◆cad9vEEdTSaN<>saga<>2017/02/23(木) 18:31:47.01 ID:UANl8jU3O<>夜景が綺麗な、高級レストランにて。
二人っきりで、向き合いながら。
楓「私と、結婚してください」
俺の担当アイドル――高垣楓は、そう言った。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1487842307
<>高垣楓「プロデューサー、今度飲みに行きません?」
◆cad9vEEdTSaN<>saga<>2017/02/23(木) 18:48:31.46 ID:UANl8jU3O<> 『××月××日の夜』
『二人で、飲みに行きません?』
『いいお店が、予約できそうなんです』
……と、脳裏に蘇るのは数週間の彼女の誘い。
なるほど、確かに良い店である。
『他のみんなには、ナイショでお願いしますね?……ふふっ』という言葉にも頷ける。
P「――」
返事を、しなければと思う。
が、急に喉が渇いて口と舌がうまく回らない。
……テンパっているのだ、初ステージに立つ前の新人アイドルのように。 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/02/23(木) 19:19:49.60 ID:oXyZl0hSO<> 楓さんみたいな美人なら即OKする <>
◆cad9vEEdTSaN<>saga<>2017/02/23(木) 19:57:22.05 ID:UANl8jU3O<> 楓「初めて……だったんです。ここまで、私を引き出してくれた人は」
楓「自分の気持ちを伝えるのが苦手だった私に、ここまで付き添ってくれた人は」
……確かに、出会ったばかりの頃の楓さんは、初対面の人と話す事を苦手に感じていた。
初期の頃は言葉に詰まってしまうことがよくあったし、お酒の席で相談をする事も多かった。
楓「そして。あなたは私を選んでくれて、ここまで育ててくれました」
楓「……」
楓「……私は、あなたと一緒にいたい。これからも、この先も、ずっとずっと、その向こうまで」
楓「あの頃よりも。魅力的な子たちが、もっといっぱいいる中で」
楓「あなたは……また、私を、選んでくれますか?」 <>
◆cad9vEEdTSaN<>saga<>2017/02/23(木) 19:58:30.10 ID:UANl8jU3O<>
P「選びます」
<>
◆cad9vEEdTSaN<>saga<>2017/02/23(木) 20:06:41.48 ID:UANl8jU3O<> 即答だった。
あの頃を思い出しながら、あの頃と同じように聞かれて。
そうしたら、あの頃と同じように、即答していた。
楓「本当に……私で、いいんですか?」
P「はい」
楓「……でも」
P「……楓さん。俺も、あなたと同じ気持ちです」
P「俺も、あなたと一緒にいたい」
<>
◆cad9vEEdTSaN<>saga<>2017/02/23(木) 20:11:05.44 ID:UANl8jU3O<> 不安そうなオッドアイの瞳が、ゆっくりと閉じられていく。
楓さんは、ほっとしたように、自分の胸を撫で下ろし、
楓「……よかった……」
心から嬉しそうに、微笑んだ。
瞳の端からは、小粒な涙が、ポロポロと流れていた。 <>
◆cad9vEEdTSaN<>saga<>2017/02/23(木) 20:16:41.41 ID:UANl8jU3O<>
……しばらくして、楓さんの涙も止まり。
楓「はぁ……夢、じゃないかしら……?」
P「夢じゃないですよ」
楓「嬉しくても、止まらないくらいの涙は、流れるんですね」
P「キレイ、でした」
楓「……ふふっ」
楓「でも、本当によかった。コレが無駄にならなくて」
P「……コレ?」 <>
◆cad9vEEdTSaN<>saga<>2017/02/23(木) 20:30:03.80 ID:UANl8jU3O<> 楓さんが、机の下から取り出した小箱。
パカッと開いた、その中から出て来たものは。
楓「本当は、もっと上手に……告白と一緒に、出すつもりだったんですけど」
給料3ヶ月分では納まりそうにない輝き。
一目見て高貴なものだとわかるモノ。
かと言って主張し過ぎる事はなく、装飾者を主役とする慎みのある指輪。
コレには我らが緑の事務員もニッコリ――ではなく。 <>
◆cad9vEEdTSaN<>saga<>2017/02/23(木) 20:30:59.69 ID:UANl8jU3O<>
楓「指輪をはめる指は……ね?」
楓さんは、いつものように微笑んだ。
<>
◆cad9vEEdTSaN<>sage<>2017/02/23(木) 20:32:24.08 ID:UANl8jU3O<> もうちょい続きます
<>
◆cad9vEEdTSaN<>saga<>2017/02/23(木) 22:48:42.46 ID:33BtvxvI0<> 『……実は』
『ホテル、取ってあるんです』
『プロデューサー、明日はオフ……でしたよね?』
『ふふっ……私もなんです』
『意味は……わかりますよね?』
パーフェクト・コミュニケーション!
P「……とまぁ、最高の一夜を過ごしたわけだが」
P「俺は一つ、忘れていた」
<>
◆cad9vEEdTSaN<>saga<>2017/02/23(木) 22:50:21.12 ID:UANl8jU3O<>
P「……他のアイドルに、どう説明しよう……」
楓「zzz……zzz……」
<>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/02/23(木) 23:35:53.99 ID:38d194eto<> 大事なところが抜けてるぞ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/02/23(木) 23:58:59.47 ID:KOQflHDIo<> おぅ、何か足りねぇよなぁ <>
◆cad9vEEdTSaN<>saga<>2017/02/24(金) 00:59:05.22 ID:ZKHQSsfZO<> 楓さんと結ばれたことに後悔はない。
むしろ、幸せの絶頂である。
しかしまぁ、勢いに任せた行動だったことは否めない。
P「ちひろさんに、常務に、部長に……ううむ、マジでどう説明しよう……」
P「………」
P「というか、だ……」
P「冷静に、なってみると、だ……」
『Pちゃまへの想いを込めて、歌います』
『待てますか』
『どうしよ、Pさん…。アタシ、本気で役の気分に…!』
『神崎P……。あっ、なんでもないです!あわわ……』
『とりあえずお好きな壁に、まゆを……ね?』
P「ざっと、思い返してみると……うん」
P「……」
P「……勘違いなら、いいなぁ……」
楓「……すやぁ……」 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/02/24(金) 06:57:53.23 ID:fVTQhoWto<> どう考えても勘違いですむわけない <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/02/24(金) 08:31:08.00 ID:uKVt32RYO<> 大事なところが抜けてんねん
抜けてるのは髪だけにしとき <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/02/24(金) 10:29:03.45 ID:OFZkXHy/0<> 逆に考えるんだ、「重婚可能な国に籍を移せばいいんだ」と… <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/02/24(金) 12:52:20.71 ID:opQ2P9M+O<> >>18
髪がないのはPaPでCoPは関係ないだろいい加減にしろ! <>