべきなんだ!)






かすか「大丈夫だよ!ほむら!!」

ほむら「っ!」

かすか「絶対に!私が叶えるから!」

かすか「君の願いを、君の事を、助けるから!」

かすか「…だから、もう、泣かないで…!!」






杏子「…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 04:00:19.30 ID:qk8cm8UrO<> QB「…珍しいね、君が人のことを探るなんて」

杏子「うっせーな、いいだろ別に」

杏子「…つーか一人増えてんじゃねーか、誰だありゃ…かすか…?」

杏子「…かすか…かすかか…」

QB「それで、彼女は君の敵になりそうかい?」

杏子「…」

杏子(…あんまり聞き取れはしなかった、唯一聞き取れたのは…「まどか」と…「かすか」…)

杏子「いいや?」

QB「ふぅん」

杏子「白々しいな、つーかお前も知ってんだろ?あいつらの事」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 04:03:04.90 ID:qk8cm8UrO<> QB「そうだね、と言っても灯かすかに関しては、数日くらい前からだけどね」

杏子「…」

QB「珍しいね、いつもの君なら疑わしい時点で突っかかるのに」

杏子「あたしを狂犬みたいに言うな」

杏子「…ふん、そうだな、手を出さない理由か」

杏子「…んなもん、気分じゃねぇ、だけで充分なんだよ」タッ

QB「…やれやれ」

QB(二人が潰しあってくれれば、僕らにとっては有難かったのになぁ) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 04:08:33.65 ID:qk8cm8UrO<> QB(…暁美ほむらは、どうやらまどかにご執心のようだね)

QB(あの途方もない素質を持った、鹿目まどかか)

QB(それは彼女にとっての弱点になり得るかな?)

QB(そして、灯かすか)

QB(暁美ほむらと同じ、契約した覚えのないイレギュラー)

QB(彼女についてはまだなんとも言えないな)

QB(…彼女に関しては、3年間もの間完全にこの世界の記録には残ってない)

QB(そんな事が、果たして人間に可能なのかな)

QB(…いや、魔法少女だったね)

QB(魔法少女だとしたら、付け入る隙はある)




QB「せいぜい頑張ってね、二人とも」

QB「僕らは、魔法少女が魔女になるときのエネルギー回収」

QB「それさえ叶えば、いいんだから」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 04:16:12.77 ID:qk8cm8UrO<>




マミ「…あら、お帰りなさい」

杏子「…んー」

マミ「…」

杏子「…聞かねぇの?」

マミ「…何を?」

杏子「…あいつの事だよ、えーと、暁美ほむら」

マミ「…あなたが帰ってくるってことは、気に入ったんでしょう?」

杏子「…は!?ば、馬鹿か!別に…!」

マミ「あら、だったらどうして帰ってきたの?」

マミ「まさか私達の敵になりそうなのに見逃してきた訳じゃないわよね?」

杏子「…ぐ、ぬ…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 04:19:22.29 ID:qk8cm8UrO<> 杏子「…あいつさ、お前、遠目からでも一応顔は見ただろ?」

マミ「…えぇ」

杏子「どんな印象だった?」

マミ「…氷のように、冷たい目だなって…思ったわ」

杏子「…うん、あたしもだ」

マミ「…?」

杏子「だけどさ、違うんだよ」

杏子「…上手くは言えないけど、きっとあいつは、何かをしようとしてる最中で」

杏子「…んで、その為に、ああなっちまったんじゃねぇかって言う…ああならざるを得なかったんじゃねぇかって言う…さ」

マミ「…珍しいわね、あなたがそんなことを言うなんて」

杏子「…そうかな」

マミ「…どうしたいの?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 04:23:11.30 ID:qk8cm8UrO<> 杏子「…放っておいて、やれないかな」

マミ「…それはもちろん、大丈夫よ」

マミ「…それなら、ね」

杏子「…」

マミ「…あなたって、素直じゃないわよね」

杏子「…た、助けてやることとか…出来ねーかな…!」

杏子「…あいつさ…あぁ見えてすげぇ辛そうな声出すんだよ」

杏子「…この世界に絶望しちまった声出すんだよ…!」

杏子「…あたしにそっくりなんだ…あんな声、もう聞きたくないんだ…」

マミ「…驚いたわね」

マミ「…たった一度、顔を見ただけの人にそこまで言えるなんて」

杏子「…っ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 04:28:27.64 ID:qk8cm8UrO<> 杏子「…そう、だよな…」

