◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/17(金) 22:21:24.55 ID:nKfesfemO<>ココノツ「…………」カキカキ
ココノツ「(……もうちょい構図とか整えてみるか)」
ガラッ
ほたる「あら、今日はココノツ君が店番なのね」
ココノツ「…………」シャッシャッ
ほたる「……何してるの?」
ココノツ「違うな……」ケシケシ
ほたる「はぁ……シカダ駄菓子屋を継ぐヨウさんの息子とあろう者が店番中に私事に興じるのは感心しないわ、ココノツ君」
ココノツ 「…………」カキカキ
ほたる「……?」
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<>【だがしかし】ココノツ「ほたるさんを無視し続けたらどうなるか」
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/17(金) 22:26:16.61 ID:nKfesfemO<> ココノツ「…………」カキカキ
ほたる「ちょっと……聞いてるの?」
ココノツ「…………」サッサッ
ほたる「…………」
ほたる「……なるほど。ココノツ君も人が悪いわね」
ほたる「『そのペンを動かす手を止めたければ私の情熱溢れる駄菓子トークで説得してみせろ』……つまり私を試している訳ね!」
ココノツ「…………」
ほたる「フッ……あくまで口を割らない気のようね……いいわよ! その方が燃えるから!」
ココノツ「…………」
ほたる「全く舐められたものね……良いわ! そもそも駄菓子の本質は……」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/17(金) 22:29:26.77 ID:nKfesfemO<> 30分後
ほたる「……これが、私は貴方がこの店を継いだ方が良いと思う理由の一つよ」
ココノツ「…………」ペラッ
ほたる「どう? 完膚無きまでに論破されて言葉も出ないかしら?」
ココノツ「…………」カキカキ
ほたる「なっ……! これでもまだ足りないと言うの……?」
ココノツ「…………」サッサッ
ほたる「……良いわ、受けて立ちましょう。私の引き出しは少なくないし、小休憩を挟んで二回戦と洒落込みましょう」
ココノツ「…………」
ほたる「そうね……今日はこれにしようかしら」
ココノツ「…………」シャッシャッ
ほたる「はい」
ココノツ「…………」
ほたる「……? お金、置いておくわよ」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/17(金) 22:33:04.37 ID:nKfesfemO<> ほたる「……さて。それじゃあ続けるわよ、ココノツ君。私が貴方を推す理由はまだあるの」
ほたる「いいえ……寧ろここからが本番ね。私の本気を見せて」
Prrrrrrr ピッ
ココノツ「……もしもし、豆くん? どうしたの? ……え? 今? ……特に何も。強いて言えば店番してる位だけど……本当!? 行く行く!」
ほたる「ッ! ココノツ君貴方まさか店番をほっぽり投げて遊びに行く気!?」
ココノツ「え? 店番の事? ……大丈夫だよ、そんなに時間かからないでしょ? 戸締りもしてくし」
ほたる「駄目よ! 貴方がいない間駄菓子を買いに来た子供達はどうなるの! この暑い中10円玉を握り締めながら来た彼らを、鍵のかかった戸を前にして膝をおらせる気?」
ココノツ「で、今どこ? ……分かった! すぐ行くよ」スタスタ
ほたる「ココノツ君!」
ピシャリ ガチャ
ほたる「……え?」
ココノツ「じゃあまた後で、豆くん」ピッ
ほたる「ちょ、ちょっとココノツ君!? 私まだ中に居るのよ! ……行ってしまったわね」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/17(金) 22:34:41.66 ID:nKfesfemO<> ほたる「(ココノツ君の後を追いかけて連れ戻したい所だけど……もしその間に誰か来たら……)」
ほたる「…………」
ほたる「はぁ……」
ほたる「(腑に落ちないけど私がやるしかないか……)」ガチャ カララ…
ほたる「…………」
ほたる「(……ココノツ君も手厳しいわね……それだけ彼の信念は堅いという事かしら……?)」
ほたる「これは益々骨が折れそうね」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/17(金) 22:38:08.03 ID:nKfesfemO<> ほたる「……」もぐもぐ
ほたる「誰も来ない……」もぐもぐ
ほたる「……ココノツ君からしたらこれは流石に少し退屈するかもね……私も少々言い過ぎだかしら? 」
ほたる「(……はっ! そういう事ね! 彼は私に店番するように仕向けて、自分の言い分を納得してもらおうと、始めからそういう腹だったとしたら……)」
