◆wMNsEZa8NF9V<>saga<>2016/11/15(火) 22:34:01.38 ID:8DGMSertO<>――居酒屋
P「ええ。俺も、もうそろそろ真剣に向き合わないと……」
楓(お酒で赤くしながら、プロデューサーはそう言った)
楓(ネクタイをとって、ボタンを外しているから、胸元が少しだけ見えちゃってる)
P「……みんな、アイドルとしての道を順調に……真っ直ぐに、歩んでくれています」
楓「ええ……あなたの、お陰で」
P「いえ、みんなの努力ですよ……とまぁ、兎に角お仕事は順調なわけで、幾らか余裕も出来てきました」
楓「はい」
P「そんなわけでして、俺も色々と考えまして」
楓「はい」
P「そろそろ、振り返らないといけないと思ったんです……俺たちの、関係を」
楓「……はい」
P「プロデューサーとアイドル……ただ、それだけじゃいけないと思って」
楓「はい」
P「責任を、取らないと……と、思いまして。見直しましょう、俺たちの関係を」
楓「……はいっ」
P「俺と――加蓮の、関係を」
楓「……はい?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1479216841
<>高垣楓「責任の取り方……ですか」
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/11/15(火) 22:37:14.62 ID:XShoQ3XOo<> 杉下右京「はいぃい?」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2016/11/15(火) 22:49:15.89 ID:iaX4kN2O0<> 期待 <>
◆wMNsEZa8NF9V<>saga<>2016/11/15(火) 22:59:10.57 ID:9tvApM2V0<> 楓(……ここで、加蓮ちゃん? 聞き間違い、かしら……)
店員「お待たせしましたー。鱚の天ぷらと梅酒のロックですー」
P「あ、ありがとうございます」
楓「ありがとうございます」
P「さて……」シャクシャク
楓「ふぅ………」グビッ
P「それで、加蓮のことですが」
楓(ああ、聞き間違いじゃなかった……)
<>
◆wMNsEZa8NF9V<>saga<>2016/11/15(火) 23:05:38.45 ID:9tvApM2V0<> P「本当に、よくやってくれてます。よく成長してくれたと思います」
楓「事務所に来たばっかりの頃はちょっとスレてましたからねぇ……」
楓「アンタがあたしをアイドルにしてくれるの?」
楓「でも期待はしないから。ま、よろしく……って」
P「モノマネ、上手いですね」
楓「よく、一緒にいましたからね……思い返すと、私も結構長い付き合いでした」
楓(プロデューサーの、次に) <>
◆wMNsEZa8NF9V<>saga<>2016/11/15(火) 23:57:00.93 ID:9tvApM2V0<> P「初めてライブを大成功させた時の笑顔……」
『最っ高にキラキラのあたし、見せられた?』
楓「あの後の打ち上げも、この居酒屋でしたね……加蓮ちゃんはジュースでしたけど」
P「風邪で休んだ時も、俺に心配かけないように……」
『大丈夫。ちょっと疲れただけだよ』
楓「玉子酒を作ったけど未成年だったので……優しい味わいでした」
P「ブライダルの時なんか、不覚にも涙腺にきて……」
『アイドルにウェディングドレス……次は、どんな夢が一緒に見られるのかな』
楓「あの会場のシャンパン……また、飲みたいですね」
P「CDデビューの時も、もっと上を目指そうって、手を取り合って……」
『私、もっと上を目指したいなっ!』
楓「あの後の打ち上げも、ここでしたっけ。梅酒が美味しいです」
P「もうすっかり体力もついて、身体も丈夫になって」
楓「今じゃ立派なアイドル、ですね」
P「ええ。この前なんて、一緒に行った遊園地ではしゃぎっぱなしでしたよ」
楓「……あら」
P「辛いポテトが好き、みたいですね」
楓「……」
楓「それは、知りませんでした」
<>