杏子「…もしかしたら…あたしの聞き耳に気付いてて…演技かもしれないしな」

マミ「…」

マミ「…あなたって、優しい」

マミ「無関係な子の願いに憤慨して、無駄に絡みに行きそう」

杏子「な、何だその具体的な予想は…!」

マミ「…良いわよ」

杏子「…へっ!?」

マミ「あなたがそこまで言うなら、あの子に協力してあげましょう」

杏子「まっ、マジか!?本気で言ってんのか!?お前!」

マミ「もちろんよ、それに…私も…どうしてだかあの子は放っておけないわ」

杏子「あいつの目的も、なんにもあたし達は知らねーんだぞ!?」

マミ「…今更じゃない、それに」

マミ「誰だって、きっかけはそんな些細なものよ」

マミ「あなたと、私のようにね」ニコッ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 04:34:59.16 ID:qk8cm8UrO<> 学校




さやか「おーい!ほむらぁ!」

ほむら「…どうしたの?」

さやか「大事件だよー!聞く!?」

さやか「あのね!三年の美人な先輩が裏路地に入っていってそのまま長い時間帰ってこなかったんだってさ!」

さやか「しかもその人すごい疲れきった顔してて!くー!怪しい匂いがするなぁ!」

ほむら(きっと巴マミね、もう少し目立たず行動できないのかしら)

ほむら(…巴マミ、か…)

ほむら(…彼女に協力を求めるのは、間違ってはいない)

ほむら(…だけど、もし彼女をつついて佐倉杏子まで出て来たら…どうなるかは予想がつかない)

ほむら(…あの2人は、かなり険悪な仲だものね)

ほむら「…はあ」

さやか「ほらほら、ため息つくと幸せが逃げるぞー」

ほむら「うるさいわね」ピシッ

さやか「あうっ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 04:39:10.20 ID:qk8cm8UrO<> ほむら「屋上で食べる?」

さやか「ん、そのつもりだけど、かすかは?」

ほむら「…もうすぐくるはず…っていうか平然と彼女について聞くのはどうなのかしら…」

さやか「へ?」
 
ほむら「…だって、彼女は同い年なのに学校に行ってないのよ…普通変だとは思わない?」

さやか「…あー」

さやか「…別に、気にしないよそんなの、ね!まどか!」

まどか「…うん、かすかちゃんにはきっと、理由があると思うな」

さやか「そーそー!だから早くかすかを呼んで参れー!」

ほむら「…」





だって、二人ともとってもいい子なんだもん





ほむら「…そうね」

ほむら「…そうよね」ニコッ

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 04:44:00.78 ID:qk8cm8UrO<>



かすか「見滝原に!かすかが!やってきた!」

ほむら「うるさいわね、何年も前から居るんでしょう、早く座りなさい」

かすか「やー、さやかが今日もキュートだね」

さやか「まぁねー」

かすか「まどか、そのツインテールでさらに引き立てられてるその可愛さ、守ってあげたくなるよ」

まどか「えへへ、そうかな…」

ほむら(…ノリがうざい)

ほむら(…そう言えば、かすかの武器は剣よね)

ほむら(あぁなるほど、ちょっと似てる)

さやか「なんだよー、ほむら!」

ほむら「何でもないわ、さ、早く食べましょう」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 04:48:01.53 ID:qk8cm8UrO<> かすか「ほいこれ」

ほむら「…あ…」

ほむら「…もう…大丈夫だって言ってるのに…」

かすか「あんなパサパサの板切れ食べて大丈夫なわけないじゃん、ほむらは特に細いんだからさぁ」

さやか「ほほー?相変わらずお熱いですなぁ」

まどか「…お、お熱いって…」

かすか「あはは、二人にも作ってきたよ、と言っても2人はお弁当あるからおかずだけど」

さやか「何ー!?ほむらにはもったいないくらい出来た嫁だー!」

ほむら「あげるわ」

かすか「それは酷くないかな!」

ほむら「…私は代わりに、まどかをもらっていくから」

まどか「…えっ!?あ、その…!」

ほむら「…冗談よ」

さやか「…いやぁ、ガチっぽかったぞ…今の」
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 04:52:16.81 ID:qk8cm8UrO<> さやか「うっま!何コレ!」

かすか「えへへ、そう?」

まどか「わ!本当だ…これすっごく美味しいよ…かすかちゃん!」

かすか「ふふーん!でしょでしょー!」

ほむら「…」モグモグ

ほむら(…いや、本当に冗談抜きで美味しいわね)

ほむら(…そう言えば、巴マミは何をしてるのかしら)

ほむら(…未だまどか達に接触が無いところを見ると、まだ生きてるのかしら)

ほむら(早いところ、共闘を申し込まないと…)モグモグ
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 04:55:44.50 ID:qk8cm8UrO<> かすか「…ふふ」

ほむら「…?何?」

かすか「…何でもー」

かすか(…たった1人の大切な人と生きていきたい、か)

かすか(…素直じゃない訳じゃない、きっとまだ気がつけてないだけなんだよね)

かすか(君にとって、大切な人は、まどかだけじゃないんだってことに)

かすか(…さやかだっている、もしかしたら他の人だっているかもしれない)

