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HTML化した人:伊吹
【モバマス】『灰ノ唄』
1 : ◆lD.8pzb6kw[saga]:2016/06/13(月) 20:13:26.81 ID:PhA2RVrAO
初です、よろしくお願いします

シリアスのつもりです

何人か男子にしちゃいます
すみません

明確なモデルはないので、初めのうちは迷走しちゃいます
すみません

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1465816406
2 : ◆lD.8pzb6kw[saga]:2016/06/13(月) 20:17:15.66 ID:PhA2RVrAO
――暗い。深海か、暗闇か。

――誰かが言った「光は影を伴う」と。

――いや、果たして僕に光はあったのか?

――分からない解らない判らないワカラナイワカラナイ。

――だから僕は、自分の光を探す。

――僕が闇にならないうちに。
3 : ◆lD.8pzb6kw[saga]:2016/06/13(月) 20:40:37.66 ID:PhA2RVrAO
「――朝、か」

寝起きの開口一番、そう呟いたのは、平凡な、いや、平凡を装う高校2年生、神谷奈緒斗。

「……朝メシ作るか」

――彼は一人だ。「親は?或いは兄弟は?」と思うだろう。

――しかし、“今の”彼に、それらはいない。

――彼には確かに、父母と妹がいた。

――殺されたのだ。

――誰に、何故、何処で、どうやって……

――知っているのは、奈緒斗だけ。

――話してしまえば楽になれる。

――しかし、話せない。

――話してしまえば、全てが無くなるから。
4 : ◆lD.8pzb6kw[saga]:2016/06/13(月) 22:07:02.89 ID:PhA2RVrAO
彼には秘密があった――それは、“家族殺し”。彼はそう、自分に言い聞かせている。

自分は家族を殺した
自分は家族を殺した
自分は家族を殺した
自分は家族を殺した
自分は家族を殺した

そう思わなければ、この状況を受け入れることができないからだ。




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