ほたる「ココノツ君……恐ろしい子……!」
ヨウ「おーい、ココノ…ツ……ほたるちゃん?」
ほたる「あら、お帰りなさいヨウさん」
ヨウ「おう。それよりココノツは?」
ほたる「彼なら豆くんに呼ばれて出掛けて行ったわ」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/17(金) 22:40:20.27 ID:nKfesfemO<> 上げ直し
ほたる「……」もぐもぐ
ほたる「誰も来ない……」もぐもぐ
ほたる「……ココノツ君からしたらこれは流石に少し退屈するかもね……私も少々言い過ぎだかしら? 」
ほたる「(……はっ! そういう事ね! 彼は私に店番するように仕向けて、自分の言い分を納得してもらおうと、始めからそういう腹だったとしたら……)」
ほたる「ココノツ君……恐ろしい子……!」
ヨウ「おーい、ココノ…ツ……ほたるちゃん?」
ほたる「あら、お帰りなさいヨウさん」
ヨウ「おう。それよりココノツは?」
ほたる「彼なら遠藤くんに呼ばれて出掛けて行ったわ」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/17(金) 22:42:42.61 ID:nKfesfemO<> ヨウ「ココノツめ……店番ほったらかしたな……」
ほたる「いえ……ヨウさん。これはココノツ君なりの反抗かもしれないわ。『絶対にこの店を継がないぞ』……と言う」
ヨウ「うーん、ボイコットか……とうとうココノツも打って出た訳だな」
ほたる「私は何も出来なかった……!」
ヨウ「駄目だ! ほたるちゃん! ここで折れたら俺達の負けだ!」
ほたる「……!」
ヨウ「俺達が最後の砦なんだ! 今折れたら積み上げて来た全部が台無しになっちまう!」
ほたる「ククク……そうね。私は諦めが悪いのよ!」
ヨウ「いよっしゃ! その意気だぞ、ほたるちゃん!」
ココノツ「何やってんだ? 親父」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/17(金) 22:49:58.66 ID:nKfesfemO<> ほたる「あら、随分遅いお帰りね、ココノツ君」
ココノツ「…………」
ヨウ「店番ほったらかしてどこ行ってたんだ?」
ココノツ「悪かったって。なんかドラマの撮影があったみたいって豆くんに誘われてさ。ちょっと見て帰るつもりだったんだけど、見入っちゃって……」
ヨウ「お前なぁ……」
ほたる「その間私が店番をしておいてあげたわ!」
ココノツ「…………」
ほたる「……?」
ココノツ「今日の事は流石に悪いと思ってるから……」
ココノツ「明日はちゃんとやるよ」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/17(金) 22:52:42.49 ID:nKfesfemO<> ヨウ「そうか……? 珍しく素直だな」
ココノツ「別に。親父だって忙しいだろ? 今日はサボって悪かったって思ってるし、その分はちゃんと清算するよ」
ヨウ「……お前……ようやく店を」
ココノツ「継がねーから! それとこれとは話が別だよ……それと、明後日は時間貰うからそのつもりで」
ヨウ「何だよ連れねぇな」
ヨウ「ほたるちゃん、今日はありがとな」
ほたる「え、ええ……私ならこれぐらい容易いことよ」
ほたる「それとココノツ君、明日も来るから私のトークを楽しみに覚悟しておく事ね!」
ココノツ「親父、夕飯何する?」
ヨウ「え? 作ってくれんの?」
ココノツ「ついでだよ」
ほたる「…………」
ほたる「……それじゃ、さらばよ! ココノツ君、ヨウさん!」
ココノツ「…………」
ヨウ「暗いから気を付けてな〜」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/17(金) 22:56:12.59 ID:nKfesfemO<> 翌日 午前
ココノツ「(……相変わらず人来ないな……)」
ココノツ「……夏休みの課題でもやろっかな」
ココノツ「…………」カキカキ
ほたる「そこまでよココノツ君! 私が来たわ!」
ココノツ「…………」サラサラ
ほたる「予告してた通り、今日も私の駄菓子トークを余すところなく聞かせてあげるわ」
ココノツ「…………」カリカリ
ほたる「心配しなくても今日は貴方の首を縦に振らせるからそのつもりで」
ココノツ「…………」
ほたる「では、いざ尋常に……!」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/17(金) 22:57:41.32 ID:nKfesfemO<> ほたる「はぁ……はぁ……どうかしら? 私の全身全霊を込めた弁舌な語りは」
ココノツ「…………」スラスラ
ほたる「あら……完璧過ぎてぐうの音も出ないのかしら? なるほど……我ながらよく出来たわ、私……」
ココノツ「…………」シャッシャッ