かすか(ほむら、まどかを救うって事と、君を救うってことは、同じ事なんだよ)

かすか(…出来たら)

かすか(…私もその中に入ってたら、嬉しいな) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/21(木) 18:21:56.51 ID:qvDpfSsx0<> 乙
灯さんか
覚えた <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/21(木) 18:57:02.26 ID:xmjJQQMTP<> 乙
自分はひとりぼっちだと思っている子には効かないなんて、
知られざる英雄(別の作品の能力)と効果は似てるけどベクトルは真逆だね
まどかやさやかに認識されてQBからも捕捉されつつあるってことは、
かすかちゃんの能力はどんどん弱くなっていってるってことなんだろうか <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/21(木) 20:46:22.63 ID:w8EXVQTdo<> 乙でした <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 22:46:59.96 ID:UrtJJXRKO<> カタッ


ほむら「…!」ピクッ

かすか「…」ピクッ

さやか「でさでさー、まどかが…」

まどか「も、もう…さやかちゃん…!」

ほむら「…二人共、悪いけどちょっと外してもらえないかしら」

さやか「へっ?」

かすか「ごめんごめん、ちょっとここで待ち合わせしててさー」 

かすか「放課後に埋め合わせするからどうか一つ」

さやか「…?」

まどか「…???」





「鋭いわね、あなた達」

ほむら「…あなた程じゃないわ」

かすか「…私たちに何の用?」

ほむら「…巴マミ」

マミ「…どこか出会ったかしら」

ほむら「…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 22:53:55.23 ID:UrtJJXRKO<> マミ「そんなに敵視しないで欲しいわ」

ほむら「…私達に会いに来たってことは、私たちの正体も知っているんでしょう?」

マミ「魔法少女、ね」

かすか『どうするの?ほむら?』

ほむら『余計なことはしないで、彼女と戦っても、意味が無いわ』

マミ「率直に聞くわね、あなた達の目的は何?」

マミ「…いえね、あなた達がただの魔法少女なら、「お互い頑張りましょう」で済んだのよ」

マミ「…けれど、QBがあなた達ふたりを、イレギュラーと呼んだ」

マミ「…どちらも、契約した覚えのない魔法少女」

マミ「そんな人達が私達の街に現れて、はい、お互い関知せずに行きましょうとは行かないの」

ほむら「…」

ほむら「…いえ、丁度いいわ、そろそろあなたと話そうと思っていたところだし」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 22:59:29.56 ID:UrtJJXRKO<> マミ「待って、その前にもう1人紹介したい人がいるのだけれど」

ほむら「…それって」

かすか「…もう1人…?」

「…何だよ、湿気た面した奴が二人もいるじゃねーか」

ほむら「…佐倉杏子…!?」

杏子「へぇ、あたしを知ってるのか、まぁいいや」

杏子「お前ら何を企んでんだ?答え方次第じゃ、ただじゃ済まさねーぞ」

マミ「…」

マミ(…嘘でしょ?どれだけ素直じゃないのよ…この子は…)

マミ「…あのねぇ、佐倉さん…」





かすか「…杏子…?」

杏子「…あん?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 23:02:12.05 ID:UrtJJXRKO<> 杏子「…お前も、どこかで会ったか?」

かすか「…あぅ、いや…その…」

かすか「な、何でもない…!可愛い名前だなーって!」

杏子「な、何言いやがるテメェ…!」

マミ「はいはい、ちょっと黙ってましょうね」

マミ「…さ、役者は揃ったわ」

マミ「…聞かせてもらっていい?あなたの事、あなた達のこと」

ほむら「…そうね」

ほむら「…私の、目的は──」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 23:09:29.57 ID:UrtJJXRKO<>



QB「魔法少女はその性質のために、テリトリーという物が存在する」

QB「細かい基準なんかはその都度変わるけれど、大体この街の広さなら」

QB「…まぁ、1人、多くても2人だろうね」

QB「そんな街に、四人もの魔法少女が存在する、そして更に素質があるものが二人」

QB「これは単なる偶然かな、それとも…」

QB「君達が現れたことによる、何かなのかな、ほむら、かすか」

QB「もうすぐこの街にワルプルギスの夜がやって来る」

QB「その時君たちは、真実を知った君たちは、果たしてまともに戦うことが出来るのか」

QB「見させてもらうよ、それが僕達の役目だからね」




<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 23:13:02.61 ID:UrtJJXRKO<>


マミ「…そんな、事が…」

杏子「…」

ほむら「嘘だと思うならまどかに会ってくるといいわ…あの子の素質は本物よ」

マミ「…それじゃあ、あなたは…彼女を救うために…何度も…繰り返してきたっていうの?」

マミ「…たった1人で…ワルプルギスの夜に立ち向かったっていうの?」

ほむら「…えぇ、何度も、気が遠くなる程ね」

ほむら「…そして、かすかは、そんな私を助けてくれようとしてくれる、1人」

かすか「…ん」

杏子「…ワルプルギスの夜、か…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 23:15:52.37 ID:UrtJJXRKO<> 杏子「…あんたは、マジであいつを倒そうとしてんのか?」

杏子「…勝てるわけねーだろ」

杏子「QBが言うには、あいつは歴史上誰も倒したことのない魔女なんだろ?」

杏子「そんな奴に、2人…あたし達が加わったとして4人、勝てるわけがねぇ」

杏子「そのまどかって奴を助けたいなら、あんたは今すぐこの街からまどかを連れて逃げるべきだ」

ほむら「…」

ほむら「…ダメなのよ、それじゃ」

杏子「…あ?」

ほむら「…まどかは、この街を見捨ててまで自分が助かることを…望まない」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 23:18:37.34 ID:UrtJJXRKO<> 杏子「望む望まねぇじゃねぇんだよ!」

杏子「勝てねぇって言ってんだ!」

杏子「何度も繰り返したあんたなら分かってんだろ!?勝てるはずがねぇって!」

ほむら「…それは私が1人だったから…!」

ほむら「…勝てない、勝てなかったわよ…!」

ほむら「…1人だったんだもの…!」

杏子「…」

杏子「…じゃあ、マジでやるんだな?」

杏子「あんたは、マジにワルプルギスの夜をぶっ倒そうっていうんだな?」

ほむら「…」

杏子「…」

杏子「…だってさ、マミ」

マミ「…はぁ」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 23:21:18.04 ID:UrtJJXRKO<> マミ「…人を確かめるにしても、もう少しやり方があるのに」

かすか「…一人じゃ勝てなかった」

かすか「…いくら繰り返しても、ほむらは勝てなかった」

かすか「…だったら、2人なら」

かすか「…3人なら…4人なら…!」

かすか「勝てるよ!きっと!」

マミ「…そうね」

マミ「…どうやら、あなた達の決意は本物みたいね」

マミ「…分かったわ、私達はこれから、仲間よ」

ほむら「…っ」

ほむら「…そんな、簡単に…?」

マミ「…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 23:26:35.53 ID:UrtJJXRKO<> マミ「…放っておけないわ、あなた達」

マミ「…何故だか、あなたを見逃したら、私達は後悔する気がするの」

マミ「…あなたが繰り返したという世界の影響なのかしらね」

ほむら「…っ!」

杏子「…キツイ言い方して悪かったよ」

杏子「…マジでやるんだな?あたし達4人で、そのバケモンに勝つって言うんだな?」

杏子「…やってやろうじゃねぇか、なあ、マミ」

ほむら「…どうして…?」

ほむら「…信じて、くれるの…?」

杏子「…ああ」

マミ「…えぇ」

ほむら「…うぅっ…うぁっ…あぁぁぁっ…!!」




かすか(…無駄じゃなかった)

かすか(ほむら、君が繰り返してきた時間は、決して無駄じゃなかったんだよ)

かすか(君は繰り返しながら少しずつ、進んでいたんだ)









杏子「勝つぞ、お前ら!」

杏子「ワルプルギスの夜に、一泡吹かせてやろうじゃんか!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 23:34:57.76 ID:UrtJJXRKO<>



かすか(…誰からも、見られたくなかった)

かすか(期待されたくなかった)

かすか(だけど、そんな願いさえ私は後悔した)

かすか(きっと、私は心のどこかで思ってたんだ)

かすか(誰かの何かに、なりたいって)

かすか(ただ、それだけで良かったんだ)






「こちら見滝原、立っていられないほどの嵐です!」

「予想ではあと数十分で、類を見ないほどのスーパーセルがこの見滝原へやって来ます!」

「見滝原にお住まいの人は避難してください!繰り返します!見滝原にお住まいの人は…!!」







かすか(私は、なれたかな)

かすか(君にとっての、何かになれたかな)


「なれたよ、私にとってお姉ちゃんは、お姉ちゃんなんだから」



かすか「…」クスッ

かすか(なれたとしたら、こんなに嬉しいことは、無い!)




マミ「来るわよ…!」

杏子「…あぁ!」

ほむら「…えぇ!」

かすか「行こうっ!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 23:39:02.53 ID:UrtJJXRKO<> ワルプルギス「アッハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」

ゴォォォォォ!!!
 
杏子「…ははっ!笑えるでかさだな…!」

マミ「…たぁぁぁっ!!」

ほむら「…あいつはまだ、私たちを敵とすら認識していない」

かすか「…くっ!」

ほむら「…かすかっ!魔力を余り消費しないで…!」

かすか「…分かってる、けど…このぉっ!!」

杏子「…ちっ!使い魔でこの強さか…!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 23:45:30.30 ID:UrtJJXRKO<> 杏子「…めんどくせぇ…!」

杏子「…くらぇええええっ!!!」

ドガドガドガドガ!!!