ほたる「…………」
ココノツ「…………」カキカキ
ほたる「……ねぇ、聞いてる? ココノツ君」
ココノツ「……あっ…間違えた……」ケシケシ
ほたる「…………」
ココノツ「…………」パッパッ
ほたる「……?」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/17(金) 23:00:02.34 ID:nKfesfemO<> サヤ「ココナツー、来たよー……あ、やっぱりほたるちゃんもいたんだ」
ほたる「あらサヤ師、ごきげんよう」
ココノツ「おー、サヤちゃん」
ほたる「……!?」
サヤ「何してんの?」
ココノツ「ちょっと暇だったからさ……夏休みの宿題だよ。数学は先に終わらせとこうかなって思ってさ……」
サヤ「うっわ〜、珍し〜い……ココナツが余裕持って課題やるなんて……」
ココノツ「僕だってやるべき事はやるよ」
サヤ「ふーん……ほたるちゃんは? またココナツと駄菓子談議でもしてたの?」
ほたる「え、ええ……まあそんな所ね……」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/17(金) 23:02:26.68 ID:nKfesfemO<> ほたる「…………」
ほたる「ね、ねぇココノツ君……」
ココノツ「あ、サヤちゃん。ちょっと分かんない問題があるんだけどさ……」
サヤ「私に訊くの? ……ま、いいか。どこ?」
ココノツ「ここの第3問のさ……」
ほたる「(……え?)」
ほたる「ちょ、ちょっと……?」
ココノツ「あ、ごめんね……」
ほたる「! ココノツ君!」パァッ
ココノツ「立って貰ってるのも悪いし椅子と麦茶持って来るね、サヤちゃん」
サヤ「あ、うん……ありがと」
ほたる「…………」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/17(金) 23:04:15.52 ID:nKfesfemO<> ココノツ「お待たせサヤちゃん」
サヤ「おー、ありが…と……」
サヤ「(あれ? ……一つ?)」
ほたる「…………」
ココノツ「? どうしたの、サヤちゃん?」
サヤ「えっとあの……ほたるちゃんの分」
ほたる「ココノツ君! 私は貴方にこの店を継がせる事を諦めた訳じゃないわ。ただ、今日は本調子じゃ無かったみたいだから、また来るわ!」
ココノツ「それでこの解き方なんだけどさ……」
サヤ「えっ」
ほたる「それまで首を洗って待っていなさい! それじゃあ二人とも、またね!」ダッ
ココノツ「どこで間違ってるのかが分からなくて……聞いてる?」
サヤ「えっ……あ、う、うん……聞いてるよ」
サヤ「(きっと先にほたるちゃんが帰ることを見越してたんだよね……)」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/17(金) 23:07:17.35 ID:nKfesfemO<> ほたる「…………」
ほたる「(聞こえてない……なんて事はないし……気付いてない筈もない……)」
ほたる「…………」
ほたる「(露骨に無視されてる……?)」
ほたる「…………」
ほたる「……ココノツ君は本当に私を試してるのかしら……?」
ほたる「……もし、違ったら……」
ほたる「…………」フルフル
ほたる「(明日ちゃんと聞いてみましょう)」
ほたる「……そうよ、ココノツ君の事だから多分体調が悪いとか、その辺が妥当ね」
ほたる「…………」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga sage<>2017/03/17(金) 23:09:57.05 ID:nKfesfemO<> 今日はここまで
キャラが違う部分がありますがその辺は大目に見て欲しいです <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/03/18(土) 00:02:09.18 ID:IjafxuVn0<> 期待 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/03/18(土) 00:29:28.48 ID:adcu8B0kO<> このジャンルもずいぶんと久しぶりに見た
期待 <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/03/18(土) 00:31:06.57 ID:0JsrUOucO<> 最後泣き出すとかいうありきたりなのにはしないでくれよ........(小声) <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/03/18(土) 01:07:30.50 ID:9HvQz/pnO<> ほたるさん、メンタルがポジティブすぎるぜ…
だがそろそろ折れそう <>