ほむら「…私の魔法で一斉攻撃を仕掛けるわ…!私に捕まって…!」

カチッ

杏子「…うおっ、すげぇ…止まってやがる」パシッ

マミ「…」パシッ

ほむら(…あっ、しまった…かすかどうしよう…)

マミ「私がやるわ」シュルルル

かすか「…へっ!?止まってる!?」

ほむら「…私の魔法よ…これで一斉攻撃を仕掛けるわ」

ほむら「…行くわよ…!」






カチッ

ほむら「…たぁぁぁっ!!」

杏子「オラぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」

マミ「ティロフィナーレ!!」

かすか「やぁぁぁぁ!!!」


ズドォォォォン!! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 23:48:54.50 ID:UrtJJXRKO<> ワルプルギス「…アァァァァァァ…」

かすか「…!やっ…!」

ほむら「…まだよ!!」

ワルプルギス「…キャハハハハハハハハハハ!!!」ズドォッ!!

かすか「…!」

かすか「…が…けほっ…!」

かすか「…ぐ、ぁぁぁああ…!」

ほむら「…か」

ほむら「…かすかぁぁぁー!!!」






QB「ワルプルギスの夜が彼女達を敵と認識した」

QB「…はじめに脱落したのは、やっぱり君か、かすか」

QB「やれやれ、じゃあ僕らも役目を果たそうかな」ピョンッ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 23:52:12.91 ID:UrtJJXRKO<> かすか(…やばいっ!熱い…!痛い…!)

かすか(…ち、くしょ、う…!こんな所で…!)

ほむら「…かすかっ!かすかっ!」

杏子「待て!ほむら!」

ほむら(…遠目からでもわかる…あんなダメージ…修復しきれない…!)

ほむら(…修復したとして、魔力が…!!)


ジワジワ

ジワジワ


かすか(…く、そっ…!治れ…!治れ治れ治れ治れ!治ってよ!)

かすか(…私はまだ、何にもやってない…!まだ、ほむらを助けてない…!)

かすか(私は、私は…!)





QB「やあ、かすか」

かすか「…きゅ…べ、え…?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 23:54:12.37 ID:UrtJJXRKO<> QB「残念だね、ここまで深い傷を負ってしまったら、もう修復しきれない」

QB「あとは、死ぬだけだ」

かすか「…は…!」

かすか「…こ、こんなもの…!」

QB「言ってなかったかな…君達魔法少女はね、かすか」





QB「ソウルジェムが濁り着ると、魔女になるのさ」

かすか「…え?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/21(木) 23:57:13.74 ID:UrtJJXRKO<> かすか「…な、何を…!」

QB「気付ける要素はあったはずだよ?魔女は絶望を振りまく存在」

QB「君達魔法少女は、希望の象徴」

QB「と言うより、僕が言うんだから間違いない」

QB「君はね、今までずっと」

QB「同胞を喰らいながら、生き延びてきたんだよ」

かすか(…う、そだ…!)

かすか(…嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ)

QB「 本 当 さ 」

かすか「…嘘だぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」





バリン! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/22(金) 00:00:49.99 ID:DCG7zShsO<> 魔女「アァァァァァァ!!」

ほむら「…」

ほむら「…」ヘタッ

ほむら「…嘘」

ほむら「…嘘よ…」

杏子「…ありゃあ…!?」

マミ「…かすかちゃんが…?」

杏子「…どういう事だおい!!」

杏子「何だあれは!?どうして、かすかから出てきやがった!!!」

ほむら「…嘘よね、かすか」

ほむら「…あなた、私を助けてくれるって言ったじゃない…?」

ほむら「…馬鹿なままでも…」

ほむら「私のそばにいてくれるって言ってくれたじゃないっ!!!」

魔女「アッハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」





ほむら「…嘘って言ってよ…」

ほむら「…かすかぁ…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/22(金) 00:05:00.57 ID:DCG7zShsO<>



(…あぁ)

(…QBの言ってること、本当だった)

(…何も考えたくない、何もしたくない)

(…動いてる私と、考えてる私が別物みたいだ)

(…誰にも見られたくない、あぁ、そっか)

(こんな弱い私、誰も見てくれるわけが無い)

(…これが、私の絶望)



「…──」



(…どうして、泣くの?)

(…私の為に、泣いてくれるの?) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/22(金) 00:10:32.29 ID:DCG7zShsO<> (…このままじゃ、みんな死んじゃう)

(…きっと、この事実を知ったら、私みたいに、なってしまう)

(…)

(…忘却魔法か…)

(…ねぇ、ほむら、不思議じゃない?)

(…みんな、あなたの事を知っていたかのように、物わかりが良かったこと)

(…まるで、前世からの繋がりがあったような、そんな感じ)

(…私さ、きっと、忘却魔法だけじゃない)

(…思いだす、そんな魔法も、使える)

(…ごめん、ほむら)

(それでも、私は君に死んで欲しくないから)

(だから、もう少しだけ、頑張って)





魔女「アァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!???」

魔女「…ギァァァァァァァ!!!」




(…言うこと聞けよ!)

(最後の1回くらい!ほむらのために使わせてよ!!!)

(…頼むよ、皆を助けて、二人共)




パァァァァ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/22(金) 00:14:06.07 ID:DCG7zShsO<>




QB「その姿に抗ってまで、魔法を使おうというのかい」

QB「そんな事が出来たなんて、やっぱり君達は興味深いよ」

QB「魔女と言っても、一概に当てはめてはいけないという、いい例だ」

まどか「…」

さやか「…」

まどか「…QB」

QB「…ん?どうしたんだい?」

QB「…え?」

まどか「…私と、契約して」

QB「…君は、どうして、僕のことを知っているのかな?」

QB「…君は、君は…?」

まどか「…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/22(金) 00:17:26.13 ID:DCG7zShsO<> まどか「…思い出したの」

まどか「…私は、思い出したんだ」

まどか「私達のために戦ってくれる人達が居ることを…!」

まどか「…ほむらちゃんが、私の為に頑張ってくれたことを!」

QB「…君は…一体…」

まどか「…私にも、みんなを助けさせてよ!」

まどか「私は、私の意思で、みんなを守りたいっ!!!」

まどか「諦めるもんか!忘れるもんか!」

まどか「私だって!ほむらちゃんのお友達なんだから!!!」パァァァァ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/22(金) 00:23:37.94 ID:DCG7zShsO<>



マミ「…魔法少女が…魔女に…?」

マミ「…そんな、そんな事って…」

杏子「…マミ」

マミ「嘘よ…!そんな事っ…!」

杏子「マミ!」

マミ「…っ」

杏子「…今は、そんなこと言ってる場合じゃねぇ…」

杏子「いつか魔女になっちまうとして…そのいつかは今じゃねぇ!」

マミ「…だって…だって…!」

ほむら「…」

ほむら「…」

魔女「…アッハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」

ワルプルギス「アッハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」

ほむら(…かすかが…ワルプルギスに吸い込まれていく)

ほむら(…ワルプルギスの夜は…呪いの集合体…)

ほむら「…あ、はは…あはは…」

ほむら(…勝てないよ)

ほむら(…もう、嫌)

ほむら(…もう、何もかも…嫌)

ほむら(…私は…もう)

ほむら(…消えてしまいたい)






まどか「…」

まどか「諦めない限り、どこかに希望は残ってる」

まどか「だよね?ほむらちゃん」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/22(金) 00:30:37.12 ID:DCG7zShsO<> ほむら「…ま、どか…」

ほむら「…その格好…」

まどか「…今まで、忘れてて、ごめんね」

まどか「ほむらちゃんは、ずっとずっと、辛かったんだよね」

ほむら「…私は…また、あなたを…!」

ほむら「…救えなかった…!!」

まどか「…ううん」

まどか「…かすかちゃんが、教えてくれたの」

まどか「例え忘れても、大切な記憶は、消えたりはしない」

まどか「…私が、ほむらちゃんを思う気持ちは、絶対になくなったりはしないっ!!」

まどか「…返して…!」

まどか「…私達から、かすかちゃんを…大切なものを…!」



まどか「返してっ!!!!」
ドシュウッ!!!! <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/22(金) 00:36:18.41 ID:DCG7zShsO<> ドゴォォォォッ!!!




QB「凄まじい衝撃だね、まどかの魔法は」

QB「だけど賢いとはいえない、これでまどかも魔女に…」

さやか「ううん、誰も死んだりしないよ」

QB「…君たちのその根拠のない自信はどこから来るんだい?」

さやか「だって、まだ願いは残ってるから」

QB「…」

QB「他人の為に、君の人生を棒にふるというのかい?」

QB「君はそれで、後悔しないのかい?」

さやか「後悔なんてあるわけない」

さやか「さ、QB、私の願いも叶えてね」

QB「…はぁ」

QB「君は、何を願うんだい?」

さやか「私は…」




さやか「…かすかと、まどかに、生きていて欲しい」

さやか(それはきっと、私だけの願いじゃないよね、ほむら)ニコッ <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/22(金) 00:49:22.20 ID:DCG7zShsO<>



かすか「…ん」

かすか「…あれ?」

かすか「…わ、私…」

ほむら「…かすか…」

かすか「…ほ、むら…?」

ほむら「…かすかぁっ…!」

かすか「…わ!ちょ!」

さやか「…ひゅー」

まどか「…あはは」

マミ「…」

杏子「…」

かすか「…私、生きてるの?」

かすか「…生きて、るんだ…」

かすか「あはは…そっか…そっかぁ…!」ポロポロ

かすか(…暖かい…)

かすか(…かすみ…私、ちょっとは…役に立てたかな…?)