◆xq7amJvSqQ<>saga sage<>2017/03/18(土) 16:08:05.87 ID:4zYcrrjkO<> 21時頃には投下出来る見込みです <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/18(土) 20:30:43.27 ID:dnFSHkiwO<> 翌日 シカダ前
ほたる「…………」
ほたる「……すぅー……はぁ……」
ほたる「(……何でこんなに緊張してるのかしら……いつもみたいに入ればいいだけなのに……)」
ほたる「…………」
ほたる「考えててもしょうがないわよね……」
カララ
ほたる「ココノツ君ー……来たわよー……」ドキドキ <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/18(土) 20:32:05.05 ID:dnFSHkiwO<> ほたる「……あら?」
ヨウ「ん? ほたるちゃんか、いらっしゃい」
ほたる「ヨウさん……? ココノツ君は?」
ヨウ「ココノツなら俺が起きる前に出掛けたみたいで……どうした?」
ほたる「……あ」
(ココノツ「継がねーから! それとこれとは話が別だよ……それと、明後日は時間貰うからそのつもりで」)
ほたる「(確か一昨日そんな事を言っていた気が……という事はもしかして……)」
ヨウ「おーい……ほたるちゃーん?」
ほたる「ごめんなさいヨウさん、失礼するわ」スタスタ
ヨウ「えっ」
カララ ピシャリ
ヨウ「…………」
ヨウ「俺が店番じゃ、駄目なのか……」ショボン <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/18(土) 20:34:13.16 ID:dnFSHkiwO<> サヤ「ほいよ、ココナツ」
ココノツ「ありがとう」
ココノツ「…………」ポチャン ポチャン…
ココノツ「…………」ズズ…
ココノツ「ふぅ……よし」
サヤ「今日は漫画? 頑張るねぇ」
ココノツ「うん、やっぱり原稿描く時にはサヤちゃんの淹れてくれたコーヒーが一番でさ」
サヤ「ふ、ふーん……まぁ…ありがと……」
豆「相っ変わらず素直じゃねぇな、サヤは」
サヤ「あ? そのダセぇサングラス割るぞ?」
豆「そして俺には厳しい……何時もの妹だ」
サヤ「……やっぱり前歯にするか」
豆「すみませんでした」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/18(土) 20:36:16.26 ID:dnFSHkiwO<> サヤ「と言うかココノツの邪魔になるしどっか繰り出してけよ」
豆「あーそうだな……あれ?」
サヤ「どした?」
豆「……サヤ、お前……大胆だな……」
サヤ「は?……あ! バ、バカ! 違う!」
豆「ほらほら静かにな……」
サヤ「くっ……(むかつく)」
ココノツ「いや、僕は別に気にしないよ」
サヤ「気にならないんだこの声量で」
ココノツ「集中すれば気にならないから」
サヤ「そう言うもの……なんだ?」
豆「んじゃ俺はゲームでもしてよ」ドサッ
サヤ「宿題しろよ」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/18(土) 20:53:19.42 ID:dnFSHkiwO<> ガチャ チリンチリン
サヤ「いらっしゃ……い…」
ほたる「…………」キョロキョロ
豆「ほたるさんか。面白ポーズじゃないから久々の客かと思った」
ほたる「ここに居たのね、ココノツ君」
ココノツ「あ、サヤちゃん。お砂糖貰える?」
サヤ「ほい」
ココノツ「ありがとう」
ほたる「…………」
ほたる「…………」カツカツ
サヤ「ほたるちゃんは? コーヒーにする? それともいつもみたいに……」
ほたる「…………」
サヤ「ほたるちゃん……?」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/18(土) 20:54:42.28 ID:dnFSHkiwO<> ココノツ「…………」カチャ
ほたる「ココノツ君」
ココノツ「…………」ズズ…
ほたる「今日は貴方に話があるの」
ココノツ「…………」カチャン
ほたる「駄菓子の事でもないし、跡継ぎの事でもないわ」
豆「ま、ほたるさん。そんな入り口んとこ立ってないでさ、座っ」
ほたる「私はココノツ君と話をしているの」
豆「は、はい……」
サヤ「(ほたるちゃん……?)」
ほたる「……ココノツ君、単刀直入に訊くわ」
ほたる「私は貴方に何か怒らせるような事をしてしまったの?」
ココノツ「…………」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/18(土) 20:56:42.30 ID:dnFSHkiwO<> ほたる「私にも一応の心当たりはあるわ」
ココノツ「…………」
ほたる「一晩冷静になって考えてみたの。もしかしたらココノツ君に対する私のアプローチが行き過ぎていたんじゃないのかって……」