かすか(…私も、誰かの何かに、なれたかな…!) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/22(金) 00:52:19.54 ID:DCG7zShsO<> マミ「…」

杏子「…大丈夫さ、マミ」

マミ「…え?」

杏子「…あんたは、強いじゃねぇか」

杏子「…きっと、生きていけるよ」

マミ「…うん…うん…!!」

マミ「…ごめっ…なさい…こんな…先輩…で…!」





ほむら「…」

ほむら「…」

ほむら「…」

ほむら(…ワルプルギスの夜を、倒した)

ほむら(…でも、まどかは…) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/22(金) 00:57:29.05 ID:DCG7zShsO<> ほむら(…)

かすか「…ね、ほむら」

かすか「…ごめんね、まどかを、守れなくて」

ほむら「…いいえ…!」

かすか「…君は…頼っていいんだ…」

かすか「…頼っても、良いんだよ」

かすか「…だから、今度こそ…まどかを救ってあげてね…?」

ほむら「…うん、うん…」

かすか(…そっか、私達…離れ離れになっちゃうんだ)

かすか(…また、離れ離れになって)

かすか(…ほむらだけが、私を…覚えてるんだ…)

かすか「…!」

ほむら「…かすか…?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/22(金) 01:00:17.97 ID:DCG7zShsO<> かすか「…ね、ほむら」

かすか「…私と出会ったのは、今回が初めて?」

ほむら「…うん」

かすか「…そっか」

かすか(…だったら、この別れは…傷になる)

かすか(…ほむらにとって…私は…傷になる…!)

かすか「…うぅ…!」

ほむら「…か、かすか…?」

かすか「…それでも…」

かすか「…君はそれでも、まどかを救わなくちゃならない」

かすか「…たとえ私を忘れても、まどかを…!!」パァァァァ

ほむら「…かすかっ!?」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/22(金) 01:06:25.85 ID:DCG7zShsO<> ほむら「…いやよっ…!そんなの…!」

ほむら「…どうして…!?私は、あなたの事を…忘れたくない…!!!」

かすか「…ほむら」

かすか「…私、ちょっとだけ分かったかも」

かすか「…私の魔法が君に効かなかったわけ」

かすか「…きっと、私達は、何度も出会ってるんだよ」

かすか「そうして、その度に、お互い忘れ合った」

かすか「だから、君が私を忘れないでくれたのは」

かすか「心のどこかで、君が私のことを思ってくれたお陰」

ほむら「…だったら、尚更…私は、あなたを…!」

かすか「…ほむら」

ほむら「いやよっ!!かすかっ!!かすかっ!!!!!」





かすか「私達なら、また会える」

かすか「今度こそは」

かすか「      」




ほむら「かすかぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!!」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/22(金) 01:07:57.46 ID:DCG7zShsO<>







(たとえどれ程の力を得ても)

(たとえどれほどの時を繰り返したとしても)

(たとえこの世に奇跡や魔法があったとしても)

(それでも、救いはなかった)

(彼女を助けるために、救うために世界を繰り返したからといって)

(…だからといって結局それが報われたわけでもなかった)

(もう分かってる)

(きっと私は救われない、救えない)

(私に助けることなんて、出来ないんだって) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/22(金) 01:08:26.92 ID:DCG7zShsO<> (それでも世界を繰り返し続ける私は端から見れば、我慢強い女の子)

(違う、違うよ)

(私は、立ち止まっているだけ)

(誰も私のことを覚えていないのに私だけ見えない傷を背負う)

(何がなんでも、何をしてでも彼女を助けたいと思ったあの時の誓い )

(…彼女との、約束)

(それすら吹き飛ばすに充分足る、絶望)

(濁らないだけだ、諦めないだけだ、悲しまないだけだ)

ほむら「私はとっくに、絶望している」




ほむら「…って、思っていた筈なのに」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/22(金) 01:11:07.03 ID:DCG7zShsO<> ほむら(…どうしてかしら、なぜだか分からないけれど)

ほむら(…心が軽い…どうして?)

ほむら(…だって、私は、結局まどかを救えなかった)

ほむら(…なのにどうして…?)

ほむら「…つっ」ズキッ

ほむら「…」

ほむら(…前のことを考えると、頭痛がする)

ほむら(…何かが、足りない気がする)




「…暁美さーん、次どうぞー」

ほむら「…はい」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/22(金) 01:14:42.46 ID:DCG7zShsO<> 「…」

ほむら「…」

「…ふぅん、かなり良くなっているね」

「…うん、これなら今すぐにでも学校に通えるよ」

ほむら「…そう、ですか」




「…嫌だよ…嫌だよ…!」

ほむら「…」

ほむら「…あの子は?」

「…うーん、ま、色々な事情があってね」

「かなり難しい手術が控えていてね」

ほむら「…」

ほむら「…もう、いいですか?」

「…あ、うん、お大事に」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/22(金) 01:16:14.59 ID:DCG7zShsO<>



ほむら「…」

ほむら「…ねぇ」

「…ひっ」

ほむら(…あれ?私何で…)

ほむら「…どうしたの?」

「…その…手術が…怖くて…」

ほむら「…手術…」

「…お姉ちゃんは…もう大丈夫なの?」

ほむら「…えぇ」

「…そっか、いいなぁ」

ほむら「…」 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/22(金) 01:18:28.96 ID:DCG7zShsO<> ほむら「…」

「怖いんだ…すっごく」

「…もう、お姉ちゃんにも、誰にも会えなくなっちゃうんじゃないかって…」

「そう考えると…」

ほむら「…」

ほむら「…諦めなければね、どこかに希望は残ってるの」

「…え?」

ほむら「…きっと、あなたは治るわよ」

「…お姉ちゃんは…」

ほむら「…頑張って、かすみちゃん」

「…」

「…へっ?」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/22(金) 01:22:33.17 ID:DCG7zShsO<> 「…おー!かすみ!御見舞だぞー!」

かすみ「…あ、お姉ちゃん…」

かすみ「お稽古は大丈夫なの?」

「へっへー、抜け出してきた」

「…ん?顔色ちょっと良くなってない?」

かすみ「…え、そう、かな…」

「…で、どう?手術…受けられる…?」

かすみ「…うん」

「…お?」

かすみ「…諦めなければね、希望は残ってるんだよ」

「…おー?何じゃそりゃー」

かすみ「…」

「…あはは、素敵な言葉だねえ」

かすみ「…うん」

かすみ「…とっても、素敵…」

<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/22(金) 01:24:20.98 ID:DCG7zShsO<>


ほむら「…何で見ず知らずの女の子にあんな事…」

ほむら「…疲れてるのかしら」

ほむら「…」

ほむら「…諦めなければ、希望は残ってる、か」

ほむら「…ふふ、私にしてはとんだ理想論ね」

ほむら(…でも、何故だかそんな言葉が)

ほむら(私にとって、強い支えになる気がした)

ほむら(…えぇ、そうよ、諦めない)

ほむら(…私は、まどかを、絶対に救う) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/22(金) 01:31:22.47 ID:DCG7zShsO<> ほむら「…」

ほむら(…そうね)

ほむら(…今は、思い出すことが出来ない)

ほむら(…だけど、この思いは、誰かがいたというこの感覚は、確かなもの)

ほむら(…あなたの存在が、霞んで行く)

ほむら(きっと、私は繰り返す度に少しずつ忘れていくんでしょう)

ほむら(…でも、あなたが教えてくれたであろう、この言葉は、忘れない)

ほむら(…私は、繰り返す)

ほむら(…何度だって、繰り返す…!)

ほむら(…まどかを、救うために…!)









ほむら(あなたの存在を)

ほむら(幽かに感じる)

ほむら(暖かい灯が、私を照らしてくれる)

ほむら(ありがとう、あなたは)

ほむら(私にとって、大切な)

ほむら(お友達だった) <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>saga<>2016/04/22(金) 01:33:40.44 ID:DCG7zShsO<> お疲れ様でした
落ち込んだほむらちゃんが奮起するお話でした
見てくれてありがとう
お疲れ様でした
<> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/22(金) 01:40:22.87 ID:Hyqtz56/o<> 乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/22(金) 02:18:21.02 ID:h1iopzcH0<> 乙!
思いの外良いSSだった!かすみちゃんとの最後対面とかちょっとおおぅってなった <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/22(金) 02:40:23.36 ID:LP6g47k8o<> 乙
久々に良いもの見れた <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/22(金) 04:29:57.71 ID:X/ytJTA7O<> やっと追いついたと思ったら最終回だった
覚えてなくても覚えてると感じること、あるな
むしろそれが原動力か
諦めない
サンクス
乙 <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/22(金) 05:19:56.83 ID:X/ytJTA7O<> お疲れ様でした でサンドしてるのはツッコミ待ちなのかね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/22(金) 07:51:36.76 ID:cKrGBv0ko<> さやかの願いはほむらにかかってる感じ? <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/22(金) 21:37:44.40 ID:w++Y/nGgP<> 乙
最近まどマギSSが増えてきて嬉しい
そりゃ何回も何回もやってりゃ、
辛いことばっかりじゃなくて楽しいこともある時間軸も一回くらいはあるよね <> 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/04/23(土) 21:49:46.42 ID:TvICJOYao<> 乙でした
こういう娘がいてもいいよね
マミさんと杏子が一緒にいるのは本人は忘れられてるけど昔かすかに会ったことがあってその影響とかかな <>