サヤ「(アプローチ? ……あ、跡継ぎの事か……)」
ココノツ「…………」ケシケシ
豆「(にしても何でココナツは何にも言わねぇんだ?)」
ほたる「そうだとしたら私に落ち度がある。枝垂の人間として、一人の人間としてしっかり謝罪させて頂くつもりよ」
ココノツ「…………」パッパッ
サヤ「(これは……)」
豆「(とても口を挟める雰囲気じゃあ無いよな……)」
ほたる「でもその前に……」
ほたる「ココノツ君、貴方の声を聞かせて」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/18(土) 20:58:25.18 ID:dnFSHkiwO<> ココノツ「…………」ペラ
ほたる「だって貴方、私に何も言ってくれないじゃない」
ほたる「これでは、謝罪のしようがないわ」
ココノツ「…………」シャッ
ほたる「お願いココノツ君……返事をして」
ココノツ「…………」
ほたる「ココノツ君の跡継ぎの話は諦め……た訳じゃ無いけど、今までのような事は自粛するわ」
サヤ「(諦めてないんだ……)」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/18(土) 21:01:07.68 ID:dnFSHkiwO<> ココノツ「…………」カチャ
ほたる「……ココノツ君」
ココノツ「…………」ズズ…
ほたる「………!」ギリッ
ほたる「いい加減にしなさい!」ガシッ
ビチャ
ココノツ「………!」
ほたる「あ………」
豆「(コーヒーが……!)」
サヤ「(ココナツの原稿に……!)」
ココノツ「あー……」
ほたる「あ! その…えっと……」
ココノツ「ごめんサヤちゃん、拭くもの貰える?」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/18(土) 21:36:34.49 ID:dnFSHkiwO<> サヤ「えっ……あ……うん、分かった……」
ほたる「…………」
ココノツ「うーん、こりゃ描き直しか……」
ほたる「ご、ごめんなさい! こんなつもりじゃ……」
ココノツ「ひい、ふう、み……これなら大丈夫かな……」
ほたる「ごめんなさい……本当に……」
豆「(えらい事になったな……しかし、ここで俺みたいな奴が割り込むのは大分勇気がいるぞ……)」
サヤ「ココナツ」
ココノツ「ありがとう、サヤちゃん」ニコ
ほたる「…………」
サヤ「えっと……大丈夫? その……原稿、は……」
ココノツ「え? そんなの心配ないよ。見た目程酷くは無いし……こっちこそごめんね」
サヤ「え?」
ココノツ「せっかく淹れてくれたコーヒーを『僕の』不注意で零しちゃって……」
ほたる「…………」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/18(土) 21:39:07.71 ID:dnFSHkiwO<> サヤ「…………」
ほたる「…………」
ココノツ「さてと……描き直そっと……」
サヤ「(やっべー……何なんだよ、この空気……)」
サヤ「(んな時に何携帯弄ってんだよクソ兄貴は……! いつものバカさ加減で何とかしてくれよ……!)」
ほたる「…………」
サヤ「(どーしよう……ほたるちゃんが見たこと無い顔しちゃってるよ……)」
サヤ「(コレ泣いちゃうんじゃ……)」
サヤ「…………」
サヤ「(何ちょっと期待してんだ私は! とにかく何か声掛けてあげないと……)」
ほたる「コ、ココノツ君……」
サヤ「………!」
ほたる「疲れたから……今日は、お暇するわね……」
ココノツ「…………」スラスラ
ほたる「…………」トボトボ
サヤ「ちょ……! ほたるちゃん!」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/18(土) 22:10:02.56 ID:dnFSHkiwO<> ガチャ チリンチリン
サヤ「…………」
サヤ「(あーもう……何やってんだ私は……)」
サヤ「(大体ココナツも何で頑なにほたるちゃん無視するんだ……そんな奴じゃ無かったでしょ……)」
サヤ「…………」サッサッ
サヤ「(……いや、こんな奴だからかな……? こう言う温厚な人間はその分怒ると怖いって言うし……)」
サヤ「(私もココナツとほたるちゃんとの間に何があったのかを全て分かってる訳でも無いし……)」
ココノツ「…………」カリカリ
サヤ「(訊くか……? いや、怖くて訊けない……それに、多分はぐらかされて終わる……)」
サヤ「…………」
Prrrrrrr ピッ
豆「……お、おう……どうした……」
サヤ「(ったく、間の悪い……)」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/18(土) 22:10:51.36 ID:dnFSHkiwO<> 豆「……分かった、ああ。じゃな……」ピッ
サヤ「…………」
豆「……サヤ、少し呼ばれたんで出るわ……」
サヤ「な……!」
豆「留守番頼んだ」
サヤ「(ふっざけんなよ、クソ兄! この雰囲気の中私一人置き去りにするつもりか……!)」
豆「…………」スッスッ
サヤ「(……何やってんだ? ジェスチャー?)」
豆「(ほたるさんは任せろ)」
サヤ「(何言ってんだ! 第一呼ばれたんじゃ無いのかよ?)」
豆「(安心しろ、さっきのはアラーム……フェイクだ。こうでもしないと不自然だろ?)」
サヤ「(なるほど……って違う! 私はどうなる!)」
豆「(頼んだ!)」ガチャ チリンチリン
サヤ「あっ……!」
サヤ「(マジで行きやがった……)」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/18(土) 22:32:24.06 ID:dnFSHkiwO<> ほたる「…………」ボー
ほたる「……………………」ボー
ほたる「…………………………………」ボー
豆「おーい」
ほたる「……?」
豆「良かった……あんま遠く行ってなくて」
ほたる「遠藤くん……何か用かしら……?」
豆「用っつーか何つーか……ごめんな」
ほたる「…………」
ほたる「……どうして貴方が謝るのかしら?」
豆「……さっきのほたるさん見てて助け舟の一つでも出せば良かったのに、黙っててよ」
ほたる「……驚いた、そんな事を言う為にわざわざ走って追いかけて来たの?」
豆「いやそんな事って事はねぇでしょうよ……」
豆「……まあとにかく、悪かった」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/18(土) 22:33:48.46 ID:dnFSHkiwO<> ほたる「…………」
ほたる「……そう。だとしたら私の方こそ空気悪くしちゃってごめんなさい」
豆「……そっか」
ほたる「…………」
豆「…………」
ほたる「……遠藤くんは」
豆「俺?」
ほたる「……貴方以外に誰が居るのよ」
豆「それもそうだな」
ほたる「……ココノツ君があそこまで怒ったのって……」
豆「……あいつの中での付き合いは長いつもりだけど、少なくとも俺の前じゃああはならなかったな」
ほたる「……そう……」
豆「だから正直戸惑ってるってのか本音だな。多分サヤもそうだろうよ」
ほたる「…………」
ほたる「……遠藤くん」スタッ
豆「ん?」
ほたる「今回の件については関わらないで欲しいわ」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/18(土) 22:35:06.04 ID:dnFSHkiwO<> 豆「……ほたるさんはあのままで良いのか?」
ほたる「……良い訳無いでしょ。でも余計な事に首突っ込んで、貴方たち三人の関係まで悪化してしまったら、私は……」
豆「おいおい。俺たちゃそんなヤワじゃねーよ。こちとら今のココナツとほたるさんを見てる方がよっぽどヒヤヒヤするぜ」
ほたる「……心配してくれているのかしら?」
豆「ったり前だ。今更他人行儀はよしてくれよ」
ほたる「……そう、ありがとう。……でも今回は手を引いて欲しいの」
豆「なんでさ」
ほたる「……偉そうな事を言うかもしれないけど、これは私とココノツ君の問題だから。自分で蒔いた種位は自分で何とかしないと……」
豆「…………」
ほたる「……どうしたの?」
豆「……やっぱほたるさんは違うな。そう言う所俺らと違って責任感が強いからな……心配して損した」
ほたる「私は損だとは思ってないけどね。貴方と話して少し気力が湧いたわ……ありがとう、遠藤くん」ニコ
豆 「そ、そっか……そりゃ良かった……//」
ほたる「……それじゃあ、また」
豆「おお。役不足かも知んねーけど、俺もサヤもいるし、頼ってくれても良いぜ」
ほたる「そう……ありがとう」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/18(土) 22:35:59.66 ID:dnFSHkiwO<> サヤ「…………」
ガチャ チリンチリン
豆「ただいまー……」
サヤ「おい」
豆「悪かったって」
サヤ「よくおめおめと帰って来れたよな。私がどんだけ不味いコーヒー飲まされたか分かってんのか?」
豆「本当に悪かったって。この通り」
サヤ「……本当に勘弁してくれよ」
豆「あれ……? ココナツは?」
サヤ「……インクが切れたから帰るって」
豆「そっか……」
サヤ「……なんでこんな事に……」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/18(土) 22:57:06.55 ID:dnFSHkiwO<> シカダ
ココノツ「…………」
ココノツ「…………」シャッシャッ
ガラガラ
ほたる「…………」カツカツ
ココノツ「…………」ピタッ
ほたる「……ココノツ君」
ココノツ「…………」カリカリ
ほたる「今日は……本当にごめんなさい。貴方の大切な原稿を汚してしまって……ごめんなさい!」
ココノツ「…………」
ほたる「…………」
ほたる「お願い……何か、答えて……ココノツ君」
ほたる「…………」ジワッ
ほたる「…………」グシグシ
ほたる「そ、そうだココノツ君……お腹、空いてない……? 私の奢りで、良いわよ……」
ココノツ「…………」ケシケシ
ほたる「あ、それとも……漫画の方を、手伝おうかしら……? ベタとか、トーン張りとか……ね? ……あ、大丈夫よ……今度は、零さないよう、気をつけるから……」
ココノツ「…………」パッパッ
ほたる「…………」
ほたる「ふふ……凄いわ……ココノツ君。本当に、私が、居ないみたい」ジワッ
ココノツ「…………」カリカリ
ほたる「流石だわ……これはもう、神技の域よ……少しだけ、感動、してるわ……」ポロポロ
ココノツ「…………」サラサラ
ほたる「…………」グシグシ
ほたる「んっ……また明日、来るわ……」スタスタ
ほたる「……私は、諦めが悪いから」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/18(土) 22:58:03.38 ID:dnFSHkiwO<> ほたる「…………」コクコク
ほたる「……ふは」カチャ
サヤ「ねぇ……本当に大丈夫なの?」
ほたる「何が?」
サヤ「その……ココナツの事。あれから3日経ったけど……」
ほたる「ああ……大丈夫よ。まだ時間が掛かるけど、もう少ししたらサヤ師や遠藤くんも……」
サヤ「私の事とか兄貴の事とか……そういうん話じゃないんだって!」
サヤ「私が言ってるのは、ほたるちゃんの事だよ……」
ほたる「…………」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/18(土) 22:58:39.15 ID:dnFSHkiwO<> サヤ「だって、ほたるちゃん明らかに顔色悪いし……やつれてるし……」
ほたる「大丈夫よ……」
サヤ「大丈夫じゃないって!もういい加減私も」
ほたる「サヤ師」
サヤ「でも……」
ほたる「私の所為で貴方達まで危害が及ぶのは、どうしても看過できない」
サヤ「ほたるちゃんは、私達を……」
ほたる「大切に思ってるわ、だからこそ傷付けたくないのよ……」
ほたる「サヤ師も、私の事を思ってくれているなら……どうか……」
サヤ「…………」
ほたる「……それじゃ、コーヒーご馳走様」
ガチャ チリンチリン
サヤ「ずるいよ……そんな事言われたら……」
ジリリリ
サヤ「……誰だよ、こんな時に……」
カチャ
サヤ「はい、喫茶エンドウです」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/18(土) 23:02:01.82 ID:dnFSHkiwO<> バス停
ココノツ「…………」
ココノツ「はぁ……」
カツコツ
ココノツ「あ……ごめんねサヤちゃん。急に呼び出しちゃって」
…………
ココノツ「顔を合わせたく無いならそのままで良いからさ……少しだけ僕の話を聞いて欲しいんだ」
………あ
ココノツ「答えなくて良いよ……話を聞いて貰えるだけで良いんだ」
…………
ココノツ「僕が一体何をしたいのかが分からなくなってきちゃって……」
ココノツ「……僕がほたるさんを避けてるのをサヤちゃんも知ってるはず……豆くんも」
………… <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/18(土) 23:08:49.60 ID:dnFSHkiwO<> ココノツ「みんなといた時もそうだけど、ほたるさんと会って最初の頃は、楽しかった……駄菓子なんかの話で熱くなったり、一緒になって遊んだりして……次第にほたるさんのいる毎日が日常になってきた」
…………
ココノツ「……でも最近、本当に自分のやりたい事が何なのかがはっきりしなくなっていた事に気付いたんだ」
ココノツ「叶えたい夢がある……前にも言ってたけど、僕は漫画家になりたい」
ココノツ「ほたるさんと会って話をする事にばかり気を取られて、絵の練習や原稿の進捗が何一つ進んでいなかった」
ココノツ「このままじゃいけない……本当に手遅れになってしまうと思った僕は……」
ココノツ「……ほたるさんを徹底的に無視する事で環境を変えようとしたんだ……」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/18(土) 23:10:27.50 ID:dnFSHkiwO<> …………
ココノツ「ほたるさんを遠ざけるにはほたるさんに嫌われなければいかなかった……そうすれば自然と僕の前からほたるさんは居なくなる……」
ココノツ「今思えば極端な話だったと思うよ……ちゃんと話し合ってれば、誰も苦しい思いをしなくて済んだかも知れないのに……」
ココノツ「ほたるさんを無視し続けたらどうなるか……それがこのざまだよ」
ココノツ「結局何一つ変わらない! 寧ろ前より悪化してる!」
ココノツ「僕はもう……ほたるさんのあんな顔を見るのは耐えられない……」
ココノツ「ほたるさんは悪く無い、勿論みんなも……全部! 全部僕のエゴなんだ……!」
…………
ココノツ「…………」
ココノツ「……ごめん、サヤちゃん……こんな下らない事の為にわざわざ呼びだして……迷惑だったよね、お店の方も大変なのに」
…………
ココノツ「……夢、か……本当に……下らないよね、こんな事でしか叶えられない夢なんて……」
…………
……下らなくないわ <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/18(土) 23:38:02.33 ID:dnFSHkiwO<> ココノツ「……!」
ほたる「……ごめんなさい、盗み聞くつもりは無かったのだけど……」
ココノツ「…………」
ココノツ「……最初から、ですか……?」
ほたる「ええ……喫茶エンドウの帰りに通り掛かって……何を思ったのかサヤ師と間違えて話し始めたから、出るに出られなくて……」
ココノツ「…………」
ほたる「…………」
ココノツ「…………」
ほたる「ココノツ君……今の話は……」
ココノツ「…………」
ココノツ「本当です……僕は、自分の目標を叶える為に、ほたるさんに、酷い事を……」
ほたる「…………」
ココノツ「本当にすみませんでした!」
ほたる「…………」
ココノツ「……謝って済む問題じゃありませんが……」
ほたる「そうね……確かに謝って『はいそうですか』と言えるほど簡単じゃ無いわね……」
ココノツ「…………」
ほたる「さて……」
ココノツ「僕はほたるさんの言うよう、店を継ぎます……だから」
ほたる「夢を追いなさい」
ココノツ「はい……は?」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/18(土) 23:38:47.61 ID:dnFSHkiwO<> ほたる「さっきも言ったでしょう? 貴方の夢は下らなくなんて無いって」
ほたる「確かに貴方の行動はあまり褒められたものじゃないけど、そこまで追い詰められる状況を作った私にも落ち度はあるわ」
ココノツ「それは違います……僕が……」
ほたる「違わないわ、私が原因でココノツ君が苦しんでるのは確かなのよ……貴方さっきそう言ったじゃない」
ほたる「……それに貴方の事だから、私が許したってだけじゃ後ろめたさから原稿も手に付かないでしょうし……」
ココノツ「…………」
ほたる「だからこそ私はこう言うわ……」
ほたる「一度漫画家の夢を叶えて来なさい、それまではココノツ君の事は全力で応援するわ」
ココノツ「でもそれじゃ、ほたるさんがあまりにも……」
ほたる「……あら? 私は一度も貴方の事を諦めたとは言ってないわよ」
ほたる「一度夢を叶えて来なさい、そして、もしその時になっても思う事があるのなら……」
ほたる「私のところに来なさい、それまで待ってるわ」 <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/18(土) 23:39:42.48 ID:dnFSHkiwO<> ココノツ「それじゃあ……親父を枝垂カンパニーに引き抜く話は……」
ほたる「ああ、それなら私がお父様を説得して何とかして貰うわ」
ココノツ「……本当に、ごめん……」
ほたる「謝る事ないわ、さあ、この話はここでお終いよ」
ココノツ「いや、でも……」
ほたる「早くサヤ師と遠藤くんの所に行くわよ。あの二人もそれなりに心配してるから」
ココノツ「う、うん……ごめん……」
ほたる「……ココノツ君は『ごめん』しか言葉を知らないの?」
ココノツ「ごめん……あ」
ほたる「…………」
ココノツ「いや……ただ、もし待ってくれるのなら、かなり時間がかかると思って……」
ほたる「……前に言わなかったかしら?」
ココノツ「……え?」
ほたる「私は諦めが悪いのよ」
ほたる「だから貴方の満足のゆくまでやれば良いわ」
ココノツ「そっか……ごめ……」
ココノツ「…………」
ココノツ「……ありがとう、ほたるさん」ニコ
ほたる「…………」フッ
ほたる「ほら、行くわよ」
ココノツ「はい!」
おしまい <>
◆xq7amJvSqQ<>saga<>2017/03/18(土) 23:40:50.94 ID:dnFSHkiwO<> 最後足早になっちゃったけどこれでおしまいです
ありがとうございました <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/03/18(土) 23:41:41.64 ID:u80WCm7RO<> おつ <>
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします<>sage<>2017/03/19(日) 01:26:54.45 ID:oU6Zww1sO<> なんやこれ、ほたるさんめっちゃえぇオンナやんけ! <>